JP3590321B2 - 人物照合システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、データベースを用いて人物の検索や照合を行うためのシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
今日の犯罪捜査においては、防犯カメラ又はビデオで撮影された犯人の顔と、これとは別に用意された写真やデジタル画像等の2次元画像に写った被疑者の顔との異同識別を行うための鑑定の機会が増加しており、この鑑定の結果が事件の解決に大きく貢献することも多い。このような鑑定をより効率よく行うには、多数の人物の個人情報とともに各人物の顔画像を保存したデータベースや、そのデータベースを用いた検索、照合等のデータ処理を行うための管理システムの構築及び整備が不可欠である。このようなデータベース及びそのための管理システムを含むシステムを本明細書では人物照合システムと呼ぶ。
【0003】
犯罪捜査において従来より用いられている人物検索照合システムでは、人物の属性情報(性別、生年月日、身体的特徴、住所等)とともにその人物の顔の正面及び右斜め側面の画像データ(又は顔の前記2面を写した写真の保管先を特定するためのデータ)がデータベースに保存されている。このシステムを用いた検索照合作業はおよそ次のような手順で行われる。
(1)犯人に関する情報に基づいて検索を行い、被疑者を絞り込む。
(2)絞り込んだ被疑者の顔画像をデータベースから読み出す(又は、被疑者の顔写真の所在を示すデータを読み出し、その写真を実際に取って来る)。
(3)読み出した顔画像(又は取って来た顔写真)をビデオカメラ等で撮影された犯人の顔画像と一つ一つ照合し、人物の異同を操作者が目で判断する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記システムには、検索のための情報が少ない場合、被疑者の十分な絞り込みができず、犯人の顔画像を多数の被疑者の顔画像と一つ一つ照合するために多大な時間と労力が費やされるという問題がある。
【0005】
一方、2つの2次元顔画像を照合して2つの顔の一致度を自動的に評価する様々な顔画像照合装置が従来より提案されており、これを人物検索照合システムに応用することにより顔画像の照合作業を省力化することが考えられる。しかし、従来の顔画像照合装置では、2つの顔の向き及び大きさがほぼ一致している場合にはある程度正しい照合結果が期待できるが、そうでない場合、照合結果は正しくならない。
【0006】
本発明はこのような課題を解決するために成されたものであり、その目的とするところは、人物の顔に関するデータを保存したデータベースを用いた人物照合システムにおいて、データベースに登録された多数の人物と照合元画像(例えば犯人の顔画像)に写った人物との照合及び異同識別の作業を効率よく行うことができるシステムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために成された本発明に係る人物照合システムは、多数の人物に関するデータを保存したデータベース、前記データベースを管理するサーバ、及び、情報通信用ネットワークを通じて前記サーバへの問合せデータの送信を行うためのクライアントを含む人物照合システムにおいて、前記データベースには人間の顔の特徴点のうち同一平面上にない4個の特徴点を含む複数の指定特徴点の3次元座標データ、及び3次元的な識別用顔モデルを生成するための3次元座標データである顔モデルデータ、が各人物毎に保存されており、前記クライアントは第一の人物の顔を写した2次元画像である照合元画像において、該第一の人物の顔の指定特徴点の2次元座標データである照合元座標データ、及び、該人物の顔の2次元的な識別用顔モデルを生成するための2次元座標データである顔モデルデータを取得するためのデータ取得手段、及び前記照合元座標データ及び顔モデルデータを含む問合せデータを前記ネットワーク経由で前記サーバへ送信する問合せ手段、を備え、前記サーバは前記問合せデータから前記第一の人物の顔の照合元座標データ及び顔モデルデータを抽出するデータ抽出手段、前記データベースに登録された多数の人物の各々を第二の人物として順次選択し、該第二の人物の顔の指定特徴点の3次元座標データ及び顔モデルデータを読み出すデータ読出手段、前記データ読出手段により読み出された指定特徴点の3次元座標データを用いて3次元仮想空間内に前記指定特徴点を含む前記第二の人物の顔の定位用顔モデルを生成し、該定位用顔モデルの向きを所定範囲内で変化させながら各向きにおける該定位用顔モデルの所定投影面への投影像を生成し、該投影像における前記第二の人物の顔の指定特徴点の位置関係と前記照合元画像における前記第一の人物の顔の指定特徴点の位置関係との一致の度合を示すチェック値を算出し、該チェック値が最適化されるような前記定位用顔モデルの最適な向きを決定する向き決定手段、前記データ読出手段により読み出された顔モデルデータを用いて前記3次元仮想空間において前記最適向きを向いた前記第二の人物の顔の3次元的な識別用顔モデルを生成し、該3次元的な識別用顔モデルを前記投影面へ投影することにより該モデルの投影像を生成し、前記データ抽出手段から受け取った顔モデルデータを用いて前記第一の人物の識別用顔モデルを生成し、前記第の人物の識別用顔モデルの投影像及び第一の人物の識別用顔モデルを用いて前記二人の人物の顔の一致度を示す評価値を算出する一致度評価手段、前記評価値が所定条件を満たしたときに前記第二の人物を候補として選択する選択手段、及び前記選択手段による選択結果に関する情報を含むデータを前記ネットワーク経由で前記クライアントへ送信する応答手段、を備えることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明に係るシステムのデータベースには、多数の人物の各々について、その人物の顔の指定特徴点の3次元座標データ及びその人物の識別用顔モデルを生成するための顔モデルデータが保存されている。これらのデータについてまず説明する。
【0009】
本発明において、指定特徴点とは、人間の顔の形態学的特徴点から選定された複数の特徴点であって、3次元空間内で同一平面上にない4個の特徴点を含むものをいう。例えば人間の顔の形態学的特徴点としては、瞳の中心、目頭、目尻、上瞼の先端、耳朶の上端又は下端、耳の孔、鼻の尖端、鼻の上端の付け根、上下の***の合わせ目の中心、口の左端又は右端、下顎尖端部の中心等が挙げられるが、このうち、例えば左右の瞳の中心、鼻の先端及び顎の先端の4点を選べば、それらは同一平面上にない4個の点であるから、本発明にいう指定特徴点といえる。
【0010】
