JP3608818B2 - コンバインの刈取装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、自脱形のコンバインの刈取装置に関する。尚、通常自脱形のコンバインは、左右走行クローラを有する走行機体の左側に脱穀部及び選別部が配備され、右側に運転台及び穀粒タンクが配備され、そして刈取部は走行機体の前方に配置されている。
【0002】
【従来の技術】
従来、刈取部が機体左右方向にスライドするものにあっては、走行機体の前方に延出される刈取連結パイプ先端に刈取部が機体左右方向にスライド自在に支持される。刈取部をスライドさせるための動力は、走行機体に搭載されるエンジンで発生させる動力を用いる場合や、油圧や電気で発生させる動力を用いる場合がある。そして刈取部には走行機体に搭載されるエンジンで発生した動力が伝達され、該刈取部が駆動される。通常、刈取連結パイプの右側に入力プーリがあり、刈取連結パイプの内部を通して刈取部に動力が伝達されている。ここで刈取連結パイプはスライドしないので、刈取部に動力伝達するためにはスライド分をどこかで吸収する必要がある。それは刈取連結パイプ内部の伝動軸先端にベベルギヤを介して連動連結される横伝動軸を、この軸上のベベルギヤに対して摺動させることで行われていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記横伝動軸は、刈取部を左にスライドさせたとき、軸カバーと共に刈取連結パイプの左側に突出する。ところが、この突出位置は自脱形コンバインの各部のレイアウトの関係で穀稈搬送経路の中で、刈取られた穀稈の株元が縦搬送装置に受継ぎされる経路に当たる。そのため、横伝動軸及び軸カバーが穀稈の株元に干渉しないようにできるだけ下方へ下げる必要があるが、下方に下げると泥(圃場面)の影響をもろに受ける。この場合、横伝動軸の横カバーは強度の高いものが必要となり、またシール構造も高いシール部材を二重三重に設ける必要がある。
【0004】
本発明の目的は、穀稈搬送経路に何ら問題を起こさずにスライドする刈取部に動力伝達できるコンバインの刈取装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明は、機体前後方向に延出された刈取連結パイプ先端に刈取部を機体左右方向にスライド自在に支持させると共に、前記刈取連結パイプの内部に伝動軸を設け、前記伝動軸からベベルギヤを介して刈取連結パイプの先端右側に直角に動力を取出し、且つ、刈取部のスライドを内軸と外軸の嵌合代の変化で吸収する内軸と外軸から成る中間伝動軸を設けるコンバインの刈取装置において、前記刈取連結パイプ先端に固設のベベルギヤケースに左側を軸支させる内軸と、刈取部のスライドパイプ右端に固設する右伝動ケースの外側面に固着した伝動ケースに右側を軸支させる筒状の外軸とを設け、前記ベベルギヤケース右側から機体右側に突出させる内軸外周に伝動ケース左側から機体左側に突出させる外軸をスプライン嵌合させ、刈取連結パイプの伝動軸から中間伝動軸を介してスライドパイプ右側に刈取部の動力を伝達し、前記刈取部のスライドパイプをベベルギヤケースと一体形成された軸受パイプにより摺動自在に支持させ、この軸受パイプと前記伝動ケースが固着した右伝動ケース間に刈取スライド用油圧シリンダを設けたのである。
【0006】
中間伝動軸を刈取連結パイプの中心線より上方に配置すると穀稈搬送の障害になり、下方に配置すると泥(圃場面)の影響を受け易くなるので、中間伝動軸は刈取連結パイプの中心線上に配置することが好ましい。
【0007】
