JP3610642B2 - 書画の暗号化及び復号化装置 - Google Patents

書画の暗号化及び復号化装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は動画像・制止画像及び、画面で視聴覚できる文字・記号などの書画像情報に対する暗号化及び・復号化に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、テレビ放送を始め、N−ISDN,B−ISDNおよび高速LAN等のネットワークあるいはCATVなどのネットワークを介して、教育用映像および映画・鑑賞絵画画像等の書画像情報が音声等を付加したマルチメディア情報として提供される通信媒体環境が整ってきた。そして、これら書画像情報は上記のネットワークを介してオンラインで提供されたり、オンデマンドで提供されたりする。しかし、これら番組は利用または鑑賞を目的に有料契約した契約者に対してだけ有料で提供するため、番組単位で暗号化して提供されており、番組の利用または鑑賞に際しては番組単位で復号してから利用または鑑賞することになる。
【0003】
従来のマルチメディア情報の有料提供システムにおける番組の提供方法は、言わば秘密通信であり、下記の手段で提供されていた。
即ち、情報の発信元で発信情報または番組の全ページまたは全フレームに対してページ単位またはフレーム単位で暗号化処理を行って送信し、受信端で暗号化された情報をページ単位またはフレーム単位で全ページまたは全フレームを復号し、利用者へ提供していた。このような対象としては、CATVサービスやBS/CS放送サービスがある。
【0004】
また、数多くの「番組」を用意し、利用者に番組単位で選択させ、情報発信元は利用者からの番組選択情報に基づいて選択された番組のみを利用者端へ専用回線等で送信していた。このような対象としては、ビデオオンデマンド形式で提供されるCATVサービスやデータベースサービスがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このようなマルチメディア情報に対する視聴者の要求は、複数の提供される番組から「見たい番組」を容易に選択できること、また番組内の特定の「場面/画面」だけを特に鑑賞できること、更には「知りたい情報」を容易に入手できること等であるが、上記した従来の提供システムでは番組単位で暗号化されているため、暗号化された番組内の特定の場面や画像だけに的を絞って復号し、この復号部分に対してのみ料金を支払うようなシステムまたは操作手段は提供されていない。
【0006】
このようなまたはシステムまたは操作手段が提供されていないため、利用者の有する多様な、例えば、番組内に散在もしくは点在している,特定画像/部分画像/特定ページ/特定文章のパラグラフ等/特定の用語/特殊な表現/特定の図表等,のみを閲覧したい或いは入手したいという要求を満たすことができない不都合があった。
【0007】
本発明はこのような課題を解決するために創出された発明であり、有料で提供するために暗号化して提供される番組内の個々のフレーズや個々の画面を個別に復号して、この復号部分に対して料金を支払うことで容易に閲覧または入手できる手段を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の課題は下記の如くに構成された本発明によって解決される。
図1は、本発明の原理図であり、同図(A)は請求項1記載の暗号化装置であって、書画を構成する複数の画素を配置し、前記複数画素のそれぞれの色情報の連鎖展開または局所化によって意味付けられた書画情報を表示する書画情報の暗号化装置に適用される。
【0009】
