JP3592478B2 - 吸液性包袋 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、魚、肉、野菜などの食品から滲出する液汁を適度に吸収して、これら食品の保存・輸送時の鮮度を保持することができる吸液性包袋に関する。
【0002】
【従来の技術】
鮮魚や食肉などの生鮮食品は、包袋に収納され真空包装または含気包装される場合が多い。しかしこの状態で保存・輸送すると、包袋内でドリップと称せられる液汁が滲出し、この液汁と接触した食品が変色するなど品質が低下することがある。液汁の滲出による品質低下を防ぐためには、滲出した液汁を速やかに除去する必要がある。そのための手段として、食品と接触させて液汁を吸収することができる吸液材を食品と共に包袋内に封入する方法が知られている。
【0003】
例えば特開平02−032977号公報には、図7に示すように、包袋20内に吸液層21を配し、この層の表面を、多数の小孔22…が形成された多孔シート23で覆い、この多孔シート23の上に食品を置いて包装する方法が提案されている。また、特開平04−079834号公報には、酸素バリア性フィルムからなる包袋の内面に、高分子吸収剤を2枚の調湿剤を担持した透液性シートで挟持した吸液層を配し、この表面を不織布または多孔シートからなる透液性シートで覆った食肉用ラミネート包装材が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
これらの吸液層を内蔵した包袋は、吸液層の表面を覆う透液性シートを食肉などの食品と接触させ、滲出する液汁をこの透液性シートの小孔を通して吸液層に吸収させ、食品の品質低下を防ごうとするものであるが、吸液層の吸収力が強いために、滲出した液汁ばかりでなく食品中に正常に含まれている水分まで吸収し、長時間の接触によって食品を乾燥または硬化させてしまうという問題があった。また、食品と透液性シートとの界面が吸液層の吸収力によって貼り付いて剥離が困難になるという問題もあった。
【0005】
この問題を解決する手段として、例えば特公平05−083214号公報には、図8に示すように、吸液層31を透液シート32と非透液シート33とで挟持してなる吸液用内袋34を、非透液シート33が食品Fと接するように配置して包袋30内に封入し、食品Fから滲出した液汁を吸液用内袋34の透液シート32の側から吸収する方法が提案されている。また、特開平07−257657号公報には、片面が不織布など透液性の高い透液性シートからなり、他方の面が、開孔の孔径が0.05mmないし0.5mmであり開口率が0.01%ないし0.4%である半透液性シートからなり、この両シートの間に吸液層が挟持された吸液用内袋を、半透液性シートの側を食品と接触させて包装する方法が提案されている。
【0006】
これらのいずれかの方法によれば、吸液用内袋の、食品と接触する面が非透液性または半透液性であるので、食品が乾燥する問題、および吸引力による剥離困難の問題は解消されるものの、包装に際して、食品と吸液用内袋との双方を、吸液用内袋の非透液性または半透液性の面が食品と接触するように注意して包袋内に封入する必要があるために、包装作業が煩雑になり包装経費が嵩むばかりでなく、食品と吸液用内袋とが輸送中に互いにズレることによって十分な吸液効果が得られない場合もあり、使い勝手が悪かった。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、従ってその目的は、包装が簡単で、しかも食品から滲出する液汁を適度に吸収して、容易にこれら食品の保存・輸送時の鮮度を保持することができる吸液性包袋を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記の課題を解決するために本発明は、液不透性フィルムからなる袋本体と、液汁の透過を制限する制液層と繊維またはスポンジからなる透液性シートとが互いの辺部で相互に接合されるとともに、前記制液層と前記透液性シートとの間に吸液層が内包され、かつ前記透液シートが前記液汁を前記吸液層に誘導する通液路となる連続通孔を有してなる吸液用内袋と、から構成され、前記吸液用内袋が前記袋本体に収納され、前記透液性シートが前記袋本体の内面に重ねられた状態で、前記透液性シートと前記内面とが加熱によりスポット接合されていることを特徴とする吸液性包袋を提供する。
