JP3606718B2 - 電磁妨害波測定装置 - Google Patents

電磁妨害波測定装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電磁妨害波測定装置、より詳細には、ディジタル回路等の電磁波ノイズを発生する被測定物から電磁波か、外来ノイズかの測定を行い、外来ノイズを除去して、被測定物からの電磁波を測定するようにした、電磁波ノイズ対策としての、電磁妨害波測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子部品からの電磁波ノイズを測定する方法として、従来、例えば、特開平6−58970号公報に記載されているように、いくつかのループアンテナを碁盤目状に並べ近傍磁界を測定する方法、あるいは、直線ステージでループアンテナの位置制御をおこなって近傍磁界を測定する方法が提案されている。これらの測定方法は、主に、実験室でおこなわれていたが、より微弱なノイズを測定する場合には、周辺からの外来ノイズを遮るために高価な電波暗室などを使用するため、コストと利便性に問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように、従来、いくつかのループアンテナを碁盤目状に並べ近傍磁界を測定する方法、あるいは、直線ステージでループアンテナの位置制御をおこなって近傍磁界を測定する方法が提案されているが、これらの測定方法は、主に、実験室でおこなわれており、より微弱なノイズを測定する場合は、周辺からの外来ノイズを遮るために、高価な電波暗室などを使用し、コストと利便性に問題があった。
【0004】
本発明は、上述のごとき実情に鑑みてなされたもので、特に、被測定物とEMI(電磁波障害)測定アンテナを含む測定システムの周りに外来ノイズ検出用のアンテナを配置し、EMIアンテナと外来ノイズ検出アンテナとでの電磁波発生のタイミングから、被測定物からの電磁波かあるいは外来ノイズかの判断を行い、これにより実験室レベルでの(つまり電波暗室を使用することなく)外来ノイズを除去した、電磁妨害波測定を可能としたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、中央制御装置、EMIアンテナ、EMIアンテナ位置移動装置、デジタイザ装置、周波数解析装置、データ記憶装置、外来ノイズ検出アンテナを有し、被測定物及びEMIアンテナを囲むように複数の外来ノイズ検出アンテナを配設し、前記被測定物からの電磁妨害波を測定する電磁妨害波測定装置において、前記EMIアンテナ、外来ノイズ検出アンテナで検出された電磁波ノイズのタイミングで被測定対象物からの電磁波ノイズか外来電磁波ノイズか判断を行うことを特徴とし、もって、高価な電波暗室を使用することなく、外来ノイズを除去した電磁妨害波測定を可能としたものである。
【0006】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記外来ノイズ検出アンテナの外側にさらにもう1層外来ノイズ検出アンテナを配置し、電磁波ノイズのタイミングで被測定対象物からの電磁波ノイズか外来電磁波ノイズか判断を行う場合、電磁波の空間伝搬位相も考慮に入れることを特徴とし、もって、外来ノイズの除去をより確実にするようにしたものである。
【0007】
請求項3の発明は、請求項2の発明において、装置全体をシート状のもので密封し、内部に高誘電体気体を充満させ、電磁波ノイズのタイミングで被測定対象物からの電磁波ノイズか外来電磁波ノイズか判断を行う場合、電磁波の空間伝搬位相と誘電体気体の誘電率も考慮に入れることを特徴とし、もって、より微弱な外来ノイズを除去するようにしたものである。
【0008】
