JP3587538B2 - Hiv−1 のインヒビターとしての合成ポリペプチド - Google Patents

Hiv−1 のインヒビターとしての合成ポリペプチド Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、一般にヒト後天性免疫不全ウイルスの感染性を抑制するのに有益な抗ウイルス剤に関する。更に詳しくは、本発明は、HIV−1 の感染性を抑制し得る合成ポリペプチドに関する。
【0002】
【従来の技術】
HIV−1 ウイルスにより引き起こされる後天性免疫不全症候群(AIDS)は、世界中で次第に増加する頻度で報告されてきている。その病気は、現在、医療専門家により流行性の割合に近づいていると認められており、現在、その広がりを制御するのに有効な治療またはワクチンがない。更に、新しい株がウイルスの高い突然変異率のために発生している。それ故、HIV に感染した個人を治療する方法及びHIV−1 感染症の予防に対する大きな要望がある。
【0003】
最近まで、抗HIV 剤の開発に関する研究努力は幾つかの方法に集中していた。これらの方法は、(1)HIV抗原のポリクローナル抗体またはモノクローナル抗体の開発、(2) 化学抗ウイルス剤、及び(3)CD4標的細胞のHIV レセプターに相当する可溶性のCD4 分子を含む。
例えば、従来の研究努力は種々のHIV タンパク質のモノクローナル抗体及びポリクローナル抗体の両方を生じた。特に、gp160 の如きHIV−1 ウイルスのエンベロープ糖タンパク質は、HIV−1 の感染性を相殺する抗体を誘発することがわかった。それ故、gp160 及びその種々のフラグメントはHIV−1 感染症に対する可能性のあるワクチンの候補として徹底的に試験されていた。不運なことに、gp160 に存在する免疫優性領域の幾つかは、望ましくない免疫抑制を誘発することがあり、また更にHIV−1 感染を促進することがある有害な抗体の生産を誘発することがわかった。
【0004】
例えば、gp160 は160,000 ダルトンの分子量を有するグリコシル化ポリペプチドであり、そして処理されてエンベロープ糖タンパク質gp120 及びgp41を生じることが公知である。gp120 及びgp41の両者はHIV−1 の抗体を生じる免疫反応を誘発するが、これらの反応は一般にウイルスの個々のサブタイプに対し免疫特異的であり、また望ましくない免疫抑制作用を生じることがある。特に、gp120 及びgp41からの或る種の選択領域はリンパ球芽球化反応を抑制し、また天然キラーT−細胞の活性を抑制することがある。更に、gp120 及びgp41の免疫優性領域の幾つかは保護免疫性に貢献せず、また免疫デコイ(decoys)として挙動することがある。
【0005】
更に別の問題が、HIV−1 感染症に有効であるワクチンを開発する際に見られる。何となれば、ウイルスは複製中に頻繁な配列変化を示すからである。更に詳しくは、個々のHIV−1 ウイルス単離物は、特にウイルス配列の重要な免疫優性領域で配列変化を示す。それ故、殆どのウイルス相殺抗体はウイルスの個々の臨床上のサブタイプに免疫特異的であり、一種の臨床上のサブタイプに対してワクチン投与により誘発される抗体は、おそらく、ウイルスの別の株に対して無効であるようである。
その他の研究努力は、HIV−1 感染症に有効である化学薬剤を開発することに関するものであった。例えば、3’アジド−3’ デオキシチミジン(AZT) 及びその他のジデオキシヌクレオシド類縁体はHIV−1 感染症を治療するのに使用されていたが、これらの薬剤は、患者にとってしばしば毒性である投薬量で使用される。更に、化学薬剤の使用は、薬剤抵抗性であるウイルス変異体の生成を頻繁に誘発する。薬剤抵抗性変異体のウイルス複製はこれらの薬剤により有効に抑制されない。
【0006】
更に別の研究努力は、標的細胞のレセプター部位(HIV−1 ビリオンはこれらを使用してそれ自体を細胞膜に付着する)を擬似するレセプター部位を含む合成分子の開発に関するものであった。例えば、CD4 分子はHIV−1 感染症の治療及び予防の両方に有効な抗HIV 剤になると予想された。何となれば、それは試験管内でウイルス複製の抑制を示したからである。不運なことに、その分子はウイルスの多くの臨床上のサブタイプまたは株の感染性を抑制できないことがその後発見された。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
それ故、本発明の目的は、細胞毒性の許容限度内にある濃度でHIV−1 の複製、HIV−1 媒介の細胞病態発生及び細胞融合を有効に抑制し得る抗ウイルス物質を提供することにある。
本発明の別の目的は、HIV−1 の唯一のサブタイプに対し特異的であるだけでなく、ウイルスの種々のサブタイプまたは株に対し有効である抗ウイルス物質を提供することにある。
本発明の更に別の目的は、HIV−1 のAZT 耐性の変異体に対し有効である抗ウイルス物質を提供することにある。
また、本発明の目的は、望ましくない免疫抑制作用を誘発しないで患者のHIV−1 感染症を治療する方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、アミノ酸残基600 からアミノ酸残基862 までのHIV−1111B ウイルスのエンベロープ糖タンパク質のアミノ酸配列に実質的に相当するアミノ酸配列を含む合成のHIV−1 ベースのポリペプチドを提供する。その配列がアミノ酸残基620 からアミノ酸残基680 までのエンベロープ糖タンパク質のアミノ酸配列に実質的に相当するポリペプチドが更に好ましい。最も好ましいポリペプチドは、その配列がアミノ酸残基634 からアミノ酸残基666 まで、アミノ酸残基637 からアミノ酸残基666 まで、またアミノ酸残基637 からアミノ酸残基669 までの糖タンパク質アミノ酸配列に実質的に相当するポリペプチドである。
