JP3609007B2

JP3609007B2 - Plant extract extract beverage and production method thereof

Info

Publication number: JP3609007B2
Application number: JP2000171067A
Authority: JP
Inventors: 緑平松; 龍太郎杉山
Original assignee: 千寿食品株式会社
Priority date: 2000-06-07
Filing date: 2000-06-07
Publication date: 2005-01-12
Anticipated expiration: 2020-06-07
Also published as: JP2001346555A

Description

【０００１】
【発明の目的】
この発明は、植物から抽出したエキスを用いた、健康増進に役立つ飲料に関するものであって、特に、脳梗塞、心筋梗塞、糖尿病等の生活習慣病の発生原因とされる活性酸素（フリーラジカル）を効果的に減少させることができる新規な構造からなる植物抽出エキス飲料、およびその新規な製造方法を提供しようとするものである。
【０００２】
【従来の技術】
人間は、呼吸することにより、酸素を体内に取り入れ、消化吸収した食物を酸化し、新陳代謝することによって活動エネルギーを作り出すものであるが、体内に取り入れた酸素の中、約２〜５％が酸素毒ともいわれる非常に酸化力の強い活性酸素（フリーラジカル）になり、体内に侵入してくる細菌や病原体等の有毒物質を取り除き、殺菌する大切な役目を果たしている。
【０００３】
最近の研究により、このように人体に必要、不可欠とされる活性酸素は、体内で過剰に発生してしまうと、正常な細胞まで侵食して脂質と結合し、過酸化脂質を発生させる性質をもち、糖尿病、高脂血症、歯周病、高血圧症、心疾患等の生活習慣病、癌、胃潰瘍、肝炎、肺炎、慢性気管支炎、皮膚炎、アレルギー、喘息、白内障、痛風、関節炎、慢性疲労症候群、アルツハイマー型痴呆症等、現代人がかかる病気の約９割に関与していることが明らかになっている。
現代社会は、ストレス、煙草、アルコール、大気汚染、放射線、紫外線、農薬、食品添加物等、活性酸素を過剰に発生させてしまう原因が蔓延しており、激しいスポーツによって大量の酸素を消費したときにも、同様に活性酸素が過剰に生成されてしまう等、現代人の体内には、必要以上の活性酸素が増加する傾向が強まっており、効果的に活性酸素を消去する栄養成分と、その摂取方法について多方面からの研究が進められている。
【０００４】
こうした活性酸素を消去するのに、ビタミンＥ、ビタミンＣ、カロチン類、尿酸、グルタチオンおよびＳＯＤ（抗酸化酵素）等の栄養成分が有効であることが次第に明らかになり、緑茶に豊富に含まれるカテキンや、赤ワインのアントシアニン等が健康の増進に役立つということも証明されている外、本願出願人の手による各種の実験から、紅花の花びらの抽出液にも活性酸素を消去し、脂質ラジカルの生成を抑制する高い効果があることが立証されている。
【０００５】
このように高い抗酸化作用を示す紅花は、一年の中、僅か９日間しか花が咲かない一年草である上、地上栽培されていることから、効率的な収穫に自ずと限界があり、リノール酸、リノレン酸およびビタミンＥを豊富に含むという理由から人気がある紅花油は、広大な農地をもつ中国産やアメリカ産のものが主流となってしまっており、伝統的に国内生産され続けている紅花については、その新たな栽培形態や、活性酸素を消去する新たな機能性食品等としての市場への参入が強く求められている。
【０００６】
この発明は、以上のように、紅花の花びらに含まれる栄養成分が、活性酸素を消去する高い機能をもつことが既に証明されているにも拘らず、収穫までに多大な農作業を必要とし、効率的な生産が不可能であるという理由から、これまで長期に渡って染料、生薬、健康酒、食品の着色料や酸化防止剤等への利用に留めざるを得なかったという事情に疑問を抱き、生産性が高く、活性酸素の消去能を高めることができる、紅花を利用した新たな食品の提供はできないものかとの判断から、逸速くその開発、研究に着手し、長期に渡る試行錯誤と幾多の試作、実験とを繰り返してきた結果、今回、遂に新規な構成の植物抽出エキス飲料、および新規な植物抽出エキス飲料の製造方法を実現化することに成功したものであり、以下では、この発明を代表する幾つかの実施例と共に、その構成を詳述することとする。
【０００７】
【発明の構成】
この発明を代表する実施例からも明確に理解されるように、この発明に包含される植物抽出エキス飲料は、基本的に次のような構成から成り立っている。
即ち、紅花の子葉時期から本葉開化直前までに採取した子葉および茎からの搾汁エキスに、ビタミンその他の適宜補充栄養分の適量を添加した強化搾汁エキスを、清水等のベース液に混合し、総トコフェロール（ビタミンＥ）が１〜２００ｍｇ／１００ｇ前後、総アスコルビン酸（総ビタミンＣ）が５０〜１０００ｍｇ／１００ｇ前後の栄養成分を含むよう濃度調製してなる構成を要旨とする植物抽出エキス飲料である。
【０００８】
この基本的な構成からなる植物抽出エキス飲料は、より具体的には、紅花の子葉時期から本葉開化直前までに採取した子葉および茎からの搾汁エキスと、綿実、向日葵、蕎麦、大豆、小豆、エゴマ、ゴマ種子等の中の、少なくとも一種の可食性植物の子葉時期から本葉開化直前までに採取した子葉および茎からの搾汁エキス適量との複合エキスに、ビタミンその他の適宜補充栄養分の適量を添加した強化複合エキスを、清水等のベース液に混合し、総トコフェロール（ビタミンＥ）が１〜２００ｍｇ／１００ｇ前後、総アスコルビン酸（総ビタミンＣ）が５０〜１０００ｍｇ／１００ｇ前後の栄養成分を含むよう濃度調製してなる構成の植物抽出エキス飲料ということができる。
【０００９】
