JP3599611B2

JP3599611B2 - Door closer

Info

Publication number: JP3599611B2
Application number: JP24348999A
Authority: JP
Inventors: 一平野村; 耕二石田
Original assignee: Ryobi Ltd
Current assignee: Ryobi Ltd
Priority date: 1999-08-30
Filing date: 1999-08-30
Publication date: 2004-12-08
Anticipated expiration: 2019-08-30
Also published as: JP2001065233A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、引戸の開扉動作によってゼンマイバネが蓄勢され、その蓄勢力で引戸を閉扉方向に付勢して自動的に閉扉するための引戸用のゼンマイ式のドアクローザに関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、この種のドアクローザとしては、引戸の開扉によって蓄勢されて引戸を閉扉方向に付勢するゼンマイバネを備えたゼンマイ式のドアクローザが公知である。
【０００３】
該ドアクローザは、ゼンマイバネを内蔵しその外側端部（外周側端部）が固定されたドラムを備え、該ドラムにはワイヤー等の索条体がその一端を繋がれて巻き付けられている。そして、引戸を開くと索条体がドラムから繰り出されると共にドラムの回転に応じてゼンマイバネが蓄勢され、この蓄勢力で引戸は閉扉方向に付勢される。その後、開扉された引戸から手を離すと、ゼンマイバネの蓄勢力によってドラムが逆方向に回転し、ドラムの回転によって索条体が巻き取られて引戸が自動的に閉扉される。
【０００４】
また、ゼンマイバネのバネ力を調整するためのバネ調整部を備えたものもある。該バネ調整部は、ゼンマイバネの内側端部（中心側端部）が固定された調整軸を有し、該調整軸を回転させることで、ゼンマイバネを巻き上げたり巻き戻したりしてゼンマイバネのバネ力を調整できる構成となっている。
【０００５】
このバネ力調整によって、引戸の開扉状態におけるゼンマイバネの蓄勢力を増減でき、引戸の重量に応じてバネ力を増減したり、引戸の閉扉速度を変えること等ができる。
【０００６】
また、調整軸を回転させるには、ドライバー等の工具を用いたり、バネ調整部に調整軸と一体に回転する調整用のレバーを設け、そのレバーを手で回転操作すること等によって行われる。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】
一方、調整軸はゼンマイバネによって付勢されて、ゼンマイバネが巻き戻る方向に回転しようとしているため、バネ力を増加する際には、ゼンマイバネのバネ力に抗して調整軸を回転させることとなる。
【０００８】
しかしながら、従来においては、調整軸を回転させている際に、万一操作を誤って工具やレバー等から手が離れると、ゼンマイバネが解放されて調整軸が高速反転してゼンマイバネが急速に巻き戻ることになる。従って、バネ力調整を開始した状態よりもゼンマイバネが巻き戻ったりして、最初からバネ力調整をやり直す必要が生じる。そのため、バネ力調整を極めて慎重に行う必要があり、バネ力調整が不便であるという問題があった。
【０００９】
そこで本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされ、その課題とするところは、ゼンマイバネのバネ力調整中に万一操作を誤って手が離れる等してゼンマイバネが解放状態となった場合でも、調整軸部が緩やかに回転するようにして、バネ力調整を簡便に且つ安心して行うことができるドアクローザを提供することにある。
【００１０】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決すべくなされたものであり、本発明に係るドアクローザは、引戸の開扉によって蓄勢されて引戸を閉扉方向に付勢するゼンマイバネ７と、該ゼンマイバネ７のバネ力を調整するためのバネ調整部とを備え、該バネ調整部は、ゼンマイバネ７の内側端部が固定された調整軸部５を有し、該調整軸部５を回転させてゼンマイバネ７を巻き上げ又は巻き戻しすることによりゼンマイバネ７のバネ力を調整できるよう構成されてなるドアクローザであって、前記調整軸部５の回転に回転抵抗を与える抵抗体６を備えてなることを特徴とする。
【００１１】
本発明に係るドアクローザにあっては、ゼンマイバネ７を巻き上げるように調整軸部５を回転するとゼンマイバネ７のバネ力が増し、逆に巻き戻すように回転すればバネ力を減少させることができる。
【００１２】
また、調整軸部５は、ゼンマイバネ７によって付勢されてゼンマイバネ７が巻き戻る方向に回転しようとしている。そのため、バネ力を増加させる時には、ゼンマイバネ７のバネ力に抗して調整軸部５を回転させることになるが、抵抗体６が調整軸部５の回転に回転抵抗を与えるため、万一操作を誤って手を離す等してゼンマイバネ７が解放状態となっても、この回転抵抗によって調整軸部５の回転が抑制され、調整軸部５は緩やかに回転し、ゼンマイバネ７も徐々に巻き戻ることになる。尚、解放状態とは、外部からゼンマイバネ７の巻き状態を維持しようとする力がゼンマイバネ７に作用していない状態を意味する。
【００１３】
従って、万一回転操作を誤っても、慌てることなく調整を再開することができ、また、必要以上に慎重になることなく安心してバネ力調整を行うことができるのである。更に、逆にバネ力を弱める場合には、抵抗体６による回転抵抗によって調整軸部５が緩やかに回転していくので、所望の状態まで巻き戻った段階で調整軸部５の回転を止めてバネ力調整を終えることができる。
【００１４】
尚、バネ力の調整で調整軸部５を過度に回転してゼンマイバネ７を閉扉状態において巻き上げすぎると、開扉によってゼンマイバネ７が蓄勢される際にゼンマイバネ７の有効巻き数を越えてしまって故障の原因となる。そのため、ゼンマイバネ７のバネ力の調整範囲を制限する制限手段を備えることが好ましく、これにより、誤って調整軸部５を過度に回転させてゼンマイバネ７が破損することが防止される。
【００１５】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態について図１乃至図７を参酌しつつ説明する。
本実施形態におけるドアクローザは、引戸の開扉によって蓄勢されて引戸を閉扉方向に付勢するゼンマイバネと、該ゼンマイバネのバネ力を調整するためのバネ調整部とを備え、前記バネ調整部は、ゼンマイバネの内側端部が固定された調整軸部と、該調整軸部を回転させるための手で回転操作可能に構成された回転操作部とからなる。以下、具体的に説明する。
【００１６】
図１及び図２において、１は、ドアクローザを取り付けるための取付板で、該取付板１は、引戸の開閉方向（図１における左右方向）の一端部が折り曲げられて折曲部１ａが形成され、全体としてＬ字状に形成されてなる。また、該取付板１には、取り付け用ビス２が螺合する取付孔３が上下対称位置に形成されてなる。
【００１７】
該取付板１には、支持軸４がその基端部をカシメ等されることにより固定されてなり、該支持軸４は取付板１の上下方向中央に位置している。該支持軸４には、前記調整軸部として円筒状の調整軸５が挿入されてなり、調整軸５は支持軸４に軸支されてなる。また、該調整軸５の基端部には、支持軸４の外周面と調整軸５の内周面との間に隙間が形成されてなり、該筒状の隙間には抵抗体としてのＯリング６が上下多段に介在されてなる。
【００１８】
