JP3606117B2

JP3606117B2 - Front fender structure

Info

Publication number: JP3606117B2
Application number: JP20314499A
Authority: JP
Inventors: 義則稲田
Original assignee: Nissan Motor Co Ltd
Current assignee: Nissan Motor Co Ltd
Priority date: 1999-07-16
Filing date: 1999-07-16
Publication date: 2005-01-05
Anticipated expiration: 2019-07-16
Also published as: JP2001030960A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は、フロントフェンダ構造に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
図１１は、自動車などの車両のフロントフェンダ構造を示しており、エンジンルーム１などのフロントコンパートメントの周縁に配設されるフードリッジレインフォース２に対し、フェンダパネル３を取付け、図１２に示すように、ボルト４、ウェルドナットなどのナット５を用いて締結固定するようにしている。
【０００３】
また、エンジンルーム１の後縁部にはエンジンフード６が開閉可能に取付けられ、且つ、エンジンルーム１後縁部に沿ってカウルカバー７が延設されている。
【０００４】
更に、エンジンルーム１の前縁部にはバンパー８やヘッドランプ９が取付けられている。
【０００５】
一方、自動車などの車両では、近年、小さな車体で広い室内空間を確保することが求められる傾向にある。
【０００６】
そこで、広い室内空間を確保するため、フロントガラス１０を前方に出すようにしているが、このようにすると、ワイパーアーム１１は、払拭角を確保するために、位置が前進し且つ車両の外側に出てくることとなる。
【０００７】
そのため、エンジンルーム１後縁部に沿って延設されるカウルカバー７が外側へ追いやられることとなり、前記フードリッジレインフォース２とフェンダパネル３の後部（フロントピラー１２寄りの部分）との間をボルト４、ナット５で締結するための座面幅１３が確保できなくなる。また、カウルカバー７の端部の固定も難しくなる。
【０００８】
そして、カウルカバー７端部の位置でフードリッジレインフォース２とフェンダパネル３との間を固定しないままにすると、洗車や拭き取り時に、この部分の上下方向の剛性感が不足してしまう。
【０００９】
そこで、従来は、図１３に示すように、フードリッジレインフォース２の後部に両面テープ１４などで樹脂製の凹状部材１５を凹部１６を上に向けて取付け、この凹状部材１５の凹部１６にフェンダパネル３の後部から下方へ向けて部分的且つ一体的に突設形成された係止部１７を上方から挿入係止させて上下方向の剛性感を出させるようにしていた。
【００１０】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようなフロントフェンダ構造では、以下のような問題があった。
【００１１】
即ち、車両は、通常、金属パネルをボルト止めや溶接などしてホワイトボディに組立てる車体組立工程、ホワイトボディを塗装する電着塗装工程、塗装後の車体に樹脂部品を取付けるトリム工程の順に製造されて行くが、樹脂製の凹状部材１５の取付けは、フードリッジレインフォース２とフェンダパネル３とを固定するという車体組立工程の作業に相当するため、および、樹脂製の凹状部材１５に対しフェンダパネル３の係止部１７が上から挿入されるようになっているので後から樹脂製の凹状部材１５を取付けることが困難であるため、車体組立工程にて行う必要がある。
【００１２】
そのため、後工程の電着塗装時に、樹脂製の凹状部材１５の凹部１６に囲まれた係止部１７などの端末へ塗料の付き廻りが悪くなるので、係止部１７が錆びやすい状態となってしまう。
【００１３】
そこで、本発明の目的は、上記の問題点を解消し、フードリッジレインフォースの後部とフェンダパネルとの固定をトリム工程にてワンタッチで行い得るようにして、端末への塗料の付き廻り悪化の問題などを解消し得るようにしたフロントフェンダ構造を提供することにある。
【００１４】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項１に記載された発明では、エンジンルーム等のフロントコンパートメント周縁に配設されるフードリッジレインフォースに対し、該フードリッジレインフォースの上面から離間したクリップ係合面と前記フードリッジレインフォースの上面に固着される脚部とを有して側面視略門型を呈するブラケット部材を設け、前記フードリッジレインフォースの上部に配設されるフェンダパネルに前記フードリッジレインフォースの上方に位置すると共に前記クリップ係合面に対し離間して対向する取付部を一体的に突設形成し、前記クリップ係合面と前記取付部との間に差込可能な差込部を有すると共に、且つ、該差込部の差込方向前後端の少なくとも一方に前記クリップ係合面と前記取付部とを上下方向に係止可能な係止部を有するクリップ部材を設けたことを特徴としている。