請求項4の発明は、請求項1の発明において、前記EMIアンテナあるいは外来ノイズ検出アンテナをXY直交成分の電磁波を検出できるように配置した切り替え装置を有することを特徴とし、もって、XY成分の電磁波を自動的かつ迅速に測定できるようにしたものである。
【0009】
請求項5の発明は、請求項1の発明において、前記EMIアンテナあるいは外来ノイズ検出アンテナをヘリカルアンテナの様な円偏波アンテナとしたことを特徴とし、もって、XY成分の電磁波を自動的かつ迅速に測定できるようにしたものである。
【0010】
請求項6の発明は、請求項1の発明において、被測定物の上下に電波吸収体を配置させたことを特徴とし、もって、高価なデジタイザを少なくして計測できるようにしたものである。
【0011】
請求項7の発明は、請求項6の発明において、前記外来ノイズ検出アンテナがY字型に配置されていることを特徴とし、もって、高価なデジタイザを請求項6の発明より少なくして計測できるようにしたものである。
【0012】
請求項8の発明は、請求項6の発明において、前記外来ノイズ検出アンテナを2つ被測定物を中心として直線状に配置し、そのどちらかの側に反射体を配置したことを特徴とし、もって、高価なデジタイザを請求項7の発明より少なくして計測できるようにしたものである。
【0013】
請求項9の発明は、請求項6の発明において、前記外来ノイズ検出アンテナを2つ被測定物を中心として直線状に配置し、そのどちらかの側にパラボラ形状の反射体を配置し、その焦点がEMIアンテナあるいは外来ノイズ検出アンテナの位置にあることを特徴とし、もって、請求項8の発明より更に微弱な外来ノイズを除去して計測できるようにしたものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
(請求項1の発明)
図1は、請求項1の発明の一実施例を説明するための要部概略構成図で、図中、1は測定対象物の一例としてのディジタル回路、2は中央制御装置、3はEMIアンテナ、4はEMIアンテナ位置移動装置、5はデジタイザ装置、6は周波数解析装置、7はデータ記憶装置、8は外来ノイズ検出アンテナ、9はデジタイザ装置、10は周波数解析装置、11はデータ記憶装置である。
【0015】
図2は、図1に示した被測定物1、EMIアンテナ3、外来ノイズ検出アンテナ8〜8との位置関係を示す図で、図示のように、被測定物1、EMIアンテナ3を囲むように外来ノイズ検出アンテナ8〜8が配置されている。
【0016】
中央制御装置2は、EMIアンテナ3をEMIアンテナ位置移動装置4により所定の位置に移動させる。EMIアンテナ3の移動が終わった時点で、中央制御装置2はEMIアンテナ3、外来ノイズ検出アンテナ8で発生する逆起電圧をデジタイザ装置5,9でA/D変換する。A/D変換されたディジタル信号は周波数解析装置6,10により、微小時間ごとの周波数スペクトルに分解され、アンテナ係数が乗算され、微小時間ごとの磁界の周波数スペクトルが得られ、それぞれデータ記憶装置7,11に格納される。
【0017】
図1では、外来ノイズ検出アンテナ8、デジタイザ装置9、周波数解析装置10、データ記憶装置11は1式しかないが、実際には、図2に示すように、被測定物1を、例えば、半径1mで囲む様に6式ある。ここで、被測定物1から、指向性がX軸の右側に強く出る様な電磁波ノイズが発生した場合、該電磁波ノイズは、EMIアンテナ3で電磁波ノイズが測定されてから所定の時間、つまり、EMIアンテナ3と外来ノイズ検出アンテナ8〜8の距離1mを電磁波の速度3×10mで割った値、すなわち3.3ns後に外来ノイズ検出アンテナ8で測定される。逆に、X軸の右側から外来のノイズが来た場合、この外来ノイズは、外来ノイズ検出アンテナ8で検出され、それから3.3ns後にEMIアンテナ3で検出される。これから、それぞれのアンテナでノイズが検出されるタイミングで被測定物1からの電磁波ノイズか外来ノイズかの区別ができる。処理が終わってからEMIアンテナ3をEMIアンテナ位置移動装置4で移動して一連の計測を行う。
