JP3600565B2 - 包装された牛肉と牛肉のパッケージ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、包装された牛肉と、牛肉を小袋に区分けして包装し、複数の小袋を外箱に収納している牛肉のパッケージに関する。
【0002】
【従来の技術】
パッケージされた牛肉は、マーケット等で販売するときに、便利に取り扱いできる。ほとんどの牛肉は、プラスチック製のトレイに入れて包装される。牛肉を入れたトレイは、プラスチックフィルムでラッピングされる。トレイには、発泡成形したプラスチックシートや発泡しないプラスチックシートを真空成形して製作したものが使用される。この状態で包装された牛肉は、ラッピングしているフィルムを除去して、牛肉をトレイから取り出す。ただ、このパッケージは、肉が幾重にも重なっているので、調理の際に手で剥がさなくてはならず大変手間がかかる欠点がある。さらに、このパッケージは、トレイに入れている全ての牛肉を一度に食べるときには便利に使用できるが、一部の牛肉しか食べないときは、必ずしも便利なパッケージとはならない。それは、食べないで残った牛肉を、トレイに入れて再びフィルムでラッピングする必要があるからである。ラッピングするとき、最初ラッピングに使用していたフィルムを使用すると綺麗にラッピングできない。ラッピング用のフィルムは、剥離するときに破損したり、あるいは水分が付着して接着性が低下するからである。このため、牛肉が残ると、新しいフィルムでラッピングする必要があり、手間がかかる欠点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このような欠点を解消することを目的として、牛肉を丸めて包装するパッケージが開発されている。このパッケージは、牛肉を小さく区分けして包装するので、少量の牛肉を食べるときに便利である。ただ、このパッケージは、牛肉を丸めて包装するのでパッケージに手間とコストがかかって、販売コストが高くなる。また、丸めて塊状になった牛肉は、解凍に時間がかかって速やかに解凍できない欠点もある。さらにこのパッケージの最大の欠点は、塊状に丸めた牛肉の表面状態を綺麗に見ることができないことである。牛肉を購入す消費者は、表面の状態、たとえば霜降り肉であるとか、あるいは色等を観察して、旨そうな牛肉を購入する。このため、丸めて一部の表面状態しか見えない牛肉では、消費者が安心して購入できない。さらに、この構造のパッケージは、小さく区分けして包装したひとつを食べるときには便利であるが、小さく区分けして包装した牛肉の一部を食べるときは、残りの牛肉の包装に、トレイを使用するよりもさらに手間がかかる欠点がある。それは、残った牛肉をフィルムのみでラッピングして包装するからである。さらにまた、丸めて包装している凍結された牛肉は、一部を食べるときに包丁などで簡単に切ることができない欠点もある。とくに、凍結している牛肉は硬くて包丁で簡単で切ることができず、また、塊状の牛肉は速やかに解凍できないので、切断に手間がかかる欠点がある。
【0004】
さらに、他の牛肉のパッケージとして、すきやき用やしゃぶしゃぶ用のスライス肉を、ポリエチレンのフィルムに一枚一枚包装しているものもある。このパッケージは、牛肉の一枚一枚をポリエチレンのフィルムで包装しているので、牛肉の表面状態を外側から見ることができる。ただ、このパッケージも、フィルムで包装された一枚の牛肉の一部を食べるときは、残りの牛肉の包装に極めて手間がかかる欠点がある。さらに、このパッケージは、フィルムを剥がすのに大変手間がかかり、肉もちぎれてしまい不便であるとの消費者の声が多い。
【0005】
近年、生活スタイルが多種多様化するにつれて、少数家族、夫婦共稼ぎ、母子家庭、仕事を持つ女性、単身赴任の男性、独身者や中高年の一人暮らし等の少人数で生活する生活スタイルが増加している。このような生活環境の中で健康を維持することは大変なことである。人間が生きていく上で、健康であるかどうかは極めて重要なことであり、たとえ、長寿であっても、健康でなければ安心して快適な生活をおくることはできない。一般に、健康で長生きのためには、高タンパクの牛肉を一日50gは摂取することが望ましいと言われており、健康のためには、バランスの良い食事が最良の方法であると言える。したがって、一度に最適な分量の牛肉を摂取できることは極めて重要であり、その意味から考えても、トレイに入れて売っている牛肉では、量が多すぎて肉のおかずだけに偏ってしまう傾向がある。
