JP3591653B2 - 核酸をプロセシングするための方法 - Google Patents

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Description

本発明は、温度制御要素を用いた核酸をプロセシングするための方法に関し、さらにはこれらの方法を行なうためのデバイスおよび装置に関する。
分析学においておよびとくには医学的診断学において、核酸テストおよび合成にもとづく方法がますます確立されはじめている。核酸は、たとえば、疾病診断用に生物にはきわめて特異的な検出試薬として非常に適当である。これらの検出方法中、たとえば、核酸の変性、ハイブリダイゼーション、合成および固定化ならびにそれらについての酵素処理などのさまざまなプロセシング工程が共通する。長年の前記方法の課題はサンプル中の核酸の量が少ないことであった。
きわめて多数の分析物を検出できるこの課題のための1つの解決策は、核酸の増幅であった。前記のような方法は、欧州特許出願公開第0 200 362号明細書、すなわち、ポリメラーゼ連鎖反応法(以下、PCRという)に記載されている。この方法において、オリジナルの核酸の多数のコピーが、反応溶液中で繰り返されるプライマーの延長により産生される。これらは、たとえば欧州特許出願公開第0 201 184号明細書にしたがって、標識した核酸プローブを用いたハイブリダイゼーションにより検出しうる。このために用いる反応溶液を、二本鎖を分離するためおよび延長反応のために特定の温度まで加熱し、そしてこの合間では冷却する。反応溶液の容積は比較的大きいので、温度制御のために必要とされる時間は、増幅方法全体を行なうためには比較的長い期間となる。
いわゆるキャピラリーPCR(capillary PCR)によりこれを改善することが試みられてきた。この方法では、反応混合物は小さい径のガラスキャピラリー中に存在する。結果として一連の増幅を行なうために必要とされる時間は約30分に短縮されうる。キャピラリーPCRでの課題はやはり加熱されるべきガラス製キャピラリーの繊細さおよびわずらわしいサンプルの適用である。
また最近、増幅反応を閉鎖系、すなわちサイクルのあいだに試薬を供給することなく行ないうる増幅方法も多く記載されている。前記のような系については国際公開第92/07089号パンフレットに記載されており、そこでは、反応混合物が繰り返し加熱されかつ冷却される循環系に、必要な限り増幅混合物を通過させる。前記混合物を前記系の個々のゾーンにおいて保持する期間は、径の選択に影響されうる。ある増幅方法は欧州特許出願第0511712号明細書に記載され、そこでは比較的短いサイクル時間を達成するために、増幅混合物の温度を周期的に全く特異的な温度にする。このばあいにおいてもまた、サンプルの扱いはより困難となる。
本発明の目的は、とりわけ既存の核酸プロセシング方法を改良することであり、とくには、増幅を著しく短い時間で完了しうる方法を提供することである。
したがって、本発明はプロセシング方法に関し、とくには、反応混合物に隣接する表面および前記表面のごく近傍の環境(immediate surroundings)の温度は制御するが、反応混合物の主なスペースは本質的に等温のままであるという点において特徴づけられる、反応混合物中での核酸の増幅に関する。
本発明はまた、温度制御要素を備えた核酸をプロセシングするおよび増幅するためのデバイスに関し、加えて前記デバイスを含む装置に関する。
本発明における核酸とは、修飾されたまたは非修飾の全ての型の核酸をいう。非修飾の核酸とは、たとえば天然に生じる核酸である。修飾された核酸は、ほかの化学的残基によって天然の核酸の基が置換されることによって形成されうる。具体例としては、核酸ホスホナート類またはホスホチオエート類(nucleic acid phosphonates or phosphothioates)および化学的基によりそれらの糖鎖または塩基に修飾をうけた核酸であるが、これらもまた検出されうるであろう。
本発明にかかわる核酸のプロセシングは、好ましくは、少なくとも周囲の温度とは異なる高められた温度で進む少なくとも1つの反応工程を含む。前記の反応工程とは、たとえば部分的または全体的な二本鎖の核酸の熱変性である。この方法において、一本鎖を産生するためにまたは二次構造を融解する(melt)ために核酸を適切な融解温度(melting point)より高い温度まで加熱する。さらなる核酸プロセシング工程は、核酸の二本鎖(ハイブリッド)を形成するための、互いに相補的な核酸の一本鎖領域のハイブリダイゼーションである。これは、ハイブリッドの融解温度より低い温度で行なわれる。したがって、ハイブリダイゼーションを達成するには、反応混合物を冷却することがしばしば必要である。とくに、増幅またはシークエンシング方法においての、さらなるプロセシング工程、すなわち、さらなるモノヌクレオチドまたはオリゴヌクレオチドを用いていわゆる鋳型核酸にハイブリダイズするプライマーの延長を行なう。このばあいの温度は、好ましくは使用する酵素がその活性にとって最適な温度または競合する反応が減る温度に調整される。この温度はまたハイブリダイゼーションの温度と一致してもよい(2工程PCR)。
核酸プロセシングのための1つの特別なばあいは、核酸の増幅である。これに関連して、実際にはすべての増幅方法、たとえば標的配列に依存する増幅(とくに、たとえばポリメラーゼ連鎖反応、リガーゼ連鎖反応または類似のものなどの非等温の増幅)は本発明にしたがって行ないうる。これらの増幅方法のあいだにおいてもまた、前記温度感受性のプロセシング工程が行なわれる。
