JP3581334B2 - 連続強化繊維シート及びその製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、FRP成型品の中間基材或いは構造材として、又は、照明柱、標識柱、電柱などに使用されている金属管柱或いはプラスチック管の補強材として、更には、土木、建築構造物の補強材などとしても好適に使用し、捩じり剛性の向上を図ることのできる連続した強化繊維シート及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、例えば、飛行機の翼、胴体、風車のブレード、更には、船舶、自動車などの大型構造物を作製する場合に、例えばI型、H型、T型、L型、又は、シャフト或いはパイプなどのロッド状或いは管状などとされる連続した長尺の繊維強化プラスチック構造材が使用されている。
【0003】
このような長尺の繊維強化プラスチック構造材は、強化繊維が主軸方向に沿って配列された一方向強化繊維シートにマトリクス樹脂を含浸させてモールドへと連続して送給し成形する、所謂、引抜成形法にて作製することができる。
【0004】
又は、強化繊維シートに予めエポキシ樹脂などをホットメルトで含浸させたプリプレグを作り、そのプリプレグを複数層重ねながら所定の形状になるように連続的に加熱、加圧を行うことで長尺の繊維強化プラスチックを成形することができる。
【0005】
しかしながら、このようにして形成された繊維強化プラスチック構造材は、所望の曲げ強度及び剛性は達成し得るが、一方向繊維の成形品であるため、捩じり剛性が弱いという問題がある。
【0006】
そこで、従来、捩じり剛性を得るために、強化繊維を例えば45°方向に配列した強化繊維シートを繊維強化プラスチック構造材に貼付することが行われている。
【0007】
しかし、強化繊維が主軸に対して、例えば45°方向に配列された連続した強化繊維シートは、現時点では存在しておらず、捩じり剛性をも向上した連続した成形品を引抜成形法などの成形法により作製することは不可能であった。
【0008】
強化繊維をオーバーワインダーで繊維強化プラスチック構造材上に巻き付ける方法もあるが、I型、H型などとされる繊維強化プラスチック構造材を作製するのは不可能である。
【0009】
更には、引抜成形時に、炭素繊維やガラス繊維のチョップドストランドマットを使い、捩じり剛性を上げる方法もあるが、強化繊維を45°方向に配列した強化繊維シートを使用した場合に比較すると、弾性率が大幅に不足しているため、十分な捩じり剛性を得ることができない。
【0010】
そこで、図11に示すように、強化繊維101を一方向に整列して作製した強化繊維シート100を、強化繊維101が所定の角度、例えば45°にて配列されるように裁断することにより作製した多数枚の強化繊維シート102を繋ぎ合わせて、引抜成形などに使用することも不可能ではない。
【0011】
しかしながら、この場合には、多数枚の強化繊維シート102を繋ぎ合わせることにより強化繊維シートの繋ぎ目が重なったり、段差ができたりするために、形成された繊維強化プラスチック構造材の品質の面で十分に満足し得るものではない。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
本発明者らは、多くの研究実験を行った結果、詳しくは後述するように、連続したメッシュ状支持体シートの上に所定長さの強化繊維を、主軸に対して所定の角度、例えば45°をなして配列して、メッシュ状支持体シートにて接着保持することにより、強化繊維が45°方向に配列した連続した強化繊維シートを好適に作製することができ、このような構成とされる連続強化繊維シートは、強化繊維がバラケルこともなく、十分引抜成形加工に使用することができ、捩じり剛性が著しく向上した長尺の繊維強化プラスチック構造材を作製し得ることを見出した。
【0013】
又、このような構成の連続強化繊維シートは、パイプなどの管状物に巻き付けて補強する際に、ラップ部にて繊維方向が同じとされ強化繊維の定着をとることができ、捩じり剛性を飛躍的に向上させ得ることも分かった。
【0014】
