JP3560260B2 - 指紋像記録シート - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、指先指紋部の隆線画像を転写により作成する指紋像作成方法と、この方法の実施に直接使用する指紋像記録シートとに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
個人を特定する手段として指紋が広く用いられている。例えば交通違反や事件などの被疑者を特定するために、司法警察の分野で指紋が用いられている。
【0003】
従来はこの指紋の像(指紋像)を採取するために、指先の指紋部を黒色の印肉に押し当ててこの印肉を指紋部に付着させ、この指紋部を記録紙に押し当てていた。すなわち凹凸の模様を有する指紋部の凸部(隆線ともいう)に印肉を付着させ、この印肉を記録紙に移すことにより指紋の凸部(隆線)の形状を記録紙に転写し、指紋像の隆線の画像を得るものである。
【0004】
【従来技術の問題点】
この従来方法は、指紋採取後に指先に残る黒色の印肉をティッシュペーパーや布などで拭きとる必要があり、その拭きとりが相当面倒であった。すなわち指紋部の凹凸模様の凹部に入り込んだ印肉が容易に拭きとれないからである。また印肉の拭きとり用にティッシュペーパーや布などを準備したり、拭きとり後にこれらを廃棄処理する必要もあり、付随的作業も増えることにもなっていた。
【0005】
一方記録紙に転写された印肉は、乾燥するまで待ったり吸い取り紙を押圧してからでないと、他の書類に重ねたりできない。このため指紋採取後の乾燥待ちの時間が必要で、作業能率が低下する問題があった。さらにこの方法は指紋部に付着させる黒色印肉の量が多すぎた場合に隆線の画像が太くつぶれてしまい、鮮明な指紋像を採取することができなかった。
【0006】
また指紋部を記録紙に強く押し付けすぎたり、指先を記録紙に押し付けながら微妙に移動させるなどの不適切な操作を行った場合にも、指紋像の隆線の画像が不鮮明となる。このように隆線の画像が不鮮明な場合には、目視判別はもとよりその後指紋像を指紋像読取り装置で読取りコンピュータなどで処理する際に、正確な判別が不可能になる。
【0007】
【発明の目的】
本発明はこのような事情に鑑みなされたものであり、印肉の拭きとりのような面倒な後処理が不要になり、鮮明な指紋像を容易にかつ能率良く採取でき、不適切な操作により指紋像が不鮮明になるおそれが少ない指紋像記録シートを提供することを他の目的とする。
【0008】
【発明の構成】
本発明によればこの目的は、電子受容性顕色剤を塗布した指紋像記録部と、電子供与性染料前駆体を溶解させた溶液を塗布した電子供与性染料前駆体塗布部と、前記指紋像記録部を開閉可能に覆う遮光性フィルムとを有することを特徴とする指紋像記録シートにより達成される。
【0009】
ここに電子供与性染料前駆体はマイクロカプセル化して塗布してもよい。また指紋像記録部と電子供与性染料前駆体塗布部は隣接した異なる領域に形成することができる。また両者は記録紙の表と裏などの異なる位置、あるいは異なるページに設けてもよい。この場合、指紋像記録部は開閉可能な遮光性フィルムで覆っておけば、記録部の経年変化や褪色を防ぐことができる。
【0010】
指紋像記録部を遮光性フィルムで覆い、この遮光性フィルムの上面に電子供与性染料前駆体塗布部を形成してもよい。この場合には指紋を転写する時だけこの遮光性フィルムを開いてその下の記録部に指紋部を押し付け、その後この遮光性フィルムで記録部を覆っておけばよい。またこの遮光性フィルムを剥離可能な単なるフィルムとしてその上面に電子供与性染料前駆体を塗布しておいてもよい。
【0011】
【実施例】
図1は本発明の方法を説明する概念図、図2はその手順説明図、図3は指紋像の例を印肉を用いた従来方法による例と比較して拡大して示す図、図4は本発明の適用例を示す図である。
【0012】
図1において符号10は電子供与性染料前駆体塗布フィルム(以下発色剤塗布フィルムという)であり、支持体12の上面に電子供与性染料前駆体(以下発色剤という)を内包するマイクロカプセル層14を形成したものである。支持体12はプラスチックフィルム、金属箔、紙、レジンコーテッド紙、合成紙などで作られている。マイクロカプセル層14は発色剤を油に溶解させた溶液をマイクロカプセル化して塗布したものである。
