JP3608341B2 - カード処理システム - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、特定ロケーションでキャッシュレス化などのために用いるカード処理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば社員食堂や遊園地などの特定ロケーションでは、キャッシュレス化を目的として、磁気カードなどのデータ読み書き可能なカードを用いるカード処理装置付き自動販売機などが利用されている。
このようなカード処理システムでは、カード供給側は,複数のロケーションに対応するために、例えば、遊園地により異なる番号をカードに記憶させるなど、ロケーションごとに特定の意味付けをしたカードを、カード使用開始時期やカード追加のたびにエンコードして発行していた。また、カード使用側では、意味付けされたカードに対して、例えば、各機器が設定可能な特定の英数文字などにより、各ロケーション専用のカードかどうかを判別していた。
【0003】
図5は、このようなカードのデータ記憶領域に、エンコード時に記憶されたデータの例である。テキストの開始(STX)と終結(ETX)制御文字およびチェック用データ(LRC)との間に、データ1,2,3が記憶されている。このデータのうち、データ2がロケーション識別用の意味付けデータであり、カード発行時に、例えば、遊園地A専用のカードには「1234」,遊園地B専用のカードには「5678」などの専用識別コードを記憶させておく。カード使用時には、各遊園地に設置されたカード処理装置によりデータ2を読み出し、各ロケーション用の識別コードかどうかを判別する。なお、データ1は例えばカード発行会社名などの既定値、データ3は例えばカードの残額などの可変データであり、これらのデータは各ロケーションに共通する種類のデータである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来のカード処理システムには次の問題がある。
上述のように、カード発行側では、カードエンコード時に、ロケーションごとにカードデータに意味付けをしなければならない。このため、特に、ロケーションの種類が多く、大量のカードを発行する場合などは、特定の意味付けの決定、発行枚数の確認、発行時期の調整、発行能力の確認などをカード発行のたびに考慮しなければならない。また、意味付けを記憶しておく媒体などの手段や、そのデータべースの保存方法、およびセキュリティなどを維持するための装置などが必要となる。
【0005】
また、カード使用側では、意味付けを判別するためのエンコード内容、カード発行側との連携、確認作業が必要で、特にロケーションが多い場合などは作業がわずらわしく時間がかかっていた。
この発明の課題は、カード発行時や利用時の作業の作業効率やセキュリティを高めることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
発明1によるカード処理システムは、複数の各ロケーションで読み書き可能なカードを用いるカード処理システムにおいて、カード発行装置とカード処理装置とで構成され、カード発行装置は、カードを同一フォーマットするカード初期化手段と、フォーマットされたカードの所定領域に各ロケーションに共通の初期識別データを書き込むデータ書込み手段とを備え、カード処理装置は、カードデータを読み書きするカード読み書き手段と、ロケーションごとの専用識別データを設定するデータ設定手段と、使用されたカードの所定領域に記憶されたデータが初期識別データのとき、そのデータをデータ設定手段による専用識別データに書き換える書換え手段とを備える。
【0007】
これにより、同一フォーマットされたカードが、専用識別データ書換えにより各ロケーション専用のカードとして使える。したがって、カード発行時にロケーション別のカードを発行する必要がなくなるとともに、専用識別データは各ロケーションで意味付けされるので、作業効率やセキュリティが高まる。
発明2によるカード処理システムは、発明1のカード処理システムにおいて、使用されたカードの所定領域に記憶されたデータが専用識別データであるとき、有効カードとして所定の処理を行う。
【0008】
これにより、カード発行時の作業効率やセキュリティが高まるとともに、各ロケーションで有効カードが識別される。
発明3によるカード処理システムは、発明1のカード処理システムにおいて、初期識別データを、英数文字,空白,NULLのうちのいずれかとする。
これにより、カード発行と識別が確実に容易に行われる。
【0009】
発明4によるカード処理システムは、発明1のカード処理システムにおいて、データ設定手段を、キーボード,記憶装置,通信回線のうちのいずれかとする。
これにより、識別データが容易に設定あるいは変更される。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1は、この発明の一実施の形態を示す構成図である。
