JP3586430B2 - ラビリンスシールを用いた処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、処理すべき処理物、例えば、固形物などの製品を物品収容部に収容し、この処理物を加熱処理及び/又は殺菌処理するための処理装置に関する。さらに詳しくは、本発明は、処理物を収容する物品収容部の上流側及び下流側にそれぞれラビリンスシールを形成するように構成された処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
容器に食品を充填し、密封した後加圧加熱殺菌を施したレトルト製品が上市されている。かかる製品は、食品が容器内に密封された状態で加圧加熱処理されるため、容器内に、加熱臭がこもり、食品の味覚が低下するという問題があった。
【0003】
この問題を解決するために、一容器に充填した食品を、容器を密封することなく加圧加熱殺菌し、その後に、無菌包装するという新規な無菌包装製品の開発が進められている。このような無菌包装製品の製造装置として、例えば特開平9−84567号公報に開示されているように、固形食品材料物をカップに充填し、カップを複数個ずつカセットに収納した後、このカセットを殺菌機に投入して固形物を蒸気で直接殺菌し、殺菌後、クリーンブース内でカセットからカップを取り出して、固形物を調味液とともに容器に充填して密封包装するバッチ処理の固形物含有食品の殺菌装置が提案されている。
【0004】
しかしながら、前記特開平9−84567号公報に開示されているようなバッチ処理装置では、殺菌処理の生産性を高めるために、加圧と殺菌と減圧を制御するための制御機構を備えた殺菌釜を準備する必要性があり、バッチ処理装置の設備サイズが大きくなり、設備費用が膨大のものになる問題があった。
また、このようなバッチ処理装置においては、殺菌処理を施した食品を直ちにリテーナーから製品用容器に移し替えることができず、すなわち製品用容器への移し替えを待機するリテーナーを存在させなければならない。この待機のために、食品を殺菌後無菌包装する装置内では、事前に装置滅菌され、無菌環境に保持されているが、万一、当該滅菌処理が不十分な箇所があった場合には、このような移し替え待機中のリテーナーにおいても、食品の菌汚染が発生するおそれが高いという問題があった。
【0005】
特開平7−67595号公報には、加圧加熱殺菌を連続的に行う装置として、それぞれ上流側に入口、下流側に出口を有する食品供給部、直線筒加熱器、直線筒冷却器、排出部からなり、それぞれの出口と入口とを密閉ゲートを介して、互いに平行あるいは直角に接続した食品殺菌装置を開示している。前記食品供給部等の各部の入口ゲートの上流側に剛性の容器を押し込むための押し込み装置を設けている。
【0006】
前記特開平7−67595号公報に開示されているような連続処理装置においては、加圧加熱装置(殺菌釜)に固形食品材料を充填したリテーナーを搬入する場合、殺菌された固形食品材料を収容したリテーナーを殺菌釜から搬出する場合、常圧状態から加圧状態への圧力の制御と、加圧状態から常圧状態へ減圧させる制御とが必要であった。
このような処理装置では、具体的には、殺菌釜の上流側及び下流側にそれぞれ設けた調圧室の2つの遮断扉(バルブ)を、リテーナーを搬入するときと、リテーナーを搬出するときに、交互に開閉しなければならなかった。このため、処理装置の操作が煩雑であり、さらに操作に一定の時間を必要とする問題があった。
【0007】
さらに、特開昭52−64470号公報においては、加圧加熱殺菌処理を連続的に行う装置として、圧力容器(殺菌装置)にトンネル状の出入口を設け、当該出入口を、圧力容器内を走行するコンベヤに設けた仕切板との聞に微小の隙間が保たれるようにした構造を開示している。この加圧加熱殺菌処理においては、微小の隙間から洩れた蒸気を膨張収縮を繰り返しさせることにより圧力容器外に排気させることにより、圧力容器内の高圧蒸気をシールして米を加圧状態で連続蒸煮する。
【0008】
前記特開昭52−64470号公報に開示された連続処理装置では、遮断扉(バルブ)の開閉操作は不要であるものの、微小の隙間から潰れた蒸気を膨張収縮の繰り返しにより圧力容器外に排気させ、圧力容器内の高圧蒸気をシールする場合、洩れた蒸気の膨張収縮を繰返し行うための領域が短いときには、圧力容器外への蒸気の洩れ量が大量になるため、当該領域を長くする必要があった。そのため、設備全体が大型化するという問題があった。
【0009】
搬送中に各種の処理する装置において、設備全体を小型化するために、被搬送物の搬送路に進行方向を変更させる折返し部等を設け、限られたスペース内に各種装置を配置する工夫がなされている。被処理物が液体である場合には、液体を搬送する配管自体をそのまま折返すことにより比較的容易に搬送路の方向修正を行うことができる。しかし、搬送物が固形物である場合には、特別な折返し機構の設置が必要となる。
搬送物の姿勢を変えることなく移載する折返し機構としては、例えば特開昭55−161718号公報に開示されいる。反対方向に移動する2つの平行隣接する各コンベヤの端部に対向させコンベヤ搬送路と垂直する面内で回転する回転盤を設け、該回転盤の支軸及び回転盤に取り付けられた複数の受台の各支軸に設けたスプロケットにチェーンを掛け渡し、回転盤の回転に伴って受台を水平に保持し、被搬送物(瓦)を水平に維持して移載する装置が知られている。
【0010】