本発明のカギとなる特徴は、温度の変化が反応混合物全体には生じず、反応混合物のごく小さい部分においてのみ生ずるという事実である。結果として、この比較的小さいゾーンの加熱および冷却がきわめて迅速にでき、このようにして核酸のプロセシングがかなり促進できる。したがって、本発明にかかわる方法を行なうためには、温度を制御しうる表面に反応混合物を接触させる。表面の温度を変化させることにより、この表面のごく近傍の環境がプロセシング工程および反応混合物の温度に依存して加熱されるか、等しくされるか、または冷却される。このことは、いくつかのばあいのあいだで区別されうる。
反応混合物の温度がプロセシングする核酸の融解温度よりも高ければ、前記表面に隣接する付近(vicinity)において核酸のハイブリダイゼーションを達成するために冷却しうる。反応混合物の温度が前記融解温度および核酸上にプライマーを延長するために要求される温度よりも低ければ、まず第一に前記表面およびこのような前記表面のごく近傍の反応混合物を、プライマーの延長を行ないうる温度まで、加熱しうる。続いて前記温度を、形成された二本鎖核酸の鎖の分離および変性を可能にする核酸の融解温度より高く昇温しうる。このつぎに、一本鎖が新しいプライマーとハイブリダイズしうる温度まで冷却する。このサイクルを数回繰り返しうる。
反応混合物の温度が延長のための最適温度と融解温度のあいだであるならば、表面の温度をまず二本鎖を分離するためにあげる。続いて、前記温度を一本鎖がプライマーとハイブリダイズする温度よりも低くする。さらに続けて、前記温度を延長に最適な温度に調整し、要すれば、前記サイクルを繰り返す。所望の温度は、あらかじめ決定した期間、たとえば所望の反応が表面で起こるまで維持されうる。この目的のために、表面の温度はまた既知のコントロール方法(control measures)および関連した制御方法(regulation measures)により一定に保ちうる(再加熱、再冷却)。既知の方法と同様に、期間は特別なハイブリダイゼーションの条件に依存するとともにプロセシングする核酸の長さおよびそれらのホモロジーに依存する。しかしながら、当業者は単純な実験により最適期間を決定しうる。前記期間はプロセシング工程に依存し数ミリ秒〜数秒のあいだである。
前記のばあいにおいて、反応混合物の主なスペースは本質的に等温のままであるが、表面のごく近傍に位置する反応混合物は表面の設定温度に調節される。表面および前記表面のごく近傍の反応混合物の温度を制御するためならびに特異的温度を設定するためには、デバイスの表面は加熱要素および冷却要素で構成される表面として選択されることが勧められる。前記加熱要素は、好ましくは比較的小さい熱容量をもつ相対的に大きな表面を有する。金属ホイルは、たとえば電流(electrical current)のような適切な様式で加熱されうるのに適切であることが証明されている。たとえば金などの熱伝導のよい材料が金属ホイルのための材料として好ましい。
冷却要素は、相対的に大きい熱容量を有するべきである。固形、液状または気体状の物質が冷却媒体として考慮される。たとえば水などの液状の冷却媒体が好ましい。高い熱伝導率が有利である。
加熱要素および冷却要素の配置は、表面および前記表面のごく近傍の反応混合物をさらに加熱するためにデバイスを使うつもりかそれとも冷却するためにデバイスを使うつもりかに依存し反応媒体の温度にしたがって変えうる。しかしながら、一般的に加熱要素は表面のごく近傍に配置する。加熱要素の表面もまた反応混合物に直接的に隣接しうる。しかしながら、薄い熱伝導層により反応混合物から加熱要素を分離することもまた可能である。
冷却要素は、原則的に表面および前記表面のごく近傍の反応混合物を冷却できる位置であればどこにでもおくことができる。しかしながら、冷却要素を加熱要素に対して反応混合物の反対側におくことが有利であると証明されている。加熱要素が小さい熱容量を有するのであれば、加熱要素もまた冷却されなければならないという事実も重要な不利益ではない。
本発明にかかわる方法において、加熱要素は、表面および前記表面のごく近傍の反応混合物が所望の温度に加熱されるまで、加熱するために使われる。この方法において、明白な温度勾配が表面近くで形成されるであろうが、反応混合物の残りの部分は等温のままである。このことは、とくに加熱方法のあいだに重要な液体の交換がないばあいに適用されるが、また、かりに液体の交換があっても適用される。加熱方法は秒単位で完了し、さらに好ましいばあいは、ミリ秒単位で完了する。冷却においても同様である。所望の温度まで加熱される反応スペースは、非常に小さく、好ましくは0.2mm未満、とくに好ましくは0.5μm未満の深さである。反応混合物に面する加熱要素の面積は温度勾配の深さおよびその形成比率に影響する。表面の好ましい大きさは、前記方法の所望の適用に起因するであろう。通常、前記表面は2cm2より小さく、とくに好ましくは0.2cm2〜0.2mm2のあいだである。表面はなめらかでもでこぼこでもよい。前記表面を同時に核酸をプロセシングするための試薬の担体としても使用するのであれば、表面構造により、この表面を拡大することが有利である。
反応混合物の容積は、主として実施上は本発明にとって重要ではない。前記容積は液滴の20μlでもありうるが、いかなる大きさの容積でもありうる。本発明にかかわる方法について有利な点は、加熱要素および冷却要素を含むデバイスがたとえば反応混合物を含む大きな容器中へも挿入されることであり、そのばあいのカギとなる反応は表面のきわめて小さい限界領域においてのみおこるが、残りの反応スペースは前記反応にはほとんど影響を及ぼさないことである。一方、入手できる試料および試薬の量が反応混合物の大きさについての実際上の限界を示す。したがって、反応容積は通常1ml〜30μlのあいだ、好ましくは100μl〜50μlのあいだの範囲であるが、たとえば反応混合物を前記温度制御表面(tempelature−regulating surface)上に適用することにより、きわめて小さい容積を使うことも可能である。