【0013】
発色剤は、電子受容性顕色剤(以下単に顕色剤という)との反応で発色する化合物である。これらの発色剤および顕色剤については、特公昭57−24852号、特公昭59−16654号等多数の文献により公知であり、詳細な内容はこれらの文献から知ることができる。
【0014】
この発色剤は油に溶解される。ここに用いる油も前記文献等に公知であり、例えば合成油、天然油などが用いられる。このように発色剤を溶解した溶液は公知のマイクロカプセル化法によってマイクロカプセル化される。例えばコアセルべーション法、界面重合法、内部重合法、外部重合法などが知られている。
【0015】
このマイクロカプセル化した溶液(マイクロカプセル塗布液)はカプセル分散液であるから、そのまま支持体12に塗布することにより、マイクロカプセル層14を形成することができる。ここにマイクロカプセルは指先で擦った時に容易に破壊できる程度の強度に調整される。例えば0.2〜0.6MPa(メガ・パスカル、1MPa≒10.2kgf/cm2 )程度の圧力で破壊が可能なものが望ましい。
【0016】
図1において16は記録フィルムであり、支持体18と、その上面に形成した電子受容性顕色剤層(以下単に顕色剤層という)20とを持つ。支持体18は前記発色剤塗布フィルム10に用いた支持体12と同様なものが使用できる。顕色剤として、無機固体酸または有機合成物のどちらを採用しても構わない。顕色剤については前記のように先行文献などにより公知である。このような発色剤塗布フィルム10および記録フィルム16としては、例えば富士写真フイルム株式会社製造の圧力測定システムである「プレスケール」(商品名)の極超低圧用のものが使用可能である。
【0017】
次にこのように作られた発色剤塗布フィルム10および記録フィルム16を準備して、指紋像を次のように採取する。すなわち発色剤塗布フィルム10のマイクロカプセル層14に指先22(図1)の指紋部24を接触させて擦る(図2のステップ100)。
【0018】
するとマイクロカプセル層14のマイクロカプセルが破壊され、その中の発色剤を溶解した溶液が指紋部24に付着する。そしてこの指先を記録フィルム16の顕色剤層20に押し付ければよい(ステップ102)。すると指先に付着していた発色剤を溶解した溶液が顕色剤層20に転写し、発色剤と顕色剤との反応によって、顕色剤が発色する(ステップ104)。
【0019】
発色剤を溶解した溶液は無色透明とすることができ、この場合は指先に付着しても汚れは目立つことがない。また指先への塗布量も極めて僅かであり、記録フィルム16に押し付けることによりそのほとんどは記録フィルム16に転写される。
【0020】
このため指先には発色剤を溶解した溶液はほとんど残留せず、その除去も極めて簡単である。また発色剤と顕色剤との反応による発色はほぼ瞬間的に完了し、その後乾燥する必要もない。
【0021】
図3の(A)はマイクロカプセル化した塗布液を用いた本実施例による指紋像を拡大して示す。また図3の(B)は従来の印肉を用いた場合の指紋像を拡大して示す。またそれぞれ左側の指紋像は指先を正しく押し付けた正常時のものを示し、右側の指紋像は指先を押し付けたまま左方向へ約45°回転した時のものを示す。なお前記「プレスケール」(商品名)は加圧部分が赤に発色するが、黒など他の色に発色するものであってもよいのは勿論である。
【0022】
これらの結果から、本発明による指紋像(図3(A))は印肉を用いた場合(図3(B))に比べて鮮明であり、特に指先を回転した時にも指紋像の乱れがほとんどない。これは発色剤と顕色剤の発色反応が瞬時に行われ、全ての発色剤が最初に顕色剤に接触した瞬間に反応してしまい、未反応の発色剤が指紋部に残留しないためであると考えられる。従ってその後指先を記録フィルム16の他の場所へ押し付けても指紋像は表れることがない。
【0023】
この発明を実施する方法としては種々の方式が可能である。例えば図4の(A)に示すように、記録紙26Aの一部に本発明に係る発色剤塗布フィルム10を貼り付けた電子供与性染料前駆体塗布部(以下発色剤塗布部という)10Aと、記録フィルム16を貼り付けた指紋像記録部16Aとを隣接させて設けておくことができる。この場合には指先を発色剤塗布部10Aで擦って、すぐ隣の指紋像記録部16Aに押し付ければよいので、操作が簡単である。
【0024】