植物抽出エキス飲料は、複数種の可食性植物から搾汁エキスを採る場合に、複数の可食性植物の子葉時期から本葉開化直前までに採取した子葉および茎を混合した状態で、同時に搾汁してしまうことが可能である外、複数の可食性植物の子葉および茎の夫々を個別に搾汁し、搾汁エキスの適量毎を混合、添加する方法で製造することが可能である。また、搾汁する子葉および茎に、蒸溜水や鉱泉水等の清水を濾過水または抽出液として適量混合し、水溶性の栄養素を充分に抽出できる状態で搾汁した後にエキス分濃度を調整しものとすることが可能であり、また、子葉および茎にエタノール抽出液を適量混合して脂溶性の栄養素を充分に抽出できる状態で搾汁エキスを製造した後、エキス分濃度を調整したものとすることができる外、子葉および茎にエタノール水溶液を適量混合することにより、水溶性および脂溶性の各種栄養素を、抽出し易い状態で搾汁したエキスを用いたものとすることができる。
【００１０】
ベース液は、搾汁エキスを飲み易い香りや、味に仕上げるよう濃度調節する機能を果たすものであり、搾汁エキスの風味や香り、色等を損ねることがなく、搾汁エキスと混合することによって重要な栄養素を失ってしまうといった不具合が生じない液体を使用すべきであり、蒸留水を用いるのが適当であるが、外にも鉱泉水、浸透圧を適正に調整したアルカリイオン水等、搾汁エキスに含まれない栄養素や効用が得られる天然水や化学溶液等を使用することができる。
【００１１】
植物抽出エキス飲料は、総トコフェロール（ビタミンＥ）が１〜２００ｍｇ／１００ｇ前後、総アスコルビン酸（総ビタミンＣ）が５０〜１０００ｍｇ／１００ｇ前後の栄養成分を含むよう濃度調製したものが、抗酸化作用を長く持続させるのに良好な配合であると共に、風味や香り等の品質において、清涼飲料水または滋養強壮の効用をもたらす栄養飲料として最も適する範囲であるということができ、清水、ビタミンやミネラルを含有する溶液、炭酸溶液等を加え、エキス濃度を下げるよう調節し、微弱な香りや色をもち、食卓の飲料水やカクテル用の炭酸水等とするよう加工することが可能である外、濃度を高めるよう調整して、１％〜１００％程度の範囲の濃度をもつ搾汁飲料や還元ジュースとしたり、それ以上の濃度に調整した濃厚な液状またはペースト状とすることも可能であり、更に、フリーズドライ加工を施して、固形状または顆粒状の栄養補助食品、食品添加物あるいは調味料等とすることが可能である。
【００１２】
搾汁エキスは、子葉時期から本葉開化直前までの適期に採取した紅花の子葉および茎から根茎、毛根等のカリウムを多く含有する部位を切断、除去したものから搾汁、精製されてなるものとすることができる外、茶抽出物のカテキン、ターメリック、ガーリック等のハーブ、またはアガリスク茸の濃縮エキスの、何れか、またはそれらを数種類組み合わせた添加エキスが、適量混合されてなるものとすることが可能である。
【００１３】
【関連する発明】
上記した植物抽出エキス飲料に関連して、この発明には、その植物抽出エキス飲料を製造する際に用いられる製造方法も包含しており、その構成の要旨は、基本的に次のとおりのものである。
即ち、紅花を発芽、育成し、子葉時期から本葉開化直前までの適期に採取した子葉および茎を搾汁し、濾過して固形分を除去することによって搾汁エキスを精製した後、該搾汁エキスの液質酸化防止を兼ねた補充栄養分としてビタミンＣおよびその他ビタミン類等の栄養分を添加して強化搾汁エキスにした上、該強化搾汁エキスの適量、または当該強化搾汁エキスが主体となるエキスを清水等のベース液に混合し、総トコフェロール（ビタミンＥ）が１〜２００ｍｇ／１００ｇ前後、総アスコルビン酸（総ビタミンＣ）が５０〜１０００ｍｇ／１００ｇ前後の栄養成分を含むよう濃度調製された飲料を製造する構成を要旨とする植物抽出エキス飲料の製造方法である。
【００１４】
植物抽出エキス飲料の製造方法は、紅花の種子を発芽、育成し、子葉時期から本葉開化直前までの適期に採取した子葉および茎の搾汁工程を、当該搾汁対象の紅花の子葉および茎から根茎、毛根等のカリウムを多く含有する部位を切断、除去する工程を経た上で搾汁する工程によるものとすることが可能である外、紅花の発芽、育成工程と、綿実、向日葵、蕎麦、大豆、小豆、エゴマ、ゴマ種子等の中、何れか一種または複数種の可食性植物の発芽、育成工程とが、電気石または磁力を用いて界面張力を高めてなる用水だけを用いた水耕栽培によって発芽、育成するようにした工程によるものとすることができる。
【００１５】
また、紅花を発芽、育成してなる子葉および茎と、綿実、向日葵、蕎麦、大豆、小豆、エゴマ、ゴマ種子等の中、何れか一種または複数種の可食性植物を発芽、育成してなる子葉および茎との夫々の搾汁工程前の段階に、採取した子葉および茎が、牡蛎貝や北寄貝等の貝殻を粉砕し、１０００゜Ｃ前後で焼成してなるＣａＯ微粉末を溶解してなるＣａ１０００ｐｐｍ以上の水溶液に、５分間程度以上浸漬して一般生菌や病原性細菌を殺菌する工程を経てから製造することが可能であり、更にまた、紅花を発芽、育成してなる子葉および茎と、綿実、向日葵、蕎麦、大豆、小豆、エゴマ、ゴマ種子等の中、何れか一種または複数種の可食性植物を発芽、育成してなる子葉および茎との夫々の搾汁工程の直前の段階に、採取した子葉および茎を、数秒〜数分間ブランチング（湯通し）や蒸気気流中で加熱して植物の酸化を防止する工程を加えてから製造することができる。
以下では、図面に示すこの発明を代表する実施例と共に、その構造について詳述することとする。
【００１６】
【実施例１】
紅花子葉エキスや向日葵子葉エキス等を含む基本的構成からなるこの発明に包含される植物抽出エキス飲料は、次のような工程を経て製造することができるものである。紅花および向日葵の種子の中から変色や割れのある不良のものを取り除き、良質のもののみを選別し、厳選された種子のみをエタノール類や次亜塩素酸溶液で数分間殺菌した後、発芽に必要とされる蒸溜水に浸し、８時間程度の時間をかけて吸水させ、充分に吸水した種子を５ｍｍ程度の厚さの比較的軟質な発泡樹脂マット上に直播きし、やや酸性とするようｐＨを調整した用水を散水すると共に、２７゜Ｃ前後に保温した暗室で３〜４日間に渡り、水耕栽培を行い、１０〜１５ｃｍ程度に生育させ、子葉開裂による自然脱穀しやすい状態のまま、子葉１本が０．４〜１ｇ程度になるまで育成する。紅花や向日葵の外の綿実、大豆、小豆、エゴマ、ゴマ等の種子も前記同様の水耕栽培で養成可能であるが、成長の比較的早い蕎麦種子は、用水中の栄養や温度の管理、育成日数を短縮する等を適宜調節することが必要となる。
【００１７】