人物の顔の指定特徴点は、その顔の定位用顔モデルを生成するために用いられる。ここで、定位用顔モデルとは、主として上記複数の指定特徴点から構成される3次元仮想空間内の構造体で、元となる顔の向き及びその向きを規定する軸を中心とした回転位置を設定/取得するために用いられる。
【0011】
例えば、ある人物(第二の人物。例えば被疑者)の顔の3次元形状データが予め取得済みである場合、そのデータを用いて様々な向きを向いたその人物の3次元顔貌像をコンピュータで再現することができる。そして、所定の投影面に対するその顔貌像の向きを照合元画像に写った人物(第一の人物。例えば犯人)の顔の向きと一致させれば、第一の人物の顔と同じ向きを向いた第二の人物の顔画像が投影面に生成される。そして、この投影面上の顔画像を第一の人物の顔と照合すれば、高い精度で二人の人物の異同を識別することができる。このような工程において、第一の人物の顔と同じ向きを向くような第二の人物の顔の向き(すなわち最適向き)を求める処理においては、3次元形状データを全て用いる必要はなく、定位用顔モデルを用いればよい。このようにすれば、データ処理の負荷が少なくなり、最適向きを高速で求めることができる。
【0012】
指定特徴点の選定に際しては、次のようなことを考慮することが好ましい。まず、指定特徴点には、顔を斜めから見たときに顔の他の部位の背後に隠れてしまう可能性が少ないような部位を含めることが好ましい。このような部位の例としては、鼻の尖端、鼻の上端の付け根、上瞼の先端等が挙げられる。また、目や耳のように左右一対となった顔の部位の一方を指定特徴点とする場合は、他方も同様に指定特徴点とすることが好ましい。このようにすれば、データ処理に必要な座標データの欠損が発生しにくくなる。更にまた、指定特徴点は、顔の中の狭い領域に集中させず、相互に適度な間隔をおいて顔の全面に分布するようにすることが好ましい。そのためには、例えば、目、耳、鼻、口といった顔の各部位毎に指定特徴点を設定するようにすればよい。このようにすれば、後述するデータ処理において座標データから求められるパラメータの精度が高まる。
【0013】
また、本発明において、識別用顔モデルとは、人間の顔の所定の形態学的特徴に基づく照合及び異同識別に用いられる適宜抽象化された2次元又は3次元顔モデルのことをいい、顔モデルデータとはそのような識別用顔モデルを生成するためのデータのことをいう。
【0014】
顔モデルデータの形態は、人間の顔のどの形態学的特徴に着目して照合を行うかにより決定される。例えば、顔の構成要素(眉、目、鼻、口、耳又はそれらの細部)の2次元的又は3次元的な位置関係(配置)に着目して人物の異同識別を行う場合、それら構成要素の2次元座標データ又は3次元座標データが顔モデルデータとなる。また、顔の特定の構成要素(例えば耳)の形状に着目して人物の異同識別を行う場合、その構成要素の形状に関するデータを顔モデルデータとする。
【0015】
次に、本発明のクライアント及びサーバの構成について説明する。
【0016】
クライアントは、例えば、画像を表示するための表示手段(CRT、LCD等)、その表示装置の画面上の任意の点を指定するための入力手段(マウス等)及びネットワークを通じた通信手段(通信制御装置等)を備える一般的なパーソナルコンピュータ上で所定のプログラムを動作させることにより実現される。この場合、データ取得手段は、例えば
照合元画像(例えば、防犯カメラで撮影された犯人の画像)を表示手段の画面上に表示する手順、
使用者が入力手段を操作して表示手段の画面に写った人物の顔(本発明にいう第一の人物の顔)の指定特徴点(複数)を指定したときにその点の画面上での2次元座標を照合元座標データとして取得する手順、及び
使用者が入力手段を操作して表示手段の画面に映った人物の顔の2次元的な識別用顔モデルの生成に用いられる特徴点を指定したときにその点の画面上での2次元座標を顔モデルデータとして取得する手順、
を含む処理をコンピュータに実行させることにより実現できる。
【0017】
サーバは、クライアントからの問合せに応じて、データベースに登録された多数の人物を対象とする検索及び照合処理を行い、その検索結果をクライアントへ返す。このサーバの構成及び作用について詳細に説明する。
【0018】
データ抽出手段は、ネットワーク経由でクライアントから送信されてきた問合せデータを解析し、そこから前記照合元座標データ、顔モデルデータ及びその他の検索条件データを抽出する。
【0019】
データ読出手段は、データベースに登録された多数の人物の各々を第二の人物として順次選択し、その人物の顔の指定特徴点の3次元座標データを読み出す。なお、問合せデータに照合元座標データ以外の検索条件データが含まれている場合、データ読出手段は、まずその検索条件データに基づく人物の検索(絞り込み)を行い、条件を満たした人物のデータのみ読み出すようにしてもよい。
【0020】
向き決定手段は、データ抽出手段及びデータ読出手段から受け取ったデータを用いて以下のような手順を含む処理を実行する。
【0021】
(ステップS1)データ読出手段から受け取ったデータを用いて3次元仮想空間内に定位用顔モデルを生成する。
【0022】
(ステップS2)定位用顔モデルの向きを所定範囲内で様々に変化させながら、すなわち、定位用顔モデル3次元的な回転位置を様々に変化させながら、定位用顔モデルの所定平面(投影面)への投影像を仮想的に生成し、その投影像における各指定特徴点の前記平面上での2次元座標データを算出する。このデータを以下では照合先座標データとよぶ。
【0023】
(ステップS3)上記のようにして得られた照合先座標データ及びデータ抽出手段から受け取った照合元座標データに基づいて、上記照合元画像における前記指定特徴点の位置関係と上記投影像における前記指定特徴点の位置関係との一致の度合を示すチェック値を算出する。そして、所定範囲内の各向き毎に上記チェック値を算出し、最適なチェック値を与える向きを求める。これが本発明にいう最適向きである。
【0024】
上記チェック値は、指定特徴点の選択に応じて様々な方法で定義することが可能である。例えば、指定特徴点のうち3つを選んでそれらの位置関係を示すチェック値を定義することを考えてみる。この場合、第一の画像における3つの指定特徴点A、B、Cの位置関係と第二の画像における3つの指定特徴点D、E、Fとの位置関係が一致するということは、第一の画像上に描いた三角形ABCと第二の画像上に描いた三角形DEFとが互いに相似になる、ということを意味する。一般に2つの三角形の相似条件は、
対応する2つの角の角度(α,β)が等しい、
対応する2辺の比(1:ρ)とその間の角の角度(γ)が等しい、又は
対応する3辺の比(1:ρ1:ρ2)が等しい、
