JP3562169B2 - パワーウインドウ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ウインドウの閉動作中に挟み込みを検出すると該閉動作を中止させる挟込中止制御を行うと共に、その挟込検出を行うための挟込検出用データを学習して更新するパワーウインドウ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車のウインドウ装置として、開閉スイッチ操作によってバッテリーを電力源とするモーターでウインドウを開閉動作させると共に、ウインドウの閉動作中に例えばウインドウガラスとウインドウサッシュとの間に何らかの物体が挟み込まれると、この挟み込みを検出してウインドウの閉動作を中止させる挟込中止制御型のパワーウインドウ装置が知られている。
【0003】
この様な挟込中止制御型のパワーウインドウ装置は、例えば、通常のウインドウ閉動作時にモーターにかかる負荷よりも大きい所定のしきい値を設定してメモリに記憶させておき、ウインドウの閉動作時のモーターの負荷を検出してその負荷が上記所定のしきい値以上となったときに挟み込みが生じたと判断し、ウインドウの閉動作を中止するように構成されるが、この通常のウインドウ閉動作時にモーターにかかる負荷は、温度、各ウインドウの形状構造や立て付けあるいは立て付けの経年変化等によって各ウインドウ毎に異なると共に時間に応じて変化するので、上記しきい値が固定値であると適切な挟み込み検出が困難であるとの観点から、例えば特開昭62−280476号公報に記載されているように、上記所定のしきい値をメモリに記憶しておくと共に、ウインドウの閉動作が行われる度にその時のモーターにかかる負荷を検出し、この検出結果に基づいて上記所定のしきい値を学習して更新するようにしたパワーウインドウ装置が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように挟み込みを検出したときはウインドウの閉動作を中止する挟込中止制御を行うと共に、その挟み込みを検出するための上記しきい値等の挟込検出用データを各ウインドウ毎に学習して逐次更新するようにしたパワーウインドウ装置においては、確かに常に最適な挟込検出用データに基づいて挟込検出を行うことができるという利点を有するが、その反面、メモリが何らかの原因によりリセットされて記憶していた挟込検出用データが消失した場合には、その挟込検出用データをどの様に設定し直すかと言う点が問題となり、例えば各ウインドウに対して予め適当な値を設定しておき、これを挟込検出用データの初期値としてメモリに記憶させる方法が考えられるが、上記のように最適な挟込検出用データは温度や経年変化等によって異なってくるので、その様な初期値では適切な挟込検出を行うことができないという不都合が生じる。
【0005】
本発明の目的は、上記事情に鑑み、メモリがリセットされて挟込検出用データが消失した場合に、より適切な挟込検出用データを用いることができ、それによってメモリリセット後の最初のウインドウ閉動作時おいてもより適切な挟込検出を行うことができるパワーウインドウ装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る第1のパワーウインドウ装置は、上記目的を達成するため、
ウインドウと、該ウインドウを開閉動作させる開閉駆動手段と、該ウインドウの閉動作中に挟み込みを検出すると該閉動作を中止させる挟込中止制御手段とを有するウインドウ部を複数備え、上記挟込中止制御手段は、自ウインドウ部の上記挟込検出を行うための自ウインドウ部の挟込検出用データを記憶するメモリを有し、該メモリに記憶された自ウインドウ部の挟込検出用データに基づいて自ウインドウ部の挟込検出を行うと共に、該自ウインドウ部の挟込検出用データを学習して更新するパワーウインドウ装置において、
上記挟込中止制御手段のメモリには自ウインドウ部の挟込検出用データと共に他ウインドウ部の挟込検出用データも記憶せしめ、上記挟込中止制御手段は、メモリ内の自ウインドウ部の挟込検出用データが消失したときは、他ウインドウ部の挟込中止制御手段のメモリから該メモリに記憶された自ウインドウ部の挟込検出用データを読み出し、この読み出した挟込検出用データを自ウインドウ部の挟込検出用データとして用いることを特徴とする。
【0007】
上記第1のパワーウインドウ装置においては、上記挟込中止制御手段は、他ウインドウ部の挟込中止制御手段のメモリ内の該他ウインドウ部の挟込検出用データが更新されたときは、メモリ内の該他ウインドウ部の挟込検出用データを同様に更新するように構成することができる。
【0008】
また、上記第1のパワーウインドウ装置においては、上記挟込中止制御手段は、全ての挟込中止制御手段のメモリ内の挟込検出用データが消失したときは、いずれかのウインドウ部の挟込中止制御手段のメモリに最初に記憶された初期値以外の挟込検出用データを読み出し、該他ウインドウ部の挟込検出用データに基づいて自ウインドウ部の挟込検出用データを算出するように構成することができる。
