JP3602048B2 - サンプル処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はサンプル処理装置に関し、特に、細胞工学や遺伝子研究などで利用される生物組織の処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術及びその課題】
サンプル処理装置の1つとして、生物組織の処理装置が知られている。当該装置は、生物組織サンプルに対する各種の処理を自動的に行う装置である。例えば、抗原・抗体反応、RNA・DNAに対するIn Situ Hybridization、血液塗沫処理などを行う場合に、生物組織の処理装置が利用される。そのような装置において、サンプルは一連の多数の工程(例えば20工程)によって処理される。その中には、各種の試薬による処理、加温処理、周期的な揺動によるかくはん処理(振盪処理)、洗浄処理、などが含まれる。
【0003】
上記の一連の処理に先立って、サンプル(例えば組織の切片、染色体、細胞など)がスライドガラス上に付けられる。従来においては、そのままの状態あるいはサンプルにカバーガラスを被せた状態で、試薬処理が開始される。
【0004】
従来装置の中には、複数のサンプルを同時処理するものがある。そのような装置においては、サンプル間におけるコンタミネーションが問題となる。また、大きな試薬槽を利用することから、試薬量を削減するのが困難であるという問題がある。試薬の中には高価な試薬があり、試薬の必要量は最低限にすべきである。
【0005】
他の従来装置として、サンプルを個別的に処理可能なものがある。その装置では、各サンプルごとに試薬槽が用意されている。しかし、試薬槽が開放状態におかれていることから、試薬の蒸発及びそれによるコンタミネーションの問題がある。また、従来装置では、試薬の排出及び洗浄が円滑に行われていない。
【0006】
ところで、スライドガラス上で微量試薬を展開させるために、従来においては、その必要が生じた時点で、手作業によりスライドガラスにカバーガラスを貼り付けることが行われていた。しかし、その作業は煩雑であり、一連の工程を自動化する際の障害となるということが指摘されていた。
【0007】
米国特許第5,654,199号公報、米国特許第5,958,341号公報、米国特許第5,948,359号公報、特開平3−111035号公報、特開平8−332071号公報、実開平6−28706号公報、実開平5−14891号公報には、本発明に関連する技術が開示されている。
【0008】
本発明の目的は、上述した幾つかの問題の中で少なくとも1つの問題を解決することにある。
【0009】
すなわち、本発明の目的は、サンプル間におけるコンタミネーションを防止することにある。
【0010】
本発明の他の目的は、試薬の蒸発を抑制することにある。
【0011】
本発明の他の目的は、カバーガラスを装着しなくても、試薬の展開を行えるようにすることにある。
【0012】
本発明の他の目的は、試薬乾燥を速やかに行えるようにすることにある。
【0013】
本発明の他の目的は、試薬排水や洗浄を円滑に行えるようにすることにある。
【0014】
本発明の他の目的は、金属イオンによる悪影響を排除することにある。
【0015】
本発明の他の目的は、結露によるコンタミ対策を行うことにある。
【0016】
本発明の他の目的は、排水を効率的に行うことにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
(1)上記目的を達成するために、本発明は、サンプルが付着したプレートを収容する処理タブと、前記処理タブに対して着脱自在に設けられ、開運動及び閉運動する扉を備えた窓を有し、前記処理タブの上側を包み込むカバーと、前記処理タブ及び前記カバーからなる処理ユニットが着脱自在に設けられるベースと、を含むことを特徴とする。
【0018】
上記構成によれば、処理ユニット内にプレートが収容され、プレート上に供給された試薬の蒸発を抑制できる。処理タブに対してカバーが着脱自在であるので、処理ユニットへのプレートの収容や処理ユニットからの取り出しは極めて容易である。また、ベースに対して処理ユニットが着脱自在であるので、処理ユニット単位でサンプルをハンドリングできる。プレートの収容が完了した後に、処理ユニットをベースに配置することができ、あるいは、ベースに処理タブを配置した後にプレート及びカバーを処理タブに取り付けることもできる。
【0019】
カバーには開閉可能な窓が形成されているので、必要に応じて、その窓を開けて、プレート上のサンプルを観察したり、撮影したりすることができる。窓を開ける代わりに、処理タブからカバーを一時的に取り外してもよい。また、必要に応じて、窓を開けて、ノズルをユニット内部に挿入し、プレート上へ試薬の滴下を行うこともできる。窓を閉じれば、ユニット内部を密閉空間にでき、試薬の蒸発を抑制できる。また、その状態では、サンプルが外気に晒されないので、サンプルの温度管理も容易である。
【0020】
上記構成では、基本的に、1つの処理ユニットには1つのプレートが収容される。上記構成を変形し、1つの処理ユニットに複数のプレートを収容することも可能である。その場合おいて、サンプル間におけるコンタミネーションを防止するためには、サンプルごとに処理タブを設けるのが望ましい。
【0021】
上記のサンプルは、望ましくは生物組織の切片である。処理タブとカバーとの連結部をシール構造とすれば、ユニット内部の密閉性を良好にできる。
【0022】
(2)本発明の望ましい態様では、更に、前記処理タブに試薬を注入するための分注ノズルと、前記分注ノズルを搬送する搬送機構と、前記分注ノズルによる試薬注入時に前記窓を開け、前記分注ノズルによる試薬注入後に前記窓を閉じる開閉機構と、を含む。この構成によれば、窓を開けて、分注ノズルを処理ユニット内部へ挿入し、その状態で、サンプルへの試薬の供給を行える。その後、窓は閉じられる。
【0023】
また、本発明は、サンプルが付着したプレートを収容する処理タブと、前記処理タブに対して着脱自在に設けられ、スライド扉及びそれを案内するスライド溝を備え、前記処理タブの上側を包み込むカバーと、前記処理タブ及び前記カバーからなる処理ユニットが着脱自在に設けられるベースと、前記スライド扉を駆動する機構と、を含むことを特徴とする。この構成によれば、スライド扉をスライド運動させるだけで、窓の開閉を行える。例えば、そのようなスライド運動の駆動機構として、ノズルの搬送機構を兼用することもできる。また、ノズル自体によって、スライド窓のスライドを行うようにしてもよい。
【0024】
本発明の望ましい態様では、前記処理ユニットの内部に設けられ、前記スライド扉の運動に伴って試薬処理を支援する動作を実行する内部機構、を含む。その支援とは、例えば、プレート上での試薬の展開である。また、必要に応じて、プレートへの各種の操作を行うようにしてもよい。
【0025】
本発明の望ましい態様では、前記内部機構は、試薬展開用部材と、前記スライド扉の閉動作に連動して、前記試薬展開用部材を前記プレートの上面に載せ、前記スライド扉の開動作に連動して、前記試薬展開用部材を前記プレートの上面から退避させるリンク機構と、を含む。この試薬展開部材によれば、カバーガラスを利用しなくても、プレート上における微量の試薬の展開を簡便に行える。
