JP3585185B2 - 液晶組成物、それを有する液晶素子及びそれらを有する液晶装置 - Google Patents

液晶組成物、それを有する液晶素子及びそれらを有する液晶装置 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、液晶素子、液晶表示装置や、液晶光シャッター等に用いる液晶組成物、液晶素子、及び液晶装置、特に強誘電性液晶組成物、強誘電性液晶素子、及び、強誘電性液晶装置に関し、詳しくは、液晶組成物中にある特定の化合物を組み合わせて含有させることによって、層の傾斜角δの大きさを低温側で単調増加していかないように調整した場合でも、低温度領域において、マトリクス駆動時にC2配向状態を呈する領域が出現せず、低温域での駆動マージンの減少を抑制することが可能である、加えて、微小領域間の「最暗軸のズレ角」が1度以内の良好なモノドメイン性を示し、液晶分子最暗軸の均一性に優れ、表示素子面内上のコントラストむらを小さくすることが可能である強誘電性液晶組成物、及びこれを用いた液晶素子、更にはこの液晶素子の駆動回路、及び光源を備えた液晶装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
強誘電性液晶分子の屈折率異方性を利用して偏光素子との組み合わせにより透過光線を制御する型の表示素子がクラーク(Clark)およびラガーウォル(Lagerwall)により提案されている(特開昭56−107216号公報、米国特許第4367924号明細書)。この強誘電性液晶は、一般に、特定の温度域において非らせん構造のカイラルスメクティックC相(SmC*)またはH相(SmH*)を有し、この状態において、加えられる電界に応答して第1の光学的安定状態と第2の光学的安定状態とのいずれかを取り、かつ電界の印加のないときはその状態を維持する性質、すなわち双安定性を有し、また電界の変化に対する応答も速やかであり、高速ならびに記憶型の表示素子用としての広い利用が期待され、特にその機能から大画面で高精細なディスプレイへの応用が期待されている。
【0003】
ところで、このような強誘電性液晶、特にカイラルスメクティック液晶を大画面・高精細ディスプレイに利用した場合において、高いコントラストを有し、かつ高速表示を可能とした技術が、特開平03−252624号公報に開示されている。
【0004】
まず、高いコントラストを得る方法について説明する。
▲1▼ 一般に、液晶の複屈折を利用した液晶素子の場合、直交ニコル下での透過率I/I は次の式[1]で表されるが、この式より、透過率I/I を高めて表示品質を向上させるためには、見かけのチルト角θa(詳細は後述)が22.5°であることが望ましいことが分かる。
【0005】
【数2】
I/I =sin4θasin (Δnd/λ)π [1]
ここで、I は入射光強度、
Iは 透過光強度、
θaは見かけのチルト角、
Δnは屈折率異方性、
dは 液晶層の膜厚、
λは 入射光の波長、
である。
【0006】
なお、前述の非らせん構造における見かけのチルト角θaは第1と第2の配向状態でねじれ配列した液晶分子の平均分子軸方向の角度として現れることになる。
【0007】
▲2▼ しかし、従来のラビング処理したポリイミド膜によって配向させて得られた非らせん構造の強誘電性液晶においては、見かけのチルト角θa(2の安定状態の分子軸のなす角度の1/2)は、強誘電性液晶でのコーン角(図3に示す三角錐の頂角の1/2の角度Θ)と較べて小さくなり、一般に3°〜8°程度で、その時の透過率I/I はせいぜい3〜5%程度と低かった。
【0008】
▲3▼ ところで、スメクチック液晶は一般に層構造をもつが、SmA相からSmC相またはSmC*相に転移すると層間隔が縮むので図2のように21で表わされる液晶層が、上下基板の中央で折れ曲がった構造(シェブロン構造)をとる。折れ曲がる方向は、図に示すように、高温相からSmC*相に転移した直後に現われる配向状態(C1配向状態)の部分22における場合と、さらに温度を下げた時にC1配向状態に混在して現われる配向状態(C2配向状態)の部分23における場合、の2つがあり得る。また、C1配向内に従来見出されていた液晶のディレクタが上下の基板間でねじれている低コントラストの2つの安定状態(以下、スプレイ状態と呼ぶ)の他に、コントラストの高い別の2つの状態(以下、ユニフォーム状態と呼ぶ)が現われることが発見された。
【0009】
そして、これらの状態は電界をかけると互いに遷移し、弱い正負のパルス電界を印加するとスプレイ2状態間の遷移が起こり、強い正負のパルス電界を印加するとユニフォーム2状態間の遷移が起こるが、ユニフォーム2状態を用いると、大きな見かけのチルト角θaを生じ、従来より明るく、コントラストの高い表示素子が実現できることがわかった。
【0010】
したがって、表示素子として画面全体をC1配向状態に統一し、かつC1配向内の高コントラストの2状態を白黒表示の2状態として用いれば、従来より品位の高いディスプレイが実現できると期待される。
【0011】
▲4▼ ここで、C1配向およびC2配向での基板近くのディレクタは、図3(a)及び(b)に示すように、それぞれコーン31上にある。またよく知られているように、基板界面の液晶分子は、ラビングによって基板に対してプレチルトと呼ばれる角度をなし、その方向はラビング方向(図3(a)(b)ではA方向)に向かって液晶分子が頭をもたげる(先端が浮いた格好になる)方向である。
【0012】
上のことにより液晶のコーン角Θ、プレチルト角αおよび層傾斜角(液晶層と基板法線とのなす角度)δの間には、
【0013】
【数3】
C1配向のとき Θ+δ>α
C2配向のとき Θ−δ>α
の関係が成り立っていなければならない。
【0014】
したがって、C2配向を生ぜずC1配向を生じさせるための条件は、
【0015】
【数4】
Θ−δ<α つまり Θ<α+δ (I)
となる。
【0016】
さらに界面の液晶分子が一方の位置から他方の位置へ電界によって移るスイッチングの際に受けるトルクの簡単な考察より、界面分子のスイッチングが起こりやすい条件として
【0017】
【数5】
α>δ (II)
が得られる。
【0018】
よって、C1→C2転移が起こりにくく、C1配向状態をより安定に形成させるには、(I)式の関係に加えて(II)式の関係を満たすことが効果的であることが理解できる。
【0019】
この上述した条件(I)及び(II)を満足する場合には、液晶の見かけのチルト角θaは、上述した3°〜8°程度から8°〜16°程度にまで増大し、液晶のコーン角Θと見かけのチルト角θaとの間には、
【0020】
【数6】
Θ>θa>Θ/2 (III)
なる関係式が成り立つことが経験的に得られた。
【0021】
以上のように(I)、(II)及び(III)式の条件を満足すれば、高コントラストな画像が表示されるディスプレイが実現できることが明らかとなった。なお、C1配向状態を安定に形成し、良好な配向性を得るために、上下基板のラビング方向を0°〜25°(交差角)の範囲でずらしたクロスラビングも極めて効果がある。
