JP3588721B2 - Belt-type continuously variable transmission - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はベルト式無段変速装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種無段変速装置は例えば特開平5−44802号公報や特開2000−94207号公報に開示されているものがある。つまり互いに対向して伝動ベルトに接触する一対のプーリ部分を近接及び離間操作可能な第1割プーリ及び第2割プーリを、伝動上手側及び伝動下手側に配置されベルト式の無段変速装置において、第1及び第2割プーリを操作する変速操作連動機構を備えている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ベルト式の無段変速装置において、互いに対向して伝動Vベルトに接触するVプーリを構成する一対の分割プーリ部分の近接及び離間操作する変速操作連動機構は、各分割プーリを支える軸間や、巻掛けられているベルト間の隙間を縫って連結部材を配置し、その上出力側の回転速度を維持する連結部材の位置保持機構等が必要となり装置が複雑であった。
【0004】
本発明は、かかる点に鑑みて成されたものであり、その目的とするところは、互いに対向して伝動Vベルトに接触する一対のプーリ部分の近接及び離間操作可能な、複雑でない変速操作連動機構を容易に操作でき、かつ出力側の回転速度を維持する連結部材の位置保持機構等が不要となる、ベルト式無段変速装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、第1の発明は一対の支持ケース14に支持される、入力軸19及び出力軸20を平行に設け、支持ケース14内に支持されている入力軸19の部分に第1の分割プーリ21と第2の分割プーリ22とを配設し、支持ケース14内に支持されている出力軸20の部分に嵌合され、一端に大径部16bを有する中空軸16aと、この中空軸16aに嵌合された第3の分割プーリ23と第4の分割プーリ24とよりなる複軸部16を配設し、前記第1の分割プーリ21と前記第3の分割プーリ23との間に第1のVベルト26を、前記第2の分割プーリ22と前記第4の分割プーリ24との間に第2のVベルト27を各々巻掛けてなるベルト伝動部15と、出力軸20に嵌合され、前記複軸部16の第4の分割プーリ24のボス部上に一体形成されたかさ歯車(太陽歯車)120を含み前記ベルト伝動部15と連動する遊星歯車部17と、前記入力軸19の一端部に配置された速度設定部18とより成るベルト式無段変速装置10において、
【0007】
前記ベルト伝動部15は、入力軸19上に隣接して第1の分割プーリ21と第2の分割プーリ22とを配設し、第1の分割プーリ21は第1aのプーリ部分21aと第1bのプーリ部分21bとよりなり、第2の分割プーリ22は第2aのプーリ部分22aと第2bのプーリ部分22bとよりなり、一端部に第1bのプーリ部分を形成し、他端部に第2aのプーリ部分22aを形成する共通ボス部28を前記入力軸19に一体に設け、
【0008】
前記入力軸19の軸中心に平行かつ所定距離に第2bのプーリ部分22bのボス部と、共通ボス部28と、第1aのプーリ部分21aのボス部とに一対の通し穴を設け、前記第2bのプーリ部分22bのボス部の一対の通し穴22cと、前記共通ボス部28の一対の通し穴28cとに、中心穴を有する一対の段付きカラー29を緩装させ、この段付きカラー29先端部を前記第1aのプーリ部分21aのボス部の一対の通し穴21c周縁部に当接させ、前記第1aのプーリ部分21aのボス部の一対の通し穴21cから前記一対の段付きカラー29の中心穴に向けて各々一対のボルト30を貫装させて各々前記一対の段付きカラー29の頭部にてナット32により固定し、この段付きカラー29の首下長さが、初めに前記第1の分割プーリ21のプーリ溝先端近傍に第1のVベルトを、前記第2の分割プーリ22のプーリ溝底部近傍に第2のVベルトを各々巻掛け、
【0009】
次に速度設定部18に連動して第1aのプーリ部分21aが下方に移動すると共通ボス部28の穴28cに緩装してある段付カラ29を介して第2bのプーリ部分22bも同時に下方に移動することにより、第1分割プーリ21のベルト溝底部に第1のVベルト26が巻掛けられ、第2分割プーリ22のベルト溝先端部に第2のVベルト27が巻掛けらることが可能な、段付きカラー29の首下長さを有するベルト伝動部15を含むことを特徴とするベルト式無段変速装置10である。
【0010】
第2の発明において、前記速度設定部18は、入力軸19に設けられている第1の分割プーリ21を構成する第1aのプーリ部分21aのボス部に、横断貫通する穴を穿設し、この穴に薄型平行ピン36を貫装させ両端部にてかしめ、この薄型平行ピン36は、入力軸19を横断貫通し穿設された長穴35に貫装案内され、更に入力軸19の下端部から軸心に沿って穿たれた穴38内に、摺動自在に嵌装された移動ピン37の長手方向の中央部よりやや上方端寄りに、横断貫通し穿設された長穴37aをも貫装し、この第1aのプーリ部分21aのボス部と、移動ピン37とを薄型平行ピン36により係合させ、移動ピン37の上下方向の移動に連動して、前記第1aのプーリ部分21aと前記一対の段付カラー29と前記一対のボルト30とを介して前記第2bのプーリ部分22bとを、同時に上下方向に移動可能に設け、
【0011】
下方に延在した前記移動ピン37の下方端部に、段付部が設けられ、その段付部にスラスト受け円板78と段付カラー79を挿入し、ねじにて固着し、このスラスト受け円板78を上下から鋼球84を挟んで上下対称的にドーナツ型小円板83にて挟持し、スラスト軸受87を形成し、ドーナツ円盤状の支持部材75の中央部に設けた凹部にスラスト軸受87を嵌装し、ドーナツ型押え円板85を介して小ねじ86にて保持し、
【0012】
前記入力軸19の下端部に設けた軸受を前記支持ケース14に取付ける軸受カバー40の外側面に凸状部59を設け、外周部に、ウォーム62と噛合うウォーム歯車部61aを有し、内周部に、一対の小歯車64と噛合う内歯車63を有するドーナツ型のウォーム歯車61を設け、このドーナツ型のウォーム歯車61の側面凹状部を軸受カバー40の外側面の凸状部59に回動自在に緩装し、その外側に速度設定部カバー68を設け、前記内歯車63と噛合う前記一対の小歯車64の一方の軸端は軸受カバー40の外側面の凸状部59に穿たれた一対の穴66回動自在に支持され、他方の軸は中間部に雄ねじ74を形成し、前記ドーナツ円盤状の支持部材75に設けられた一対の雌ねじに螺合し貫装し、更に延在する他方の軸の下側軸端部に設けられた段付部はブシュ65と一緒に、前記速度設定部カバー68の下端面部に穿たれた一対の穴69、69に嵌めこまれて回動自在に支持され、前記速度設定部カバー68内に前記ドーナツ円盤状の支持部材75を平行移動可能に支持し、
【0013】
前記ウォーム歯車61と噛合う前記ウォーム62は、ウォーム取付け部材89により前記支持ケース14の下側面と速度設定部カバー68の左側面とに取付けられ、そしてウォーム62の手前側に延在している軸部62aに直結され、前記出力軸20、ひいては、ボール盤1の主軸4の回転数を決定する調整ハンドル13が設けられ、この調整ハンドル13を回すことによるウォーム歯車61の回転と、ドーナツ円盤状の支持部材75を平行移動と、移動ピン37の移動とにより、前記第1aのプーリ部分21aと前記一対の段付カラー29と前記一対のボルト30とを介して前記第2bのプーリ部分22bとを、同時に上下同一方向に移動可能とし、ベルト伝動部15の速度変更可能とする速度設定部18を含むことを特徴とするベルト式無段変速装置である。
【0014】
【作用】
本発明によれば、速度設定部18により、第1aのプーリ部分21aが互いに対向配置された第1bのプーリ部分21bに対し近付いたり遠退いたりでき、それに連動して第2bのプーリ部分22bを、第2aのプーリ部分22aに対して、逆に遠退いたり近付いたりできる構造になっている。即ち、速度設定部18により、第1aのプーリ部分21aと第2bのプーリ部分22bとが、一対の段付カラー29と一対のボルト30とにより、連動して移動可能な構造となっている。更に速度設定部18がウォーム62とウォーム歯車61との噛合わせを用いているのでいわゆるウォームの自動締りの効果が作用して、設定した主軸4の回転数は、調整ハンドル13を操作して回さない限り変化することがない。つまり特別の構造や操作を用いなくとも、簡単な構造と容易な操作で確実な速度設定の維持が可能である。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0016】
図1は、ベルト式無段変速装置10を適用したボール盤1の左前方斜視図を示す。図2は、図1の反対側からのベルト式無段変速装置10を適用したボール盤1の右後方斜視図を示す。ボール盤1は、台盤(図示せず)上に、鉛直方向に伸びる支柱2が設けられている。支柱2の上方にはベルト式無段変速装置10が設けられている。ベルト式無段変速装置10の後方にモータ11が、前方にスライダ3が設けられている。スライダ3の中程には移動レバー5が、下部には主軸4が設けられており、主軸4の下端にはドリル7を保持したチャック6が設けられている。移動レバー5は回動自在に設けられ、移動レバー5を矢印方向に回動させると、主軸4がドリル7と共に下向き矢印方向に移動降下する。移動レバー5の回動を止め、上方に戻せば主軸4、チャック6及びドリル7は元の位置に保持される。(実際には図示しない復帰ばね力により自動的に元の位置に復帰する様になっている。)