しかしながら、前記特開昭55−161718号公報に開示されているような折返し機構は、受台を水平に保持するためにスプロケット、チェーン等の設備が必要になるため、装置の構造が複雑になる。そのため、例えば食品装置等、菌汚染の問題が生じないようにシンプルな構造が求められる装置において、当該複雑な機構を備えた折返し機構を採用することは好ましくない。
【0011】
【発明の目的】
本発明の目的は、従来のこのような課題を解決するために、加圧加熱殺菌室のような圧力制御室内への製品の搬入、及び圧力制御室内で殺菌処理などを施された製品の圧力制御からの搬出を、加減圧の操作工程の複雑な制御機構を必要とせず、単純な工程で連続的に行うことが可能であり、かつシンプルな機構をもち、設備の小型化が可能な処理装置を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、加圧加熱殺菌室のような圧力制御室内における製品の処理について、適切な処理条件を効率的に求めるための予備的実験を行うのに適用可能な小型の処理装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、処理装置において、開口部を有し、処理すべき処理物を配置して圧力を制御することにより処理物を処理するための物品処理部と、上流側および下流側の両端にそれぞれ開口部を有し、下流側の開口部が前記物品処理部の開口部と連結され、ラビリンスシールを形成するための筒状部とを備える。
本発明の処理装置は、更に、処理物を配置するための物品収容部を有し、筒状部の内壁と相対配置することによってラビリンスシールを形成するために、筒状部の内壁に対して隙間を設けるように形成され、物品収容部の上流側に配置された上流側絞り部を有し、筒状部の内壁と相対配置することによってラビリンスシールを形成するために、筒状部の内壁に対して隙間を設けるように形成され、物品収容部の下流側に配置された下流側絞り部を有する物品搬送部を備える。
【0013】
本発明の処理装置は、更に、物品搬送部を物品処理部及び筒状部の中に直線的に下流側に向かって移動させて筒状部の内壁と上流側絞り部とを相対配置させることにより筒状部内壁と上流側絞り部との間にラビリンスシールを形成することができ、かつ、物品搬送部を物品処理部及び筒状部の中から直線的に上流側に向かって移動させることにより筒状部の内壁と下流側絞り部との間にラビリンスシールを形成することができるように構成された駆動装置を備える。
本発明の処理装置は、更に、物品処理部内を加圧又は減圧するための圧力制御装置を備える。
【0014】
この構成により、簡易な構造でラビリンスシールを形成することができる。
本発明の処理装置は実験装置としても利用することができるので、本発明の処理装置を用いることにより、実機におけるラビリンスシールの設定実験を小さなスペースで行うことができる。
また、この構成により、ラビリンスシールを形成する区間を短くすることができ、装置の小型化が可能になる。そして、装置を小型化することにより、処理に用いられる蒸気、その他のエネルギーのコストを低減することができる。
【0015】
また、本発明の処理装置では、加圧ラビリンスシールを形成する区間を短くすることにより、加圧加熱殺菌処理を開始する立ち上がり時間を短縮させることができる。
また、本発明の処理装置では、減圧ラビリンスシールを形成する区間を、処理物に応じて任意に設定することができ、これにより、処理物を一気に減圧したときに生じ易い処理物の品質劣化(例えば、表面乾燥、破裂など)を防止することができる。
【0016】
本発明の処理装置では、絞り部が物品搬送部から着脱可能なように構成され、絞り部は複数の絞り片を含むのが好ましい。
この構成により、絞り部の連結、取り外しが容易となり、処理装置の準備と、処理装置の片付けとを効率よく行うことができる。
また、この構成により、処理装置のメインテナンスが容易になる。
【0017】
更に、本発明の処理装置は、絞り片の形状、絞り片の個数、絞り片の間隔のうちの少なくとも1つが異なるように構成された複数の絞り片を備え、この絞り片のうちの1つを前記絞り部にそれぞれ取り付けて物品を処理するように構成するのが好ましい。
この構成により、処理部に応じて絞り片の形状、絞り片の個数、絞り片の間隔を変えるのが容易となり、ラビリンスシールのクリアランスを効率よく設定することができる。
また、この構成により、ラビリンスシールに関する各種の実験を様々な条件について設定することができる。
【0018】
更に、本発明の処理装置では、物品収容部から処理物を取り出すことができ、かつ、物品収容部に処理物を配置することができるストレージ部が物品処理部に設けられるのが好ましい。
この構成により、処理装置の生産効率を高めることができる。
更に、本発明の処理装置では、物品収容部が、上流側絞り部と下流側絞り部との間に複数設置されるのが好ましい。
この構成により、処理装置の生産効率を一層高めることができる。
【0019】
また、本発明の処理装置は、上流側および下流側の両端にそれぞれ開口部を有し、処理すべき処理物を配置して圧力を制御することにより処理物を処理するための物品処理部と、上流側および下流側の両端にそれぞれ開口部を有し、下流側の開口部が物品処理部の上流側の開口部と連結され、ラビリンスシールを形成するための第1筒状部と、上流側および下流側の両端にそれぞれ開口部を有し、上流側の開口部が物品処理部の下流側の開口部と連結され、ラビリンスシールを形成するための第2筒状部とを備える。
【0020】