発芽した後の子葉は、茎の直列化や子葉長さを一定に保つよう用水の循環や温度等の管理を充分に行い、途中の１〜２日間に渡って日光や紫外線に当て緑化フラボノイド類の生合成を促進させ緑化を進行させる。この際、エキスとして取り出そうとする機能性栄養成分が、子葉の成長に利用されて損なわれてしまう虞れがある上、強い紫外線が、苦味や渋味等を発現させるため、過度の光照射は控えて、本葉の発現を完全に抑制するよう管理しなければならない。
【００１８】
水耕栽培によって搾汁に適する状態にまで育成された子葉は、保存性、褐変防止、しおれ防止等を確保できるよう、根付きのまま収穫し、水洗い洗浄した後に、０．０１〜数％の濃度に調整されたビタミンＣ水溶液に浸して成分酸化を抑えた後に、カリ成分の多い根茎や毛根部分を切断、除去して回転プレス圧搾機械を使用し、酸化作用が発生しない程度の短時間の中に、紅花子葉および向日葵子葉の双方から５０〜８５％程度の濃度の複合搾汁エキスを搾取分離する。酸性白土や活性炭素の助剤を用いて栄養成分を残すよう清澄化した上、濾過して固形分を除去し、その後に、ビタミンＣ、ビタミンＥ、ビタミンＢ群等の各種ビタミン類の適量や、カロチン類、緑茶から抽出されたカテキンまたはターメリック、ガーリック等のハーブ、もしくはアガリスク茸の濃縮エキスの何れかを１００ｐｐｍ程度添加、混合して強化複合エキスとし、更にベース液となる適量の鉱泉水を加えて、紅花子葉および向日葵子葉の複合エキス濃度が、飲料全体の約５％程度を占めるよう味や色、香り等を調整する。
【００１９】
このようにして出来上がった植物抽出エキス飲料は、瞬間殺菌し、６０゜Ｃ前後の温度のまま速やかにボトリングして完成となる。充填するボトルは、清涼飲料水として適量とされる５０ｃｃ〜２リットル程度のボトルの中から、適宜選択することが可能であり、また、ボトルに詰め終えた後に、６０゜Ｃ以上の温度で殺菌することも可能である。
【００２０】
【実施例２】
また、この発明の植物抽出エキス飲料に包含される他の実施例を示せば、次のとおりとなる。
紅花子葉１５０ｇ、向日葵子葉１５０ｇ、ニンジン１００ｇ、パセリ５０ｇを主原料とし、濾過水３００ｃｃを加えてミキサーにかけ、絹漉しをした原液に対して更に濾過水１５０ｃｃを加えて低温加熱し、更に減圧用フィルターをかけて濾過して複合エキスを造り、次に、りんご酸（酸味料）３ｇ、ステビア抽出物０．７５ｇ、ベーターサイクロデキストリン０．３ｇ、茶抽出物０．５ｇ、レシチン０．６ｇ、デナリユウカロチン０．３ｇ、乳化剤（脂肪酸エステル）０．６ｇ、保存料（安息香酸Ｎａ）０．３ｇ、甘味料（果糖、ブドウ糖）０．６ｇ、ビタミンＣ６ｇを配合し、濾過水２リットルを加えて合計量を約３０５０ｃｃとした状態で攪拌し、更に加熱濾過した後に、５０ｃｃの容器瓶に取り分け封入し、その後に低温殺菌を行い、植物抽出エキス飲料の製造を完了する。
【００２１】
【作用】
以上のとおりの構成からなるこの発明の植物抽出エキス飲料の製造方法は、実施例１に示したように子葉時期から本葉開化直前までに採取した子葉および茎の搾汁エキスを使用しており、一般に、ビタミンＥを多く含む紅花種子を粉砕、搾汁して得られたエキスでは、油脂成分が多く特有の香りを発生してしまい飲み難く、またリノール酸、リノレン酸等の脂肪酸も、油脂単独では消化、吸収能が劣るものとされているが、発芽、育成された子葉および茎は、多様な栄養成分を自然な形で速やかな可溶化を起こさせるものとなる。
【００２２】
種子の栄養素は、子葉時期から本葉開化直前までの間、茎や子葉中に貯蔵物質として残留させる性質をもち、この時期に人工生育光線もしくは太陽光線を、苦味や渋味成分が発生しない程度に照射すれば、フラボノイド類、クロロフィル、草木独自の香り等を生合成させ、多様な有効栄養成分が得られるものとなる。またカリュウムを多く含有する根茎や毛根の部位を切断、除去するか、もしくは種子の含漬時期から、電気石や磁力水で界面張力を高め、蒸発し易い性質に変換した用水を使用した水耕栽培を行い、毛根の発生を抑制すれば、搾汁エキスの渋味や苦味を抑えた呈味を得るものとなる。
【００２３】
収穫後の子葉は、牡蛎貝や北寄貝の貝殻を粉砕し、１０００゜Ｃ前後で焼成したＣａＯ微粉末を溶解したＣａ１００００ｐｐｍ以上の水溶液に、５分程度以上浸漬して、洗浄、殺菌することが可能である外、数秒〜数分間のブランチング（湯通し）や蒸気気流中での加熱を行えば、ポリフヘノールオキシダーゼによる自動酸化を防止すると同時に熱的殺菌も行われる。
【００２４】
殺菌、洗浄された子葉は、遠心または圧搾プレスする等して抽出された搾汁を濾過し、得られた子葉エキスに、ビタミンＣ、ビタミンＥその他のビタミン類などの栄養成分を添加して強化搾汁エキスとした上、清水または鉱泉水等のベース液に適量を混合した植物抽出エキス飲料とすれば、子葉搾汁エキスのみでは不足する栄養成分を補完し、更に高い栄養バランスが得られる。
【００２５】
また、以上のとおりの構成からなる植物抽出エキス飲料の製造方法によって造られた、この発明の植物抽出エキス飲料は、含有する紅花子葉エキスに、ビタミンＥのα−トコフェロール、リノール酸、リノレン酸を多く含有し、また、向日葵子葉エキスには、ビタミンＣのアスコルビン酸が多く含まれており、ビタミンＥが、ラジカルスカベンジャーとして活性酸素消去能を発現し、その後酸化型となってしまうが、このときビタミンＣが酸化型となったビタミンＥを賦活させることとなり、生体内で還元作用を起こし、ＣＥサイクルにより、相互補完して活性酸素を消去する機能を発現し、さらに脳内にも同様に、活性酸素を除去する作用を及ぼすこととなる。
【００２６】
子葉搾汁エキスに茶抽出物のカテキン類、エピガロカテキンガレート類を添加すれば、他の原料由来のフラボノ類、カロチン、ビタミンＡ等の酸化、変色防止機能や抗菌活性を高め、正味期限を延ばすものとなり、更に過酸化脂質の生成抑制作用と抗酸化性とを強化し、血栓症予防や活性酸素消去による発癌抑制の機能を高めるものとなる。また、抗酸化性機能性の高いターメリック、ガーリック等のハーブ類を添加すると、苦味や渋味を抑えると共に、香りが改善され、更にまた、アガリスク茸の濃縮エキス、ザクロ抽出物、大豆イソフラボン等を添加すれば、夫々が保有する生理機能性が特有の効用をもたらすものとなる。
【００２７】
実施例２に示した植物抽出エキス飲料は、その栄養成分を高速液体クロマトグラフ法およびＦＯＬＩＮ−ＤＥＮＩＳ法等の分析法を用いて分析した結果、表１中に示されるような各種成分が検出された。
【００２８】
【表１】