【0017】
モータ11の回転駆動力は入力ベルト129からベルト式無段変速装置10を介して、出力ベルト130を経て、スライダ3の主軸4に伝達され、この主軸4の先端のチャック6に保持されたドリル7を回転させ、移動レバー5を矢印方向に回動させて、ドリル7を下向き矢印方向に移動降下させることにより、被加工部品(図示せず)に穴あけ加工を施すことができるように成っている。ベルト式無段変速装置10の入力軸19の下方部に主軸4の回転数を決定する調整ハンドル13が設けられている。尚、図1の一点鎖線で示されているのは回転するプーリとベルトに巻き込まれるのを防止し、安全を確保するために支持ケース14に止めつけられるベルトカバー9である。
【0018】
図3は、出力軸20が高速回転状態のベルト式無段変速装置10の縦断正面図を、図4は、出力軸20が低速回転状態のベルト式無段変速装置10の縦断正面図を夫々示す。ベルト式無段変速装置10は一対の支持ケース14に支持される、入力軸19及び出力軸20を平行に設け、支持ケース14内に支持されている入力軸19の部分に第1の分割プーリ21と第2の分割プーリ22とを配設し、支持ケース14内に支持されている出力軸20の部分に嵌合され、一端に大径部16bを有する中空軸16aと、この中空軸16aに嵌合された第3の分割プーリ23と第4の分割プーリ24とよりなる複軸部16を配設し、前記第1の分割プーリ21と前記第3の分割プーリ23との間に第1のVベルト26を、前記第2の分割プーリ22と前記第4の分割プーリ24との間に第2のVベルト27を、各々巻掛けてなるベルト伝動部15を配設し、出力軸20にキー結合されたかさ歯車127と、前記複軸部16の第4の分割プーリ24のボス部上に一体形成されたかさ歯車(太陽歯車)120を含み前記ベルト伝動部15と連動する遊星歯車部17と、前記入力軸19の一端部に配置された速度設定部18とより成ることを特徴とするベルト式無段変速装置10である。
【0019】
更に、このベルト式無段変速装置10の構造について詳述する。図1に示すように、一対の支持ケース内に平行に入力軸19と出力軸20が支持されている。入力軸19の中間部には第1の分割プーリ21は、第1aのプーリ部分21aと第1bプーリ部分21bとにより成り、第2の分割プーリ22は、第2aのプーリ部分22aと第2bのプーリ部分22bとにより成る。そして第1の分割プーリ21の第1bのプーリ部分21bと、第2の分割プーリ22の第2aのプーリ部分22aとは共通ボス部28を含めて入力軸19と一体に形成されている。
【0020】
そして、第1の分割プーリ21の第1aのプーリ部分21aのボス部には、入力軸19に平行な一対の穴21cを設け、第1bのプーリ部分21b及び第2aのプーリ部分22aとが一体形成されている共通ボス部28にも一対の穴28cを設け、第2bのプーリ部分22bのボス部にも一対の穴22cを設け、これらの各穴は一直線上になるように設けられ、これらの穴に貫通させて共通の一対のボルト30を設け、そしてこのボルト30に各一対の段付カラ29と、皿ばね座金31と、ナット32とを用いて組み付けられる。この時、一対の段付カラ29の端部は第1aのプーリ部分21aの上側端面(第1bのプーリ部分21b側に面している端面)に当接して設けられている。
【0021】
第1の分割プーリ21の第1aのプーリ部分21aと第1bのプーリ部分21b同士が、同様に第2の分割プーリ22の第2aのプーリ部分22aと第2bのプーリ部分22b同士が、相互に円周方向の位置ずれ防止構造とされている。そのために第1のVベルト26と第1の分割プーリ21との間の無駄なスリップや振動等は発生せず静粛回転を確保でき、かつ第1のVベルト26の損傷等が防止できVベルトの長寿命化が図れる。同様に第2のVベルト27と第2の分割プーリ22との間の無駄なスリップや振動等は発生せず静粛回転を確保でき、かつ第2のVベルト27の損傷等が防止できVベルトの長寿命化が図れる。
【0022】
ところで、一対の段付カラー29が貫通している共通ボス部28に設けられている一対の穴28cの径と、第2bのプーリ部分22bの一対の穴22cの径とは、一対の段付カラー29の外径に遊嵌し、摺動自在の寸法関係となっている。これにより後述する速度設定部18により、第1aのプーリ部分21aが互いに対向配置された第1bのプーリ部分21bに対し近付いたり遠退いたりでき、それに連動して第2bのプーリ部分22bを、第2aのプーリ部分22aに対して、逆に遠退いたり近付いたりできる構造になっている。即ち、速度設定部18により、第1aのプーリ部分21aと第2bのプーリ部分22bとが、一対の段付カラー29と一対のボルト30とにより、連動して同時に移動可能な構造となっている。
【0023】
前記したように第1の分割プーリ21においては、第1aのプーリ部分21aと第1bのプーリ部分21bとは、一対のボルト30と共通ボス部28に貫通する一対の段付カラー29を介して、入力軸19の軸心方向に摺動自在に、かつ円周方向には位置ずれすることなく構成されている。同様に、第2の分割プーリ22においても、第2bのプーリ部分21bのボス部と、第2aのプーリ部分22aとの共通ボス部28とを前記一対の段付カラー29を介して双方のボス部を貫通する前記一対のボルト30により、入力軸19の軸心方向に摺動自在に、かつ円周方向の位置ずれ防止を図ってある。それは第2の分割プーリ22において、第2bのプーリ部分22bのボス部と入力軸19とはキー又はスプライン結合33で軸方向に摺動自在となっている。これら第1の分割プーリ21、第2の分割プーリ22の軸方向の摺動は後述する速度設定部18の操作と、各々各プーリに巻掛けられている第1のVベルト26と、第2のVベルト27との張力に助けられて引起される。
【0024】
ここで入力軸19について述べる。図3において、一対の支持ケース14内の右上方部において、入力軸19はその上側端部近傍の段付部に内輪を当接させた2個並列の玉軸受39,39を軸受カバー41に外輪を保持させて支持ケース14の上面にねじ42で止めつけて、入力軸19の上端部を回動自在に支持している。同様に入力軸19の下側端部近傍の段付部に、内輪を当接させた2個並列の玉軸受39、39を軸受カバー40に外輪を保持させて、下側の支持ケース14の下面にねじ42で止めつけて、入力軸19の下端部を回動自在に支持している。
【0025】
そして入力軸19において、上側、下側の2個並列の玉軸受39,39の外側に座金44、皿ばね座金45、ナット46の順に組み付けられ、夫々2個並列の玉軸受39,39の内輪を入力軸19に固定している。更に入力軸19は上側先端近傍に設けられているナット46の外側に延在していて、いま一つ別のやや外形を小さくした段付部を設けてあり、そこに座金48を突き当てて組込み、更にその外側に重ねて入力プーリ49と、座金48と、皿ばね座金50と、ナット51とを、この順に入力軸19の上端部に組付けられ固定されている。入力プーリ49には入力ベルト129を巻掛けてモータ11からの回転駆動力を伝動している。尚,入力プーリ49は図示しないキー結合で入力軸19に固着されているものとする。
【0026】
次に出力軸20について述べる。図3を参照して、一対の支持カバー14内の左上方部において、出力軸20は、支持ケース14に支持されている近傍に設けた段部100の上側に、2個並列の玉軸受39、39を、更に外側に座金44、皿ばね座金45を組込み、更に端部近傍に設けた雌ねじにナット46を組込み、2個並列の玉軸受39、39を入力軸19に固着している。そして、この2個並列の玉軸受39、39の一方の外輪を支持ケース14の上面部に、他方の外輪を軸受カバー41に当接させて軸受カバー41を用いて、ばね座金付ねじ42にて支持ケース14の上面部に、出力軸20の上端部を回転自在に支持している。
【0027】
同様に支持ケース14内の左下方部において、出力軸20は、下方端近傍に第1の段付部20aを設け、第1の段付部20aから下方に座金53、2個並列の玉軸受54、54、更にその外側に座金53、皿ばね座金55を組込み、更に軸端部に設けた雌ねじにナット56を組込み、2個並列の玉軸受54、54を出力軸20の下方端近傍に固着している。そして、この2個並列の玉軸受54、54の一方の外輪を支持ケース14の下面部に、他方の外輪を軸受カバー57に当接させて、軸受カバー57をばね座金付ねじ42にて支持ケース14の下面に回転自在に支持している。
【0028】
更に出力軸20は上側先端近傍に設けられているナット46の外側に延在していて、いま一つ別のやや外径を小さくした段付部を設けてあり、そこに座金48を突き当てて組込み、更にその外側に重ねて出力プーリ52と、座金48と、皿ばね座金50と、ナット51とを、この順に組付け固定されている。出力プーリ52には、出力ベルト130を巻掛けて、加工材質に適合した回転速度に変速して、スライダ3の主軸4に伝動し、ドリル7を回転駆動させることが出来る。尚,出力プーリ52は図示しないキー結合で出力軸20に固着されているものとする。
【0029】