本発明の処理装置は、更に、処理物を配置するための第1物品収容部を有し、第1筒状部の内壁と相対配置することによってラビリンスシールを形成するために、第1筒状部の内壁に対して隙間を設けるように形成され、第1物品収容部の上流側に配置された第1上流側絞り部を有し、第1筒状部の内壁と相対配置することによってラビリンスシールを形成するために、第1筒状部の内壁に対して隙間を設けるように形成され、第1物品収容部の下流側に配置された第1下流側絞り部を有する第1物品搬送部と、処理物を配置するための第2物品収容部を有し、第2筒状部の内壁と相対配置することによってラビリンスシールを形成するために、第2筒状部の内壁に対して隙間を設けるように形成され、第2物品収容部の上流側に配置された第2上流側絞り部を有し、第2筒状部の内壁と相対配置することによってラビリンスシールを形成するために、第2筒状部の内壁に対して隙間を設けるように形成され、第2物品収容部の下流側に配置された第2下流側絞り部を有する第2物品搬送部とを備える。
【0021】
本発明の処理装置は、更に、第1物品搬送部を物品処理部及び第1筒状部の中に直線的に下流側に向かって移動させて第1筒状部の内壁と第1上流側絞り部とを相対配置させることにより第1筒状部の内壁と第1上流側絞り部との間にラビリンスシールを形成することができ、第1物品搬送部を物品処理部及び第1筒状部の中から直線的に上流側に向かって移動させることにより第1筒状部の内壁と第1下流側絞り部との間にラビリンスシールを形成することができ、第2物品搬送部を物品処理部及び前記第2筒状部の中に直線的に上流側に向かって移動させて第2筒状部の内壁と前記第2下流側絞り部とを相対配置させることにより第2筒状部の内壁と第2下流側絞り部との間にラビリンスシールを形成することができ、第2物品搬送部を物品処理部及び第2筒状部の中から直線的に下流側に向かって移動させることにより第2筒状部内壁と第2上流側絞り部との間にラビリンスシールを形成することができるように構成された駆動装置を備える。
本発明の処理装置は、更に、物品処理部内を加圧又は減圧するための圧力制御装置を備える。
【0022】
ここで、「ラビリンスシール」とは、一般的には多数の絞り片を設けて狭い流路を形成して密封を行うシールであり、より具体的には、圧力制御処理室の搬入路及び搬出路の内壁部と被処理物の搬送部との間に、極めて狭い絞り流路を間隔を置いて設け、流体のもれを実質上防止する構成である。すなわち、流体を圧力制御処理室の高圧側から搬入路及び搬出路の低圧側に徐々に漏出させることで、圧力制御処理室内に加圧又は減圧の状態を保持する構成である。
なお、蒸気・ガスタービン、圧縮機等に適用される「ラビリンスシール」の構造、特徴、用途については、「非接触シール論」(小茂鳥和生、昭和48年、コロナ社発行)の第6〜30頁に記載されている。
【0023】
【発明の効果】
本発明によれば、圧力制御室内への製品の搬入、及び、圧力制御からの製品の搬出を、単純な工程で連続的に行うことが可能であり、かつシンプルな機構をもち、設備の小型化が可能な処理装置を実現することができる。
また、本発明の処理装置は実験装置としても利用することができる。したがって、本発明の処理装置を用いることにより、実機におけるラビリンスシールの設定実験を小さなスペースで行うことができ、圧力制御室内における製品の処理について、適切な処理条件を効率的に求めるための予備的実験を行うことができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に基づいて本発明の処理装置の好ましい実施形態を説明する。
(1)本発明の処理装置の第1の実施形態
(1・1)本発明の処理装置の第1の実施形態の構成
次に、本発明の処理装置の第1の実施形態の構成について説明する。
図1を参照すると、本発明の処理装置の第1の実施形態において、本発明の処理装置100は、下流側に配置された物品処理部110と、物品処理部110の上流側に配置された筒状部120と、処理物を配置するための物品収容部132を有する物品搬送部130と、物品搬送部130を移動させるための駆動装置140と、物品処理部110の内部を加圧又は減圧するための圧力制御装置150とを備える。
物品処理部110は、処理すべき処理物104を中に配置して圧力を制御することにより処理物104を処理するために設けられる。例えば、処理物104は、固形食品、医療具などである。物品処理部110は、ケーシング112を備える。ケーシング112は、断面形状が円形又は四角形又は多角形の筒状に形成される。ケーシング112は上流側に上流側開口部112aを有し、下流側端部112bは閉じている。
【0025】
筒状部120は、断面形状が円形に形成されるのがよい。筒状部120は、上流側の端部に上流側開口部120aを有し、下流側の端部に下流側開口部120bを有する。筒状部120の下流側開口部120bは物品処理部110の上流側開口部112aと連結される。筒状部120には、物品収容部132の両端に設けられた絞り部により、ラビリンスシールが形成される。
【0026】
物品搬送部130は、筒状部内壁120cと相対配置することによってラビリンスシールを形成するために、筒状部内壁120cに対して隙間を設けるように形成された上流側絞り部134、下流側絞り部136と、上流側絞り部134と下流側絞り部136との間に配置された物品収容部132とを備える。上流側絞り部134は、物品収容部132の上流側に設けられる。下流側絞り部136は、物品収容部132の下流側に設けられる。物品収容部132は、処理すべき処理物104を中に配置するために、容器又は皿の形状をもつように形成される。また、物品収容部は、上流側絞り部134と下流側絞り部136との間に複数設置してもよい。
