JP3607911B1 - ***検出器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 手軽に女性が妊娠可能か否かを判断できる***検出具を提供する。
【解決手段】 先端2aが丸く形成された挿入部2を備え、この先端2aに膣内の体液を導入する導入孔4を設け、この導入孔4にphセンサ6を臨ませるとともに導入孔4の後端部を参照電極8の液絡部8aに連通せしめ、支持部3に表示部12を設け、この表示部12にPH値に対応した色表示を行なう。
【選択図】 図1

Description

本発明は、女性が妊娠可能かどうかを判定するための***検出器に関する。
従来、この種の装置あるいは器具としては、尿の中に含まれて***される女性ホルモンの量を計測し、***時にはその量が増大することをもって妊娠可能かどうかの判定をするという器具が提案されている。
特表2002−542843 特表2000−338077
しかしながら、上述のセンサは、単一のホルモンに反応して数値が求められることが理想であったが、尿の中には他の有機物、ホルモンなどが含まれており、また、健康状態、食事の取り方あるいは採尿の時期などにその値が大きく左右されるために、原理的には適切な方法であったが尿それ自体の変化が大きいことが理由となって、結果、測定誤差が非常に大きいという欠点を持っていた。
また、睡眠研究の分野において、女性の性衝動時の膣液はphが大きく変化するということが分かっていた。そのため、phメーターでの測定を推奨する医者もいるほどであった。ph計としては、ISFETという電界トランジスターを利用したものがあるが、女性の体液を測定する形態になっておらず、また、phメーターという器具はいかにも無粋であり、なじみがないという欠点から一般化していなかった。
そこで、本発明は、膣内に挿入される挿入部と、この挿入部を支持する支持部とからなり、前記挿入部の先端は丸く形成されて体液を導入する導入孔が形成され、この導入孔にphセンサが臨設され、この導入孔は着脱自在に挿入部内に取付けられた参照電極の液絡部に連通しており、前記支持部には表示部が設けられ、この表示部は測定値に応じて色表示され、前記phセンサと参照電極からの信号に基づいて体液のph値を計算し表示部に色表示する制御部を設けるようにした。前記導入孔は挿入部先端の周囲に沿って軸方向に伸びる長孔状をなしており、前記挿入部の先端部は着脱自在になっており、前記表示部には、ph値が6.6以下の場合には赤、6.7〜7.3の場合には黄色、7.4以上の場合には青の色表示し、前記表示部には、色表示と数値表示を同時に表示できるように制御される。
膣内にスムースに挿入でき、phセンサ、参照電極の検出信号を制御部で演算して直ちに表示部に色表示でき、使用者が直ちに自らが妊娠可能か否かを判断できる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
***時に男性が放出するスペルマは、その中に***が約3〜4億個含まれた液体である。このスペルマはphが約8であり、すなわち***は弱アルカリ性の環境のみで生存できる。
人間の皮膚の表面のphは弱酸性であることは一般に知られている事実であり、このことを利用して弱酸性の石鹸、化粧水などが健康に良いとされて一般に販売されている。生理学からはこの現象は、皮膚に付着する害のある細菌などを駆逐し、その増殖を抑えて病気から人体を防御するものと考えられている。
一方、***渉の結果、女性の体内にスペルマという危険きわまりない液体が注入される訳であるので、必要のない場合には排除することが生理学的に要求されることになる。このための防御方法として、女性が放出する膣液は、通常酸性となっている。特に湿潤な閉鎖空間であるので、細菌にとっては格好の増殖の場所になり、それを健康な状態に保つために酸性環境になっている。男性の放出するスペルマはこの環境にさらされるので、弱アルカリ環境のみで生息できる***は当然全滅する。
ところが、***し、妊娠するためにはこの***を温存して、卵管まで導くことが妊娠のためには必要であるので、妊娠可能時にはこの膣内環境は弱アルカリに保持されなければならない。
従って、膣内環境のphを測定すれば、妊娠可能な時期になっているかどうかを判定できることになる。
膣内の体液のph値を測定するための器具としては図1、2に示すような器具が考えられる。
すなわち、図1、2において、本発明の***検出具1は膣内に挿入される挿入部2と、この挿入部2を支持する支持部3とからなる。前記挿入部2の先端部2aは膣内を傷つけないように丸く形成されており、挿入部本体2bに螺着により着脱可能に取付けられている。前記挿入部先端部2aの周面には、例えば周面方向90°間隔で4本の体液を導入するための導入孔4、4…4が形成され、この導入孔4の後端部は先端部内部に伸びてその内孔5内に伸びている。前記導入孔4の少なくとも1つには、例えば、半導体のISFET方式によるphセンサ6が臨まされるようにして設けられている。