更に又、このような構成の連続強化繊維シートは、裏返して使用することにより強化繊維が逆方向に配向された連続強化繊維シートとなり、そのためにシンメトリ(対称積層)にて複数層容易に積層することが可能であり、従来問題とされた加熱成形時の曲がりの問題をも完全に解決し得ることが分かった。
【0015】
本発明は、斯かる本発明者らの新規な知見に基づきなされたものである。
【0016】
従って、本発明の目的は、主軸に対して強化繊維が任意の角度で配列され、強化繊維がバラケルこともなく十分引抜成形加工に使用することができ、捩じり剛性が著しく向上した長尺の繊維強化プラスチック構造材を作製することのできる連続した強化繊維シート及びその製造方法を提供することである。
【0017】
本発明の他の目的は、パイプなどの被補強物に巻き付けて補強するに際して、周方向のラップ部での定着を良好に行うことができ、被補強物の捩じり剛性を向上することのできる連続した強化繊維シート及びその製造方法を提供することである。
【0018】
本発明の他の目的は、シンメトリ(対称積層)にて複数層容易に積層することが可能であり、加熱成形時の曲がりの問題をも完全に解決することのできる連続した強化繊維シート及びその製造方法を提供することである。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上記目的は本発明に係る連続強化繊維シート及びその製造方法にて達成される。要約すれば、第1の本発明によれば、長尺の繊維強化プラスチック構造材を作製するための、又は、長尺の被補強物に貼付するための、幅(W)が10〜150cm、長手方向の長さ(L)が10m以上とされる、連続したシート形状を成す樹脂未含浸の連続強化繊維シートであって、
連続した樹脂透過性支持体シートと、前記連続強化繊維シートの先頭端と最後尾端を除いて一定長さ(F)を有した長繊維とされる強化繊維が前記樹脂透過性支持体シートの長手方向に対して45°の角度(α)をもって且つ前記樹脂透過性支持体シートの長手方向に沿って配列され、前記樹脂透過性支持体シートに保持された強化繊維層とを有することを特徴とする連続したシート形状を成す樹脂未含浸の連続強化繊維シートが提供される。本発明の一実施態様によれば、連続強化繊維シートは、土木用或いは建築用鉄筋コンクリート柱に対し耐震補強用として、前記コンクリート柱の長さ方向に対して強化繊維の角度が略45°の角度で接着することができる。又、他の実施態様によれば、連続強化繊維シートは、引抜成形加工用の基材として使用することができる。
【0020】
第2の本発明によれば、上記連続強化繊維シートを2枚以上重ねて一体としたことを特徴とする多層形状の連続強化繊維シートが提供される。本発明にて一実施態様によれば、積層された連続強化繊維シートの間には少なくとも1枚以上の前記樹脂透過性支持体シートが介在している。他の実施態様によれば、各連続強化繊維シートの強化繊維層を形成する強化繊維は、前記樹脂透過性支持体シートの長手方向に対して同じ方向に且つ同じ角度で配向されているか、或いは、各連続強化繊維シートの強化繊維層を形成する強化繊維は、前記樹脂透過性支持体シートの長手方向に対して異なる方向に配向されている。
【0022】
第3の本発明によれば、長尺の繊維強化プラスチック構造材を作製するための、又は、長尺の被補強物に貼付するための、幅(W)が10〜150cm、長手方向の長さ(L)が10m以上とされる、連続したシート形状を成す樹脂未含浸の連続強化繊維シートの製造方法であって、
(a)樹脂透過性支持体シートを連続して供給する工程、
(b)前記樹脂透過性支持体シートと積層するように、一定長さ(F)を有した長繊維とされる強化繊維を前記樹脂透過性支持体シートの長手方向に対して45°の角度(α)をもって供給する工程、
(c)前記樹脂透過性支持体シートと、前記強化繊維により形成され、前記樹脂透過性支持体シートと積層された強化繊維層とを加熱圧着する工程、
を有することを特徴とする連続したシート形状を成す樹脂未含浸の連続強化繊維シートの製造方法が提供される。本発明の一実施態様によれば、前記(b)工程は、強化繊維を一方向に配列して形成された所定幅の連続した強化繊維シートを前記連続して供給される樹脂透過性支持体シートの周りに螺旋状に巻き付けることにより達成される。前記樹脂透過性支持体シートは、離型紙の両側にそれぞれ配置されている。又、前記離型紙の両側に配置された前記樹脂透過性支持体シートにそれぞれ加熱圧着された前記螺旋状に巻かれた強化繊維シートは、両側縁位置にてシートの長手方向に沿って切断され、2枚のシートとされる。
