JP3598770B2 - 画像処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、複写機、ファクシミリ等の画像処理装置に関し、詳しくは、原稿を光学的に走査して所定の画素単位に画像情報を読取る画像読取り手段を備え、原稿上の画素の読取り画像情報を出力時に180°回転して出力する処理を可能とした画像処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、上記複写機やファクシミリ等の画像処理装置においては、自動原稿送り装置を用いて原稿を自動的に搬送し、その間に原稿の画像を画像読取り手段によって読み取り、必要に応じて画像処理を施した後に、画像の複写あるいは画像情報の送信等を行うように構成されている。
【0003】
その際、上記複写機やファクシミリ等の画像処理装置において、自動原稿送り装置を用いて非定型サイズの原稿を搬送し、当該原稿の画像を読み込む際には、原稿の後端を後端検知センサで検知することによって、原稿の画像情報の読込みを終了している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来技術の場合には、次のような問題点を有している。すなわち、上記従来の複写機やファクシミリ等の画像処理装置においては、原稿の後端を後端検知センサで検知することによって、原稿の画像情報の読込みを終了するように構成されているため、当該後端検知センサの取り付け位置等のバラツキにより、原稿の後端検知にもバラツキが生じてしまう。
【0005】
ところで、従来の複写機等では、常に、原稿の画像を先端側から読込み、同じく原稿の画像を選択側から形成していくように構成されているため、原稿の後端検知のバラツキはそれ程問題とならなかった。
【0006】
しかし、最近の複写機等においては、原稿の画像を180°回転して出力するようなローテーション等の機能を備えているため、原稿の後端が出力の先端に来る場合がある。この場合には、原稿の後端検知にバラツキが生じると、図12や図14に示すように、原稿の後端検知のバラツキが、そのまま画像の出力開始位置のバラツクとなって現れてしまうという問題点があった。
【0007】
かかる問題点を解決するためには、従来の複写機やファクシミリ等の画像処理装置において、原稿の後端を検知する後端検知センサの取付け位置の精度を向上させる必要が生じる。そのため、例えば従来の自動原稿読み取り装置で原稿の後端のレジを合わせるには、原稿の先端部と後端部に黒色の帯状部分を設けたテストチャートを実際に読み込ませて、サンプルコピーを採取して調整を行い、再度サンプルコピーを採取するという作業を繰り返し行うことにより調整を行う必要がある。この方法では、人間の目視によって調整を行っているために、正確にレジを合わせるには、後端検知センサの取付け位置の調整とサンプルの採取とを繰り返さなければならず、当該後端検知センサの取付け位置の調整作業が大変煩雑であり、多大の労力及び熟練を必要とするという問題点を新たに生じていた。
【0008】
また、図8に示すような原稿を読み込んだ場合、図9に示すように原稿後端の検知が原稿の画像が欠ける方向にずれている場合には、ずれ量が目視により容易に確認でき、比較的調整は容易だが、図10に示すように長く出力される方向に原稿後端の検知がずれている場合には、見た目ではずれ量がわからず調整の精度を上げるために非常に手間がかかってしまうことになる。
【0009】
そこで、原稿の後端検知を調整するための手間を最小限に押さえ、原稿の後端検知の調整精度を上げる方法が必要とされてきた。
【0010】
ここで、特開平5−68146号公報に開示さているように、主走査側の調整を専用原稿を使用することによって行う方法は、既に提案されているが、副走査(先端/後端位置)を自動的に調整する手段については、未だ提案されていない。
【0011】