というように、2つの変数を用いて表現できる。そこで、チェック値(K)を、例えば、上記条件(1)に基づいて、
K=(α2−α3)−(β2−β3)
と定義する。ここで、α2及びβ2は三角形ABCの2つの角(例えば、角Aと角B)の大きさであり、α3及びβ3は、三角形ABCの前記2つの角に対応する三角形DEFの2つの角(角Dと角E)の大きさである。このようにチェック値Kを定義した場合、本発明に言う「チェック値の最適化」とは、変数Kの値を最小化することを意味する。
【0025】
一致度評価手段は、上記のように最適向きが求められた後、データ読出手段及びデータ抽出手段から受け取ったデータを用いて以下のような手順を含む処理を実行する。
(ステップS4)データ読出手段により読み出された顔モデルデータを用いて、3次元仮想空間において上記最適向きを向いた第二の人物の顔の3次元的な識別用顔モデルを生成する。
(ステップS5)上記3次元的な識別用顔モデルを、上記投影面へ投影することにより第二の人物の2次元的な識別用顔モデルを生成する。
(ステップS6)データ抽出手段から受け取った顔モデルデータを用いて第一の人物の2次元的な識別用顔モデルを生成する。
(ステップS7)上記2つの2次元的な識別用顔モデルを用いて第一及び第二の人物の顔の一致度を示す評価値を算出する。
【0026】
選択手段は、上記のように求められた評価値が所定条件を満たすかどうかを判定し、その条件が満たされたときに、その評価値を得た第二の人物を候補として選択する。
【0027】
応答手段は、選択手段による選択結果に関するデータをネットワーク経由でクライアントへ送信する。選択結果に関するデータには、例えば、選択手段により候補として選択された人物の数、各人物の属性データ(氏名、性別、生年月日、身体的特徴等)、各人物の顔画像データ等が含まれる。
【0028】
本発明に係るシステムにおいて、データベースには各人物の顔の3次元形状データを更に保存し、サーバには、選択された各人物の最適向きを向いた2次元顔画像である候補顔画像をその人物の顔の3次元形状データから生成する顔画像生成手段を備え、応答手段はその候補顔画像のデータをクライアントへ送信するようにしてもよい。
【0029】
【発明の効果】
以上のように、本発明に係るシステムでは、指定特徴点で構成される定位用顔モデルを用いて2つの顔の向きを一致させてから、識別用顔モデルにより2つの顔の一致度を評価するという構成を採用したため、ある人物とデータベースに登録された多数の人物との照合及び異同識別処理を、人間の顔の形態学的特徴に関する僅かな量のデータ(例えば、数10個程度の座標データ)のみに基づいて高速且つ高精度に行うことができる。
【0030】
【実施例】
図1に本発明の一実施例である人物照合システムの概略構成を示す。本実施例の人物照合システム1は、情報通信用ネットワーク2、サーバ3、クライアント端末4A及び4B、及び、サーバ3により管理されるデータベース5を含む。データベース5にはN人の人物のデータが保存されている(すなわち、データベースの大きさはN)。このデータには、各人物の属性データ、顔の定位用特徴点の3次元座標データ、識別用特徴点の3次元座標データ及び3次元形状データが含まれている。
【0031】
属性データは、例えば、各人物の氏名、性別、生年月日、身体的特徴等のデータである。定位用特徴点は本発明にいう指定特徴点に相当するもので、その3次元座標データを用いて各人物の定位用顔モデルが生成される。識別用特徴点の3次元座標データは本発明にいう顔モデルデータに相当するもので、これを用いて各人物の識別用顔モデルが生成される。3次元形状データは、3次元仮想空間において各人物の顔の3次元顔貌像を生成するために用いられる。なお、顔の定位用特徴点の座標データ、識別用特徴点の座標データ及び3次元形状データは、人物の顔の形態学的特徴に関するデータを論理的に区別したものであって、実体としてはこれらのデータに重複があってもよい。例えば、3次元形状データに含まれる多数の点の一部を識別用特徴点とし、さらにその識別用特徴点の一部を定位用特徴点とすることも可能である。
【0032】
クライアント端末4Aは、ネットワーク2経由でサーバ3へ新たな登録用データを送信するためのデータ送信機能を有する。登録用データには、新たな人物の属性データ、その人物の顔の定位用特徴点の3次元座標データ、識別用特徴点の3次元座標データ及び3次元形状データが含まれる。3次元形状データは、クライアント端末4Aに接続された顔形状測定装置6を用いて採取される。定位用特徴点及び識別用特徴点の3次元座標データは、例えば次のような手順で採取される。まず、所定のプログラムにより上記3次元形状データから顔の3次元像を生成し、その3次元像を表示装置の画面に表示する。次に、操作者が入力装置(マウス等)を操作して画面上の各特徴点を順次指定する。特徴点(定位用又は識別用)が指定される度に、プログラムが指定された点の画面上での2次元座標を取得し、3次元形状データに含まれる多数の点の3次元座標データから前記2次元座標に対応するものを特定する。こうして特定された3次元座標データを特徴点の3次元座標データとする。
【0033】
図2はクライアント端末4Bの機能的構成を示すブロック図である。機能的に見ると、クライアント端末4Bは、データ処理部31、使用者がデータ処理部31へ命令や情報を送るための入力部32、写真やビデオ映像等から得られた2次元画像データを記憶するための2次元画像データ記憶部33、ネットワーク2を通じての他のコンピュータと通信するための通信部34、画像や文字等を表示するための表示部35、及び、サーバ3から送信されてきたデータを保存するための受信データ保存部36から主として構成される。このうち、データ処理部31は、プロセッサ(図示せず)で所定のプログラムを実行することにより構成され、2次元画像データ記憶部33は、クライアント端末4Bに内蔵されたメモリやハードディスク等(いずれも図示せず)を利用して構成される。入力部32はキーボード41及びマウス42を含み、表示部35はディスプレイ43を含む。受信データ保存部36はハードディスク等を利用して構成される。
【0034】
以下では、顔の定位用特徴点の2次元座標データを採取する場合を例に取って、特徴点の2次元座標データの採取手順の一例を説明する。なお、以下に説明するような作業の前に、クライアント端末4Bの操作者は、録画装置7又はイメージスキャナ8で採取されたある人間の顔の2次元画像(照合元画像)のデータをクライアント端末4Bの本体に内蔵された記憶装置(例えば、ハードディスク。図示せず)に予め保存しておくものとする。
【0035】