【００２９】
更に、紅花子葉の水抽出液が、スーパーオキシドとヒドロキシルラジカルとに何のような働きをするかを試す実験を行ったところ、図１の紅花子葉水抽出液がスーパーオキシドを消去する状態を示すグラフ、および図２の紅花子葉水抽出液がヒドロキシルラジカルを消去する状態を示すグラフからも明らかなように、紅花子葉から抽出した搾汁エキスが、活性酸素（フリーラジカル）を消去する機能をもつことが証明された。また、紅花子葉から抽出した搾汁エキスを２分間煮沸すると、スーパーオキシドおよびヒドロキシルラジカルの消去能は、夫々１／１０に低下したものの、なお消去能が認められるものであった。
【００３０】
１０ｃｍの紅花子葉部１ｇに２ｍｌの水またはエタノールを加えて抽出した搾汁エキスが、脂溶性ラジカルの１，１−ジフェニル−２−ピクリルヒドラジルラジカルをエタノールに溶解したものに対する働きを実験した結果、図３の紅花子葉搾汁エキスの１，１−ジフェニル−２−ピクリルヒドラジルラジカル（ＤＰＰＨ）ラジカルへの消去作用を示すグラフからも明らかなように、水抽出による紅花子葉エキス、およびエタノール抽出による紅花子葉エキスの双方において、１，１−ジフェニル−２−ピクリルヒドラジルラジカルを消去する機能をもつことが認められ、その消去機能はエタノール抽出による紅花子葉エキスの方が、水抽出による紅花子葉エキスよりも大きいという結果が得られた。
【００３１】
【効果】
以上のとおり、この発明の植物抽出エキス飲料によれば、紅花の子葉および茎と、綿実、向日葵、蕎麦、大豆、エゴマ、ゴマ種子等の中の一種、または複数種の可食性植物の子葉および茎とから採取した搾汁エキスを含有するものとしたことより、それら可食性植物の種子や花びら等から得られたエキスに比較し、苦味や渋味等の味覚や強い匂いを抑制し、誰もが飲食容易な良好な香りと呈味と共に、種子や花びらから得られるのと略同等の有効栄養成分を摂取することが可能であり、体内に発生した活性酸素を速やかに消去することができるので、自然環境の急激な汚染や高齢化社会への変遷により、誰もが体内における活性酸素の過剰発生が危惧される現代社会において、健康管理に大変有益な飲料として広く市場に提供することができるという秀れた特徴を発揮できる。
【００３２】
また、この発明の植物抽出エキス飲料の製造方法によれば、生育に広大な敷地を使用した地上栽培と、年間を通じた様々な農作業とを必要とする可食性植物の花びらや種子ではなく、ハウス内での水耕栽培によって比較的短期間の中に、効率的に栽培可能となり、そのようにして育成された紅花子葉を搾汁したエキスを使用することから、生産効率を格段に向上させることができる上、紅花子葉から採取した搾汁エキスは、紅花の種子や花びらから得られるエキスと同様に活性酸素の消去機能が高く、また、日光や紫外線からある程度隔絶して育成することができるので、良質の香りと、苦味や渋味等を抑制した呈味とに仕上げることができる等、多くの利点を有するものとなる。
【００３３】
特に、実施例に説明した植物抽出エキス飲料は、上記した特徴に加え、紅花子葉と向日葵子葉との搾汁エキスの適量ずつを混合して複合エキスを製造することにより、紅花子葉の搾汁エキスが発揮する活性酸素および脂溶性ラジカル消去作用の外、紅花子葉由来のビタミンＥが活性酸素を消去した後に劣化し、酸化型となってしまうが、向日葵子葉の搾汁エキスに多く含まれるビタミンＣが、ビタミンＥの活性酸素消去機能を再生させ、再利用可能とし、高い抗酸化作用を持続させるものとなる。また、この複合エキスにビタミン類、カロチン類その他の適宜補充栄養分の適量を添加した強化複合エキスとしたことにより、更にバランスの取れた栄養補給が可能となる栄養飲料とすることができる上、茶抽出物のカテキンやターメリック、ガーリック等のハーブ、アガリスク茸の濃縮エキス等を添加すれば、夫々の成分によって得られる薬効が期待されるものとなり、添加された成分同士が互いに相乗的な作用をもたらし、高い健康改善および増進機能を発揮できるという特徴が得られることになる。
【００３４】
叙述の如く、この発明の植物抽出エキス飲料、およびその製造方法は、その新規な構成によって所期の目的を遍く達成可能とするものであり、しかも水耕栽培による可食性植物の子葉栽培は、種子や花のように地上栽培によるものに比較して製造も容易で、３〜４日間という極めて短期間の中に、安定した品質で収穫することが可能であることから、従前からの可食性植物に比較し、遥かに経済的に製造することができる上、広大な耕地での摘み取り作業や、脱穀、選別作業といった多大な労力を要する作業が不要であり、作業効率自体も大幅に高めることができることから、製造コストの削減を確実に達成することが可能である上、主原料を子葉および茎としたことにより、良好な香りと味とを確保可能とし、生野菜の青臭さや苦味、渋味等に抵抗があり、呈味の改善が強く求められてきた健康飲料業界において高く評価され、広範に渡って普及していくものになると予想される。
【図面の簡単な説明】
図面は、この発明の植物抽出エキス飲料の実験結果を示すものである。
【図１】紅花子葉抽出液がスーパーオキシドを消去する機能を示すグラフである。
【図２】紅花子葉抽出液のヒドロキシルラジカル消去機能を示すグラフである。
【図３】紅花子葉搾汁エキスのＤＰＰＨラジカル消去機能を示すグラフである。[0001]
OBJECT OF THE INVENTION
TECHNICAL FIELD The present invention relates to a beverage useful for health promotion using an extract extracted from a plant, and in particular, active oxygen (free radical) that is a cause of occurrence of lifestyle-related diseases such as cerebral infarction, myocardial infarction, and diabetes. It is an object of the present invention to provide a plant extract extract beverage having a novel structure capable of effectively reducing the amount of odor, and a novel method for producing the same.
[0002]
[Prior art]
Humans take oxygen into the body by breathing, oxidize digested and absorbed food, and produce active energy by metabolism, but about 2-5% of oxygen taken into the body is oxygen It becomes active oxygen (free radical) with very strong oxidizing power, also called poison, and plays an important role in removing and sterilizing toxic substances such as bacteria and pathogens that enter the body.
[0003]
According to recent research, active oxygen, which is necessary and indispensable for the human body, when it is excessively generated in the body, erodes even normal cells and binds to lipids to generate lipid peroxide. Mochi, diabetes, hyperlipidemia, periodontal disease, hypertension, lifestyle-related diseases such as heart disease, cancer, gastric ulcer, hepatitis, pneumonia, chronic bronchitis, dermatitis, allergy, asthma, cataract, gout, arthritis, chronic It has been revealed that modern people are involved in about 90% of such diseases such as fatigue syndrome and Alzheimer-type dementia.
In modern society, the causes of excessive generation of active oxygen such as stress, tobacco, alcohol, air pollution, radiation, ultraviolet rays, pesticides, food additives, etc. are prevalent, and when a large amount of oxygen is consumed by intense sports In addition, there is an increasing tendency to increase the amount of active oxygen more than necessary, such as excessive generation of active oxygen in the same way. A variety of research on ingestion methods is ongoing.
[0004]
It is gradually becoming clear that nutrients such as vitamin E, vitamin C, carotene, uric acid, glutathione and SOD (antioxidant enzyme) are effective in eliminating such active oxygen. In addition, it has been proved that red wine anthocyanins, etc. are useful for health promotion. From various experiments by the applicant of the present application, the active oxygen is eliminated from the extract of safflower petals, and lipid radicals are generated. It has been proven that there is a high effect of suppressing the above.
[0005]
In this year, safflowers exhibiting a high antioxidant effect are annual grasses that bloom for only 9 days throughout the year, and since they are cultivated on the ground, there is a natural limit to efficient harvesting. Safflower oil, which is popular because it is rich in linoleic acid, linolenic acid, and vitamin E, is mainly made in China and the United States with vast agricultural land, and continues to be traditionally produced domestically. As for safflowers, there is a strong demand for entry into the market as new forms of cultivation and new functional foods that eliminate active oxygen.
[0006]
As described above, the present invention requires a large amount of farm work before harvesting, despite the fact that the nutritional components contained in the petals of safflower have already been proven to have a high function of eliminating active oxygen. Because of the fact that efficient production is impossible, it has been questioned for a long time that it had to be used for dyes, crude drugs, health drinks, food colorings and antioxidants, etc. From the judgment of whether it is possible to provide new foods using safflower, which can hold and increase productivity and enhance the ability to eliminate active oxygen, it has begun to develop and research quickly, and trial and error over a long period of time As a result of repeating many trial manufactures and experiments, this time finally succeeded in realizing a plant extract extract beverage with a new configuration and a method for producing a new plant extract extract beverage. This invention With some embodiments respectful, and specifically described the configuration.
[0007]
[Structure of the invention]
As can be clearly understood from the examples representing the present invention, the plant extract extract beverages included in the present invention basically consist of the following constitutions.
In other words, a squeezed extract from cotyledons and stems collected from the cotyledon season of safflower to just before the main leaf opening is mixed with a squeezed extract containing an appropriate amount of vitamins and other supplementary nutrients added to a base solution such as fresh water. , A plant extract extract having a composition prepared by adjusting the concentration so that the total tocopherol (vitamin E) is about 1 to 200 mg / 100 g and the total ascorbic acid (total vitamin C) is about 50 to 1000 mg / 100 g. It is.
[0008]
More specifically, the plant extract extract beverage consisting of this basic composition is a juice extract from cotyledons and stems collected from the cotyledon period of safflower to just before the main leaf opening, cottonseed, sunflower, buckwheat, soybean , Supplemented with vitamins and other supplements as appropriate from the cotyledon extract from the cotyledons and stems collected from the cotyledon period of the edible plant to just before the main leaf opening, among the edible, red beans, sesame seeds, sesame seeds, etc. A fortified complex extract to which an appropriate amount of nutrients is added is mixed with a base solution such as fresh water, and total tocopherol (vitamin E) is about 1 to 200 mg / 100 g, and total ascorbic acid (total vitamin C) is about 50 to 1000 mg / 100 g. It can be referred to as a plant extract extract beverage having a concentration adjusted to include a nutrient component.
