JP3595871B2 - 連続メディア情報の表示・編集装置と連続メディア情報の表示・編集方法およびその処理手順を記録した記録媒体 - Google Patents

連続メディア情報の表示・編集装置と連続メディア情報の表示・編集方法およびその処理手順を記録した記録媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、映像の動画像フレームや音声の波形データ等の連続メディア情報を、コンピュータにより、CRT(Cathode Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)等からなる表示装置の画面上へ表示する技術と、キーボードやマウス等からなる入力装置から入力されるオペレータからの操作指示に基づき、画面上に表示した連続メディア情報を編集する技術に係わり、特に、情報内容を理解し易く、また、細かな編集作業を容易とするのに好適な連続メディア情報の表示・編集装置と連続メディア情報の表示・編集方法およびその処理手順を記録した記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ビデオデッキやビデオカメラなどAV機器の低価格化に伴う普及によって、誰にでも簡単に映像を撮影・獲得することができる。また、ハードウェアやソフトウェアによる処理速度の向上によって、撮影した映像をデジタル化してコンピュータ上で映像を再生したり編集したりすることができる。
【0003】
このようなコンピュータを用いて、デジタル化した映像を編集する従来技術として、例えば、アビドテクノロジー(Avid Technology)社製のAVID/1メディアコンポーザ(MEDIA COMPOSER)や、特開平7−46462号公報(「映像プログラムを編集する方法と装置」)に記載のアドビ(Adobe)社製のプレミア(Premiere)などがある。
【0004】
これらの技術の特徴は、編集対象となる映像を表示する際、映像を構成しているフレーム画像を映画のフィルムのように一列に並べて表示することである。
以下、図16を用いて、このフレームを編集単位としたフレーム単位編集技術について説明する。
【0005】
図16は従来のフレーム単位編集技術での画面表示例を示す説明図である。
コンピュータシステムの表示装置の画面上のウィンドウ300には、編集対象となる人物の映像を表示するための行310と、車の映像を表示するための行330が設けられている。
ここで編集対象となる映像は、一連のフレーム画像の列として構成されている。例えば、行310における人物の映像はフレーム画像111〜113から、また、車の映像はフレーム画像121〜124から構成されている。
【0006】
このようなフレーム単位での編集技術の特徴は、フレーム画像の列を映画のフィルムのように直線状に並べた映像表現を用いて、映像編集を行うことである。しかし、この技術では、映像中のフレーム画像列を一直線状に配置するため、一度に全てのフレーム画像を1ウィンドウの表示枠内に表示することができない。表示枠外の映像内容を確認するためには、オペレータは、スクロールバー301を用いて、フレーム画像列をスクロールする。
【0007】
また、本例では、「映像1」と「映像2」の2つの映像を1つに繋ぎあわせる編集処理時の画面を表示している。ここでは、「映像1」の人物の映像から、「映像2」の車の映像に切り替わる際、人物の画像の端からだんだんと車の画像が現れてくる「ワイプ」と呼ばれる映像特殊効果を付加している。具体的には、人物の映像末尾フレーム画像112,113と、車の映像の先頭のフレーム画像121,122とを合成した画像を、映像編集結果の画像としている。
【0008】
上述のメディアコンポーザ等の典型的なフレーム単位編集技術では、このような特殊効果付け編集操作を、ユーザに分かり易く提示するために、特別に、特殊効果表示用の行320を備えている。また、実際に2つの映像が合成される個所に「ワイプ」といった特殊効果付けアイコン321が表示される。
このような、編集対象のフレーム画像列を映画のフィルムのように一直線状に並べた映像表現を用いた映像編集技術が、フレーム単位映像編集技術である。
【0009】
このフレーム単位映像編集技術は、従来、内容の確認が難しかったVHSや8mm形式のビデオテープのような映像を、映画のフィルムの切り張りのような直感的な操作で映像が編集できる。
しかし、フレーム画像列を一直線状に配置すると、どこにどのような映像シーンが存在するかを探しにくくなる。
【0010】
例えば、映像には通常、オープニングシーンや人が現れるシーンやエンディングシーンなど、シーンまたはカットと呼ばれる一連の論理的な映像区間を表す単位が存在するが、フレーム単位編集技術では、このような論理的な映像区間は何も考慮せず、ただ映像中の物理的な単位であるフレーム画像列のみを並べている。そのため、どこからどこまでが一連のシーンなのかが分かりにくい。
さらには、ある人物が登場するシーンだけを削除したい場合などには、どのフレーム位置でシーンが切り替わっているかを、オペレータが1フレームずつずらして確認する必要がある。
【0011】
このようなフレーム単位編集技術の問題点を解決するための従来技術として、例えば、特開平7−79404号公報(「ビデオの代表画像一覧作成方法および装置」)および特開平5−268517号公報(「動画像編集システムの表示方法」)に記載されている日立製作所製の映像編集ソフトウェアMediachef/CUTがある。この技術では、映像の論理単位であるシーンを編集の基本単位としたシーン単位編集技術を用いている。
以下、図17を用いて、このシーンを編集の基本単位としたシーン単位編集技術について説明する。
【0012】
図17は、従来のシーン単位編集技術での画面表示例を示す説明図である。
コンピュータシステムの表示装置の画面上のウィンドウ400には、編集対象となる4つの映像シーンがそれぞれシーンブロックイコン形式で表示されている。本編集技術では、前述の図16の人物のシーンを表す映像111〜113はシーンブロックアイコン410として、同じく車の映像シーン121〜124はシーンブロックアイコン420として表示され、さらに、新たなコント漫才の映像シーンがシーンブロックアイコン430として、また、家の映像シーンがシーンブロックアイコン440として表示されている。
【0013】
本例の各シーンブロックアイコン410〜440では、シーン中の特徴的なフレームの画像がアイコン画像として表面に表示され、またシーンの名称がアイコン画像の下に表示され、さらに、そのシーンの時間長が直方体状の各シーンブロックアイコン410〜440の奥行きとして表示されている。
このように、シーン単位の編集技術では、論理的な構造であるシーンだけをシーンブロックアイコン410〜440により表示することで、映像中にどのようなシーンが存在するのかが一目で分かる。
【0014】
また、このシーン単位の編集では、あるシーンブロックアイコンを選択して、削除したり移動したりすることで簡単にシーンの編集を行なうことができる。例えば、図17において、家のシーンをコントのシーンの前に移動するには、まずマウスカーソル170により家のシーンのシーンブロックアイコン440を選択し、マウスカーソル170をコントのシーンのシーンブロックアイコン430の前に移動する。これにより、シーンの並び替えが行われ、シーンブロックアイコン440がシーンブロックアイコン430の前に移動する。
【0015】
このように、シーン単位編集技術では、フレーム単位編集技術では難しかった論理的なシーンの移動や削除を簡単に行なうことができる。
尚、シーン単位編集技術によっては、いくつかのシーンブロックアイコンをグループ化することができ、グループ化したシーンブロックアイコンとグループ内シーンブロックアイコンを木構造で表現することができるものもある。この技術では、より実際の映像の論理構造にそった編集が可能である。
【0016】
しかし、このシーン単位編集技術では、シーンをシーンブロックアイコンとして表現しているため、シーン内の細かいフレーム画像の変化が捕らえにくくなる。例えば、先述の車のシーンの場合、図16のフレーム単位編集技術では、フレーム画像121〜124によって表現されているので、車が左方向に動いていることが容易に把握できる。しかし、本図17のシーン単位編集技術では、ある1枚のシーンを代表するフレーム画像だけがシーンブロックアイコン上に表示されるため、車が停まっているのか、車が動いていてもどの程度のスピードで動いているのかが把握しにくい。
【0017】