【0018】
(請求項2の発明)
図3は、請求項2の発明の一実施例を説明するための要部概略構成図であるが、以下、全図を通して、図1に示した実施例と同様の作用をする部分には、図1の場合と同一の参照番号を付し、それぞれの説明は省略する。
【0019】
図4は、図3の示した被測定物1、EMIアンテナ3、外来ノイズ検出アンテナ8〜812との位置関係を示す図で、図示のように、被測定物1、EMIアンテナ3を囲むように外来ノイズ検出アンテナ8〜812が2重に配置されている。
【0020】
中央制御装置2は、EMIアンテナ3をアンテナ位置移動装置4により所定の位置に移動させる。それから、中央制御装置2はEMIアンテナ3、外来ノイズ検出アンテナ8で発生する逆起電圧をデジタイザ装置5,9でA/D変換する。A/D変換されたディジタル信号は、周波数解析装置6,10により、微小時間ごとの周波数スペクトルに分解され、アンテナ係数が乗算され、微小時間ごとの磁界の周波数スペクトルが得られ、それぞれデータ記憶装置7,11に格納される。ここで、EMIアンテナ3と外来ノイズ検出アンテナ8で検出した電磁波ノイズの発生タイミングで被測定物からの電磁波ノイズか外来ノイズかの判断を行う。ここで、外来ノイズ検出アンテナ8と8の距離が0.5m、EMIアンテナ3と外来ノイズ検出アンテナ8の距離を0.5mとし、X軸の右側から周波数300MHzの外来ノイズが来るとすると、この外来ノイズは、まず、外来ノイズ検出アンテナ8で検出されてから1.6ns後に外来ノイズ検出アンテナ8で位相が180°ずれて検出される。この様に、被測定物1からの電磁波ノイズか外来ノイズかの判断を行う場合、空間伝搬位相を考慮に入れることでより確実な判断ができる。
【0021】
(請求項3の発明)
図5は、請求項3の発明の一実施例を説明するための要部概略構成図で、本発明においては、前述の測定対象物の一例としてのディジタル回路1、中央制御装置2、EMIアンテナ3、EMIアンテナ位置移動装置4、デジタイザ装置5、周波数解析装置6、データ記憶装置7、外来ノイズ検出アンテナ8、デジタイザ装置9、周波数解析装置10、データ記憶装置11等の装置全体がシート状のもの12で覆われ、その中が高誘電体の気体で充満される。なお、外来ノイズ検出アンテナ8は図4に示した様に被測定物1を囲むように2重に配置される。
【0022】
中央制御装置2はEMIアンテナ3をEMIアンテナ位置移動装置4により所定の位置に移動させる。それから、中央制御装置2はEMIアンテナ3、外来ノイズ検出アンテナ8で発生する逆起電圧をデジタイザ装置5,9でA/D変換する。このA/D変換されたディジタル信号は周波数解析装置6,10により、微小時間ごとの周波数スペクトルに分解され、アンテナ係数が乗算され、微小時間ごとの磁界の周波数スペクトルが得られ、それぞれ、データ記憶装置7,11に格納される。ここで、EMIアンテナ3と外来ノイズ検出アンテナ8で検出した電磁波ノイズの発生タイミングと空間伝搬時間から被測定物1からの電磁波ノイズか外来ノイズかの判断を行う。ここで、電磁波の強さは放射源からの距離に反比例するが周波数は誘電率の平方根に比例するので、高誘電体の気体があればそれだけ短い距離で空間伝搬位相がでるため、より微弱な外来ノイズの検出が可能となる。
【0023】
(請求項4の発明)