【００１５】
このように構成された請求項１にかかる発明によれば、前記フードリッジレインフォースに取付けた側面視略門型を呈するブラケット部材のクリップ係合面に対して、フェンダパネルから一体的に突設形成された取付部を離間させて対向し、前記クリップ係合面と前記取付部との間にクリップ部材の差込部を差込み、クリップ部材の差込方向前後端の少なくとも一方に設けられた係止部で前記クリップ係合面と前記取付部とを上下方向に係止させるようにする。
【００１６】
これにより、電着塗装後のトリム工程にて簡単にフードリッジレインフォースとフェンダパネルとの間を固定させることができる。しかも、クリップ部材で止めるようにしているので、ブラケット部材のクリップ係合面およびフェンダパネルの取付部の幅寸法も小さくて済む。
【００１７】
また、ブラケット部材のクリップ係合面とフェンダパネルの取付部との間を離間させておくことにより、電着塗装工程における端末への塗料の付き廻り悪化の問題も解消することができる。
【００１８】
従って、フロントガラスを前方に出して広い室内空間を確保する構成を無理なく採用することが可能となる。
【００１９】
請求項２に記載された発明では、前記差込方向が車幅方向室内側から室外側へ向かうほぼ水平な方向となるように設定し、前記クリップ部材の差込部を、水平方向から前記クリップ係合面と前記取付部との間へ差込可能としたことを特徴としている。
【００２０】
このように構成された請求項２にかかる発明によれば、前記クリップ係合面と前記取付部との間へ前記クリップ部材の差込部を、水平方向から差込み得るようにすることにより、電着塗装後でもワンタッチでクリップ部材を取付けることが可能となる。
【００２１】
請求項３に記載された発明では、前記クリップ係合面またはクリップ部材には、前記フロントコンパートメント後縁部に沿って延設されるカウルカバーを固定する固定部が形成されていることを特徴としている。
【００２２】
このように構成された請求項３にかかる発明によれば、前記クリップ係合面またはクリップ部材に形成した固定部により、前記フロントコンパートメント後縁部に沿って延設されるカウルカバーを確実に固定することができる。
【００２３】
【発明の実施の形態１】
以下、本発明の具体的な実施の形態１について、図示例と共に説明する。
【００２４】
図１〜図７は、この発明の実施の形態１を示すものである。
【００２５】
まず、構成を説明すると、図１に示すように、エンジンルーム２１などのフロントコンパートメントは、側縁部に車両前後方向２２へ延びるフードリッジレインフォース２３を備え、後縁部に車幅方向２４へ延びるカウルトップ２５を備えている。そして、フードリッジレインフォース２３後部とカウルトップ２５との結合部から、斜め後方へ向けてフロントピラー２６が立設されている。
【００２６】
そして、この実施の形態１のものでは、前記フードリッジレインフォース２３の後部に対し、該フードリッジレインフォース２３の上面から離間したクリップ係合面２７と前記フードリッジレインフォース２３の上面に固着される脚部２８とを有して側面視略門型を呈するブラケット部材２９を溶接などで固定する（図４参照）。
【００２７】
次に、図２に示すように、フードリッジレインフォース２３の上部を覆うようにフロントフェンダパネルなどのフェンダパネル３０を取付ける。
【００２８】
この際、フェンダパネル３０の後部に前記フードリッジレインフォース２３の上方に位置すると共に前記クリップ係合面２７に対し離間して対向する取付部３１を一体的に突設形成する。
【００２９】
そして、前記クリップ係合面２７と前記取付部３１との間に差込可能な差込部３２を有すると共に、該差込部３２の差込方向前後端の少なくとも一方（この場合には後端となっている）に前記クリップ係合面２７と前記取付部３１とを上下方向に係止可能な係止部３３を有するクリップ部材３４を設け、該クリップ部材３４を電着塗装後に装着させ得るようにする（図５、図６参照）。なお、差込部３２の前端には、矢ジリ状の抜止部３５が形成されている。
【００３０】
この際、前記差込方向が車幅方向２４室内側から室外側へ向かうほぼ水平な方向となるように前記クリップ係合面２７と取付部３１との向きを設定し、前記クリップ部材３４の差込部３２を、ほぼ水平方向から前記クリップ係合面２７と前記取付部３１との間へ差込可能となるようにする。
【００３１】
更に、図３に示すように、カウルトップ２５とフロントピラー２６との間にフロントガラス３６を取付けフロントガラス３６を払拭可能にワイパーアーム３７を配設する。且つ、カウルトップ２５の上部にカウルカバー３８を取付ける。