また、このシーン単位編集技術では、フレーム画像列が表示されないため、フレーム単位編集では簡単に行なうことができた先述のような(「ワイプ」による9フレーム間での特殊効果付けや、さらには、あるフレーム区間内での字幕の挿入など、フレーム単位の編集作業が難しくなっている。
【0018】
以上のような映像編集時の問題は、映像以外の連続メディア、例えば音声の編集にも存在する。
まず、図16のウィンドウ300における映像・音声編集画面を用いて、メディアコンポーザなどでも用いられている典型的な音声編集技術を説明する。
【0019】
この音声編集技術では、音声波形を一直線状に配置して表現する。図16では、行310の「映像1」に付随する音声を音声トラック340として表現している。同様に、行330の「映像2」に付随する音声を音声トラック350として表現している。これらの音声トラック340,350は、映像編集の際と同様に、マウスやスクロールバーなどを用いることによって、音声の区間を選択したり、選択した音声を加工したりすることができる。
【0020】
このような音声編集技術にも、先のフレーム単位映像編集と同じく、音声全体の論理構造が把握しづらいという問題がある。すなわち、音声も映像と同じように、オープニングソングやインタビューの話者の音声などのような、論理構造が存在するが、音声をこのような一直線状に表現しているため、どこからどこまでがインタビュアーの声なのかが分かりにくい。
【0021】
また、音声編集に関しても、映像の場合のようなシーン単位編集技術を考案することもできる。しかし、映像のシーン単位編集と同じく、音声中のどの部分でボリュームが変化するかなど、シーンブロックアイコンを見ただけでは把握できない情報がある。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】
解決しようとする問題点は、従来の技術では、コンピュータでの編集処理において、オペレータは、映像や音声等といった連続メディアの論理構造を容易に理解しながら、同時に、その構成単位/要素(映像では画像フレーム、音声では波形データ)も容易に理解することができない点である。
【0023】
本発明の目的は、これら従来技術の課題を解決し、コンピュータを用いた映像や音声等といった連続メディアの編集作業を効率化することが可能な連続メディア情報の表示・編集装置と連続メディア情報の表示・編集方法およびその処理手順を記録した記録媒体を提供することである。
【0024】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の連続メディア情報の表示・編集装置と連続メディア情報の表示・編集方法は、例えば動画像の各画像フレームを連続して画面の横方向に表示する場合、シーンの変化点を区切りとして改行し、行単位で各シーンを表示する構成とする。
【0025】
そして、各改行位置には改行マークを明示して、シーンの単位を理解し易くする。尚、画面の表示枠を超える場合には、スクロール操作等を行なっても良いが、その表示枠で強制的に折り返して次の行に表示することでも良い。この場合には改行マークは明示しない。
【0026】
また、画面上の各行の先頭から、および、先頭の行から後続の行方向へ、所定の経過時間を表す目盛線を表示し、各フレームおよび各シーンの時間位置を容易に理解できるようにする。
また、行先頭の前の領域に、この行に表示されている全フレームに対応する従来技術で作成されるシーンブロックアイコン情報も合わせて表示する。
【0027】
また、オペレータが編集対象のフレームを指定すると、その対象フレーム部分をハイライト表示することで、指定の良否を容易に判断できるようにし、かつ、その移動等の編集操作を容易とする。また、例えば、複数のフレームを1行に結合する場合、各結合部分を他の部分より大きく表示する等して、結合編集の結果を容易に判断できるようにする。さらに、結合編集した行の次の行から、結合編集前の各フレーム行の表示状態をウィンドウ表示する。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面により詳細に説明する。
図1は、本発明の連続メディア情報の表示・編集装置の本発明に係る構成の一実施例を示すブロック図である。
本図1において、1はCRTやLCD等からなる表示装置、2はキーボードやマウス、トラックボール等からなる入力装置、3はCPU(Central Processing Unit)やRAM(Random Access Memory)等からなり蓄積プログラム方式によるコンピュータ処理を行ない本発明に係わる連続メディア情報の表示および編集処理を行なう表示・編集装置、4はHDD(Hard Disk Drive)等からなる補助記憶装置、5はビデオテープレコーダ等からなり映像と音声情報を入力する連続メディア情報入力装置、6は表示・編集装置3で処理する本発明に係わる表示・編集処理の手順からなるプログラムを記録した光ディスク、7は光ディスク6を駆動してそのプログラムを表示・編集装置3に入力する光ディスク駆動装置である。
【0029】
表示・編集装置3には、光ディスク6から読み込んだプログラムにより、フレーム単位での表示と編集を行なうための表示処理部8と編集表示処理部9が構成され、また、連続メディア情報入力装置5から入力した映像や音声情報などのアナログ信号をコンピュータ処理可能なデジタル信号に変換するデータ変換部10が設けられている。
【0030】
表示処理部8は、フレーム表示部8a、区切り検出部8b、改行部8c、改行マーク明示部8d、表示枠設定部8e、折り返し部8f、横方向時間目盛表示部8g、縦方向時間目盛表示部8h、シーンブロックアイコン表示部8iを有し、編集表示処理部9は、結合表示処理部9aとアウトライン編集表示処理部9bを有している。
【0031】
このような構成により表示・編集装置3は、連続メディア情報入力装置5から入力される映像と音声を、画像フレームと波形データに変換して表示装置1のウィンドウ画面上に表示し、入力装置2からのオペレータからの操作指示に基づき、表示した画像フレームと波形データに対する編集処理を行なう。
【0032】
この表示処理において、表示・編集装置3は、フレーム表示部8aにより、画像フレームや波形データを横方向に順に表示する。この時、区切り検出部8bにより、画像フレームや波形データの論理的な区切り、すなわち、シーンの変化点を検出し、改行部8cにより、この検出したシーンの変化点毎に画像フレームや波形データの表示を改行する。
【0033】
このように、画像フレームや波形データを、シーン単位で行を変えて表示するので、編集処理を行なうオペレータは、各画像フレームや波形データの論理構造、すなわち各シーン構造を容易に理解することができると共に、その構成単位/構成要素、すなわち、画像フレームや波形データの内容も容易に理解することができ、それらの編集作業を効率的に行なうことができる。
【0034】
また、各シーンの改行位置には、改行マーク明示部8dにより、改行マークをハイライト表示する。これにより、オペレータは、シーンの単位を理解し易くなる。
また、表示枠設定部8eにより、画面横方向の表示領域が設定され、この表示領域を越えるシーンの各画像フレームや波形データは、折り返し部8fにより、その領域から折り返して次の行に表示する。尚、この折り返し位置に対しては、改行マーク明示部8dによる改行マークのハイライト表示は行なわない。
【0035】
また、横方向時間目盛表示部8gと縦方向時間目盛表示部8hにより、画面上の各行の先頭から、および、先頭の行から後続の行方向へ、所定の経過時間を表す目盛線を表示する。これにより、オペレータは、各フレームおよび各シーンの時間位置を容易に理解できる。
さらに、シーンブロックアイコン表示部8iにより、行先頭の前の領域に、この行に表示されている全フレームに対応するシーンブロックアイコン情報も合わせて表示する。
【0036】
そして、編集処理において、入力装置2を介してオペレータが編集対象のフレームを表示措置1の画面上で指定すると、表示・編集装置3は、編集表示処理部9により、例えば移動編集等を行なうと共に、その対象フレーム部分をハイライト表示する。これにより、オペレータは、自分の指定操作の良否を容易に判断することができ、また、その移動等の編集操作経過および結果を容易に確認することができる。
【0037】
また、この編集操作において、その指示が、複数のフレームを1行に結合するものであれば、結合表示処理部9aにより、指示通り各フレームを結合すると共に、その各結合部分を他の部分より大きく表示する。これにより、オペレータは、結合編集の結果を容易に判断することができる。