【0023】
上記各本発明の一実施態様によれば、連続した前記樹脂透過性支持体シートは、前記強化繊維層の片面或いは両面に設けることができる。他の実施態様によれば、前記樹脂透過性支持体シートは、メッシュ状体或いはクロスである。又、他の実施態様によれば、前記メッシュ状体は、前記連続強化繊維シートの長手方向と同一方向の縦糸と、この縦糸と直交する横糸とにて形成された2軸メッシュ状体である。
【0024】
本発明の他の実施態様によれば、前記強化繊維層を形成する強化繊維は、PAN系或いはピッチ系炭素繊維、ガラス繊維、又は、アラミド、PBO、ポリアミド、ポリアリレート、ポリエステルなどの有機繊維、更には、鋼繊維などを一種、又は、複数種混入して使用する。又、前記強化繊維層の繊維目付は、100〜600g/mとし得る。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る連続強化繊維シート及びその製造方法を図面に則して更に詳しく説明する。
【0026】
実施例1
図1及び図2は、本発明の連続強化繊維シート1の一実施例を示す。本実施例にて、連続強化繊維シート1は、樹脂透過性の支持体シート2と、この支持体シート2にて保持された強化繊維層3とを有する。強化繊維層3は、主軸に対して所定の角度(α)にて配列され、実質的に、即ち、連続強化繊維シート1の先頭端と最後尾端を除いて一定の所定長さ(F)とされる長繊維の強化繊維4にて形成される。シート形状とされる連続強化繊維シート1には、未だマトリクス樹脂は含浸されてはいない。マトリクス樹脂は、使用時に含浸することもでき、場合によっては、使用に先立って予め含浸して連続強化繊維シート1をプリプレグの状態としておくことも可能である。
【0027】
本明細書にて「主軸」とは、連続強化繊維シート1の長手方向に沿った軸を意味するものとする。樹脂透過性支持体シート2は、図1及び図2に示す本実施例では、強化繊維層3の片面に配置されているが、強化繊維層3の両面に配置することもできる。
【0028】
本発明の連続強化繊維シートは、幅(W)が10〜150cm、長さ(L)が10m以上とされる。従って、連続的に行われる引抜成形加工用の基材として好適に使用し得る。これに対して、図11を参照して説明した従来のアングル強化繊維シートは、略45°の角度を持つシートの場合、最大のもので、幅(W)が200cm以下、長さ(L)が200cm以下とされ、例えば引抜成形加工用などの連続した成形法には到底使用することはできない。
【0029】
本実施例にて、強化繊維層3を構成する強化繊維4は、PAN系或いはピッチ系炭素繊維、ガラス繊維、又は、アラミド、PBO(ポリパラフェニレンベンズビスオキサゾール)、ポリアミド、ポリアリレート、ポリエステルなどの有機繊維、更には、鋼繊維などを一種、又は、複数種混入して使用することができる。
【0030】
上記樹脂透過性支持体シート2は、2軸又は3軸などのメッシュ状体或いはクロスとすることができるが、本実施例では図示するように、2軸メッシュ状体を使用した。2軸メッシュ状体2の糸条5、6の間隔(w1、w2)は、通常1〜100mm程度であるが、好ましくは2〜50mmである。
【0031】
メッシュ状支持体シート2にて強化繊維層3を保持する方法としては、例えば、メッシュ状支持体シート2を構成する縦糸5及び横糸6の表面に低融点タイプの熱可塑性樹脂を予め含浸させておき、メッシュ状支持体シート2を強化繊維層3の片面或いは両面に積層して加熱加圧し、メッシュ状支持体シート2の縦糸5及び横糸6の部分を強化繊維層3に溶着する。
【0032】
樹脂透過性支持体シート2としてクロスを使用した場合にも同様の方法にて、強化繊維層3を保持することができる。
【0033】
実施例2
実施例1にて説明した構成の本発明の連続強化繊維シート1は、例えば、図3に示す製造装置を使用して製造することができる。
【0034】