【0027】
駆動装置140は、物品搬送部130を物品処理部110及び筒状部120の中に直線的に下流側に向かって移動させて筒状部内壁120cと上流側絞り部134とを相対配置させることにより筒状部内壁120cと上流側絞り部134との間にラビリンスシールを形成することができるように構成される。また、駆動装置140は、物品搬送部130を物品処理部110及び筒状部120の中から直線的に上流側に向かって移動させることにより筒状部内壁120cと下流側絞り部136との間にラビリンスシールを形成することができるように構成される。
例えば、駆動装置140は、油圧式のピストンとシリンダとを含むように構成される。あるいは、駆動装置140は、モータと、歯車機構と、ラックと、ピニオンとを含むように構成してもよい。
【0028】
圧力制御装置150は、配管152、弁154を介して物品処理部110と連結される。例えば、圧力制御装置150は、加圧蒸気を物品処理部110の中に送ることによって物品収容部132に配置された処理物104を殺菌することができるように構成される。
【0029】
本発明の処理装置100では、上流側絞り部134、下流側絞り部136が物品搬送部130から着脱可能なように構成される。
図4を参照すると、上流側絞り部134は複数の円盤状ラビリンスプレート、すなわち、複数の絞り片136a1〜136a6を含む。図4には6個の絞り片を示すけれども、絞り片の数は1個であってもよいし、2個以上であってもよい。絞り片の数は複数であるのが好ましい。絞り片136a1〜136a6のそれぞれの厚さはTSであり、外径はDSである。
これに対して、筒状部内壁120c(図4に二点鎖線で示す)の内径はDHである。したがって、絞り片136a1〜136a6の外形部と筒状部内壁120cの内径部との間には隙間KHSが設けられる。
【0030】
スペーサ136b1が絞り片136a1と絞り片136a2との間に配置される。スペーサ136b2が絞り片136a2と絞り片136a3との間に配置される。スペーサ136b3が絞り片136a3と絞り片136a4との間に配置される。スペーサ136b4が絞り片136a4と絞り片136a5との間に配置される。スペーサ136b1〜136b4のそれぞれの厚さはGSである。
【0031】
絞り片136a1〜136a6のそれぞれの第1のガイド孔と、スペーサ136b1〜136b4のガイド孔を、第1のガイド軸136d1が貫通する。ボルト136f1、136f2を第1のガイド軸136d1の両側にねじ締めすることにより、絞り片136a1〜136a6を互いにすきまGSをもって固定する。
スペーサ136c1が絞り片136a1と絞り片136a2との間に配置される。スペーサ136c2が絞り片136a2と絞り片136a3との間に配置される。スペーサ136c3が絞り片136a3と絞り片136a4との間に配置される。スペーサ136c4が絞り片136a4と絞り片136a5との間に配置される。
【0032】
絞り片136a1〜136a6のそれぞれの第2のガイド孔と、スペーサ136c1〜136c4のガイド孔を、第2のガイド軸136d2が貫通する。ボルト136f3、136f4を第2のガイド軸136d2の両側にねじ締めすることにより、絞り片136a1〜136a6を互いにすきまGSをもって固定する。
ガイド軸の数は、2個以上であるのが好ましく、4個〜6個であるのが一層好ましい。
【0033】
互いに固定された絞り片136a1〜136a6は絞りユニットを構成する。絞り片136a1〜136a6のそれぞれの中心穴136h1〜136h6は物品搬送部130の取付部130t(図4に一点鎖線で示す)に取り付けられるように構成される。更に、変形例として、複数の同じ仕様の絞りユニットを用いることもできるし、複数の異なる仕様の絞りユニットを用いることもできる。また、当該ユニットを複数連結してもよい。
【0034】
図4には下流側絞り部136の構成を示すけれども、上流側絞り部134の構成も下流側絞り部136の構成と同様である。
この構成により、上流側絞り部134の連結、下流側絞り部136の連結、取り外しが容易となり、処理装置のメインテナンスが容易になる。
【0035】
更に、本発明の処理装置100は、絞り片の形状、絞り片の個数、絞り片の間隔のうちの少なくとも1つが異なるように構成された複数の絞り片を備えるのが好ましい。
この構成により、処理部の大きさ、処理物などに応じて、適宜、絞り片の形状、絞り片の個数、絞り片の間隔を変えるのが容易となり、ラビリンスシールのクリアランス区間などを効率よく設定することができる。
また、この構成により、ラビリンスシールに関する各種の実験を様々な条件について設定することができる。
【0036】
本発明の処理装置100では、例えば、絞り片の個数は225個であり、絞り片の厚さTSは2mmであり、絞り片の外径DSは171mmであり、筒状部内壁120cの内径DHは172mmであり、絞り片の外形部と筒状部内壁の内径部との間の隙間KHSは0.5mmである。
このように絞り片と筒状部内壁を形成することにより、効果的なラビリンスシールを実現することができる。
【0037】
更に、本発明の処理装置100では、物品収容部132から処理物104を取り出すことができ、かつ、所定の処理を行った処理物104を物品収容部132に配置することができるストレージ部116が物品処理部110に設けられる。
ストレージ部116は、物品処理部110と同一環境(同一温度、同一圧力条件)とし、物品処理部110に搬入された処理物104を物品収容部132から取り出し、一定時間、処理する部分である。