さらに、アウトライン編集表示処理部9bにより、結合編集した行の次の行から、結合編集前の各行のシーンの表示状態を小さめのウィンドウで表示する。
【0038】
以上の一連のフレーム画像列を(従来技術のように単純に一直線状に並べるのではなく)、映像の論理的なシーンの切れ目でフレーム画像列を区切って改行表示していくような映像表現処理は、表示・編集装置3に、ワープロ(ワードプロセッサ)の文章表示技術や編集技術のメタファを摘用したものである。以下、このようなワープロの文章表示技術や編集技術について説明する。
【0039】
まずワープロの文章表示・編集技術と映像の表示・編集技術との関係についてに説明し、次に、表示・編集装置3について説明し、そして、最後に、音声に対する表示・編集装置3の処理動作を説明する。
【0040】
映像、音声、静止画像、文字列と様々なメディアの中でも、文字列は古くから用いられてきており、その表示技術や編集技術には、これまで様々な技術が開発されてきた。文字列は、元をただせば単なる文字の並びである。しかし、文字列は実際には意味を持っており(通常、文章と呼ばれる)、単語や一文、および章や節などの論理構造が存在する。このような論理構造は、紙やワープロの文章では、句読点や改行、および章や節の見出しなどを用いて、ページと呼ばれる平面上に敷き詰めることにより、分かりやすく表現されている。
【0041】
映像も単なるフレーム画像の並びであり、また、シーンと呼ばれる論理構造も存在する。しかし、そのフレーム画像列の論理構造を分かりやすく表現する技法がないことが問題であった。
そこで、映像に対しても、文字列と同様に、改行や句読点、ページなどの概念を適用できれば、文字列からなる文章を理解するのと同様に簡単に映像を表現できる。
【0042】
そこで、映像の表現技術として、映像に対して論理的な区切りを表現する改行という概念を加える。具体的には、一続きの映像を表示するために、
(a)表示対象となる映像の開始位置から映像中の論理的な切り替わり時点までの映像部分区間を、この映像部分区間の時間長に比例した長さのフレーム画像の列として表示し、
(b)次回表示位置を、(a)で表示した前回のフレーム画像列表示位置の隣に移動し、
(c)表示対象映像から、(a)で既に表示した映像部分区間を取り除いた残りの映像区間を新たな表示対象映像とする。
そして、この処理を、少なくとも2回行なう。
【0043】
さらに、この映像の表示・編集技術を、音声などにも適用する。
すなわち、映像に対する表現技術を、音声、アニメーション、スライドショー、映像、およびこれらが多重化されたメディア等の連続メディアにも適用可能にするため、次の技術を用いる。
【0044】
まず、(d)表示対象となる連続メディアの開始位置から、この連続メディア中の論理的な切り替わり点までの連続メディア部分区間を、連続メディア部分区間の区間長に比例した長さの棒状表現で表示し、
(e)次回表示位置を、(d)で表示した前回の棒状表示領域の隣に移動し、
(f)表示対象連続メディアから、(d)で既に表示した連続メディア部分区間を取り除いた残りの連続メディア区間を新たな表示対象連続メディアとする。
そして、この処理を、少なくとも2回行なう。
【0045】
以下、まず、図2,図4,図5を用いて、図1における連続メディア情報の表示・編集装置3の基本的な表現動作例および編集動作例を、映像を対象として説明し、次に、図3を用いて音声を対象として説明し、さらに、図6〜図11を用いて、データ構造と処理フローの例を説明し、最後に、図12〜図15を用いて、本例の使い勝手をさらに向上させる技術について説明する。
【0046】
図2は、図1における表示・編集装置の本発明に係わる第1の処理動作例を示す説明図である。
本例は、図1の表示装置1の画面上における表示・編集装置3による処理結果を示すものであり、ウィンドウ100には、フレーム画像表示領域151が表示されている。そして、編集対象映像として、フレーム画像111〜113、これに引き続き、フレーム画像121〜124、フレーム画像131〜132、フレーム画像141〜143が、一続きのフレーム画像列として構成された映像を表示している。
【0047】
本例の表示技術の最大の特徴は、このような一連の映像を、従来のフレーム単位編集技術のように一直線状に表示するのではなく、フレーム画像列を映像の論理的な単位毎、つまりシーン毎にフレーム画像列を改行して表示することにある。この場合、「シーン1」を表すフレーム画像111〜113が最上段の行として表示され、同様に「シーン2」を表すフレーム画像121〜124が第2行、「コント」のシーンを表すフレーム画像131〜132が第3行、「家」のシーンを表すフレーム画像141〜143が第4行に表示される。
【0048】
このように、フレーム列を改行表示することによって、次のような効果が得られる。
(1)オペレータは、行の並びを見ることによって、映像中にどのようなシーンが存在するのかという、映像の論理構造を、容易に把握できる。
(2)また、各行を見ることによって、
(2−1)行の長さ(本図2ではフレーム画像の枚数)から、各シーンの時間長を容易に把握でき、
(2−2)行の表示内容から、各シーン内でのフレーム画像の遷移状況など、シーンの内容を容易に把握できる。
【0049】
本図2の例では、このような表示内容の理解性をより一層向上するために、さらに幾つかの工夫をしている。
工夫の1つ目は、各行に表示されているシーンの情報を、より分かりやすくユーザに提示するために、フレーム画像表示領域151の隣に、シーン情報表示領域150を表示している。
【0050】
そして、シーン情報表示領域150には、フレーム画像表示領域151の各行の位置に対応して、各行が表しているシーンの情報を、従来技術で作成されるシーンブロックアイコンにより、シーン情報表示領域150に表示している。
すなわち、シーン情報として、シーン中のフレーム画像列の中から最もシーンを良く表しているフレーム画像と、シーンの内容を表すシーンの名称と、シーン長さを表すアイコンの3次元的な奥行き表現とを、1つのアイコンとして表示している。
【0051】
例えば、第一行目のフレーム画像111〜113のシーンに対応するシーン情報を、シーン情報表示領域150中の同じ位置にシーンブロックアイコン110として表示している。このシーンアイコン110には、シーンを代表するフレーム画像としてフレーム画像112を表示し、シーン名称として「シーン1」という文字列を表示し、アイコンの奥行きとして、3次元的な奥行きをシーンの長さに比例した長さ分だけ表示している。
【0052】
工夫の2つ目は、フレーム画像表示領域151に、30秒あるいは1分など、ある決まった時間位置を表す時間目盛線を表示することである。
本図2の例では、シーンの先頭から30秒目を表す時間目盛線153と、同様に1分の位置を表す時間目盛線154を表示している。このような一種の補助線をフレーム画像表示領域151中に表示することにより、オペレータは、各シーンの時間長をより具体的に把握することができる。
【0053】
工夫の3つ目は、よりワープロ風の編集技術に似せるために、改行マーク156を表示している。
工夫の4つ目は、映像中の区間を選択できるようにすることであり、詳細は以降の例にて説明する。尚、図2では、ユーザがマウスカーソル170を使って映像の区間を選択し、選択された区間をハイライト領域160で表示している。
【0054】
次に、図2の説明の補足として、他の似たような映像表示技術と本例の技術との相違点を説明する。
他の映像表示技術の1つ目として、従来技術で説明したメディアコンポーザに備わっている素材映像管理ウィンドウについて説明する。
【0055】
すなわち、従来技術の素材映像管理ウィンドウには、複数の映像ファイル中の1映像ファイルを、本例の技術と同様に、1映像ファイル中のフレーム画像列として一つの行として表示し、複数の映像ファイルを、本例の技術と同様に複数の行として表現することによって、複数の映像ファイルの構成を分かりやすく表示している。しかし、本例の技術が表示対象とする映像は、この技術とは違って、複数の独立したシーン群ではなく、一続きの映像をその並び通りに改行したものである。
【0056】
他の映像表示技術の2つ目として、図17で示した従来技術のシーン単位編集のようなシーンブロックアイコン群の表示技術において、複数のシーンブロックアイコンの並びを、本例と同様に、あるまとまり毎に改行する技術も考えられる。しかし、このような表示技術では、複数のシーンを横並びに表示することはできるが、その表示行の長さは、本例のようにシーンの時間長を表すのではなく、論理的なシーンの数を表すのみであり、シーン時間長を直感的に把握することはできない。