【0009】
本発明のポリペプチドは、細胞を感染するウイルスの能力に重要である領域を含むHIV−1 ウイルスのアミノ酸配列の部分に実質的に一致するアミノ酸配列を含む。この領域は、HIV−1 の殆どの臨床上のサブタイプ中に保存されることが明らかである。それ故、本発明は、HIV−1 感染症に特異的な抗ウイルス物質を提供するものであり、これらの抗ウイルス物質はウイルスの変異体及びサブタイプ、特にAZT の如き化学抗ウイルス剤に抵抗性になった変異体に有効である。
HIV−1 感染症を治療するのに現在有効な化学抗ウイルス剤と違って、本発明はHIV−1 感染した個人を有効に治療すると共に、AZT またはその他の同様の物質を使用する治療に関連する望ましくない生理学上の副作用の幾つかを回避する抗ウイルス物質を提供する。
更にまた、低い細胞毒性及び高い抗ウイルス活性が、抗ウイルス物質を評価する場合に考慮されるべき重要な因子である。例えば、HIV−1 のウイルス複製を抑制し得る多くの化学抗ウイルス剤があるが、それらの多くは高レベルの細胞毒性のために許容できない。本発明のポリペプチドは、それらが細胞毒性の許容範囲内にあると共に、HIV−1 感染を有効に抑制するので非常に有利である。
本発明を更に良く理解するために、その他の更に別の目的と一緒に、下記の説明だけでなく、配列表及び図面が参考にされ、本発明の範囲が請求項に指摘される。
【0010】
本発明は、HIV−1 の感染性及びウイルス複製を有効に抑制する合成ポリペプチドを提供する。前記のように、本発明のポリペプチドは、アミノ酸残基600 からアミノ酸残基862 までの領域、更に好ましくはアミノ酸残基620 から680 までの領域のHIV−1 IIIBウイルスのエンベロープ糖タンパク質のアミノ酸配列の部分に実質的に相当するアミノ酸配列を有する。最も好ましい実施態様において、ポリペプチドは単量体または二量体として存在し、そしてアミノ酸残基634 からアミノ酸残基666 まで、アミノ酸残基637 からアミノ酸残基666 まで、またアミノ酸残基637 からアミノ酸残基669 までのHIV−1111B ウイルスのエンベロープ糖タンパク質のアミノ酸配列に実質的に相当するアミノ酸配列を有する。また、本発明の合成ポリペプチドは、そのC末端にカップリングされたGly−Gly−Cys アミノ酸トリプレットを含み、それにより二量化を促進し、またはポリペプチドをその他の物にカップリングするための手段を与えることが好ましい。
【0011】
特別なポリペプチドの同一のコピーは、そのコピー中の各アミノ酸が、それが最初に見られるのと正確に同じ配列位置で見られる場合に容易に生産し得ることが、タンパク質化学の分野で知られている。簡単に言えば、そのコピーは、それがコピーされた最初のポリペプチドのアミノ酸配列に正確に一致するアミノ酸配列を有する。また、そのコピー中の或る種のアミノ酸は、得られるポリペプチドの所望の生物学上の特徴のいずれをも変化しないで、天然類縁体または合成類縁体で置換し得る。但し、生物学上重要な残基を含む領域が保存されていることを条件とする。例えば、或る種の合成アミノ酸類縁体はアミノ酸配列内の所望の位置で置換されて、得られるポリペプチドの所望の免疫学上の特徴を維持しつつ、タンパク質分解的開裂に対する抵抗性を付与することができる。それ故、特別のポリペプチドの同一のコピーは非保存領域で或る種の置換を受け、それがコピーされた最初のポリペプチドと同じ生物学上の特徴を依然として保持することができる。
【0012】
一般に、本発明の合成ポリペプチドは、そのペプチドの生物学上の特徴に対して責任を持つ領域が保存されて残る限り、天然類縁体または合成類縁体で置換し得る。これらの置換は得られるポリペプチドに所望の特徴を付与するように誘導されてもよく、またHIV−1 の同定されたサブタイプで観察されるような配列の自然変化として起こってもよい。例えば、HIV−1 ウイルスの夫々の臨床上の単離物はそれ自体の変異体配列を有し、また夫々の単離物のアミノ酸配列の相対的な数的配置がわずかに異なることが当業界で知られている。
HIV−1 の特別な単離物中の関係する領域後に本発明のポリペプチドをつくる試み中のこれらの相違の調和は、当業界で知られている技術を使用して容易に行うことができる。それ故、本件出願の目的のために、本発明のポリペプチドは、上記の配列の自然変化及び/または数的配置または置換にかかわらず、それがコピーされた最初のポリペプチドまたは単離物と“実質的に一致する” と言うことができる。
【0013】
本発明のポリペプチドをつくる際に、関係する領域、即ち、アミノ酸残基600−862 、更に特別には、アミノ酸残基634−669 を確立するために、HIV−1111B のエンベロープ糖タンパク質のアミノ酸配列に相当する基準の数的枠または標準化された読み取り枠が調べられるべきである。HIV−1 ウイルスに関する標準化されたアミノ酸配列データを含む幾つかの刊行物が現在利用できる。例えば、ラトナー(Ratner)ら、“Complete nucleotide sequence of the AIDS virus”,Nature,313巻,277,(1985年1月)を参考のこと。また、“Human Retroviruses and AIDS 1991, A Compilation and Analysis of Nucleic Acid and Amino Acid Sequences,”(マイアーズ(Myers) ら編集),Theoretical Biology and Biophysics Group,Los Alamos National Laboratory,Los Alamos,New Mexico,USA を参考のこと。
