【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は、天井面などの住宅躯体に据え付けられる天井取付型空調装置に関するものである。
【０００２】
ここで、本明細書においては、「空調」とは、冷房、暖房に限らず、換気や、調湿（除湿・加湿）も含むものとする。従って、「空調室内機」とは、上記「空調」を行うために室内あるいは住宅内（天井裏など）に取り付けられるものであり、具体的には例えば分離型のヒートポンプ式空調装置における室内機や、室内空気を屋外に排出すると共に外気を室内に取り込む換気装置、さらには換気装置に除湿器や加湿器を加えて構成した調湿換気装置などが該当する。
【０００３】
【従来の技術】
図１０は、従来の調湿換気装置３１の平面図であり、図１１は調湿換気装置３１の側面図であり、図１２は調湿換気装置３１の斜視図である。
【０００４】
調湿換気装置３１は、比較的偏平な直方体状のケーシング３２を有し、このケーシング３２の長手方向に相対向する一対の側部３２ａ、３２ｂのうち、一方側部３２ａには室内側吹出口３３と室内側吸込口３４とが形成され、他方側部３２ｂには室外側吸込口３５と室外側吹出口３６とが形成されている。そして、ケーシング３２の内部には、長手方向のほぼ中央部に顕熱交換器３７が配置されている。顕熱交換器３７は、給気ＳＡと排気ＥＡとの間で、湿分の交換は行わず、顕熱の熱交換だけを行うものである。
【０００５】
顕熱交換器３７は、略正四角柱状に形成されており、空気の吸込口又は吹出口となる４つの側面３７ａ、３７ｂ、３７ｃ、３７ｄがケーシング３２の上面及び底面に対して傾斜した姿勢で、ケーシング３２の幅方向に延びて配置されている。そして、顕熱交換器３７の４つの側辺部とケーシング３２の内壁との間に所定の仕切りを設けることによって、ケーシング３２内は４つの空間３８ａ、３８ｂ、３８ｃ、３８ｄに区画されている。
【０００６】
室内側に形成された２つの空間３８ａ、３８ｂのうち、顕熱交換器３７の室内側の上側に位置する側面３７ａに連通する空間３８ａは、室内側吸込口３４に連通している。従って、この空間３８ａが室内空気吸込通路となり、顕熱交換器３７の側面３７ａが吸込口となる。また、顕熱交換器３７の室内側の下側に位置する側面３７ｂに連通する空間３８ｂは、室内側吹出口３３に連通している。従って、この空間３８ｂが給気通路となり、顕熱交換器３７の側面３７ｂが吹出口となる。
【０００７】
一方、室外側に形成された２つの空間３８ｃ、３８ｄのうち、顕熱交換器３７の室外側の下側に位置する側面３７ｃに連通する空間３８ｃは、室外側吹出口３６に連通している。従って、この空間３８ｃが排気通路となり、顕熱交換器３７の側面３７ｃが吹出口となる。また、顕熱交換器３７の室外側の上側に位置する側面３７ｄに連通する空間３８ｄは、室外側吸込口３５に連通している。従って、この空間３８ｄが外気吸込通路となり、顕熱交換器３７の側面３７ｄが吸込口となる。
【０００８】
ここで、顕熱交換器３７の４つの側面３７ａ〜３７ｄにおいては、相対向する側面どうしが連通している。即ち、側面３８ａと３８ｃ及び側面３８ｂと３８ｄは共に連通している。従って、調湿換気装置３１においては、室外側吸込口３５と室内側吹出口３３との間は外気吸込通路３８ｄと給気通路３８ｂとが顕熱交換器３７を介して連通して給気経路ＲＳを形成する一方、室内側吸込口３４と室外側吹出口３６との間は室内空気吸込通路３８ａと排気通路３８ｄとが顕熱交換器３７を介して連通して排気経路ＲＥを形成している。
【０００９】
そして、給気経路ＲＳには、室外側吸込口３５側から室内側吹出口３３側に向かって順番に、外気処理フィルタ３９、除湿器４０、顕熱交換器３７、給気ファン４１、透湿膜式加湿器４２が配置されている。また、排気経路ＲＥには、室内側吸込口３４側から室外側吹出口３６側に向かって順番に、顕熱交換器３７、排気ファン４３が配置されている。
【００１０】
このような調湿換気装置３１においては、給気ファン４１を駆動することによって、外気ＯＡは室外側吸込口３５からケーシング３２内に吸い込まれた後に、給気経路ＲＳを通って室内側吹出口３３から給気ＳＡとして室内に供給される。一方、排気ファン４３を駆動することによって、室内空気ＲＡは室内側吸込口３４からケーシング３２内に吸い込まれた後に、排気経路ＲＥを通って室外側吹出口３６から排気ＥＡとして室外に排出される。この時、顕熱交換器３７において、外気ＯＡと室内空気ＲＡとの間で熱だけの授受が行われる。これが、熱交換換気運転である。
【００１１】
また、調湿運転は、上記熱交換換気運転を行いながら、除湿器４０、透湿膜式加湿器４２を機能させて行う。例えば除湿熱交換換気運転では、外気ＯＡを除湿器４０で冷却して除湿した後、顕熱交換器３７で室温程度まで加熱（排出する排気ＥＡの排熱を利用する）してから給気ＳＡとして室内に供給する。また、加湿熱交換換気運転では、顕熱交換器３７により外気ＯＡを暖めた後、透湿膜式加湿器４２で加湿してから給気ＳＡとして室内に供給する。
【００１２】
ところで、上記調湿換気装置３１は、一般的に住宅の天井裏に据え付けられている。図１３は、調湿換気装置３１の据付け状態を示す側面図である。据付けにあたっては、まず所定の取付面４５に複数本のアンカーボルト４６を埋め込む。取付面４５は、天井裏の梁やスラブあるいは天井面などの住宅躯体であり、アンカーボルト４６は取付面４５から垂下するように埋め込む。それから、調湿換気装置３１のケーシング３２に設けられている複数個の天井吊金具４７をそれぞれアンカーボルト４６に挿通させて、一対のワッシャ４８ａ、４８ｂで天井吊金具４７を挟持すると共にナット４９ａ、４９ｂ、４９ｃを締め付けて仮止めを行う。
【００１３】
仮止め後は、ケーシング３２の上面（取付基準面）に水準器５０を載置し、ナット４９ａ〜４９ｃの螺合位置を調整しながら、調湿換気装置３１が略水平になるように傾き調整を行う。水平に据え付けるのは、ケーシング３２内に配置されているドレンパンからの水漏れを防止するためである。即ち、ドレンパンは上記取付基準面に対してドレン排水口が平行方向又は下方に向くように設置されているので、略水平に据え付けるか、あるいはドレン排水口側にわずかに傾斜（１°以内）するように据え付ける必要があるからである。また、傾き調整と共に、取付面４５との間の間隔と天井面からの高さが所定の長さとなるように高さ調整も行う。
【００１４】
さらに、アンカーボルト４６に代えて、図１４に示す吊りボルト５１を用いる場合もある。吊りボルト５１は、木造住宅の場合は図１４（ａ）に示すように天井裏の梁５２、あるいは梁５２が適当な位置にないときは吊り下げ用角材５３又はＣチャンネルに取り付けられ、また鉄筋コンクリート住宅の場合は図１４（ｂ）に示すように天井スラブ５４に取り付けられる。調湿換気装置３１の吊り下げ構造及び取付手順については、アンカーボルト４６の場合と同様である。
【００１５】
上述したようにアンカーボルト４６や吊りボルト５１を使用して調湿換気装置３１を据え付ける場合、複数本の吊りボルト５１等を所定の取付面４５に垂下するように取り付ける必要があるため、取付作業に手間がかかってしまう。また、吊りボルト５１等に調湿換気装置３１を仮止めした後には、傾き調整や高さ調整を行う必要があるが、比較的重量が大きい調湿換気装置３１を吊り下げた状態で行うため、調整作業にも手間がかかることになる。さらに、このような手間のかかる作業を天井裏のように高い場所であって、かつ狭い空間内で行うことは、作業者に多大な負担を与えることにもなる。
【００１６】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来より調湿換気装置３１の設置場所としては天井裏（特に２階の天井裏）が一般的である。かかる場合、高所作業のため危険であるので作業者に多大な負担を与え、また点検口あるいは機械室を設ける必要があるため設置作業に多くの手数を要し、そのため施工性が悪いという問題があった。また、調湿換気装置３１は天井裏に設置されているため、ユーザーは簡単には外気処理フィルタ３９等のメンテナンスをなうことができず、メンテナンス性が悪いという問題があった。
【００１７】
この発明は上記従来の欠点を解決するためになされたものであって、その目的は、安全性、作業性等を向上することによる施工性の向上を図ることが可能であると共に、ユーザーによるフィルタ等のメンテナンス性を向上させることが可能な天井取付型空調装置を提供することにある。
【００１８】
【課題を解決するための手段】
そこで請求項１の天井取付型空調装置は、ダクトを介して空調した空気を送る調湿換気装置本体１を天井面の隅部に略水平に設置し、上記装置本体１及びダクトを覆い隠す化粧カバー８４、８０を設け、前面側化粧カバー８４は、装置本体１の一側面側のメンテナンス面１ａに対応させて着脱自在に設けていることを特徴としている。
【００１９】