【００３２】
この際、図６に示すように、前記クリップ係合面２７を車両前後方向２２後方へ延長してカウルカバー３８の端部を固定する固定部３９を設ける。同時に、カウルカバー３８の端部に、前記固定部３９に固定可能な被固定部４０を設ける。
【００３３】
より具体的には、例えば、固定部３９に止孔４１を形成し、カウルカバー３８の被固定部４０を、図７に示すように、取付座部４７と、この取付座部４７によって頭部４２を保持可能で且つ脚部４３を前記止孔４１へ挿入係止可能な樹脂クリップ４４とで構成するようにしている。
【００３４】
次に、この実施の形態１の作用について説明する。
【００３５】
フードリッジレインフォース２３に取付けた側面視略門型を呈するブラケット部材２９のクリップ係合面２７に対して、フェンダパネル３０から一体的に突設形成された取付部３１を離間させて対向し、前記クリップ係合面２７と前記取付部３１との間にクリップ部材３４の差込部３２を差込み、クリップ部材３４の差込方向後端に設けられた係止部３３で前記クリップ係合面２７と前記取付部３１とを上下方向に係止させ、クリップ部材３４の差込方向前端に設けられた矢ジリ状の抜止部３５で抜止めを行わせるようにする。
【００３６】
これにより、電着塗装後のトリム工程にて簡単にフードリッジレインフォース２３とフェンダパネル３０との間を固定させることができる。しかも、クリップ部材３４で止めるようにしているので、ブラケット部材２９のクリップ係合面２７およびフェンダパネル３０の取付部３１の幅寸法５０も小さくて済む。
【００３７】
また、ブラケット部材２９のクリップ係合面２７とフェンダパネル３０の取付部３１との間を離間させておくことにより、電着塗装工程における端末への塗料の付き廻り悪化の問題も解消することができる。
【００３８】
従って、フロントガラス３６を前方に出して広い室内空間を確保する構成を無理なく採用することが可能となる。
【００３９】
また、前記差込方向が車幅方向２４室内側から室外側へ向かうほぼ水平な方向となるように前記クリップ係合面２７と取付部３１との向きを設定し、前記クリップ係合面２７と前記取付部３１との間へ前記クリップ部材３４の差込部３２を、水平方向から差込み得るようにすることにより、電着塗装後でもワンタッチでクリップ部材３４を取付けることが可能となる。
【００４０】
更に、前記クリップ係合面２７またはクリップ部材３４に形成した固定部３９により、前記エンジンルーム２１などのフロントコンパートメント後縁部に沿って延設されるカウルカバー３８の端部を確実に固定することができる。
【００４１】
【変形例１】
図８はこの実施の形態１の変形例１であり、固定部３９に止孔４１を形成する代りに、カウルカバー３８の被固定部４０を、固定部３９の両側部を係止可能な両爪部材４５としたものである。
【００４２】
このようにしても、上記実施の形態１と同様にカウルカバー３８の端部を固定することができる。
【００４３】
【変形例２】
図９はこの実施の形態１の変形例２であり、固定部３９に止孔４１を形成する代りに、カウルカバー３８の被固定部４０を、固定部３９の一側部（車室内側の側部）を係止可能な片爪部材４６としたものである。
【００４４】
このようにしても、上記実施の形態１と同様にカウルカバー３８の端部を固定することができる。
【００４５】
【発明の実施の形態２】
図１０は、この発明の実施の形態２を示すものである。なお、前記実施の形態１と同一ないし均等な部分については、同一の符号を付して説明する。
【００４６】
この実施の形態２のものでは、クリップ部材３４に、車両前後方向２２後方へ延びてカウルカバー３８の端部を固定可能な固定部３９を設けるようにしている。
【００４７】
このようにしても、上記実施の形態１と同様にカウルカバー３８の端部を固定することができる。
【００４８】
なお、カウルカバー３８の被固定部４０は、図７〜図９のいずれとしても良い。
【００４９】
上記以外の部分については、前記実施の形態１と同様の構成を備えており、同様の作用・効果を得ることができる。
【００５０】
以上、この発明の実施の形態を図面により詳述してきたが、具体的な構成はこの実施の形態に限らず、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれる。
【００５１】
また、実施の形態では、エンジン前置きの車両の例で説明したが、ミッドシップ車その他のエンジンレイアウトの車両のフロントコンパートメントに対しても同様に適用することができる。
【００５２】
【発明の効果】
以上説明してきたように、請求項１の発明によれば、ブラケット部材のクリップ係合面とフェンダパネルの取付部との間にクリップ部材の差込部を差込み、クリップ部材の差込方向前後端の少なくとも一方に設けられた係止部で前記クリップ係合面と前記取付部とを上下方向に係止させるようにしたことにより、トリム工程にて簡単にフードリッジレインフォースとフェンダパネルとの間を固定させることができる。しかも、クリップ部材で止めるようにしているので、ブラケット部材のクリップ係合面およびフェンダパネルの取付部の幅寸法も小さくて済む。