また、刈取連結パイプ先端に刈取部を機体左右方向にスライド自在に支持させるために、刈取連結パイプ先端に摺動自在に支持させるスライドパイプを、刈取連結パイプの中心線より上方または下方に配置するのに比べ、中心線上に配置する方が強度上有利で好ましい態様となる。
【0008】
中間伝動軸が基端側に、スライドパイプが先端側になるように、これらを刈取連結パイプの中心線上に配置すると、スライドパイプが中間伝動軸の保護パイプとなり、泥(圃場面)からの影響をなくすので好ましい態様となる。
【0009】
中間伝動軸は、刈取連結パイプ内部の伝動軸先端の一方のベベルギヤと常時噛合う他方のベベルギヤを左端に係合軸支した内軸と、該内軸外周にスプライン嵌合する外軸で、伸縮自在に形成し、内軸が外軸の内周面をスライドしながら回転を伝達でき、さらに外軸の軸ケースは内軸の軸ケースの内周面をスライドする構成とし、摺動のための各隙間を小さくして全体の外径をできるだけ小さく抑え、小さなスペースで組込むことができるようにすることが好ましい。刈取連結パイプ内部の伝動軸先端の一方のベベルギヤと常時噛合う他方のベベルギヤを一端に係合軸支する軸を外軸とした場合、内軸の軸ケースが外軸のすぐ外側を逆方向にスライドすることになり、隙間を多く取る必要がある。
【0010】
【作用】
本発明のコンバインの刈取装置によれば、中間伝動軸は刈取部を左にスライドさせたときは刈取連結パイプの右側で軸と筒体の嵌合代が多くなり、刈取部を右にスライドさせたときは刈取連結パイプの右側で軸と筒体の嵌合代が少なくなり、中間伝動軸を構成する軸と筒体の嵌合代変化で、スライドを吸収して刈取部に動力を伝達するから、刈取部を左にスライドさせたとき中間伝動軸が刈取連結パイプの左側に突出せず、穀稈搬送経路に何ら問題を起さず、穀稈搬送経路を動力伝達のために縮小したり、中間伝動軸を下方に下げる必要がなくなり、穀稈搬送経路を何ら規制を受けることなく適正に形成でき、中間伝動機構の構造も簡単なものにできる。
【0011】
【実施例】
以下本発明の実施例を図面に基づいて詳述する。
【0012】
図2は自脱形コンバインの全体側面図、図3は同全体平面図であり、図中(1)は左右走行クローラ(2)を装設するトラックフレーム、(3)は前記トラックフレーム(1)上に架設する機台、(4)はフィードチエン(5)を左側に張架し扱胴(6)を内装していて下側に選別部が配備される脱穀部、(7)は穀稈縦搬送装置を備える刈取部、(8)は排藁処理部、(9)は運転席(10)及び運転操作部(11)を備える運転台、(12)は脱穀部(4)から穀粒を揚穀筒(13)を介し溜める穀粒タンク、(14)は前記穀粒タンク(12)内の穀粒を機外に取出す排出オーガ、(15)はコンバインの各部を駆動するエンジンであり、連続的に刈取り・脱穀作業を行うように構成している。
【0013】
図4及び図5に示す如く、刈取部(7)は、分草板(16)を介し取入れられる未刈穀稈を起立させる引起タイン(17)を有する3条用引起ケース(18)と、この引起された穀稈の稈元側を掻込むスターホイル(19)及び掻込ベルト(20)と、この掻込時稈元側を切断する刈刃(21)と、切断後の右側一条分の穀稈の稈元側及び穂先側を左斜め後方に搬送する右稈元搬送チエン(22)及び上下一対の右穂先搬送タイン(23)と、切断後の左側2条分の穀稈の稈元側及び穂先側を右斜め後方の右稈元搬送チエン(22)の送り終端位置近傍に合流させる左稈元搬送チエン(24)及び上下一対の右穂先搬送タイン(25)とを有すると共に、右稈元搬送チエン(22)の送り終端に合流する3条分の穀稈の稈元側及び穂先側を前記フィードチエン(5)の送り始端に搬送受継ぎする縦搬送チエン(26)及び縦搬送タイン(27)を備え、刈取られた3条分の穀稈を刈取部(7)の左右稈元搬送チエン(24)(22)及び左右穂先搬送タイン(25)(23)と縦搬送チエン(26)及び縦搬送タイン(27)とで形成されるY字形穀稈搬送経路を介してフィードチエン(5)に受継ぎさせて脱穀処理させるように構成している。