【0022】
次に、高速表示が可能となる技術について説明する。
▲1▼ カイラルスメクティック液晶素子を用いた表示装置は、従来のCRTやTN型液晶ディスプレイをはるかに上回る大画面化および高精細化を可能とする表示装置であるが、その大画面化・高精細化に伴い、フレーム周波数(1画面形成周波数)が低周波となってしまい、このため、画面書き換え速度や文字編集やグラフィックス画面等でのスムーズスクロール、およびカーソル移動等の動画表示の速度が遅くなるという問題点があった。
【0023】
▲2▼ この問題に対する解決法は、特開昭60−31120号公報、特開平1−140198号公報等で開示されている。
すなわち、走査電極と情報電極とをマトリックス配置した表示パネルと、走査電極を全数または所定数選択する手段(この手段により選択する場合を全面書き込みという)と、走査電極を全数または所定数のうちの一部選択する手段(この手段により選択する場合を部分書き込みという)とを有する表示装置を用いることにより、部分的動画表示を部分書き込みで行うことによって高速表示が可能となり、部分書き込みと全面書き込みの両立が実現できる。
【0024】
この強誘電性液晶層を一対の基板間に挟持した素子で前述した様な単純マトリクス表示装置とした場合では、例えば特開昭59−193426号公報、特開昭59−193427号公報、特開昭60−156046号公報、特開昭60−156047号公報などに開示された駆動法を適用することができる。
【0025】
図6は、駆動法の波形図の一例である。また、図5は、マトリクス電極を配置した強誘電性液晶パネルの一例の平面図である。図5の液晶パネル51には、走査電極群52の走査線と情報電極群53のデータ線とが互いに交差して配線され、その交差部の走査線とデータ線との間には強誘電性液晶が配置されている。
【0026】
図6(A)中のS は選択された走査線に印加する選択走査波形を、S は選択されていない非選択走査波形を、I は選択されたデータ線に印加する選択情報波形(黒)を、I は選択されていないデータ線に印加する非選択情報信号(白)を表わしている。また、図中(I −S )と(I −S )は選択された走査線上の画素に印加する電圧波形で、電圧(I −S )が印加された画素は黒の表示状態をとり、電圧(I −S )が印加された画素は白の表示状態をとる。
【0027】
図6(B)は図6(A)に示す駆動波形で、図7に示す表示を行ったときの時系列波形である。
図6に示す駆動例では、選択された走査線上の画素に印加される単一極性電圧の最小印加時間Δtが書込み位相t の時間に相当し、1ラインクリヤt 位相の時間が2Δtに設定されている。
さて、図6に示した駆動波形の各パラメータV ,V ,Δtの値は使用する液晶材料のスイッチング特性によって決定される。
【0028】
図8は後述するバイアス比を一定に保ったまま駆動電圧(V +V )を変化させた時の透過率Tの変化、即ちV−T特性を示したものである。ここではΔt=50μsec、バイアス比V /(V +V )=1/3に固定されている。図8の正側は図6で示した(I −S )、負側は(I −S )で示した波形が印加される。
【0029】
ここで、V ,V をそれぞれ実駆動閾値電圧及びクロストーク電圧と呼ぶ。また、V <V <V の時ΔV=V −V を電圧マージンと呼び、マトリクス駆動可能な電圧幅となる。V は強誘電性液晶表示素子駆動上、一般的に存在すると言ってよい。具体的には、図6(A)(I −S )の波形におけるV によるスイッチングを起こす電圧値である。勿論、バイアス比を大きくすることによりV の値を大きくすることは可能であるが、バイアス比を増すことは情報信号の振幅を大きくすることを意味し、画質的にはちらつきの増大、コントラストの低下を招き好ましくない。
【0030】
我々の検討ではバイアス比1/3〜1/4程度が実用的であった。ところで、バイアス比を固定すれば、電圧マージンΔVは液晶材料のスイッチング特性に強く依存し、ΔVの大きい液晶材料がマトリクス駆動上非常に有利であることは言うまでもない。
【0031】
この様なある一定温度において、情報信号の2通りの向きによって選択画素に「黒」及び「白」の2状態を書き込むことが可能であり、非選択画素はその「黒」又は「白」の状態を保持することが可能である印加電圧の上下限の値及びその幅(駆動電圧マージンΔV)は、液晶材料間で差があり、特有なものである。また、環境温度の変化によっても駆動マージンはズレていくため、実際の表示装置の場合、液晶材料や環境温度に対して最適駆動電圧にしておく必要がある。
【0032】
以上のように、上述した(I)、(II)及び(III)式の条件を満たす液晶素子を、上述の部分書き込みを行なえる表示装置で駆動すれば、大画面、高精細ディスプレイにおいて高コントラストな画像が高速表示で実現できる。
【0033】
【発明が解決しようとする課題】
実用上、ディスプレイとしての使用温度範囲を5〜35℃程度とした場合、素子周辺からの熱蓄積により、液晶素子自身の環境温度は10〜50℃程度になる。通常の強誘電性液晶を用いたディスプレイでは、このすべての温度範囲で良好な画質を保つことは実現されていないのが現状である。特に層の傾斜角δの大きさを低温側で単調増加していかないように調整された液晶組成物を用いた場合、低温度領域における駆動マージンの確保は大きな課題となっている。
【0034】
室温付近の温度では、C1ユニフォーム配向状態の高コントラストの良好な画像を実現できても、低温域ではマトリクス駆動時にC2配向状態を呈する領域が出現する場合がある。このため、低温域では駆動マージンの減少が大きく、使用環境温度範囲内で良好な画像や駆動マージンを実現できているとは言い難かった。
【0035】
さらに、上記の液晶表示素子に電圧を印加して駆動した場合、液晶の均一配向状態の程度の差によって、表示素子面内上のコントラストむらが著しく、表示品位の均一性が損なわれてしまう場合があった。
【0036】
すなわち、前述のC1ユニフォーム配向状態を有している素子を数十倍以上に拡大して偏光顕微鏡上で観察すると図11に示す様な、ほぼ一軸性配向処理方向に「筋状線欠陥」60を見つけることができる。この「筋状線欠陥」で分けられた領域間の「最暗軸のズレ角」が1度以内の時、その配向状態は良好なモノドメイン性を示しているということができ、表示素子面内の配向の均一性及び液晶分子最暗軸の均一性は良好であり、表示素子のコントラストを左右する大きな要因としては非選択期間の間、連続的に印加される情報信号電圧による分子の揺らぎに由来する問題のみとなる。
【0037】