図4の(B)に示す記録紙26Bは、記録フィルム16を貼り付けた指紋像記録部16Bの上に発色剤塗布フィルム10を剥離可能に重ねたものである。この場合発色剤塗布フィルム10の上面を発色剤塗布部10Bとして顕色剤層に接触しないようにするのは勿論である。この実施例では上のフィルム10の上面を指先で擦った後、このフィルム10を剥して除去し、指先を記録フィルム16に押し付ければよい。剥離したフィルム10は廃棄できる。
【0025】
図4の(C)に示すものは、指紋像記録部16Cを記録紙26Cに設け、発色剤塗布フィルム10を記録紙26Cと別にしたものである。これら図4の(B)、(C)に示したものによれば記録紙の記録領域を広くできる効果がある。
【0026】
また記録部16A、16B、16Cは、遮光性フィルムで覆うことにより、記録部16A、16B、16Cに記録される指紋像の変色や褪色を防ぐことができ、指紋像の保存期間を長くすることができる。この遮光性フィルムは、図4の(A)(C)の場合には、記録部16A、16Cの上面に重ねて保持できる構造とすればよい。
【0027】
例えば記録部16A、16Cの上縁付近に遮光性フィルムの上縁を貼着し、指紋をとる際にこの遮光性フィルムを上方へまくり上げて記録部16A、16Bを露出させるようにすることができる。また遮光性フィルムは別途用意しておき、指紋を採った後に記録部16A、16Cを覆うように固定してもよい。図4(B)の実施例においては、発色剤塗布フィルム10の支持体12を遮光性フィルムで形成しておいてもよい。この場合フィルム10は記録部16Bを覆ったまま保存される。
【0028】
以上の実施例では発色剤は油に溶解させた後にマイクロカプセル化されているが、本発明はマイクロカプセル化せずに発色剤を油に溶解した溶液をそのまま使用するものを含む。例えばこの溶液をスポンジや布などに侵み込ませておき、指紋を採取する際に指先をそれらに接触させて塗布するようにしてもよい。溶液は無色透明とするのが望ましいが、着色しておいてもよい。
【0029】
また本発明は、指紋像以外の画像採取にも適用できる。すなわち凹凸を有する被検査体であれば、その表面の凹凸像を容易に採取することができる。
【0030】
【発明の効果】
請求項1の発明は以上のように、電子受容性顕色剤を塗布した指紋像記録部と、電子供与性染料前駆体を熔解させた溶液を塗布した電子供与性塗料前駆体塗布部と、指紋像記録部を開閉可能に覆う遮光性フィルムとを有するものであるから、電子供与性染料前駆体(発色剤)を溶解した溶液を指先の指紋部に塗布して、この指先を電子受容性顕色剤を塗布した記録フィルムに遮光性フィルムを開いて押し付けて指紋像を作成することができる。従って指先に付いた電子供与性染料前駆体を溶解した溶液が電子受容性顕色剤に接触して発色反応が瞬間的に起り、鮮明な指紋像を得ることができる。
【0031】
ここに電子供与性染料前駆体と電子受容性顕色剤との発色反応は、ほぼ瞬間的に行われるから、指先を回転したりして不適切な操作を行っても指紋像が乱れることがない。また印肉を用いる時のように指紋採取後に乾燥させる必要がない。このため事務処理を能率良く行うことができる。
【0032】
一方指先に付く電子供与性染料前駆体を溶解した溶液は極めて微少な量であり、一般には目立たないから、指紋採取後に指先を拭く作業も不要または極めて簡単になり、指紋採取に付随する作業が不要または極めて簡単になる。また指紋像記録部は開閉可能な遮光性フィルムで覆ってあるので、電子受容性顕色剤の変色や褪色を防ぎ指紋像の長期保存性を向上させることができる。
【0033】
ここに電子供与性染料前駆体を溶解した溶液はマイクロカプセル化しておき、指先の圧力で容易に破壊できるようにしておけば、塗布量の管理がし易く、取扱いが容易になって好ましい(請求項2)。
【0034】
これら指紋像記録部と電子供与性染料前駆体塗布部とは、隣接した異なる領域に形成すれば、一方の領域に指先を擦って隣の領域の押付ければよく、操作が極めて簡単になる(請求項3)。
【0035】