【００５３】
また、ブラケット部材のクリップ係合面とフェンダパネルの取付部との間を離間させておくことにより、電着塗装工程における端末への塗料の付き廻り悪化の問題も解消することができる。
【００５４】
従って、フロントガラスを前方に出して広い室内空間を確保する構成を無理なく採用することが可能となる。
【００５５】
請求項２の発明によれば、クリップ係合面と前記取付部との間へ前記クリップ部材の差込部を、水平方向から差込み得るようにすることにより、電着塗装後でもワンタッチでクリップ部材を取付けることが可能となる。
【００５６】
請求項３の発明によれば、クリップ係合面またはクリップ部材に形成した
固定部により、前記フロントコンパートメント後縁部に沿って延設されるカウルカバーを確実に固定することができる、という実用上有益な効果を発揮し得る。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施の形態１にかかるフードリッジレインフォース後部の斜視図である。
【図２】図１のフードリッジレインフォース後部にフェンダパネルを取付けた状態を示す図である。
【図３】図２のカウルトップにカウルカバーを取付けた状態を示す図である。
【図４】図３のＡ−Ａ断面図である。
【図５】図３のＢ−Ｂ断面図である。
【図６】カウルカバーの固定部を示す部分拡大斜視図である。
【図７】カウルカバーの被固定部を示す部分拡大側面図である。
【図８】実施の形態１の変形例１にかかるカウルカバーの被固定部を示す部分拡大側面図である。
【図９】実施の形態１の変形例２にかかるカウルカバーの被固定部を示す部分拡大側面図である。
【図１０】本発明の実施の形態２にかかるカウルカバーの固定部を示す部分拡大斜視図である。
【図１１】従来例にかかるエンジンルーム部分の分解斜視図である。
【図１２】図１１のフードリッジレインフォースとフェンダパネルとの取付け部分を示す断面図である。
【図１３】凹状部材部分の拡大図である。
【符号の説明】
２１エンジンルーム
２３フードリッジレインフォース
２４差込方向（車幅方向）
２７クリップ係合面
２８脚部
２９ブラケット部材
３０フェンダパネル
３１取付部
３２差込部
３３係止部
３４クリップ部材
３８カウルカバー
３９固定部[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a front fender structure.
[0002]
[Prior art]
FIG. 11 shows a front fender structure of a vehicle such as an automobile, and a fender panel 3 is attached to a hood ridge reinforcement 2 disposed at the periphery of a front compartment such as an engine room 1 as shown in FIG. In addition, a bolt 4 and a nut 5 such as a weld nut are fastened and fixed.
[0003]
An engine hood 6 is attached to the rear edge of the engine room 1 so as to be openable and closable, and a cowl cover 7 is extended along the rear edge of the engine room 1.
[0004]
Further, a bumper 8 and a headlamp 9 are attached to the front edge of the engine room 1.
[0005]
On the other hand, vehicles such as automobiles have recently been required to secure a wide indoor space with a small vehicle body.
[0006]
Therefore, in order to secure a wide indoor space, the windshield 10 is projected forward, but in this way, the wiper arm 11 moves forward and is positioned outside the vehicle in order to secure a wiping angle. Will come out.