核酸をプロセシングするためには、反応混合物を前記の温度制御が可能な表面または前記表面のごく近傍に適用する。このことは、たとえば機械的にまたは拡散のようなさまざまな方法で達成しうる。好ましくは核酸を表面に結合させる。この結合は引き続いてさまざまな型になりうる。化学的結合は好ましくは吸着または生体特異的相互作用(biospecific interactions)のどちらかを介する。吸着による結合のばあい、表面は核酸結合試薬で覆いうる。生体特異的相互作用は核酸とプロセシングされる核酸のあいだの相互作用(ハイブリダイゼーション、これらの核酸の相補的部分)でありうるが、抗原またはハプテンとそれらに対する抗体のあいだの相互作用および受容体−リガンドの相互作用でもありうる。好ましい型の表面に結合しているプロセシングされる核酸は、表面に共有結合しプロセシングされる核酸の少なくとも部分に相補的であるオリゴヌクレオチドを介する。しかしながら、これらオリゴヌクレオチドは、生体特異的相互作用、たとえばビオチン−ストレプタビジンによってもまた前記表面に結合しうる。
本発明にしたがえば、前記のプロセシングされる核酸の結合は好ましくは可逆的である。核酸は、表面および前記表面のごく近傍の反応混合物を加熱することにより行なわれる方法に依存するある期間ののち、再び遊離されうる。いかなる所望の工程、たとえば化学反応、またオリジナルの反応混合物からの結合した核酸の分離、新しい反応混合物中への移送なども核酸の結合と遊離のあいだで行なわれうる。
核酸の増幅反応のばあい、表面に結合したオリゴヌクレオチドが、鋳型としてプロセシングされる核酸を用いる伸長または延長のために、プライマーとしても用いられうる。結果として、結合し延長されたプライマーがプロセシングされる核酸上に形成される。鋳型として用いられる核酸は、温度上昇により延長生成物から離され、新しい温度サイクルの中でまだ伸長していない新しい固定されたプライマーのための鋳型として働きうる。この様式では、表面上に固定化した多量のプライマーを延長することおよびこのようにしてプロセシングされる核酸の部分のコピーを生成することが可能である。前記表面に付着し、延長(伸長)されたプライマーは、代って、相補的プライマーを用いて鋳型として働く分子を増加するように働く。前記反応を行なうために必要とされる試薬は、反応混合物全体に入れておくか、必要に応じて添加するかしなければならない。したがって、ポリメラーゼ反応の原理にしたがう増幅反応(欧州特願第0 201 184号明細書)のためには、デオキシリボヌクレオチド、DNAポリメラーゼおよびさらなるプライマーおよび適切な緩衝液試薬が反応混合物中に保たれるべきである。ほかの核酸の型(たとえばRNA)を調製するには、ほかの試薬、たとえばリボヌクレオチドまたはRNA依存性ポリメラーゼが与えられる。前記方法のこの工程は、プロセシング酵素が働く温度を特別に考慮にいれうる。
しかしながら、プロセシングされる核酸は物理的方法、たとえば磁石によってもまた表面に結合しうる。しかしながら、このための核酸を磁気で帯びうる粒子に結合させなければならない。核酸で覆われた磁気を帯びた粒子の結合は、表面のうしろに磁石をおくことまたは導入することにより可逆的様式において行なわれうる。交流の場(alternating field)を適用することにより、磁気を帯びた粒子を表面に結合することまたはそこからそれらを除くことが可能である。
いくつかの有利な効果を有する特別な実施態様もまた考えられる。したがって、対流による反応混合物中の核酸の拡散を増加することにより効率は高められる。通常用いられる反応混合物と比較して、より高い濃度の反応物を用いることもまた有利でありうる。さらにプロセシングされる核酸をプレハイブリダイゼーションにより、反応の開始時に表面に集めることもできる。
核酸の増幅または増加のばあい、たとえばPCRで、行なわれるサイクル数は、充分な増幅生成物を生じるために増やさなければならないかもしれない。しかしながら、本発明の方法にしたがえばサイクル時間はきわめて短いために、前記のことは不利ではない。
反応混合物を相対的に低い温度で保つのであれば、このことは反応混合物全体を数回加熱するばあいよりも試薬の熱安定性についてあまり注意をはらわなくてもよいことを意味する。したがって、耐熱性ポリメラーゼを増幅反応のために絶対的に必要とはせず、各増幅サイクルにおいて反応混合物中へ新しい酵素をピペットで加える必要もやはりない。
いかなる所望のさらなる工程も、本発明にかかわる核酸のプロセシングに続きうる。したがって、核酸は表面上に結合した状態でも、遊離した状態でも、さらなる試薬を用いてプロセシングされた状態でも調べうる。
このように本発明にしたがって記載した増幅方法によれば、単純な様式でサンプル中の核酸を検出するための方法を開発することが可能である。このため、プライマーとして働くオリゴヌクレオチドが結合した表面を、サンプル液と接触させる。そののち、表面および前記表面のごく近傍の反応混合物の温度をサンプルに含まれる二本鎖核酸の融解温度より高い温度に調節する。表面および前記表面のごく近傍の反応混合物を冷却後、検出すべき核酸をオリゴヌクレオチドとハイブリダイズする。前記サイクル方法により、多数のコピーが、増幅反応の終わりに表面に結合しつづけることができる検出すべき核酸を用いて生成される。表面上の核酸の量は、標識した核酸プローブとハイブリダイズしその標識によりそれらを検出することにより決定できる。標識のない核酸ハイブリッドまたは延長された一本鎖(プライマー)を直接的に検出できる方法(たとえば、表面プラズモン共鳴(surface plasmon resonance)の原則による)のばあいもまた、直接的検出が可能である。もし標識したプライマーまたはモノヌクレオチドを増幅反応のために用いるのであれば、検出しうる標識をした核酸プローブとのハイブリダイゼーションを省略する。混合物中ではより高い温度を維持し、表面はさらなる工程のために必要なより低い温度を採用する試みもまた考えられる。
核酸を増幅するために本発明にかかわる方法の適用は、実際には表面上で行なわれるので、この増幅反応を2D増幅(2D amplification)という。