そこで、この発明は、上記従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、きわめて簡単な操作で、原稿の後端を検知する後端検知手段の検知誤差を修正することができ、原稿上の画像の読取り画像情報を出力時に180°回転して出力する場合等でも、常に画像に位置ずれが生じることなく出力することが可能な画像処理装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
すなわち、この請求項1に記載の発明は、原稿の画像を読み取る原稿読み取り手段と、前記原稿読み取り手段の読み取り位置へと原稿を自動的に搬送する自動原稿搬送手段と、前記自動原稿搬送手段に設けられた原稿の後端を検知する後端検知手段と、前記自動原稿搬送手段によって後端に識別部を設けた調整用原稿を搬送した際に、当該調整用原稿の後端を後端検知手段によって検知するとともに、当該調整用原稿の識別部を原稿読み取り手段によって検知することにより、前記後端検知手段の設置誤差を検知する誤差検知手段と、前記自動原稿搬送手段によって搬送され、前記原稿読み取り手段によって読み取られた原稿の後端が出力の先端側になるように出力するとき、前記誤差検知手段によって検知された設置誤差に基づく補正を原稿の後端側に加えた読み取りを行うように前記画像読み取り手段及び前記自動原稿搬送手段とを制御する制御手段と、を備えるように構成したものである。
【0013】
また、この請求項2に記載の発明は、原稿の画像を読み取る原稿読み取り手段と、前記原稿読み取り手段の読み取り位置へと原稿を自動的に搬送する自動原稿搬送手段と、前記自動原稿搬送手段に設けられた原稿の後端を検知する後端検知手段と、前記自動原稿搬送手段によって後端に識別部を設けた調整用原稿を搬送した際に、当該調整用原稿の後端を後端検知手段によって検知するとともに、当該調整用原稿の識別部を原稿読み取り手段によって検知することにより、前記後端検知手段の設置誤差を検知する誤差検知手段と、前記誤差検知手段によって検知された前記後端検知手段の設置誤差に基づいて、前記原稿読み取り手段による原稿の後端読み取り終了位置を自動的に補正する補正手段と、前記補正手段によって読み取り終了位置を補正されて前記画像読み取り手段によって読み取られた原稿の後端が出力の先頭側にくるように出力する出力手段と、を備えるように構成したものである。
【0014】
さらに、この請求項3に記載の発明は、原稿の画像を読み取る原稿読み取り手段と、前記原稿読み取り手段の読み取り位置へと原稿を自動的に搬送する自動原稿搬送手段と、前記自動原稿搬送手段に設けられた原稿の後端を検知する後端検知手段と、前記自動原稿搬送手段によって後端に識別部を設けた調整用原稿を搬送した際に、当該調整用原稿の後端を後端検知手段によって検知するとともに、当該調整用原稿の識別部を原稿読み取り手段によって検知することにより、前記後端検知手段の設置誤差を検知する誤差検知手段と、前記誤差検知手段によって検知された前記後端検知手段の設置誤差に基づいて、前記原稿読み取り手段による原稿の後端読み取り終了位置を、調整値を入力することにより手動で補正する補正手段と、前記補正手段によって読み取り終了位置を補正されて前記画像読み取り手段によって読み取られた原稿の後端が出力の先頭側にくるように出力する出力手段と、を備えるように構成したものである。
【0015】
【作用】
この発明においては、自動原稿搬送手段によって後端に識別部を設けた調整用原稿を搬送した際に、当該調整用原稿の後端を後端検知手段によって検知するとともに、当該調整用原稿の識別部を原稿読み取り手段によって検知することにより、前記後端検知手段の設置誤差を誤差検知手段によって検知するようになっている。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下にこの発明を図示の実施の形態に基づいて説明する。
【0017】
図2はこの発明に係る画像処理装置の一実施の形態としての自動原稿送り装置を備えた電子写真複写機を示すものである。
【0018】
