JP3568810B2

JP3568810B2 - Wiper arm connection structure

Info

Publication number: JP3568810B2
Application number: JP01311299A
Authority: JP
Inventors: 博光井辺; 直規赤堀
Original assignee: Asmo Co Ltd
Current assignee: Asmo Co Ltd
Priority date: 1999-01-21
Filing date: 1999-01-21
Publication date: 2004-09-22
Anticipated expiration: 2019-01-21
Also published as: JP2000211482A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、アームヘッドとアーム本体の何れか一方に設けられた連結ピンが他方に設けられた連結孔に入り込むことによりアームヘッドにアーム本体が回動自在に連結されるワイパアームの連結構造に関する。
【０００２】
なお、本明細書においては、ワイパアームのアームピース及びリテーナを「アーム本体」という。
【０００３】
【従来の技術】
車両用ワイパにおいては、例えば、アーム本体に円柱状の連結ピンを形成し、アームヘッドに連結孔を形成しているものがある。このアームヘッドの連結孔は開口しており、この開口の開口幅は連結ピンの肉厚より大きくされている。これにより、この開口を介して連結ピンが連結孔に入り込むことでアームヘッドにアーム本体を回動自在に連結している。
【０００４】
このような車両用ワイパが作動する状態においては、アーム本体が反払拭方向への負荷を受けるため、アーム本体がアームヘッドに対して傾く。このような場合には、アーム本体が受けた負荷を、アームヘッドがアーム本体に当接することで受け止めてアームヘッドがアーム本体を支持している。また、アームヘッドの連結孔は開口しており、この開口の開口幅は連結ピンの肉厚より大きくされているため、アーム本体が受けた負荷を連結ピンが連結孔に当接することでは受け止めることができない。
【０００５】
ここで、このようにアーム本体が受けた負荷をアームヘッドがアーム本体に当接することで受け止めると、アームヘッドやアーム本体の構造によりアーム本体またはアームヘッドの一定の部分に負荷が集中し、さらに、アーム本体が受けた負荷を連結ピンが連結孔に当接することでは受け止めることができないため、アームヘッドやアーム本体が破損し易くなる。これを防止するため、通常、アームヘッド及びアーム本体（連結ピン、連結孔含む。以下、本明細書で同じ）は金属製とされ、アームヘッドやアーム本体の強度を一定のレベルに確保している。
【０００６】
しかしながら、アームヘッド及びアーム本体が金属製であると、重量が大きくなり車両用ワイパを作動するエネルギー効率が低下する。また、腐食し易いため耐久性が低く、さらに、ワイパアームの製造工程が多くなるためコストが高くなる。またさらに、車両用ワイパが作動する際には、金属同士が摺接するため摺接音が大きくなる。
【０００７】
また、アームヘッド及びアーム本体を樹脂製にすると材料強度が小さくなるため、これらの強度を確保するためにはこれらを大型化しなければならない。このため、車両に搭載することが不便となり、しかも、車両用ワイパが作動する際に視界が狭くなってしまう。このようなことから、アームヘッド及びアーム本体を樹脂製にできないでいた。
【０００８】
さらに、連結孔は開口しており、この開口の開口幅は連結ピンの肉厚より大きくされているため、アームヘッドにアーム本体を連結した状態において、連結ピンが開口を介して連結孔から抜け出る恐れがあり、ジョイント性に問題がある。
【０００９】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記事実を考慮し、車両用ワイパの作動状態においてアーム本体が受ける負荷を分散してアームヘッド及びアーム本体の損傷を防止できるワイパアームの連結構造を得ることが目的である。
【００１０】
【課題を解決するための手段】
請求項１に記載の発明は、樹脂製とされたアームヘッドとアーム本体を有し、前記アームヘッドとアーム本体の何れか一方に設けられた連結ピンが他方に設けられた連結孔に前記連結孔周縁の一部を切欠いて形成された開口を介して入り込むことにより前記アームヘッドに前記アーム本体が回動自在に連結されると共に、前記アーム本体が反払拭方向へ負荷を受けた際に前記アーム本体が前記アームヘッドに対して傾き、前記負荷を、前記アームヘッドの先端部が前記アーム本体に当接すると共に前記アーム本体の末端部が前記アームヘッドに当接することで受け止めて前記アームヘッドが前記アーム本体を支持するワイパアームの連結構造において、前記連結ピンと前記連結孔のクリアランス量をＳとし、前記連結孔の長さをＭとし、前記アーム本体と前記アームヘッドとのクリアランス量をＴとし、前記アームヘッドと前記アーム本体の２箇所の当接部間の前記アーム本体軸方向に沿った距離をＬとするとき、Ｓ／Ｍ＝Ｔ／Ｌに設定することで、前記アーム本体が反払拭方向へ前記負荷を受けた状態において、前記連結ピンの前記連結孔に対する傾斜角度が、前記アーム本体の前記アームヘッドに対する傾斜角度と略同一となり、前記アーム本体が反払拭方向へ受ける前記負荷を、さらに前記連結ピンが前記連結孔の両端部にも当接することで受け止めて前記アームヘッドが前記アーム本体を支持する、ことを特徴としている。
【００１１】
請求項１に記載の発明によれば、車両用ワイパの作動状態においては、アーム本体が反払拭方向へ負荷を受けるため、アーム本体がアームヘッドに対して傾く。このような場合には、アーム本体が受けた負荷を、アームヘッドの先端部がアーム本体に当接すると共にアーム本体の末端部がアームヘッドに当接することで受け止めてアームヘッドがアーム本体を支持する。
【００１２】
ここで、Ｓ／Ｍ＝Ｔ／Ｌに設定したため、２Ｓ／Ｍ＝２Ｔ／Ｌとなる。すなわち、アーム本体が反払拭方向のへ負荷を受けた状態において、連結ピンの連結孔に対する傾斜角度が、アーム本体のアームヘッドに対する傾斜角度と略同一となる。このため、アームヘッドの先端部がアーム本体に当接すると共にアーム本体の末端部がアームヘッドに当接する状態においては、常に、連結ピンが連結孔の両端部に当接することになる。
【００１３】
これにより、アーム本体が受けた負荷を、アームヘッドの先端部がアーム本体に当接すると共にアーム本体の末端部がアームヘッドに当接するのみならず、さらに、連結ピンが連結孔の両端部に当接することで受け止めてアームヘッドがアーム本体を支持する。したがって、アーム本体が受けた負荷が、アームヘッドとアーム本体の２箇所の当接部に分散され、しかも、連結孔の両端部にも分散されることになる。このため、従来のように一定の部位にアーム本体が受けた負荷が集中することがなく、アームヘッド及びアーム本体の損傷を防止できる。
【００１４】
しかも、アームヘッドの先端部がアーム本体に当接すると共にアーム本体の末端部がアームヘッドに当接するのと略同時に、連結ピンが連結孔の両端部に当接することになる。したがって、アーム本体が受けた負荷を４つの部位（アームヘッドとアーム本体の２箇所の当接部及び連結孔の両端部）に略同時に分散でき、アームヘッド及びアーム本体の損傷を効果的に防止できる。
【００１５】
また、アーム本体が受けた負荷が分散されるため、アームヘッド及びアーム本体を樹脂製としても、アームヘッド及びアーム本体を大型化する必要がなくなる。このため、車両に搭載することの不便性を解消でき、しかも、車両用ワイパが作動する際に視界が狭くなるという問題を解消できる。
【００１６】
請求項２に記載の発明は、請求項１に記載のワイパアームの連結構造において、Ｍ＝Ｌに設定したことを特徴としている。
【００１７】
請求項２に記載の発明によれば、Ｍ＝Ｌに設定したため、請求項１の式から、Ｓ＝Ｔとなる。すなわち、連結ピンと連結孔のクリアランス量がアーム本体とアームヘッドとのクリアランス量に等しくなり、このため、アームヘッドとアーム本体の２箇所の当接部が受ける負荷と連結ピンが連結孔の両端部で受ける負荷が全て等しくなる。したがって、アーム本体が受けた負荷を４つの部位（アームヘッドとアーム本体の２箇所の当接部及び連結孔の両端部）に略同時かつ等分に分散でき、アームヘッド及びアーム本体の損傷を、さらに効果的に防止できる。
【００２０】
請求項３に記載の発明は、請求項１または請求項２に記載のワイパアームの連結構造において、前記連結ピンの断面を、反払拭方向及び前記アーム本体軸方向に垂直なアーム加圧方向を長軸とする略楕円形とし、前記連結孔の開口を前記アーム加圧方向に対し略直角方向へ沿わせると共にその開口幅を前記連結ピンの楕円短軸寸法より大きく楕円長軸寸法より小さくした、ことを特徴としている。
【００２１】
請求項３に記載の発明によれば、連結ピンの断面を、アーム加圧方向を長軸とする略楕円形とし、連結孔の開口をアーム加圧方向に対し略直角方向へ沿わせると共にその開口幅を連結ピンの楕円長軸寸法より小さくしたため、通常の連結状態においては、連結ピンの楕円長軸方向が連結孔の開口に対向し、連結孔から開口を介して連結ピンが抜け出ることが防止される。このため、アームヘッドとアーム本体のジョイント性を向上させることができる。
【００２２】
また、連結孔の開口幅は連結ピンの楕円短軸寸法より大きいため、連結ピンの楕円短軸方向が連結孔の開口に対向するまでアーム本体をアームヘッドに対し回動させることにより、連結孔に対し開口を介して連結ピンを着脱することができる。このため、アームヘッドに対するアーム本体の着脱を容易にすることができる。
【００２３】
請求項４に記載の発明は、請求項３記載のワイパアームの連結構造において、前記連結孔を円形とし、前記連結孔の内径を前記連結ピンの楕円長軸寸法と略同一としたことを特徴としている。
【００２４】
請求項４に記載の発明によれば、連結孔を円形とし、連結孔の内径を連結ピンの楕円長軸寸法と略同一としたため、アーム本体のアームヘッドに対するアーム本体軸方向への移動が阻止されることになる。このため、アームヘッドとアーム本体のジョイント性をさらに向上させることができる。
【００２７】
【発明の実施の形態】
図１及び図２には、本発明のワイパアームの連結構造が適用された実施の形態に係る車両用ワイパ１０の主要部が横断面図にて示されており、また、図３には、車両用ワイパ１０の主要部が縦断面図にて示されている。さらに、図４には、車両用ワイパ１０の主要部が斜視図にて示されている。
【００２８】
本実施の形態に係る車両用ワイパ１０のワイパアーム１２は、アームピース１４を備えており、アームピース１４の先端で図示しないワイパブレードを回動自在に支持している。また、このアームピース１４の末端はリテーナ１６に固着されている（以下、アームピース１４及びリテーナ１６を「アーム本体１８」という）。
【００２９】
アーム本体１８の末端部の上壁は形成されておらず、また、アーム本体１８の末端部近傍の側壁間には連結ピン２０が形成されている。この連結ピン２０の断面は、アーム本体１８軸直角方向を長軸とする略楕円形とされている。また、この連結ピン２０の付根は双曲線形状とされており、連結ピン２０の付根に応力が集中することを回避できるようにされている。ここで、アーム本体１８（連結ピン２０含む）は、樹脂製とされている。
【００３０】
ワイパアーム１２はアームヘッド２２を備えており、アームヘッド２２の先端部には円形の連結孔２４が形成されている。この連結孔２４にアーム本体１８の連結ピン２０が嵌合することにより、アームヘッド２２にアーム本体１８が回動自在に連結されている。また、連結孔２４の内径は、連結ピン２０の楕円長軸寸法（図３のＮ）と略同一とされており、これにより、アーム本体１８のアームヘッド２２に対するアーム本体１８軸方向への移動が阻止されるようにされている。ここで、アームヘッド２２（連結孔２４含む）は、樹脂製とされている。
【００３１】
アームヘッド２２とアーム本体１８との間には、フック２６を介して引張コイルスプリング２８が設けられており、引張コイルスプリング２８の付勢力によりアーム本体１８にアーム圧が付与されている。ここで、アーム本体１８軸直角方向はアーム加圧方向に対して平行になる。また、上述のようにアーム本体１８の末端部の上壁は形成されていないため、アーム本体１８はアームヘッド２２に対し回動できるようにされている。
【００３２】
図３に示すように、アームヘッド２２の連結孔２４は周縁一部を切欠いて部分的にアーム加圧方向に対し略直角方向へ沿って開口３０させると共に、その開口幅はアーム本体１８の連結ピン２０の楕円短軸寸法（図３のＫ）より大きく楕円長軸寸法（図３のＮ）より小さくされている。
【００３３】
ここで、上述のように、連結ピン２０の断面はアーム本体１８軸直角方向（アーム加圧方向）を長軸とする略楕円形とされ、かつ、アームヘッド２２の連結孔２４は周縁一部を切欠いて部分的にアーム加圧方向に対し略直角方向へ沿って開口３０させると共にその開口幅は連結ピン２０の楕円長軸寸法（図３のＮ）より小さくされているため、通常の連結状態においては、連結ピン２０の楕円長軸方向が連結孔２４の開口３０に対向し、連結孔２４から開口３０を介して連結ピン２０が抜け出ることを防止できるようにされている。また、連結孔２４の開口幅は、連結ピン２０の楕円短軸寸法（図３のＫ）より大きいため、連結ピン２０の楕円短軸方向が連結孔２４の開口３０に対向するまでアーム本体１８をアームヘッド２２に対し回動させることにより、連結孔２４に対し開口３０を介して連結ピン２０を着脱することができるようにされている。
【００３４】
図１及び図４に示すように、アーム本体１８が車両用ワイパ１０の反払拭方向（例えば、図１及び図４の矢印Ｐ１の方向）へ負荷を受けた状態においては、この負荷をアームヘッド２２の先端部（図１のＢ１）がアーム本体１８に当接すると共にアーム本体１８の末端部（図１のＡ１）がアームヘッド２２に当接し、さらに、連結ピン２０が連結孔２４の両端部（図１のＣ１及びＤ１）に当接することで受け止めてアームヘッド２２がアーム本体１８を支持するようにされている。
【００３５】
また、アーム本体１８が図４の矢印Ｐ２の方向へ負荷を受けた状態においては、この負荷をアームヘッド２２の先端部（図１のＢ２）がアーム本体１８に当接すると共にアーム本体１８の末端部（図１のＡ２）がアームヘッド２２に当接し、さらに、連結ピン２０が連結孔２４の両端部（図１のＣ２及びＤ２）に当接することで受け止めてアームヘッド２２がアーム本体１８を支持するようにされている。
【００３６】
このため、アーム本体１８が受けた負荷が、アームヘッド２２とアーム本体１８の２箇所の当接部（図１のＡ１及びＢ１またはＡ２及びＢ２）に分散され、しかも、連結孔２４の両端部（図１のＣ１及びＤ１またはＣ２及びＤ２）にも分散されるようにされている。
【００３７】
さらに、アームヘッド２２とアーム本体１８の２箇所の当接部（図１のＡ１及びＢ１またはＡ２及びＢ２）間のアーム本体１８軸方向中央位置に連結ピン２０及び連結孔２４が配置されている。このため、アーム本体１８が受けた負荷は、アームヘッド２２とアーム本体１８の２箇所の当接部（図１のＡ１及びＢ１またはＡ２及びＢ２）には等分に分散されるようにされている。
【００３８】
また、連結ピン２０と連結孔２４のクリアランス量をＳ１（図２参照）とし、連結孔２４の長さをＭ１（図１参照）とし、また、アーム本体１８とアームヘッド２２とのクリアランス量をＴ１（図２参照）とし、アームヘッド２２とアーム本体１８の２箇所の当接部間のアーム本体１８軸方向に沿った距離をＬ１（図１参照）とすると、Ｓ１／Ｍ１＝Ｔ１／Ｌ１、したがって、２×Ｓ１／Ｍ１＝２×Ｔ１／Ｌ１となるように設定されている。
【００３９】
このため、アーム本体１８が負荷を受けた状態において、連結ピン２０の連結孔２４に対する傾斜角度（図１の角度α１）が、アーム本体１８のアームヘッド２２に対する傾斜角度（図１の角度β１）と略同一となる。すなわち、アームヘッド２２の先端部（例えば、図１のＢ１）がアーム本体１８に当接すると共にアーム本体１８の末端部（例えば、図１のＡ１）がアームヘッド２２に当接する状態においては、常に、連結ピン２０が連結孔２４の両端部（例えば、図１のＣ１及びＤ１）に当接するようにされている。換言すれば、アームヘッド２２の先端部（例えば、図１のＢ１）がアーム本体１８に当接すると共にアーム本体１８の末端部（例えば、図１のＡ１）がアームヘッド２２に当接するのと略同時に、連結ピン２０が連結孔２４の両端部（例えば、図１のＣ１及びＤ１）に当接するようにされている。
【００４０】
また、アームヘッド２２は末端部において図示しないワイパ軸に固定されている。
【００４１】
次に、本実施の形態の作用を説明する。
【００４２】
以上の構成の車両用ワイパ１０において、アームヘッド２２に対してアーム本体１８を着脱する際には、図３に示すように、アームヘッド２２の連結孔２４は周縁一部を切欠いて部分的に開口３０させると共に、連結孔２４の開口幅は、連結ピン２０の楕円短軸寸法（図３のＫ）より大きいため、連結ピン２０の楕円短軸方向が連結孔２４の開口３０に対向するまでアーム本体１８をアームヘッド２２に対し回動させることにより、連結孔２４に対し開口３０を介して連結ピン２０を着脱することができる。このため、アームヘッド２２に対するアーム本体１８の着脱を容易にすることができる。
【００４３】
通常の連結状態においては、図３に示すように、連結ピン２０の断面はアーム本体１８軸直角方向（アーム加圧方向）を長軸とする略楕円形とされ、かつ、アームヘッド２２の連結孔２４は部分的にアーム加圧方向に対し略直角方向へ沿って開口３０すると共にその開口幅は連結ピン２０の楕円長軸寸法（図３のＮ）より小さくされているため、この状態において、連結ピン２０の楕円長軸方向が連結孔２４の開口３０に対向し、連結孔２４から開口３０を介して連結ピン２０が抜け出ることが防止される。さらに、連結孔２４の内径は、連結ピン２０の楕円長軸寸法（図３のＮ）と略同一とされており、これにより、アーム本体１８のアームヘッド２２に対するアーム本体１８軸方向への移動が阻止される。このため、アームヘッド２２とアーム本体１８のジョイント性を向上させることができる。
【００４４】
車両用ワイパ１０の作動状態においては、図１及び図４に示すように、車両用ワイパ１０の反払拭方向（図４の矢印Ｐ１または矢印Ｐ２）にアーム本体１８が負荷を受けるため、アーム本体１８がアームヘッド２２に対して傾く。
【００４５】
例えば、アーム本体１８が図１及び図４の矢印Ｐ１の方向へ負荷を受けた状態においては、アーム本体１８が受けた負荷を、アームヘッド２２の先端部（図１のＢ１）がアーム本体１８に当接すると共にアーム本体１８の末端部（図１のＡ１）がアームヘッド２２に当接し、さらに、連結ピン２０が連結孔２４の両端部（図１のＣ１及びＤ１）に当接することで受け止めてアームヘッド２２がアーム本体１８を支持する。
【００４６】
また、アーム本体１８が図４の矢印Ｐ２の方向へ負荷を受けた状態においては、アーム本体１８が受けた負荷を、アームヘッド２２の先端部（図１のＢ２）がアーム本体１８に当接すると共にアーム本体１８の末端部（図１のＡ２）がアームヘッド２２に当接し、さらに、連結ピン２０が連結孔２４の両端部（図１のＣ２及びＤ２）に当接することで受け止めてアームヘッド２２がアーム本体１８を支持する。
【００４７】
このため、アーム本体１８が受けた負荷が、アームヘッド２２とアーム本体１８の２箇所の当接部（図１のＡ１及びＢ１またはＡ２及びＢ２）に分散され、しかも、連結孔２４の両端部（図１のＣ１及びＤ１またはＣ２及びＤ２）にも分散される。なお、当然ながら、アーム本体１８が受けた負荷は連結孔２４の両端部には等分に分散される。
【００４８】
さらに、アームヘッド２２とアーム本体１８の２箇所の当接部（図１のＡ１及びＢ１またはＡ２及びＢ２）間のアーム本体１８軸方向中央位置に連結ピン２０及び連結孔２４が配置されているため、アーム本体１８が受けた負荷は、アームヘッド２２とアーム本体１８の２箇所の当接部（図１のＡ１及びＢ１またはＡ２及びＢ２）には等分に分散される。
【００４９】
また、連結ピン２０と連結孔２４のクリアランス量をＳ１（図２参照）とし、連結孔２４の長さをＭ１（図１参照）とし、また、アーム本体１８とアームヘッド２２とのクリアランス量をＴ１（図２参照）とし、アームヘッド２２とアーム本体１８の２箇所の当接部間のアーム本体１８軸方向に沿った距離をＬ１（図１参照）とすると、Ｓ１／Ｍ１＝Ｔ１／Ｌ１、したがって、２×Ｓ１／Ｍ１＝２×Ｔ１／Ｌ１となるように設定されている。
【００５０】
このため、アーム本体１８が負荷を受けた状態において、連結ピン２０の連結孔２４に対する傾斜角度（図１の角度α１）が、アーム本体１８のアームヘッド２２に対する傾斜角度（図１の角度β２）と略同一となる。すなわち、アームヘッド２２の先端部（例えば、図１のＢ１）がアーム本体１８に当接すると共にアーム本体１８の末端部（例えば、図１のＡ１）がアームヘッド２２に当接する状態においては、常に、連結ピン２０が連結孔２４の両端部（例えば、図１のＣ１及びＤ１）に当接する。換言すれば、アームヘッド２２の先端部（例えば、図１のＢ１）がアーム本体１８に当接すると共にアーム本体１８の末端部（例えば、図１のＡ１）がアームヘッド２２に当接するのと略同時に、連結ピン２０が連結孔２４の両端部（例えば、図１のＣ１及びＤ１）に当接する。したがって、アーム本体１８が受けた負荷が４つの部位（アームヘッド２２とアーム本体１８の２箇所の当接部及び連結孔２４の両端部）に略同時に分散される。
【００５１】
以上のように、アーム本体１８が受けた負荷が４つの部位（アームヘッド２２とアーム本体１８の２箇所の当接部及び連結孔２４の両端部）に略同時に分散され、しかも、アームヘッド２２とアーム本体１８の２箇所の当接部（図１のＡ１及びＢ１またはＡ２及びＢ２）には等分に分散されるため、従来のように一定の部位にアーム本体１８が受けた負荷が集中することがなく、アームヘッド２２及びアーム本体１８の損傷を効果的に防止できる。
【００５２】
また、連結ピン２０の付根を双曲線形状としたため、連結ピン２０の付根に応力が集中することを回避できる。このため、連結ピン２０の強度を向上させることができ、したがって、連結ピン２０の損傷を防止できる。
【００５３】
さらに、アームヘッド２２及びアーム本体１８を樹脂製としたため、重量を小さくでき車両用ワイパ１０を作動するエネルギー効率を向上させることができる。また、腐食することがないため耐久性を向上させることができ、さらに、ワイパアーム１２の製造工程を少なくすることができコストを低減することができる。またさらに、車両用ワイパ１０が作動する際の摺接音を小さくすることができる。
【００５４】
また、上述のようにアーム本体１８が受けた負荷が分散されるため、アームヘッド２２及びアーム本体１８を樹脂製としても、アームヘッド２２及びアーム本体１８を大型化する必要がなくなる。このため、車両に搭載することの不便性を解消でき、しかも、車両用ワイパ１０が作動する際に視界が狭くなるという問題を解消できる。
（変形例）
図５及び図６には、本実施の形態の変形例に係る車両用ワイパ５０の主要部が横断面図にて示されている。
【００５５】
本変形例では、上述の第１の実施の形態と同様に、連結ピン２０と連結孔２４のクリアランス量をＳ２（図６参照）とし、連結孔２４の長さをＭ２（図５参照）とし、また、アーム本体１８とアームヘッド２２とのクリアランス量をＴ２（図６参照）とし、アームヘッド２２とアーム本体１８の２箇所の当接部間のアーム本体１８軸方向に沿った距離をＬ２（図５参照）とすると、Ｓ２／Ｍ２＝Ｔ２／Ｌ２、したがって、２×Ｓ２／Ｍ２＝２×Ｔ２／Ｌ２となるように設定されている。
【００５６】
このため、アーム本体１８が負荷を受けた状態において、連結ピン２０の連結孔２４に対する傾斜角度（図５の角度α２）が、アーム本体１８のアームヘッド２２に対する傾斜角度（図５の角度β２）と略同一となる。すなわち、アームヘッド２２の先端部（例えば、図５のＢ１）がアーム本体１８に当接すると共にアーム本体１８の末端部（例えば、図５のＡ１）がアームヘッド２２に当接するのと略同時に、連結ピン２０が連結孔２４の両端部（例えば、図５のＣ１及びＤ１）に当接するようにされている。
【００５７】
また、本変形例では、上述の第１の実施の形態の条件の他に、Ｍ２＝Ｌ２という条件が付加されている。ここで、上述の式より、Ｓ２＝Ｔ２、すなわち、連結ピン２０と連結孔２４のクリアランス量がアーム本体１８とアームヘッド２２とのクリアランス量に等しくなり、このため、アームヘッド２２とアーム本体１８の２箇所の当接部（図５のＡ１及びＢ１またはＡ２及びＢ２）が受ける負荷と連結孔２４の両端部（図５のＣ１及びＤ１またはＣ２及びＤ２）が受ける負荷が全て等しくなる。
【００５８】
したがって、アーム本体１８が受けた負荷が４つの部位（アームヘッド２２とアーム本体１８の２箇所の当接部及び連結孔２４の両端部）に略同時かつ等分に分散されるため、アームヘッド２２及びアーム本体１８の損傷を、さらに効果的に防止できる。
【００５９】
なお、本実施の形態（変形例含む）では、アーム本体１８に連結ピン２０を形成し、アームヘッド２２に連結孔２４を形成したが、アームヘッド２２に連結ピンを形成し、アーム本体１８に連結孔を形成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明のワイパアームの連結構造が適用された実施の形態に係る車両用ワイパのワイパアームが負荷を受けた状態の横断面図である。
【図２】ワイパアームの主要部の横断面図（図４の２−２線断面図）である。
【図３】ワイパアームの主要部の縦断面図（図４の３−３線断面図）である。
【図４】ワイパアームの概略構成の斜視図である。
【図５】本実施の形態の変形例に係る車両用ワイパのワイパアームが負荷を受けた状態の横断面図である。
【図６】本実施の形態の変形例に係る車両用ワイパの主要部の横断面図である。
【符号の説明】
１０車両用ワイパ
１８アーム本体
２０連結ピン
２２アームヘッド
２４連結孔
３０連結孔の開口
５０車両用ワイパ[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a wiper arm connection structure in which a connection pin provided on one of an arm head and an arm body enters a connection hole provided on the other, so that the arm body is rotatably connected to the arm head.
[0002]
In this specification, the arm piece and the retainer of the wiper arm are referred to as “arm body”.
[0003]
[Prior art]
Some vehicle wipers have, for example, a columnar connecting pin formed in an arm body and a connecting hole formed in an arm head. The connecting hole of the arm head is open, and the width of the opening is larger than the thickness of the connecting pin. As a result, the connecting pin is inserted into the connecting hole through the opening, so that the arm main body is rotatably connected to the arm head.
[0004]
In a state where such a vehicle wiper operates, the arm body receives a load in the anti-wiping direction, so that the arm body is inclined with respect to the arm head. In such a case, the load received by the arm main body is received by the arm head contacting the arm main body, and the arm head supports the arm main body. Also, the connecting hole of the arm head is open, and the opening width of this opening is larger than the thickness of the connecting pin, so that the load received by the arm body can be received by the connecting pin abutting on the connecting hole. Can not.
[0005]
Here, when the load received by the arm main body is received by the arm head contacting the arm main body, the load is concentrated on a certain portion of the arm main body or the arm head due to the structure of the arm head and the arm main body, and further, Since the load received by the arm body cannot be received by the connection pin contacting the connection hole, the arm head and the arm body are easily damaged. In order to prevent this, the arm head and the arm body (including the connection pin and the connection hole; hereinafter the same in the present specification) are usually made of metal, and the strength of the arm head and the arm body is secured at a certain level. I have.
[0006]
However, when the arm head and the arm main body are made of metal, the weight increases and the energy efficiency for operating the vehicle wiper decreases. In addition, durability is low due to easy corrosion, and the cost increases because the number of manufacturing steps of the wiper arm increases. Furthermore, when the vehicle wiper operates, the sliding contact between the metals causes the sliding noise to increase.
[0007]
Further, when the arm head and the arm main body are made of resin, the material strength is reduced. Therefore, in order to secure these strengths, these must be enlarged. For this reason, mounting on a vehicle becomes inconvenient, and the field of view becomes narrow when the vehicle wiper operates. For this reason, the arm head and the arm main body cannot be made of resin.
[0008]
Furthermore, since the connecting hole is open and the opening width of the opening is larger than the thickness of the connecting pin, the connecting pin comes out of the connecting hole through the opening when the arm body is connected to the arm head. There is a fear that there is a problem with the jointability.
[0009]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention has been made in consideration of the above-described circumstances, and has as its object to obtain a connection structure of a wiper arm that can prevent damage to an arm head and an arm body by dispersing a load applied to the arm body in an operating state of the vehicle wiper.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
The invention according to claim 1 has an arm head and an arm body made of resin, and a connection pin provided on one of the arm head and the arm body is connected to a connection hole provided on the other. The arm main body is rotatably connected to the arm head by entering through an opening formed by cutting a part of the hole peripheral edge, and the arm main body receives a load in a direction opposite to the wiping direction. The arm body is tilted with respect to the arm head, and the load is received by the distal end of the arm head abutting on the arm body and the distal end of the arm body abutting on the arm head. In the connection structure of the wiper arm supporting the arm body,The clearance between the connection pin and the connection hole is S, the length of the connection hole is M, the clearance between the arm body and the arm head is T, and the clearance between the arm head and the arm body is two. When the distance between the contact portions in the axial direction of the arm body is L, by setting S / M = T / L, the connection is established when the arm body receives the load in the anti-wiping direction. The angle of inclination of the pin with respect to the connection hole is substantially the same as the angle of inclination of the arm body with respect to the arm head,The load received by the arm body in the anti-wiping direction is received by the connecting pin abutting on both ends of the connecting hole, and the arm head supports the arm body.
[0011]
According to the first aspect of the present invention, in the operating state of the vehicle wiper, the arm body receives a load in the anti-wiping direction, so that the arm body is inclined with respect to the arm head. In such a case, when the load received by the arm body is applied, the distal end of the arm head contacts the arm body and the distal end of the arm body contacts the arm head.The arm head supports the arm body.
[0012]
Here, since S / M = T / L, 2S / M = 2T / L. That is, when the arm body receives a load in the anti-wiping direction, the inclination angle of the connection pin with respect to the connection hole is substantially the same as the inclination angle of the arm body with respect to the arm head. Therefore, in a state where the tip of the arm head contacts the arm main body and the distal end of the arm main body contacts the arm head, the connection pin always contacts both ends of the connection hole.
[0013]
This not only allows the distal end of the arm head to contact the arm body and the distal end of the arm body to contact the arm head, but also allows the connecting pins to contact the ends of the connecting hole. The arm head supports the arm body by receiving it by contact. Therefore, the load received by the arm main body is distributed to two contact portions of the arm head and the arm main body, and also distributed to both ends of the connection hole. For this reason, the load received by the arm main body does not concentrate on a certain portion as in the related art, and damage to the arm head and the arm main body can be prevented.
[0014]
In addition, the connecting pin comes into contact with both ends of the connection hole at substantially the same time as the tip of the arm head comes into contact with the arm body and the end of the arm body comes into contact with the arm head. Therefore, the load received by the arm main body can be distributed almost simultaneously to four portions (two contact portions of the arm head and the arm main body and both ends of the connection hole), and the damage to the arm head and the arm main body is effectively prevented. it can.
[0015]
Further, since the load received by the arm body is dispersed, even if the arm head and the arm body are made of resin, it is not necessary to increase the size of the arm head and the arm body. For this reason, the inconvenience of mounting on a vehicle can be solved, and the problem that the field of view becomes narrow when the vehicle wiper operates can be solved.
[0016]
Claim2The invention described in claim1Is characterized in that M = L is set.
[0017]
Claim2According to the invention described in (1), since M = L is set,1From the equation, S = T. That is, the clearance between the connection pin and the connection hole is equal to the clearance between the arm body and the arm head. Therefore, the load applied to the two contact portions of the arm head and the arm body and the connection pin are moved at both ends of the connection hole. All the loads received by are equal. Therefore, the load received by the arm main body can be distributed almost simultaneously and equally to four portions (two contact portions of the arm head and the arm main body and both ends of the connection hole), and damage to the arm head and the arm main body can be prevented. , Can be more effectively prevented.
[0020]
Claim3The invention described in claim 1 is claim 1Or claim 2The cross-section of the connection pin has a substantially elliptical shape whose major axis is an anti-wiping direction and an arm pressing direction perpendicular to the arm body axis direction, and the opening of the connection hole is formed by the arm. It is characterized in that it extends along a direction substantially perpendicular to the pressing direction and has an opening width larger than the minor axis dimension of the ellipse of the connecting pin and smaller than the major axis dimension of the ellipse.
[0021]
Claim3According to the invention described in (1), the cross section of the connecting pin is substantially elliptical with the arm pressing direction as a long axis, and the opening of the connecting hole extends along a direction substantially perpendicular to the arm pressing direction and the opening width is reduced. Since the connecting pin is smaller than the elliptical major axis dimension, in a normal connecting state, the elliptical major axis direction of the connecting pin faces the opening of the connecting hole, and the connecting pin is prevented from coming out of the connecting hole via the opening. . For this reason, the joint property between the arm head and the arm main body can be improved.
[0022]
Further, since the opening width of the connection hole is larger than the elliptical short-axis dimension of the connection pin, the arm body is rotated with respect to the arm head until the elliptical short-axis direction of the connection pin faces the opening of the connection hole. The connecting pin can be attached and detached through the opening. For this reason, attachment and detachment of the arm body to and from the arm head can be facilitated.
[0023]
Claim4The invention described in claim3The connection structure of a wiper arm described above, wherein the connection hole is circular, and the inside diameter of the connection hole is substantially the same as the elliptical major axis dimension of the connection pin.
[0024]
Claim4According to the invention described in (1), since the connection hole is circular and the inside diameter of the connection hole is substantially the same as the elliptical long axis dimension of the connection pin, movement of the arm body in the arm body axial direction with respect to the arm head is prevented. become. For this reason, the joint property between the arm head and the arm main body can be further improved.
[0027]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
1 and 2 show, in a cross-sectional view, a main part of a vehicle wiper 10 according to an embodiment to which a wiper arm connection structure of the present invention is applied. FIG. A main part of the wiper 10 is shown in a longitudinal sectional view. FIG. 4 is a perspective view showing a main part of the vehicle wiper 10.
[0028]
The wiper arm 12 of the vehicle wiper 10 according to the present embodiment includes an arm piece 14, and a tip end of the arm piece 14 rotatably supports a wiper blade (not shown). The end of the arm piece 14 is fixed to a retainer 16 (hereinafter, the arm piece 14 and the retainer 16 are referred to as an "arm body 18").
[0029]
The upper wall of the distal end of the arm main body 18 is not formed, and a connecting pin 20 is formed between the side walls near the distal end of the arm main body 18. The cross section of the connecting pin 20 is substantially elliptical with the major axis in the direction perpendicular to the axis of the arm body 18. The root of the connecting pin 20 is formed in a hyperbolic shape so that concentration of stress on the root of the connecting pin 20 can be avoided. Here, the arm body 18 (including the connecting pin 20) is made of resin.
[0030]
The wiper arm 12 has an arm head 22, and a circular connection hole 24 is formed at the tip of the arm head 22. The arm main body 18 is rotatably connected to the arm head 22 by fitting the connection pin 20 of the arm main body 18 into the connection hole 24. Further, the inner diameter of the connection hole 24 is substantially the same as the major axis of the ellipse of the connection pin 20 (N in FIG. 3), so that the movement of the arm body 18 with respect to the arm head 22 in the axial direction of the arm body 18. Is to be blocked. Here, the arm head 22 (including the connection hole 24) is made of resin.
[0031]
A tension coil spring 28 is provided between the arm head 22 and the arm body 18 via a hook 26, and an arm pressure is applied to the arm body 18 by the urging force of the tension coil spring 28. Here, the direction perpendicular to the axis of the arm body 18 is parallel to the arm pressing direction. Further, since the upper wall of the distal end of the arm main body 18 is not formed as described above, the arm main body 18 is configured to be rotatable with respect to the arm head 22.
[0032]
As shown in FIG. 3, the connection hole 24 of the arm head 22 is partially cut off at its peripheral edge to partially open the opening 30 substantially in the direction perpendicular to the arm pressing direction. The pin 20 is larger than the elliptical minor axis dimension (K in FIG. 3) and smaller than the elliptical major axis dimension (N in FIG. 3).
[0033]
Here, as described above, the cross section of the connecting pin 20 has a substantially elliptical shape whose major axis is in a direction perpendicular to the axis of the arm main body 18 (arm pressing direction), and the connecting hole 24 of the arm head 22 has a part of a peripheral edge. The opening 30 is partially cut out in a direction substantially perpendicular to the arm pressing direction, and the opening width is smaller than the elliptical long axis dimension of the connecting pin 20 (N in FIG. 3). In the state, the elliptical long axis direction of the connection pin 20 faces the opening 30 of the connection hole 24, and the connection pin 20 can be prevented from coming out of the connection hole 24 via the opening 30. Further, since the opening width of the connection hole 24 is larger than the elliptical minor axis dimension of the coupling pin 20 (K in FIG. 3), the arm main body 18 extends until the elliptical minor axis direction of the coupling pin 20 faces the opening 30 of the coupling hole 24. By pivoting the connecting pin 20 with respect to the arm head 22, the connecting pin 20 can be attached to and detached from the connecting hole 24 via the opening 30.
[0034]
As shown in FIGS. 1 and 4, when the arm body 18 receives a load in the direction opposite to the wiping of the vehicle wiper 10 (for example, in the direction of arrow P1 in FIGS. 1 and 4), the load is applied to the arm head. The end (B1 in FIG. 1) of the arm 22 contacts the arm body 18 and the distal end (A1 in FIG. 1) of the arm body 18 contacts the arm head 22, and the connecting pin 20 is connected to both ends of the connecting hole 24. (C1 and D1 in FIG. 1) so that the arm head 22 supports the arm body 18 by receiving it.
[0035]
When the arm body 18 receives a load in the direction of arrow P2 in FIG. 4, the load is applied to the distal end portion (B2 in FIG. 1) of the arm head 22 and the distal end of the arm body 18 at the same time. 1 (A2 in FIG. 1) abuts against the arm head 22, and furthermore, the connecting pin 20 abuts on both ends (C2 and D2 in FIG. 1) of the connecting hole 24, thereby receiving the arm main body 18 and the arm main body 18. Being supported.
[0036]
Therefore, the load received by the arm main body 18 is distributed to two contact portions (A1 and B1 or A2 and B2 in FIG. 1) of the arm head 22 and the arm main body 18, and furthermore, both ends of the connection hole 24. (C1 and D1 or C2 and D2 in FIG. 1).
[0037]
Further, a connection pin 20 and a connection hole 24 are arranged at a central position in the axial direction of the arm body 18 between two contact portions (A1 and B1 or A2 and B2 in FIG. 1) of the arm head 22 and the arm body 18. . For this reason, the load received by the arm main body 18 is equally distributed to two contact portions (A1 and B1 or A2 and B2 in FIG. 1) of the arm head 22 and the arm main body 18. I have.
[0038]
The clearance between the connection pin 20 and the connection hole 24 is S1 (see FIG. 2), the length of the connection hole 24 is M1 (see FIG. 1), and the clearance between the arm body 18 and the arm head 22 is Assuming that T1 (see FIG. 2) and a distance along the axial direction of the arm body 18 between two contact portions of the arm head 22 and the arm body 18 is L1 (see FIG. 1), S1 / M1 = T1 / L1. Therefore, it is set so that 2 × S1 / M1 = 2 × T1 / L1.
[0039]
For this reason, when the arm main body 18 receives a load, the inclination angle of the connection pin 20 with respect to the connection hole 24 (the angle α1 in FIG. 1) becomes the inclination angle of the arm main body 18 with respect to the arm head 22 (the angle β1 in FIG. 1). Is almost the same as That is, in a state where the distal end portion (for example, B1 in FIG. 1) of the arm head 22 contacts the arm main body 18 and the distal end portion (for example, A1 in FIG. 1) of the arm main body 18 contacts the arm head 22, always. The connection pin 20 is configured to contact both ends (for example, C1 and D1 of FIG. 1) of the connection hole 24. In other words, it is almost the same as the tip (for example, B1 in FIG. 1) of the arm head 22 abutting on the arm body 18 and the distal end (for example, A1 in FIG. 1) of the arm body 18 abutting on the arm head 22. At the same time, the connecting pin 20 is configured to contact both ends (for example, C1 and D1 in FIG. 1) of the connecting hole 24.
[0040]
The arm head 22 is fixed to a wiper shaft (not shown) at a distal end.
[0041]
Next, the operation of the present embodiment will be described.
[0042]
In the vehicle wiper 10 having the above configuration, when the arm main body 18 is attached to and detached from the arm head 22, as shown in FIG. Since the opening 30 is formed and the opening width of the connection hole 24 is larger than the elliptical minor axis dimension (K in FIG. 3) of the coupling pin 20, until the elliptical minor axis direction of the coupling pin 20 faces the opening 30 of the coupling hole 24. By rotating the arm main body 18 with respect to the arm head 22, the connection pin 20 can be attached to and detached from the connection hole 24 through the opening 30. For this reason, attachment and detachment of the arm main body 18 to and from the arm head 22 can be facilitated.
[0043]
In a normal connection state, as shown in FIG. 3, the cross section of the connection pin 20 has a substantially elliptical shape whose major axis is in the direction perpendicular to the axis of the arm body 18 (arm pressing direction), and the connection of the arm head 22 is performed. The hole 24 partially opens in a direction substantially perpendicular to the arm pressing direction, and the opening width is smaller than the elliptical major axis dimension (N in FIG. 3) of the connecting pin 20. The elliptical long axis direction of the connecting pin 20 faces the opening 30 of the connecting hole 24, and the connecting pin 20 is prevented from coming out of the connecting hole 24 via the opening 30. Further, the inner diameter of the connection hole 24 is substantially the same as the elliptical long axis dimension (N in FIG. 3) of the connection pin 20, whereby the arm body 18 moves in the axial direction of the arm body 22 with respect to the arm head 22. Is prevented. Therefore, the joint property between the arm head 22 and the arm main body 18 can be improved.
[0044]
In the operating state of the vehicle wiper 10, as shown in FIGS. 1 and 4, the arm body 18 receives a load in the direction opposite to the wiping of the vehicle wiper 10 (arrow P1 or arrow P2 in FIG. 4). 18 is tilted with respect to the arm head 22.
[0045]
For example, in a state where the arm body 18 receives a load in the direction of the arrow P1 in FIGS. 1 and 4, the load received by the arm body 18 is applied to the tip (B1 in FIG. 1) of the arm head 22. And the distal end (A1 in FIG. 1) of the arm body 18 contacts the arm head 22, and the connecting pin 20 contacts both ends (C1 and D1 in FIG. 1) of the connecting hole 24. The arm head 22 supports the arm main body 18.
[0046]
Further, when the arm body 18 receives a load in the direction of the arrow P2 in FIG. 4, the load (B2 in FIG. 1) of the arm head 22 abuts on the load received by the arm body 18. At the same time, the distal end (A2 in FIG. 1) of the arm main body 18 comes into contact with the arm head 22, and the connecting pin 20 comes into contact with both ends (C2 and D2 in FIG. 1) of the connecting hole 24, thereby receiving the arm head. 22 supports the arm body 18.
[0047]
Therefore, the load received by the arm main body 18 is distributed to two contact portions (A1 and B1 or A2 and B2 in FIG. 1) of the arm head 22 and the arm main body 18, and furthermore, both ends of the connection hole 24. (C1 and D1 or C2 and D2 in FIG. 1). Note that, of course, the load received by the arm body 18 is evenly distributed to both ends of the connection hole 24.
[0048]
Further, a connection pin 20 and a connection hole 24 are arranged at a central position in the axial direction of the arm body 18 between two contact portions (A1 and B1 or A2 and B2 in FIG. 1) of the arm head 22 and the arm body 18. Therefore, the load received by the arm body 18 is equally distributed to two contact portions (A1 and B1 or A2 and B2 in FIG. 1) of the arm head 22 and the arm body 18.
[0049]
The clearance between the connection pin 20 and the connection hole 24 is S1 (see FIG. 2), the length of the connection hole 24 is M1 (see FIG. 1), and the clearance between the arm body 18 and the arm head 22 is Assuming that T1 (see FIG. 2) and a distance along the axial direction of the arm body 18 between two contact portions of the arm head 22 and the arm body 18 is L1 (see FIG. 1), S1 / M1 = T1 / L1. Therefore, it is set so that 2 × S1 / M1 = 2 × T1 / L1.
[0050]
For this reason, when the arm body 18 is under load, the inclination angle of the connection pin 20 with respect to the connection hole 24 (the angle α1 in FIG. 1) becomes equal to the inclination angle of the arm body 18 with respect to the arm head 22 (the angle β2 in FIG. 1). Is almost the same as That is, in a state where the distal end portion (for example, B1 in FIG. 1) of the arm head 22 contacts the arm main body 18 and the distal end portion (for example, A1 in FIG. 1) of the arm main body 18 contacts the arm head 22, always. The connecting pin 20 contacts both ends of the connecting hole 24 (for example, C1 and D1 in FIG. 1). In other words, it is almost the same as the tip (for example, B1 in FIG. 1) of the arm head 22 abutting on the arm body 18 and the distal end (for example, A1 in FIG. 1) of the arm body 18 abutting on the arm head 22. At the same time, the connecting pin 20 contacts both ends of the connecting hole 24 (for example, C1 and D1 in FIG. 1). Therefore, the load received by the arm main body 18 is substantially simultaneously distributed to the four portions (the two contact portions of the arm head 22 and the arm main body 18 and both end portions of the connection hole 24).
[0051]
As described above, the load received by the arm main body 18 is distributed almost simultaneously to four portions (the two contact portions of the arm head 22 and the arm main body 18 and both ends of the connection hole 24). And the two abutting portions (A1 and B1 or A2 and B2 in FIG. 1) of the arm body 18 are equally distributed, so that the load received by the arm body 18 is concentrated at a certain portion as in the related art. Therefore, damage to the arm head 22 and the arm body 18 can be effectively prevented.
[0052]
In addition, since the root of the connecting pin 20 has a hyperbolic shape, it is possible to avoid concentration of stress on the root of the connecting pin 20. For this reason, the strength of the connecting pin 20 can be improved, and therefore, the connecting pin 20 can be prevented from being damaged.
[0053]
Further, since the arm head 22 and the arm main body 18 are made of resin, the weight can be reduced and the energy efficiency for operating the vehicle wiper 10 can be improved. Further, since there is no corrosion, the durability can be improved, and further, the number of manufacturing steps of the wiper arm 12 can be reduced, and the cost can be reduced. Further, the sliding contact noise when the vehicle wiper 10 operates can be reduced.
[0054]
Further, since the load received by the arm body 18 is dispersed as described above, it is not necessary to increase the size of the arm head 22 and the arm body 18 even if the arm head 22 and the arm body 18 are made of resin. For this reason, the inconvenience of mounting on a vehicle can be eliminated, and the problem that the field of view becomes narrow when the vehicle wiper 10 operates can be solved.
(Modification)
FIGS. 5 and 6 show cross-sectional views of main parts of a vehicle wiper 50 according to a modification of the present embodiment.
[0055]
In this modification, the clearance between the connection pin 20 and the connection hole 24 is S2 (see FIG. 6), and the length of the connection hole 24 is M2 (see FIG. 5), as in the first embodiment. The clearance between the arm body 18 and the arm head 22 is defined as T2 (see FIG. 6), and the distance between two contact portions of the arm head 22 and the arm body 18 along the axial direction of the arm body 18 is represented by L2. (See FIG. 5), S2 / M2 = T2 / L2, and therefore, 2 × S2 / M2 = 2 × T2 / L2.
[0056]
For this reason, when the arm main body 18 receives a load, the inclination angle of the connection pin 20 with respect to the connection hole 24 (the angle α2 in FIG. 5) becomes the inclination angle of the arm main body 18 with respect to the arm head 22 (the angle β2 in FIG. 5). Is almost the same as That is, at the same time that the distal end (for example, B1 in FIG. 5) of the arm head 22 contacts the arm main body 18 and the distal end (for example, A1 in FIG. 5) of the arm main body 18 contacts the arm head 22, The connecting pin 20 is configured to contact both ends (for example, C1 and D1 in FIG. 5) of the connecting hole 24.
[0057]
In this modification, a condition of M2 = L2 is added in addition to the condition of the above-described first embodiment. Here, from the above equation, S2 = T2, that is, the clearance between the connecting pin 20 and the connecting hole 24 becomes equal to the clearance between the arm body 18 and the arm head 22. Therefore, the arm head 22 and the arm body 18 The loads received by the two contact portions (A1 and B1 or A2 and B2 in FIG. 5) and the loads received by both ends (C1 and D1 or C2 and D2 in FIG. 5) of the connection hole 24 are all equal.
[0058]
Therefore, the load received by the arm main body 18 is distributed almost simultaneously and equally to four portions (two contact portions of the arm head 22 and the arm main body 18 and both end portions of the connection hole 24). Damage to the arm 22 and the arm body 18 can be more effectively prevented.
[0059]
In the present embodiment (including the modifications), the connecting pin 20 is formed in the arm main body 18 and the connecting hole 24 is formed in the arm head 22. However, the connecting pin is formed in the arm head 22 and the arm main body 18 is formed. A connection hole may be formed.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view of a vehicle wiper according to an embodiment to which a wiper arm connection structure of the present invention is applied, in a state where a load is applied to a wiper arm.
FIG. 2 is a cross-sectional view (a cross-sectional view taken along line 2-2 of FIG. 4) of a main part of the wiper arm.
FIG. 3 is a longitudinal sectional view (a sectional view along line 3-3 in FIG. 4) of a main part of the wiper arm.
FIG. 4 is a perspective view of a schematic configuration of a wiper arm.
FIG. 5 is a cross-sectional view showing a state where a wiper arm of a vehicle wiper according to a modification of the present embodiment receives a load.
FIG. 6 is a cross-sectional view of a main part of a vehicle wiper according to a modification of the present embodiment.
[Explanation of symbols]
10 Vehicle wipers
18 Arm body
20 Connecting pins
22 arm head
24 Connecting hole
30 Opening of connection hole
50 Vehicle wiper

Claims

樹脂製とされたアームヘッドとアーム本体を有し、前記アームヘッドとアーム本体の何れか一方に設けられた連結ピンが他方に設けられた連結孔に前記連結孔周縁の一部を切欠いて形成された開口を介して入り込むことにより前記アームヘッドに前記アーム本体が回動自在に連結されると共に、前記アーム本体が反払拭方向へ負荷を受けた際に前記アーム本体が前記アームヘッドに対して傾き、前記負荷を、前記アームヘッドの先端部が前記アーム本体に当接すると共に前記アーム本体の末端部が前記アームヘッドに当接することで受け止めて前記アームヘッドが前記アーム本体を支持するワイパアームの連結構造において、
前記連結ピンと前記連結孔のクリアランス量をＳとし、前記連結孔の長さをＭとし、前記アーム本体と前記アームヘッドとのクリアランス量をＴとし、前記アームヘッドと前記アーム本体の２箇所の当接部間の前記アーム本体軸方向に沿った距離をＬとするとき、
Ｓ／Ｍ＝Ｔ／Ｌに設定することで、前記アーム本体が反払拭方向へ前記負荷を受けた状態において、前記連結ピンの前記連結孔に対する傾斜角度が、前記アーム本体の前記アームヘッドに対する傾斜角度と略同一となり、前記アーム本体が反払拭方向へ受ける前記負荷を、さらに前記連結ピンが前記連結孔の両端部にも当接することで受け止めて前記アームヘッドが前記アーム本体を支持する、
ことを特徴とするワイパアームの連結構造。It has an arm head and an arm body made of resin, and a connecting pin provided on one of the arm head and the arm body is formed by cutting out a part of the periphery of the connecting hole in a connecting hole provided on the other. The arm body is rotatably connected to the arm head by entering through the formed opening, and the arm body is moved relative to the arm head when the arm body receives a load in the anti-wiping direction. Connection of a wiper arm that tilts and receives the load when the tip of the arm head contacts the arm body and the distal end of the arm body contacts the arm head, and the arm head supports the arm body. In structure
The clearance between the connection pin and the connection hole is S, the length of the connection hole is M, the clearance between the arm body and the arm head is T, and the clearance between the arm head and the arm body is two. When the distance between the contact portions along the arm body axial direction is L,
By setting S / M = T / L, the inclination angle of the connection pin with respect to the connection hole in the state where the arm body receives the load in the anti-wiping direction is inclined with respect to the arm head of the arm body. The angle is substantially the same, and the load received by the arm body in the anti-wiping direction is received by further contacting the connection pins at both ends of the connection hole, and the arm head supports the arm body.
A connection structure for a wiper arm.

Ｍ＝Ｌに設定したことを特徴とする請求項１記載のワイパアームの連結構造。The connection structure of a wiper arm according to claim 1 , wherein M is set to L.

前記連結ピンの断面を、反払拭方向及び前記アーム本体軸方向に垂直なアーム加圧方向を長軸とする略楕円形とし、
前記連結孔の開口を前記アーム加圧方向に対し略直角方向へ沿わせると共にその開口幅を前記連結ピンの楕円短軸寸法より大きく楕円長軸寸法より小さくした、
ことを特徴とする請求項１または請求項２記載のワイパアームの連結構造。 The cross-section of the connecting pin has a substantially elliptical shape whose major axis is an anti-wiping direction and an arm pressing direction perpendicular to the arm body axis direction,
The opening of the connecting hole extends along a direction substantially perpendicular to the arm pressing direction and the opening width is larger than the elliptical minor axis dimension of the connecting pin and smaller than the elliptical major axis dimension,
The wiper arm connection structure according to claim 1 or 2, wherein:

前記連結孔を円形とし、
前記連結孔の内径を前記連結ピンの楕円長軸寸法と略同一としたことを特徴とする請求項３記載のワイパアームの連結構造。 The connection hole is circular,
4. The connection structure for a wiper arm according to claim 3 , wherein the inner diameter of the connection hole is substantially the same as the major axis of the connection pin .