第1及び第2の離型紙11、12が送出しロール11a、12aから供給され、案内ローラ13、14、送りローラ対15、更に、ホットロール装置16を介して巻取りロール11b、12bにて巻き取られる。
【0035】
又、同様に、溶着樹脂が塗布された縦糸及び横糸にて形成された連続したメッシュ状支持体シート2が、上記第1及び第2の離型紙11、12の間に位置して狭持される態様で、送出しロール21から連続して供給され、送りローラ対15を介して、ホットロール装置16へと送給される。
【0036】
更に、本実施例によれば、第1の離型紙11とメッシュ状支持体シート2の間に、強化繊維4を送り込み強化繊維層3を形成するための強化繊維供給装置31が配置される。
【0037】
従って、第1の離型紙11、強化繊維層3、メッシュ状支持体シート2、第2の離型紙12が送りローラ対15を介してホットロール装置16へと送給される。
【0038】
これによって、強化繊維供給装置31にて主軸に対して所定の角度に配列された強化繊維4にて形成される強化繊維層3は、メッシュ状支持体シート2と接合して連続した強化繊維シート1を形成し、巻取機32にて巻き取られる。又、第1及び第2の離型紙11、12は、上述のように、連続した強化繊維シート1から分離された後、巻取りロール11b、12bに巻き取られる。
【0039】
実施例3
本発明の連続強化繊維シート1は、図4に示す製造装置により製造することもできる。本実施例では、実施例1にて説明した連続強化繊維シート1(1a、1b)が2枚同時に作製される。
【0040】
本実施例によると、第1の離型紙11を介在した状態で、第1及び第2の支持体シート2a、2bがそれぞれ供給ロール(図示せず)から同時に供給される。各支持体シート2a、2bの縦糸及び横糸には溶着樹脂が含浸されている。
【0041】
強化繊維4が一方向に配列された所定幅を有した連続した強化繊維シート1Aが強化繊維供給装置(図示せず)から供給され、上記第1の離型紙11にて分離された第1及び第2の支持体シート2a、2b積層体の周りに螺旋状に密巻きにて巻き付けられ、強化繊維層3を形成する。強化繊維層3を形成する強化繊維4は、主軸に対して所定の角度に配列されることとなる。
【0042】
表面に強化繊維層3が形成された第1及び第2の支持体シート2a、2b積層体は、更に、第2及び第3の離型紙12、13にて狭持された態様で、ホットロール装置16へと供給される。これによって、主軸に対して所定の角度に配列された強化繊維4にて形成される強化繊維層3は、メッシュ状支持体シート2a、2bと接合して連続した強化繊維シート1a、1bを形成する。
【0043】
ホットロール装置16の出口には、カッター17、18が配置され、螺旋状に巻き付けられ、今や、強化繊維シート1a、1bを形成している強化繊維シート1Aの両側縁部を長手方向に沿って切断する。
【0044】
第1、第2及び第3の離型紙11、12、13はそれぞれ巻取りロール(図示せず)に巻き取られ、又、上述のようにして作製された連続した強化繊維シート1a、1bも又分離した後、巻取りロール(図示せず)に巻き取られる。
【0045】
このように、本実施例では、実施例1にて説明した連続強化繊維シート1(1a、1b)が2枚同時に作製される。
【0046】
実施例4
上記実施例1では、連続強化繊維シート1は、図1及び図2に示すように、強化繊維層3の片面或いは両面に樹脂透過性の支持体シート2を接着した構成とされたが、本発明の連続強化繊維シートは、実施例1で説明した構成の連続強化繊維シート1を2枚以上重ね、多層形状とすることもできる。このとき、各連続強化繊維シート1の間には、少なくとも1枚以上の樹脂透過性支持体シート2を介在させて一体とするのが好ましい。
【0047】
つまり、図5に示すように、樹脂透過性支持体シート2の両面に強化繊維層3(3a、3b)を設けた構成とすることもできる。強化繊維層3a、3bを構成する強化繊維4a、4bは、同じ方向に、しかも、同じ角度で、例えば+45°配向と、+45°配向にて配列することができる。
【0048】
又、図6に示すように、強化繊維層3aを構成する強化繊維4aは、例えば+45°配向で、強化繊維層3bを構成する強化繊維4bは、逆方向に、例えば−45°配向にて配列することもできる。
