JP3597102B2 - Wood type golf club head - Google Patents

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ゴルフクラブヘッドに関し、詳細には、ウッド型のゴルフクラブヘッドに関する。
【０００２】
【従来の技術】
一般的アマチュアゴルファーの多くは、スライサー（スライス球が出易い打ち方をするゴルファー）と言われており、このようなスライス球を防止するため、ヘッドの重心アングルを大きくすることが知られている。ここで、重心アングルとは、ヘッドの重心Ｇからシャフト軸Ａに立てた垂線とフェースとが成す角度で定義され、フォーティーン社製の重心アングル測定器（ＦＧ１０４ＲＭ）によって測定することが可能である。
【０００３】
上記重心アングルが大きくなるように形成されたゴルフクラブヘッドを装着したクラブによると、スイング時にヘッドの返りが良くなるため、打球時にフェースが開きにくく、スライス球が防止されるようになる。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、重心アングルを大きくしたゴルフクラブヘッドを装着したクラブは、スイング時にヘッドが返り易くなるものの、その分、図１の矢印で示すように打球時にヘッドがかぶり易くなってしまい、２点鎖線で示すように、フェースの上方で打球し易くなる。この結果、打球が高く上がり過ぎて（いわゆるテンプラと称される）飛距離が出なくなってしまう等のミスショットが多くなる。
【０００５】
また、従来のウッド型のゴルフクラブヘッドは、初心者向けの場合、重心アングルが大きくなるように設計されているものの、打点がばらつくことを考慮して、トウ・ヒールバランスを良好にし、かつ重心を下げるように、トウ・ヒール方向に長く高さを低くしたフェースを装着したものが殆どである。このため、テンプラショットも発生し易く、さらには、フェースの反発が低く、打感も硬くなり、飛距離も伸びないという問題がある。
【０００６】
本発明は、上記した問題に基づいて成されたものであり、ヘッドの返りを良くしてスライス球の発生を防止すると共に、飛距離及び打感が向上したウッド型ゴルフクラブヘッドを提供することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために，本発明のウッド型ゴルフクラブヘッドは、トップ部、ソール部、ヒール部、トウ部、バック部及びフェース部を有しており、重心Ｇからシャフト軸Ａに立てた垂線Ｐと、フェース部のフェース面とで形成される重心アングルが２６°以上、３０°以下であり、スイートスポット位置のフェース部の高さが４８．０ｍｍ以上５４．０ｍｍ以下であることを特徴とする。
【０００８】
【本発明の概要】
本発明者は、重心アングルを大きく形成した従来のゴルフクラブヘッドは、打球時にヘッドが返り易くなってスライス球の発生は減るものの、その分、ヘッドがかぶり易くなって、同時に打球が高く上がり易い等のミスショットが多くなるという問題を見出し、本発明を創作するに至った。すなわち、従来のヘッドの設計思想では、テンプラショットのようなミスショットを抑制するという考えはなく、重心アングルをある程度まで大きくするが、重心を下げるためフェース高さは低くなっていた。
【０００９】
上記した問題を、以下のようにして行なった試打試験から明らかにする。
（試打試験）
重心アングルを変えたゴルフクラブヘッドを装着したドライバークラブを８種類（Ｎｏ．１〜Ｎｏ．８）準備し、平均的なゴルファー１０人（ヘッドスピードは３６〜４２ｍ／Ｓ）によって、各クラブ１０球づつ試打を行ない球筋を確認する。
【００１０】
この場合、目標に対して左右それぞれ１０ｍ未満の曲がり幅であったものをストレートショット、目標に対して右への曲がり幅が１０ｍ以上のものをスライスショット、目標に対して左への曲がり幅が１０ｍ以上のものをフックショット、そして、打出し角が平均的な打出し角度の２倍以上（２４°以上）であったものをテンプラショットと定義し、夫々の割合を求めた。
【００１１】
なお、試打用に作成したドライバークラブは、シャフトに関し、長さ４５インチ、スイングバランスＤ２、フレックスをＲ（クラブ振動数：２３５ｃｐｍ）とし、ヘッドに関し、ロフト角１１°、フェース面の高さ４３ｍｍ、ヘッド体積３００ｃｃとして、各ゴルフクラブの条件を同一にした。