請求項１の天井取付型空調装置では、調湿換気装置本体１を天井面に設置することで、装置本体１の後付けができ、しかも、装置本体１とダクトを化粧カバー８４、８０で覆っているので、インテリア性を損なうことがない。また、装置本体１は天井面に設置する構造としているので、設置作業の高さも高くなく、設置作業における安全性が向上し、また天井裏に装置本体１を設置するのではないため、従来のように点検口あるいは機械室が不要となり設置作業性を向上させることができる。また、装置本体１においてメンテナンス面１ａに対応した前面側化粧カバー８４を取り外し可能としているので、ユーザーによるメンテナンス性を向上させることができる。
【００２２】
請求項２記載の天井取付型空調装置は、底面側化粧カバー８０の前部上面に凹設した溝８１と、この溝８１と対応した天井面に取り付けた断面を略コ字型とした取付レール８２との間に前面側化粧カバー８４を落とし込み式で着脱自在に配置していることを特徴としている。
【００２３】
請求項２の天井取付型空調装置では、前面側化粧カバー８４の装着と取り外しが容易となり、特に簡単な構造で前面側化粧カバー８４を装着できる。
【００２４】
請求項３記載の天井取付型空調装置は、上記前面側化粧カバー８４は分割構成されており、装置本体１の清掃又は交換を要する部品に対応した箇所の前面側化粧カバー８６を着脱自在としていることを特徴としている。
【００２５】
請求項３の天井取付型空調装置では、装置本体１において部品の清掃又は交換が必要な箇所に対応した前面側化粧カバー８６を取り外し可能としているので、ユーザーによるメンテナンス性を向上させることができる。
【００２７】
請求項４記載の天井取付型空調装置は、上記清掃又は交換を要する部品は、フィルタであることを特徴としている。
【００２８】
請求項４の天井取付型空調装置では、エアフィルタ、外気処理フィルタ等の清掃又は交換がユーザーにとって容易でき、メンテナンス性を向上させることができる。
【００２９】
【発明の実施の形態】
次に、この発明の天井取付型空調装置の取付について説明するが、その前に空調装置としての空調室内機の構造について説明する。本実施形態では、空調室内機として調湿換気装置を例にとり説明する。図４は、本発明の一実施の形態である調湿換気装置の装置本体１の構成を示す透過側面図であり、図５は装置本体１の構成を示す透過平面図であり、図６は調湿換気装置の外観を示す斜視図である。
【００３０】
調湿換気装置は、室内機本体である装置本体１と、据付部材である据付板１０とを備えて構成される。そして、装置本体１は、ファンユニット２と調湿ユニット３とを接続して構成されている。ファンユニット２は、換気に必要な部品として給気ファン４及び排気ファン５を収納すると共に、装置本体１全体の電気的制御に必要な電装品６などを収納している。一方、調湿ユニット３は、調湿に必要な部品として、顕熱交換器７、透湿膜式加湿器８、除湿器９などを収納している。そして、ファンユニット２と調湿ユニット３とは、接続部の外周部に配置された接続手段２４ａ、２４ｂによって接続されている。
【００３１】
このような装置本体１は、各ユニット２、３の上面にそれぞれ係合される据付板１０、１０、１０（図６参照）を用いて、家屋の天井裏などに据え付けられる。この据付構造については、後述する。また、装置本体１の幅方向に位置する２つの側面のうち、図６において斜線を付した一側面１ａがいわゆるメンテナンス面であり、このメンテナンス面１ａには、複数個のメンテナンスカバーが着脱可能に設けられている。このメンテナンスカバーは、上述の収納部品のメンテナンス作業時に取り外される。
【００３２】
次に、各ユニット２、３の構成を説明する。ファンユニット２は、調湿ユニット３との接続部とは反対側の側部に、室内側吸込口１３と室内側吹出口１４とを備えると共に、ケーシング２ｃ内は仕切り１２によって水平方向に並置される２つのファン収納室２ａ、２ｂに区画されている。一方のファン収納室２ａは、シロッコファンなどの給気ファン４を収納すると共に、上記室内側吹出口１４に連通する一方、接続部側は調湿ユニット３に連通するようにケーシング２ｃに形成された開口部（図示せず）に連通している。また、他方のファン収納室２ｂは、シロッコファンなどの排気ファン５を収納すると共に、上記室内側吸込口１３に連通する一方、接続部側は調湿ユニット３に連通するようにケーシング２ｃに形成された開口部（図示せず）に連通している。
【００３３】
ここで給気ファン４と排気ファン５とは、各駆動モータ４ａ、５ａが仕切り１２側に位置するように配置されている。さらに、２つのファン４、５を上下方向にずらして駆動モータ４ａ、５ａが重なるように配置することによって、幅方向の長さの短縮を図ることができる。本実施形態では、給気ファン４を上側に、排気ファン５を下側に配置している。そして、上側に配置した給気ファン４の下側に電装品６を配置している。また、ファンユニット２の上部には上記据付板１０が係合される一組の取着部１５ａ、１５ｂが相対向して形成されている。尚、室内側吸込口１３及び室内側吹出口１４と室内との間は、図示しないダクトによって接続されている。
【００３４】
一方、調湿ユニット３は、ファンユニット２との接続部とは反対側の側部に、室外側吹出口１６と室外側吸込口１７とを備える。そして、調湿ユニット３のケーシング３ｅ内部は、顕熱交換器７と複数個の仕切りによって４つの空間３ａ、３ｂ、３ｃ、３ｄに区画されている。顕熱交換器７は、給気ＳＡと排気ＥＡとの間で、湿分の交換は行わず、顕熱の熱交換だけを行うものである。この顕熱交換器７は、略正四角柱状に形成されており、空気の吸込口又は吹出口となる４つの側面７ａ、７ｂ、７ｃ、７ｄが調湿ユニット３の上面及び底面に対して傾斜した姿勢で、調湿ユニット３のほぼ中央部に幅方向に延びて配置されている。そして、顕熱交換器７の４つの側辺部と調湿ユニット３の内壁との間に所定の仕切りを設けることによって、上記４つの空間３ａ〜３ｄが形成されている。
【００３５】
この４つの空間３ａ〜３ｄの役割を以下に説明する。まず、室内側の上方部に形成された空間３ａは、顕熱交換器７の室内側の上側に位置する側面７ａに連通すると共に、接続部側はファンユニット２に連通するようにケーシング３ｅに形成された開口部（図示せず）に連通している。この開口部と上記排気ファン収納室２ｂが連通する開口部とは相対向しており、これによって空間３ａは上記ファンユニット２の排気ファン収納室２ｂに連通している。従って、この空間３ａが室内空気吸込通路となり、顕熱交換器７の側面７ａが吸込口となる。
【００３６】
また、室内側の下方部に形成された空間３ｂは、顕熱交換器７の室内側の下側に位置する側面７ｂに連通すると共に、接続部側はファンユニット２に連通するようにケーシング３ｅに形成された開口部（図示せず）に連通している。この開口部と上記給気ファン収納室２ａが連通する開口部とは相対向しており、これによって空間３ｂは上記ファンユニット２の給気ファン収納室２ａに連通している。従って、この空間３ｂが給気通路となり、顕熱交換器７の側面７ｂが吹出口となる。
【００３７】
一方、室外側の下方部に形成された空間３ｃは、顕熱交換器７の室外側の下側に位置する側面７ｃに連通すると共に、上記室外側吹出口１６に連通している。従って、この空間３ｃが排気通路となり、顕熱交換器７の側面７ｃが吹出口となる。また、室外側の上方部に形成された空間３ｄは、顕熱交換器７の室外側の上側に位置する側面７ｄに連通すると共に、上記室外側吸込口１７に連通させている。従って、この空間３ｄが外気吸込通路となり、顕熱交換器７の側面７ｄが吸込口となる。
【００３８】
ここで、顕熱交換器７の４つの側面７ａ〜７ｄにおいては、相対向する側面どうしが図示しない空気通路によって連通している。即ち、側面７ａと７ｃ及び側面７ｂと７ｄは共に連通している。従って、装置本体１においては、顕熱交換器７を介して、外気吸込通路３ｄ、給気通路３ｂ及び給気ファン収納室２ａがこの順番に連通して給気経路ＲＳを形成する一方、同様に顕熱交換器７を介して、排気ファン収納室２ｂ、室内空気吸込通路３ａ及び排気通路３ｃがこの順番に連通して排気経路ＲＥを形成している。
【００３９】
即ち、外気ＯＡは、給気ファン４を駆動することによって、室外側吸込口１７から吸い込まれた後に、給気経路ＲＳを通って、室内側吹出口１４から給気ＳＡとして室内に供給される。一方、室内空気ＲＡは、排気ファン５を駆動することによって、室内側吸込口１３から吸い込まれた後に、排気経路ＲＥを通って、室外側吹出口１６から排気ＥＡとして室外に排気される。尚、室外側吹出口１６及び室外側吸込口１７と室外との間は、図示しないダクトによって接続されている。
【００４０】
また、外気吸込通路３ｄには除湿器９が配置され、さらに除湿器９と室外側吸込口１７との間には、埃や花粉などの異物を除去するための外気処理フィルタ１８が配置されている。さらに、給気通路３ｂには、透湿膜式加湿器８が配置されると共に、その近傍には給水タンク２０が配置されている。従って、給気経路ＲＳにおいては、外気ＯＡ（給気ＳＡ）の流れに沿って上流側から、除湿器９、顕熱交換器７、加湿器８、給気ファン４の順に配置されている。
【００４１】