また本発明は、袋本体を構成する液不透性フィルムの内面に、液汁の通液路となる連続透孔を有する繊維またはスポンジからなる額縁状の帯体が重ねられるとともに、該帯体の内側に液汁を吸収する吸液層が配置され、前記帯体および前記吸液層上に液汁の透過を制限する制液層が積層され、前記袋本体の内面と前記帯体と前記制液層の辺部とが加熱により接合されていることを特徴とする吸液性包袋を採用する。
更に本発明は、前記加熱によるスポット接合または接合がホットメルト接着剤によりなされていることを特徴とする先に記載の吸液性包袋を採用する。
前記において、吸液層は、透液性シートと高分子吸水剤との複合体からなることが好ましい。前記において、制液層は、液不透性フィルム、または液汁の透過を制限する半透性フィルムからなることが好ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を参考例および実施例により図面を用いて説明する。
(参考例1)
図1は本発明の吸液性包袋の一参考例を示している。図1においてこの吸液性包袋1は、液不透性フィルムからなる袋本体2の内面に、液汁を吸収する吸液層3を挟持して、液汁の透過を制限する制液層4が、その辺部7でヒートシールされて接合され、この制液層4の周縁部に、液汁を吸液層3に誘導する通液路5が形成されてなっている。
【0009】
この吸液性包袋1は、食肉などの食品Fを入れて、必要なら袋本体2内を真空に排気し、その開口部6−6をヒートシールなどにより封止すると、食品Fはその片面が制液層4と接触した状態で包装される。この状態で、吸液層3が下面となるようにして保存すると、この間に食品Fから液汁が滲出しても、滲出したた液汁の大部分は、全く、あるいはほとんど液汁を透過しない制液層4の上を流れて通液路5に至り、この通液路5を通って吸液層3に誘導され、吸液層3に吸収される。
【0010】
上記の吸液性包袋1を用いれば、食品Fから滲出した液汁は通液路5を経由して直ちに吸液層3に吸収されるので、滲出した液汁と長時間接触することによる食品の品質低下が防止される。しかも、食品Fが直接接触している面は制液層4であるので、食品内の水分が余分に吸収されて乾燥したり硬化したりすることなく、また食品が制液層4に貼り付いて剥離が困難になることもない。
更に、この吸液層3および制液層4は、袋本体2の内面に接合・固定されているので、包装に際しては単に食品Fを包袋内に入れて封止すればよく、食品と共に吸液シートを設置する手間が省け、生産効率が上がるとともに、輸送中にズレを起こすこともないので常に安定した吸液が可能となる。
【0011】
上記参考例1の吸液性包袋1を製造するには、袋本体2を形成する展開された液不透性フィルム上に吸液層3を配置し、この上に通液路5が形成された制液層4を被せ、その辺部7をヒートシールなどにより袋本体となる液不透性フィルムに接合した後に、袋本体2を形成することが好ましい。袋本体2の開口部6は、ヒートシールまたは接着により封止するように切り離しとしてもよいが、容易に反復して開閉できるように、嵌合溝による開閉部材(ファスナー)を装着してもよい。
【0012】
上記の吸液性包袋1において、袋本体2を形成する液不透性フィルムとしては、一般に食品の包装に使用されかつ液不透性のものがいずれも使用可能である。好ましくはヒートシール性でかつ透明なもの、更に好ましくは酸素バリヤー性のあるものが用いられる。好適な液不透性フィルムの例としては、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン/酢酸ビニル共重合物、ポリアミド、ポリエステルなどの単層またはラミネートフィルムで、厚みが40μmないし100μmのものを挙げることができる。