【0026】
本発明の望ましい態様では、前記試薬展開用部材は、前記プレートの上面に密着する平坦面を有し、前記プレートの上面に滴下された試薬が、前記平坦面と前記プレートの上面との間に展開する。つまり、平坦面が従来のカバーガラスと同様の機能を果たす。
【0027】
本発明の望ましい態様では、前記リンク機構は、前記平坦面を前記プレートの上面に対して傾けながら、前記平坦面を前記プレート上面に載せるアプローチ動作を遂行する。この構成によれば、平坦面とプレート上面との間に空気層が形成されてしまう問題を未然に防止できる。傾斜させる方向は、いずれであってもよい。
【0028】
本発明の望ましい態様では、前記試薬展開用部材は、前記カバーに対して着脱自在である。この構成によれば、試薬展開用部材の交換が容易となる。例えば、試薬展開用部材をディスポーザブルタイプとして利用可能であり、その場合、サンプル間におけるコンタミネーションの問題を解消できる。
【0029】
また、本発明は、サンプルが付着したプレートを収容する処理タブと、前記処理タブに対して着脱自在に設けられ、第1のスライド扉と第2のスライド扉と前記第1及び第2のスライド扉のスライド運動を案内する二重案内機構とを備え、前記処理タブの上側を包み込むカバーと、前記処理タブ及び前記カバーからなる処理ユニットが着脱自在に設けられるベースと、を含み、前記処理ユニットの内部には、前記第1スライド扉の閉運動には連動せず前記第2スライド扉の閉動作に連動して試薬処理を支援する動作を実行する内部機構が設けられ、前記第1及び第2のスライド扉の閉運動のいずれかを選択することによって、前記内部機構を動作させるか否かが選択されることを特徴とする。この構成によれば、駆動するスライドの選択によって、試薬展開部材の利用の有無を選択できる。その選択のために複雑な機構を設ける必要がなくなる。また、微量試薬分注と大量試薬分注の両者に適合できる。
【0030】
また、本発明は、サンプルが付着したプレートを収容する処理タブと、前記処理タブに対して着脱自在に設けられ、開運動及び閉運動する扉を備えた窓を有し、前記処理タブの上側を包み込むカバーと、前記処理タブ及び前記カバーからなる処理ユニットが着脱自在に設けられるベースと、を含み、前記処理タブには係合溝が形成され、前記ベースには前記係合溝に係合する係合部材が設けられたことを特徴とする。この構成よれば、係合溝と係合ピンの係合によって、確実かつ安定して、処理ユニットをベース上に固定できる。もちろん、複数の処理ユニットを同時にベース上に固定できるようにしてもよい。
【0031】
(3)また、上記目的を達成するために、本発明は、サンプルが付着したプレートを収容する処理槽を有し、その処理槽の底面に排出口が形成された処理タブと、前記処理タブに対して着脱自在に結合され、開運動及び閉運動する扉を備えた窓を有し、前記処理タブの上側を包み込むカバーと、前記処理タブ及び前記カバーからなる処理ユニットが着脱自在に設けられ、前記排出口に接続される排出通路が形成されたベースと、を含むことを特徴とする。
【0032】
上記構成によれば、処理タブに排出口が形成されているので、その排出口を利用して、試薬残液や洗浄液を速やかに排出することが可能となる。
【0033】
また、本発明は、サンプルが付着したプレートを収容する処理槽を有し、その処理槽の底面に排出口が形成された処理タブと、前記処理タブに対して着脱自在に結合され、開運動及び閉運動する扉を備えた窓を有し、前記処理タブの上側を包み込むカバーと、前記処理タブ及び前記カバーからなる処理ユニットが着脱自在に設けられ、前記排出口に接続される排出通路が形成されたベースと、を含み、前記プレートの上面にんだ位置に、気体の噴出口が形成されたことを特徴とする。この気体の噴出によって、プレート上からの残液の除去を促進でき、あるいは、試薬の迅速な乾燥を達成できる。
【0034】
本発明の望ましい態様では、前記気体の噴出口は、前記処理タブの側壁に形成される。この構成によれば、特別なノズル操作を必要とせずに気体の噴出を行える。
【0035】
本発明の望ましい態様では、前記ベースには、前記噴出口に接続される気体供給路が形成される。この構成によれば、ベースへの処理タブの取り付けによって、噴出口への気体供給路の接続を行えるので、その接続のための特別な操作が不要となる。
【0036】
本発明の望ましい態様では、前記処理槽の底面には、前記排出口にかけて傾斜した斜面が形成される。その斜面によって、重力作用を利用して、円滑に排出すべき液体を外部へ排出できる。もちろん、排出口において吸引を行えば、その排出をより迅速に行える。
【0037】
本発明の望ましい態様では、前記排水口及び前記噴出口は、前記処理槽の対角方向に並んで設けられる。この構成によれば、気体の噴出作用と残液の排出作用とを効率的に行える。特に、両作用の同時進行によって、残液の除去効果を高められる。
【0038】
本発明の望ましい態様では、前記処理槽は、前記プレートの端部の外側を上から下に回り込む少なくとも1つの回り込み通路を有する。この構成によれば、プレート上面側からその下面側へ円滑に残液を落とし込むことが可能となる。
【0039】
(4)また、望ましくは、前記気体の温度を調整する温度調整部をむ。
【0040】
上記構成によれば、噴出される気体の温度を管理して、サンプルなどの温度を調整可能である。特に、高温エアをサンプルに吹き付ければ、サンプルの乾燥を促進できる。
【0041】
本発明の望ましい態様では、前記サンプルの乾燥及び前記プレート上からの試薬の除去の少なくとも一方で、前記噴出口から気体を噴出させる制御部を含む。
【0042】
(5)また、本発明は、サンプルが付着したプレートを収容する非金属製の処理タブと、開運動及び閉運動する扉を備えた窓を有し、前記処理タブの上側を覆って、内部に密閉空間を形成する非金属製のカバーと、前記処理タブ及び前記カバーからなる処理ユニットが着脱自在に設けられるベースと、前記処理ユニット内に前記プレートが収容された状態において、前記プレート上のサンプルに対して規定量の試薬を滴下する機構と、を含むことを特徴とする。
【0043】
上記構成によれば、非金属製の処理ユニットが利用されているので、試薬中に金属イオンが紛れ込むことがなくなり、試薬処理を適正に行える。
【0044】
(6)また、上記目的を達成するために、本発明は、サンプルが付着したプレートを収容する処理タブと、開運動及び閉運動する扉を備えた窓を有し、前記処理タブの上側を覆うカバーと、前記処理タブ及び前記カバーからなる処理ユニットが設けられるベースと、前記ベースの温度を制御する温度制御部と、を含むことを特徴とする。
【0045】
上記構成によれば、ベース温度の管理によって処理ユニットの温度を管理でき、例えば、サンプルを所望の温度に加温できる。もちろん、温度制御部が加温機能と冷却機能とを兼ね備えるのが望ましい。
【0046】
本発明の望ましい態様では、前記ベースには、前記処理ユニットの外表面における結露による水を捕集する捕集部が形成される。処理ユニットの加温及び冷却により、その外表面に結露が生じる場合には、それにより生じた水を捕集部で捕集して、結露による問題を未然に防止できる。
【0047】
本発明の望ましい態様では、前記捕集部は、前記ベースの上面に形成された捕集溝と、前記捕集溝に接続された吸引機構と、を含む。この構成によれば、重力作用によって捕集溝の中に結露水を捕集し、その結露水を積極的に排出できる。