図2において、1は電子写真複写機の本体を示すものであり、この電子写真複写機本体1内の上端部には、原稿2の画像を読み取る画像読取装置3が配置されているとともに、当該画像読取装置3の上部には、後述する第1のプラテンガラス19上に載置された原稿2を押圧する原稿押圧部材としての機能と、第2のプラテンガラス10上に原稿2を一定の速度で搬送する自動原稿送り機能とを兼ね備えた自動原稿送り装置4が、複写機本体1に対して開閉自在に配設されている。
【0019】
上記自動原稿送り装置4は、図3に示すように、複写すべき複数枚の原稿2を複写面を上にしてセットする原稿セットトレイ5を備えており、この原稿セットトレイ5上にセットされた複数枚の原稿2は、ナジャーロール5によって最上位の原稿2から順にピックアップされて、フィードロール6及びリタードロール7へと送られる。なお、上記フィードロール6及びリタードロール7の後端には、原稿2のフィード状態を検知する原稿フィードセンサー28が配置されている。そして、上記原稿2は、これらのフィードロール6及びリタードロール7によって1枚ずつにさばかれ、略円弧状に形成された搬送路8に沿って、途中に設けられた複数のテイクアウェイロール9によって第2のプラテンガラス10上の読み取り位置へと搬送される。この第2のプラテンガラス10上の読み取り位置へと搬送された原稿2は、当該第2のプラテンガラス10の上部に配置された原稿搬送ロール11によって一定の速度で搬送される間に、図2に示す位置に停止した画像読取装置3の走査光学系12を介してCCD等からなる画像読み取り素子13によって読み取られる。この走査光学系12は、原稿2を照明する照明ランプ14と、この照明ランプ14によって照明された原稿2の反射光像を反射するフルレートミラー15と、このフルレートミラー15からの光像を折り返すように反射する2枚のハーフレートミラー16、17と、このハーフレートミラー16、17によって反射された原稿2の光像を画像読み取り素子13上に縮小した状態で結像する結像レンズ18とから構成されている。
【0020】
そして、上記画像読取装置3によって第2のプラテンガラス10上を一定の速度で移動する原稿2の画像を読み取る際には、図3に示すように、フルレートミラー15が第2のプラテンガラス10直下の読み取り位置に来るように、走査光学系12が停止した状態で、原稿2の画像を読み取るようになっている。また、上記画像読取装置3によって、第1のプラテンガラス19上に載置された原稿2の画像を読み取る際には、照明ランプ14及びフルレートミラー15とハーフレートミラー16、17とが、原稿2の下面に沿って1:1/2の速度比で走査することによって、原稿2の画像を読み取るようになっている。
【0021】
その後、上記第2のプラテンガラス10上の読み取り位置で読み取られた原稿2は、原稿搬送ロール11及び3つのロールが互いに圧接するトリロール20を介して、搬送路切り換え部材21によって搬送路が切り換えられることにより、排出ロール22によって原稿セットトレイ5の下部に設けられた原稿排出トレイ23上に排出される。
【0022】
また、上記自動原稿送り装置4で原稿2の両面複写を行う場合には、片面の画像が読み取られた原稿2を、排出ロール22によって原稿排出トレイ23上にそのまま排出せずに、搬送路切り換え部材21によって搬送路を切り換えることにより、片面の画像が読み取られた原稿2を搬送ロール24によって原稿排出トレイ23下部の原稿一時収容部25に一旦収容し、原稿2の後端が搬送ロール24に挟持されている間に、当該搬送ロール24を一旦停止する。次に、上記搬送ロール24を逆転することにより、原稿2を表裏反転した状態で搬送路切り換え部材21を介して搬送路8へと再度搬送し、原稿2の裏面側が第2のプラテンガラス10上の読み取り位置へと搬送され、走査光学系12を介して画像読み取り素子13によって読み取られる。その後、上記表裏表面の画像が読み取られた原稿2は、原稿搬送ロール11及びトリロール20を介して、搬送路切り換え部材21によって搬送路が切り換えられることにより、搬送ロール24によって原稿セットトレイ23下部の原稿一時収容部25に一旦収容される。そして、この原稿一時収容部25に収容された原稿2は、その後端が搬送ロール24に挟持されている間に、当該搬送ロール24を逆転することにより、原稿2を表裏反転した状態でUターンパス26を介して排出トレイ23上に、原稿2の表面を下にした状態で排出される。