図において、1は原書画を構成する複数の画素を格納した記憶手段であり、画面に表示される際に2次元配列となるべき複数画素を格納する。2は暗号化すべき位置の画素を指定して前記画素に付番を施す付番手段であり、1つの画面を暗号化するときは画面内全画素を指定し、1つの画面内の特定位置の画素を暗号化する時は個別に画素の位置を指定する。3は付番手段2によって指定された付番つき画素を暗号化するための読出手段であり、4は読出された前記画素を構成する1以上の因子(例えば,光の3原色である因子「赤」,因子「緑」,因子「青」)のそれぞれに演算子を作用させる作用手段であり、5は暗号化された画素の位置を指定した書画情報を格納する記憶手段である。
【0010】
また同図(B)は請求項2に記載の復号化装置であり、書画を構成する複数の画素を配置し、前記複数画素のそれぞれの色情報の連鎖展開または局所化によって意味付けられた書画情報の復号化装置に適用される。
【0011】
図において、5は復号化装置に設けられ、暗号化された画素の位置を指定した書画情報を格納する記憶手段であり、6は前記書画情報から暗号化された画素を読み出す読出手段、7は暗号化された画素から演算子の作用を戻す復元手段、8は暗号化された書画情報の指定した位置における画素を復号して表示する表示手段である。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下に図面を併用して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図2は本発明を適用する時の暗号化及び復号化の制御手順であり、図において転送200の前段が送信側の処理であり、後段が受信側の処理である。
【0013】
即ち、送信側はTV信号等のアナログ信号をアナログディジタル(A/D)変換部101でディジタル信号に変換してディジタル信号の画像情報102として供給する。このディジタル化された1画面毎の画像を画素単位に暗号化103し、続いて送信を高速に行うために送信全画像の圧縮処理104を行い、受信側への転送200を行う。
【0014】
この圧縮された画像信号を受信した受信側では伸長処理301を行い、更に1画面毎に画素毎の復号化302を行ってディジタル信号の画像情報303を復元し、表示画面304に表示するものである。
【0015】
本発明の実施の形態では、個別に画素を指定して暗号化する。ここで、画素を構成する因子として3種類の要素信号を採用する。因みに、要素信号としては暗号化の目的に叶う色信号を採用し、例えば指定画素の全部を単色化したければ光の三原色である(R,G,B)を用いるのが有効であり、或いは暗号化を輝度調整で処理したい場合は、輝度信号(Y)と2つの色差信号(R−Y),(B−Y)を用いるのが有効である。或いは、目的に応じてこれ以外の色信号(例えば、色相・明度・彩度)を用いることも出来る。
【0016】
上記3種類の画素を構成する要素信号に対する暗号化方法として下記の手段を採用する。第1の暗号化方法は暗号化対象画素のそれぞれの要素信号に対する「加算」処理であり、第2の暗号化方法は「パターンによる置換」処理である。
【0017】
ディジタル処理された画像の同時発色をフルカラー(通称,1677万色)とし、光の三原色(R,G,B)で表示する場合、各々の構成ビットは8ビット(1バイト)になる。上記した第1の「加算」処理では、この各々の1バイトに対する演算処理(例えば、特定値=αの加算)を行なうことで色変換ができる。但し、任意のαを設定したのでは、変換後の色の予測が出来ないから、予め原画素の色を所望の色に変換できるようにシミュレートする事になる。更に、単純な加算ではオーバフローが発生して、復号の為の情報が脱落する場合も想定されるから、加算による溢れビットの保存を考慮する。
【0018】
また、上記した第2の「置換」処理では、各要素毎1バイトの全パターン(256通り)に対して、これを置換するパターンテーブルを交換可能に用意し、指定位置の画素の三要素のそれぞれの1バイトのパターンから上記の置換用のパターンテーブルを照合し、該当するパターンで置換するものである。
【0019】