まず、クライアント端末4Bにおいてクライアント用プログラムを起動すると、ディスプレイ43の画面上に図3のようなメインウィンドウ50が表示される。ウィンドウ50には5個のコマンドボタン51〜55、データ取得モード切換用のラジオボタン56が配置されている。使用者はマウス42を適宜操作することにより、コマンドボタン51〜55のクリック、ラジオボタン56のクリックを行うことができる。この他、ウィンドウ50には、照合元画像を表示するための画像表示領域57及び検索結果等の情報を表示するための情報表示領域58が設けられている。画像表示領域57上の点の位置は水平右向きのX2軸及び垂直下向きのY2軸から成る2次元座標系により表される。
【0036】
ディスプレイ43の画面にウィンドウ50が表示されたら、以下のような手順で検索問合せ用のデータの採取及び送信を行う。
【0037】
まず、使用者が画像選択ボタン51をクリックすると、データ処理部31は、2次元画像データ記憶部33に保存されたデータから所望の顔のデータを選択するためのダイアログボックス(図示せず)をディスプレイ43の画面に表示する。そして、そのダイアログボックスで使用者が先に採取した顔のデータを選択すると、データ処理部31は、そのデータを所定の方法で処理し、選択された顔の画像を画像表示領域57に表示する。このように画像表示領域57に表示された画像を以下では2D画像とよぶ。この2D画像は本発明にいう照合元画像に相当する。図4に2D画像の一例を示す。なお、図4の2D画像22の中の文字、直線、矢印及びハッチングを施した円は、本実施例の説明のために追加したもので、これらは2D画像22には含まれない。
【0038】
2D画像22がディスプレイ43の画面に表示されたら、使用者は2D画像22に写った顔の定位用特徴点を以下のように指定する。まず、使用者がラジオボタン56を「定位用データ取得」にセットする。これにより、データ処理は、2D画像22上で定位用特徴点を指定するためのモードに入る。このモードで、使用者は、予め定められた複数の定位用特徴点(顔の部位)を2D画像22内で探し、それらの特徴点を順次クリックする。本実施例では、図5(A)に示した7個の特徴点、すなわち、鼻根点P01、鼻尖点P02、口裂正中点P03、右目上中心点P04、左目上中心点P05、右耳朶点P06及び左耳朶点P07を順次クリックするものとする。各特徴点がクリックされる度毎に、データ処理部31は、その特徴点のX2座標及びY2座標を取得し、座標データをメモリに保存する。このようにして、7個の特徴点P01〜P07の座標データ(X2j,Y2j)を取得する(jは1から7までの整数)。なお、図4を見ると、2D画像22は正面からではなく斜めから見た顔を撮影したものであるため、左耳朶点P07は見えない。このように2D画像22内で見えない特徴点がある場合は、顔の外の余白の適宜箇所をクリックする。これにより、その点は欠損点とされ、後述するデータ処理の対象外となる。全ての定位用特徴点の指定が完了したら、使用者は確定ボタン52をクリックする。これにより、定位用特徴点の座標データ取得処理は完了する。
【0039】
次に、使用者は、ラジオボタン56を「識別用データ取得」にセットする。これにより、データ処理は、2D画像22に写った顔の識別用特徴点を指定するためのモードに入る。このモードで、使用者は、予め定められた複数の識別用特徴点を2D画像22内で探し、それらの特徴点を順次クリックする。なお、本実施例では、図5(B)に示した15の特徴点、すなわち、右内眼角点P11、左内眼角点P12、右外眼角点P13、左外眼角点P14、右鼻翼点P15、左鼻翼点P16、鼻下点P17、口裂正中点P18、右口角点P19、左口角点P20、右頬骨弓点P21、左頬骨弓点P22、右下顎角点P23、左下顎角点P24及びオトガイ点P25を順次クリックするものとする。各特徴点がクリックされる度毎に、データ処理部31は、その特徴点のX2座標及びY2座標を取得し、座標データをメモリに保存する。このようにして、15個の特徴点P11〜P25の座標データ(X2k,Y2k)を取得する(kは11から25までの整数)。なお、図示していないが、図4の2D画像22では左頬骨弓点P22及び左下顎角点P24は顔の背後に隠れて見えないため欠損点とし、処理対象外とする。全ての定位用特徴点の指定が完了したら、使用者は確定ボタン52をクリックする。これにより、識別用特徴点の座標データ取得処理は完了する。
【0040】
次に、使用者は属性入力ボタン53をクリックすると、データ処理部31はディスプレイ43の画面上に人物の属性データを入力するウィンドウ(図示せず)を表示する。もし照合元画像に写った人物の何らかの属性データがある場合、使用者は上記のように表示されたウィンドウで人物の属性データを入力する。この属性データは、データ処理部31によりメモリに保存される。
【0041】
以上の作業が全て完了したら、使用者は、送信ボタン54をクリックする。すると、データ処理部31は、先にメモリに保存した7個の定位用特徴点の2次元座標データ(X2j,Y2j)、15個の識別用特徴点の2次元座標データ(X2k,Y2k)及び属性データを含む問合せデータを作成し、そのデータを通信部34へ送る。通信部34はネットワーク2を通じてそのデータをサーバ3へ送信する。
【0042】
図6に問合せデータを受け取ったサーバ3が実行する処理のフローチャートを示す。なお、以下の説明では、データベース5に登録された人物に1からNの識別番号を割り当て、処理対象とする人物の識別番号を示す識別子をIとし、その人物を「人物(I)」と表記するものとする。
【0043】
(ステップS12、S14)
問合せデータを受け取ると、サーバ3は、まず、その問合せデータを解析し、7個の定位用特徴点の2次元座標データ(X2j,Y2j)、15個の識別用特徴点の2次元座標データ(X2k,Y2k)及び属性データを抽出する。こうして抽出されたデータを照合元人物のデータと呼ぶ。照合元人物のデータ抽出後、サーバ3は上記識別子Iの値を1に初期化する。
【0044】
以下の、ステップS15〜S29では、データベース5に登録されたN人の人物を順次選択してそのデータを読み出し、照合元人物と選択された人物との照合及び異同識別を行う。
【0045】
(ステップS15、S16)
まず、サーバ3は、データベース5から人物(I)の7個の定位用特徴点の3次元座標データ(X3j,Y3j,Z3j)、15個の識別用特徴点の3次元座標データ(X3k,Y3k,Z3k)を読み出す(ステップS15)。次に、サーバ3は、定位用特徴点の座標データ(X3j,Y3j,Z3j)を用いて3次元仮想空間内に定位用顔モデルを生成する(ステップS16)。定位用顔モデルの例を図5(A)に示す。図5(A)に示した定位用顔モデル21は、7個の特徴点P01〜P07を3次元仮想空間X3−Y3−Z3に配置して成る抽象的モデルである(図5(A)にて破線で示した顔貌像は定位用顔モデル21の構成要素ではない)。
