JP3588993B2 - ハイブリッド車の制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃機関および/または電動機を車両の推進源とするハイブリッド車の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術とその問題点】
エンジンの出力および/またはモーターの出力により車両を駆動するハイブリッド車が知られている。
【0003】
ところで、一般に、モーターのトルク制御に比べてエンジンの出力トルクを正確に制御することは難しい。ハイブリッド車において、エンジンとモーターの合計出力により車両を駆動する場合には、所要駆動力をエンジンとモーターに正確に分配する必要があるが、エンジンの出力トルクを正確に制御できないために、エンジン出力が大きすぎたり、小さすぎたりすることがあり、運転性能や燃費性能が低下するという問題がある。
【0004】
本発明の目的は、所要駆動力に応じて内燃機関と電動機の出力を正確に制御することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
(1) 請求項1の発明は、内燃機関と電動機との間に設けられて内燃機関から電動機への伝達トルクを制御可能な断続器を備え、電動機から変速機を介して駆動輪を駆動するハイブリッド車の制御装置であって、変速機の変速比と車速と車両の所要駆動力とに基づいて、電動機軸における目標トルクを演算する手段と、目標トルクに基づいて断続器の目標伝達トルクを決定する手段と、断続器の伝達トルクが目標伝達トルクとなるように断続器を制御する手段と、目標トルクから目標伝達トルクを減じて電動機の目標電動機トルクを決定する手段と、電動機の出力トルクが目標電動機トルクとなるように電動機を制御する手段とを備える。
(2) 請求項2のハイブリッド車の制御装置は、目標伝達トルク決定手段によって、目標トルクにローパスフィルター処理を施して目標伝達トルクを決定するようにしたものである。
(3) 請求項3のハイブリッド車の制御装置は、ローパスフィルターのカットオフ周波数を、内燃機関と断続器のトルク制御における応答性の低い方に応じて設定するようにしたものである。
(4) 請求項4のハイブリッド車の制御装置は、断続器の入力軸回転速度が出力軸回転速度よりも所定比だけ大きい回転速度となる内燃機関の目標回転速度を決定する手段と、内燃機関の回転速度が目標回転速度となるように内燃機関を制御する手段とを備える。
(5) 請求項5のハイブリッド車の制御装置は、断続器の入力軸回転速度が出力軸回転速度よりも所定量だけ大きい回転速度となる内燃機関の目標回転速度を決定する手段と、内燃機関の回転速度が目標回転速度となるように内燃機関を制御する手段とを備える。
(6) 請求項6のハイブリッド車の制御装置は、目標回転速度決定手段によって、目標トルクと目標伝達トルクとの差に応じて内燃機関の目標回転速度を決定するようにしたものである。
(7) 請求項7のハイブリッド車の制御装置は、目標回転速度決定手段によって、目標トルクと目標伝達トルクとの差が所定値以下になったら、断続器の入出力軸回転速度が同一となる内燃機関の目標回転速度を決定するようにしたものである。
(8) 請求項8のハイブリッド車の制御装置は、所要駆動力をアクセルペダルの踏み込み量に応じた値としたものである。
【0006】
【発明の効果】
(1) 請求項1の発明によれば、内燃機関と電動機との間に設けられて内燃機関から電動機への伝達トルクを制御可能な断続器を備え、電動機から変速機を介して駆動輪を駆動するハイブリッド車のパワートレインに対して、変速機の変速比と車速と車両の所要駆動力とに基づいて電動機軸における目標トルクを演算し、目標トルクに基づいて断続器の目標伝達トルクを決定し、断続器の伝達トルクが目標伝達トルクとなるように断続器を制御するとともに、目標トルクから目標伝達トルクを減じて電動機の目標電動機トルクを決定し、電動機の出力トルクが目標電動機トルクとなるように電動機を制御するようにしたので、所要駆動力に応じた電動機軸の目標トルクを内燃機関と電動機とに任意の割合で分配することができ、電動機軸のトルクを所要駆動力に応じて正確に制御することができる。
