JP3584431B2 - インフレータ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エアバッグ装置に用いられるインフレータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
エアバッグ装置は、衝突等の所定の衝撃値をセンサにより検知し、同センサからの信号によってガス発生器(以降、インフレータという)が作動してガスを発生させ、このガスによりエアバッグを膨張展開させて乗員の保護を図るというものであり、近年では、シートバックに埋設され、車両の側面衝突時に膨張展開して乗員の体側部を保護するエアバッグ装置も各種実用化されている。
【0003】
この側面衝突用のエアバッグ装置に使用されるインフレータの一従来例を図4に示す。インフレータ31は、一方口に推薬収納ケース33が内嵌して溶接固着されると共に、他方口にはディフューザ部34aを形成したディフューザケース34が内嵌して溶接固着された中空円筒形状のケース32を筐体とし、その閉塞された内部には高圧ガスGが充填されている。推薬収納ケース33の内部には、推薬35を収納する燃焼室36が形成されており、ケース32の内部と連通する通路には、推薬35と高圧ガスGとを隔てるための第1ディスク37が配設される。符号38は推薬35に着火させるための点火器である。一方、ディフューザケース34には、複数のガス連通孔34bが穿設されると共に、ケース32内の高圧ガスGを密閉するための第2ディスク39が配設されている。
インフレータ31は以上の構成からなり、点火器38の着火により推薬35が燃焼すると、その燃焼ガスによって燃焼室36の内圧が上昇して第1ディスク37が破断し、燃焼ガスはケース32内に流入する。高圧ガスGはこの燃焼ガスの熱エネルギーにより膨張し、ケース32の内圧上昇により、第2ディスク39が破断してディフューザ部34aから高圧ガスGが噴出する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、エアバッグの形状、大きさ等が車両の機種ごとに異なる場合には、それら各エアバッグの膨張容積に見合った量の推薬35を燃焼室36に充填しなければならない。しかしながら、前記した従来のインフレータ31では、燃焼室36内の容積は一定であることから、膨張容積の小さいエアバッグの場合、すなわち推薬35の充填量が少ない場合には、燃焼室36内に空隙が形成されることになり、この空隙分だけ燃焼室36における内圧の立ち上がりが遅れ、結果としてエアバッグの展開にタイムラグが生ずるというおそれがあった。
【0005】
本発明は、このような問題点を解決するために創作されたものであり、簡単な構造であって、推薬の充填量が少ない場合であっても、エアバッグの展開にタイムラグが生じることのないインフレータを提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記の目的を達成するため、燃焼室内の推薬を点火器により燃焼させ、この推薬の燃焼ガスにより前記燃焼室内の推薬と容器内に充填された高圧ガスとを隔てるディスクを破断させ、前記容器内に充填された高圧ガスを膨張させて、容器外に噴出させるインフレータにおいて、
前記燃焼室に、前記推薬が内部に充填され、前記燃焼室の室内容積を減少させるスペースリデューサを配設し、
前記燃焼室に前記推薬を密に充填し
前記燃焼室における前記ディスク寄りの位置に、推薬が燃焼した際の燃焼ガスの流れ方向を容器の内部に向けて整流させる一対の整流板を配設し、該一対の整流板のうちで前記ディスク寄りの整流板に単孔を形成し、前記燃焼室内の推薬寄りの整流板に複数の孔を形成した構成とした
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について図面に基づきながら説明する。図1は本発明に係るインフレータを示す側面説明図(一部破断)、図2は図1における要部拡大図、図3は他の実施形態のインフレータにおける要部拡大図である。
【0008】
図1を参照して、インフレータ1は、車両衝突等の衝撃時においてエアバッグ(図示せず)を膨張展開させるガス発生器であり、一方口に推薬収納ケース3の一部が内嵌して溶接等により固着されると共に、他方口にディフューザケース4の一部が内嵌して、同様に溶接等により固着された中空円筒形状のケース2を筐体とし、その閉塞された内部には高圧ガスGが充填されている。
【0009】
推薬収納ケース3は、その内部に推薬5を収納する断面円形の燃焼室6を形成しており、この燃焼室6がケース2の内部に位置する程度に推薬収納ケース3がケース2に内嵌している。推薬収納ケース3の内部において、燃焼室6とケース2の内部を連通する通路には、推薬5とケース2内の高圧ガスGとを隔てるための第1ディスク7が配設されており、留め具8により推薬収納ケース3に固定されている。符号9は推薬5に着火させるための点火器であり、燃焼室6に臨むようにして推薬収納ケース3の内部に取着される。なお、燃焼室6内における第1ディスク7寄りの位置には、推薬5が燃焼した際の燃焼ガスの流れ方向を、ケース2の内部に向けて整流させるための整流板10及び整流板11が取着されており、それぞれ単孔の孔10a及び複数の孔11aが穿設されている。
【0010】
ディフューザケース4は、ケース2から突出した部位を高圧ガスGの噴出部となるディフューザ部12とし、その周面にはガス噴出孔12aが複数穿設されている。また、ケース2の内部に挿入された部位には、複数のガス連通孔13が穿設されると共に、ケース2内の高圧ガスGを密閉するための第2ディスク14が配設されている。