【0006】
本発明は、このような欠点を解決することを目的に開発されたものである。本発明の目的は、たくさんの健康でありたい人のニーズに応えると共に、必要なときに必要な分だけ使いきる分量を取り出せて、さらに、簡単かつ速やかに、しかも手に触れることなく、清潔かつ新鮮なまま一枚一枚調理できる包装された牛肉とそのパッケージを提供することにある。
【0007】
さらに、本発明の他の重要な目的は、パッケージされた牛肉を速やかに解凍できると共に、包装している一部の牛肉を簡単かつ容易に、食べる最適量に切断できる包装された牛肉と牛肉のパッケージを提供することにある。
【0008】
また、本発明の他の大切な目的は、食べないで残った牛肉を簡単かつ綺麗に再包装でき、包装された牛肉の一部を食べるのに極めて便利である包装された牛肉とパッケージとを提供することにある。
【0009】
さらにまた、本発明の他の大切な目的は、牛肉の表面を綺麗に見えるように包装して、消費者が牛肉の品質を目で見て安心して購入できる包装された牛肉とパッケージとを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の包装された牛肉は、スライスされた牛肉Mを、両面で挟んで包装する底シート2と表面シート3を備える包装シート1で包装している。底シート2と表面シート3の幅は、スライスされた牛肉Mの幅よりも広く、表面シート3と底シート2の側縁は、剥離できるように付着している。表面シート3は、内部の牛肉Mが透けて見える透光部4を有する。さらに、表面シート3は、一端に底シート2と牛肉Mから分離しているツカミ片6を設けている。包装された牛肉は、このツカミ片6をつかんで、表面シート3を底シート2から分離するように剥離して、底シート2と表面シート3の間に包装している牛肉Mを取り出すようにしている。
【0011】
表面シート3は、ツカミ片6を設けているのと反対側の端を底シート2に連結することができる。さらに、表面シート3は、分離された第1表面シート3Aと第2表面シート3Bで構成し、第1表面シート3Aと第2表面シート3Bとを、底シート2の上でラップさせることができる。この表面シート3は、好ましは、ラップ部分において、第1表面シート3Aと第2表面シート3Bの両方にツカミ片6を設けて、このツカミ片6をつかんで、第1表面シート3Aと第2表面シート3Bを底シート2から分離させる。第1表面シート3Aと第2表面シート3Bは、ツカミ片6を設けているのと反対側の端を底シート2に連結することができる。
【0012】
表面シート3と底シート2は、側縁を加熱溶着して、あるいは粘着剤で、剥離できるように付着することができる。表面シート3は透光性のプラスチックフィルムとすることができる。さらに、表面シート3は、周縁を非透光性とするプラスチックフィルムとすることができる。
【0013】
牛肉Mは、底シート2の上に保形プレート8を積層して、保形プレート8の上に載せることができる。この保形プレートは、まな板として使用して、保形プレート8の上で牛肉Mをカットできる特長がある。保形プレート8は、プラスチック板とすることができる。これらの保形プレート8は、冷凍された肉を解凍後に、簡単かつ綺麗に剥がすことができる特長がある。
【0014】
牛肉Mは、冷凍肉とすることができる。包装される牛肉Mの重量は、30〜150gとすることができる。さらに、包装される牛肉Mの厚さは、1〜5mmとすることができる。
【0015】