図6は、請求項4の発明の一実施例を説明するための要部概略構成図で、図中、14,15はアンテナ切り替え装置で、アンテナ切り替え装置14は、図7に示すように、X,Y成分検出ループアンテナ3が2つ接続していて、該アンテナ切り替え装置14によりどちらかのデータを取り込める様になっている。中央制御装置2はEMIアンテナ3をアンテナ位置移動装置4により所定の位置に移動する。アンテナ位置の移動が終わった時点でEMIアンテナ3と外来ノイズ検出アンテナ8を切り替え装置14,15でX方向の磁界へ測定するようにする。それから、中央制御装置2はEMIアンテナ3、外来ノイズ検出アンテナ8で発生する逆起電圧をデジタイザ装置5,9でA/D変換する。A/D変換されたディジタル信号は周波数解析装置6,10により、微小時間ごとの周波数スぺクトルに分解され、アンテナ係数が乗算され、微小時間ごとの磁界の周波数スペクトルが得られ、それぞれデータ記憶装置7,11に格納される。ここで、EMIアンテナ3と外来ノイズ検出アンテナ8で検出した電磁波ノイズの発生タイミングで被測定物からの電磁波ノイズか外来ノイズかの判断を行う。それから、EMIアンテナ3と外来ノイズ検出アンテナ8を切り替え装置14,15でY方向の磁界を測定するようにし、一連の測定を行う。
【0024】
(請求項5の発明)
図8は、請求項5の発明の一実施例を説明するための要部概略構成図で、中央制御装置2は、アンテナ位置移動装置4によりEMIアンテナ3を所定の位置に移動させる。アンテナ3,8はヘリカルアンテナのような円偏波アンテナとなっており、XY方向の直線偏波の電磁波を検出できるようになっている。それから、中央制御装置2はEMIアンテナ3、外来ノイズ検出アンテナ8で発生する逆起電圧をデジタイザ装置5,9でA/D変換する。A/D変換されたディジタル信号は周波数解析装置6,10により、微小時間ごとの周波数スペクトルに分解され、アンテナ係数が乗算され、微小時間ごとの磁界の周波数スペクトルが得られ、それぞれのデータ記憶装置7,11に格納される。ここで、EMIアンテナ3と外来ノイズ検出アンテナ8で検出した電磁波ノイズの発生タイミングで被測定物からの電磁波ノイズか外来ノイズかの判断を行う。
【0025】
(請求項6の発明)
図9は、請求項6の発明の一実施例を説明するための要部概略構成図で、図中、16は電波吸収体で、図10に示されているように、被測定物1、EMIアンテナ3を囲むように外来ノイズ検出アンテナ8〜8が配置されており、前記電波吸収体16は被測定物1の上下にあって内側にウレタンの電波吸収体、外側にアルミ等の良導体がある構造となっている。中央制御装置2はアンテナ位置移動装置4によりEMIアンテナ3を所定の位置に移動させる。それから、中央制御装置2のデジタイザ装置5,9でEMIアンテナ3、外来ノイズ検出アンテナ8で発生する逆起電圧をA/D変換する。A/D変換されたディジタル信号は周波数解析装置6,10により、微小時間ごとの周波数スペクトルに分解され、アンテナ係数が乗算され、微小時間ごとの磁界の周波数スペクトルが得られ、それぞれデータ記憶装置7,11に格納される。ここで、EMIアンテナ3と外来ノイズ検出アンテナ8で検出した電磁波ノイズの発生タイミングで被測定物からの電磁波ノイズか外来ノイズかの判断を行うが、本発明によると、電波吸収体16でZ方向の外来電波は来ないので、このZ軸方向の外来電波を考慮する必要はない。
【0026】
(請求項7の発明)
図11は、請求項7の発明の一実施例を説明するための要部概略構成図で、図中、16は電波吸収体で、この発明においては、図12に示されているように、被測定物1、EMIアンテナ3を囲むようにY字型に外来ノイズ検出アンテナ8〜8が配置されている。電波吸収体16は被測定物1の上下にあって内側にウレタンの電波吸収体、外側にアルミ等の良導体がある構造となっている。中央制御装置2は、EMIアンテナ3をアンテナ位置移動装置4により所定の位置に移動させる。それから、中央制御装置2はEMIアンテナ3、外来ノイズ検出アンテナ8で発生する逆起電圧をデジタイザ装置5,9でA/D変換する。