【００１２】
以下の表は、その測定結果を示すものである。
【００１３】
【表１】

【００１４】
上記した表から明らかなように、重心アングルを略２６°程度となるように設定することで、方向性が最も安定するという結果が得られた。すなわち、この付近では、スライス球とフック球の発生に偏りが無くなって、バランスが良くなると共に、ストレート球の割合も多くなるという結果が得られた。
【００１５】
しかしながら、重心アングルを２６°に設定すると、テンプラショットの発生率が２桁（１２％）になってしまい、方向性の安定は図れるものの、飛距離が伸びないという問題が生じるようになる。これは、図１で示したように、ヘッドが返り易くなった分だけかぶり易くなって、その結果、フェースの上方で打球してしまう、ということが主な要因となっている。
【００１６】
本発明では、打球の方向性を安定化させた状態で、テンプラショットの発生率を減少させるようウッド型のゴルフクラブを形成する。なお、従来の一般的なウッド型のゴルフクラブヘッドは、重心アングルが略２０°となるように形成されており、テンプラショットの発生率は少ないものの、スライス球の発生が多い構成になっている。
【００１７】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のウッド型ゴルフクラブヘッドの一実施形態を図２乃至図４を参照して説明する。
図２はウッド型ゴルフクラブヘッド（以下、ヘッドと称する）の正面図、図３は平面図、図４は縦断面図である。
【００１８】
ヘッド１は、ステンレス、チタン、チタン合金、アルミ合金等の金属材料により中空状に形成されており、トップ部３ａ，ソール部３ｂ，ヒール部３ｃ，トウ部３ｄ，バック部３ｅによるボディ３と、このボディの前端開口部に止着されたフェース部５から構成されている。また、前記トップ部３ａには、図示しないシャフトが装着されるよう、シャフト挿入孔７が形成されている。
【００１９】
前記ボディ３は、例えば鋳造によって一体的に形成することが可能であり、その前端開口部に上記フェース部５が溶接等によって止着される。なお、ボディ３については、鋳造以外にも、トップ部３ａ，ソール部３ｂ，ヒール部３ｃ，トウ部３ｄ，バック部３ｅの各外殻部材を、鋳造、プレス、鍛造等によって、独立に、あるいは任意の部材同士を一体化し、これらを相互に溶着することで形成しても良い。あるいは、フェース部５とボディ３の一部は予め一体化して形成しても良い。
【００２０】
本実施の形態では、ヘッド１は、ヘッドの重心Ｇからシャフト軸Ａに立てた垂線Ｐと、フェース部５のフェース面５ａとが成す角度で定義される重心アングルθが２６°以上となるように形成されている。なお、フェース面５ａは、図に示すように、バルジ加工により湾曲しているため、実際の重心アングルθは、フェース面の最も張り出した部分におけるターゲット方向と直交する直線Ｑと上記垂線Ｐとが成す角度によって定義される。
【００２１】
そして、このような重心アングルに設定されたヘッド１に止着されるフェース部５は、そのスイートスポット位置のフェース面５ａの高さＨが４８．０ｍｍ以上となるように形成されている（ここでのフェース面の高さＨは、フェース面のスイートスポット位置における上下方向の幅によって定義される）。
【００２２】
通常、一般的なドライバークラブのフェース部におけるフェース面の高さは４３〜４５ｍｍ程度に形成されているのに対して、本実施の形態では、それよりも高く形成されており、このようにフェース面の高さを高くすることによって、打球時にヘッドがかぶってしまっても、比較的スイートスポットＳの付近で打球することが可能となり、いわゆるテンプラショットを抑制して良好な飛距離を得ることができる。また、フェース面が高くなったことから、上下方向での打球範囲が広がり、打感の向上が図れるようになる。そして、上記した表１の結果から明らかなように、重心アングルθを２６°以上にしたことによって、スライス球の発生も効果的に抑制することが可能となる。
【００２３】
ここで、フェース面の高さと、テンプラショットの発生率との関係について行なった試打試験の結果について説明する。
【００２４】