(2) 請求項2の発明によれば、電動機軸の目標トルクにローパスフィルター処理を施して目標伝達トルクを決定するようにしたので、目標トルクが急に増加しても目標伝達トルクは徐々に増加する。一方、目標電動機トルクは目標トルクから目標伝達トルクを減じて決定されるので、目標伝達トルクの立ち上がりが遅い分だけ目標電動機トルクが急に増加する。つまり、目標トルクが急に増加した過渡時には、応答が速い電動機がただちにトルクを出し、定常状態になってから、または目標トルクがゆっくり変化するときには、断続器により伝達トルクを制御しながら内燃機関がトルクを出すことになり、所要駆動力の増加に対して応答遅れなくトルク、すなわち駆動力を発生させることができる。
(3) 請求項3の発明によれば、ローパスフィルターのカットオフ周波数を、内燃機関と断続器のトルク制御における応答性の低い方に応じて設定するようにしたので、内燃機関や電動機の応答遅れによる駆動軸トルクの応答遅れをなくすことができる。
(4) 請求項4の発明によれば、断続器の入力軸回転速度が出力軸回転速度よりも所定比だけ大きい回転速度となる内燃機関の目標回転速度を決定し、内燃機関の回転速度が目標回転速度となるように内燃機関を制御するようにしたので、断続器の滑りと滑りによる発熱を最小限に抑制でき、断続器の長寿命化を図ることができる。
(5) 請求項5の発明によれば、断続器の入力軸回転速度が出力軸回転速度よりも所定量だけ大きい回転速度となる内燃機関の目標回転速度を決定し、内燃機関の回転速度が目標回転速度となるように内燃機関を制御するようにしたので、断続器の滑りと滑りによる発熱を最小限に抑制でき、断続器の長寿命化を図ることができる。
(6) 請求項6の発明によれば、目標トルクと目標伝達トルクとの差に応じて内燃機関の目標回転速度を決定するようにしたので、断続器の滑りと滑りによる発熱を最小限に抑制でき、断続器の長寿命化を図ることができる。
(7) 請求項7の発明によれば、目標トルクと目標伝達トルクとの差が所定値以下になったら、断続器の入出力軸回転速度が同一となる内燃機関の目標回転速度を決定するようにしたので、断続器の滑りによる損失を防ぐことができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明を、低負荷時にはシリーズ・ハイブリッド車両SHEVとして走行し、高負荷時には内燃機関で走行するシリーズ・パラレルハイブリッド車両SPHVに応用した一実施の形態を説明する。なお、本発明はシリーズ・パラレルハイブリッド車両SPHVに限定されず、走行中に内燃機関の機械出力と電動機の機械出力とをクラッチで切り換える方式のすべての車両に適用することができる。
【0008】
図1、図2に一実施の形態の構成を示す。なお、図中の太い実線は機械力の伝達経路を示し、太い破線は電力の伝達経路を示し、細い実線は制御線を示す。
この車両のパワートレインは、モーター1、エンジン2、クラッチ3、モーター4、変速機5,動力伝達機構6から構成される。モーター1の出力軸、エンジン2の出力軸およびクラッチ3の入力軸は互いに連結されており、また、クラッチ3の出力軸、モーター4の出力軸および変速機5の入力軸は互いに連結されている。クラッチ3の投入時はモーター1、エンジン2およびモーター4が車両の推進源となり、クラッチ3の解放時はモーター4のみが車両の推進源となる。
【0009】
モーター1および4には交流誘導電動機、交流同期電動機あるいは直流電動機などを用いることができる。また、エンジン2にはガソリン・エンジンやディーゼル・エンジンなどを用いることができる。クラッチ3はパウダークラッチであり、伝達トルクを調節することができる。なお、クラッチ3はパウダークラッチに限定されず、伝達トルクを制御できるものであればどのような断続器でもよい。変速機4はベルト式変速機CVTであり、変速比を無段階に調節することができる。なお、変速機4にギア式変速機を用いることもできる。
【0010】
モーター1、エンジン2、クラッチ3、モーター4および変速機5はそれぞれ、制御装置8〜12により駆動制御される。モーター1、4に交流電動機を用いる場合にはモーター制御装置8、11にインバーターを用い、モーター1、4の回生交流電力を直流電力に変換して高圧バッテリー14を充電するとともに、高圧バッテリー14の直流電力を交流電力に変換してモーター1、4へ供給する。モーター1、4に直流電動機を用いる場合にはモーター制御装置8、11にDC/DCコンバーターを用い、モーター1、4の回生直流電力を所定の電圧に調節して高圧バッテリー14を充電するとともに、高圧バッテリー14の直流電力を所定の電圧に調節してモーター1、4へ供給する。いずれの場合も、モーター制御装置8、11はモーター1、4の回転速度、出力トルクを制御することができる。
【0011】