【0009】
本発明に係る第2のパワーウインドウ装置は、上記目的を達成するため、
ウインドウと、該ウインドウを開閉動作させる開閉駆動手段と、該ウインドウの閉動作中に挟み込みを検出すると該閉動作を中止させる挟込中止制御手段とを有するウインドウ部を複数備え、上記挟込中止制御手段は、自ウインドウ部の上記挟込検出を行うための自ウインドウ部の挟込検出用データを記憶するメモリを有し、該メモリに記憶された自ウインドウ部の挟込検出用データに基づいて自ウインドウ部の挟込検出を行うと共に、該自ウインドウ部の挟込検出用データを学習して更新するパワーウインドウ装置において、
上記挟込中止制御手段は、メモリ内の自ウインドウ部の挟込検出用データが消失したときは、他ウインドウ部の挟込中止制御手段のメモリから該メモリに記憶された該他ウインドウ部の挟込検出用データを読み出し、該他ウインドウ部の挟込検出用データに基づいて自ウインドウ部の挟込検出用データを算出することを特徴とする。
【0010】
上記第1および第2のパワーウインドウ装置においては、上記自ウインドウ部の挟込検出用データの学習を、自ウインドウ部の閉動作に基づいて行うように構成することができる。
【0011】
なお、上記「挟込検出用データ」とは、上記挟み込みを検出するために用いるデータであり、例えば上述のしきい値であっても良いが、そのしきい値を算出するためのデータ、例えばしきい値の計算式における定数、あるいは温度や経年変化を示すデータ等であっても良く、要は上記の温度や経年変化等の情報を加味して適切な挟込検出を行うことのできるデータであればどのようなデータでも良い。
【0012】
また、上記「他ウインドウ部の挟込検出用データに基づいて自ウインドウ部の挟込検出用データを算出する」方法としては、他ウインドウ部の挟込検出用データをそのまま自ウインドウ部の挟込検出用データとする方法や他ウインドウ部の挟込検出用データに対して該他ウインドウ部と自ウインドウ部との構造等の相違に基づく補正計算を行って自ウインドウ部の挟込検出用データを算出する方法を用いることができる。
【0013】
【発明の効果】
本発明に係る第1のパワーウインドウ装置は、上記のように、挟込中止制御手段のメモリには自ウインドウ部の挟込検出用データと共に他ウインドウ部の挟込検出用データも記憶するようにし、メモリのリセット等により自ウインドウ部の挟込検出用データが消失した場合、他ウインドウ部の挟込中止制御手段のメモリから該メモリに記憶された自ウインドウ部の挟込検出用データを読み出し、これに基づいて自ウインドウ部の閉動作時の挟込検出を行い得るように構成されているので、メモリのリセット等により自ウインドウ部の挟込検出用データが消失した場合でも、特にデータ消失後の最初のウインドウ閉動作時において今までの学習効果を失う事なく適切な挟込検出を行うことができる。
【0014】
上記第1のパワーウインドウ装置において、上記挟込中止制御手段が、他ウインドウ部の挟込中止制御手段のメモリ内の該他ウインドウ部の挟込検出用データが更新されたときは、メモリ内の該他ウインドウ部の挟込検出用データを同様に更新するように構成すれば、他ウインドウ部の挟込中止制御手段は、常に自ウインドウ部の最新の学習効果を備えた挟込検出用データを読み出すことができ、これによってメモリリセット時等においても今までの学習効果を失う事なく常に最適な挟込検出を行うことができる。
【0015】
また、上記第1のパワーウインドウ装置においては、全ての挟込中止制御手段のメモリ内の挟込検出用データが消失したときは、各挟込中止制御手段が、いずれかのウインドウ部の挟込中止制御手段のメモリに最初に記憶された初期値以外の挟込検出用データを読み出し、この読み出した挟込検出用データに基づいて自ウインドウ部の挟込検出用データを算出するように構成すれば、全ての挟込中止制御手段のメモリ内の挟込検出用データが消失した場合であっても、次に述べる第2のパワーウインドウ装置の場合と同様の理由により、自ウインドウ部の挟込検出用データとして上述の初期値を用いる場合に比して、より学習効果を保持した適切な挟込検出を行うことができる。
【0016】
本発明に係る第2のパワーウインドウ装置は、上記のように、メモリがリセットされた場合に、他ウインドウ部の挟込中止制御手段のメモリから該他のウインドウ部の挟込検出用データを読み出し、これに基づいて自ウインドウ部の挟込検出用データを算出するように構成されているので、メモリがリセットされた場合でも、上記読み出した他ウインドウ部の挟込検出用データには現時点の温度や経年変化情報が含まれていることから、該他ウインドウ部の挟込検出用データに基づいて自ウインドウ部の挟込検出用データを算出することにより、上記他ウインドウ部の挟込検出用データに含まれていた現時点の温度や経年変化に関する学習情報を加味した自ウインドウ部の挟込検出用データを算出することができ、これにより、特にデータ消失後の最初のウインドウ閉動作時において例えば予め用意した初期値に基づいて挟込検出を行う場合に比して、より学習効果を保持した適切な挟込検出を行うことができる。