一方、ゼンマイバネ７を内蔵するドラム８が、調整軸５に基端部側と先端部側の二箇所のベアリング９，９を介して軸支されてなる。前記ゼンマイバネ７は、その外側端部（外周側端部）がドラム８に固定され、その内側端部７ａ（中心側端部）が前記調整軸５に固定されてなる。
【００１９】
また、前記ドラム８には、軸方向両端部に各々フランジ部８ａが形成されてなり、両フランジ部８ａ，８ａの間の周壁部８ｂにはワイヤー等の索条体１０が巻き付けられている。該索条体１０は、その基端部１０ｂがドラム８に固定されて、互いに重なり合わないように周壁部８ｂに所定回数巻回してなる。そして、ドラム８と前記取付板１の折曲部１ａとの間に位置するローラ１１に所定角度巻き付いて水平方向の姿勢とされて折曲部１ａの貫通孔１ｂを貫通してなり、その先端部１０ａはリング状に形成されると共に、ワッシャ１２が取り付けられて貫通孔１ｂからドラム８側へ抜けることが防止されている。
【００２０】
尚、前記貫通孔１ｂは、ドアクローザの上下方向中央に形成されると共に、図２の如く、折曲部１ａの折曲方向（ドラム８の回転中心軸方向）に沿って長い長孔状に形成されてなる。即ち、索条体１０の上下方向の引き出し位置は、ドラム８の回転中心と略一致しており、前記上下の取付孔３，３の中間に位置してなる。換言すれば、ドアクローザを図１の状態とは左右逆の状態にして取り付けても、索条体１０の引き出し高さが変化しないように、引き出し高さから上下対称の位置に取り付け位置である取付孔３を設けているのである。
【００２１】
一方、索条体１０の基端部１０ｂ側について説明すると、まず、図３のようにドラム８の一方のフランジ部８ａ（本実施形態では調整軸５の基端部側のフランジ部８ａ）には、複数の貫通孔１３と止まり孔１４とが形成されてなる。複数の貫通孔１３はフランジ部８ａを厚み方向（ドラム８の回転中心軸方向）に貫通し、該貫通孔１３を索条体１０が順に前後に蛇行するように挿通している。
【００２２】
また、前記止まり孔１４は、図４及び図５の如く、フランジ部８ａと周壁部８ｂとの境界にドラム８の軸方向に形成され、ドラム８の取付板側端面８ｃに開口すると共に、その反対側略半分は周壁部８ｂから側方に開口してなる。そして、前記索条体１０の基端部１０ｂには円柱状の端子１５が取り付けられ、該端子１５が止まり孔１４にはまり込んで端子１５が止まり孔１４から抜けないように構成されることによって、索条体１０の基端部１０ｂがドラム８に係止されている。
【００２３】
このように、索条体１０の基端部１０ｂ（ドラム８側の固定部）を、ドラム８の外部及びゼンマイバネ収容空間の何れにも突出させずにドラム８内に収納してなるので、他の部品との干渉を防止できて省スペース化が図れる。しかも、索条体１０を複数の貫通孔１３に蛇行するように挿通させることで、索条体１０が最後まで繰り出されても、直接端子１５に負荷がかかり難くなり、索条体１０が抜けることなく確実にドラム８との固定状態を維持できる。
【００２４】
また一方、前記調整軸５はドラム８を貫通し、ドラム８の端面から突出した調整軸５の先端部には、前記回転操作部としての調整レバー１６が調整軸５と一体的に回転するように設けられてなる。該調整レバー１６は、調整軸５の軸方向に弾性変形可能な板バネからなり、その基端部が調整軸５の先端部の段部と相対回転不能に係合し且つ、前記支持軸４の先端部に螺着したビス１７によって調整軸５からの抜け止めがされている。また、調整レバー１６の先端部には、ゴム製の摘み部１８がドラム８と反対側の面に取り付けられてなる。
【００２５】
このように、調整軸５と調整レバー１６とからゼンマイバネ７のバネ力を調整するバネ調整部が構成され、本実施形態では、図１において、調整レバー１６を時計回り（図１の矢印Ｐ方向）に回転させることでゼンマイバネ７が巻き上げられてそのバネ力を強めることができる。そこで、調整レバー１６の先端部は、前記ローラ１１のローラ支軸１９に当接してその反時計方向の回転が止められている。
【００２６】
該ローラ支軸１９は、その基端部が前記取付板１にカシメ等されて固定されており、支持軸４と略平行に設けられ、その先端部には係合溝２０が形成されている。該係合溝２０に調整レバー１６の先端部が係合することによって、通常状態において調整レバー１６がローラ支軸１９の軸方向に移動することが阻止される。
【００２７】
次に、以上の構成からなるドアクローザの使用状態について説明する。
図６のように、上枠５０に固定されたレール５１にドアクローザを取り付けるが、取付孔３に取り付け用ビス２を螺入した状態で、レール５１の上下溝に取付板１をはめ込み、取り付け用ビス２を締め込んでレール５１に取り付け用ビス２の先端を押しつけていくことにより、取付板１が上下溝の前面側に押圧されて固定される。
この取り付けの際、索条体１０の引き出し方向がレール５１の長手方向（水平方向）となるようにする。そして、二箇所の滑車５２を介してレール５１に吊り下げられている引戸５３にドアクローザの索条体１０の先端部１０ａを取り付ける。
【００２８】
索条体１０の先端部１０ａの取り付け位置は、図６では滑車５２に取り付けているが、引戸５３自体でもよく、あるいは、引戸５３と共に移動する他の部材に取り付けてもよい。また、引戸５３側にドアクローザを取り付けて、レール５１等の固定側に索条体１０の先端部１０ａを取り付けることも可能である。
【００２９】
一方、図６に示す引戸５３は図中の左側に開かれるものであるが、右側に開く引戸５３にもこのドアクローザを左右反転させることで用いることができる。即ち、索条体１０の引き出し高さに対して上下の取付孔３が対称位置にあるため、ドアクローザを左右何れの向きに使用しても、引き出し高さが変化せず、従って、同様に索条体１０の先端部１０ａを滑車５２に取り付けて使用することができ、利便性に優れる。
【００３０】
また、索条体１０の先端部１０ａを滑車５２等に取り付ける場合には、図４に示すように、索条体１０がドラム８に斜めに巻き取られるように、索条体１０の前後方向の取り付け位置を設定することが好ましく、これにより、ドラム８に巻回される際に索条体１０の巻き取り位置が少しずつずれ、索条体１０同士が互いに重なり合うことがないので、索条体１０同士の接触音を防止することができる。この際、取付板１の折曲部１ａの貫通孔１ｂが前後方向に長い長孔状なるため、ドラム８に対して斜めに設定しやすいという利点がある。
【００３１】
尚、索条体１０の巻き取り方向がドラム８の回転方向に対して斜めになればよいので、索条体１０自体を斜めにする以外にも、ドラム８やローラ１１を斜めにしてもよい。
【００３２】
一方、このようにしてレール５１に取り付けられた後、引戸５３を開くと、その開扉動作に応じて索条体１０がドラム８から繰り出されると共に、ドラム８の回転によってゼンマイバネ７が蓄勢されていく。そして、その蓄勢されたゼンマイバネ７はドラム８を反対側に回転させようと付勢し、その力が索条体１０を介して引戸５３に作用する。即ち、ゼンマイバネ７は開扉された引戸５３を閉扉方向に付勢することとなるので、引戸５３から手を離すと、ゼンマイバネ７の蓄勢力によってドラム８が反転して索条体１０を巻き取り、引戸５３が自動的に閉扉される。
【００３３】
かかる引戸５３の閉扉速度あるいは閉扉可能な引戸５３の重量等は、ゼンマイバネ７の蓄勢力に左右され、この蓄勢力は、閉扉状態におけるゼンマイバネ７のバネ力の設定によって決定される。本実施形態のドアクローザにあっては、このバネ力を調整するためのバネ調整部を備えてなるので、バネ力の調整を自由に行うことができる。以下、このバネ力調整作業について説明する。
【００３４】
通常の状態においては、図１や図２のように、調整レバー１６がローラ支軸１９に係止されてその回転が止められた状態にあるので、引戸５３を開閉してドラム８が回転しても、調整軸５は回転することがない。また、係合溝２０に調整レバー１６の先端部が係合しているので、不用意に調整レバー１６に板厚方向の力が作用しても回転停止状態が維持される。