[0007]
Therefore, the cowl cover 7 extending along the rear edge of the engine room 1 is driven outward, and between the hood ridge reinforcement 2 and the rear part of the fender panel 3 (the part near the front pillar 12). The seating surface width 13 for fastening with the bolt 4 and the nut 5 cannot be secured. Further, it is difficult to fix the end of the cowl cover 7.
[0008]
If the space between the hood ridge reinforcement 2 and the fender panel 3 is not fixed at the end of the cowl cover 7, the sense of rigidity in the vertical direction of this portion will be insufficient during car washing or wiping.
[0009]
Therefore, conventionally, as shown in FIG. 13, a resin concave member 15 is attached to the rear portion of the hood ridge reinforcement 2 with a double-sided tape 14 or the like with the concave portion 16 facing upward, and a fender is attached to the concave portion 16 of the concave member 15. The locking portion 17 formed so as to protrude partially and integrally from the rear portion of the panel 3 to the lower side is inserted and locked from above to give a sense of rigidity in the vertical direction.
[0010]
[Problems to be solved by the invention]
However, such a front fender structure has the following problems.
[0011]
That is, a vehicle is usually manufactured in the order of a vehicle body assembly process in which a metal panel is assembled into a white body by bolting or welding, an electrodeposition coating process in which the white body is painted, and a trim process in which resin parts are attached to the painted vehicle body. However, the mounting of the resin concave member 15 corresponds to the work of the vehicle body assembly process of fixing the hood ridge reinforcement 2 and the fender panel 3, and the fender panel with respect to the resin concave member 15. Since the three locking portions 17 are inserted from above, it is difficult to attach the resin-made concave member 15 later.
[0012]
For this reason, during electrodeposition coating in the subsequent step, since the coating of the coating to the terminal such as the locking portion 17 surrounded by the recess 16 of the resin concave member 15 is deteriorated, the locking portion 17 is easily rusted. End up.
[0013]
Therefore, the object of the present invention is to solve the above-mentioned problems, and to fix the rear portion of the hood ridge reinforcement and the fender panel with a single touch in the trim process, thereby reducing the deterioration of the coating around the terminal. The object is to provide a front fender structure that can solve problems and the like.
[0014]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-described problem, in the invention described in claim 1, a clip engagement separated from the upper surface of the hood ridge reinforcement with respect to the hood ridge reinforcement disposed on the periphery of the front compartment of the engine room or the like. A bracket member having a substantially gate-like shape when viewed from the side, having a surface and a leg portion fixed to the upper surface of the hood ridge reinforcement, and the hood ridge on a fender panel disposed on the upper portion of the hood ridge reinforcement An insertion portion that is located above the reinforcement and that is spaced from and opposed to the clip engaging surface is integrally formed, and can be inserted between the clip engaging surface and the mounting portion. The clip engaging surface and the mounting portion can be locked in the vertical direction at least one of the front and rear ends in the insertion direction of the insertion portion. It is characterized in that a clip member having a locking portion.
[0015]
According to the invention according to claim 1 configured as described above, the clip engaging surface of the bracket member having a substantially portal shape attached to the hood ridge reinforcement is integrally projected from the fender panel. An engaging portion provided at at least one of the front and rear ends in the insertion direction of the clip member by inserting the formed attachment portion facing each other and inserting the insertion portion of the clip member between the clip engagement surface and the attachment portion. The clip engaging surface and the mounting portion are locked in the vertical direction by the stopper.
[0016]
Thereby, between the food ridge reinforcement and a fender panel can be easily fixed in the trim process after electrodeposition coating. In addition, since the clip member is used to stop, the width of the clip engaging surface of the bracket member and the mounting portion of the fender panel can be small.
[0017]
In addition, by separating the clip engaging surface of the bracket member and the attachment portion of the fender panel, the problem of deterioration of the coating around the terminal in the electrodeposition coating process can be solved.
[0018]
Therefore, it is possible to easily adopt a configuration that secures a wide indoor space by extending the windshield forward.
[0019]
In the invention described in claim 2, the insertion direction is set to be a substantially horizontal direction from the vehicle width direction indoor side to the outdoor side, and the insertion portion of the clip member is moved from the horizontal direction to the clip. It is characterized in that it can be inserted between the engaging surface and the mounting portion.