【0017】
【実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明に係るパワーウインドウ装置の実施形態について詳細に説明する。
【0018】
<全体構成>
図1は本発明に係るパワーウインドウ装置の一例を示すブロック図である。図示のパワーウインドウ装置は、自動車のパワーウインドウ装置であって、前右席に設けられた前右席ウインドウ部2(FR)と、前左席に設けられた前左席ウインドウ部2(FL)と、後右席に設けられた後右席ウインドウ部2(RR)と、後左席に設けられた後左席ウインドウ部2(RL)との4つのウインドウ部を備えてなる。
【0019】
各ウインドウ部2は、ウインドウ4と、乗員がウインドウ4の開閉操作を行うための開閉スイッチ6と、ウインドウ4を開閉させる電気的開閉駆動手段としてのモーター8と、該モーター8によるウインドウ4の開閉を制御する開閉制御手段10とを備えている。また、各ウインドウ部の開閉制御手段10は、それぞれバッテリー線12を介してバッテリーに、イグニッション線14を介してイグニッションスイッチに接続されると共に、多重伝送路等の通信線16に接続されて互いに通信可能に構成されている。
【0020】
上記前右席ウインドウ部2(FR)の開閉スイッチ6は、前右席ウインドウ部2(FR)の開閉のみでなく他の3つのウインドウ部2(FL),2(RR),2(RL)の開閉をも操作し得るメインスイッチとして構成され、他の3つのウインドウ部2(FL),2(RR),2(RL)の開閉スイッチ6はそれぞれ自ウインドウ部の開閉のみを操作可能なサブスイッチとして構成されている。
【0021】
上記開閉制御手段10は、開閉スイッチ6の操作に従ってモーター8の駆動を制御してウインドウ4の開閉動作を制御する。上記前右席ウインドウ部1(FR)の開閉制御手段10は、上記メインスイッチとして構成された開閉スイッチ6(FR)における前右席ウインドウの開閉操作にしたがって該前右席ウインドウ4を開閉制御すると共に、該メインスイッチ6(FR)により他のウインドウ部の開閉操作が成された場合は、その開閉操作信号を当該ウインドウ部の開閉制御手段10に上記通信線16を介して送信する。他のウインドウ部2(FL),2(RR),2(RL)の開閉制御手段10は、それぞれ自ウインドウ部の開閉スイッチ6の操作に基づいてウインドウ4の開閉制御を行うと共に、上記開閉制御手段10(FR)から送られたメインスイッチ6(FR)の操作による自ウインドウ部の開閉操作信号に基づいてウインドウ4の開閉制御を行う。
【0022】
上記各開閉制御手段10は、上記開閉スイッチ6の操作に基づくウインドウの開閉制御の他に、自ウインドウ部におけるウインドウ閉動作時の挟み込みを検出し、挟込検出時にウインドウの閉動作を中止し、かつウインドウを反転させて開動作させる挟込中止制御を行う挟込中止制御手段18を備えている。
【0023】
なお、各ウインドウ部2に設けられたリミットスイッチ26は、ウインドウガラス4aがほぼ完全に閉じる直前の所定位置まで閉動作してきたら閉成するものであり、このリミットスイッチ26の閉成により以下に述べる挟込中止制御が解除され、これによって上記ウインドウガラス4aが完全に閉じる時に生じるモーター8の負荷の増大を挟み込みと誤認することによるウインドウガラス4aの反転開動作が防止される。
【0024】
<挟込中止制御>
各ウインドウ部の開閉制御手段10に設けられた挟込中止制御手段18は、自ウインドウ部におけるウインドウ閉動作時のウインドウガラス4aとウインドウサッシュ4bとの間に何らかの物体22が挟み込まれた場合、その挟み込みを検出してウインドウ(ウインドウガラス)の閉動作を中止し、かつウインドウ(ウインドウガラス)を反転させて開動作させる。
【0025】
上記挟み込み検出は種々の方法によって行うことができるが、図示のものでは、ウインドウの閉動作時のモーター8の負荷を検出し、この負荷が予め設定されている所定のしきい値よりも大きくなったら挟み込みが生じたものと判断する。つまり、通常のウインドウ閉動作時にモーター8にかかる負荷は大体同じ大きさであるからその通常のウインドウ閉動作時にモーター8にかかる負荷を調べておき、この負荷よりも大きい所定のしきい値を予め設定してメモリ20に記憶させておくと共に、ウインドウの閉動作時のモーター8の負荷を検出し、この負荷が上記所定のしきい値以上となったときに挟み込みが生じたと判断し、閉動作を中止するように構成されている。
【0026】