一方、上述の「筋状線欠陥」で分けられた領域間の「最暗軸のズレ角」が2度以上の時、その配向状態はモノドメイン性が不良であるとみなせる。この場合、情報信号電圧による分子の揺らぎの程度が同じレベルであっても、液晶分子最暗軸の方向が微少エリアごとに異なるため、表示素子内上でコントラストが低下するエリアが現れる場合が多く、表示品位の均一性が損なわれてしまう。
【0038】
なお、図11は、一軸性配向軸方向に現れる「筋状線欠陥」および画素内で見かけのチルト角θaの異なる配向領域A,Bが混在する状態を示す模式図である。
【0039】
そこで、本発明は、液晶組成物中にある特定の化合物を組み合わせて含有させることによって、層の傾斜角δの大きさを低温側で単調増加していかないように調整した場合でも、低温度領域において、マトリクス駆動時にC2配向状態を呈する領域が出現せず、低温域での駆動マージンの減少を抑制することが可能である、加えて、微小領域間の「最暗軸のズレ角」が1度以内の良好なモノドメイン性を示し、液晶分子最暗軸の均一性に優れ、表示素子面内上のコントラストむらを小さくすることが可能である液晶組成物、及びこれを用いた液晶素子、更にはこの液晶素子の駆動回路、及び光源を備えた液晶装置を提供することを目的とするものである。
【0040】
【課題を解決するための手段及び作用】
本発明者らは、上述の問題点を解決すべく、特定の液晶性化合物を組み合わせ、これを用いた液晶組成物、これを使用した液晶素子、更にこれを用いた液晶装置について、鋭意検討を重ねた結果、本発明に至ったものである。
【0041】
すなわち、本発明は、下記一般式(A)及び一般式(B)で示される液晶性化合物をそれぞれ0.1〜30重量%含有することを特徴とする液晶組成物を用いることにより達成される。
【0042】
【化18】
Figure 0003585185
(式中、Rは炭素原子数1〜18の直鎖状または分岐状のアルキル基を示し、
、Xは単結合、−O−、
【0043】
【化19】
Figure 0003585185
を示し、nは1〜10の整数を示す。
【0044】

【0045】
【化20】
Figure 0003585185
を示す。)
【0046】
一般式(A)で示される液晶性化合物の合成手段は、例えば特願平5−344738号に開示された方法によって得ることができる。
一般式(A)で示される液晶性化合物の好ましい具体的な化合物例を下記の表に示す。表中におけるアルファベットは下記に示す側鎖基または環状基を示す。
【0047】
【化21】
Figure 0003585185
【0048】
【化22】
Figure 0003585185
【0049】
【表1】
Figure 0003585185
【0050】
【表2】
Figure 0003585185
【0051】
【化23】
Figure 0003585185
(式中、Rは炭素原子数1〜18の直鎖状または分岐状のアルキル基を示し、
は単結合、−O−、
【0052】
【化24】
Figure 0003585185
を示し、Xは単結合、−OCH−、
【0053】
【化25】
Figure 0003585185
を示し、mは3〜16の整数を示す。
【0054】

【0055】
【化26】
Figure 0003585185
を示す。)
一般式(B)で示される液晶性化合物の合成手段は、例えば特願平5−1974号あるいは特願平5−312924号に開示された方法によって得ることができる。
一般式(B)で示される液晶性化合物の好ましい具体的な化合物例を下記の表に示す。表中におけるアルファベットは下記に示す側鎖基または環状基を示す。
【0056】
【化27】
Figure 0003585185
【0057】
【化28】
Figure 0003585185
【0058】
【表3】
Figure 0003585185
【0059】
【表4】
Figure 0003585185
【0060】
【表5】
Figure 0003585185
【0061】
本発明で用いる液晶性化合物(mesomorphic compound)は、それ自体単独で液晶としての相転移系列をとるか否かは限定されず、液晶組成物中で液晶成分としての好適な機能をなすものであればよい。
【0062】
本発明の液晶組成物は、一般式(A)及び一般式(B)で示される液晶性化合物をそれぞれ0.1〜30重量%含有することが望ましく、0.1重量%未満では効果の出現性が希薄となり、30重量%を越えると、多の特性とのバランスを大きく崩し、更には一般式(A)及び一般式(B)で示される液晶性化合物で60重量%を越えることになり、液晶組成物に用いられる、その他の液晶性化合物(本発明の一般式(A)、一般式(B)以外)との量比関係から、相転移温度などの調整が困難となってしまい、好ましくない。
【0063】
また、好ましくはそれぞれ0.1〜20重量%含有すると、他の特性を大きく損なうことなく、本発明が目的とする効果を発現させることができる利点があり、更に好ましくは、それぞれ0.5〜15重量%含有すると、更に本発明が目的とする効果を最も確実に発現させ、更には、液晶組成物に用いられる、その他の液晶性化合物(本発明の一般式(A)、一般式(B)以外)との量比関係から、相転移温度などの調整が容易となる利点がある。
【0064】
また、好ましくは、前記液晶組成物がカイラルスメクティックC相を有し、かつ、0℃〜60℃の範囲において、カイラルスメクティックC相の層の傾斜角δの大きさが、3°〜15°、好ましくは3°〜12°に調整されていることが望ましい。
【0065】
更に、本発明は、カイラルスメクティック液晶と、該液晶を挟持して対向すると共に、その対向面にそれぞれ、上記液晶に電圧を印加する電極が形成され、かつ、液晶を配向させるための一軸性配向軸が平行あるいは互いに所定の角度で交差した配向処理が施された一対の基板とを備えた液晶素子において、該液晶が、前記一般式(A)及び前記一般式(B)で示される液晶性化合物を各々0.1〜30重量%を含有する液晶組成物であることを特徴とする液晶素子を用いることにより達成される。
【0066】
好ましくは、前記液晶素子に使用される前記液晶組成物が、カイラルスメクティックC相を有し、0℃〜60℃の範囲において、カイラルスメクティックC相の層の傾斜角δの大きさが、3°〜15°に調整されている液晶組成物であることが望ましい。
【0067】
更に好ましくは、前記液晶素子において、カイラルスメクティック液晶、及びその液晶素子の室温近傍におけるプレチルト角をα、コーン角Θ、液晶の層の傾斜角をδとすれば、カイラルスメクティック液晶が、下記(I)式、及び、(II)式で表される配向状態を有し、かつ、この配向状態において、少なくとも2つの安定状態を示し、それらの光学軸のなす角度の1/2である、見かけのチルト角θaとコーン角Θとが、下記(III)式の関係を有し、該液晶が、前記一般式(A)及び一般式(B)で示される液晶性化合物を各々0.1〜30重量%を含有する液晶組成物であることが望ましい。
【0068】
【数7】
Θ<α+δ (I)
δ<α (II)
Θ>θa>Θ/2 (III)
【0069】