除湿器９は、熱交換器で実現され、図示しない連絡配管によって屋外に設置された室外機（図示せず）に接続され、ヒートポンプサイクルの蒸発器として機能するものである。尚、除湿器９の冷媒配管（ガス管２５及び液管２６）の先端部は、排気通路３ｃ内に形成された接続部収納空間１９に導かれている。この接続部収納空間１９は、調湿ユニット３の側面（メンテナンス面１ａ）の下方側に設置されており、着脱可能なカバーによって覆われている。
【００４２】
透湿膜式加湿器８は、複数本の透湿膜パイプを互いに平行になるように縦横に並べると共に、透湿膜パイプの周囲に加湿水を配して構成され、透湿膜パイプ内を通過する空気に対して湿分を付与するように成されたものである。給水タンク２０は、水道管に接続された給水配管２１から供給される水道水を貯水し、高低差を利用して貯水した水道水を加湿水として透湿膜式加湿器８に供給するものである。
【００４３】
また、室内空気吸込通路３ａには、顕熱交換器７の側面７ａのほぼ全面を覆うようにエアフィルタ２２が配置されている。エアフィルタ２２は、室内の埃などの異物を除去するものである。
【００４４】
ここで、図４に示すように、顕熱交換器７及び外気処理フィルタ１８に対応した位置には、メンテナンスカバー２７、２８がそれぞれ着脱自在に装着されており、ユーザーがメンテナンスカバー２７を外して、顕熱交換器７のエレメントやエアフィルタ２２の交換ができるようになっている。また、他方のメンテナンスカバー２８をユーザーが外すことで、外気処理フィルタ１８の交換ができるようにしてある。
【００４５】
ところで、上述した顕熱交換器７、透湿膜式加湿器８及び除湿器９は、いずれも水を使用するか、あるいは動作時に水が発生（凝縮）するもの、即ち、いわゆる水回り部品である。そこで、調湿ユニット３の底部全体にドレンパン（図示せず）を配置して、凝縮水や余分な加湿水を貯留するようにしている。このドレンパンは、取付基準面であるケーシング３ｅの上面を基準として平行に又は傾斜させて配置されている。ドレンパンに貯留したドレン水は、ドレン排水口２３から図示しないドレンホースを通って屋外に排水される。また、調湿ユニット３の上部には上記据付板１０、１０が係合される二組の取着部１５ａ、１５ｂが相対向して形成されている。
【００４６】
ここで、調湿換気装置の据付構造について説明する。調湿換気装置は、上述したようにファンユニット２と調湿ユニット３とで構成されているので、各ユニット２、３をそれぞれ所定の位置に取り付けてから接続手段２４ａ、２４ｂを用いてユニットどうしを接続して据え付けられる。ファンユニット２の取付構造と調湿ユニット３の取付構造とは、使用する据付板１０の枚数がファンユニット２では１枚であるのに対し、調湿ユニット３では２枚である点を除けば同一であるので、ファンユニット２の取付構造を例にとり説明する。
【００４７】
図７は、調湿換気装置の上面図であり、図８は据付板１０と取着部１５ａ、１５ｂとの係合状態を示す正面図であり、図９は上記係合状態を示す側面図である。まず、据付板１０と取着部１５ａ、１５ｂの構成を説明する。据付板１０は、略コの字状の部材であって、細長い平板状に形成された本体部６０と、本体部６０の長手方向両端部に形成された一対の矩形平板状の垂下部６１、６２とから成る。本体部６０の一方表面６０ａが固着面となり、垂下部６１、６２は、本体部６０の固着面６０ａとは反対側に向かって固着面６０ａに対して垂直方向に延びて形成されている。
【００４８】
垂下部６１、６２には、係合部である係合孔６３、６４が形成されている。係合孔６３、６４は、本体部６０の固着面６０ａに平行に延びて形成された長孔である。また、垂下部６２には係合孔６４よりも先端側に、ねじ孔６２ａが形成されている。
【００４９】
さらに、本体部６０には、複数個のねじ孔６５・６５が穿設されている。ねじ孔６５は、本体部６０の幅方向に２個ずつ並んで形成されると共に、このような２個一組のねじ孔対が本体部６０の長手方向両端部から中央部に向かってそれぞれ４対ずつ並んで形成されている。このねじ孔６５は、据付板１０を後述するように天井面に取り付ける際に取付ねじを挿通するためのものである。そして、固着面６０ａの全面を天井面に接触させて、適当なねじ孔６５を選択して、据付板１０を天井面に固定させるようにしている。
【００５０】
一方、２つの取着部１５ａ、１５ｂのうち、メンテナンス面１ａ側に配置されている取着部１５ａは、装着部６６と、装着部６６に対して回動可能に設けられたフック６７とから成る。そして、この取着部１５ａは、ケーシング２ｃの上面側角部よりやや下方側に装着部６６が装着され、かつフック６７の回動軸がケーシング上面に平行となるように配置されている。フック６７は、メンテナンス面１ａと略平行に位置したときに、その先端側６７ａが上面から突出する位置に配置されている。フック６７の先端側６７ａは、ケーシング２ｃ側に向かって９０°よりもやや大きく鋭角的になるように折り曲げられている。また、先端側６７ａよりも回動軸側にはねじ孔６７ｂが穿設されている。このねじ孔６７ｂは、フック６７の先端側６７ａを据付板１０の垂下部６２の係合孔６４に係合させたときに垂下部６２のねじ孔６２ａと連通する位置に形成されている。
【００５１】
尚、フック６７の回動軸側の端部も先端側６７ａと同じ方向に略９０°折り曲げられた状態で端部が回動軸に枢支されている。これによって、フック６７は、ケーシング２ｃのメンテナンス面１ａとの間に間隔をあけた状態で係合孔６４に係合することになる。これは、メンテナンス面１ａとフック６７との間に垂下部６２が介在されるからであり、また固定ねじ６８を螺合する際に固定ねじ６８の先端がメンテナンス面１ａに当接しないようにするためである。
【００５２】
また、メンテナンス面１ａとは反対側に配置されている取着部１５ｂは、装着部６９と、装着部６９の一端から垂直方向に延びて形成された鉤状部７０とから成る。そして、この取着部１５ｂは、ケーシング２ｃの上面側角部近傍に装着部６９が装着され、鉤状部７０がケーシング２ｃの上面と略同じ高さで平行にかつ外側に向かって延びるように配置されている。鉤状部７０は、その先端側７０ａが下方に向かって略９０°折り曲げられている。尚、係合孔６３、６４と取着部１５ａ、１５ｂとは、係合させたときに、ケーシング２ｃの上面と固着面６０ａとが略平行になるような位置関係で形成されている。
【００５３】
次に、取付方法を説明する。まず、据付板１０の固着面６０ａを天井面の隅部（天井面と壁面との交差部近傍の位置）に固着する。これは、取付ねじを本体部６０の適当なねじ孔６５に挿通し、この取付ねじを住宅躯体（天井面）に螺合することによって行う。このとき、作業者側にねじ孔６２ａを有する垂下部６２が位置するように取り付ける。これは、後述する固定ねじ６８の螺合を行い易くするためである。
【００５４】
次にファンユニット２のメンテナンス面１ａとは反対側の取着部１５ｂを、据付板１０の垂下部６１に係合させる。具体的には、取着部１５ｂの鉤状部７０を垂下部６１の係合孔６３に挿通させて、鉤状部７０の先端側７０ａが垂下部６１の外側表面に当接するように掛止させる。
【００５５】
それから、メンテナンス面１ａ側の取着部１５ａを、据付板１０の垂下部６２に係合させる。具体的には、まず、フック６７の先端側６７ａを垂下部６２の係合孔６４に差し込んで、先端側６７ａが係合孔６４の下側端面に当接するように掛止させて、仮止めを行う。その後、固定ねじ６８をフック６７のねじ孔６７ｂから垂下部６２のねじ孔６２ａに向かって螺合して、フック６７を据付板１０の垂下部６２に固定する。以上で、ファンユニット２の据付作業が完了する。
【００５６】
尚、調湿ユニット３の据付構造及び据付作業もファンユニット２と同様である。但し、２枚の据付板１０、１０を取り付ける際には、調湿ユニット３の取着部１５ａ、１５ａ間の距離を考慮して取り付ける必要があり、またファンユニット２側の据付板１０が既に取り付けられている場合は、この据付板１０との距離も考慮して取り付ける必要がある。そこで、据付板１０の係合孔６３、６４の横幅は、取着部１５ａ、１５ｂ（正確には、フック６７、鉤状部７０）の横幅よりも大きく形成している。これによって、据付板１０、１０、１０の取付け位置のずれを吸収できると共に、据付け後に装置本体１全体としてその長さ方向に位置調整することが可能となる。
【００５７】
上記のようにして天井面の隅部に装置本体１を設置した後に、図１に示すように装置本体１とこの装置本体１に接続したダクト（図示せず）を化粧カバーで隠蔽するようにしている。すなわち、天井面の両側に位置する箇所に図２及び図３（ａ）に示すように略Ｌ型の取付ステー７６の端部を天井面と壁面に固定し、底面側化粧カバー８０の上面に固定した取付金具７７、７８を取付ステー７６に取り付けるようにしている。後部の取付金具７８は略コ字型に形成されていて、その上部を取付ステー７６の穴に挿入係止し、前部の取付金具７７も同様にしてその上部を取付ステー７６の穴に挿入係止して仮止めを行なう。そして、取付金具７７を取付ステー７６とをネジ７９により固定するようになっている。
【００５８】
