JP3590004B2 - 掘取機 - Google Patents

掘取機 Download PDF

Info

Publication number
JP3590004B2
JP3590004B2 JP2001179921A JP2001179921A JP3590004B2 JP 3590004 B2 JP3590004 B2 JP 3590004B2 JP 2001179921 A JP2001179921 A JP 2001179921A JP 2001179921 A JP2001179921 A JP 2001179921A JP 3590004 B2 JP3590004 B2 JP 3590004B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sand
soil
cylindrical body
traveling direction
lump
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001179921A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002027813A (ja
Inventor
金作 来田
美津子 武田
Original Assignee
来田農産株式会社
美津子 武田
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 来田農産株式会社, 美津子 武田 filed Critical 来田農産株式会社
Priority to JP2001179921A priority Critical patent/JP3590004B2/ja
Publication of JP2002027813A publication Critical patent/JP2002027813A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3590004B2 publication Critical patent/JP3590004B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Harvesting Machines For Root Crops (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、根菜類や球根類等の植物の地下根部、土中や砂中に存する石礫、砂浜に埋もれた空缶や木片等としての塊状物を掘り取る掘取機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、根菜類や球根類等の植物の地下根部(甘薯や馬鈴薯、人参、玉葱、チューリップ、ニンニク等の塊状を呈するもの)を掘り取り収穫する従来の掘取機としては、図41〜42に示す構成のものが一般に採用されていた。
【0003】
即ちこの掘取機aは、先細の平面的な三角形板状をなす掘取刃bが、定位置に固定状態で設けられ、その後方に、掘取機aの進行方向cで見てその前端から後端に向かって上方に傾斜するコンベアdが連設されてなるものであった。そしてこのコンベアdは、所要間隔を隔てる側枠e,eの夫々の上下部位に軸支したスプロケットf,fにチェーンgを巻装すると共に、両チェーンg,g間に、チェーンの周回方向に所要間隔を隔てて連結棒jを多数本掛け渡すことにより搬送面kを形成してなり、両チェーンg,gの周回によって、この搬送面kが下から上に向けて移動するように構成されていた。
【0004】
然して前記掘取刃bが、図42に示すように、畝mの下端側の部分を掬うようにして掘り進むにつれ、掘り上げられた芋類等の地下根部が土や砂と共に前記搬送面kに載せられて上方向に搬送される。そしてこの搬送過程で、収穫物(地下根部)と分離した土や砂が、前記コンベアdの隣り合う連結棒j,j間としての排出用開口nを通して、図41に矢印で示すように落下し、コンベアの上端において芋類等が収穫されるのであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら前記従来の掘取機によるときは、次のような問題点があった。
(1) 掘取機の進行に伴い、平板状をなす前記掘取刃が畝列の下端側の部分を掬って地下根部を掘り上げるために、掘り取り時の抵抗が非常に大きくなる。従って、掘取機を進行させるために、スリップが生じにくい大馬力のクローラー式走行装置pを必要とし、トラクタに付設して簡易に掘り取り作業を行うということが出来難かった。
【0006】
(2) 掘取刃が畝列の下端側の部分を掬うようにして、地下根部を掘り上げるために、土等が大きな塊状態で掘り起こされやすく、従って、コンべアで搬送される間における土離れが悪く、又土や砂が落ちにくいという問題があった。
【0007】
(3) 更に、搬送面が平面状であったために、掘り起こされた土が搬送中に崩される作用が生じにくく、従ってこの点からも土落ちが悪い問題があった。
【0008】
それ故、土落ちを極力良好とするために搬送経路を長くする必要があり、従って、長さの長いコンベアを要して掘取機が大型化する問題があった。
【0009】
本発明は、前記(1)(2)の問題点を解決し得る掘取機の提供を目的とするものであり、更に進んで、前記(3) の問題点をも解決し得る掘取機の提供を目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため本発明は以下の手段を採用する。
即ち本発明に係る掘取機は、進行に伴い、地下埋設の塊状物を掘り取る掘取機であって、その進行方向に向け下方に傾斜し或いは水平を呈する軸線回りに回転して、地面に円弧状の切り込みを入れる切込刃を具える。そして前記進行に伴ない、前記円弧状の切り込みの内側の部分をなす、土や砂と塊状物とが、前記進行方向と逆方向に相対的に移動する如くなし、この移動する土や砂と塊状物とが、前記進行方向と逆方向に延びる、前記進行方向前端が開放した円筒状の筒状体内に導入される如くなす。又前記筒状体の周方向壁部には、土や砂を排出させる排出用開口が、筒状体の軸線回りに捩じれる螺旋溝状を呈する如く設けられてなり、前記筒状体が、その軸心回りに回転することによって、筒状体内に導入された土や砂と塊状物とが螺旋溝状を呈する前記排出用開口に案内されて前記進行方向と逆方向に搬送され、この搬送の間に、前記排出用開口から土や砂が排出されるようになす。又、進行方向の前方側に位置させて、植物の葉茎をその根元側で切断する刈払刃を配置し、葉茎が切断された後に塊状物を掘り取るように構成すると共に、前記刈払刃に向けて葉茎を誘導するための誘導部材と、刈り払いされた葉茎を側方向に案内して排除させるための排除部材を設けたことを特徴とするものである。
【0011】
本発明に係る掘取機の他の態様は、進行に伴い、地下埋設の塊状物を掘り取る掘取機であって、その進行方向に向け下方に傾斜し或いは水平を呈する軸線回りに揺動運動を行ない、地面に円弧状の切り込みを入れる切込刃を具える。そして前記進行に伴ない、前記円弧状の切り込みの内側の部分をなす、土や砂と塊状物とが、前記進行方向と逆方向に相対的に移動する如くなし、この移動する土や砂と塊状物とが、前記進行方向と逆方向に延びる、前記進行方向前端が開放した円筒状の筒状体内に導入される如くなす。又前記筒状体の周方向壁部には、土や砂を排出させる排出用開口が、筒状体の軸線回りに捩じれる螺旋溝状を呈する如く設けられてなり、前記筒状体が、その軸心回りに回転することによって、筒状体内に導入された土や砂と塊状物とが螺旋溝状を呈する前記排出用開口に案内されて、前記進行方向と逆方向に搬送され、この搬送の間に、前記排出用開口から土や砂が排出されるようになす。又、進行方向の前方側に位置させて、植物の葉茎をその根元側で切断する刈払刃を配置し、葉茎が切断された後に塊状物を掘り取るように構成すると共に、前記刈払刃に向けて葉茎を誘導するための誘導部材と、刈り払いされた葉茎を側方向に案内して排除させるための排除部材を設けたことを特徴とするものである。
【0012】
又本発明に係る掘取機の他の態様は、進行に伴い、地下埋設の塊状物を掘り取る掘取機であって、その進行方向に向け下方に傾斜し或いは水平を呈する軸線回りに揺動運動を行ない、地面に円弧状の切り込みを入れる切込刃を具える。そして前記進行に伴ない、前記円弧状の切り込みの内側の部分をなす、土や砂と塊状物とが、前記進行方向と逆方向に相対的に移動する如くなし、この移動する土や砂と塊状物とが、前記進行方向と逆方向に延びる、前記進行方向前端が開放した円筒状の筒状体内に導入される如くなす。又前記筒状体の周方向壁部には、土や砂を排出させる排出用開口が、筒状体の軸線回りに捩じれる螺旋溝状を呈する如く設けられてなり、前記筒状体が、その軸心回りに揺動運動を行なうことによって、筒状体内に導入された土や砂と塊状物とが螺旋溝状を呈する前記排出用開口に案内されて、前記進行方向と逆方向に搬送され、この搬送の間に、前記排出用開口から土や砂が排出されるようになす。又、進行方向の前方側に位置させて、植物の葉茎をその根元側で切断する刈払刃を配置し、葉茎が切断された後に塊状物を掘り取るように構成すると共に、前記刈払刃に向けて葉茎を誘導するための誘導部材と、刈り払いされた葉茎を側方向に案内して排除させるための排除部材を設けたことを特徴とするものである。
【0013】
又本発明に係る掘取機の他の態様は、進行に伴い、地下埋設の塊状物を掘り取る掘取機であって、その進行方向に向け下方に傾斜し或いは水平を呈する軸線回りに回転して、地面に円弧状の切り込みを入れる切込刃を具える。そして前記進行に伴ない、前記円弧状の切り込みの内側の部分をなす、土や砂と塊状物とが、前記進行方向と逆方向に相対的に移動する如くなし、この移動する土や砂と塊状物とが、前記進行方向と逆方向に延びる、前記進行方向前端が開放した円筒状の筒状体内に導入される如くなし、前記筒状体の、前記進行方向で見た前側の部分は、その前端に向けて直径が大きくなる円錐筒部として形成してなる。又前記筒状体の周方向壁部には、土や砂を排出させる排出用開口が、筒状体の軸線回りに捩じれる螺旋溝状を呈する如く設けられてなり、前記筒状体が、その軸心回りに回転することによって、筒状体内に導入された土や砂と塊状物とが前記螺旋溝状を呈する前記排出用開口に案内されて前記進行方向と逆方向に搬送され、この搬送の間に、前記排出用開口から土や砂が排出されるようにしたことを特徴とするものである。