上記の暗号化のプロセスを図3によって説明する。図3は暗号化の処理ブロック図であり、10は端子10Gからシリアルに入力されるディジタルな原画像の信号を格納するメモリであり、20は端子20Pによって入力した上記画像内の暗号化したい画素の位置信号を保存するメモリであり、30は後述するメモリ41から1画素またはブロック画素を指示する信号を受け、メモリ20の指定位置の画素を1画素単位またはブロック画素単位にメモリ10から読み出して暗号化すべき画素データを照合する暗号化の位置照合部である。
【0020】
また、41は端子41Tから入力指示された暗号化種別の指示信号を保持するメモリであり、暗号化種別として、単一画素またはブロック画素を指定し、且つそれぞれの画素に対して「加算」処理を指示する場合や、或いは「置換」処理を指示するものであり、「置換」処理の場合にはその置換のパターンを指示入力するものである。そして、42は上記の置換処理が指示された際のメモリ41から読み出したこの指示信号によって選択される単一画素またはブロック画素の置換用のパターンテーブルである。
【0021】
次に43はパターンテーブル検索部であり、位置照合部30からの出力(単一画素指示;図4のC//ブロック画素指示;図7のC)を受け、暗号化種別指示信号メモリ41から読み出した「加算」または「置換」指示信号によって、加算指示の場合はそのまま、置換指示の場合は画素単位の置換用のパターンテーブル42(図5)を読み出し、後段の暗号化処理部40に出力する。
【0022】
暗号化処理部40は、暗号化が「加算」であれば原画像の指定位置の画素に加算による暗号化を行い、暗号化が「置換」を指定している場合は、原画像の指定位置の画素を指定されたパターンテーブルによって置換した暗号化画素をメモリ50(単一画素指示;図4のC//ブロック画素指示;図7のC)に格納し、且つ受信端への送信に際しては暗号化種別指示信号51と暗号化画素の位置信号53および暗号化対応復号用画素情報52(図4のC//図7のC)を併せて送信する。
【0023】
上記した原画像の暗号化と復号化の詳細を更に図4,図5,図7を用いて説明する。
(1)始めに、単一画素で画素位置を指定する場合を説明する。
【0024】
図4は暗号化される原画像画素の単一画素指定説明図であり、同図(A)は表示画像の例図、同図(B)は画素付番例図、また同図(C)は暗号化付番画素のメモリ説明図である。同図(A)の画面は例えばライン内を8画素とする縦6ラインで構成した場合で、「○」で示す位置が個々の画素位置とし、図中で「網掛けした画素」を暗号化することを示している。暗号化した画素を受信端で復元せずに表示すると、暗号状態で表示されることになり、例えば、暗号化を「白抜き」に設定すれば、受信端の画面には「網掛け」部分が「空白」となって表示されてしまう。
【0025】
この指定画素位置は同図(B)のように、画面の左上隅の画素から右下隅に向かって付番され、例えば48画素に対して「00」〜「47」までとなる。従って、同図(A)内の「網掛けした画素」位置の付番は「25」〜「30」となり、メモリ内の配置は同図(C)に示すように縦1列に格納されている。
【0026】
そして、図3に示す暗号化の位置照合部30は、同図(C)の「有無」欄,「付番」欄,および「原画像の画素情報(X,Y,Z)」欄を形成する作業を行い、この同図(C)の「付番」欄の「25」〜「30」の「有無」欄に付番対象を意味するシンボルとして「○」印を付与するものである。なお、同図(C)中の鎖線枠内は暗号処理対象を示すものであり、「付番」欄の鎖線枠内は位置信号53,「原画像の画素情報」欄の鎖線枠内は暗号化対応復号用画素情報52,「暗号化画像の画素情報」欄の鎖線枠内は暗号化画素パターン54をそれぞれ示している。
【0027】
次に、暗号化処理部40は、例えば端子41Tからの指示入力が「加算」であれば、入力され或いは予め設定されている定数(α)を指定位置(25〜30)の原画像の画素情報(X,Y,Z)各々に加算し、その結果を同行の暗号化画像の画素情報(X/L,Y/L,Z/L)の同図(C)の鎖線枠内の暗号化画素パターン54として格納し、その他の位置の画素は原画像の情報をそのまま複写格納する。
【0028】