このシステムは、カードをエンコードするカード発行装置01と、エンコードされたカードを利用するカード処理装置02とで構成される。なお、以下ではカード処理装置02は自動販売機に適用された場合を示すが、施設利用券を使う遊園地などのような特定ロケーションで用いられる装置でも同様である。
【0011】
カード発行装置01を構成する機器は、カードエンコード機器を制御あるいはカードにデータを入力・変更するためのパソコンなどの制御部1、制御部1によりエンコード内容を読み書きするエンコーダなどのカードデータ入力部2、およびカード連続発行用のカードスタッカーなどのカード収納部3である。
なお、図示していないが、制御部1のパソコンは、記憶装置、ディスプレイ、キーボードなどに接続されたパソコン本体と、オペレーティングシステムおよびアプリケーションソフトウェアとで構成される。また、カードデータ入力部2のエンコーダは、カード読み書き部、RAM、ROM、CPU、時計部を制御する制御部とそのソフトウェアで構成される。
【0012】
カード処理装置02を構成する機器は、後記するようにカード発行装置01でエンコードされたカードに各ロケーションごとの専用識別コードを記憶させるロケーション設定機能75、その設定用のキーボード10、および、カードデータを読み書きするためのカードリーダライタ8である。なお、カード処理装置02のその他の構成機器は、通常の自動販売機と同様に、扉ボタンとランプ類制御部からなる扉部4、硬貨と紙幣を選別する現金入金部5、上位ホストコンピュータへ接続するための上位ホスト接続部6、CPU71,RAM72,ROM73,CLOCK74,および上記ロケーション設定機能75で構成される中央制御部7、商品搬送装置や電源などのその他機器9である。
【0013】
図2は、カード発行装置01でエンコードされたカードデータの例である。「STX」と「ETX」「LRC」とに挿まれた記憶領域に、データ1,2,3が記憶され、データ2が各ロケーション識別用に意味付けされるデータである。また、データ1とデータ3は、各ロケーションで共通に使うデータ領域である。なおこの図には、後記するように、カードに記憶される上記データの読み込みと書き込みの際にアクセスされるデータを分けて記載している。
【0014】
図3,4は、この発明によるカード処理システムの主要動作を示すフローチャートである。図1を参照して動作を説明する。なお、図3はカード発行側の動作を示し、図4はカード使用側の動作を示す。
まず、この発明によるカード処理システムの動作概要は次のとおりである。すなわち従来は、ロケーション専用識別データ(意味付けデータ)を、カード発行側が各ロケーション向けのカードのデータ2記憶領域に記憶させていた。しかし、この発明では、カード発行時には、すべてのロケーション向けのカードに対して、データ2の領域には「NULL」,「0」,「空白」などの文字データを入れるだけとする。そうして、カード使用側の各ロケーションでロケーション専用識別コードを書き込んで、各ロケーション専用カードとするものである。
(1)カード発行側での動作
図3のフローチャートで、まず、カードのエンコード用モードに設定する(ステップS1)。次に,従来のカード発行方法と同様にデータ2の意味付けを行うときは(ステップS2,分岐N)データ2に記憶させるデータを確認し(ステップS3)、意味付けしないときは(ステップS2,分岐Y)例えばデータ2の記憶領域に「0」を記憶させてから、エンコードカードを発行する(ステップS4)。そうして、従来と同様に意味付けしたカードのときは(ステップS5,分岐N)ロケーション別にカードを区分し(ステップS6)、意味付けしないときは(ステップS5,分岐Y)カードを保管しておき(ステップS7)、その後各ロケーションへ出荷し(ステップS8)、機器を設定して(ステップS9)終了する。
(2)カード使用側での動作
図4のフローチャートで、カード使用側(この例では自動販売機)では、カードリーダ8へのカード挿入を待機し(ステップS11)、カードが挿入されたら(分岐Y)、カードのデータ2の意味付け領域を読み込み、そのカードが初めて使用されたかどうかを判断する(ステップS12)。すなわち、データが「0」なら初めての使用と判断し(分岐Y)、このロケーションを示す専用識別コード、例えば「1234」をデータ2の領域に書き込み(ステップS13)、商品販売や金銭処理などの販売動作をした後(ステップS14)、カードをカードリーダ8から返却し(ステップS15)、終了する。
【0015】
ステップS12で、カードが2度目以降の使用であるとき、つまりデータ2の記憶領域が「0」でないときは(分岐N)、その意味付けデータがその自動販売機のロケーション用の専用識別コードと一致するかどうかを判断し(ステップS16)、一致すれば(分岐Y)、ステップS14の販売動作に進み、一致しないときは(分岐N)、このロケーション用のカードではないと判断してそのまま終了する。