【0049】
ただ、図6に示す構成の強化繊維シート1の場合には、例えば、この構成の強化繊維シート1を1層だけ使用して、プラスチック管の表面に巻き付けて補強を行う場合などには、ラップ部が同じ繊維方向とならないため、繊維方向の定着が取れないこととなる。そのために、斯かる構成の強化繊維シート1は、このような方法による補強の目的に使用するのは好ましくない。
【0050】
又、強化繊維シート1を積層して使う場合には、成形品の曲がり防止のためにシンメトリ(対称積層)を行うことが必要である。即ち、FRPの成形において、一般的なオートクレーブ成形や加熱プレス成形ではシンメトリでないと、冷却後必ず曲がりが発生し、良好な成形品を得ることはできない。
【0051】
図6に示す構成の強化繊維シート1は、複数枚積層した場合にシンメトリとすることができず、従って、プレス成形法や引抜成形法などの加熱成形工程が必要とされる成形法による成形品の作製には適していない。但し、常温硬化樹脂などで成形される場合には成形品の曲がりが発生し難いので、図6の構成でも使用し得る。
【0052】
上記実施例の説明では、樹脂透過性支持体シート2は、強化繊維層3(3a、3b)の間に介在させるものとして説明したが、強化繊維層3(3a、3b)の間だけでなく、更に、強化繊維層3(3a、3b)の外側面にも接着して設けてもよい。
【0053】
次ぎに、本発明の連続強化繊維シート1の使用例について説明する。
【0054】
使用例1
本発明の連続強化繊維シート1を使用して、図7に示すようなI型FRP構造材50を引抜成形により作製した。
【0055】
本使用例では、図3を参照して説明した製造方法により、メッシュ状支持体シート2を強化繊維層3の片面に積層し、次いで、加熱加圧することにより作製した、図1に示す構成の連続強化繊維シート1を使用した。
【0056】
連続強化繊維シート1にて、強化繊維層3は、強化繊維4として平均径7μm、収束本数12000本のPAN系炭素繊維ストランドを用い、繊維目付300g/mにて配列した。メッシュ状支持体シート2は、縦糸5及び横糸6としてガラス繊維(番手300d、打ち込み本数1本/10mm)を用いた2軸メッシュ状体であった。2軸メッシュ状体の糸条の間隔(w1、w2)は、10mmとした。
【0057】
メッシュ状支持体シート2の縦糸5及び横糸6には、熱可塑性樹脂を、含有量30重量%の割合で含浸させた。
【0058】
このようにして作製した連続強化繊維シート1は、幅(W)が50cm、長さ(L)が100m、強化繊維の主軸に対する角度は45°であった。
【0059】
図8に概略示すように、本発明の連続強化繊維シート1、及び従来使用されている一方向配列強化繊維シート200を概略I型形状に組合せて、モールドへと送給し、引抜成形し、その後硬化して、I型FRP構造材50を作製した。連続強化繊維シート1及び一方向配列強化繊維シート200は、マトリクス樹脂としてエポキシ樹脂を予め含浸してあるプリプレグを使用した。連続強化繊維シート1及び一方向配列強化繊維シート200における樹脂含有量は、35重量%であった。一方向配列強化繊維シート200は、強化繊維として炭素繊維を使用した。
【0060】
引抜成形されたI型FRP構造材50は、高さ(H1)80mm、幅(H2)50mm、厚み(T)2mm、長さ(H3)6mのものであった。
【0061】
比較例1として、本発明の連続強化繊維シート1の代わりに、一方向配列強化繊維シート200のみで同じ形状寸法のI型FRP構造材50を作製した。
【0062】
表1に、本発明の連続強化繊維シート1を使用した使用例1と比較例1の場合におけるI型FRP構造材50の機械的特性を示す。測定データは、試験片3個の平均値である。
【0063】
表1より、本発明の連続強化繊維シート1を使用したI型FRP構造材は、捩じり剛性が著しく向上していることが分かる。
【0064】
【表1】
Figure 0003581334
【0065】
使用例2
本使用例2では、使用例1で使用したと同様の強化繊維シート1を所定長さに切断し、図9に示すように、プラスチック製パイプ60の長手方向に沿って強化繊維シート1の主軸を合致させ、プラスチック製パイプ60の表面に巻き付け、樹脂を含浸して、補強した。