【００３５】
ここからバネ力を強くしたい場合には、調整レバー１６の摘み部１８を摘んで調整レバー１６を時計方向に回転させる。このように調整レバー１６を回転させることで自動的に係合溝２０との係合が解除されると共に、調整軸５も一体的に回転してゼンマイバネ７が巻き上げられる。尚、本実施形態ではゼンマイバネ７の巻き上げ方向は時計方向となっている。
【００３６】
そして、調整レバー１６を一回転させる直前（約３５０度）まで回転させると、ローラ支軸１９に接触する位置に到達するが、ここで、図７のように、摘み部１８を持ち上げて、調整レバー１６をドラム８と反対側（ローラ支軸１９の軸方向先端部側）に向けて反らせることによって容易にローラ支軸１９を乗り越えることができる。その後、調整レバー１６から手を離すと、調整レバー１６はその弾性復元力によって自動的に元の撓みのない初期状態に戻ってローラ支軸１９の係合溝２０に係合する。
【００３７】
更に、バネ力を強めたい場合には、調整レバー１６を時計方向に繰り返し回転させればよく、調整レバー１６の一回転分を最小調整幅として、自由にバネ力を調整することができる。しかも、ドライバー等の工具を一切使用せずに、手で調整レバー１６を回転操作するのみで調整できるうえに、調整レバー１６が弾性を有してなるので回転操作も容易である。
尚、調整レバー１６の一回転分を最小調整幅としたが、例えば、取付板１の幅を大きくして、ローラ支軸１９と調整軸５を中心として１８０度対称の位置に別途ローラ支軸１９を設けて、調整レバー１６の半回転分を最小調整幅とすることもできる。このように、ローラ支軸１９を任意の位置に複数設けることで、より一層バネ力の微調整を行うことができる。
【００３８】
しかも、調整軸５の内周面と支持軸４の外周面との間にＯリング６を介在させＯリング６が調整軸５の回転を抑制する回転抵抗を調整軸５に与えるので、調整レバー１６の回転操作中に万一手が滑るなどして調整レバー１６を離しても、調整レバー１６が急激に反転するということがなく、調整軸５がＯリング６から回転抵抗を受けて緩やかに回転する。従って、手で回転操作する部位である調整レバー１６も低速で回転することとなり作業者に対して安全である。また、調整中に手を離しても慌てて調整レバー１６を手で押さえる等の必要もないので、安心して調整することができるのである。
【００３９】
そのうえ、調整レバー１６はローラ支軸１９に当接してその回転を停止するので、回転操作中に手を離しても一回転以下の戻りで済み、調整開始状態を越えて更にゼンマイバネ７が巻き戻るということがないので、その意味でも安心して調整することができるのである。
【００４０】
一方、逆にバネ力を弱くする場合にはより一層簡便にできる。即ち、調整レバー１６を持ち上げてローラ支軸１９を反時計方向に乗り越えさせる動作のみで、以降は、ゼンマイバネ７の付勢によって自動的に調整レバー１６が一回転してローラ支軸１９に当接する。従って、作業者はこの動作のみで自動的にバネ力を調整レバー１６の一回転分ずつ弱めることができるのである。
【００４１】
しかも、Ｏリング６による回転抵抗によって、調整レバー１６が緩やかに反転していくので、作業者にとっても極めて安全である。このようにバネ力を減少させる調整の時においても、調整レバー１６の回り止めとしてローラ支軸１９を設けていることにより、一度にゼンマイバネ７が全て巻き戻ってしまうことがなく確実に所望の値に調整することができる。
【００４２】
また、このバネ力を減少させる調整時において、調整レバー１６に弾性を持たせたことによる効果が発揮される。即ち、調整レバー１６を撓ませてローラ支軸１９を乗り越えた後は、自動的に係合溝２０と係合する高さに復帰するので、確実にローラ支軸１９に当接して回転が停止するからである。
【００４３】
尚、抵抗体はＯリング６に限定されるものではなく、Ｏリング６以外の弾性体を支持軸４と調整軸５との摺動部分に介在させてもよい。また、調整軸５に直接回転抵抗を与えるよう構成したが、回転操作部としての調整レバー１６に接触して回転抵抗を与えるように抵抗体を設けてもよく、何れにしても、抵抗体は調整軸部の回転に回転抵抗を与えるものであればよい。
【００４４】
また、図８のように、取付板１の折曲部１ａ外側に弾性体からなる戸当たり具２１を取り付けることもでき、この場合には、引戸５３の閉扉時において、図６に二点破線で示すように滑車５２に戸当たり具２１が当接してクッション効果を発揮させることができる。
【００４５】
尚、上記実施形態では、調整レバー１６をドラム８から離れる方向に反らせることでローラ支軸１９による回転停止状態を解除することができる構成としたが、図９の如く、ローラ支軸１９の係合溝２０の基端部側に調整レバー１６が通過可能なように窪み部２２を形成し、図９（ロ）のように、調整レバー１６をドラム８側に反らせることで窪み部２２を通過させてもよい。
【００４６】
更に、回転操作部として調整レバー１６を設けたが、これ以外にも種々の形態を採用することができ、例えば、図１０に示すようにダイヤル式とすることもできる。該形態においては、調整軸５の先端部に調整レバー１６にかえて調整ダイヤル２３が取り付けられ、調整ダイヤル２３の回り止めとして以下の構成が採用されてなる。即ち、調整ダイヤル２３とドラム８との間には、取付板１と略水平なカバー板２４が設けられ、該カバー板２４は取付板１との間の支柱によって支えられて調整軸５の軸方向の位置が決められている。
【００４７】
そして、前記調整ダイヤル２３には、カバー板２４側に開口する凹部２５が少なくとも一箇所設けられてなる。該実施形態では、調整軸５（調整ダイヤル２３の回転中心）を中心とする同一円状に１８０度毎に合計二箇所の凹部２５が形成されてなり、各凹部２５には各々ボール２６がはめ込まれ、且つ、該ボール２６をカバー板２４側に押圧付勢する押圧手段としてのスプリング２７も挿入されている。一方、カバー板２４には、調整ダイヤル２３の凹部２５と同一円状に、前記ボール２６の一部が入り込む係合孔２８が二箇所形成されてなる。該ボール２６及び係合孔２８が調整ダイヤル２３の回り止めとして機能する。
【００４８】
そして、通常は、スプリング２７によってボール２６が押圧されて各係合孔２８にボール２６の一部がはまり込んだ状態にあり、これにより調整ダイヤル２３の回転が止まった状態となる。この状態から調整ダイヤル２３を手で回転操作することによって上述と同様にバネ力を調整することができるが、この場合には、調整ダイヤル２３を回転させると、ボール２６が係合孔２８から出てスプリング２７を圧縮する。同時に、カバー板２４表面を調整ダイヤル２３の回転に伴ってボール２６が転動し、一定角度（１８０度）回転すると、次の係合孔２８にボール２６がはまり込み、その段階で調整ダイヤル２３の回転が止まる。更に、バネ力を強める場合には、次の係合孔２８にボール２６がはまり込むまで調整ダイヤルを半回転すればよい。
【００４９】
また、バネ力を弱める場合には、調整ダイヤル２３を反対側に僅かに回転させてボール２６の係合を解除するだけで、後は自動的に調整ダイヤル２３がゼンマイバネ７のバネ力によって回転して、ボール２６が他方の係合孔２８にはまり込んで自動的に回転が停止する。尚、Ｏリング６による回転抵抗は上記実施形態の場合と同様である。
【００５０】
このように、調整レバー１６の場合のローラ支軸１９や、調整ダイヤル２３の場合の係合孔２８とボール２６のように、回転操作部の回転を止める回り止めを設けると共に、この回り止めによる回転操作部の回転停止状態を、弾性部材（調整レバー１６、スプリング２７）の弾性変形によって解除する構成を採用することにより、調整が極めて容易になるという利点がある。