上記底面側化粧カバー８０の前部の上面には図２に示すように横方向全長にわたって溝８１が凹設されており、この溝８１の上方の天井面に断面を略コ字型とした取付レール８２が固定されている。この取付レール８２と溝８１との間に、この実施形態では、図１及び図３（ｂ）に示すように前面側化粧カバー８４が着脱自在に装着されている。この前面側化粧カバー８４は、３枚の前面側化粧カバー８５、８６、８７で構成されている。前面側化粧カバー８５〜８７は、取付レール８２と溝８１との間に落とし込み構造としたものであり、前面側化粧カバー８５〜８７の前面の両側に設けたノブ９０を持って上方へ引き上げ、前面側化粧カバー８５〜８７の上部を取付レール８２内に移動させ、前面側化粧カバー８５〜８７の下部を溝８１から引き上げて手間に引くことで、前面側化粧カバー８５〜８７を容易に取り外すことができる。なお、前面側化粧カバー８５〜８７を嵌める場合には、上記と逆の動作を行なうことで、容易に前面側化粧カバー８５〜８７を溝８１等に嵌めることができる。
【００５９】
このようにして、部屋の横方向の寸法に合わせた３枚の前面側化粧カバー８５〜８７と底面側化粧カバー８０とで図１に示すように、装置本体１と図外のダクトとを完全に覆い隠すことができる。なお、図１に示す室内は例えば、洗面所であるが、他の任意の部屋に設置することができるのはもちろんである。特に、装置本体１を後から設置する場合には、天井面に装置本体１を設置することで、後付けが可能となる。これにより後から装置本体１を設置しても前面側化粧カバー８５〜８７と底面側化粧カバー８０とで装置本体１やダクトを覆い隠すことができるので、インテリア性を損なうこともない。なお、装置本体１と接続されるダクトは、天井面を挿通しても良く、また壁面を挿通して配管するようにしても良い。このように、天井面に装置本体１を設置するので、設置高さもあまり高くなく、安全に設置作業ができ、従来のように点検口あるいは機械室が不要となり、施工性が向上する。
【００６０】
ところで、装置本体１の前面に配置する前面側化粧カバー８４は、単に３枚に分割して配置しているのではなく、ユーザーのメンテナンスの向上を図るべく適宜な寸法で分割しているものである。すなわち、本装置本体１ではユーザーが顕熱交換器７のエレメントやエアフィルタ２２、外気処理フィルタ１８の清掃および交換の両者又はその一方ができるようになっているので、図３（ｂ）に示すように、この顕熱交換器７と外気処理フィルタ１８の位置に対応したメンテナンスカバー２７、２８に対応させて前面側化粧カバー８５〜８７を分割しているものである。したがって、中央部の前面側化粧カバー８６をメンテナンスカバー２７、２８の位置に対応させて、この前面側化粧カバー８６を取り外すことで、ユーザーが容易にフィルタ等の清掃および交換の両者又はその一方ができるようにしてある。
【００６１】
このような構成の調湿換気装置の運転モードについて説明するが、この装置では、季節（外気ＯＡの温度、湿度など）に応じた種々の運転モードでの運転が可能である。春季や秋季のように外気ＯＡが快適なときは、給気ファン４及び排気ファン５のみを駆動させて熱交換換気モードを行う。このモードでは、透湿膜式加湿器８及び除湿器９はいずれも機能させない。熱交換換気モードでは、屋外の爽やかな外気ＯＡを外気処理フィルタ１８を通して室内に取り込むと共に、汚れた室内空気ＲＡを屋外に排出するので、花粉や埃の侵入を防いで新鮮な空気を室内に充たすことができるので、居住者は健康的にすごすことができる。
【００６２】
梅雨期や秋雨期や夏季のように外気ＯＡの湿度が高いときは、給気ファン４及び排気ファン５の駆動に加えて、除湿器９を機能させて、除湿熱交換換気モードを行う。このモードでは、換気を行いながら、外気ＯＡを除湿器９で冷却して除湿した後、顕熱交換器７において排出する室内空気ＲＡとの間で熱交換を行って室内に供給する。従って、外気ＯＡが適温である梅雨期や秋雨期は、室温を下げることなく、換気及び除湿を行うことができ、居住者は寒さを感じることなく快適にすごすことができる。
【００６３】
また、外気ＯＡの温度が高い夏季は、湿度を下げると共に、温度も室温程度まで下げることができるので、居住者は蒸暑さを感じることなく、快適にすごすことができる。
【００６４】
冬季のように外気ＯＡの温度及び湿度が共に低いときは、給気ファン４及び排気ファン５の駆動に加えて、加湿器８を機能させて、加湿熱交換換気モードを行う。このモードでは、換気を行いながら、顕熱交換器７において外気ＯＡと排出する室内空気ＲＡとの間で熱交換を行って外気ＯＡを加熱した後、加湿器８で加湿して室内に供給する。従って、適度な湿度の室内環境を実現することができ、居住者は快適にすごすことができると共に、室内空気ＲＡの排熱を再利用するため、いわゆる省エネ暖房が可能となる。
【００６５】
上述した調湿換気装置では、装置本体１を据え付けるにあたっては、まず据付板１０を、その固着面６０ａが天井面に固着するようにして取り付けるが、天井面は水平になるように天井板が配設されているので、据付板１０の本体部６０は水平に取り付けられたことになり、これに伴って垂下部６１、６２は垂直方向に延びて配置され、さらに係合孔６３、６４は取付面から一定の長さだけ離れた位置に配置されることになる。これによって、従来のように複数本の吊りボルト５１等を垂下するように取り付ける場合に比べて、据付板１０の取付作業が簡単になる。
【００６６】
また、ファンユニット２及び調湿ユニット３を据付板１０に取り付けると、各ユニット２、３の取付基準面であるケーシング２ｃ、３ｅの上面は、据付板１０の固着面６０ａと略平行になる。ここで、据付板１０は固着面６０ａが水平になるように取り付けられているので、各ユニット２、３はケーシング２ｃ、３ｅの上面を略水平にした状態で据え付けられることになる。これによって、従来のような傾き調整の作業を行う必要がなくなり、ユニット２、３の取付作業が簡単になる。このことは、ドレンパンを水平に又は水平面に対して傾斜させて配置する必要がある調湿ユニット３においては、特に効果的である。また、各ユニット２、３が、正常に機能させるためには水平面に対して所定の姿勢（水平も含む）で配置することが要求される部品を備えている場合にも、効果的である。なお上記据付板１０は、図６〜図９のように複数に分割構成する必要はなく、図３のように一体に形成しておいてもよい。
【００６７】
【発明の効果】
以上のように請求項１の天井取付型空調装置によれば、調湿換気装置本体を天井面に設置することで、装置本体の後付けができ、しかも、装置本体とダクトを化粧カバーで覆っているので、インテリア性を損なうことがない。また、装置本体は天井面に設置する構造としているので、設置作業の高さも高くなく、設置作業における安全性が向上し、また、天井裏に装置本体を設置するのではないため、従来のように点検口あるいは機械室が不要となり施工性を向上させることができる。また、装置本体におけるメンテナンス面に対応した前面側化粧カバーを取り外し可能としているので、ユーザーによるメンテナンス性を向上させることができる。
【００６９】
請求項２の天井取付型空調装置によれば、前面側化粧カバーの装着と取り外しが容易となり、特に簡単な構造で前面側化粧カバーを装着できる。
【００７０】
請求項３の天井取付型空調装置によれば、装置本体における部品の清掃又は交換が必要な箇所に対応した前面側化粧カバーを取り外し可能としているので、ユーザーによるメンテナンス性を向上させることができる。
【００７１】
請求項４の天井取付型空調装置によれば、エアフィルタ、外気処理フィルタ等の清掃又は交換がユーザーにとって容易でき、メンテナンス性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施の形態である前面側化粧カバーと底面側化粧カバーとで装置本体を覆った状態を示す斜視図である。
【図２】底面側化粧カバーと前面側化粧カバーとを設置する場合の断面図である。
【図３】（ａ）〜（ｃ）は設置状態を示す平面図、正面図及び断面図である。
【図４】調湿換気装置の装置本体の透過側面図である。
【図５】上記装置本体の透過平面図である。
【図６】上記調湿換気装置の斜視図である。
【図７】上記調湿換気装置の上面図である。
【図８】据付板と取着部との係合状態を示す正面図である。
【図９】上記係合状態を示す側面図である。
【図１０】従来の調湿換気装置の平面図である。
【図１１】従来の調湿換気装置の側面図である。
【図１２】従来の調湿換気装置の斜視図である。
【図１３】従来の据付構造を示す側面図である。
【図１４】従来の据付構造に用いる吊りボルトを示す側面図である。
【符号の説明】
１ 装置本体
７６ 取付ステー
８０ 底面側化粧カバー
８１ 溝
８２ 取付レール
８４ 前面側化粧カバー
８５ 前面側化粧カバー
８６ 前面側化粧カバー
８７ 前面側化粧カバー[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a ceiling-mounted air conditioner that is installed on a housing skeleton such as a ceiling surface.