一方、物品搬送部130は、所定の間隔で往復運動を繰り返しており、上記一定時間を経過して処理された処理物104は、新たに物品処理部110に搬入された処理物104が物品収容部132から取り出された後、当該物品収容部132に入れられ、物品処理部110から取り出される。
このように構成されたストレージ部116を設けることにより、処理装置の生産効率を一層高めることができる。
【0038】
(1・2)本発明の処理装置の第1の実施の形態の作用
次に、本発明の処理装置の第1の実施形態の作用について説明する。
図1は、本発明の処理装置の第1の実施形態において、物品収容部132内に処理物104を配置した状態を示している。図1を参照すると、駆動装置140が作動して、物品搬送部130を上流側に向かって移動させ、下流側絞り部136を筒状部120の中に配置して図1に示す状態になる。この図1に示す状態では、圧力制御装置150から加圧蒸気が物品処理部110内に供給されており、筒状部内壁120cと下流側絞り部136とが相対配置される領域にラビリンスシールが形成されている。
物品収容部132と上流側絞り部134は、筒状部120の外部に位置する。固形食品のような処理物104が物品収容部132に収容される。
【0039】
図2は、本発明の処理装置の第1の実施形態において、物品収容部132内の処理物104を処理している状態を示している。図2を参照すると、駆動装置140が作動して、物品搬送部130を下流側に向かって図1に示す状態から矢印144の方向に移動させ、下流側絞り部136及び物品収容部132を物品処理部110の中に配置し、上流側絞り部134を筒状部120の中に配置して図2に示す状態になる。この図2に示す状態では、筒状部内壁120cと上流側絞り部134とが相対配置される領域にラビリンスシールが形成される。
【0040】
圧力制御装置150により加圧蒸気が導入されている物品処理部110内において、物品収容部132に配置された処理物104が殺菌される。
また、必要に応じて、ストレージ部116において、物品収容部132から処理物104を取り出すこともできるし、物品収容部132に処理物104を配置することもできる。
【0041】
図3は、本発明の処理装置の第1の実施形態において、物品収容部132内の処理物104を処理した後の状態を示している。図3を参照すると、駆動装置140が作動して、物品搬送部130を上流側に向かって図2に示す状態から矢印146の方向に移動させ、下流側絞り部136を筒状部120の中に配置して図3に示す状態になる。この図3に示す状態では、筒状部内壁120cと下流側絞り部136とが相対配置される領域にラビリンスシールが形成される。
物品収容部132と上流側絞り部134は、筒状部120の外部に位置する。処理済の処理物104を物品収容部132から取り出すことができる。
次に、新しい処理物104を物品収容部132に収容して、再び処理を行うことができる。
【0042】
(2)本発明の処理装置の第2の実施形態
次に、本発明の処理装置の第2の実施形態を説明する。
以下の説明は、本発明の処理装置の第2の実施形態が本発明の処理装置の第1の実施形態と異なる点を主に述べる。したがって、以下に記載がない個所は、前述した本発明の処理装置の第1の実施形態についての説明をここに準用する。
【0043】
(2・1)本発明の処理装置の第2の実施形態の構成
ここで、本発明の処理装置の第2の実施形態の構成について説明する。
図5を参照すると、本発明の処理装置の第2の実施形態において、本発明の処理装置200は、中央部に配置された物品処理部210と、物品処理部210の上流側に配置された第1筒状部220と、物品処理部210の上流側において移動可能であり、処理物を配置するための第1物品収容部232を有する第1物品搬送部230と、物品処理部210の下流側に配置された第2筒状部270と、物品処理部210の下流側において移動可能であり、処理物を配置するための第2物品収容部262を有する第2物品搬送部260と、第1物品搬送部230及び第2物品収容部262を移動させるための駆動装置240と、物品処理部210の内部を加圧又は減圧するための圧力制御装置250とを備える。
【0044】
物品処理部210は、処理すべき処理物204、274を中に配置して圧力を制御することにより処理物204、274を処理するために設けられる。例えば、処理物204、274は、固形食品などである。物品処理部210は、ケーシング212を備える。ケーシング212は、断面形状が円形又は四角形又は多角形の筒状に形成される。ケーシング212は上流側に上流側開口部212aを有し、下流側に下流側開口部212bを有する。
【0045】
第1筒状部220は、断面形状が円形に形成されるのがよい。第1筒状部220は、上流側の端部に上流側開口部220aを有し、下流側の端部に下流側開口部220bを有する。第1筒状部220の下流側開口部220bは物品処理部210の上流側開口部212aと連結される。
第2筒状部270も第1筒状部220と同様に断面形状が円形に形成されるのがよい。第2筒状部270は、上流側の端部に上流側開口部270aを有し、下流側の端部に下流側開口部270bを有する。第2筒状部270の上流側開口部220aは物品処理部210の下流側開口部212bと連結される。
【0046】