【0014】
適当な読み取り枠を確立した後、関係するアミノ酸領域が、当業界で利用できる種々の操作を使用して再現し得る。例えば、NPS4000 半自動化マルチチャンネルペプチド合成装置及びバイオサーチ・モデル(Biosearch Model)9600 自動ペプチド合成装置を含む種々の自動化された合成ユニットが現在利用できる。また、或る種の組み換えDNA 技術またはタンパク質分解的開裂技術が本発明のポリペプチドをつくるために組み込まれてもよい。例えば、タンパク質分解酵素または化学開裂剤を使用するgp160 またはgp41の慎重に編成されたタンパク質分解が、本発明のポリペプチドを生産するのに許される方法であろう。それ故、本件出願中に現れる“合成ポリペプチド” という用語は、上記の方法の一つまたは当業界で知られているその他の適当な方法によりつくられたあらゆる非天然産のポリペプチドを意味すると解される。
本件出願の配列表部分は、アミノ酸残基637 から666 までのHIV−1 ウイルスの種々の臨床上の単離物のエンベロープ糖タンパク質のアミノ酸配列に実質的に相当するアミノ酸配列を有する幾つかの合成ポリペプチドの例を示す(配列番号1−10 を参照のこと) 。
【0015】
本発明のその他の好ましいペプチドとして、配列番号1−10 により表されるアミノ酸配列に実質的に相当するが、更にC末端もしくはN末端またはその両方で付加的なアミノ酸残基を含むポリペプチドが挙げられる。付加的なアミノ酸は任意に選択されてもよく、また好ましくはHIV−1 エンベロープ糖タンパク質の配列中の相当する配列位置に見られるアミノ酸残基に一致してもよい。特に、好ましいペプチド(637−669) は、そのC末端にエンベロープ糖タンパク質配列からの三つの付加的なアミノ酸残基(Leu−Leu−Glu) 、即ち、残基(667−669) を有する点で好ましいペプチド(637−666) と異なる。配列番号1−10 及びその他の変異体(637−666) 配列に一致し、更にC末端にカップリングされたLeu−Leu−Glu トリプレットを含む合成ポリペプチド(637−669) が生産し得る。同様に、好ましいペプチド(634−666) の変異体は、Thr−Trp−Met アミノ酸トリプレット(エンベロープ糖タンパク質配列の残基634−636)を配列番号1−10 により表される配列の夫々、またはその他の変異体(637−666) 配列にカップリングすることにより生産し得る。このようにして、好ましいペプチド(634−666) 及び(637−669) の変異体に相当するペプチドが系統的に合成し得る。
【0016】
前記のように、本発明のポリペプチドは、二量化またはその他の物への結合を促進するために、そのC末端にカップリングされたGly−Gly−Cys アミノ酸トリプレットを含むことが好ましい。これらのアミノ酸配列は、本発明によりつくることができる種々の合成ポリペプチドを構成する。
配列表部分に記載された合成ポリペプチド及び本件出願のいずれかに記載された合成ポリペプチドの単量体形態の他に、本発明はまたこれらのペプチドの二量体、三量体及びその他のポリマー形態を含む。特に、本発明の最良の態様はポリペプチドの二量体であり、この場合、二量化は上記のペプチドのC末端に位置されるGly−Gly−Cys トリプレットを介して行われる。
【0017】
本発明のポリペプチドの二量化または重合は、当業界で知られている幾つかの許される方法を使用して誘導し得る。例えば、種々の共有の化学的または物理的結合が本発明のポリペプチドの多量体を生産するのに使用し得る。特に、ポリペプチドの多量体は、当業界で知られている多量体ペプチドキャリヤーへの結合またはその他の方法、例えば、多抗原ペプチド(MAP) 系またはISCOM により生成し得る。更に、上記のポリペプチドのC末端にカップリングされたGly−Gly−Cys トリプレットによる二量化の誘導の他に、二量化されるポリペプチドが残基669 を越えて延びるアミノ酸残基を有する場合には、634−669 領域の外部に見られる付加的なシステイン残基が、Gly−Gly−Cys トリプレットを使用しないで二量化を誘導するのに利用し得る。
【0018】
特に、二量化または重合は、ポリペプチドに移入または結合された付加的な−Cys− 基により媒介されてもよい。更に、本明細書に記載されたポリペプチドは、ポリペプチドの幾つかの型の官能基によりタンパク質または高分子量(巨大分子)ポリマーキャリヤー(または基質)にカップリングされてもよい。例えば、チオール(−SH) 基、芳香族環(例えば、Tyr またはHis)、アミノ基またはカルボキシル基、等が許される連鎖部分であろう。合成ポリペプチドを重合してペプチドポリマーを得ることによりキャリヤーの使用を避けるように設計された方法がまた当業界で知られている。多抗原ペプチド系(MAP) として知られているその他の特別な方法は、共有結合された放射状に分枝している多重合成ペプチドを含む小さいペプチジルコアーマトリックスを利用する。例えば、タム(Tam,J.P.)(1988)“Synthetic Peptide Vaccine Design:Synthesis and Properties of a High−Density Multiple Antigenic Peptide System” Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.,85, 5409−5413を参照のこと。