次に速度設定部18の動作に連動する入力軸19に設けられている第1の分割プーリ21と第2の分割プーリ22の関係を説明する。第1の分割プーリ21は、第1aのプーリ部分21aと、これに相対向する第1bのプーリ部分21bとにより構成されており、第1aのプーリ部分21aと第1bのプーリ部分21bとは、そのボス部に穿設された入力軸19の軸心方向に平行な一対の穴に通したボルト30により、円周方向の相対的な位置ずれは防止されている。
【0030】
すなわち、第1aのプーリ部分21aのボス部には、入力軸19の軸心から所定の距離、かつ平行にボルト30の嵌合し得る一対の穴21cが穿設され、そして第1bのプーリ部分21bにおいては第2aのプーリ部分22aとの共通ボス部28を形成し、そこに入力軸19の軸心から所定の距離、かつ平行に段付カラー29(中心貫通穴にボルト30挿入可能及び頭付き)が、緩挿し得る一対の穴28cが穿設され、同様に第2bのプーリ部分22bのボス部には、入力軸19の軸心から所定の距離、かつ平行に段付カラー29が緩挿し得る一対の穴22cが穿設され、各一対の穴21cと、28cと、22cとの穴中心同士が、この順序で一直線上に並ぶように成っている。
【0031】
ここで第1aのプーリ部分21aのボス部の穴21cからボルト30を嵌挿させ、第2bのプーリ部分22bのボス部の穴22cから共通ボス部28の穴28cへと段付カラー29を緩挿させ、段付カラー29の端部を前記第1aのプーリ部分21aのボス部の穴21c周りに当接させ、前記ボルト30を段付カラー29の穴に嵌挿させ、段付カラー29の頭部分で皿ばね座金31とナット32を用いてボルト30にて固着する。段付カラー29の首下長さは、共通ボス部28の長さと第2bのプーリ部分22bのボス部の長さとを足した長さよりも長く設定されている。この段付カラー29の首下長さは、第1の分割プーリ21のベルト溝先端部に第1のVベルト26が巻掛けられ、第2の分割プーリ22のベルト溝底部に第2のVベルト27が巻掛けられた状態を維持できる長さであり、または逆に第1の分割プーリ21のベルト溝底部に第1のVベルト26が巻掛けられ、第2の分割プーリ22のベルト溝先端部に第2のVベルト27が巻掛けられた状態を維持できる長さでもある。
【0032】
そして速度設定部18の動作に連動して第1の分割プーリ21の第1aのプーリ部分21aが入力軸19上を図3の状態から図4の状態、すなわち第1aのプーリ部分21aが下方に移動すると共通ボス部28の一対の穴28cに緩装した一対の段付カラー29を介して第2の分割プーリ22の第2bのプーリ部分22bを同時に下方に移動させる。この時、第1の分割プーリ21のベルト溝底部に第1のVベルト26が巻掛けられ、第2の分割プーリ22のベルト溝先端部に第2のVベルト27が巻掛けられた状態と成る。即ち、速度設定部18の動作に連動して、第1の分割プーリ21の第1aのプーリ部分21aが下方に移動すると、一対の段付カラー29と一対のボルト30により、第2の分割プーリ22の第2bのプーリ部分22bを同時に下方に連動させる。これにより、第1のVベルト26と第2のVベルと27とが連動して同時に、その巻掛け状態を、図4の低速回転状態に移動する。そして、この逆の状態、すなわち速度設定部18の動作に連動して第1の分割プーリ21の第1aのプーリ部分21aと第2の分割プーリ22の第2bのプーリ部分22bとが入力軸19上を図4の状態から図3の状態に同時に移動することも可能である。即ち、速度設定部18の動作に連動して、第1の分割プーリ22の第1aのプーリ部分21aが上方に移動すると、一対の段付カラー29と一対のボルト30により、第2の分割プーリ22の第2bのプーリ部分22bを同時に上方に連動させる。これにより、第1のVベルト26と第2のVベルと27とが連動して同時に、その巻掛け状態を、図4の状態から図3の高速回転状態に移動出来る。
【0033】
次に速度設定部18の説明をする。入力軸19に設けられている第1の分割プーリ21を構成する第1aのプーリ部分21aのボス部に、横断貫通する穴を穿設し、この穴に薄型平行ピン36を貫装させ、更にこの薄型平行ピン36は延設され、入力軸19を横断貫通し穿設された長穴35をも貫装し、更に入力軸19の下端部から軸心に沿って穿たれた穴38内に、摺動自在に嵌装された移動ピン37の長手方向の中央部よりやや上方端寄りに、横断貫通し穿設された長穴37aをも貫装し、第1aのプーリ部分21aのボス部の反対側に横断貫通された穴をも貫装し、この第1aのプーリ部分21aのボス部を横断貫通した穴の両端のかしめ部で薄型平行ピン36の両端部はかしめられ抜け止めを施してある。これにより移動ピン37の上下方向の移動に連動して、第1aのプーリ部分21aと段付カラー29を介して第2bのプーリ部分22bとを、同時に上下方向に移動可能とする。このかしめ部では接着やロー付けや溶接等その他の固定手段で抜け止めを施してよい。ところで図3の引き出し線36aは薄型平行ピン36の断面形状を示す。
【0034】
さて、図3,図4,図5を参照すると、入力軸19の下端部を支持ケース14に取付け支持している軸受カバー40の下方外側面には、入力軸19を支持する下側の2個並列の玉軸受39、39を内側凹部に収納し、その外側面を凸状部59に形成し、この凸状部59の外周面に断面クランク状のリングブシュ60を介してウォーム歯車61の側面を凹部として、凸状部59に回動自在に嵌合している。そして、このウォーム歯車61は又ドーナツ型を成し、外周はウォーム62と噛合うウォーム歯車部61aを形成し、内周には内歯車63を形成していて、下記する一対の小歯車64、64と噛合っている。軸受カバ40の中心部には入力軸19への干渉防止用穴を設け、内側に2個並列の玉軸受39,39の外輪部を保持している。その入力軸19への干渉防止用穴周縁部に対称的に一対の小歯車64、64の上端面側の軸を穴66にブシュ65を介して配置し、回動自在に支持され、小歯車64、64は前記内歯車63と互いに噛合っている。
【0035】
更に詳述すれば、前記一対の小歯車64、64の上下両側面部に軸部を延在して設け、この上下に延在して設けた軸端部に形成した段付部にブシュ65、65を設け、一方の上側軸端部は前記のごとくブシュ65と一緒に、前記軸受カバー40の凸状部59に穿たれた一対の穴66、66に嵌めこまれており、他方の軸は中間部に雄ねじ74を形成し、ドーナツ円盤状の支持部材75に設けられた一対の雌ねじに螺合され貫装され、下側軸端部の段付部はブシュ65と一緒に、速度設定部カバー68の下端面部に穿たれた一対の穴69、69に嵌めこまれて回動自在に支持されている。尚、速度設定部カバー68の下端面部に穿たれた一対の穴69、69の間の中央部には前記移動ピン37の移動持にその下端部との干渉防止用に穴70が設けられている。
【0036】
そして速度設定部カバー68の左方側面にはウォーム62と噛合うウォーム歯車61との干渉防止穴73が設けられている。また速度設定部カバー68の内部にはリング状凸部71と、そのリング状凸部71に断面逆L字状ブシュ72を被せて設けて、ウォーム歯車61の側面凹状部が軸受カバー40の凸状部59から外れないように、かつ回動自在に速度設定部カバー68を支持ケース14に、ばね座金付ねじ42で取付けている。
図3,図4,図5を参照すると、速度設定カバー68を支持ケース14に取付けるばね座金付ねじ42は1箇所しか図示されていないが実際には複数本で確実に固定している。
【0037】
図5は速度設定部18の下端部拡大図を示す。図5に基づいて速度設定部18の移動ピン37下端部近傍を説明する。前記したように入力軸19下端部には、軸心に沿って下方端部から穿たれた穴38内に、移動ピン37が上下方向に摺動自在に嵌装されている。そして、前記したように移動ピン37の上方部では入力軸19の長穴35に貫装し案内され、第2aのプーリ部分21aのボス部のかしめ部で両端が固着された薄型平行ピン36が、移動ピン37の長穴37aをも貫装していて、移動ピン37の上下方向の移動に連動して、第1aのプーリ部分21aと段付カラー29を介して第2bのプーリ部分22bをも、同時に上下方向に移動するのである。
【0038】
ところで軸受カバー40と速度設定部カバー68とに支持され、内歯車63と噛合っている一対の小歯車64、64の下側軸部には、各々歯車本体とブシュ65の中間部に雄ねじ74を形成し、この一対の雄ねじ74がドーナツ円板状の支持部材75を入力軸19の方向と平行に貫いて設けられた一対の雌ねじ76に噛合している。すなわち、一対の小歯車64、64によりドーナツ円板状の支持部材75を水平に支持し平行移動可能にしている。
【0039】
ドーナツ円板状の支持部材75の中心部には、前記入力軸19の下端部から突出延在している前記移動ピン37との干渉防止用の穴77が設けられている。移動ピン37の下端部近傍に段付部が設けられ、その段付部にスラスト受け円板78と段付カラー79を挿入し、更に移動ピン37の下方先端部に設けてある雄ねじに、座金80とナット81を用いて、段付カラー79を介してスラスト受け円板78を固着している。
【0040】