第1物品搬送部230は、第1筒状部内壁220cと相対配置することによってラビリンスシールを形成するために、第1筒状部内壁220cに対して隙間を設けるように形成された第1上流側絞り部234、第1下流側絞り部236と、第1上流側絞り部234と第1下流側絞り部236との間に配置された第1物品収容部232とを備える。第1上流側絞り部234は、第1物品収容部232の上流側に設けられる。第1下流側絞り部236は、第1物品収容部232の下流側に設けられる。第1物品収容部232は、処理すべき処理物204を中に配置するために、容器又は皿の形状をもつように形成される。
また、物品収容部は、第1上流側絞り部234と第1下流側絞り部236との間に複数設置してもよい。
【0047】
第2物品搬送部260は、第2筒状部内壁270cと相対配置することによってラビリンスシールを形成するために、第2筒状部内壁270cに対して隙間を設けるように形成された第2上流側絞り部264、第2下流側絞り部266と、第2上流側絞り部264と第2下流側絞り部266との間に配置された第2物品収容部262とを備える。第2上流側絞り部264は、第2物品収容部262の上流側に設けられる。第2下流側絞り部266は、第2物品収容部262の下流側に設けられる。第2物品収容部262は、処理すべき処理物274を中に配置するために、容器又は皿の形状をもつように形成される。
また、物品収容部は、第2上流側絞り部264と第2下流側絞り部266との間に複数設置してもよい。
【0048】
駆動装置240は、第1物品搬送部230を物品処理部210及び第1筒状部220の中に直線的に下流側に向かって移動させて、第1筒状部内壁220cと第1上流側絞り部234とが相対配置される領域にラビリンスシールを形成することができるように構成される。また、駆動装置240は、第1物品搬送部230を物品処理部210及び第1筒状部220の中から直線的に上流側に向かって移動させることにより第1筒状部内壁220cと第1下流側絞り部236との間にラビリンスシールを形成することができるように構成される。
【0049】
更に、駆動装置240は、第2物品搬送部260を物品処理部210及び第2筒状部270の中に直線的に上流側に向かって移動させて第2筒状部内壁270cと第2下流側絞り部266とが相対配置される領域にラビリンスシールを形成することができるように構成される。また、駆動装置240は、第2物品搬送部260を物品処理部210及び第2筒状部270の中から直線的に下流側に向かって移動させることにより第2筒状部内壁270cと第2上流側絞り部264との間にラビリンスシールを形成することができるように構成される。
【0050】
例えば、駆動装置240は、油圧式のピストンとシリンダとを含むように構成される。あるいは、駆動装置240は、モータと、歯車機構と、ラックと、ピニオンとを含むように構成してもよい。
変形例として、第1物品搬送部230を移動させるための第1駆動装置を上流側に配置し、第2物品搬送部260を移動させるための第2駆動装置を第1駆動装置とは別に下流側に配置するような構成としてもよい。
【0051】
圧力制御装置250は、配管252、弁254を介して物品処理部210と連結される。例えば、圧力制御装置250は、加圧蒸気を物品処理部210の中に送ることによって、第1物品収容部232に配置された処理物204を殺菌することができ、第2物品収容部262に配置された処理物274を殺菌することができるように構成される。
【0052】
本発明の処理装置200では、第1上流側絞り部234、第1下流側絞り部236が第1物品搬送部230から着脱可能なように構成される。
また、同様に、本発明の処理装置200では、第2上流側絞り部264、第2下流側絞り部266が第2物品搬送部260から着脱可能なように構成される。
第1上流側絞り部234、第1下流側絞り部236、第2上流側絞り部264、第2下流側絞り部266は、図4に示す形状と同様に、それぞれ複数の円盤状ラビリンスプレート、すなわち、複数の絞り片を含む。そして、互いに固定された絞り片は絞りユニットを構成する。
更に、変形例として、複数の同じ仕様の絞りユニットを用いることもできるし、複数の異なる仕様の絞りユニットを用いることもできる。
【0053】
更に、本発明の処理装置200は、絞り片の形状、絞り片の個数、絞り片の間隔のうちの少なくとも1つが異なるように構成された複数の絞り片を備えるのが好ましい。この構成では、絞り片のうちの1つを絞り部にそれぞれ取り付けて物品を処理するように構成される。
更に、本発明の処理装置200では、第1物品収容部232から処理物204を取り出すことができ、第1物品収容部232に処理物204を配置することができる第1ストレージ部216と、第2物品収容部262から処理物274を取り出すことができ、第2物品収容部272に処理物274を配置することができる第2ストレージ部218とが物品処理部210に設けられる。
【0054】
(2・2)本発明の処理装置の第2の実施形態の作用
次に、本発明の処理装置の第2の実施形態の作用について説明する。
図5は、本発明の処理装置の第2の実施形態において、第2物品収容部262内の処理物274を処理し、第1物品収容部232内に処理物204を収容している状態を示している。図5を参照すると、固形食品などを含む処理物204が第1物品収容部232に収容されている。駆動装置240が作動して、第1物品搬送部230を上流側に向かって移動させ、第1下流側絞り部236を第1筒状部220の中に配置し、第1物品収容部232を第1筒状部220の外部に配置し、第2物品搬送部260を上流側に向かって移動させ、第2上流側絞り部264及び第2物品収容部262を物品処理部210の中に配置し、第2下流側絞り部266を第2筒状部270の中に配置して図5に示す状態になる。