【0066】
更に説明すると、本使用例で使用したプラスチック製パイプ60は、ポリエチレン製の直径580mm、長さ5mのものであった。先ず、このプラスチック製パイプ60の表面をコロナ処理によって活性化させ、エポキシ樹脂との接着性を上げ、パイプ60の長手方向に沿って、強化繊維として炭素繊維を使用した一方向炭素繊維シート(日鉄コンポジット株式会社製:商品名「トウシート」)200を2層貼り付け、曲げ強度と曲げ剛性の向上を図った。
【0067】
続いて、一方向炭素繊維シートの外側に、使用例1で使用した+45°配向の強化繊維シート1を1層貼り付けた。又、周方向の重ね部分(R)は、200mmラップさせた。ラップ部では繊維方向が同じとなるために強化繊維シート1の定着がとれた。
【0068】
更に、+45°配向の強化繊維シート1の外側に、図9には示していないが、強化繊維の角度が逆方向とされた−45°配向の強化繊維シートを1層貼り付けた。このときも、周方向の重ね部分は、同様に、200mmラップさせ、強化繊維シートの定着をとることができた。勿論、+45°配向の強化繊維シート1を裏返しに使用することにより、強化繊維の角度が逆方向とされた−45°配向の強化繊維シートとして使用することができる。
【0069】
一方向炭素繊維シート200、及び+45°或いは−45°配向の強化繊維シート1に対するマトリクス樹脂は、パイプ60に巻き付ける度に行い、一方向炭素繊維シート200及び45°配向強化繊維シート1における樹脂量は、800g/mであった。
【0070】
比較例2として、図1に示すような構成のそれぞれ+45°配向及び−45°配向の連続強化繊維シートを使用する代わりに、図6に示すように、予め+45°配向及び−45°配向の2枚の連続強化繊維シートがメッシュ状支持体シートを介して積層され一体とされた、所謂、±45°配向のダブルバイアス連続強化繊維シート1を使用した。
【0071】
表2に、連続強化繊維シートを使用した使用例2と比較例2の場合におけるプラスチック製パイプの機械的特性を示す。表2より、使用例2の連続強化繊維シートを使用して補強したプラスチック製パイプは、捩じり剛性が向上していることが分かる。
【0072】
これは、±45°配向の連続強化繊維シートでは、200mmラップにより形成される周方向の重ね部分にて定着がとれないことに起因しているものである。
【0073】
【表2】
Figure 0003581334
【0074】
つまり、上記説明にて理解されるように、図1、図2に示す構成の連続強化繊維シート1は、シンメトリが簡単にできるという利点を有している。又、この構成の連続強化繊維シート1は、図6に示す±45°配向のダブルバイアス連続強化繊維シート1と異なり、1層のみのシートが必要なときは1層のみで使用することができ、2層以上必要な時には積層して使用することができる。このとき、2層目は1層目の連続強化繊維シートを裏返して使用することにより、強化繊維の角度方向を変えることも可能である。
【0075】
使用例3
土木用或いは建築用の鉄筋コンクリート柱の耐震補強は、一般的にせん断補強が主体である。せん断での破壊には、斜めひび割れを抑える目的で±45°方向に強化繊維を配向することが望ましい。
【0076】
しかしながら、既存の炭素繊維シートなどにおいては、一方向に炭素繊維を引き揃えた一方向炭素繊維シート、或いは、クロス状の2方向炭素繊維シートは存在するが、炭素繊維を45°方向に配向した炭素繊維シートは存在せず、現実に使用することはなかった。
【0077】
本使用例では、図10に示すように、本発明に係る、例えば図1に示す構成の−45°強化繊維シート1と、+45°強化繊維シート1とを鉄筋コンクリート柱300の周りに貼り付けて積層した。なお、強化繊維としては、炭素繊維を使用した。
【0078】
更に、柱のせん断破壊を拘束するために、上記積層された強化繊維シート1の上に積層して、本使用例では、炭素繊維が一方向に引き揃えられた一方向炭素維シート100を周方向に接着した。
【0079】
このような構成により、鉄筋コンクリート柱の耐震補強を有効に達成することができた。