本発明の牛肉のパッケージは、小袋9と、複数枚の小袋9を積層して収納している外箱10とを備える。小袋9は、スライスされた牛肉Mを両面で挟んで包装する底シート2と表面シート3を備える。底シート2と表面シート3の幅は、スライスされた牛肉Mの幅よりも広く、表面シート3と底シート2の側縁は、剥離できるように付着している。表面シート3は、少なくとも中央部分においては、内部の牛肉Mが透けて見える透光性を有する。さらに、表面シート3は、一端に底シート2から分離しているツカミ片6を設けている。小袋9は、このツカミ片6をつかんで、表面シート3を底シート2から分離するように剥離して、底シート2と表面シート3の間に包装している牛肉Mを取り出すようにしている。
【0016】
小袋9の表面シート3は、分離された第1表面シート3Aと第2表面シート3Bとで構成し、第1表面シート3Aと第2表面シート3Bを底シート2の上でラップさせることができる。この小袋9は、ラップ部分において、第1表面シート3Aと第2表面シート3Bの両方にツカミ片6を設けて、第1表面シート3Aと第2表面シート3Bを別々に底シート2から分離して包装している牛肉Mを取り出すことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を具体化するための包装された牛肉とそのパッケージを例示するものであって、本発明は包装された牛肉とパッケージを下記のものに特定しない。
【0018】
さらに、この明細書は、特許請求の範囲を理解し易いように、実施例に示される部材に対応する番号を、「特許請求の範囲の欄」、および「課題を解決するための手段の欄」に示される部材に付記している。ただ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に特定するものでは決してない。
【0019】
図1ないし図3は、包装シート1でスライスされた牛肉Mを包装している。包装シート1は、牛肉Mを上下の両面で挟んで包装する。この包装シート1は、底シート2と表面シート3を備える。包装される牛肉Mは、厚さを1〜5mmにスライスした冷凍肉である。ただ、牛肉Mは、これよりも薄く、あるいはこれよりも厚くスライスしたものとすることもできる。さらに、包装される牛肉Mの重量は、30〜150gとすることができる。ただ、包装される牛肉Mの重量も、30gより少なく、あるいは150gよりも多くすることもできる。さらにまた、冷凍していない生肉も包装できる。
【0020】
底シート2と表面シート3の幅は、スライスされた牛肉Mの幅よりも広く、かつ表面シート3と底シート2の側縁は剥離できるように付着している。底シート2と表面シート3は、好ましくは連結する1枚のシートで製作される。この包装シート1は、底シート2と表面シート3を境界で折り返している。包装シート1は、包装している牛肉Mを透かして見えるように、透光性のプラスチックフィルムで製作される。プラスチックフィルムは、ポリビニールアルコールフィルム、ナイロンフィルム、低密度ポリエチレンフィルム、ポリエステルフィルム、ポリプロピレンフィルム等の透光性のあるフィルムである。これらのプラスチックフィルムで製作される包装シート1は、廃棄処分されて消却されても有毒ガスが発生しないので、環境に優しい安全な素材といえる。
【0021】
表面シート3は、包装している牛肉Mを透かして見える透光部4を有する。表面シート3は、全面を透光部4とすることもできるが、図の表面シート3は周囲を非透光性として非透光部5を設け、その内側を透光部4としている。この包装シート1は、牛肉Mの周囲を見えないようにする。包装される牛肉Mは、両側で折り返して所定の幅にする。周囲を非透光部5とする表面シート3は、牛肉Mの折り返し部を見えないようにして、牛肉Mの表面を見えるように包装できる。また、非透光部3は、美しいデザインに印刷できる特長もある。底シート2は、必ずしも透光部を設ける必要がない。透光部のない底シートは、全体を美しいデザインに印刷することもできる。
【0022】
さらに、表面シート3は、底シート2と分離しているツカミ片6を一端に設けている。このツカミ片6を手でつかんで、図の矢印に示すように、表面シート3が底シート2から分離するように剥離されて、底シート2と表面シート3の間に包装している牛肉Mを取り出すようにしている。このように、ツカミ片6を持って表面シート3を分離する構造は、牛肉Mを直接に手で触れないので、極めて清潔で衛生的であり、使用せずに残った肉も保存して、次回に安心して使用できる特長がある。