【0019】
下記の実施例で示されるように、本発明のポリペプチドは、HIV−1 単離物MN、RF、SF2 、IIIBを含む幾つかのHIV−1 単離物によるだけでなくAZT 耐性単離物による種々の細胞系、例えば、単核細胞系U937及びCD4 T 細胞系MT−2及びH9の感染を有効に抑制する。HIV−1 ウイルス複製を有効に抑制することに加えて、本発明のポリペプチドは、HIV−1 ウイルスアミノ酸プロフィールのその他の領域からつくられたその他の合成ポリペプチドと比較して、HIV−1 媒介の細胞病態発生及び細胞融合の優れた抑制を与える。更に、本発明のポリペプチドは細胞毒性の許容レベルで有効な抑制作用を与える。
下記の実施例は本発明を更に説明するのに利用できるが、本発明の有効範囲を限定または制限することを何ら意味するものではない。
【0020】
【実施例】
実施例1
本発明に従って、異なるHIV−1 単離物の完全長V3超可変ループに相当するHIV−1 IIIB gp160及びgp21ペプチドの完全配列を殆どカバーする29のペプチドを合成した。これらの合成を、NPS4000 半自動化マルチチャンネルペプチド合成装置またはバイオサーチ・モデル9600自動ペプチド合成装置で行った。生成物の純度をHPLC及びアミノ酸分析により確かめた。夫々のペプチドの配列を、アプライド・バイオシステムズ・モデル(Applied Biosystems Model)120A PTH分析装置を使用してPTH アミノ酸のオンラインHPLC分析を伴うアプライド・バイオシステムズ・プロテイン・シーケンス・モデル477Aを使用して決定した。
【0021】
実施例2
ウイルス抑制アッセイのために、H9細胞、MT−2細胞及びU937細胞を標的細胞として使用した。5種のHIV−1 単離物(IIIB 、MN、RF、SF2 、及びAZT 耐性変異体) をMT−2細胞中で培養し、回収し、アリコートにした。ウイルス株の感染性の力価は10〜10の50%の組織培養感染投与量(TCID50)であった。
HIV−1 感染性を二つの異なる方法、即ち、HIV−1 コアータンパク質p24 生産を測定するELISA 及びHIV 媒介の細胞病態発生に関する比色アッセイにより測定した。簡単に言えば、96ウェルプレート中の1 x 10のMT−2細胞を、10%のFBS を含むRPMI 1640 培地200 μl 中のHIV−1 IIIBの希釈液で感染させた。24時間後に、培地の半分を取り替えた。37℃のインキュベーション後の4日目に、培養上澄み100 μl を夫々のウェルから回収し、等容積の新鮮な培地をウェルに添加した。回収した上澄みを等容積の5%のトリトン(Triton)X−100 と混合し、コウルター・イムノロジィ社(Coulter Immunology(Hialeah,FL))からのキットを使用してp24 について測定した。感染後の6日目に、指示薬XTT テトラゾリウム色素(1mg/ ml;50 μl/ウェル; ポリサイエンセス社(PolySciences,Inc.,Warrington,PA))を細胞に添加した。4時間の期間後に、細胞内のホルマゼンを450nm で比色測定した。細胞病態発生率を、下記の式を使用して計算した。[(陰性対照のOD450 −実験のOD450 )]/(陰性対照のOD450 −陽性対照のOD450 )]x 100 。陰性対照はHIV に代えて培地と混合された細胞に相当し、一方、陽性対照は100TCID50 のHIV−1 IIIB(これはMT−2細胞の100 %を溶解する)と混合された細胞に相当した。
【0022】
また、未感染細胞とHIV−1 感染細胞の融合に関する本発明の合成ペプチドの抑制効果を測定した。簡単に言えば、1.25 x 10のHIV−1 IIIB感染H9細胞をペプチド及び同数の未感染H9細胞と混合した。37℃で16時間インキュベートした後、タイタ・プレート・ウェル中のシンシチウムを形成する細胞を顕微鏡下でカウントし、ペプチドによる細胞融合の抑制を計算した。
HIV−1 IIIB gp160(gp120/gp41)からの29のペプチド及び異なるHIV−1 単離物のV3超可変ループからの21のペプチドを、HIV−1 複製及びMT−2細胞中のHIV−1 媒介の細胞病態発生に関するそれらの抑制活性につきスクリーニングした。図1に示されるように、スクリーニングしたgp160 からの29のペプチドの中で、4種のペプチド(アミノ酸配列61−90 、102−126 、280−306 、及び637−666)が、12.5μg/mlの最終濃度で、gag タンパク質p24 合成の減少により示されるようにHIV−1 複製をかなり抑制した。しかしながら、21の異なるHIV−1 単離物のV3ループからのペプチドのいずれもがHIV−1 複製を抑制しなかった。
更に、ペプチドのいずれかがHIV−1 により媒介された細胞病態発生を抑制し得るか否かについて研究した。結果を図2に示す。ペプチド(637−666) のみが細胞病態発生を著しく抑制し、一方、p24 生産を抑制するその他の3種のペプチドはこの抑制活性を示さなかった。
これらの結果は、HIV−1 IIIB のgp160 からのペプチド(637−666) が同種HIV−1 単離物(IIIB)による感染を有効に抑制したことを実証する。
【0023】
実施例3