[0009]
A plant extract beverage is a mixture of cotyledons and stems collected from the cotyledon period of several edible plants to just before the main leaf opening when squeezing extracts from multiple types of edible plants. In addition, the cotyledons and stems of a plurality of edible plants can be individually squeezed, and the appropriate amount of the squeezed extract can be mixed and added. In addition, appropriate amounts of distilled water and mineral water, etc., are mixed as filtered water or extract into the cotyledons and stems to be squeezed, and the extract concentration is adjusted after squeezing in a state where water-soluble nutrients can be sufficiently extracted. It is also possible to prepare a juice extract in a state where a suitable amount of an ethanol extract is mixed with cotyledons and stems to sufficiently extract fat-soluble nutrients, and then the concentration of the extract is adjusted. In addition, it is possible to use an extract obtained by squeezing various water-soluble and fat-soluble nutrients in an easily extractable state by mixing an appropriate amount of an aqueous ethanol solution into the cotyledons and stems.
[0010]
The base liquid functions to adjust the concentration so that the juice extract is easy to drink and taste, and it does not impair the flavor, aroma, color, etc. of the juice extract and should be mixed with the juice extract. Liquids that do not cause problems such as losing important nutrients should be used, and it is appropriate to use distilled water, but also mineral water, alkaline ionized water with osmotic pressure adjusted appropriately, etc. Natural water, chemical solution, and the like that can obtain nutrients and effects not contained in the juice extract can be used.
[0011]
The plant extract extract beverage is prepared with a concentration adjusted so as to contain a nutrient component of about 1 to 200 mg / 100 g of total tocopherol (vitamin E) and about 50 to 1000 mg / 100 g of total ascorbic acid (total vitamin C). In addition to being a good formulation for long-lasting, it can be said that it is the most suitable range for the quality of flavor and aroma as a refreshing drink or a nutritional drink that brings the benefits of nourishing tones. Add the contained solution, carbonated solution, etc., adjust it to lower the extract concentration, have a weak fragrance and color, can be processed into table drinking water or cocktail carbonated water, etc. Adjusted so as to increase the concentration of juice and reduced juice with a concentration in the range of about 1% to 100%, or a concentration adjusted to a higher concentration Such that a liquid or pasty is also possible, further, subjected to freeze-drying process, may be a solid or granular dietary supplement, food additive or seasonings.
[0012]
Juice extract is obtained by squeezing and purifying from safflower cotyledons and stems collected from the cotyledon period to the time just before the main leaf opening and cutting and removing parts containing a lot of potassium such as rhizomes and hair roots. In addition, catechin, turmeric, garlic and other herbs of tea extract, or concentrated extract of agaric koji, or a combination of several kinds of these extracts, or a combination of them in appropriate amounts shall be mixed. Is possible.
[0013]
[Related invention]
In relation to the above-described plant extract extract beverage, the present invention also includes a production method used in producing the plant extract extract beverage, and the gist of the configuration is basically as follows. It is.
That is, after sprouting and growing safflower, squeezing the cotyledons and stems collected at the appropriate time from the cotyledon period to just before the main leaf opening, purifying the squeezed extract by filtering to remove the solids, and then extracting the squeezed extract. As supplemental nutrients that also prevent liquid oxidation of juice extract, nutrients such as vitamin C and other vitamins are added to make a squeezed juice extract, and an appropriate amount of the squeezed juice extract or the relevant squeezed juice extract is mainly used The extract is mixed with a base solution such as fresh water, and the concentration is adjusted so that the total tocopherol (vitamin E) is about 1 to 200 mg / 100 g and the total ascorbic acid (total vitamin C) is about 50 to 1000 mg / 100 g. It is a manufacturing method of the plant extract extract drink which makes the summary the structure which manufactures the used drink.
[0014]
The method for producing a plant extract extract is a method of sprouting and growing safflower seeds and squeezing cotyledons and stems collected at a suitable time from the cotyledon period to just before the main leaf opening, and the cotyledons and stems of the safflower to be squeezed. It is possible to make it by the process of squeezing after cutting and removing parts containing a lot of potassium such as rhizomes, hair roots, etc., as well as safflower germination, growing process, cotton seeds, sunflower, Of the buckwheat, soybeans, red beans, sesame seeds, sesame seeds, etc., germination and growth processes of any one or more edible plants were made using only tourmaline or water with increased interfacial tension using magnetic force. It can be based on the process made to germinate and grow by hydroponics.
[0015]
In addition, germinate and cultivate one or more edible plants among cotyledons and stems that germinate and cultivate safflower, cotton seeds, sunflower, buckwheat, soybeans, red beans, sesame seeds, sesame seeds, etc. In the stage before each squeezing step with the cotyledons and stems, the collected cotyledons and stems crushed shells such as oysters and northern shells and dissolved CaO fine powder that was fired at around 1000 ° C. The cotyledons and stems that are produced by immersing in an aqueous solution of 1000 ppm Ca or more for about 5 minutes or more to sterilize general living bacteria and pathogenic bacteria, and germinate and grow safflower Immediately before each squeezing step with cotyledons and stems that germinate and grow any one or more edible plants among cotton seeds, sunflower, buckwheat, soybeans, red beans, sesame seeds, sesame seeds, etc. The collected cotyledons and stems are Seconds to a few minutes blanching (blanched) and was heated on a steam stream may be produced from the addition of steps to prevent oxidation of the plant.
In the following, the structure of the present invention will be described in detail together with an embodiment representing the present invention shown in the drawings.
[0016]
[Example 1]
The plant extract extract beverage comprised by this invention which consists of fundamental composition containing safflower cotyledon extract, a sunflower cotyledon extract, etc. can be manufactured through the following processes. Remove defective and cracked safflower and sunflower seeds, select only high quality seeds, sterilize only carefully selected seeds with ethanol or hypochlorous acid solution for several minutes, then germinate Immerse in the required distilled water and absorb water over a period of about 8 hours. Seed the fully absorbed seeds directly on a relatively soft foamed resin mat with a thickness of about 5 mm to make it slightly acidic. In addition to watering the adjusted water, hydroponically cultivated in a dark room kept at around 27 ° C for 3-4 days, grown to about 10-15 cm, and in a state where it is easy to naturally thresh by cotyledon cleavage, Grow until one cotyledon reaches about 0.4 to 1 g. Seeds of safflower and sunflower, cotton seeds, soybeans, red beans, sesame seeds, sesame seeds, etc. can be cultivated by hydroponics similar to the above, but the relatively fast growing buckwheat seeds are controlled for nutrients and temperature in the water. It is necessary to adjust appropriately the shortening of the breeding days.