また、端子41Tからの指示入力が「置換」であり、かつ「パターン(1) 」である場合は、図5に示すパターンテーブル421を選択する。画素の3要素のそれぞれが8ビットパターンであれば、それぞれの要素毎にパターンテーブル421の「原画用パターン」欄を検索し、該当するパターンが検索されたときは当該パターンの右欄のパターン「LLLLLLLL」を選択して置換する。(図4のCの鎖線枠の暗号化画素パターン54)
ここで、パターン「LL〜L」は任意のビットパターンの組合わせを意味し、暗号化処理を「白抜き」にしたい場合は「00〜0」に設定し、或いは「黒塗り」にしたい場合は「11〜1」に設定しておき、1つの画素に対する3要素(X,Y,Z)のそれぞれを上記のパターンに置換すればよい。
【0029】
或いは、指定位置画素を全て「純赤」にしたい場合は、画素の3要素のX,Y,Zを3原色(赤=R,緑=G,青=B)に設定し、Rに対する置換パターンはパターンテーブルを「11〜1」とし、他のGとBに対する置換パターンはパターンテーブルを「00〜0」に設定したテーブルを用いれば良いことになる。
【0030】
或いは、暗号化画素の状態を「輝度」のレベルで調整した暗号としたい場合は、画素の3要素を、輝度と色相による信号(y,u,v)に設定し、輝度のyについてレベルを調整するようなパターンテーブルを図5に設定すればよい。
【0031】
以上のようにして原画像は画素単位に暗号化され、図4(C)に示すように、「付番」欄の「25」〜「30」に該当する「有無」欄に「○」印が付され、同行内の画素要素(X,Y,Z)を暗号化した画素情報(X/L,Y/L,Z/L)を格納するものである。即ち、図3中の暗号化画像のメモリ50に図4(C)右欄の「暗号化画像の画素情報」が格納され、受信端への送信に際して、暗号化種別指示信号(例えば、加算指示と定数α,或いは置換指示とパターンテーブル番号)51と暗号化指定の位置信号53と暗号化対応復号用画素情報52が併せて送信される。
【0032】
次に、単一画素を指定して暗号化された画像を受信した復号時の処理を説明する。
図6は図3の処理ブロック図に対応する復号化の処理ブロック図である。図において、図3中に用いた符号と同一符号は同一物を示し、60は復号化すべき画素の読出部、73は復号パターン検索部、70は復号化処理部、80は復号した画像の表示部である。
【0033】
上記の構成を持つ復号化処理の動作を以下に説明する。
暗号化された画像データ(図4のCの右欄;「暗号化画像の画素情報」)を上述したように暗号化画像のメモリ50に受信する。また、併せて、暗号化種別指示信号51と位置信号53と暗号化対応復号用画素情報52も受信する。
【0034】
復号化の画素読出部60は、暗号化種別指示信号51からの暗号化の画素指定が1画素単位に指定されていることを確認し、暗号化画像のメモリ50から画素情報(X/L,Y/L,Z/L)を1ラインづつ読み出しながら最終ライン迄を、付番を付加しながら後段の復号パターン検索部73に逐次出力する。
【0035】
この1ライン毎の出力を受けた復号パターン検索部73は暗号化種別指示信号51から暗号化が「加算」又は「置換」であるかを判別し、「加算」であれば同時に受信する定数αの読み出しを行っておき、位置信号53から付番(図4のC)を読み出す。
【0036】
次に、復号パターン検索部73は入力された1ライン分の画素信号(X/L,Y/L,Z/L)について付番を照合し、暗号化対象のラインでなければそのまま復号化処理部70をスルーにして表示部80へ送出させる。一方、暗号化対象のラインであると判別したときは、暗号化されている1ライン分の画素信号(X/L,Y/L,Z/L)を復号化処理部70に出力する。
【0037】
復号化処理部70はこの画素情報(X/L,Y/L,Z/L)を受信し、暗号化画素(X/L,Y/L,Z/L)の各々を定数αで減算して復号し、後段の表示部80に出力する。
【0038】