更に好ましくは、前記液晶素子の一軸性配向軸の交差角が0°〜25°であることが望ましい。
より好ましくは、前記液晶素子のプレチルト角αの大きさが、5°以上であることが望ましい。
更に、本発明は、前記液晶組成物を使用した前記液晶素子の駆動回路と、光源を具備する液晶装置により達成される。
【0070】
更に好ましくは、本発明において、液晶組成物を構成するその他の好ましい液晶性化合物としては、下記一般式(1)〜(5)の構造を有する液晶性化合物などをあげることができ、これらを主な構成成分とし、適時、各液晶性化合物の配合比を変え、液晶組成物とすることが望ましい。
【0071】
【化29】
Figure 0003585185
【0072】
(式中、R21、R22は炭素原子数1〜18の直鎖状または分岐状のアルキル基であり、該アルキル基中の1つもしくは2つ以上のメチレン基は、ヘテロ原子が隣接しない条件で−O−、−S−、−CO−、−CHW−、−CH=CH−、−C≡C−によって置き換えられていてもよく、Wはハロゲン、CN、CFを示す。
また、R21、R22は光学活性であっても良い。Y は水素原子またはフッ素原子を表す。p,qは、0、1、2であって、p+qは1または2である。)
【0073】
【化30】
Figure 0003585185
(式中、Bは、
【0074】
【化31】
Figure 0003585185
を表し、Yは水素原子またはフッ素原子を表す。
【0075】
23は炭素原子数1〜18の直鎖状または分岐状のアルキル基であり、
24は水素原子、ハロゲン、CN基または炭素原子数1〜18の直鎖状または分岐状のアルキル基であり、R23、R24の示す該アルキル基中の1つもしくは2つ以上のメチレン基は、ヘテロ原子が隣接しない条件で−O−、−S−、−CO−、−CHW−、−CH=CH−、−C≡C−によって置き換えられていてもよく、
Wはハロゲン、CNまたはCFを示す。また、R23、R24は光学活性であっても良い。)
【0076】
【化32】
Figure 0003585185
(式中、Bは、
【0077】
【化33】
Figure 0003585185
を表す。
【0078】
25、R26は、炭素原子数1〜18の直鎖状または分岐状のアルキル基であり、該アルキル基中の1つもしくは2つ以上のメチレン基は、ヘテロ原子が隣接しない条件で−O−、−S−、−CO−、−CHW−、−CH=CH−、−C≡C−によって置き換えられていてもよく、Wはハロゲン、CNまたはCFを示す。
また、R25、R26は光学活性であっても良い。)
【0079】
【化34】
Figure 0003585185
(式中、Bは、
【0080】
【化35】
Figure 0003585185
を表し、Zは−O−または−S−を表す。
【0081】
27、R28は炭素原子数1〜18の直鎖状または分岐状のアルキル基であり、該アルキル基中の1つもしくは2つ以上のメチレン基は、ヘテロ原子が隣接しない条件で−O−、−S−、−CO−、−CHW−、−CH=CH−、−C≡C−によって置き換えられていてもよく、Wはハロゲン、CNまたはCF を示す。
また、R27、R28は光学活性であっても良い。)
【0082】
【化36】
Figure 0003585185
【0083】
(式中、R29、R30は炭素原子数1〜18の直鎖状または分岐状のアルキル基であり、該アルキル基中の1つもしくは2つ以上のメチレン基は、ヘテロ原子が隣接しない条件で−O−、−S−、−CO−、−CHW−、−CH=CH−、−C≡C−によって置き換えられていてもよく、Wはハロゲン、CNまたはCF を示す。
また、R29、R30は光学活性であっても良い。)
【0084】
一般式(1)〜(4)の化合物のより好ましい化合物例を下記に示す。
一般式(1)の化合物のより好ましい化合物例
【0085】
【化37】
Figure 0003585185
【0086】
一般式(2)の化合物のより好ましい化合物例
【0087】
【化38】
Figure 0003585185
【0088】
一般式(3)の化合物のより好ましい化合物例
【0089】
【化39】
Figure 0003585185
【0090】
一般式(4)の化合物のより好ましい化合物例
【0091】
【化40】
Figure 0003585185
【0092】
上記の式中、Rは、水素原子、ハロゲン、CN基または炭素原子数1〜18の直鎖状、分岐状または環状のアルキル基であり、該アルキル基中の1つ、もしくは2つ以上のメチレン基は、ヘテロ原子が隣接しない条件で−O−、−S−、−CO−、−CHW−、−CH=CH−、−C≡C−によって置き換えられていてもよく、Wはハロゲン、CNまたはCF を示す。また、Rは光学活性であっても良い。
は、水素または、フッ素を表す。
【0093】
本発明の構成をより詳細に、図に基づいて以下に説明する。
図1は強誘電性液晶素子の構成を説明するために、液晶素子の一例を示す断面概略図である。
図1において、符号15は液晶層、11a,11bはガラス基板、12a,12bは透明電極、13a,13b,14a,14bは絶縁性配向制御層、16はスペーサー、17a,17bは偏光板を示している。
【0094】
2枚のガラス基板11a,11bには、それぞれIn 、SnO あるいはITO(Indium Tin Oxide)などの薄膜からなる透明電極12a,12bが被覆されている。
その上に、液晶を特定の方法に並べる絶縁性配向制御層が形成されている。絶縁性配向制御層は、単層であっても、複数の材料で構成された、複数の層であってもよい。
【0095】
図1においては、絶縁性配向制御層が、無機物質で絶縁膜13a,13bを形成し、その上に有機物質で配向制御膜14a,14bを形成する、2層構成の絶縁性配向制御層である場合を例示している。
【0096】
無機物質としては、例えばシリコン窒化物、水素を含有するシリコン炭化物、シリコン酸化物、ホウ素窒化物、水素を含有するホウ素窒化物、セリウム酸化物、アルミニウム酸化物、ジルコニウム酸化物、チタン酸化物、タンタル酸化物やフッ化マグネシウムなどを用いることができ、具体的には、SiO 膜、TiO 膜、Ta 膜などを挙げることができる。
【0097】
有機物質としては、ポリビニルアルコール、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリエステルイミド、ポリパラキシレン、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリビニルアセタール、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリアミド、ポリスチレン、セルロース樹脂、メラミン樹脂、ユリヤ樹脂、アクリル樹脂やフォトレジスト樹脂などを用いることができ、具体的には、下記構造式で示されるポリイミドなどを挙げることができる。
【0098】
更に、また無機物質絶縁性配向制御層の単層、あるいは有機物質絶縁性配向制御層の単層で絶縁性配向制御層が形成されていてもよい。