前記挿入部の先端部2aの後端にはねじ部7が形成され、このねじ部7が挿入部本体2bに着脱自在に螺着されている。前記先端部2aの内孔5内には、参照電極8の一部が挿入される。前記参照電極8の先端部の周囲に設けた液絡部8aが前記導入孔4の後端部に連通している。前記液絡部8aにおいては、KCL等の内部液が体液と接触する。前記挿入部2および支持部3の内部には、収納孔9が形成され、この収納孔9内には前記参照電極8、制御部10および電源部11が図上左から順に収納されている。
前記支持部3は挿入部2の後端部にその高さ、幅が挿入部2の径より大きい角形に形成され、その上面には表示部12が形成され、この表示部12は、LEDからなり、体液のph値をデジタルで表示する第1表示面12aおよびそのときのph値を色表示するための色表示面12bが形成されている。すなわち、ph値が6.6以下の場合には、青色に、6.7〜7.2の場合には黄色に、7.3以上の場合には赤色で表示され、赤の場合には***が起こり、性行為による妊娠の可能性が高いことを示している。前記表示部12は、切換スイッチ13の操作により色表示のみを行なうが、ph値をデジタル表示とともに色表示するかを選択的に行なうことができる。また、支持部3の上面前端には、電源スイッチ14が設けられている。また、前記支持部3の後端は蓋15によって閉塞されている。なお、phセンサ6、参照電極8、表示部12、操作スイッチ13および電源11および電源スイッチ14は、制御部10にそれぞれ電気的に接続されている。
次に、本***検出器の使用方法について述べる。先ず、電源スイッチ14をONとし表示部12の表示を選択スイッチ13によりデジタル表示と色表示の同時表示か色表示のみ
かを選択する。そして、前記挿入部2を膣に挿入し、体液を挿入部の先端部の導入孔4から導入せしめる。このとき、半導体センサ6は体液のph値信号を制御部10に送る。これと同時に体液は前記参照電極8の液絡部8aにおいて参照電極8内の内部液に接触し、参照電極8からの参照信号を制御部11に送る。前記制御部11はこれらPH値信号と参照信号とから実際の体液のph値を演算し、そのph値(デジタル)と色表示を表示部12に表示する(両表示の場合)。単一表示の場合は色表示のみを行なう。
使用後には、挿入部の先端部2aを本体から取外して洗浄する。また、図示していないが、校正液をphセンサ6の部分に滴らしph値を安定させて校正スイッチを押すようにして校正することも可能である。以下の表1は、ある20才代の女性の被検体の例を示す。測定は、毎朝、起きがけに測定を依頼したものである。
Figure 0003607911
この種の検出方法としては、従来の技術で述べたように女性ホルモンの量を検出するという方法、基礎体温を測定するなどの方法があるが、尿を採って検査する方法はいかにも煩雑で不快な印象があり、また、基礎体温ははっきり結果が出る人と出ない人とがあり、かつ、早朝の起き抜け時の体温が安定した時に安静状態で測定するという測定の持続という観点からはなかなかなじまないものとなっている。
この点から、単に微量な体液によって短時間に測定ができ、かつ、操作が非常に簡便であるということによってたやすく状態を把握でき特徴がある。また、この器具は持参が可能であるのでいつでもどこでも測定できるという長所を持っている。
自分自身の***時期がいつでも測定できることから、避妊したい場合、あるいは妊娠した場合に有効に使用することができる。
本発明は、健康管理用および妊娠可能性を判断する健康器具分野に適用される。
本発明の***検出器の継断面図。 本発明の***検出器の斜視図。
符号の説明
1 ***検出具
2 挿入部
3 支持部
4 導入部
6 phセンサ
8 参照電極
12 表示部

Claims (3)

  1. 膣内に挿入される挿入部と、この挿入部を支持する支持部とからなり、前記挿入部の先端は丸く形成されて体液を導入する導入孔が形成され、この導入孔は丸く形成された挿入部先端部近傍から軸方向に伸びるとともにその後端部が挿入部内部に伸びて前記挿入部内部に形成された内孔に開口し、この内孔に着脱自在に取付けられた参照電極の液絡部に連通しており、前記導入孔にはphセンサが臨設され、前記挿入部の前記導入孔を含む部分は着脱自在となっており、前記支持部には表示部が設けられ、この表示部は測定値に応じて色表示され、前記phセンサと参照電極からの信号に基づいて体液のph値を演算し表示部に色表示する制御部が設けられていることを特徴とする***検出器。
  2. 前記表示部には、ph値が6.6以下の場合には青、6.7〜7.3の場合には黄色、7.4以上の場合には赤の色表示をすることを特徴とする請求項1に記載の***検出器。
  3. 前記表示部には、色表示と数値表示を同時に表示できるように制御されることを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の***検出器。
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