一方、1ライン毎の出力を受けた復号パターン検索部73は暗号化種別指示信号51から暗号化が「置換」であって、かつ置換用パターン(1) 421で処理された事を判別する。そこで、位置信号53から置換位置(図4のC)の付番を読み出す。
【0039】
次に、復号パターン検索部73は入力された1ライン分の画素信号(X/L,Y/L,Z/L)について付番を照合し、暗号化対象のラインでなければそのまま復号化処理部70をスルーにして表示部80へ送出させる。一方、暗号化対象のラインであると判別したときは、暗号化対応復号用画素情報52から1ライン分の原画素(X,Y,Z)を読み込み、暗号化されている1ライン分の画素信号(X/L,Y/L,Z/L)とともに復号化処理部70に出力する。
【0040】
復号化処理部70はこの両信号(X,Y,Z;X/L,Y/L,Z/L)を受信し、暗号化画素(X/L,Y/L,Z/L)を原画素(X,Y,Z)で置換して復号し、後段の表示部80に出力する。
【0041】
受信した1画面毎の画像に上記の復号化プロセスを遂行することで、画素毎に暗号化された画像が復元表示されるものである。
なお、上記の実施の形態では、暗号化対応復号用画素情報52として、原画像の暗号化以前の画素を復号側に送出しているが、原画像の画素以外の画素情報を送出することも出来る。例えば、原画像が1677万色のフルカラーであって暗号化を16色で置換して送出し、復号用の画素を料金体系を変額性にして、視聴者の支払う金額に応じて、復号用画素を「フルカラー」,「32K色」,「256色」等のいずれかを選択して送出し、復号画像をそれぞれ画質を変えて表示するようにできる。
【0042】
上記の暗号化/復号化のプロセスは、対象書画が静止書画であれば1画面ごとの送信/受信で済むが、対象書画が動画像であれば1フレーム内の全画像に対して1画面毎に処理することになる。
【0043】
なお、上記の図6におけるプロセスは暗号化された画像を復号する際のものであるが、受信した画像は必ずしも復号されるものでないことから、前段に復号要否の判別部を設けておき、一旦受信した書画を復号せずに暗号化のまま表示させ、当該書画を視聴者が閲覧を希望した場合に、上記復号のプロセスを遂行させることもできる。
【0044】
以上、本発明の実施の形態として、1画素ごとに暗号化対象の画素を指定したものであるが、表示画面上の画素位置の指定手段は、画像処理系のアプリケーションで周知の技術を使用して指定する。例えば、表示画面を拡大することおよびスクロールによって所望の画像位置を画面内で移動させ、この時の拡大倍率をあげることで画素毎の位置をキーボードのテンキーまたはポインティングデバイス(マウス,トラックボール等)で指示し、この指示位置座標を取り込むものである。或いは、一般にルーペとして周知の技術によって画面上に倍率を上げた可動ウインドを開いてもよい。
(2)次に、ブロック画素で画素位置を指定する場合を説明する。なお、ブロック指定は暗号化の抽出位置が画素指定と異なるだけであるから、この操作の特徴点について、暗号化が「置換」に於ける場合で説明する。
【0045】
ブロック指定の手段としては、画面上で隣接する画素のN×M個毎に付番を行い、この付番した位置に対してキーボードのテンキー等で任意の複数ブロックを指示入力を行い、或いは、枠取り指定におけるキーボードのカーソル移動キーやマウスカーソルのドラッギング等、或いはスキャナーにおけるマスク機能等を使用して、ブロックを画面上で指示入力する。
【0046】
図7はブロックで暗号化される原画像画素の指定説明図であり、同図(A)は2×2のブロック化例図、同図(B)はブロックの付番化例図、また同図(C)は暗号化付番画素のメモリ説明図である。同図(A)の画面は例えばライン内を8画素とする縦6ラインで構成し、「○」で示す位置が個々の画素位置とし、鎖線枠内の4個の画素を1ブロックとした場合で、図中で「網掛けしたブロック」を暗号化することを示している。暗号化したブロック画素を受信端で復元せずに表示すると、暗号化状態で表示されることは、画素単位で指示した場合と同様である。
【0047】