指紋像記録部を剥離可能なフィルムで覆い、このフィルムの上面に電子供与性染料前駆体塗布部を形成すれば、記録シートの文書記録領域を増やし、また記録シートの小型化が図れる(請求項5)。この場合には、フィルムの上面を指先で擦って指先に電子供与性染料前駆体を付けた後、このフィルムを剥し取り、その下に表れる指紋像記録部にその指先を押し付ければよい。ここにフィルムを遮光性フィルムとしておき、指紋像記録部に指紋を記録した後この遮光性フィルムで指紋像記録部を覆っておくようにすれば、遮光性フィルムを別途準備する必要がなく、便利である(請求項4)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法を示す概念図
【図2】その手順説明図
【図3】指紋像の例を従来方法によるものと比較して拡大して示す図
【図4】本発明の適用例を示す図
【符号の説明】
10 電子供与性染料前駆体(発色剤)塗布フィルム
10A、10B、10C 電子供与性染料前駆体(発色剤)塗布部
12 支持体
14 マイクロカプセル層
16 記録フィルム
16A、16B、16C 指紋像記録部
18 支持体
20 顕色剤層
22 指先
24 指紋部
【産業上の利用分野】
本発明は、指先指紋部の隆線画像を転写により作成する指紋像作成方法と、この方法の実施に直接使用する指紋像記録シートとに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
個人を特定する手段として指紋が広く用いられている。例えば交通違反や事件などの被疑者を特定するために、司法警察の分野で指紋が用いられている。
【0003】
従来はこの指紋の像(指紋像)を採取するために、指先の指紋部を黒色の印肉に押し当ててこの印肉を指紋部に付着させ、この指紋部を記録紙に押し当てていた。すなわち凹凸の模様を有する指紋部の凸部(隆線ともいう)に印肉を付着させ、この印肉を記録紙に移すことにより指紋の凸部(隆線)の形状を記録紙に転写し、指紋像の隆線の画像を得るものである。
【0004】
【従来技術の問題点】
この従来方法は、指紋採取後に指先に残る黒色の印肉をティッシュペーパーや布などで拭きとる必要があり、その拭きとりが相当面倒であった。すなわち指紋部の凹凸模様の凹部に入り込んだ印肉が容易に拭きとれないからである。また印肉の拭きとり用にティッシュペーパーや布などを準備したり、拭きとり後にこれらを廃棄処理する必要もあり、付随的作業も増えることにもなっていた。
【0005】
一方記録紙に転写された印肉は、乾燥するまで待ったり吸い取り紙を押圧してからでないと、他の書類に重ねたりできない。このため指紋採取後の乾燥待ちの時間が必要で、作業能率が低下する問題があった。さらにこの方法は指紋部に付着させる黒色印肉の量が多すぎた場合に隆線の画像が太くつぶれてしまい、鮮明な指紋像を採取することができなかった。
【0006】
また指紋部を記録紙に強く押し付けすぎたり、指先を記録紙に押し付けながら微妙に移動させるなどの不適切な操作を行った場合にも、指紋像の隆線の画像が不鮮明となる。このように隆線の画像が不鮮明な場合には、目視判別はもとよりその後指紋像を指紋像読取り装置で読取りコンピュータなどで処理する際に、正確な判別が不可能になる。
【0007】
【発明の目的】
本発明はこのような事情に鑑みなされたものであり、印肉の拭きとりのような面倒な後処理が不要になり、鮮明な指紋像を容易にかつ能率良く採取でき、不適切な操作により指紋像が不鮮明になるおそれが少ない指紋像記録シートを提供することを他の目的とする。
【0008】
【発明の構成】
本発明によればこの目的は、電子受容性顕色剤を塗布した指紋像記録部と、電子供与性染料前駆体を溶解させた溶液を塗布した電子供与性染料前駆体塗布部と、前記指紋像記録部を開閉可能に覆う遮光性フィルムとを有することを特徴とする指紋像記録シートにより達成される。
【0009】
ここに電子供与性染料前駆体はマイクロカプセル化して塗布してもよい。また指紋像記録部と電子供与性染料前駆体塗布部は隣接した異なる領域に形成することができる。また両者は記録紙の表と裏などの異なる位置、あるいは異なるページに設けてもよい。この場合、指紋像記録部は開閉可能な遮光性フィルムで覆っておけば、記録部の経年変化や褪色を防ぐことができる。
【0010】
指紋像記録部を遮光性フィルムで覆い、この遮光性フィルムの上面に電子供与性染料前駆体塗布部を形成してもよい。この場合には指紋を転写する時だけこの遮光性フィルムを開いてその下の記録部に指紋部を押し付け、その後この遮光性フィルムで記録部を覆っておけばよい。またこの遮光性フィルムを剥離可能な単なるフィルムとしてその上面に電子供与性染料前駆体を塗布しておいてもよい。