続いて、細胞毒性の研究を、12.5μg/mlの最終濃度でMT−2細胞を使用して行った。3種のペプチド(61−90、102−126 、及び280−306)がかなりの細胞毒性を有するが、一方、ペプチド(637−666) は細胞毒性を示さないことがわかった(図3を参照のこと)。ペプチド(637−666) の濃度を11.145μM まで増大した場合、かなりの細胞毒性が検出できないままであった。これらの結果は、3種のペプチド(61−90、102−126 、及び280−306)によるp24 生産の抑制が実際にMT−2細胞に対するこれらのペプチドの細胞毒性によるものであり、一方、ペプチド(637−666) のみがp24 生産及び細胞病態発生の両方を有効に抑制し得たことを示唆する。
また、同じ技術を使用して単核細胞系U937でペプチドをスクリーニングした。結果を図4に示す。gp160 からの29のペプチドの中で、わずかに3種のペプチド(102−126、280−306 及び637−666)がp24 生産をかなり抑制した。ペプチド(637−666) が最高の抑制活性を有し、これは、このペプチドがCD4 T リンパ球及び単核細胞の両方の感染を抑制し得たことを示唆する。
【0024】
実施例4
続いて、ペプチド(637−666) を連続希釈液でHIV−1 複製、HIV−1 媒介の細胞病態発生及び細胞融合に関するその抑制活性につき試験した。図5 に示されるように、ペプチド(637−666) は投薬量依存様式でp24 生産、細胞病態発生及び細胞融合を抑制した。gag タンパク質p24 生産の減少により示されるHIV−1 IIIB複製の抑制の50%の有効投薬量(ED50)は101.0nM であり、HIV−1 IIIBにより媒介される細胞病態発生の抑制のED50は142.0nM であり、細胞融合の抑制のED50は160.0nM であった。
【0025】
実施例5
本発明のペプチド(637−666) がまたその他のHIV−1 単離物、例えば、MN、RF及びSF2 単離物だけでなくAZT 耐性変異体の複製を抑制するか否かを測定するために更に研究した。結果を表6 に示す。ペプチド(637−666) は5種のHIV−1 単離物の全てによる感染を有効に抑制したが、複製及び異なるHIV−1 単離物により媒介される細胞病態発生の両方の抑制に関するED50は異なっていた。これらの結果は、ペプチド(637−666) の抗HIV 活性がサブタイプ(単離物)制限されないことを示唆する。更に、ペプチドはまたAZT 耐性HIV−1 単離物に対して有効である。
【0026】
実施例6
更に、ペプチド(637−666) の抗HIV 活性が抗体により阻止し得るか否かを測定するために実験を行った。このペプチドに対して誘導されるウサギ抗血清を調製した。ウサギ抗(637−666) 抗血清の連続希釈液を1μg/mlの最終濃度のペプチド(637−666) と共に37℃で30分間インキュベートした。その混合物を抗ウイルス活性につき試験した。図7に示されるように、抗血清の不在下で、ペプチド(637−666) はp24 生産をかなり抑制した。しかしながら、抗ペプチド(637−666) 抗血清によるインキュベーション後に、ペプチド(637−666) の抑制活性はかなり阻止され、一方、抗血清単独はp24 生産に影響しなかった。この結果は、その抑制活性が実際にペプチド(637−666) により媒介されたことを示す。
【0027】
実施例7
本発明ぼ前記のペプチド(637−666) を、ペプチドのC末端でGly−Gly−Cys アミノ酸トリプレットをカップリングして合成した。質量スペクトルデータは、このペプチドが完全に二量化されたことを証明した。ペプチドの二量体は、適当な条件下でインキュベートされる場合にシステイン中のチオール基により自然に生成する。合成ペプチドを、最初のペプチド合成から貯蔵した樹脂から開裂し、これは質量スペクトルを使用して単量体であることが示された。二量体ペプチド(637−666) の抗HIV 活性と比較して単量体ペプチド(637−666) の抗HIV 活性を測定するために、2種のペプチドバッチを比較実験で測定した。
比較アッセイの結果を図8に示す。ペプチドの二量化された形態は、同ペプチドの単量体変種よりもHIV−1 複製、HIV−1 媒介の細胞病態発生及び細胞融合を抑制するのに更に有効である。この結果は、ペプチド(637−666) がペプチドのC末端またはN末端で特別なアミノ酸残基、例えば、システインの添加により二量化または重合することを示唆する。更にまた、これらの結果は、ペプチド(637−666) の二量化または重合された形態が単量体変種よりもHIV−1 感染のプロセスを有効に妨害し得ることを示す。
【0028】
実施例8
本発明の更に好ましいペプチドを更に性質を調べるために、ペプチドの長さと抗ウイルス活性の関係を評価した。C末端Gly−Gly−Cys トリプレットを有する好ましいHIV−1 IIIBペプチド配列の種々の部分に相当する配列を有するペプチドを調製した。これらのペプチドを、上記の実施例4に記載したようにしてp24 生産、細胞病態発生及び細胞融合の抑制につき試験した。結果を図9に示す。
これらのデータは、試験したペプチドの全てがHIV−1 感染に対する抑制活性を有することを実証する。しかしながら、これらのデータは、比較的長い配列を有するペプチドが、一般に、好ましい(634−669) 範囲の残基のいずれかの末端または両末端から短縮された配列を有するペプチドよりも大きい活性を有することを示す。
【0029】