【0023】
上記電子写真複写機本体1の上端部には、上述したように、原稿2を固定した状態で載置することにより、当該原稿2の画像を読み取るための面積の大きな第1のプラテンガラス19と、原稿2を一定の速度で自動的に搬送しながら当該原稿2の画像を読み取るための面積の小さな第2のプラテンガラス10とが配置されている。また、上記電子写真複写機本体1の上方には、上述したように、原稿押圧部材としての機能を兼ね備えた自動原稿送り装置4が、開閉自在に配設されており、当該自動原稿送り装置4には、第1のプラテンガラス19の上部に対応した位置に、原稿2を押圧する弾性部材からなる原稿押圧部材27が設けられている。
【0024】
上記電子写真複写機では、図2に示すように、上記の如く構成された画像読取装置3及び自動原稿送り装置4によって原稿2の画像情報が読み取られる。この画像読取装置3によって読み取られた原稿2の画像情報は、図示しない一時記憶装置に記憶され、必要に応じて所定の画像処理が施された後、この画像処理が施された画像情報に応じてROS29(Raster Output Scanner)によって感光体ドラム30上に画像露光が施され、静電潜像が形成される。この感光体ドラム30上に形成された静電潜像は、現像装置31により現像されてトナー像となった後、このトナー像は、転写帯電器32によって複写用紙33上に転写される。この複写用紙33は、電子写真複写機本体1内の下部に収容された複数の用紙トレイ34、35、36、37から、所定のサイズの用紙が給紙されるとともに、フィードセンサー38、39、40、41によって検知された後、複数配置された搬送ロール42によって感光体ドラム30手前のレジストロール43まで一旦搬送され、このレジストロール43によって感光体ドラム30上に形成されたトナー像と同期して、当該感光体ドラム30の表面へと搬送されるようになっている。
【0025】
上記感光体ドラム30からトナー像が転写された複写用紙33は、分離帯電器44によって感光体ドラム30から分離された後、搬送ベルト45によって定着装置46へと搬送され、当該定着装置46で熱及び圧力によってトナー像が複写用紙33上に定着されて、装置の外部に配置された排出トレイ47上に排出され、画像の複写工程を終了する。
【0026】
なお、トナー像の転写工程が終了した感光体ドラム30の表面は、クリーニング装置48によって残留トナーや紙粉等が除去されて、次の複写工程に備えるようになっている。
【0027】
また、上記電子写真複写機で両面複写を行う場合には、片面に画像が複写された複写用紙33をそのまま排出トレイ47に排出せずに、搬送経路を切り換えて用紙反転経路49へと一旦搬送して、複写用紙33の表裏を反転した状態で搬送路50を介して、感光体ドラム30下部の画像形成部へと再度搬送することにより、複写用紙33の裏面に画像を複写した後に、当該複写用紙33を排出トレイ47上に排出するようになっている。
【0028】
ところで、この実施の形態に係る電子写真複写機では、先端と後端に黒色の帯状部分を設けた調整用の原稿を、自動原稿送り装置によって搬送し、画像読取位置の上部に位置する白色のロールからなる原稿搬送用ロールと調整用原稿の黒色の帯状部分との濃度差を検知して、後端検知センサが適正な位置に配設された場合に予定される濃度差の発生位置と、実際に調整用原稿を搬送した場合の濃度差の発生位置を比較して差を求め、求められた値を記憶可能な記憶手段上に保存し、原稿の読み込み終了タイミングに加減して補正することにより、原稿の後端検知の調整を行うように構成したものである。
【0029】
すなわち、上記実施の形態に係る電子写真複写機では、図3に示すように、画像読取装置3の上部に、前述したように、第1のプラテンガラス19上に載置された原稿2を押圧する原稿押圧部材としての機能と、第2のプラテンガラス10上に原稿2を一定の速度で搬送する自動原稿送り機能とを兼ね備えた自動原稿送り装置4が、複写機本体1に対して開閉自在に配設されている。この自動原稿送り装置4には、図3に示すように、原稿2の読取り位置に対応して、白色ロールからなる原稿搬送ロール11が配設されている。また、上記自動原稿送り装置4には、原稿2の読取り位置の所定距離だけ手前側に、原稿2の後端を検知する後端検知センサ55が設けられている。