【0014】
又本発明に係る掘取機の他の態様は、進行に伴い、地下埋設の塊状物を掘り取る掘取機であって、その進行方向に向け下方に傾斜し或いは水平を呈する軸線回りに揺動運動を行ない、地面に円弧状の切り込みを入れる切込刃を具える。そして前記進行に伴ない、前記円弧状の切り込みの内側の部分をなす、土や砂と塊状物とが、前記進行方向と逆方向に相対的に移動する如くなし、この移動する土や砂と塊状物とが、前記進行方向と逆方向に延びる、前記進行方向前端が開放した円筒状の筒状体内に導入される如くなし、前記筒状体の、前記進行方向で見た前側の部分は、その前端に向けて直径が大きくなる円錐筒部として形成してなる。又前記筒状体の周方向壁部には、土や砂を排出させる排出用開口が、筒状体の軸線回りに捩じれる螺旋溝状を呈する如く設けられてなり、前記筒状体が、その軸心回りに回転することによって、筒状体内に導入された土や砂と塊状物とが螺旋溝状を呈する前記排出用開口に案内されて、前記進行方向と逆方向に搬送され、この搬送の間に、前記排出用開口から土や砂が排出されるようにしたことを特徴とするものである。
【0015】
又本発明に係る掘取機の他の態様は、進行に伴い、地下埋設の塊状物を掘り取る掘取機であって、その進行方向に向け下方に傾斜し或いは水平を呈する軸線回りに揺動運動を行ない、地面に円弧状の切り込みを入れる切込刃を具える。そして前記進行に伴ない、前記円弧状の切り込みの内側の部分をなす、土や砂と塊状物とが、前記進行方向と逆方向に相対的に移動する如くなし、この移動する土や砂と塊状物とが、前記進行方向と逆方向に延びる、前記進行方向前端が開放した円筒状の筒状体内に導入される如くなし、前記筒状体の、前記進行方向で見た前側の部分は、その前端に向けて直径が大きくなる円錐筒部として形成してなる。又前記筒状体の周方向壁部には、土や砂を排出させる排出用開口が、筒状体の軸線回りに捩じれる螺旋溝状を呈する如く設けられてなり、前記筒状体が、その軸心回りに揺動運動を行なうことによって、筒状体内に導入された土や砂と塊状物とが螺旋溝状を呈する前記排出用開口に案内されて、前記進行方向と逆方向に搬送され、この搬送の間に、前記排出用開口から土や砂が排出されるようにしたことを特徴とするものである。
【0016】
又本発明に係る掘取機の他の態様は、進行に伴い、地下埋設の塊状物を掘り取る掘取機であって、その進行方向に向け下方に傾斜し或いは水平を呈する軸線回りに回転して、地面に円弧状の切り込みを入れる切込刃を具える。そして前記進行に伴ない、前記円弧状の切り込みの内側の部分をなす、土や砂と塊状物とが、前記進行方向と逆方向に相対的に移動する如くなし、この移動する土や砂と塊状物とが、前記進行方向と逆方向に延びる、前記進行方向前端が開放した円筒状の筒状体内に導入される如くなし、前記筒状体は、前記進行方向の前端から後端に向かうにつれて直径が小となる円錐筒状に形成されている。又前記筒状体の周方向壁部には、土や砂を排出させる排出用開口が、筒状体の軸線回りに捩じれる螺旋溝状を呈する如く設けられてなり、前記筒状体が、その軸心回りに回転することによって、筒状体内に導入された土や砂と塊状物とが螺旋溝状を呈する前記排出用開口に案内されて前記進行方向と逆方向に搬送され、この搬送の間に、前記排出用開口から土や砂が排出されるようにしたことを特徴とするものである。
【0017】
又本発明に係る掘取機の他の態様は、進行に伴い、地下埋設の塊状物を掘り取る掘取機であって、その進行方向に向け下方に傾斜し或いは水平を呈する軸線回りに揺動運動を行ない、地面に円弧状の切り込みを入れる切込刃を具える。そして前記進行に伴ない、前記円弧状の切り込みの内側の部分をなす、土や砂と塊状物とが、前記進行方向と逆方向に相対的に移動する如くなし、この移動する土や砂と塊状物とが、前記進行方向と逆方向に延びる、前記進行方向前端が開放した円筒状の筒状体内に導入される如くなし、前記筒状体は、前記進行方向の前端から後端に向かうにつれて直径が小となる円錐筒状に形成されている。又前記筒状体の周方向壁部には、土や砂を排出させる排出用開口が、筒状体の軸線回りに捩じれる螺旋溝状を呈する如く設けられてなり、前記筒状体が、その軸心回りに回転することによって、筒状体内に導入された土や砂と塊状物とが螺旋溝状を呈する前記排出用開口に案内されて、前記進行方向と逆方向に搬送され、この搬送の間に、前記排出用開口から土や砂が排出されるようにしたことを特徴とするものである。
【0018】
又本発明に係る掘取機の他の態様は、進行に伴い、地下埋設の塊状物を掘り取る掘取機であって、その進行方向に向け下方に傾斜し或いは水平を呈する軸線回りに揺動運動を行ない、地面に円弧状の切り込みを入れる切込刃を具える。そして前記進行に伴ない、前記円弧状の切り込みの内側の部分をなす、土や砂と塊状物とが、前記進行方向と逆方向に相対的に移動する如くなし、この移動する土や砂と塊状物とが、前記進行方向と逆方向に延びる、前記進行方向前端が開放した円筒状の筒状体内に導入される如くなし、前記筒状体は、前記進行方向の前端から後端に向かうにつれて直径が小となる円錐筒状に形成されている。又前記筒状体の周方向壁部には、土や砂を排出させる排出用開口が、筒状体の軸線回りに捩じれる螺旋溝状を呈する如く設けられてなり、前記筒状体が、その軸心回りに揺動運動を行なうことによって、筒状体内に導入された土や砂と塊状物とが螺旋溝状を呈する前記排出用開口に案内されて、前記進行方向と逆方向に搬送され、この搬送の間に、前記排出用開口から土や砂が排出されるようにしたことを特徴とするものである。
【0019】
前記排出用開口から土や砂が排出されるとは、土や砂の全ての排出を意味するものではない。
【0020】
【発明の実施の形態】
〔第1の実施の形態〕
図1において本発明に係る掘取機1は、例えばトラクタ2aとしての走行機2の進行Fに伴い、根菜類や球根類等の植物の地下根部(甘薯や馬鈴薯、人参、玉葱、チューリップ、ニンニク等の塊状物)3を地中から掘り上げて収穫するものであり、走行機2の進行方向に向け下方に傾斜した軸線L(図1、図4)回りに回転する上下端開放の円筒状をなす筒状体5の下端に、前記植物地下部3を囲むように地面に円弧状の切り込みを入れる切込刃6を、突出状態に設けてなるものである。
【0021】
前記筒状体5は、前記トラクタ2aの後部に付設された円筒状の支持枠体7内で回転自在となるように支持されている。該支持枠体7は、図2に示すように、前記軸線方向の上下において且つ該軸線Lと同心に配置された円環状をなす上下の環状支持枠9,10と、該下の環状支持枠10の稍下方位置において配置された、半円形の欠切部14を前記軸線Lと同心に有する倒U字状の取付枠11とを具え、前記上下の環状支持枠9,10の左右部の上側部位12,12相互、中央部位13,13相互、下側部位15,15相互が夫々、連結軸16によって、前記環状支持枠の周方向に60度の角度ピッチで固定状態に連結されている。又前記上側部位12,12相互及び中央部位13,13相互を連結する連結軸16a,16a、16b,16bは下方向に延長されており、その下端17が前記取付枠11に固定状態で連結されている。
【0022】
又、前記上下の環状支持枠9,10と前記取付枠11の夫々の上端には、軸受部材19,20,21が固定されており、該軸受部材19,20,21に回転軸22が、回転自在に支持されている。そして該回転軸22の長さ方向の中央部位には、小径のスプロケット23が固設されている。
【0023】
又、前記取付枠11に付設されている軸受部材21の下側(前記軸線L方向で見た下側)の側面には、下方向に延長するようにチエンボックス25が固定される共に、該チエンボックス25の下端部分の下側(前記軸線L方向で見た下側)の側面にはギアボックス26が固定されている。そして該ギアボックス26には、図3に示すように、前記軸線Lと平行に配置された駆動軸27が内蔵され、その両側部分が、該ギアボックス26の両側に配設された軸受29に支持されている。
【0024】
又該駆動軸27の軸心方向の上端寄り部分には、前記チエンボックス25内において、下のスプロケット30が固設されると共に、前記回転軸22の軸心方向の下端部分には、前記チエンボックス25内において、上のスプロケット31が固設され、該上下のスプロケット31,30にチエン32が巻装されている。なお本実施の形態においては、上のスプロケットの径が下のスプロケットの径の二倍に設定されている。
【0025】
又前記駆動軸27の中間部分には、傘歯車33が固設される共に、前記ギアボックス26の下面部に設けた軸受35は、前記駆動軸27と直交する状態に軸36を支持し、該軸36の軸心方向の上端部分には、前記傘歯車33と噛合する傘歯車37が固設されている。なお軸受35は、下方向に延長されている。そして該軸36の下端に、畝39の上面に生えている植物の葉茎40を刈り払いする円盤状の刈払刃41が固設されている。該刈払刃41は、軸36の軸心と直交する平面内において回転する。又前記駆動軸27の軸心方向の下端は、図1に示すように、ユニバーサルジョイント42を介して、前記トラクタ2aの動力軸43に連結されている。
【0026】
そして前記中間の軸受部材20の付設板44に、上方に突出する支持杆45が設けられており、その上端部分46とトラクタの後部とが連結杆47で連結されている。該連結杆47に対する支持杆45の連結は、前記軸線Lが所要の傾斜状態となるように調節して行われるものであり、例えば図1に示すように、支持杆45の上端に設けた固定孔49を、連結杆47の先端側に小間隔をおいて並設した調節孔50の所定のものに位置合わせし、両孔に固定軸を挿入して行う。
【0027】
前記筒状体5は、本実施の形態においては、図4に示すように、同一直径を有する円環状枠52,53,55が、前記軸線Lと同心に等間隔で配置されると共に、周方向に例えば90度の角度ピッチで、隣り合う円環状枠相互が連結片56で連結されてなる、全体として円筒状を呈する筒枠57を具える。そして該筒枠57の内面側には、下の円環状枠55と上の円環状枠52との間で360度捻じれる螺旋棒(横断面円形状をなす中実又は中空の丸棒)59が、前記筒枠57の周方向に所要間隔を置いて多数本配置され、各螺旋棒59は、前記円環状枠52,53,55及び連結片56に夫々溶接されている。
【0028】