【0046】
(ステップS18)
次に、サーバ3は、定位用顔モデルの最適向き(3次元的回転位置)を決定する処理(以下、定位処理と呼ぶ)を実行する。定位処理の詳細なフローを図7に示す。この定位処理(ステップS41〜S47)は、およそ次のような考え方に基づいて進められる。すなわち、3次元仮想空間において、図5(A)のように正面を向いた状態を顔の基準状態とし、その状態から顔をX3軸の回りに角度αだけ、Y3軸の回りに角度βだけ、そしてZ3軸の回りに角度γだけ回転させることを考える。このとき、3つの回転角α、β及びγを適切に設定すれば、顔のX3−Y3平面(以下、投影面とする)への投影像に写った顔の向きを、図4の画像表示領域57に表示された2D画像22に写った顔の向きと一致させることができる。このような考え方に基づき、以下に説明する定位処理では、上記3つの回転角α、β、γを求めることを目的としたデータ処理が行われる。
【0047】
(ステップS41)
このステップでは、いずれかの特徴点が座標系の原点と一致するように各座標系の原点の再設定を行う。本実施例では、原点と一致させる特徴点として鼻根点P01を選択するものとする。この処理は、具体的には、3次元仮想空間においてX3−Y3−Z3座標系を平行移動させてその原点を定位用顔モデル21の鼻根点P01と一致させるとともに、画像表示領域57においてX2−Y2座標系を平行移動させてその原点を2D画像22の鼻根点P01と一致させる座標変換処理である。この座標変換処理は、後述する計算処理を簡単にするために行われるものである。
【0048】
更に、3次元仮想空間の座標系については、鼻尖点P02、左右の耳朶点P06及びP07のY3座標が全て同一となり、且つ、鼻根点P01、鼻尖点P02及び口裂正中点P03のX3座標が全て同一となるように、座標系全体をX3軸回り及びY3軸回りにそれぞれ回転させる座標変換処理を行う。この回転処理も、後述する計算処理を簡単にするために行われるものである。なお、この回転処理の後の状態がすなわち先に説明した基準状態である。
【0049】
(ステップS42)
このステップでは、2D画像22の水平基準線の傾きを計算する。より具体的には、例えば、2D画像22の2つの目上中心点P04及びP05を通る直線を水平基準線とし、その直線と、左目上中心点P05を通る水平線とが成す角度θ23を求める。
【0050】
(ステップS43)
このステップでは、基準状態にある定位用顔モデル21をX3軸の回りに回転させるべき方向D1及びY3軸の回りに回転させるべき方向D2を以下のようにして求める。
【0051】
まず、方向D1は次のように求める。すなわち、基準状態においては定位用顔モデル21の鼻尖点P02のY3座標は左右の耳朶点P06及びP07のY3座標と同じである。そして、定位用顔モデル21をX3軸を中心としてある方向に回転させて斜め下に向ける(顔を前に傾ける)と、鼻尖点P02のY3座標が左右の耳朶点P06及びP07のY3座標よりも大きくなり、同モデルを逆方向に回転させて斜め上に向ける(顔を後ろへ傾ける)と、鼻尖点P02のY3座標が左右の耳朶点P06及びP07のY3座標よりも小さくなる。このことを踏まえ、2D画像22の2つの目上中心点P04及びP05を通る直線がX2軸と平行になるような座標変換処理(画像の回転処理)を行った上で、鼻尖点P02のY2座標と右耳朶点P06(右耳朶点P06が欠損点である場合は、左耳朶点P07)のY2座標とを比較する。そして、鼻尖点P02のY2座標が右耳朶点P06のY2座標よりも小さいときは方向D1を正とし、逆のときは方向D1を負とする。
【0052】
一方、方向D2は次のように求める。すなわち、基準状態においては定位用顔モデル21の鼻尖点P02のX3座標は鼻根点P01及び口裂正中点P03のX3座標と同じである。そして、3D顔貌像をY3軸を中心としてある方向に回転させて左に向けると、鼻尖点P02は直線P01−P03に対して左耳朶点P07と同じ側に移動し、3D顔貌像を逆方向に回転させて右に向けると、鼻尖点P02は直線P01−P03に対して左耳朶点P07とは反対側に移動する。このことを踏まえ、2D画像22において、鼻根点P01と口裂正中点P03とを通る直線に対して鼻尖点P02が左耳朶点P07と同じ側にあるかどうかを判定することにより方向D2を決定する。鼻尖点P02が直線P01−P03に対して左耳朶点P07と同じ側にあるときは方向D2を正とし、反対側にあるときは方向D2を負とする。
【0053】
(ステップS44)
このステップでは、定位用顔モデル21のX3軸回りの回転角α及びY3軸回りの回転角βの最適値を求める処理を行う。この処理は、3次元仮想空間において定位用顔モデル21の回転角α及びβを微小量ずつ段階的に変化させながら、各段階毎に所定のチェック値を計算し、そのチェック値の最適値を与えるような回転角α及びβを最適回転角として選択する、という手順で実行される。なお、回転角α及びβを変化させる範囲は、ステップS43で求めた方向D1及びD2に基づいて定める。例えば、D1及びD2がともに正である場合は、α及びβともに0°から180°まで正方向に変化させ、D1が正でD2が負である場合は、αを0°から180°まで正方向に変化させる一方、βは0°から−180°まで負方向に変化させる。このように回転角を変化させる範囲を変数D1及びD2に基づいて限定することにより、データ処理にかかる時間が短縮されるだけでなく、チェック値が発散して最適値が求められなくなるといった事態も起こりにくくなる。
【0054】
本実施例においては、上記チェック値を次のように定義する。まず、2D画像22の左右の目上中心点P04及びP05を通る直線と鼻尖点P02及び右耳朶点P06(右耳朶点P06が欠損点である場合は、左耳朶点P07)を通る直線とが成す角度θ21と、鼻根点P01から鼻尖点P02及び口裂正中点P03を望む角の角度θ22とを計算する。また、定位用顔モデル21をX3軸回り及びY3軸回りに回転させたときの投影面への投影像においても、同様に、左右の目上中心点P04及びP05を通る直線と鼻尖点P02及び右耳朶点P06を通る直線とが成す角度θ31と、鼻根点P01から鼻尖点P02及び口裂正中点P03を望む角の角度θ32とを計算する。このようにして得られたθ21、θ22、θ31及びθ32の値を用いて、チェック値Kを次式
K=(θ31−θ21)+(θ32−θ22)
で定義する。この場合、Kの値が最小となるような回転角α及びβが最適回転角として選択される。
【0055】
(ステップS45)
