JP3583980B2 - 収音装置及び受信装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数のマイクロホンを用いて目的の音声を良好に収録するための収音装置及び複数のアンテナを用いて目的の発信源の電波を良好に受信するための受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、マルチメディア技術の進歩に伴い、マイクロホンとスピーカを用いた拡声通話形態によるテレビ会議などの通信会議が普及してきている。その場合、机上に話者数分のマイクロホンを設置することなく、マイクロホンを意識しない自然な通話が可能で、かつ音声品質を劣化させる騒音や残響音を抑圧し目的とする音声のみを収音する収音装置が求められている。
【0003】
そのような従来技術の一つとして、MINT(Multiple−Input/Output Inverse Filtering Theorem)法がある。(M.Miyoshi and Y.Yamada,”Inverse Filtering of Room acoustics,”IEEE Trans.Acoust,Speech Signal Process,vol.ASSP−36,no2,pp.145−152,Feb.1988.)
図1は、MINT法による目的音抽出の原理を説明する図である。
図1において、1〜1はマイクロホン(Nはマイクロホン数)、2〜2はフィルタ(Nはフィルタ数)、3は加算器、7はスピーカ、8は測定用信号発生部、9はインパルス応答計算部、10は逆フィルタ計算部、6は目的音源、6〜6(Mは音源数)は騒音源である。
【0004】
MINT法では、まず、スピーカ7を目的音源6の位置に設置して測定用信号発生部8より発生される測定用信号を出力し、各マイクロホン1〜1で収録し、インパルス応答計算部9で収録された音と測定用信号とスピーカ位置から各マイクロホンまでのインパルス応答を計算する。次に、騒音源6〜6の位置にスピーカを設置して、同様にインパルス応答を測定する。
次に、それらインパルス応答から逆フィルタ計算部において次式の連立方程式を解いて逆フィルタを計算する。
Hc=b (1)
【0005】
【数1】
Figure 0003583980
Hはインパルス応答畳み込み行列、Hmnは第m番目の音源から第n番目のマイクロホン1までのインパルス応答畳み込み行列、cは逆フィルタ係数ベクトル、cは第n番目の逆フィルタ係数ベクトル、bは目的インパルス応答係数ベクトル、hmn(k)は第m番目の音源6から第n番目のマイクロホン1までのインパルス応答係数、c(l)は第n番目の逆フィルタ係数、Mは音源数、Nはマイクロホン数、Kはインパルス応答タップ数、Lは逆フィルタタップ数、m=1,・・・,M、n=1,・・・,Nである。
【0006】
式(1)において、インパルス応答畳み込み行列Hと目的インパルス応答係数ベクトルbを与えて、連立一次方程式を解き、逆フィルタ係数ベクトルcを計算することにより逆フィルタ係数c(l)を求める。
式(1)の連立一次方程式が解けるためには、MINT理論から次の条件が成り立っていなければならない。
N≧M+1 (2)
【0007】
【数2】
Figure 0003583980
求めた逆フィルタ係数をフィルタ2〜2に転送して、マイクロホン1からの信号に畳み込み、それら出力を加算器3において全て加算し、その結果を最終的な出力として出力する。
【0008】
この出力は、騒音および残響音を抑圧し、目的音のみを抽出したものになっている。
また、一般の受信装置においては不要電波の抑圧手段を特に備えていない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
MINT法では、事前に音源からマイクロホンまでのインパルス応答を測定しておく必要がある。しかし、テレビ会議など目的音源を高品質に収音したい場合、音源(目的音源、騒音源)の位置にスピーカを設置してインパルス応答を測定することは非常に困難であるという問題点があった。また、従来の受信装置においては、雑音電波、反射電波の抑圧して目的とする電波を受信することが困難であった。
【0010】
本発明の目的は、インパルス応答の事前測定が必要ない収音装置、及び雑音電波、反射電波を抑圧して目的とする電波を受信する受信装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明では以下のような手段を有する。
請求項1の発明は、複数のマイクロホンで収録された音響信号を各々独立なフィルタを通し、加算して収音信号を得る収音装置として実現される。
該装置は複数のマイクロホンと、前記複数マイクロホンからの信号間の相関関数を計算する相関関数計算部と、前記相関関数計算部で計算された相関関数を用いて逆フィルタを計算するブラインド逆フィルタ計算部と、前記複数マイクロホンからの信号を、前記ブラインド逆フィルタ計算部で計算された逆フィルタ係数でフィルタリングするフィルタ部と、前記フィルタ部の出力を加算する加算器を具備し、前記複数マイクロホンからの信号間の相関関数のみから逆フィルタ係数を計算することを、特徴とする。
【0012】
従来の技術とは、逆フィルタ係数を計算するのに音源からマイクロホンまでのインパルス応答を用いない点が異なる。
次に、相関関数のみから逆フィルタ係数を計算する原理について述べる。
MINT法において、式(1)の連立一次方程式を解く上で、音源からマイクロホンまでのインパルス応答が分かっていなければ、インパルス応答行列Hが分からず逆フィルタ係数ベクトルcについて解くことができない。ここに、MINT法の欠点がある。
【0013】
本発明では、式(1)をそのまま計算するのではなく、次のように式を変形して考える。
まず、式(1)の両辺にHを左側からかける。
Hc=H b (4)
ここで、HはMINT理論によれば、式(2)、式(3)が成り立ち、各インパルス応答の零点が重ならなければ、正則である。したがって、その転置行列Hも正則であり、式(4)の解は、式(1)の解と等しくなる。
【0014】
次に、H HをR’とおくと式(4)は、
R’ c=H b (5)
ここで、
【0015】
【数3】
Figure 0003583980
であり、
【0016】
【数4】
Figure 0003583980
である。
また、各マイクロホン1からの信号をそれぞれx(r)とすると、各チャネル間の相関関数は、
【0017】
【数5】
Figure 0003583980
となる。ここで、
【0018】
【数6】
Figure 0003583980
であり、s(r)は第m番目の音源の原信号であることを用いてrij(p)を書き直すと、
【0019】
【数7】
Figure 0003583980
となる。ここで、
【0020】
【数8】
Figure 0003583980
であり、第m番目の音源の自己相関関数を表す。
ここで、音源の自己相関関数をデルタ関数で近似できるとすると、
【0021】
【数9】
Figure 0003583980
となる。
(なお、上記では音源の自己相関関数をデルタ関数で近似されることを仮定したが、その近似が成立したとみなされない場合、音源の自己相関関数はインパルス応答の一部として計算される。つまり、処理された出力信号として音源の自己相関関数の逆フィルタがかけられ白色化されたものが得られる。音源の自己相関は各チャネルに共通にかかるが、自己相関関数は零位相なので周波数軸上に零点が無い限り安定に逆フィルタが求まる。)
したがって、Rを
【0022】
【数10】
Figure 0003583980
とすると、式(5)は次式のようになる。
【0023】
Rc=H b (8)
次に、右辺は
【0024】
【数11】
Figure 0003583980
から、次式となることがわかる。
【0025】
b=d’ (9)
ここで、
【0026】
【数12】
Figure 0003583980
である。
【0027】
第n:closest番目のマイクロホンに目的音源6に最も近く最初に音が届くとすると
Figure 0003583980
となる。
したがって、式(9)は、
Figure 0003583980
【0028】
【数13】
Figure 0003583980
となる。ここで、
Figure 0003583980
である。
【0029】
式(8)と式(10)より、
Rc=h1n:closest(0)d (11)
となる。さらに、
Rc’=d (12)
とかける。ここで、
【0030】
【数14】
Figure 0003583980
である。
c’は、真の逆フィルタ係数ベクトルcのスカラー倍されたものであるが、出力結果のスカラー倍は重要ではないので、c’が計算されれば十分である。
【0031】
したがって、式(12)の連立一次方程式を解くことにより、スカラー倍を除き等価的に式(1)の連立一次方程式の解、つまり逆フィルタ係数ベクトルを求めることができる。
目的音源に最も近いマイクロホンがどれかを設定するには次の方法が考えられる。
(a)使用者が目的音源に近い場所にn:closest番目のマイクロホンを設置する。
(b)すでに設置しているマイクロホンの中で、最も近い目的音源に近いマイクロホンをn:closest番目とする。
(c)全てのマイクロホンにについて n:closest番目であると仮定して処理し、処理結果から使用者が聞くかあるいは機械的な認識手段でどのマイクロホンをn:closest番目にした場合に目的音源が出力されているか判断して、そのマイクロホンをn:closest番目とする。
(d)一般の音源位置検出手段を用いて、目的音源の位置を検出し、マイクロホンとの位置関係からn:closest番目のマイクロホンを設定する。
【0032】
式(12)において、Rは複数マイクロホンの出力信号間の相関関数から計算でき、dは音源と最も近いマイクロホンの位置関係からわかるので音源から各マイクロホンまでのインパルス応答を使わずに逆フィルタ係数ベクトルを計算できる。
また、請求項6の発明は、請求項1の発明において、音声を電波に、マイクロホンを受信アンテナに、ブラインド収音装置をブラインド受信装置にそれぞれ置き換えたものであり、動作は請求項1の発明と同様である。
(作用)
前記請求項1の発明では、逆フィルタ係数は音源から前記複数マイクロホンまでのインパルス応答を用いずに、前記複数マイクロホンの信号間の相関関数を用いて逆フィルタ係数を計算するので、事前に音源から前記複数マイクロホンまでのインパルス応答を測定する必要がない。したがって、事前に音源(目的音源、騒音源)の位置にスピーカを設置してインパルス応答を測定する必要がなくなり、本発明の目的であるインパルス応答の事前測定が必要ない収音装置が可能となる。
【0033】
また、前記請求項6の発明では、雑音電波、反射電波を抑制して目的とする電波を受信することができる。
【0034】
【発明の実施の形態】
(実施例1)
以下、図面を参照しながら、本発明の実施例について説明する。
図2は、本発明にかかる収音装置の第1の実施例である。
〜1はマイクロホン(Nはマイクロホン数)、2〜2はフィルタ、3は加算器、4は相関関数計算部、5はブラインド逆フィルタ計算部、6は目的音源、6〜6は騒音源である。これを動作するには、まず、マイクロホン1〜1で騒音の鳴っている環境で目的音を収録する。収録された各マイクロホンからの信号をそれぞれx(r)〜x(r)とする。
【0035】
次に、相関関数計算部4において各マイクロホン1で収録された信号x(r)〜x(r)の間の相関関数r11(p),r12(p),・・・,r1N(p),r21(p),・・・,r2N(p),・・・,rN1(p),・・・rNN(p)を計算する。ここで、
【0036】
【数15】
Figure 0003583980
である。
次に、ブラインド逆フィルタ計算部5において、次式の連立一次方程式を解くことにより逆フィルタを計算する。
Rc=d (13)
ここで、
【0037】
【数16】
Figure 0003583980
ここで、Rはチャネル間相関関数行列(Rijはi番目のマイクロホン1とj番目のマイクロホン1の相関関数行列)、cは逆フィルタ係数ベクトル(cは第n番目の逆フィルタ係数ベクトル)、dはブラインド目的インパルス応答係数ベクトル(dは第n番目のブラインド目的インパルス応答ベクトル)、c(l)は第n番目の逆フィルタ係数、Mは音源数、Kはインパルス応答タップ数、Nはマイクロホン数、Lは逆フィルタタップ数である。
【0038】
δは、目的音源6がマイクロホンの中で第n番目のマイクロホン1に最も近いときに1となり、それ以外は0とする。
式(4)においてチャネル間相関関数行列Rとブラインド目的インパルス応答係数ベクトルdを与えて、連立一次方程式を解き、逆フィルタ係数ベクトルcを計算することにより逆フィルタ係数c(l)を求める。
式(4)の連立一次方程式が解けるためには、MINT理論と同様の条件が成り立っていなければならない。
N≧M+1 (2)
【0039】
【数17】
Figure 0003583980
求めた逆フィルタ係数をフィルタ部2〜2に転送し、フィルタ部で各マイクロホン1からの信号x(r)に畳み込み、その出力y(r)を加算器3において全て加算し、その結果を最終的な出力w(r)として出力する。
【0040】
この出力w(r)は、騒音および残響音を抑圧し、目的音のみを抽出したものになっている。
次に、実際の部屋を模擬したシュミレーション結果について説明する。
図3は、実験系の図であり、N=3,M=2の場合である。目的音源は、男性音声をスピーカから再生したもの、騒音源は白色雑音をスピーカから再生したものである。
【0041】
図4(a)はマイクロホン1の処理前の信号であり、図4(b)はブラインド収音装置で処理後の出力結果である。見て分かるように、処理後ははっきりと音声のみが抽出できていることがわかる。
図5(a)は目的音源からマイクロホン1までの処理前のインパルス応答であり、図5(b)はブラインド収音装置で処理後のインパルス応答である。数百タップ付近の初期反射音が図5(b)で小さくなっており、残響音を抑圧できていることがわかる。
【0042】
このように、該装置では各マイクロホンからの信号間の相関関数を用いて逆フィルタを計算しているので、音源からマイクロホンまでのインパルス応答を用いずに、逆フィルタ係数を計算することが可能であり、従来技術に比べて事前にインパルス応答を測定する必要がなく、簡易に設置可能となった。
(実施例2)
図6は、本発明にかかる収音装置の第2の実施例である。
【0043】
〜1はマイクロホン(Nはマイクロホン数)、6は目的音源、6〜6は騒音源、7はスピーカ、11はアンプ、101はブラインド収音装置である。
第2の実施例は、本発明を場内拡声に利用した場合である。目的音源から発せられた音は、本発明により騒音と分離され、また残響音を抑圧されて収音される。収音された音をアンプ11で増幅し、スピーカ7から拡声する。ここで、拡声された音は再びマイクロホンに入るが、目的音よりも遅れて到達する相関の大きな音なので本発明により残響の一部として取り除かれ、通常、場内拡声系で生じる音のループにより生じるハウリングが抑圧される。このように、第2の実施例では騒音、残響を抑圧するだけでなく、場内拡声系で生じるハウリングも押さえる効果がある。
(実施例3)
図7は、本発明にかかる収音装置の第3の実施例である。
【0044】
〜1はマイクロホン(Nはマイクロホン数)、6は目的音源、6〜6は騒音源、7はスピーカ、11はアンプ、101はブラインド収音装置である。
第3の実施例は、本発明を拡声通話系に利用した場合である。目的音源から発せられた音は、本発明により騒音と分離され、また残響音が抑圧されて収音され、送話信号として通信相手に送られる。また、受話信号はアンプで増幅されスピーカから拡声され、再びマイクロホンに入るが、目的音とは相関のない相手側の音なので、本発明により、騒音の一部として取り除かれ、通常、音響エコーとして相手側に帰ってしまう音を取り除くことができる。このように、第3の実施例では騒音、残響を抑圧するだけでなく、拡声通話系で生じる音響エコーを押さえる効果がある。
(実施例4)
図8は本発明にかかる収音装置の第4の実施例である。
【0045】
13〜13は受信アンテナ、12は目的発信源、12〜12は雑音電波源、102はブラインド受信装置である。第4の実施例は、本発明を歪なく、目的電波を受信することに利用した場合である。基本的には、実施例1において、音を電波に、マイクロホンを受信アンテナに置き換えたものである。目的発信源からの電波は、受信アンテナで受信されブラインド受信装置で雑音電波信号、反射電波が取り除かれ目的電波を得ることができる。このように、第4の実施例では、騒音、残響音の抑圧だけでなく、電波受信における雑音電波、反射電波を抑圧する効果もある。
【0046】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明では各マイクロホンからの信号間の相関関数を用いて逆フィルタを計算しているので、音源からマイクロホンまでのインパルス応答を用いずに、逆フィルタ係数を計算することが可能であり、従来技術に比べて事前にインパルス応答を測定する必要がなく、簡易に設置することが可能となった。また、本発明では雑音電波、反射電波を抑圧して目的電波を受信できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来技術であるMINT収音装置の構成図。
【図2】本発明の第1実施例である収音装置の構成図。
【図3】本発明を用いて実験をおこなった際の実験系を説明する図。
【図4】実験の結果として音声の抽出を示す図であり、(a)は処理前、(b)は処理後を示す。
【図5】実験の結果として残響音の抑圧を示す図であり、(a)は処理前、(b)は処理後を示す。
【図6】本発明の第2の実施例である収音装置の構成図。
【図7】本発明の第3の実施例である収音装置の構成図。
【図8】本発明の第4の実施例である受信装置の構成図。
【符号の説明】
〜1 マイクロホン
〜2 フィルタ
3 加算器
4 相関関数計算部
5 ブラインド逆フィルタ計算部
目的音源
〜6 騒音源
7 スピーカ
8 測定用信号発生部
9 インパルス応答計算部
10 逆フィルタ計算部
11 アンプ
12 目的発信源
12〜12 雑音電波源
13〜13 受信アンテナ
100 MINT収音装置
101 ブラインド収音装置
102 ブラインド受信装置

Claims (6)

  1. 複数のマイクロホンで収録されたNチャネル(Nは2以上の整数)の音響信号を各々独立なフィルタを通し、加算して収音信号を得る収音装置において、
    前記Nチャネルの音響信号間の相関関数を計算する相関関数計算手段と、
    前記Nチャネルの相関関数からなる行列に畳み込み演算をすると、目的音源に最も近いチャネルについてインパルスが得られ、その他のチャネルについてはゼロとなるベクトルが得られるベクトルを、各チャネルの逆フィルタ係数として計算する逆フィルタ係数計算手段と、
    前記逆フィルタ係数を前記各Nチャネルの音響信号に畳み込むN個のフィルタ手段と、
    前記N個のフィルタ手段の出力を加算して収音信号を得る加算手段を備えたこと
    を特徴とする収音装置。
  2. 請求項に記載の収音装置において、
    前記目的音源に最も近いチャネルを前記相関関数が最大のチャネル間時間差を用いて決定すること
    を特徴とする収音装置。
  3. 請求項1乃至のいずれか1項に記載の収音装置において、
    前記収音信号を拡声する拡声手段を備えたこと
    を特徴とする収音装置。
  4. 請求項1乃至のいずれか1項に記載の収音装置において、
    前記収音信号を送話信号として通信相手に送信する送信手段と、
    前記通信相手から受話信号を受信して拡声する受信・拡声手段を備えたこと
    を特徴とする収音装置。
  5. 複数のアンテナで受信されたNチャネル(Nは2以上の整数)の受信信号を各々独立なフィルタを通し、加算して目的受信信号を得る受信装置において、
    前記Nチャネルの受信信号間の相関関数を計算する相関関数計算手段と、
    前記Nチャネルの相関関数からなる行列に畳み込み演算をすると、目的発信源に最も近いチャネルについてインパルスが得られ、その他のチャネルについてはゼロとなるベクトルが得られるベクトルを、各チャネルの逆フィルタ係数として計算する逆フィルタ係数計算手段と、
    前記逆フィルタ係数を前記各Nチャネルの受信信号に畳み込むN個のフィルタ手段と、
    前記N個のフィルタ手段の出力を加算して目的受信信号を得る加算手段を備えたこと
    を特徴とする受信装置。
  6. 請求項に記載の受信装置において、
    前記目的発信源に最も近いチャネルを前記相関関数が最大のチャネル間時間差を用いて決定すること
    を特徴とする受信装置。
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