そして、筒状体の周方向壁部58には、図4、図15〜16に示すように、隣り合う螺旋棒59,59間で、土を落下させる長溝状の排出用開口(螺旋溝状をなす)60が形成されている。なお、該排出用開口60の溝幅は、収穫すべき甘薯や馬鈴薯等は排出させないで土や砂を効率的に排出させ得るように設定する。
【0029】
又前記螺旋棒59の並列体によって形成された筒状体の内周面61には、図4〜5に示すように、上下の円環状枠52,55間において例えば720度捻じれる螺旋突条62が、筒状体の内方向に向けて突出し且つ前記螺旋棒59の捻れ方向に捻じれるように配置され、各螺旋棒59に溶接されている。なお前記螺旋突条62は、本実施の形態においては帯状板を用いて形成され、その先端部分63は、図6に示すように、移動する収穫物を傷つけないように横断面円形状に形成されている。
【0030】
前記下の円環状枠55は、図4、図9に示すように、円形外周面65の上端において、円環状フランジ66を外方向に突出状態で周設してなり、又上の円環状枠52は、円形外周面67の下端において、円環状フランジ69を外方向に突出状態で周設してなる。又中間に位置する円環状枠53の外周面には、円環状をなす大径のスプロケット70が固設されている。
【0031】
更に、前記下の円環状枠55の円形内周面71には、例えば120°の角度ピッチで、先端に向かって稍細く形成され且つ円弧状に湾曲した前記切込刃6の基端部分72の外面が、溶接等の手段により固定されている。なおこの切込刃6は、図7に示すように、前記下の円環状枠55の下端が延長する状態で設けられてもよい。
【0032】
前記構成を有する筒状体5は、図1、図8〜9に示すように、前記下の環状支持枠10の上側面及び、上の環状支持枠9の下側面に夫々、例えば60度の角度ピッチで取り付けた支持輪73で支持され、前記軸線L回り(筒状体の軸心回り)に回転できる。
【0033】
この支持輪73は、前記軸線Lと平行する軸心回りに自在回転できるものであり、下の支持輪73aは、図9の下側部に示すように、その外周面75が前記下の円環状枠55の円形外周面65に当接すると共に、その上側の側面76が、前記下の円環状フランジ66の下側の側面77に当接状態となる。一方上の支持輪73bは、図9の上側部に示すように、その外周面75が前記上の円環状枠52の円形外周面67に当接すると共に、その下側の側面79が、前記上の円環状フランジ69の上側の側面80に当接状態となる。
【0034】
上下6個の支持輪73によるこのような支持によって、筒状体5の前記軸線方向における上下移動が規制され、支持輪73の回転を伴いながら、該筒状体5は、前記軸線L回りに回転できるのである。
【0035】
そして、前記回転軸22に設けた小径のスプロケット23と前記筒状体5の大径のスプロケット70とにチエン81(図1)が巻装されている。
【0036】
然して、トラクタ2aの動力源によって前記動力軸43が回転せしめられ、前記ユニバーサルジョイント42を介し駆動軸27が回転せしめられることにより、前記刈払刃41が高速回転すると共に、前記チエン32を介して回転軸22が回転する。それに伴い、前記チエン81を介して前記筒状体5がその軸心回りに強制回転せしめられる。同時に、該筒状体5に固定されている前記切込刃6も前記軸線L回りに回転する。この回転方向は、前記のように取り付けられた螺旋突条62が、後述のように、土や砂と地下根部3とを上昇させ得るよう、本実施の形態においては、軸線方向上端側から見て時計回りに回転する(図4に矢印Fで示す)ように設定されている。
【0037】
なお本実施の形態においては、前記刈払刃41による葉茎40の刈り払いを確実に行うために図2、図14に示すように、該刈払刃41に向けて葉茎40を誘導するための誘導部材83を設けると共に、刈り払いされた葉茎40を畝39の側方向に案内して排除させるための排除部材85を設けている。
【0038】
前記誘導部材83は、刈払刃41の両側に配置された左右の誘導片86,86を有し、該両誘導片86,86の前側(トラクタの進行方向で見た前側)が拡開したU字状乃至V字状(その先端幅は、畝39の幅に略等しく設定されている)を呈しており、前記刈払刃41の直上位置に配置されている。そして、誘導部材83の基部87(図14)が前記軸受35の外周面89に溶接される共に、先端側の部分90,90が、前記取付枠11の左右部分88,88に突設した支持片91,91に固定されている。
【0039】
又前記排除部材85は、刈払刃41の両側に配置された左右の排除片92,92を有し、該両排除片92,92は、その後側(前記進行方向後側)が拡開したU字状乃至V字状を呈しており、前記刈払刃41の稍上方位置に配置されている。そして、排除部材85の基部93(図2)が前記軸受35の外周面89に溶接される共に、先端側の部分95,95が、前記左右の取付枠11の左右部分88,88に突設した支持片96,96に固定されている。
【0040】
又前記支持枠体7の、前記軸線L方向で見た上端には、図1〜2、図10〜11に示すように、収穫物を誘導排出するための誘導路部材97が設けられている。該誘導路部材97は、前記円筒状の支持枠体7の上端周縁99に沿う如く、該上端周縁の直径よりも底部100の直径が大きい円環状をなす誘導路101を有し、該誘導路101は、前記支持枠体7の上端開放部の側方で開放されている。
【0041】
かかる構成の誘導路部材97は、前記軸線L方向で見た下側の側面部102が、図2に示すように、前記各連結軸16の軸心方向上端にネジ固定103されている。又前記筒状体5の上端には、前記誘導路101内を周方向に移動する放出羽根105が設けられている。該放出羽根105は、前記筒状体5の上の円環状枠52の上端周縁において、該円環状枠の内周面106と面一の状態で、前記誘導路101内に突出する突出片107と、該突出片107の回転方向側の縁部において、誘導路の前記底部100に向けて斜めに突出する傾斜片109とからなる。
【0042】
次に、かかる構成を有する掘取機1によって根菜類や球根類等の植物の地下根部即ち塊状物(甘薯や馬鈴薯、人参、玉葱、チューリップ、ニンニク等の塊状を呈するもの)3を地中から掘り上げて収穫する要領を説明する。
【0043】
図12〜13に示すように、トラクタ2aの左右のタイヤ110,110が畝39を跨ぐ状態で、且つ、前記傾斜状態の掘取機1の長さ方向を畝39の長さ方向に合わせ、更に、軸線L回りに回転する切込刃6が植物の地下根部のまとまりを囲むように位置合わせし、この状態でトラクタ2aを前進させると、その進行に伴い、切込刃6が、植物の地下根部3のまとまりを囲むように円弧状の切り込み111を入れるのであるが、それに先立って、前記刈払刃41が、前記誘導部材83によって図14に示すように誘導されて来た葉茎40の束状部分113を、確実に刈り払いする。なお図12に示す一点鎖線の円6a及び図13に実線で示し又一点鎖線で示す楕円6aは、切込刃6の軌跡を示す。
【0044】
この刈り払いされた葉茎40は、前記排除片92,92に案内されて、図14に示すように、畝39の両側に排除される。そして、該円弧状の切り込み111の内側の部分をなす、土や砂と地下根部(塊状部)3とが、トラクタ2aの進行により、図15に矢印で示すように、前記軸線Lの上方向に相対的に移動して前記筒状体5内に導入される。
【0045】
このように導入された土や砂と地下根部(塊状物)とは、筒状体5の回転に伴い、螺旋溝状を呈する前記排出用開口60に案内されて上方向に搬送され、この搬送の間に、前記排出用開口60から土や砂が排出される。本実施の形態においては、筒状体5の内周面61に螺旋突条62が設けられているため、前記搬送がより円滑に行われることとなる。これをより具体的に説明すれば、筒状体5の軸心回りの回転に伴い、土や砂と地下根部とが前記螺旋状の排出用開口60に案内されて上方向に搬送せしめられる。そして、筒状体5の回転に伴い、前記排出用開口60と同方向に捻じれる螺旋突条6も回転するため、導入された土や砂と塊状物の上方向への搬送が円滑に行われることとなる。この上昇する間、重力の作用により、土や砂と地下根部とは筒状体5の内部の下側(搬送路)に位置しようとするために、筒状体の回転に伴って土等の塊が崩されることになり、この崩された土等が、図1、図15〜16に矢印で示すように、前記排出用開口60を通して円滑に落下し、地下根部(塊状物)3は上昇することになる。
【0046】
本実施の形態においては、横断面円形状の螺旋棒59を並列することにより、隣り合う螺旋棒間に排出用開口60を形成していることから、該排出用開口60での土の排出は、螺旋棒59との間に生ずる抵抗が小さいために円滑に行われることになる。
【0047】
従って、筒状体5内を前記螺旋突条62に案内されて上昇せしめられた、土等の付着の少ない地下根部(塊状物)3が前記誘導路101内の下側部分に導入されると、該収穫された地下根部3は、前記放出羽根105の回転に伴い、誘導路101の底部100に沿って持ち上げられ、誘導路開放端116において、図11に矢印Fで示すように、前記傾斜片109を滑り落ちて放出される。この放出された地下根部は、前記誘導路部材97に着脱可能に取り付けられた図示しない収容体(袋等)内に順次収容される。
【0048】
以上の説明においては、植物の地下根部を収穫するために本発明を応用した場合を説明したが、本発明に係る掘取機1は、石礫(塊状物)の多い悪質土壌の該石礫の掘り取りに応用することもできる。この場合は、前記刈払刃41を省略できる。然して掘取機の進行に伴い、図12に示すと同様にして、軸線L回りに回転する切込刃6が地面に円弧状の切り込み111を入れ、その切り込み111の内側の部分をなす、土や砂と石礫とが筒状体5内に導入される。そして、該筒状体5の前記軸線回りの回転によって、導入された土や砂と石礫とが前記螺旋状の排出用開口60及び前記螺旋突条62に案内されて上昇し、その間に土や砂が排出される。このようにして石礫が掘り取られることとなる。
【0049】
又本発明に係る掘取機1は、海岸の砂浜に埋もれた空缶や木片等の塊状物を掘り取るために応用することもできる。この場合は、前記刈払刃41が、砂浜に生えている雑草を刈り払いすると共に、掘取機の進行に伴い、図12に示すと同様にして、軸線L回りに回転する切込刃6が地面(砂浜)に円弧状の切り込み111を入れ、その切り込み111の内側の部分をなす砂と塊状物とが筒状体5内に導入される。