【0014】
脱穀部(4)の前側から、機台(3)の前端に固設する走行ミッション(28)と左走行クローラ(2)の間を通して、前方斜め下方に延出させる刈取連結パイプ(29)を備える。
【0015】
刈取連結パイプ(29)の(走行機体側)には入力ギヤケース(30)が固設され、入力ギヤケース(30)の左右側面から刈取部(7)の上下回動支点パイプ(31)(32)が同一軸芯上で機体左右方向に突出固定されている。左右の上下回動支点パイプ(31)(32)を機台(3)前端に立設固定する左右受台(33)(34)に回動自在に支持させ、刈取連結パイプ(29)と機台(3)間に刈取昇降用油圧シリンダ(35)を架設している。
【0016】
刈取連結パイプ(29)の先端にはベベルギヤケース(36)が固設され、ベベルギヤケース(36)の刈取連結パイプ(29)への取付面と対向する面には軸受パイプ(37)が機体左右方向に一体形成されている。
【0017】
刈刃(21)及び左側のスターホイル(19)及び掻込ベルト(20)及び左稈元搬送チエン(24)及び左穂先搬送タイン(25)及び引起ケース(18)へ動力伝達する左伝動ケース(38)を左端に固設し、且つ、右側のスターホイル(19)及び掻込ベルト(20)と右稈元搬送チエン(22)及び右穂先搬送タイン(23)へ動力伝達する右伝動ケース(39)を右端に固設するスライドパイプ(40)を備える。
【0018】
そして、スライドパイプ(40)を前記軸受パイプ(37)を介して刈取連結パイプ(29)先端で機体左右方向に摺動自在に、且つ、回転自在に支持させ、軸受パイプ(37)と右伝動ケース(39)間に刈取スライド用油圧シリンダ(41)を架設している。
【0019】
機体前後方向に平行に延出させる4本の刈取フレーム(42)を備え、各刈取フレーム(42)の後端が横連結パイプ(43)で一体連結され、横連結パイプ(43)の左右端部を連結フレーム(44)を介して左右伝動ケース(38)(39)の外側端部に一体連結し、刈取昇降用油圧シリンダ(35)の伸縮動作により上下回動支点パイプ(31)(32)を支点に刈取部(7)を昇降させ、また刈取スライド用油圧シリンダ(41)の伸縮動作により機体左右方向に刈取部(7)をスライドさせるように構成している。
【0020】
刈取連結パイプ(29)上端の入力ギヤケース(30)に上下回動支点パイプ(31)(32)と直角な縦軸回りに回動自在に取付ける縦搬送用の伝動ケース(45)を設けると共に、伝動ケース(45)に上下回動支点パイプ(31)(32)と平行な縦軸回りに回動自在に取付ける縦搬送用の駆動ケース(46)を設け、縦搬送チエン(26)及び縦搬送タイン(27)の送り終端側を駆動ケース(46)に支持させ、刈取部(7)の昇降及びスライドに縦搬送チエン(26)及び縦搬送タイン(27)を追従移動させ、また縦搬送チエン(26)及び縦搬送タイン(27)を単独で昇降させて扱深さ調節を行えるように構成している。
【0021】
図4及び図6に示す如く、刈取フレーム(42)前端側に一体連結した支持パイプ(47)に各引起ケース(18)下部を支持させている。左伝動ケース(38)に立設固定する引起伝動パイプ(48)上端から機体右側に横伝動パイプ(49)を一体延出させると共に、横伝動パイプ(49)右端側を最も右側の刈取フレーム(42)に連結パイプ(図示省略)を介して支持させ、各引起ケース(18)の上部を横伝動パイプ(49)に設けるチエンケース(50)に支持させている.