エンジン制御装置9は各種アクチュエータや機器を備え、エンジン2の燃料噴射制御、点火制御、燃焼気筒数制御などを行う。クラッチ制御装置3はパウダークラッチ3の励磁電流を変えて伝達トルクを制御する。また、変速機制御装置12は変速機5の変速比を制御する。
【0012】
車両コントローラー13はマイクロコンピューターとその周辺部品から構成され、制御装置8〜12を制御して車両自体の動作、機能を制御する。車両コントローラー13には、図2に示すように、アクセルペダルの踏み込み量を検出するアクセルセンサー15、車両の走行速度を検出するための車速センサー16、エンジン2の回転速度を検出するための回転センサー17、エンジン2の冷却水温度を検出する温度センサー18、エンジン2のスロットルバルブ開度を検出するスロットル開度センサー19、EGRバルブ開度を検出するEGR開度センサー20、クラッチ3の出力軸回転速度を検出するための回転センサー21などが接続される。
【0013】
図3は、車両コントローラー13の駆動力制御を示す制御ブロック図である。
車両コントローラー13は、マイクロコンピューターのソフトウエア形態により13a〜13eの制御ブロックを備えている。目標駆動軸トルク演算部13aには、アクセルセンサー15からアクセルペダルの踏み込み量と、車速センサー16から車両の走行速度が入力される。アクセルペダルの踏み込み量は乗員の要求駆動力、すなわち車両の目標駆動力であり、目標駆動軸トルク演算部13aは目標駆動力と車速から駆動軸5aの目標トルクを演算する。
【0014】
目標クラッチ伝達トルク演算部13bは、目標駆動軸トルクと変速比とに基づいてパウダークラッチ3の目標伝達トルクを演算する。また、目標モータートルク演算部13cは、目標駆動軸トルクと、変速比と、目標クラッチ伝達トルクとに基づいてモーター4の目標トルクを演算する。
【0015】
図4は、目標駆動軸トルクをモーター4の出力軸4aに換算した目標トルク(実線)と、目標クラッチ伝達トルク(破線)と、目標モータートルク(一点鎖線)との関係を示す。
モーター軸4aに換算した目標トルクは、クラッチ3の伝達トルクとモーター4の出力トルクとの合計値により達成されるべき目標値であるから、目標クラッチ伝達トルクと目標モータートルクとの合計値がこの目標トルクにならなければならない。
【0016】
ところで、エンジン2の出力トルクの応答性はモーター4に比べると遅く、急激な目標トルクの変化に追従させるのは困難である。また、エンジン2の出力トルクを急激に変えると、燃費性能や排気浄化性能が悪化するため、目標トルクの急激な変化に対してはまずモーター4の出力トルクを追従させ、時間の経過とともに徐々にクラッチ3の伝達トルク、すなわちエンジン2の出力トルクに移行する。具体的には、図4に示すように、目標トルクが急に増加したときは、目標クラッチ伝達トルクを徐々に増加させ、目標トルクから目標クラッチ伝達トルクを減じた分を目標モータートルクとする。
【0017】
これにより、目標トルクが急に変化した過渡時には、応答が速いモーター4がトルクを出し、定常状態になってから、または目標トルクがゆっくり変化するときには、クラッチ3を介してエンジン2がトルクを出すことになり、乗員のアクセルペダル踏み込み操作に対して応答遅れなくトルク、すなわち駆動力を発生させることができ、運転性能を向上させることができる。
【0018】
目標クラッチ伝達トルクと目標モータートルクはそれぞれ、クラッチ制御装置10とモーター制御装置11へ出力される。クラッチ制御装置10は、クラッチ3の伝達トルクが目標クラッチ伝達トルクに一致するようにクラッチ3の励磁電流を調節し、クラッチ伝達トルクを制御する。一方、モーター制御装置11は、モーター4の出力トルクが目標モータートルクに一致するようにトルク制御を行う。
【0019】
また、目標回転速度演算部13dは、クラッチ3の出力軸3aの回転速度よりも所定の割合だけ大きい入力軸3bの目標回転速度、すなわちエンジン2の目標回転速度を演算する。クラッチ出力軸3aの回転速度をN[rpm]とすると、エンジン2の目標回転速度N*を、
【数1】
N*=N・(1+α) (α≧0) [rpm]
とする。
これにより、クラッチ3の滑りと滑りによる発熱を最小限に抑制でき、クラッチ3の長寿命化が図れる。
【0020】
なお、エンジン2の目標回転速度を、クラッチ出力軸3aの回転速度よりも所定量だけ大きい速度としても同様な効果が得られる。すなわち、
【数2】
N*=N+β (β≧0) [rpm]
【0021】
速度フィードバック制御演算部13eは、回転センサー17により検出されるエンジン2の回転速度をフィードバックし、回転速度検出値を目標回転速度に一致させるための目標スロットル開度を演算してエンジン制御装置9へ出力する。エンジン制御装置9は、目標スロットル開度にしたがってスロットルアクチュエータを制御する。