【0050】
そして、該筒状体5の前記軸心回りの回転によって、導入された砂と塊状物とが前記螺旋状の排出用開口60及び前記螺旋突条62に案内されて上昇し、その間に砂が排出される。このようにして空缶や木片等の塊状物が掘り取られることとなる。この場合、前記刈払刃41が草を刈り払いするが、草の生え具合によっては、該刈払刃41が省略されることもある。
【0051】
なお前記掘取機において軸線Lの傾きは、排出用開口60での土や砂の排出の状態を見て所要に設定されるものであり、傾きを大きくする程、重力が作用して土や砂の搬送が円滑でなくなるが、それだけ土や砂の滞留時間が長くなって排出用開口60での排出効率が増す。
【0052】
〔第2の実施の形態〕
図17〜18は、本発明に係る掘取機1の他の実施の形態を示すものであり、例えばトラクタ2aとしての走行機2の進行Fに伴い、前記と同様の地下根部3を地中から掘り上げて収穫するものであり、走行機2の進行方向に向け下方に傾斜した軸線L(図18)回りに回転する、上下端開放の円筒状をなす筒状体5を有する。
【0053】
前記筒状体5は、前記トラクタ2aの後部に付設された筒状の支持枠体7内で回転自在となるように支持されている。
【0054】
該支持枠体7は、図18〜19に示すように、前記軸線Lと同心の円形孔112を有した上下の環状支持枠9,10が前記軸線L方向の上下に配置されると共に、前記下の環状支持枠10の稍下方位置において、倒U字状をなす取付枠11が、その半円形欠切部14を前記軸線Lと同心にして配置されている。そして前記上下の環状支持枠9,10の左右部の上側部位12,12相互、中央部位13,13相互、下側部位15,15相互が夫々、第1の連結軸113によって、前記環状支持枠の周方向に60度の角度ピッチで固定状態に連結されている。又、前記下の環状支持枠10と取付枠11の左右部の上側部位115,115相互及び下側部位116,116相互が夫々、第2の連結軸117によって固定状態に連結されている。
【0055】
又、前記上の環状支持枠9の上端と、前記下の環状支持枠10の上端の稍下側部位には、軸受部材119,120が固定されており、該軸受部材119,120に、前記軸線Lと平行する第1の回転軸121が、回転自在に支持されている。そして、該第1の回転軸121の長さ方向の中央部位及びそれよりも下側部位には夫々、小径のスプロケット122,123が固設されている。
【0056】
又、前記下の環状支持枠10の上端及び前記取付枠11の上端の夫々に、軸受部材125,126が固定されており、該軸受部材125,126に、前記軸線Lと同心の第2の回転軸127が回転自在に支持されている。そして該第2の回転軸127は、下の環状支持部材10の上側の側面で突出しており、その上端に小径のスプロケット129が固設されている。
【0057】
そして該スプロケット129と前記スプロケット123とに、図18に示すようにチエン130が巻装されている。
【0058】
又、前記取付枠11に付設されている軸受部材126の下側(前記軸線L方向で見た下側)の側面には、下方向に延長するようにチエンボックス25が固定されると共に、該チエンボックス25の下端部分の下側(前記軸線L方向で見た下側)の側面にはギアボックス26が固定されている。そして該ギアボックス26には、図3に示すと同様に、前記軸線Lと平行に配置された駆動軸27が内蔵され、その両側部分が、該ギアボックス26の両側に配設された軸受29に支持されている。
【0059】
又前記駆動軸27の中間部分には、傘歯車33が固設される共に、前記ギアボックス26の下面部に設けた軸受35は、前記駆動軸27と直交する状態に軸36を支持し、該軸36の軸心方向の上端部分には、前記傘歯車33と噛合する傘歯車37が固設されている。なお軸受35は、下方向に延長されている。そして該軸36の下端に、畝39の上面に生えている植物の葉茎40を刈り払いする円盤状の刈払刃41が固設されている。該刈払刃41は、軸36の軸心と直交する平面内において回転する。又前記駆動軸27の軸心方向の下端は、図17に示すように、ユニバーサルジョイント42を介して、前記トラクタ2aの動力軸43に連結されている。
【0060】
そして前記下の環状支持枠10の上部分に、上方に突出する支持杆45が設けられており、その上端部分46とトラクタの後部とが、図17に示すように、連結杆47で連結されている。該連結杆47に対する支持杆45の連結は、前記軸線Lが所要の傾斜状態となるように調節して行われるものであり、例えば図17に示すように、支持杆45の上端に設けた固定孔49を、連結杆47の先端側に小間隔をおいて並設した調節孔50の所定のものに位置合わせし、両孔に固定軸を挿入して行う。
【0061】
又前記上の環状支持枠9の左右側部には、図19、図25に示すように、上下に長く且つ下端が外方に折曲された車輪取付け部143,143が突設され、その折曲部145に、トラクタの進行方向に向けて矢印方向に転動する規制車輪146が軸支されている。
【0062】
前記筒状体5は、図18、図20に示すように、上下端が開放した円筒状をなし、その軸線方向で見た上側の部分は、同一直径の網状円筒部5aとして形成されると共に、その下端には、下方に向けて直径が大きくなる円錐筒部5bが連設され、又該円錐筒部5bの下端には、同一直径の短長さの円筒部5cが連設されている。該円筒部5cには、その下端で開放する三角形状の切欠部135が、円錐筒部5bの周方向に90度の角度ピッチで設けられており、この切欠部135,135間の部分が、地面に円弧状の切込みを入れる切込刃6となっている。
【0063】
前記網状筒部5aは、内周面61(図21)が面一であり、軸線方向で見た上下及び中間に円環状部136,137,139が形成されている。そして隣り合う円環状部間には、下端の円環状部139から上端の円環状部136に向けて捩じれる螺旋溝状の排出用開口60が、周方向に等間隔をおいて多数形成されている。該排出用開口60の溝幅は、甘薯や馬鈴薯等の塊状物は排出させないで土や砂を効率的に排出させ得るように設定されている。そして、前記実施の形態における筒状体5と同様、下の円環状部139及び上の円環状部136に、円環状フランジ140,141が周設されると共に、中間の円環状部137の外周面には大径のスプロケット138が固設されている。
【0064】
又本実施の形態においては、網状筒部5aの軸線方向下半分の内周面61a(図27)に、図20〜21、図27に示すように、横断面円形をなす螺旋突条62の3本が、120度の角度ピッチで、前記排出用開口60の捩れ方向に捩じれるように配置され、該内周面61aに溶接されている。
【0065】
前記構成を有する筒状体5は、図18、図22〜23に示すように、前記下の環状支持枠10の上側面及び、上の環状支持枠9の下側面に夫々、例えば60度の角度ピッチで取り付けた支持輪73で支持され、前記軸線L回り(筒状体の軸心回り)に回転できる。
【0066】
この支持輪73は、前記軸線Lと平行する軸心回りに自在回転できるものであり、下の支持輪73aは、図23の下側部に示すように、その外周面75が前記下の円環状部139の円形外周面147に当接すると共に、その上側の側面76が、前記下の円環状フランジ140の下側の側面149に当接状態となる。一方上の支持輪73bは、図23の上側部に示すように、その外周面75が前記上の円環状部136の円形外周面150に当接すると共に、その下側の側面79が、前記上の円環状フランジ141の上側の側面151に当接状態となる。
【0067】
上下6個の支持輪73によるこのような支持によって、筒状体5の前記軸線方向における上下移動が規制され、支持輪73の回転を伴いながら、該筒状体5は、前記軸線L回り(筒状体の軸心回り)に回転できるのである。
【0068】
そして、前記第1の回転軸121に設けた小径のスプロケット122と前記筒状体5に設けた大径のスプロケット138とにチエン152(図18)が巻装されている。
【0069】
然して、トラクタ2aの動力源によって前記動力軸43が回転せしめられ、前記ユニバーサルジョイント42を介し駆動軸27が回転せしめられることにより、前記刈払刃41が高速回転すると共に、前記チエン32(図3)を介して前記第2の回転軸127が回転する。それに伴い、前記チエン130を介して前記第1の回転軸121が回転し、それによって、前記チエン152を介して前記筒状体5がその軸心回りに強制回転せしめられる。同時に、該筒状体5に突設されている前記切込刃6も前記軸線L回りに回転する。この回転方向は、前記のように取り付けられた螺旋突条62が、後述のように、土や砂と地下根部3とを上昇させ得るよう、本実施の形態においては、軸線方向上端側から見て時計回りに回転する(図20に矢印Fで示す)ように設定されている。
【0070】
なお本実施の形態においても、前記実施の形態におけると同様の構成で、前記刈払刃41による葉茎40の刈り払いを確実に行うために図19、図14に示すように、該刈払刃41に向けて葉茎40を誘導するための誘導部材83を設けると共に、刈り払いされた葉茎40を畝39の側方向に案内して排除させるための排除部材85を設けている。
【0071】
又前記支持枠体7の、前記軸線L方向で見た上端には、図18〜19、図24〜25に示すように、収穫物を誘導放出するための誘導路部材97が設けられている。該誘導路部材97は、前記円筒状の支持枠体7の上端周縁に沿う如く、該上端周縁の直径よりも底部100の直径が大きい円環状をなす誘導路101を有し、該誘導路101には、前記支持枠体7の上端開放部の側方で誘導路の接線方向に開口154する放出部155が設けられている。この放出部155は、例えば図24〜25に示すように、下方に稍傾斜した底面156を有する角筒状放出部として構成されている。
【0072】
又前記筒状体5の上端には、図25〜26に示すように、その軸線が前記軸線L方向である三角形筒状の回転放出羽根157が、その頂点部分159において、前記筒状体5の上端周縁に固定されている。
【0073】
この回転放出羽根157は、120度の角度ピッチで放射状に延びる放射状突出板160,160,160を具え、隣り合う放射状突出板に関し、回転放出羽根の回転方向前側に位置する放射状突出板160aの中間部分と、回転方向後側に位置する放射状突出板160bの先端とを滑り板161で連結してなり、回転放出羽根157の回転によって、図25に一点鎖線で示すように、該滑り板161の上面162と前記角筒状放出部の底面156とが面一状態を呈するように構成されている。