【0022】
一端を入力ギヤケース(30)に固設させ、且つ、他端を刈取連結パイプ(29)中間部に固設させる刈取上部連結パイプ(51)を備え、運転操作部(11)の左側縁に沿って機体前後方向に架設する刈取サイドパネル(52)中間部を刈取上部連結パイプ(51)上面側に固設すると共に、下端を刈取上部連結パイプ(51)の前面側に支持させ、且つ、上端を刈取サイドパネル(52)の中間部に軸支させる垂直な刈取上部後支軸(53)を設け、また横伝動パイプ(49)中間部にブラケット(54)を介して垂直な刈取上部前支軸(55)を設ける。前後支軸(55)(53)間に張架する回動フレーム(56)を備え、回動フレーム(56)の後端に固設する垂直な後軸受パイプ(57)を後支軸(53)外側に回動自在に嵌合支持させると共に、回動フレーム(56)の前端に固設する垂直な前軸受パイプ(58)を前支軸(55)外側に回動自在に嵌合支持させ、刈取部(7)を刈取上部連結パイプ(51)及び回動フレーム(56)によって保持させ、スライドパイプ(40)を支点に刈取部(7)が回動するのを、刈取上部連結パイプ(51)及び回動フレーム(56)により規制し、刈取部(7)のスライドに追従して回動フレーム(56)を水平方向に回動させるように構成している。
【0023】
図6及び図7に示す如く、刈取部(7)の上側を覆い刈取部(7)で発生するほこりが運転操作部(11)側に流れるのを阻止する透明樹脂製のダストカバー(59)を備える。ダストカバー(59)は右側下縁を刈取サイドパネル(52)に脱着自在に取付けると共に、両端をブラケット(60)(61)を介して一体連結させる2本の平行な支持棒(62)を設け、右側のブラケット(60)を刈取サイドパネル(52)の前端にボルト止めし、支持棒(62)をダストカバー(59)の前端側内部に張設し、ダストカバー(59)の左側前端部を左側のブラケット(61)に脱着自在に取付け、刈取部(7)のスライドに関係なく一定の位置でダストカバー(59)を支持するように構成している。また横伝動パイプ(49)の中間部から支持棒(62)の下側に延出させる支持板(63)を設け、支持板(63)上面側に前後一対のボルト(64)及びスペーサ(65)を介して締付け固定させる座金(66)により、支持棒(62)中間部を支持板(63)上面側に摺動自在に保持させ、スライドする横伝動パイプ(49)中間に固定の支持棒(62)中間部を支持させるように構成している。
【0024】
図8に示す如く、入力ギヤケース(30)右側の回動支点パイプ(32)内部に刈取入力軸(67)を設けると共に、刈取連結パイプ(29)内部に伝動軸(68)を設け、回動支点パイプ(32)右端から突出させる刈取入力軸(67)右端の入力プーリ(69)にエンジン(15)動力を伝達させ、刈取入力軸(67)上の平ギヤ(70)に中間軸(71)上の平ギヤ(72)を介してベベルギヤ軸(73)上の平ギヤ(74)を常時噛合せ、ベベルギヤ軸(73)と伝動軸(68)上端をベベルギヤ(75)(76)を介して連動連結させている。
【0025】
縦搬送用の伝動ケース(45)にはベベルギヤ(77)(78)を介して連動連結する縦伝動軸(79)と横伝動軸(80)を設け、縦伝動軸(79)を刈取入力軸(67)にベベルギヤ(81)(82)を介して連動連結すると共に、上端に縦搬送タイン駆動スプロケット(83)を、且つ下端に縦搬送チエン駆動スプロケット(84)を有する縦搬送用の駆動ケース(46)の縦搬送駆動軸(85)中間に横伝動軸(80)をベベルギヤ(86)(87)を介して連動連結させ、縦搬送チエン(26)及び縦搬送タイン(27)に動力伝達している。
【0026】