A/D変換されたディジタル信号は周波数解析装置6,10により、微小時間ごとの周波数スペクトルに分解され、アンテナ係数が乗算され、微小時間ごとの磁界の周波数スペクトルが得られ、それぞれ、データ記憶装置7,11に格納される。ここで、EMIアンテナ3と外来ノイズ検出アンテナ8で検出した電磁波ノイズの発生タイミングで被測定物からの電磁波ノイズか外来ノイズかの判断を行うが、電波吸収体16でZ軸方向の外来電波は来ないので考慮する必要はない。ここで、本発明においては、外来ノイズ検出アンテナ8がY字型に配置されているのでXYの両方向から来る外来ノイズの判断が可能となる。
【0027】
図13は、請求項8の発明の一実施例を説明するための要部概略構成図で、図中、16は電波吸収体、17は電波反射体で、被測定物1、EMIアンテナ3、外来ノイズ検出アンテナ8,8、電波吸収体16、反射体17は、図14に示すように配設され、外来ノイズ検出アンテナ8,8はY軸上に被測定物1、EMIアンテナ3を囲むように配置されている。電波吸収体16は被測定物1の上下にあって内側にウレタンの電波吸収体、外側にアルミ等の良導体がある構造となっている。また、アルミ等の良導体による電波反射体17がX軸左側に配置してある。
【0028】
中央制御装置2は、アンテナ位置移動装置4によりEMIアンテナ3を所定の位置に移動させる。それから、中央制御装置2はEMIアンテナ3、外来ノイズ検出アンテナ8で発生する逆起電圧をデジタイザ装置5,9でA/D変換する。A/D変換されたディジタル信号は周波数解析装置6,10により微小時間ごとの周波数スペクトルに分解され、アンテナ係数が乗算され、微小時間ごとの磁界の周波数スペクトルが得られ、それぞれデータ記憶装置7,11に格納される。ここで、EMIアンテナ3と外来ノイズ検出アンテナ8で検出した電磁波ノイズの発生タイミングで被測定物からの電磁波ノイズか外来ノイズかの判断を行うが、電波吸収体16によりZ方向の外来電波は来ないので考慮する必要はない。また、X軸左側からの外来ノイズは反射体17で反射される。また、X軸右からの外来ノイズは反射体17で反射され外来ノイズ検出アンテナ8で検出できるのでXY方向の外来ノイズの判断が出来る。
【0029】
(請求項9の発明)
図15は、請求項9の発明の一実施例を説明するための要部概略構成図で、図中、16は電波吸収体、18はパラボラ形状の電波反射体で、被測定物1、EMIアンテナ3、外来ノイズ検出アンテナ8,8、電波吸収体16、パラボラ形状の反射体18は、図16に示すように配設され、外来ノイズ検出アンテナ8,8はY軸上に被測定物1、EMIアンテナ3を囲むように配置されている。電波吸収体16は被測定物1の上下にあって内側にウレタンの電波吸収体、外側にアルミ等の良導体がある構造となっている。また、アルミ等の良導体によるパラボラ形状の反射体18がX軸左側に配置してある。
【0030】
中央制御装置2はアンテナ位置移動装置4によりEMIアンテナ3を所定の位置に移動する。それから、中央制御装置2はEMIアンテナ3、外来ノイズ検出アンテナ8で発生する逆起電圧をデジタイザ装置5,9でA/D変換する。A/D変換されたディジタル信号は周波数解析装置6,10により、微小時間ごとの周波数スペクトルに分解され、アンテナ係数が乗算され、微小時間ごとの磁界の周波数スペクトルが得られ、それぞれデータ記憶装置7,11に格納される。ここで、EMIアンテナ3と外来ノイズ検出アンテナ8で検出した電磁波ノイズの発生タイミングで被測定物からの電磁波ノイズか外来かの判断を行うが、電波吸収体16でZ軸方向の外来電波は来ないので考慮する必要はない。また、X軸左側からの外来ノイズはパラボラ形状反射体18で反射される。また、X軸右からの外来ノイズはパラボラ形状の反射体18で反射され、外来ノイズ検出アンテナ8で検出される。この時、電磁波の波長の10倍の大きさがあればパラボラアンテナとして焦点に電磁波を集める効果が期待できる。例えば、周波数が600MHzあれば波長は0.5mで、パラボラ形状の反射体が5mの大きさであれば良い。この時、焦点を外来ノイズ検出アンテナ8にすれば請求項8の発明より更に微弱な外来ノイズを検出可能となる。