【0023】
図1の包装シート1は、分離された第1表面シート3Aと第2表面シート3Bからなる2枚で表面シート3を構成している。第1表面シート3Aと第2表面シート3Bは、底シート2の上でラップされて、ラップ部分において、第1表面シート3Aと第2表面シート3Bの両方にツカミ片6を設けている。第1表面シート3Aと第2表面シート3Bの両方が底シート2から分離されて、包装している牛肉Mが取り出される。図の包装シート1は、第1表面シート3Aを第2表面シート3Bよりも長くして、第1表面シート3Aを第2表面シート3Bの上にラップさせている。第2表面シート3Bのツカミ片6は、第1表面シート3Aの下の隠れた位置にある。また、第2表面シート3Bのツカミ片6は、180度折り返されて、つかみやすいようにしている。第1表面シート3Aの下にある第2表面シート3Bのツカミ片6は、図1に示すように、第1表面シート3Aを底シート2から分離すると現れて、つかむことができるようになる。
【0024】
この包装シート1は、図1に示すように、最初に第1表面シート3Aを底シート2から分離し、その後に第2表面シート3Bを底シート2から分離して、包装している牛肉Mを取り出す。第1表面シート3Aを底シート2から分離するとき、第2表面シート3Bは牛肉Mの一端を押さえている。このため、第1表面シート3Aを底シート2から分離するときに、第1表面シート3Aに牛肉Mが付着するのを防止できる。このことは、たとえば、しゃぶしゃぶ用の薄い牛肉の包装にとくに便利である。それは、薄い牛肉は、第1表面シート3Aを底シート2から分離するときに、牛肉が一緒に付着しやすいからである。牛肉Mは、表面シート3を底シート2から分離するとき底シート2の上にあるのがよい。表面シート3を底シート2から分離した後、底シート2の上の牛肉Mが箸などで取り出されるからである。
【0025】
表面シート3を2枚とする包装シート1も、1枚のプラスチックフィルムで製作される。したがって、第1表面シート3Aと第2表面シート3Bは、ツカミ片6を設けているのと反対側の端を底シート2に連結している。
【0026】
図2の包装シート1は、底シート2の一端に牛肉Mの押さえシート7を設けている。押さえシート7は、両側を底シート2に付着している。この押さえシート7は、牛肉Mの一端を保持して、表面シート3を底シート2から分離するときに、牛肉Mが表面シート3の内面に付着して底シート2から離れるのを防止する。このため、この構造の包装シート1は、牛肉Mを表面シート3に付着しないようにして、表面シート3を底シート2から分離できる。表面シート3を底シート2から分離した後、箸などを使用して牛肉Mを底シート2から取り出す。このとき、牛肉Mは、押さえシート7から引き出される。押さえシート7の幅が広すぎると、箸で牛肉Mを取り出すときに邪魔になる。また、狭すぎると表面シート3を分離するときに牛肉Mが付着しやすくなる。したがって、押さえシート7の幅は、たとえば1〜8cm、好ましくは2〜6cmとする。
【0027】
図3の包装シート1は、表面シート3を1枚としている。表面シート3は、底シート2の一端から突出して突出部にツカミ片6を設けている。さらに、1枚のプラスチックフィルムを折り返して、底シート2と表面シート3としている。
【0028】
図1ないし図3の包装シート1は、1枚の牛肉Mを包装しているが、包装シート1は、図4に示すように、複数枚の牛肉Mを包装することもできる。複数枚の牛肉Mは、図に示すように互いに重ならないように一列に並べて、あるいは、図示しないが、多少はラップする状態で並べることができる。このように包装される牛肉Mは、小さくスライスされた牛肉、たとえば、焼き肉用の肉とすることができる。複数枚の牛肉Mは、表面シート3を底シート2から分離して、手前から順に取り出すことができる。このようにして牛肉Mを取り出すと、食べたい分量だけ便利に取り出しできる。さらに、残った牛肉Mを、表面シート3と底シート2とで包装して、極めて簡単に、しかも衛生的に保存できる。
【0029】