[0020]
According to the invention according to claim 2 configured as described above, the insertion portion of the clip member can be inserted from the horizontal direction between the clip engagement surface and the attachment portion. It is possible to attach the clip member with a single touch even after painting.
[0021]
According to a third aspect of the present invention, the clip engaging surface or the clip member is formed with a fixing portion for fixing a cowl cover extending along the rear edge of the front compartment. Yes.
[0022]
According to the invention concerning Claim 3 comprised in this way, the cowl cover extended along the said front compartment rear edge part is reliably fixed by the fixing | fixed part formed in the said clip engaging surface or a clip member. can do.
[0023]
DESCRIPTION OF THE PREFERRED EMBODIMENTS Embodiment 1
Hereinafter, a specific first exemplary embodiment of the present invention will be described together with illustrated examples.
[0024]
1 to 7 show Embodiment 1 of the present invention.
[0025]
First, the configuration will be described. As shown in FIG. 1, the front compartment such as the engine room 21 has a hood ridge reinforcement 23 extending in the vehicle front-rear direction 22 at the side edge, and in the vehicle width direction 24 at the rear edge. An extending cowl top 25 is provided. A front pillar 26 is erected obliquely rearward from a joint portion between the rear portion of the hood ridge reinforcement 23 and the cowl top 25.
[0026]
In the first embodiment, the rear portion of the hood ridge reinforcement 23 is fixed to the clip engagement surface 27 spaced from the upper surface of the hood ridge reinforcement 23 and the upper surface of the hood ridge reinforcement 23. A bracket member 29 having a substantially portal shape in side view is fixed by welding or the like (see FIG. 4).
[0027]
Next, as shown in FIG. 2, a fender panel 30 such as a front fender panel is attached so as to cover the top of the hood ridge reinforcement 23.
[0028]
At this time, an attachment portion 31 is integrally formed on the rear portion of the fender panel 30 so as to be located above the hood ridge reinforcement 23 and spaced apart from the clip engagement surface 27.
[0029]
And it has the insertion part 32 which can be inserted between the said clip engaging surface 27 and the said attachment part 31, and at least one of the insertion direction front and rear ends of this insertion part 32 (in this case, rear end) A clip member 34 having a locking portion 33 capable of locking the clip engaging surface 27 and the mounting portion 31 in the vertical direction, and the clip member 34 can be mounted after electrodeposition coating. (See FIGS. 5 and 6). In addition, the front end of the insertion part 32 is formed with an arrow-shaped retaining part 35.
[0030]
At this time, the direction of the clip engagement surface 27 and the attachment portion 31 is set so that the insertion direction is a substantially horizontal direction from the vehicle width direction 24 indoor side to the outdoor side, and the difference between the clip members 34 is set. The insertion portion 32 can be inserted between the clip engagement surface 27 and the attachment portion 31 from a substantially horizontal direction.
[0031]
Further, as shown in FIG. 3, a windshield 36 is attached between the cowl top 25 and the front pillar 26, and a wiper arm 37 is disposed so that the windshield 36 can be wiped off. Further, the cowl cover 38 is attached to the upper part of the cowl top 25.
[0032]
At this time, as shown in FIG. 6, the clip engaging surface 27 is extended rearward in the vehicle front-rear direction 22 to provide a fixing portion 39 for fixing the end portion of the cowl cover 38. At the same time, a fixed portion 40 that can be fixed to the fixing portion 39 is provided at the end of the cowl cover 38.
[0033]
More specifically, for example, a stop hole 41 is formed in the fixing portion 39, and the fixed portion 40 of the cowl cover 38 is attached to the head portion by the mounting seat portion 47 and the mounting seat portion 47 as shown in FIG. 42, and the leg 43 is constituted by a resin clip 44 that can be inserted and locked into the stop hole 41.
[0034]
Next, the operation of the first embodiment will be described.
[0035]
A mounting portion 31 formed integrally and projecting from the fender panel 30 is opposed to the clip engaging surface 27 of the bracket member 29 having a substantially portal shape attached to the hood ridge reinforcement 23, The insertion portion 32 of the clip member 34 is inserted between the clip engagement surface 27 and the attachment portion 31, and the clip engagement surface 27 is secured by a locking portion 33 provided at the rear end of the clip member 34 in the insertion direction. And the attachment portion 31 are locked in the vertical direction, and the clip member 34 is prevented from being removed by the arrow-shaped retaining portion 35 provided at the front end in the insertion direction.
