JP3581280B2 - 自動車用電装品の制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車の電動リモコン式ミラー等の自動車用電装品の制御装置に関し、特に、ミラーの傾斜角度をその作動状態や作動位置に応じて制御する自動制御の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、この種の自動車用電装品の制御装置として、例えば特開昭59−50833号公報に開示されるように、自動車の後退運転時に電動リモコン式ミラーを予め設定した角度だけ下向きになるように自動的に傾動させて、後輪付近の路面状況や側溝、縁石等を容易に確認できるようにしたものが知られている。このものでは、リモコン式ミラー内にその垂直角及び水平角をそれぞれ調節するDCモータを装備し、例えば、自動車のギアチェンジレバーがリバース位置に操作されたときに、それから設定時間が経過するまで前記DCモータを回転作動させることで、ミラーの垂直角を所定角度だけ下向きに変更させるようにしている。
【0003】
しかしながら、前記のようにモータ作動時間を制御するようにしたものは、所詮はモータ作動時間を便宜的にモータの回転角度、即ちミラーの傾動角度に置き換えているに過ぎないので、高精度の制御は望むべくもなかった。すなわち、前記従来例のものでは、例えばモータの個体差や自動車のバッテリ電圧の変化、さらには経時的なミラーのフリクション増大等に起因して、ミラーの傾動角度の誤差が大きくなり、その結果、自動車の後退運転時における視認性向上という本来の目的を十分に達成することができないという不具合がある。
【0004】
また、同様の理由により、自動車の後退運転時に一旦、ミラーを下向きに傾動させた後、再び前進運転に移行するときに、今度はミラーが元通りの角度に復帰しないことがあり、この場合には運転者がミラーの角度を一々、再調整しなくてはならないので、使い勝手が極めて悪い。
【0005】
これに対し、例えば特公昭63−43255号公報に開示されるミラー傾斜角調節装置のように、ミラーの傾斜角度を検出する専用のセンサ(回転位置検出器)を配設し、このセンサからの信号に基づいてDCモータを作動又は停止させる自動制御を行うようにすることも提案されており、このようにすれば、センサからの出力信号に基づいて、リモコン式ミラーの傾斜角度を自動車の運転状態に応じた適切な状態になるように正確に調節することができるので、前記のような不具合は解消される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記後者の従来例(特公昭63−43255号公報)のように、ミラーの傾斜角度を検出するセンサを配設すると、その分、部品コストが高くなることは避けられない。しかも、ミラー内部にセンサを組み込む場合には、そのセンサへの電源供給線や信号取り出し線等のハーネスも新たに必要になるので、コストはさらに高くなる。
【0007】
また、ミラー内部にセンサのためのスペースを確保しなくてはならないので、電装品のコンパクト化という要請に反することになり、そればかりかミラーのデザインが制約されて、商品性の低下を招く虞れもある。
【0008】
加えて、スイッチの手動操作によりミラー角度を調節するようにした一般的な電動リモコン式ミラーに、前記後者の従来例のような自動制御装置を後から付加しようとしても、余分なスペースの無いミラー内部にセンサを組み込むために大がかりな機械加工が必要になったり、或いはミラーの外観を損なうことになったりするので、実質的には制御装置の後付けはできないという実状がある。
【0009】
本発明は斯かる諸点に鑑みてなされたものであり、その主たる目的とするところは、例えばリモコン式ミラーのような自動車用電装品の自動制御を行う場合に、該電装品における可動部の作動量の検出方法に工夫を凝らして、コスト増大を回避し、かつ電装品のコンパクト化やそのデザインの自由度向上という要請を満足させながら、正確な自動制御を行い得るようにすることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明の解決手段では、直流電動機への電力供給量が該直流電動機の回転作動に伴い変化することに着目し、この電力供給量の変化状態に基づいて、直流電動機の回転角度を検出するようにした。
【0011】