【0099】
【化41】
Figure 0003585185
【0100】
配向制御膜14aと14bは、配向方向が下配向膜14bを基準として、上配向膜14aが、上配向膜14aの方から見て、左回り(または右回り)に0〜25°の交差角を持って一軸配向処理を行い、かつ、同一方向(図1で言えば矢印A方向)になる様にラビング処理してある。
以下においては、上記の様に交差角を定義する。
この絶縁性配向制御層が無機系ならば、蒸着法等で形成できる。
【0101】
又、有機系ならば有機絶縁物質を溶解させた溶液又はその前駆体溶液(溶剤に0.1〜20wt%、好ましくは0.2〜20wt%を配合)を用いて、スピンナー塗布法、浸漬塗布法、スクリーン印刷法、スプレイ塗布法、ロール塗布法等で塗布し、所定の硬化条件下(例えば加熱下)で硬化させることができる。
【0102】
絶縁性配向制御層13a,13b,14a,14bの層厚は、各々、通常3〜1000nm、好ましくは3〜300nm、更に好ましくは5〜200nmが適している。
【0103】
この2枚のガラス基板11a,11bはスペーサー16によって任意の間隔に保たれている。
例えば所定の直径を持つシリカビーズ、アルミナビーズをスペーサーとしてガラス基板2枚で挟持し、周囲をシール剤、例えばエポキシ系接着剤を用いて接着する方法がある。
その他スペーサーとして高分子フィルムやガラスファイバーを使用してもよい。
【0104】
この2枚のガラス基板の間に強誘電性液晶が封入されている。
【0105】
強誘電性液晶が封入される液晶層15は、一般的には0.5〜20μm、好ましくは、0.8〜5μmである。
また素子とした場合に、良好な配向性を示すモノドメイン状態を得るには、その強誘電性液晶が、等方相からカイラルネマティック相(コレステリック相)、スメクティックA相、カイラルスメクティックC相と変化する相転移系列を有していることが望ましい。
【0106】
また、ガラス基板11a,11bの外側には偏光板17a,17bが貼り合わせてある。図1は透過型なので、光源を備えている。
【0107】
この強誘電性液晶層を一対の基板間に挟持した素子で、単純マトリクス表示装置とした場合では、例えば、特開昭59−193426号公報、特開昭59−193427号公報、特開昭60−156046号公報、特開昭60−156047号公報などに開示された駆動法を適用することができる。
【0108】
図4は、駆動法の波形図の一例である。
図5は、本発明で用いたマトリクス電極を配置した強誘電液晶パネルの平面図である。
図5の液晶パネル51には、走査電極群52の走査線と情報電極群53のデータ線とが互いに交差して配線され、その交差分の走査線とデータ線との間には強誘電性液晶が配置されている。
【0109】
本発明の液晶素子は、種々の液晶装置を構成するが、特に表示素子として液晶表示装置を構成するものが好ましい。
本発明による液晶素子を表示パネル部に使用し、図9及び図10に示した走査線アドレス情報を持つ画像情報なるデータフォーマット及びSYNC信号による通信同期手段をとることにより、液晶表示装置を実現する。
【0110】
画像情報の発生は、本体装置側のグラフィックスコントローラ102にて行われ、図9及び図10に示した信号転送手段に従って表示パネル103に転送される。
【0111】
グラフィックスコントローラ102は、CPU(中央演算処理装置、以下GCPU112と略す)及びVRAM(画像情報格納用メモリ)114を核に、ホストCPU113と液晶表示装置101間の画像情報の管理や通信をつかさどっており、本発明による液晶素子を用いた液晶表示装置の制御方法は主にこのグラフィックスコントローラ102上で実現されるものである。
【0112】
本発明に係る液晶素子におけるコーン角Θ、見かけのチルト角θa、液晶層の傾斜角δ、プレチルト角α、及び自発分極Psは、以下の様にして測定することができる。
【0113】
<コーン角Θの測定>
±30V〜±50V、1〜100HzのAC(交流)を液晶素子の上下基板間に電極を介して印加しながら、直交クロスニコル下、その間に配置された液晶素子を偏光板と平行に回転させると同時に、フォトマル(浜松フォトニクス(株)製)で光学応答を検知しながら、第1の消光位(透過率が最も低くなる位置)及び第2の消光位を求める。
そして、この時の第1の消光位から第2の消光位までの角度の1/2をコーン角Θとする。
【0114】
<見かけのチルト角θaの測定>
液晶の閾値の単発パルスを印加した後、無電界下、かつ直交クロスニコル下において、その間に配置された液晶素子を偏光板と平行に回転させ、第1の消光位を求める。
次に、上記の単発パルスと逆極性のパルスを印加した後、無電界下、第2の消光位を求める。
この時の第1の消光位から第2の消光位までの角度の1/2を見かけのチルト角θaとする。
【0115】
<液晶層の傾斜角δの測定>
基本的には、クラークやラガーウォルによって行われた方法(Japan Display‘86,Sep.30〜Oct.2,1986,456〜458)、あるいは、大内らの方法(J.J.A.P.27(5)(1988)725〜728)と同様の方法により測定した。
測定装置は、回転陰極方式X線回折装置(MACサイエンス製)を用い、液晶セルのガラス基板へのX線の吸収を低減させるため、基板にはコーニング社製のマイクロシート(80μm)を用いた。
【0116】
<プレチルト角αの測定>
J.J.A.P.19(1980)No.10,Short Notes 2013に記載されている方法(クリスタルローテイション法)に従って求めた。つまり、ラビングした基板を平行、かつ反対方向にはり合わせて、厚さ20μmのセルを作成し、チッソ(株)製の強誘電性液晶CS−1014に、下記の構造式で示される化合物を重量比で20%混合したものを標準液晶として注入し、測定を行った。
【0117】
【化42】
Figure 0003585185
なお、この混合した液晶組成物は、10〜55℃でSmA相を示す。
【0118】
測定方法は、液晶セルを上下基板に垂直、かつ配向処理軸を含む面で回転させながら、回転軸と45°の角度をなす偏光面を持つヘリウム・ネオンレーザ光を回転軸に垂直な方向から照射して、その反対側で入射偏光面と平行な透過軸を持つ偏光版を通して、フォトダイオードで透過光強度を測定した。
【0119】
そして、干渉によってできた透過光強度のスペクトルに対して、理論曲線と下記に示す式とフィッティングを行うシミュレーションにより、プレチルト角αを求めた。
【0120】
【数8】
Figure 0003585185
【0121】
<自発分極の測定方法>