[0002]
Here, in the present specification, “air conditioning” is not limited to cooling and heating, but also includes ventilation and humidity control (dehumidification / humidification). Therefore, the “air-conditioning indoor unit” is installed indoors or in a house (for example, behind a ceiling) to perform the “air-conditioning”. Specifically, for example, the indoor unit or the air conditioner in a separate heat pump air conditioner is used. In addition, a ventilation device that discharges indoor air to the outside and takes in outside air into the room, and a humidity control ventilation device configured by adding a dehumidifier or a humidifier to the ventilation device, and the like.
[0003]
[Prior art]
FIG. 10 is a plan view of a conventional humidity control ventilator 31, FIG. 11 is a side view of the humidity control ventilator 31, and FIG. 12 is a perspective view of the humidity control ventilator 31.
[0004]
The humidity control ventilator 31 has a relatively flat rectangular parallelepiped casing 32. Of a pair of side parts 32a and 32b opposed to each other in the longitudinal direction of the casing 32, an indoor side outlet is provided on one side part 32a. 33 and an indoor-side suction port 34 are formed, and an outdoor-side suction port 35 and an outdoor-side air outlet 36 are formed on the other side portion 32b. A sensible heat exchanger 37 is disposed inside the casing 32 at a substantially central portion in the longitudinal direction. The sensible heat exchanger 37 does not exchange moisture between the supply air SA and the exhaust EA, but performs only sensible heat exchange.
[0005]
The sensible heat exchanger 37 is formed in a substantially square column shape, and the four side surfaces 37a, 37b, 37c, and 37d serving as air inlets or outlets are inclined with respect to the upper and lower surfaces of the casing 32. , Extending in the width direction of the casing 32. By providing a predetermined partition between the four side portions of the sensible heat exchanger 37 and the inner wall of the casing 32, the inside of the casing 32 is partitioned into four spaces 38a, 38b, 38c, and 38d.
[0006]
Of the two spaces 38a and 38b formed on the indoor side, the space 38a communicating with the side surface 37a located on the upper side of the indoor side of the sensible heat exchanger 37 communicates with the indoor side suction port 34. Therefore, the space 38a serves as an indoor air suction passage, and the side surface 37a of the sensible heat exchanger 37 serves as a suction port. Further, a space 38 b communicating with a side surface 37 b located below the indoor side of the sensible heat exchanger 37 communicates with the indoor side outlet 33. Therefore, this space 38b serves as an air supply passage, and the side surface 37b of the sensible heat exchanger 37 serves as an outlet.
[0007]
On the other hand, of the two spaces 38c and 38d formed on the outdoor side, the space 38c communicating with the side surface 37c located on the lower side of the outdoor side of the sensible heat exchanger 37 communicates with the outdoor side outlet 36. . Therefore, the space 38c serves as an exhaust passage, and the side surface 37c of the sensible heat exchanger 37 serves as an outlet. Further, a space 38 d communicating with a side surface 37 d located above the outdoor side of the sensible heat exchanger 37 communicates with the outdoor side suction port 35. Therefore, the space 38d serves as an outside air suction passage, and the side surface 37d of the sensible heat exchanger 37 serves as a suction port.
[0008]
Here, on the four side surfaces 37a to 37d of the sensible heat exchanger 37, the opposing side surfaces communicate with each other. That is, the side surfaces 38a and 38c and the side surfaces 38b and 38d communicate with each other. Therefore, in the humidity control ventilator 31, between the outdoor-side suction port 35 and the indoor-side outlet 33, the outside air suction passage 38d and the air supply passage 38b communicate with each other via the sensible heat exchanger 37, and the air supply path is provided. On the other hand, between the indoor side suction port 34 and the outdoor side outlet 36, the indoor air suction passage 38a and the exhaust passage 38d communicate with each other via the sensible heat exchanger 37 to form the exhaust path RE. I have.
[0009]
In the air supply path RS, the outdoor air processing filter 39, the dehumidifier 40, the sensible heat exchanger 37, the air supply fan 41, and the moisture permeable A membrane humidifier 42 is provided. In the exhaust path RE, a sensible heat exchanger 37 and an exhaust fan 43 are arranged in order from the indoor-side suction port 34 to the outdoor-side outlet 36.
[0010]
In such a humidity control ventilator 31, by driving the air supply fan 41, the outside air OA is sucked into the casing 32 from the outdoor air inlet 35, and then passes through the air supply path RS to the indoor air outlet. From 33, it is supplied indoors as air supply SA. On the other hand, by driving the exhaust fan 43, the indoor air RA is sucked into the casing 32 from the indoor suction port 34, and then is discharged outside as the exhaust EA from the outdoor air outlet 36 through the exhaust path RE. . At this time, in the sensible heat exchanger 37, only heat is exchanged between the outside air OA and the room air RA. This is a heat exchange ventilation operation.
[0011]
The humidity control operation is performed by operating the dehumidifier 40 and the moisture-permeable membrane humidifier 42 while performing the heat exchange ventilation operation. For example, in the dehumidification heat exchange ventilation operation, after the outside air OA is cooled and dehumidified by the dehumidifier 40, it is heated to about room temperature by the sensible heat exchanger 37 (using the exhaust heat of the exhaust EA to be exhausted) and then supplied to the air supply SA. To be supplied indoors. In the humidification heat exchange ventilation operation, after the outside air OA is warmed by the sensible heat exchanger 37, it is humidified by the moisture permeable membrane humidifier 42 and then supplied to the room as air supply SA.
[0012]
Incidentally, the humidity control ventilator 31 is generally installed behind the ceiling of a house. FIG. 13 is a side view showing an installed state of the humidity control ventilator 31. In installation, first, a plurality of anchor bolts 46 are embedded in a predetermined mounting surface 45. The mounting surface 45 is a house frame such as a beam or slab under the ceiling or a ceiling surface, and the anchor bolts 46 are embedded so as to hang down from the mounting surface 45. Then, a plurality of ceiling hanging members 47 provided in the casing 32 of the humidity control ventilator 31 are inserted into the anchor bolts 46, respectively, and the pair of washers 48a and 48b sandwich the ceiling hanging members 47 and nuts 49a. Temporary fixing is performed by tightening 49b and 49c.
[0013]
After the temporary fixing, the level 50 is placed on the upper surface (mounting reference surface) of the casing 32, and while the screwing positions of the nuts 49a to 49c are adjusted, the inclination of the humidity control ventilator 31 is adjusted to be substantially horizontal. I do. The horizontal installation is to prevent water leakage from the drain pan arranged in the casing 32. That is, since the drain pan is installed so that the drain outlet faces parallel or downward with respect to the mounting reference plane, the drain pan is installed substantially horizontally, or slightly inclined (within 1 °) to the drain outlet side. It is necessary to install it in such a way. Further, together with the inclination adjustment, the height adjustment is also performed so that the distance from the mounting surface 45 and the height from the ceiling surface become a predetermined length.
[0014]
Further, a suspension bolt 51 shown in FIG. 14 may be used in place of the anchor bolt 46. In the case of a wooden house, the suspension bolt 51 is attached to a beam 52 above the ceiling as shown in FIG. 14A, or to a hanging bar 53 or a C channel when the beam 52 is not at an appropriate position. In the case of a house, it is attached to the ceiling slab 54 as shown in FIG. The hanging structure and the mounting procedure of the humidity control ventilator 31 are the same as those of the anchor bolt 46.
[0015]
When the humidity control ventilator 31 is installed using the anchor bolts 46 and the suspension bolts 51 as described above, it is necessary to attach a plurality of suspension bolts 51 and the like to the predetermined mounting surface 45 so that the installation work is performed. Takes time and effort. After the humidity control ventilator 31 is temporarily fixed to the suspension bolts 51 or the like, it is necessary to perform tilt adjustment and height adjustment. However, since the humidity control ventilator 31 having a relatively large weight is hung, this is performed. In addition, the adjustment work also takes time. Further, performing such a troublesome operation in a high place such as a space above a ceiling and in a small space places a great burden on the operator.
[0016]
[Problems to be solved by the invention]
As described above, conventionally, the location of the humidity control ventilator 31 is generally behind the ceiling (especially behind the ceiling on the second floor). In such a case, there is a problem that the work is dangerous because it is dangerous to work at a high place, so that a great burden is imposed on the worker. Further, since an inspection port or a machine room needs to be provided, a lot of trouble is required for the installation work, and thus the workability is poor. was there. Further, since the humidity control ventilator 31 is installed behind the ceiling, the user cannot easily maintain the outside air processing filter 39 and the like, and there is a problem that the maintainability is poor.
[0017]
SUMMARY OF THE INVENTION The present invention has been made to solve the above-mentioned conventional drawbacks, and an object of the present invention is to improve the workability by improving safety, workability, etc. It is an object of the present invention to provide a ceiling-mounted air conditioner capable of improving maintainability such as the above.
[0018]
[Means for Solving the Problems]
Therefore, the ceiling-mounted air conditioner of the first aspect sends air conditioned through a duct.Humidity control ventilatorBody 1 in the corner of the ceilingAlmost horizontallySet up and onWritingInstallation body 1 and duckCover upProvide makeup covers 84 and 80The front side decorative cover 84 is detachably provided corresponding to the maintenance surface 1a on one side of the apparatus main body 1.It is characterized by having.
