JP3574711B2 - 画像データ2値化方法及び装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、多値の画像データを2値の画像データに変換する画像データ2値化方法、及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、インクジェットプリンタ等の2値記録装置によって、疑似的に多階調画像を記録するに際しては、多値の画像データを2値化するために誤差拡散方法が多用されていた。
【0003】
図14はそのような誤差拡散方法を採用した従来の画像データ2値化装置を示すブロック図である。この画像データ2値化装置は、図14に示すように、誤差メモリ120、加算器122、比較器124、減算器126、ビット変換器128、及び誤差分配回路130を備えている。
【0004】
画像信号のダイナミックレンジは0〜255とし、図中太線部は符号ビット、整数部ビット、小数部ビットによって成る多ビットのデータ線であることを示している。
【0005】
ここで、誤差拡散方法とは、或る画素について画像データを2値化した際に、2値化前の画像データと2値化後の画像データとの誤差を、所定の割合で上記画素の近傍の画素にそれぞれ分配して拡散する方法である。図15はこのような誤差拡散方法の原理を説明するための説明図である。図15において、230は画像を示しており、231の矢印は画像230に対して2値化処理する際の処理順序を示しており、また、232は画像230中の画素を示している。
【0006】
2値化対象画素(以下注目画素という)Pについての2値化前の画像データの値をXとし、2値化済みの画素から注目画素Pに分配された誤差の累計をΣe とすれば、注目画素に対する補正データX’は次式により表される。
X’=X+Σe ………(1)
【0007】
注目画素Pに対する補正データX’を閾値(例えば128)と比較することにより注目画素Pの2値化が行われるが、2値化後の画像データがY(0又は255)であれば、注目画素Pの2値化に伴ってこの画素から発生する誤差eは次式で表される。
e=X’−Y ………(2)
【0008】
この誤差eの値を注目画素Pの近傍の画素にそれぞれ分配して拡散する。即ち、誤差eの値を所定の割合(誤差分配率)で分割して、近傍の画素についての2値化前の画像データにそれぞれ加算する。従来の拡散処理の例としては、誤差eの値を注目画素Pに対して右隣の画素A、右下の画素B、真下の画素C、及び左下の画素Dの4つの画素へ分配し、誤差分配率として、画素Aに対し7/16、画素Bに対し1/16、画素Cに対し5/16、画素Dに対し3/16を適用する例が知られている。
【0009】
画素A:e=e×7/16
画素B:e=e×1/16 ………(3)
画素C:e=e×5/16
画素D:e=e×3/16
【0010】
このようして、近傍の画素に拡散された誤差は、画素毎に、誤差データとして誤差メモリ120に蓄積されることになる。
【0011】
では、図14に示す画像データ2値化装置について説明する。2値化対象の注目画素がPである場合、加算器122には画素Pについての多値の画像データが入力される。また、誤差メモリ120からは、注目画素Pに蓄積された誤差データΣeが読み出され、加算器122に入力される。加算器122では、入力された多値の画像データに誤差データを加算し注目画素の画像データを補正する。
【0012】
比較器124では、加算器122からの補正済画像データを入力し、別に入力される基準値と比較して、それら値の大小関係に応じて1ビットのデータ、即ち、2値の画像データを出力する。これにより、加算器122から出力された画像データは2値化される。また、ビット変換器128では、比較器124からの1ビットの2値の画像データを、8ビットの2値の画像データ(0又は255)に変換する。
【0013】
減算器126では、加算器122からの補正済画像データ(2値化前の画像データ)とビット変換器128からの画像データ(2値化後の画像データ)とを入力し、2値化前の画像データから2値化後の画像データを減算して、注目画素Pの2値化に伴って発生する誤差eを導き出す。
【0014】
誤差分配回路130では、減算器126によって得られた誤差eを、図15において述べたように注目画素Pの近傍の画素A,B,C,Dにそれぞれ分配して拡散する。即ち、誤差分配回路130では、例えば式(2)で示したように、誤差eに対して画素A,B,C,Dに対応する係数をそれぞれ掛けた後、各演算結果e,e,e,eを、誤差メモリ120内の画素A,B,C,Dについての誤差データΣe,Σe,Σe,Σeにそれぞれ加算して、各誤差データΣe,Σe,Σe,Σeの値を更新する。
【0015】
以上のように、図14に示す画像データ2値化装置によれば、多値の画像データを2値化する際に誤差拡散方法を利用することによって、2値化しても、画像を疑似的に多階調にて表現することが可能となる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来の画像データ2値化装置においては、比較的低い階調値の画像データが入力された場合、2値化された画像データとして、値“1”となる画素が画像中において点線状に配置され、また、比較的高い階調値の画像データが入力された場合には、2値化された画像データとして、値“0”となる画素が画像中において点線状に配置されてしまい、著しく画質を損ねてしまうという問題があった。
【0017】
今、図14に示す画像データ2値化装置をプリンタ等に採用した場合、画像データの階調値は記録画像における濃度に対応することになる。従って、比較的低い階調値の画像データが入力される場合は、記録結果として比較的低い濃度による記録画像が得られ、比較的高い階調値の画像データが入力される場合には、比較的高い濃度による記録画像が得られる。
【0018】
図16及び図17はそれぞれ図14の画像データ2値化装置を用いた場合のプリンタによる記録結果を示す説明図である。図16は低濃度領域(0%〜15%)についての記録結果を示し、図17は高濃度領域(85%〜100%)についての記録結果を示している。図16及び図17では、画像の横方向において、濃度が上記した範囲で連続的に変化している。なお、2値化処理の順序は、図15に示したように、画像の左上隅を始点として左から右へ、左から右へと横方向に1ラインずつ走査することにより行なわれる。
上記のことは後述の2値化処理においても同様である。
【0019】
また、図16に示した低濃度領域のうち、特に濃度1%についての記録結果を図18に示し、図17に示した高濃度領域のうち、特に濃度99%についての記録結果を図19に示す。即ち、図18及び図19においては、画像全体を均一の濃度としている。図20は図15の画像データ2値化装置を用いた場合のプリンタによる中間濃度領域(15%〜85%)についての記録結果を示す説明図である。図20では画像の横方向において濃度が上記の範囲で連続的に変化している。
【0020】
図16または図18に示すように、0%〜3%の比較的低い濃度においては、部分的に、黒点(即ち、値“1”の画素)が右上から左下に向かって点線状に連続して配置されている。また、図17または図19に示すように、97%〜100%の比較的高い濃度においては、部分的に、白点(即ち、値“0”の画素)が右上から左下に向かって点線状に連続して配置されている。従って、何れの場合も、黒点または白点が均等に散在しておらず、そのため、著しく画質を損ねてしまっている。
【0021】
図20に示される中間濃度領域(15%〜85%)においては、一部に顕著なテクスチャが認められるが、このようなテクスチャは、2値化手段における閾値に乱数を重畳させることによって除去可能である。
【0022】
一方、低濃度領域あるいは高濃度領域に発生するテクスチャは、閾値に乱数を重畳させても除去することはできない。
【0023】
このような低濃度領域あるいは高濃度領域に発生するテクスチャは、注目画素の2値化に伴って発生する誤差をより多くの2値化前の画素に分配することにより改善されるが、このような方法はハードウェア規模が大きくなったり、あるいは2値化処理時間が長くなる等の問題を有していた。
【0024】
本発明は、上記した従来技術の問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、より改善された、画像データの2値化を行なうことができる画像データ2値化装置を提供することにある。
【0025】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】
上記した目的の少なくとも一部を達成するために、
本発明の請求項1に記載された方法は、
多値の画像データを2値化する画像データ2値化方法であって、
(a)注目画素の画像データに、前記注目画素に蓄積された誤差と、前記注目画素の近傍に位置する2値化前の非注目画素に蓄積された誤差とを加算し、該加算後の画像データを前記注目画素の修正データとする工程と、
(b)前記注目画素および前記非注目画素に蓄積された誤差を更新する工程と、
(c)前記補正データと閾値に基づき前記注目画素の画像データを2値化する工程と、
(d)前記補正データと前記2値化の結果に基づき前記注目画素の2値化に伴って発生する誤差を導き出す工程と、
(e)前記導き出された誤差を2値化前の画素に分配する工程と、
(f)分配された前記誤差を画素毎に誤差データとして蓄積する工程と、
によって画像データを2値化することを要旨とする。
【0026】
請求項1記載の方法によれば、注目画素の画像データに、2値化済みの画素から注目画素に蓄積された誤差と、注目画素の近傍に位置する2値化前の非注目画素に蓄積された誤差とを加算することによって、注目画素の画像データが補正される。
【0027】
前記非注目画素に蓄積された誤差とは、注目画素の近傍に位置する2値化済みの画素から発生した誤差が分配され蓄積したものである。
【0028】
従って、注目画素は注目画素近傍に位置する数多の2値化済み画素から発生した誤差に基づき補正されることになり、このため、2値化後の画像品質が著しく改善される。
【0029】
前記請求項2記載の方法によれば、非注目画素に蓄積された誤差を注目画素の画像データに加算する代わりに、前記非注目画素に注目画素の画像データに応じて決定される係数を乗じた値を注目画素の画像データに加算して補正データを得ている。
【0030】
従って、注目画素の画像データにどの程度、2値化前の画素に蓄積された誤差を加算するかを注目画素の画像データに応じて決定することが可能であり、2値化後の画像品質の更なる改善あるいは2値化処理時間の短縮等の効果が得られる。
【0031】
請求項3に記載の発明は、
多値の画像データを2値化する画像データ2値化装置であって、
注目画素の画像データに、前記注目画素に蓄積された誤差と、前記注目画素の近傍に位置する2値化前の非注目画素に蓄積された誤差とを加算することにより前記注目画素に対する補正データを導出する補正データ導出手段と、
前記注目画素および前記非注目画素に蓄積された誤差を更新する更新手段と、
前記補正データと閾値に基づき前記注目画素の画像データを2値化する2値化手段と、
前記補正データと前記2値化の結果に基づき前記注目画素の2値化に伴って発生する誤差を2値化前の画素に分配する誤差分配手段と、
前記分配された誤差を画素毎に誤差データとして蓄積する誤差蓄積手段とを備えたことを要旨としている。
【0032】
請求項3に記載の発明によっても、注目画素は注目画素近傍に位置する数多の2値化済み画素から発生した誤差に基づき補正されることになり、このため、2値化後の画像品質が著しく改善する。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を実施例に基づいて説明する。図1は本発明の第1の実施例における誤差拡散の方法を説明するための説明図である。図1(a)において、220は画像を示しており、221の矢印は画像220に対する2値化処理の順序を示しており、また、222は画像220中の2値化対象の注目画素を示している。
【0034】
図1(b)は本実施例における2値化対象の注目画素Pに対する補正データを導出する方法を説明するための説明図である。
【0035】
本発明においては、注目画素の多値データは注目画素に蓄積された誤差Σe と注目画素近傍に位置する2値化前の画素に蓄積された誤差を注目画素に加算することにより、注目画素Pに対する補正データを導出する。
【0036】
本実施例においては、注目画素近傍に位置する2値化前の画素として画素Eを選び画素Eに蓄積された誤差Σe の1/8を注目画素の画像データに加算すると共に、注目画素に蓄積された誤差はその全部を注目画素の画像データに加算する。
【0037】
注目画素Pについての2値化前の画像データをXとし、2値化済みの画素から注目画素Pに分配された誤差の累計をΣe とすれば、注目画素に対する補正データX’’は次式に従って導出される。
X’’=X+Σe+1/8Σe ………(4)
【0038】
注目画素Pの画像データの補正が完了すれば、誤差メモリ20内の画素P,Eに対する誤差値は次式に従って更新される。
Σe →0
Σe →7/8Σe ………(5)
【0039】
注目画素Pに対する補正データX’’に閾値(例えば128)と比較することにより注目画素Pの2値化が行われるが、2値化後の画像データがY(0又は255)であれば、注目画素Pの2値化に伴ってこの画素から発生する誤差eは次式で表される。
e=X’’−Y ………(6)
【0040】
導出された誤差は図1(c)に示されるように注目画素近傍の2値化前の画素A,B,C,Dに所定の比率で配分される。
【0041】
このようにして近傍画素に配分された誤差は、画素毎に誤差データとして誤差メモリに蓄積される。
【0042】
以上で画素Pに対する2値化処理は完了し、次画素Aに対する2値化処理が開始する。
【0043】
図2は本発明の第1の実施例としての画像データ2値化装置を示すブロック図である。この画像データ2値化装置は、図2に示すように、誤差メモリ20、データ補正回路22、比較器24、減算器26、ビット変換器28、誤差分配回路30、誤差更新回路32を備えている。
【0044】
誤差メモリ20では、図2に示すように画像の2ライン分しか記憶容量がないが、注目画素に対する補正が完了すれば、誤差メモリ20における注目画素に対する誤差を0に更新することにより、この2ライン分の記憶領域をトグルで利用することが可能となり、1枚の画像の各画素についての誤差データを順番に蓄積することができる。
【0045】
図2において、2値化対象の注目画素がPである場合、データ補正回路22には画素Pについての多値の画像データが入力される。この多値の画像データは例えば8ビットのデータであり、データの値(即ち、諧調値)としては“0”〜“255”の値を採り得る。
【0046】
誤差メモリ20からは、注目画素Pに対して、2値化済みの近傍画素から分配され蓄積された誤差データΣe と、画素Eに対して、2値化済みの近傍画素から分配され蓄積された誤差データΣe が読み出され、データ補正回路22に入力される。
【0047】
なお、誤差データΣe と誤差データΣe とが読み出されると、誤差更新回路32によって誤差メモリ20内に蓄積されていた誤差データΣe は0に、誤差データΣe は7/8Σe に更新される。
【0048】
データ補正回路22では、注目画素Pの画像データに、注目画素Pに蓄積された誤差Σe と画素Eに蓄積された誤差Σe の一部、即ち、1/8Σe を加算し、注目画素の画像データを補正する。
【0049】
比較器24では、データ補正回路22からの補正済画像データを入力し、別に入力される基準値と比較して、それら値の大小関係に応じて1ビットのデータ、即ち、2値の画像データを出力する。ここで、基準値としては“0”〜“255”の中間の値である“128”を採用する。即ち、比較器24は、データ補正回路22からの画像データの値が“128”以上の場合には“1”を出力し、“128”よりも小さい場合には“0”を出力する。こうして、データ補正回路22より出力された画像データは2値化される。
【0050】
ビット変換器28では、比較器24からの1ビットの2値の画像データを入力し、8ビットの2値の画像データに変換して出力する。即ち、比較器24からの画像データの値が“0”の場合は、8ビットの画像データとして値“0”のデータを出力し、比較器24からの画像データの値が“1”の場合は、8ビットの画像データとして値“255”のデータを出力する。なお、このようなビット変換器28は、例えば、比較器24の出力から分岐された1ビットの画像データ線を8本に分岐して、8ビットの画像データ線として減算器26の入力に接続することによって容易に実現することができる。
【0051】
減算器26では、データ補正回路22からの画像データ(2値化前の画像データ)とビット変換器28からの画像データ(2値化後の画像データ)とを入力し、2値化前の画像データから2値化後の画像データを減算して、注目画素の2値化によって発生した誤差eを導き出す。
【0052】
導出された誤差eは、誤差分配回路30において、式(3)に従ってe ,e ,e ,e と分割され、注目画素の近傍に位置する画素A,B,C,Dに分配される。即ち、誤差メモリ20内の画素A,B,C,Dに対する誤差値Σe ,Σe ,Σe ,Σe に、e ,e ,e ,e を加算することにより、Σe ,Σe ,Σe ,Σe の値を更新する。
【0053】
このようにして、注目画素Pについて一連の処理が終了したら、2値化処理が画素Pから次の画素Aに移り、今度は、その画素Aを2値化対象の注目画素として同様の処理が繰り返される。
【0054】
図3は本実施例による低濃度領域(0%〜15%)についてのプリンタによる記録結果を示す説明図であり、従来例の図16と対応するものである。
【0055】
図4は本実施例による高濃度領域(85%〜100%)についてのプリンタによる記録結果を示す説明図であり、従来例の図17と対応するものである。
【0056】
図5は本実施例による低濃度領域(1%一定)についてのプリンタによる記録結果を示す説明図であり、従来例の図18と対応するものである。
【0057】
図6は本実施例による高濃度領域(99%一定)についてのプリンタによる記録結果を示す説明図であり、従来例の図19と対応するものである。
何れも黒点、白点は均等に配置され画質は著しく改善されている。
【0058】
図7は本実施例による中間濃度領域(15%〜85%)についてのプリンタによる記録結果を示す説明図であり、従来例の図20と対応するものである。
この領域においては、従来方法と比較して顕著な差異は認められない。
【0059】
前記実施例においては、注目画素の画像データを補正するにあたっては、注目画素の画像データの値とは無関係に画素Eに蓄積された誤差Σe に対する一定比率(1/8)の誤差量を注目画素の画像データに分配しているが、この分配率を注目画素の画像データに対応した好ましい値に設定することにより、2値化後の画像品質の更なる改善、あるいは2値化処理時間の短縮等の効果が得られる。
【0060】
図8は本発明の第2の実施例における2値化対象の注目画素Pに対する補正データを導出する方法を説明するための説明図である。
【0061】
本実施例においては、注目画素Pに蓄積された誤差Σe 、画素Eに蓄積された誤差Σe 、及び画素Fに蓄積された誤差Σe を注目画素の画像データに分配することにより、注目画素の補正データを導出する。画素E,Fに蓄積された誤差Σe ,Σe の画素Pの画像データに対する分配率は一定でなく、図8(b),(c)に示されるように、画素Pの画像データの値に応じて、それぞれW ,W と決定される。
【0062】
このようにして決定された分配率W ,W に基づき、注目画素Pの画像データXに対する補正データX’’’ は次式に従って導出される。
X’’’=X+Σe+W・Σe+WΣe ………(7)
【0063】
このようにして注目画素Pの画像データの補正が完了すれば、誤差メモリ内の画素P,E,Fに対する誤差値は次式に従って更新される。
Σe →0
Σe →(1−W )・Σe ………(8)
Σe →(1−W )・Σe
【0064】
以降の動作は前記の第1の実施例と全く同じである。
【0065】
図9は本発明の第2の実施例による画像データ2値化装置のブロック図である。
データ補正回路22には画素Pについての多値画像データXが入力される。データ補正回路22は、先ず、誤差メモリ20からΣe ,Σe ,Σe を読み出し、次に、注目画素Pの画像データXの値に対応する分配率W ,W を決定し、式(7)に従って注目画素Pの画像データに対する補正データX’’’ を導出する。
【0066】
注目画素Pの画像データXに対応する分配率W ,W を決定する方法としては、例えば、画像データXをメモリにアドレスとして入力し、このアドレスに対応する記憶内容としてW ,W を格納しておけばよい。あるいは、画素Pの画像データXと誤差値Σe ,Σe をメモリにアドレスとして入力し、このアドレスに対応する記憶内容として画像データX+W・Σe +W・Σe を格納しておけば、補正データX’’’ は迅速に導出される。
【0067】
このようにして注目画素Pの画像データの補正が完了すれば、誤差メモリ20内の誤差データΣe ,Σe ,Σe は、式(8)に従って誤差更新回路32によって更新される。
【0068】
更新データ(1−W )・Σe ,(1−W )・Σe を導出する方法としては、例えば、注目画素Pの画像データXと誤差値Σe 、あるいは注目画素Pの画像データXと誤差値Σe をアドレスとしてメモリに入力し、このアドレスに対応する記憶内容として、(1−W)・Σe あるいは(1−W )・Σe
を格納しておけばよい。
以降の動作は第1の実施例と全く同じである。
【0069】
図10は本実施例による低濃度領域(15%〜0%)についてのプリンタによる記録結果を示す説明図であり、従来例の図16と対応するものである。
【0070】
図11は本実施例による高濃度領域(85%〜100%)についてのプリンタによる記録結果を示す説明図であり、従来例の図17と対応するものである。
【0071】
図12は本実施例による低濃度領域(1%一定)についてのプリンタによる記録結果を示す説明図であり、従来例の図18と対応するものである。
【0072】
図13は本実施例による高濃度領域(99%一定)についてのプリンタによる記録結果を示す説明図であり、従来例の図19と対応するものである。
何れも黒点、白点は均等に配置され画質は著しく改善されている。
【0073】
本実施例によれば、低濃度領域(1%)及び高濃度領域(99%)において、第1の実施例と比べ若干の改善が認められる。
【0074】
また、本実施例においては、濃度領域10%〜90%の部分に対する処理は従来方法と何等変わらないので、2値化処理に要する時間も従来方法とさして変わらない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における誤差拡散の方法を説明するための説明図である。
【図2】本発明の第1の実施例としての画像データ2値化装置を示すブロック図である。
【図3】本発明の第1の実施例による低濃度領域(0%〜15%)についての記録結果を示す説明図である。
【図4】本発明の第1の実施例による高濃度領域(85%〜100%)についての記録結果を示す説明図である。
【図5】本発明の第1の実施例による濃度1%についての記録結果を示す説明図である。
【図6】本発明の第1の実施例による濃度99%についての記録結果を示す説明図である。
【図7】本発明の第1の実施例による中間濃度領域(15%〜85%)についての記録結果を示す説明図である。
【図8】本発明の第2の実施例における誤差拡散の方法を説明するための説明図である。
【図9】本発明の第2の実施例としての画像データ2値化装置を示すブロック図である。
【図10】本発明の第2の実施例による低濃度領域(0%〜15%)についての記録結果を示す説明図である。
【図11】本発明の第2の実施例による高濃度領域(85%〜100%)についての記録結果を示す説明図である。
【図12】本発明の第2の実施例による濃度1%についての記録結果を示す説明図である。
【図13】本発明の第2の実施例による濃度99%についての記録結果を示す説明図である。
【図14】従来の画像データ2値化装置を示すブロック図である。
【図15】誤差拡散方法の原理を説明するための説明図である。
【図16】従来の画像データ2値化装置を用いた場合のプリンタによる低濃度領域(0%〜15%)についての記録結果を示す説明図である。
【図17】従来の画像データ2値化装置を用いた場合のプリンタによる高濃度領域(85%〜100%)についての記録結果を示す説明図である。
【図18】従来の画像データ2値化装置を用いた場合のプリンタによる濃度1%についての記録結果を示す説明図である。
【図19】従来の画像データ2値化装置を用いた場合のプリンタによる濃度99%についての記録結果を示す説明図である。
【図20】従来の画像データ2値化装置を用いた場合のプリンタによる中間濃度領域(15%〜85%)についての記録結果を示す説明図である。
【符号の説明】
20…誤差メモリ
22…データ補正回路
24…比較器
26…減算器
28…ビット変換器
30…誤差分配回路
32…誤差更新回路
120…誤差メモリ
122…加算器
124…比較器
126…減算器
128…ビット変換器
130…誤差分配回路
220,230…画像
221,231…走査線
222,232…画素
A,B,C,D,E,F…画素
P…注目画素
P100〜P111…画素
P200〜P211…画素
,e,e,e,e,e…分配誤差
e…誤差
Σe,Σe,Σe,Σe,Σe,Σe…誤差データ
Σe…誤差データ

Claims (3)

  1. 多値の画像データを2値化する画像データ2値化方法であって、
    (a)注目画素の画像データに、前記注目画素に蓄積された誤差と、前記注目画素の近傍に位置する2値化前の非注目画素に蓄積された誤差とを加算し、該加算後の画像データを前記注目画素の修正データとする工程と、
    (b)前記注目画素および前記非注目画素に蓄積された誤差を更新する工程と、
    (c)前記補正データと閾値に基づき前記注目画素の画像データを2値化する工程と、
    (d)前記補正データと前記2値化の結果に基づき前記注目画素の2値化に伴って発生する誤差を導き出す工程と、
    (e)前記導き出された誤差を2値化前の画素に分配する工程と、
    (f)分配された前記誤差を画素毎に誤差データとして蓄積する工程と、
    によって成る画像データ2値化方法。
  2. 前記非注目画素に蓄積された誤差に注目画素の画像データに応じて決定される0以上1以下の係数を乗じる工程をさらに備え、
    前記工程(a)においては、前記非注目画素に蓄積された誤差に前記係数を乗じた値を、前記非注目画素に蓄積された誤差の代わりに前記注目画素の画像データに加算することを特徴とする請求項1記載の画像データ2値化方法。
  3. 多値の画像データを2値化する画像データ2値化装置であって、
    注目画素の画像データに、前記注目画素に蓄積された誤差と、前記注目画素の近傍に位置する2値化前の非注目画素に蓄積された誤差とを加算することにより前記注目画素に対する補正データを導出する補正データ導出手段と、
    前記注目画素および前記注非目画素に蓄積された誤差を更新する更新手段と、
    前記補正データと閾値に基づき前記注目画素の画像データを2値化する2値化手段と、
    前記補正データと前記2値化の結果に基づき前記注目画素の2値化に伴って発生する誤差を2値化前の画素に分配する誤差分配手段と、
    前記分配された誤差を画素毎に誤差データとして蓄積する誤差蓄積手段とを備えたことを特徴とする画像データ2値化装置。
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