【0057】
また、映像の表示技術ではないが、従来の文章の表示技術と本例の技術的な違いについて説明する。
従来の文章の表示技術が対象とするデータは、文字列のみであり、本例の技術が対象とする連続メディア情報ではない。連続メディア情報には、それを再生するための時間情報があり、単純な文字列とは異なる。また、連続メディア情報は、ある時間ではその一部しか参照することができず、このため従来技術ではその全容やその論理構造の把握が難しくなっていた。これに比べて文字列は時間情報がないため、文字列全体を同時に2次元の紙上に表現することができる。
【0058】
図3は、図1における表示・編集装置の本発明に係わる第2の処理動作例を示す説明図である。
本例は、映像に付属した音声トラックを編集している画面であり、このように、処理対象が音声の場合、図2のフレーム画像表示領域151ではなく、音声波形表示領域251を表示する。
【0059】
本例の場合、図2における映像のシーン2(シーンブロックアイコン120で表示)と、コントシーン(シーンブロックアイコン130で表示)に付随する音声を表示している。このような音声編集の場合、シーン2のフレーム画像121〜124の表示に代わって、本例では、シーン2に付随する音声トラックの波形を折れ線グラフを描画した棒状領域211を使って表示している。この棒状領域211の長さは、音声シーンの時間長を、画面上の時間目盛の縮尺に従って表示している。
尚、音声のトラック表現技術としては、実波形の折れ線グラフ以外にも、波形のボリュームの大きさをグラフ化した表現を用いてもよい。
【0060】
本例では、図1の場合と同様に、マウスカーソル170を用いて選択した音声区間をハイライト表示領域260として表示している。
このように、図1における表示・編集装置3では、映像の表示・編集以外にも、音声も編集できる。これから容易に類推できるように、表示・編集装置3は、時間情報を持った、他の連続メディアにも適用できる。
【0061】
例えば、他の連続メディアとして考えられるものとしては、数枚のスライドを数秒おきに表示するようなスライドショーや、スライドではなく、インターネットの動くWWWページのようなプログラムを含んだHTML文書なども考えられる。さらには、これら基本的な連続メディアを連続して一列に並べた複合連続メディアや、これら連続メディアを平行して複数持つマルチトラック形式の連続メディアにも対応することができる。
【0062】
以降、主に連続メディアが映像の場合の表示・編集操作の技術例について説明するが、これらの技術は全て音声などの連続メディアにも適用できる。
図4は、図1における表示・編集装置の本発明に係わる第3の処理動作例を示す説明図である。
本例は、図1における表示・編集装置の編集動作例を示し、特に、編集区間の選択操作例を示している。
【0063】
図4(a)では、マウスカーソル170で指定される画面上の1点をクリックすることによって、映像中のあるフレームの位置を指定する例を示している。
また、図4(b)では、マウスカーソル170で指定される画面上の2点をクリックすることによって、映像区間を指定する例を示している。そして、図4(c)では、ある1つのシーンの全体を選択する操作例を示している。
【0064】
尚、本例では採用していないが、マウスがクリックされた際、マウスカーソル170で指定された映像の位置に対応するフレーム画像を別ウィンドウで表示したり、もしくは、指定された映像の位置から始まる映像を別ウィンドウに再生したりすることも容易に実現できる。
【0065】
図4(a)において、映像中のフレーム画像112の位置を指定するためには、マウスカーソル170をフレーム画像112の上に移動し、マウスをクリックする。このようにして映像中のフレーム画像112の位置を指定したこととなり、該当する指定位置のフレーム画像112がハイライト領域560によって強調表示される。
【0066】
また、図4(b)において、フレーム画像112〜113、121〜122からなる映像区間を選択して指定するためには、まず、マウスカーソル170を選択範囲の先頭位置であるフレーム画像112上に移動し、マウスの左ボタンをクリックし(図4(a)の表示となる)、次に、マウスカーソル170を選択範囲の終了位置であるフレーム画像122上に移動し、マウスの右ボタンをクリックする。この操作を行なうと、複数のフレーム画像に渡る映像区間を選択したこととなり、該当する選択範囲のフレーム画像112〜113、121〜122がハイライト領域561,562によって強調表示される。
【0067】
さらに、図4(c)において、ある1つのシーン、ここでは、「シーン1」の全体、つまりフレーム画像111〜113を選択するためには、選択したいシーンを表している行のうち、フレーム画像以外の場所をマウスでクリックする。図4(c)の例では、シーンブロックアイコン110をクリックしている。この操作を行うことによって、「シーン1」のフレーム画像列全体が選択されたことになり、選択区間がハイライト表示領域564によって、ハイライト表示される。さらに、図4(c)の例では、シーン全体が選択された場合は、該当するシーンブロックアイコンも別のハイライト表示領域563を用いてハイライト表示される。
【0068】
図5は、図1における表示・編集装置の本発明に係わる第4の処理動作例を示す説明図である。
本例は、図1における表示・編集装置の選択区間に対する編集処理動作例を示しており、特に、図4の操作で指定、選択された映像区間に対して、区間の切取や挿入などの映像の並びを変更する編集操作と、選択された映像区間のフレーム画像列の各々に対して画像のぼかしなどを行うフレーム画像フィルタ編集操作を行なっている。
【0069】
選択区間に対する編集操作では、図5(a)に示すように、まず初めに、オペレータが、これから編集を行いたい映像区間を図4で示した操作で選択する。そして次に、図5(b)に示すように、編集メニュー181を指定し、編集プルダウンメニュー183内からオペレータが望む区間編集処理を選択する。このようにして選択された映像区間に対する編集処理を行なう。
【0070】
選択できる区間編集処理として、本例では、編集メニュー181で示すように、選択した映像区間の切り取り、切り取った映像区間を挿入(貼り付け)を、また、フレーム画像フィルタ編集として、メニュー184で示すように、フレーム画像列の明るさ調整、同じく画像をぼかす処理、同じくフレーム画像内に字幕を表示する処理を用意している。
【0071】
図5(c−1)では、区間映像編集処理として「切り取り」選択した場合の編集結果表示を示している。編集処理によって図5(a)において先に選択された映像区間(フレーム画像121〜122)が編集映像から削除され、それに伴って画面からも該当する映像区間が表示されなくなる。
【0072】
図5(c−2)では、区間映像編集処理として「字幕挿入」を選択した場合の編集結果表示を示している。編集処理によって、図5(a)で先に選択された映像区間中の全フレーム画像121〜122に対して、字幕を表示する画像処理が施され、その画像処理結果のフレーム画像121a〜122aが作成され、それに伴って画面上の該当する映像区間のフレーム画像の表示も更新される。
【0073】
以上が、図1における表示・編集装置3の基本的な表示処理および編集操作、処理である。
次に、図6〜図11を用いて、図1の表示・編集装置3で扱うデータ構造例と処理動作例を説明する。
図6は、図1における表示・編集装置で処理するデータ構造例を示す説明図であり、図7〜図11は、図1における表示・編集装置の本発明に係わる第1〜第5の処理手順例を示すフローチャートである。
【0074】
図6で示すように、メディア情報701に、編集対象となる映像全体の情報を格納する。また、図2におけるフレーム画像表示領域151中に表示される行の並び、つまりシーンの並びを表すシーン情報711、721などが、リスト構造として格納されている。
メディア情報701には、実際に編集される映像ファイルに対し、そのファイル名702と、その映像の時間長(メディア長703)、および、編集処理時に用いるシーン情報リストへのポインタ(シーン列704)が格納されている。
【0075】
1つの表示行、または、1つのシーン(「シーン1」)を表すシーン情報711は、各行に表示するシーンアイコンで用いるアイコン画像712と、このシーンアイコンの下に表示するシーンのコメント713(文字列)、および、シーンの映像ファイル中でのこのシーンの開始位置714と同終了位置715と、シーンの並びのうち次に表示されるシーンのシーン情報721(「シーン2」)へのポインタ716から構成されている。
