JP3580866B2 - キャップ装着装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、プラスチック製キャップなどのプレスクリューキャップをプラスチック容器に装着するのに好適に用いられるキャップ装着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より二軸延伸ポリエチレンテレフタレート樹脂などのプラスチック材料で作られたプラスチック製容器が丈夫で、軽いなどの点で広く採用されつつある。このようなプラスチック製容器にプラスチックキャップなどのような予めネジが形成されたプレスクリューキャップを装着する場合には、トップロードを加えながら、キャッピングマシンのヘッドセットでプレスクリューキャップを所定の締め付けトルク(閉栓トルク)が得られるように螺着する。
【0003】
このようなキャップ装着装置の従来例としては特公平5−30712号公報に記載されたものなどがある。図4は従来のキャップ装着装置を示すもので(a)は平面図、(b)は要部断面正面図である。このキャップ装着装置は、口部にネジ部が形成され首部にフランジ部1aが形成されたプラスチック容器1を、そのフランジ部1aを支承することにより懸吊状態で保持する懸吊機構5aと、この懸吊機構5aで保持されたプラスチック容器1の口部にプレスクリューキャップ4を螺着するキャップ螺着機構(図示せず)と、上記懸吊機構5aに設けられ、プラスチック容器1のフランジ部1a下面に係止してプラスチック容器1のキャップ螺着方向への回動を阻止する回転止め刃部6とを備えている。
【0004】
懸吊機構5aにはポケット5bが複数設けられている。ポケット5bの径はプラスチック容器1の首部が嵌り込む寸法となっている。また各ポケット5bにはそれぞれ2つの回転止め刃部6が止めネジ6aによって取り付けられている。この回転止め刃部6は円板状の本体部6bの周縁の一部に係止刃6cが設けられている。図5は係止刃6cの拡大図である。この係止刃6cは断面楔状の刃である。この係止刃6cは、ポケット5bに収容されるプラスチック容器1のフランジ部1a下面に係止することによって、このプラスチック容器1の回動を防止するものである。
【0005】
そして、このキャップ装着装置によれば、プラスチック容器1を懸吊機構5aのポケット5b内へ押し込むことによってフランジ部1aの下面を支承し、容器1の底部を浮かせた状態でキャップ螺着機構によってトップロードを加えながら口部に被着されたプレスクリューキャップ4を閉栓方向に回転、螺着するようになっている。そしてキャップ螺着機構によってトップロードが加えられることによって、係止刃6cが容器フランジ部1a下面に係止し、容器1が回転不可能に固定された状態でキャップの螺着が行われるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来のキャップ装着装置は、キャップ螺着時にプラスチック容器1の回転を防止するための手段が、容器1のフランジ部1a下面に食い込ませた係止刃6cであったため、係止刃6cが当接したフランジ部1aには切込み状の傷が残り、またトップロードの不足や刃先の摩耗により容器1が回転してしまった場合には、フランジ部1a下面が削られて樹脂粉が発生してしまうことがあった。
また、容器1をポケット5b内に収容する際に、フランジ部1aの端面あるいは下面と係止刃6cとの接触により、フランジ部1a外周に傷がつき、使用上好ましくないという問題があった。
【0007】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、容器のフランジ部外周に傷が生じたりフランジ部下面が削られたりすることなく、キャップ螺着時の容器の空回りを防止できるようにしたキャップ装着装置の提供を目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明の請求項1記載のキャップ装着装置は、口部にネジ部が形成され首部にフランジ部が形成されたプラスチック容器を、そのフランジ部を支承することにより懸吊状態で保持する懸吊機構と、この懸吊機構で保持されたプラスチック容器の口部にプレスクリューキャップを螺着するキャップ螺着機構とを備えたキャップ装着装置において、前記懸吊機構に、前記プラスチック容器のフランジ部下面に係止してプラスチック容器のキャップ螺着方向への回動を阻止する針頭状の突起が設けられたことを特徴としている。
上記突起の形状は円錐形、あるいは多角錐形とすることができる。
また請求項4記載のキャップ装着装置は、上記突起が、上記懸吊機構に出没自在に設けられてなることを特徴としている。
【0009】
【作用】
本発明のキャップ装着装置は、キャップ螺着時にプラスチック容器の回転を防止するための手段として、プラスチック容器のフランジ部下面に係止する針頭状の突起が設けられているので、キャップ螺着機構によってトップロードが加えられることによって、突起が容器のフランジ部に食い込み、キャップ螺着時の容器の回転を確実に止めることができる。
したがって、フランジ部に切込み傷が生じたり、フランジ部下面が削られたりすることなく、十分な容器回転防止効果を得ることができる。
また上記突起を出没自在に設けると、容器をポケット内に出し入れする際に突起が懸吊機構の上面から突出しないようにすることができ、このことにより容器の出し入れ時に突起とフランジ部とが接触しないようにすることができる。
【0010】
【実施例】
以下、図面を参照してこの発明を詳しく説明する。
図1ないし図3はこの発明のキャップ装着装置の一実施例を示すものであり、これらの図中符号11はプラスチック容器(以下、プラボトルという)である。このプラボトル11は、二軸延伸ポリエチレンテレフタレート樹脂などの合成樹脂よりなり、その口部にはネジ部が形成され、また首部には鍔状のフランジ部11aが形成されている。また口部及び首部は胴部よりも厚肉となっており、十分な剛性を有している。
【0011】
キャップ装着装置において、プラボトル11は、まず図示しないキャップ被着機構によってその口部に合成樹脂製のプレスクリューキャップ14が被着された後、懸吊機構15aの各ポケット15bに移送される。このプレスクリューキャップ14としては、開栓時にキャップ本体筒部の下部に設けられたピルファープルーフリング部が切り離されて開栓を明示する機能を有する合成樹脂製のピルファープルーフキャップなどが使用される。
【0012】
懸吊機構15aのポケット15bは、その径がプラボトル11の首部が嵌り込む寸法となっている。またポケット15bには、図1(a)に示すように3つの回転止め部16が止めネジ16aによって着脱可能に取り付けられている。回転止め部16は、円板状の本体部16bの周縁に、上方に突出する円錐状の突起16cが設けられている。
【0013】
図2および図3は突起16cを拡大して示したもので、図2は断面図、図3は斜視図である。この突起16cは、懸吊機構15aの各ポケット15bに収容されるプラボトル11のフランジ部11a下面に係止して、このプラボトル11の回動を防止するものである。突起16cは、本体部16bの周縁から若干内方の位置に形成される。突起16Cが形成される位置はプラボトル11のフランジ部11aの形状等によって適宜設定することができる。また突起16cの形状は、円錐の底面に対する頂角が大きすぎるとプラボトル11の回転を止める効果が不十分となる。好ましくは、円錐の底面の直径と高さの比(直径:高さ)が2:1〜1:1程度に形成される。突起16cの大きさは、プラボトル11の大きさやフランジ部11aの形状、あるいは突起16cの形状等によっても適宜変えることができるが、例えば懸吊機構15aの上面から突出している突起16cの高さが0.5〜1mm程度とすることができる。
この突起16cは超硬材料を用いて形成される。また突起16cの形状は上記のような円錐形に限らず、フランジ部11aの下面とピンポイントで係止する針頭状であればよく、例えば三角錐、四角錐などの多角錐形に形成することもできる。
なお、図1に示す例では、各ポケット15bに3つの回転防止部16が取り付けらているが、回転防止部16の個数はこれに限定されることなく、2つあるいは4つ以上としても良い。また回転防止部16の形状は図1に示した形状に限定されることなく、四角形、六角形などの多角形状又は長板状としても良い。
【0014】
また懸吊機構15aの外方には、図1(a)に示すように、懸吊機構15aの周縁に沿うようにガイド17が設けられている。このガイド17はその内方周縁が、懸吊機構15aのポケット15bに挿入され突起16cでフランジ部11a下面を係止することによって懸吊されたプラボトル11のフランジ部11aの下面の他の部分に当接して、ポケット15bに収容されたプラボトル11が抜け出すのを防止するようになっている。
【0015】
かくして、懸吊機構15aの各ポケット15bにプラボトル11を収容し、そのフランジ部11a下面を複数の円錐状の突起16cで支承するとともに、ガイド17の内周縁にフランジ部11a下面の他部を載せ、底部を浮かせた状態で懸吊する。そしてキャップ螺着機構によってトップロードを加えながら口部に被着されたプレスクリューキャップ14を閉栓方向に回転、螺着するようになっている。
【0016】
このキャップ装着装置にあっては、プラボトル11のフランジ部11a下面に係止するように突起16cが設けられているので、プレスクリューキャップ14を装着する際に加えられるトップロードによって、フランジ部11a下面に円錐状の突起16cが強く食い込む。このことにより、プレスクリューキャップ14を閉栓方向に回転、螺着する際にプラボトル11が回転しないように固定することができる。そして螺着後、トップロードが解除されると、突起16cのフランジ部11aに対する係合は弱くなり、プラボトル11を懸吊機構15aから容易に取り出すことができる。
【0017】
また突起16cが本体部16bに着脱自在に固定されていると、突起16cが摩耗した場合などに容易に交換することができる。例えば本実施例では、図2に示すように、回転防止部16が、頭部に突起16cが形成され底部に外方に突出する段部16dが形成された突起部材20と、該段部16が着脱自在に嵌挿される凹部が形成された下部材21と該凹部の開口部より小さい貫通孔を有する上部材22とからなる本体部16bと、本体部16bの下部材21と上部材22とを重ね合わせた状態で懸吊機構15aに着脱自在に固定する止めネジ16aとで構成されている。そして下部材21の凹部に突起部材20の段部16dを着脱自在に嵌挿させるとともに、上部材22の貫通孔に突起部材20を挿通させて、該下部材21と上部材22とを止めネジ16aで固定することによって、突起部材20が着脱自在に固定されている。突起16cが摩耗した場合には突起部材20を新しいものに容易に交換することができる。
【0018】
また本発明のキャップ装着装置において、円錐状の突起16cに油圧シリンダー等の伸縮機構、あるいは電磁式駆動機構(図示せず)などを取り付けて、突起16cが本体部16bの上面に対して出没自在に構成することもできる。このことにより、プラボトル11をポケット15b内に挿入する際、およびポケット15bから取り出す際には、突起16cを下降させて本体部16b上面から頂点が出ないように埋没させ、また螺着時には突起16cを上昇させて本体部16b上面から突起が突出するようにすることができる。このようにすると、フランジ部11aと突起16cとの接触を避けて、プラボトル11のポケット15bへの出し入れをスムーズに行なうことができる。
【0019】
【発明の効果】
以上説明した通り、本発明のキャップ装着装置によれば、プラスチック容器のフランジ部下面に係止する針頭状の突起が設けられているので、キャップ螺着機構によってトップロードが加えられることによって、突起が容器フランジ部に食い込み、キャップ螺着時の容器の回転を確実に止めることができる。したがって、キャップ巻締め不良やキャップの斜め被り等のキャッピング不良を防止することができる。そして、フランジ部に切込み傷が生じたり、フランジ部下面が削られたりすることなく、十分な容器回転防止効果を得ることができる。
また上記突起を出没自在に設けると、プラスチック容器を懸吊機構のポケット内に出し入れする際に、突起とフランジ部とが接触しないようにすることができる。よって、プラスチック容器の出し入れをスム−ズに行なうことができるとともに、出し入れの際にプラスチック容器のフランジ部の端面あるいは下面に傷が生じるのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のキャップ装着装置の一実施例を示すもので、(a)は平面図、(b)要部断面正面図である。
【図2】図1に示す装置における突起の断面図である。
【図3】図1に示す装置における突起の斜視図である。
【図4】従来のキャップ装着装置の例を示すもので、(a)は平面図、(b)は要部断面正面図である。
【図5】図4に示す装置における係止刃の斜視図である。
【符号の説明】
11……プラボトル(プラスチック容器)、11a……フランジ部、
14……プレスクリューキャップ、15a……懸吊機構、16c……突起。
【産業上の利用分野】
この発明は、プラスチック製キャップなどのプレスクリューキャップをプラスチック容器に装着するのに好適に用いられるキャップ装着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より二軸延伸ポリエチレンテレフタレート樹脂などのプラスチック材料で作られたプラスチック製容器が丈夫で、軽いなどの点で広く採用されつつある。このようなプラスチック製容器にプラスチックキャップなどのような予めネジが形成されたプレスクリューキャップを装着する場合には、トップロードを加えながら、キャッピングマシンのヘッドセットでプレスクリューキャップを所定の締め付けトルク(閉栓トルク)が得られるように螺着する。
【0003】
このようなキャップ装着装置の従来例としては特公平5−30712号公報に記載されたものなどがある。図4は従来のキャップ装着装置を示すもので(a)は平面図、(b)は要部断面正面図である。このキャップ装着装置は、口部にネジ部が形成され首部にフランジ部1aが形成されたプラスチック容器1を、そのフランジ部1aを支承することにより懸吊状態で保持する懸吊機構5aと、この懸吊機構5aで保持されたプラスチック容器1の口部にプレスクリューキャップ4を螺着するキャップ螺着機構(図示せず)と、上記懸吊機構5aに設けられ、プラスチック容器1のフランジ部1a下面に係止してプラスチック容器1のキャップ螺着方向への回動を阻止する回転止め刃部6とを備えている。
【0004】
懸吊機構5aにはポケット5bが複数設けられている。ポケット5bの径はプラスチック容器1の首部が嵌り込む寸法となっている。また各ポケット5bにはそれぞれ2つの回転止め刃部6が止めネジ6aによって取り付けられている。この回転止め刃部6は円板状の本体部6bの周縁の一部に係止刃6cが設けられている。図5は係止刃6cの拡大図である。この係止刃6cは断面楔状の刃である。この係止刃6cは、ポケット5bに収容されるプラスチック容器1のフランジ部1a下面に係止することによって、このプラスチック容器1の回動を防止するものである。
【0005】
そして、このキャップ装着装置によれば、プラスチック容器1を懸吊機構5aのポケット5b内へ押し込むことによってフランジ部1aの下面を支承し、容器1の底部を浮かせた状態でキャップ螺着機構によってトップロードを加えながら口部に被着されたプレスクリューキャップ4を閉栓方向に回転、螺着するようになっている。そしてキャップ螺着機構によってトップロードが加えられることによって、係止刃6cが容器フランジ部1a下面に係止し、容器1が回転不可能に固定された状態でキャップの螺着が行われるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来のキャップ装着装置は、キャップ螺着時にプラスチック容器1の回転を防止するための手段が、容器1のフランジ部1a下面に食い込ませた係止刃6cであったため、係止刃6cが当接したフランジ部1aには切込み状の傷が残り、またトップロードの不足や刃先の摩耗により容器1が回転してしまった場合には、フランジ部1a下面が削られて樹脂粉が発生してしまうことがあった。
また、容器1をポケット5b内に収容する際に、フランジ部1aの端面あるいは下面と係止刃6cとの接触により、フランジ部1a外周に傷がつき、使用上好ましくないという問題があった。
【0007】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、容器のフランジ部外周に傷が生じたりフランジ部下面が削られたりすることなく、キャップ螺着時の容器の空回りを防止できるようにしたキャップ装着装置の提供を目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明の請求項1記載のキャップ装着装置は、口部にネジ部が形成され首部にフランジ部が形成されたプラスチック容器を、そのフランジ部を支承することにより懸吊状態で保持する懸吊機構と、この懸吊機構で保持されたプラスチック容器の口部にプレスクリューキャップを螺着するキャップ螺着機構とを備えたキャップ装着装置において、前記懸吊機構に、前記プラスチック容器のフランジ部下面に係止してプラスチック容器のキャップ螺着方向への回動を阻止する針頭状の突起が設けられたことを特徴としている。
上記突起の形状は円錐形、あるいは多角錐形とすることができる。
また請求項4記載のキャップ装着装置は、上記突起が、上記懸吊機構に出没自在に設けられてなることを特徴としている。
【0009】
【作用】
本発明のキャップ装着装置は、キャップ螺着時にプラスチック容器の回転を防止するための手段として、プラスチック容器のフランジ部下面に係止する針頭状の突起が設けられているので、キャップ螺着機構によってトップロードが加えられることによって、突起が容器のフランジ部に食い込み、キャップ螺着時の容器の回転を確実に止めることができる。
したがって、フランジ部に切込み傷が生じたり、フランジ部下面が削られたりすることなく、十分な容器回転防止効果を得ることができる。
また上記突起を出没自在に設けると、容器をポケット内に出し入れする際に突起が懸吊機構の上面から突出しないようにすることができ、このことにより容器の出し入れ時に突起とフランジ部とが接触しないようにすることができる。
【0010】
【実施例】
以下、図面を参照してこの発明を詳しく説明する。
図1ないし図3はこの発明のキャップ装着装置の一実施例を示すものであり、これらの図中符号11はプラスチック容器(以下、プラボトルという)である。このプラボトル11は、二軸延伸ポリエチレンテレフタレート樹脂などの合成樹脂よりなり、その口部にはネジ部が形成され、また首部には鍔状のフランジ部11aが形成されている。また口部及び首部は胴部よりも厚肉となっており、十分な剛性を有している。
【0011】
キャップ装着装置において、プラボトル11は、まず図示しないキャップ被着機構によってその口部に合成樹脂製のプレスクリューキャップ14が被着された後、懸吊機構15aの各ポケット15bに移送される。このプレスクリューキャップ14としては、開栓時にキャップ本体筒部の下部に設けられたピルファープルーフリング部が切り離されて開栓を明示する機能を有する合成樹脂製のピルファープルーフキャップなどが使用される。
【0012】
懸吊機構15aのポケット15bは、その径がプラボトル11の首部が嵌り込む寸法となっている。またポケット15bには、図1(a)に示すように3つの回転止め部16が止めネジ16aによって着脱可能に取り付けられている。回転止め部16は、円板状の本体部16bの周縁に、上方に突出する円錐状の突起16cが設けられている。
【0013】
図2および図3は突起16cを拡大して示したもので、図2は断面図、図3は斜視図である。この突起16cは、懸吊機構15aの各ポケット15bに収容されるプラボトル11のフランジ部11a下面に係止して、このプラボトル11の回動を防止するものである。突起16cは、本体部16bの周縁から若干内方の位置に形成される。突起16Cが形成される位置はプラボトル11のフランジ部11aの形状等によって適宜設定することができる。また突起16cの形状は、円錐の底面に対する頂角が大きすぎるとプラボトル11の回転を止める効果が不十分となる。好ましくは、円錐の底面の直径と高さの比(直径:高さ)が2:1〜1:1程度に形成される。突起16cの大きさは、プラボトル11の大きさやフランジ部11aの形状、あるいは突起16cの形状等によっても適宜変えることができるが、例えば懸吊機構15aの上面から突出している突起16cの高さが0.5〜1mm程度とすることができる。
この突起16cは超硬材料を用いて形成される。また突起16cの形状は上記のような円錐形に限らず、フランジ部11aの下面とピンポイントで係止する針頭状であればよく、例えば三角錐、四角錐などの多角錐形に形成することもできる。
なお、図1に示す例では、各ポケット15bに3つの回転防止部16が取り付けらているが、回転防止部16の個数はこれに限定されることなく、2つあるいは4つ以上としても良い。また回転防止部16の形状は図1に示した形状に限定されることなく、四角形、六角形などの多角形状又は長板状としても良い。
【0014】
また懸吊機構15aの外方には、図1(a)に示すように、懸吊機構15aの周縁に沿うようにガイド17が設けられている。このガイド17はその内方周縁が、懸吊機構15aのポケット15bに挿入され突起16cでフランジ部11a下面を係止することによって懸吊されたプラボトル11のフランジ部11aの下面の他の部分に当接して、ポケット15bに収容されたプラボトル11が抜け出すのを防止するようになっている。
【0015】
かくして、懸吊機構15aの各ポケット15bにプラボトル11を収容し、そのフランジ部11a下面を複数の円錐状の突起16cで支承するとともに、ガイド17の内周縁にフランジ部11a下面の他部を載せ、底部を浮かせた状態で懸吊する。そしてキャップ螺着機構によってトップロードを加えながら口部に被着されたプレスクリューキャップ14を閉栓方向に回転、螺着するようになっている。
【0016】
このキャップ装着装置にあっては、プラボトル11のフランジ部11a下面に係止するように突起16cが設けられているので、プレスクリューキャップ14を装着する際に加えられるトップロードによって、フランジ部11a下面に円錐状の突起16cが強く食い込む。このことにより、プレスクリューキャップ14を閉栓方向に回転、螺着する際にプラボトル11が回転しないように固定することができる。そして螺着後、トップロードが解除されると、突起16cのフランジ部11aに対する係合は弱くなり、プラボトル11を懸吊機構15aから容易に取り出すことができる。
【0017】
また突起16cが本体部16bに着脱自在に固定されていると、突起16cが摩耗した場合などに容易に交換することができる。例えば本実施例では、図2に示すように、回転防止部16が、頭部に突起16cが形成され底部に外方に突出する段部16dが形成された突起部材20と、該段部16が着脱自在に嵌挿される凹部が形成された下部材21と該凹部の開口部より小さい貫通孔を有する上部材22とからなる本体部16bと、本体部16bの下部材21と上部材22とを重ね合わせた状態で懸吊機構15aに着脱自在に固定する止めネジ16aとで構成されている。そして下部材21の凹部に突起部材20の段部16dを着脱自在に嵌挿させるとともに、上部材22の貫通孔に突起部材20を挿通させて、該下部材21と上部材22とを止めネジ16aで固定することによって、突起部材20が着脱自在に固定されている。突起16cが摩耗した場合には突起部材20を新しいものに容易に交換することができる。
【0018】
また本発明のキャップ装着装置において、円錐状の突起16cに油圧シリンダー等の伸縮機構、あるいは電磁式駆動機構(図示せず)などを取り付けて、突起16cが本体部16bの上面に対して出没自在に構成することもできる。このことにより、プラボトル11をポケット15b内に挿入する際、およびポケット15bから取り出す際には、突起16cを下降させて本体部16b上面から頂点が出ないように埋没させ、また螺着時には突起16cを上昇させて本体部16b上面から突起が突出するようにすることができる。このようにすると、フランジ部11aと突起16cとの接触を避けて、プラボトル11のポケット15bへの出し入れをスムーズに行なうことができる。
【0019】
【発明の効果】
以上説明した通り、本発明のキャップ装着装置によれば、プラスチック容器のフランジ部下面に係止する針頭状の突起が設けられているので、キャップ螺着機構によってトップロードが加えられることによって、突起が容器フランジ部に食い込み、キャップ螺着時の容器の回転を確実に止めることができる。したがって、キャップ巻締め不良やキャップの斜め被り等のキャッピング不良を防止することができる。そして、フランジ部に切込み傷が生じたり、フランジ部下面が削られたりすることなく、十分な容器回転防止効果を得ることができる。
また上記突起を出没自在に設けると、プラスチック容器を懸吊機構のポケット内に出し入れする際に、突起とフランジ部とが接触しないようにすることができる。よって、プラスチック容器の出し入れをスム−ズに行なうことができるとともに、出し入れの際にプラスチック容器のフランジ部の端面あるいは下面に傷が生じるのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のキャップ装着装置の一実施例を示すもので、(a)は平面図、(b)要部断面正面図である。
【図2】図1に示す装置における突起の断面図である。
【図3】図1に示す装置における突起の斜視図である。
【図4】従来のキャップ装着装置の例を示すもので、(a)は平面図、(b)は要部断面正面図である。
【図5】図4に示す装置における係止刃の斜視図である。
【符号の説明】
11……プラボトル(プラスチック容器)、11a……フランジ部、
14……プレスクリューキャップ、15a……懸吊機構、16c……突起。
Claims (4)
- 口部にネジ部が形成され首部にフランジ部が形成されたプラスチック容器を、そのフランジ部を支承することにより懸吊状態で保持する懸吊機構と、この懸吊機構で保持されたプラスチック容器の口部にプレスクリューキャップを螺着するキャップ螺着機構とを備えたキャップ装着装置において、
前記懸吊機構に、前記プラスチック容器のフランジ部下面に係止してプラスチック容器のキャップ螺着方向への回動を阻止する針頭状の突起が設けられたことを特徴とするキャップ装着装置。 - 上記突起が円錐形であることを特徴とする請求項1記載のキャップ装着装置。
- 上記突起が多角錐形であることを特徴とする請求項1記載のキャップ装着装置。
- 上記突起が、上記懸吊機構に出没自在に設けられてなることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のキャップ装着装置。
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JP20783294A JP3580866B2 (ja) | 1994-08-31 | 1994-08-31 | キャップ装着装置 |
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JPH0872985A JPH0872985A (ja) | 1996-03-19 |
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