このブロック画素指定位置は同図(B)のように、画面の左上隅の画素から右下隅に向かって付番され、例えば8ブロック画素に対して「0」〜「7」までとなる。従って、同図(A)内の「網掛けしたブロック」位置の付番は「1」となり、メモリ内の配置は同図(C)内で鎖線枠で示すように縦1列内の4ケ所に分散格納されている。なお、同図(C)で左端の「Ad」はメモリ内アドレスであり、「BNo. 」はブロック付番である。
【0048】
そして、図3に示す暗号化の位置照合部30は、暗号化種別指示信号メモリ41からの指示により、暗号化がブロックで指示されることを判別して、同図(C)の「Ad」欄,「BNo. 」欄,および「原画像の画素情報(X,Y,Z)」欄を形成する作業を行い、この同図(C)の「BNo. 」欄の「1」に付番対象を意味するシンボルとして「○」印を付与する。
【0049】
続いて、パターンテーブル検索ブロック43は、図8に示すテーブルを使用し、指定位置のブロック画素を暗号化する。
図8は2×2ブロック画素置換用パターンテーブル構成図であり、暗号化の構図パターンである。本例では1つのブロックに4欄構成のテーブル(421−1,421−2,〜,421−n)を使用する。同図で第1欄はブロック画素の左上端,第2欄は右上端,第3欄は左下端,第4欄は右下端にそれぞれ該当する。また、ブロック付番が1で且つパターン2として指定されると、メモリ内アドレスは「02,03,10,11」が置換対象になり、置換用パターン(2) 421−2が適用される。
【0050】
この時の画素上で例えば「塗り潰し四角」が表示中であり、暗号化を「塗り潰し三角」にする場合、図8のBNo.=1の行において、置換用パターン欄の「MMM〜M」421−2の第1欄を「00〜0」とし、第2欄乃至第4欄は「11〜1」に設定しておく。
【0051】
図3のパターンテーブル検索部43は、図7(C)のAd=02,03,10,11に該当するBNo.が付番=1であることを検索し、図8のパターンテーブル(2) 421−2を検索して後段の暗号化処理部40に出力する。
【0052】
この出力を受け、暗号化処理部40は図7(C)の右欄の暗号化画像の画素情報(X/M,Y/M,Z/M)の該当位置に置換用パターン(2) のBNo.=1の行の「MMM〜MM」を読み出して置換する。
【0053】
以上のようにして暗号化されたブロック画素は復号側に転送されるが、この時の転送情報及び復号側の処理プロセスは、単一画素指定と同様であり以降の説明は省略する。
【0054】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したが、本発明の画素単位或いはブロック画素単位で暗号化する技術を適用することで、CATVシステムやVDOシステム、或いは教育分野での活用が図れる効果が大である。
【0055】
本発明を適用することで、料金体系を従来の定額方式から変額方式、即ち料金請求を暗号部分を復号化した部分を含む書画の1画面だけに限定して課金対象にできる。
【0056】
この事は、情報の提供側にしても画一的な金額で商品(提供番組)の価格をきめる必要がなくなり、特に商品価値の高い書画を1場面として含むような番組については、1画面単位で売買の対象にできる格別な効果を奏している。
【0057】
また、視聴者側にとっても、番組単位という曖昧な画一的な料金を請求されずに済み、閲覧又は入手を希望する商品(書画あるいは番組内の1場面)について適切な代価で要望を満たすことができる格別な効果を奏している。
【0058】
また、情報提供者は同一書画に対する代価を復号の精細度に対応させて設定できる効果を奏している。
この場合の精細度は、原画像の画素要素を設定する因子を、RGB/yuv/HVSなどを選択することで、復号画像については、明度/輝度/色相で調節することができる為である。
【0059】
また、ブロック画素単位で暗号化を図ることで、画像を構成する「曲線」を「直線化」したり、本来の「漢字」部分を「ひらがな」化しておき、復号側の要求に応じて復元状態を段階的に原画像に近づけるような操作も可能になる格別な効果を奏している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理図である。