【0076】
図7に示す処理は、図1における表示・編集装置3が、本発明に係わる処理動作として一番始めに実行する処理フローを示している。
映像の編集を始める場合、編集対象となる映像ファイルを指定する。この場合に呼ばれる処理がファイルを開く処理フロー(ステップ800)である。以下、その内容を説明する。
【0077】
まず、ステップ801において、指定された映像ファイルから、図6に示すようなデータ構造を作成する。尚、ユーザが、この映像ファイルに対応するデータ構造をファイルに格納していた場合、ファイルを開く際に映像ファイルと共に、このデータ構造ファイルの名称が指定された場合などは、ステップ801の処理は不要である。
【0078】
次にステップ802において、ステップ801の処理で作成されたデータ構造を元に、図2に示すような表現形態で、映像を表示する。
次にステップ803では、編集に用いる選択区間の情報を初期化する。本例では、この初期表示時は、映像ファイルの先頭フレーム位置を選択することにしている。
最後にステップ804のループ処理において、ユーザが編集処理の終了を指示するまで、ユーザ操作イベントに対応した編集処理を行う。
【0079】
このステップ804のループ内では、まず、ステップ811の処理により、ユーザのマウスクリックやメニュー選択、あるいはカーソル移動などの操作イベントを得る。次に、ステップ812での条件に対応した分岐により、ユーザ操作イベント毎に対応した処理を選択する。例えば、画面をクリックされた場合は、画面クリック処理821を、また、編集メニューが選択された場合は、編集メニュー処理822を行う。そして、編集終了メニュー(ファイルメニューの中にあるものとする)が選択された場合は、ステップ804のループ処理を終了する。
【0080】
図8は、図7におけるステップ801の処理の詳細を示すフローチャートである。
本例は、指定された映像ファイルから、編集処理のために必要なデータ構造である図6のメディア情報を作成する処理例を示している。
まずステップ901において、メディアの情報を格納するメモリ領域(図6の701)に、映像ファイル名と映像ファイルの時間長を設定する。
【0081】
次に、ステップ902において、新しくシーン情報のメモリ領域(図6の711)を生成し、そのシーン情報を先のメディア情報のシーン列の先頭位置(図6の704)に設定する。
さらに、ステップ903において、生成したシーン情報に初期値として、シーン開始位置に位置「0」、末尾位置にメディア情報に設定したメディア長(時間長)を設定する。
【0082】
そして、ステップ904のループ処理を行う。
このステップ904のループ処理では、制御変数iを1からカウントし、複数のシーン情報を作成していく処理を行う。
すなわち、まず、ステップ910において、現在のシーン情報のアイコン画像に、シーンの開始位置のフレーム画像を設定し、さらに、シーンの名称を表すコメント領域に「シーンi」という名前をつける(iは変化する)。
【0083】
次に、現シーンを論理的な区切り単位で分割するために、ステップ911では、映像をシーンの開始位置から1フレームずつ再生し、シーンが変化する点であるシーン変化点があるフレーム位置を探す。シーン変化点を求める技術としては、フレーム画像列中の隣接する2枚のフレーム画像間の画像的な差分量を求め、その画像差分量が、あるしきい値より大きくなった場合、そのフレーム画像位置をシーン変化点位置とする等が考えられる。
【0084】
そして、次に、ステップ904のループの終了判定を行う。尚、先のステップ911の処理では、映像の末尾の位置もシーン変化点となるようにする。このため、ステップ912の処理での条件において、シーン変化点の位置が映像末尾位置の場合、映像読込みが終了したと判断する。
映像がまだ末尾位置まで達していない場合、ステップ913の処理を行う。
【0085】
このステップ913の処理では、現在のシーン情報を、シーン変化点の位置で前後2つのシーン情報に分割する処理を行なう。
まず、新しいシーン情報メモリ領域を生成し、次に、新しいシーン情報のシーン先頭位置を先のシーン変化点位置に、シーン末尾位置を現在のシーン情報の末尾位置を設定する。その後、現在のシーン情報の末尾位置を「シーン変化点−1」の値に更新し、さらに、現在のシーン情報の次ポインタに新しいシーン情報を設定する。
【0086】
ステップ904のループ処理の最後、ステップ914では、先の新しいシーンを次ループで用いる現在のシーン情報とする。
尚、ステップ904のループ中のステップ912における条件て、映像末尾まで読込みを完了した場合、ステップ921に進む。そして、ステップ921では、現在のシーン情報の次ポインタにリスト構造の終端を表す「なし」値を設定し、その後、ステップ922でステップ904のループを終了する。
【0087】
図9は、図7におけるステップ802の処理の詳細を示すフローチャートである。
本例は、映像データを表示する処理例を示しており、まず、ステップ1001において、画面上の表示位置を画面左上に設定する。次に、ステップ1002において、表示開始シーンとして、連続メディア情報からシーン情報リストの先頭にあるシーン情報を得る。尚、より望ましい実現例として、ステップ1002で指定する表示開始シーンを変更させることにより、スクロール表示機能を提供することも考えられる。この場合、スクロールバーやカーソル移動等の操作などにあわせて、この表示開始シーンを変更させれば良い。
【0088】
次に、ステップ1003のループ処理において、画面内に映像データを表示する処理を行う。まず、ステップ1011において、現在のシーン情報から、シーンのアイコン画像とシーンのコメント文字列を表示する。次に、ステップ1012において、シーンの開始位置から終了位置までの内容を画面上に表示する。この際、画面上に表示する形状は横長の棒状領域で、その表示長さは「(シーンの時間長)×表示係数K」となるようにする。
【0089】
例えば、図2での映像データの表示の場合、シーンの開始位置から終了位置までのフレーム画像をフィルムのように横に並べた表示を行う。また、図3のような音声データの表示の場合、シーン中の音声波形をグラフ状に表示すれば良い。尚、ここで表示係数Kは、プログラム起動時などに予め設定しておく。また、この表示係数Kを画面のズーム表示用に用いることもできる。例えば、表示係数Kを小さくすることにより、時間が長いシーンでも画面からはみ出すことなく表示することができる。
【0090】
次に、ステップ1013では、表示位置を一行下に移動する。この時の移動幅は、例えば、フレーム画像の高さ×2などにすれば良い。
ステップ1003のループ処理の最後では、シーン情報の次ポインタをたどって次のシーン情報を得る。そして、表示位置が画面の範囲内である間ループし、画面外に出た場合に、ステップ1003のループ処理を終了する。
【0091】
次のステップ1004のループ処理では、時間軸を表示する。すなわち、ステップ1021において、予め指定した30秒もしくは1分などの表示時間幅毎に縦線を引いていく。縦線のX座標位置は、ループカウントi=0〜nとすると、「表示時間幅×i×表示係数K」となる。
【0092】
図10は、図7におけるステップ821の処理の詳細を示すフローチャートである。
本例は、画面クリック時の処理動作を示し、画面をクリックされた際、ステップ1101において、まず、クリック位置から、画面上のどのシーンが指定されたかを調べる処理を行い、次に、クリック位置のY座標から、クリックされた行位置Rを求める。行位置Rを求めるには、例えば、Y座標値を図9のステップ1013の処理で用いた表示行幅で割れば良い。さらに、ステップ1101においては、メディアのシーン列の先頭からR番目のシーン情報を得る処理を行う。
【0093】
ステップ1102では、条件に応じた分岐処理を行なう。すなわち、クリックされたX座標を元に、クリック位置がシーン情報表示領域150かフレーム画像表示領域151かの判定を行う。もし、クリック位置がシーン情報表示領域150の場合、ステップ1111において、該当するシーン全体を選択する処理を行う。ここでは、選択開始位置および選択終了位置に、ステップ1101の処理で得たシーン情報の開始位置と終了位置を設定する。
【0094】
また、クリック位置がフレーム画像表示領域151の場合、ステップ1113以降、フレーム単位で選択位置を設定する処理を行う。まず、ステップ1113の処理で、画面上のクリック位置からシーン中の時間位置を計算する。ここでは、クリック位置のX座標を、映像の表示で用いた表示係数Kで割ることによって、シーン中の時間位置Cを求める。この時間位置とは、該当するシーンの開始位置を0とした時間位置である。