【0055】
図5に示す状態では、圧力制御装置250により加圧蒸気が物品処理部210内に導入されており、第1筒状部内壁220cと第1下流側絞り部236とが相対配置される領域にラビリンスシールが形成されており、また、第2筒状部内壁270cと第2下流側絞り部266とが相対配置される領域にラビリンスシールが形成されている。
【0056】
第2物品収容部262に配置された処理物274は、加圧蒸気により、直接、殺菌される。
また、必要に応じて、ストレージ部218において、第2物品収容部262から処理物274を取り出すこともできるし、第2物品収容部262に処理物274を配置することもできる。
【0057】
図6は、本発明の処理装置の第2の実施形態において、第1物品収容部232内の処理済の処理物204を排出し、新たな処理物204を第1物品収容部232に収容し、第1物品収容部232内の処理物204を処理している状態を示している。図6を参照すると、駆動装置240が作動して、第1物品搬送部230を下流側に向かって図5に示す状態から矢印244の方向に移動させ、第1下流側絞り部236及び第1物品収容部232を物品処理部210の中に配置し、第1上流側絞り部234を第1筒状部220の中に配置し、第2物品搬送部260を下流側に向かって移動させ、第2上流側絞り部264を第2筒状部270の中に配置して図6に示す状態になる。図6に示す状態では、第2筒状部内壁270cと第2上流側絞り部264とが相対配置される領域にラビリンスシールが形成される。
【0058】
図6に示す状態では、第2下流側絞り部266及び第2物品収容部274は第2筒状部270の下流側の外部に位置するので、処理済の処理物274を第2物品収容部274から取り出すことができる。次に、新しい処理物274を第2物品収容部274に収容することができる。
圧力制御装置250により加圧蒸気が常時、供給されている物品処理部210内において、第1物品収容部232に配置された処理物204は殺菌される。
また、必要に応じて、ストレージ部216において、第1物品収容部232から処理物204を取り出すこともできるし、第1物品収容部232に処理物204を配置することもできる。
【0059】
図7は、本発明の処理装置の第2の実施形態において、第1物品収容部232内の処理済の処理物204を取り出して新たな処理物204を収容し、第2物品収容部262内の処理物274を処理している状態を示している。図7を参照すると、駆動装置240が作動して、第1物品搬送部230を上流側に向かって図6に示す状態から矢印246の方向に移動させ、第1下流側絞り部236を第1筒状部220の中に配置し、第2物品搬送部260を上流側に向かって移動させ、第2物品収容部274及び第2上流側絞り部264を物品処理部210の中に配置し、第2下流側絞り部266を第2筒状部270の中に配置して図7に示す状態になる。
【0060】
図7に示す状態では、第1筒状部内壁220cと第1下流側絞り部236とが相対配置される領域にラビリンスシールが形成され、第2筒状部内壁270cと第2下流側絞り部266とが相対配置される領域にラビリンスシールが形成される。
第1物品収容部232と第1上流側絞り部234は、第1筒状部220の上流側の外部に位置するので、処理済の処理物204を第1物品収容部232から取り出すことができる。次に、新しい処理物204を第1物品収容部232に収容することができる。
同様な手順を用いて図5に示す状態、図6に示す状態、図7に示す状態を繰り返すことにより、大量の処理物をバッチ処理することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の処理装置の第1の実施形態において、物品収容部内に処理物を配置した状態を示す概略部分断面図である。
【図2】図2は、本発明の処理装置の第1の実施形態において、物品収容部内の処理物を処理している状態を示す概略部分断面図である。
【図3】図3は、本発明の処理装置の第1の実施形態において、物品収容部内の処理物を処理した後の状態を示す概略部分断面図である。
【図4】図4は、本発明の処理装置の第1の実施形態において、絞り部の概略形状を示す断面図である。
【図5】図5は、本発明の処理装置の第2の実施形態において、第2物品収容部内の処理物を処理し、第1物品収容部内に処理物を収容している状態を示す概略部分断面図である。
【図6】図6は、本発明の処理装置の第2の実施形態において、第2物品収容部内の処理済の処理物を取り出して新たな処理物を収容し、第1物品収容部内の処理物を処理している状態を示す概略部分断面図である。
【図7】図7は、本発明の処理装置の第2の実施形態において、第1物品収容部内の処理済の処理物を取り出して新たな処理物を収容し、第2物品収容部内の処理物を処理している状態を示す概略部分断面図である。
【符号の説明】
100 処理装置
104 処理物
110 物品処理部
112 ケーシング
116 ストレージ部
120 筒状部
120c 筒状部内壁
130 物品搬送部
132 物品収容部
134 上流側絞り部
136 下流側絞り部
140 駆動装置
150 圧力制御装置
200 処理装置
204 処理物
210 物品処理部
212 ケーシング
216 第1ストレージ部
218 第2ストレージ部
220 第1筒状部
220c 第1筒状部内壁
230 第1物品搬送部
232 第1物品収容部
234 第1上流側絞り部
236 第1下流側絞り部
240 駆動装置
250 圧力制御装置
260 第2物品搬送部
262 第2物品収容部