【0022】
−一実施の形態の変形例−
図5は一実施の形態の変形例の駆動制御を示す制御ブロック図である。なお、図3に示す機器および制御ブロックと同様な機能の機器および制御ブロックに対しては、同一の符号を付して相異点を中心に説明する。
上述した一実施の形態では、目標クラッチ伝達トルク演算部13bによって目標クラッチ伝達トルクの立ち上がりを遅くする例を示したが、この変形例では、目標クラッチ伝達トルク演算部13fの出力にローパスフィルター13gを設け、そのカットオフ周波数にエンジン2とクラッチ3のトルク制御における応答性の遅い方のカットオフ周波数を設定する。また、目標クラッチ伝達トルク演算部13fは、目標駆動軸トルク演算部13aからの目標駆動軸トルクを変速比によりクラッチ出力軸3a(=モーター出力軸4a)に換算して、クラッチ出力軸3aにおける目標トルクを演算し、ローパスフィルター3gへ出力する。
【0023】
ローパスフィルター3gへ入力された目標トルクは、図6に示すように、その立ち上がりが急峻であってもゆっくりとした立ち上がりに変更され、目標クラッチ伝達トルク(破線)としてクラッチ制御装置10へ出力される。また、目標モータートルク演算部13cは、目標トルク(実線)から目標クラッチ伝達トルク(破線)を減じて目標モータートルク(一点鎖線)を演算する。
【0024】
これにより、目標トルクが急に変化した過渡時には、応答が速いモーター4がトルクを出し、定常状態になってから、または目標トルクがゆっくり変化するときには、クラッチ3を介してエンジン2がトルクを出すことになり、乗員のアクセルペダル踏み込み操作に対して応答遅れなくトルク、すなわち駆動力を発生させることができ、運転性能を向上させることができる。
さらに、ローパスフィルター13gのカットオフ周波数を、エンジン2とクラッチ3のトルク制御における応答性の低い方に応じて設定するようにしたので、エンジン2とクラッチ3の応答遅れによる駆動軸トルクの応答遅れをなくすことができる。
【0025】
−発明の一実施の形態の他の変形例−
図7は一実施の形態の他の変形例の駆動制御を示す制御ブロック図である。なお、図3および図5に示す機器および制御ブロックと同様な機能の機器および制御ブロックに対しては同一の符号を付して、相異点を中心に説明する。
滑り回転速度演算部13hは、図6に示すように、クラッチ出力軸3a(=モーター出力軸4a)に換算した目標トルクと目標クラッチ伝達トルクとの差、すなわち目標モータートルクに応じたクラッチ3の滑り回転速度を演算する。つまり、目標トルクと目標クラッチ伝達トルクとの差が小さくなるほど(目標モータートルクが小さくなるほど)滑り回転速度を小さくし、差が所定値以下になったら滑り回転速度を0、つまり、クラッチ3の入出力軸の回転速度が同一になるようにする。目標回転速度演算部13iは、クラッチ出力軸3aの回転速度に滑り回転速度を加算してエンジン2の目標回転速度を演算する。なお、滑り回転速度はクラッチ入出力軸3a、3bの回転速度比により決定してもよいし、回転速度差により決定してもよい。
【0026】
このように、クラッチ出力軸3aの目標トルクと目標クラッチ伝達トルクとの差に応じてクラッチ3の滑り回転速度を設定し、差が小さくなるほど滑り回転速度を小さくし、所定差以下になったら滑り回転速度を0にしたので、クラッチ3の滑りと滑りによる発熱を最小限に抑制することができ、クラッチ3の長寿命化が図れる。
【0027】
以上の一実施の形態の構成において、エンジン2が内燃機関を、モーター4が電動機を、クラッチ3が断続器を、変速機5が変速機を、車両コントローラー13が目標トルク演算手段、目標伝達トルク決定手段、目標電動機トルク決定手段および目標回転速度決定手段を、クラッチ制御装置10が断続器制御手段を、モーター制御装置11が電動機制御手段を、車両コントローラー13およびエンジン制御装置9が内燃機関制御手段をそれぞれ構成する。
【0028】
なお、上述した一実施の形態とその変形例では、エンジン2の出力軸がクラッチ3の入力軸に直結され、クラッチ3の出力軸がモーター4の出力軸に直結されたパワートレインを例にあげて説明したが、各機器がギアを介して直結されたパワートレインに対しても本発明を応用できる。その場合には、ギア比により各軸のトルクを演算すればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施の形態の構成を示す図である。