ツカミ片6は、底シート2に付着されない。ここをつかんで表面シート3を底シート2から分離するためである。表面シート3と底シート2は、その側縁を加熱溶着して、剥離できるように付着され、あるいは、粘着剤で剥離できるように付着される。
【0030】
牛肉Mは、図に示すように、底シート2の上に保形プレート8を積層し、この保形プレート8の上に載せて包装している。保形プレート8の上に載せる牛肉Mは、図5に示すように、その周囲を裏側に折り返して保形プレート8の上に載せている。このように保形プレート8の周囲に沿って折り返される牛肉Mは、保形プレート8の外周に沿って綺麗に整形できる。このため、この保形プレート8は、牛肉Mを所定の形状として、底シート2の上に配設できる。ただ、保形プレート8の上に載せる牛肉Mは、図6に示すように、保形プレート8の周囲に沿って裏面に折り返して整形することもできる。この方法は、極めて簡単に牛肉Mを、保形プレート8に沿う所定の形状に整形できる特長がある。このように、保形プレート8は、凍結していない生肉を綺麗に整形して包装できる特長がある。ただ、牛肉Mは、保形プレート8で整形した後、凍結させてから底シート2と表面シート3で包装することもできる。
【0031】
保形プレート8は、底シート2の外形よりも小さくする。牛肉Mを所定の形状で底シート2の上に載せて、底シート2と表面シート3の側縁を付着するためである。保形プレート8は、プラスチック板とすることができる。プラスチック板には、たとえば、ポリプロピレン等を薄い板状に成形した物が使用できる。プラスチック板である保形プレート8は、プラスチックフィルムに比較して変形しない充分な保形性があり、薄い肉であっても確実に保形できる。さらに、この保形プレート8は表面から水分が浸透しないので、冷凍された肉を解凍するときに、上に載せた牛肉Mを綺麗に剥がすことができる特長がある。
【0032】
さらに、保形プレート8は、まな板として使用して、保形プレート8の上で牛肉Mをカットできる特長がある。この保形プレート8は、肉をまな板に移すことなく、保形プレート8上で牛肉をカットできるので、まな板を肉で汚すことなく、また、まな板の雑菌を肉に付着させることなく極めて便利にしかも衛生的に牛肉をカットできる特長がある。さらに、まな板として使用できる保形プレート8は、表面シート3を分離した状態で、保形プラプレート8上にある牛肉を、食べたい分量だけ包丁で切り取って極めて便利に調理できる特長がある。
【0033】
さらに、図7に示す保形プレート8は、下面に吸湿シート11を積層している。吸湿シート11は、底シート2と保形プレート8との間に積層して配設される。このように、下面に吸湿シート11を積層する保形プレート8は、牛肉Mから出る液体を吸湿シート11で吸収できるので、牛肉Mが湿潤な状態になるのを防止できる特長がある。吸湿シート11には、ろ紙、不織布のように、吸水性に優れたシート材が使用できる。
【0034】
さらに、図7に示す保形プレート8は、上面から下面に貫通する複数の貫通孔12を開口している。このように貫通孔12を有する保形プレート8は、牛肉Mから出る液体をこの貫通孔12に通過させて、効率よく吸湿シート11に吸収できる特長がある。図に示す貫通孔12は、細長いスリット状としている。スリットである貫通孔12は、保形プレート8上の肉を包丁等で切り取るときに、包丁の刃が貫通孔12に侵入しないように、包丁の刃の移動方向とクロスする方向に延長して開口される。細長い保形プレート8に載せられた肉は、普通、保形プレート8の短辺と平行な横方向に包丁を移動させて切り取られる。したがって、図に示す保形プレート8は、スリット状の貫通孔12を、保形プレート8の縦方向に延長して開口している。ただ、スリット状の貫通孔は、保形プレートの縦方向に対して多少は傾斜する方向に延長して設けることもできる。さらに、貫通孔は、必ずしもスリット状とする必要はなく、包丁の刃を侵入させることなく移動できる程度に小さい貫通孔を複数に開口することもできる。
【0035】