[0017]
After germination, the cotyledons are fully circulated and temperature controlled so that the stems are serialized and the cotyledon length is kept constant. Green flavonoids are exposed to sunlight and ultraviolet rays for 1 to 2 days. Promotes the biosynthesis of green and promotes greening. At this time, functional nutrients to be extracted as an extract may be used for growth of cotyledons and may be damaged, and strong ultraviolet rays develop bitterness, astringency, etc. Therefore, it must be managed to completely suppress the expression of true leaves.
[0018]
The cotyledons cultivated to a state suitable for squeezing by hydroponic cultivation are harvested with roots, and washed with water and washed so that they can preserve preservation, prevention of browning, prevention of wilting, etc., and then a concentration of 0.01 to several percent After soaking in an aqueous solution of vitamin C that has been adjusted to a low level, the oxidation of ingredients is suppressed, and then the roots and hair roots that contain a lot of potash are cut and removed, and a rotary press press machine is used so that no oxidizing action occurs. In addition, a combined juice extract having a concentration of about 50 to 85% is extracted and separated from both safflower cotyledons and sunflower cotyledons. Clarify to leave nutrients with acid clay and activated carbon auxiliary agent, filter to remove solids, and then add appropriate amounts of various vitamins such as vitamin C, vitamin E, vitamin B group, etc. Add about 100 ppm of either catechins extracted from carotene, green tea, herbs such as turmeric and garlic, or concentrated extract of agaric koji, and mix to make a reinforced composite extract. In addition, the taste, color, fragrance and the like are adjusted so that the complex extract concentration of safflower cotyledons and sunflower cotyledons occupies about 5% of the whole beverage.
[0019]
The plant extract extract thus obtained is instantly sterilized and quickly bottling at a temperature of around 60 ° C. to complete. The bottle to be filled can be appropriately selected from 50 cc to 2 liter bottles that are appropriate for soft drinks, and sterilized at a temperature of 60 ° C. or higher after the bottle has been filled. It is also possible to do.
[0020]
[Example 2]
Moreover, it will be as follows if the other Example included by the plant extract extract drink of this invention is shown.
The main ingredients are safflower cotyledons 150 g, sunflower palm cotyledons 150 g, carrots 100 g, and parsley 50 g. Add 300 cc of filtered water, apply to a mixer, add 150 cc of filtered water to the silked stock solution, and heat at low temperature. To make a composite extract, then 3 g malic acid (acidulant), 0.75 g stevia extract, 0.3 g beta cyclodextrin, 0.5 g tea extract, 0.6 g lecithin, Denaliyu Add 0.3g carotene, 0.6g emulsifier (fatty acid ester), 0.3g preservative (Na benzoate), 0.6g sweetener (fructose, glucose), 6g vitamin C, add 2 liters of filtered water and total Stir in a state where the amount is about 3050 cc, and after heating and filtering, place it in a 50 cc container bottle, and then pasteurize it. To complete the production of the plant extract drink.
[0021]
[Action]
The method for producing a plant extract extract beverage of the present invention having the above-described configuration uses a cotyledon and stalk juice extract collected from the cotyledon period to just before the main leaf opening as shown in Example 1. In general, an extract obtained by crushing and squeezing safflower seeds rich in vitamin E produces a unique aroma with many fat components, and fatty acids such as linoleic acid and linolenic acid are also fats and oils. Although it is considered that digestion and absorption ability alone are inferior, germinated and grown cotyledons and stems cause various nutrient components to be rapidly solubilized in a natural form.
[0022]
Seed nutrients have the property of remaining as a storage substance in the stem and cotyledons from the cotyledon period to just before the main leaf opening, and to the extent that bitterness and astringency components are not generated during this period Irradiates flavonoids, chlorophyll, unique fragrances of plants and the like, and a variety of effective nutrients can be obtained. Also, hydroponics using water that cuts and removes rhizomes and hair roots that contain a large amount of calium, or has increased the interfacial tension with tourmaline or magnetic water from the seed soaking season and converted it into a property that easily evaporates. If cultivation is performed and generation of hair roots is suppressed, a taste with reduced astringency and bitterness of the juice extract is obtained.
[0023]
The cotyledons after harvesting can be washed and sterilized by immersing the shells of oyster shells and shellfish shells and immersing them in an aqueous solution of Ca 10000 ppm or more dissolved in fine CaO powder fired at around 1000 ° C for about 5 minutes or more. In addition, if blanching (blanching) for several seconds to several minutes or heating in a steam stream is performed, auto-oxidation by polyphenol oxidase is prevented and thermal sterilization is also performed.
[0024]
Sterilized and washed cotyledons are filtered by squeezing or squeezing and pressing the juice extracted, and the resulting cotyledon extract is enhanced by adding nutrients such as vitamin C, vitamin E and other vitamins. If it is used as a squeezed extract and a plant extract extract beverage in which an appropriate amount is mixed with a base liquid such as fresh water or mineral spring water, the nutritional components that are lacking only with the cotyledon squeezed extract are complemented, and a higher nutritional balance can be obtained.
[0025]
In addition, the plant extract extract beverage of the present invention, which is produced by the method for producing a plant extract extract having the above-described configuration, contains alpha-tocopherol, linoleic acid, and linolenic acid of vitamin E in the safflower cotyledon extract. The sunflower coconut extract contains a lot of vitamin C ascorbic acid, and vitamin E develops active oxygen scavenging ability as a radical scavenger and then becomes oxidized. Vitamin E is activated in the form of vitamin C, causing a reduction action in the body, expressing the function of complementing each other and eliminating active oxygen by the CE cycle, and also in the brain, It will act to remove active oxygen.
[0026]
Add tea extract catechins and epigallocatechin gallate to the cotyledon juice extract to enhance the oxidation, discoloration prevention and antibacterial activities of flavonos, carotene, vitamin A, etc. derived from other raw materials, Further, the function of inhibiting the formation of lipid peroxide and the antioxidant property are further strengthened, and the function of preventing cancer by inhibiting thrombosis and eliminating active oxygen is enhanced. Addition of herbs such as turmeric and garlic with high anti-oxidative function suppresses bitterness and astringency and improves fragrance. Furthermore, concentrated agaric koji extract, pomegranate extract, soy isoflavone, etc. When added, the physiological functionality possessed by each brings about a specific utility.
[0027]
The plant extract extract beverage shown in Example 2 was analyzed using analytical methods such as high performance liquid chromatography and FOLIN-DENIS, and as a result, various components as shown in Table 1 were detected. It was.
[0028]
[Table 1]