また、本発明は前記プロセシング方法に使いうるデバイスにも関する。とくには、本発明は温度制御要素を用いた核酸をプロセシングするためのデバイスに関し、この要素は表面および前記表面のごく近傍の反応混合物の温度を制御するために適しており、試薬は核酸のプロセシングのためにこれに結合しうる。これらの試薬はオリゴヌクレオチドでありえ、たとえばプライマーとして働きうる。このデバイスは好ましくは加熱要素に加えて冷却要素をも含み、そこでの配置は好ましくは前記プロセシング方法と同様である。このデバイスは好ましくは非常に小さい。たとえば5mmより薄く、10cm2よりも狭い面積を有しうる。たとえば冷却要素または加熱要素などの前記デバイスに位置する要素は、単純な構成要素である。したがって、このデバイスは、再使用しうるデバイスに本来つきまとう汚染の危険性を減少しうる1回使用(使い捨て)にきわめて適している。前記デバイスが多数回使用に適していれば、反応混合物を含むスペースからきわめて薄い構成要素により加熱要素を分離すること、および前記デバイスから前記構成要素を分離可能にすることもできる。そののち、さらなるプロセシング工程のために新しい構成要素を挿入しうる。
本発明はまた、本発明にかかるデバイスと時間依存性温度制御のための制御要素とを含む核酸プロセシングのための装置に関する。欧州特許出願公開第0 236 069号明細書にかかわるいわゆるサーモサイクラーの制御要素を、前記制御要素として用いうる。しかしながら、インクジェットプリンターの原理にしたがう制御が、より速い制御速度を有するので好ましい。前記制御要素は、表面の近傍が充分な温度を有するまで、所定の間隔で加熱要素を熱することができなければならない。また所定の間隔で、冷却要素により表面を冷却することができなければならない。このため、たとえば冷却剤がデバイスを通り抜けることができる。加熱要素の熱容量が小さくても加熱効率が比較的高ければ、継続的な冷却もまた可能である。さまざまな形態が、電圧および電流の持続時間に依存して熱によって加熱されうるこの装置の、オームの法則にしたがって温度制御されるバージョン(version)における前記表面として用いられうる。変形したバージョンにおいて、温度制御すべき表面は、好ましくは黒い支持体(black support)上またはプラスチックホイル上に位置し、温度制御すべき表面からはなれた側において前記の黒い支持体などがレーザ光線、好ましくは赤外線により加熱される。熱吸収性および熱電導性の材料に加えて温度制御すべき表面もまたこのばあい、赤外線に対して透過性のある好ましくはガラスのような支持体表面に装着しうる。
本発明にかかわるデバイスは、さまざまな実施態様を有しうる。たとえば、容器中に浸しうるように設計しうる。しかしながら、プロセシングされる核酸を含む液体が表面上にしたたり落ちるように、または表面により形成された容器中に分配されるようにも設計しうる。この反応スペースも、汚染の問題を減らせるように、液体を満たしたのちに閉鎖しうる。
本発明の1つの実施態様は核酸を増幅するための方法である。これは、実施例3のように、たとえば連続する検出をともなうポリメラーゼ連鎖反応を意味する増幅反応である。
本発明にかかわる方法のさらなる実施態様は、たとえばハイブリダイゼーションによる、核酸を濃縮するための方法である。適当な特異性を有するプライマーが前記表面上に共有的に吸着される際、表面に共有的に結合するプライマーに分析すべき核酸がハイブリダイゼーションにより特異的に結合するように、分析すべき反応溶液が既知の組成(イオンの組成、試薬の濃度)を有するときはハイブリダイゼーションの温度を先に設定することが可能である。この方法は、
a)実際のハイブリダイゼーションの温度を正確に分析すること、
b)反応混合物における分析すべき核酸の正確な濃度を達成すること、
c)クロスハイブリダイズする配列(cross−hybridizing sequence)の存在をテストすることを用いうる。
この短いリストは限定的ではない。
この方法はある溶液から別の溶液へ核酸を移すことにもまた用いうる。このようにしてハイブリダイゼーションは第1の容器(より低い温度)中で起こり、変性は第2の容器(より高い温度)中で起こる。
本発明のさらなる実施態様は、核酸をシークエンシングするための方法である。配置列分析に関して本発明を適用する1つの方法は、いわゆるミニシークエンス分析(minisequence analysis)である。この方法では、プライマーに隣接する核酸ヌクレオチドの正確な配列を、シークエンシングに供する溶液に、シークエンシングのために排他的にジデオキシヌクレオチドを添加すること、およびデオキシヌクレオチドを添加しないことによって決定しうる。4つの可能なジデオキシヌクレオチドddATP、ddCTP、ddGTPおよびddTTPを異なる蛍光性の標識を用いて標識する。したがって、各々のばあいにおいて、つぎの各ヌクレオチドの取り込みによりシークエンス反応の終結が導かれ、表面に位置する延長されたプライマーの精製ののち、プライマー上に位置するヌクレオチドの配列が特異的な蛍光の分析により決定されうる。
本発明の可能な適用についての特別なばあいは、PCR反応におけるあらかじめ増幅した核酸のシークエンシングのための方法である。増幅ののち、増幅した生成物は二本鎖の形態で反応性表面(reactive surface)にプライマーを介して共有的に結合して存在する。短時間の高温段階を経ることによるこの増幅物の変性は、それを一本鎖にし洗浄溶液へ移すことによりそれを精製することができ、そののちここでシークエンシング反応に移行することによりつぎのシークエンシングのために再び用いることができる。ここではシークエンシングの対がとくに効率よく結合する一本鎖の鋳型材料のみが存在するので、このシークエンシングはとくに効率がよい。シークエンシング反応の結果として、二本鎖分子がそののち再び存在し、その標識した(シークエンスした)半分がここでゲルクロマトグラフィーによる分析に利用できる。異なる標識(異なる蛍光マーカーで標識したジデオキシヌクレオチドを用いる)を使用することにより、配列分析に必要な4つのすべての反応を同時に行ない、前記の従来の方法を用いてこの分析は4回繰り返さなければならない。