具体的に、請求項1の発明では、自動車のサイドミラーのミラー本体を駆動する直流電動機に接続されて、該直流電動機への供給電力を調節することで、前記ミラー本体の傾斜角度を制御するようにした自動車用電装品の制御装置を前提とする。そして、前記直流電動機への電力供給量を調節する電力調節回路と、該電力調節回路及び直流電動機の間に設けられ、その直流電動機の回転作動に伴う電力供給量の変化状態に基づいて、該直流電動機の回転角度に対応する数のパルス信号を出力する回転角検出手段と、自動車のトランスミッションのギア選択状態を検出するギア選択状態検出手段と、このギア選択状態検出手 段及び回転角検出手段からの信号に基づいて、前記電力調節回路による直流電動機への電力供給量を制御する制御手段とを備える構成とする。
【0012】
前記の構成により、電力調節回路からの電力供給を受けて直流電動機が回転作動すると、この回転作動に伴う内部インピーダンスの変化によって、直流電動機への電力供給量が略周期的に変化し、これに応じて回転角検出手段から直流電動機の回転角度に対応する数のパルス信号が出力される。言い換えると、直流電動機への電力供給量の変化状態に基づいて、回転角検出手段により直流電動機の回転角度が検出される。すなわち、センサ等を配設することなく、直流電動機の回転角度、即ちミラーの傾斜角度を正確に検出することができる。そして、その検出結果、即ち回転角検出手段からのパルス信号に基づいて、制御手段により電力調節回路から直流電動機への電力供給量が制御されることで、ミラーの傾斜角度を適切に制御することができる。
【0013】
つまり、センサ等を付加することによるサイドミラーのコスト増大を回避し、かつそのコンパクト化やデザインの自由度向上という要請を満足させながら、正確な自動制御を行うことが可能になる。
【0014】
また、前記制御手段は、前記ギア選択状態検出手段により前記トランスミッションのリバースギアの選択状態が検出されたとき、前記ミラー本体が下向きに傾動するように電力調節回路により直流電動機へ電力を供給させるとともに、前記回転角検出手段からのパルス信号を計数してメモリに記憶し、その後、前記パルス信号の計数値が予め設定した値になったとき、即ち、回転角検出手段により検出される直流電動機の回転角度が所定角度になったとき、該直流電動機への電力供給を停止させる構成とする。
【0015】
この構成によれば、自動車の後退運転時にトランスミッションのリバースギアが選択されると、そのことがギア選択位置検出手段により検出されて、制御手段による電力調節回路の制御が行われ、この電力調節回路から直流電動機に電力供給が行われて、この直流電動機の回転作動によりミラー本体が下向きに傾動される。そしてその後、回転角検出手段からのパルス信号の計数値が予め設定した値になったとき、即ち直流電動機の回転角度が所定角度になったとき、制御手段により直流電動機への電力供給が停止される。これにより、自動車の後退運転時にサイドミラーを予め設定した角度だけ自動的に下向きに傾動させることが可能になり、よって、運転者は後輪付近の路面状況や側溝、縁石等を容易に確認することができる。
【0016】
さらに、前記制御手段、トランスミッションのギア選択状態がリバースギアからそれ以外のギアへ変化したことがギア選択状態検出手段により検出されたとき、前記ミラー本体が上向きに傾動するように直流電動機へ電力を供給させるとともに、前記回転角検出手段からのパルス信号を計数し、その後、そのパルス信号の計数値が前記メモリに記憶されている値に等しくなったとき、該直流電動機への電力供給を停止させる構成とする。
【0017】
この構成によれば、上述の如く、自動車の後退運転に対応して一旦、ミラー本体を下向きに傾動させた後、この自動車が再び前進運転に移行するとき、ギア選択状態検出手段によりリバースギアからそれ以外のギアへのギア選択状態の変化が検出され、これに応じて、制御手段により電力調節回路の制御が行われて、直流電動機の回転作動によりミラー本体が上向きに傾動される。そしてその後、回転角検出手段からのパルス信号の計数値が前記メモリに記憶されている値に等しくなったとき、制御手段により直流電動機への電力供給が停止される。
【0018】
すなわち、自動車の後退運転に対応してサイドミラーが予め設定した角度だけ下向きに傾動されているときにはその設定角度だけ、また、仮に該サイドミラーの下向き傾動が途中で中止されたときには、その中止時点での傾動角度だけ、サイドミラーを上向きに傾動させて、自動的に停止させることが可能になる。これにより、自動車が後退運転から前進運転に移行するときに、サイドミラーの傾斜角度を自動的に通常の角度に復帰させることができるので、運転者がミラーの角度を一々、再調整する必要がなくなり、良好な使い勝手が得られる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基いて説明する。