【0074】
次に、かかる構成を有する掘取機1によって根菜類や球根類等の植物の地下根部即ち塊状物(甘薯や馬鈴薯、人参、玉葱、チューリップ、ニンニク等の塊状を呈するもの)3を地中から掘り上げて収穫する要領を説明する。
【0075】
図12〜13に示すように、トラクタ2aの左右のタイヤ110,110が畝39を跨ぐ状態で、且つ、前記傾斜状態の掘取機1の長さ方向を畝39の長さ方向に合わせ、更に、軸線L回りに回転する切込刃6が植物の地下根部のまとまりを囲むように位置合わせし、この状態でトラクタ2aを前進させると、その進行に伴い、切込刃6が、植物の地下根部3のまとまりを囲むように円弧状の大きな切り込み111を入れるのであるが、それに先立って、前記刈払刃41が、前記誘導部材83によって図14に示すように誘導されて来た葉茎40の束状部分113を、確実に刈り払いする。なお図12に示す一点鎖線の円6a及び図13に実線で示し又一点鎖線で示す楕円6aは、切込刃6の軌跡を示す。
【0076】
この刈り払いされた葉茎40は、前記排除片92,92に案内されて、図14に示すように、畝39の両側に排除される。そして、該円弧状の切り込み111の内側の部分をなす、土や砂と地下根部(塊状部)3とが、トラクタ2aの進行により、図27に矢印で示すように、前記軸線Lの上方向に相対的に移動して前記円錐筒部5b内に導入される。
【0077】
前記円錐筒部5bは、その下端から上端に向かって直径が小さくなるために、該円錐筒部5b内に導入された土や砂と地下根部(塊状物)は、速度を上げて円錐筒部5b内を上昇する。又この上昇の際に、上昇物の中心部分では、前記軸線Lに沿って矢印f1方向に移動しようとするが、上昇物の周辺部分では、円錐内面164と略直角方向の力f2をも受けることになるため、この上昇物は攪拌状態を呈しながら上昇することになる。この攪拌によって、土や砂と地下根部との分離が促進され又土が崩されることになり、上昇物(移動物)は、このようになって前記網状筒部5a内に導入される。
【0078】
このように導入された土や砂と地下根部とは、筒状体5の回転に伴い、螺旋溝状を呈する前記排出用開口60に案内されて上方向に搬送され、この搬送の間に、前記排出用開口60から土や砂が排出される。本実施の形態においては、筒状体5の内周面61に螺旋突条62が設けられているため、前記搬送がより円滑に行われることとなる。これをより具体的に説明すれば、筒状体5の軸心回りの回転に伴い、土や砂と地下根部とが前記螺旋状の排出用開口60に案内されて上方向に搬送せしめられる。そして、筒状体5の回転に伴い、前記排出用開口と同方向に捻じれる螺旋突条6も回転するため、導入された土や砂と塊状物の上方向への搬送が円滑に行われることとなる。
【0079】
この上昇の間、重力の作用により、土や砂と地下根部とは筒状体5の内部の下側(搬送路)に位置しようとするために、筒状体の回転に伴って土等の塊が更に崩されることになり、この崩された土等が、図17、図26に矢印で示すように、前記排出用開口60を通して円滑に排出されることになる。
【0080】
なお図20で部分的に示すように、円錐筒部5bにも排出用開口60を設けておけば、初期段階における土の排出を促すことができるため、網状円筒部5aの長さを短く形成することが可能となる。
【0081】
本実施の形態においては、排出用開口60が前記螺旋突条62と同方向に捩じれるため、該排出用開口60での土の排出は、抵抗が小さい状態で円滑に行なわれることになる。
【0082】
そして前記掘取機1の進行は、図17、図25に示すように、前記左右の規制車輪146,146の例えばその下半分が地面に沈んだ状態で行なわれる。
そして筒状体5内を上昇せしめられた、土などの付着の少ない地下根部(塊状物)3が前記誘導路101の下側の部分165(図25)内に導入されると、該収穫された地下根部3は、前記回転放出羽根157の回転に伴い、誘導路101の底部100に沿って持ち上げられ、図25に一点鎖線で示すように、前記滑り板161の上面162と前記角筒状放出部の底面156とが面一乃至それに近い状態になることによって、この持ち上げられた地下根部3は、図25に矢印で示すように、前記上面162及び底面156を滑り落ちて放出される。この放出された地下根部は、前記誘導路部材97に着脱可能に取り付けられた図示しない収容体(袋など)内に順次収容される。
【0083】
なお前記回転放出羽根157は、図28〜29に示すような三角形筒状に構成されてもよいのであるが、このようにすると、前記と同様の機能を発揮する滑り板161と誘導路の底部100との間の空間166が、図24〜25に示す場合よりも稍小さくなる。そこで、滑り板161と誘導路の底部100との間の空間166を極力大きくするために、図24〜25に示すように、滑り板161の一方の端部を放射状突出板160の中間に位置させるのがよいのである。
【0084】
かかる構成を有する掘取機は、前記と同様に、砂礫(塊状物)の多い土壌の該砂礫の掘り取りに応用することができるほか、海岸の砂浜に埋もれた空缶や木片などの塊状物を掘り取るためにも応用できる。
【0085】
そして前記掘取機1の進行は、図17、図25に示すように、前記左右の規制車輪146,146が例えばその下半分が地面に沈んだ状態で行なわれるため、筒状体5が軸線回りに回転するものではあっても、走行する筒状体がこの回転によって左右に振れるのが抑制され、掘取機の直進性が確保されることになる。例えば、進行方向に見て筒状体が右回りに回転するときは、筒状体の下側の部分は右側に移動しようとし、その結果掘取機の進行の直進性が悪くなるのであるが、左右の規制車輪146,146による舵取り作用により掘取機の安定した直進性が確保されることとなる。
【0086】
〔その他の実施の形態〕
(1) 図30〜31は、全体が同径の円筒状をなす筒状体5の他の態様を示すものであり、円形の内周面61が面一であり、筒状体の軸線方向で見た上下及び中間に円環状部136,137,139が形成されている。そして隣り合う円環状部間には、下端の円環状部139から上端の円環状部136に向けて捻じれる螺旋溝状の排出用開口60が、周方向に等間隔を置いて多数形成されている。該排出用開口60の溝幅は、甘薯や馬鈴薯等の塊状物は排出させないで土や砂を効率的に排出させ得るように設定されている。そして、前記実施の形態における筒状体5と同様、下の円環状部139及び上の円環状部136に、円環状フランジ140,141が周設されると共に、中間の円環状部137の外周面には大径のスプロケット70が固設されている。又、下の円環状部139の下端において例えば120度の角度ピッチで、該円環状部を延長させて、先端に向けて稍細く形成され且つ円弧状に湾曲した切込刃6が突設されている。又上の円環状部136の上端には、該円環状部を延長させて、前記と同様構成の排出羽根105が突設されている。又該筒状体5の内周面には、前記実施の形態におけると同様構成の螺旋突条62が、前記螺旋状の排出用開口60の捻じれ方向に捻じれた状態で配置され、前記内周面61に固定されている。
【0087】
そして、かかる構成を有する筒状体5は、前記と同様、例えば60度の角度ピッチで取り付けられた支持輪73に支持されて、その軸心回りに回転可能とされている。又、回転軸22に設けた小径のスプロケット23と前記筒状体5に設けた大径のスプロケット70とにチエン81が巻装され、前記と同様、トラクタの動力源による回転軸22の強制回転によって、筒状体5が強制回転せしめられる。
【0088】
このように筒状体5が回転することに伴う前記螺旋状の排出用開口60及び螺旋突条62の回転によって、掘り上げられた土や砂と地下根部(塊状物)とは、上方向に搬送される。この上昇する間、重力の作用により、土や砂と地下根部とは筒状体5の内部の下側に位置しようとするために、筒状体の回転に伴って土等の塊が崩されることになり、この崩された土等が前記排出用開口60を通して円滑に排出されることになる。
【0089】
(2) 図32は、筒状体5を、その軸線方向で見て下端から上端に向かうにつれて直径が小さくなる円錐筒状に形成した場合を示すものであり、該筒状体5の下端には、地面に円弧状の切り込みを入れる切込刃6が、筒状体の周方向に所要間隔をおいて突設されている。そして前記と同様、その周方向壁部58には、その軸線回りに捩じれた状態で排出用開口60の多数が、該筒状体の周方向に所要間隔をおいて設けられている。又前記と同様に、横断面円形をなす螺旋突条62が、前記排出用開口60の捩れ方向に捩じれるように配置されている。又回転軸169に固設した小径のスプロケット170と前記筒状体5に設けた大径のスプロケット171とにチエン172が巻装され、前記と同様、トラクタの動力源による回転軸の強制回転によって、筒状体5がその軸心回りに強制回転せしめられる。
【0090】
この場合も、掘取機の進行に伴い、円弧状の切り込みの内側の部分をなす、土や砂と塊状物とが筒状体5内に導入される。そして、筒状体が円錐筒状をなすために、前記と同様の作用により、筒状体5内に導入された土や砂と塊状物とは、攪拌が生じながら円滑に上昇できることになり、土と塊状物との分離が良好に行なわれ又土が崩されやすくなり、この崩された土等が排出用開口60を通して円滑に排出することになる。
【0091】
(3) 筒状体5を、前記のように円錐筒部5bを具えるものとして構成するときも、図4に示すと同様に、螺旋棒59を並設し、隣り合う螺旋棒間に排出用開口60を形成することとしてもよい。
【0092】
(4) 筒状体を前記のように円錐筒部5bを具えるものとして構成するとき、図33に示すように、円錐筒部5bの円錐内面164を、網状円筒部5aの内面173と面一に形成するのがよい。
【0093】
(5) 図34は、本発明に係る掘取機の他の実施の形態を示すものであり、円筒状をなす筒状体5が、図35に矢印で示すように、その進行方向下方に向け傾斜する軸線L回りに揺動運動を行ない、それに伴い前記切込刃6が、例えば植物の地下根部のまとまりを囲むように地面に円弧状の切り込み111を入れる。この揺動運動は、例えばてこクランク機構を応用して行わせることができる。これは、筒状体5が前記円錐筒部5bを具え、或いは筒状体5の全体が円錐筒状に形成される場合にも応用され得る。
【0094】