さらに、保形プレートは、必ずしもプラスチック板とする必要はなく、表面を防水加工した硬紙とすることもできる。この保形プレートは、防水加工された表面に肉を載せて、冷凍された肉を解凍後に、簡単かつ綺麗に剥がすことができる。さらに、硬紙である保形プレートは、まな板として使用して、その上で牛肉をカットできる特長もある。さらに、硬紙である保形プレートは、表側面のみを防水加工してこの面に肉を載せると共に、防水加工されていない裏側面を吸湿シートとして、牛肉から出る液体を吸収することもできる。このように、硬紙で製作される保形プレートは、簡単かつ安価に多量生産できると共に、廃棄して消却できる特長もある。
【0036】
図8に示す牛肉Mのパッケージは、底シート2と表面シート3の間に牛肉Mを包装している複数枚の小袋9を積層して外箱10に収納している。小袋9は、図1ないし図4に示すように、スライスされた牛肉Mの両面を底シート2と表面シート3からなる包装シート1で包装している。
【0037】
【発明の効果】
本発明の包装された牛肉と牛肉のパッケージは、牛肉を速やかに解凍できる特長がある。それは、本発明が、スライスされた牛肉の幅よりも広く、かつ側縁を剥離できるように付着している底シートと表面シートで牛肉の両面で挟んで包装しているからである。このように、両面が底シートと表面シートで包装される牛肉は、速やかに解凍できるので、極めて便利に調理できる。
【0038】
さらに、本発明は、表面シートの一端にツカミ片を設けて、このツカミ片をつかんで表面シートを底シートから分離するように剥離して、包装している牛肉を取り出すようにしている。このため、従来のラッピング用のフィルムのように、剥離するときに破損したり、水分で接着性が低下することなく、食べないで残った牛肉を簡単かつ綺麗に再包装できる特長がある。しかも、ツカミ片を持って表面シートを分離する構造は、牛肉を直接に手で触れないので、極めて清潔で衛生的であり、清潔かつ新鮮なまま一枚一枚調理できると共に、使用せずに残った肉も簡単に保存して、次回に安心して使用できる特長がある。
【0039】
さらにまた、本発明は、表面シートに透光部を設けているので、牛肉の表面を綺麗に見えるように包装でき、消費者が牛肉の品質を目で見て安心して購入できる特長もある。
【0040】
さらに、本発明の包装された牛肉は、底シートの上に保形プレートを積層して、保形プレートの上に牛肉を載せているので、この保形プレートをまな板として使用して、保形プレートの上で牛肉をカットできる特長がある。このように、まな板の役目を果たす保形プレートは、保形プレート上の牛肉を食べる最適量に切断して便利に調理できると共に、まな板を汚すことなく極めて衛生的に調理できる。とくに、包装された牛肉の一部を食べるのに極めて便利であり、必要なときに必要な分量を理想的に取り出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかる包装された牛肉の斜視図
【図2】本発明の他の実施例にかかる包装された牛肉の斜視図
【図3】本発明の他の実施例にかかる包装された牛肉の斜視図
【図4】本発明の他の実施例にかかる包装された牛肉の斜視図
【図5】図1ないし図3に示す包装された牛肉の断面図
【図6】本発明の他の実施例にかかる包装された牛肉の断面図
【図7】保形プレートの一例を示す斜視図
【図8】本発明の一実施例にかかる牛肉のパッケージの斜視図
【符号の説明】
1…包装シート
2…底シート
3…表面シート 3A…第1表面シート 3B…第2表面シート
4…透光部
5…非透光部
6…ツカミ片
7…押さえシート
8…保形プレート
9…小袋
10…外箱
11…吸湿シート
12…貫通孔
M…牛肉

Claims (14)

  1. スライスされた厚さが1〜5mmである牛肉(M)を両面で挟んで包装する底シート(2)と表面シート(3)を備える包装シート(1)で包装された牛肉であって、
    底シート (2) の上に、底シート (2) の外形よりも小さく、かつ表面から水分が浸透せず、しかも牛肉 (M) をカットするまな板として使用できる細長い保形プレート (8) を積層して、保形プレート (8) の上に牛肉 (M) を載せており、