図1に示す如く、右伝動ケース(39)外側面に伝動ケース(88)を固着し、この伝動ケース(88)の出力軸である右伝動軸(89)から左伝動ケース(38)内部の左伝動軸(90)へ動力伝達させる伝動軸(91)をスライドパイプ(40)内部に設け、これら各伝動軸(89)(91)(90)を同一軸芯上で横一列に軸支する。右伝動ケース(39)内部で右伝動軸(89)左端のベベルギヤ(92)と伝動軸(91)右端のベベルギヤ(93)とを右縦出力軸(94)上に設けるベベルギヤ(95)に常時噛合せ、右伝動軸(89)に縦出力軸(94)及び伝動軸(91)を連動連結させ、右縦出力軸(94)から右側のスターホイル(19)及び掻込ベルト(20)と右稈元搬送チエン(22)及び右穂先搬送タイン(23)へ動力を伝達させると共に、左伝動ケース(38)内部で伝動軸(91)左端のベベルギヤ(96)と左伝動軸(90)右端のベベルギヤ(97)とを刈刃駆動軸(98)上に設けるベベルギヤ(99)に常時噛合せ、伝動軸(91)に刈刃駆動軸(98)及び左伝動軸(90)を連動連結させ、刈刃駆動軸(98)から刈刃(21)へ動力を伝達させ、また左伝動軸(90)左端のベベルギヤ(100)を左縦出力軸(101)上に設けるベベルギヤ(102)に常時噛合せ、左伝動軸(90)に左縦出力軸(101)を連動連結させ、左縦出力軸(101)から左側のスターホイル(19)及び掻込ベルト(22)と左稈元搬送チエン(24)及び左穂先搬送タイン(25)へ動力を伝達させるように構成している。
【0027】
そして、前記刈取連結パイプ(29)内部の伝動軸(68)先端から刈取連結パイプ(29)右側に直角に動力を取出し、伝動ケース(88)へ動力を伝達する中間伝動軸(103)を備えるもので、中間伝動軸(103)は、ベベルギヤケース(36)に左端側を軸方向の移動を規制して回転自在に軸支させる内軸(104)と、伝動ケース(88)に右端側を軸方向の移動を規制して回転自在に軸支させる筒状の外軸(105)から成り、ベベルギヤケース(36)右側面から機体右側に突出させる内軸(104)外周に伝動ケース(88)左側面から機体左側に突出させる外軸(105)をスプライン嵌合させると共に、ベベルギヤケース(36)内部で伝動軸(68)先端と内軸(104)左端をベベルギヤ(106)(107)を介して連動連結させ、伝動ケース(88)内部で右伝動軸(89)上の平ギヤ(108)と常時噛合せる平ギヤ(109)が外軸(105)の右端に係合軸支され、刈取部(7)のスライドに追従して刈取連結パイプ(29)の下端右側で中間伝動軸(103)の内軸(104)と外軸(105)の嵌合代を変化させ、刈取連結パイプ(29)内部の伝動軸(68)から中間伝動軸(103)を介してスライドパイプ(40)内部の各伝動軸(89)(91)(90)つまり刈取部(7)へ動力を伝達するように構成している。
【0028】
また、ベベルギヤケース(36)右側面に左端を固設する内軸(104)の軸ケース(110)内周面に、伝動ケース(88)左側面に右端を固設する外軸(105)の軸ケース(111)を軸方向に摺動自在に嵌合させ、ベベルギヤケース(36)の右側面と伝動ケース(88)の左側面間に、中間伝動軸(103)を内装させ、且つこの軸(103)と同様に嵌合代を変化せせる中間伝動軸ケース(112)を形成している。
【0029】
図9に示す如く、スライドパイプ(40)は刈取連結パイプ(29)の先端で、刈取連結パイプ(29)の中心線(L)上に配置させると共に、中間伝動軸(103)は刈取連結パイプ(29)先端側で、スライドパイプ(40)よりも刈取入力軸(67)に近い側の刈取連結パイプ(29)の中心線(L)上に配置させている。
【0030】
本実施例は上記の如く構成するもので、畦際や中割り作業を行う際には、刈取部(7)を右側のスライド終端位置(図3及び図5の実線位置)に移動させ、左右走行クローラ(2)によって未刈穀稈を踏むのを防止すると共に、機体右側が既刈側で機体左側が未刈取となる通常作業時には、刈取部(7)を左側のスライド終端位置(図3及び図5の仮想線位置)に移動させ、左走行クローラ(2)を未刈穀稈からできるだけ離して走行させ、走行クローラ(2)による未刈穀稈への土押しを防止するものである。
【0031】
【発明の効果】