[0019]
In the ceiling-mounted air conditioner of claim 1,Humidity control ventilationBy installing the main unit 1 on the ceiling, DressThe main body 1 can be retrofitted, and, DressSince the installation main body 1 and the duct are covered with the decorative covers 84 and 80, the interior properties are not impaired. Also, DressSince the installation main body 1 is configured to be installed on the ceiling surface, the height of the installation work is not high, the safety in the installation work is improved, andDressed inSince the installation main body 1 is not installed, an inspection port or a machine room is not required as in the related art, and the installation workability can be improved.In addition, since the front side decorative cover 84 corresponding to the maintenance surface 1a is made detachable in the apparatus main body 1, the maintainability by the user can be improved.
[0022]
Claim2The described ceiling-mounted air conditioner includes a groove 81 recessed in a front upper surface of a bottom side decorative cover 80 and a mounting rail 82 having a substantially U-shaped cross section mounted on the ceiling surface corresponding to the groove 81. It is characterized in that the front-side decorative cover 84 is disposed so as to be detachable in a drop-in manner.
[0023]
Claim2In the ceiling-mounted air conditioner, the front side decorative cover 84 can be easily attached and detached, and the front side decorative cover 84 can be mounted with a particularly simple structure.
[0024]
Claim3In the ceiling-mounted air conditioner described above, the front side decorative cover 84 is configured to be divided., DressIt is characterized in that the front side decorative cover 86 at a location corresponding to a component requiring cleaning or replacement of the mounting main body 1 is detachable.
[0025]
Claim3Ceiling-mounted air conditioners, DressSince the front side decorative cover 86 corresponding to a part where cleaning or replacement of parts is required in the installation main body 1 can be removed, maintenance by the user can be improved.
[0027]
Claim4The above described ceiling-mounted air conditioner is characterized in that the component requiring cleaning or replacement is a filter.
[0028]
Claim4Ceiling-mounted air conditioners, DIt is easy for the user to clean or replace the filter, the outside air processing filter, and the like, thereby improving the maintainability.
[0029]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Next, the attachment of the ceiling-mounted air conditioner of the present invention will be described. Before that, the structure of the air conditioner indoor unit as the air conditioner will be described. In the present embodiment, a description is given of a humidity control ventilator as an example of an air conditioning indoor unit. FIG. 4 is a transparent side view showing the configuration of the apparatus main body 1 of the humidity control ventilating apparatus according to one embodiment of the present invention, FIG. 5 is a transparent plan view showing the configuration of the apparatus main body 1, and FIG. It is a perspective view which shows the external appearance of a humidity control ventilation apparatus.
[0030]
The humidity control ventilator includes an apparatus main body 1 as an indoor unit main body and an installation plate 10 as an installation member. The apparatus main body 1 is configured by connecting the fan unit 2 and the humidity control unit 3. The fan unit 2 houses an air supply fan 4 and an exhaust fan 5 as components required for ventilation, and also houses electrical components 6 and the like necessary for electrical control of the entire apparatus body 1. On the other hand, the humidity control unit 3 houses a sensible heat exchanger 7, a moisture permeable humidifier 8, a dehumidifier 9, and the like as components required for humidity control. The fan unit 2 and the humidity control unit 3 are connected by connecting means 24a and 24b arranged on the outer periphery of the connecting portion.
[0031]
Such an apparatus main body 1 is installed on the ceiling of a house or the like using installation plates 10, 10, 10 (see FIG. 6) which are engaged with the upper surfaces of the units 2, 3, respectively. This installation structure will be described later. Of the two side surfaces located in the width direction of the apparatus main body 1, one side surface 1a hatched in FIG. 6 is a so-called maintenance surface, and a plurality of maintenance covers are detachably attached to the maintenance surface 1a. Is provided. The maintenance cover is removed during the maintenance work of the above-mentioned storage components.
[0032]
Next, the configuration of each of the units 2 and 3 will be described. The fan unit 2 includes an indoor-side suction port 13 and an indoor-side air outlet 14 on the side opposite to the connection with the humidity control unit 3, and the casing 2 c is horizontally juxtaposed by the partition 12 in the casing 2 c. Are divided into two fan storage chambers 2a and 2b. One of the fan storage chambers 2a houses the air supply fan 4 such as a sirocco fan and communicates with the indoor side outlet 14, while the connection side is formed in the casing 2c so as to communicate with the humidity control unit 3. Communicating with an opening (not shown). The other fan storage chamber 2b houses the exhaust fan 5 such as a sirocco fan and communicates with the indoor side suction port 13, while the connection side is formed in the casing 2c so as to communicate with the humidity control unit 3. Communicating with the opening (not shown).
[0033]
Here, the supply fan 4 and the exhaust fan 5 are arranged such that the respective drive motors 4a, 5a are located on the partition 12 side. Further, by disposing the two fans 4 and 5 vertically and disposing the drive motors 4a and 5a so as to overlap with each other, the length in the width direction can be reduced. In the present embodiment, the air supply fan 4 is arranged on the upper side, and the exhaust fan 5 is arranged on the lower side. The electric component 6 is arranged below the air supply fan 4 arranged above. A pair of attachment portions 15a and 15b with which the installation plate 10 is engaged are formed on the upper portion of the fan unit 2 so as to face each other. The indoor side suction port 13 and the indoor side outlet 14 are connected to the room by a duct (not shown).
[0034]
On the other hand, the humidity control unit 3 includes an outdoor air outlet 16 and an outdoor air inlet 17 on the side opposite to the connection with the fan unit 2. The inside of the casing 3e of the humidity control unit 3 is partitioned into four spaces 3a, 3b, 3c, and 3d by the sensible heat exchanger 7 and a plurality of partitions. The sensible heat exchanger 7 does not exchange moisture between the supply air SA and the exhaust air EA, but performs only sensible heat exchange. The sensible heat exchanger 7 is formed in a substantially square prism shape, and four side surfaces 7 a, 7 b, 7 c, and 7 d serving as air inlets or outlets are inclined with respect to the upper surface and the bottom surface of the humidity control unit 3. It is arranged to extend in the width direction substantially at the center of the humidity control unit 3 in the posture as described above. By providing a predetermined partition between the four side portions of the sensible heat exchanger 7 and the inner wall of the humidity control unit 3, the above-mentioned four spaces 3a to 3d are formed.
[0035]
The role of these four spaces 3a to 3d will be described below. First, the space 3a formed in the upper part on the indoor side communicates with the side surface 7a located on the upper side on the indoor side of the sensible heat exchanger 7, and the connecting part side is connected to the casing 3e so as to communicate with the fan unit 2. It communicates with the formed opening (not shown). The opening and the opening through which the exhaust fan storage chamber 2b communicates are opposed to each other, whereby the space 3a communicates with the exhaust fan storage chamber 2b of the fan unit 2. Therefore, this space 3a serves as an indoor air suction passage, and the side surface 7a of the sensible heat exchanger 7 serves as a suction port.
[0036]
The space 3b formed in the lower portion on the indoor side communicates with the side surface 7b located on the lower side on the indoor side of the sensible heat exchanger 7 and the casing 3e communicates with the fan unit 2 on the connection portion side. Communicates with an opening (not shown) formed in the first through-hole. The opening and the opening through which the air supply fan storage chamber 2a communicates are opposed to each other, whereby the space 3b communicates with the air supply fan storage chamber 2a of the fan unit 2. Therefore, the space 3b serves as an air supply passage, and the side surface 7b of the sensible heat exchanger 7 serves as an outlet.
[0037]
On the other hand, the space 3c formed in the lower part on the outdoor side communicates with the side surface 7c located on the lower side of the outdoor side of the sensible heat exchanger 7 and also communicates with the outdoor side outlet 16 described above. Therefore, the space 3c serves as an exhaust passage, and the side surface 7c of the sensible heat exchanger 7 serves as an outlet. The space 3d formed in the upper part on the outdoor side communicates with the side surface 7d located on the upper side of the outdoor side of the sensible heat exchanger 7 and also communicates with the outdoor side inlet 17. Therefore, the space 3d serves as an outside air suction passage, and the side surface 7d of the sensible heat exchanger 7 serves as a suction port.
[0038]
Here, on the four side surfaces 7a to 7d of the sensible heat exchanger 7, the opposing side surfaces communicate with each other via an air passage (not shown). That is, the side surfaces 7a and 7c and the side surfaces 7b and 7d are both in communication. Therefore, in the apparatus main body 1, the external air suction passage 3d, the air supply passage 3b, and the air supply fan storage chamber 2a communicate with each other in this order via the sensible heat exchanger 7 to form the air supply passage RS. Through the sensible heat exchanger 7, the exhaust fan storage chamber 2b, the indoor air suction passage 3a, and the exhaust passage 3c communicate in this order to form an exhaust passage RE.
[0039]
That is, the outside air OA is sucked in from the outdoor side suction port 17 by driving the air supply fan 4, and then is supplied into the room as the air supply SA from the indoor side outlet 14 through the air supply path RS. . On the other hand, by driving the exhaust fan 5, the indoor air RA is sucked from the indoor-side suction port 13, passes through the exhaust path RE, and is exhausted outside from the outdoor-side outlet 16 as exhaust EA. The outside air outlet 16 and the outside air inlet 17 are connected to the outside by a duct (not shown).
[0040]
A dehumidifier 9 is arranged in the outside air suction passage 3d, and an outside air treatment filter 18 for removing foreign matters such as dust and pollen is arranged between the dehumidifier 9 and the outdoor suction port 17. I have. Further, a moisture permeable humidifier 8 is arranged in the air supply passage 3b, and a water supply tank 20 is arranged in the vicinity thereof. Therefore, in the air supply path RS, the dehumidifier 9, the sensible heat exchanger 7, the humidifier 8, and the air supply fan 4 are arranged in this order from the upstream side along the flow of the outside air OA (air supply SA).