自発分極は、K.ミヤサト他[三角波による強誘電性液晶の自発分極の直接測定方法](日本応用物理学会誌22、10号、L(661)1983、(“Direct Method with Triangular Waves for Measuring Spontaneous Polarizationin Ferroelectric Liquid Crystal”,asdescribed by K.Miyasato et al.(Jap.J.Appl.Phys.22.No10.L661(1983)))によって測定した。
【0122】
【実施例】
以下、実施例により、本発明について、更に詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0123】
実施例1
下記構造の化合物を、下記に示す配合比にて配合して、液晶組成物1を作成した。
【0124】
【化43】
Figure 0003585185
【0125】
この液晶組成物に対して、下記に示す本発明の例示液晶性化合物を下記の配合比にて配合し、液晶組成物1S、1A、1Bを作成した。
なお、液晶組成物1A、1Bはそれぞれ、比較例1、2のために作成した。
【0126】
Figure 0003585185
【0127】
Figure 0003585185
【0128】
Figure 0003585185
【0129】
なお、本実施例1、及び、比較例1、2のために作成した液晶の相転移温度、及び、30℃における自発分極の大きさ(Ps)、コーン角Θ、ならびに、層の傾斜角δの値を表6に示す。
【0130】
本実施例において、ガラス基板11a,11bの厚さを1.1mmとし、透明電極12a,12bとしては、サイドメタル(モリブデン)付きのITO膜を用いて、画面サイズ横(情報線側)約280mm、縦(走査線側)約220mm、画素数1280×1024の液晶表示素子を以下のようにして作成した。該透明電極12a,12bの上には、透明誘電体膜としての酸化タンタルを、スパッタ法により150nm厚に成膜した。また、配向制御膜14a,14bとしては、25nm厚のポリイミド膜を用いており、その形成は、ポリイミド前駆体溶液であるLQ1802(日立化成(株)製)のNMP溶液を用いてスピンナー塗布法により行った。配向制御膜14a,14bには、アセテート植毛布によるラビング処理を施している。
【0131】
またさらに、スペーサ16としては平均粒径1.2μmのシリカマイクロビーズを用いており、ノードソン静電散布方式で分布密度300個/mm になるように散布した。さらに、シール材としては液状接着剤(商品名:ストラクトボンド;三井東圧社製)を用いており、6μmの膜厚になるように印刷塗布している。
【0132】
次いで、2枚のガラス基板11a,11bを左回りに4〜12°の交差角でかつ同方向に貼り合わせ、70℃の温度下で2.8Kg/cm の圧力を5分間印加することによって圧着し、さらに150℃の温度下で0.63Kg/cm の圧力を加えながら、4時間かけて2種の接着剤を硬化し、セルを作製した。
【0133】
その後の液晶セル内を約10Paまで減圧し、前記の液晶組成物1、1S、1A、1Bを等方性液体相、または、コレステリック相で注入し、その後、コレステリック相とスメクチックA相を通してカイラルスメクチックC相を生じる30℃に冷却した。
【0134】
この液晶素子を用いて、30℃及び5℃における配向性を観察すると共に、図4に示す駆動波形(1/3.3バイアス比)で駆動マージンΔV(V −V )を測定し駆動性を観察した(但し、ΔTはV =15.0Vになるように設定した。)。
【0135】
また、「筋状線欠陥」の程度、及びこの「筋状線欠陥」で分けられた二つの領域間の「最暗軸のズレ角」の観察、さらに駆動時のコントラストの測定も同時に行った。本実験において、コントラスト(C/R)の測定は、30℃において、先に述べた画面サイズ横(情報線側)約280mm、縦(走査線側)約220mm、画素数1280×1024の液晶表示素子を10×10の合計100エリアに分割し、その全エリアについて行った。(最小C/Rmin、最大C/Rmax、及びその差)
【0136】
光源の光量を一定にし、直交クロスニコル間で、上記の液晶素子を無電界時の一方の消光位(透過率が最も低くなる位置)に配置し、フォトマルチメーター(浜松フォトニクス(株)製)で透過光量を検知して測定した。色および黒の表示は、同様に図4に示す駆動波形を用いて走査側±11.2V(一部±4.8V)、情報側±4.8V、すなわち図4中のVop=16.0Vで行った(ΔTは同様にV =15.0Vになるように設定した)。
【0137】
本実施例における測定結果を表7に示すが、ここにおける配向性とは、未駆動時の配向性を示す。また、駆動電圧マージンのパラメータMは、
【0138】
【数9】
M=(V −V )/(V +V
で定義し、この値が大きい方が、駆動電圧の変動に対する画像表示能力の余裕度が大きい事を示している。(この値が、0.1以上であれば実用上表示装置に用いることが可能であるといえる)
【0139】
配向性、および駆動性のランクは次のようにした。
配向性
C1U : 全領域C1ユニフォーム配向
C1T : C1スプレイ配向の出現
C2 : C2配向の出現
【0140】
駆動性
C1U : C1ユニフォーム配向間のみのスイッチング
C1T : C1スプレイ配向の出現
C2 : C2配向の出現
【0141】
実施例2
下記に示す液晶性化合物を各々下記に示すwt%にて配合し、液晶組成物2を作成した。
【0142】
【化44】
Figure 0003585185
【0143】
【化45】
Figure 0003585185
【0144】
この液晶組成物に対して、下記に示す本発明の例示液晶性化合物を下記の配合比にて配合し、液晶組成物2S、2A、2Bを作成し、実施例1、及び、比較例1、2で用いた液晶組成物に替えて、これらの液晶組成物を使用した以外は同様に液晶素子を作成し、実施例1、及び比較例1、2と同様の評価を行った。結果を表7に示す。
【0145】
なお、液晶組成物2A、2Bはそれぞれ、比較例3、4のために作成した。
【0146】
Figure 0003585185
【0147】
Figure 0003585185
【0148】
Figure 0003585185
【0149】
なお、本実施例2及び比較例3、4のために作成した液晶の相転移温度、及び30℃における自発分極の大きさ(Ps)、コーン角Θ、ならびに層の傾斜角δの値を表6に示す。
【0150】
実施例3
下記に示す液晶性化合物を各々下記に示すwt%にて配合し、液晶組成物3を作成した。
【0151】
【化46】
Figure 0003585185
【0152】
【化47】
Figure 0003585185
【0153】
この液晶組成物に対して、下記に示す本発明の例示液晶性化合物を下記の配合比にて配合し、液晶組成物3S、3A、3Bを作成し、実施例1及び比較例1、2で用いた液晶組成物に替えて、これらの液晶組成物を使用した以外は同様に液晶素子を作成し、実施例1及び比較例1、2と同様の評価を行った。結果を表7に示す。
なお、液晶組成物3A、3Bはそれぞれ、比較例5、6のために作成した。
【0154】