【0030】
また、上記実施の形態に係る電子写真複写機では、図4に示すように、少なくとも先端と後端に黒色の帯状部分56、57を設けた調整用の原稿58が用いられる。なお、上記調整用原稿58は、全面を黒色等に着色したものであっても勿論よく、識別可能であれば、黒色ではなく他の色であっても良い。そして、上記自動原稿送り装置4で使用される調整用の原稿58は、電子写真複写機の製造時や電子写真複写機のサービスエンジニアによる調整時に、図3に示すように、自動原稿送り装置4にセットされ、画像読取装置3によってその後端に設けられた黒色の帯状部分57等が読み取られることにより、後端検知センサ55の取付け位置の誤差を自動的に補正するために使用される。
【0031】
図5は上記実施の形態に係る電子写真複写機の制御部を示すブロック図である。
【0032】
図5において、13は画像読取装置3のCCD等からなる読み取り素子、60は画像読取装置3のCCD13によって読み取られた原稿の画像情報をデジタル信号に変換するA/D変換器等からなる画像入力部(IIT)、61はデジタル信号に変換された原稿の画像情報に所定の画像処理を施す画像処理部(IPS)、62は画像入力部(IIT)60及び画像処理部(IPS)61の動作を制御するRAMを内蔵したCPU、63は画像読取装置3によって読み取られた調整用原稿の先端及び後端を検知する先端及び後端検知回路、64は制御データ等を格納するEPPROM、65は制御に使用するFROM、66はデータの入出力を行うインターフェイス部である。67は画像読取装置3で読み取られ、所定の画像処理が施された画像情報を、180°等任意の角度だけ回転させるローテーション部、68は当該ローテーション回路68の動作を制御するCPU、69は画像情報を180°等任意の角度だけ回転させる処理を行うローテーション回路、70はデータの入出力を行うインターフェイス部である。71は画像情報の出力を行うための画像情報出力部、72は当該画像情報出力部71の動作を制御するCPU、73は制御データ等を格納しているFROM、74は制御に使用するSRAM、75は同じく制御に使用するEEPROM、76は画像の形成を行うROS、77は画像情報の送信を行うESS、78は画像情報の処理を行うMFである。なお、79は電子写真複写機の操作を行うUI、80は画像情報を蓄積するハードデイスク部、4は自動原稿送り装置(DADF)である。
【0033】
上記電子写真複写機は、複写機としての機能の他に、プリンターやファクシミリとしての機能をも有している。前記プリンタとして機能させる場合には、前述したように、全体としてデジタル方式の電子写真複写機が構成され、前記ファクシミリとして機能させる場合には、ESSが使用される。また、他のコンピュータと接続する場合には、コンピュータの補助記憶装置内に当該画像データを蓄えて、各種の端末装置にて当該画像データを利用するシステム構成も可能である。
【0034】
以上の構成において、この実施の形態に係る電子写真複写機では、次のようにして、きわめて簡単な操作で、原稿の後端を検知する後端検知手段の検知誤差を修正することができ、原稿上の画像の読取り画像情報を出力時に180°回転して出力する場合等でも、常に画像に位置ずれが生じることなく出力することが可能となっている。
【0035】
すなわち、この実施の形態に係る電子写真複写機において、自動原稿送り装置4における副走査方向の原稿後端の検知位置を調整するには、図6に示すような調整用の原稿58を、自動原稿送り装置4にセットし(ステップ101)、ユーザーインターフェイス(UI)79から原稿後端の検知位置の調整開始を指示する(ステップ102)。次に、調整用原稿58の先端を自動原稿送り装置4に設けられた後端検知用のセンサ55で検知してから、更に調整用原稿58を読み取り位置に対応した開始位置まで原稿58をフィードし(ステップ103)、原稿58の画像をCCD13によって読み取って、原稿58の濃度が黒か否かを識別する(ステップ104)。そして、識別用原稿58の濃度が黒でない場合には、識別用原稿58の濃度の黒が検知されるまで、原稿58を更に移動する(ステップ105)。