【0016】
上記のカードデータの各データ項目(伝送制御文字STX,ETX,LRC,データ1,2,3)に対する処理状態を図2に示す。データ読み込み時には、上述のデータ2(意味付けデータ)を含むすべての文字列(図で「読む」に対応する網掛け部の文字列)がチェックされる。また、データ書き込み時は、同様に網掛け部の文字列にデータが書き込まれ、データ2の領域には各ロケーション識別用に設定される設定値が書き込まれる。なお、データ1の領域にはカード発行会社名などの各ロケーションで共通のデータ(既定値)が、データ3には残金などのカードによる可変データが書き込まれる。
【0017】
なお、上述の識別コードの設定は、中央制御部7のRAM72にあらかじめ記憶させたデータを書き込んでも、またはキーボード10から設定入力しても,あるいは上位ホスト接続部6を介して外部から設定するようにしてもいい。
以上述べた、カード発行装置とカード処理装置のカード処理動作により、カード発行側では従来と違いロケーションごとに意味付けしたデータを記憶させる必要がなくなり、すべてのロケーションに同一のフォーマットをするだけで済む。また、カード使用側では、そのロケーション用の専用識別データが書き込まれるので、セキュリティの高いカードとなる。
【0018】
【発明の効果】
この発明によれば、カード発行側で同一フォーマットしたカードの初期データを参照し、初期データのままなら各ロケーションでそれぞれの識別データに書き換える。このため、発行側は、ロケーションごとに別々にエンコードしたカードを作成しなくても、同一フォーマットのカードを発行すればよくなり、また、カード識別データは各ロケーションで設定されるので、ロケーションに対する情報を知る必要がなくなる。
【0019】
この結果、カード発行にかかる時間の短縮、カード発行期間の制約、ロケーションごとの意味付けデータのセキュリティ確保、および、カード情報の流通による偽造防止の効果がある。また、識別データを各ロケーションで自由に設定できるので、意味付けデータの一元管理、意味付けデータの設置場所での決定可能、未使用カードをカード不足の他ロケーションに移行可能、および、ロケーションでの共通カード化可能の効果がある。
【0020】
また、カードリーダに挿入されたカードの有効性を、各ロケーションで意味付けされた識別データで判定するようにすれば、各ロケーションで有効カードの識別が確実に行なえる。
また、カード発行時の初期共通データを、英数文字,空白,NULLのうちのいずれかとすれば、カード発行と識別が確実に容易にできる。
【0021】
さらに、データ設定手段を、キーボード,記憶装置,通信回線のうちのいずれかとすれば、識別データを容易に設定あるいは変更できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態を示す構成図
【図2】この発明によるカードデータの読み出し/書き込み状態を示す図
【図3】図1の発明に基づくカード発行装置の動作を示すフローチャート
【図4】図1の発明に基づくカード処理装置の動作を示すフローチャート
【図5】カードデータの例を示す図
【符号の説明】
01…カード発行装置、02…カード処理装置、1…制御部、2…カードデータ入力部、3…カード収納部、4…扉部、5…現金入金部、6…上位ホスト接続部、7…中央制御部、8…カードリードライタ、9…その他機器、10…キーボード。
【発明の属する技術分野】
この発明は、特定ロケーションでキャッシュレス化などのために用いるカード処理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば社員食堂や遊園地などの特定ロケーションでは、キャッシュレス化を目的として、磁気カードなどのデータ読み書き可能なカードを用いるカード処理装置付き自動販売機などが利用されている。
このようなカード処理システムでは、カード供給側は,複数のロケーションに対応するために、例えば、遊園地により異なる番号をカードに記憶させるなど、ロケーションごとに特定の意味付けをしたカードを、カード使用開始時期やカード追加のたびにエンコードして発行していた。また、カード使用側では、意味付けされたカードに対して、例えば、各機器が設定可能な特定の英数文字などにより、各ロケーション専用のカードかどうかを判別していた。
【0003】
図5は、このようなカードのデータ記憶領域に、エンコード時に記憶されたデータの例である。テキストの開始(STX)と終結(ETX)制御文字およびチェック用データ(LRC)との間に、データ1,2,3が記憶されている。このデータのうち、データ2がロケーション識別用の意味付けデータであり、カード発行時に、例えば、遊園地A専用のカードには「1234」,遊園地B専用のカードには「5678」などの専用識別コードを記憶させておく。カード使用時には、各遊園地に設置されたカード処理装置によりデータ2を読み出し、各ロケーション用の識別コードかどうかを判別する。なお、データ1は例えばカード発行会社名などの既定値、データ3は例えばカードの残額などの可変データであり、これらのデータは各ロケーションに共通する種類のデータである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来のカード処理システムには次の問題がある。