【0048】
なお、プレートの揺動中に、プレート上面へ気体を吹き付ければ、サンプルへの試薬の浸透効率を高められる。処理タブの側壁に、別途、洗浄水やその他の液体の供給口を設けるようにしてもよい。また、上記の気体の噴出口を利用して、プレート上面へ洗浄水やその他の液体の供給を行うようにしてもよい。その場合に、気体の供給と洗浄水やその他の液体の供給とを切換えるようにしてもよいし、洗浄水やその他の液体の温度管理を行うようにしてもよい。
【0049】
(7)また、上記目的を達成するために、本発明は、サンプルが付着したプレートを収容する処理槽を有し、その処理槽に排出口が形成された処理タブと、前記処理タブに対して着脱自在に結合され、開運動及び閉運動する扉を備えた窓を有し、前記処理タブの上側を包み込むカバーと、前記処理タブ及び前記カバーからなる処理ユニットが設けられるベースと、を含み、前記処理タブ内において前記プレートが傾斜状態で設けられることを特徴とする。
【0050】
また、上記目的を達成するために、本発明は、サンプルが付着したプレートを収容する処理槽を有し、その処理槽に排出口が形成された処理タブと、前記処理タブに対して着脱自在に結合され、開運動及び閉運動する扉を備えた窓を有し、前記処理タブの上側を包み込むカバーと、前記処理タブ及び前記カバーからなる処理ユニットが設けられるベースと、を含み、前記処理ユニットが配置されるベース上面が傾斜し、これによって前記プレートが傾斜状態におかれることを特徴とする。
【0051】
上記の構成によれば、プレートが傾斜状態におかれ、処理槽内から液体を排出する際に、プレート上面に付着した液体を重力作用を利用しつつ傾斜方向に沿って円滑に導くことが可能である。その場合には、必要に応じて、エアの吹き付け、排出口からの吸引などがなされる。
【0052】
望ましくは、前記排出口は前記処理槽の底面の一方端部に形成され、前記プレートは前記排出口側を低くして傾斜状態にされる。望ましくは、前記プレートの傾斜角度は1度〜5度の範囲内に設定される。傾斜角度があまり大きいと、水平な液面との関係から、試薬槽内で試薬などにプレートを浸漬させる際に多量の試薬が必要となる。実験によれば、傾斜角度が1度程度であっても、ある程度の効果が確認されている。そこで、傾斜角度としては1度から5度の範囲内に設定するのが望ましく、特に1度〜2度に設定するのが望ましい。プレートを傾斜状態に維持するための手法としては、上記のように、処理タブを水平配置しつつも処理槽内でプレートを傾斜状態で配置する手法、処理タブを載置するベース上面を傾斜させる手法などが考えられる。
【0053】
(8)また、上記目的を達成するために、本発明は、サンプルが付着したプレートを収容する処理槽を有する処理タブと、開運動及び閉運動する扉を備えた窓を有し、前記処理タブに対して着脱自在に結合され、前記処理タブの上側を包み込むカバーと、を含み、前記カバーの下縁部と前記処理タブの上縁部とが係合し、前記カバーの下縁部は、前記処理タブの上縁部を処理槽側に越えて下側に突出した段差形態を有することを特徴とする。
【0054】
上記構成によれば、処理タブの上縁部とカバーの下縁部の係合状態において、カバーの下縁部が有する段差形態により、その一部(下方への突出部)が処理タブの上縁部の内側(処理槽側)を通って下方へ伸長し(下方へ差し込まれ)、つまり、両者の境界面が少なくとも処理槽側において低く外界側において高い状態となる。よって、表面張力などの作用によって、境界面に液体が染み込んで外部へにじみ出ることを効果的に防止可能である。特に、処理ユニットに振動を与えたり、多量の液体を注入したりする場合、その液体の液面が上記の境界面に触れるあるいは近接する可能性があるが、上記構成によれば、そのような場合でも外部への液体の漏れを防止できる。
【0055】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明する。
【0056】
図1には、本発明に係るサンプル処理システムの全体構成が概念的に示されている。このサンプル処理システムは、生物組織などのサンプルに対して試薬などを利用して処理を行うシステムである。
【0057】
図1に示されるシステムは、大別して、サンプル処理装置10と、分注装置14と、開閉機構16、エア供給装置18と、吸引装置20と、で構成される。サンプル処理装置10には、1又は複数の処理ユニット12がマウントされる。具体的には、サンプル処理装置10におけるベース28上に1又は複数の処理ユニット12が着脱自在に載置される。
【0058】
本実施形態においては、1つのスライドガラス40、すなわち1つのサンプル42に対して、1つの処理ユニット12が利用されている。すなわち、処理ユニット12は、各サンプルを個別処理するためのユニットである。ここで、スライドガラス40は、透明のプレートであり、サンプル42は生物組織の切片などである。サンプル42はスライドガラス40の上面における一方端に変偏した位置に貼付けられている。
【0059】
処理ユニット12は、本実施形態においてスライドガラス40を収容する処理タブ32と、その処理タブ32の上側を包み込むカバーカセット30と、で構成されている。処理タブ32に対してカバーカセット30は着脱自在である。
【0060】
なお、図1においては、本発明の説明のため、処理ユニット12がベース28に対して大きく描かれているが、処理ユニット12の大きさは、例えば38mm×90mm×37mmである。また、ベース28の大きさは例えば210mm×145mm×8mmである。サンプル処理装置10には、このようなベース28の他各種のテーブルやユニットが設けられているが、図1においては、それらが図示省略されている。
【0061】
サンプル処理装置10において、フレーム26内には、台座24上にベース28を揺れ動かすための揺動器29が設けられている。その揺動器29の上にはベース28を冷却するためのファンユニット31が設けられている。更に、そのファンユニットの上には、ベース28の温度制御を行うための放熱ユニット34が設けられている。そして、その放熱ユニット34の上にはペルチェユニット36が設けられ、そのペルチェユニット36の上面が、ベース28上に載置された処理タブ32の裏面に直接的にあるいは間接的に接触している。すなわち、ベース28には、処理タブ32の配置位置に対応してペルチェユニット36の上面を露出させる開口が形成されており、ペルチェユニット36と処理タブ32との間で熱交換が行われる。もちろん、ペルチェユニット36の熱量をベース28を介して処理タブ32に与えるようにしてもよい。いずれにしても、本実施形態におけるサンプル処理装置10においては、処理タブ32の温度、具体的にはサンプル42の温度を自在にコントロール可能であり、すなわちサンプル42を加温したりあるいは冷却したりすることが可能である。
【0062】
図1に示すコントローラ22は、システム全体の動作を制御しており、具体的にはサンプル処理装置10、分注装置14、開閉機構16、エア供給装置18及び吸引装置20の動作を制御している。その制御内容はサンプル42の温度管理が含まれる。
【0063】