Figure 0003585185
【0155】
Figure 0003585185
【0156】
Figure 0003585185
【0157】
なお、本実施例3及び比較例5、6のために作成した液晶の相転移温度、及び30℃における自発分極の大きさ(Ps)、コーン角Θならびに層の傾斜角δの値を表6に示す。
【0158】
実施例4
実施例3で使用した、本発明の例示液晶性化合物に替えて、下記に示す本発明の例示液晶性化合物を下記の配合比にて配合し、液晶組成物4Sを作成した以外は実施例1と同様に液晶素子を作成し、同様の評価を行った。結果を表7に示す。
【0159】
Figure 0003585185
【0160】
なお、本実施例4に使用した液晶の相転移温度、及び30℃における自発分極の大きさ(Ps)、コーン角Θ、ならびに層の傾斜角δの値は表6に示す。
【0161】
実施例5
実施例3で使用した、本発明の例示液晶性化合物に替えて、下記に示す本発明の例示液晶性化合物を下記の配合比にて配合し、液晶組成物5Sを作成した以外は実施例1と同様に液晶素子を作成し、同様の評価を行った。結果を表7に示す。
【0162】
Figure 0003585185
【0163】
なお、本実施例5に使用した液晶の相転移温度、及び30℃における自発分極の大きさ(Ps)、コーン角Θ、ならびに層の傾斜角δの値は表6に示す。
【0164】
実施例6
実施例3で使用した、本発明の例示液晶性化合物に替えて、下記に示す本発明の例示液晶性化合物を下記の配合比にて配合し、液晶組成物6Sを作成した以外は実施例1と同様に液晶素子を作成し、同様の評価を行った。結果を表7に示す。
【0165】
Figure 0003585185
【0166】
なお、本実施例6に使用した液晶の相転移温度、及び30℃における自発分極の大きさ(Ps)、コーン角Θ、ならびに層の傾斜角δの値は表6に示す。
【0167】
表7より明らかなように、ベースとなる液晶組成物1と比較して、液晶性化合物A及びBを同時に含有させた本発明による液晶組成物1Sが、低温域での駆動特性、配向性が共に優れ、総合的に実用的であることがわかる。
【0168】
一方、液晶性化合物Aを加えた1Aは低温域での駆動特性が向上しているが、配向性では劣る。また、液晶性化合物Bを加えた1Bは逆に配向性は向上しているが、低温域での駆動特性が、優れているとは言えない。
【0169】
このように配向性、低温域での駆動特性の両方の特性を向上させる為には液晶化合物A、Bを共に含有させることが重要であり、更には、液晶化合物A、Bを各々単独で導入した場合よりも格段に効果があることがわかる。
【0170】
また、実施例2においても、液晶性化合物A、Bを同時に含有させた液晶組成物2Sは、ベースとなる液晶組成物2、及び液晶性化合物A、Bを各々単独で導入した2A、2Bと比較して、低温域での駆動特性、配向性の両方の特性が向上している。
【0171】
更に、実施例3においても、液晶性化合物A、Bを同時に含有させた液晶組成物3Sは、ベースとなる液晶組成物3、及び液晶性化合物A、Bを各々単独で導入した3A、3Bと比較して、低温域での駆動特性、配向性の両方の特性が向上している。
【0172】
同様に液晶性化合物A、Bを同時に含有させて調製した液晶組成物4S、5S、6Sも低温域での駆動特性、配向性両方の特性を満足させている。
【0173】
【表6】
Figure 0003585185
【0174】
ここで、Cry ;結晶相または高次のスメクチック相
SmC*;カイラルスメクチックC相
SmA ;スメクチックA相
Ch ;コレステリック相
Iso ;等方性液体相
を各々示す。
【0175】
【表7】
Figure 0003585185
【0176】
【発明の効果】
以上説明した様に、本発明によれば、液晶組成物中に一般式(A)及び(B)で示される液晶性化合物を組み合わせて含有させることによって、層の傾斜角δの大きさを低温側で単調増加していかないように調整した場合でも、低温度領域において、マトリクス駆動時にC2配向状態を呈する領域が出現せず、低温域での駆動マージンの減少を抑制することが可能である、加えて、微小領域間の「最暗軸のズレ角」が1度以内の良好なモノドメイン性を示し、液晶分子最暗軸の均一性に優れ、表示素子面内上のコントラストむらを小さくすることが可能である液晶組成物、及びこれを用いた液晶素子、更にはこの液晶素子の駆動回路、及び光源を備えた液晶装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液晶素子の構成の一例を示す模式的断面図である。
【図2】シェブロン構造におけるC1配向及びC2配向状態を示す模式図である。
【図3】C1配向及びC2配向でのコーン角Θ、プレチルト角α及び層の傾斜角δの関係を示す模式図である。
【図4】図1の液晶素子に印加した電界の波形、及びフォトマルによって測定された光学応答波形と駆動波形との関係を示すためのタイミングチャート図である。
【図5】マトリクス電極を配置した液晶パネルの平面図である。
【図6】従来技術の説明で述べた駆動法の波形図である。
【図7】図6(B)に示す時系列駆動波形で実際の駆動を行った時の表示パターンの模式図である。
【図8】駆動電圧を変化させた時の透過率の変化を表わすV−T特性図である。
【図9】本発明に係る液晶表示装置とグラフィックコントローラとの接続状態を示すブロック図である。
【図10】本発明に係る液晶表示装置とグラフィックコントローラとの間の画像情報通信状態を示すタイミングチャート図である。
【図11】一軸性配向軸方向に現れる「筋状線欠陥」および画素内で見かけのチルト角θaの異なる配向領域が混在する状態を示す模式図である。
【符号の説明】
11a,11b 基板(ガラス基板)
12a,12b 電極(透明電極)
13a,13b 絶縁膜(絶縁性配向制御層)
14a,14b 配向制御膜(絶縁性配向制御層)
15 液晶層
16 スペーサー
17a,17b 偏光版
41 白表示を行う時の電圧波形の一例
42 黒表示を行う時の電圧波形の一例
43 42の駆動波形を印加した時の光学応答波形
44 白書き込み波形選択期間
45 黒書き込み波形選択期間
51 液晶パネル
52 走査電極群
53 情報電極群
60 筋状線欠陥
101 液晶表示装置
102 グラフィックスコントローラ
103 表示パネル
104 走査線駆動回路
105 情報線駆動回路
106 デコーダ
107 走査信号発生回路
108 シフトレジスタ
109 ラインメモリ
110 情報信号発生回路
111 駆動制御回路
112 GCPU
113 ホストCPU
114 VRAM

Claims (11)

  1. 下記一般式(A)及び一般式(B)で示される液晶性化合物をそれぞれ0.1〜30重量%含有することを特徴とする液晶組成物。
    Figure 0003585185
    (式中、Rは炭素原子数1〜18の直鎖状または分岐状のアルキル基を示し、