[0041]
The dehumidifier 9 is realized by a heat exchanger, connected to an outdoor unit (not shown) installed outdoors by a communication pipe (not shown), and functions as an evaporator of a heat pump cycle. In addition, the distal end of the refrigerant pipe (the gas pipe 25 and the liquid pipe 26) of the dehumidifier 9 is guided to a connection part storage space 19 formed in the exhaust passage 3c. This connection part storage space 19 is installed below the side surface (maintenance surface 1a) of the humidity control unit 3, and is covered by a removable cover.
[0042]
The moisture-permeable membrane humidifier 8 is configured by arranging a plurality of moisture-permeable membrane pipes vertically and horizontally so as to be parallel to each other, and arranging humidifying water around the moisture-permeable membrane pipe. It is designed to provide moisture to the passing air. The water supply tank 20 stores tap water supplied from a water supply pipe 21 connected to a water pipe, and supplies the stored tap water to the moisture-permeable membrane humidifier 8 as humidified water using a height difference. is there.
[0043]
An air filter 22 is arranged in the indoor air suction passage 3a so as to cover substantially the entire side surface 7a of the sensible heat exchanger 7. The air filter 22 is for removing foreign matter such as dust in the room.
[0044]
Here, as shown in FIG. 4, maintenance covers 27 and 28 are respectively detachably mounted at positions corresponding to the sensible heat exchanger 7 and the outside air processing filter 18. The element of the sensible heat exchanger 7 and the air filter 22 can be replaced. Further, the user can remove the other maintenance cover 28 so that the outside air processing filter 18 can be replaced.
[0045]
The sensible heat exchanger 7, the permeable membrane humidifier 8, and the dehumidifier 9 all use water or generate (condensate) water during operation, that is, a so-called water-around part. is there. Therefore, a drain pan (not shown) is arranged on the entire bottom of the humidity control unit 3 to store condensed water and excess humidified water. The drain pan is arranged parallel or inclined with respect to the upper surface of the casing 3e, which is the mounting reference surface. The drain water stored in the drain pan is drained outside through a drain outlet 23 through a drain hose (not shown). In addition, two sets of attachment portions 15a and 15b with which the installation plates 10 and 10 are engaged are formed on the upper part of the humidity control unit 3 so as to face each other.
[0046]
Here, the installation structure of the humidity control ventilator will be described. Since the humidity control ventilator is composed of the fan unit 2 and the humidity control unit 3 as described above, each unit 2, 3 is attached to a predetermined position, and then the units are connected to each other using the connection means 24a, 24b. And installed. The mounting structure of the fan unit 2 and the mounting structure of the humidity control unit 3 are the same as those of the fan control unit 2 except that the number of the installation plates 10 used is one in the fan unit 2 and two in the humidity control unit 3. Since they are the same, the mounting structure of the fan unit 2 will be described as an example.
[0047]
7 is a top view of the humidity control ventilator, FIG. 8 is a front view showing an engagement state between the mounting plate 10 and the attachment portions 15a and 15b, and FIG. 9 is a side view showing the engagement state. It is. First, the configuration of the mounting plate 10 and the attachment portions 15a and 15b will be described. The mounting plate 10 is a substantially U-shaped member, and includes a main body 60 formed in an elongated flat plate shape, and a pair of rectangular flat-shaped hanging portions 61 formed at both longitudinal ends of the main body portion 60. 62. One surface 60a of the main body 60 serves as a fixing surface, and the hanging portions 61 and 62 extend in a direction perpendicular to the fixing surface 60a toward the opposite side of the fixing surface 60a of the main body 60.
[0048]
The hanging portions 61 and 62 are formed with engaging holes 63 and 64, which are engaging portions. The engagement holes 63 and 64 are elongated holes formed to extend in parallel with the fixing surface 60 a of the main body 60. Further, a screw hole 62 a is formed in the hanging portion 62 at a position closer to the tip than the engagement hole 64.
[0049]
Further, a plurality of screw holes 65 are formed in the main body 60. The two screw holes 65 are formed side by side in the width direction of the main body 60, and a pair of such two screw holes is formed from both ends in the longitudinal direction of the main body 60 toward the center. They are formed side by side. The screw holes 65 are used for inserting mounting screws when the mounting plate 10 is mounted on a ceiling surface as described later. Then, the entire surface of the fixing surface 60a is brought into contact with the ceiling surface, an appropriate screw hole 65 is selected, and the installation plate 10 is fixed to the ceiling surface.
[0050]
On the other hand, of the two mounting portions 15a and 15b, the mounting portion 15a disposed on the maintenance surface 1a side includes the mounting portion 66 and the hook 67 rotatably provided with respect to the mounting portion 66. Become. The mounting portion 15a is provided such that the mounting portion 66 is mounted slightly below the upper corner of the casing 2c, and that the rotation axis of the hook 67 is parallel to the upper surface of the casing. When the hook 67 is positioned substantially parallel to the maintenance surface 1a, the distal end 67a is disposed at a position protruding from the upper surface. The distal end side 67a of the hook 67 is bent toward the casing 2c side so as to be slightly larger than 90 ° and at an acute angle. Further, a screw hole 67b is formed on the rotation shaft side with respect to the distal end side 67a. The screw hole 67b is formed at a position that communicates with the screw hole 62a of the hanging portion 62 when the distal end 67a of the hook 67 is engaged with the engaging hole 64 of the hanging portion 62 of the mounting plate 10.
[0051]
The end of the hook 67 on the rotating shaft side is also pivotally supported by the rotating shaft in a state of being bent by approximately 90 ° in the same direction as the distal end 67a. As a result, the hook 67 is engaged with the engagement hole 64 with a space between the hook 67 and the maintenance surface 1a of the casing 2c. This is because the hanging portion 62 is interposed between the maintenance surface 1a and the hook 67, and when the fixing screw 68 is screwed, the tip of the fixing screw 68 is prevented from contacting the maintenance surface 1a. That's why.
[0052]
Further, the mounting portion 15b disposed on the opposite side to the maintenance surface 1a includes a mounting portion 69 and a hook-like portion 70 extending vertically from one end of the mounting portion 69. The attachment portion 15b has a mounting portion 69 mounted near a corner on the upper surface side of the casing 2c, and the hook-shaped portion 70 extends parallel and outward at substantially the same height as the upper surface of the casing 2c. Are located. The hook-like portion 70 has its distal end 70a bent downward by approximately 90 °. The engagement holes 63, 64 and the attachment portions 15a, 15b are formed in a positional relationship such that the upper surface of the casing 2c and the fixing surface 60a are substantially parallel when engaged.
[0053]
Next, the mounting method will be described. First, the fixing surface 60a of the mounting plate 10 is fixed to a corner of the ceiling surface (a position near the intersection between the ceiling surface and the wall surface). This is performed by inserting a mounting screw into an appropriate screw hole 65 of the main body 60 and screwing the mounting screw to a housing body (ceiling surface). At this time, the mounting is performed so that the hanging part 62 having the screw hole 62a is located on the worker side. This is for facilitating the screwing of the fixing screw 68 described later.
[0054]
Next, the mounting portion 15b of the fan unit 2 opposite to the maintenance surface 1a is engaged with the hanging portion 61 of the installation plate 10. Specifically, the hook portion 70 of the attachment portion 15b is inserted into the engagement hole 63 of the hanging portion 61, and the hook portion 70 is hooked so that the distal end side 70a of the hook portion 70 contacts the outer surface of the hanging portion 61. Let it.
[0055]
Then, the attachment portion 15a on the maintenance surface 1a side is engaged with the hanging portion 62 of the installation plate 10. Specifically, first, the front end side 67a of the hook 67 is inserted into the engagement hole 64 of the hanging portion 62, and the hook 67 is hooked so that the front end side 67a contacts the lower end surface of the engagement hole 64. I do. Then, the fixing screw 68 is screwed from the screw hole 67b of the hook 67 toward the screw hole 62a of the hanging part 62, and the hook 67 is fixed to the hanging part 62 of the installation plate 10. Thus, the installation work of the fan unit 2 is completed.
[0056]
The installation structure and installation work of the humidity control unit 3 are the same as those of the fan unit 2. However, when attaching the two installation plates 10, 10, it is necessary to consider the distance between the attachment portions 15a, 15a of the humidity control unit 3, and the installation plate 10 on the side of the fan unit 2 is already installed. If it is attached, it is necessary to take the distance from the installation plate 10 into consideration. Therefore, the lateral width of the engaging holes 63 and 64 of the mounting plate 10 is formed to be larger than the lateral width of the attachment portions 15a and 15b (accurately, the hook 67 and the hook-like portion 70). This makes it possible to absorb the displacement of the mounting positions of the mounting plates 10, 10, and 10 and to adjust the position of the entire apparatus main body 1 in the length direction after the mounting.