【0020】
図1及び図2は、本発明の制御装置を自動車の電動リモコン式サイドミラーに適用した実施形態を示し、図2において、1は自動車の右側フロントピラー下端に取り付けられるいわゆるドアミラーである。このドアミラー1は、貝殻のような形状のケーシング2内にアクチュエータアッセンブリ3が収容されるとともに、該ケーシング2の後側に略全面に亘り平面鏡からなるミラー本体4が配設されていて、このミラー本体4がベースプレート5を介して前記アクチュエータアッセンブリ3に取り付けられている。そして、ミラー本体4の垂直角及び水平角は、それぞれアクチュエータアッセンブリ3内に組み込まれたDCモータ5,5(直流電動機:図1にのみ示す)の作動により、図示しない減速ギア装置を介して調節されるようになっている。
【0021】
前記アクチュエータアッセンブリ3には、図1に示すように、ミラー本体4の垂直角及び水平角をそれぞれ調節するための2つのDCモータ5,5が格納されていて、その各DCモータ5は、各々ワイヤハーネスによりコントローラ6(制御装置)に接続されている。このコントローラ6は、電力源であるバッテリ7に接続されているとともに、少なくとも、自動車の運転者により手動操作されるリモコン操作スイッチ8、及び図示しないギアチェンジレバーの操作に連動するギア選択位置スイッチ9(ギア選択状態検出手段)からの出力信号が入力されるようになっていて、それらスイッチ8,9からコントローラ6に入力される信号に応じて、前記各DCモータ5への供給電力を調節し、リモコン式ミラー1におけるミラー本体4の傾斜角度を調節する。
【0022】
詳しくは、コントローラ6には、前記リモコン操作スイッチ8からの出力信号を受け入れて、この信号に対応する制御信号をドライバ回路11に出力するCPU12が設けられ、このCPU12からの制御信号を受けたドライバ回路11により各DCモータ5の端子にそれぞれ直流電圧が印加されて、DCモータ5,5が回転作動されるようになっている。この構成により、自動車の運転者はリモコン操作スイッチ8を操作することで、通常の前進運転時には、運転席に着座した状態で略水平方向の適切な後方視界を得られるように、ミラー本体4の垂直角及び水平角を容易に調節することができる。ここで、前記ドライバ回路11は、DCモータ5,5への供給電力を調節する電力調節回路に対応し、また、CPU12がドライバ回路11を制御する制御手段に対応している。尚、コントローラ6におけるメモリやI/Oインタフェース等は図示省略している。
【0023】
さらに、前記コントローラ6は、本発明の特徴として、ドライバ回路11からDCモータ5へ供給される電流iの変化状態に基づいて、該DCモータ5の回転角度を検出するモータ回転角検出回路13(回転角検出手段)を有するものである。このモータ回転角検出回路13は、各DCモータ5の回転作動に伴う内部インピーダンスの変化によって供給電流iが変動することに着目し、この電流iの変動状態からDCモータ5の回転角度を検出するものであり、具体的には、ドライバ回路11から各DCモータ5へ流れる直流電流iを検出するための抵抗器14と、この抵抗器14を流れる電流波形の高周波成分を除去するローパスフィルタからなるフィルタ回路15と、このフィルタ回路15からの出力を増幅するオペアンプ等からなる増幅回路16と、この増幅回路16からの出力波形を矩形波になるように整形する波形整形回路17とを備えている。
【0024】
より詳しくは、この実施形態のリモコン式ドアミラー1に用いられているDCモータ5は、例えば図3に示すような3スロットのものであって、周知の如く、DCモータ5の回転シャフト51には3つの電磁石52,52,52を有するロータ53が絶縁部を介して取り付けられ、その外側に永久磁石からなるステータ54が配設されている。また、前記ロータ53と同軸上に、各電磁石52のコイルに給電するためのコミュテータ55がロータ53と一体的に設けられ、このコミュテータ55の外側に接触するようにブラシ56,56が配設されている。
【0025】