処理ユニット12において、カバーカセット30には、窓300が設けられている。その窓300にはスライド扉46及びスライド扉48が設けられており、それらの2つのスライド扉の一方又は両方を動作させることが可能である。
【0064】
スライド扉46は、窓300の開口部を単に閉じるための扉である。一方、スライド扉48は内部機構50に連結されており、その運動により内部機構50が動作する。この内部機構50によって後に詳述するカバープレート52をスライドガラス40の上面に載せることが可能となる。すなわち、カバープレート52は従来の薄いガラスで構成されるカバープレートと同様の機能を有しており、スライドガラス40上にカバープレート52が載せられた状態では、それらの部材間に微少空間が形成され、試薬がサンプル42の全体に展開する。これによって微量の試薬を利用しつつもサンプル42の試薬処理が可能となる。ちなみに、このカバープレート52はカバーカセット30に対して着脱自在に構成されている。
【0065】
上記の説明から明らかなように、スライド扉46は内部機構50を動作させない場合に駆動され、一方、スライド扉48は、内部機構50を動作させる場合に駆動される。それらの扉の駆動は、開閉機構16によって実行されている。具体的には、スライド扉46に設けられたノブ46Aあるいはスライド扉48に設けられたノブ48Aを操作部16Aによって水平方向に運動させることにより各スライド扉の開閉が制御されている。
【0066】
分注装置14は、試薬56をサンプル42に対して滴下するためのノズル54と、そのノズル54を三次元的に自在に駆動するための搬送機構58と、を有している。窓300が開けられた状態において、ノズル54が上方から下方へ引き下ろされ、サンプル42から所定距離だけ隔てた高さにおいてノズル54から試薬56が規定量だけ吐出される。これによってサンプル42に規定量の試薬が供給される。その後、ノズル54は上方に引き上げられ、内部空間302からノズル54が上方に退避した状態において、スライド扉46又は/及び48が駆動され、窓300が閉じられることになる。
【0067】
その状態では内部空間302には密閉空間とされ、試薬の蒸発などが抑制され、また外部からの試薬等の進入が阻止される。すなわちコンタミネーションが防止される。
【0068】
試薬処理中にサンプル42の観察が必要になった場合には、スライド扉46あるいはスライド扉46及び48を開けることによって、窓300を介してサンプル42を目視観察あるいは撮影することが可能となる。その場合、処理タブ32からカバーカセット30を取り外すことによってもサンプル42の観察が可能である。
【0069】
本実施形態においては、処理ユニット12を構成する全ての部材が非金属部材、具体的にはプラスチックで構成されている。従って、試薬中に金属イオンが混入して試薬処理が妨げられるという問題を防止可能である。
【0070】
処理タブ32は、大別して側壁80と底壁82とで構成されている。側壁80の上端には第2係合部分80Aが構成されており、一方、カバーカセット30におけるフレーム44の下端には第1係合部分44Aが構成されており、それらの2つの係合部分44A,80Aの両者の結合によって処理タブ32に対してカバーカセット30が連結される。その状態では、上述したように、内部空間302が密閉空間とされる。
【0071】
処理タブ32には、エアーを噴出させる噴出口72Aが形成されている。具体的には、エア供給装置18から供給されるエアが、ベース28に形成されたエア供給路70及び処理タブ32に形成されたエア供給路72を介して噴出口72Aに導かれ、その噴出口72Aからスライドガラス40の上面に向けてエアが吹き付けられる。このエアの吹き付けによって、サンプル42の乾燥や余剰液の吹き流しなどを行うことが可能となる。もちろん、そのような噴出口72Aを利用して洗浄液の供給などを行うようにしてもよい。
【0072】
以下に、エア供給装置18について説明する。ポンプ60にて発生された加圧エアはアキュムレータ62に蓄積され、そのアキュムレータ62からのエアがバルブ66を介してヒーター68に供給されている。ここで、バルブ66は上記のコントローラ22によって制御されている。ヒーター68は、エア温度調整部として機能するものであり、エアの温度を所望の値に設定するための装置である。ヒーター68から出力されるエアはチューブ69を介して上述したエア供給路70に導かれている。ちなみに、アキュムレータ62に設けられた圧力センサ64によってアキュムレータ62内の圧力が検出されている。その検出値はコントローラ22に送られている。
【0073】
したがって、上記構成によれば、噴出口72Aから噴出されるエアの温度を所望の値に設定でき、例えばサンプル42の乾燥を速やかに行えるという利点がある。
【0074】
以下に、吸引装置20について説明する。処理タブ32には吸引路84が形成されており、処理タブ32内の液体が必要に応じて吸引路84及び吸引路86を介して外部に排出される。その排出作用は吸引装置20によって遂行されている。ドレイン98には廃液100が貯留され、そのドレイン98にはアキュムレータ102を介してポンプ106が接続されている。このポンプ106は真空ポンプである。圧力センサ104はアキュムレータ102内の圧力を検出する。その検出値はコントローラ22に出力される。一方、ドレイン98にはマニホールド96及びバルブ94を介してチューブ90が接続され、そのチューブが吸引路86に接続されている。チューブ90の途中には圧力センサ92が設けられ、その検出値がコントローラ22に出力されている。各バルブ66,94の動作はコントローラ22によって制御されている。
【0075】
したがって、以上の構成によれば、処理ユニット12内の液体が吸引路84、吸引路86、チューブ90等を介してドレイン98内に引き込まれる。よって、例えばノズル54などを利用して処理タブ32内の廃液を吸い上げる作業が不要となる。このような廃液の排出の際には、上記の噴出口72からエアを噴き出させるのが望ましく、このような作用によればスライドガラス40の上面に存在する液体を円滑にスライドガラス40の下面側に導いて、それらの液体を吸引して外部に排出することが可能となる。
【0076】
ちなみに、本実施形態においては、開閉機構16が搬送機構58の一部として構成されている。具体的には、ノズル54を水平方向に運動させる台座に操作部16Aが設けられており、そのような台座を水平運動させることによっていずれかのスライド扉を駆動することが可能となっている。
【0077】
以上のように、本実施形態に係るシステムによれば、各サンプル42ごとに処理ユニット12を構成し、各サンプル42ごとに個別に試薬処理を実行することが可能となる。その試薬処理の最中においては、カバーカセット30によって処理タブ32が覆われるため、試薬の蒸発や飛散あるいは外部からの試薬などの液体の進入といった問題を未然に防止することが可能である。更に、必要に応じて窓300を開けたりあるいはカバーカセット32を取り外したりすることによってサンプル42の観察を行うことも可能である。加えて、カバープレート52によって従来のカバーガラスと同様の機能を発揮させることが可能であるので、微量の試薬でサンプル42の処理を行うことが可能となり、また、従来のカバープレートをサンプル42上に被せる人為的労力が排除される。
【0078】