フェース面の高さを変えたゴルフクラブヘッドを装着したドライバークラブを９種類（Ｎｏ．１〜Ｎｏ．９）準備し、上記同様、平均的なゴルファー１０人によって、各クラブ１０球づつ試打を行ない、テンプラショット（打出し角が２４°以上）の発生率を確認する。
【００２５】
なお、試打用に作成したドライバークラブは、シャフトに関し、長さ４５インチ、スイングバランスＤ２、フレックスをＲ（クラブ振動数：２３５ｃｐｍ）とし、ヘッドに関し、ロフト角１１°、重心アングル２６°、ヘッド体積３００ｃｃとして、各ゴルフクラブの条件を同一にした。
【００２６】
以下の表は、その測定結果を示すものである。
【００２７】
【表２】

【００２８】
この表から明らかなように、重心アングルを２６°に設定した場合において、フェース面の高さを４８．０ｍｍ以上にすることで、従来と同様の発生率である６％程度以下に抑制することが可能となる。図示しないが、重心アングル２８°、３０°のフェース面高さ４８．０ｍｍのクラブについてテンプラショットの発生率は、それぞれ６％、７％であった。
【００２９】
なお、実際の本発明におけるヘッドは、上記した表１に示す測定結果から、重心アングルが２６°以上に設定されるが、重心アングルを大きくし過ぎるとフック球が生じ易くなるため、３０°以下、好ましくは２８°以下にするのが良い。また、フェース面高さＨについては、４８．０ｍｍ以上に設定されるが、あまり高くなり過ぎると重心深度が浅くなって打球が上がりにくくなるため、５４．０ｍｍ以下に設定することが好ましい。
【００３０】
また、上述したような条件で構成されるヘッドに関しては、さらに容積を３００ｃｃ以上に形成すると共に、重心Ｇを中心とした上下方向（トップ・ソール方向）の慣性モーメントＭが、２０００ｇ・ｃｍ^２ 以上となるように形成することが好ましい。このように構成することで、打球時にスイートスポットＳを外してヘッド上方で打球しても、ヘッドが上下方向にぶれにくくなり、テンプラがより効果的に抑制されて飛距離の向上が図れるようになる。また、ヘッドの重量については限定されることはないが、重くなり過ぎるとヘッドスピードが低下するため、２００ｇ以下に形成することが好ましい。
【００３１】
本発明に基づくヘッドは、上述した重心アングル及びフェース面の高さの条件が満足されれば、各構成部材の肉厚や外形状、ウェイト部材の配置箇所等については限定されることはない。
【００３２】
例えば、フェース面５ａの高さＨを１とした場合、そのトウ・ヒール方向（横方向）の長さＷを２以下に設定することが好ましい。このような比率に設定することで、フェース面の横方向の長さが縦方向の長さの割りに小さくなるため、重心Ｇをシャフト軸Ａ方向に近づけ易くなり、重心アングルを容易に大きくすることができる。なお、ここでのフェース面の横方向の長さＷは、フェース面のスイートスポット位置における幅によって定義される。
【００３３】
また、例えばフェース部５を、その肉厚ｔが２．８ｍｍ以下となるように形成することで、フェース部分における重量を減らすことができ、重心位置をバック側に下げて重心アングルを容易に大きくすることができる。そして、このようにフェース部を薄肉にすることで、フェース部の上方で打球しても打感を柔らかくすることができ、良好な反発が得られて飛距離が伸びるようになる。
【００３４】
【発明の効果】
本発明の構成によれば、スイングして打球する際、ヘッドの返りが良くなってスライス球の発生が抑制されると共に、打球が高く上がり過ぎるようなミスショット（テンプラショット）が抑制されて、飛距離の向上が図れるウッド型ゴルフクラブヘッドとなる。
【図面の簡単な説明】
【図１】打球時において、ヘッドがかぶる状態（２点鎖線）を説明するための図。
【図２】本発明に係るウッド型ゴルフクラブヘッドの一構成例を示す正面図。
【図３】図２に示したウッド型ゴルフクラブヘッドの平面図。
【図４】図２に示したウッド型ゴルフクラブヘッドの縦断面図。
【符号の説明】
１ ヘッド
３ ボディ
３ａ トップ部
３ｂ ソール部
３ｃ ヒール部
３ｄ トウ部
３ｅ バック部
５ フェース部
５ａ フェース面
θ 重心アングル
Ｈ フェース面の高さ[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a golf club head, and more particularly to a wood type golf club head.