【図2】図1に続く、一実施の形態の構成を示す図である。
【図3】一実施の形態の駆動力制御を示す制御ブロック図である。
【図4】目標トルク、目標モータートルクおよび目標クラッチ伝達トルクの時間変化を示す図である。
【図5】一実施の形態の変形例の駆動力制御を示す制御ブロック図である。
【図6】一実施の形態の変形例の目標トルク、目標モータートルクおよび目標クラッチ伝達トルクの時間変化を示す図である。
【図7】一実施の形態の他の変形例の駆動力制御を示す制御ブロック図である。
【符号の説明】
1,4 モーター
2 エンジン
3 クラッチ
5 変速機
6 動力伝達機構
7 駆動輪
8,11 モーター制御装置
9 エンジン制御装置
10 クラッチ制御装置
12 変速機制御装置
13,13A,13B 車両コントローラー
13a 目標駆動軸トルク演算部
13b,13f 目標クラッチ伝達トルク演算部
13c 目標モータートルク演算部
13d,13i 目標回転速度演算部
13e 速度フィードバック制御演算部
13g ローパスフィルター
13h 滑り回転速度演算部
14 高圧バッテリー
15 アクセル開度センサー
16 車速センサー
17 エンジン回転センサー
18 エンジン冷却水温度センサー
19 スロットルバルブ開度センサー
20 EGRバルブ開度センサー
21 クラッチ出力軸回転センサー

Claims (8)

  1. 内燃機関と電動機との間に設けられて前記内燃機関から前記電動機への伝達トルクを制御可能な断続器を備え、前記電動機から変速機を介して駆動輪を駆動するハイブリッド車の制御装置であって、
    前記変速機の変速比と車速と車両の所要駆動力とに基づいて、前記電動機軸における目標トルクを演算する手段と、
    前記目標トルクに基づいて前記断続器の目標伝達トルクを決定する手段と、
    前記断続器の伝達トルクが前記目標伝達トルクとなるように前記断続器を制御する手段と、
    前記目標トルクから前記目標伝達トルクを減じて前記電動機の目標電動機トルクを決定する手段と、
    前記電動機の出力トルクが前記目標電動機トルクとなるように前記電動機を制御する手段とを備えることを特徴とするハイブリッド車の制御装置。
  2. 請求項1に記載のハイブリッド車の制御装置において、
    前記目標伝達トルク決定手段は、前記目標トルクにローパスフィルター処理を施して目標伝達トルクを決定することを特徴とするハイブリッド車の制御装置。
  3. 請求項2に記載のハイブリッド車の制御装置において、
    前記ローパスフィルターのカットオフ周波数を、前記内燃機関と前記断続器のトルク制御における応答性の低い方に応じて設定することを特徴とするハイブリッド車の制御装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかの項に記載のハイブリッド車の制御装置において、
    前記断続器の入力軸回転速度が出力軸回転速度よりも所定比だけ大きい回転速度となる前記内燃機関の目標回転速度を決定する手段と、
    前記内燃機関の回転速度が前記目標回転速度となるように前記内燃機関を制御する手段とを備えることを特徴とするハイブリッド車の制御装置。
  5. 請求項1〜3のいずれかの項に記載のハイブリッド車の制御装置において、
    前記断続器の入力軸回転速度が出力軸回転速度よりも所定量だけ大きい回転速度となる前記内燃機関の目標回転速度を決定する手段と、
    前記内燃機関の回転速度が前記目標回転速度となるように前記内燃機関を制御する手段とを備えることを特徴とするハイブリッド車の制御装置。
  6. 請求項4または請求項5に記載のハイブリッド車の制御装置において、
    前記目標回転速度決定手段は、前記目標トルクと前記目標伝達トルクとの差に応じて前記内燃機関の目標回転速度を決定することを特徴とするハイブリッド車の制御装置。
  7. 請求項6に記載のハイブリッド車の制御装置において、
    前記目標回転速度決定手段は、前記目標トルクと前記目標伝達トルクとの差が所定値以下になったら、前記断続器の入出力軸回転速度が同一となる前記内燃機関の目標回転速度を決定することを特徴とするハイブリッド車の制御装置。
  8. 請求項1〜7のいずれかの項に記載のハイブリッド車の制御装置において、
    前記所要駆動力はアクセルペダルの踏み込み量に応じた値であることを特徴とするハイブリッド車の制御装置。
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