【００５１】
以上説明したように、回転操作部の回転操作という単純な操作でバネ力を容易に調整することができるが、回転操作部を過度に回転してゼンマイバネ７を閉扉状態において巻き上げすぎると、引戸５３を開扉した時にゼンマイバネ７がその有効巻き数を越えて破損することになる。
【００５２】
そこで、ゼンマイバネ７のバネ力の調整範囲を制限する制限手段を備えることが好ましく、以下、調整軸部の回転角度もしくは回転可能数に制限を与える制限手段を備えた形態について説明する。
図１１に示すドアクローザは、調整レバー１６を備えてなるものであり、ドラム８の手前側にはカバー板２４が設けられ、図示しない支柱によって取付板１に固定され、調整レバー１６はカバー板２４の手前側に位置してなる。また、調整レバー１６の回り止めとしては、ローラ支軸１９ではなく、別途ストッパーピン２９をカバー板２４に設けている。尚、調整レバー１６が弾性を有して板厚方向に撓むことができる点は上述したのと同様である。
【００５３】
そして、該実施形態においては、カバー板２４にギヤ軸３０が取り付けられ、該ギヤ軸３０に略半円状の制限ギヤ３１が軸支されてなる。一方、調整軸５には、調整レバー１６と一体的に回転するようピン３３で調整レバー１６と連結され且つ前記制限ギヤ３１と噛合する調整ギヤ３４が取り付けられてなる。
【００５４】
該調整ギヤ３４には、制限ギヤ３１と噛合する歯部３４ａが一箇所設けられており、バネ力調整において調整レバー１６を回転させると、調整ギヤ３４の歯部３４ａが制限ギヤ３１と所定角度のみかみ合うこととなり、その後は制限ギヤ３１とはかみ合わずに回転する。従って、調整レバー１６が一回転しても、制限ギヤ３１は調整ギヤ３４の歯部３４ａとかみ合っている間の所定角度分だけしか回転しない。
【００５５】
このようにして調整レバー１６を時計方向に所定回数回転させてゼンマイバネ７を巻き上げていくと、やがて、図１１（ロ）に示すように、制限ギヤ３１に設けられた突起３２が調整ギヤ３４に当接することになり、これ以降は調整レバー１６を時計方向に回転させることができなくなる。つまり、この状態がバネ力の調整範囲の上限である。
【００５６】
同様にして、調整レバー１６を逆方向（反時計方向）に回転してゼンマイバネ７のバネ力を弱めていくこともできるが、その場合には、制限ギヤ３１も調整レバー１６の一回転毎に所定角度ずつ逆方向に回転し、やがて、制限ギヤ３１に設けたもう一つの反対側の突起３２が調整ギヤ３４に当接することになる。そして、この状態がバネ力の調整範囲の下限となり、上述した上限とによりバネ力の調整範囲が決定される。
【００５７】
以上のように、本実施形態は、制限手段として調整ギヤ３４と制限ギヤ３１とを備えたことにより、調整レバー１６を過度に回転させてゼンマイバネ７を破損させるというおそれがなく、故障を未然に防止することができる。
【００５８】
次に、制限手段として別の構成を採用したドアクローザについて図１２を用いて説明すると、該実施形態では、制限手段として線形状の渦巻きゼンマイ３５を備えてなるものである。該渦巻きゼンマイ３５は、一端部３５ａ（外側端部）がカバー板２４に固定され、他端部３５ｂ（中心側端部）が調整レバー１６に固定されて、調整レバー１６とカバー板２４との間の間隙に設けられてなり、調整レバー１６には渦巻きゼンマイ３５を支持すべく、その基端部に調整軸５を中心とする円形の円板部３６が形成されてなる。該円板部３６には、その内側の渦巻きゼンマイ３５の状態を外部から部分的に垣間見ることができるように、径方向にスリット状の切欠３７が形成されてなる。尚、渦巻きゼンマイ３５の巻き上げ方向は、ドラム８に内蔵されたゼンマイバネ７の巻き上げ方向と同じである。
【００５９】
そして、調整レバー１６を時計方向に回転させてバネ力を強めていくと、渦巻きゼンマイ３５が徐々に調整軸５に巻き付けられて巻き上げられていき、調整レバー１６を一定回数回転させると、図１２（ロ）のように渦巻きゼンマイ３５が密着状態となってバネ力の調整範囲の上限となる。このようにバネ力の調整範囲をその上限のみ制限するよう構成することも可能である。
【００６０】
更に、切欠３７から渦巻きゼンマイ３５の巻き状態が確認できるので、調整範囲の上限に対する目安が得られ、また、渦巻きゼンマイ３５の一部に着色等の目印部３８を設けることにより、より一層容易に渦巻きゼンマイ３５の巻き状態を把握でき、バネ力の調整の利便性もより一層向上できる。尚、渦巻きゼンマイ３５でなくワイヤー等の索条体を使用することも可能である。
【００６１】
尚、上記実施形態では、回転操作部が調整軸部と別体に構成されてなるが、両者が一体であってもよく、また、回転操作部を設けて手で回転操作可能に構成したが、手で回転操作する回転操作部をバネ調整部に設けずに、調整軸部をドライバー等の工具で回転する構成としてもよい。
【００６２】
【発明の効果】
以上のように、調整軸部の回転に回転抵抗を与える抵抗体を備えたことにより、バネ力の調整中に万一手が滑ったりしても、調整軸部が緩やかに回転するので、慌てることなく安心して調整作業ができ、必要以上に慎重になる必要もなく簡便に行うことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施形態におけるドアクローザを示す一部破断線を含む正面図。
【図２】図１のＡ−Ａ断面図。
【図３】図１のＢ−Ｂ断面図。
【図４】同実施形態のドアクローザを示す一部破断線を含む底面図。
【図５】図４のＣ部拡大図。
【図６】同実施形態のドアクローザの使用状態を示す正面図。
【図７】同実施形態のドアクローザの使用状態を示す断面底面図。
【図８】他実施形態のドアクローザを示し、（イ）は正面図、（ロ）は側面図。
【図９】他実施形態のドアクローザを示し、（イ）は通常状態の断面底面図、（ロ）はバネ力調整状態の断面底面図。
【図１０】他実施形態のドアクローザを示し、（イ）は正面図、（ロ）は（イ）のＤ−Ｄ断面図。
【図１１】他実施形態のドアクローザを示し、（イ）はバネ力の調整範囲内の状態を示す正面図、（ロ）はバネ力の調整範囲の上限の状態を示す正面図。
【図１２】他実施形態のドアクローザを示し、（イ）はバネ力の調整範囲内の状態を示す正面図、（ロ）はバネ力の調整範囲の上限の状態を示す正面図。
【符号の説明】
５…調整軸（調整軸部）、６…Ｏリング（抵抗体）、７…ゼンマイバネ[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
BACKGROUND OF THE INVENTION 1. Field of the Invention The present invention relates to a mainspring type door closer for a sliding door, which accumulates a mainspring by an opening operation of the sliding door and urges the sliding door in a closing direction by the accumulating force to automatically close the door.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, as this type of door closer, a spring-type door closer equipped with a mainspring that is charged by opening a sliding door and biases the sliding door in a closing direction is known.