【0013】
吸液層3としては、高分子吸水剤を2枚の連続通孔を有する透液性シートで挟持した積層シートが好適である。この透液性シートの例としては、パルプ、不織布、紙、綿反、親水性のスポンジなどを挙げることができる。これらの透液性シートは、それ自体が連続通孔の毛細管現象によって液汁を速やかに吸収してその内部に貯留するとともに、高分子吸水剤に向けて誘導する。
吸液層3に用いることができる高分子吸水剤としては、通常この分野で用いられるものがいずれも使用可能であり特に限定されない。吸液層3の吸液能力としては、ドリップの吸液量として200g/m2 以上が適当である。
【0014】
制液層4は、好ましくは液不透性フィルム、または液汁の透過を制限する半透性フィルムからなる。液不透性フィルムを用いる場合、その材質はヒートシール性などを考慮して袋本体2と同質とすることが好ましい。半透性フィルムの場合は、コロジオン膜などのいわゆる半透膜を用いることもできるが、液不透性フィルムに適当な孔径の開孔を適当な開口率で形成した多孔フィルムを用いることが好ましい。
【0015】
好適な半透性フィルムの例としては、孔径が0.05mm〜0.5mmの範囲内、開口率が0.01%〜0.4%の範囲内で、ヒートシール性を有する多孔性フィルムを挙げることができる。この半透性フィルムは、食品内部の水分を吸収する吸引力はないので食品を乾燥させることなく、食品Fと制液層4との界面の凹部などに残留する液汁を吸収し、食品の変色を防ぐ。
【0016】
この制液層4は、吸液層3を内包し、その辺部7がヒートシールにより袋本体2の内面に接合されている。制液層の辺部7と袋本体2の内面とは、吸液層3を内包した状態で直接ヒートシールされていてもよく、また吸液層3の辺部を介在してホットメルト接着剤などにより接合されていてもよい。
【0017】
通液路5は、制液層4の周縁部で、好ましくは袋本体2内に包装する食品と直接に接触しない位置に形成される。この通液路5の形状は、参考例1では図2に示すように、制液層4の周縁部に形成された複数の円形の切欠である。しかし、本発明において、通液路の形状は特に限定されるものではない。通液路の形状が異なるものを、以下の参考例および実施例で例示する。
【0018】
(参考例2)
この参考例では、図3に示すように、制液層4の周縁部に複数の楔形の切欠5…が形成され、この制液層4の辺部7が袋本体2にヒートシールされている。この参考例では楔形の切欠5…が、液汁を吸液層3に誘導する通液路5…となっている。
【0019】
(参考例3)
この参考例では、図4に示すように、制液層の辺部7が袋本体2に、間欠的な接合点8…でスポット接合されている。この場合は、互いに隣接する接合点8,8の間隙が通液路5となって、制液層4上に置かれた食品Fから滲出した液汁を内包された吸液層3に誘導する。
通液路5の開口度を拡大するために、必要なら、制液層4の少なくとも周縁部に例えば波形のエンボス加工を施すこともできる。これによって互いに隣接する接合点8,8の間が開き、通液路5の開口度が拡大して通液性が向上する。
【0020】
(実施例1)
この実施例では、図5に示すように、制液層4の辺部7と袋本体2の内面との間に、連続通孔を有する繊維またはスポンジからなる帯体9が額縁状にホットメルト接着剤などにより接合され、この帯体9の内側に吸液層3が収納されている。この場合は、帯体9が透液性であるので通液路5となり、制液層4上の食品(図示せず)から滲出した液汁は制液層4上を流れてその周縁部の帯体9を通して吸液層3に誘導される。
【0021】
(実施例2)
この吸液性包袋10は実施例1の変形であって、図6に示すように、制液層4と、連続通孔を有する繊維またはスポンジからなる透液性シート11とを互いの辺部で接合して形成した内袋の中に吸液層3が内包され、この透液性シート11側が、袋本体2の内面にホットメルト接着剤13などによりスポット接合されている。