【0095】
ステップ1114の条件分岐処理では、クリックした時間位置Cが選択したシーンの長さ(=シーン.終了位置−シーン.開始位置)より長い場合、ステップ1121において、時間位置Cをシーンの長さにする補正処理を行う。
このようにして、シーン中の時間位置Cが決定したら、ステップ1115において、左クリックか右クリックかに従った選択処理を行う。左クリックの場合、ステップ1123において、選択開始位置をシーン.開始位置+(シーン内)時間位置Cとする。
【0096】
また、右クリックの場合、ステップ1125において、選択終了位置をシーン.開始位置+(シーン内)時間位置Cとする。
画面クリック処理の最後、ステップ1103の処理として、更新された選択開始位置から選択終了位置までの領域を選択状態表示(図2における符号160で示すようなハイライト表示)にする。
【0097】
図11は、図7におけるステップ822の処理の詳細を示すフローチャートである。
本例は、編集メニューが選択された時の処理動作例を示している。
編集メニューが選択された場合、まず、ステップ1201において、現在の選択区間に対応したシーン情報を得る。得られた情報は、選択開始位置が存在するシーン情報(開始シーン情報)、選択終了位置が存在するシーン情報(終了シーン情報)、開始シーン情報の次のシーン情報から終了シーン情報の1つ手前のシーン情報までの中間のシーン情報の列(中間シーン列)からなる。
【0098】
開始シーン情報を探すには、メディア.シーン列を先頭から順次参照していき、シーンの先頭位置≦選択開始位置≦シーンの末尾位置となるシーン情報を探せば良い。同様に終了シーン情報を探すには、シーンの先頭位置≦選択終了位置≦シーンの末尾位置となるシーン情報を探せば良い。そして、中間シーン列は、先頭シーン情報と末尾シーン情報から容易に得ることができる。
【0099】
次に、ステップ1202での条件分岐処理において、選択された編集メニューを判定する。
選択された編集メニューが「切り取り」の場合、選択区間を切り取り、切り取った選択区間をクリップボードにコピーする処理を行う。すなわち、まず、ステップ1211において、選択区間をクリップボード用に格納する。具体的には、まず開始シーン、中間シーン列、終了シーンの複製を作成し、その後、開始シーンの複製の先頭位置を選択開始位置に、終了シーンの複製の終了位置を選択終了位置に更新し、最後に、クリップボードに複製を格納する処理を行う。
【0100】
また、次のステップ1212において、選択区間を実際に削除する処理を行う。具体的には、まず、中間シーン列をメディア.シーン列のリストから削除し、その後、開始シーンの終了位置を選択開始位置−1に、また、終了シーンの開始位置を選択終了位置+1に更新する。
【0101】
ステップ1202で、選択された編集メニューが「挿入」の場合、ステップ1215において、クリップボードに格納されているシーン列を、開始シーンの直後に挿入する処理を行う。
また、ステップ1202で、選択された編集メニューが「フィルタ」の場合、ステップ1217において、映像ファイルのうち、選択開始位置から選択終了位置までのフレーム画像1枚ずつに対して、字幕処理やぼかし処理などの画像処理を行う。
【0102】
例えば、ぼかしフィルタの場合、映像ファイルから取り出したフレーム画像に対して、移動平均フィルタと呼ばれるような画像処理技法を用いてぼかし処理を施し、その後そのフレーム画像を映像ファイルに書き戻す処理を行う。
また、字幕処理の場合は、ユーザが指定した文字列を指定されたフォント、表示位置でフレーム画像上に描画し、描画されたフレーム画像を映像ファイルに書き戻す。
【0103】
尚、本例では、処理の簡略化のため、フィルタメニュー指定時に、直接、画像処理を施している。しかし、望ましくは、直接画像処理を行うのではなく、繰り返し行われる編集処理の情報を別途記録しておき、ユーザが指示した時点で画像処理をバッチ的に動作させた方が、ユーザの使い勝手および処理効率が良い。
このような編集メニュー処理の最後、ステップ1203の処理において、編集が終わった映像を再表示する。
【0104】
次に、図12〜図15を用いて、図1における表示・編集装置3による、さらに使い勝手を向上させる表現技術および編集操作技術について説明する。
図12は、図1における表示・編集装置の本発明に係わる第5の処理動作例を示す説明図である。
本例は、図1における表示・編集装置の表示処理動作にページの概念を導入した場合の画面構成を示している。
【0105】
ワープロにおる文字列編集にもページと呼ばれる概念があるように、本例の連続メディア情報の表示・編集技術にもページの概念を導入する。本例でのページの大きさを表す単位としては、時間を用いる。
そして、本図12では、ページ幅を1分間、ページ高さを5分間として設定した場合の、ページ単位表示モードの画面例を示している。
【0106】
本例の特徴は、「シーン2」(フレーム画像1301〜1306)の内、ページの表示時間幅を超えた部分(フレーム画像1305,1306)が折り返し表示されていることと、ページ縦時間軸1311を表示していることである。すなわち、「シーン2」は、ここでは1分30秒程度の長さであるが、先頭から一分間のフレーム画像1301〜1304と、残りのフレーム画像1305〜1306の2つに分離されて表示されている。またページ縦時間軸には、「5:00」のような時刻表示領域1312を設けている。
【0107】
このように、ページ幅と高さを意識した表示モードを導入することによって、オペレータは、映像の時間長をより分かりやすく把握できるようになる。本モードは特にTV番組でのCM挿入位置などの確認に最適である。
尚、このような表示を行うためには、図9のステップ1012における映像の表示処理を、各時間幅毎にシーンを区切って表示するように変更すれば良い。また、このステップ1021の時間軸表示処理において、縦線の時間軸だけでなく、横線の時間軸も表示するように変更を施せば良い。
【0108】
図13は、図1における表示・編集装置の本発明に係わる第6の処理動作例を示す説明図である。
本例は、図1における表示・編集装置による結合表示動作時の画面構成例を示している。
映像に、カーチェイスのシーン列などのような数秒からなる短いシーンが多数存在するシーンが存在すると、画面上の表示行数が非常に多くなり、シーンの論理構造が把握しににくなる。このようなシーン列は、画面上では1つのシーンとしてまとめて扱えたほうが便利である。
【0109】
このような理由から、複数のシーンを1つのシーンとして同一行に表現する表示技術を用意した。
本図13の例では、図2のシーンブロックアイコン110の「シーン1」とシーンブロックアイコン120の「シーン2」およびシーンブロックアイコン130の「コント」の各シーン列を結合し、「新シーン」(シーンブロックアイコン1410)として表示している。
【0110】
このシーンブロックアイコン1410の「新シーン」のフレーム画像列としては、結合した各シーンのフレーム画像1411〜1413、1421〜1423、1431を表示している。特に、本例では、結合していることを強調するため、結合中の各シーンの先頭フレーム画像1411,1421,1431を大きなフレーム画像で強調表示している。もちろん強調表示はなくとも良い。
【0111】
このような結合表現を提供するには、図6のデータ構造のうち、シーン情報711に、新たに「結合シーン列」というポインタ格納項目を設け、このポインタの先に結合されたシーン列を別途保持しておけば良い。また、図9の映像表示処理手順のステップ1012においてシーンを表示する際に、「結合シーン列」中のシーン情報列から適宜シーン情報とフレーム画像を取り出し、画面上に表示すれば良い。
【0112】
図14は、図1における表示・編集装置の本発明に係わる第7の処理動作例を示す説明図である。
本例は、図1における表示・編集装置によるシーンのアウトライン表示動作時の画面構成例である。
図13に示したようなシーンの結合表示を用いた場合、結合されたシーンをさらに結合するなど、各々のシーンに階層関係があらわれるようになる。
【0113】
本例は、このような階層関係を直接扱うものであり、図13で説明したシーンブロックアイコン1410の「新シーン」下部に、結合編集された「シーン1」(シーンブロックアイコン110)と、「シーン2」(シーンブロックアイコン120)、および、「コント」(シーンブロックアイコン130)をぶら下げ表示している。