上記のようにシステム全体の動作はコントローラ22によって自動的に制御されており、ユーザーは、ベース28上に所望の個数の処理ユニット12を搭載すれば、それ以降は自動的に試薬処理を実行させることが可能となる。すなわち、開閉機構16によっていずれかのスライド扉を駆動して窓300を開け、ノズル54を利用してサンプル42に対して自動的に試薬を供給することが可能であり、その後においても、開閉機構16によって窓300を閉じることが可能となる。更に、サンプル42の乾燥やスライドガラス40上からの液の吹き飛ばしはエア供給装置18の作用によって遂行することが可能であり、また、廃液の除去吸引は吸引装置20によって行える。
【0079】
次に、図2を用いて、図1に示した処理ユニット12の具体的な構成について詳述する。図2には処理ユニット12の分解斜視図が示されている。
【0080】
図2において、符号200はカバーカセット30の構造を示しており、図2において符号202は処理タブ32の構造を示している。
【0081】
フレーム44は、本実施形態において第1部材110、第2部材112及び第3部材114で構成されている。第1部材110はフレーム44の主要部を構成し、第2部材112及び第3部材114によって2つのスライド扉46及び48のスライド運動が案内されている。それらの3つの部材110,112,114は、複数のネジなどによって相互に連結される。
【0082】
スライド扉46は、ノブ46A及び溝46Bを有している。ノブ46Aは第3部材114に形成された開口部114Aを介して上方に突出する部分である。溝46B内にはスライド扉48の本体が挿入される。
【0083】
スライド扉48は、ノブ48A及びフック116を有している。ノブ48Aは、第3部材114の開口部114Aを介して上方に突出する部分である。フック116は、後に詳述するように、カバープレート52を駆動するための内部機構50(図1参照)の一部として機能する。ここで、フック116は下側に伸長した2つの脚部によって構成され、それらの脚部間にフック溝116Aが形成されている。
【0084】
第2部材112には開口部112Aが形成され、その開口部112Aを介して上記のフック116が下方に突出する。この開口部112Aは実質的に図1に示した窓300の開口部を構成するものである。
【0085】
第2部材112上に第3部材114を接合した状態では、第2部材112の内部にスライド空間112Bが形成される。そのスライド空間112B内をスライド扉46及びスライド扉48が水平運動する。図示されるように、2つのスライド扉46,48が開状態にある場合に、ノブ46Aを閉運動させると、スライド扉46のみが運動し、一方、2つのスライド扉46,48が開状態にある場合において、ノブ48Aを閉運動させると、そのノブ48Aに当接されるスライド扉46も閉運動する。すなわち2つのスライド扉46,48が両者共に閉じられることになる。
【0086】
第1部材110には、その内側の両側面に第1案内溝122及び第2案内溝124が形成されている。これらの2つの案内溝122,124は、カバープレート52の運動を案内するための溝である。
【0087】
ここで、カバープレート52について具体的に説明する。カバープレート52には、その左右端に2つの垂直のプレートが設けられ、それらのプレート上に水平方向に沿って第1軸118及び第2軸120が貫通している。そして、それらの軸の端部118A及び120Aがそれぞれ第1案内溝122及び第2案内溝124にはまり込んでいる。ちなみに、図2においては、第1部材110の一方の内側面のみが示されているが、他方側の内側面にも、一方側の内側面と同様に第1案内溝122及び第2案内溝124が形成されている。
【0088】
ここで、第1軸118の中央部分はフック116に形成されたフック溝116Aと係合する。よって、スライド扉48を開閉運動させると、フック116及び第1軸118の係合作用によってカバープレート52が前後方向(ユニット長手方向)に運動することになる。その前後運動の際には、カバープレート52の運動が第1案内溝122及び第2案内溝124によって規制される。ちなみに、カバープレート52はフック116から取り外し可能に構成されている。これは、当該カバープレート52のみをディスポーザブルとして利用するためである。
【0089】
次に、処理タブの構造202について説明する。処理タブ32の処理槽内にはスライドガラス40が落し込まれる。このようなスライドガラス40の落し込みは手作業によって行われるのが一般的であるが自動化してもよい。スライドガラス40の上面には中央からやや一方端側に変偏した位置にサンプル42が貼付けられている。
【0090】
上記のように、処理タブ32は底壁82及び側壁80によって構成され、底壁82、具体的には、底壁82の上面(スライドガラス40の下面と対向する面)には斜面128が形成されている。この斜面128は後述する排出口に向けて廃液を速やかに流し込むための傾斜を持った面である。側壁80の一方側には上記のように噴出口72Aが形成されている。ちなみに、処理タブ32における処理槽は図2において処理空間126として示されている。
【0091】
処理タブ32には、その下面側に、噴出口72Aに対向して突部73が設けられ、排出口に対応して突部85が設けられている。それらの突部73,85については後に詳述する。
【0092】
図3及び図4には、スライド扉46及び48の動作が示されている。ここで、図3は2つのスライド扉46,48がいずれも閉じられた状態を示すものである。一方、図4は2つのスライド扉46及び48がいずれも開けられた状態を示すものである。図3に示す状態では、開口部112Aが隠蔽され、一方、図4に示す状態では開口部112Aが外部に露出する。ちなみに、図3及び図4において符号112Cは2つのスライド扉の下面側を受ける面を示している。
【0093】
次に、図5〜図7を用いて更にスライド扉46,48の動作について説明する。
【0094】
図5には2つのスライド扉46,48が開けられた状態が示されている。この状態は図4に示した状態に対応するものである。この状態では、フック116及び2つの案内溝122,124の作用によって、カバープレート52が上昇端かつ後退端におかれる。すなわちスライドガラスからカバープレート52が退避される。そのような退避状態では窓300を介して上方から分注ノズルをカバーカセット30内に進入させることが可能になる。すなわち試薬の滴下が可能となる。
【0095】
ちなみに、図5において、フック116には上向き斜面116Bが形成されており、その斜面116Bはカバープレート52がスライドガラス上に落された状態からそれを上方へ引き上げる際に機能する。
【0096】
図6には、2つのスライド扉46,48の内、スライド扉46のみが閉じられた状態が示されている。この状態では、カバープレート52は駆動されない。ちなみに、2点鎖線によってカバープレート52の運動時の途中の姿勢が示されている。カバープレート52が駆動される場合、それが平行に移動されるのではなく、そのカバープレート52の下面すなわちカバー面が傾斜されつつスライドガラス上に載置される。このような傾斜姿勢での下降によれば、カバープレート52のカバー面とスライドガラスの上面との間における空気層を確実に排除することが可能となる。ちなみに、図6における52’で示される姿勢はカバープレート52が前進する場合及び後退する場合の両者において同様である。