本発明を以下の図により、さらに詳細に説明する。
図1は、反応混合物(2)で満たされた反応容器(3)中に少し浸された本発明にかかわるデバイス(1)の構造の図解を示す。前記デバイスは、電流により加熱される加熱要素(5)および冷却要素(4)を含む。オリゴヌクレオチド(6)は加熱要素の表面に共有的に結合している。加熱要素に加えて冷却要素もまた制御ユニットへの接続部(7、8)を介して制御しうる。
図2にPCR型の増幅反応のための温度曲線の具体例を示す。第1段階(A)において、核酸を100℃よりわずかに低い温度で変性する。段階(B)において、増幅する核酸を約50℃で固相上に固定化したオリゴヌクレオチドとハイブリダイズさせる。第3段階(C)において、鋳型として前記核酸を用いプライマーを約70℃で延長する。
図3は表面のごく近傍(段階AからC)において起こる反応を示す。段階(A)では3つの等温線を図式の時間経過として示し、また段階(B)および(C)においては各々1つの等温線のみを示す。核酸は段階(A)において変性され、また一本鎖として一定の時間拡散する。段階(B)において鋳型とプライマーがハイブリダイズし、段階(C)においてプライマーを鋳型に沿って延長する。
図4は、本発明にしたがって適用のために適当な表面温度制御の可能な原型を示す。
冷却または加熱のための物理的な必要物(冷却剤のための接続部、電気的接続部)に加えて、置換可能な加熱される金の表面を含む加熱ユニットを、プラグ接続部(7、8)を介して実際の測定ユニット(1)に接続する。前記測定ユニットにはまた、溶液中に鋳型分子、緩衝液構成要素およびプライマーと反応を行なうために必要とされるポリメラーゼが存在する反応容器のためのホルダー(11)がつく。
テストストリップの形態であるこのばあいの測定センサー(9)は、たとえば同じプライマー(6)で覆われていなくてもよい図4における金の表面(5)を含む。
図5は、図4からの置換可能なテストストリップを有する測定ユニットの拡大図を示し、このばあい測定ユニット(1、9および10からなる)は電子式接続部および冷却器(上部、図の灰色の部分)およびテストストリップ(=測定ケーシング)からなる。図の下方部分は、電子式接続部を有する反応表面(5、6)に加えて撹拌機機構(12)および冷却剤(13)を有する冷却のために用いる冷却循環(4)を示す前記測定ユニットの断面図を示す。下の図の右側部分は、オリゴヌクレオチド類のための付着層(6)に加えて支持および分離フィルターを有する金の膜(5)の陰極接続部のさらなる拡大図を示す。
図6は、オリゴヌクレオチド類を含む付着層のごく近傍に形成される温度勾配の図解と、予期される温度のプロファイルからなり、このばあい、96℃の温度で0.1秒間、54℃で0.5秒間および72℃で再び0.5秒間の3工程PCRを用いて例示する。
以下の実施例は、本発明をより詳細にさらに説明するものである。
実施例1
周期的に温度制御しうる表面の製造(変形態様1)
周期的に温度制御しうる典型的な金の表面は、薄いプリント回路基板に、互いが3mmの距離にある、幅約1mm、長さ3mmの並行する2つの縦長の穴を切削することによりえることができる。溶液に面するので近位側といわれる側において、これらの縦長の穴を蒸着した金により互いに接続する。遠位側では、これら縦長の穴の一方を回路基板導体を介して陽極に接続し、他方も同様にして回路基板導体を介して陰極へ取りつける。
近位側の金の層は、所望の大きさ、このばあい、2つの縦長の表面を覆う3×3mmの面一のマスク(mask)を適用することにより形成される。縦長の表面の内側を、表面まで面一となるよう銅でメッキする。従来から行なわれている以下の蒸発方法で、2つの電気伝導性の縦長の穴がほんの2〜3μmの厚さの金の層で覆われる。コーティング方法を以下に記載する。
金の表面は、レイボルド(Leybold)−高真空被覆装置(ユニヴェックス(Univex)450)中で金属マスク(d=0.5mm、アルミニウム)の上から8×8mmの大きさの「レクサン(Lexan)」ポリカーボネートホイル(ゼネラル・エレクトリック(General Electric)社製、厚さ0.75mm)上に蒸着することにより製造する。該金の表面は、蒸着されたプレートをいくつかのユニットに分離可能とする規則的な距離をおいて設けられる。金の層の厚さは300nmである。さらなる工程で、前記の多数の金のスポットを有するプレートを「薄い(dilute)」ビオチンチオール結合層で被覆し疎水性のSAM層を形成する。ビオチンチオール化合物(HS−C12−DADOO−ビオチン、N,N′−(12−メルカプトドデシリル−ビオチニルイル)−2,2′−ジアミノ−エチルグリコールジエーテル、2.94mg、5×10〜5m)およびその希釈液(12−メルカプトウンデカノール、9.2mg、4.5×10-4m)を純(p.a.)エタノール100ml中に溶解した。新たに被覆したポリカーボネートホイルをこの溶液に浸した。4時間後、プレートを取り出し、純エタノールにて2度洗浄し、ただちにスプレプタビジン(streptavidin)で被覆した。この目的のために、金スポットおよびSAMで被覆したホイルを1時間、ストレプタビジン溶液(ストレプタビジン濃度:0.05Mリン酸カリウム緩衝液pH7.2中0.5mg/ml)に浸した。このように処理した表面を、続いて洗浄溶液(50mMリン酸カリウム緩衝液pH7.2、2%サッカロース、0.9%塩化ナトリウム、0.3%ウシ血清アルブミン画分II)で洗浄し、そののち20時間乾燥した(25℃および湿度40%)。