    底シート(2)と表面シート(3)の幅は、スライスされた牛肉(M)の幅よりも広く、かつ表面シート(3)と底シート(2)の側縁は剥離できるように付着しており、なおかつ表面シート(3)は、内部の牛肉(M)が透けて見える透光部(4)を有し、さらに表面シート(3)は、一端に底シート(2)と牛肉(M)から分離しているツカミ片(6)を設けており、このツカミ片(6)をつかんで、表面シート(3)を底シート(2)から分離するように剥離して、底シート(2)と表面シート(3)の間に包装している牛肉(M)を取り出すようにしてなる包装された牛肉。
  2. 表面シート(3)が、ツカミ片(6)を設けているのと反対側の端を底シート(2)に連結している請求項1に記載される包装された牛肉。
  3. 表面シート(3)が、分離された第1表面シート(3A)と第2表面シート(3B)からなり、第1表面シート(3A)と第2表面シート(3B)は、底シート(2)の上でラップされて、ラップ部分において、第1表面シート(3A)と第2表面シート(3B)の両方にツカミ片(6)を設けており、第1表面シート(3A)と第2表面シート(3B)が底シート(2)から分離されて、包装している牛肉(M)を取り出すようにしてなる請求項1に記載される包装された牛肉。
  4. 第1表面シート(3A)と第2表面シート(3B)が、ツカミ片(6)を設けているのと反対側の端を底シート(2)に連結している請求項3に記載される包装された牛肉。
  5. 表面シート(3)と底シート(2)の側縁を加熱溶着して剥離できるように付着している請求項1に記載される包装された牛肉。
  6. 表面シート(3)と底シート(2)の側縁を粘着剤で剥離できるように付着している請求項1に記載される包装された牛肉。
  7. 表面シート(3)が透光性のプラスチックフィルムである請求項1に記載される包装された牛肉。
  8. 表面シート(3)が、周縁を非透光性とするプラスチックフィルムである請求項7に記載される包装された牛肉。
  9. 保形プレート (8) の下面に吸湿シート (11) を積層している請求項1に記載される包装された牛肉。
  10. 保形プレート(8)がプラスチック板である請求項に記載される包装された牛肉。
  11. 牛肉(M)が冷凍肉である請求項1に記載される包装された牛肉。
  12. 包装される牛肉(M)の重量が30〜150gである請求項1に記載される包装された牛肉。
  13. 小袋(9)と、複数枚の小袋(9)を積層して収納している外箱(10)からなる牛肉のパッケージであって、
    小袋(9)は、スライスされた厚さが1〜5mmである牛肉(M)を両面で挟んで包装する底シート(2)と表面シート(3)を備え、
    さらに、底シート (2) の上に、底シート (2) の外形よりも小さく、かつ表面から水分が浸透せず、しかも牛肉 (M) をカットするまな板として使用できる細長い保形プレート (8) を積層して、保形プレート (8) の上に牛肉 (M) を載せるようにしており、
    底シート(2)と表面シート(3)の幅は、スライスされた牛肉(M)の幅よりも広く、かつ表面シート(3)と底シート(2)の側縁は剥離できるように付着しており、なおかつ表面シート(3)は、少なくとも中央部分においては、内部の牛肉(M)が透けて見える透光性を有し、さらに表面シート(3)は、一端に底シート(2)から分離しているツカミ片(6)を設けており、このツカミ片(6)をつかんで、表面シート(3)を底シート(2)から分離するように剥離して、底シート(2)と表面シート(3)の間に包装している牛肉(M)を取り出すようにしてなる牛肉のパッケージ。
  14. 小袋(9)の表面シート(3)が、分離された第1表面シート(3A)と第2表面シート(3B)からなり、第1表面シート(3A)と第2表面シート(3B)は、底シート(2)の上でラップされて、ラップ部分において、第1表面シート(3A)と第2表面シート(3B)の両方にツカミ片(6)を設けており、第1表面シート(3A)と第2表面シート(3B)を別々に底シート(2)から分離して包装している牛肉(M)を取り出すようにしてなる請求項13に記載される牛肉のパッケージ。
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