【0080】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、長尺の繊維強化プラスチック構造材を作製するための、又は、長尺の被補強物に貼付するための、幅(W)が10〜150cm、長手方向の長さ(L)が10m以上とされる、連続したシート形状を成す樹脂未含浸の連続強化繊維シートであって、連続した樹脂透過性支持体シートと、前記連続強化繊維シートの先頭端と最後尾端を除いて一定長さ(F)を有した長繊維とされる強化繊維が樹脂透過性支持体シートの長手方向に対して45°の角度(α)をもって且つ樹脂透過性支持体シートの長手方向に沿って配列され、樹脂透過性支持体シートに保持された強化繊維層とを有する構成とされるので、
(1)主軸に対して強化繊維が任意の角度で配列され、強化繊維がバラケルこともなく十分引抜成形加工に使用することができ、捩じり剛性が著しく向上した長尺の繊維強化プラスチック構造材を作製することができる。
(2)パイプなどの被補強物に巻き付けて補強するに際して、周方向のラップ部での繊維方向を同じとすることができ、定着を良好にとることができ、被補強物の捩じり剛性を向上することができる。
(3)ダブルバイアス連続強化繊維シートと異なり、2層以上必要な時には積層して使用することができ、又、2層目は1層目の連続強化繊維シートを裏返して使用することにより、強化繊維の角度方向を変えることも可能であって、シンメトリ(対称積層)が簡単にできるという利点を有している。
【0081】
本発明に係る上記構成のシート形状を成す樹脂未含浸の連続強化繊維シートの製造方法によれば、(a)樹脂透過性支持体シートを連続して供給する工程、(b)樹脂透過性支持体シートと積層するように、一定長さ(F)を有した長繊維とされる強化繊維を樹脂透過性支持体シートの長手方向に対して45°の角度(α)をもって供給する工程、(c)樹脂透過性支持体シートと、強化繊維により形成され、樹脂透過性支持体シートと積層された強化繊維層とを加熱圧着する工程、を有する構成とされるので、上記種々の特長を備えた連続したシート形状を成す樹脂未含浸の連続強化繊維シートを極めて好適に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る連続強化繊維シートの一実施例を示す斜視図である。
【図2】図1に示す本発明に係る連続強化繊維シートの分解斜視図である。
【図3】本発明に係る連続強化繊維シートを製造するための一実施例の製造装置の概略構成図である。
【図4】本発明に係る連続強化繊維シートを製造するための他の実施例の製造装置の概略構成図である。
【図5】本発明に係る連続強化繊維シートの多層構成とされる他の実施例を示す斜視図である。
【図6】本発明に係る連続強化繊維シートの多層構成とされる他の実施例を示す斜視図である。
【図7】本発明に係る連続強化繊維シートを使用して作製されるI型FRP構造材の一実施例を示す斜視図である。
【図8】図6のI型FRP構造材を作製するための強化繊維シートの配置方法の一実施例を示す図である。
【図9】本発明に係る連続強化繊維シートを使用してプラスチック管を補強する態様を説明する斜視図である。
【図10】本発明に係る連続強化繊維シートを使用して鉄筋コンクリート柱を耐震補強する態様を説明する斜視図である。
【図11】一方向配列強化繊維シートの一例を示す平面図である。
【符号の説明】
1、1a、1b 連続強化繊維シート
2、2a、2b 樹脂透過性支持体シート
3、3a、3b 強化繊維層
4、4a、4b 強化繊維
5 縦糸
6 横糸
11、12、13 離型紙
100、200 一方向配列強化繊維シート

Claims (16)

  1. 長尺の繊維強化プラスチック構造材を作製するための、又は、長尺の被補強物に貼付するための、幅(W)が10〜150cm、長手方向の長さ(L)が10m以上とされる、連続したシート形状を成す樹脂未含浸の連続強化繊維シートであって、
    連続した樹脂透過性支持体シートと、前記連続強化繊維シートの先頭端と最後尾端を除いて一定長さ(F)を有した長繊維とされる強化繊維が前記樹脂透過性支持体シートの長手方向に対して45°の角度(α)をもって且つ前記樹脂透過性支持体シートの長手方向に沿って配列され、前記樹脂透過性支持体シートに保持された強化繊維層とを有することを特徴とする連続したシート形状を成す樹脂未含浸の連続強化繊維シート。