更に図5を参照すると、一対の小歯車64に水平に支持されている前記ドーナツ円板状の支持部材75の中央部に設けられている穴77の下面側には、大径と小径の2段階の座繰りを設け、小径の座繰りにはドーナツ型小円板83が、鋼球84を前記移動ピン37に固着されている前記円板78との間に挟んで設けられている。そして円板78の下面側にも上面側と同様に鋼球84を挟んでドーナツ型小円板83が設けられている。そしてこの下側のドーナツ型小円板83の外表面を、更に別のドーナツ型押さえ円板85が大径の座繰りに小ねじ86、86にて取付けられている。このようにして、前記移動ピン37に固着されている円板78を上下から鋼球84を挟んで上下対称的にドーナツ型小円板83にて支持してスラスト軸受87を形成している。このスラスト軸受87にて上下方向に移動する移動ピン37の下端部において、その回転力とスラスト荷重とを支承している。
【0041】
ところでウォーム62を時計方向又は反時計方向のいずれかに回転させることにより噛合しているウォーム歯車61を回転させ、これにより必然的に内歯車63を回転させ、噛合う一対の小歯車64を時計方向又は反時計方向いずれかに回転させる。この一対の小歯車64の回転により、雄ねじ74に嵌合した雌ねじ76により、ドーナツ円板状の支持部材75を水平状態を保ったまま、上下方向に移動させることができる。すなわちスラスト軸受87と移動ピン37を介して、入力軸19に設けられた長穴35に案内された薄型平行ピン36を介して第1の分割プーリ21の第1aのプーリ部分21aと第2の分割プーリ22の第2bのプーリ部分22bが上方又は下方のいずれかの方向に移動することとなる。
【0042】
このことは、第1の分割プーリ21を構成する第1aのプーリ部分21aと第1bのプーリ部分21bの間隔を拡大する方向に移動する時には、第2の分割プーリ22を構成する第2aのプーリ部分22aと第2bのプーリ部分22bとの間隔を狭める方向に移動する。逆に第1の分割プーリ21の間隔を狭める方向に移動する時には、第2の分割プーリ22の間隔を拡大する方向に移動することを意味している。
【0043】
次に調整ハンドル13の取付構造の一例を説明する。当然、この調整ハンドル13の構造は種々の形態が考えられ、本発明は実施形態に限定されるものではない。
ウォーム歯車61と噛合うウォーム62は、図示しない軸受等により水平に支持されている。ウォーム取付け部材89により支持ケース14の下側面と速度設定部カバー68の左側面とに、ばね座金付ねじ42にて取付けてある。そしてウォーム62の手前側に延在している軸部62aに直結されて、ベルト式無段変速装置10の出力軸20、ひいては、主軸4の回転数を決定する調整ハンドル13が設けてある(図1,図3、図4,図5参照)。
ちなみに調整ハンドル13を図1において、反時計方向に回すと主軸4の回転速度が低下するように設定しておくものとする。勿論、逆向きの設定でもよいのである。このようにして調整ハンドル13や移動ピン37やウォーム61やウォーム歯車等を含んだ速度設定部18によりベルト式無段変速装置10の出力軸20、ひいては、主軸4の回転速度が選択決定される。
【0044】
ところで図3を参照して、複軸部16の構成を説明する。複軸部16aは遊星歯車部17の太陽歯車(かさ歯車)120を回転駆動し、これに噛合う遊星歯車(小かさ歯車)121を自転させると共に、公転させる。さて、出力軸20の支持ケース14内に支持されている部分について、上方部には段部100が、下方部には第1の段付部20aが設けられていて、その中間の段部100の近くに第2の段付部20bが設けられている。各段部の外径は、段部100>第2の段付部20b>第1の段付部20a、の関係になっている。
【0045】
そこで、出力軸20の支持ケース14内に支持されている上方部分において、まず、かさ歯車127が歯部を下方に向け、ボス部の上端面を出力軸20の段部100の下端面に当接させ、平行キー128結合にて回転駆動力を伝動するように組込んである。このボス部の下端面は出力軸20の第2の段付部20bの下端面と面一になるように設定されており、この第2の段付部20bの下面部に座金126を当接させて、更に2個並列の玉軸受105、105を介して複軸部16の中心部材を成す中空軸16aが出力軸20に配置されている。
【0046】
中空軸16aは出力軸20上で第2の段付部20bの下面部に座金126を介して下方に延在し、中空軸16aの上端部には大径部16bが形成され、この大径部16b内に2個並列の玉軸受105、105の外輪を保持し、その2個並列の玉軸受105、105の内輪の上端面を、入力軸20の第2の段付部20bの下端面に座金126を介して当接して中空軸16aが配置されている。そして中空軸16aの下端部の内径にフランジ付ブシュ101を嵌合させ、この中空軸16aの下端部の面に、このフランジ付ブシュ101のフランジ部上面を当接させている。
【0047】
この時、このフランジ付ブシュ101のフランジ部の厚さと、中空軸16aの下端部の面から大径部16b内の2個並列の玉軸受105、105の外輪の下端面を保持している面までの長さと、大径部16b内に保持されている2個並列の玉軸受105、105の内輪の上端面までの長さと、そして座金126の厚さを加えた総和の値が、出力軸20の第2の段付部20bから第1の段付部20aまでの長さの値よりやや小さくなるように設定されているものとする。これは後述する中空軸16aの大径部16bの外周面に取付ける小かさ歯車(遊星歯車)121の噛合い位置調整のために、図示しない挟み金等を利用するのに便利である。
【0048】
そして、フランジ付ブシュ101のフランジ部下端面が、出力軸20の第1の段付部20aからの抜け防止のために、出力軸20の第1の段付部20aに当接されている座金53が、2個並列の玉軸受54、54と、更にその外側に座金53と、皿ばね座金55とを介してナット56にて出力軸20の下端部に固着保持されている。すなわち中空軸16aは出力軸20上の第2の段付部20bと第1の段付部20aとの間において、座金126を介して上端部を2個並列の玉軸受105,105に、下端部をフランジ付ブシュ101にて回動自在に支持されているのである。
【0049】
中空軸16aは上端部の大径部16aから下方に外径が3段階に小さくなるように延在していて、大径部16aに近い3段目と2段目との境界である3段目の角部を第2段部117と称し、2段目と1段目との境界である2段目の角部を第1段部107と称す段付形状をなす。すなわち、その外径の大きさは、3段目の外径である第2段部117の外径>2段目の外径である第1段部107となっている。そこで複軸部16を構成する部材の組み付けは上方向からされるので、それを説明する。
【0050】
中空軸16a上端部の大径部16bの首下部(3段目)に、座金115と、1個目のフランジ付ブシュ116と、第4bのプーリ部分24bのボス部と、更に2個目のフランジ付ブシュ116との順に組付けられる(上下方向からフランジ付ブシュ116を第4bのプーリ部分24bのボス部に嵌合させてある。)。ここで、中空軸16aの大径部16b下面から第2段部117までの長さ(3段目の長さ)は、座金115と、1個目のフランジ付ブシュ116のフランジ部の厚さと、第4bのプーリ部分24bのボス部の長さと、更に2個目のフランジ付ブシュ116のフランジ部の厚さとの各部材の長さの総和の値よりも大きく(3段目の長さが大きく)設定されているものとする。このことは、第4bのプーリ部分24bがそのボス部の上下方向から挿入されているフランジ付ブシュ116により中空軸16aの大径部16bの首下部(3段目)に、回動自在に支持されることを意味する。
【0051】
そして2個目のフランジ付ブシュ116のフランジ部の下端面は、中空軸16aの第2段部117(3段目の角)に当接する座金119を介して、中空軸16aの第2段部117の近傍に設けられた雌ねじにナット118を嵌めて抜け止め保持されている。(3段目に接して、3段目と2段目の間に中間の外径をなす中間段階を形成して、ここに雌ねじを設け、座金119とナット118を嵌めて抜け止め保持してよい)。すなわち第4bのプーリ部分24bは、中空軸16a上の3段目に、そのボス部の上端部と下端部において1個目のフランジ付ブシュ116と2個目のフランジ付ブシュ116とにて回動自在に支持されているのである。
【0052】
第4bのプーリ部分24bが、中空軸16a上の3段目に座金119を介してナット118により抜け止め保持されている。そしてこの中空軸16a上のナット118を跨ぐようにして、中空軸16aの3段目と2段目にわたって、第4aのプーリ部分24aが前記第4bのプーリ部分24bに対向配置されており、第4bのプーリ部分24bと第4aのプーリ部分24aとにより第4の分割プーリ24を形成している。
【0053】
そして第4bのプーリ部分24bと第4aのプーリ部分24aとが合わさって第4の分割プーリ24を形成し、円周方向の相対的な位置ずれ防止をするために、第4bのプーリ部分24bのボス部の下面側において、出力軸20の軸心方向に平行にブシュ109を嵌め込んだ一対の穴部24cを設け、それに対応嵌合するように第4aのプーリ部分24aのボス部の上面側に、一対の突部24dを設けて、夫々一対の穴部24cに一対の突部24dを相互に挿入し合って、互いに円周方向にずれないようにしている。そのために第4の分割プーリ24に巻掛けてある第2のVベルト27と第4の分割プーリ24との間の無駄なスリップや振動等は発生せず静粛回転を確保でき、かつ第2のVベルト27の損傷等が防止できVベルトの長寿命化が図れる。
【0054】