[0002]
[Prior art]
Many of the general amateur golfers are said to be slicers (golfers that make it easy to hit a sliced ball), and it is known to increase the center of gravity angle of the head to prevent such a sliced ball. . Here, the center-of-gravity angle is defined as an angle formed by a perpendicular formed on the shaft axis A from the center of gravity G of the head and the face, and can be measured by a fourteen center-of-gravity angle measuring device (FG104RM).
[0003]
According to a club equipped with a golf club head formed so that the center-of-gravity angle is increased, the return of the head is improved at the time of swing, so that the face is difficult to open at the time of hitting and a sliced ball is prevented.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, a club equipped with a golf club head having a larger center of gravity angle can easily return when swinging. However, as shown by the arrow in FIG. As shown, it is easier to hit the ball above the face. As a result, the number of miss shots such as the hitting ball rising too high (referred to as a so-called tempura) and no longer flying distance increases.
[0005]
In addition, the conventional wood type golf club head is designed so that the angle of the center of gravity is large for beginners, but considering the variation in the hit points, the toe-heel balance is good and the center of gravity is improved. Most of them are equipped with a face that is long and low in the toe-heel direction. For this reason, there is a problem that a tempura shot is likely to occur, and furthermore, the rebound of the face is low, the hit feeling becomes hard, and the flight distance does not increase.
[0006]
The present invention has been made based on the above-described problems, and provides a wood-type golf club head that improves the return of the head to prevent the occurrence of a sliced ball and that has improved flight distance and feel. With the goal.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the wood type golf club head of the present invention has a top portion, a sole portion, a heel portion, a toe portion, a back portion and a face portion, and stands on the shaft axis A from the center of gravity G. The center-of-gravity angle formed by the perpendicular line P and the face surface of the face portion is 26 ° or more and 30 ° or less , and the height of the face portion at the sweet spot position is 48.0 mm or more and 54.0 mm or less. And
[0008]
[Outline of the present invention]
The present inventor has found that the conventional golf club head having a large center of gravity angle is easy to return when hitting the ball and the occurrence of sliced balls is reduced, but the head is easily covered, and at the same time the hitting ball is easily raised and raised. As a result, the present inventors have created the present invention. That is, in the conventional head design concept, there is no idea of suppressing a miss shot such as a tempura shot, and the centroid angle is increased to a certain extent, but the face height is lowered to lower the centroid.
[0009]
The above problem will be clarified from a trial hit test conducted as follows.
(Trial test)
Eight types of driver clubs (No. 1 to No. 8) equipped with golf club heads with different angles of center of gravity were prepared, and 10 balls per club by 10 average golfers (head speed 36-42 m / S). Make a test shot one by one and check the ball muscle.
[0010]
In this case, straight shots with a turn width of less than 10 m on the left and right with respect to the target, slice shots with a turn width of 10 m or more to the right with respect to the target, and a turn width to the left with respect to the target Those having a length of 10 m or more were defined as hook shots, and those having a launch angle more than twice the average launch angle (24 ° or more) as tempura shots, and the respective ratios were obtained.
[0011]
The driver club created for trial hitting is 45 inches long with respect to the shaft, swing balance D2, flex is R (club frequency: 235 cpm), loft angle 11 ° with respect to the head, face surface height 43 mm, The conditions of each golf club were the same with a head volume of 300 cc.
[0012]
The following table shows the measurement results.
[0013]
[Table 1]

[0014]
As is clear from the above table, the result that the directionality is most stable was obtained by setting the center-of-gravity angle to be approximately 26 °. That is, in this vicinity, there was no bias in the generation of slice spheres and hook spheres, and the balance was improved and the ratio of straight spheres was increased.