  2. 連続した前記樹脂透過性支持体シートは、前記強化繊維層の片面或いは両面に設けられることを特徴とする請求項1の連続強化繊維シート。
  3. 前記樹脂透過性支持体シートは、メッシュ状体或いはクロスであることを特徴とする請求項2の連続強化繊維シート。
  4. 前記メッシュ状体は、前記連続強化繊維シートの長手方向と同一方向の縦糸と、この縦糸と直交する横糸とにて形成された2軸メッシュ状体であることを特徴とする請求項3の連続強化繊維シート。
  5. 前記強化繊維層を形成する強化繊維は、PAN系或いはピッチ系炭素繊維、ガラス繊維、又は、アラミド、PBO(ポリパラフェニレンベンズビスオキサゾール)、ポリアミド、ポリアリレート、ポリエステルなどの有機繊維、更には、鋼繊維などを一種、又は、複数種混入して使用することを特徴とする請求項1〜4のいずれかの項に記載の連続強化繊維シート。
  6. 前記強化繊維層の繊維目付は、100〜600g/m2であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかの項に記載の連続強化繊維シート。
  7. 請求項1〜6のいずれかの項に記載の連続強化繊維シートを2枚以上重ねて一体としたことを特徴とする多層形状の連続強化繊維シート。
  8. 積層された連続強化繊維シートの間には少なくとも1枚以上の前記樹脂透過性支持体シートが介在していることを特徴とする請求項7の多層形状の連続強化繊維シート。
  9. 各連続強化繊維シートの強化繊維層を形成する強化繊維は、前記樹脂透過性支持体シートの長手方向に対して同じ方向に且つ同じ角度で配向されていることを特徴とする請求項7又は8の多層形状の連続強化繊維シート。
  10. 各連続強化繊維シートの強化繊維層を形成する強化繊維は、前記樹脂透過性支持体シートの長手方向に対して異なる方向に配向されていることを特徴とする請求項7又は8の多層形状の連続強化繊維シート。
  11. 土木用或いは建築用鉄筋コンクリート柱に対し耐震補強用として、前記コンクリート柱の長さ方向に対して強化繊維の角度が略45°の角度で接着することを特徴とする請求項1の連続強化繊維シート。
  12. 引抜成形加工用の基材として使用することを特徴とする請求項1の連続強化繊維シート。
  13. 長尺の繊維強化プラスチック構造材を作製するための、又は、長尺の被補強物に貼付するための、幅(W)が10〜150cm、長手方向の長さ(L)が10m以上とされる、連続したシート形状を成す樹脂未含浸の連続強化繊維シートの製造方法であって、
    (a)樹脂透過性支持体シートを連続して供給する工程、
    (b)前記樹脂透過性支持体シートと積層するように、一定長さ(F)を有した長繊維とされる強化繊維を前記樹脂透過性支持体シートの長手方向に対して45°の角度(α)をもって供給する工程、
    (c)前記樹脂透過性支持体シートと、前記強化繊維により形成され、前記樹脂透過性支持体シートと積層された強化繊維層とを加熱圧着する工程、
    を有することを特徴とする連続したシート形状を成す樹脂未含浸の連続強化繊維シートの製造方法。
  14. 前記(b)工程は、強化繊維を一方向に配列して形成された所定幅の連続した強化繊維シートを前記連続して供給される樹脂透過性支持体シートの周りに螺旋状に巻き付けることにより達成されることを特徴とする請求項13の連続強化繊維シートの製造方法。
  15. 前記樹脂透過性支持体シートは、離型紙の両側にそれぞれ配置されていることを特徴とする請求項14の連続強化繊維シートの製造方法。
  16. 前記離型紙の両側に配置された前記樹脂透過性支持体シートにそれぞれ加熱圧着された前記螺旋状に巻かれた強化繊維シートは、両側縁位置にてシートの長手方向に沿って切断され、2枚のシートとされることを特徴とする請求項15の連続強化繊維シートの製造方法。
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