JP3580700B2 - Adhesive for polyolefin fabric - Google Patents

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、布帛用接着剤に関するものであり、更に詳しくは、ワイシャツやドレスシャツの襟芯等に点状に散布し、表地と接着するために加熱接着布に使用する芯地用接着剤に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来から、接着芯地用接着剤として、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリエステル、ポリアミド等の樹脂が使用されてきた。しかし、例えば低密度ポリエチレンは、芯地の風合いは柔らかいが、滲みだしを起こしやすく、耐薬品性に劣るためドライクリーニングには適さない、また、エチレン−酢酸ビニル共重合体は、耐洗濯性、ドライクリーニング性に劣る、或いはポリエステルは、ポリエステル系布帛に対しては強力に接着するが、それ以外の種類の天然または合成繊維系の布帛に対しては接着力が低い、更にポリアミドは耐水性が悪い等、これらはいずれも何らかの欠点を有し、十分に満足して使いうるものではなかった。
【０００３】
その中でも、高温で洗濯されるワイシャツやドレスシャツの襟芯等の接着剤としては、耐高温洗濯性に優れる高密度ポリエチレンの粉末が主として使用されてきた。しかし、高密度ポリエチレンは極性基を有しないので、綿、ポリエステル等を主体とする布帛との親和性に劣り、そのために実用的な接着強度を得るためには通常３０ｇ／ｍ^２ 前後の塗布量が必要であった。高密度ポリエチレンは、元々剛性が高いのと、実用的な接着強度を得るために塗布量を多くせざるを得ないため，芯地の風合いが硬くなると言う欠点があった。また、塗布量が多いと、繰り返しの洗濯−プレスによって収縮が大きくなると言う欠点があった。
【０００４】
また、特開平７−１６６４７７号公報には、特定のプロピレン系樹脂に無機材を配合混練した後、粉末化した芯地用接着剤が開示されているが、無機材の添加により接着強度が低下すると言う欠点があり、満足なものは得られていなかった。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、布地との親和性が高く、接着力が向上すると共に、ワイシャツの襟などの接着芯地用に用いて、水洗と加熱プレスを繰り返した後でも、従来品より収縮率が小さく、高い接着強度を維持することができ、更に、布地と強固に接着するので塗布量を少なくすることも可能で、その結果として、水洗と加熱プレスを繰り返した後の収縮率を飛躍的に向上できる布帛用接着剤を提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、耐高温洗濯性に優れ、少ない塗布量で実用的な接着力が得られ、その結果として接着後の芯地の収縮が少ない布帛用接着剤の開発を検討した結果、本発明をなすに至った。すなわち、本発明は、布地と布地を接着する接着剤であって、１９０℃、２．１６ｋｇ荷重下でのメルトインデックスが０．１〜５．６ｇ／１０分であり、カルボニル基を持つ化合物により、赤外分光分析によりカルボニル基の吸光度を測定し、試料厚み１ｍｍ当たりの値に換算した値で表した変性量０．１以上、５．０以下にカルボニル変性されている粉末状のポリプロピレンからなることを特徴とするポリプロピレン系布帛用接着剤に関する。
【０００７】
以下、本発明につき詳述する。本発明において、ポリプロピレンとしては、プロピレンの単独重合体、プロピレンとエチレン、ブテン−１等のα−オレフィンとの共重合体などが挙げられる。これらのポリプロピレンは溶融密度と固化時密度との差が比較的小さく、そのために接着後の収縮率が小さくなるので好適に用いられる。
【０００８】
中でも、プロピレンとエチレンのランダム共重合体は、結晶性も低いので溶融密度と固化時密度との差が小さくなり、より好適に用いられる。本発明において、カルボニル基を持つ化合物によるカルボニル変性とは、ポリプロピレンの重合時に、例えば、アクリル酸、メタクリル酸のようなカルボニル基を持つモノマーと共重合させても良いし、予め重合したポリプロピレンに、無水マレイン酸の様なカルボニル基を持つ重合性のモノマーを公知の手段でグラフトしても良い。更には、ポリプロピレンと、例えば、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体等カルボニル基を持つポリマーとのブレンドによってカルボニル基を導入しても良い。
【０００９】
これらの変性量は０．１以上、５．０以下であることが好ましく、更に好ましくは０．３以上、２．０以下である。０．１未満では布帛との親和性の改善効果は発現しない。また、５．０を越える変性は、変性自体が容易とはいえず、変性によって流動性が大きく変化したり、変性や残留モノマーの除去等に多くの費用を要する。尚、変性量は赤外分光分析によりカルボニル基の吸光度を測定し、試料厚み１ｍｍ当たりの値に換算した値を変性量とした。
【００１０】
こうして変性されたポリプロピレンは、布地との親和性が向上し、接着力が向上する。この様子を電子顕微鏡で観察すると、従来の変性しないポリプロピレンを、例えばポリエステル／木綿の基布上に散布して、加熱して基布に固着させた物は、基布を構成する糸とポリプロピレンとの間には空隙が認められるのに対し、変性されたポリプロピレンを用いた場合には、基布を構成する糸と変性されたポリプロピレンとの間には空隙が認められないか、或いはごく僅かの空隙でおさまっている。このことからも、変性されたポリプロピレンは、基布との親和性が向上していることがわかる。
【００１１】
これら変性されたポリプロピレンの密度は、０．８５〜０．９８ｇ／ｃｃのものが良い。また、これら変性されたポリプロピレンのメルトインデックスは、１９０℃、２．１６ｋｇ荷重下で０．１〜５．６ｇ／１０分が好ましい。メルトインデックスが０．１ｇ／１０分未満では、流動性が悪いために布帛への接着剤の浸透が抑制され、充分な接着力が得られない。また、メルトインデックスが５．６ｇ／１０分を超えると、加工時及び製品にした後の洗濯−プレス等の操作の段階で滲みだしやすくなり、好ましくない。
【００１２】
本発明においては、変性されたポリプロピレンは、布帛用接着剤として供するために、好ましくは、５０％粒径が５００μｍ以下の粉末状に賦形される。変性されたポリプロピレンを粉末状に成形するには、重合で得られた粉末をそのまま用いても良いし、粉末以外の形状に賦形されたものを、機械粉砕、化学粉砕等公知の手段で粉砕し、粉末状にしても良い。機械粉砕の場合には常温で行っても良いし、冷却して行っても良い。
【００１３】
上記方法によって得られた粉末は、５０％粒径が５００μｍ以下であればそのまま用いることも可能であるし、或いは希望の粒度に分級して用いても良い。特に接着剤の加工段階で、グラビアロールに刻まれた点状のくぼみに接着剤を詰め込み、布帛に転写する方式や、水等の分散媒に分散させて用いる場合には、各々の方式に適した粒度に調整するのが好ましい。
【００１４】
なお、５０％粒径は、ＪＩＳ Ｚ８８０１に規定された篩を用いて、ＪＩＳＺ８８１５に規定された方法で分画し、積分値で５０％に相当する粒径を求めた。また、これら変性されたポリプロピレンには、熱安定剤、紫外線吸収剤、着色剤、帯電防止剤、蛍光増白剤、流動性改良剤等の添加剤を添加することも可能である。添加剤の添加は、例えば押出機、バンバリーミキサー、ロール等の公知の混合手段を用いて変性されたポリプロピレンと混合したものを粉末化しても良いし、粉末状の変性されたポリプロピレンにリボンブレンダー、高速攪拌ミキサー等公知の混合手段で添加剤を混合しても良い。
【００１５】
本発明の変性されたポリプロピレンからなるポリプロピレン系接着剤は、芯地基布に散布し、赤外線加熱装置、温風加熱装置等の加熱装置を通して焼結させて基布に固着させる散布方式や、予め加熱された基布に、彫刻ロールに刻まれたくぼみに詰まった接着剤を基布に転写して加熱固着するパウダードット方式、水などの分散媒に分散させて基布に塗布し乾燥するペーストドット方式などに好適に用いることが出来る。
【００１６】
【発明の実施の形態】
以下、実施例を示すが、本発明はこれに限定されるものではない。
なお、評価方法等は次の通りである。
（１）接着強度
試料を２５ｍｍ幅に切り、ＪＩＳ Ｌ１０８６に準拠して５０ｍｍ／分の引張速度で剥離強度を測定した。
【００１７】
（２）耐洗濯性
試料をＪＩＳ Ｌ１０４２ Ｆ−２法に準拠して家庭用洗濯機を用いて洗濯試験を行った。即ち上記試験片を６０℃温水で３０分間水洗し、水道水で１５分間すすぎ、温度１７０℃、面圧１ｋｇ／ｃｍ^２ で３０秒間加熱プレスするまでを１サイクルとした。これを２０サイクル繰り返した後の接着強度を測定し、耐洗濯性を評価した。
【００１８】
（３）収縮率
試料の表地上に幅方向に任意の２点をとり、接着前の２点の距離（Ｌ０）と、試験後の２点の距離（Ｌ１）をノギスで測定して、次式によって算出した。
収縮率（％）＝［（Ｌ１−Ｌ０）／Ｌ０］×１００
（４）滲み出し
試料を、室内照明用の蛍光灯にかざして目視で観察し、樹脂の粒子が明瞭に確認できるものを滲み出し×、よく観察すれば確認出来るものを滲みだし△、確認できないものを滲み出し○とした。
【００１９】
【実施例１】
変性されたポリプロピレンとして、１９０℃、２．１６ｋｇでのメルトインデックスが１．４７ｇ／１０分のモディックＡＰ Ｐ５０４Ｖ（変性量＝０．４、三菱化学製）を、液体窒素で冷却しながら機械粉砕し、粉末を得た。該粉末の５０％粒径は１２５μｍであった。
【００２０】
該粉末を、ポリエステル／木綿（割合＝６５／３５）の基布（１６番単糸）に均一に約３０ｇ／ｍ^２ の割合で散布した後、その上にポリエステル／綿（割合＝６５／３５）の表地（４０番単糸）をかさね、温度１７０℃、圧力１ｋｇ／ｃｍ^２ で３０秒間加圧して接着した。
該試料について評価を行った結果を表１に示す。
【００２１】
【比較例１】
接着剤として、メルトインデックスが７．９ｇ／１０分、５０％粒径が１１０μｍの高密度ポリエチレン粉末 サンファイン（商標）ＬＨ４００（変性なし、旭化成工業製）を用いた以外は実施例１と同様に行った。結果を表１に示す。
【００２２】
【比較例２】
接着剤として、メルトインデックスが１９ｇ／１０分、５０％粒径が８５μｍの高密度ポリエチレン粉末（変性なし）を用いた以外は実施例１と同様に行った。結果を表１に示す。
【００２６】
【実施例４】
実施例１で用いた粉末を、塗布量を約２０ｇ／ｍ^２ に調整した以外は実施例１と同様に評価した。結果を表１に示す。
【００２７】
【実施例５】
実施例１で用いた粉末を、塗布量を約１０ｇ／ｍ^２ に調整した以外は実施例１と同様に評価した。結果を表１に示す。
【００２８】
【比較例３】
変性ポリエチレン モディックＭ４１０Ｋ（三菱化学製）を５重量％、高密度ポリエチレン粉末 サンファインＬＨ４００（旭化成工業製）を各９５重量％の割合で混合し、押出機にて溶融混練した。該混合物のメルトインデックスは７．６ｇ／１０分であり、変性量は０．０８であった。該混合物を機械粉砕によって、５０％粒径が２３０μｍの粉末を得た。該粉末を実施例１と同様に評価した結果を表１に示す。
【００２９】
【表１】

【００３０】
【発明の効果】
本発明の布帛用接着剤は、カルボニル変性されたポリプロピレンからなっているので、布地との親和性が上がって接着力が向上すると共に、ワイシャツの襟などの接着芯地用に用いて、水洗と加熱プレスを繰り返した後でも、従来品より収縮率が小さく、高い接着強度を維持することができる。更に、布地と強固に接着するので塗布量を少なくすることも可能であり、その結果として、水洗と加熱プレスを繰り返した後の収縮率を飛躍的に向上できる。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to an adhesive for fabric, and more particularly, to an adhesive for interlining used in a heated adhesive cloth to be scattered in a dot shape on a collar core of a shirt or a dress shirt and adhered to a surface material. .
[0002]
[Prior art]
Conventionally, resins such as low-density polyethylene, high-density polyethylene, ethylene-vinyl acetate copolymer, polyester, and polyamide have been used as adhesives for adhesive interlining. However, for example, low-density polyethylene has a soft texture of the interlining, but is apt to bleed and is not suitable for dry cleaning because of poor chemical resistance.Also, ethylene-vinyl acetate copolymer has washing resistance, Poor dry-cleaning properties, or polyester adheres strongly to polyester-based fabrics, but has low adhesion to other types of natural or synthetic fiber-based fabrics, and polyamide has low water resistance. All of these have some drawbacks, such as bad, and have not been fully satisfactory for use.
[0003]
Among them, high-density polyethylene powder excellent in high-temperature washing resistance has been mainly used as an adhesive for a collar core of a shirt or a dress shirt washed at a high temperature. However, since high-density polyethylene does not have a polar group, it has poor affinity with a cloth mainly composed of cotton, polyester, and the like. Therefore, in order to obtain a practical adhesive strength, the coating amount is usually about 30 g / m ^2. Was needed. High-density polyethylene originally had high rigidity and had to be applied in a large amount in order to obtain practical adhesive strength, and thus had the disadvantage that the texture of the interlining became hard. In addition, when the amount of application is large, there is a disadvantage that shrinkage becomes large by repeated washing and pressing.
[0004]
Japanese Patent Application Laid-Open No. Hei 7-166577 discloses an interlining adhesive which is obtained by mixing and kneading an inorganic material with a specific propylene-based resin and then pulverizing the adhesive. However, the addition of the inorganic material lowers the adhesive strength. There was a drawback, and no satisfactory product was obtained.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention has a high affinity with the fabric, improves the adhesive strength, and is used for an adhesive interlining such as a shirt collar, even after repeated washing with water and hot pressing, the shrinkage is smaller than the conventional product, High adhesive strength can be maintained, and furthermore, it is strongly adhered to the fabric, so the amount of application can be reduced, and as a result, the shrinkage after repeated washing with water and hot pressing can be dramatically improved An object of the present invention is to provide an adhesive for fabric.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
The present inventors have studied the development of a fabric adhesive which is excellent in high-temperature washing resistance, can obtain practical adhesive strength with a small amount of application, and consequently has a small shrinkage of the interlining after bonding. Invented the invention. That is, the present invention relates to an adhesive for adhering cloth to cloth, which has a melt index of 0.1 to 5.6 g / 10 min at 190 ° C. under a load of 2.16 kg, and a compound having a carbonyl group. It is composed of a powdery polypropylene that is carbonyl-modified with a modification amount of 0.1 or more and 5.0 or less, which is measured by measuring the absorbance of a carbonyl group by infrared spectroscopy and converted to a value per 1 mm of sample thickness. The present invention relates to an adhesive for a polypropylene-based fabric.
[0007]
Hereinafter, the present invention will be described in detail. In the present invention, the polypropylene homopolymer of propylene, propylene and ethylene, and a copolymer of α- olefins such as butene-1. These polypropylenes are preferably used because the difference between the melt density and the solidified density is relatively small, and as a result, the shrinkage after bonding becomes small.
[0008]
Among these, a random copolymer of propylene and ethylene, the difference in the crystal property is low and the melt density and solidified during density the smaller the more preferably used. In the present invention, the carbonyl-modified with a compound having a carbonyl group, at the time of polymerization of polypropylene, for example, acrylic acid, may be copolymerized with a monomer having a carbonyl group such as methacrylic acid, pre-polymerized polypropylene Then, a polymerizable monomer having a carbonyl group such as maleic anhydride may be grafted by known means. Furthermore, a polypropylene, for example, ethylene - acrylic acid copolymer, ethylene - may be introduced carbonyl groups by blending a polymer with a methacrylic acid copolymer, etc. group.
[0009]
These modification amounts are preferably 0.1 or more and 5.0 or less, and more preferably 0.3 or more and 2.0 or less. If it is less than 0.1, the effect of improving the affinity with the fabric is not exhibited. Further, modification exceeding 5.0 cannot be said to be easy to modify itself, and the fluidity is greatly changed by modification, and a large amount of cost is required for modification and removal of residual monomers. The amount of modification was determined by measuring the absorbance of the carbonyl group by infrared spectroscopy and converting the value to a value per 1 mm of sample thickness as the modification amount.
[0010]
Thus modified polypropylene has improved affinity for the fabric, the adhesion is improved. When this state is observed with an electron microscope, the conventional modified without polypropylene, for example, scattered on the base fabric of polyester / cotton, those were fixed to the base fabric heated to the yarn and poly constituting the base fabric while the gap is observed between the propylene, in the case of using the modified polypropylene is either not observed any space between the thread and the modified polypropylene which constitutes the base fabric, Or it is closed with a very small gap. This also modified polypropylene is found to affinity for the base fabric is improved.
[0011]
The density of these modified polypropylene is not the good ones 0.85~0.98g / cc. The melt index of these modified poly propylene, 190 ℃, 0.1~ 5.6 g / 10 min preferred arbitrarily under 2.16kg load. If the melt index is less than 0.1 g / 10 minutes, the fluidity is poor, so that the penetration of the adhesive into the fabric is suppressed, and sufficient adhesive strength cannot be obtained. On the other hand, if the melt index exceeds 5.6 g / 10 min, it tends to bleed during processing and during the operation of washing and pressing after the product is formed, which is not preferable.
[0012]
In the present invention, modified polypropylene, in order to serve as fabric adhesive, it is preferably shaped into a 50% particle diameter 500μm or less in powder form. The modified polypropylene to be formed into a powder form, to a powder obtained by polymerization may be used as it is, what has been shaped into a shape other than powder, the machine grinding, by chemical milling or the like known means It may be pulverized into a powder. In the case of mechanical pulverization, the pulverization may be performed at room temperature or may be performed after cooling.
[0013]
The powder obtained by the above method can be used as it is as long as the 50% particle size is 500 μm or less, or it can be used after being classified into a desired particle size. Particularly suitable for each method when the adhesive is packed into the point-like depressions cut in the gravure roll at the processing stage of the adhesive and transferred to the fabric, or when used by dispersing in a dispersion medium such as water. It is preferable to adjust the particle size to an appropriate value.
[0014]
The 50% particle size was determined using a sieve specified in JIS Z8801 by a method specified in JIS Z8815, and the particle size corresponding to 50% in integrated value was determined. Furthermore, these modified polypropylene, heat stabilizers, ultraviolet absorbers, colorants, antistatic agents, fluorescent whitening agents, it is also possible to add additives such as flow improvers. The addition of additives, for example an extruder, a Banbury mixer, to a mixture with modified polypropylene by a known mixing means such as a roll may be powdered, ribbon powdered modified polypropylene The additives may be mixed by a known mixing means such as a blender or a high-speed stirring mixer.
[0015]
Polypropylene-based adhesive made of modified polypropylene of the present invention was sprayed on the interlining base fabric, and spraying method of fixing an infrared heating apparatus, by sintering through heating apparatus of the hot air heating device such as a base fabric, Powder dot method of transferring the adhesive clogged in the dents engraved on the engraving roll to the base fabric and heating and fixing it to the pre-heated base fabric, dispersing in a dispersion medium such as water, applying to the base fabric and drying It can be suitably used for a paste dot method or the like.
[0016]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, although an example is shown, the present invention is not limited to this.
The evaluation method and the like are as follows.
(1) The adhesive strength sample was cut into a 25 mm width, and the peel strength was measured at a tensile speed of 50 mm / min according to JIS L1086.
[0017]
(2) A washing test was performed on a washing-resistant sample using a household washing machine in accordance with JIS L1042 F-2 method. That is, one cycle consisted of rinsing the test piece with hot water at 60 ° C. for 30 minutes, rinsing with tap water for 15 minutes, and hot pressing at a temperature of 170 ° C. and a surface pressure of 1 kg / cm ² for 30 seconds. After repeating this for 20 cycles, the adhesive strength was measured, and the washing resistance was evaluated.
[0018]
(3) Take any two points in the width direction on the surface of the shrinkage sample and measure the distance (L0) between the two points before bonding and the distance (L1) between the two points after the test with a caliper. It was calculated by the formula.
Shrinkage (%) = [(L1−L0) / L0] × 100
(4) The bleeding sample is visually observed by holding it over a fluorescent lamp for indoor lighting, and bleeds out those in which the resin particles can be clearly confirmed. The material was exuded, and was evaluated as ○.
[0019]
Embodiment 1
As modified polypropylene, 190 ° C., mechanical grinding Modic melt index at 2.16kg of 1.47 g / 10 min AP P504V (amount of modification = 0.4, manufactured by Mitsubishi Chemical) and, while cooling with liquid nitrogen Then, a powder was obtained. The 50% particle size of the powder was 125 μm.
[0020]
The powder is evenly sprayed on a base fabric (# 16 single yarn) of polyester / cotton (proportion = 65/35) at a rate of about 30 g / m ² , and then polyester / cotton (proportion = 65/35). ) Was laid up and bonded by pressing at a temperature of 170 ° C. and a pressure of 1 kg / cm ² for 30 seconds.
Table 1 shows the results of evaluation of the sample.
[0021]
[Comparative Example 1]
High-density polyethylene powder having a melt index of 7.9 g / 10 min and a 50% particle size of 110 μm Sunfine (trademark) LH400 (no modification, manufactured by Asahi Kasei Kogyo Co., Ltd.) was used in the same manner as in Example 1 as the adhesive. went. Table 1 shows the results.
[0022]
[Comparative Example 2]
The procedure was performed in the same manner as in Example 1 except that a high-density polyethylene powder having a melt index of 19 g / 10 min and a 50% particle size of 85 μm (no modification) was used as the adhesive. Table 1 shows the results.
[0026]
Embodiment 4
Evaluation was performed in the same manner as in Example 1 except that the amount of the powder used in Example 1 was adjusted to about 20 g / m ² . Table 1 shows the results.
[0027]
Embodiment 5
Evaluation was performed in the same manner as in Example 1 except that the amount of the powder used in Example 1 was adjusted to about 10 g / m ² . Table 1 shows the results.
[0028]
[Comparative Example 3]
5% by weight of modified polyethylene Modick M410K (manufactured by Mitsubishi Chemical Corporation) and 95% by weight of high-density polyethylene powder Sunfine LH400 (manufactured by Asahi Kasei Kogyo) were mixed at a ratio of 95% by weight, and were melt-kneaded by an extruder. The melt index of the mixture was 7.6 g / 10 min, and the modification amount was 0.08. The mixture was mechanically pulverized to obtain a powder having a 50% particle size of 230 μm. The results of evaluating the powder in the same manner as in Example 1 are shown in Table 1.
[0029]
[Table 1]

[0030]
【The invention's effect】
Fabric adhesive of the present invention, since the consist carbonyl modified polypropylene, with adhesion up affinity for the fabric is increased, using for interfacing such shirt collar, washing Even after repeating the heat press, the shrinkage is smaller than that of the conventional product, and a high adhesive strength can be maintained. Furthermore, since it adheres firmly to the fabric, the amount of application can be reduced, and as a result, the shrinkage after repeated washing with water and hot pressing can be dramatically improved.

Claims (2)

布地と布地を接着する接着剤であって、１９０℃、２．１６ｋｇ荷重下でのメルトインデックスが０．１〜５．６ｇ／１０分であり、カルボニル基を持つ化合物により、赤外分光分析によりカルボニル基の吸光度を測定し、試料厚み１ｍｍ当たりの値に換算した値で表した変性量０．１以上、５．０以下にカルボニル変性されている粉末状のポリプロピレンからなることを特徴とするポリプロピレン系布帛用接着剤。An adhesive for adhering a cloth to a cloth, which has a melt index of 0.1 to 5.6 g / 10 min at 190 ° C. under a load of 2.16 kg and has a carbonyl group by infrared spectroscopy. A polypropylene comprising powdery polypropylene which has been subjected to carbonyl modification to a modified amount of 0.1 or more and 5.0 or less expressed by a value obtained by measuring the absorbance of a carbonyl group and converting the value to a value per 1 mm of a sample thickness. Adhesive for base fabric. ポリプロピレンが、プロピレンとα−オレフィンとの共重合体である請求項１記載のポリプロピレン系布帛用接着剤。The adhesive for a polypropylene- based fabric according to claim 1, wherein the polypropylene is a copolymer of propylene and an α-olefin .