きわめて厚さの薄い金の層は、きわめて小さい伝導性の金断面部(3mmの長さにわたって3mm×3μm)となる。したがってこの金の層は、回路基板導体と比較して相対的に高い電気抵抗を示す。
導体はここで、オームの法則にしたがって誘導される金の表面の温度をコンピュータを用いて制御することを可能とする電流供給源に接続する。
周期的に温度制御しうる表面の製造(変形態様B)
周期的に温度を制御しうる表面の製造の変形態様においては、金の層を、プラチナ製の測定用メアンダー(meander)である市販で入手可能なプラチナ(PT100)製の温度センサーを絶縁する被覆層上に蒸着する。もし、この測定センサーをレギュレータで制御する電圧源に接続するならば、このセンサーもまた蒸着した金の層のための熱源として用いうる。このため、レギュレータにアナログディバイダ(analogue divider)を介してプラチナセンサーの電流および電圧を通すことが必要である。前記レギュレータの制御されるパラメータは、プラチナアンダーの温度による金の表面の温度の正常化(normalization)が起こった時、正確な温度制御を可能とする加熱されたプラチナ要素の抵抗である。
実施例2:
金のホイルの表面温度を測定するためのデバイスの例(変形態様a)
実施例1の変形態様aによる金のホイルをマスクで覆い、この金の表面を越えて突きだし、測定点に接続しうる、幅約1mmの金の細線を金のホイル上に蒸着する。たとえば、ニッケル、ビスマスまたは温度測定に適当なほかの合金である第2の細線を蒸着できるさらなるマスクも調製される。金属の細線は金の細線(厚さ200nm)と同様に金の表面の同じ側に位置するが、温度制御される金の表面からはなれるとその経路は分離し、別個の金属の細線(厚さ300nm)として第2の測定点に至る。金および温度測定に適したさらなる金属または合金製の前記測定プローブのこの配置が、2本の測定プローブの細線が重複する金のホイルのエリア内でサーモボルテージ(thermovoltage)(2.2mV100゜カルヴィン(Kalvin))を測定することを可能にする。冷接点(cold junction)での温度はサーモプリシジョン(thermoprecision)PT100要素(正確度>1%)を用いて測定し、10V(0゜においては0V、100゜においては10V)に規準化し、単に増幅しまたは10Vに規準化する。2つの温度の合計をサメーション・アンプリファイアー(summation amplifier)でなし、電子的に各々の表面温度を制御するために用いる。
実施例2b
実施例1、変形態様bからの金の表面の表面温度を測定するためのデバイスの例
金の層の表面温度を正確に測定するために、実施例1の変形態様bに記載の金を蒸着した2つのPT100測定センサーの表面を圧接(press together)することが可能であり、このようにして加熱センサーの金で被覆した範囲の半分が測定センサーの範囲の半分を覆い、それぞれにおける残りの領域はとりまく媒体中に位置する。もしここで1つのセンサーのみを測定に用い、他方は加熱するために用いるのであれば、そうして金の表面の温度が正確に計算できる。センサーの表面の温度は、それらの抵抗を測定することにより正確に両方がきまる加熱されたセンサーおよび非加熱のセンサーの平均温度に正確に対応する。このように測定のために用いる温度センサーを用いて、温度制御しうる一連の表面の全体を較正し、PCR反応を行なうためにそれらを調製することが可能となる。この方法において配置した2つの表面の加熱および非加熱表面間の温度勾配は、約3℃である。
実施例3:
表面に固定したプライマーを用いる2工程PCRの手順
ポリメラーゼ連鎖反応を行なう1つの実施例は、表面に固定しビオチンで標識したプライマー(5′−GAAGGGAGGAAGGAGGGAGCGGAC−3′)を用いる。このプライマーの5′末端は、表在性のストレプタビジン(superficial streptavidin)または金−ストレプタビジン表面とそのビオチン基を介してつながる。1ミリメートル四方あたりのストレプタビジンまたはビオチンのモル量は約0.2pmol/mm2である。ナノグラム量またはそれより少ない以下の二本鎖または一本鎖の鋳型分子(一本鎖のみ5′−GAAGGGAGGAAGGAGGGAGCGGACGTCCACCACCACCCAACCACCCCACCC−3′を引用)および0.5μM〜2μMのあいだの濃度の反対側のプライマーが溶液中に存在する。前記反応は市販のPCR緩衝液(ベーリンガー・マンハイム(Boehringer Mannheim)社製、インストラクション・エンクロージャー・フォー・ザ・エンザイム(instruction enclosure for the enzyme)、第8版、注文番号1146165)中で、1.5mM Mg2+で起こる。市販のTaq−DNAポリメラーゼ(ベーリンガー・マンハイム社製、注文番号1146165)を20nMの濃度でポリメラーゼとして用いる。溶液中に存在する反対側のプライマー(5′−GGGTGGGGTGGTTGGGTGGTGGTG−3′)はその5′末端にジゴキシゲニンで標識した(欧州特許出願第0324474号明細書)。
PCR反応は、一定の溶液温度68゜で、および96と68゜のあいだを周期的に変動する、プライマーで被覆された表面上で行なった。本実施例において、より高い温度の周期維持は0.1秒、10秒および1分の間で変動し、より低い温度では0.5秒、20秒および1分の間で変動した。周期的加熱が完了したのち、相補的に伸長したビオチン標識プライマーおよび伸長したジゴキシゲニン標識プライマーが互いにハイブリダイズし、二本鎖DNAフラグメントを形成する方法において、溶液を室温まで冷却した。PCR緩衝液で洗浄したのち、表面を抗Dig−PODと反応させ、30分間インキュベートし、再び洗浄し、そしてABTS(ベーリンガー・マンハイム、リバース−トランスクリプターゼ−アッセイ(Reverse−Transcriptase−Assay)、非放射性、注文番号1468120のインストラクション・エンクロージャー第3項にしたがうカラー・プロトコル(colour protocol))と混和した。形成する有色の生成物は、405/490ナノメーターの波長でELISA分光光度計において定量的に決定した。えられた吸光度の値は、固相についたプライマーとハイブリダイズする延長した反対側のプライマーとして測定した鋳型の領域の増幅を証明する。典型的な実験において、ELISAリーダーで測定し、ジゴキシゲニンを含まないブランクの値で補正したのちの吸光度の値は0.4であった。ブランクの値で補正したのちの鋳型を用いないコントロール実験の値は0.04であり、またポリメラーゼを用いないまたは温度上昇を行わないが、完全な反応混合物を用いるコントロールでの値は0.07であった。