特に、ペプチド(637−669)(M.W.4275) はペプチド(637−666)(M.W.3922) 単量体の活性より3〜9倍大きいHIV−1 IIIB感染に対する活性を示す。延長されたペプチド(637−669) はペプチド(637−666) 二量体よりも更に高い活性を有する(図8を比較のこと)。また、ペプチド(634−666)(M.W.4338) はペプチド(637−666) よりも大きい活性を示す。また、短いペプチド、例えば(638−666)(M.W.3790) 、(637−664)(M.W.3662) 、及び(637−663)(M.W.3533) は有効ではあるものの、それ程有効ではなく、それ故、それ程好ましくない。これらの結果は、好ましいペプチド(637−666) の配列が有効な抗ウイルス活性を与えること、またいずれかの末端におけるペプチド(637−666) の延長が抗HIV−1 活性を増大すると予想し得ることを示唆する。
【0030】
実施例9
予備データは、ペプチド(637−666) がトリプシン(ヒトの生体中に存在するタンパク質分解酵素の一種)による消化に感受性であることを示した。トリプシンはアルギニン残基及びリシン残基のカルボキシル側のポリペプチド鎖を開裂することが報告されている。ペプチド(637−666) は配列位置640 でアルギニン残基を含み、また配列位置662 でリシン残基を含む。これらの二つの位置はトリプシンによる開裂に感受性の部位であると仮定される。本発明のペプチドにより媒介される抗ウイルス活性の無効化が、将来、生体内の投与で避けられるか否かを確かめるために、ペプチド(637−666)(C末端Gly−Gly−Cys トリプレットを有する) 中のアルギニン残基及びリシン残基をグルタミン(Q) またはグリシン(G)(両残基はトリプシンに対する抵抗性を与える)のいずれかにより置換した。2種の変性ペプチドを夫々(637−666Q)(M.W.3891)及び(637−666G)(M.W.3749)と称した。図10に示されるように、グルタミン残基によるアルギニン残基及びリシン残基の両方の置換(637−666Q)はペプチドの抗ウイルス活性を低下しない。しかしながら、グリシンによる同残基の置換はペプチドの抗ウイルス活性を無効にすることが観察された。トリプシンによる処理の前後に変性ペプチド(637−666Q)の抗ウイルス活性を最初のペプチド(637−666) と比較して、ペプチド(637−666Q)がトリプシンによる処理に対して耐性であることがわかった(図11) 。これは、グルタミンによるアルギニン及びリシンの置換が実際にペプチド中のトリプシン開裂部位を無効にすることを示す。
【0031】
上記の実施例で説明されたように、本発明のポリペプチド(637−666) 、(634−666) 及び(637−669) はHIV−1 IIIB複製、HIV−1 媒介の細胞病態発生及び細胞融合を抑制した。更に、ペプチド(637−666) は投薬量依存様式でHIV−1 の複製を抑制した。HIV−1 の複製の抑制に関するペプチド(637−666) のED50は101.0nM であった。HIV−1 により媒介される細胞病態発生の抑制に関するそのED50は142.0nM であった。HIV−1 IIIB感染H9細胞により媒介される細胞融合の抑制に関するそのED50は160.0nM であった。その有効濃度は、HIV−1 感染の抑制について試験した殆どの抗ウイルス剤、例えば、オーリントリカルボン酸(ATA) 、及びヘミンの有効濃度より低い。この薬剤は非常に低い細胞毒性を有していた。比色アッセイにより測定される50%細胞毒性投薬量(CD50)は11,145nMより大きい。それ故、その選択インデックス(S.I.=CD50/ED50)はHIV−1 IIIB複製の抑制に関して110.0 より大きく、HIV−1 IIIB媒介の細胞病態発生の抑制に関して78.0より大きく、またHIV−1 IIIB媒介の細胞融合に関して70.0より大きい。
【0032】
更に、本発明のペプチド(637−666) は、同種HIV−1 単離物(IIIB)だけでなく、試験した異種HIV−1 単離物(MN 、RF、及びSF2)の複製を抑制した。また、それはAZT 耐性変異体(これはAZT により有効に相殺し得ない)による感染を有効に抑制した。そのペプチドのウイルス抑制活性はこの合成ペプチドに対して誘導されたウサギ抗血清により阻止された。これは、ウイルス抑制活性がペプチド(637−666) により特異的に媒介されるのであり、ペプチド合成中にペプチド製剤を汚染したかもしれないその他の因子により媒介されるのではないことを示唆する。本発明のペプチドは二量化でき、それによりHIV−1 感染症に対するそれらの活性を増強し得る。
それ故、本発明のポリペプチドはHIV−1 に対する抗ウイルス剤の理想的な候補である。何となれば、それらは殆どのその他の抗HIV 剤よりも多くのHIV−1 単離物に対して更に高い抗ウイルス活性を有するからである。リンパ球及び単核細胞に対するこれらのペプチドの毒性は非常に低く、これはヒト患者への悪影響がAZT の如き現在使用されている抗HIV 剤の悪影響より低いことを示唆する。
【0033】
その結果、本発明のポリペプチドは、生体外でウイルス複製を抑制することの他に、HIV−1 に感染した患者を治療する方法を提供する。特に、その方法は、ウイルス複製を抑制するのに有効な量、好ましくはHIV−1 媒介の細胞病態発生及び細胞融合を抑制するのに有効な量の本発明のポリペプチドを投与することを含む。患者に投与されるポリペプチドの量は約0.005mg/ml〜約0.01mg/ml の範囲の有効血清濃度を維持するのに充分であることが最も好ましい。
好適な投与の方法は、治療薬または予防薬を送出するのに当業界で知られているあらゆる薬理学上許される方法、例えば、経口投与、直腸投与、鼻内投与、局所投与(頬側投与及び舌下投与を含む)、膣内投与、非経口投与(筋肉内投与、皮下投与及び静脈内投与を含む)、並びに吸入を利用する方法を含む。また、本発明のポリペプチドはAZT の如きその他の活性成分を含む抗ウイルス物質中に混入し得る。