この場合、切込刃6を筒状体5と独立的に設けることにより、切込刃6は図35に矢印で示すと同様にして揺動運動を行うも、筒状体5は回転運動を行うように構成できる。又、筒状体5に切込刃6を一体的に設ける場合、筒状体も揺動運動を行うことになるが、このときは、筒状体5の内部に、その内周面に沿う如く、螺旋状突条部を具えたスクリュー部材を取付け、このスクリュー部材を前記軸線L回りに回転させるように構成することもできる。この場合、排出用開口は筒状体の、垂直方向で見た下側部分にのみ設けられてもよい。
【0095】
(6) 図36は、筒状体5の内周面61に設ける前記螺旋突条62の他の態様を示すものであり、横断面円形を呈している。この螺旋突条62は、前記網状筒部5aの前記螺旋突条62に代えて採用することもできる。
【0096】
(7) 筒状体5を具える前記掘取機においては、筒状体の下端に一体的に切込刃6を設けているが、この切込刃6を筒状体と独立的に設け、異なる回転速度で回転するようにしてもよい。
【0097】
(8) 筒状体5を前記軸線回りに回転させる構成は、前記したものに限定されるものではない。図1や図17に示すように、筒状体5を前記支持枠体7で回転可能に支持する場合は、図37に示すように、前記円環状フランジ(例えば下の円環状枠55の円環状フランジ66)の側面77に当接して回転する第1の支持輪180と、円形外周面(例えば下の円環状枠55の円形外周面65)に接して回転する第2の支持輪181とを具えるものとして構成してもよい。
【0098】
(9) 前記螺旋突条62は、土や砂と塊状物との搬送効率を考慮して2連や3連等、複数連に設けられることもある。図38は2連に設けた場合を示す。
【0099】
(10)本発明に係る掘取機1において、前記軸線Lや筒状体の軸心の傾きを調節可能とし、且つ所要の傾き状態で保持可能とする構成は、前記のような、連結杆47と支持杆45とを連結する手段による他、油圧シリンダ等を用いる各種の公知手段を採用できる。なお、軸線Lの傾きや筒状体の軸心の傾きは、それが水平に近い状態で保持されることもある。又水平に保持されることもある。筒状体の軸心の傾きを、水平に近い状態乃至水平に保持するときは、回転運動又は揺動運動する筒状体の左右の排出用開口から土や砂が排出され得る。
【0100】
(11)本発明において、図39に示すように、切込刃6の回転軸線L1と搬送路の傾斜線(例えば筒状体5の回転軸心L2)とが合致しないこともある。このように構成するときは、切込刃6による掘り深さを一定にしながらも、搬送路(例えば筒状体5)の傾きの変化によって、搬送される土や砂の排出効率を増大させることができる利点がある。これは前記したところと同様であり、傾きを大きくする程、重力が作用して土や砂の搬送が円滑でなくなり、それだけ土や砂の滞留時間が長くなって排出効率が増大するのである。
【0101】
(12)前記のように螺旋棒59を用いて筒状体の周方向壁部を形成する場合、該螺旋棒59は、図40に示すような、中実又は中空の横断面楕円形状を呈する螺旋状棒として形成されることもある。このときも、該排出用開口60での土の排出は、螺旋棒59との間に生ずる抵抗が小さいために円滑に行われることになる。
【0102】
(13)本発明において切込刃6は、地面に円弧状の切り込みを入れることができるものであれば、前記実施の形態で示したものに限定されない。
【0103】
(14)本発明において刈払刃41は、植物の葉茎をその根本側で切断するものであれば、円盤状をなすものに限定されない。
【0104】
【発明の効果】
本発明は、以下の如き優れた効果を奏する。
(1) 掘取機の進行に伴い、切込刃の回転によって地面に円弧状の切り込みを入れ、この円弧状の切り込みの内側の部分をなす、土や砂と塊状物とを、前記排出用開口に案内させて上方に向け搬送できる。
このように、切込刃が地面に円弧状の切り込みを入れ、土や砂を崩しながら掘取機が進行することから、従来のように、固定した掘取刃が地面を掬って例えば植物の地下根部を掘り取る場合に比べ、抵抗が小さい状態で掘り取りを行うことができる。それ故、従来のように、掘取機の進行時のスリップを考慮して、大馬力のクローラー式走行装置を必要とする、ということがなく、掘取機をトラクタに付設して簡易に掘り取り作業を行ない得ることとなる。
【0105】
(2) 又、切込刃の切込みによって土等が崩されるために、筒状体内に導入される土等の固まりが、従来の掘取機におけるような大きな固まりとなることがない。従って、甘薯等の地下根部や石礫、空缶、木片等の塊状物を土や砂と効果的に分離でき、掘り取り効率を向上させ得る。
このように、搬送中における土や砂の分離が良好であることから、比較的短い搬送経路で掘り取りを行い得ることとなる。従って、長さの大なるコンベアを必要とした従来の掘取機に比し、掘取機のコンパクト化を達成できると共に、抵抗が小さい状態で掘り取りを行い得ることから小馬力化を達成できる。
【0106】
(3) 又、土や砂と塊状部とが上昇する際に、重力の作用によって、これらが筒状体の下側(垂直方向が見た下側)に止まる状態で筒状体が回転することとなる。詰まり、土や砂と塊状物とが、相対的に筒状体の内周面を周方向に移動する現象が生ずる。その結果、塊状物の土離れ等が一層良好になると共に土等がより一層細かく崩され、土や砂の排出が円滑に行われることとなる。
かかることから、排出用開口を通しての土や砂の排出がより一層効率的に行われ、掘り取り効率を更に向上させ得ることとなるのである。
【0107】
(4) 特に筒状体の、進行方向で見た前側の部分を、円錐筒部を具える如く構成したときは、円錐筒部の前端から後端に向かって直径が小さくなるために、該円錐筒部を移動する間に、移動物の移動速度が掘取機の進行速度以上に上昇することにより、円錐筒部内に導入された土や砂と塊状物とを上方向に順次円滑に移動させることができる。従って円錐筒部内への導入量が比較的多い場合であっても、筒状体の入口部分での詰まりを発生させない。
そして円錐筒部を移動する間に、移動物の移動速度が掘取機の進行速度以上に上昇することと、該円錐筒部の円錐面が移動物に与える力の作用によって、移動物に攪拌が生ずる。その結果、上昇する土と塊状物との分離が効率的に行なわれ又土が崩れやすくなり、筒状体を上昇する間における土の排出がそれだけ良好となり、掘取り効率を向上させ得る。又、このような土の崩れやすさ等による土の排出の良好性によって、筒状体の軸線方向の長さを、筒状体を同一直径の円筒状に構成する場合に比べて短縮可能となり、それだけ掘取機をコンパクトに構成できることになる。
このことは、筒状体の全体を円錐筒状に構成した場合も同様である。
【0108】
(5) 軸線回りに捻じれた溝状の排出用開口から土や砂を排出させるため、土や砂の引っ掛かりを少なくして、排出効率を向上させる。特に、横断面円形状や横断面楕円形状なす螺旋棒を用いて筒状体の周方向壁部を形成するときは、土や砂の引っ掛かりが一層少なくなって排出効率のより一層の向上を期し得ることとなる。
【0109】
(6) 刈払刃に対して葉茎を誘導する誘導部材と、刈り払いされた葉茎を排除する排除部材を設けるときは、葉茎の刈り払いとその排除を確実に行うことができ、それに続く掘り取り工程を円滑化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】掘取機を説明する側面図である。
【図2】支持枠体の構成を刈払刃の付設構成と併わせて示す斜視図である。
【図3】掘取機の駆動系を説明する説明図である。
【図4】筒状体の構成を示す斜視図である。
【図5】螺旋突条の取付け状態を示す斜視図である。
【図6】螺旋突条の取り付け状態を示す断面図である。
【図7】切込刃の他の形成態様を示す斜視図である。
【図8】筒状体の支持輪による支持状態を示す正面図である。
【図9】筒状体の支持輪による支持状態を示す側面図である。
【図10】上昇した塊状物の排出装置を説明する斜視図である。
【図11】その断面図である。
【図12】切込刃が形成した円弧状の切り込みを示す説明図である。
【図13】切込刃が形成した円弧状の切り込みを説明する斜視図である。
【図14】刈払刃による葉茎の刈り払いを説明する斜視図である。
【図15】土や砂と地下根部とが筒状体内に導入される様子を説明する断面図である。
【図16】塊状物の搬送状態と土や砂の排出状態を説明する説明図である。
【図17】掘取機の他の態様を説明する側面図である。
【図18】その拡大側面図である。
【図19】支持枠体の構成を刈払刃の付設構成と併せて示す斜視図である。
【図20】筒状体の他の構成を説明する斜視図である。
【図21】螺旋突条の取付け状態を示す正面図である。
【図22】筒状体の支持輪による支持状態を示す正面図である。
【図23】筒状体の支持輪による支持状態を示す側面図である。
【図24】上昇した塊状物の排出装置を説明する斜視図である。
【図25】その断面図である。
【図26】筒状体の上端に設けた回転放出羽根を示す斜視図である。
【図27】土や砂と地下根部とが筒状体内に導入される様子を説明する断面図である。
【図28】回転放出羽根の他の態様を示す斜視図である。
【図29】その使用状態を示す断面図である。
【図30】切込刃が設けられた筒状体の他の態様をその使用状態で示す側面図である。
【図31】筒状体の他の態様をその使用状態で示す正面図である。
【図32】筒状体の他の態様を示す側面図である。
【図33】円錐筒部の他の態様を示す部分断面図である。
【図34】切込刃が設けられた筒状体のその他の態様を示す側面図である。
【図35】揺動運動を行う切込刃が形成する円弧状の切り込みを説明する説明図である。
【図36】筒状体の内周面に設ける螺旋突条の他の態様を示す斜視図である。
【図37】筒状体を回転させる他の構成を説明する側面図である。
【図38】2連の螺旋突条を示す斜視図である。
【図39】切込刃が設けられた筒状体の他の態様を示す側面図である。
【図40】螺旋棒の他の態様を土や砂の排出状態と共に示す断面図である。
【図41】従来の掘取機を説明する側面図である。
【図42】従来の掘取機を説明する部分斜視図である。
【符号の説明】
1 掘取機
2 走行機
3 塊状物
5 筒状体
6 切込刃
7 支持枠体
22 回転軸
41 刈払刃
59 螺旋棒
60 排出用開口
62 螺旋突条
83 誘導部材
85 排除部材
111 円弧状の切り込み