中空軸16a上の、ナット118の下方から第1段部107の間(2段目)に、第4の分割プーリ24を形成する第4aのプーリ部分24aと、第3の分割プーリ23を形成する第3bのプーリ部分23bが配置されており、この中空軸16a上の2段目において、いかなる状態の回転時にも、ナット118が周囲の第4bのプーリ部分24bのボス部や、第4aのプーリ部分24aのボス部内径や、第3bのプーリ部分23bのボス部とに、干渉しないような寸法関係を設定されていて、回転動作時にナット118に余計な力が加わらないように成っている。
【0055】
そして第4aのプーリ部分24aは、そのボス部の上面側で突部24dを、第4bのプーリ部分24bの穴24cに支持され、ボス部の下面側は下方に延在し、この延在した第4bのプーリ部分24bのボス部において、中空軸16aに設けられている第3bのプーリ部分23bの上方に延在したボス部の外周面に嵌合配置された2個並列の玉軸受112、112を保持するように配置されている。すなわち第4bのプーリ部分24bのボス部の下面側は、この2個並列の玉軸受112、112を介して、第3bのプーリ部分23bの上方に延在したボス部に支持されていて、しかも第4aのプーリ部分24aと第3bのプーリ部分23bとが互いに回動自在に設けられている。このようにして第4の分割プーリ24を構成する第4bのプーリ部分24bと、第4aのプーリ部分24aとが、中空軸16a上に配置されている。
【0056】
そして中空軸16a上には、第4aのプーリ部分24aの下方に、第3の分割プーリ23を構成する第3bのプーリ部分23bを、そのボス部の上下両端部に嵌合されたブシュ110を介して中空軸16aの外周(2段目)上を摺動可能に配設されている。
【0057】
そして、中空軸16a上のナット118の下面から第1段部107までの距離の間(2段目の部分)を、第4aのプーリ部分24aと第3bのプーリ部分23bとのボス部同士が、2個並列の玉軸受112、112を介して互いに重なり合って、あたかも一体の状態で中空軸16a上を軸心方向に摺動可能になっている。そして、その移動量は、前記速度設定部18のスラスト軸受87と移動ピン37を介して、入力軸19に設けられた長穴35に案内された薄型平行ピン36により第1の分割プーリ21の第1aのプーリ部分21aと第2の分割プーリ22の第2bのプーリ部分22bが上方又は下方のいずれかの方向に移動する移動量に対応している。
【0058】
次に中空軸16a上に配置された、第3の分割プーリ部分23を構成する第3bのプーリ部分23bと、第3aのプーリ部分23aとの構造を説明する。
中空軸16aの第1段部107の上方(2段目)にて第3bのプーリ部分23bを、そのボス部の上下両端部に嵌合したブシュ110を介して中空軸16aの外周(2段目)上を摺動可能に組込んであることは前記した。
そして中空軸16aの下端部近傍外面に第1段部107を設け、この第1段部107から下方の中空軸16aの下端部までの区間を第1段目と称す。この第1段目において、第1段部107の下面部に当接し嵌合させて第3aのプーリ部分23aを上方の第3bのプーリ部分23bに対向配置させている。
【0059】
第3aのプーリ部分23aの下方に延在したボス部を中空軸16aの外周面(第1段目)に、平行キー108結合させて回転駆動力の伝動を可能とし、更にボス部の下端面に、座金104を介して中空軸16aの下端部(第1段目の下端部)に設けた雌ねじにナット103を嵌めて、第3aのプーリ部分23aが中空軸16aの軸方向に移動しないように固着している。
【0060】
そして第4aのプーリ部分24aが設けられている中空軸16aの下方部において、中空軸16aの第1段部107の下端面から中空軸16aの下端面までの長さ(第1段目の長さ)が、第3aのプーリ部分23aのボス部の長さと、座金104の厚さと、ナット103の厚さとの各部材の長さの総和よりも少し大きく設定されているものとする。これによりナット103に干渉する部材がないので回転時に余計な力が加わらず、ナット103の緩み防止が図られている。
【0061】
しかも第3bのプーリ部分23bと第3aのプーリ部分23aとが合わさって第3の分割プーリ23を形成し、円周方向の相対的な位置ずれ防止をするために、第3bのプーリ部分23bのボス部において出力軸20の軸心に平行に一対の突部23dを設け、それに対応嵌合するように第3aのプーリ部分23aのボス部側にブシュ109を嵌め込んだ一対の穴部23cを設けて、夫々一対の穴部23cに一対の突部23dを相互に挿入し合い、互いに円周方向の位置ずれを防止している。そのために第3の分割プーリ23に巻掛けられている第1のVベルト26と第3の分割プーリ23との間の無駄なスリップや振動等は発生せず静粛回転を確保でき、かつ第1のVベルト26の損傷等が防止できVベルトの長寿命化が図られている。
【0062】
上述したように、出力軸20に嵌合し回動自在に設けられた複軸部16は、両端部軸受使用により出力軸20上を回動自在に支持されてなる中空軸16a上に、更に軸受使用により中空軸16a上を回動自在に支持されてなる第4の分割プーリ24と、中空軸16a上に平行キー108結合にて中空軸16aと一体回転をなす第3の分割プーリ23とを設けて、形成されている。
【0063】
このようにして複軸部16を構成する、中空軸16a上の第3の分割プーリ23と、前記入力軸19上の第1の分割プーリ21との間に第1のVベルト26を巻掛けて、モータ11の回転駆動力を中空軸16aの第3の分割プーリ23を介して、後述する遊星歯車部17の小かさ歯車(遊星歯車)に公転駆動力を伝動する。
【0064】
同様にして、中空軸16a上の第4の分割プーリ24と、前記入力軸19上の第2の分割プーリ22との間に第2のVベルト27を巻掛けて、モータ11の回転駆動力を第4の分割プーリ24の、第4bのプーリ部分24bのボス部に一体的に形成されているかさ歯車(太陽歯車)120を介して、後述する遊星歯車部17の小かさ歯車(遊星歯車)に噛合い回転伝動するのである。
【0065】
次に遊星歯車部17の説明をする。まず、前記した通り、出力軸20の支持ケース14内に支持されている上方部分において、かさ歯車127が歯部を下方に向け、ボス部の上端面を出力軸20の段部100の下端面に当接させ、平行キー128結合にて回転駆動力を伝動するように組込んである。このボス部の下端面は出力軸20の第2の段付部20bの下端面と面一になるように設定されており、この第2の段付部20bの下面部に座金126を当接させて、更に2個並列の玉軸受105、105を介して複軸部16の中心部材を成す中空軸16aが出力軸20に配置され、
【0066】
中空軸16aは出力軸20上で第2の段付部20bの下面部に座金126を介して下方に延在し、中空軸16aの上端部には大径部16bが形成され、この大径部16b内に2個並列の玉軸受105、105の外輪を保持し、その2個並列の玉軸受105、105の内輪の上端面を、入力軸20の第2の段付部20bの下端面に座金126を介して当接して中空軸16aが配置されていることも述べた。
【0067】
この前記かさ歯車127に対向配置して、中空軸16a上端の大径部16bの首下部にフランジ付ブシュ116をボス部両端面に嵌合させ回動自在に設けられると共に、この第4bのプーリ部分24bのボス部上に一体形成され、かつ上向きに歯部を有するかさ歯車(太陽歯車)120が設けられている。この対向配置されたかさ歯車127と、かさ歯車120とに噛合うように、前記中空軸16a上端部の大径部16b円周上の対称位置に一対の小かさ歯車(遊星歯車)121が、ブシュ122と、座金123とを介して取付ねじ部材124により回動自在に枢着されて、遊星歯車部17を構成している。
この対向配置されたかさ歯車127と、かさ歯車120とに噛合う一対の小かさ歯車(遊星歯車)121が適正な噛合いを確保するために、第1の段付部20b又は第2の段付部20a、或いは大径部16b円周上と小かさ歯車(遊星歯車)121との間に、挟み金を用いて取付位置調整を図ることが可能である。
【0068】
即ち、かさ歯車127は、これに噛合う一対の小かさ歯車121を挟んで、かさ歯車(太陽歯車)120に対向する位置に設けられている。かさ歯車127のボス部は平行キー128結合で出力軸20に固着されているから、モータ11からの回転駆動力が、第4の分割プーリ24のボス部上に一体形成されているかさ歯車(太陽歯車)120の回転駆動力となり、これと噛合う小かさ歯車(遊星歯車)121の自転駆動力となる。同時に第3の分割ベルトプーリの回転駆動力が平行キー108結合による中空軸16a上端部の大径部16b円周上の一対の小かさ歯車(遊星歯車)121の公転駆動力とになり、この公転かつ自転する一対の小かさ歯車(遊星歯車)121を介して、回転駆動力が増速又は減速されて出力軸20に伝達され、更に出力プーリ52から出力ベルト130を介して主軸4に伝達されることになる。
【0069】
図4は、ベルト式無断変速装置10の縦断正面図であると共に、ベルト式無断変速装置10の出力軸20の、ひいては、ボール盤1の主軸4の回転数を低下させる設定の説明図でもある。図4に基づいて説明すると、調整ハンドル13(図1参照)を反時計方向に回して図3の状態から図4の状態に設定し、主軸4の回転数を低くするのである。主軸4の回転数をきめる調整ハンドル13はウォーム62の前側軸部62aに設けてある(図示せず)。ウォーム歯車61と噛合うウォーム62は、図示しない軸受等を介して、ウォーム取付け部材89により支持ケース14の下側面及び速度設定部カバー68の左側面とに、ばね座金付ねじ42にて取付けてある。(調整ハンドル13の取付け構造は種々考えられ、ここではその1例を示し、本発明はこれにより限定されるものではないものとする。)