そして、前記回転シャフト51、ロータ53及びコミュテータ55が一体に回転すると、このコミュテータ55を介してブラシ56,56から各電磁石52に給電される電流の向きが切換えられて、該各電磁石52の極性が次々に反転されることにより、ロータ53はその回転位置に拘わらずステータ54の界磁と反発して、一方向(図例では反時計回り方向)に回転する。一方、前記ブラシ56,56への電流iの向きを反転させれば、ロータ53は前記一方向とは反対向きに回転する。
【0026】
そして、このようなDCモータ5の回転作動によって、図4(a)〜(e)に模式的に示すようにコミュテータ55とブラシ56,56との接触位置が変化するに従い、その接触位置に対応するように各電磁石52のコイルの誘導起電力が変化して、図5(a)に示すように、モータ電流i、即ちコントローラ6からDCモータ5への供給電流iがDCモータ5の回転角度に対応するように、略一定周期で変動する。この図5(a)は、コントローラ6における抵抗器14両端部の電圧降下に基づいて検出される電流iの変化状態を示しており、この電流iの波形がフィルタ回路15を通過してなまされると、同図(b)に示すような信号波形i′が得られる。
【0027】
続いて、同図(c)に示すように、増幅回路16によって信号が増幅され、この増幅された信号i″が波形整形回路17により矩形波に整形されて、パルス信号pとしてCPU12に入力される。そして、CPU12のカウンタにより入力パルス数が計数され、この計数値に基づいて、DCモータ5の回転角度、即ちミラー本体4の傾動角度が検出される。この実施形態では、前記図5に示すようにDCモータ5の回転角度が60°変化する毎にパルス信号pが1回入力されるようになっているので、ミラー本体4及びDCモータ5を駆動連結する減速ギア装置のギア比が、例えば、DCモータ5が20回転したときにミラー角度が10°変化するという対応関係になるように設定されていれば、パルス信号pが120回計数されたときに、ミラー本体4の傾斜角度が10°変化したことになる。尚、前記図5(a)に示すようにモータ電流iにノイズ成分が含まれていても、同図(d)に示すように波形整形後のパルス数pには誤りはないので、DCモータ5の回転角度は正確に検出できる。
【0028】
従って、後述の如く、前記パルス信号pの計数値に基づいて、コントローラ6により、DCモータ5への電力供給を制御することにより、ミラー本体4の傾斜角度を正確に調節することができる。以下に、そのミラー角度の制御手順の一例を図6に示すフローチャート図に基づいて、具体的に説明する。このフローの制御は、コントローラ6のメモリに電子的に格納されている制御プログラムがCPU12により所定間隔で実行されることによって実現されるものであり、従って、このフローの制御手順が、ドライバ回路11によるDCモータ5への電力供給量を制御する制御手段を構成している。
【0029】
まず、同図に示すスタート後のステップS1において、CPU12にリモコン操作スイッチ8、ギア選択位置スイッチ9、波形整形回路17等からの出力信号を受け入れる。続いて、ステップS2において、前記スイッチ9からの信号に基づいて、ギアチェンジレバーがリバース位置に有るかどうか判別し、ギアチェンジレバーがリバース位置になければ、後退運転時ではないnoと判定して、ステップS8に進む一方、ギアチェンジレバーがリバース位置にあれば、自動車の後退運転時でyesと判定して、ステップS3に進む。
【0030】
このステップS3では、ギアチェンジレバーがリバース位置に操作されたことを示すリバース判定フラグFをオン状態にして(F←1)、続くステップS4において、波形整形回路17からの入力パルスpがあれば、それを計数し、その計数値p1をメモリに記憶する。続いて、ステップS5において、パルス計数値p1が予め設定した値p*よりも小さいかどうか判別し、p1<p*でyesであればステップS6に進んで、ミラー本体4が下側を向くように、ドライバ回路11からDCモータ5へ電流iを供給し、該DCモータ5を一方向に回転作動させ、しかる後にリターンする。
【0031】
そして、前記のようなDCモータ5の回転作動に伴い、前記図5(a)に示すように該DCモータ5への供給電流iが変動し、波形整形回路17からCPU12へパルス信号pが入力して、ステップS4におけるパルス計数値p1が増大する。そして、ミラー本体4が予め設定した所定角度だけ下向きに傾動されたとき、前記ステップS5において、p1≧p*となり、noと判定される。このときにはステップS7に進んで、ドライバ回路11からDCモータ5への給電を終了して、DCモータ5を停止させ、しかる後にリターンする。
【0032】
つまり、自動車の後退運転時にギアチェンジレバーをリバース位置に操作すると、波形整形回路17からCPU12への入力パルス数p1がp*になるまでDCモータ5が一方向に回転作動され、ドアミラー1のミラー傾斜角度が該パルス計数値p*に対応する所定角度だけ下向きに変化する。これにより、自動車の運転者は、着座姿勢を変化させることなく、後輪付近の路面状況や側溝、縁石等を容易に確認することができる
【0033】
これに対し、前記ステップS2において、後退運転時ではないnoと判定して進んだステップS8では、今度はリバース判定フラグFがオン状態かどうか判定する。この判定がyesであれば、ギアチェンジレバーがリバース位置からそれ以外の位置に操作された直後なので、ステップS9以降の各ステップに進んで、ミラー傾斜角度を通常の状態に復帰させるようにDCモータ5の作動制御を行う。一方、判定がnoであれば、ドアミラー1のミラー傾斜角度は通常の状態になっているので、DCモータ5の作動制御は行わずにリターンする。
【0034】
そして、ステップS9では、波形整形回路17からのパルス入力を計数し、続くステップS10において、そのパルス計数値p2がメモリに記憶されている値p1よりも小さいかどうか判定する。この判定がyesであれば(p2<p1)、ステップS11に進んで、ミラー本体4が上側を向くように、ドライバ回路11からDCモータ5へ電流iを供給し、該DCモータ5を前記一方向とは反対方向に回転作動させ、しかる後にリターンする。
【0035】
そして、そのようなDCモータ5の回転作動に伴い、波形整形回路17からCPU12にパルス信号pが入力され、ミラー本体4の傾斜角度が通常の状態に復帰したときに、ステップS9におけるパルス計数値p2がp1に等しくなって(p2=p1)、ステップS10においてnoと判定される。このときには、ステップS12に進んで、ドライバ回路11からDCモータ5への給電を終了し、DCモータ5を停止させる。続いて、ステップS13においてパルス計数値p1,p2をリセットし(p1=p2=0)、続くステップS14でリバース判定フラグFをリセットして(F←0)、しかる後にリターンする。
【0036】
つまり、自動車を後退運転させた後に、運転者がギアチェンジレバーをリバース位置からそれ以外の位置に戻すと、下向きにされていたミラー本体4が上向きに傾動されて、自動的に通常の傾斜状態に復帰するようになり、これにより、自動車の運転者はミラー角度を一々、再調整することなく、通常通りの良好な後方視界を得ることができる。
【0037】
したがって、この実施形態に係るリモコン式ドアミラーの制御装置よれば、ミラー本体4の傾斜角度を調節するDCモータ5の回転作動に伴い、該DCモータ5へ供給される電流iが変動することに着目し、この電流iの変化状態に基づいて、DCモータ5の回転角度、即ちミラー本体4の傾動角度を検出するようにしたので、ドアミラー1の内部にエンコーダやポテンショメータ等のセンサを配設しなくても、自動車の前進又は後退運転時にそれぞれドアミラー1におけるミラー本体4の傾斜角度を正確に検出し、この検出結果に基づいて、運転者が各運転状態に応じた適切な視界を得られるように正確に調節することができる。
【0038】
しかも、この制御装置では、前記の如くドアミラー1内にセンサを配設する必要がないので、このセンサやワイヤハーネスのための部品コストの増大を回避することができる。また、ドアミラー1内部にセンサのためのスペースを確保する必要がないので、そのコンパクト化やデザインの自由度向上という要請を阻害することもない。
【0039】
加えて、この制御装置は、リモコン操作スイッチを手動操作してミラー角度を調節するようにした一般的な電動リモコン式ミラーに対しても、大がかりな機械加工を必要とせず、簡単に後付することができる上に、その際にミラーの外観を損なうこともないという優れた効果が得られるものである。
【0040】
尚、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、その他の種々の実施形態を包含するものである。すなわち、前記実施形態では、コントローラ6からDCモータ5に供給される電流iの変化状態に基づいて、DCモータ5の回転角度を検出するようにしているが、これに限らず、DCモータ5の端子間に印可される電圧を検出し、この電圧の変化状態に基づいて、DCモータ5の回転角度を検出することも可能である。
【0041】
また、前記実施形態では、DCモータ5として3スロットのものを用いているが、これに限らず、例えば4〜12スロットのものにも適用することができ、さらにブラシレスモータにも適用可能である
【0042】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明に係る自動車用電装品の制御装置によると、自動車のサイドミラーのミラー傾斜角度を調整する直流電動機の回転作動に伴い、該直流電動機への電力供給量が変動することに着目し、この電力供給量の変化状態に基づいて、ミラー傾斜角度の変化量に対応する直流電動機の回転角度を回転角検出手段により検出するようにしたので、この検出結果に基づいて、制御手段により電力調節回路から直流電動機への電力供給量を制御することで、ミラーの傾斜角度を適切に制御することができる。これにより、サイドミラーのコスト増大を回避し、かつそのコンパクト化やデザインの自由度向上という要請を満足させながら、正確な自動制御を行うことができる。
【0043】
また、自動車の後退運転時にミラーの傾斜角度を予め設定した角度だけ自動的に下向きに変化させるようにすることで、運転者は後輪付近の路面状況や側溝、縁石等を容易に確認することができる。
【0044】
えて、自動車の後退運転時に一旦、ミラーを下向きに傾動させた後、再び前進運転に移行するときに、ミラーの傾斜角度を自動的に通常の角度に復帰させることができるので、良好な使い勝手が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の概略構成を示すブロック図である。
【図2】実施形態を適用するドアミラーの一例を示す斜視図である。
【図3】DCモータの構造例を示す説明図である。
【図4】DCモータの回転作動に伴いコミュテータとブラシとの接触状態が変化する様子を示す説明図である。
【図5】DCモータの回転角度とモータ電流の変化状態との対応関係を示す説明図(a)、及び、該モータ電流を信号処理した後の出力を段階的に示す説明図(b)〜(d)である。
【図6】ドアミラーの角度制御の手順を示すフローチャート図である。
【符号の説明】
A 自動車用電装品の制御装置
1 リモコン式ドアミラー(サイドミラー
4 ミラー本体
5 DCモータ(直流電動機)
6 コントローラ
9 ギア選択位置検出スイッチ(ギア選択状態検出手段)
11 ドライバ回路(電力調節回路)
12 マイクロプロセッサ(制御手段)
13 モータ回転角検出回路(回転角検出手段)

Claims (1)

  1. 自動車のサイドミラー(3)のミラー本体(4)を駆動する直流電動機(5)に接続されて、該直流電動機(5)への供給電力を調節することで、前記ミラー本体(4)の傾斜角度を制御するようにした自動車用電装品の制御装置(A)において、
    前記直流電動機(5)への電力供給量を調節する電力調節回路(11)と、
    前記電力調節回路(11)と直流電動機(5)との間に設けられ、該直流電動機(5)の回転作動に伴う電力供給量の変化状態に基づいて、該直流電動機(5)の回転角度に対応する数のパルス信号を出力する回転角検出手段(13)と、
    自動車のトランスミッションのギア選択状態を検出するギア選択状態検出手段(9)と、
    前記ギア選択状態検出手段(9)及び回転角検出手段(13)からの信号に基づいて、前記電力調節回路(11)による直流電動機(5)への電力供給量を制御する制御手段(12)とを備えており、
    前記制御手段(12)は
    前記ギア選択状態検出手段(9)によりトランスミッションのリバースギアの選択状態が検出されたとき、ミラー本体(4)が下向きに傾動するように電力調節回路(11)により直流電動機(5)へ電力を供給させるとともに、前記回転角検出手段(13)からのパルス信号を計数してメモリに記憶し、
    その後、前記パルス信号の計数値(p1)が予め設定した値(p*)になったとき、前記直流電動機(5)への電力供給を停止させる一方、
    前記トランスミッションのギア選択状態がリバースギアからそれ以外のギアへ変化したことが前記ギア選択状態検出手段(9)により検出されれば、前記ミラー本体(4)が上向きに傾動するように直流電動機(5)へ電力を供給させるとともに、前記回転角検出手段(13)からのパルス信号を計数し、
    その後、前記パルス信号の計数値(p2)が前記メモリに記憶されている値(p1)に等しくなったとき、直流電動機(5)への電力供給を停止させるように構成されている
    ことを特徴とする自動車用電装品の制御装置
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