【0034】
本発明の好ましい実施態様と現在考えられるものを説明したが、当業者は本発明の精神から逸脱しないで変更及び改良が本発明になし得ることを認めるであろう。そして、本発明の真の範囲内にあるこのような全ての変更及び改良を特許請求することが意図されている。
【0035】
【配列表】
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【0036】
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【0037】
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【0038】
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【0039】
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【0040】
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【0041】
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【0042】
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【0043】
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【0044】
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【図面の簡単な説明】
【図1】HIV−1 IIIBのgp120/gp41からの合成ペプチドによるMT−2細胞中のHIV−1 IIIB複製の抑制を示す。
【図2】HIV−1 IIIBのgp120/gp41からの合成ペプチドによるMT−2細胞中のHIV−1 IIIB媒介の細胞病態発生の抑制を示す。
【図3】種々の合成ペプチドにより媒介された細胞毒性を示す。
【図4】HIV−1 IIIBgp120/gp41からの合成ペプチドによるU937細胞中のHIV−1 IIIB複製の抑制を示す。
【図5】合成ペプチド(637−666) によるMT−2細胞のHIV−1 IIIB感染の投薬量依存性の抑制を示す。
【図6】合成ペプチド(637−666) による種々のHIV−1 単離物の抑制を示す。
【図7】合成ペプチド(637−666) に対する抗血清がその抗ウイルス活性を阻止することを示す。
【図8】HIV−1 感染のインヒビターとしての合成ペプチド(637−666) の単量体と二量体の比較を示す。
【図9】種々の合成ペプチドに関してペプチドの長さと抗ウイルス活性の関係を示す。
【図10】ペプチド(637−666) とグルタミン置換ペプチド(637−666Q)の抗ウイルス活性の比較を示す。
【図11】トリプシンによる消化に対するペプチド(637−666) とグルタミン置換ペプチド(637−666Q)の抵抗性の比較を示す。

Claims (18)

  1. HIV-1感染症に対して有効であるHIV-1 ベースのポリペプチドであって、前記ポリペプチドが、
    (i) アミノ酸残基637からアミノ酸残基669までのHIV-1 111B ウイルスのエンベロープ糖タンパク質のアミノ酸配列、
    (ii) アミノ酸残基634からアミノ酸残基666までのHIV-1 111B ウイルスのエンベロープ糖タンパク質のアミノ酸配列、
    (iii) アミノ酸残基637からアミノ酸残基666 までのHIV-1 111B ウイルスのエンベロープ糖タンパク質のアミノ酸配列、
    (iv) 前記アミノ酸配列(i)〜(iii)において、配列位置640及び662のアミノ酸残基がグルタミン残基により置換されているアミノ酸配列、及び
    (v) 前記アミノ酸配列(i)〜(iv)において、Gly-Gly-Cysアミノ酸トリプレットがC末端にカップリングしているアミノ酸配列、
    からなる群から選ばれるアミノ酸配列からなり、
    ウイルス活性が該ポリペプチドにより抑制される、
    前記HIV-1 ベースのポリペプチド。
  2. 前記ポリペプチド(iii)が配列番号1のアミノ酸配列である請求項1に記載の(iii) のアミノ酸配列からなるポリペプチド。
  3. Leu-Leu-Glu アミノ酸トリプレットが配列番号1のアミノ酸配列のC末端にカップリングしていることを特徴とする請求項に記載の(i) のアミノ酸配列からなるポリペプチド。
  4. Thr-Trp-Met アミノ酸トリプレットが配列番号1のアミノ酸配列のN末端にカップリングしていることを特徴とする請求項に記載の(ii) のアミノ酸配列からなるポリペプチド。
  5. HIV-1感染症に対して有効であるHIV-1 ベースのポリペプチドであって、請求項1又は2記載のアミノ酸配列の二量体、三量体又は重合体の形態であり、ウイルス活性が該ポリペプチドにより抑制される、前記HIV-1 ベースのポリペプチド。
  6. (i) アミノ酸残基637からアミノ酸残基669までのHIV-1 111B ウイルスのエンベロープ糖タンパク質アミノ酸配列、
    (ii) アミノ酸残基634からアミノ酸残基666までのHIV-1 111B ウイルスのエンベロープ糖タンパク質アミノ酸配列、
    (iii) アミノ酸残基637からアミノ酸残基666までのHIV-1 111B ウイルスのエンベロープ糖タンパク質アミノ酸配列、