【0070】
今、調整ハンドル13を反時計方向に回すことにより、ウォーム62を反時計方向に回転させることになる。この時、図4においてウォーム62に噛合するウォーム歯車61を下方から見て時計方向に回転させるように設けられているものとする。それによりウォーム歯車61と一体形成されている内歯車63の回転が、下方から見て時計方向となり、これに噛合う一対の小歯車64も下方から見て時計方向に回転する。この結果小歯車64に一体形成されている雄ねじ74に嵌合支持されている支持部材75の雌ねじ76を下方向に移動させることができる。即ち一対の小歯車64の下方から見て時計方向回転は支持部材75を下方に平行移動させることになる。支持部材75を下方に平行移動させることは、スラスト軸受87と移動ピン37を介して、長穴35に遊貫案内された薄型平行ピン36を介して第1aのプーリ部分21aと第2bのプーリ部分22bとを連動して同時に下方向に移動することになる。
【0071】
これにより第1aのプーリ部分21aと第1bのプーリ部分21bとの間隔が開き、第1の分割プーリ21に巻掛けられている第1のVベルト26はその張力により第1の分割プーリ21のプーリ溝部の底面側に近い所で保持される。即ち第1のVベルト26は第1の分割プーリ21のプーリ溝部の底面側に近い比較的小さいピッチ円半径R1に保持される。同時に第2bのプーリ部分22bと第2aのプーリ部分22aとの間隔が狭まり、第2の分割プーリ22に巻掛けられている第2のVベルト27が第2の分割プーリ22のプーリ溝部の先端面側に近い所で保持される。即ち第2のVベルト27は第2の分割プーリ22のプーリ溝部の先端面側に近い比較的大きいピッチ円半径R2に保持される。
【0072】
第1aのプーリ部分21aと第2bのプーリ部分22bが連動して下方に移動するに従って、この時、各々回転する第1、第2のVベルト26,27の張力により、第3bのプーリ部分23bと第3aのプーリ部分23aとの間隔が狭まり、第4aのプーリ部分24aと第4bのプーリ部分24bとの間隔が開く。これにより第1のVベルト26が第3の分割プーリ23のプーリ溝部の先端面側に近い所で保持される。即ち、第1のVベルト26が第3の分割プーリ23の比較的大きいピッチ円半径R3で保持される。同時に第2のVベルト27が第4の分割プーリ24のプーリ溝部の底面側に近い所で保持される。即ち、第2のVベルト27は第4の分割プーリ24のプーリ溝部の底面側に近い比較的小さいピッチ円半径R4に保持される。このようにして図4に示すようなベルト式無段変速装置10の出力軸20の、ひいては、ボール盤1の主軸4の回転数を低下させる状態の設定が完了する。
【0073】
次に、具体的な数値を当てはめてみることとする。まず、入力軸19の回転数をN1、複軸部16における中空軸16aの回転数をN2(第3の分割りプーリ23の回転数も、遊星歯車(小かさ歯車)121の公転数もN2に同じとなる。)とし、太陽歯車(かさ歯車)120の回転数をN3(第4の分割プーリ24の回転数もN3に同じとなる。)とし、遊星歯車121の公転数N2と太陽歯車120の回転数N3との、差の回転数をN4(=N2−N3)とすると、その時の出力軸20の回転数Nは、N2+N4となる。
【0074】
図3の状態で、第1のVベルト26が巻掛けられている第1の分割プーリ21と、第3の分割りプーリ23との各々のピッチ円半径をR1、R3とし、第2のVベルト27が巻張されている第2の割プーリ22と、第4の割りプーリ24との各々のピッチ円半径をR2、R4とする。中空軸16aの回転数N2は、(=遊星歯車121の公転数に同じ)=N1*R1/R2であり、太陽歯車120の回転数N3は、(=第4の分割プーリ24の回転数に同じ)=N1*R2/R4となる。
【0075】
ベルト式無段変速装置10の出力軸20の、ひいては、ボール盤1の主軸4の高速回転としての図3の状態で、具体的な数値として、例えばモータ11からの入力を、入力ベルト129を通して入力軸19の1分間の回転数N1=1800rpmとし、第1のVベルト26が巻掛けられている第1の分割プーリ21と、第2のVベルト27が巻掛けられている第2の分割プーリ22とのピッチ円径を、各々102φ(ピッチ円半径R1=51)と、75φ(ピッチ円半径R2=37.5)とする。同様に、第1のVベルト26が巻掛けられている第3の分割プーリ23と、第2のVベルト27が巻掛けられている第4の分割プーリ24とのピッチ円径を、各々75φ(ピッチ円半径R3=37.5)と、102φ(ピッチ円半径R4=51)とする。この時、複軸部16における中空軸16aの回転数N2(=遊星歯車121の公転数)=N1*R1/R2=2448rpmとなり、太陽歯車120の回転数をN3(=第4の分割プーリ24の回転数)=N1*R2/R4=1323rpmとなる。
遊星歯車121の公転数N2と太陽歯車120の回転数N3との、差の回転数N4=(N2−N3)=1125rpmとなり、その時の出力軸20の回転数Nは、N2+N4=3573rpmとなる。この回転駆動力が出力ベルト130を介して主軸4に伝達される。
【0076】
次にベルト式無段変速装置10の出力軸20の、ひいては、ボール盤1の主軸4の低速回転としての図4の状態で、具体的数値として、例えばモータ11からの入力を、入力ベルト129を通して入力軸19の1分間の回転数N1=1800rpmとし、第1のVベルト26が巻掛けられている第1の分割プーリ21と、第2のVベルト27が巻掛けられている第2の分割プーリ22とのピッチ円径を、各々75φ(ピッチ円半径R1=37.5)と、102φ(ピッチ円半径R2=51)とする。同様に、第1のVベルト26が巻掛けられている第3の分割プーリ23と、第2のVベルト27が巻掛けられている第4の分割プーリ24とのピッチ円径を、各々102φ(ピッチ円半径R3=51)と、75φ(ピッチ円半径R4=37.5)とする。この時、複軸部16における中空軸16aの回転数N2(=遊星歯車121の公転数)=N1*R1/R2=1323rpmとなり、太陽歯車120の回転数をN3(=第4の分割プーリ24の回転数)=N1*R2/R4=2448rpmとなる。
遊星歯車121の公転数N2と太陽歯車120の回転数N3との、差の回転数N4=(N2−N3)=−1125rpmとなり、その時の出力軸20の回転数Nは、N2+N4=198rpmとなる。
【0077】
この時、出力ベルト130の巻掛けられている出力軸20のベルトプーリと主軸4のベルトプーリとは同じ大きさとすると、前記したように出力軸20の回転数は198rpm〜3753rpmという広い範囲の回転数の設定が可能である。しかも、速度設定部18がウォーム62とウォーム歯車61との噛合わせを用いているのでウォームの自動締りの効果が作用して、設定したベルト式無段変速装置10の出力軸20の、ひいては、ボール盤1の主軸4の回転数は、調整ハンドル13を操作して回さない限り変化することがない。つまり特別の構造や操作を用いなくても、簡単な構造と容易な操作でベルト式無段変速装置10の出力軸20の、ひいては、ボール盤1の主軸4の確実な速度設定の維持が可能である。
【0078】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、速度設定部の動作に連動して、第1の分割プーリの第1aのプーリ部分が移動すると、一対の段付カラーと一対のボルトにより、第2の分割プーリの第2bのプーリ部分を同時に連動させる。これにより、第1のVベルトと第2のVベルとが連動して同時に、その巻掛け状態を、低速回転状態又は高速回転状態に移動させ得る。
更に速度設定部がウォームとウォーム歯車との噛合わせを用いているのでウォームの自動締りの効果が作用して、設定したベルト式無断変速装置の出力軸の回転数は、調整ハンドルを操作して回さない限り変化することがない。つまり特別の構造や操作を用いなくても、簡単な構造と容易な操作でベルト式無断変速装置の出力軸の確実な速度設定の維持が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】ベルト式無段変速装置を適用したボール盤の左前方斜視図を示す。
【図2】ベルト式無段変速装置を適用したボール盤の右後方斜視図を示す。
【図3】出力軸が高速回転状態のベルト式無段変速装置の縦断正面を示す。
【図4】出力軸が低速回転状態のベルト式無段変速装置の縦断正面を示す。
【図5】速度設定部の下端部拡大図を示す。
【符号の説明】
1…ボール盤、4…主軸、10…ベルト式無断変速装置、11…モータ、13…調整ハンドル、15…ベルト伝動部、16…複軸部、16a…中空軸、17…遊星歯車部、18…速度設定部、19…入力軸、20…出力軸、21…第1の分割プーリ、22…第2の分割プーリ、23…第3の分割プーリ、24…第4の分割プーリ、26、27…Vベルト、29…段付カラー、30…ボルト、61…ウォーム歯車、62…ウォーム、63…内歯車、64…小歯車、120…かさ歯車(太陽歯車)、121…小かさ歯車(遊星歯車)、127…かさ歯車、129…入力ベルト、130…出力ベルト。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a belt-type continuously variable transmission.