【0022】
この吸液性包袋10において、制液層4上の食品(図示せず)から滲出した液汁は、制液層4上を流れてその周縁部から透液性シート11側に回り込み、この透液性シート11を通液路として吸液層3に誘導される。この場合は、透液性シート11のほぼ全面が通液路となるので、食品から余分の水分を吸収することなく、しかも滲出した液汁を速やかに吸液層3に吸収することができる。
またこの吸液性包袋10は、製造に際して、予め作製された吸液用内袋12を袋本体2の内面にスポット接合すればよいので簡単である。
【0023】
上記の各参考例および実施例において、吸液層3は袋本体2の内面片側にのみ設置されているが、内面の両側に設置されたものも本発明に含まれることはいうまでもない。また、制液層4および吸液層3のサイズは、袋本体2の内面片側のほぼ全体を覆う程度としてもよく、また食品や包装の形状によっては内面の部分を覆う程度としてもよい。
【0024】
(評価試験)
上記各実施例の吸液性包袋について評価試験を行った。評価は、それぞれの吸液性包袋の試料内に約1500gの牛もも肉を入れて真空包装し、3週間冷蔵保存した後の食品の状態(乾燥や変色が認められるか)、滲出液汁の吸収性(吸収%)、食品とフィルム面との剥離性、包装時の作業性、食品と吸液面とのズレ、高分子吸収剤の漏出(粉漏出)、および包袋の作製費と封入加工賃とを含む包装費について、それぞれ◎、○、△、×の4段階評価とした。
【0025】
各実施例および参考例において、
袋本体2は、ナイロン/ポリエチレンラミネートフィルム製で、寸法が33cm×23cmのものを用いた。
吸液層3は、高分子吸水剤を100g/m2、パルプを40g/m2含み、寸法が24cm×19cmのものを用いた。
制液層4は、厚さ34μmのLLDPE製フィルムに孔径200μmの開口を開口率0.015%となるように形成したものを用いた。
【0026】
それぞれの実施例および参考例の試料について、
参考例2(図3)の試料は、制液層4の辺部7に深さ5mmの楔形の切欠を1mm間隔に形成し、通液路5を形成した。
参考例3(図4)の試料は、制液層4の辺部7を1mm間隔で、超音波ウエルダーを用いて袋本体2の内面にスポット溶接した。この制液層4は、隣接するスポット溶接点8,8間に形成される通液路5の開口度を拡大するためにエンボス加工を施した。
実施例1(図5)の試料は、帯体9として、目付け30g/m2のポリオレフィン製湿式不織布(廣瀬製紙社製HOP30H)を用いた。
実施例2(図6)の試料は、透液性シート11として、目付け30g/m2のポリオレフィン製湿式不織布(廣瀬製紙社製HOP30H)を用いた。
【0027】
(比較例)
比較のため、従来提案されている方法に準じて、上記参考例または実施例試料と同一寸法の下記の吸液性包袋を作製し、参考例または実施例と同様な評価試験を行った。以下の各比較例において、吸液層の構成・寸法は参考例または実施例の試料と同様である。
【0028】
比較例1:図7に示す構成において、食品と接触する多孔シート23は、目付け30g/m2のポリオレフィン製湿式不織布(廣瀬製紙社製HOP30H)を用いた。
比較例2:図8に示す構成において、食品と接触しない透液シート32は、目付け30g/m2のポリオレフィン製湿式不織布(廣瀬製紙社製HOP30H)を用いた。
比較例3:図7に示す構成において、食品と接触する多孔シート23は、孔径1mm、開孔率30%の小孔22…が形成された多孔性ポリエチレンフィルムを用い、その辺部を包袋20にヒートシールした。
比較例4:図7に示す構成において、食品と接触する多孔シート23は、孔径0.2mm、開孔率0.2%の小孔22…が形成された多孔性ポリエチレンフィルムを用い、その辺部を包袋20にヒートシールした。
上記各参考例および実施例並びに各比較例の評価結果を表1に示す。
【0029】
【表1】
【0030】