【0036】
その際、上記原稿58の先端をCCD13によって読み取るタイミングを、図1に示すように、後端検知用センサ55が適正な位置に設置されており、当該後端検知用センサ55によって原稿58の先端が検知されてから、自動原稿送り装置4に予め設定された搬送速度によって原稿58が搬送され、当該原稿58の先端がCCD13によって読み取られるべき予定タイミングと、実際に原稿58の先端が読み取られたタイミングとの差を、CPU62によって先端ズレ量として計算して求める(ステップ106)。そして、この予定タイミングと実際に原稿58の先端が読み取られたタイミングとの差である先端ズレ量を先端調整値として、FROM65等のNVMに記憶させる(ステップ107)。
【0037】
次に、原稿58の後端を自動原稿送り装置4に設けられた後端検知用のセンサ55で検知してから、更に原稿58を読み取り位置に対応した開始位置まで原稿58をフィードし、原稿58の画像をCCD13によって読み取って、原稿59の後端に設けられた黒色の帯状部分57がCCD13を通過し、原稿搬送ローラ11の白色がCCD13によって検知され、当該CCD13の出力濃度が白か否かを識別する(ステップ108)。そして、CCD13の出力濃度が白でない場合には、CCD13の出力濃度として白が検知されるまで、原稿58を更に移動する(ステップ109)。
【0038】
その際、上記原稿58の後端をCCD13によって読み取るタイミングを、図1に示すように、後端検知用センサ55が適正な位置に設置されており、当該後端検知用センサ55によって原稿58の後端が検知されてから、自動原稿送り装置4に予め設定された搬送速度によって原稿58が搬送され、当該原稿58の後端がCCD13によって読み取られるべき予定タイミングと、実際に原稿58の後端が読み取られたタイミングとの差を、CPU62によって後端ズレ量として計算して求める(ステップ110)。そして、この予定タイミングと実際に原稿58の後端が読み取られたタイミングとの差である後端ズレ量を後端調整値として、FROM65等のNVMに記憶させ(ステップ111)、原稿58の後端検知用センサ55の取付け位置の自動調整作業を終了する。
【0039】
その後、上記電子写真複写機を用いて、実際に原稿2を自動原稿送り装置4によって搬送しつつ、当該原稿2の画像を画像読取り装置3に読み取ることにより、原稿2の画像の両面複写等を行う場合には、図7に示すような制御が行われる。
【0040】
すなわち、上記電子写真複写機において、ユーザーがUI79から自動両面コピーを指示すると、UI79から裏面コピー時には180°ローテーションコピーがローテーション部67に指示される(ステップ201)。そして、自動原稿送り装置4のDADF機能に基づいて原稿2の裏面の画像読み取りを開始する(ステップ202)。そこで、原稿2の後端を自動原稿送り装置4に設けられた後端検知用のセンサ55で検知したか否かが判別され(ステップ203)、原稿2の後端が検知されない場合には、原稿2の後端が検知されるまで、原稿2を更に移動する(ステップ204)。そして、原稿2の後端を後端検知用のセンサ55で検知した場合には、当該原稿2の後端の検知タイミングに前述したように求められた後端調整値を加減演算して、後端調整値を規定値へ反映させる(ステップ205)。
【0041】
次に、上記自動原稿送り装置4に設けられた後端検知用のセンサ55によって、原稿2の後端を検知してから、後端調整値が加減演算された規定値だけ原稿2が搬送されたか否かが判別され(ステップ206)、後端調整値が加減演算された規定値だけ原稿2が搬送されていない場合には、原稿2の移動を継続する(ステップ207)。そして、後端調整値が加減演算された規定値だけ原稿2が搬送された場合には、原稿2の読込みを終了して(ステップ208)、読み込まれた画像データに対してローテーション部67によって180°だけ回転させるローテーション処理を施す(ステップ209)。その後、画像出力部71によって画像情報を出力し(ステップ210)、原稿2の画像の両面コピーが終了する。