    、Xは単結合、−O−、
    Figure 0003585185
    を示し、nは1〜10の整数を示す。

    Figure 0003585185
    を示す。)
    Figure 0003585185
    (式中、Rは炭素原子数1〜18の直鎖状または分岐状のアルキル基を示し、
    は単結合、−O−、
    Figure 0003585185
    を示し、Xは単結合、−OCH−、
    Figure 0003585185
    を示し、mは3〜16の整数を示す。

    Figure 0003585185
    を示す。)
  2. 請求項1記載の液晶組成物がカイラルスメクティックC相を有し、かつ0℃〜60℃の範囲において、カイラルスメクティックC相の層の傾斜角δの大きさが、3°〜15°に調整されていることを特徴とする請求項1記載の液晶組成物。
  3. 前記液晶組成物が更に下記一般式(1)で示される液晶性化合物を25〜75wt%、一般式(2)で示される液晶性化合物を5〜25wt%、一般式(3)で示される液晶性化合物を5〜30wt%、一般式(4)で示される液晶性化合物を0.1〜30wt%、一般式(5)で示される液晶性化合物を1〜25wt%含有してなることを特徴とする請求項1記載の液晶組成物。
    Figure 0003585185
    (式中、R21、R22は炭素原子数1〜18の直鎖状または分岐状のアルキル基であり、該アルキル基中の1つもしくは2つ以上のメチレン基は、ヘテロ原子が隣接しない条件で−O−、−S−、−CO−、−CHW−、−CH=CH−、−C≡C−によって置き換えられていてもよく、Wはハロゲン、CN、CF を示す。
    また、R21、R22は光学活性であっても良い。Y は水素原子またはフッ素原子を表す。p,qは、0、1、2であって、p+qは1または2である。)
    Figure 0003585185
    (式中、B は、
    Figure 0003585185
    を表し、Y は水素原子またはフッ素原子を表す。
    23は炭素原子数1〜18の直鎖状または分岐状のアルキル基であり、
    24は水素原子、ハロゲン、CN基または炭素原子数1〜18の直鎖状または分岐状のアルキル基であり、R23、R24の示す該アルキル基中の1つもしくは2つ以上のメチレン基は、ヘテロ原子が隣接しない条件で−O−、−S−、−CO−、−CHW−、−CH=CH−、−C≡C−によって置き換えられていてもよく、
    Wはハロゲン、CNまたはCF を示す。また、R23、R24は光学活性であっても良い。)
    Figure 0003585185
    (式中、B は、
    Figure 0003585185
    を表す。
    25、R26は、炭素原子数1〜18の直鎖状または分岐状のアルキル基であり、該アルキル基中の1つもしくは2つ以上のメチレン基は、ヘテロ原子が隣接しない条件で−O−、−S−、−CO−、−CHW−、−CH=CH−、−C≡C−によって置き換えられていてもよく、Wはハロゲン、CNまたはCF を示す。
    また、R25、R26は光学活性であっても良い。)
    Figure 0003585185
    (式中、B は、
    Figure 0003585185
    を表し、Zは−O−または−S−を表す。
    27、R28は炭素原子数1〜18の直鎖状または分岐状のアルキル基であり、該アルキル基中の1つもしくは2つ以上のメチレン基は、ヘテロ原子が隣接しない条件で−O−、−S−、−CO−、−CHW−、−CH=CH−、−C≡C−によって置き換えられていてもよく、Wはハロゲン、CNまたはCF を示す。
    また、R27、R28は光学活性であっても良い。)
    Figure 0003585185
    (式中、R29、R30は炭素原子数1〜18の直鎖状または分岐状のアルキル基であり、該アルキル基中の1つもしくは2つ以上のメチレン基は、ヘテロ原子が隣接しない条件で−O−、−S−、−CO−、−CHW−、−CH=CH−、−C≡C−によって置き換えられていてもよく、Wはハロゲン、CNまたはCF を示す。
    また、R29、R30は光学活性であっても良い。)
  4. 前記一般式(1)で示される液晶性化合物が下記一般式(1−1)〜(1−7)で示される液晶性化合物であり、一般式(2)で示される液晶性化合物が下記一般式(2−1)〜(2−5)で示される液晶性化合物であり、一般式(3)で示される液晶性化合物が下記一般式(3−1)〜(3−9)で示される液晶性化合物であり、一般式(4)で示される液晶性化合物が下記一般式(4−1)〜(4−6)で示される液晶性化合物であることを特徴とする請求項3記載の液晶組成物。
    Figure 0003585185
    Figure 0003585185
    (式中、Rは、水素原子、ハロゲン、CN基または炭素原子数1〜18の直鎖状、分岐状または環状のアルキル基であり、該アルキル基中の1つもしくは2つ以上のメチレン基は、ヘテロ原子が隣接しない条件で−O−、−S−、−CO−、−CHW−、−CH=CH−、−C≡C−によって置き換えられていてもよく、Wはハロゲン、CNまたはCF を示す。また、Rは光学活性であっても良い。
    は水素原子またはフッ素原子を表す。)
  5. カイラルスメクティック液晶と、該液晶を挟持して対向すると共に、その対向面にそれぞれ上記液晶に電圧を印加する電極が形成され、かつ、液晶を配向させるための一軸性配向軸が平行あるいは互いに所定の角度で交差した配向処理が施された一対の基板とを備えた液晶素子において、該カイラルスメクティック液晶が請求項1乃至4のいずれかの項に記載の液晶組成物であることを特徴とする液晶素子。
  6. カイラルスメクティック液晶、及びその液晶素子の室温近傍におけるプレチルト角をα、コーン角Θ、液晶の層の傾斜角をδとすれば、カイラルスメクティック液晶が、下記(I)式及び(II)式で表される配向状態を有し、かつこの配向状態において、少なくとも2つの安定状態を示し、それらの光学軸のなす角度の1/2である、見かけのチルト角θaとコーン角Θとが、下記(III)式の関係を有する請求項5記載の液晶素子。
    【数1】
    Θ<α+δ (I)
    δ<α (II)
    Θ>θa>Θ/2 (III)
  7. 前記一軸性配向軸の交差角が0°〜25°である請求項5または6に記載の液晶素子。
  8. 前記プレチルト角αの大きさが5°以上である請求項5乃至7のいずれかに記載の液晶素子。
  9. 請求項5乃至8のいずれかに記載の液晶素子を具備した液晶装置。
  10. 該液晶素子の駆動回路を具備した請求項9記載の液晶装置。
  11. 更に光源を具備する請求項10記載の液晶装置。
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