【0011】
さて、前記燃焼室6には、その室内容積を減少させるための空間減少部材(スペースリデューサ15)が配設される。ここで、燃焼室6は、インフレータの軸方向前後に配設された第1ディスク7、点火器9および推薬収納ケース3の内周面に閉塞されることにより、略円柱状の空間を形成している。そこで、本実施形態では、スペースリデューサ15の形状を、燃焼室6の内径より若干小さい外径寸法を有する無蓋の円筒形状としてあり、燃焼室6に内嵌する構造としてある。また、スペースリデューサ15の軸方向における固定方法は、前記整流板11と点火器9とにより前後の周縁部を挟み込んで固定させる態様としてある。勿論、スペースリデューサ15を燃焼室6に圧入嵌合させたり、或いは接着剤により固着させても良い。さらに、燃焼室6の内周面とスペースリデューサ15の外周面をねじ加工して、スペースリデューサ15を燃焼室6に螺合させる態様とすることも可能である。
【0012】
次に、以上の構成からなるインフレータ1の作用について説明する。まず、推薬収納ケース3においては、スペースリデューサ15の介在により推薬5が燃焼室6内に空隙を形成することなく密に充填されている。そして、車両が衝突してセンサ(図示せず)が一定以上の衝撃力を検知すると、点火器9の着火により推薬5が燃焼し、この推薬5の燃焼ガスによって、燃焼室6内の圧力(内圧)が上昇して第1ディスク7が破断する。前記したように推薬5は燃焼室6内に密に充填されており、空隙部がないことから、内圧の上昇率が大きく、したがって第1ディスク7の破断時期が早くなって、燃焼ガスがケース2内に素早く流入することになる。燃焼ガスがケース2内に流入すると、高圧ガスGが燃焼ガスの熱エネルギーにより膨張し、ケース2の内圧上昇により、第2ディスク14が破断してディフューザ部12から高圧ガスGが噴出し、図示しないエアバッグを膨張展開させる。
【0013】
このように、推薬5の充填量が少ない場合であっても、スペースリデューサ15を設けることにより、燃焼室6の容積をその推薬5の充填量に見合った容積に調整することが可能となるので、燃焼室6における内圧の立ち上がりの遅れを防止することができ、タイムラグを生じさせることなくエアバッグを膨張展開させることができる。また、スペースリデューサ15を円筒形状とすることにより、スペースリデューサ15を挿入した場合と挿入しない場合とにおける燃焼室6の空間形状を相似形とすることができるので、両者における推薬5への着火性能、推薬5の燃焼性能、燃焼ガスの充満性能等を一定に確保することができる。
【0014】
なお、上記した形態では、予め燃焼室6にスペースリデューサ15を挿嵌した後、所定量の推薬5を充填することになるが、図3に示すように、先に燃焼室6に推薬5を充填した後、円筒形状を呈するスペースリデューサ15′を挿嵌させる構成としても、上記形態と同様の効果が得られるものである。勿論、この場合も、燃焼室6に対する固定態様は、圧入嵌合や接着剤を使用するなど種々の方法が採られ得る。
【0015】
以上、本発明に係るインフレータについて、その好適な実施形態を説明したが、各構成部材の形状や取り付け位置等については、図面に記載したものに限られることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で設計変更が可能である。
また、本発明に係るインフレータは、側面衝突用のエアバッグ装置の他、正面衝突用のエアバッグ装置等にも適用可能であることは勿論である。
【0016】
【発明の効果】
本発明によれば、車両の機種によりエアバッグの大きさ(膨張容積)が異なる場合、すなわち、推薬の量が異なる場合であっても、その機種ごとに体積の異なるスペースリデューサを使用することにより、燃焼室内に推薬を密に充填することが可能となり、全ての機種において素早いエアバッグの展開が可能となるものである。
また、機種ごとに燃焼室の容積の異なるインフレータを用意する必要もなく、インフレータの標準化が図れ、また、構造も簡単であることから、非常に経済的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るインフレータを示す側面説明図(一部破断)である。
【図2】図1における要部拡大図である。
【図3】本発明に係る他の実施形態のインフレータにおける要部拡大図である。
【図4】従来のインフレータを示す側面説明図(一部破断)である。
【符号の説明】
1 インフレータ
2 ケース
3 推薬収納ケース
4 ディフューザケース
5 推薬
6 燃焼室
7 第1ディスク
9 点火器
12 ディフューザ部
14 第2ディスク
15,15′ スペースリデューサ

Claims (1)

  1. 燃焼室内の推薬を点火器により燃焼させ、この推薬の燃焼ガスにより前記燃焼室内の推薬と容器内に充填された高圧ガスとを隔てるディスクを破断させ、前記容器内に充填された高圧ガスを膨張させて、容器外に噴出させるインフレータにおいて、
    前記燃焼室に、前記推薬が内部に充填され、前記燃焼室の室内容積を減少させるスペースリデューサを配設し、
    前記燃焼室に前記推薬を密に充填し
    前記燃焼室における前記ディスク寄りの位置に、推薬が燃焼した際の燃焼ガスの流れ方向を容器の内部に向けて整流させる一対の整流板を配設し、該一対の整流板のうちで前記ディスク寄りの整流板に単孔を形成し、前記燃焼室内の推薬寄りの整流板に複数の孔を形成したことを特徴とするインフレータ。
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