このステップでは、定位用顔モデル21のZ3軸回りの回転角γを次のように計算する。すなわち、上述のように定位用顔モデル21のX3軸回り及びY3軸回りの最適回転角α及びβが計算されたら、基準状態からその回転角分だけ定位用顔モデル21を回転させる。次に、このように回転させた定位用顔モデル21の投影像において、左右の目上中心点P04及びP05を通る直線と水平線とが成す角度θ33を計算する。そして、θ33と先に求めたθ23との差
θ23−θ33
を、Z3軸回りの回転角γとする。
【0056】
(ステップS46)
このステップでは、定位用顔モデル21の投影像の大きさを2D画像22のそれとほぼ同じにするための拡大縮小率Rを計算する。拡大縮小率Rとしては、例えば、2D画像22における所定の2つの特徴点(例えば左右の目上中心点P04及びP05)の距離と、定位用顔モデル21の投影像におけるその距離との間の比を用いる。また、同一直線上にない3点を含む複数の特徴点の座標を用いて拡大縮小率Rを計算してもよい。例えば、2D画像22において、鼻根点P01から鼻尖点P02、口裂正中点P03、右目上中心点P04及び左目上中心点P05までの距離をそれぞれL2、L3、L4及びL5とし、これら4個の距離値の和をL0とする。同様に、定位用顔モデル21の投影像において、鼻根点P01から鼻尖点P02、口裂正中点P03、右目上中心点P04及び左目上中心点P05までの距離をそれぞれM2、M3、M4及びM5とし、これら4個の距離値の和をM0とする。こうして得られたL0及びM0の比を拡大縮小率Rとする。このようにすると、2つの特徴点を用いる場合に比べて、計算にかかる負荷をほとんど増大させることなく、拡大縮小率Rの計算精度を求めることができる。特に、上記の例のように、顔面上で略水平方向の距離(L2、L3、M2、M3)と略垂直方向の距離(L4、L5、M4、M5)に基づいて拡大縮小率Rを求めるようにすれば、誤差がより小さくなる。
【0057】
(ステップS47)
このステップでは、定位用顔モデル21の鼻根点P01のX3座標及びY3座標が、2D画像22の鼻根点P01のX2座標及びY2座標と一致するように、定位用顔モデル21をX3−Y3平面に沿って平行移動させるべき距離Distを計算する。この距離が求められたら、処理は図6のメインルーチンへ戻る。
【0058】
(ステップS20)
定位処理により3次元仮想空間内の回転角(α,β,γ)、拡大縮小率R及び平行移動距離Distが求められたら、サーバ3は、人物(I)の識別用特徴点の座標データ(X3k,Y3k,Z3k)を用いて3次元仮想空間内に識別用顔モデルを生成する。識別用顔モデルの例を図5(B)に示す。図5(B)に示した識別用顔モデル23は、15個の特徴点P11〜P25を3次元仮想空間X3−Y3−Z3に配置して成る抽象的モデルである(図5(B)にて破線で示した顔貌像は識別用顔モデル23の構成要素ではない)。
【0059】
こうして識別用顔モデル23を生成したら、サーバ3は、そのモデル23を3次元仮想空間内で回転角(α,β,γ)だけ回転する処理、比率Rで拡大縮小する処理、及び、X3−Y3平面に沿って距離Distだけ平行移動する処理を行う。この結果、識別用顔モデル23の投影像は、2D画像22に写った顔の像と照合可能な大きさ、位置及び向きを有する像となる。以上の処理を行った後、サーバ3は、識別用顔モデル23の各識別用特徴点の新たなX3座標及びY3座標(X’3k,Y’3k)を取得する。
【0060】
(ステップS22)
識別用顔モデル23の新たな座標データ(X’3k,Y’3k)が求められたら、サーバ3は、そのデータと、先に問合せデータから抽出された照合元人物の識別用特徴点の座標データ(X2k,Y2k)とを用いて、照合元人物の顔と人物(I)の顔との一致度を示すマッチング値Mを求める。ここでは、マッチング値Mとして、照合元人物の識別用特徴点の座標値(X2k,Y2k)と人物(I)の識別用特徴点の座標値(X’3k,Y’3k)との相関係数を用いるものとする
【0061】
(ステップS24〜S30)
マッチング値Mが求められたら、サーバ3は、その値が所定値よりも大きいか否かを判定する(ステップS24)。Mが所定値より大きいときは、サーバ3は、照合元人物と人物(I)との一致度が高いと判断し、その人物(I)の識別子をメモリ上の候補リストに登録する(ステップS26)。その後、サーバ3は、識別子Iの値とデータベース5の大きさNとを比較することにより、データベース5に登録された全ての人物に対して照合処理が終わったかどうかを判定する(ステップS28)。Iの値がNより小さいときは未処理の人物が残っているから、サーバ3は識別子Iに1を加算し(ステップS29)、ステップS15へ戻って次の人物に対する照合処理を行う。Iの値がN以上である場合、サーバ3は、ネットワーク2を通じてクライアント端末4Bへ応答データを送信する(ステップS30)。
【0062】
サーバ3からクライアント端末4Bへ送られた応答データは、クライアント端末4Bの通信部34からデータ処理部31へ送られる。データ処理部31はその応答データを解析し、検索結果を情報表示領域58に表示する。図3の例では、検索結果を4つのフィールドを有する表形式で表示している。
【0063】
上記表の第1フィールドには候補リストに登録された各人物の識別番号(ID)が、また第2フィールドには氏名が表示される。ここで、氏名の文字列(氏名リンク)はいわゆるハイパーリンクであり、これをクリックすると、その人物の属性に関する詳細なデータが画面上の別ウィンドウ(図示せず)に表示される。なお、この詳細データは、上記応答データに予め含めておいてもよいが、使用者が氏名リンクをクリックしたときに、その詳細データの取得を希望する新たな問合せデータをサーバ3へ送ることにより、その都度サーバ3から詳細データを取得するようにしてもよい。
【0064】
上記表の第3フィールドはマッチング値Mであり、この値が降順で並ぶように(つまり、一致度が高い順で)候補者が表示されている。
【0065】
上記表の第4フィールドに表示された「画像」という文字列は、顔画像へのハイパーリンクであり、これをクリックすると、その人物の顔画像(2D画像22に写った顔と同じ向きを向いた候補者の顔画像。以下、候補顔画像とする)が、別ウィンドウ(後述)に表示される。
【0066】
候補顔画像は、サーバ3において、データベース5に保存された3次元形状データを用いて次のように生成される。まず、3次元形状データを用いて3次元仮想空間内に3次元顔貌像を生成する。次に、その3次元顔貌像に対し、回転角(α,β,γ)だけ回転する処理、比率Rで拡大縮小する処理、及び、X3−Y3平面に沿って距離Distだけ平行移動する処理を行う。そして、3次元顔貌像のX3−Y3平面への投影像を候補顔画像とする。
【0067】
なお、候補顔画像のデータは、上記応答データに予め含めておいてもよいが、使用者が画像リンクをクリックしたときに、その詳細データの取得を希望する新たな問合せデータをサーバ3へ送ることにより、その都度サーバ3から詳細データを取得するようにしてもよい。