[0002]
[Prior art]
Such a continuously variable transmission is disclosed in, for example, JP-A-5-44802 and JP-A-2000-94207. In other words, a first split pulley and a second split pulley capable of operating a pair of pulleys that are opposed to each other and contact the transmission belt can be moved closer to and away from each other. And a speed change operation interlocking mechanism for operating the first and second split pulleys.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
In a belt-type continuously variable transmission, a pair of split pulley portions forming a V-pulley that opposes each other and contacts a transmission V-beltMinuteThe speed change interlocking mechanism that performs the approaching and separating operations includes a connecting member that stitches a gap between shafts supporting the divided pulleys and a gap between the wound belts, and further maintains a rotational speed on the output side. This requires a position holding mechanism and the like, and the apparatus is complicated.
[0004]
The present invention has been made in view of the above points, and aims at the purpose.IsThe pair of pulleys that come into contact with the transmission V-belt in opposition to each otherNot complicatedIt is an object of the present invention to provide a belt-type continuously variable transmission that can easily operate a speed change interlocking mechanism and does not require a position holding mechanism of a connecting member that maintains a rotation speed on the output side.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, a first aspect of the present invention provides an
[0007]
PreviousBelt transmission15 isA
[0008]
A pair of through holes are provided in the boss portion of the second pulley portion 22b, the
[0009]
Next, when the first pulley portion 21a moves downward in conjunction with the
[0010]
No.2Invention ofAt, The speed setting unit18 isIn the boss portion of the first pulley portion 21a constituting the
[0011]
Extended downwardSaidA stepped portion is provided at a lower end portion of the moving
[0012]
SaidThe bearing provided at the lower end of the input shaft
[0013]
SaidMeshes with worm
[0014]
[Action]
According to the present invention,The
[0015]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
[0016]
FIG. 1 is a left front perspective view of a drilling machine 1 to which a belt-type continuously
[0017]
The rotational driving force of the
[0018]
FIG. 3 is a longitudinal sectional front view of the belt type continuously
[0019]
Further, the structure of the belt-type continuously
[0020]
The boss portion of the first pulley portion 21a of the
[0021]
The first pulley portion 21a and the
[0022]
by the way,Pair ofThe diameter of the pair of holes 28c provided in the
[0023]
As described above, in the
[0024]
Here, the
[0025]
Then, on the
[0026]
Next, the
[0027]
Similarly, in the lower left portion of the
[0028]
Further, the
[0029]
Next, the relationship between the
[0030]
That is, a pair of holes 21c into which the
[0031]
Here, the
[0032]
And in conjunction with the operation of the speed setting unit 18Of the first split pulley 21When the first pulley portion 21a moves on the
[0033]
Next, the
[0034]
Referring to FIGS. 3, 4, and 5, a lower outer surface of a
[0035]
More specifically, a shaft portion is provided extending on both upper and lower side surfaces of the pair of
[0036]
The left side surface of the
Referring to FIGS. 3, 4 and 5, only one screw with a
[0037]
FIG. 5 is an enlarged view of the lower end portion of the
[0038]
The lower shaft portions of the pair of
[0039]
A hole 77 for preventing interference with the moving
[0040]
Still referring to FIG. 5, the lower surface side of a hole 77 provided at the center of the donut disk-shaped
[0041]
By rotating the
[0042]
This means that when moving in the direction of increasing the distance between the first pulley portion 21a and the
[0043]
Next, an example of a mounting structure of the adjustment handle 13 will be described. Naturally, the structure of the adjustment handle 13 may be variously modified, and the present invention is not limited to the embodiment.
The
By the way, in FIG. 1, the rotation speed of the
[0044]
By the way, with reference to FIG. 3, the configuration of the
[0045]
Therefore, in the upper portion of the
[0046]
The hollow shaft 16a extends downward through the washer 126 on the lower surface of the second stepped portion 20b on the
[0047]
At this time, the thickness of the flange portion of the flanged bush 101 and the surface holding the lower end surface of the outer ring of the two
[0048]
And, in order to prevent the lower end surface of the flange portion of the flanged bush 101 from coming off from the first stepped portion 20a of the
[0049]
The hollow shaft 16a extends downward from the large-diameter portion 16a at the upper end so that the outer diameter becomes smaller in three stages, and is a three-stage boundary between the third stage and the second stage close to the large-diameter portion 16a. The corner of the eye is referred to as a second step 117, and the corner of the second step, which is the boundary between the second step and the first step, has a stepped shape called the first step 107. That is, the size of the outer diameter is such that the outer diameter of the second step portion 117 which is the outer diameter of the third stage> the first step portion 107 which is the outer diameter of the second stage. Therefore, the members constituting the
[0050]
A washer 115, a first bush with a flange 116, a boss portion of a fourth pulley portion 24b, and a second boss portion are provided below the neck (third stage) of the large diameter portion 16b at the upper end of the hollow shaft 16a. The bush with flange 116 is assembled in the order of the bush with flange 116 (the bush with flange 116 is fitted to the boss portion of the fourth pulley portion 24b from above and below). Here, the length from the lower surface of the large diameter portion 16b of the hollow shaft 16a to the second step portion 117 (the length of the third step) is determined by the thickness of the washer 115 and the thickness of the flange portion of the first flanged bush 116. , The length of the boss portion of the fourth pulley portion 24b and the thickness of the flange portion of the second flanged bush 116 are larger than the sum of the lengths of the respective members (the length of the third stage is smaller). Large). This means that the fourth pulley portion 24b is rotatably supported by the flanged bush 116 inserted from above and below the boss portion at the lower part of the neck (third stage) of the large diameter portion 16b of the hollow shaft 16a. Means to be done.
[0051]
Then, the lower end surface of the flange portion of the second flanged bush 116 is connected to the second step portion 117 (third step corner) of the hollow shaft 16a through a washer 119 to contact the second step portion of the hollow shaft 16a. A
[0052]
The fourth pulley portion 24b is retained at the third stage on the hollow shaft 16a by a
[0053]
The fourth pulley portion 24b and the
[0054]
A
[0055]
The 4a-
[0056]
Then, on the hollow shaft 16a, below the
[0057]
The bosses of the
[0058]
Next, the structure of the third pulley portion 23b and the third pulley portion 23a that constitute the third
Above the first step portion 107 of the hollow shaft 16a (second stage), the third pulley portion 23b is connected to the outer periphery of the hollow shaft 16a (the second step) via bushings 110 fitted to the upper and lower ends of the boss portion. Eye) As mentioned above, it is slidably assembled on the upper side.
A first step 107 is provided on the outer surface near the lower end of the hollow shaft 16a, and a section from the first step 107 to the lower end of the hollow shaft 16a below is referred to as a first step. In the first stage, the 3a pulley portion 23a is arranged to be opposed to the upper 3b pulley portion 23b by being in contact with and fitted to the lower surface portion of the first step portion 107.
[0059]
A boss extending below the third pulley portion 23a is coupled to the outer peripheral surface (first stage) of the hollow shaft 16a by a
[0060]
And the
[0061]
Moreover, the third pulley portion 23b and the third pulley portion 23a are combined to form a
[0062]
As described above, the
[0063]
The first V-
[0064]
Similarly, the second V-
[0065]
Next, the planetary gear unit 17 will be described. First, as described above, in the upper portion of the
[0066]
The hollow shaft 16a extends downward through the washer 126 on the lower surface of the second stepped portion 20b on the
[0067]
A flanged bush 116 is fitted to both ends of the boss at the lower part of the neck of the large-diameter portion 16b at the upper end of the hollow shaft 16a so as to be rotatably provided facing the bevel gear 127. A bevel gear (sun gear) 120 integrally formed on the boss of the portion 24b and having teeth upward is provided. A pair of small bevel gears (planetary gears) 121 are provided at symmetrical positions on the circumference of the large diameter portion 16b at the upper end of the hollow shaft 16a so as to mesh with the bevel gears 127 and the
A pair of small bevel gears (planetary gears) 121 meshing with the bevel gear 127 and the
[0068]
That is, the bevel gear 127 is provided at a position facing the bevel gear (sun gear) 120 with a pair of
[0069]
FIG.Belt typeFIG. 2 is a longitudinal front view of the continuously
[0070]
Now, turning the adjustment handle 13 counterclockwise rotates the
[0071]
As a result, the space between the first pulley portion 21a and the
[0072]
The first pulley portion 21a and the second pulley portion 22b areIn conjunctionAs it moves downward, at this time, the tension between the first and second V-
[0073]
Next, specific numerical values will be applied. First, the number of rotations of the
[0074]
In the state of FIG. 3, the pitch circle radii of the
[0075]
The
The difference between the revolution number N2 of the
[0076]
Next, the
The difference between the revolution number N2 of the
[0077]
At this time, assuming that the belt pulley of the
[0078]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention,When the first pulley portion of the first split pulley moves in conjunction with the operation of the speed setting section, the pair of stepped collars and the pair of bolts simultaneously link the second pulley portion of the second split pulley with a pair of bolts. Let it. Thereby, the first V-belt and the second V-belt can be simultaneously moved in conjunction with each other to move the winding state to a low-speed rotation state or a high-speed rotation state.
Furthermore, since the speed setting section uses the mesh between the worm and the worm gear, the effect of automatic tightening of the worm acts and theOutput of belt-type continuously variable transmissionThe rotation speed of the shaft does not change unless the adjustment handle is operated and turned. In other words, with a simple structure and easy operation, no special structure or operation is required.Of the output shaft of the belt type continuously variable transmissionReliable speed setting can be maintained.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a left front perspective view of a drilling machine to which a belt-type continuously variable transmission is applied.
FIG. 2 is a right rear perspective view of a drilling machine to which a belt-type continuously variable transmission is applied.