Claims (9)

  1. 進行に伴い、地下埋設の塊状物を掘り取る掘取機であって、その進行方向に向け下方に傾斜し或いは水平を呈する軸線回りに回転して、地面に円弧状の切り込みを入れる切込刃を具え、
    前記進行に伴ない、前記円弧状の切り込みの内側の部分をなす、土や砂と塊状物とが、前記進行方向と逆方向に相対的に移動する如くなし、この移動する土や砂と塊状物とが、前記進行方向と逆方向に延びる、前記進行方向前端が開放した円筒状の筒状体内に導入される如くなし、
    又前記筒状体の周方向壁部には、土や砂を排出させる排出用開口が、筒状体の軸線回りに捩じれる螺旋溝状を呈する如く設けられてなり、
    前記筒状体が、その軸心回りに回転することによって、筒状体内に導入された土や砂と塊状物とが螺旋溝状を呈する前記排出用開口に案内されて前記進行方向と逆方向に搬送され、この搬送の間に、前記排出用開口から土や砂が排出されるようになし、
    又、進行方向の前方側に位置させて、植物の葉茎をその根元側で切断する刈払刃を配置し、葉茎が切断された後に塊状物を掘り取るように構成すると共に、前記刈払刃に向けて葉茎を誘導するための誘導部材と、刈り払いされた葉茎を側方向に案内して排除させるための排除部材を設けたことを特徴とする掘取機。
  2. 進行に伴い、地下埋設の塊状物を掘り取る掘取機であって、その進行方向に向け下方に傾斜し或いは水平を呈する軸線回りに揺動運動を行ない、地面に円弧状の切り込みを入れる切込刃を具え、
    前記進行に伴ない、前記円弧状の切り込みの内側の部分をなす、土や砂と塊状物とが、前記進行方向と逆方向に相対的に移動する如くなし、この移動する土や砂と塊状物とが、前記進行方向と逆方向に延びる、前記進行方向前端が開放した円筒状の筒状体内に導入される如くなし、
    又前記筒状体の周方向壁部には、土や砂を排出させる排出用開口が、筒状体の軸線回りに捩じれる螺旋溝状を呈する如く設けられてなり、
    前記筒状体が、その軸心回りに回転することによって、筒状体内に導入された土や砂と塊状物とが螺旋溝状を呈する前記排出用開口に案内されて、前記進行方向と逆方向に搬送され、この搬送の間に、前記排出用開口から土や砂が排出されるようになし、
    又、進行方向の前方側に位置させて、植物の葉茎をその根元側で切断する刈払刃を配置し、葉茎が切断された後に塊状物を掘り取るように構成すると共に、前記刈払刃に向けて葉茎を誘導するための誘導部材と、刈り払いされた葉茎を側方向に案内して排除させるための排除部材を設けたことを特徴とする掘取機。
  3. 進行に伴い、地下埋設の塊状物を掘り取る掘取機であって、その進行方向に向け下方に傾斜し或いは水平を呈する軸線回りに揺動運動を行ない、地面に円弧状の切り込みを入れる切込刃を具え、
    前記進行に伴ない、前記円弧状の切り込みの内側の部分をなす、土や砂と塊状物とが、前記進行方向と逆方向に相対的に移動する如くなし、この移動する土や砂と塊状物とが、前記進行方向と逆方向に延びる、前記進行方向前端が開放した円筒状の筒状体内に導入される如くなし、
    又前記筒状体の周方向壁部には、土や砂を排出させる排出用開口が、筒状体の軸線回りに捩じれる螺旋溝状を呈する如く設けられてなり、
    前記筒状体が、その軸心回りに揺動運動を行なうことによって、筒状体内に導入された土や砂と塊状物とが螺旋溝状を呈する前記排出用開口に案内されて、前記進行方向と逆方向に搬送され、この搬送の間に、前記排出用開口から土や砂が排出されるようになし、
    又、進行方向の前方側に位置させて、植物の葉茎をその根元側で切断する刈払刃を配置し、葉茎が切断された後に塊状物を掘り取るように構成すると共に、前記刈払刃に向けて葉茎を誘導するための誘導部材と、刈り払いされた葉茎を側方向に案内して排除させるための排除部材を設けたことを特徴とする掘取機。
  4. 進行に伴い、地下埋設の塊状物を掘り取る掘取機であって、その進行方向に向け下方に傾斜し或いは水平を呈する軸線回りに回転して、地面に円弧状の切り込みを入れる切込刃を具え、
    前記進行に伴ない、前記円弧状の切り込みの内側の部分をなす、土や砂と塊状物とが、前記進行方向と逆方向に相対的に移動する如くなし、この移動する土や砂と塊状物とが、前記進行方向と逆方向に延びる、前記進行方向前端が開放した円筒状の筒状体内に導入される如くなし、
    前記筒状体の、前記進行方向で見た前側の部分は、その前端に向けて直径が大きくなる円錐筒部として形成してなり、
    又前記筒状体の周方向壁部には、土や砂を排出させる排出用開口が、筒状体の軸線回りに捩じれる螺旋溝状を呈する如く設けられてなり、
    前記筒状体が、その軸心回りに回転することによって、筒状体内に導入された土や砂と塊状物とが前記螺旋溝状を呈する前記排出用開口に案内されて前記進行方向と逆方向に搬送され、この搬送の間に、前記排出用開口から土や砂が排出されるようにしたことを特徴とする掘取機。
  5. 進行に伴い、地下埋設の塊状物を掘り取る掘取機であって、その進行方向に向け下方に傾斜し或いは水平を呈する軸線回りに揺動運動を行ない、地面に円弧状の切り込みを入れる切込刃を具え、
    前記進行に伴ない、前記円弧状の切り込みの内側の部分をなす、土や砂と塊状物とが、前記進行方向と逆方向に相対的に移動する如くなし、この移動する土や砂と塊状物とが、前記進行方向と逆方向に延びる、前記進行方向前端が開放した円筒状の筒状体内に導入される如くなし、
    前記筒状体の、前記進行方向で見た前側の部分は、その前端に向けて直径が大きくなる円錐筒部として形成してなり、
    又前記筒状体の周方向壁部には、土や砂を排出させる排出用開口が、筒状体の軸線回りに捩じれる螺旋溝状を呈する如く設けられてなり、
    前記筒状体が、その軸心回りに回転することによって、筒状体内に導入された土や砂と塊状物とが螺旋溝状を呈する前記排出用開口に案内されて、前記進行方向と逆方向に搬送され、この搬送の間に、前記排出用開口から土や砂が排出されるようにしたことを特徴とする掘取機。
  6. 進行に伴い、地下埋設の塊状物を掘り取る掘取機であって、その進行方向に向け下方に傾斜し或いは水平を呈する軸線回りに揺動運動を行ない、地面に円弧状の切り込みを入れる切込刃を具え、
    前記進行に伴ない、前記円弧状の切り込みの内側の部分をなす、土や砂と塊状物とが、前記進行方向と逆方向に相対的に移動する如くなし、この移動する土や砂と塊状物とが、前記進行方向と逆方向に延びる、前記進行方向前端が開放した円筒状の筒状体内に導入される如くなし、
    前記筒状体の、前記進行方向で見た前側の部分は、その前端に向けて直径が大きくなる円錐筒部として形成してなり、
    又前記筒状体の周方向壁部には、土や砂を排出させる排出用開口が、筒状体の軸線回りに捩じれる螺旋溝状を呈する如く設けられてなり、
    前記筒状体が、その軸心回りに揺動運動を行なうことによって、筒状体内に導入された土や砂と塊状物とが螺旋溝状を呈する前記排出用開口に案内されて、前記進行方向と逆方向に搬送され、この搬送の間に、前記排出用開口から土や砂が排出されるようにしたことを特徴とする掘取機。
  7. 進行に伴い、地下埋設の塊状物を掘り取る掘取機であって、その進行方向に向け下方に傾斜し或いは水平を呈する軸線回りに回転して、地面に円弧状の切り込みを入れる切込刃を具え、
    前記進行に伴ない、前記円弧状の切り込みの内側の部分をなす、土や砂と塊状物とが、前記進行方向と逆方向に相対的に移動する如くなし、この移動する土や砂と塊状物とが、前記進行方向と逆方向に延びる、前記進行方向前端が開放した円筒状の筒状体内に導入される如くなし、
    前記筒状体は、前記進行方向の前端から後端に向かうにつれて直径が小となる円錐筒状に形成されており、
    又前記筒状体の周方向壁部には、土や砂を排出させる排出用開口が、筒状体の軸線回りに捩じれる螺旋溝状を呈する如く設けられてなり、
    前記筒状体が、その軸心回りに回転することによって、筒状体内に導入された土や砂と塊状物とが螺旋溝状を呈する前記排出用開口に案内されて前記進行方向と逆方向に搬送され、この搬送の間に、前記排出用開口から土や砂が排出されるようにしたことを特徴とする掘取機。
  8. 進行に伴い、地下埋設の塊状物を掘り取る掘取機であって、その進行方向に向け下方に傾斜し或いは水平を呈する軸線回りに揺動運動を行ない、地面に円弧状の切り込みを入れる切込刃を具え、
    前記進行に伴ない、前記円弧状の切り込みの内側の部分をなす、土や砂と塊状物とが、前記進行方向と逆方向に相対的に移動する如くなし、この移動する土や砂と塊状物とが、前記進行方向と逆方向に延びる、前記進行方向前端が開放した円筒状の筒状体内に導入される如くなし、
    前記筒状体は、前記進行方向の前端から後端に向かうにつれて直径が小となる円錐筒状に形成されており、
    又前記筒状体の周方向壁部には、土や砂を排出させる排出用開口が、筒状体の軸線回りに捩じれる螺旋溝状を呈する如く設けられてなり、
    前記筒状体が、その軸心回りに回転することによって、筒状体内に導入された土や砂と塊状物とが螺旋溝状を呈する前記排出用開口に案内されて、前記進行方向と逆方向に搬送され、この搬送の間に、前記排出用開口から土や砂が排出されるようにしたことを特徴とする掘取機。
  9. 進行に伴い、地下埋設の塊状物を掘り取る掘取機であって、その進行方向に向け下方に傾斜し或いは水平を呈する軸線回りに揺動運動を行ない、地面に円弧状の切り込みを入れる切込刃を具え、
    前記進行に伴ない、前記円弧状の切り込みの内側の部分をなす、土や砂と塊状物とが、前記進行方向と逆方向に相対的に移動する如くなし、この移動する土や砂と塊状物とが、前記進行方向と逆方向に延びる、前記進行方向前端が開放した円筒状の筒状体内に導入される如くなし、
    前記筒状体は、前記進行方向の前端から後端に向かうにつれて直径が小となる円錐筒状に形成されており、
    又前記筒状体の周方向壁部には、土や砂を排出させる排出用開口が、筒状体の軸線回りに捩じれる螺旋溝状を呈する如く設けられてなり、
    前記筒状体が、その軸心回りに揺動運動を行なうことによって、筒状体内に導入された土や砂と塊状物とが螺旋溝状を呈する前記排出用開口に案内されて、前記進行方向と逆方向に搬送され、この搬送の間に、前記排出用開口から土や砂が排出されるようにしたことを特徴とする掘取機。
JP2001179921A 1997-10-16 2001-06-14 掘取機 Expired - Fee Related JP3590004B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001179921A JP3590004B2 (ja) 1997-10-16 2001-06-14 掘取機