【0068】
図8に候補顔画像を表示するウィンドウの一例を示す。図8のウィンドウ60には、2つの画像表示領域61及び62が設けられている。第一の画像表示領域61は図3のウィンドウ50に設けられた画像表示領域57のコピーであり、ここに2D画像22が表示される。第二の画像表示領域62には候補顔画像63が表示される。
【0069】
また、ウィンドウ60には、縦ワイプボタン64及び横ワイプボタン65が用意されている。縦ワイプボタン64及び横ワイプボタン65には、上述のようにして得られた候補顔画像63を2D画像22に重畳して整合性チェック用の合成画像を生成する機能が割り当てられている。例えば、使用者が縦ワイプボタン64をクリックすると、図9に示したように、第二の画像表示領域62を上下に分割する水平な分割線71が生成され、上下の分割領域には候補顔画像63の上部及び2D画像22の下部(又は、2D画像22の上部及び候補顔画像63の下部)がそれぞれ表示される。そして、分割線71をマウスカーソル72でY2軸方向にドラッグすること(縦ワイプ動作)により、上下の画像の輪郭線や目鼻等の位置の整合性を目で確認することができる。同様に、横ワイプボタン65をクリックすると、垂直な分割線73で画像表示領域62が左右に分割され、その分割線73をマウスカーソル72でX2軸方向にドラッグすること(横ワイプ動作)ができるようになる。
【0070】
以上、本発明の実施例である人物照合システム1について説明したが、このシステムは更に様々に変形可能であることは言うまでもない。例えば、定位用顔モデルに対する定位処理(ステップS41〜S47)においては、2D画像22の撮影時における撮像機器から被写体までの距離を考慮した遠近補正処理を行うことが好ましい。これについて以下に説明する。
【0071】
例えば、図10のように、カメラ81で顔82を撮影した画像においては、カメラ81に近い顔の部位(例えば右頬83)に比べて、カメラから遠い顔の部位(例えば右耳84)が実際よりも小さく写る。そこで、カメラから被写体(顔)までの距離が判明している場合には、定位用顔モデル21を生成する際に、撮像機器から顔の各部位までの距離に基づいた補正(各定位用特徴点のZ3座標の補正)を行うのである。
【0072】
上記のような処理を、例えば、ステップS45とS46の間で行うようにすると、拡大縮小率の計算精度がより高まる。また、ステップS44の処理(チェック値の最適値を与えるような3D顔貌像のX3軸回り及びY3軸回りの回転角α及びβを計算する)において、回転角α及びβを段階的に変化させる度毎に遠近補正処理を行い、チェック値を調べるようにすれば、回転角α及びβの計算精度も高まる。なお、上記のような遠近補正処理をサーバ3に行わせるようにするには、クライアント端末4Bからサーバ3へ送信する問合せデータに撮像機器から被写体までの距離のデータを含めるようにする。
【0073】
また、上記実施例では、問合せデータに含まれる照合元人物の属性データはサーバ3においては特に利用されていないが、例えば、図6のステップS15とステップS16の間に、人物(I)が照合元人物と同じ属性データを持つか否かを判定するステップを追加し、同じ属性データを持つ人物(I)についてのみステップS16以降の処理を行うようにしてもよい。
【0074】
また、上記実施例では、照合元人物が写った一枚の画像から各種データを取得してサーバ3へ送るものとしたが、同一の照合元人物が写った複数の画像がある場合は、全ての画像のデータを利用することにより、照合精度がより高くなることが期待できる。このような場合を想定し、上記システム1において、第一の画像のデータに基づいて候補者として選択された人物のみを対象として第二の画像のデータに基づく絞り込み検索を行うことができるようにしてもよい。また、複数の画像(画像1、画像2、…、画像m)から取得した全ての照合元人物データ(データ1、データ2、…、データm)をクライアント4Bからサーバ3へ一括して送信し、サーバ3においては、各人物(I)に対する照合処理において、上記データのそれぞれについてマッチング値を算出し、全てのマッチング値の平均値を、照合元人物と人物(I)とのマッチング値Mとするようにしてもよい。
【0075】
また、上記実施例では、サーバ3がデータベース5に保存された3次元形状データから最適向きを向いた顔の2次元画像(候補顔画像)のデータを生成し、各候補者の属性データとともにクライアント端末4Bへ送信するものとしたが、サーバ3が候補顔画像のデータではなく各候補者の顔の3次元形状データをクライアント端末4Bへ送信し、クライアント端末4B側でも3次元形状データを用いた各種処理を行うようにしてもよい。このような形態のシステムについて以下に説明する。
【0076】
まず、クライアント端末4Bの使用者は、上述したような手順で照合元人物に関するデータ(属性データ、定位用特徴点座標、識別用特徴点座標)を取得した後、全受信ボタン55をクリックする。すると、クライアント端末4Bからサーバ3へ、全ての候補者のデータ(属性データ、定位用特徴点座標、識別用特徴点座標、3次元形状データ)の一括送信を要求する信号が送られる。この信号を受けたサーバ3は、データベース5から各候補者のデータを読み出し、クライアント端末4Bへ送信する。クライアント端末4Bのデータ処理部31は、通信部34を介して前記データを受け取り、そのデータを受信データ保存部36へ人物のID毎に保存するとともに、図3に示したように、メインウィンドウ50の情報表示領域58に候補者の一覧を表示する。なお、一括送信を要求する信号を送る前に、データ処理部31が各候補者のIDに対応するレコードが既に受信データ保存部36に保存されていないかどうかを調べ、データの保存されていない候補者のデータだけをサーバ3へ要求するようにしてもよい。
【0077】
次に、使用者が一覧に表示されたいずれかの人物のハイパーリンク(表の第2又は第4フィールド)をクリックすると、図11に示したような照合作業ウィンドウ90が表示される。照合作業ウィンドウ90には、5個のコマンドボタン91〜95、2面の画像表示領域97及び98、及び、1面の情報表示領域99が設けられている。図11で第一の画像表示領域97は図3のウィンドウ50に設けられた画像表示領域57のコピーであり、ここに2D画像22が表示される。また、第二の画像表示領域98には、選択された候補者の顔の3次元形状データを処理して得られる3次元顔貌像のX−Y平面への投影像(以下、3D投影像101とする)が表示される。第二の画像表示領域98における点のX座標及びY座標を以下では、X3座標及びY3座標とする。また、情報表示領域99には選択された候補者の属性データが表示される。