上記モーター8の負荷は電流あるいはその他の種々の方法により求めることができるが、図示のものでは、モーター8の回転状態を示すパルス(例えぱモーター8の半回転あるいは1回転毎に発生するパルス)を発生するパルスセンサ24を設け、このパルスセンサ24から出力されるパルスのパルス幅に基づいてモーター8の負荷を求めるようにしている。つまり、パルス幅はモーター回転速度(ウインドウの閉方向移動速度)に比例して変化し、モーターの回転速度はモーターの負荷に対応して変化するので、モーターのパルス幅はモーターの負荷に対応して変化する。そこで、通常のウインドウ閉動作時のパルス幅はどの程度のものであるかを調べてそのパルス幅よりも大きい所定のしきい値を設定しておき、実際のウインドウ4の閉動作時には上記パルス幅を検出してそのパルス幅が上記所定のしきい値よりも大きくなったら挟み込みが発生したと判断し、直ちにモーター8を反転させてウインドウ4の閉動作を中止し開動作させる。
【0027】
また、上記通常のウインドウ閉動作時にモーター8にかかる負荷は、温度、各ウインドウの形状構造や立て付けあるいは立て付けの経年変化等によって各ウインドウ毎に異なると共に時間に応じて変化するので、より適切な挟込検出を行うため、ウインドウの閉動作が行われるときは毎回あるいは所定回数おきにその閉動作時のモーターのパルス幅を検出し、このパルス幅に基づいて新たに適切な所定のしきい値を設定し直し、上記所定のしきい値の学習・更新を行う。
【0028】
さらに、上記のように挟込中止制御を行うと共に挟込検出用のしきい値を学習して更新するようにしたパワーウインドウ装置においては、メモリ20が何らかの原因によりリセットされて記憶していた挟込検出用データの一例としてのしきい値が消失した場合には、そのしきい値をどの様に設定し直すかと言う点が問題となる。メモリ20がリセット等されてしきい値が消失した場合には、大別すると以下のような2つの方法で新たなしきい値を設定し、メモリに記憶することができる。
【0029】
<第1のしきい値設定方法>
メモリリセット時の第1のしきい値設定方法を実施する場合、上記パワーウインドウ装置は、各ウインドウ部の挟込中止制御手段のメモリ20に、自ウインドウ部のしきい値のみでなく他の全てのつまり他の3つのウインドウ部のしきい値も記憶せしめ、かつ、各ウインドウ部の挟込中止制御手段18は、他の全ての挟込中止制御手段のメモリ20にアクセスして該メモリ20に記憶された内容を読み出し可能に構成される。
【0030】
まず、このメモリリセット時の第1のしきい値設定方法を実施する場合における、メモリリセット時ではなく通常時のしきい値設定方法について、図2を参照しながら説明する。
【0031】
各ウインドウ部の挟込中止制御手段18は自ウインドウ部のしきい値を学習してメモリ20に記憶しているものとする。そして、まず、各ウインドウ部の挟込中止制御手段18はU1において開閉スイッチ6による自ウインドウ部のウインドウ閉操作入力があるか否かを判断する。閉操作入力がある場合は、U2でウインドウを閉動作させ、U3でメモリ20に記憶されているしきい値を用いて挟込検出を行い、挟込が検出されなかった場合には、U4においてそのウインドウ閉動作時のモーター8のパルス幅データに基づいて新たなしきい値を算出し、これを自メモリ20に記憶させてしきい値の更新を行い、U5でこの新たな自ウインドウ部のしきい値を他ウインドウ部に送信し、他ウインドウ部は以下に説明するU7に相当するステップでこの送信されたしきい値を該他ウインドウ部のメモリ20に記憶する。
【0032】
一方、上記U3で挟込が検出された場合は、U6でウインドウの閉動作を中止し、モーター8を反転させてウインドウを開動作させる。この場合は、ウインドウ閉動作中に挟込中止制御が行われたことからウインドウ閉動作時のパルス幅データは通常時のそれとは異なったものとなっているので、上記U4,U5におけるしきい値の算出更新および他ウインドウ部への送信は行わない。
【0033】
次いで、U7で他ウインドウ部から該他ウインドウ部のしきい値を受信したか否かを判断し、受信していなければリターンに進むと共に、受信していればU8でその他ウインドウ部のしきい値を自メモリ20に記憶する。
【0034】
次に、図3を参照しながら、上記メモリリセット時における第1のしきい値設定方法を含む挟込中止制御の手順について説明する。図3に示す手順は全てのウインドウ部における挟込中止制御の共通手順であって、メモリ20がリセットされて自ウインドウ部のしきい値が消失した場合のものである。
【0035】
挟込中止制御手段18のマイコンがリセットされ、それによってメモリ20がリセットされて自ウインドウ部のしきい値が消失した場合、まずS1で挟込中止制御手段18のマイコンを初期化する。ついで、S2で全てのウインドウ部(W部)のメモリ20から挟込検出用データとしてのしきい値が消失しているか否かを判断し、いずれかのメモリ20からは消失していない場合には、S3で消失していない他ウインドウ部のメモリ20から自ウインドウ部のしきい値と該他ウインドウ部のしきい値とを読み出し、それらを自メモリ20に記憶する。