264 第2上流側絞り部
266 第2下流側絞り部
270 第2筒状部
270c 第2筒状部内壁
274 処理物

Claims (6)

  1. 開口部を有し、処理すべき処理物を配置して圧力を制御することにより処理物を処理するための物品処理部と、
    上流側および下流側の両端にそれぞれ開口部を有し、下流側の開口部が前記物品処理部の開口部と連結され、ラビリンスシールを形成するための筒状部と、
    処理物を配置するための物品収容部を有し、前記筒状部の内壁と相対配置することによってラビリンスシールを形成するために、前記筒状部の内壁に対して隙間を設けるように形成され、前記物品収容部の上流側に配置された上流側絞り部を有し、前記筒状部の内壁と相対配置することによってラビリンスシールを形成するために、前記筒状部の内壁に対して隙間を設けるように形成され、前記物品収容部の下流側に配置された下流側絞り部を有する物品搬送部と、
    前記物品搬送部を前記物品処理部及び前記筒状部の中に直線的に下流側に向かって移動させて前記筒状部の内壁と前記上流側絞り部とを相対配置させることにより前記筒状部の内壁と前記上流側絞り部との間にラビリンスシールを形成することができ、かつ、前記物品搬送部を前記物品処理部及び前記筒状部の中から直線的に上流側に向かって移動させることにより前記筒状部の内壁と前記下流側絞り部との間にラビリンスシールを形成することができるように構成された駆動装置と、
    前記物品処理部内を加圧又は減圧するための圧力制御装置と、
    を備えることを特徴とする処理装置。
  2. 前記絞り部が前記物品搬送部から着脱可能なように構成されており、前記絞り部は複数の絞り片を含むことを特徴とする請求項1に記載の処理装置。
  3. 絞り片の形状、絞り片の個数、絞り片の間隔のうちの少なくとも1つが異なるように構成された複数の絞り片を備え、この絞り片のうちの1つを前記絞り部にそれぞれ取り付けて物品を処理するように構成されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の処理装置。
  4. 前記物品収容部から処理物を取り出すことができ、かつ、前記物品収容部に処理物を配置することができるストレージ部が前記物品処理部に設けられることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の処理装置。
  5. 前記物品収容部が、前記上流側絞り部と前記下流側絞り部との間に複数設置されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の処理装置。
  6. 上流側および下流側の両端にそれぞれ開口部を有し、処理すべき処理物を配置して圧力を制御することにより処理物を処理するための物品処理部と、
    上流側および下流側の両端にそれぞれ開口部を有し、下流側の開口部が前記物品処理部の上流側の開口部と連結され、ラビリンスシールを形成するための第1筒状部と、
    上流側および下流側の両端にそれぞれ開口部を有し、上流側の開口部が前記物品処理部の下流側の開口部と連結され、ラビリンスシールを形成するための第2筒状部と、
    処理物を配置するための第1物品収容部を有し、前記第1筒状部の内壁と相対配置することによってラビリンスシールを形成するために、前記第1筒状部の内壁に対して隙間を設けるように形成され、前記第1物品収容部の上流側に配置された第1上流側絞り部を有し、前記第1筒状部の内壁と相対配置することによってラビリンスシールを形成するために、前記第1筒状部の内壁に対して隙間を設けるように形成され、前記第1物品収容部の下流側に配置された第1下流側絞り部を有する第1物品搬送部と、
    処理物を配置するための第2物品収容部を有し、前記第2筒状部の内壁と相対配置することによってラビリンスシールを形成するために、前記第2筒状部の内壁に対して隙間を設けるように形成され、前記第2物品収容部の上流側に配置された第2上流側絞り部を有し、前記第2筒状部の内壁と相対配置することによってラビリンスシールを形成するために、前記第2筒状部の内壁に対して隙間を設けるように形成され、前記第2物品収容部の下流側に配置された第2下流側絞り部を有する第2物品搬送部と、
    前記第1物品搬送部を前記物品処理部及び前記第1筒状部の中に直線的に下流側に向かって移動させて前記第1筒状部の内壁と前記第1上流側絞り部とを相対配置させることにより前記第1筒状部の内壁と前記第1上流側絞り部との間にラビリンスシールを形成することができ、前記第1物品搬送部を前記物品処理部及び前記第1筒状部の中から直線的に上流側に向かって移動させることにより前記第1筒状部の内壁と前記第1下流側絞り部との間にラビリンスシールを形成することができ、前記第2物品搬送部を前記物品処理部及び前記第2筒状部の中に直線的に上流側に向かって移動させて前記第2筒状部の内壁と前記第2下流側絞り部とを相対配置させることにより前記第2筒状部の内壁と前記第2下流側絞り部との間にラビリンスシールを形成することができ、前記第2物品搬送部を前記物品処理部及び前記第2筒状部の中から直線的に下流側に向かって移動させることにより前記第2筒状部の内壁と前記第2上流側絞り部との間にラビリンスシールを形成することができるように構成された駆動装置と、
    前記物品処理部内を加圧又は減圧するための圧力制御装置と、
    を備えることを特徴とする処理装置。
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