[0003]
The door closer includes a drum having a built-in mainspring and an outer end (outer end) fixed to the drum, and a cord such as a wire is wound around the drum with one end thereof connected. Then, when the sliding door is opened, the cord body is extended from the drum, and the spring is charged in accordance with the rotation of the drum, and the sliding door is urged in the closing direction by the stored force. Thereafter, when the hand is released from the opened sliding door, the drum rotates in the opposite direction due to the accumulated force of the mainspring, and the cord is wound up by the rotation of the drum, and the sliding door is automatically closed.
[0004]
Some springs include a spring adjusting unit for adjusting the spring force of the mainspring. The spring adjustment unit has an adjustment shaft to which the inner end (center end) of the mainspring is fixed, and rotates the adjustment shaft to wind up or rewind the mainspring to reduce the spring force of the mainspring. It has a configuration that can be adjusted.
[0005]
By this spring force adjustment, the accumulating force of the spring in the open state of the sliding door can be increased or decreased, and the spring force can be increased or decreased according to the weight of the sliding door, and the closing speed of the sliding door can be changed.
[0006]
In order to rotate the adjustment shaft, a tool such as a screwdriver is used, or an adjustment lever that rotates integrally with the adjustment shaft is provided in the spring adjustment portion, and the lever is manually rotated to perform the operation.
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
On the other hand, since the adjustment shaft is urged by the mainspring to rotate in a direction in which the mainspring rewinds, when increasing the spring force, the adjustment shaft is rotated against the spring force of the mainspring.
[0008]
However, in the related art, if the operator accidentally removes the hand from a tool, a lever, or the like while rotating the adjustment shaft, the spring is released, the adjustment shaft is inverted at a high speed, and the spring is quickly rewound. Will be. Therefore, the mainspring rewinds from the state where the spring force adjustment is started, and it is necessary to perform the spring force adjustment again from the beginning. Therefore, it is necessary to adjust the spring force very carefully, and there is a problem that the adjustment of the spring force is inconvenient.
[0009]
Therefore, the present invention has been made in view of the above-described conventional problems, and the problem is that even when the spring is released due to an accidental release of the operation during the adjustment of the spring force of the mainspring, for example. Another object of the present invention is to provide a door closer in which the adjustment shaft portion is gently rotated so that the spring force can be easily and safely adjusted.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
SUMMARY OF THE INVENTION The present invention has been made to solve the above-described problems, and a door closer according to the present invention includes a mainspring spring 7 that is charged by opening a sliding door and urges the sliding door in a closing direction, and a spring force of the mainspring 7. And a spring adjusting portion for adjusting the angle. The spring adjusting portion has an adjusting shaft portion 5 to which an inner end portion of the mainspring spring 7 is fixed, and the adjusting shaft portion 5 is rotated to wind up the mainspring spring 7 or A door closer configured to be able to adjust the spring force of the mainspring spring 7 by rewinding, comprising a resistor 6 that applies a rotational resistance to the rotation of the adjustment shaft 5.
[0011]
In the door closer according to the present invention, the spring force of the mainspring spring 7 increases when the adjustment shaft portion 5 is rotated so as to wind up the mainspring spring 7, and the spring force can be reduced by rotating the adjustment shaft portion 5 to rewind the mainspring spring 7.
[0012]
Further, the adjustment shaft portion 5 is urged by the mainspring 7 to rotate in a direction in which the mainspring 7 rewinds. Therefore, when increasing the spring force, the adjustment shaft 5 is rotated against the spring force of the mainspring 7. However, since the resistor 6 gives a rotation resistance to the rotation of the adjustment shaft 5, the operation is Even if the user releases his / her hand by mistake, the rotation of the adjustment shaft 5 is suppressed by this rotational resistance, the adjustment shaft 5 rotates slowly, and the spring 7 is gradually rewound. Will be. The released state means a state in which a force for maintaining the wound state of the mainspring 7 from outside is not acting on the mainspring 7.
[0013]
Therefore, even if the rotation operation is erroneous, the adjustment can be resumed without panic, and the spring force adjustment can be performed without worrying more than necessary. In contrast, when the spring force is weakened, the adjustment shaft 5 is gradually rotated by the rotation resistance of the resistor 6, so that the rotation of the adjustment shaft 5 is stopped at the stage where the adjustment shaft 5 is returned to a desired state. The spring force adjustment can be completed.
[0014]
If the adjustment shaft 5 is excessively rotated to adjust the spring force and the mainspring spring 7 is wound up too much in the closed state, the effective number of windings of the mainspring spring 7 is exceeded when the mainspring spring 7 is charged by opening the door. Failure to do so may result. Therefore, it is preferable to provide a limiting means for limiting the adjustment range of the spring force of the mainspring 7, thereby preventing the adjustment shaft 5 from being excessively rotated by mistake and damaging the mainspring 7.
[0015]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS.
The door closer in the present embodiment includes a spring that is charged by the opening of the sliding door and biases the sliding door in the closing direction, and a spring adjustment unit that adjusts the spring force of the spring. It comprises an adjustment shaft portion to which the inner end of the mainspring is fixed, and a rotation operation portion configured to be rotatable by hand for rotating the adjustment shaft portion. Hereinafter, a specific description will be given.
[0016]
1 and 2, reference numeral 1 denotes a mounting plate for mounting a door closer. The mounting plate 1 has a bent portion 1a formed by bending one end of the sliding door in the opening and closing direction (the left-right direction in FIG. 1). Are formed in an L-shape as a whole. The mounting plate 1 is formed with mounting holes 3 into which mounting screws 2 are screwed, at vertically symmetric positions.
[0017]
A support shaft 4 is fixed to the mounting plate 1 by caulking the base end thereof, and the support shaft 4 is located at the center of the mounting plate 1 in the vertical direction. A cylindrical adjustment shaft 5 is inserted into the support shaft 4 as the adjustment shaft portion, and the adjustment shaft 5 is supported by the support shaft 4. A gap is formed at the base end of the adjusting shaft 5 between the outer peripheral surface of the support shaft 4 and the inner peripheral surface of the adjusting shaft 5, and the cylindrical gap has an O as a resistor. The ring 6 is interposed in upper and lower stages.
[0018]
On the other hand, a drum 8 containing a mainspring 7 is supported by the adjusting shaft 5 via two bearings 9 on the base end side and the tip end side. The spring 7 has an outer end (outer end) fixed to the drum 8 and an inner end 7 a (center end) fixed to the adjustment shaft 5.
[0019]
A flange 8a is formed on each end of the drum 8 in the axial direction, and a cord 10 such as a wire is wound around a peripheral wall 8b between the flanges 8a. The cord body 10 has a base end 10b fixed to the drum 8, and is wound around the peripheral wall 8b a predetermined number of times so as not to overlap with each other. Then, the roller 11 is wound around the roller 11 positioned between the drum 8 and the bent portion 1a of the mounting plate 1 at a predetermined angle so as to be in a horizontal posture and penetrate through the through hole 1b of the bent portion 1a. The portion 10a is formed in a ring shape, and has a washer 12 attached thereto to prevent the portion 10a from coming out of the through hole 1b to the drum 8 side.
[0020]
The through hole 1b is formed at the center in the vertical direction of the door closer, and as shown in FIG. 2, is formed in a long hole shape along the bending direction of the bent portion 1a (the rotation center axis direction of the drum 8). Be done. That is, the pull-out position in the vertical direction of the cord body 10 substantially coincides with the rotation center of the drum 8 and is located between the upper and lower mounting holes 3. In other words, even if the door closer is mounted in a state where the door closer is left-right reversed from the state shown in FIG. The hole 3 is provided.