[0029]
Further, when an experiment was conducted to test what kind of action the safflower cotyledon water extract acts on superoxide and hydroxyl radical, the safflower cotyledon water extract of FIG. As is clear from the graph and the graph showing the state in which the safflower cotyledon extract of FIG. 2 erases hydroxyl radicals, the juice extract extracted from safflower cotyledons has a function of eliminating active oxygen (free radicals). It was proved. In addition, when the juice extract extracted from safflower cotyledon was boiled for 2 minutes, the scavenging ability of superoxide and hydroxyl radical was reduced to 1/10, respectively, but the scavenging ability was still recognized.
[0030]
A juice extract obtained by adding 2 ml of water or ethanol to 1 g of 10 cm safflower cotyledon was tested for the action of fat-soluble radical 1,1-diphenyl-2-picrylhydrazyl radical dissolved in ethanol. As a result, as is clear from the graph showing the scavenging action of safflower cotyle extract of FIG. 3 on 1,1-diphenyl-2-picrylhydrazyl radical (DPPH) radical, safflower cotyledon extract by water extraction, and Both safflower cotyledon extracts extracted with ethanol were found to have a function of eliminating 1,1-diphenyl-2-picrylhydrazyl radical, and the sacrificial cotyledon extract extracted with ethanol was extracted with water. The result was larger than that of safflower cotyledon extract.
[0031]
【effect】
As described above, according to the plant extract extract beverage of the present invention, the cotyledons of safflower cotyledons and stems, and one or more kinds of edible plants among cotton seeds, sunflower, soba, soybeans, sesame seeds, sesame seeds, etc. And squeezed extract collected from the stem, compared to extracts obtained from the seeds and petals of edible plants, to suppress the taste and strong smell such as bitterness and astringency, Anyone can ingest effective nutrients that are almost equivalent to those obtained from seeds and petals, with good fragrance and taste that are easy to eat and drink, and can quickly eliminate active oxygen generated in the body As a result, everyone can be widely offered to the market as a beverage that is very useful for health care in a modern society where there is a risk of excessive generation of active oxygen in the body due to the rapid pollution of the natural environment and the transition to an aging society. Can It can exhibit Xiu features that.
[0032]
In addition, according to the method for producing a plant extract extract beverage of the present invention, not edible plant petals and seeds that require ground cultivation using a vast site for growth and various agricultural operations throughout the year, but house Because it is possible to cultivate efficiently in a relatively short period of time by hydroponics in the house, and using the extract squeezed soy fry cotyledons, so that the production efficiency is greatly improved In addition, squeezed extract collected from safflower cotyledons has a high scavenging function for active oxygen, similar to the extract obtained from safflower seeds and petals, and can be cultivated with some isolation from sunlight and ultraviolet rays. It has many advantages, such as being able to finish with a good fragrance and a taste that suppresses bitterness and astringency.
[0033]
In particular, the plant extract extract beverage described in the examples is prepared by mixing a suitable amount of squeezed extract of safflower cotyledon and sunflower cotyledon in addition to the above-described characteristics, thereby producing a safflower cotyledon squeezed extract. Vitamin E derived from safflower cotyledons deteriorates after erasing active oxygen and becomes oxidized, in addition to the action of scavenging active oxygen and fat-soluble radicals exerted by vitamins. However, it will regenerate the active oxygen scavenging function of vitamin E, make it reusable, and maintain a high antioxidant effect. Moreover, by making this complex extract a fortified complex extract in which appropriate amounts of vitamins, carotene and other supplemental nutrients are added, it is possible to provide a nutritional drink that enables further balanced nutrition supplementation, and tea. If you add herbs such as catechin, turmeric, and garlic of extract, concentrated extract of agaris koji, etc., the medicinal effects obtained by each component will be expected, and the added components will synergize with each other Therefore, it is possible to obtain a feature that can exhibit high health improvement and enhancement functions.
[0034]
As described above, the plant extract extract beverage of the present invention and the method for producing the same make it possible to achieve the intended purpose by its novel configuration, and furthermore, cotyledon cultivation of edible plants by hydroponics, It is easier to produce than seeds and flowers, and can be harvested with a stable quality within a very short period of 3 to 4 days. Compared to plants, it can be manufactured much more economically, and it eliminates the need for labor-intensive operations such as plucking in large arable land, threshing and sorting, and greatly increases the work efficiency itself. Therefore, it is possible to reliably achieve a reduction in manufacturing costs, and by using cotyledons and stems as the main raw materials, it is possible to ensure a good aroma and taste, and the green smell, bitterness, and astringency of raw vegetables. taste There is a resistance to, improvement of taste is highly regarded in the health beverage industry, which has been strong demand, is expected to be those that continue to spread over a wide range.
[Brief description of the drawings]
The drawing shows the experimental results of the plant extract extract beverage of the present invention.
FIG. 1 is a graph showing the function of safflower cotyledon extract to eliminate superoxide.
FIG. 2 is a graph showing the hydroxyl radical scavenging function of safflower cotyledon extract.
FIG. 3 is a graph showing DPPH radical scavenging function of safflower cotyledon extract.