【0031】
【発明の効果】
請求項1の発明は、中央制御装置、EMIアンテナ、EMIアンテナ位置移動装置、デジタイザ装置、周波数解析装置、データ記憶装置、外来ノイズ検出アンテナを有し、被測定物及びEMIアンテナを囲むように複数の外来ノイズ検出アンテナを配設し、前記被測定物からの電磁妨害波を測定する電磁妨害波測定装置において、前記EMIアンテナ、外来ノイズ検出アンテナで検出された電磁波ノイズのタイミングで被測定対象物からの電磁波ノイズか外来電磁波ノイズか判断を行うようにしたので、高価な電波暗室を使用することなく、外来ノイズを除去した電磁妨害波測定が可能である。
【0032】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記外来ノイズ検出アンテナの外側にさらにもう1層外来ノイズ検出アンテナを配置し、電磁波ノイズのタイミングで被測定対象物からの電磁波ノイズか外来電磁波ノイズか判断を行う場合、電磁波の空間伝搬位相も考慮に入れるようにしたので、外来ノイズの除去がより確実になる。
【0033】
請求項3の発明は、請求項2の発明において、装置全体をシート状のもので密封し、内部に高誘電体気体を充満させ、電磁波ノイズのタイミングで被測定対象物からの電磁波ノイズか外来電磁波ノイズか判断を行う場合、電磁波の空間伝搬位相と誘電体気体の誘電率も考慮に入れるようにしたので、より微弱な外来ノイズを除去することができる。
【0034】
請求項4の発明は、請求項1の発明において、前記EMIアンテナあるいは外来ノイズ検出アンテナをXY直交成分の電磁波を検出できるように配置した切り替え装置を有したので、XY成分の電磁波を自動的かつ迅速に測定できる。
【0035】
請求項5の発明は、請求項1の発明において、前記EMIアンテナあるいは外来ノイズ検出アンテナをヘリカルアンテナの様な円偏波アンテナとしたので、XY両方向成分の電磁波を自動的かつ迅速に測定できる。
【0036】
請求項6の発明は、請求項1の発明において、被測定物の上下に電波吸収体を配置させるようにしたので、高価なデジタイザを少なくして計測できる。
【0037】
請求項7の発明は、請求項6の発明において、前記外来ノイズ検出アンテナがY字型に配置されているので、高価なデジタイザを請求項6の発明より少なくして計測できる。
【0038】
請求項8の発明は、請求項6の発明において、前記外来ノイズ検出アンテナを2つ被測定物を中心として直線状に配置し、該被測定物の側方のどちらかに反射体を配置したので、高価なデジタイザを請求項7の発明より更に少なくして計測できる。
【0039】
請求項9の発明は、請求項6の発明において、前記外来ノイズ検出アンテナを2つ被測定物を中心として直線状に配置し、そのどちらかの側にパラボラ形状の反射体を配置し、その焦点がEMIアンテナあるいは外来ノイズ検出アンテナの位置にあるようにしたので、請求項8の発明より更に微弱な外来ノイズを除去して計測できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の発明の一実施例を説明するための要部概略構成図である。
【図2】図1に示した被測定物、EMIアンテナ、外来ノイズ検出アンテナとの位置関係を示す図である。
【図3】請求項2の発明の一実施例を説明するための要部概略構成図である。
【図4】図3の示した被測定物、EMIアンテナ、外来ノイズ検出アンテナとの位置関係を示す図である。