【0036】
また、全てのウインドウ部のメモリ20からしきい値が消失している場合は、S4で他のいずれかのウインドウ部が開もしくは閉動作することによって該他ウインドウ部からその時のパルス幅データと該他ウインドウ部のしきい値を受信したか否かを判断し、他のいずれのウインドウ部からも受信していなければ、S5で予め用意されている初期値を自ウインドウ部のしきい値として設定し、これを自メモリ20に記憶する。なお、各ウインドウ部は少なくとも閉動作したときにその時のパルス幅データとそれに基づいて算出されたしきい値とを送信する(図3のS11参照)ので、上記S4による受信は他ウインドウ部のこのS11における送信に基づいて行われる。
【0037】
また、S4でいずれかのウインドウ部からパルス幅データとしきい値とを受信したときは、S6でその受信した他ウインドウ部のパルス幅データから自ウインドウ部のしきい値を算出し、それを自メモリ20に記憶する。この場合、読み取った他ウインドウ部のパルス幅データをそのまま自ウインドウ部のパルス幅データとして取り扱って自ウインドウ部のしきい値を算出しても良いし、読み取った他ウインドウ部のパルス幅データに対してさらに該他ウインドウ部と自ウインドウ部との構造等の相違に基づく補正計算を行って自ウインドウ部のしきい値を算出しても良い。また、このS6では上記受信した他ウインドウ部のしきい値も自メモリ20に記憶する。
【0038】
この様にしてS3,S6によってメモリ20に自ウインドウ部のしきい値を記憶したら、次にS7で自ウインドウ部の閉操作入力があったか否かを判断し、閉操作入力があった場合は、S8で自ウインドウ部の閉動作を行わせ、かつその場合S9で上記メモリ20に記憶したしきい値に基づいて挟み込みがあったか否かを判断し、挟み込みがなければS10でその閉動作時のパルス幅データに基づいて自ウインドウ部のしきい値を算出し、このしきい値をメモリ20に記憶してしきい値の更新を行い、S11でこのパルス幅データとしきい値とを他ウインドウ部へ送信する。一方、上記S9で挟込検出が行われたら、S12で閉動作を中止し、モーター8を反転させて開動作させ、エンドへ進む。また、S7で閉操作入力が無かった場合もそのままエンドへ進む。
【0039】
一方、上記S5でしきい値として初期値をメモリ20に記憶している場合は、S13で自ウインドウ部の閉操作入力があったか否かを判断し、閉操作入力があった場合は、S14で自ウインドウ部の閉動作を行わせ、かつその場合S15で上記メモリ20に記憶したしきい値に基づいて挟み込みがあったか否かを判断し、挟み込みがなければS16でその閉動作時のパルス幅データに基づいて自ウインドウ部のしきい値を算出し、このしきい値をメモリ20に記憶してしきい値の更新を行い、S11でこのパルス幅データとしきい値とを他ウインドウ部へ送信する。
【0040】
また、上記S13で閉操作入力がなかった場合およびS15で挟込検出が成されてS17で挟込中止制御が行われた場合(この場合は前述したように適正なパルス幅データが得られないので、しきい値の算出はしない)は、しきい値として信頼性の低い初期値が設定されたままであるので、その様なしきい値は他ウインドウ部へ送信すること無く、S4に戻り、より信頼性の高いしきい値の算出を試みる。
【0041】
なお、このメモリリセット時のしきい値設定フローが終了した後は、上記図2に示す通常時のしきい値設定フローが実行される。
【0042】
上記実施形態は、全てのウインドウ部のメモリ20に全ての他のウインドウ部のしきい値を記憶させておくものであったが、各ウインドウ部20のメモリには必ずしも他の全てのウインドウ部のしきい値を記憶させておく必要はなく、所定のウインドウ部同志を対応付け、対応するウインドウ部同志でしきい値を互いに記憶させておくこともできる。例えば、前席のウインドウ部同志、および後席のウインドウ部同志を対応付け、前右席ウインドウ部のメモリ20には、前右席および前左席ウインドウ部のしきい値を記憶させ、前左席ウインドウ部のメモリ20には、前左席および前右席ウインドウ部のしきい値を記憶させ、後右席ウインドウ部のメモリ20には、後右席および後左席ウインドウ部のしきい値を記憶させ、後左席ウインドウ部のメモリ20には、後左席および後右席ウインドウ部のしきい値を記憶させるように構成することもできる。
【0043】