表面を数分間(5分間)加熱したときでさえ、有意に(100倍)より大きな表面(3cm2)を加熱したときでさえ、一定に温度を制御した溶液中の周囲の温度はわずかに7℃上昇しただけであった。
実施例4
本発明にかかわるデバイスの製造
本発明にかかわるデバイスの例は3つの構造ユニットから構成される。これら3つの構造ユニットは、
1.液体反応媒体中に入り込む加熱可能で温度制御しうる表面ユニット、
2.(3に)接続する加熱および冷却に必要な構成要素ユニットおよび
3.電子式制御ユニット
である。
本実施例に記載した要素の表面は、ストレプタビジン層と堅固に結合している0.5ミリメートルより薄い厚さの薄い金のホイルからなる。さらなるプロセシング工程のために必要とされるビオチンで標識されたオリゴヌクレオチドを、アフィニティー・カップリング(affinity coupling)によりこのデキストラン層へさらに適用しうる。これらのオリゴヌクレオチドはつぎにこれらの5′リン酸末端を介して表面へ共有的につき、こうして酵素にアクセスしうる反応性3′末端を有する。
支持するプラスチックネットにより、構造的に安定化することができ、約5×5mmの反応性表面を有するこの金のホイルは、電流が流れるとこの金のホイルが自然発生的に加熱されるのを導く電源に接続するので、同時に加熱要素としても働く。冷却要素は反応混合物とは離れて、金のホイルのうしろに位置する。このばあい、冷却要素は、幅7mmの範囲を有する金のホイルに隣接するプラスチックを凹状に形成したチャンネルからなる。前記チャンネルは深さ2mmであり、またこのばあい反応性表面に加えて加熱要素および冷却要素からなる測定センサーを意味する装置のその部分の完全な長さに沿ってのびている。このチャンネルは、測定センサーの1つの端から測定センサーのもう一方の端に設けられ、当該他端において反応性表面が適用され、また2つのチャンネルを分離しているクロスピース(cross−piece)を設けることによりもとに戻る。冷却剤のループを意味するこの構成要素においては、適切な冷却剤、たとえば水が循環する。ユニット全体はハードプラスチック中に入れられ再利用できる、すなわちプラスチックと同様に金のホイルが再利用されうる。
冷却剤の循環速度および予備冷却温度の制御に加えて反応性表面を加熱することの制御は測定センサーの外側に取りつけられた第3の電子構成要素(electronic component)により達成される。この第3のユニットもまた冷却液のためのコネクタに加えて貯蔵容器からなる。さらに、冷却液を循環させるためのこの第3のユニットにはマイクロポンプがある。測定センサーを、測定ユニットに冷却管にフランジで取りつけることおよび反応性表面に電源を接続することによりすぐに使えるようにする。この表面上への作用影響の継続時間に加えて個々の温度範囲は、制御ユニットの表面に取りつけられ、デジタル表示を有する入力ユニットを介して予備的に選択しうる。
実施例5:
本発明にかかわるデバイスによる増幅反応のための手順
本発明にかかわるデバイスの適用を示す本実施例は、ポリメラーゼ連鎖反応を意味する所定の核酸配列の増幅反応である。互いに4ヌクレオチド離れてコードするそれぞれが16塩基の長さを有する2種のプライマーをこの核酸配列のために選択した。前記プライマーのうちの1つの配列は、分析する配列と一致し、もう一方は相補的である。このばあい、一致を示すプライマーは、5′末端に存在するビオチン標識を介して、反応性表面につく。いわゆるPCR反応において通常用いられる全てのさらなる試薬に加えて、もう一方の相補的なプライマーを反応混合物に添加する。反応は、反応性表面のごく近傍の反応混合物において優位であるように各反応温度を設定すること、および反応性表面または測定センサー(実施例4参照)を反応混合物中に浸すことにより開始される。反応性表面における温度変化は、50回の加熱および冷却サイクルが約1分間の内に行ないうるようにプログラムされる。表面からは、続いて蒸留水の溶液中に測定センサーを浸しそれを手短かに加熱することにより、全ての非共有的結合反応体が除かれる。分析のために、このようにしていまやプライマー分子および延長したプライマー分子のみを含む精製した表面を、プラズモン共鳴にもとづく延長した生成物の量の直接的決定を可能とする機械中に測定センサーとともに導入する。
符号の説明
1 本発明の測定ユニット、デバイス
2 反応混合物
3 反応容器
4 冷却要素
5 加熱要素/表面
6 オリゴヌクレオチド類
7 冷却要素用接続部
8 加熱要素用接続部
9 置換可能な測定センサー
10 電子接続部および冷却器
11 反応容器のためのホルダー
12 撹拌機
13 冷却剤
14 (冷却剤を分離する)支持および分離フィルター

Claims (41)

  1. 反応混合物に隣接する表面および該表面のごく近傍の反応混合物の温度は制御するが、反応混合物の主なスペースは本質的に等温のままである、反応混合物中で核酸をプロセシングするための方法。
  2. 少なくとも1つのプロセシング工程が反応混合物の温度とは異なる温度を有する、請求の範囲第1項記載の方法。