【0097】
図7には、スライドガラス40上にカバープレート52が載置された状態が示されている。この状態では、2つのスライド扉46及び48の両者が閉状態におかれる。この状態において、スライド扉46及びスライド扉48を開運動させると、フック116における上記の上向き斜面116Bによって第1軸118が斜め上方向に突き上げられ、それを契機としてカバープレート52が図において左方向かつ上方向に搬送される。そのような動きは上述した第1案内溝122及び第2案内溝124によって案内されている。
【0098】
次に、図8〜図10を用いて処理タブ32の具体的な構成例について説明する。
【0099】
図8には処理タブ32の平面図が示されている。図9には図8に示すA−A’断面が示されている。図10には図8に示すB−B’断面が示されている。
【0100】
図8において、処理空間126内にスライドガラス40を収容した状態においては、そのスライドガラス40の周囲に複数の切欠が存在し、その切欠によってスライドガラス40の上面側から下面側へ液体を落し込むことが可能となる。ちなみに、そのような液体の流れ込みが図8において矢印で示されている。上記について具体的に説明すると、処理タブ32には大型切欠134及び136が形成されている。それらの空間に親指及び人差し指を挿入することによって処理空間126からスライドガラス40を取り出したりあるいは処理空間126へスライドガラス40を装着したりすることが可能である。また、スライドガラス40の四隅に対応して、切欠138,140,142,144が設けられている。更に、斜面128の近傍には切欠146,148,150,152が設けられている。斜面128は、吸引口84Aを最も低くしつつ傾斜した面であって、斜面128には更に溝154が形成されている。
【0101】
よって、噴出口72Aからエアを噴き出させると、スライドガラス40の上面側にある液体がスライドガラス40の周囲、特にいずれかの切欠を通って下面側に流れ込み、更に、斜面128や溝154の作用によってそれらの液体も吸引口84A内に流し込まれる。上述したように吸引口84Aには吸引装置20からの吸引作用が伝達されており、その吸引口84Aを介して廃液を円滑に吸い出すことが可能となる。なお、吸引口84Aは、小孔であるため、吸引装置20を動作させない限り、処理タブ32から液の流れ出しは生じない。
【0102】
図8に示されるように、噴出口72A及び吸引口84Aは処理タブにおけるおよそ対角方向の両側に形成されており、このような2つの位置関係によって、一方での送り出し及び他方での吸い出しの共同作用による廃液除去を効率的に行うことが可能となる。
【0103】
ちなみに、図9において、エア吸引路72の下端側には突部73が形成され、吸引路84の下端側には突部85が形成されている。また、図10において処理タブ32の外側面にはロック溝130が形成されている。
【0104】
次に、図11を用いてベース28の具体的な構成例について説明する。
【0105】
図11に示すベース28上には、例えば、2×3個の処理タブ32を同時に載置させることが可能である。もちろん、同時処理される処理タブ32の個数は適宜選択可能である。処理タブ32の各載置位置には、図9に示した突部73及び突部85に対応して、孔153及び孔155が形成されている。孔153には突部73がはめ込まれ、孔155には突部85がはめ込まれる。それぞれの孔153,155にはパッキング部材としてのOリング154,156が設けられている。
【0106】
図11において、ベース28上には、所定の案内機構によって前後動が許容された2つの2連ユニット160が設けられている。この2連ユニット160は各処理タブ32をベース28上に確実に固定するための機構である。各2連ユニット160には2つの水平アーム160A,160Bが設けられており、それぞれの水平アーム160A,160Bには複数のロック機構158が設けられている。それぞれのロック機構158は図10に示したロック溝130に係合する機構である。具体的に説明すると、水平アーム160A,160Bには主軸162が設けられ、その主軸を回転軸として可動アーム164が取付けられている。この可動アーム114はバネ170によって常に一定角度に弾性的に固定されており、その可動アーム164の左右端には、副軸166に対して回転可能にローラ168が設けられている。そのローラ168が図10に示したロック溝130内に挿入される。よって、2連ユニット160を図において右方向に引き出せば、各ロック機構158のロック作用を解除でき、一方、2連ユニット160を図11において左方向に移動させれば、それぞれのロック溝130内にロック機構158を係合させることが可能となる。
【0107】
図11は処理タブ32のロック方法の一例を示すものであり、もちろん他の原理を利用することが可能である。
【0108】
複数の処理タブ32の載置エリアの周囲にはそのエリアを取り囲むように溝172が形成されている。そして、溝172に連通して複数の吸引口172Aが設けられており、溝172内に入り込んだ液体が吸引されている。このような構造により、例えば処理タブ32の外表面に結露が生じ、それにより生じた水が溝172に入り込むと、それが外部に自動的に排出される。よって、このような構成によって結露対策を行うことが可能となる。
【0109】
図12〜図14には、処理タブの他の実施形態が示されている。図13は図12に示すA−A’断面を示しており、図14は図12に示すB−B’断面を示している。
【0110】
図12において、スライドガラス40は、処理タブ200の側壁に形成された台座としての斜面202,204上に載せられており、処理槽内においてスライドガラス40は傾斜状態に保持されている。図13には、その傾斜状態が断面図として示されており、図示されるように、スライドガラス40の一方端に比べて他方端が低い位置になるようにスライドガラス40が保持されている。具体的には、スライドガラス40の噴出口206側の端部が高い位置に設定され、スライドガラス40の排出口208側の端部が低い位置に設定されている。ちなみに、図13において、噴出口206にはL字型の空洞を有するノズル212が設けられており、下方から供給するエアはノズル212の作用によって水平方向に導かれ、そのエアがスライドガラス40の上面に吹き付けられる。
【0111】
すなわち、試薬中にスライドガラス40を浸漬してサンプルの処理を行う場合には、スライドガラス40が完全に浸かる程度の多量の試薬が試薬槽内に供給され、その後排出口208によって試薬を吸引することにより処理槽内における試薬が外部に排出される。その場合において、スライドガラス40が完全に水平状態に維持されていると、どうしてもそのスライドガラス40の上面に液滴が残存し易く、エアの吹き付けを行ったとしてもその上面から液滴を完全に除去するまでに時間を要する場合がある。これに対し、図12〜図14に示す実施形態によれば、スライドガラス40が傾斜状態に置かれているため、重力作用によって高い方から、低い方へ液滴を円滑に導くことが可能であり、その場合において更にエアの吹き付けなどを行えば、迅速に試薬の除去・排出を行うことが可能となる。
【0112】