    (iv) 前記アミノ酸配列(i)〜(iii)において、配列位置640及び662のアミノ酸残基がグルタミン残基により置換されているアミノ酸配列、及び
    (v) 前記アミノ酸配列(i)〜(iv)において、Gly-Gly-Cysアミノ酸トリプレットがC末端にカップリングしているアミノ酸配列、
    からなる群から選ばれるアミノ酸配列からなるHIV-1ベースのポリペプチドであって、ウイルス活性が該ポリペプチドにより抑制される、前記HIV-1 ベースのポリペプチドを含むことを特徴とする抗ウイルス物質。
  7. 前記ポリペプチド(iii)が配列番号1のアミノ酸配列である請求項6に記載の(iii) のアミノ酸配列からなるポリペプチドを含む抗ウイルス物質。
  8. Leu-Leu-Glu アミノ酸トリプレットが配列番号1のアミノ酸配列のC末端にカップリングしていることを特徴とする請求項に記載の(i) のアミノ酸配列からなるポリペプチドを含む抗ウイルス物質。
  9. Thr-Trp-Met アミノ酸トリプレットが配列番号1のアミノ酸配列のN末端にカップリングしていることを特徴とする請求項に記載の(ii) のアミノ酸配列からなるポリペプチドを含む抗ウイルス物質。
  10. HIV-1感染症に対して有効であるHIV-1 ベースのポリペプチドであって、請求項6又は7記載のアミノ酸配列の二量体、三量体又は重合体の形態であり、ウイルス活性が該ポリペプチドにより抑制される、前記HIV-1 ベースのポリペプチドを含むことを特徴とする抗ウイルス物質。
  11. (i) アミノ酸残基637 からアミノ酸残基669までのHIV-1 111B ウイルスのエンベロープ糖タンパク質のアミノ酸配列、
    (ii) アミノ酸残基634からアミノ酸残基666までのHIV-1 111B ウイルスのエンベロープ糖タンパク質のアミノ酸配列、
    (iii) アミノ酸残基637からアミノ酸残基666までのHIV-1 111B ウイルスのエンベロープ糖タンパク質のアミノ酸配列、
    (iv) 前記アミノ酸配列(i)〜(iii)において、配列位置640及び662のアミノ酸残基がグルタミン残基により置換されているアミノ酸配列、及び
    (v) 前記アミノ酸配列(i)〜(iv)において、Gly-Gly-Cysアミノ酸トリプレットがC末端にカップリングしているアミノ酸配列、
    からなる群から選ばれるアミノ酸配列からなるHIV-1 ベースのポリペプチドであって、ウイルス活性が該ポリペプチドにより抑制される、前記HIV-1 ベースのポリペプチドを生産することを特徴とするHIV-1ウイルスに対して有効な抗ウイルス物質の調製法。
  12. 前記ポリペプチド(iii)が配列番号1のアミノ酸配列である請求項11に記載の(iii) のアミノ酸配列からなるポリペプチドを生産することを特徴とする抗ウイルス物質の調製法。
  13. Leu-Leu-Gluアミノ酸トリプレットが配列番号1のアミノ酸配列のC末端にカップリングしている前記のHIV-1 ベースの(i) のアミノ酸配列からなるポリペプチドを生産することを特徴とする請求項11に記載の方法。
  14. Thr-Trp-Metアミノ酸トリプレットが配列番号1のアミノ酸配列のN末端にカップリングしている前記のHIV-1 ベースの(ii) のアミノ酸配列からなるポリペプチドを生産することを特徴とする請求項11に記載の方法。
  15. HIV-1感染症に対して有効であるHIV-1 ベースのポリペプチドであって、請求項11又は12記載のアミノ酸配列の二量体、三量体又は重合体の形態であり、ウイルス活性が該ポリペプチドにより抑制される、前記HIV-1 ベースのポリペプチドを生産することを特徴とする抗ウイルス物質の調製法。
  16. HIV-1感染症に対して有効であるHIV-1 ベースのポリペプチドであって、
    前記のポリペプチドがアミノ酸残基600からアミノ酸残基862までのHIV-1 111Bウイルスのエンベロープ糖タンパク質のアミノ酸配列の全部又は一部の配列からなり、少なくともアミノ酸残基637からアミノ酸残基666までの配列を有することを特徴とし、
    ウイルス活性が該ポリペプチドにより抑制され、及び
    配列位置640及び662のアミノ酸残基がグルタミン残基で置換されている、
    前記HIV-1 ベースのポリペプチド。
  17. アミノ酸残基600からアミノ酸残基862 までのHIV-1111Bウイルスのエンベロープ糖タンパク質のアミノ酸配列の全部又は一部の配列からなり、少なくともアミノ酸残基637からアミノ酸残基666までの配列を有するHIV-1ベースのポリペプチドであって、ウイルス活性が該ポリペプチドにより抑制され、配列位置640及び662のアミノ酸残基がグルタミン残基で置換されている前記HIV-1 ベースのポリペプチドを含むことを特徴とする抗ウイルス物質。
  18. アミノ酸残基600からアミノ酸残基862までのHIV-1 111Bウイルスのエンベロープ糖タンパク質のアミノ酸配列の全部又は一部の配列からなり、少なくともアミノ酸残基637からアミノ酸残基666までの配列を有するHIV-1 ベースのポリペプチドであって、ウイルス活性が該ポリペプチドにより抑制され、配列位置640及び662のアミノ酸残基がグルタミン残基で置換されている、前記HIV-1 ベースのポリペプチドを生産することを特徴とするHIV-1ウイルスに対して有効な抗ウイルス物質の調製法。
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