[0057]
After the apparatus main body 1 is installed at the corner of the ceiling surface as described above, the apparatus main body 1 and a duct (not shown) connected to the apparatus main body 1 are covered with a decorative cover as shown in FIG. ing. That is, as shown in FIGS. 2 and 3A, the ends of the substantially L-shaped mounting stay 76 are fixed to the ceiling surface and the wall surface at locations located on both sides of the ceiling surface. The fixed mounting brackets 77 and 78 are mounted on the mounting stay 76. The rear mounting bracket 78 is formed in a substantially U-shape, and its upper part is inserted and locked in the hole of the mounting stay 76, and the upper part of the front mounting bracket 77 is similarly inserted into the hole of the mounting stay 76. Lock and temporarily fix. The mounting bracket 77 is fixed to the mounting stay 76 by screws 79.
[0058]
As shown in FIG. 2, a groove 81 is formed on the upper surface of the front part of the bottom side decorative cover 80 over the entire length in the horizontal direction. The rail 82 is fixed. In this embodiment, a front side decorative cover 84 is detachably mounted between the mounting rail 82 and the groove 81 as shown in FIGS. 1 and 3B. This front side decorative cover 84 is composed of three front side decorative covers 85, 86 and 87. The front side decorative covers 85 to 87 have a structure of being dropped between the mounting rail 82 and the groove 81, and are pulled upward by holding the knobs 90 provided on both sides of the front side of the front side decorative covers 85 to 87. The upper parts of the front side decorative covers 85 to 87 are moved into the mounting rails 82, and the lower parts of the front side decorative covers 85 to 87 are pulled up from the grooves 81 and pulled by hand to easily remove the front side decorative covers 85 to 87. be able to. In the case where the front side decorative covers 85 to 87 are fitted, by performing the operation reverse to the above, the front side decorative covers 85 to 87 can be easily fitted to the grooves 81 and the like.
[0059]
In this way, as shown in FIG. 1, the apparatus main body 1 and the duct (not shown) are completely formed by the three front side decorative covers 85 to 87 and the bottom side decorative cover 80 according to the size of the room in the horizontal direction. Can be obscured. Note that the room shown in FIG. 1 is, for example, a washroom, but it is needless to say that the room can be installed in any other room. In particular, when the apparatus main body 1 is installed later, it can be retrofitted by installing the apparatus main body 1 on the ceiling surface. Thereby, even if the apparatus main body 1 is installed later, the front body decorative covers 85 to 87 and the bottom side decorative cover 80 can cover the apparatus main body 1 and the duct, so that the interior property is not impaired. In addition, the duct connected to the apparatus main body 1 may be inserted through the ceiling surface, or may be inserted through the wall surface and piped. As described above, since the apparatus main body 1 is installed on the ceiling surface, the installation height is not so high, the installation work can be performed safely, and an inspection port or a machine room is not required as in the related art, and the workability is improved.
[0060]
By the way, the front side decorative cover 84 arranged on the front side of the apparatus main body 1 is not simply divided into three parts, but is divided into appropriate dimensions in order to improve the maintenance of the user. is there. That is, since the user can clean and / or replace the element of the sensible heat exchanger 7, the air filter 22, and the outside air treatment filter 18 in the apparatus main body 1, as shown in FIG. As described above, the front side decorative covers 85 to 87 are divided corresponding to the maintenance covers 27 and 28 corresponding to the positions of the sensible heat exchanger 7 and the outside air processing filter 18. Accordingly, by removing the front side decorative cover 86 in correspondence with the positions of the maintenance cover 27 and the front side decorative cover 86 at the center, the user can easily clean and / or replace the filter or the like. I can do it.
[0061]
The operation mode of the humidity control ventilator having such a configuration will be described. However, this device can be operated in various operation modes according to the season (temperature, humidity, etc. of the outside air OA). When the outside air OA is comfortable as in the spring or autumn, only the air supply fan 4 and the exhaust fan 5 are driven to perform the heat exchange ventilation mode. In this mode, neither the moisture permeable humidifier 8 nor the dehumidifier 9 functions. In the heat exchange ventilation mode, fresh outdoor air OA is taken into the room through the external air processing filter 18 and the dirty indoor air RA is discharged outside, so that fresh air is filled in the room while preventing invasion of pollen and dust. Residents can stay healthy.
[0062]
When the humidity of the outside air OA is high, such as during the rainy season, autumn rainy season, or summer, the dehumidifier 9 is operated in addition to driving the air supply fan 4 and the exhaust fan 5 to perform the dehumidification heat exchange ventilation mode. In this mode, the outside air OA is cooled and dehumidified by the dehumidifier 9 while performing ventilation, and then heat is exchanged with the indoor air RA discharged from the sensible heat exchanger 7 to supply the indoor air OA. Therefore, during the rainy season and autumn rainy season when the outside air OA is at an appropriate temperature, ventilation and dehumidification can be performed without lowering the room temperature, and the occupants can spend comfortably without feeling cold.
[0063]
In addition, in summer when the temperature of the outside air OA is high, the humidity can be lowered and the temperature can be lowered to about room temperature, so that the occupants can spend comfortably without feeling humid.
[0064]
When both the temperature and the humidity of the outside air OA are low as in winter, the humidifier 8 is operated to perform the humidification heat exchange ventilation mode in addition to driving the air supply fan 4 and the exhaust fan 5. In this mode, the sensible heat exchanger 7 performs heat exchange between the outside air OA and the discharged indoor air RA to heat the outside air OA in the sensible heat exchanger 7 and then humidifies the humidifier 8 to supply it to the room. . Therefore, an indoor environment with an appropriate humidity can be realized, the occupants can spend comfortably, and so-called energy-saving heating can be performed because the exhaust heat of the indoor air RA is reused.
[0065]
In the above-described humidity control ventilator, when the apparatus main body 1 is installed, first, the installation plate 10 is attached so that its fixing surface 60a is fixed to the ceiling surface, but the ceiling plate is arranged so that the ceiling surface is horizontal. As a result, the main body 60 of the mounting plate 10 is mounted horizontally, and accordingly, the hanging parts 61 and 62 are vertically extended, and the engaging holes 63 and 64 are mounted. It will be located at a position separated by a certain length from the surface. This simplifies the work of attaching the installation plate 10 as compared with a conventional case where a plurality of hanging bolts 51 and the like are attached so as to hang down.
[0066]
When the fan unit 2 and the humidity control unit 3 are mounted on the installation plate 10, the upper surfaces of the casings 2 c and 3 e, which are the reference mounting surfaces of the units 2 and 3, are substantially parallel to the fixing surface 60 a of the installation plate 10. Here, since the mounting plate 10 is mounted so that the fixing surface 60a is horizontal, the units 2 and 3 are installed with the upper surfaces of the casings 2c and 3e being substantially horizontal. This eliminates the need to perform the work of tilt adjustment as in the related art, and simplifies the work of mounting the units 2 and 3. This is particularly effective in the humidity control unit 3 in which the drain pan needs to be arranged horizontally or inclined with respect to the horizontal plane. It is also effective when each of the units 2 and 3 includes a component that is required to be arranged in a predetermined posture (including horizontal) with respect to a horizontal plane in order to function normally. The mounting plate 10 does not need to be divided into a plurality as shown in FIGS. 6 to 9, but may be formed integrally as shown in FIG.
[0067]
【The invention's effect】
As described above, according to the ceiling-mounted air conditioner of claim 1,Humidity control ventilationBy installing the main unit on the ceiling, DressThe main body can be retrofitted, and, DressSince the main body and the duct are covered with a decorative cover, the interior is not impaired. Also, DressThe installation body is designed to be installed on the ceiling surface, so the height of the installation work is not high, safety in the installation work is improved, andDressed inSince the installation main body is not installed, an inspection port or a machine room is not required as in the related art, so that the workability can be improved.In addition, since the front side decorative cover corresponding to the maintenance surface in the apparatus main body can be removed, the maintainability by the user can be improved.
[0069]
Claim2According to the ceiling-mounted type air conditioner, it is easy to mount and remove the front side decorative cover, and the front side decorative cover can be mounted with a particularly simple structure.
[0070]
Claim3According to the ceiling-mounted air conditioner,apparatusSince the front side decorative cover corresponding to a part of the main body where cleaning or replacement of parts is required can be removed, maintenance by the user can be improved.
[0071]
Claim4According to the ceiling-mounted air conditioner, DIt is easy for the user to clean or replace the filter, the outside air processing filter, and the like, thereby improving the maintainability.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing a state in which an apparatus main body is covered with a front side decorative cover and a bottom side decorative cover according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a cross-sectional view when a bottom side decorative cover and a front side decorative cover are installed.
FIGS. 3A to 3C are a plan view, a front view, and a cross-sectional view showing an installation state.
FIG. 4 is a transparent side view of a device main body of the humidity control ventilator.
FIG. 5 is a transparent plan view of the apparatus main body.
FIG. 6 is a perspective view of the humidity control ventilator.
FIG. 7 is a top view of the humidity control ventilator.
FIG. 8 is a front view showing an engagement state between a mounting plate and a mounting portion.
FIG. 9 is a side view showing the engagement state.
FIG. 10 is a plan view of a conventional humidity control ventilator.
FIG. 11 is a side view of a conventional humidity control ventilator.
FIG. 12 is a perspective view of a conventional humidity control ventilator.
FIG. 13 is a side view showing a conventional installation structure.
FIG. 14 is a side view showing a suspension bolt used in a conventional installation structure.
[Explanation of symbols]
1 Device body
76 Mounting stay
80 Bottom side decorative cover
81 groove
82 mounting rail
84 Front cosmetic cover
85 Front cosmetic cover
86 Front side decorative cover
87 Front side cosmetic cover