【図5】請求項3の発明の一実施例を説明するための要部概略構成図である。
【図6】請求項4の発明の一実施例を説明するための要部概略構成図である。
【図7】X,Y成分検出用ループアンテナの接続例を示す図である。
【図8】請求項5の発明の一実施例を説明するための要部概略構成図である。
【図9】請求項6の発明の一実施例を説明するための要部概略構成図である。
【図10】図9に示した電波吸収体の配設例を示す図である。
【図11】請求項7の発明の一実施例を説明するための要部概略構成図である。
【図12】外来ノイズ検出アンテナの配設例を示す図である。
【図13】請求項8の発明の一実施例を説明するための要部概略構成図である。
【図14】電波吸収体及び電波反射体の配設例を示す図である。
【図15】請求項9の発明の一実施例を説明するための要部概略構成図である。
【図16】図15に示したパラボラ形電波反射体の配設例を示す図である。
【符号の説明】
1…被測定物、2…中央制御装置、3…EMIアンテナ、4…EMIアンテナ位置移動装置、5…デジタイザ装置、6…周波数解析装置、7…データ記憶装置、8…外来ノイズ検出アンテナ、9…デジタイザ装置、10…周波数解析装置、11…データ記憶装置、12…シート、14,15…アンテナ切り替え装置、16…電波吸収体、17…電波反射体、18…パラボラ形電波反射体。

Claims (9)

  1. 中央制御装置、EMIアンテナ、EMIアンテナ位置移動装置、デジタイザ装置、周波数解析装置、データ記憶装置、外来ノイズ検出アンテナを有し、被測定物及びEMIアンテナを囲むように複数の外来ノイズ検出アンテナを配設し、前記被測定物からの電磁妨害波を測定する電磁妨害波測定装置において、前記EMIアンテナ、外来ノイズ検出アンテナで検出された電磁波ノイズのタイミングで被測定対象物からの電磁波ノイズか外来電磁波ノイズか判断を行うことを特徴とする電磁妨害波測定装置。
  2. 請求項1において、前記外来ノイズ検出アンテナの外側にさらにもう1層外来ノイズ検出アンテナを配置し、電磁波ノイズのタイミングで被測定対象物からの電磁波ノイズか外来電磁波ノイズか判断を行う場合、電磁波の空間伝搬位相も考慮に入れることを特徴とする電磁妨害波測定装置。
  3. 請求項2において、装置全体をシート状のもので密封し、内部に高誘電体気体を充満させ、電磁波ノイズのタイミングで被測定対象物からの電磁波ノイズか外来電磁波ノイズか判断を行う場合、電磁波の空間伝搬位相と誘電体気体の誘電率も考慮に入れることを特徴とする電磁妨害波測定装置。
  4. 請求項1において、前記EMIアンテナあるいは外来ノイズ検出アンテナをXY直交成分の電磁波を検出できるように配置した切り替え装置を有することを特徴とする電磁妨害波測定装置。
  5. 請求項1において、前記EMIアンテナあるいは外来ノイズ検出アンテナをヘリカルアンテナの様に円偏波アンテナとしたことを特徴とする電磁妨害波測定装置。
  6. 請求項1において、被測定物の上下に電波吸収体を配置させたことを特徴とする電磁妨害波測定装置。
  7. 請求項6において、前記外来ノイズ検出アンテナがY字型に配置されていることを特徴とする電磁妨害波測定装置。
  8. 請求項6において、前記外来ノイズ検出アンテナを2つ被測定物を中心として直線状に配置し、該被測定物の側方のどちらかに反射体を配置したことを特徴とする電磁妨害波測定装置。
  9. 請求項6において、前記外来ノイズ検出アンテナを2つ被測定物を中心として直線状に配置し、該被測定物の側方のどちらかにパラボラ形状の反射体を配置し、その焦点がEMIアンテナあるいは外来ノイズ検出アンテナの位置にあることを特徴とする電磁妨害波測定装置。
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