以上実施例から明らかなように本発明は、機体前後方向に延出された刈取連結パイプ(29)先端に刈取部(7)を機体左右方向にスライド自在に支持させると共に、前記刈取連結パイプ(29)の内部に伝動軸(68)を設け、前記伝動軸(68)からベベルギヤ(106)(107)を介して刈取連結パイプ(29)の先端右側に直角に動力を取出し、且つ、刈取部(7)のスライドを内軸(104)と外軸(105)の嵌合代の変化で吸収する内軸(104)と外軸(105)から成る中間伝動軸(103)を設けるコンバインの刈取装置において、前記刈取連結パイプ(29)先端に固設のベベルギヤケース(36)に左側を軸支させる内軸(104)と、刈取部(7)のスライドパイプ(40)右端に固設する右伝動ケース(39)の外側面に固着した伝動ケース(88)に右側を軸支させる筒状の外軸(105)とを設け、前記ベベルギヤケース(36)右側から機体右側に突出させる内軸(104)外周に伝動ケース(88)左側から機体左側に突出させる外軸(105)をスプライン嵌合させ、刈取連結パイプ(29)の伝動軸(68)から中間伝動軸(103)を介してスライドパイプ(40)右側に刈取部(7)の動力を伝達し、前記刈取部(7)のスライドパイプ(40)をベベルギヤケース(36)と一体形成された軸受パイプ(37)により摺動自在に支持させ、この軸受パイプ(37)と前記伝動ケース(88)が固着した右伝動ケース(39)間に刈取スライド用油圧シリンダ(41)を設けた構成のものにしたから、刈取部(7)を左にスライドさせたとき中間伝動軸(103)が刈取連結パイプ(29)の左側に突出せず、穀稈搬送経路を何ら規制を受けることなく適正に形成でき、中間伝動機構の構造も簡単なものにできる効果を奏するのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】刈取スライド部の断面説明図。
【図2】コンバインの全体側面図。
【図3】コンバインの全体平面図。
【図4】刈取部の側面図。
【図5】刈取部の平面図。
【図6】刈取部の支持構造を示す平面図。
【図7】図6の部分拡大側面図。
【図8】刈取入力部の断面説明図。
【図9】刈取スライド部の側面説明図。
【符号の説明】
(7)刈取部
(29) 刈取連結パイプ
(68) 伝動軸
(103) 中間伝動軸
(106)(107) ベベルギヤ
(104) 内軸
(105) 外軸
(36) ベベルギヤケース
(40) スライドパイプ
(88) 伝動ケース
(41) 油圧シリンダ
(37) 軸受パイプ
(39) 右伝動ケース

Claims (1)

  1. 機体前後方向に延出された刈取連結パイプ(29)先端に刈取部(7)を機体左右方向にスライド自在に支持させると共に、前記刈取連結パイプ(29)の内部に伝動軸(68)を設け、前記伝動軸(68)からベベルギヤ(106)(107)を介して刈取連結パイプ(29)の先端右側に直角に動力を取出し、且つ、刈取部(7)のスライドを内軸(104)と外軸(105)の嵌合代の変化で吸収する内軸(104)と外軸(105)から成る中間伝動軸(103)を設けるコンバインの刈取装置において、前記刈取連結パイプ(29)先端に固設のベベルギヤケース(36)に左側を軸支させる内軸(104)と、刈取部(7)のスライドパイプ(40)右端に固設する右伝動ケース(39)の外側面に固着した伝動ケース(88)に右側を軸支させる筒状の外軸(105)とを設け、前記ベベルギヤケース(36)右側から機体右側に突出させる内軸(104)外周に伝動ケース(88)左側から機体左側に突出させる外軸(105)をスプライン嵌合させ、刈取連結パイプ(29)の伝動軸(68)から中間伝動軸(103)を介してスライドパイプ(40)右側に刈取部(7)の動力を伝達し、前記刈取部(7)のスライドパイプ(40)をベベルギヤケース(36)と一体形成された軸受パイプ(37)により摺動自在に支持させ、この軸受パイプ(37)と前記伝動ケース(88)が固着した右伝動ケース(39)間に刈取スライド用油圧シリンダ(41)を設けたことを特徴とするコンバインの刈取装置。
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