【0114】
またフレーム画像表示領域1551にも、結合されたシーン列に対応するフレーム画像列を、表示開始位置を少し右にずらしたインデント表示で表示している(領域1501)。
このように、シーンの階層構造を、インデントやぶら下げ表示することによって、映像の論理構造を、ワープロにおける章や節のアウトライン編集を使っているかのように、容易に把握することが可能となる。
【0115】
このような表示を行うには、図9の映像表示処理でのステップ1012と1013との処理の間に、「映像の表示(パラメタはシーン.結合シーン列)」のような再帰的な関数呼び出し処理を挿入すれば良い。
尚、映像の編集操作などは、クリック位置によってどの結合階層領域(領域1551または領域1501)で編集処理が発生したのかを判断した後、該当する領域上の映像シーン列に対して従来の処理を行えば良い。
【0116】
図15は、図1における表示・編集装置による編集機能とワープロでの文章編集機能との比較対応例を示す説明図である。
本例の表においては、各ワープロ編集の機能1601〜1608(「文字列」、「1行」、「フォント変更」、「行間調整」、「検索」、「ヘッダ/フッタ」、「差込印刷」、「文章チェック」)に対応する本例の連続メディア情報の表示・編集技術による機能(「本発明の映像編集」)が示されている。
【0117】
本例では、「文字列」に「フレーム画像列(=映像)」、「1行」に「1シーン」、「フォント変更」に「特殊効果付け(ぼかし)、「行間調整」に「2シーン間のワイプ等」、「検索」に「同種映像検索」、「ヘッダ/フッタ」に「オープニング/エンディング」、「差込印刷」に「映像編集テンプレート」、「文章チェック」に「不正映像検査」のそれぞれの機能が対応付けられている。
【0118】
上述したように、本例の連続メディア情報の表示・編集装置3および表示・編集方法では、ワープロ編集で文字列を編集するように、フレーム画像列、つまり映像を簡単に編集することができる。すなわち、本例では、フレーム画像列を1本線状に並べる(1601)だけではなく、ワープロ編集での改行編集(1602)のように、意味のある映像シーン毎に改行表示している。
【0119】
これを更に発展して考えると、ワープロによる文章編集で有効な様々な編集技術は、本例の表示・編集装置および方法による映像編集技術に容易に適用することができる。例えば、ワープロで選択した文字列のフォントを変更する操作(1603)を本例の映像編集に適用した例として、図5で説明した選択映像区間に対する編集操作技術が挙げられる。
【0120】
このようなワープロの編集機能を本例の表示・編集装置の編集機能に適用するという発想によって、図15の表に示すような、より使いやすい映像編集技術を考えることができる。
【0121】
例えば、ワープロの行と行の間を調整する行間調整(1604)の操作方法を映像編集に適用する場合を考える。
ワープロでは2つ以上の行を選択して、行間調整メニューを選択することにより、行間の長さ等を調整できる。この文章編集の行間調整は、映像編集の場合、例えば、2つのシーン間のワイプなどの特殊効果付けとして捕らえることができる。このことから、映像編集の操作として、2つ以上のシーンを選択した後、シーン間特殊効果付けメニューを選択するという、シーン間特殊効果付けの新しい指定方法を容易に考えることができる。
【0122】
同様の考えから、ワープロで言う文字列の検索機能(1605)は、本例の映像編集では、指定した映像と同様の映像を探し出し、見つけ出した映像区間を選択状態にする、という映像編集技術として適用できる。この同様の映像を見つける技術としては、映像に付与されたキーワードを元に条件に見合う映像区間を見つける技術や、フレーム画像の画像差分量がある基準値より小さい映像区間を見つける技術などが考えられる。
【0123】
またワープロで言うページのヘッダやフッタ等の編集機能(1606)は、本例の映像編集では、オープニング/エンディング映像編集機能として適用できる。また、ワープロで言う差込印刷機能(1607)は、本例の映像編集では、映像の編集内容のテンプレートを用意し、そのテンプレートに様々な映像を挿入するという、映像編集テンプレート機能として適用できる。
【0124】
さらに、ワープロの文章チェックやスペルチェックなどの機能(1608)は、人の潜在意識に作用すると言われるサブリミナル映像シーン(1秒未満のごく短いシーン)を自動的に指摘する等の不正映像検査機能と考えることができる。尚、このサブリミナル映像シーンを自動的に見つける技術としては、例えば、特開平09−074575号公報に記載の「動画像の特徴場面表示方法及び装置」等が挙げられる。
【0125】
以上、図1〜図15を用いて説明したように、本実施例の連続メディア情報の表示・編集装置と連続メディア情報の表示・編集方法では、例えば動画像の各画像フレームを連続して画面の横方向に表示する場合、シーンの変化点を区切りとして改行し、行単位で各シーンを表示する。そして、各改行位置には改行マークを明示して、シーンの単位を理解し易くする。また、画面の表示枠を超える場合には、その表示枠で折り返して次の行に表示する。尚、この場合には改行マークは明示しない。
【0126】
また、画面上の各行の先頭から、および、先頭の行から後続の行方向へ、所定の経過時間を表す目盛線を表示し、各フレームおよび各シーンの時間位置を容易に理解できるようにする。
また、行先頭の前の領域に、この行に表示されている全フレームに対応する従来技術で作成されるシーンブロックアイコン情報も合わせて表示する。
【0127】
また、オペレータが編集対象のフレームを指定すると、その対象フレーム部分をハイライト表示することで、指定の良否を容易に判断できるようにし、かつ、その移動等の編集操作を容易とする。また、例えば、複数のフレームを1行に結合する場合、各結合部分を他の部分より大きく表示する等して、結合編集の結果を容易に判断できるようにする。さらに、結合編集した行の次の行から、結合編集前の各フレーム行の表示状態をウィンドウ表示する。
【0128】
このように、本実施例によれば、一続きの映像データのフレーム画像列を一直線状ではなく、意味のある区間ごとに改行表示するので、映像の論理構造と映像のフレーム構成との両方の把握が容易になる。また、音声情報等、映像以外の連続メディアにも同様に適用できるので、連続メディアの論理構造と連続メディアの構成要素との両方を把握するのも容易になる。
また、このような見た目での理解の容易さにより、連続メディアの編集操作もも容易となる。
【0129】
尚、本発明は、図1〜図15を用いて説明した実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。例えば、本例では、画面の表示枠を超える場合には、その表示枠で折り返して次の行に表示しているが、折り返し表示することなく、スクロール操作等を行ない表示するようにしても良い。
また、本例では、映像区間の選択操作において、マウスを用いる例で説明しているが、通常のワープロの操作と同様に、キーボードのカーソルキー等を用いて映像区間を選択することもできる。
【0130】
また、本例では、連続メディアの格納形態としては、ビデオテープレコーダ等の蓄積メディアを用いているが、これに限定しなくとも良く、例えば、TVやラジオなどのストリーミング形式の連続メディアでも良い。このようなストリーミング形式の連続メディアの場合は、連続メディアの終端位置を仮想的に無限大として扱えば良い。
【0131】
【発明の効果】
本発明によれば、コンピュータでの編集処理において、オペレータは、映像や音声等といった連続メディアの論理構造を容易に理解しながら、同時に、その構成単位/要素(映像では画像フレーム、音声では波形データ)も容易に理解することができ、コンピュータを用いた映像や音声等といった連続メディアの編集作業を効率的に行なうことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の連続メディア情報の表示・編集装置の本発明に係る構成の一実施例を示すブロック図である。
【図2】図1における表示・編集装置の本発明に係わる第1の処理動作例を示す説明図である。
【図3】図1における表示・編集装置の本発明に係わる第2の処理動作例を示す説明図である。
【図4】図1における表示・編集装置の本発明に係わる第3の処理動作例を示す説明図である。
【図5】図1における表示・編集装置の本発明に係わる第4の処理動作例を示す説明図である。
【図6】図1における表示・編集装置で処理するデータ構造例を示す説明図である。
