JP3569266B2 - 再生装置及び省電力方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、音曲を再生する再生装置及び省電力方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、固体記憶装置やディスク装置などにディジタルオーディオデータを記録し、その再生を行うオーディオプレーヤが広く使用されるようになってきている。これらは、特にディジタル圧縮技術を用いてオーディオデータの大きさを小さくすることにより、例えばCD1枚の曲をCDの記憶容量よりはるかに小さいフラッシュメモリカードに保存したり、CD複数枚の圧縮したデータをCD−Rに保存し、再生できるようになっている。
【0003】
フラッシュメモリカードを用いるプレーヤとしては、SDカード、スマートメディア、コンパクトフラッシュ(登録商標)等に対応するスロットを備えた携帯型プレーヤがある。また、CD−Rを用いるプレーヤとしては、CDプレーヤー機能とMP3やWMAなどの再生機能を有する携帯型プレーヤ、及びMP3再生機能を有するDVDプレーヤーなどがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
オーディオプレーヤによっては、複数のオーディオフォーマットに対応できるものがあり、種々なオーディオフォーマットに基づく音曲を任意に選択して再生することが可能である。
【0005】
しかしながら、オーディオフォーマットの種類によっては音曲データの復号処理(伸張処理を含む)などにおいて大きな消費電力を要するものがある。そのようなオーディオフォーマットの種類による消費電力の差を鑑みることなく、携帯型プレーヤでバッテリ駆動により音曲を再生していると、バッテリ残量がすぐに減ってしまうという問題がある。特に、バッテリ残量が少ない状態で、大きな消費電力を要するオーディオフォーマットの音曲を再生していると、バッテリ切れまでの時間が非常に短くなってしまうという問題がある。
【0006】
こうしたことから、バッテリ残量が少ない状態において、バッテリの急速な消耗を防ぎ、より長い再生時間を得られるようにする技術の提示が望まれる。
【0007】
特開平7−65507号公報は、携帯型のディスク再生装置においてバッテリの寿命を延ばす技術を開示している。しかし、この文献の技術は、記録媒体からのデータの読み出しを停止している期間はサーボ制御動作を停止させることにより、駆動電源として用いられるバッテリの寿命を延ばすというものであり、大きな消費電力を要するオーディオフォーマットに起因するバッテリ消耗の問題には何ら触れていない。
【0008】
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、バッテリの急速な消耗を防ぎ、より長い再生時間を得られる再生装置及び省電力方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る再生装置は、複数のオーディオフォーマットの音曲を再生可能な再生装置において、バッテリの電圧レベルを検知する電圧レベル検知手段と、前記電圧レベル検知手段で検知される電圧レベルが閾値を下回っている場合に、前記複数のオーディオフォーマットのうち、所定値を超える消費電力を要するオーディオフォーマットによる音曲再生を制限する制御手段とを具備することを特徴とする。
【0011】
また、本発明に係る省電力方法は、複数のオーディオフォーマットの音曲を再生可能な再生装置に適用される省電力方法において、バッテリの電圧レベルを検知し、検知された前記電圧レベルが閾値を下回っている場合に、前記複数のオーディオフォーマットのうち、所定値を超える消費電力を要するオーディオフォーマットによる音曲再生を制限することを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
【0014】
図1は、本発明の第1及び第2の実施形態に係る音曲再生装置の外観を示す図である。
【0015】
音曲再生装置1は、例えば携帯型の音楽プレーヤであり、複数の異なる種類のオーディオフォーマット(MP3,WMA,AACなど)に対応でき、複数の音曲を順次再生できる。この音曲再生装置1には、操作部11、表示部12、スピーカ13、ヘッドフォン端子14、スロット15などが備えられている。
【0016】
操作部11は、音曲の再生、停止、一時停止、早送り、巻き戻しなどを行なうための操作用ボタンを備えている。
【0017】
表示部12は、再生される音曲に関する情報を表示するためのディスプレイである。
【0018】
スピーカ13は、不適切な入力操作が行われた場合やユーザに所定の警告を行なう必要がある場合に、音声で通知する。
【0019】
ヘッドフォン端子14は、再生される音曲を聴くためのヘッドフォンを電気的に接続するための端子である。
【0020】
スロット15は、音曲データを記憶したメモリカードを着脱可能であり、メモリカードが装着された際には音曲データが装置内蔵の記録媒体に取り込まれる。
【0021】
図2は、本発明の第1及び第2の実施形態に係る音曲再生装置の内部構成を示すブロック図である。
【0022】
音曲再生装置1は、制御部16、電源部17、記録媒体18、復号部19、バッファメモリ20、D/A(ディジタル/アナログ)変換部21、スピーカ22を備えている。
【0023】
制御部16は、音曲再生装置1の全体の制御を司るものであり、記録媒体17からの音曲データの読み出し処理や、復号部19での復号処理、バッファメモリでの一時記憶やデータ転送処理などに関する制御を行なう。
【0024】
特に、制御部16(第1の実施形態に対応)は、電源部(バッテリ)17の電圧レベルを検知し、検出された電圧レベルが閾値を下回っている場合に、複数のオーディオフォーマットのうち、所定値を超える消費電力を要するオーディオフォーマットによる音曲再生を制限する機能(例えば、当該オーディオフォーマットによる音曲再生を禁止する、もしくは当該オーディオフォーマットの音曲の頭出し部分のみを再生する等といった機能)を有している。
【0025】
また、制御部16(第2の実施形態に対応)は、電源部(バッテリ)17の電圧レベルを検知し、検出された電圧レベルが閾値を下回っている場合に、複数の音曲のうち、所定値を超える電力量を要する音曲の再生を制限する機能(例えば、当該音曲の再生を禁止する、もしくは当該音曲の頭出し部分のみを再生する等といった機能)を有している。
【0026】
電源部17は、電力を蓄積するバッテリを備え、音曲再生装置1の各部に電力を供給するものである。
【0027】
記録媒体18は、フラッシュメモリカードやCD−Rなどに相当し、音曲データ(オーディオデータ)やこれに付随する制御情報などを記憶している。
【0028】
復号部19は、記録媒体18から読み出される音曲データを復号化(圧縮されたデータを伸張する処理を含む)するものである。ここでの読み出し処理は、制御部16の制御のもとで間欠的に行われる。
【0029】
バッファメモリ20は、復号部19により復号化された音曲データを一時的に蓄積(記憶)するものである。このバッファメモリ20は、記録媒体18からの読み出し処理や復号処理における音曲データの遅延を吸収する。バッファメモリ20に一旦蓄積された音曲データは再生に必要な一定のデータ転送速度でD/A変換部21に送られる。
【0030】
D/A(ディジタル/アナログ)変換部21は、バッファメモリ20から読み出される音曲データをディジタルデータからアナログ信号に変換するものである。
【0031】
スピーカ22は、D/A変換部21から出力されるアナログ信号を人間が聴取可能な音波に変換して出力するものである。なお、スピーカー部22は、内蔵スピーカーもしくは外部接続のヘッドフォンに相当する。
【0032】
(第1の実施形態)
以下、第1の実施形態に関して説明する。
【0033】
図3は、本発明の第1の実施形態による制御部16の機能構成を説明するためのブロック図である。
【0034】
制御部16は、ソフトウェアとして実現される主制御部31、ファイルテーブル32、再生可否判定部33、オーディオフォーマット/消費電力の対応テーブル34、バッテリ電圧の閾値/消費電力の閾値の対応テーブル35、電圧レベル検知部36、再生不可通知部37、再生処理制御部38、及びハードウェアとして実現されるセンサ39を備えている。
【0035】
主制御部31は、本装置の再生モードとなった場合などにおいては、再生可否判定部33に対し、ファイルテーブル32に示される内容(使用するオーディオフォーマットの種類など)の通知や再生可否の問合せを行なう機能を有する。
【0036】
また、主制御部31は、再生可否判定部33から、オーディオフォーマット毎の音曲再生の可否を通知を受けて、使用不可のオーディオフォーマットに関する通知処理を行なうよう再生不可通知部37に指示したり、使用可能なオーディオフォーマットによる再生処理の制御を再生処理制御部38に指示したりする。
【0037】
ファイルテーブル32は、本装置の記録媒体18上の音曲データに関する情報(オーディオフォーマットの種類、各音曲の番号・再生時間など)を保持している。当該情報は、主制御部31もしくは再生可否判定部33により参照される。
【0038】
再生可否判定部33は、主制御部31から知得されるファイルテーブル32の内容に基づき、オーディオフォーマットと消費電力との対応関係を示す情報をテーブル34上に形成する。
【0039】
また、再生可否判定部33は、電圧レベル検知部36から知得されるバッテリの電圧レベルが閾値を下回っていることを検出した場合に、テーブル34,35を参照することにより、所定値を超える消費電力を要するオーディオフォーマットがどれであるかを判定し、その判定結果を主制御部31に通知する機能を有する。
【0040】
オーディオフォーマット/消費電力の対応テーブル34は、図4に示されるように、本装置で使用する複数のオーディオフォーマットA〜Cと、当該オーディオフォーマットで音曲再生を行なった場合の消費電力の値D〜F(但し、D>E>F)との対応関係が示されている。上記オーディオフォーマットA〜Cの種類としては、例えばMP3,WMA,AAC(いずれも音声圧縮技術を使用した規格)、PCM(音声圧縮技術を使用していない規格)が挙げられる。
【0041】
バッテリ電圧の閾値/消費電力の閾値の対応テーブル35は、図5に示されるように、バッテリの残量低下の目安として予め設定した複数の(2段階の)バッテリ電圧の閾値X,Y(但し、X>Y)と、当該閾値に対応して設定した消費電力の値Z,W(但し、Z>W)との対応関係が示されている。この場合、消費電力の値Z,Wとしては、例えばD>Z>E>W>Fという関係が成立するような値に設定されているものとする。
【0042】
電圧レベル検知部36は、センサ39から送られてくる検出結果に基づいて電圧レベルを検知し、その電圧レベルを示すデータを再生可否判定部33へ送るものである。
【0043】
再生不可通知部37は、主制御部31からの指示に従って、再生不可のオーディオフォーマットに関する通知処理を行なうものである。この場合の通知は、図1に示した表示部12を通じて表示を行なうようにしてもよく、また同時にスピーカ13を通じて音声で行なうようにしてもよい。
【0044】
再生処理制御部38は、主制御部31からの指示に従って、再生可能なオーディオフォーマットによる再生処理の制御を行なうものである。この場合の再生処理制御部38は、再生不可のオーディオフォーマットの曲は再生せずにスキップし、再生可能なオーディオフォーマットの曲のみを順次再生するよう制御する。
【0045】
センサ39は、電源部17のバッテリ残量(電圧レベル)を検出するものであり、その検出結果は電圧レベル検知部36に送られるようになっている。
【0046】
次に、図6を参照して、同実施形態による省電力制御の動作を説明する。
【0047】
制御部16は、ユーザの操作に応じて本装置が再生モードになったことを検出すると(ステップA1)、バッテリの電圧に応じた省電力制御を開始する。
【0048】
まず、制御部16は、バッテリの電圧レベルBLが第1の閾値Xを下回っているか否かを判定する(ステップA2)。
【0049】
上記ステップA2において、バッテリの電圧レベルBLが第1の閾値Xを下回っていなければ、通常通りの再生が行われることになる(ステップA3)。一方、下回っていれば、次の判定処理(ステップA4)に移る。
【0050】
即ち、制御部16は、バッテリの電圧レベルBLが第2の閾値Yを下回っているか否かを判定する(ステップA4)。
【0051】
上記ステップA4において、バッテリの電圧レベルBLが第2の閾値Yを下回っていなければ、バッテリの電圧レベルBLは、「X>BL>Y」(バッテリ残量が少ない)の状態にある。このとき制御部16は、図5及び図4の各テーブルを参照することにより、バッテリ電圧の閾値Xに対応する消費電力の閾値Zよりも大きい消費電力Dを要するオーディオフォーマットAの音曲は再生しないものと決定し、オーディオフォーマットA以外のオーディオフォーマットの音曲を再生するよう制御する(ステップA5)。
【0052】
上記ステップA4において、バッテリの電圧レベルBLが第2の閾値Yを下回っていれば、バッテリの電圧レベルBLは、「BL<Y」(バッテリ残量がかなり少ない)の状態にある。このとき制御部16は、図5及び図4の各テーブルを参照することにより、バッテリ電圧の閾値Yに対応する消費電力の閾値Wよりも大きい消費電力D,Eを要するオーディオフォーマットA,Bの音曲は再生しないものと決定し、オーディオフォーマットA,B以外のオーディオフォーマットの音曲を再生するよう制御する(ステップA6)。
【0053】
このように第1の実施形態によれば、オーディオフォーマットごとの消費電力の違いに鑑み、制御部16における制御として、バッテリ残量が低下した場合に消費電力の大きいオーディオフォーマットによる音曲再生を制限しているので、バッテリ残量低下時の再生の安定化およびバッテリ使用時間の長時間化を実現できる。また、バッテリ電圧の閾値を複数段階に分けて設定しているので、より細やかで柔軟な省電力制御を実現できる。
【0054】
(第2の実施形態)
以下、第2の実施形態に関して説明する。
【0055】
図7は、本発明の第2の実施形態による制御部16の機能構成を説明するためのブロック図である。なお、前述した第1の実施形態(図3)と共通する構成要素には同一符号を付している。
【0056】
第1の実施形態(図3)と異なる構成要素は、図7中に示される「曲/再生時間/電力量の対応テーブル41」及び「バッテリ電圧の閾値/電力量の閾値の対応テーブル42」である。
【0057】
この第2の実施形態では、主制御部31は、本装置の再生モードとなった場合などにおいては、再生可否判定部33に対し、ファイルテーブル32に示される内容(オーディオフォーマットや、再生する各音曲の番号・再生時間・再生順序など)の通知や再生可否の問合せを行なう機能を有する。また、主制御部31は、再生可否判定部33から、音曲毎の再生の可否を通知を受けて、再生不可の音曲に関する通知処理を行なうよう再生不可通知部37に指示したり、再生可能な音曲の再生処理の制御を再生処理制御部38に指示したりする。
【0058】
再生可否判定部33は、主制御部31から知得されるファイルテーブル32の内容に基づき、音曲と再生時間と電力量との対応関係を示す情報をテーブル41上に形成する。この場合、各音曲の電力量は、例えば次の式により算出される。
【0059】
(音曲の電力量)=(オーディオフォーマットの電力)×(再生時間)
なお、記録憶媒体を交換したり曲データを追加した際にも、新規の音曲について電力量を適宜算出し、テーブル41上に反映させるようにする。また、音曲の電力量の算出は、再生可否判定部33以外の要素で行なうようにしても構わない。
【0060】
また、再生可否判定部33は、電圧レベル検知部36から知得されるバッテリの電圧レベルが閾値を下回っていることを検出した場合に、テーブル41,42を参照することにより、所定値を超える電力量を要する音曲がどれであるかを判定し、その判定結果を主制御部31に通知する機能を有する。
【0061】
曲/再生時間/電力量の対応テーブル41は、図8に示されるように、本装置で再生する音曲の番号No.1,2,3,4,5…と、当該音曲の再生時間と、当該音曲を再生した場合の電力量b,h,f,j,a…(但し、a>b>c>d>e…)との対応関係が示されている。
【0062】
バッテリ電圧の閾値/電力量の閾値の対応テーブル42は、図9に示されるように、バッテリの残量低下の目安として予め設定した複数の(2段階の)バッテリ電圧の閾値P,Q(但し、P>Q)と、当該閾値に対応して設定した電力量R,S(但し、R>S)との対応関係が示されている。この場合、電力量R,Sとしては、例えばa>R>b>S>cという関係が成立するような値に設定されているものとする。
【0063】
電圧レベル検知部36は、前述した第1の実施形態の場合と同様、センサ39から送られてくる検出結果に基づいて電圧レベルを検知し、その電圧レベルを示すデータを再生可否判定部33へ送る。
【0064】
再生不可通知部37は、主制御部31からの指示に従って、再生不可の音曲に関する通知処理を行なう。この場合の通知は、図1に示した表示部12を通じて表示を行なうようにしてもよく、また同時にスピーカ13を通じて音声で行なうようにしてもよい。
【0065】
再生処理制御部38は、主制御部31からの指示に従って、再生可能な音曲の再生処理の制御を行なう。この場合の再生処理制御部38は、再生不可の音曲は再生せずにスキップし、再生可能な音曲のみを順次再生するよう制御する。
【0066】
センサ39は、前述した第1の実施形態の場合と同様、電源部17のバッテリ残量(電圧レベル)を検出するものであり、その検出結果は電圧レベル検知部36に送られるようになっている。
【0067】
次に、図10を参照して、同実施形態による省電力制御の動作を説明する。
【0068】
制御部16は、ユーザの操作に応じて本装置が再生モードになったことを検出すると(ステップB1)、バッテリの電圧に応じた省電力制御を開始する。
【0069】
まず、制御部16は、バッテリの電圧レベルBLが第1の閾値Pを下回っているか否かを判定する(ステップB2)。
【0070】
上記ステップB2において、バッテリの電圧レベルBLが第1の閾値Pを下回っていなければ、通常通りの再生が行われることになる(ステップB3)。一方、下回っていれば、次の判定処理(ステップB4)に移る。
【0071】
即ち、制御部16は、バッテリの電圧レベルBLが第2の閾値Qを下回っているか否かを判定する(ステップB4)。
【0072】
上記ステップB4において、バッテリの電圧レベルBLが第2の閾値Qを下回っていなければ、バッテリの電圧レベルBLは、「P>BL>Q」(バッテリ残量が少ない)の状態にある。このとき制御部16は、図9及び図8の各テーブルを参照することにより、バッテリ電圧の閾値Pに対応する電力量の閾値Rよりも大きい電力量aを要するNo.5の音曲は再生しないものと決定し、No.5の音曲以外の音曲を再生するよう制御する(ステップB5)。
【0073】
上記ステップB4において、バッテリの電圧レベルBLが第2の閾値Qを下回っていれば、バッテリの電圧レベルBLは、「BL<Q」(バッテリ残量がかなり少ない)の状態にある。このとき制御部16は、図9及び図8の各テーブルを参照することにより、バッテリ電圧の閾値Qに対応する消費電力の閾値Sよりも大きい電力量a,bを要するNo.5,No.1の音曲は再生しないものと決定し、No.5,No.1の音曲以外の音曲を再生するよう制御する(ステップB6)。
【0074】
このように第2の実施形態によれば、音曲ごとの電力量の違いに鑑み、制御部16における制御として、バッテリ残量が低下した場合に電力量の大きい音曲の再生を制限しているので、バッテリ残量低下時の再生の安定化およびバッテリ使用時間の長時間化を実現できる。また、バッテリ電圧の閾値を複数段階に分けて設定しているので、より細やかで柔軟な省電力制御を実現できる。
【0075】
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々変形して実施することが可能である。例えば、上述の第1の実施形態に示した省電力制御と、第2の実施形態に示した省電力制御とを、組み合わせて実行することも可能である。
【0076】
【発明の効果】
以上詳記したように本発明によれば、再生装置においてバッテリの急速な消耗を防ぎ、より長い再生時間を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1及び第2の実施形態に係る音曲再生装置の外観を示す図。
【図2】本発明の第1及び第2の実施形態に係る音曲再生装置の内部構成を示すブロック図。
【図3】本発明の第1の実施形態による制御部の機能構成を説明するためのブロック図。
【図4】同実施形態におけるオーディオフォーマット/消費電力の対応テーブルを説明するための図。
【図5】同実施形態におけるバッテリ電圧の閾値/消費電力の閾値の対応テーブルを説明するための図。
【図6】同実施形態による省電力制御の動作を説明するためのフローチャート。
【図7】本発明の第2の実施形態による制御部の機能構成を説明するためのブロック図。
【図8】同実施形態における曲/再生時間/電力量の対応テーブルを説明するための図。
【図9】同実施形態におけるバッテリ電圧の閾値/電力量の閾値の対応テーブルを説明するための図。
【図10】同実施形態による省電力制御の動作を説明するためのフローチャート。
【符号の説明】
1…音曲再生装置
11…操作部
12…表示部
13…スピーカ
14…ヘッドフォン端子
15…スロット
16…制御部
17…電源部
18…記録媒体
19…復号部
20…バッファメモリ
21…D/A変換部
22…スピーカ
31…主制御部
32…ファイルテーブル
33…再生可否判定部
34…オーディオフォーマット/消費電力の対応テーブル
35…バッテリ電圧の閾値/消費電力の閾値の対応テーブル
36…電圧レベル検知部
37…再生不可通知部
38…再生処理制御部
39…センサ
41…曲/再生時間/電力量の対応テーブル
42…バッテリ電圧の閾値/電力量の閾値の対応テーブル
Claims (6)
- 複数のオーディオフォーマットの音曲を再生可能な再生装置において、
バッテリの電圧レベルを検知する電圧レベル検知手段と、
前記電圧レベル検知手段で検知される電圧レベルが閾値を下回っている場合に、前記複数のオーディオフォーマットのうち、所定値を超える消費電力を要するオーディオフォーマットによる音曲再生を制限する制御手段と
を具備することを特徴とする再生装置。 - 前記複数のオーディオフォーマットと個々の消費電力との対応関係を示す第1の情報を保持する手段と、
前記電圧レベルの閾値と消費電力の閾値との対応関係を示す第2の情報を保持する手段とを更に具備し、
前記制御手段は、前記第1及び第2の情報を用いることにより、音曲再生を制限すべきオーディオフォーマットを決定することを特徴とする請求項1記載の再生装置。 - 前記第2の情報においては、閾値が異なる複数の対応関係が示されていることを特徴とする請求項2記載の再生装置。
- 前記制御手段は、音曲再生を制限するオーディオフォーマットに関する情報を表示もしくは音声により通知する手段を有することを特徴とする請求項1記載の再生装置。
- 前記制御手段は、再生を制限する音曲に関する情報を表示もしくは音声により通知する手段を有することを特徴とする請求項1記載の再生装置。
- 複数のオーディオフォーマットの音曲を再生可能な再生装置に適用される省電力方法において、
バッテリの電圧レベルを検知し、
検知された前記電圧レベルが閾値を下回っている場合に、前記複数のオーディオフォーマットのうち、所定値を超える消費電力を要するオーディオフォーマットによる音曲再生を制限することを特徴とする省電力方法。
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