この場合は、先程のS2で対応関係にあるウインドウ部のメモリ20がクリアされているか否かを判定し、クリアされていなければ先程のS3でその対応関係にあるウインドウ部のメモリ20から自ウインドウ部および他ウインドウぶのしきい値を取り込む。先程のS2で対応関係にあるウインドウ部のメモリ20がクリアされている場合は、その対応関係にあるウインドウ部以外のウインドウ部のメモリ20がクリアされているか否かを判断し、クリアされていないメモリ20があれば、そのメモリ20に記憶されているしきい値を読み出し、そのしきい値を当該他ウインドウ部のしきい値として自メモリ20に記憶すると共に、読み出したそのしきい値もしくはそのしきい値に対してそのしきい値のウインドウ部と自ウインドウ部との構造等の相違に基づく補正計算を行って自ウインドウ部のしきい値を算出し、これを自メモリ20に記憶する。他の全てのメモリ20もクリアされている場合は、先程のS4に進み、ここで対応関係にあるウインドウ部を含めて他の全てのウインドウ部から上述のようにパルス幅データとしきい値を受信したか否かを判断し、NOの場合は先程のS5に、YESの場合は先程のS6に進む。その他は先程のS7〜S17を実行する。
【0044】
なお、この様に対応関係を持たせた場合の図2に示す通常時の制御においては、U5における他ウインドウ部へのしきい値送信は対応関係にある他ウインドウ部に対して行う。
【0045】
上記対応関係は、前席同志、および後席同志という対応関係だけでなく、右側の前席および後席同志、左側の前席および後席同志というように対応付けても良いし、あるいはその他の対応付けを行うこともできる。
【0046】
<第2のしきい値設定方法>
次に、第2のしきい値設定方法について説明する。上記第1のしきい値設定方法では、上記メモリ20に自ウインドウ部のしきい値と共に他ウインドウ部のしきい値も記憶させ、あるウインドウ部のメモリがリセットされた場合には、そのウインドウ部の挟込中止制御手段は他ウインドウ部の挟込中止制御手段のメモリから自ウインドウ部のしきい値を読み出してそれを使用するものであったが、この第2のしきい値設定方法は、上記各メモリ20は自ウインドウ部のしきい値のみを記憶し、あるウインドウ部のメモリ20がリセットされた場合には、他ウインドウ部のメモリ20から該他ウインドウ部のしきい値を読み出し、これに基づいて自ウインドウ部のしきい値を算出するものである。
【0047】
この第2のしきい値設定方法を実施する場合、上記各ウインドウ部のメモリ20はそれぞれ自ウインドウ部のしきい値のみを記憶し、各ウインドウ部の挟込中止制御手段18は、自ウインドウ部のメモリ20がクリアされた場合は、他ウインドウ部のメモリ20から該他ウインドウ部のしきい値を読み出し、このしきい値に基づいて自ウインドウ部のしきい値を算出するように構成される。
【0048】
このメモリリセット時の第2のしきい値設定方法を実施する場合における、メモリリセット時ではなく通常時のしきい値設定方法は、図2におけるU5,U7,U8を省略した手順で行われる。
【0049】
上記メモリリセット時の第2のしきい値設定方法の手順は図4に示す通りである。この図4に示す手順は図2に示す上記第1のしきい値設定方法とほぼ同様であり、単に図4のステップT3において、他ウインドウ部のしきい値を読み出し、このしきい値から自ウインドウ部のしきい値を算出する、つまり読み出した他ウインドウ部のしきい値をそのまま自ウインドウ部のしきい値とし、あるいはその読み出した他ウインドウ部のしきい値に対して当該他ウインドウ部と自ウインドウ部との構造等の相違に基づく補正計算を行って自ウインドウ部のしきい値を算出し、これをメモリ20に記憶する点と、図3のS11に対応するステップがない点で相違するのみである。
【0050】
なお、この図4に示す第2のしきい値設定方法は、自ウインドウ部のメモリがクリアされた場合には、他のいずれかのウインドウ部のメモリに記憶されているしきい値を読み出し、そのしきい値に基づいて自ウインドウ部のしきい値を算出するものであったが、この場合他のウインドウ部に優先順位を付けておき、優先順位の高いウインドウ部からしきい値を読み出すように構成することもできる。より具体的には、例えば、各ウインドウ部に対応関係を持たせておき、あるウインドウ部のメモリがクリアされた場合には、そのウインドウ部と対応関係にあるウインドウ部のメモリからそのウインドウ部のしきい値を読みだし、そのしきい値に基づいて自ウインドウ部のしきい値を算出するように構成することができる。この場合の対応関係は、例えば前席同志および後席同志で対応付けても良いし、あるいは右側の前後席同志および左側の前後席同志で対応付けてもよい。前者の対応付けを行った場合は、前席の左右のウインドウ同志および後席の左右のウインドウ同士はそれぞれ形状や構造が同じであるのでこの点で両者の相関が高く、その様な相関の高いしきい値を用いることによってより適切な自ウインドウ部のしきい値を算出することができ、後者の対応付を行った場合は、右側の前後席同志および左側の前後席同志は、風雨や日光の影響の受け方がほぼ同一であるのでこの点で特に温度や経年変化の仕方に相関が高く、その様な相関の高いしきい値を用いることによってより適切な自ウインドウ部のしきい値を算出することができる。
【0051】
<バッテリー装着時のウインドウの強制的開動作およびワーニング報知制御>
次に、バッテリー交換等で新たなバッテリーを装着した場合のウインドウの強制的開動作およびワーニング報知制御について説明する。