表1の結果から、参考例2,3および実施例1,2の試料はいずれも、冷蔵3週間後の食品の状態は乾燥も変色も認められず良好であり、滲出液汁の吸収性は7%〜10%と適度であり、食品とフィルム面との剥離性は良好であり、包装時の作業性は、食品を包袋内に入れて封止すればよいので簡単であり、食品と吸液面とのズレは、吸液層が固定されているので全く認められず、高分子吸収剤の漏出(粉漏出)は認められず、包袋の作製費と封入加工賃とを含む包装費は、参考例2,3は安価であり、実施例1,2の場合は包袋の作製費がやや嵩むものの、封入加工賃は安価で、合計の包装費として問題ないことがわかる。
【0031】
これに対して比較例の場合、比較例1は、食品と接触する面が不織布であるため水分を吸収しすぎて食品が乾燥ぎみとなり、また吸液層の吸引力が直接食品に及ぶため剥離性が悪いという問題がある。比較例2は、吸液用内袋が袋本体と分離されているため包装作業が煩雑であり、従って包装費が嵩み、しかも食品とのズレが発生し易い。比較例3は、孔径1mm、開孔率30%の多孔性フィルムが食品と接触しているので水分を吸収しすぎて食品がやや乾燥ぎみとなり、剥離性が悪く、かつ粉漏出が認められた。比較例4は、孔径と開孔率とがともに小さい多孔シートが用いられているので、液汁の吸収量が不足し、食品に変色が認められた。
【0032】
【発明の効果】
本発明の吸液性包袋は、液不透性フィルムからなる袋本体と吸液層が内包された吸液用内袋とから構成され、吸液用内袋の透液性シートが袋本体の内面に重ねられた状態で、透液性シートと内面とが加熱によりスポット接合されているものであるので、食品を過度に乾燥させることなく滲出した液汁のみを効果的に吸収し、食品の変色を防止し、包装作業が簡単でしかも吸液層のズレなどによる吸液の不具合も起こらず、安価な包装費で食品の鮮度を長期間保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の吸液性包袋の一参考例を示す断面図。
【図2】図1の吸液性包袋の部分平面図。
【図3】本発明の他の一参考例の部分平面図。
【図4】本発明の更に他の一参考例の部分平面図。
【図5】本発明の一実施例の段カット斜視図。
【図6】本発明の他の一実施例の断面図。
【図7】従来提案されている吸液性包袋の一例を示す断面図。
【図8】従来提案されている他の吸液性包袋の一例を示す断面図。
【符号の説明】
1…吸液性包袋、
2…袋本体、
3…吸液層、
4…制液層、
5…通液路、
6…開口部、
7…制液層辺部(ヒートシール部)、
8…接合点、
9…連続通孔を有する帯体、
F…食品。
Claims (3)
- 液不透性フィルムからなる袋本体と、
液汁の透過を制限する制液層と繊維またはスポンジからなる透液性シートとが互いの辺部で相互に接合されるとともに、前記制液層と前記透液性シートとの間に吸液層が内包され、かつ前記透液シートが前記液汁を前記吸液層に誘導する通液路となる連続通孔を有してなる吸液用内袋と、から構成され、
前記吸液用内袋が前記袋本体に収納され、前記透液性シートが前記袋本体の内面に重ねられた状態で、前記透液性シートと前記内面とが加熱によりスポット接合されていることを特徴とする吸液性包袋。 - 袋本体を構成する液不透性フィルムの内面に、液汁の通液路となる連続透孔を有する繊維またはスポンジからなる額縁状の帯体が重ねられるとともに、該帯体の内側に液汁を吸収する吸液層が配置され、前記帯体および前記吸液層上に液汁の透過を制限する制液層が積層され、前記袋本体の内面と前記帯体と前記制液層の辺部とが加熱により接合されていることを特徴とする吸液性包袋。
- 前記加熱によるスポット接合または接合がホットメルト接着剤によりなされていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の吸液性包袋。
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