上述のように、カード発行側では、カードエンコード時に、ロケーションごとにカードデータに意味付けをしなければならない。このため、特に、ロケーションの種類が多く、大量のカードを発行する場合などは、特定の意味付けの決定、発行枚数の確認、発行時期の調整、発行能力の確認などをカード発行のたびに考慮しなければならない。また、意味付けを記憶しておく媒体などの手段や、そのデータべースの保存方法、およびセキュリティなどを維持するための装置などが必要となる。
【0005】
また、カード使用側では、意味付けを判別するためのエンコード内容、カード発行側との連携、確認作業が必要で、特にロケーションが多い場合などは作業がわずらわしく時間がかかっていた。
この発明の課題は、カード発行時や利用時の作業の作業効率やセキュリティを高めることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
発明1によるカード処理システムは、複数の各ロケーションで読み書き可能なカードを用いるカード処理システムにおいて、カード発行装置とカード処理装置とで構成され、カード発行装置は、カードを同一フォーマットするカード初期化手段と、フォーマットされたカードの所定領域に各ロケーションに共通の初期識別データを書き込むデータ書込み手段とを備え、カード処理装置は、カードデータを読み書きするカード読み書き手段と、ロケーションごとの専用識別データを設定するデータ設定手段と、使用されたカードの所定領域に記憶されたデータが初期識別データのとき、そのデータをデータ設定手段による専用識別データに書き換える書換え手段とを備える。
【0007】
これにより、同一フォーマットされたカードが、専用識別データ書換えにより各ロケーション専用のカードとして使える。したがって、カード発行時にロケーション別のカードを発行する必要がなくなるとともに、専用識別データは各ロケーションで意味付けされるので、作業効率やセキュリティが高まる。
発明2によるカード処理システムは、発明1のカード処理システムにおいて、使用されたカードの所定領域に記憶されたデータが専用識別データであるとき、有効カードとして所定の処理を行う。
【0008】
これにより、カード発行時の作業効率やセキュリティが高まるとともに、各ロケーションで有効カードが識別される。
発明3によるカード処理システムは、発明1のカード処理システムにおいて、初期識別データを、英数文字,空白,NULLのうちのいずれかとする。
これにより、カード発行と識別が確実に容易に行われる。
【0009】
発明4によるカード処理システムは、発明1のカード処理システムにおいて、データ設定手段を、キーボード,記憶装置,通信回線のうちのいずれかとする。
これにより、識別データが容易に設定あるいは変更される。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1は、この発明の一実施の形態を示す構成図である。
このシステムは、カードをエンコードするカード発行装置01と、エンコードされたカードを利用するカード処理装置02とで構成される。なお、以下ではカード処理装置02は自動販売機に適用された場合を示すが、施設利用券を使う遊園地などのような特定ロケーションで用いられる装置でも同様である。
【0011】
カード発行装置01を構成する機器は、カードエンコード機器を制御あるいはカードにデータを入力・変更するためのパソコンなどの制御部1、制御部1によりエンコード内容を読み書きするエンコーダなどのカードデータ入力部2、およびカード連続発行用のカードスタッカーなどのカード収納部3である。
なお、図示していないが、制御部1のパソコンは、記憶装置、ディスプレイ、キーボードなどに接続されたパソコン本体と、オペレーティングシステムおよびアプリケーションソフトウェアとで構成される。また、カードデータ入力部2のエンコーダは、カード読み書き部、RAM、ROM、CPU、時計部を制御する制御部とそのソフトウェアで構成される。
【0012】
カード処理装置02を構成する機器は、後記するようにカード発行装置01でエンコードされたカードに各ロケーションごとの専用識別コードを記憶させるロケーション設定機能75、その設定用のキーボード10、および、カードデータを読み書きするためのカードリーダライタ8である。なお、カード処理装置02のその他の構成機器は、通常の自動販売機と同様に、扉ボタンとランプ類制御部からなる扉部4、硬貨と紙幣を選別する現金入金部5、上位ホストコンピュータへ接続するための上位ホスト接続部6、CPU71,RAM72,ROM73,CLOCK74,および上記ロケーション設定機能75で構成される中央制御部7、商品搬送装置や電源などのその他機器9である。