なお、図13に示すように、この実施形態においては、底壁210における底面が水平に形成されているが、その底面とスライドガラス40の下面との間に残存する試薬は排出口208において吸引を行うことにより効果的に除去することが可能である。この実施形態においては、上記のようにスライドガラス長手方向に沿って伸長形成された2つの斜面202,204によってスライドガラス40の下面側の側端部を支持したが、スライドガラス40を傾斜状態にして支持する手段については図示されるものには限られず各種の手法を採用できる。ちなみに、処理槽において、スライドガラスの周囲には必要に応じて複数個の切欠が形成されており、またスライドガラス40と側壁との間には一定の隙間が形成されるため、スライドガラス40の上面の上に存在する試薬はそれらの隙間を通ってスライドガラス40の下側に回り込み、その後、排出口208を通って外部に排出される。
【0113】
図14には、上述した処理タブ200とその上側に設けられるカバーカセットとの係合関係が示されている。カバーカセットの下縁部は第1係合部分216を構成しており、処理タブ200における側壁の上縁部は第2係合部分214を構成している。図示されるように、第1係合部分216は、処理槽側において下方に突出伸長した突出部216Bを有しており、また第2係合部分214の上端面214Aに当接する当接面216Aを有している。
【0114】
このような段差形態によれば、図示されるように、第1係合部216と第2係合部214との間に形成される境界面が水平ではなく、処理槽側において下方に垂れ下がったクランク形状を有するため、処理槽側からの試薬等の液体の外部への滲み出しを効果的に防止できる。つまり、処理タブ200内にスライドガラス40の全体が浸漬される程度の多量の試薬を注入し、その状態で攪拌処理などを行った場合には、試薬の液面が上記の境界部分に接する可能性があるが、図14に示すような構成によれば、境界面の処理槽側の端部が下側に垂れ下がっているため、試薬の外部への流出を効果的に阻止できる。
【0115】
図15には、スライドガラス40を傾斜状態に維持するための他の手段が示されている。この図15に示す実施形態においては、処理タブ220においてそれに対してスライドガラス40は水平に保持されているが、一方、処理タブ220が載置されるベース222の上面222Aが傾斜している。その結果、その上面222Aに処理タブ220を配置すると、その上面222Aの傾斜に従って処理タブ220及びそれに保持されたスライドガラス40が傾斜状態に維持されることになる。この実施形態においても、エアの噴出口側が高く、排出口側が低くなるように上面222Aの傾斜方向が設定されている。
【0116】
また、図16には更に他の実施形態が示されており、この実施形態においては2つの台座228,226の高さが相互に異なり、その結果、それらによって支持されるスライドガラス40が傾斜状態で保持されている。ここで、台座228よりも台座226の方が低く設定されており、その結果、スライドガラス40における噴出口側の側辺が高く設定され、反対の排出口側の側辺が低く設定されている。このような構成によっても、重力作用を利用して、スライドガラス40の上面に残留する液滴を円滑に低い方へ導くことができる。ただし、排出口側からエアの噴き出し及び排出口の位置を考慮すると、この図16に示す構成よりも図15や図12などに示した構成の方がより効果的に残留試薬の排除を行えるという利点がある。
【0117】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、サンプル間におけるコンタミネーションを防止できる。また、本発明によれば、試薬の蒸発を抑制することが可能となる。また、本発明によれば、試薬の展開を円滑に行えるという利点がある。また、本発明によれば試薬乾燥や廃液除去を円滑に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシステムの全体構成を示す概略図である。
【図2】本発明に係る処理ユニットの一例を示す分解斜視図である。
【図3】2つのスライド扉を閉じた状態を示す図である。
【図4】2つのスライド扉を開けた状態を示す図である。
【図5】2つのスライド扉を開けた状態を示すカバーカセットの断面図である。
【図6】一方のスライド扉のみを閉じた状態を示すカバーカセットの断面図である。
【図7】2つのスライド扉を閉じてカバープレートを駆動した場合の状態を示すカバーカセットの断面図である。
【図8】処理タブの平面図である。
【図9】図8に示すA−A’断面を示す図である。
【図10】図8に示すB−B’断面を示す図である。
【図11】ベースの一例を示す図である。
【図12】処理タブの他の実施形態を示す平面図である。
【図13】図12に示すA−A’断面を示す図である。
【図14】図12に示すB−B’断面を示す図である。
【図15】スライドガラスを傾斜する手段の他の例を示す図である。
【図16】スライドガラスを傾斜する手段の更に他の例を示す図である。
【符号の説明】
10 サンプル処理装置、12 処理ユニット、14 分注装置、16 開閉機構、18 エア供給装置、20 吸引装置、22 コントローラ。

Claims (28)

  1. サンプルが付着したプレートを収容する処理タブと、
    前記処理タブに対して着脱自在に設けられ、開運動及び閉運動する扉を備えた窓を有し、前記処理タブの上側を包み込むカバーと、
    前記処理タブ及び前記カバーからなる処理ユニットが着脱自在に設けられるベースと、
    を含むことを特徴とするサンプル処理装置。
  2. 請求項1記載の装置において、
    前記処理タブに試薬を注入するための分注ノズルと、
    前記分注ノズルを搬送する搬送機構と、
    前記分注ノズルによる試薬注入時に前記窓を開け、前記分注ノズルによる試薬注入後に前記窓を閉じる開閉機構と、
    を含むことを特徴とするサンプル処理装置。
  3. サンプルが付着したプレートを収容する処理タブと、
    前記処理タブに対して着脱自在に設けられ、スライド扉及びそれを案内するスライド溝を備え、前記処理タブの上側を包み込むカバーと、
    前記処理タブ及び前記カバーからなる処理ユニットが着脱自在に設けられるベースと、
    前記スライド扉を駆動する機構と、
    を含むことを特徴とするサンプル処理装置。
  4. 請求項3記載の装置において、
    前記処理ユニットの内部に設けられ、前記スライド扉の運動に伴って試薬処理を支援する動作を実行する内部機構、を含むことを特徴とするサンプル処理装置。
  5. 請求項4記載の装置において、
    前記内部機構は、
    試薬展開用部材と、
    前記スライド扉の閉動作に連動して、前記試薬展開用部材を前記プレートの上面に載せ、前記スライド扉の開動作に連動して、前記試薬展開用部材を前記プレートの上面から退避させるリンク機構と、
    を含むことを特徴とするサンプル処理装置。
  6. 請求項5記載の装置において、
    前記試薬展開用部材は、前記プレートの上面に密着する平坦面を有し、
    前記プレートの上面に滴下された試薬が、前記平坦面と前記プレートの上面との間に展開することを特徴とするサンプル処理装置。
  7. 請求項6記載の装置において、
