JP3568867B2 - 排気口フィルタ及びその利用方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、排気口に使い捨て方式で取付て油煙成分を除去するとともに、使用後に肥料成分として利用できる排気口フィルタ(又は排気口フィルタ装置)及びその利用方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
換気扇を備えた換気口、レンジフードなどの排気口には、油煙成分や塵芥を捕集するため種々のフィルタが使用されている。このようなフィルタは、所定期間使用すると、油煙などで汚染され、新たなフィルタと交換されるとともに、油煙などで汚染されたフィルタは、ゴミとして焼却し廃棄されている。
【0003】
実公平6−25781号公報には、換気口への取付が容易な換気扇カバーとして、フィルタと、このフィルタの周縁部を収縮させるための紐状体とを備えた換気扇カバーが開示されている。この文献には、前記フィルタとして、ポリビニルアルコールマトリックス中にポリ塩化ビニルがフィブリル状に存在する難燃性繊維と、補強繊維(例えば、ポリエステル繊維)とで形成された難燃性不織布が記載されている。
【0004】
しかし、このようなフィルタを焼却処理すると、塩素などの腐食性成分が生成して焼却炉を早期に損傷させるだけでなく、有害なハロゲン化合物(例えば、ダイオキシンなど)などが発生し、環境を汚染又は破壊する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明の目的は、環境汚染又は破壊の虞の少ない排気口フィルタおよびその利用方法を提供することにある。
【0006】
本発明の他の目的は、肥料成分として有効に二次利用できる排気口フィルタおよびその利用方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、前記課題を達成するため鋭意検討した結果、塩素を実質的に含まない難燃性繊維でフィルタを形成すると、環境汚染の虞がなく、しかもフィルタに付着した油煙成分を油粕様肥料として二次利用できること、非塩素系難燃剤に属するリン系難燃剤及び/又は窒素系難燃剤を用いると、リン成分及び/又は窒素成分を肥料成分として二次利用できること、繊維が、天然繊維、再生繊維、生分解性繊維である場合には、さらに環境汚染の虞がなく分解成分を肥料又は土壌成分として利用できることを見いだし、本発明を完成した。
【0008】
すなわち、本発明の排気口フィルタは、リン系難燃剤、窒素系難燃剤、シリコーン系難燃剤、ホウ素化合物、金属酸化物、金属水酸化物から選択された少なくとも一種の非塩素系難燃剤で難燃化された難燃性繊維で構成されており、この難燃性繊維は、塩素を実質的に含まない。この排気口フィルタは、油煙成分で汚染された排気口フィルタを土壌に埋設することにより、油煙成分を肥料成分として利用可能である。リン系難燃剤および窒素系難燃剤から選択された少なくとも一種で難燃化され、塩素を実質的に含まない難燃性繊維で構成されている排気口フィルタでは、油煙成分で汚染された排気口フィルタを土壌に埋設することにより、油煙成分及び難燃化剤を肥料成分として利用することができる。前記繊維は、天然繊維および再生繊維から選択された少なくとも一種の非合成繊維であってもよく、生分解性繊維であってもよい。生分解性繊維は、前記天然繊維及び/又は再生繊維であってもよく、合成繊維であってもよい。排気口フィルタの構造は特に制限されず、フィルタの周縁部は収縮可能であってもよい。このような排気口フィルタは、使用に伴って油煙成分などが付着して汚染するが、油煙成分で汚染された排気口フィルタを土壌に埋設することにより、油煙成分を肥料成分(油粕様肥料など)として利用することができる。また、難燃剤として、リン系難燃剤及び/又は窒素系難燃剤を用いる場合には、排気口フィルタを土壌に埋設することにより、前記難燃剤を肥料成分として利用することもできる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下に、必要により添付図面を参照しつつ本発明を詳細に説明する。図1は本発明の排気口フィルタを備えた排気口フィルタ装置の一例を示す部分切欠概略図であり、図2は図1の排気口フィルタの仮止め具を示す概略断面図である。
【0010】
この例において、レンジフード(排気ユニット)1の金属製フロント部2には、排気口3が形成されており、この排気口には、ビスなどの取付手段4により、少なくとも1つのメッシュ状通気部材(金属製メッシュ体など)5が着脱可能に取り付けられている。
【0011】
排気口フィルタ装置6は、メッシュ状通気部材5よりもサイズが大きく、前記排気口3を覆うためのシート状フィルタ7と、汚染したフィルタを交換可能とするため、レンジフード1のフロント部2に対して前記フィルタ7を着脱可能に仮止めするための仮止め具8とで構成されている。この例では、仮止め具8により、フィルタ7の周縁部を仮止めしている。
【0012】
前記シート状フィルタ7は、非塩素系難燃剤(リン系難燃剤及び窒素系難燃剤)で難燃化された難燃性を有する生分解性繊維の不織布で構成されており、前記繊維は塩素を実質的に含まない。
【0013】
前記仮止め具8は、レンジフード1の金属製フロント部(排気口の外周縁部など)2に対して磁気的に吸着可能な磁石9と、この磁石を保持又は収容するケース10と、このケースから延出し、かつ前記磁石9の磁気的吸着によりフィルタ7の周縁部をフロント部2との間で挟持可能な延出部11とで構成されており、この延出部には、フィルタの脱落を防止するため、歯形部11aが形成されている。
【0014】
このような排気口フィルタ7及び排気口フィルタ装置6では、フィルタ7が難燃化されているため、火炎などが近づいてもフィルタ7が燃焼するのを有効に抑制できる。また、使用に伴って油煙成分が付着しても、埋設などにより土壌と接触させることにより油煙成分を肥料成分(油粕様成分)として利用できる。さらに、リン系難燃剤及び窒素系難燃剤で難燃化されているので、フィルタ7を廃棄すると、前記難燃剤を肥料成分(リン肥料成分、窒素肥料成分)として二次的に利用できる。さらには、繊維が生分解性繊維であるため、使用後に廃棄したとしても、環境を汚染する虞が少ない。
【0015】
図3は本発明の排気口フィルタの一例を示す概略斜視図であり、図4は図3に示す排気口フィルタを備えた排気口フィルタ装置の一例を示す分解斜視図である。
【0016】
図3に示されるように、排気口フィルタ(又は吸気口フィルタ)27は、不織布で形成されたフィルタ本体27aと、このフィルタ本体27aの周縁部に全周に亘り形成された環状挿通孔27b内に収容され、フィルタ本体27の周縁部を収縮可能な環状の伸縮性紐体28(ゴム紐など)とで構成されている。この紐体28は、フィルタ本体27aを仮止めするための仮止め手段を構成する。
【0017】
このような排気口フィルタ27を排気ユニット(換気扇など)21の排気口23に取り付けるため、排気口フィルタ装置26は、前記排気口フィルタ27と、前記排気口フィルタ27を支持するためのフレーム29と、このフレームを排気ユニットに取り付けるための取付手段30とを備えている。
【0018】
前記フレーム29は、実用新案登録公報第2542998号明細書に記載されているように、排気ユニット21に装着可能な枠状ベースフレーム29aと、縦横方向に架設され、かつフレーム29の前面に位置するフロントフレーム29cと、前記ベースフレーム29aとフロントフレーム29cとの間に介在してフレーム29の側部に位置するサイドフレーム29bとで構成されている。また、前記取付手段30は、排気ユニット21の前面に貼着又は磁気的に吸着可能な取付ユニット30aと、この取付ユニットに取り付けられたスプリング30bと、このスプリングに取り付けられ、かつ前記フロントフレーム29cに係止可能なフック部30cとで構成されている。
【0019】
そのため、排気ユニット21の前面に取付手段30を取付け、フレーム29のベースフレーム29aを排気ユニット21に装着し、取付手段30のフック部30cをフロントフレーム29cに係止することにより、スプリング30bによりフロントフレーム29cを排気ユニット21側へ引き寄せ、排気ユニット21にフレーム29を取り付けることができる。また、排気口フィルタ27の伸縮性紐体28を伸長させて、排気ユニット21に取り付けたフレーム29及び排気ユニット21の側部をカバーし、排気ユニット21と、排気ユニット21が取り付けられた壁部との間の隙間に伸縮性紐体28を係止して開放することにより排気口フィルタ27を取り付けることができる。なお、伸縮性紐体28は、ベースフレーム29aの端部に係止させてもよい。
【0020】
そして、排気口フィルタ1(又はフィルタ装置7)のフィルタ本体2は、前記と同様に、非塩素系難燃剤(リン系難燃剤及び窒素系難燃剤)で難燃化された生分解性繊維で構成されており、この繊維は塩素を実質的に含まない。
【0021】
このような排気口フィルタ及び排気口フィルタ装置でもフィルタ本体が燃焼するのを有効に抑制でき、埋設などにより土壌と接触させることにより油煙成分を肥料成分(油粕様成分)として利用できる。さらに、フィルタ本体の廃棄により、前記難燃剤を肥料成分(リン肥料成分、窒素肥料成分)として二次的に利用できるとともに、繊維が生分解性繊維であるため、廃棄したとしても、環境を汚染する虞が少ない。
【0022】
なお、繊維としては、非塩素系合成繊維(ポリエステル繊維、ナイロン繊維、アクリル繊維、ポリウレタン繊維、ポリビニルアルコール繊維、ポリプロピレン繊維、ポリエチレン繊維など)を用いてもよいが、環境汚染などの観点から、天然繊維、再生繊維などの非合成繊維を用いるのが好ましい。
【0023】
天然繊維としては、例えば、植物繊維(綿、麻)、動物繊維(羊毛、モヘア、カシミア、絹など)などが例示できる。再生繊維としては、例えば、レーヨン類(レーヨン、銅アンモニアレーヨンなど)、セルロースエステル繊維(アセテート繊維など)をケン化処理したケン化繊維、タンパク質繊維、アルギン酸繊維などが例示できる。
【0024】
これらの繊維は単独で又は二種以上組み合わせて使用できる。
【0025】
また、環境汚染の点から、繊維は生分解性繊維であるのが好ましい。この生分解性繊維は、非塩素系である限り合成繊維であってもよい。このような生分解性繊維としては、前記天然繊維、再生繊維の他、生分解性合成繊維も含まれる。生分解性合成繊維としては、例えば、半合成繊維(セルロースアセテートなどのセルロースエステル類など)、脂肪族ポリエステル繊維、ポリアミノ酸繊維(ポリグルタミン酸など)、前記ポリエーテル単位(ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリオキシテトラメチレングリコールなどの生分解性ポリエーテル単位)又はポリエステル単位(前記生分解性脂肪族ポリエステル単位)を有するポリウレタン繊維、ポリビニルアルコール系繊維、天然タンパク質(カゼインなど)にビニル単量体(少なくともアクリロニトリルを含むビニル単量体)がグラフト重合したタンパク質−アクリロニトリル系共重合体の繊維などが例示できる。生分解性ポリエステルは、脂肪族ジカルボン酸と脂肪族ジオールとのエステル化反応、オキシカルボン酸及び/又はラクトンの単独又は共重合、脂肪族ジカルボン酸と、脂肪族ジオールと、オキシカルボン酸及び/又はラクトンとの共重合により得ることができ、脂肪族ジカルボン酸としては、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸などの脂肪族飽和C2−8ジカルボン酸、マレイン酸、フマル酸などの脂肪族不飽和C4−8ジカルボン酸が例示でき、脂肪族ジオールとしては、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブタンジオール、ヘキサンジオールなどのC2−6アルキレングリコール、ポリオキシエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリオキシテトラメチレングリコールなどのポリオキシC2−4アルキレングリコールが例示できる。オキシカルボン酸としては、グリコール酸、乳酸、リンゴ酸、ヒドロキシプロピオン酸、ヒドロキシ酪酸、ヒドロキシバレリアン酸などの脂肪族C2−6ヒドロキシカルボン酸が例示でき、ラクトンとしては、プロピオラクトン、ブチロラクトン、バレロラクトン、カプロラクトンなどのC3−10ラクトンが例示できる。これらのポリエステル形成成分はそれぞれ単独で又は二種以上組み合わせて使用できる。
【0026】
これらの生分解性繊維も単独で又は二種以上組み合わせて使用でき、生分解性繊維と天然繊維及び/又は再生繊維とを組み合わせて用いてもよい。
【0027】
これらの繊維は難燃剤により難燃化されている。難燃剤としては、非塩素系難燃剤を用いる限り特に制限されないが、通常、非ハロゲン系難燃剤(非臭素系難燃剤も含む)、例えば、リン系難燃剤(リン含有難燃剤)及び/又は窒素系難燃剤(窒素含有難燃剤)、シリコーン系難燃剤、ホウ素化合物(ホウ酸亜鉛など)、金属酸化物、金属水酸化物などが使用される。これらの非塩素系難燃剤も単独で又は二種以上組み合わせて使用できる。好ましい難燃剤はリン含有難燃剤及び窒素含有難燃剤である。
【0028】
リン系難燃剤(リン含有難燃剤)としては、無機リン化合物[赤リン、(ポリ)リン酸塩(リン酸アンモニウム、リン酸カリウム、リン酸カルシウム、ポリリン酸アンモニウム、ポリリン酸カルシウムなど)]、有機リン化合物[リン酸エステル(トリフェニルホスフェート、トリクレジルホスフェートなどのアリールホスフェート、トリブチルホスフェートなどのアルキルホスフェートなど)、縮合リン酸エステル(1,4−フェニレンビス(トリクレジルホスフェートなど)]、リン酸メラミンなどが例示できる。
【0029】
窒素系難燃剤(窒素含有難燃剤)としては、尿素又はその誘導体(ウレアホルムUF、イソブチリデン二尿素IB、クロトニリデン二尿素CDU、ウレアゼット、グリコールウリル(又はアセチレン尿素)、グアニル尿素(又はそのリン酸塩、硫酸鉛)、オキサミド、チオ尿素TU、ジシアンジアミド、尿素樹脂など)、グアナミン又はその誘導体、メラミン又はその誘導体(メラミン樹脂など)などが例示できる。
【0030】
なお、難燃剤は、混練などにより繊維を構成する重合体中に含有させてもよく、コーティングなどにより繊維表面に付着させてもよい。また、難燃化されていない繊維(天然繊維など)であっても、難燃化された繊維と組み合わせることにより、全体としてフィルタを難燃化してもよい。
【0031】
繊維は、種々の添加剤、例えば、可塑剤、安定剤(酸化防止剤、紫外線吸収剤など)、帯電防止剤、充填剤、着色剤などを含んでいてもよい。また、繊維は、自然界での分解を促進するため、光分解触媒(例えば、酸化チタンなど)を含有していてもよい。
【0032】
フィルタ本体の繊維の組織は特に制限されないが、通常、不織布やウェブのように、繊維が規則的又はランダムに絡み合った構造を有している。フィルタの密度は油煙成分などの捕集効率を損なわない限り特に制限されず、例えば、フィルタの目付は、10〜500g/m、好ましくは20〜300g/m、特に30〜200g/m程度であってもよい。
【0033】
なお、フィルタの構造は、排気ユニットの構造、排気口の形態、フィルタの取付又は仮止め手段の種類などに応じて選択でき、特に制限されない。例えば、前記のように、排気口フィルタは、シート状フィルタ本体単独で構成してもよい。レンジフードなどの排気ユニットでは、排気ユニットの排気口周縁の取付又は装着部位に、通気部材(例えば、フレーム部又は外周部と、このフレーム部又は外周部の内方に形成されたメッシュ体とで構成されたメッシュ状又は格子状プレートなど)を装着する場合がある。また、前記通気部材は、前記フレーム部又は外周部の貫通又は螺合孔を利用して、ネジ類の螺合などによりフロント部に着脱可能に取付又は装着可能な場合がある。このような場合、シート状フィルタは、前記メッシュ状支持体のフロント面及び側端面を覆って被包し、排気口に装着することにより取付又は仮止めしてもよい。また、装着することによりシート状フィルタ本体を前記排気ユニットの取付部位と通気部材との間に挟持させるとともにネジ類でフィルタ本体を貫通させて取付又は仮止めしてもよい。
【0034】
排気口フィルタ装置は、フィルタ本体と、排気口をカバーしてフィルタ本体を排気口ユニットに着脱可能又は交換可能に取り付けるための取付又は仮止め手段とで構成してもよい。フィルタ本体の取付には、種々の取付又は仮止め手段、例えば、前記取付又は仮止め機構(被包及び装着による装着部位での挟圧保持機構、ネジ類による貫通保持機構)の他、種々の機構、例えば、排気口ユニットとフィルタ本体との間に介在し、かつ排気口ユニットおよびフィルタ本体のうち少なくともいずれか一方に取り付けられた機構(例えば、両面粘着テープなどの粘着又は接着機構、磁石などの磁気的吸着機構、面ファスナーなどの機械的係合機構、フックなどの機械的掛止機構、吸盤機構など)、フィルタ本体上に位置しフィルタを挟圧保持する機構(例えば、点状、線状又は細条、フレーム状などの磁石部材による磁気的吸着機構、排気口ユニットに取付可能であり、かつフィルタの周縁部を機械的に挟圧保持させる部材を備えた機構)、その他の機構(前記フィルタ本体の周縁部の収縮機構、スプリングによる収縮力を利用してフィルタ本体で排気口をカバーする引き寄せ機構、フィルタ本体の周縁部を少なくとも部分的に挟み込んで保持する機構など)を利用してもよい。
【0035】
さらに、フィルタ装置は、前記のように、前記フィルタを支持又は保持するための通気可能な保持手段(例えば、前記フレーム、排気ユニットに対してフィルタ全体又はその周縁部を取付可能であり、かつ通気可能な取付部材(メッシュ状又は格子状プレートなど))と、この保持手段を排気ユニットに取り付けるための取付手段とを備えている。また、前記保持手段の保持機構及び取付手段の取付機構は特に制限されず、取付機構は前記取付又は仮止め手段で構成してもよい。例えば、保持手段及び取付手段は、実公平7−12824号公報に記載されたのと同様の構造を有していてもよい。すなわち、保持手段としてのフレームは、外枠を構成する外フレーム部と、この外フレーム部内を縦横方向に横切る架設フレーム部と、前記外フレーム部の対向する辺又は部位に取り付けられ、かつ外フレーム部から起立可能な起立部と、この起立部から延出するとともに、前記起立部に対して折り曲げ可能であり、かつ排気ユニットの前面又は側面に取付可能な取付部(取付手段)とで構成してもよい。前記起立部は、外フレーム部からの起立により外フレームを支持し、外フレーム部と排気ユニットとの間に空間を形成し、前記取付部(取付手段)は、排気ユニットの前面又は側面に貼着又は磁気的に吸着可能であってもよい。
【0036】
また、排気口フィルタを構成するフィルタ本体は、排気ユニットやフレームに対応する立体形状に湾曲していてもよい。前記排気口フィルタは、周縁部が収縮可能なフィルタ(袋状フィルタなど)である必要はなく、前記伸縮性紐体に代えて非伸縮性紐体を用いてもよい。また、フィルタの開口周縁部に全周に亘り環状挿通孔を形成する必要はなく、フィルタの開口周縁部に形成した複数の挿通部に紐体を挿通可能に取り付けてもよい。この挿通部はフィルタの周縁部に取り付けたリングで形成してもよく、フィルタの周縁部に所定長さで形成したリング状部(筒部など)であってもよい。
【0037】
前記フィルタ本体の周縁部を収縮させるための紐体は、前記フィルタ本体と同様に、リン系難燃剤及び/窒素系難燃剤で難燃化し、肥料成分としての利用性を高めてもよい。さらに、紐体を生分解性樹脂(前記生分解性繊維に対応する重合体)で形成すると、環境に対する負荷を低減できる。
【0038】
なお、排気口フィルタ装置において、前記フィルタを支持又は保持するための通気可能な保持手段(フレームなど)として難燃性部材を用いたり、可燃性保持手段を難燃化すると、さらに難燃性を改善できる。また、保持手段を難燃化する場合、前記と同様に、リン系難燃剤及び/窒素系難燃剤で難燃化すると、廃棄しても肥料成分として二次的に利用できる。さらに、保持手段を生分解性樹脂(前記生分解性繊維に対応する樹脂)で形成すると、環境に対する負荷を低減できる。
【0039】
前記フィルタは、換気に伴って油煙成分などを有効に捕集できる。そこで、本発明の方法では、油煙成分を有効に利用するため、埋設などにより、油煙成分で汚染された前記排気口フィルタを土壌と接触させ、油煙成分を肥料成分(油粕様肥料など)として利用する。また、繊維を難燃化する難燃剤が、リン系難燃剤、窒素含有難燃剤から選択された少なくとも一種である場合、埋設などにより、油煙で汚染された排気口フィルタを土壌と接触させることにより、前記難燃剤を肥料成分として利用できる。さらに、繊維が生分解性繊維である場合には、土壌や水中(海水を含む)に廃棄しても、微生物の作用、太陽光線のエネルギーなどにより自然界で繊維が分解するので、環境に対する負荷を軽減でき、繊維をも肥料成分又は土壌成分として利用でき、環境汚染の虞もない。
【0040】
本発明は、種々の排気口又は吸気口に適用でき、特に台所又は調理場の排気ユニット(換気扇ユニット、レンジフードなど)に有効に適用できる。
【0041】
【発明の効果】
本発明では、非塩素系難燃剤で難燃化され、かつ実質的に塩素を含まない繊維を用いるので、使用済みのフィルタを廃棄しても環境汚染又は破壊の虞が少ない。また、廃棄に伴って油煙成分を肥料成分として二次利用できるとともに、難燃剤としてリン系難燃剤及び/又は窒素系難燃剤を用いる場合には、リン成分及び/又は窒素成分を肥料成分として二次利用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の排気口フィルタを備えた排気口フィルタ装置の一例を示す部分切欠概略図である。
【図2】図2は図1の排気口フィルタの仮止め具を示す概略断面図である。
【図3】図3は本発明の排気口フィルタの一例を示す概略斜視図である。
【図4】図4は図3に示す排気口フィルタを備えた排気口フィルタ装置の一例を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
1,21…排気ユニット(レンジフード,換気扇)
2…フロント部
3,23…排気口
4…取付手段
5…メッシュ状通気部材
6,26…排気口フィルタ装置
7,27…排気口フィルタ
8…仮止め具
9…磁石
27a…フィルタ本体
27b…環状挿通孔
28…伸縮性紐体
29…フレーム
30…取付手段

Claims (2)

  1. リン系難燃剤、窒素系難燃剤、シリコーン系難燃剤、ホウ素化合物、金属酸化物、金属水酸化物から選択された少なくとも一種の非塩素系難燃剤で難燃化され、塩素を実質的に含まない難燃性繊維で構成されている排気口フィルタであって、油煙成分で汚染された排気口フィルタを土壌に埋設し、油煙成分を肥料成分として利用する方法。
  2. 繊維が、リン系難燃剤および窒素系難燃剤から選択された少なくとも一種で難燃化され、塩素を実質的に含まない難燃性繊維で構成されている排気口フィルタであって、かつ油煙で汚染された排気口フィルタを土壌に埋設し、前記難燃剤を肥料成分として利用する請求項記載の方法。
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