【図2】暗号化・復号化の制御手順図である。
【図3】暗号化の処理ブロック図である。
【図4】暗号化される原画像画素の指定説明図である。
【図5】画素単位の置換用パターンテーブル構成図である。
【図6】復号化の処理ブロック図である。
【図7】ブロックで暗号化される原画像画素の指定説明図である。
【図8】ブロック画素置換用パターンテーブル構成図である。
【符号の説明】
1 原書画の記憶手段
2 付番手段
3 暗号化対象画素の読出手段
4 作用手段
5 暗号化された書画の記憶手段
6 復号化対象画素の読出手段
7 復元手段
8 表示手段
10 原画像のメモリ
20 位置信号メモリ
30 暗号化の位置照合部
40 暗号化処理部
41 暗号化種別指示信号メモリ
42 置換用のパターンテーブル
43 パターンテーブル検索部
50 暗号化画像のメモリ

Claims (7)

  1. 複数の画素を配置し、前記複数画素のそれぞれの色情報の連鎖展開または局所化によって意味付けられた書画情報を表示する書画の暗号化装置において、
    原書画を構成する複数の画素を画面に表示される際の2次元配列の画素として格納した原書画記憶手段と、暗号化すべき位置の画素を指定して前記画素に付番を施す付番手段と、前記付番手段によって指定された付番つき画素を読出す読出手段と、読出された前記画素を構成する1以上の因子に演算子を作用させて暗号化する作用手段と、暗号化された画素の位置を指定した書画情報を格納する暗号化記憶手段とを備え、
    前記画素は複数の数値因子から構成され、この因子に作用させる演算子は算術演算子であって、前記暗号化記憶手段が、暗号化に於ける演算子の作用によるオーバフローまたはアンダフローを、復号時に補償するように保持し、原書画情報の指定した位置における画素を暗号化することを特徴とする書画の暗号化装置。
  2. 複数の画素を配置し、前記複数画素のそれぞれの色情報の連鎖展開または局所化によって意味付けられた書画情報を表示する書画の復号化装置において、
    暗号化された書画情報を格納する記憶手段と、前記書画情報から暗号化された画素を読出す読出手段と、暗号化された画素から演算子の作用を戻す復元手段とを備え、
    前記復元手段は、前記置換テーブルによる置換によって暗号化された画素を復号する際に、暗号化された画素とともに暗号化の作用の逓減用画素と画素位置を受領し、暗号化画素を前記の逓減用画素で置換させ、暗号化された書画情報の指定した位置における画素を復号して表示手段に表示することを特徴とする書画の復号化装置。
  3. 暗号化の対象を単一の画素および/または複数画素を纏めたブロック毎に指定することを特徴とする請求項1記載の書画の暗号化装置。
  4. 暗号化された画素が単一の画素および/または複数画素を纏めたブロックで処理されている書画情報の指定した位置における画素を復号して表示することを特徴とする請求項2記載の書画の復号化装置。
  5. 前記画素は複数の数値因子から構成され、原画素の暗号化指定位置の上記因子が構成する数値パターンを異なる数値パターンに置換する置換テーブルを有し、前記演算子は前記因子を前記置換テーブル内から選択したパターンで置換するように作用させることを特徴とする請求項1記載の書画の暗号化装置。
  6. 請求項5記載の置換テーブルは、原画素を3因子で説明した状態に於いてそれぞれの因子に対して光の三原色または輝度・色相,または色相・明度・彩度に対応して設けたテーブルであることを特徴とする書画の暗号化装置。
  7. 前記置換テーブルによる置換によって暗号化された画素を復号する際に、暗号化された画素とともに原画素の情報と画素位置を受領することを特徴とする請求項2または請求項4記載の書画の復号化装置。
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