[0021]
On the other hand, the base end 10b side of the cord body 10 will be described. First, as shown in FIG. 3, one of the flanges 8a of the drum 8 (the flange 8a on the base end side of the adjustment shaft 5 in the present embodiment). Is formed with a plurality of through holes 13 and blind holes 14. The plurality of through-holes 13 penetrate the flange portion 8a in the thickness direction (the direction of the rotation center axis of the drum 8), and are inserted through the through-holes 13 so that the cords 10 meander back and forth in order.
[0022]
4 and 5, the blind hole 14 is formed in the axial direction of the drum 8 at the boundary between the flange portion 8a and the peripheral wall portion 8b, and is opened at the end face 8c of the drum 8 on the mounting plate side. A substantially half of the opposite side is opened laterally from the peripheral wall portion 8b. A columnar terminal 15 is attached to the base end portion 10b of the cord body 10 so that the terminal 15 fits into the stop hole 14 so that the terminal 15 does not come out of the stop hole 14. The base end 10 b of the cord body 10 is locked to the drum 8.
[0023]
As described above, since the base end portion 10b (fixed portion on the drum 8 side) of the cord body 10 is housed in the drum 8 without protruding to any of the outside of the drum 8 and the spring spring accommodating space. Can be prevented from interfering with other components, thereby saving space. Moreover, by inserting the cable body 10 in a meandering manner through the plurality of through holes 13, even if the cable body 10 is extended to the end, it is difficult to directly apply a load to the terminal 15, and the cable body 10 comes off. Thus, the fixed state with the drum 8 can be reliably maintained without any problem.
[0024]
On the other hand, the adjusting shaft 5 penetrates the drum 8, and an adjusting lever 16 serving as the rotation operating unit is integrally rotated with the adjusting shaft 5 at a tip end of the adjusting shaft 5 protruding from an end surface of the drum 8. It is provided in. The adjusting lever 16 is made of a leaf spring that can be elastically deformed in the axial direction of the adjusting shaft 5, and its base end engages with the step at the distal end of the adjusting shaft 5 so that it cannot rotate relatively. The screw 17 screwed to the tip of the shaft prevents the adjustment shaft 5 from coming off. A rubber knob 18 is attached to the end of the adjustment lever 16 on the surface opposite to the drum 8.
[0025]
In this way, the adjustment shaft 5 and the adjustment lever 16 constitute a spring adjustment unit for adjusting the spring force of the mainspring 7. In this embodiment, in FIG. 1, the adjustment lever 16 is turned clockwise (in the direction of the arrow P in FIG. 1). ), The mainspring spring 7 is wound up and its spring force can be increased. Therefore, the tip end of the adjustment lever 16 abuts on the roller support shaft 19 of the roller 11 to stop its counterclockwise rotation.
[0026]
The roller support shaft 19 has its base end fixed to the mounting plate 1 by caulking or the like, is provided substantially parallel to the support shaft 4, and has an engagement groove 20 formed at its front end. . The engagement of the distal end of the adjustment lever 16 with the engagement groove 20 prevents the adjustment lever 16 from moving in the axial direction of the roller support shaft 19 in the normal state.
[0027]
Next, a use state of the door closer having the above configuration will be described.
As shown in FIG. 6, the door closer is mounted on the rail 51 fixed to the upper frame 50, and the mounting plate 1 is fitted into the upper and lower grooves of the rail 51 in a state where the mounting screw 2 is screwed into the mounting hole 3. By tightening the screw 2 and pressing the tip of the mounting screw 2 against the rail 51, the mounting plate 1 is pressed and fixed to the front side of the upper and lower grooves.
At this time, the pull-out direction of the cord body 10 is set to be the longitudinal direction (horizontal direction) of the rail 51. Then, the distal end 10a of the cord 10 of the door closer is attached to the sliding door 53 suspended from the rail 51 via the two pulleys 52.
[0028]
The attachment position of the distal end portion 10a of the cord body 10 is attached to the pulley 52 in FIG. 6, but may be attached to the sliding door 53 itself or to another member that moves together with the sliding door 53. In addition, it is also possible to attach a door closer to the sliding door 53 side and attach the distal end portion 10a of the cord body 10 to a fixed side of the rail 51 or the like.
[0029]
On the other hand, although the sliding door 53 shown in FIG. 6 is opened to the left in the figure, the sliding door 53 opened to the right can also be used by reversing the door closer. That is, since the upper and lower mounting holes 3 are located symmetrically with respect to the pull-out height of the cord 10, the pull-out height does not change even if the door closer is used in any of the right and left directions. The distal end portion 10a of the strip 10 can be used by being attached to the pulley 52, which is excellent in convenience.
[0030]
When the distal end portion 10a of the cable body 10 is attached to the pulley 52 or the like, the longitudinal direction of the cable body 10 is set so that the cable body 10 is obliquely wound around the drum 8 as shown in FIG. It is preferable to set the attachment position of the cable, whereby the winding position of the cable body 10 shifts little by little when being wound around the drum 8, and the cable bodies 10 do not overlap each other. The contact noise between the bodies 10 can be prevented. At this time, since the through hole 1b of the bent portion 1a of the mounting plate 1 has a long hole shape in the front-rear direction, there is an advantage that it can be easily set obliquely to the drum 8.
[0031]
Since the winding direction of the cable body 10 may be oblique with respect to the rotation direction of the drum 8, the drum 8 and the rollers 11 may be oblique as well as the cable body 10 itself. .
[0032]
On the other hand, when the sliding door 53 is opened after being attached to the rail 51 in this manner, the cord body 10 is extended from the drum 8 in accordance with the opening operation, and the spring 8 is charged by the rotation of the drum 8. To go. Then, the accumulated spring 7 urges the drum 8 to rotate to the opposite side, and the force acts on the sliding door 53 via the cable body 10. That is, the mainspring spring 7 urges the opened sliding door 53 in the closing direction. Therefore, when the sliding door 53 is released, the drum 8 reverses due to the accumulated force of the mainspring 7 and winds the rope 10. Then, the sliding door 53 is automatically closed.
[0033]
The closing speed of the sliding door 53 or the weight of the sliding door 53 that can be closed depends on the energy stored in the spring 7, and this energy is determined by the setting of the spring force of the spring 7 in the closed state. The door closer of the present embodiment is provided with the spring adjusting portion for adjusting the spring force, so that the spring force can be freely adjusted. Hereinafter, the spring force adjusting operation will be described.
[0034]
In a normal state, as shown in FIGS. 1 and 2, the adjustment lever 16 is locked to the roller support shaft 19 and its rotation is stopped, so that the sliding door 53 is opened and closed, and the drum 8 rotates. However, the adjustment shaft 5 does not rotate. Further, since the distal end of the adjustment lever 16 is engaged with the engagement groove 20, even if a force in the thickness direction acts on the adjustment lever 16 carelessly, the rotation stopped state is maintained.
[0035]
If it is desired to increase the spring force, the knob 18 of the adjustment lever 16 is pinched and the adjustment lever 16 is rotated clockwise. By rotating the adjustment lever 16 in this manner, the engagement with the engagement groove 20 is automatically released, and the adjustment shaft 5 is also integrally rotated to wind up the spring 7. In this embodiment, the winding direction of the mainspring 7 is clockwise.
[0036]
When the adjustment lever 16 is rotated immediately before making one rotation (approximately 350 degrees), it reaches a position where it comes into contact with the roller support shaft 19. Here, as shown in FIG. By bending the lever 16 toward the opposite side of the drum 8 (the end of the roller support shaft 19 in the axial direction), the roller support shaft 19 can be easily moved over. After that, when the hand is released from the adjusting lever 16, the adjusting lever 16 automatically returns to the initial state without bending by the elastic restoring force and engages with the engaging groove 20 of the roller support shaft 19.
