JP3562892B2 - 電磁アクチュエータの駆動回路、電磁アクチュエータ装置、ビデオテープレコーダ及び投写型映像表示装置 - Google Patents

電磁アクチュエータの駆動回路、電磁アクチュエータ装置、ビデオテープレコーダ及び投写型映像表示装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、機械共振を抑えて対象物に微小な変位を与えるための電磁アクチュエータの駆動回路、電磁アクチュエータ装置及びこの電磁アクチュエータ装置を使用したビデオテープレコーダ、投写型映像表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電磁アクチュエータに駆動用電気信号を供給して、例えばビデオテープレコーダの磁気ヘッドを移動制御して、磁気テープの記録軌跡に正確に追跡させるために、アクチュエータの機械振動を駆動回路で抑える制動方法が考えられている。従来のアクチュエータの駆動回路については、特開昭64−62813号公報に開示された「回転ドラム制御装置」、その対応米国特許4,970,611としての“Variable tape speed head−carrier drum control apparatus”、あるいは“Dynamic Tracking System Using Moving Coil Actuators for a Consumer VCR”(IEEE Trans. on Cons. Elec., Vol. 40, No. 4, pp. 969−975, Nov. 1994)等の文献に見ることができる。例えば、従来の駆動回路における駆動周波数が30Hzであり、コイルの抵抗が31Ω、電流変位変換感度が2.1μm/mAの可動コイル型アクチュエータでは、その機械共振周波数は約320Hz、電流駆動時のQ値が440であれば、機械振動は共振時のQ値4.6で制動される。
【0003】
図15は、電磁アクチュエータ装置の等価回路を示す回路図である。
【0004】
100はアクチュエータ1の駆動回路、2はアクチュエータ1を構成する電磁コイルの抵抗値R に相当する抵抗、3はコイルに発生する起電力E に相当する電源、4はコイルが形成する磁場に置かれた磁石を示している。50は機械的な制動抵抗に等価な電気的抵抗値R を持つ抵抗である。駆動回路100からアクチュエータ1の駆動信号として端子電圧E及び端子電流Iが印加されたとき、コイルあるいは磁石4に所望する相対変位を与えるためには、機械振動を的確に制動する必要がある。
【0005】
以下に、この等価回路図に基づいて、アクチュエータ1の制動と運動(変位)について考察する。
【0006】
(1)式は、ラプラス変換された運動方程式である。
【0007】
【数1】
Figure 0003562892
【0008】
ここで、ω はアクチュエータ1の可動部の機械共振周波数、Q は機械共振のQ値、Gはアクチュエータの電流変位変換感度、Yは機械振動の変位、sはラプラス演算子である。すなわち、アクチュエータ1が電流駆動されると、そのQ値はQ となって制動される。一方、アクチュエータ1の電圧Eと電流Iの関係は、次の式(2)で表される。
【0009】
【数2】
Figure 0003562892
【0010】
また、コイルに発生する起電力E は、コイル付近の磁束B、コイルの電線長をLとすると、
=sYBL (3)
である。したがって(1)式の運動方程式は、これら(2)式、(3)式によって、次の(4)式の様に書き換えることができる。
【0011】
【数3】
Figure 0003562892
【0012】
ここで、印加電圧Eで電磁アクチュエータ1を電圧駆動したときコイルに発生する起電力E が駆動回路100に帰還され、この起電力E がコイルの抵抗値R で短絡されたことに等価な制動電流E /R (=sYBL/R )によって、電磁アクチュエータ1には電圧駆動によって制動力が発生する。(4)式の右辺第2項は、この短絡制動項を示しており、この短絡制動項が速度帰還の機械制動項にもなっている。そこで、短絡制動を機械制動に置き換えて、短絡制動のQ値を求める。
【0013】
すなわち、R が電気制動抵抗として作用していることから、(4)式の右辺第2項を左辺に移項して、(sY/ω )と等しいと考えることにより、電磁アクチュエータ1の短絡制動項を(4)式の左辺第2項の機械制動項と対比すると、次の(5)式から電圧駆動によるQ値Q が求まる。
【0014】
【数4】
Figure 0003562892
【0015】
次に、(4)式の左辺第2項の機械制動項を短絡制動項の形式に置き換えて、図15の等価回路における電気的な抵抗値を求める。
【0016】
まず、機械制動項の分子、分母にGBLを乗じると、
【数5】
Figure 0003562892
【0017】
となり、この機械振動の制動をsYGBL/R とすることによって、電気的な抵抗値R で電気制動を受けたことと等価と看做すことができる。したがって、電気的な抵抗値R を、機械共振のQ値であるQ によって、
=GBLω (7)
と表わすことができる。この(7)式と上記(3)式によれば、(6)式の右辺の分子分母はE /R となっていることから、等価回路では起電力3と並列に抵抗50が配置される。
【0018】
また(5)式、(7)式により、次の(8)式の関係が導かれる。
【0019】
【数6】
Figure 0003562892
【0020】
これは、起電力E が帰還される場合、制動抵抗がR に限らず、任意の制動抵抗値で成り立つことを示している。
【0021】
図16は、従来のアクチュエータの駆動回路の一例を示す回路図である。
【0022】
この駆動回路100の信号源5では信号電圧E が発生し、この信号電圧E が抵抗値R の入力抵抗6を通じて演算増幅器7の負入力端子に入力され、その正入力端子は接地される。演算増幅器7の出力は、抵抗値Rの電流検出抵抗8を通してアクチュエータ1に印加される。この抵抗8の両端の電圧は増幅度Aの差動増幅器9で増幅され、その結果、アクチュエータ1の端子電流Iが抵抗値R の帰還抵抗10と抵抗値R の抵抗11を通して演算増幅器7に電流帰還される。また、端子電圧Eは電圧帰還容量C のコンデンサ12と抵抗11を通して演算増幅器7に電圧帰還されている。
【0023】
以上の構成によって、アクチュエータ1から図15の磁石4を介して対象物である磁気ヘッドに、信号電圧E に比例した微小な変位Yが与えられる。
【0024】
さらに、この駆動回路100の動作について考察する。
【0025】
アクチュエータ1の電流Iは電流検出抵抗8に電圧降下を起こし、これが増幅度Aの差動増幅器9で増幅され、抵抗10と抵抗11を通って演算増幅器7に負帰還される。
【0026】
ここで、信号源5の信号電圧E の周波数が低いときは、コンデンサ12は開放と考えてよく、抵抗10のR を抵抗11のR に比べて無視できる大きさに選べば、次の(9)式を得る。
【0027】
【数7】
Figure 0003562892
【0028】
このように信号周波数が低ければ、図16の駆動回路はアクチュエータ1を電流駆動することになり、その入力信号の信号電圧E に対する変位Yの電流変位変換感度は、アクチュエータ1を構成する電磁コイルの抵抗値R の影響を受けないという特長をもつ。
【0029】
次に、信号源5の信号周波数が高いときは、コンデンサ12は短絡と考えてよく、アクチュエータ1の端子電圧Eが抵抗値R の抵抗11を通って演算増幅器7に負帰還される。したがって、アクチュエータ1は次の(10)式の端子電圧Eによって駆動される。
【0030】
【数8】
Figure 0003562892
【0031】
すなわち、アクチュエータ1は端子電圧Eを負帰還することにより電圧駆動され、先の例による機械共振のQ値Q が4.6となる。
【0032】
【発明が解決しようとする課題】
このように、アクチュエータ1に電流を流して対象物に所望の変位を与えようとすると、機械振動が伴う。この振動を制動することは所望の変位を得るために重要であり、この制動作用を駆動回路100によって行うことが可能である。
【0033】
しかし、良好な伝送と制動作用を得ようとすると、Q値が0.7のバターワース特性を狙う必要がある。また、無振動の制動作用を得ようとすると、Q値が0.5のクリティカルダンピング(臨界制動)を実現しなくてはならない。
【0034】
ところが、従来の駆動回路において電圧駆動により短絡制動した場合は、Q値はクリティカルダンピングの約10倍の大きさである4.6程度のものしか実現できなかった。
【0035】
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、その目的は、帰還回路の構成に改良を加えて0.5のQ値を実現して、制動能力を高めた電磁アクチュエータの駆動回路を提供することである。
【0036】
この発明の他の目的は、対象物に微小な変位を与えるための電磁アクチュエータ装置、及びそれを使用したビデオテープレコーダ及び投射型映像表示装置を提供することである。
【0037】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る電磁アクチュエータの駆動回路は、駆動電流に応じて変位する電磁アクチュエータと、信号源の信号に応じて前記電磁アクチュエータの駆動電流を制御する駆動電流制御回路とを備えた駆動回路において、前記電磁アクチュエータの端子電圧を前記駆動電流制御回路に負帰還するとともに、前記電磁アクチュエータの端子電流を前記駆動電流制御回路に正帰還して前記駆動電流を制御する帰還制御手段を備えている。
【0038】
請求項2に係る電磁アクチュエータの駆動回路は、帰還制御手段が、端子電流に基づく正の帰還量を定める電流電圧変換感度をH、端子電圧に基づく負の帰還量を定める相互コンダクタンスを1/R 、電磁アクチュエータのコイルの抵抗値をR としたとき、0<(H−1)×R <R であることを特徴としている。
【0039】
請求項3に係る電磁アクチュエータの駆動回路は、帰還制御手段が、駆動電流制御回路と並列に接続され、電磁アクチュエータの端子電圧と端子電流とに基づいて駆動電流を制御する電流源によって構成されていることを特徴としている。
【0040】
請求項4に係る電磁アクチュエータの駆動回路は、帰還制御手段が、駆動電流制御回路の信号源側に接続され、電磁アクチュエータの端子電圧と端子電流に基づいて信号源からの入力信号を制御することを特徴としている。
【0041】
請求項5に係る電磁アクチュエータの駆動回路は、駆動電流に応じて変位する電磁アクチュエータと、信号源の信号に応じて前記電磁アクチュエータの駆動電流を制御する駆動電流制御回路とを備えた駆動回路において、前記電磁アクチュエータと並列に接続された負性抵抗手段を備えている。
【0042】
請求項6に係る電磁アクチュエータの駆動回路は、負性抵抗手段の回路抵抗の絶対値が電磁アクチュエータのコイルの抵抗値より小さいことを特徴としている。
【0043】
請求項7に係る電磁アクチュエータの駆動回路は、負性抵抗手段が、演算増幅器と、前記演算増幅器の負入力端子と出力端子間に接続された第1の抵抗回路と、前記演算増幅器の正入力端子と出力端子間に接続された第2の抵抗回路と、前記演算増幅器の正入力端子に一端が接続され他端が接地されたインピーダンス回路とを備え、前記演算増幅器の負入力端子と接地の間が負性抵抗を構成することを特徴としている。
【0044】
請求項8に係る電磁アクチュエータの駆動回路は、負性抵抗手段の出力動作点を信号源の信号によって直接に制御することを特徴としている。
【0045】
請求項9に係る電磁アクチュエータの駆動回路は、負性抵抗手段が、電磁アクチュエータの可動部の機械共振周波数では負性抵抗値を有するとともに、前記電磁アクチュエータの駆動周波数では前記負性抵抗値より高いインピーダンスを有することを特徴としている。
【0046】
請求項10に係る電磁アクチュエータの駆動回路は、駆動電流に応じて変位する電磁アクチュエータと、信号源の信号に応じて前記電磁アクチュエータの駆動電流を制御する駆動電流制御回路とを備えた駆動回路において、前記電磁アクチュエータの端子電圧を前記駆動電流制御回路に正帰還して前記駆動電流を制御する帰還制御手段を備えている。
【0047】
請求項11に係る電磁アクチュエータの駆動回路は、帰還制御手段が、端子電圧に基づく正の帰還量を定める相互コンダクタンスを1/R 、電磁アクチュエータのコイルの抵抗値をR としたとき、0<R <R であることを特徴としている。
【0048】
請求項12に係る電磁アクチュエータの駆動回路は、帰還制御手段が、駆動電流制御回路と並列に接続され、電磁アクチュエータの端子電圧に基づいて駆動電流を制御する電流源によって構成されていることを特徴としている。
【0049】
請求項13に係る電磁アクチュエータの駆動回路は、帰還制御手段が、駆動電流制御回路の信号源側に接続され、電磁アクチュエータの端子電圧に基づいて信号源からの入力信号を制御することを特徴としている。
【0050】
請求項14に係る電磁アクチュエータの駆動回路は、帰還制御手段の遮断周波数が電磁アクチュエータの可動部の機械共振周波数より低く、電磁アクチュエータの駆動周波数より高い高域通過特性を有することを特徴としている。
【0051】
請求項15に係る電磁アクチュエータ装置は、前記駆動回路によって制御される電磁アクチュエータのコイルが可動コイルであることを特徴としている。
【0052】
請求項16に係る電磁アクチュエータ装置は、前記駆動回路によって制御される電磁アクチュエータが、コイルへの信号電圧に応じて変位する可動磁石を備えていることを特徴としている。
【0053】
請求項17に係るビデオテープレコーダは、請求項15又は請求項16のいずれかに記載の電磁アクチュエータ装置を使用して、テープの記録軌跡に追従するようにヘッドの変位作用をなすことを特徴としている。
【0054】
請求項18に係る映像表示装置は、請求項15又は請求項16のいずれかに記載の電磁アクチュエータ装置を使用して、液晶パネルの前におかれた透明板の角度の変位作用をなすことを特徴としている。
【0055】
【発明の実施の形態】
以下、添付した図面を参照して、この発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0056】
実施の形態1.
図1は、可動コイル型電磁アクチュエータの断面を示す図である。
【0057】
21は円筒形底付きボビンであり、コイル22がボビン21の円周にそって巻かれている。23はコイル22の端子、24はボビン21の外底面25に接着された対象物であるヘッド、26は円筒形状のばねである。
【0058】
この可動コイル型電磁アクチュエータ1aは、ボビン21の内底面に、ばね26の一端が固着され、また、このばね26の他端は磁石4の一方の極(S極)と接着されている。この磁石4が発生する磁束中に位置するコイル22に電流を流すと、コイル22と磁石4の間には電磁力が発生する。したがって、磁石4の他の極(N極)を固定端として電磁アクチュエータ1aを固定して、コイル22に信号電流を流すと、コイル22はボビン21と共に変位し、ボビン21の外底面25に取り付けたヘッド24が、図の上下方向に変位する。この変位がYである。
【0059】
図2は、可動磁石型電磁アクチュエータの断面を示す図である。これは、ボビン21の外底面25を固定端として、ばね26を介して一方の極(S極)が固着された磁石4の他の極(N極)を可動端とする可動磁石型電磁アクチュエータ1bである。他の構造及び動作は、図1の可動コイル型電磁アクチュエータ1aと同等である。
【0060】
図3は、本発明の実施の形態1を示す電磁アクチュエータの駆動回路図である。30は駆動電流制御回路を構成する電流源である。電流源30の出力は信号源5の信号電圧E により制御され、信号電流I としてアクチュエータ1に供給されている。40は電流検知器であって、アクチュエータ1に供給される端子電流Iの電流値を電圧値に変換するものである。41はコンデンサ、42は抵抗であり、これらはハイパスフィルタを形成するものである。43は信号合成器であり、この信号合成器43では電流検知器40で変換された電圧値からアクチュエータ1の端子電圧Eを減算し、その減算結果がコンデンサ41と抵抗42とのハイパスフィルタを介して電流源31の制御入力とされる。これにより、信号合成器43の減算結果は帰還信号の電流値I に変換され、信号電流I に加算されてアクチュエータ1の端子電流Iとして帰還される。
【0061】
すなわち、この駆動回路100はその内部に破線のブロック34で示す一つの帰還回路を備えている。この帰還回路34では、電圧帰還の帰還量は電流源31の相互コンダクタンスで定まるが、そのコンダクタンスを1/R とする。ここで、R は電流源31の内部インピーダンスである。また、この帰還回路34の電流帰還の帰還量は、電流検知器40の変換感度Hと電流源31の相互コンダクタンスの逆数R との積で定まる。この電流帰還量をHR として、以下に、図3の電磁アクチュエータの駆動回路における制動の動作を説明する。
【0062】
信号源5の信号電圧E の周波数が先の帰還回路34のハイパスフィルタの遮断周波数より十分低いときは、コンデンサ41は開放と考えてよい。そこで、駆動回路100の帰還回路34は動作せず、アクチュエータ1は基本的には電流源30からの信号電流I のみによって電流駆動される。したがって、従来装置と同様に、電流変位変換感度はコイル2の有する抵抗値R の影響を受けない。
【0063】
機械共振周波数が帰還回路34のハイパスフィルタの遮断周波数より十分高いときは、コンデンサ41が短絡として考えられる。したがって、帰還回路34の帰還ループが形成されて、その帰還による制動作用を考える必要があり、アクチュエータ1の電流値Iは次の(11)式で表される。
【0064】
【数9】
Figure 0003562892
【0065】
更に、この(11)式と(2)式から、このIを信号電流I とコイルに発生する起電力E とにより表すと、次の(12)式のようになる。
【0066】
【数10】
Figure 0003562892
【0067】
ここで、(12)式の右辺の2つの項は、信号電流I に起電力E が帰還されていることを示している。また、この右辺の第2項は速度帰還量を決める項であって、これは短絡制動として機能し、第2項の分母{R −(H−1)R }は、その制動抵抗成分となる。したがって、(8)式で電圧駆動によるQ値を求めたのと同様に、帰還回路34における速度帰還によるQ値は、次の(13)式によって求められる。
【0068】
【数11】
Figure 0003562892
【0069】
したがって、(H−1)R の値を選択することにより速度帰還量を決定すれば、任意のQ値による電磁アクチュエータの制動が実現できる。すなわち、この値(H−1)R を0より大きくすれば、少なくとも(8)式のQ より小さいQ値が実現できる。そして、実際には電磁アクチュエータ1の抵抗値R が3.0kΩの場合に、(H−1)R が27.6Ωであればクリティカルダンピングが実現される。このように電圧帰還を負帰還で実施する制動により、従来より小さいQ値を得ることができる。
【0070】
ただし、ここでQ値が負になると発振を起こすから、この値(H−1)R をコイルの抵抗値R より小さな値に、つまり(H−1)R <R に設定することにより、発振を防止することができる。
【0071】
また、ハイパスフィルタを使わない場合は低周波での動作も(12)式で行なわれる。この場合、R によりIが変化するので感度も変化する。これが無視できる場合、やはり本発明の制動効果を享受できる。
【0072】
また、電磁アクチュエータ1として図1に示す可動コイル型のものを使った場合には、太い磁石を使ったり、コイルの外周にヨークを配置するなどによって、磁気回路を強化して磁束密度を高くすることで、高い信号源電圧対変位の感度を得ることができる。
【0073】
さらに、電磁アクチュエータ1として図2に示す可動磁石型のものを使うと、可動部、すなわち磁石4はコイルに比較して小さく、かつ軽量に構成できるので、信号電圧に対する応答がより迅速になる。
【0074】
実施の形態2.
図4は、本発明の第2の実施の形態を示す回路図である。この電磁アクチュエータの駆動回路の帰還回路35は、図3の帰還回路34とは異なり、電流源31を用いるのを止めて信号源5の信号電圧E を直接に制御している。すなわち、コンデンサ41と抵抗42とのハイパスフィルタの出力電圧が、乗数器32で振幅をK倍に調整され、加算器33で信号源5の信号電圧E と加算される。この加算結果を電流源30の制御入力として、電流源30から出力される{帰還信号の電流値I +信号電流I }を制御する。
【0075】
ここで、電流源30の相互コンダクタンスをK/R とすると、この帰還回路35によって制御される電磁アクチュエータ1の端子電流Iも先の(11)式によって表されるから、図3の駆動回路と同等の効果を奏するものであることが理解できる。なお、乗数器32はKを1と選べば不要で、図3の駆動回路と比べた場合に電流源31も不要であるから、構成が簡単である。したがって、安価に信頼性の高い電磁アクチュエータの駆動回路を構成することができる。
【0076】
実施の形態3.
図5は、本発明の第3の実施の形態を示す電磁アクチュエータの駆動回路図である。電流源30の出力が信号源5の信号電圧E により制御され、信号電流Is としてアクチュエータ1に供給されている点は、上記実施の形態1と同じである。36は負性抵抗回路であって、この負性抵抗回路36は、演算増幅器44、第1の抵抗45、第2の抵抗46及びインピーダンス47によって構成される。また、インピーダンス47は抵抗48とコンデンサ49を直列接続して構成される。
【0077】
以下に、図5の電磁アクチュエータの駆動回路における制動の動作を説明する。
【0078】
いま、アクチュエータ1の端子電流をI、端子電圧をE、負性抵抗回路36の抵抗値をR とすると、負性抵抗回路36に流れる電流I については、次式が成り立つ。
【0079】
【数12】
Figure 0003562892
【0080】
更に、この(14)式と(2)式とから、端子電流Iを信号電流I とコイルに発生する起電力E とにより表すと、次の(15)式のようになる。
【0081】
【数13】
Figure 0003562892
【0082】
ここで、(15)式の右辺の2つの項は、信号電流I に起電力E が帰還されていることを示している。また、この右辺の第2項は速度帰還量を決める項であって、これは短絡制動として機能し、第2項の分母(R +R )は、その制動抵抗成分となる。したがって、(8)式で電圧駆動によるQ値を求めたのと同様に、帰還回路34における速度帰還によるQ値は、次の(16)式によって求められる。
【0083】
【数14】
Figure 0003562892
【0084】
したがって、負性抵抗回路36の抵抗値R を選択することにより任意のQ値による電磁アクチュエータの制動が実現できる。すなわち、抵抗値Rn を負に選択すれば、少なくとも(8)式で示される従来のものより小さいQ値を実現することができる。
【0085】
次に、負性抵抗回路36の動作を説明する。ここで、抵抗45の抵抗値をR、抵抗46の抵抗値をR 、抵抗48の抵抗値をR 、コンデンサ49の容量値をC 、演算増幅器44の出力電圧をV、負性抵抗回路36に流れる電流をI とする。
【0086】
信号源5の信号電圧E の周波数が、インピーダンス47のR とC で定まる遮断周波数より十分低いときは、コンデンサ49は開放と考えてよい。そこで、負性抵抗回路36の抵抗45には電流が流れず、演算増幅器44の入力インピーダンスは大きいので、結果として、抵抗46のR による電圧降下はない。そこで、抵抗45のRによる電圧降下もなく、I は0となり、電磁アクチュエータ1は電流源30からの信号電流I のみによって電流駆動される。したがって、従来装置と同様に、電流変位変換感度はコイル2の有する抵抗値R の影響を受けない。
【0087】
機械共振周波数がインピーダンス47のR とC で定まる遮断周波数より十分高いときは、コンデンサ49が短絡と考えてよく、負性抵抗回路36の電流値I については、次の(17)及び(18)式が成り立つ。
【0088】
【数15】
Figure 0003562892
【0089】
R=E−V (18)
したがって、負性抵抗回路36の抵抗値R は、
【数16】
Figure 0003562892
【0090】
となり、インピーダンス47の抵抗48のR が係数R/R によって負性抵抗に変換される。さらに、これを(16)式に適用すると、(R +R )の値が低くなり、Q値の低減が可能なことがわかる。したがって、負性抵抗回路36の抵抗値R を選択することにより任意のQ値による電磁アクチュエータ1の制動が実現でき、R を負にすれば、少なくとも(8)式のQ より小さいQ値を得ることができる。そして、実際には電磁アクチュエータ1の抵抗値R が3.0kΩの場合に、R が27.6Ωであればクリティカルダンピングが実現される。このように電圧帰還を正帰還で実施することで得られる負性抵抗制動により、従来より小さいQ値を得ることができる。
【0091】
ただし、ここでQ値が負になると発振を起こすから、この負性抵抗R の絶対値|R |をR より小さな値に、つまり|R |<R に設定することにより、発振を防止することができる。
【0092】
また、インピーダンス47を抵抗48のみで構成した場合は、低周波での動作も(19)式および(15)式で行なわれる。この場合、R によりIが変化するので感度も変化する。これが無視できる場合、やはり本発明の制動効果を享受できる。
【0093】
また、電磁アクチュエータ1として図1に示す可動コイル型のものを使った場合には、太い磁石を使ったり、コイルの外周にヨークを配置するなどによって、磁気回路を強化して磁束密度を高くすることで、高い信号源電圧対変位の感度を得ることができる。
【0094】
さらに、電磁アクチュエータ1として図2に示す可動磁石型のものを使うと、可動部、すなわち磁石4はコイルに比較して小さく、かつ軽量に構成できるので、信号電圧に対する応答がより迅速になる。
【0095】
実施の形態4.
図6は、本発明の第4の実施の形態を示す回路図である。この電磁アクチュエータの駆動回路の負性抵抗回路37は、図5のものと異なり負性抵抗回路37の動作点を直接信号源5で制御して電磁アクチュエータ1を駆動している。
【0096】
信号源5の周波数が、インピーダンス47の抵抗値R と容量値C とで定まる遮断周波数より十分低いときは、コンデンサ49が開放と考えてよく、次の(20)式が成り立つ。
【0097】
=I R=−IR (20)
したがって、電磁アクチュエータ1の端子電流Iは、
【数17】
Figure 0003562892
【0098】
となり、負性抵抗回路37が電流増幅器として動作するものであることがわかる。
【0099】
一方、信号源5の周波数がR とC で定まる遮断周波数より十分高いときはコンデンサ49が短絡と考えてよく、負性抵抗回路37は図5のものと同じ負性抵抗値を示し、(13)式のQ値を得ることができる。
【0100】
この実施の形態4では、電流源として電磁アクチュエータ1を駆動する電力回路が不要であり、小信号回路でよいから、安価に信頼性高く電磁アクチュエータの駆動回路を構成することができる。
【0101】
実施の形態5.
図7は、本発明の第5の実施の形態を示す電磁アクチュエータの駆動回路図である。駆動回路100の信号源5、電流源30及び電磁アクチュエータ1は、実施の形態1(図3)と同じである。帰還回路38の構成が、実施の形態1の帰還回路34と異なっている。すなわち、電磁アクチュエータ1の端子電圧Eは、コンデンサ41と抵抗42が形成するハイパスフィルタを介して電流源31により帰還信号の電流値I に変換され、電磁アクチュエータ1の端子電流Iとして正帰還される。この帰還回路38の電流帰還の帰還量は、電流源31の相互コンダクタンスI/R で選択できる。
【0102】
以下に、図7の電磁アクチュエータの駆動回路における制動の動作を説明する。
【0103】
信号源5の周波数が、先の帰還回路38のハイパスフィルタの遮断周波数より十分低いときは、コンデンサ41は開放と考えてよい。そこで、駆動回路100の帰還回路38は動作せず、電磁アクチュエータ1は基本的には電流源30からの信号電流I のみによって電流駆動される。したがって、従来装置と同様に、電流変位変換感度はコイル2の有する抵抗値R の影響を受けない。
【0104】
機械共振周波数が帰還回路38のハイパスフィルタの遮断周波数より十分高いときは、コンデンサ41が短絡として考えられる。したがって、帰還回路34の帰還ループが形成されて、その帰還による制動作用を考える必要があり、アクチュエータ1の電流値Iは次の(22)式で表される。ただし、コンデンサ41に流れる電流はIに比べて無視できるとする。
【0105】
【数18】
Figure 0003562892
【0106】
更に、この(22)式と(2)式から、このIを信号電流I とコイルに発生する起電力E とにより表すと、次の(23)式のようになる。
【0107】
【数19】
Figure 0003562892
【0108】
ここで、(23)式の右辺の2つの項は、信号電流I に起電力E が帰還されていることを示している。また、この右辺の第2項は速度帰還量を決める項であって、これは短絡制動として機能し、第2項の分母(R −R )は、その制動抵抗成分となる。したがって、(8)式で電圧駆動によるQ値を求めたのと同様に、帰還回路38における速度帰還によるQ値は、次の(24)式によって求められる。
【0109】
【数20】
Figure 0003562892
【0110】
したがって、帰還量をR で選択することにより任意のQ値による電磁アクチュエータの制動が実現できる。すなわち、この抵抗値R を0より大きくすれば、少なくとも(8)式のQ より小さいQ値を得ることができる。そして、実際には電磁アクチュエータ1の抵抗値R が3.0kΩの場合に、この抵抗値R が27.6Ωであればクリティカルダンピングを実現できる。このように電圧帰還を正帰還で実施する制動により、従来より小さいQ値を得ることができる。
【0111】
ただし、ここでQ値が負になると発振を起こすから、相互コンダクタンス(1/R )の逆数であるR をコイルの抵抗値R より小さな値に、つまり0<Rf <R に設定することにより、発振を防止することができる。
【0112】
また、ハイパスフィルタを使わない場合は低周波での動作も(23)式で行なわれる。この場合、R によりIが変化するので変位も変化する。これが無視できる場合、やはり本発明の制動効果を享受できる。
【0113】
また、電磁アクチュエータ1として図1に示す可動コイル型のものを使った場合には、太い磁石を使ったり、コイルの外周にヨークを配置するなどによって、磁気回路を強化して磁束密度を高くすることで、高い信号源電圧対変位の感度を得ることができる。
【0114】
さらに、電磁アクチュエータ1として図2に示す可動磁石型のものを使うと、可動部、すなわち磁石4はコイルに比較して小さく、かつ軽量に構成できるので、信号電圧に対する応答がより迅速になる。
【0115】
実施の形態6.
図8は、本発明の第6の実施の形態を示す回路図である。この電磁アクチュエータの駆動回路の帰還回路39は、図7の帰還回路38とは異なり、電流源31を用いるのを止めて信号源5の信号電圧E を直接に制御している。すなわち、コンデンサ41と抵抗42とのハイパスフィルタの出力電圧が、乗数器32で振幅をK倍に調整され、加算器33で信号源5の信号電圧E と加算される。この加算結果を電流源30の制御入力として、電流源30から出力される{帰還信号の電流値I +信号電流I }を制御する。
【0116】
ここで、電流源30の相互コンダクタンスをK/R とすると、この帰還回路39によって制御される電磁アクチュエータ1の端子電流Iも先の(22)式によって表されるから、図7の駆動回路と同等の効果を奏するものであることが理解できる。なお、乗数器32はKを1と選べば不要で、図3の駆動回路と比べた場合に電流源31も不要であるから、構成が簡単である。したがって、安価に信頼性の高い電磁アクチュエータの駆動回路を構成することができる。
【0117】
実施の形態7.
つぎに、図9乃至図11により、本発明の電磁アクチュエータ装置をビデオテープレコーダ(VTR)に応用した例を説明する。
【0118】
図9は、ビデオテープレコーダ60の構成を示す概略図である。図において、100は実施の形態1で説明した駆動回路、51は駆動回路100の出力を回転するアクチュエータに加えるためのスリップリング、52は1フィールドで半回転する回転ドラムであり、この回転ドラム52では、図1のアクチュエータ1aで変位される一対のヘッド24r、24lを保持している。53は上側のロータリートランスのロータ、54は下側のロータリートランスのステータである。ドラム52の右左一対のヘッド24r、24lは、その出力を下側のロータリートランスのステータ54に伝送し、ヘッド24r、24lに対応した一対の増幅器55によって信号処理可能なレベルまで増幅する。56は固定ドラムであって、ステータ54を保持している。テープ57は回転ドラム52と固定ドラム56にわたって、およそ180度強だけ巻き付けられており、回転ドラム52の回転に従って一対のヘッド24r、24lが180度づつ交互にテープ57に接して、そこに記録されている情報を再生する。その出力は増幅されてスイッチ57を介してFM検波回路58に供給される。スイッチ57はドラム52の回転に同期して切換えられ、これによって一対のヘッド24r、24lで読み取られた情報が選択され、FM検波回路58における検波動作によって、映像信号として端子59に出力される。
【0119】
図10は、ノイズレス3倍速再生動作におけるテープトラックを示す図である。この図10に基づいて、図9に示すVTRにおけるノイズレス3倍速再生の動作を説明する。
【0120】
61、62、63はテープ57上に各々1フィールドの映像が標準スピードで記録されたトラック、矢印64はノイズレス再生のヘッド軌跡を示す。
【0121】
通常の再生速度でVTRを運転する場合は、テープ57の進行速度が記録時の速度と一致しているから、ヘッドの軌跡は矢印64で示すように、トラックに一致した軌跡となる。しかし3倍速の場合には、ヘッド軌跡が矢印65で示すように複数のトラックを横切る軌跡となって、ヘッドがトラックを外れるに従ってノイズが増え、再生画面には横線状のノイズが出る。
【0122】
そこで、ヘッドに対して図の矢印Y方向の変位を与えることによって、その軌跡を矢印64に一致させることができる。これによって、3倍速再生でVTRを運転した場合であっても、標準スピードで記録されたトラックを正しくトレースし、ノイズレス3倍速再生が実現される。
【0123】
また、VTRのテープ再生速度は3倍速に限らず、任意の再生速度であっても変位を選ぶことによりノイズレス高速再生を実現することができる。
【0124】
図11は、ヘッドの変位Yについて示す図である。
【0125】
同図(a)は右ヘッド24rの変位を、同図(b)は左ヘッド24lの変位を示しており、横軸は時間軸である。実線71は、3倍速再生における右ヘッド24rの無振動変位を表している。トラックの始点(始)での変位Yを0とすると、トラックの終点(終)では2トラックピッチだけ変位する必要があって、駆動回路100では時間に比例してヘッド位置が低下するように制御し、1フィールドのトレースを行う。そして、1トラックのトレースが終了すると、左ヘッド24lによるトレースが開始され、右ヘッド24rは次の1フィールドで元の位置に復帰する。
【0126】
ところが、ヘッド位置を制御する電磁アクチュエータ装置のQ値が0.5以上で、アンダーダンピングであると、2トラックピッチだけ変位する際の波形が、破線72に示す振動変位となる。その結果、ヘッド位置がトラックを外れて、再生ノイズを発生してしまう。同様に、左ヘッド24lにおいても実線73で無振動変位、破線74で振動変位を示しており、右ヘッド24rと同等の動作を1フィールドずつ交互に行う。
【0127】
この実施の形態では、Q値を0.5のクリティカルダンピングに選ぶことによって、ヘッドの無振動変位を実現でき、ノイズレス3倍速再生が可能になる。
【0128】
上記VTRの駆動回路100として、図6のものを適用しても同等の効果が得られる。
【0129】
実施の形態8.
つぎに、図12乃至図14により、本発明の電磁アクチュエータ装置を液晶プロジェクタなどの投射型表示装置に応用した例を説明する。
【0130】
図12は、液晶プロジェクタの一例を示すブロック図である。このプロジェクタでは、電磁アクチュエータ装置を映像表示器の前に配置した透明板の角度変位を制御して垂直補助偏向させる手段に応用したものであって、これによって視覚上の走査線数を倍増させる機能を実現している。
【0131】
こうした走査線数の倍増機能の詳細については、例えば特開平7−113998号公報に開示されているが、これを図2の可動磁石型電磁アクチュエータによって実現する場合の電磁アクチュエータ装置による制御動作を説明する。
【0132】
図12において、ランプ81が発する光は反射鏡82で反射された光とともに液晶パネル83に照射される。この液晶パネル83に表示された映像光は、ガラス板84を通ってレンズ85によりスクリーン86の上に結像される。ガラス板84は軸87を中心にして回転可能に構成されており、ガラス板84の変位Yは図2の可動磁石型電磁アクチュエータ1bにより与えられる。駆動回路100は、ガラス板84を電磁アクチュエータ1bによって所定位置まで駆動する。
【0133】
図13は、ガラス板84が角度aだけ回転した状態を示している。これは、図12の点線で示すガラス板84の位置に対応する。そして、ガラス板84の厚さをtとするとき、水平に入射した光が角度aだけ回転したガラス板84により変化した光路を、実線の矢印により示す。ガラス板84に水平に入射した光は、ガラス板84内で角度bだけ屈折する。ここで、ガラス板84の屈折率をnとしたとき、次の(25)式が成立する。
【0134】
sin a=nsin b (25)
厚さtのガラス板84から出射するとき、光はdだけ下がり、かつ水平になる。このdの値は、次の(26)式で示される。
【0135】
d=t(tan a−tan b)cos a (26)
図14の(a)には液晶パネル83の画素構成を示す。斜線部が画素で、垂直方向に240ドット、水平方向に640ドットあり、映像はインターレース表示されず、ペアリング状態で表示される。ここで、ガラス板84は奇数フィールドの期間には垂直位置を保持し、偶数フィールドの期間だけ角度aだけ傾くように制御される。したがって、偶数フィールドの映像は奇数フィールドの映像よりdだけ下がって見えることになる。そこで、この値dを画素の垂直ピッチの1/2に選ぶと、ガラス板84を通してスクリーン86上に得られる画像は、図14(b)のように480本のインターレース表示となる。
【0136】
このとき、電磁アクチュエータ1bによるガラス板84の制動が不足すると、奇数フィールド映像と偶数フィールド映像が共に上下に振動することになって、ペアリング状態の改善は阻害される。しかしながら、本発明の電磁アクチュエータ装置では、クリティカルダンピングで無振動に揺動させることができるから、インタレースの効果が十分得られて、高精細な映像表示を実現できる。
【0137】
電磁アクチュエータ1bを駆動する駆動回路100としては、上述した実施の形態1乃至6のいずれを適用しても、同等の効果を奏することができる。また、図1に示す電磁アクチュエータ1aによりガラス板を制御してもよい。
【0138】
【発明の効果】
この発明は、以上に説明したように構成されているので、以下に示すような効果を奏する。
【0139】
請求項1に記載した電磁アクチュエータの駆動回路によれば、電磁アクチュエータを電流駆動し、その電磁アクチュエータの端子電圧を駆動電流に負帰還することによって、Q値の低減を図ることができ、帰還回路の帰還量を選ぶことで任意のQ値での制動が可能になる。
【0140】
請求項2に記載した電磁アクチュエータの駆動回路によれば、電圧駆動におけるQ値よりも小さいQ値に制動でき、かつ帰還による発振が防止できる。
【0141】
請求項3に記載した電磁アクチュエータの駆動回路によれば、電磁アクチュエータの端子電圧と端子電流とに基づいて駆動電流を制御する電流源によって帰還制御手段を構成できる。
【0142】
請求項4に記載した電磁アクチュエータの駆動回路によれば、構成が簡単であって、安価に信頼性を高めることができる。
【0143】
請求項5に記載した電磁アクチュエータの駆動回路によれば、電磁アクチュエータを負性抵抗で短絡することによって、Q値の低減を図ることができ、負性抵抗回路の抵抗値を選ぶことで任意のQ値での制動が可能になる。
【0144】
請求項6に記載した電磁アクチュエータの駆動回路によれば、負性抵抗回路の抵抗値を選ぶこと、例えば負性抵抗の絶対値がアクチュエータのコイルの抵抗より小さく選ぶことで、電圧駆動におけるQ値よりも小さいQ値に制動でき、しかも負性抵抗による発振が防止できる。
【0145】
請求項7に記載した電磁アクチュエータの駆動回路によれば、演算増幅器の負入力端子と接地の間で負性抵抗を構成することができる。
【0146】
請求項8に記載した電磁アクチュエータの駆動回路によれば、電磁アクチュエータを駆動する電力回路が簡単となり、安価に信頼性を高めることができる。
【0147】
請求項9に記載した電磁アクチュエータの駆動回路によれば、コイルの抵抗値の変化による感度の変化を低減できる。
【0148】
請求項10に記載した電磁アクチュエータの駆動回路によれば、電磁アクチュエータを電流駆動し、その電磁アクチュエータの端子電圧を駆動電流に正帰還することによって、Q値の低減を図ることができ、正帰還回路の帰還量を選ぶことで任意のQ値での制動が可能になる。
【0149】
請求項11に記載した電磁アクチュエータの駆動回路によれば、帰還量を選ぶことで電圧駆動におけるQ値よりも小さいQ値に制動でき、しかも帰還による発振が防止できる。
【0150】
請求項12に記載した電磁アクチュエータの駆動回路によれば、電磁アクチュエータの端子電圧に基づいて前記駆動電流を制御する電流源によって帰還制御手段を構成できる。
【0151】
請求項13に記載した電磁アクチュエータの駆動回路によれば、構成が簡単であって、安価に信頼性を高めることができる。
【0152】
請求項14に記載した電磁アクチュエータの駆動回路によれば、コイルの抵抗値の変化による感度の変化を低減できる。
【0153】
請求項15に記載した電磁アクチュエータ装置によれば、磁気回路を強化して高い感度を得ることができる。
【0154】
請求項16に記載した電磁アクチュエータ装置によれば、可動部を軽量にできるので、応答を迅速にすることができる。
【0155】
請求項17に記載したビデオテープレコーダによれば、その高速再生に電磁アクチュエータ装置を応用して、ノイズレス化を実現できる。
【0156】
請求項に記載した映像表示装置によれば、映像表示器の垂直補助偏向に電磁アクチュエータ装置を応用して、垂直方向に順次シフトしながら水平方向に走査される水平走査線数を視覚上倍増することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】可動コイル型電磁アクチュエータを示す断面模式図である。
【図2】可動磁石型電磁アクチュエータを示す断面模式図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態を示す電磁アクチュエータの駆動回路図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態を示す電磁アクチュエータの駆動回路図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態を示す電磁アクチュエータの駆動回路図である。
【図6】本発明の第4の実施の形態を示す電磁アクチュエータの駆動回路図である。
【図7】本発明の第5の実施の形態を示す電磁アクチュエータの駆動回路図である。
【図8】本発明の第6の実施の形態を示す電磁アクチュエータの駆動回路図である。
【図9】本発明の第7の実施の形態であるVTRの構成を示す概略図である。
【図10】ノイズレス3倍速再生動作におけるテープトラックを示す図である。
【図11】ヘッドの変位を示す説明図である。
【図12】本発明の第8の実施の形態である映像表示装置の垂直補助偏向手段の構成を示す概略図である。
【図13】図12の映像表示装置における光路を示す図である。
【図14】図12の映像表示装置における画素構成を示す図である。
【図15】電磁アクチュエータの等価回路を示す回路図である。
【図16】従来の電磁アクチュエータの駆動回路を示す回路図である。
【符号の説明】
1 電磁アクチュエータ、4 磁石、5 信号源、22 コイル、24 ヘッド、30、31 電流源、34 帰還回路、60 ビデオテープレコーダ、83
液晶パネル、84 ガラス板。

Claims (18)

  1. 駆動電流に応じて変位する電磁アクチュエータと、信号源の信号に応じて前記電磁アクチュエータの駆動電流を制御する駆動電流制御回路とを備えた駆動回路において、
    前記電磁アクチュエータの端子電圧を前記駆動電流制御回路に負帰還するとともに、前記電磁アクチュエータの端子電流を前記駆動電流制御回路に正帰還して前記駆動電流を制御する帰還制御手段を備えたことを特徴とする電磁アクチュエータの駆動回路。
  2. 前記帰還制御手段は、前記端子電流に基づく正の帰還量を定める電流電圧変換感度をH、前記端子電圧に基づく負の帰還量を定める相互コンダクタンスを1/R 、前記電磁アクチュエータのコイルの抵抗値をR としたとき、
    0<(H−1)×R <R
    であることを特徴とする請求項1に記載の電磁アクチュエータの駆動回路。
  3. 前記帰還制御手段は、前記駆動電流制御回路と並列に接続され、前記電磁アクチュエータの端子電圧と端子電流とに基づいて前記駆動電流を制御する電流源によって構成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の電磁アクチュエータの駆動回路。
  4. 前記帰還制御手段は、前記駆動電流制御回路の信号源側に接続され、前記電磁アクチュエータの端子電圧と端子電流に基づいて前記信号源からの入力信号を制御することを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の電磁アクチュエータの駆動回路。
  5. 駆動電流に応じて変位する電磁アクチュエータと、信号源の信号に応じて前記電磁アクチュエータの駆動電流を制御する駆動電流制御回路とを備えた駆動回路において、
    前記電磁アクチュエータと並列に接続された負性抵抗手段を備えたことを特徴とする電磁アクチュエータの駆動回路。
  6. 前記負性抵抗手段は、その回路抵抗の絶対値が前記電磁アクチュエータのコイルの抵抗値より小さいことを特徴とする請求項5に記載の電磁アクチュエータの駆動回路。
  7. 前記負性抵抗手段は、演算増幅器と、前記演算増幅器の負入力端子と出力端子間に接続された第1の抵抗回路と、前記演算増幅器の正入力端子と出力端子間に接続された第2の抵抗回路と、前記演算増幅器の正入力端子に一端が接続され他端が接地されたインピーダンス回路とを備え、前記演算増幅器の負入力端子と接地の間が負性抵抗を構成することを特徴とする請求項5又は請求項6のいずれかに記載の電磁アクチュエータの駆動回路。
  8. 前記負性抵抗手段は、その出力動作点を前記信号源の信号によって直接に制御することを特徴とする請求項5又は請求項6のいずれかに記載の電磁アクチュエータの駆動回路。
  9. 前記負性抵抗手段は、前記電磁アクチュエータの可動部の機械共振周波数では負性抵抗値を有するとともに、前記電磁アクチュエータの駆動周波数では前記負性抵抗値より高いインピーダンスを有することを特徴とする請求項5乃至請求項8のいずれかに記載の電磁アクチュエータの駆動回路。
  10. 駆動電流に応じて変位する電磁アクチュエータと、信号源の信号に応じて前記電磁アクチュエータの駆動電流を制御する駆動電流制御回路とを備えた駆動回路において、
    前記電磁アクチュエータの端子電圧を前記駆動電流制御回路に正帰還して前記駆動電流を制御する帰還制御手段を備えたことを特徴とする電磁アクチュエータの駆動回路。
  11. 前記帰還制御手段は、前記端子電圧に基づく正の帰還量を定める相互コンダクタンスを1/R 、前記電磁アクチュエータのコイルの抵抗値をR としたとき、
    0<R <R
    であることを特徴とする請求項10に記載の電磁アクチュエータの駆動回路。
  12. 前記帰還制御手段は、前記駆動電流制御回路と並列に接続され、前記電磁アクチュエータの端子電圧に基づいて前記駆動電流を制御する電流源によって構成されていることを特徴とする請求項10又は請求項11のいずれかに記載の電磁アクチュエータの駆動回路。
  13. 前記帰還制御手段は、前記駆動電流制御回路の信号源側に接続され、前記電磁アクチュエータの端子電圧に基づいて前記信号源からの入力信号を制御することを特徴とする請求項10又は請求項11のいずれかに記載の電磁アクチュエータの駆動回路。
  14. 前記帰還制御手段は、その遮断周波数が前記電磁アクチュエータの可動部の機械共振周波数より低く、前記電磁アクチュエータの駆動周波数より高い高域通過特性を有することを特徴とする請求項1乃至請求項4又は請求項10乃至請求項13のいずれかに記載の電磁アクチュエータの駆動回路。
  15. 前記請求項1乃至請求項14のいずれかに記載の駆動回路によって制御される電磁アクチュエータのコイルは、可動コイルであることを特徴とする電磁アクチュエータ装置。
  16. 前記請求項1乃至請求項14のいずれかに記載の駆動回路によって制御される電磁アクチュエータは、コイルへの信号電圧に応じて変位する可動磁石を備えていることを特徴とする電磁アクチュエータ装置。
  17. 前記請求項15又は請求項16のいずれかに記載の電磁アクチュエータ装置を使用して、テープの記録軌跡に追従するようにヘッドの変位作用をなすことを特徴とするビデオテープレコーダ。
  18. 前記請求項15又は請求項16のいずれかに記載の電磁アクチュエータ装置を使用して、液晶パネルの前におかれた透明板の角度の変位作用をなすことを特徴とする投写型映像表示装置。
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