[0036]
Thereby, the hood ridge reinforcement 23 and the fender panel 30 can be easily fixed in the trim process after electrodeposition coating. In addition, since the clip member 34 is used, the width dimension 50 of the clip engaging surface 27 of the bracket member 29 and the attachment portion 31 of the fender panel 30 may be small.
[0037]
Further, by keeping the clip engaging surface 27 of the bracket member 29 and the attachment portion 31 of the fender panel 30 apart from each other, it is possible to eliminate the problem of deterioration of the coating around the terminal in the electrodeposition coating process. it can.
[0038]
Therefore, it is possible to easily adopt a configuration that secures a wide indoor space by projecting the windshield 36 forward.
[0039]
In addition, the clip engagement surface 27 and the mounting portion 31 are oriented so that the insertion direction is a substantially horizontal direction from the vehicle width direction 24 indoor side to the outdoor side. By enabling the insertion portion 32 of the clip member 34 to be inserted from the horizontal direction between the attachment portion 31, the clip member 34 can be attached with one touch even after electrodeposition coating.
[0040]
Further, the end portion of the cowl cover 38 extending along the rear edge of the front compartment such as the engine room 21 is securely fixed by the fixing portion 39 formed on the clip engaging surface 27 or the clip member 34. Can do.
[0041]
[Modification 1]
FIG. 8 shows a first modification of the first embodiment. Instead of forming the stop hole 41 in the fixing portion 39, the fixed portion 40 of the cowl cover 38 is fixed to both sides of the fixing portion 39. The claw member 45 is used.
[0042]
Even in this case, the end portion of the cowl cover 38 can be fixed as in the first embodiment.
[0043]
[Modification 2]
FIG. 9 shows a second modification of the first embodiment. Instead of forming the stop hole 41 in the fixed portion 39, the fixed portion 40 of the cowl cover 38 is connected to one side portion of the fixed portion 39 (on the vehicle interior side). A side claw member 46 that can be locked is used.
[0044]
Even in this case, the end portion of the cowl cover 38 can be fixed as in the first embodiment.
[0045]
Second Embodiment of the Invention
FIG. 10 shows a second embodiment of the present invention. The same or equivalent parts as those in the first embodiment will be described with the same reference numerals.
[0046]
In the second embodiment, the clip member 34 is provided with a fixing portion 39 that extends rearward in the vehicle front-rear direction 22 and can fix the end portion of the cowl cover 38.
[0047]
Even in this case, the end portion of the cowl cover 38 can be fixed as in the first embodiment.
[0048]
The fixed portion 40 of the cowl cover 38 may be any of FIGS.
[0049]
About parts other than the above, it has the same structure as the said Embodiment 1, and can obtain the same effect | action and effect.
[0050]
The embodiment of the present invention has been described in detail with reference to the drawings. However, the specific configuration is not limited to this embodiment, and the present invention can be changed even if there is a design change or the like without departing from the gist of the present invention. included.
[0051]
In the embodiment, the example of the vehicle in front of the engine has been described. However, the present invention can be similarly applied to the front compartment of a midship vehicle or other engine layout vehicle.
[0052]
【The invention's effect】
As described above, according to the first aspect of the present invention, the clip member insertion portion is inserted between the clip engaging surface of the bracket member and the mounting portion of the fender panel, and the clip member insertion direction front and rear ends The clip engaging surface and the mounting portion are locked in the vertical direction by a locking portion provided on at least one of the hood ridge and the fender panel between the hood ridge reinforcement and the fender panel easily. Can be fixed. In addition, since the clip member is used to stop, the width of the clip engaging surface of the bracket member and the mounting portion of the fender panel can be small.
[0053]
In addition, by separating the clip engaging surface of the bracket member and the attachment portion of the fender panel, the problem of deterioration of the coating around the terminal in the electrodeposition coating process can be solved.
[0054]
Therefore, it is possible to easily adopt a configuration that secures a wide indoor space by extending the windshield forward.
[0055]
According to the second aspect of the present invention, the clip member can be inserted from the horizontal direction between the clip engaging surface and the mounting portion from the horizontal direction, so that the clip member can be touched even after electrodeposition coating. Can be installed.