[0015]
However, when the center-of-gravity angle is set to 26 °, the occurrence rate of the tempura shot becomes two digits (12%), and although the directionality can be stabilized, there arises a problem that the flight distance does not increase. As shown in FIG. 1, this is mainly caused by the fact that the head is easy to cover as much as the head easily returns, and as a result, the ball is hit above the face.
[0016]
In the present invention, a wood-type golf club is formed so as to reduce the occurrence rate of the tempura shot in a state where the directionality of the hit ball is stabilized. The conventional general wood-type golf club head is formed so that the center-of-gravity angle is about 20 °, and the occurrence rate of sliced spheres is high although the occurrence rate of tempura shots is low. .
[0017]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
An embodiment of the wood type golf club head of the present invention will be described below with reference to FIGS.
2 is a front view of a wood type golf club head (hereinafter referred to as a head), FIG. 3 is a plan view, and FIG. 4 is a longitudinal sectional view.
[0018]
The head 1 is formed in a hollow shape from a metal material such as stainless steel, titanium, titanium alloy, and aluminum alloy, and includes a body 3 including a top portion 3a, a sole portion 3b, a heel portion 3c, a toe portion 3d, and a back portion 3e; The face portion 5 is fixed to the front end opening of the body. Further, a shaft insertion hole 7 is formed in the top portion 3a so that a shaft (not shown) is mounted.
[0019]
The body 3 can be integrally formed, for example, by casting, and the face portion 5 is fixed to the front end opening by welding or the like. For the body 3, in addition to casting, the outer shell members of the top portion 3a, the sole portion 3b, the heel portion 3c, the toe portion 3d, and the back portion 3e can be independently or by casting, pressing, forging, or the like. Arbitrary members may be integrated and formed by welding them together. Alternatively, the face portion 5 and a part of the body 3 may be formed integrally in advance.
[0020]
In the present embodiment, the head 1 has a center-of-gravity angle θ defined by an angle formed by a perpendicular P standing on the shaft axis A from the center of gravity G of the head and the face surface 5a of the face portion 5 is 26 ° or more. Is formed. Since the face surface 5a is curved by bulging as shown in the figure, the actual center-of-gravity angle θ is determined by the straight line Q perpendicular to the target direction at the most protruding portion of the face surface and the perpendicular P. It is defined by the angle formed.
[0021]
The face portion 5 fixed to the head 1 set to such an angle of gravity center is formed so that the height H of the face surface 5a at the sweet spot position is 48.0 mm or more (here The height H of the face surface at is defined by the vertical width at the sweet spot position of the face surface).
[0022]
In general, the height of the face surface in the face portion of a general driver club is about 43 to 45 mm, whereas in this embodiment, it is formed higher than this. By increasing the height of the surface, it is possible to hit a ball in the vicinity of the sweet spot S even if the head is hit at the time of hitting, and a so-called tempura shot can be suppressed to obtain a good flight distance. it can. Further, since the face surface is increased, the hitting range in the vertical direction is widened, and the hit feeling can be improved. As is clear from the results of Table 1 above, the occurrence of sliced spheres can be effectively suppressed by setting the center-of-gravity angle θ to 26 ° or more.
[0023]
Here, the result of a trial hit test conducted on the relationship between the height of the face surface and the occurrence rate of the tempura shot will be described.
[0024]
Nine types of driver clubs (No. 1 to No. 9) equipped with golf club heads with different face heights were prepared, and, as described above, test shots were made for each 10 balls by 10 average golfers. The occurrence rate of tempura shot (launch angle is 24 ° or more) is confirmed.
[0025]
The driver club created for trial hitting is 45 inches in length, swing balance D2, flex is R (club frequency: 235 cpm), loft angle is 11 °, center of gravity angle is 26 °, head volume. The conditions of each golf club were the same as 300 cc.
[0026]
The following table shows the measurement results.
[0027]
[Table 2]

[0028]
As is apparent from this table, when the center of gravity angle is set to 26 °, the face surface height is set to 48.0 mm or more, thereby suppressing the occurrence rate to about 6% or less as in the conventional case. Is possible. Although not shown in the drawings, the occurrence rate of tempura shots for clubs having a face surface height of 48.0 mm with centroid angles of 28 ° and 30 ° were 6% and 7%, respectively.