【0042】
図8から図14は従来の画像形成状態を示すものである。
【0043】
図8は原稿2の画像に対して後端検知の位置ずれが生じることなく読み取られた状態を示すものである。また、図9は原稿2の後端検知が、実際の原稿2の後端よりも早く、像が欠けてしまった状態を示すものであり、図10は原稿2の後端検知が、実際の原稿2の後端よりも遅く、像を長めに読み込んでしまった状態を示すものである。
【0044】
また、図11は図9に示す原稿2の画像をローテーションなしで出力した場合のイメージ図である。この場合は、原稿2の読み取りの際に、後端検知が早かった分だけ像が欠けているが、コピー出力は、大抵の場合は出力イメージに縁消しがかかっているため、画像の後端部が欠けてもそれ程問題とはならない。
【0045】
一方、図12は図9に示す原稿2の画像をローテーションありで180°回転した状態で出力した場合のイメージ図である。この場合は、原稿2の読み取りの際に、後端検知が早かった分だけ像が欠けており、この後端が欠けた部分が出力する際の先頭画像となるため、当該ローテーション処理を施した際の先頭画像が用紙の外側にずれた状態となり、像が欠けてしまうことになる。
【0046】
さらに、図13は図10に示す原稿2の画像をローテーションなしで出力した場合のイメージ図である。この場合は、原稿2の読み取りの際に、後端検知が遅かった分だけ像が長くなるが、用紙に出力した際に余分なイメージはカットされてしまうために、通常コピーと同様の出力となる。
【0047】
一方、図14は図10に示す原稿2の画像をローテーションありで180°回転した状態で出力した場合のイメージ図である。この場合は、原稿2の読み取りの際に、後端の余分な部分が出力する際の先頭画像となるため、当該ローテーション処理を施した際の先頭画像が用紙の内側にずれた状態となる。また、イメージの位置ずれが生じた分だけ後端の画像が切れてしまうことになる。
【0048】
ところで、この実施の形態に係る電子写真複写機の場合には、例えば、図9に示すように、原稿2の後端を検知する後端検知センサ55の位置ずれ等により、原稿2の後端検知が、実際の原稿2の後端よりも早いと、このずれ量があらかじめ調整用原稿58によって求められているため、原稿2の画像をCCD13によって読み取る際に、図7に示すように、原稿2の画像の読み取り終了タイミングをずれ量だけ遅らせることにより、原稿2の画像を図8に示すようにずれ量なくすべて読み込むことができ、きわめて簡単な操作で、原稿2の後端を検知する後端検知センサ55の検知誤差を修正することができ、原稿2上の画像の読取り画像情報を出力時に180°回転して出力する場合等でも、常に画像に位置ずれが生じることなく出力することが可能となる。
【0049】
このように、調整用原稿58を用いて原稿2の後端位置の検知タイミングを自動的に調整することにより、コピーサンプル採取のような手間が掛からず、画像形成位置のずれを最小限に抑えたコピーをとることが可能となる。また、同様の方法で先頭レジの調整も同時に行えるので、先端と後端の調整を同時に行うことが可能となり、通常2回に渡って調整する作業を一回の調整で行うことが可能となる。
【0050】
また、手動で調整を行うよりも調整精度が上がり、ローテーションあり/なしで同様の品質のコピーを得ることが可能となる。
【0051】
【発明の効果】
以上の通り、この発明によれば、きわめて簡単な操作で、原稿の後端を検知する後端検知手段の検知誤差を修正することができ、原稿上の画像の読取り画像情報を出力時に180°回転して出力する場合等でも、常に画像に位置ずれが生じることなく出力することが可能な画像処理装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明に係る画像処理装置の一実施の形態の動作を示すタイミングチャートである。