[0056]
According to the invention of claim 3, it is practically possible to reliably fix the cowl cover extending along the rear edge of the front compartment by the fixing portion formed on the clip engaging surface or the clip member. Can have a beneficial effect.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view of a rear portion of a hood ridge reinforcement according to a first embodiment of the present invention.
2 is a view showing a state in which a fender panel is attached to the rear portion of the hood ridge reinforcement of FIG. 1;
FIG. 3 is a view showing a state where a cowl cover is attached to the cowl top of FIG. 2;
4 is a cross-sectional view taken along the line AA in FIG. 3;
5 is a cross-sectional view taken along the line BB in FIG.
FIG. 6 is a partially enlarged perspective view showing a fixing portion of the cowl cover.
FIG. 7 is a partially enlarged side view showing a fixed portion of the cowl cover.
FIG. 8 is a partially enlarged side view showing a fixed portion of the cowl cover according to the first modification of the first embodiment.
FIG. 9 is a partially enlarged side view showing a fixed portion of the cowl cover according to the second modification of the first embodiment.
FIG. 10 is a partially enlarged perspective view showing a fixing portion of a cowl cover according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 11 is an exploded perspective view of an engine room portion according to a conventional example.
12 is a cross-sectional view showing a mounting portion between the hood ridge reinforcement of FIG. 11 and a fender panel.
FIG. 13 is an enlarged view of a concave member portion.
[Explanation of symbols]
21 Engine room 23 Hood Ridge Reinforce 24 Insertion direction (vehicle width direction)
27 Clip engagement surface 28 Leg 29 Bracket member 30 Fender panel 31 Mounting portion 32 Insertion portion 33 Locking portion 34 Clip member 38 Cowl cover 39 Fixing portion

Claims

エンジンルーム等のフロントコンパートメント周縁に配設されるフードリッジレインフォースに対し、該フードリッジレインフォースの上面から離間したクリップ係合面と前記フードリッジレインフォースの上面に固着される脚部とを有して側面視略門型を呈するブラケット部材を設け、
前記フードリッジレインフォースの上部に配設されるフェンダパネルに前記フードリッジレインフォースの上方に位置すると共に前記クリップ係合面に対し離間して対向する取付部を一体的に突設形成し、
且つ、前記クリップ係合面と前記取付部との間に差込可能な差込部を有すると共に、該差込部の差込方向前後端の少なくとも一方に前記クリップ係合面と前記取付部とを上下方向に係止可能な係止部を有するクリップ部材を設けたことを特徴とするフロントフェンダ構造。A hood ridge reinforcement disposed on the periphery of the front compartment of an engine room or the like has a clip engagement surface spaced from the upper surface of the hood ridge reinforcement and a leg portion fixed to the upper surface of the hood ridge reinforcement. And provided with a bracket member exhibiting a substantially portal shape in side view,
The fender panel disposed on the upper portion of the hood ridge reinforcement is integrally formed with a mounting portion that is located above the hood ridge reinforcement and that is spaced from and opposed to the clip engagement surface.
And it has an insertion part which can be inserted between the clip engagement surface and the attachment part, and the clip engagement surface and the attachment part at least one of front and rear ends of the insertion part in the insertion direction A front fender structure characterized in that a clip member having a locking portion that can lock the frame vertically is provided.

前記差込方向が車幅方向室内側から室外側へ向かうほぼ水平な方向となるように設定し、前記クリップ部材の差込部を、水平方向から前記クリップ係合面と前記取付部との間へ差込可能としたことを特徴とする請求項１記載のフロントフェンダ構造。The insertion direction is set to be a substantially horizontal direction from the vehicle width direction indoor side to the outdoor side, and the insertion part of the clip member is disposed between the clip engagement surface and the attachment part from the horizontal direction. The front fender structure according to claim 1, wherein the front fender structure is capable of being inserted into the front fender.

前記クリップ係合面またはクリップ部材には、前記フロントコンパートメント後縁部に沿って延設されるカウルカバーを固定する固定部が形成されていることを特徴とする請求項１または２記載のフロントフェンダ構造。The front fender according to claim 1 or 2, wherein a fixing portion for fixing a cowl cover extending along the rear edge of the front compartment is formed on the clip engaging surface or the clip member. Construction.