  3. 温度を変える工程が熱変性のために利用される、請求の範囲2項記載の方法。
  4. 温度を変える工程が核酸をハイブリダイズさせるために利用される、請求の範囲第2項記載の方法。
  5. 温度を変える工程が鋳型分子を延長させるために利用される、請求の範囲第2項記載の方法。
  6. さまさまなプロセシング工程が、標的配列に依存して鋳型分子を増幅させるために利用される、請求の範囲第2項記載の方法。
  7. 反応物が表面に結合して存在し、そのためプロセシングおよび増幅の結果の検出に適している、請求の範囲第1記載の方法。
  8. 核酸をプロセシングするための試薬が表面に結合しうる、請求の範囲第1項記載の方法。
  9. これらの試薬がオリゴヌクレオチドでありうる、請求の範囲第1項および/または第8項記載の方法。
  10. 核酸をプロセシングするためのさらなる試薬が反応混合物中に存在する、請求の範囲第1項および/または第7項および/または第8項の1つに記載の方法。
  11. 特異的な配列が、標識された核酸または標識されうる核酸とのハイブリダイゼーションののちに検出されうる、請求の範囲第1項および/または第6項記載の方法。
  12. 非耐熱性DNAポリメラーゼを該増幅のために用いうる、請求の範囲第6項記載の方法。
  13. 耐熱性DNAポリメラーゼを該増幅のために用いうる、請求の範囲第6項記載の方法。
  14. RNA依存性RNAポリメラーゼが該増幅に用いられうる、請求の範囲第6項記載の方法。
  15. RNA依存性DNAポリメラーゼが該増幅に用いられうる、請求の範囲第6項記載の方法。
  16. DNAリガーゼが該増幅(プロセシング)に用いられうる、請求の範囲第6項記載の方法。
  17. 核酸をプロセシングするための試薬が表面に適用される、請求の範囲第1項、第6項、第8項、第9項、第10項の1つまたはいくつかに記載の方法。
  18. 上昇温度で進行するプロセシングに含まれる少なくとも1つの反応が、表面上で行なわれる、請求の範囲第1項、第8項、第9項、第10項、第16項、第17項の1つまたはいくつかに記載の方法。
  19. 測定溶液が容積とは主として独立している、すなわち核酸をプロセシングするおよび増幅する方法が、非常に大きい容積を用いるのと同様に非常に小さい容積を用いても行なわれうる、請求の範囲第1項および/または第6項記載の方法。
  20. 対流または移動が増加される請求の範囲第1項記載の方法。
  21. 温度制御要素を用いる核酸をプロセシングするためのデバイスであって、該デバイスが該表面および該表面のごく近傍の反応混合物の温度を制御するために適し、核酸をプロセシングするための試薬がそこに結合されうるデバイス。
  22. デバイスが請求の範囲第1〜20項記載の方法において用いるのに適する、請求の範囲第21項記載のデバイス。
  23. 反応媒体中へ突き出した該表面が冷却および/または加熱されうる、請求の範囲第21項および/または第22項記載の核酸をプロセシングするためのデバイス。
  24. 該温度制御表面が化学的または物理的処置により請求の範囲第1項にかかわる反応物の取り込みのために調製された、請求の範囲第21項および/または第22項記載のデバイス。
  25. 該表面の温度が制御ユニットにより制御される、請求の範囲第21項記載のデバイス。
  26. 該温度変化の時間と合わされた制御が行なわれうる、請求の範囲第21項、第22項または第24項記載のデバイス。
  27. 加熱要素は小さい熱容量を有しまた冷却要素は高い熱容量を有する、請求の範囲第21項、第22項または第24項記載のデバイス。
  28. 表面がプロセシングおよび増幅の結果物の直接の延長のために適する、請求の範囲第21項、第22項記載のデバイス。
  29. 該温度制御された表面が熱伝導性の材料で、好ましくは金属で、より好ましくは金で作られたホイルからなる、請求の範囲第24項記載のデバイス。
  30. 該温度制御された表面が反応混合物から遠位側で冷却される、請求の範囲第21項、第22項または第24項記載のデバイス。
  31. 加熱要素が反応性表面と一致し、この表面がとくに処理されうる、請求の範囲第21項、第22項または第24項記載のデバイス。
  32. 核酸が加熱要素の表面上に固定されうる、請求の範囲第30項および第31項に加えて請求の範囲第21項、第22項または第24項記載のデバイス。
  33. 加熱要素上の固定化が介在する構造物により達成される、請求の範囲第32項記載のデバイス。
  34. 介在する構造物によるこの固定化が生体特異的結合に加えて化学的結合により達成されうる、請求の範囲第33項記載のデバイス。
  35. 核酸が表面のごく近傍に単に一時的に結びつくか残存する、請求の範囲第21項または第22項記載のデバイス。
  36. 反応性表面上の核酸のこの結びつきが、磁気を帯びたビーズにこれらの核酸を結合することまたは磁気を帯びたビーズ上にこれらの核酸を吸着することにより確実にされる、請求の範囲第35項記載のデバイス。
  37. 誘導しうる磁場が該磁気を帯びたビーズを引きつけるために利用される、請求の範囲第35項または第36項記載のデバイス。
  38. 汚染を防ぐために加熱要素および冷却要素を含むデバイスが1回のみ用いられうる、請求の範囲第21項または第22項記載の方法。
  39. デバイス全体が数回用いることができ、該表面またはそのホルダーのみが各反応工程のために交換されるべき請求の範囲第21項または第22項記載のデバイス。
  40. 温度制御された表面がオームの法則にしたがって加熱される請求の範囲第24項記載のデバイス。
  41. 温度制御された表面が光線により、好ましくは赤外線によりおよびより好ましくはレーザーにより発生された赤外線により加熱される請求の範囲第24項記載のデバイス。
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