【0013】
図2は、カード発行装置01でエンコードされたカードデータの例である。「STX」と「ETX」「LRC」とに挿まれた記憶領域に、データ1,2,3が記憶され、データ2が各ロケーション識別用に意味付けされるデータである。また、データ1とデータ3は、各ロケーションで共通に使うデータ領域である。なおこの図には、後記するように、カードに記憶される上記データの読み込みと書き込みの際にアクセスされるデータを分けて記載している。
【0014】
図3,4は、この発明によるカード処理システムの主要動作を示すフローチャートである。図1を参照して動作を説明する。なお、図3はカード発行側の動作を示し、図4はカード使用側の動作を示す。
まず、この発明によるカード処理システムの動作概要は次のとおりである。すなわち従来は、ロケーション専用識別データ(意味付けデータ)を、カード発行側が各ロケーション向けのカードのデータ2記憶領域に記憶させていた。しかし、この発明では、カード発行時には、すべてのロケーション向けのカードに対して、データ2の領域には「NULL」,「0」,「空白」などの文字データを入れるだけとする。そうして、カード使用側の各ロケーションでロケーション専用識別コードを書き込んで、各ロケーション専用カードとするものである。
(1)カード発行側での動作
図3のフローチャートで、まず、カードのエンコード用モードに設定する(ステップS1)。次に,従来のカード発行方法と同様にデータ2の意味付けを行うときは(ステップS2,分岐N)データ2に記憶させるデータを確認し(ステップS3)、意味付けしないときは(ステップS2,分岐Y)例えばデータ2の記憶領域に「0」を記憶させてから、エンコードカードを発行する(ステップS4)。そうして、従来と同様に意味付けしたカードのときは(ステップS5,分岐N)ロケーション別にカードを区分し(ステップS6)、意味付けしないときは(ステップS5,分岐Y)カードを保管しておき(ステップS7)、その後各ロケーションへ出荷し(ステップS8)、機器を設定して(ステップS9)終了する。
(2)カード使用側での動作
図4のフローチャートで、カード使用側(この例では自動販売機)では、カードリーダ8へのカード挿入を待機し(ステップS11)、カードが挿入されたら(分岐Y)、カードのデータ2の意味付け領域を読み込み、そのカードが初めて使用されたかどうかを判断する(ステップS12)。すなわち、データが「0」なら初めての使用と判断し(分岐Y)、このロケーションを示す専用識別コード、例えば「1234」をデータ2の領域に書き込み(ステップS13)、商品販売や金銭処理などの販売動作をした後(ステップS14)、カードをカードリーダ8から返却し(ステップS15)、終了する。
【0015】
ステップS12で、カードが2度目以降の使用であるとき、つまりデータ2の記憶領域が「0」でないときは(分岐N)、その意味付けデータがその自動販売機のロケーション用の専用識別コードと一致するかどうかを判断し(ステップS16)、一致すれば(分岐Y)、ステップS14の販売動作に進み、一致しないときは(分岐N)、このロケーション用のカードではないと判断してそのまま終了する。
【0016】
上記のカードデータの各データ項目(伝送制御文字STX,ETX,LRC,データ1,2,3)に対する処理状態を図2に示す。データ読み込み時には、上述のデータ2(意味付けデータ)を含むすべての文字列(図で「読む」に対応する網掛け部の文字列)がチェックされる。また、データ書き込み時は、同様に網掛け部の文字列にデータが書き込まれ、データ2の領域には各ロケーション識別用に設定される設定値が書き込まれる。なお、データ1の領域にはカード発行会社名などの各ロケーションで共通のデータ(既定値)が、データ3には残金などのカードによる可変データが書き込まれる。
【0017】
なお、上述の識別コードの設定は、中央制御部7のRAM72にあらかじめ記憶させたデータを書き込んでも、またはキーボード10から設定入力しても,あるいは上位ホスト接続部6を介して外部から設定するようにしてもいい。
以上述べた、カード発行装置とカード処理装置のカード処理動作により、カード発行側では従来と違いロケーションごとに意味付けしたデータを記憶させる必要がなくなり、すべてのロケーションに同一のフォーマットをするだけで済む。また、カード使用側では、そのロケーション用の専用識別データが書き込まれるので、セキュリティの高いカードとなる。
【0018】
【発明の効果】
この発明によれば、カード発行側で同一フォーマットしたカードの初期データを参照し、初期データのままなら各ロケーションでそれぞれの識別データに書き換える。このため、発行側は、ロケーションごとに別々にエンコードしたカードを作成しなくても、同一フォーマットのカードを発行すればよくなり、また、カード識別データは各ロケーションで設定されるので、ロケーションに対する情報を知る必要がなくなる。