FIG. 3 shows a longitudinal front view of a belt-type continuously variable transmission in which an output shaft is rotating at a high speed.
FIG. 4 shows a longitudinal front view of a belt-type continuously variable transmission in which an output shaft is rotating at a low speed.
FIG. 5 is an enlarged view of a lower end portion of a speed setting unit.
[Explanation of symbols]
1 ... drilling machine, 4 ... spindle, 10 ...Belt typeContinuous transmission, 11 Motor, 13 Adjustment handle, 15 Belt transmission unit, 16 Double shaft unit, 16a Hollow shaft, 17 Planetary gear unit, 18 Speed setting unit, 19 Input shaft, 20 Output Shaft, 21: first split pulley, 22: second split pulley, 23: third split pulley, 24: fourth split pulley, 26, 27: V belt, 29: stepped collar, 30:
Claims (2)
前記ベルト伝動部は、入力軸上に隣接して第1の分割プーリと第2の分割プーリとを配設し、第1の分割プーリは第1aのプーリ部分と第1bのプーリ部分とよりなり、第2の分割プーリは第2aのプーリ部分と第2bのプーリ部分とよりなり、一端部に第1bのプーリ部分を形成し、他端部に第2aのプーリ部分を形成する共通ボス部を前記入力軸に一体に設け、前記入力軸の軸中心に平行かつ所定距離に第2bのプーリ部分のボス部と、共通ボス部と、第1aのプーリ部分のボス部とに一対の通し穴を設け、前記第2bのプーリ部分のボス部の一対の通し穴と、前記共通ボス部の一対の通し穴とに、中心穴を有する一対の段付きカラーを緩装させ、この段付きカラー先端部を第1aのプーリ部分のボス部の一対の通し穴周縁部に当接させ、前記第1aのプーリ部分のボス部の一対の通し穴から前記一対の段付きカラーの中心穴に向け各々一対のボルトを貫装させて各々前記一対の段付きカラーの頭部にてナットにより固定し、この段付きカラーの首下長さが、初めに前記第1の分割プーリのプーリ溝先端近傍に第1のVベルトを、第2の分割プーリのプーリ溝底部近傍に第2のVベルトを各々巻掛け、次に速度設定部に連動して第1aのプーリ部分が下方に移動すると共通ボス部の穴に緩装してある段付カラーを介して第2bのプーリ部分も同時に下方に移動することにより、第1分割プーリのベルト溝底部に第1のVベルトが巻掛けられ、第2分割プーリのベルト溝先端部に第2のVベルトが巻掛けらることが可能な、段付きカラーの首下長さを有するベルト伝動部を含むことを特徴とするベルト式無段変速装置。An input shaft and an output shaft supported by a pair of support cases are provided in parallel, and a first split pulley and a second split pulley are disposed on a portion of the input shaft supported in the support case, A hollow shaft fitted to a portion of the output shaft supported in the support case and having a large-diameter portion at one end, and a third split pulley and a fourth split pulley fitted to the hollow shaft A double shaft portion is provided, a first V-belt is provided between the first split pulley and the third split pulley, and a first V-belt is provided between the second split pulley and the fourth split pulley. And a belt transmission portion formed by winding the V-belt 2 around each other, and a bevel gear fitted on the output shaft and integrally formed on the boss portion of the fourth split pulley of the double shaft portion. a planetary gear unit in conjunction, the speed setting unit more formed behenate belt type disposed at one end of said input shaft In the variable transmission,
The belt transmission unit has a first split pulley and a second split pulley disposed adjacently on an input shaft, and the first split pulley includes a 1a pulley portion and a 1b pulley portion. The second split pulley includes a pulley portion 2a and a pulley portion 2b. A common boss portion forming a pulley portion 1b at one end and a pulley portion 2a at the other end. A pair of through holes are provided integrally with the input shaft, and are provided at a boss portion of the second pulley portion, a common boss portion, and a boss portion of the first pulley portion at a predetermined distance parallel to the axis center of the input shaft. A pair of stepped collars having a center hole are loosened in a pair of through holes of a boss portion of the second pulley portion and a pair of through holes of the common boss portion. To a pair of through-hole peripheral edges of the boss portion of the first pulley portion. A pair of bolts are respectively inserted through a pair of through holes of the boss portion of the pulley portion of the 1a toward a center hole of the pair of stepped collars, and fixed with nuts at heads of the pair of stepped collars. First, the length of the stepped collar under the neck is such that the first V-belt is located near the tip of the pulley groove of the first split pulley, and the second V-belt is located near the bottom of the pulley groove of the second split pulley. When the first pulley portion moves downward in conjunction with the speed setting portion, the second pulley portion also moves downward simultaneously via the stepped collar loosely fitted in the hole of the common boss portion. By moving, the first V-belt can be wound around the bottom of the belt groove of the first split pulley, and the second V-belt can be wound around the tip of the belt groove of the second split pulley. this includes a belt transmission portion having a neck under length of color per Belt type continuously variable transmission according to claim.
前記入力軸の下端部に設けた軸受を前記支持ケースに取付ける軸受カバーの外側面に凸状部を設け、外周部に、ウォームと噛合うウォーム歯車部を、内周部に、一対の小歯車と噛合う内歯車を有するドーナツ型のウォーム歯車を設け、このドーナツ型のウォーム歯車の側面凹状部を軸受カバーの外側面の凸状部に回動自在に緩装し、その外側に速度設定部カバーを設け、前記内歯車と噛合う前記一対の小歯車の一方の軸端は軸受カバーの外側面の凸状部に穿たれた一対の穴に回動自在に支持され、他方の軸は中間部に雄ねじを形成し、前記ドーナツ円盤状の支持部材に設けられた一対の雌ねじに螺合し貫装し、更に延在する他方の軸の下側軸端部に設けられた段付部は、前記速度設定部カバーの下端面部に穿たれた一対の穴に回動自在に支持され、前記速度設定部カバー内に前記ドーナツ円盤状の支持 部材を平行移動可能に支持し、前記ウォーム歯車と噛合う前記ウォームは、ウォーム取付け部材により支持ケースの下側面と速度設定部カバーの側面とに取付けられ、ウォームの手前側に延在している軸部に直結され、前記出力軸の回転数を決定する調整ハンドルが設けられ、この調整ハンドルを回すことによるウォーム歯車の回転と、ドーナツ円盤状の支持部材を平行移動と、移動ピンの移動とにより、前記第1aのプーリ部分と前記一対の段付カラーと前記一対のボルトとを介して前記第2bのプーリ部分とを、同時に同一方向に移動可能とし、ベルト伝動部の速度変更可能とする速度設定部を含むことを特徴とする請求項1記載のベルト式無段変速装置。 The speed setting section drills a transversely penetrating hole in the boss portion of the first pulley portion constituting the first split pulley provided on the input shaft, and allows a thin parallel pin to penetrate the hole. At the both ends, this thin parallel pin is inserted through the input shaft and guided through a long hole drilled, and slides into the hole drilled along the axis from the lower end of the input shaft. An elongated hole penetrating transversely is also penetrated slightly closer to the upper end in the longitudinal direction of the movable pin that is freely fitted, and the boss portion of the first pulley portion and the movable pin are formed. Engagement is performed by a thin parallel pin, and in conjunction with the vertical movement of the moving pin, the second pulley portion is connected to the second pulley portion via the first pulley portion, the pair of stepped collars, and the pair of bolts. , The lower end of the moving pin provided so as to be movable in the vertical direction at the same time and extending downward. The thrust receiving disk and the stepped collar are inserted into the stepped part, and they are fixed with screws. A thrust bearing is formed by holding the thrust bearing in the center of a donut disk-shaped support member, and is held with small screws via a donut-shaped holding disk. ,
A convex portion is provided on an outer surface of a bearing cover for attaching a bearing provided at a lower end portion of the input shaft to the support case, a worm gear portion that meshes with a worm on an outer peripheral portion, and a pair of small gears on an inner peripheral portion. A donut-shaped worm gear having an internal gear meshing with the donut-shaped worm gear is provided, a side concave portion of the donut-shaped worm gear is rotatably loosened on a convex portion of an outer surface of the bearing cover, and a speed setting portion is provided outside the worm gear. A cover is provided, one shaft end of the pair of small gears meshing with the internal gear is rotatably supported by a pair of holes formed in a convex portion on the outer surface of the bearing cover, and the other shaft is an intermediate shaft. A male screw is formed in the portion, a threaded screw is inserted into a pair of female screws provided in the donut disk-shaped support member, and a stepped portion provided at the lower shaft end of the other shaft further extending is provided. , Rotatably supported by a pair of holes formed in the lower end surface of the speed setting unit cover Is, the speed setting unit the donut disk-shaped supporting member supports movable parallel to the cover, wherein the worm intends worm gear and meshed, a lower surface and a speed setting unit side of the cover of the support casing by a worm attachment member And an adjustment handle that is directly connected to a shaft extending toward the front side of the worm and that determines the number of revolutions of the output shaft. The rotation of the worm gear by turning the adjustment handle and the donut By the parallel movement of the disk-shaped support member and the movement of the moving pin, the second pulley portion is simultaneously made the same as the first pulley portion, the pair of stepped collars, and the pair of bolts through the first pulley portion. 2. The belt-type continuously variable transmission according to claim 1 , further comprising a speed setting unit that can move in a direction and can change a speed of the belt transmission unit.
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