【図2】図2はこの発明に係る画像処理装置の一実施の形態の動作を示す構成図である。
【図3】図3は自動原稿送り装置を示す構成図である。
【図4】図4は調整用原稿を示す平面図である。
【図5】図5は制御回路を示すブロック図である。
【図6】図6はこの発明に係る画像処理装置の一実施の形態の動作を示すフローチャートである。
【図7】図7はこの発明に係る画像処理装置の一実施の形態の動作を示すフローチャートである。
【図8】図8は画像の例を示す平面図である。
【図9】図9は画像の例を示す平面図である。
【図10】図10は画像の例を示す平面図である。
【図11】図11は画像の例を示す平面図である。
【図12】図12は画像の例を示す平面図である。
【図13】図13は画像の例を示す平面図である。
【図14】図14は画像の例を示す平面図である。
【符号の説明】
1:電子写真複写機、2:原稿、3:画像読取装置、4:自動原稿送り装置、55:後端検知センサ、62:CPU、63:先端及び後端検知回路。

Claims (3)

  1. 原稿の画像を読み取る原稿読み取り手段と、前記原稿読み取り手段の読み取り位置へと原稿を自動的に搬送する自動原稿搬送手段と、前記自動原稿搬送手段に設けられた原稿の後端を検知する後端検知手段と、前記自動原稿搬送手段によって後端に識別部を設けた調整用原稿を搬送した際に、当該調整用原稿の後端を後端検知手段によって検知するとともに、当該調整用原稿の識別部を原稿読み取り手段によって検知することにより、前記後端検知手段の設置誤差を検知する誤差検知手段と、前記自動原稿搬送手段によって搬送され、前記原稿読み取り手段によって読み取られた原稿の後端が出力の先端側になるように出力するとき、前記誤差検知手段によって検知された設置誤差に基づく補正を原稿の後端側に加えた読み取りを行うように前記画像読み取り手段及び前記自動原稿搬送手段とを制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 原稿の画像を読み取る原稿読み取り手段と、前記原稿読み取り手段の読み取り位置へと原稿を自動的に搬送する自動原稿搬送手段と、前記自動原稿搬送手段に設けられた原稿の後端を検知する後端検知手段と、前記自動原稿搬送手段によって後端に識別部を設けた調整用原稿を搬送した際に、当該調整用原稿の後端を後端検知手段によって検知するとともに、当該調整用原稿の識別部を原稿読み取り手段によって検知することにより、前記後端検知手段の設置誤差を検知する誤差検知手段と、前記誤差検知手段によって検知された前記後端検知手段の設置誤差に基づいて、前記原稿読み取り手段による原稿の後端読み取り終了位置を自動的に補正する補正手段と、前記補正手段によって読み取り終了位置を補正されて前記画像読み取り手段によって読み取られた原稿の後端が出力の先頭側にくるように出力する出力手段と、を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  3. 原稿の画像を読み取る原稿読み取り手段と、前記原稿読み取り手段の読み取り位置へと原稿を自動的に搬送する自動原稿搬送手段と、前記自動原稿搬送手段に設けられた原稿の後端を検知する後端検知手段と、前記自動原稿搬送手段によって後端に識別部を設けた調整用原稿を搬送した際に、当該調整用原稿の後端を後端検知手段によって検知するとともに、当該調整用原稿の識別部を原稿読み取り手段によって検知することにより、前記後端検知手段の設置誤差を検知する誤差検知手段と、前記誤差検知手段によって検知された前記後端検知手段の設置誤差に基づいて、前記原稿読み取り手段による原稿の後端読み取り終了位置を、調整値を入力することにより手動で補正する補正手段と、前記補正手段によって読み取り終了位置を補正されて前記画像読み取り手段によって読み取られた原稿の後端が出力の先頭側にくるように出力する出力手段と、を備えたことを特徴とする画像処理装置。
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