【0019】
この結果、カード発行にかかる時間の短縮、カード発行期間の制約、ロケーションごとの意味付けデータのセキュリティ確保、および、カード情報の流通による偽造防止の効果がある。また、識別データを各ロケーションで自由に設定できるので、意味付けデータの一元管理、意味付けデータの設置場所での決定可能、未使用カードをカード不足の他ロケーションに移行可能、および、ロケーションでの共通カード化可能の効果がある。
【0020】
また、カードリーダに挿入されたカードの有効性を、各ロケーションで意味付けされた識別データで判定するようにすれば、各ロケーションで有効カードの識別が確実に行なえる。
また、カード発行時の初期共通データを、英数文字,空白,NULLのうちのいずれかとすれば、カード発行と識別が確実に容易にできる。
【0021】
さらに、データ設定手段を、キーボード,記憶装置,通信回線のうちのいずれかとすれば、識別データを容易に設定あるいは変更できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態を示す構成図
【図2】この発明によるカードデータの読み出し/書き込み状態を示す図
【図3】図1の発明に基づくカード発行装置の動作を示すフローチャート
【図4】図1の発明に基づくカード処理装置の動作を示すフローチャート
【図5】カードデータの例を示す図
【符号の説明】
01…カード発行装置、02…カード処理装置、1…制御部、2…カードデータ入力部、3…カード収納部、4…扉部、5…現金入金部、6…上位ホスト接続部、7…中央制御部、8…カードリードライタ、9…その他機器、10…キーボード。
Claims (4)
- 複数の各ロケーションで読み書き可能なカードを用いるカード処理システムにおいて、
カード発行装置とカード処理装置とで構成され、
カード発行装置は、カードを同一フォーマットするカード初期化手段と、フォーマットされたカードの所定領域に各ロケーションに共通の初期識別データを書き込むデータ書込み手段とを備え、
カード処理装置は、カードデータを読み書きするカード読み書き手段と、ロケーションごとの専用識別データを設定するデータ設定手段と、使用されたカードの所定領域に記憶されたデータが初期識別データのとき、そのデータをデータ設定手段による専用識別データに書き換える書換え手段とを備えたことを特徴とするカード処理システム。 - 請求項1記載のカード処理システムにおいて、
使用されたカードの所定領域に記憶されたデータが専用識別データであるとき、有効カードとして所定の処理を行うことを特徴とするカード処理システム。 - 請求項1記載のカード処理システムにおいて、
初期識別データは、英数文字,空白,NULLのうちのいずれかであることを特徴とするカード処理システム。 - 請求項1記載のカード処理システムにおいて、
データ設定手段は、キーボード,記憶装置,通信回線のうちのいずれかであることを特徴とするカード処理システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11915797A JP3608341B2 (ja) | 1997-05-09 | 1997-05-09 | カード処理システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11915797A JP3608341B2 (ja) | 1997-05-09 | 1997-05-09 | カード処理システム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10307950A JPH10307950A (ja) | 1998-11-17 |
JP3608341B2 true JP3608341B2 (ja) | 2005-01-12 |
Family
ID=14754338
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11915797A Expired - Fee Related JP3608341B2 (ja) | 1997-05-09 | 1997-05-09 | カード処理システム |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3608341B2 (ja) |
-
1997
- 1997-05-09 JP JP11915797A patent/JP3608341B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPH10307950A (ja) | 1998-11-17 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040824 |
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