【0052】
バッテリー交換等で新たなバッテリーを装着した場合、その装着の前提としてバッテリーの取り外しが行われており、これによって各挟込中止制御手段18のマイコンはリセットさせ、それによってメモリ20もリセットされてメモリ20に記憶されていたデータは上記しきい値も含めてクリアされる。従って、バッテリーの装着を行った場合は、各挟込中止制御手段18においては速やかに適切な自ウインドウ部のしきい値を新たに算出してメモリ20に記憶することが必要となる。
【0053】
また、その場合バッテリー装着後実際にウインドウ4を閉動作してパルス幅データを検出するまでは正式なしきい値を算出することはできず、この正式なしきい値が算出されるまでは推定しきい値を使用することとなり、この場合推定しきい値で挟込中止制御が行われることを乗員等に報知し、乗員等の注意を喚起すると共に速やかにウインドウ4を閉動作させて正式なしきい値を算出し得るように促すことが望ましい。
【0054】
そこで、上記各ウインドウ部の開閉制御手段10は、バッテリーが新たに装着された場合、全ウインドウ部のウインドウ4を強制的に開動作させ、この開動作時のパルス幅データによって推定しきい値を算出可能にすると共に、この強制的開動作によってウインドウ4の閉動作を促してそのウインドウ閉動作によって速やかに正式なしきい値の算出を可能にし、かつ、正式しきい値が算出されるまではワーニングを報知して推定しきい値で挟込中止制御が行われることを乗員等に知らしめると共に、そのワーニングによってウインドウ4の閉動作を促して速やかに正式なしきい値を算出し得るようにすべく、ウインドウの強制的開動作およびワーニング報知制御を行う。
【0055】
この制御を図5に基づいて説明すると、まず、P1においてバッテリーが新たに装着されたか否かを判断する。装着されなければP2において通常制御を行う。装着された場合は、P3において取り敢えず自ウインドウ部のしきい値として、予め用意されている初期値を設定しそれをメモリ20に記憶する。次いで、全てのウインドウ部のウインドウ4を強制的に開動作させ、P5で開動作時のパルス幅データを確保できたか否かを判断する。P4においてウインドウ4が開かれ、かつそれによって必要なパルス幅データが確保できたウインドウ部においては、P6でそのパルス幅データに基づいて推定しきい値を算出し、それを上記P3における初期値に置き換えてメモリ20に記憶する。なお、上記挟込検出はウインドウ閉動作時の負荷に基づいて行うものであるから、上記しきい値はウインドウ閉動作時のパルス幅データに基づいて算出すべきものであり、従って同じウインドウ部であってもウインドウ開動作時のパルス幅データでは関連性はあるものの必ずしも適切なしきい値を算出することは困難であり、この意味で開動作時のパルス幅データから算出したしきい値を推定しきい値と称している。
【0056】
上記P5でデータが確保できなかった場合、つまり上記P4でウインドウ4を開動作させようと0しても元々ウインドウ4が開いており開動作させることができなかった場合や、開動作させたが必要なパルス幅データを確保できなかった場合は、しきい値として上記初期値を記憶したままとする。
【0057】
そして、以上のように全ウインドウ部のメモリ20にしきい値として上記初期値もしくは推定しきい値が記憶された状態で、P7において乗員に対して音もしくは光等でワーニングを開始する。その後ワーニングを継続しながら、P8で開閉スイッチ6による閉操作入力があるか否かを判断し、なければ閉操作入力があるまで待ち、閉操作入力があったらP9でウインドウ4の閉動作を行わせると共に、その場合その時点でメモリ20に記憶しているしきい値を用いて挟込中止制御を行う。また、P9で挟込検出がなされなかった場合、P10において上記ウインドウ4の閉動作からその閉動作時のパルス幅データを検出し、そのパルス幅データに基づいて正式な自ウインドウ部のしきい値を算出し、それを上記初期値もしくは推定しきい値に代えてメモリ20に記憶する。
【0058】
そして、P11で全てのウインドウ部において上記正式なしきい値を算出してメモリ20に記憶したか否かを判断し、未だ正式しきい値を記憶していないウインドウ部がある場合はP8に戻り、全てのウインドウ部で正式しきい値を算出して記憶することができたら、P12でワーニングを解除する。
【0059】
なお、上記ワーニングは、上記の例では全てのウインドウ部において正式しきい値が算出されるまで報知されるものであったが、各ウインドウ部単位でワーニング報知および解除を行い、いずれのウインドウ部が未だ正式しきい値が算出されていないかを乗員等が知り得るように構成することもできる。
【0060】
<再閉操作入力による挟込中止制御解除>
次に、挟込中止制御解除について説明する。上記挟込中止制御においては、ウインドウ4に挟み込みが発生した場合はウインドウ4の閉動作を中止し、モーター8を反転させてウインドウ4を開動作させるが、例えば車外からの侵入者等によってウインドウ4に手等を入れられた場合、ウインドウ4を開閉スイッチ6で閉操作しても、挟込中止制御によってウインドウ4は途中で開動作するのでウインドウ4を閉めることができず、その結果侵入者等を阻止することができない。この問題を解決するため、上記各ウインドウ部の開閉制御手段10は、そのような場合に挟込中止制御を解除し、侵入者等を阻止し得るように構成されている。
【0061】
これを図6に基づいて説明すると、Q1で挟込中止制御によってウインドウ4が反転を開始して開動作しているか否かを判断し、反転を開始して開作動している場合はQ2において再度開閉スイッチ6により閉操作がなされたか否かを判断し、再度開閉スイッチ6により閉操作がなされた場合は、Q3で挟込中止制御を解除し、上記ウインドウ4の反転開動作を中止して再度のスイッチ閉操作に応じてウインドウ4を閉動作させる。
【0062】
上記のように、挟込中止制御によりウインドウ4が反転開動作しているときに開閉スイッチで再度閉操作が行われた場合には、この反転開動作機能をキャンセルし、スイッチ操作に応じてウインドウ4を閉動作させることにより、車外からの侵入を阻止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るパワーウインドウ装置の一例を示すブロック図
【図2】第1の挟込中止制御を行う場合の通常制御手順を示す図
【図3】第1の挟込中止制御手順を示す図
【図4】第2の挟込中止制御手順を示す図
【図5】バッテリー装着時の強制的開動作および後ワーニング報知手順を示す図
【図6】再閉操作入力による挟込中止制御解除手順を示す図
【符号の説明】
2 ウインドウ部
4 ウインドウ
6 開閉スイッチ
8 開閉駆動手段(モーター)
10 開閉制御手段
18 挟込中止制御手段
20 メモリ

Claims (5)

  1. ウインドウと、該ウインドウを開閉動作させる開閉駆動手段と、該ウインドウの閉動作中に挟み込みを検出すると該閉動作を中止させる挟込中止制御手段とを有するウインドウ部を複数備え、上記挟込中止制御手段は、自ウインドウ部の上記挟込検出を行うための自ウインドウ部の挟込検出用データを記憶するメモリを有し、該メモリに記憶された自ウインドウ部の挟込検出用データに基づいて自ウインドウ部の挟込検出を行うと共に、該自ウインドウ部の挟込検出用データを学習して更新するパワーウインドウ装置において、
    上記挟込中止制御手段のメモリには自ウインドウ部の挟込検出用データと共に他ウインドウ部の挟込検出用データも記憶せしめ、上記挟込中止制御手段は、メモリ内の自ウインドウ部の挟込検出用データが消失したときは、他ウインドウ部の挟込中止制御手段のメモリから該メモリに記憶された自ウインドウ部の挟込検出用データを読み出し、この読み出した挟込検出用データを自ウインドウ部の挟込検出用データとして用いることを特徴とするパワーウインドウ装置。
  2. 上記挟込中止制御手段は、他ウインドウ部の挟込中止制御手段のメモリ内の該他ウインドウ部の挟込検出用データが更新されたときは、メモリ内の該他ウインドウ部の挟込検出用データを同様に更新することを特徴とする請求項1記載のパワーウインドウ装置。
  3. 上記挟込中止制御手段は、全ての挟込中止制御手段のメモリ内の挟込検出用データが消失したときは、いずれかのウインドウ部の挟込中止制御手段のメモリに最初に記憶された初期値以外の挟込検出用データを読み出し、該他ウインドウ部の挟込検出用データに基づいて自ウインドウ部の挟込検出用データを算出することを特徴とする請求項1記載のパワーウインドウ装置。
  4. ウインドウと、該ウインドウを開閉動作させる開閉駆動手段と、該ウインドウの閉動作中に挟み込みを検出すると該閉動作を中止させる挟込中止制御手段とを有するウインドウ部を複数備え、上記挟込中止制御手段は、自ウインドウ部の上記挟込検出を行うための自ウインドウ部の挟込検出用データを記憶するメモリを有し、該メモリに記憶された自ウインドウ部の挟込検出用データに基づいて自ウインドウ部の挟込検出を行うと共に、該自ウインドウ部の挟込検出用データを学習して更新するパワーウインドウ装置において、
    上記挟込中止制御手段は、メモリ内の自ウインドウ部の挟込検出用データが消失したときは、他ウインドウ部の挟込中止制御手段のメモリから該メモリに記憶された該他ウインドウ部の挟込検出用データを読み出し、該他ウインドウ部の挟込検出用データに基づいて自ウインドウ部の挟込検出用データを算出することを特徴とするパワーウインドウ装置。
  5. 上記自ウインドウ部の挟込検出用データの学習を、自ウインドウ部の閉動作に基づいて行うことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のパワーウインドウ装置。
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