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9-303534 1997-10-16
JP30353497 1997-10-16
JP2001179921A JP3590004B2 (ja) 1997-10-16 2001-06-14 掘取機

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP09690498A Division JP3233607B2 (ja) 1997-10-16 1998-03-24 掘取機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002027813A JP2002027813A (ja) 2002-01-29
JP3590004B2 true JP3590004B2 (ja) 2004-11-17

Family

ID=26563542

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001179921A Expired - Fee Related JP3590004B2 (ja) 1997-10-16 2001-06-14 掘取機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3590004B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103733798B (zh) * 2013-12-14 2016-08-17 柳州博实唯汽车科技有限公司 马蹄收获机
CN103733800A (zh) * 2013-12-14 2014-04-23 柳州博实唯汽车科技有限公司 马蹄收获机的滚筒机构
CN105993357B (zh) * 2016-05-13 2018-06-22 湖北工业大学 滚筒式马铃薯收获机
CN107306575B (zh) * 2017-06-06 2019-04-19 湖北工业大学 带导流槽的滚筒式马铃薯收获机阵列挖掘装置及挖掘方法
CN116724743B (zh) * 2023-05-25 2023-12-22 四川宜宾国家农业科技园区企业服务中心 一种竹笋挖掘装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002027813A (ja) 2002-01-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102145864B1 (ko) 지중 식물 수집기
CA2124819C (en) Vinous row crop harvesting apparatus and methods
KR100871106B1 (ko) 구근작물 수확기
JP6816865B2 (ja) 地下茎作物の掘り取り装置
JP6941854B2 (ja) 地下茎作物の掘り取り装置
JP3590004B2 (ja) 掘取機
JP3233607B2 (ja) 掘取機
KR102216837B1 (ko) 이물질을 자동으로 제거할 수 있는 벨트형 땅속 작물 수확기 및, 이에 구비되는 이물질 자동 제거 유닛
US3847225A (en) Peanut harvester
JP2975819B2 (ja) 収穫機
CN214015037U (zh) 一种马铃薯收割机用捡拾台总成
JP3177431B2 (ja) 長葱収穫機
GB1601478A (en) Root harvesters
KR102638831B1 (ko) 올방개 수확기
CN117099557B (zh) 一种胡萝卜切缨收获机
JP7274218B2 (ja) 農作物の除泥装置
KR960015941B1 (ko) 농경지 정리용 자갈 분리기
CN206149856U (zh) 一种离心高速滚笼式花生收获机
JPH0142983Y2 (ja)
US3821988A (en) Root and soil separating and windrowing apparatus
KR200366868Y1 (ko) 구근작물 수확기
KR960006488B1 (ko) 구근수확기의 채굴방법 및 장치
SU1142030A1 (ru) Картофелекопатель
JPH0418342Y2 (ja)
SU1143331A1 (ru) Картофелекопатель

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040518

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040625

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040727

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040818

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080827

Year of fee payment: 4

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080827

Year of fee payment: 4

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080827

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100827

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100827

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110827

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120827

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130827

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees