JP3582751B2 - 移動式クレーンのジブ連結装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、移動式クレーンのジブ連結装置に係わり、特に、ブームの側面に格納したジブを前方に張り出した後に、ブームとジブとを連結する移動式クレーンのジブ連結装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図7は移動式クレーンの一例を示す側面図であり、車両50に搭載された旋回台51にはブームシリンダ52により起伏される伸縮可能なブーム53が装着されている。移動式クレーンは一般に継ぎ足し用のジブ54を備えており、走行時にはブーム53の側面にジブ54を並列に格納している。
図8はブーム53の平面図であり、その側面にジブ54を格納した状態を示している。
即ち、ブーム53の先端部の一側はピン55により回動自在に枢着されており、クレーン作業時にはジブ54をピン55を中心としてブーム53の前方に張り出したのち、ブーム53の先端部の他側のブラケット56aとジブ54の基端部の他側のブラケット57aとをピン58で連結して使用するようになっている。このブーム53とジブ54との連結装置の一例としては、実公昭46−10832に提案されたものがある。
【0003】
図9は実公昭46−10832に提案された連結装置の側面断面図であり、ブーム53の先端部に設けられた上下一対のブラケット56a、56bと、ジブ54の基端部に設けられた上下一対のブラケット57a、57bとをピン58a、58bにより連結した状態を示している。
ピン58a、58bはそれぞれ端部に逆方向のめねじ59a、59bを有しており、両端に逆方向のおねじ60a、60bを有するねじ棒61と係合している。また、ピン58a、58bの側面にはそれぞれキー溝62a、62bが設けられており、図10に示す図9のC−C断面に示すように、このキー溝62a、62bはブラケット56a、56bに取着されたボルト63、63の先端部と係合していて回転しないようになっている。
【0004】
ねじ棒61の一端には係合部64が設けられており、操作棒65の先端と係合するようになっており、操作棒65によりネジ棒61を回転することによりピン58a、58bは上下方向に移動する。
ブーム53とジブ54とを連結する場合には操作棒65によりネジ棒61を回転させ、ピン58a、58bを外向きに移動させて連結する。このとき、ピン58a、58bの先端をブラケット57a、57bの端面に固設したプレート66a、66bに当接させ、位置決めする。
ブーム53とジブ54との連結を解除する場合にはピン58a、58bを細い2点鎖線に示すように内向きに移動させて連結解除する。このとき、キー溝62a、62bの端部67a、67bをボルト63、63の先端部に当接させ、ピン58a、58bの位置決めをする。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記構成においては、ピン58a、58bにキー溝62a、62bを設けたためにピン58a、58bの強度が低下し、径を太くする必要があり、キー溝加工とともにコストの増大をもたらす。
また、ブラケット56a、56bに取着したボルト63、63の先端部をキー溝62a、62bに係合するように、位置のずれがないように加工することは困難である。また、ボルト63、63の円筒部とキー溝とを係合させピンの回転を防止しているため、面圧が大きくなり摩耗する。また、ピンの上下方向の移動はボルト63、63の円筒部とキー溝との線接触により案内しているためピンが滑らかに上下移動しないという問題がある。
【0006】
本発明は上記の問題点に着目してなされたもので、ピン強度を低下させることなく、また、加工も容易な移動式クレーンのジブ連結装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明に係る移動式クレーンのシブ連結装置においては、ブームの側面に格納したジブをブームの前方に張り出し、ブームの先端部のブラケットとジブの基端部のブラケットとを係合させた後、ねじ棒の両端部に螺合したそれぞれの連結ピンをねじ棒の回転により上下方向に拡張してブームとジブとを連結する移動式クレーンのジブ連結装置において、
前記連結ピンに固設され、かつ、前記連結ピンの回動を規制する連結ピン回動規制部材と、前記ジブの基端部のブラケットに固設され、前記連結ピン回動規制部材に係合し、かつ、前記連結ピンを長手方向に摺動可能にガイドするガイド部材とを備えた構成としている。
【0008】
また、前記ガイド部材は、連結ピンの長手方向の摺動距離を規制する位置決めストッパを有する構成としている。
【0009】
さらに、前記ねじ棒に付設され、ねじ棒の回動を規制するねじ棒回動規制部材と、前記ガイド部材に着脱自在で、かつ、取着時に前記ねじ棒回動規制部材に当接し、ねじ棒の回動を停止させる係合ピンとを備えた構成としている。
【0010】
【作用】
上記のような構成としたため、ねじ棒を回転することにより連結ピンはそれに付設した連結ピン回動規制部材とともにブラケットに固設したガイド部材にガイドされて上下方向に摺動し、位置決めストッパにより所定の位置で停止し、ブームとジブとを連結または連結解除する。回動規制部材は連結ピンの外側に固着しているためピンの強度が維持できるるとともに、回転中心より離れた所で回転を規制しているため受ける回転トルクは小さくなる。また、回動規制部材は所定の幅を有しているため面圧を小さくでき、耐磨耗性が向上する。また、面圧が低いため連結ピンの上下の移動が滑らかになる。
また、連結あるいは連結解除状態において、ガイド部材に係合ピンを取着することにより、ねじ棒に付設されたねじ棒回動規制部材が係合ピンに当接し、ねじ棒の回動を停止し、連結ピンの長手方向の移動を停止させることができる。
【0011】
【発明の実施の形態および実施例】
以下に本発明に係る移動式クレーンのジブ連結装置の実施例について、図面を参照して詳述する。
【0012】
図1はジブ連結装置の側面断面図で、ブームとジブとを連結した状態を示しており、図2は連結装置の部品構成を示す斜視図である。
上下一対のブームブラケット1a、1bには上下一対の二股ジブブラケット2a、2bが係合している。二股ジブブラケット2a、2bのそれぞれの上下には連結ピン10a、10b用の穴を有する外側ボス3a、3bおよび内側ボス4a、4bが固着されている。内側ボス4a、4bにはそれぞれ位置決めストッパ5a、5bを有するガイド部材6a、6bが固設されている。ガイド部材6a、6bの先端にはそれぞれ係合ピン20を挿入する穴7、7を有するブラケット8、8が固設されている。
【0013】
二股ジブブラケット2aの外側ボス3a、内側ボス4aおよびブームブラケット1aには連結ピン10aが嵌入されており、二股ジブブラケット2bの外側ボス3b、内側ボス4bおよびブームブラケット1bには連結ピン10bが嵌入されていてブームブラケット1a、1bと二股ジブブラケット2a、2bとを連結している。
連結ピン10aと10bには逆方向のめねじ11a、11bが設けられているおり、ねじ棒12の両端に設けられた逆方向のおねじ13a、13bに係合している。
【0014】
連結ピン10a、10bの先端部には、図1および図1のA−A断面図である図3に示すように、それぞれ連結ピン回動規制部材14a、14bがボルト15、15により締着されている。そして、連結ピン回動規制部材14a、14bに設けられた溝16a、16bはガイド部材6a、6bに係合しており、連結ピン10a、10bの回り止めをしているとともに、連結ピン10a、10bが軸方向に移動する場合のガイドとなっている。
また、図1に示すように、連結状態においては連結ピン10a、10bの連結ピン回動規制部材14a、14bは、それぞれ二股ジブブラケット2a、2bの内側ボス4a、4bの端面に当接して位置決めされている。
【0015】
ねじ棒12の中央部にはねじ棒回動規制部材17が設けられており、図1のB−B断面図である図4に示すように、ガイド部材6a、6bのブラケット8、8の穴7、7に挿入された係合ピン20に当接してねじ棒12の回動を停止するようになっている。ねじ棒12の下端部には操作棒と係合する係合部18が設けられている。
係合ピン20は上部にピン21を有しており、穴7に挿入したときに抜け落ちないようになっている。係合ピン20はブラケット8に着脱自在であり、取着時には下端に止めピン22を取着して外れ止めとしている。
【0016】
つぎに、ブームブラケット1a、1bと二股ジブブラケット2a、2bとの連結を解除する作業手順について説明する。
まず、図5に示すように係合ピン20を取り外す。
つぎに、ねじ棒12の下端部に設けられた係合部18に操作棒30を係合させて回転する。連結ピン10a、10bはガイド部材6a、6bにガイドされながら長手方向に互いに接近するように移動する。
【0017】
更に操作棒30によりねじ棒12を回転させて連結ピン10a、10bを長手方向に互いに接近するように移動させ、図6に示すように連結ピン10a、10bの連結ピン回動規制部材14a、14bがガイド部材6a、6bの位置決めストッパ5a、5bに当接すると連結ピン10a、10bは連結解除状態となる。最後に係合ピン20を取着して、ねじ棒12のねじ棒回動規制部材17と当接させて回り止めをし、作業を完了する。
【0018】
連結解除の状態からブームブラケット1a、1bと二股ジブブラケット2a、2bとを連結する場合には、上述の作業手順を逆に行えばよいので説明は省略する。
【0019】
【発明の効果】
本発明に係る移動式クレーンのジブ連結装置は、以上詳述したような構成としたため、連結ピンに溝を設ける必要はなく、強度が低下する恐れはない。したがって連結ピンの直径を細くすることが可能となり、小型化およびコストの低減が可能となる。
また、ブラケットのボスに対する特別な加工も必要とせず、加工も容易でコストを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るジブ連結装置の連結状態を示す側面断面図である。
【図2】ジブ連結装置の構成を示す斜視図である。
【図3】図1のA−A断面図であり、連結ピンのガイド部を示す平面図である。
【図4】図1のB−B断面図であり、ねじ棒の回り止め状況を示す平面図である。
【図5】本発明に係るジブ連結装置の連結途中の状態を示す側面断面図である。
【図6】同、連結解除の状態を示す側面断面図である。
【図7】移動式クレーンの側面図である。
【図8】ブームの側面にジブを格納したときの状態を示す平面図である。
【図9】従来のジブ連結装置の側面断面図である。
【図10】図9のC−C断面図であり、連結ピンガイド部を示す平面断面図である。
【符号の説明】
1a,1b ブームブラケット
2a,2b 二股ジブブラケット
3a,3b 外側ボス
4a,4b 内側ボス
5a,5b ストッパ
6a,6b ガイド部材
8 ブラケット
10a,10b 連結ピン
11a,11b 逆方向めねじ
12 ねじ棒
13a,13b 逆方向おねじ
14a,14b 連結ピン回動規制部材
16a,16b 溝
17 ねじ棒回動規制部材
18 係合部
20 係合ピン
22 止めピン
【発明の属する技術分野】
本発明は、移動式クレーンのジブ連結装置に係わり、特に、ブームの側面に格納したジブを前方に張り出した後に、ブームとジブとを連結する移動式クレーンのジブ連結装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図7は移動式クレーンの一例を示す側面図であり、車両50に搭載された旋回台51にはブームシリンダ52により起伏される伸縮可能なブーム53が装着されている。移動式クレーンは一般に継ぎ足し用のジブ54を備えており、走行時にはブーム53の側面にジブ54を並列に格納している。
図8はブーム53の平面図であり、その側面にジブ54を格納した状態を示している。
即ち、ブーム53の先端部の一側はピン55により回動自在に枢着されており、クレーン作業時にはジブ54をピン55を中心としてブーム53の前方に張り出したのち、ブーム53の先端部の他側のブラケット56aとジブ54の基端部の他側のブラケット57aとをピン58で連結して使用するようになっている。このブーム53とジブ54との連結装置の一例としては、実公昭46−10832に提案されたものがある。
【0003】
図9は実公昭46−10832に提案された連結装置の側面断面図であり、ブーム53の先端部に設けられた上下一対のブラケット56a、56bと、ジブ54の基端部に設けられた上下一対のブラケット57a、57bとをピン58a、58bにより連結した状態を示している。
ピン58a、58bはそれぞれ端部に逆方向のめねじ59a、59bを有しており、両端に逆方向のおねじ60a、60bを有するねじ棒61と係合している。また、ピン58a、58bの側面にはそれぞれキー溝62a、62bが設けられており、図10に示す図9のC−C断面に示すように、このキー溝62a、62bはブラケット56a、56bに取着されたボルト63、63の先端部と係合していて回転しないようになっている。
【0004】
ねじ棒61の一端には係合部64が設けられており、操作棒65の先端と係合するようになっており、操作棒65によりネジ棒61を回転することによりピン58a、58bは上下方向に移動する。
ブーム53とジブ54とを連結する場合には操作棒65によりネジ棒61を回転させ、ピン58a、58bを外向きに移動させて連結する。このとき、ピン58a、58bの先端をブラケット57a、57bの端面に固設したプレート66a、66bに当接させ、位置決めする。
ブーム53とジブ54との連結を解除する場合にはピン58a、58bを細い2点鎖線に示すように内向きに移動させて連結解除する。このとき、キー溝62a、62bの端部67a、67bをボルト63、63の先端部に当接させ、ピン58a、58bの位置決めをする。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記構成においては、ピン58a、58bにキー溝62a、62bを設けたためにピン58a、58bの強度が低下し、径を太くする必要があり、キー溝加工とともにコストの増大をもたらす。
また、ブラケット56a、56bに取着したボルト63、63の先端部をキー溝62a、62bに係合するように、位置のずれがないように加工することは困難である。また、ボルト63、63の円筒部とキー溝とを係合させピンの回転を防止しているため、面圧が大きくなり摩耗する。また、ピンの上下方向の移動はボルト63、63の円筒部とキー溝との線接触により案内しているためピンが滑らかに上下移動しないという問題がある。
【0006】
本発明は上記の問題点に着目してなされたもので、ピン強度を低下させることなく、また、加工も容易な移動式クレーンのジブ連結装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明に係る移動式クレーンのシブ連結装置においては、ブームの側面に格納したジブをブームの前方に張り出し、ブームの先端部のブラケットとジブの基端部のブラケットとを係合させた後、ねじ棒の両端部に螺合したそれぞれの連結ピンをねじ棒の回転により上下方向に拡張してブームとジブとを連結する移動式クレーンのジブ連結装置において、
前記連結ピンに固設され、かつ、前記連結ピンの回動を規制する連結ピン回動規制部材と、前記ジブの基端部のブラケットに固設され、前記連結ピン回動規制部材に係合し、かつ、前記連結ピンを長手方向に摺動可能にガイドするガイド部材とを備えた構成としている。
【0008】
また、前記ガイド部材は、連結ピンの長手方向の摺動距離を規制する位置決めストッパを有する構成としている。
【0009】
さらに、前記ねじ棒に付設され、ねじ棒の回動を規制するねじ棒回動規制部材と、前記ガイド部材に着脱自在で、かつ、取着時に前記ねじ棒回動規制部材に当接し、ねじ棒の回動を停止させる係合ピンとを備えた構成としている。
【0010】
【作用】
上記のような構成としたため、ねじ棒を回転することにより連結ピンはそれに付設した連結ピン回動規制部材とともにブラケットに固設したガイド部材にガイドされて上下方向に摺動し、位置決めストッパにより所定の位置で停止し、ブームとジブとを連結または連結解除する。回動規制部材は連結ピンの外側に固着しているためピンの強度が維持できるるとともに、回転中心より離れた所で回転を規制しているため受ける回転トルクは小さくなる。また、回動規制部材は所定の幅を有しているため面圧を小さくでき、耐磨耗性が向上する。また、面圧が低いため連結ピンの上下の移動が滑らかになる。
また、連結あるいは連結解除状態において、ガイド部材に係合ピンを取着することにより、ねじ棒に付設されたねじ棒回動規制部材が係合ピンに当接し、ねじ棒の回動を停止し、連結ピンの長手方向の移動を停止させることができる。
【0011】
【発明の実施の形態および実施例】
以下に本発明に係る移動式クレーンのジブ連結装置の実施例について、図面を参照して詳述する。
【0012】
図1はジブ連結装置の側面断面図で、ブームとジブとを連結した状態を示しており、図2は連結装置の部品構成を示す斜視図である。
上下一対のブームブラケット1a、1bには上下一対の二股ジブブラケット2a、2bが係合している。二股ジブブラケット2a、2bのそれぞれの上下には連結ピン10a、10b用の穴を有する外側ボス3a、3bおよび内側ボス4a、4bが固着されている。内側ボス4a、4bにはそれぞれ位置決めストッパ5a、5bを有するガイド部材6a、6bが固設されている。ガイド部材6a、6bの先端にはそれぞれ係合ピン20を挿入する穴7、7を有するブラケット8、8が固設されている。
【0013】
二股ジブブラケット2aの外側ボス3a、内側ボス4aおよびブームブラケット1aには連結ピン10aが嵌入されており、二股ジブブラケット2bの外側ボス3b、内側ボス4bおよびブームブラケット1bには連結ピン10bが嵌入されていてブームブラケット1a、1bと二股ジブブラケット2a、2bとを連結している。
連結ピン10aと10bには逆方向のめねじ11a、11bが設けられているおり、ねじ棒12の両端に設けられた逆方向のおねじ13a、13bに係合している。
【0014】
連結ピン10a、10bの先端部には、図1および図1のA−A断面図である図3に示すように、それぞれ連結ピン回動規制部材14a、14bがボルト15、15により締着されている。そして、連結ピン回動規制部材14a、14bに設けられた溝16a、16bはガイド部材6a、6bに係合しており、連結ピン10a、10bの回り止めをしているとともに、連結ピン10a、10bが軸方向に移動する場合のガイドとなっている。
また、図1に示すように、連結状態においては連結ピン10a、10bの連結ピン回動規制部材14a、14bは、それぞれ二股ジブブラケット2a、2bの内側ボス4a、4bの端面に当接して位置決めされている。
【0015】
ねじ棒12の中央部にはねじ棒回動規制部材17が設けられており、図1のB−B断面図である図4に示すように、ガイド部材6a、6bのブラケット8、8の穴7、7に挿入された係合ピン20に当接してねじ棒12の回動を停止するようになっている。ねじ棒12の下端部には操作棒と係合する係合部18が設けられている。
係合ピン20は上部にピン21を有しており、穴7に挿入したときに抜け落ちないようになっている。係合ピン20はブラケット8に着脱自在であり、取着時には下端に止めピン22を取着して外れ止めとしている。
【0016】
つぎに、ブームブラケット1a、1bと二股ジブブラケット2a、2bとの連結を解除する作業手順について説明する。
まず、図5に示すように係合ピン20を取り外す。
つぎに、ねじ棒12の下端部に設けられた係合部18に操作棒30を係合させて回転する。連結ピン10a、10bはガイド部材6a、6bにガイドされながら長手方向に互いに接近するように移動する。
【0017】
更に操作棒30によりねじ棒12を回転させて連結ピン10a、10bを長手方向に互いに接近するように移動させ、図6に示すように連結ピン10a、10bの連結ピン回動規制部材14a、14bがガイド部材6a、6bの位置決めストッパ5a、5bに当接すると連結ピン10a、10bは連結解除状態となる。最後に係合ピン20を取着して、ねじ棒12のねじ棒回動規制部材17と当接させて回り止めをし、作業を完了する。
【0018】
連結解除の状態からブームブラケット1a、1bと二股ジブブラケット2a、2bとを連結する場合には、上述の作業手順を逆に行えばよいので説明は省略する。
【0019】
【発明の効果】
本発明に係る移動式クレーンのジブ連結装置は、以上詳述したような構成としたため、連結ピンに溝を設ける必要はなく、強度が低下する恐れはない。したがって連結ピンの直径を細くすることが可能となり、小型化およびコストの低減が可能となる。
また、ブラケットのボスに対する特別な加工も必要とせず、加工も容易でコストを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るジブ連結装置の連結状態を示す側面断面図である。
【図2】ジブ連結装置の構成を示す斜視図である。
【図3】図1のA−A断面図であり、連結ピンのガイド部を示す平面図である。
【図4】図1のB−B断面図であり、ねじ棒の回り止め状況を示す平面図である。
【図5】本発明に係るジブ連結装置の連結途中の状態を示す側面断面図である。
【図6】同、連結解除の状態を示す側面断面図である。
【図7】移動式クレーンの側面図である。
【図8】ブームの側面にジブを格納したときの状態を示す平面図である。
【図9】従来のジブ連結装置の側面断面図である。
【図10】図9のC−C断面図であり、連結ピンガイド部を示す平面断面図である。
【符号の説明】
1a,1b ブームブラケット
2a,2b 二股ジブブラケット
3a,3b 外側ボス
4a,4b 内側ボス
5a,5b ストッパ
6a,6b ガイド部材
8 ブラケット
10a,10b 連結ピン
11a,11b 逆方向めねじ
12 ねじ棒
13a,13b 逆方向おねじ
14a,14b 連結ピン回動規制部材
16a,16b 溝
17 ねじ棒回動規制部材
18 係合部
20 係合ピン
22 止めピン
Claims (3)
- ブームの側面に格納したジブをブームの前方に張り出し、ブームの先端部のブラケットとジブの基端部のブラケットとを係合させた後、ねじ棒の両端部に螺合したそれぞれの連結ピンをねじ棒の回転により上下方向に拡張してブームとジブとを連結する移動式クレーンのジブ連結装置において、
前記連結ピンに固設され、かつ、前記連結ピンの回動を規制する連結ピン回動規制部材と、前記ジブの基端部のブラケットに固設され、前記連結ピン回動規制部材に係合し、かつ、前記連結ピンを長手方向に摺動可能にガイドするガイド部材とを備えたことを特徴とする移動式クレーンのジブ連結装置。 - 請求項1記載の移動式クレーンのジブ連結装置において、前記ガイド部材は、連結ピンの長手方向の摺動距離を規制する位置決めストッパを有することを特徴とする移動式クレーンのジブ連結装置。
- 請求項1記載の移動式クレーンのジブ連結装置において、前記ねじ棒に付設され、ねじ棒の回動を規制するねじ棒回動規制部材と、前記ガイド部材に着脱自在で、かつ、取着時に前記ねじ棒回動規制部材に当接し、ねじ棒の回動を停止させる係合ピンとを備えたことを特徴とする移動式クレーンのジブ連結装置。
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JP11819996A JP3582751B2 (ja) | 1996-04-17 | 1996-04-17 | 移動式クレーンのジブ連結装置 |
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JPH09278373A JPH09278373A (ja) | 1997-10-28 |
JP3582751B2 true JP3582751B2 (ja) | 2004-10-27 |
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1996
- 1996-04-17 JP JP11819996A patent/JP3582751B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH09278373A (ja) | 1997-10-28 |
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