[0037]
Furthermore, when it is desired to increase the spring force, the adjustment lever 16 may be repeatedly rotated clockwise, and the spring force can be freely adjusted with one rotation of the adjustment lever 16 as the minimum adjustment width. Moreover, the adjustment can be performed only by rotating the adjustment lever 16 by hand without using any tool such as a screwdriver, and the rotation operation is easy because the adjustment lever 16 has elasticity.
The rotation of the adjustment lever 16 for one rotation is the minimum adjustment width. For example, the width of the mounting plate 1 is increased, and the roller support shaft 19 and the roller support shaft are separately symmetrically positioned at 180 degrees about the adjustment shaft 5. By providing 19, it is also possible to make a half rotation of the adjustment lever 16 the minimum adjustment width. In this way, by providing a plurality of roller support shafts 19 at arbitrary positions, fine adjustment of the spring force can be further performed.
[0038]
In addition, the O-ring 6 is interposed between the inner peripheral surface of the adjusting shaft 5 and the outer peripheral surface of the support shaft 4, and the O-ring 6 gives the adjusting shaft 5 a rotational resistance that suppresses the rotation of the adjusting shaft 5. Even if the hand is slipped during the rotation operation of the adjustment lever 16 and the adjustment lever 16 is released, the adjustment lever 16 does not suddenly reverse, and the adjustment shaft 5 receives the rotational resistance from the O-ring 6 gently. Rotate. Therefore, the adjusting lever 16 which is a part to be rotated by hand also rotates at a low speed, which is safe for the operator. Further, even if the user releases his hand during the adjustment, there is no need to press the adjustment lever 16 with his / her hand in a hurry, so that the adjustment can be performed with confidence.
[0039]
In addition, since the adjustment lever 16 abuts on the roller support shaft 19 and stops its rotation, even if you release your hand during the rotation operation, the return is completed by one rotation or less, and the mainspring spring 7 rewinds beyond the adjustment start state. In that sense, it can be adjusted with confidence in that sense.
[0040]
On the other hand, when the spring force is weakened, the operation can be further simplified. That is, only the operation of lifting the adjustment lever 16 and moving over the roller support shaft 19 in the counterclockwise direction is performed, and thereafter, the adjustment lever 16 automatically rotates once by the urging of the mainspring 7 and contacts the roller support shaft 19. . Therefore, the operator can automatically reduce the spring force by one rotation of the adjustment lever 16 only by this operation.
[0041]
In addition, since the adjustment lever 16 is gradually inverted by the rotational resistance of the O-ring 6, it is extremely safe for the operator. Even in the case of the adjustment for reducing the spring force in this manner, the provision of the roller support shaft 19 as a detent for the adjustment lever 16 ensures that the spring 7 does not unwind all at once, thereby ensuring a desired value. Can be adjusted.
[0042]
In addition, at the time of adjustment for reducing the spring force, the effect of giving the adjustment lever 16 elasticity is exerted. In other words, after the adjustment lever 16 is bent and over the roller support shaft 19, it automatically returns to the height at which it is engaged with the engagement groove 20, so that the rotation is stopped by securely contacting the roller support shaft 19. Because you do.
[0043]
Note that the resistor is not limited to the O-ring 6, and an elastic body other than the O-ring 6 may be interposed in the sliding portion between the support shaft 4 and the adjustment shaft 5. In addition, although the rotation resistance is directly applied to the adjustment shaft 5, a resistor may be provided so as to contact the adjustment lever 16 as a rotation operation unit to apply the rotation resistance. What is necessary is just to give rotation resistance to the rotation of the adjustment shaft.
[0044]
Also, as shown in FIG. 8, a door stop 21 made of an elastic body can be attached to the outside of the bent portion 1a of the attachment plate 1. In this case, when the sliding door 53 is closed, a two-dot broken line is shown in FIG. As shown by, the door stop tool 21 abuts on the pulley 52 to exert a cushion effect.
[0045]
In the above-described embodiment, the rotation stop state of the roller support shaft 19 can be released by warping the adjustment lever 16 in a direction away from the drum 8. However, as shown in FIG. A recess 22 is formed at the base end side of the mating groove 20 so that the adjustment lever 16 can pass therethrough. As shown in FIG. 9B, the adjustment lever 16 is deflected toward the drum 8 to pass through the recess 22. You may let it.
[0046]
Further, although the adjustment lever 16 is provided as the rotation operation unit, various other forms can be adopted, for example, a dial type as shown in FIG. 10 can be adopted. In this embodiment, an adjustment dial 23 is attached to the tip of the adjustment shaft 5 instead of the adjustment lever 16, and the following configuration is adopted as a detent of the adjustment dial 23. That is, a cover plate 24 that is substantially horizontal to the mounting plate 1 is provided between the adjustment dial 23 and the drum 8, and the cover plate 24 is supported by a support between the mounting plate 1 and the shaft of the adjustment shaft 5. The position of the direction is determined.
[0047]
The adjusting dial 23 is provided with at least one concave portion 25 that opens toward the cover plate 24. In this embodiment, a total of two concave portions 25 are formed at every 180 degrees in the same circle around the adjustment shaft 5 (the rotation center of the adjustment dial 23), and a ball 26 is fitted into each concave portion 25. A spring 27 is also inserted as a pressing means for pressing the ball 26 toward the cover plate 24. On the other hand, the cover plate 24 is formed with two engaging holes 28 in which a part of the ball 26 enters into the same circle as the concave portion 25 of the adjustment dial 23. The ball 26 and the engagement hole 28 function as a stopper for the adjustment dial 23.
[0048]
Normally, the ball 26 is pressed by the spring 27 and a part of the ball 26 fits into each of the engagement holes 28, whereby the rotation of the adjustment dial 23 is stopped. By rotating the adjustment dial 23 by hand from this state, the spring force can be adjusted in the same manner as described above. In this case, when the adjustment dial 23 is rotated, the ball 26 comes out of the engagement hole 28. To compress the spring 27. At the same time, the ball 26 rolls on the surface of the cover plate 24 with the rotation of the adjustment dial 23, and when the ball 26 rotates by a predetermined angle (180 degrees), the ball 26 fits into the next engagement hole 28, and at that stage, the adjustment dial 23 Stops rotating. In order to further increase the spring force, the adjustment dial may be turned half a turn until the ball 26 fits into the next engagement hole 28.
[0049]
When the spring force is weakened, the adjustment dial 23 is slightly rotated to the opposite side to release the engagement of the ball 26, and thereafter the adjustment dial 23 is automatically rotated by the spring force of the mainspring 7. Then, the ball 26 gets stuck in the other engagement hole 28 and the rotation is automatically stopped. The rotation resistance by the O-ring 6 is the same as in the above embodiment.
[0050]
As described above, a detent for stopping the rotation of the rotary operation unit is provided, such as the roller support shaft 19 in the case of the adjustment lever 16, and the engagement hole 28 and the ball 26 in the case of the adjustment dial 23, and the detent is provided. By adopting a configuration in which the rotation stop state of the rotation operation unit is released by elastic deformation of the elastic members (the adjustment lever 16 and the spring 27), there is an advantage that the adjustment becomes extremely easy.
[0051]
As described above, the spring force can be easily adjusted by a simple operation of rotating the rotation operation unit. However, if the rotation operation unit is excessively rotated and the mainspring 7 is wound up too much in the closed state, the sliding door 53 will be disengaged. When the door is opened, the mainspring 7 is damaged beyond its effective number of turns.