【図7】図1における表示・編集装置の本発明に係わる第1の処理手順例を示すフローチャートである。
【図8】図1における表示・編集装置の本発明に係わる第2の処理手順例を示すフローチャートである。
【図9】図1における表示・編集装置の本発明に係わる第3の処理手順例を示すフローチャートである。
【図10】図1における表示・編集装置の本発明に係わる第4の処理手順例を示すフローチャートである。
【図11】図1における表示・編集装置の本発明に係わる第5の処理手順例を示すフローチャートである。
【図12】図1における表示・編集装置の本発明に係わる第5の処理動作例を示す説明図である。
【図13】図1における表示・編集装置の本発明に係わる第6の処理動作例を示す説明図である。
【図14】図1における表示・編集装置の本発明に係わる第7の処理動作例を示す説明図である。
【図15】図1における表示・編集装置による編集機能とワープロでの文章編集機能との比較対応例を示す説明図である。
【図16】従来のフレーム単位編集技術での画面表示例を示す説明図である。
【図17】従来のシーン単位編集技術での画面表示例を示す説明図である。
【符号の説明】
1:表示装置、2:入力装置、3:表示・編集装置、4:補助記憶装置、5:連続メディア情報入力装置、6:光ディスク、7:光ディスク駆動装置、8:表示処理部、8a:フレーム表示部、8b:区切り検出部、8c:改行部、8d:改行マーク明示部、8e:表示枠設定部、8f:折り返し部、8g:横方向時間目盛表示部、8h:縦方向時間目盛表示部、8i:シーンブロックアイコン表示部、9:編集表示処理部、9a:結合表示処理部、9b:アウトライン編集表示処理部、10:データ変換部、100:ウィンドウ、110,120,130,140:シーンブロックアイコン、111〜113:フレーム画像、121〜124:フレーム画像、121a〜122a:フレーム画像、131〜132:フレーム画像、141〜143:フレーム画像、150:シーン情報表示領域、151:フレーム画像表示領域、153,154:時間目盛線、156:改行マーク、160:ハイライト領域、170:マウスカーソル、181:編集メニュー、183:編集プルダウンメニュー、184:メニュー、211,221:棒状領域、251:音声波形表示領域、260,560〜564:ハイライト表示領域、300:ウィンドウ、301:スクロールバー、310,320,330:行、321:アイコン、340,350:音声トラック、400:ウィンドウ、410〜440:シーンブロックアイコン、701:メディア情報、711,721:シーン情報、702:ファイル名、703:メディア長、704:シーン列、712:アイコン画像、713:コメント、714:開始位置、715:終了位置、716:ポインタ、1301〜1306:フレーム画像、1311:ページ縦時間軸、1312:時刻表示領域、1410:シーンブロックアイコン、1411〜1413,1421〜1423,1431:フレーム画像、1501:領域、1551:フレーム画像表示領域、1601〜1608:機能(「文字列」、「1行」、「フォント変更」、「行間調整」、「検索」、「ヘッダ/フッタ」、「差込印刷」、「文章チェック」)。

Claims (15)

  1. 続メディア情報としての映像の画像フレームを表示装置の画面上に表示し、入力装置から入力される操作指示に基づき上記映像の表示・編集を上記画面上に表示した画像フレーム単位で行なう連続メディア情報の表示・編集装置であって、
    上記画像フレームを上記画面の一方向に順に表示する手段と、
    順に表示された上記画像フレームの論理的な区切りを検出する手段と、
    該手段で検出した区切り毎に上記画像フレームの表示を改行する手段と
    を有することを特徴とする連続メディア情報の表示・編集装置。
  2. 請求項1に記載の連続メディア情報の表示・編集装置において、上記検出した区切り位置に改行マークを明示する手段を設けたことを特徴とする連続メディア情報の表示・編集装置。
  3. 請求項1、もしくは、請求項2のいずれかに記載の連続メディア情報の表示・編集装置において、上記画像フレームを表示する画面の表示枠を制限する手段と、該手段で制限された表示枠を超えた画像フレームを折り返し次の行に表示する手段とを設けたことを特徴とする連続メディア情報の表示・編集装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の連続メディア情報の表示・編集装置において、上記画像フレームの行先頭からの所定の経過時間を表す目盛線を表示する手段を設けたことを特徴とする連続メディア情報の表示・編集装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の連続メディア情報の表示・編集装置において、上記画像フレームを表示した先頭の行から後続の行方向へ、所定の経過時間を表す目盛線を表示する手段を設けたことを特徴とする連続メディア情報の表示・編集装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載の連続メディア情報の表示・編集装置において、上記画像フレームを表示した行先頭の前の領域に、該行に表示されている画像フレームに対応して別途作成された、直方体状の奥行きとして時間長が表示されているシーンブロックアイコン情報を表示する手段を設けたことを特徴とする連続メディア情報の表示・編集装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれかに記載の連続メディア情報の表示・編集装置において、上記画像フレームの上記入力装置を介して指定された部分を他の部分と異なる特定表現で表示する手段を設けたことを特徴とする連続メディア情報の表示・編集装置。
  8. 請求項1から請求項7のいずれかに記載の連続メディア情報の表示・編集装置において、上記入力装置を介して指定された画像フレームの部分を、上記入力装置から入力される編集操作指示に従って編集する手段を設けたことを特徴とする連続メディア情報の表示・編集装置。
  9. 請求項1から請求項8のいずれかに記載の連続メディア情報の表示・編集装置において、上記入力装置から入力される編集操作指示に従って、複数画像フレームを結合して一つの行に表示する手段と、上記複数画像フレームのそれぞれの結合部分を他の部分と異なる表現で表示する手段とを設けたことを特徴とする連続メディア情報の表示・編集装置。
  10. 請求項9に記載の連続メディア情報の表示・編集装置において、上記複数画像フレームを結合して表示した行の次の行から、結合編集前の表示状態をウィンドウ表示する手段を設けたことを特徴とする連続メディア情報の表示・編集装置。
  11. 請求項1から請求項10のいずれかに記載の連続メディア情報の表示・編集装置において、上記入力装置を介して指定された上記画面上の二次元座標位置から、対応する画像フレームの時間位置を算出する手段を設けたことを特徴とする連続メディア情報の表示・編集装置。
  12. 請求項1から請求項11のいずれかに記載の連続メディア情報の表示・編集装置において、上記映像の画像フレームの代わりに、音声の波形データを少なくとも含む他の連続メディア情報に対して各手段による表示・編集処理を行なうことを特徴とする連続メディア情報の表示・編集装置。
  13. 連続メディア情報としての映像の画像フレームを表示装置の画面上に表示し、入力装置から入力される操作指示に基づき上記映像の編集を上記画面上に表示した画像フレーム単位で行なう処理装置の連続メディア情報の表示・編集方法であって、
    請求項1から請求項12のいずれかに記載の連続メディア情報の表示・編集装置における各手段の処理により、上記画像フレームの表示と編集を行なうことを特徴とする連続メディア情報の表示・編集方法。
  14. 請求項13に記載の連続メディア情報の表示・編集方法において、上記映像の画像フレームの代わりに、音声の波形データを少なくとも含む他の連続メディア情報に対して各手段の処理による表示・編集処理を行なうことを特徴とする連続メディア情報の表示・編集方法。
  15. コンピュータで読み取られ処理されるデータおよびプログラムを記録する記録媒体であって、請求項1から請求項12のいずれかに記載の連続メディア情報の表示・編集装置における各手段による処理手順をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したことを特徴とする記録媒体。
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