[0029]
In the actual head according to the present invention, the center of gravity angle is set to 26 ° or more based on the measurement results shown in Table 1 above. However, if the center of gravity angle is too large, hook balls are easily formed. The angle is preferably 28 ° or less. Further, the face surface height H is set to 48.0 mm or more, but if it becomes too high, the depth of the center of gravity becomes shallow and it is difficult for the hit ball to rise, so it is preferable to set it to 54.0 mm or less.
[0030]
Further, regarding the head configured under the above-described conditions, the volume is further increased to 300 cc or more, and the moment of inertia M in the vertical direction (top / sole direction) with the center of gravity G as the center is 2000 g · cm ² or more. It is preferable to form such that By configuring in this way, even if the sweet spot S is removed at the time of hitting and the ball is hit above the head, the head is less likely to shake in the vertical direction, and the tempura is more effectively suppressed so that the flight distance can be improved. Become. Further, the weight of the head is not limited. However, if the head is too heavy, the head speed decreases, so that the head is preferably formed to 200 g or less.
[0031]
In the head according to the present invention, as long as the above-described conditions of the center of gravity angle and the height of the face surface are satisfied, the thickness and outer shape of each component member, the location of the weight member, and the like are not limited.
[0032]
For example, when the height H of the face surface 5a is 1, the length W in the toe / heel direction (lateral direction) is preferably set to 2 or less. By setting such a ratio, the lateral length of the face surface is reduced by the length of the vertical direction, so that the center of gravity G is easily brought closer to the shaft axis A direction, and the center of gravity angle is easily increased. be able to. Here, the lateral length W of the face surface is defined by the width of the face surface at the sweet spot position.
[0033]
Further, for example, by forming the face portion 5 so that the thickness t is 2.8 mm or less, the weight in the face portion can be reduced, and the center of gravity angle can be easily increased by lowering the center of gravity position to the back side. can do. And by making the face portion thin in this way, the hit feeling can be softened even if a ball is hit above the face portion, and a good repulsion can be obtained and the flight distance can be extended.
[0034]
【The invention's effect】
According to the configuration of the present invention, when hitting a ball by swinging, the return of the head is improved and the generation of a sliced ball is suppressed, and a miss shot (tempered shot) such that the hitting ball rises too high is suppressed, It becomes a wood type golf club head capable of improving the flight distance.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram for explaining a state in which a head is covered (two-dot chain line) when hitting a ball.
FIG. 2 is a front view showing a configuration example of a wood type golf club head according to the present invention.
3 is a plan view of the wood type golf club head shown in FIG. 2. FIG.
4 is a longitudinal sectional view of the wood type golf club head shown in FIG. 2. FIG.
[Explanation of symbols]
1 Head 3 Body 3a Top part 3b Sole part 3c Heel part 3d Toe part 3e Back part 5 Face part 5a Face surface θ Center of gravity angle H Face surface height

Claims (2)

トップ部、ソール部、ヒール部、トウ部、バック部及びフェース部を有するウッド型ゴルフクラブヘッドにおいて、
重心Ｇからシャフト軸Ａに立てた垂線Ｐと、フェース部のフェース面とで形成される重心アングルが２６°以上、３０°以下であり、スイートスポット位置のフェース部の高さが４８．０ｍｍ以上５４．０ｍｍ以下であることを特徴とするウッド型ゴルフクラブヘッド。In a wood type golf club head having a top portion, a sole portion, a heel portion, a toe portion, a back portion and a face portion,
The center-of- gravity angle formed by the perpendicular line P standing from the center of gravity G to the shaft axis A and the face surface of the face portion is 26 ° or more and 30 ° or less , and the height of the face portion at the sweet spot position is 48.0 mm or more. A wood-type golf club head having a diameter of 54.0 mm or less . 前記フェース面の高さＨを１としたとき、横方向の長さＷを高さＨより大きくかつ２以下としたことを特徴とする請求項１に記載のウッド型ゴルフクラブヘッド。2. The wood type golf club head according to claim 1, wherein when the height H of the face surface is 1, the lateral length W is greater than the height H and 2 or less.

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