[0052]
Therefore, it is preferable to provide a restricting means for restricting the adjustment range of the spring force of the mainspring 7, and a mode in which the restricting means for restricting the rotation angle or the rotatable number of the adjusting shaft will be described below.
The door closer shown in FIG. 11 is provided with an adjustment lever 16, a cover plate 24 is provided on the front side of the drum 8, and is fixed to the mounting plate 1 by a support (not shown). Is located in front of. In order to prevent the rotation of the adjustment lever 16, a stopper pin 29 is separately provided on the cover plate 24 instead of the roller support shaft 19. It is to be noted that the adjustment lever 16 has elasticity and can bend in the thickness direction as described above.
[0053]
In this embodiment, a gear shaft 30 is attached to the cover plate 24, and a substantially semicircular limiting gear 31 is supported by the gear shaft 30. On the other hand, the adjusting shaft 5 is provided with an adjusting gear 34 which is connected to the adjusting lever 16 by a pin 33 so as to rotate integrally with the adjusting lever 16 and meshes with the limiting gear 31.
[0054]
The adjusting gear 34 is provided with one tooth 34a that meshes with the limiting gear 31. When the adjusting lever 16 is rotated in the spring force adjustment, the tooth 34a of the adjusting gear 34 is at a predetermined angle with the limiting gear 31. Then, it rotates without engaging with the limiting gear 31. Therefore, even if the adjustment lever 16 makes one rotation, the limit gear 31 rotates only by a predetermined angle while meshing with the tooth portion 34a of the adjustment gear 34.
[0055]
When the adjusting lever 16 is rotated clockwise a predetermined number of times and the mainspring 7 is wound up, the projection 32 provided on the limiting gear 31 is eventually connected to the adjusting gear 34 as shown in FIG. As a result, the adjustment lever 16 cannot be rotated clockwise thereafter. That is, this state is the upper limit of the adjustment range of the spring force.
[0056]
Similarly, the adjustment lever 16 can be rotated in the opposite direction (counterclockwise) to weaken the spring force of the mainspring 7. In this case, the limit gear 31 is also rotated every one rotation of the adjustment lever 16. It rotates in the opposite direction by a predetermined angle, and eventually another opposite projection 32 provided on the limiting gear 31 comes into contact with the adjusting gear 34. This state becomes the lower limit of the adjustment range of the spring force, and the adjustment range of the spring force is determined by the above upper limit.
[0057]
As described above, in the present embodiment, since the adjusting gear 34 and the limiting gear 31 are provided as the limiting means, there is no possibility that the adjusting lever 16 is excessively rotated to damage the mainspring 7 and the failure can be prevented. Can be prevented.
[0058]
Next, a door closer adopting another configuration as the restricting means will be described with reference to FIG. 12. In this embodiment, a linear spiral spring 35 is provided as the restricting means. The spiral spring 35 has one end 35 a (outer end) fixed to the cover plate 24 and the other end 35 b (center end) fixed to the adjustment lever 16. The adjusting lever 16 has a circular disk portion 36 centered on the adjusting shaft 5 at its base end to support the spiral spring 35. The disk portion 36 is formed with a slit-shaped notch 37 in the radial direction so that the state of the spiral spring 35 inside the disk portion 36 can be partially glimpsed from the outside. The winding direction of the spiral spring 35 is the same as the winding direction of the spring 7 built in the drum 8.
[0059]
When the adjustment lever 16 is rotated clockwise to increase the spring force, the spiral spring 35 is gradually wound around the adjustment shaft 5 and is wound up. As shown in (b), the spiral spring 35 comes into close contact with the upper limit of the adjustment range of the spring force. Thus, it is also possible to configure so that the adjustment range of the spring force is limited only to the upper limit.
[0060]
Furthermore, since the winding state of the spiral spring 35 can be confirmed from the notch 37, a guide to the upper limit of the adjustment range can be obtained. Further, by providing a mark portion 38 such as coloring on a part of the spiral spring 35, it is easier. The winding state of the spiral spring 35 can be grasped, and the convenience of adjusting the spring force can be further improved. It is also possible to use a cable body such as a wire instead of the spiral spring 35.
[0061]
In the above-described embodiment, the rotation operation unit is configured separately from the adjustment shaft unit. However, both may be integrated, or the rotation operation unit is provided so that the rotation operation can be performed by hand. Alternatively, the rotation shaft may be rotated by a tool such as a screwdriver without providing a rotation operation unit that is rotated by hand in the spring adjustment unit.
[0062]
【The invention's effect】
As described above, the provision of the resistor that provides rotational resistance to the rotation of the adjustment shaft portion makes it possible for the adjustment shaft portion to rotate slowly even if the hand slips during the adjustment of the spring force, so that the user is panicked. This makes it possible to carry out the adjustment work with ease and without any need to be more careful than necessary.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front view including a partly broken line showing a door closer according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a sectional view taken along line AA of FIG.
FIG. 3 is a sectional view taken along line BB of FIG. 1;
FIG. 4 is an exemplary bottom view including a partly broken line showing the door closer of the embodiment;
FIG. 5 is an enlarged view of a portion C in FIG. 4;
FIG. 6 is an exemplary front view showing a use state of the door closer of the embodiment;
FIG. 7 is a sectional bottom view showing the use state of the door closer of the embodiment.
FIG. 8 shows a door closer according to another embodiment, in which (a) is a front view and (b) is a side view.
9A and 9B show a door closer according to another embodiment, wherein FIG. 9A is a cross-sectional bottom view in a normal state, and FIG. 9B is a cross-sectional bottom view in a spring force adjustment state.
FIG. 10 shows a door closer according to another embodiment, wherein FIG. 10 (A) is a front view, and FIG. 10 (B) is a sectional view taken along line DD of FIG. 10 (A).
FIG. 11 shows a door closer according to another embodiment, in which (a) is a front view showing a state within a spring force adjustment range, and (b) is a front view showing an upper limit state of the spring force adjustment range.
FIG. 12 shows a door closer according to another embodiment, in which (a) is a front view showing a state within a spring force adjustment range, and (b) is a front view showing an upper limit state of the spring force adjustment range.
[Explanation of symbols]
5 adjustment shaft (adjustment shaft), 6 O-ring (resistor), 7 spring spring

Claims

引戸の開扉によって蓄勢されて引戸を閉扉方向に付勢するゼンマイバネ（７）と、該ゼンマイバネ（７）のバネ力を調整するためのバネ調整部とを備え、該バネ調整部は、ゼンマイバネ（７）の内側端部が固定された調整軸部（５）を有し、該調整軸部（５）を回転させてゼンマイバネ（７）を巻き上げ又は巻き戻しすることによりゼンマイバネ（７）のバネ力を調整できるよう構成されてなるドアクローザであって、前記調整軸部（５）の回転に回転抵抗を与える抵抗体（６）と、前記ゼンマイバネ（７）のバネ力の調整範囲を制限する制限手段とを備えてなるを備えてなることを特徴とするドアクローザ。A mainspring spring (7) that is charged by the opening of the sliding door and urges the sliding door in the closing direction; and a spring adjusting unit for adjusting a spring force of the mainspring (7), the spring adjusting unit includes: (7) has an adjustment shaft portion (5) to which the inner end is fixed, and rotates the adjustment shaft portion (5) to wind up or rewind the mainspring spring (7). A door closer configured to be able to adjust a force, a resistor (6) for applying a rotational resistance to rotation of the adjustment shaft (5), and a limit for limiting an adjustment range of a spring force of the mainspring (7). door closer characterized by comprising comprises a composed and means.