Claims

紅花の子葉時期から本葉開化直前までに採取した子葉および茎からの搾汁エキスに、ビタミンその他の適宜補充栄養分の適量を添加した強化搾汁エキスを、清水等のベース液に混合し、総トコフェロール（ビタミンＥ）が１〜２００ｍｇ／１００ｇ前後、総アスコルビン酸（総ビタミンＣ）が５０〜１０００ｍｇ／１００ｇ前後の栄養成分を含むよう濃度調製してなることを特徴とする植物抽出エキス飲料。A squeezed extract from cotyledons and stems collected from the time of cotyledon of safflower to just before the main leaf opening is mixed with fortified squeeze extract with appropriate amounts of vitamins and other supplementary nutrients added to a base solution such as fresh water. A plant extract extract beverage characterized in that the tocopherol (vitamin E) has a concentration adjusted so as to contain a nutrient component of about 1 to 200 mg / 100 g and total ascorbic acid (total vitamin C) of about 50 to 1000 mg / 100 g.

紅花の子葉時期から本葉開化直前までに採取した子葉および茎からの搾汁エキスと、綿実、向日葵、蕎麦、大豆、小豆、エゴマ、ゴマ種子等の中の、少なくとも一種の可食性植物の子葉時期から本葉開化直前までに採取した子葉および茎からの搾汁エキス適量との複合エキスに、ビタミンその他の適宜補充栄養分の適量を添加した強化複合エキスを、清水等のベース液に混合し、総トコフェロール（ビタミンＥ）が１〜２００ｍｇ／１００ｇ前後、総アスコルビン酸（総ビタミンＣ）が５０〜１０００ｍｇ／１００ｇ前後の栄養成分を含むよう濃度調製してなることを特徴とする植物抽出エキス飲料。A squeezed extract from cotyledons and stems collected from the cotyledon stage of safflower to just before the main leaf opening, and at least one kind of edible plant in cottonseed, sunflower, buckwheat, soybeans, red beans, sesame seeds, sesame seeds, etc. Combined with a base extract such as fresh water, a fortified extract extracted from the cotyledon period and immediately before the development of the main leaf with a suitable extract of cocrum extract from the cotyledons and stems, added with appropriate amounts of vitamins and other supplemental nutrients. A plant extract extract beverage characterized in that the concentration is adjusted so as to contain a nutrient component of about 1 to 200 mg / 100 g of total tocopherol (vitamin E) and about 50 to 1000 mg / 100 g of total ascorbic acid (total vitamin C). .

搾汁エキスが、子葉時期から本葉開化直前までの適期に採取した紅花の子葉および茎から根茎、毛根等のカリウムを多く含有する部位を切断、除去したものから搾汁、精製されてなる、請求項１または２何れか記載の植物抽出エキス飲料。Juice extract is squeezed and refined from cut and removed parts containing a lot of potassium such as rhizomes, hair roots, etc. from cotyledons and stems of safflower collected at the appropriate time from the cotyledon period to just before the main leaf opening, The plant extract extract drink according to claim 1.

茶抽出物のカテキン、ターメリック、ガーリック等のハーブ、またはアガリスク茸の濃縮エキスの、何れか、またはそれらを数種類組み合わせた添加エキスが、適量混合されてなるものとした、請求項１ないし３何れか記載の植物抽出エキス飲料。Any one of herbal tea extract catechin, turmeric, garlic and other concentrated extracts of Agariscus koji, or a combination of several kinds of these extracts, or a combination of several kinds of them, are mixed in an appropriate amount. The plant extract extract beverage described.

紅花を発芽、育成し、子葉時期から本葉開化直前までの適期に採取した子葉および茎を搾汁し、濾過して固形分を除去することによって搾汁エキスを精製した後、該搾汁エキスの液質酸化防止を兼ねた補充栄養分としてビタミンＣおよびその他ビタミン類等の栄養分を添加して強化搾汁エキスにした上、該強化搾汁エキスの適量、または当該強化搾汁エキスが主体となるエキスを清水等のベース液に混合し、総トコフェロール（ビタミンＥ）が１〜２００ｍｇ／１００ｇ前後、総アスコルビン酸（総ビタミンＣ）が５０〜１０００ｍｇ／１００ｇ前後の栄養成分を含むよう濃度調製された飲料を製造することを特徴とする、請求項１ないし４何れか記載の植物抽出エキス飲料の製造方法。After sprouting and growing safflower, squeezing the cotyledons and stems collected at the appropriate time from the cotyledon period to just before the main leaf opening, purifying the squeezed extract by removing the solid content by filtration, and then squeezing the squeezed extract After supplementing with nutrients such as vitamin C and other vitamins as supplemental nutrients that also prevent liquid oxidation, it is made into a squeezed juice extract, and an appropriate amount of the squeezed juice extract or the squeezed juice extract is the main ingredient. The extract was mixed with a base solution such as fresh water, and the concentration was adjusted so that the total tocopherol (vitamin E) contained about 1 to 200 mg / 100 g and the total ascorbic acid (total vitamin C) contained about 50 to 1000 mg / 100 g of nutrients. The method for producing a plant extract extract beverage according to any one of claims 1 to 4, wherein the beverage is produced.

紅花を発芽、育成し、子葉時期から本葉開化直前までの適期に採取した子葉および茎の搾汁工程が、当該搾汁対象の紅花の子葉および茎から根茎、毛根等のカリウムを多く含有する部位を切断、除去する工程を経た上で搾汁する工程によるものとした、請求項５記載の植物抽出エキス飲料の製造方法。The process of squeezing and growing safflower and collecting cotyledons and stems collected at the appropriate time from the cotyledon period to just before the main leaf opening contains a lot of potassium from the cotyledons and stems of the safflower to be squeezed. The manufacturing method of the plant extract extract drink of Claim 5 which was based on the process of squeezing after passing through the process of cut | disconnecting and removing a site | part.

紅花の発芽、育成工程と、綿実、向日葵、蕎麦、大豆、小豆、エゴマ、ゴマ種子等の中、何れか一種または複数種の可食性植物の発芽、育成工程とが、夫々電気石または磁力を用いて界面張力の高められた用水だけを用いてなる水耕栽培によって発芽、育成する工程によるものとした、請求項５または６何れか記載の植物抽出エキス飲料の製造方法。The germination and breeding process of safflower and the germination and breeding process of one or more edible plants among cotton seed, sunflower, buckwheat, soybean, red beans, sesame seeds, sesame seeds, etc. The manufacturing method of the plant extract extract drink in any one of Claim 5 or 6 made into the process which germinates and grows by hydroponics using only the water for which interfacial tension was raised using.

紅花を発芽、育成してなる子葉および茎と、綿実、向日葵、蕎麦、大豆、小豆、エゴマ、ゴマ種子等の中、何れか一種または複数種の可食性植物を発芽、育成してなる子葉および茎との各搾汁工程前の段階に、採取した子葉および茎が、牡蛎貝や北寄貝等の貝殻を粉砕し、１０００゜Ｃ前後で焼成してなるＣａＯ微粉末を溶解してなるＣａ１０００ｐｐｍ以上の水溶液に、５分間程度以上浸漬して一般生菌や病原性細菌を殺菌する工程を経てから製造されるようにした、請求項５ないし７何れか記載の植物抽出エキス飲料の製造方法。A cotyledon formed by germinating and growing any one or more edible plants among cotyledons and stems that germinate and cultivate safflower, and cottonseed, sunflower, buckwheat, soybeans, red beans, sesame seeds, and sesame seeds In the stage before each squeezing step with the stem, the collected cotyledon and stem are crushed shells such as oyster shells and northern shells, and calcined at around 1000 ° C to dissolve CaO fine powder. The method for producing a plant extract extract beverage according to any one of claims 5 to 7, which is produced after being immersed in an aqueous solution of about 5 minutes or more and sterilizing general viable bacteria and pathogenic bacteria.

紅花を発芽、育成してなる子葉および茎と、綿実、向日葵、蕎麦、大豆、小豆、エゴマ、ゴマ種子等の中、何れか一種または複数種の可食性植物を発芽、育成してなる子葉および茎との各搾汁工程前の段階に、採取した子葉および茎を、数秒〜数分間ブランチング（湯通し）や蒸気気流中で加熱して植物の酸化を防止する工程を加えてから製造されるようにした、請求項５ないし８何れか記載の植物抽出エキス飲料の製造方法。A cotyledon formed by germinating and growing any one or more edible plants among cotyledons and stems that germinate and cultivate safflower, and cottonseed, sunflower, buckwheat, soybeans, red beans, sesame seeds, and sesame seeds It is manufactured after adding the step of preventing the oxidation of the plant by heating the collected cotyledon and stem for several seconds to several minutes in a blanching (boiled water) or steam stream in the stage before each squeezing step with the stem. The method for producing a plant extract extract according to any one of claims 5 to 8, wherein the beverage is extracted.