    前記リンク機構は、前記平坦面を前記プレートの上面に対して傾けながら、前記平坦面を前記プレート上面に載せるアプローチ動作を遂行することを特徴とするサンプル処理装置。
  8. 請求項5記載の装置において、
    前記試薬展開用部材は、前記カバーに対して着脱自在であることを特徴とするサンプル処理装置。
  9. サンプルが付着したプレートを収容する処理タブと、
    前記処理タブに対して着脱自在に設けられ、第1のスライド扉と第2のスライド扉と前記第1及び第2のスライド扉のスライド運動を案内する二重案内機構とを備え、前記処理タブの上側を包み込むカバーと、
    前記処理タブ及び前記カバーからなる処理ユニットが着脱自在に設けられるベースと、
    を含み、
    前記処理ユニットの内部には、前記第1スライド扉の閉運動には連動せず前記第2スライド扉の閉動作に連動して試薬処理を支援する動作を実行する内部機構が設けられ、
    前記第1及び第2のスライド扉の閉運動のいずれかを選択することによって、前記内部機構を動作させるか否かが選択されることを特徴とするサンプル処理装置。
  10. サンプルが付着したプレートを収容する処理タブと、
    前記処理タブに対して着脱自在に設けられ、開運動及び閉運動する扉を備えた窓を有し、前記処理タブの上側を包み込むカバーと、
    前記処理タブ及び前記カバーからなる処理ユニットが着脱自在に設けられるベースと、
    を含み、
    前記処理タブには係合溝が形成され、
    前記ベースには前記係合溝に係合する係合部材が設けられたことを特徴とするサンプル処理装置。
  11. サンプルが付着したプレートを収容する処理槽を有し、その処理槽の底面に排出口が形成された処理タブと、
    前記処理タブに対して着脱自在に結合され、開運動及び閉運動する扉を備えた窓を有し、前記処理タブの上側を包み込むカバーと、
    前記処理タブ及び前記カバーからなる処理ユニットが着脱自在に設けられ、前記排出口に接続される排出通路が形成されたベースと、
    を含むことを特徴とするサンプル処理装置。
  12. サンプルが付着したプレートを収容する処理槽を有し、その処理槽の底面に排出口が形成された処理タブと、
    前記処理タブに対して着脱自在に結合され、開運動及び閉運動する扉を備えた窓を有し、前記処理タブの上側を包み込むカバーと、
    前記処理タブ及び前記カバーからなる処理ユニットが着脱自在に設けられ、前記排出口に接続される排出通路が形成されたベースと、
    を含み、
    前記プレートの上面にんだ位置に、気体の噴出口が形成されたことを特徴とするサンプル処理装置。
  13. 請求項12記載の装置において、
    前記気体の噴出口は、前記処理タブの側壁に形成されたことを特徴とするサンプル処理装置。
  14. 請求項13記載の装置において、
    前記ベースには、前記噴出口に接続される気体供給路が形成されたことを特徴とするサンプル処理装置。
  15. 請求項11記載の装置において、
    前記処理槽の底面には、前記排出口にかけて傾斜した斜面が形成されたことを特徴とするサンプル処理装置。
  16. 請求項12記載の装置において、
    前記排水口及び前記噴出口は、前記処理槽の対角方向に並んで設けられたことを特徴とするサンプル処理装置。
  17. 請求項11記載の装置において、
    前記処理槽は、前記プレートの端部の外側を上から下に回り込む少なくとも1つの回り込み通路を有することを特徴とするサンプル処理装置。
  18. 請求項12記載の装置において、
    記気体の温度を調整する温度調整部を含むことを特徴とするサンプル処理装置。
  19. 請求項18記載の装置において、
    前記サンプルの乾燥及び前記プレート上からの試薬の除去の少なくとも一方で、前記噴出口から気体を噴出させる制御部を含むことを特徴とするサンプル処理装置。
  20. サンプルが付着したプレートを収容する非金属製の処理タブと、
    開運動及び閉運動する扉を備えた窓を有し、前記処理タブの上側を覆って、内部に密閉空間を形成する非金属製のカバーと、
    前記処理タブ及び前記カバーからなる処理ユニットが着脱自在に設けられるベースと、
    前記処理ユニット内に前記プレートが収容された状態において、前記プレート上のサンプルに対して規定量の試薬を滴下する機構と、
    を含むことを特徴とするサンプル処理装置。
  21. サンプルが付着したプレートを収容する処理タブと、
    開運動及び閉運動する扉を備えた窓を有し、前記処理タブの上側を覆うカバーと、
    前記処理タブ及び前記カバーからなる処理ユニットが設けられるベースと、
    前記ベースの温度を制御する温度制御部と、
    を含むことを特徴とするサンプル処理装置。
  22. 請求項21記載の装置において、
    前記ベースには、前記処理ユニットの外表面における結露による水を捕集する捕集部が形成されたことを特徴とするサンプル処理装置。
  23. 請求項22記載の装置において、
    前記捕集部は、
    前記ベースの上面に形成された捕集溝と、
    前記捕集溝に接続された吸引機構と、
    を含むことを特徴とするサンプル処理装置。
  24. サンプルが付着したプレートを収容する処理槽を有し、その処理槽に排出口が形成された処理タブと、
    前記処理タブに対して着脱自在に結合され、開運動及び閉運動する扉を備えた窓を有し、前記処理タブの上側を包み込むカバーと、
    前記処理タブ及び前記カバーからなる処理ユニットが設けられるベースと、
    を含み、
    前記処理タブ内において前記プレートが傾斜状態で設けられることを特徴とするサンプル処理装置。
  25. サンプルが付着したプレートを収容する処理槽を有し、その処理槽に排出口が形成された処理タブと、
    前記処理タブに対して着脱自在に結合され、開運動及び閉運動する扉を備えた窓を有し、前記処理タブの上側を包み込むカバーと、
    前記処理タブ及び前記カバーからなる処理ユニットが設けられるベースと、
    を含み、
    前記処理ユニットが配置されるベース上面が傾斜し、これによって前記プレートが傾斜状態におかれることを特徴とするサンプル処理装置。
  26. 請求項24又は25記載の装置において、
    前記排出口は前記処理槽の底面の一方端部に形成され、
    前記プレートは前記排出口側を低くして傾斜状態にされることを特徴とするサンプル処理装置。
  27. 請求項24又は25記載の装置において、
    前記プレートの傾斜角度は1度〜5度の範囲内に設定されることを特徴とするサンプル処理装置。
  28. サンプルが付着したプレートを収容する処理槽を有する処理タブと、
    前記処理タブに対して着脱自在に結合され、開運動及び閉運動する扉を備えた窓を有し、前記処理タブの上側を包み込むカバーと、
    を含み、
    前記カバーの下縁部と前記処理タブの上縁部とが係合し、
    前記カバーの下縁部は、前記処理タブの上縁部を処理槽側に越えて下側に突出した段差形態を有することを特徴とするサンプル処理装置。
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