【0078】
次に、使用者が右側の点指定ボタン92をクリックすると、データ処理は、3D投影像101の定位用特徴点を指定するためのモードに入る。このモードで、使用者は、図5(A)に示した7個の定位用特徴点を3D投影像101内で探し、それらの特徴点を順次クリックする。この作業中、データ処理部31は、各特徴点がクリックされる度毎に、その特徴点のX3座標及びY3座標を取得し、更に、取得した座標(X3,Y3)と上記3次元形状データから、その点の3次元仮想空間内におけるZ座標(Z3)を算出する。こうして3次元仮想空間における座標データが得られたら、データ処理部31がその座標データをメモリに保存する。以上の作業により、選択された候補者の定位用顔モデルを生成するためのデータが取得されたことになる。
【0079】
なお、2D画像22においては、先の検索問合せ時の準備段階で既に7個の定位用特徴点の座標(X2,Y2)を取得済みであるが、再度座標の取得をやり直した場合、使用者は、左側の点指定ボタン91をクリックする。すると、データ処理は、2D画像22の定位用特徴点を指定するためのモードに入り、使用者は、先に説明したような手順で定位用特徴点の座標取得作業を行うことができる。
【0080】
次に、使用者が実行ボタン93をクリックすると、データ処理部31は、選択された候補者の定位用顔モデルに対する定位処理を行う。この定位処理は、図7のフローチャートを参照しながら先に説明したような手順で行われる。
【0081】
定位処理により3次元仮想空間内の回転角(α,β,γ)、拡大縮小率R及び平行移動距離Distが求められたら、データ処理部31は、3次元顔貌像を3次元仮想空間内で回転角(α,β,γ)だけ回転する処理、比率Rで拡大縮小する処理、及び、X3−Y3平面に沿って距離Distだけ平行移動する処理を行う。この結果、識別用顔モデル23の投影像は、2D画像22に写った顔の像と照合可能な大きさ、位置及び向きを有する像となる。更に、縦ワイプボタン94や横ワイプボタン95をクリックすれば、先に図9を参照しながら説明したような縦ワイプ処理や横ワイプ処理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である人物照合システムの概略構成図。
【図2】クライアント端末の機能的構成を示すブロック図。
【図3】クライアント端末のディスプレイに表示されるメインウィンドウを示す図。
【図4】撮像機器等で撮影された顔の2次元画像を示す図。
【図5】(A)は7個の定位用特徴点から成る定位用顔モデルを示す図、(B)は15個の識別用特徴点から成る識別用顔モデルを示す図。
【図6】サーバにより実行される処理のフローチャート。
【図7】定位処理のフローチャート。
【図8】候補顔画像を表示するウィンドウの一例を示す図。
【図9】ワイプ機能を説明するための図。
【図10】カメラからの距離が顔の部位に応じて変化することを説明するための図。
【図11】照合作業ウィンドウを示す図。
【符号の説明】
1…人物照合システム
2…情報通信用ネットワーク
3…サーバ
4A、4B…クライアント端末
5…データベース
6…顔形状測定装置
P01〜P07…定位用特徴点
P11〜P25…識別用特徴点

Claims (3)

  1. 多数の人物に関するデータを保存したデータベース、前記データベースを管理するサーバ、及び、情報通信用ネットワークを通じて前記サーバへの問合せデータの送信を行うためのクライアントを含む人物照合システムにおいて、前記データベースには人間の顔の特徴点のうち同一平面上にない4個の特徴点を含む複数の指定特徴点の3次元座標データ、及び3次元的な識別用顔モデルを生成するための3次元座標データである顔モデルデータ、が各人物毎に保存されており、前記クライアントは第一の人物の顔を写した2次元画像である照合元画像において、該第一の人物の顔の指定特徴点の2次元座標データである照合元座標データ、及び、該人物の顔の2次元的な識別用顔モデルを生成するための2次元座標データである顔モデルデータを取得するためのデータ取得手段、及び前記照合元座標データ及び顔モデルデータを含む問合せデータを前記ネットワーク経由で前記サーバへ送信する問合せ手段、を備え、前記サーバは前記問合せデータから前記第一の人物の顔の照合元座標データ及び顔モデルデータを抽出するデータ抽出手段、
    前記データベースに登録された多数の人物の各々を第二の人物として順次選択し、該第二の人物の顔の指定特徴点の3次元座標データ及び顔モデルデータを読み出すデータ読出手段、
    前記データ読出手段により読み出された指定特徴点の3次元座標データを用いて3次元仮想空間内に前記指定特徴点を含む前記第二の人物の顔の定位用顔モデルを生成し、該定位用顔モデルの向きを所定範囲内で変化させながら各向きにおける該定位用顔モデルの所定投影面への投影像を生成し、該投影像における前記第二の人物の顔の指定特徴点の位置関係と前記照合元画像における前記第一の人物の顔の指定特徴点の位置関係との一致の度合を示すチェック値を算出し、該チェック値が最適化されるような前記定位用顔モデルの最適な向きを決定する向き決定手段、
    前記データ読出手段により読み出された顔モデルデータを用いて前記3次元仮想空間において前記最適向きを向いた前記第二の人物の顔の3次元的な識別用顔モデルを生成し、該3次元的な識別用顔モデルを前記投影面へ投影することにより該モデルの投影像を生成し、前記データ抽出手段から受け取った顔モデルデータを用いて前記第一の人物の識別用顔モデルを生成し、前記第の人物の識別用顔モデルの投影像及び第一の人物の識別用顔モデルを用いて前記二人の人物の顔の一致度を示す評価値を算出する一致度評価手段、
    前記評価値が所定条件を満たしたときに前記第二の人物を候補として選択する選択手段、及び前記選択手段による選択結果に関する情報を含むデータを前記ネットワーク経由で前記クライアントへ送信する応答手段、を備えることを特徴とする人物照合システム。
  2. 上記選択結果に関する情報を含むデータは、選択された各人物を識別するための情報及び各人物の評価値を含む一覧形式のデータであることを特徴とする請求項1に記載の人物照合システム。
  3. 上記データベースには各人物の顔の3次元形状データが更に保存され、上記サーバは選択された各人物の最適向きを向いた2次元顔画像である候補顔画像をその人物の顔の3次元形状データから生成する顔画像生成手段を更に備え、上記応答手段は前記候補顔画像のデータを前記クライアントへ送信することを特徴とする請求項1に記載の人物照合システム。
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