【0011】
【実施例】
図1は本発明の方法を説明する概念図、図2はその手順説明図、図3は指紋像の例を印肉を用いた従来方法による例と比較して拡大して示す図、図4は本発明の適用例を示す図である。
【0012】
図1において符号10は電子供与性染料前駆体塗布フィルム(以下発色剤塗布フィルムという)であり、支持体12の上面に電子供与性染料前駆体(以下発色剤という)を内包するマイクロカプセル層14を形成したものである。支持体12はプラスチックフィルム、金属箔、紙、レジンコーテッド紙、合成紙などで作られている。マイクロカプセル層14は発色剤を油に溶解させた溶液をマイクロカプセル化して塗布したものである。
【0013】
発色剤は、電子受容性顕色剤(以下単に顕色剤という)との反応で発色する化合物である。これらの発色剤および顕色剤については、特公昭57−24852号、特公昭59−16654号等多数の文献により公知であり、詳細な内容はこれらの文献から知ることができる。
【0014】
この発色剤は油に溶解される。ここに用いる油も前記文献等に公知であり、例えば合成油、天然油などが用いられる。このように発色剤を溶解した溶液は公知のマイクロカプセル化法によってマイクロカプセル化される。例えばコアセルべーション法、界面重合法、内部重合法、外部重合法などが知られている。
【0015】
このマイクロカプセル化した溶液(マイクロカプセル塗布液)はカプセル分散液であるから、そのまま支持体12に塗布することにより、マイクロカプセル層14を形成することができる。ここにマイクロカプセルは指先で擦った時に容易に破壊できる程度の強度に調整される。例えば0.2〜0.6MPa(メガ・パスカル、1MPa≒10.2kgf/cm2 )程度の圧力で破壊が可能なものが望ましい。
【0016】
図1において16は記録フィルムであり、支持体18と、その上面に形成した電子受容性顕色剤層(以下単に顕色剤層という)20とを持つ。支持体18は前記発色剤塗布フィルム10に用いた支持体12と同様なものが使用できる。顕色剤として、無機固体酸または有機合成物のどちらを採用しても構わない。顕色剤については前記のように先行文献などにより公知である。このような発色剤塗布フィルム10および記録フィルム16としては、例えば富士写真フイルム株式会社製造の圧力測定システムである「プレスケール」(商品名)の極超低圧用のものが使用可能である。
【0017】
次にこのように作られた発色剤塗布フィルム10および記録フィルム16を準備して、指紋像を次のように採取する。すなわち発色剤塗布フィルム10のマイクロカプセル層14に指先22(図1)の指紋部24を接触させて擦る(図2のステップ100)。
【0018】
するとマイクロカプセル層14のマイクロカプセルが破壊され、その中の発色剤を溶解した溶液が指紋部24に付着する。そしてこの指先を記録フィルム16の顕色剤層20に押し付ければよい(ステップ102)。すると指先に付着していた発色剤を溶解した溶液が顕色剤層20に転写し、発色剤と顕色剤との反応によって、顕色剤が発色する(ステップ104)。
【0019】
発色剤を溶解した溶液は無色透明とすることができ、この場合は指先に付着しても汚れは目立つことがない。また指先への塗布量も極めて僅かであり、記録フィルム16に押し付けることによりそのほとんどは記録フィルム16に転写される。
【0020】
このため指先には発色剤を溶解した溶液はほとんど残留せず、その除去も極めて簡単である。また発色剤と顕色剤との反応による発色はほぼ瞬間的に完了し、その後乾燥する必要もない。
【0021】
図3の(A)はマイクロカプセル化した塗布液を用いた本実施例による指紋像を拡大して示す。また図3の(B)は従来の印肉を用いた場合の指紋像を拡大して示す。またそれぞれ左側の指紋像は指先を正しく押し付けた正常時のものを示し、右側の指紋像は指先を押し付けたまま左方向へ約45°回転した時のものを示す。なお前記「プレスケール」(商品名)は加圧部分が赤に発色するが、黒など他の色に発色するものであってもよいのは勿論である。
【0022】
これらの結果から、本発明による指紋像(図3(A))は印肉を用いた場合(図3(B))に比べて鮮明であり、特に指先を回転した時にも指紋像の乱れがほとんどない。これは発色剤と顕色剤の発色反応が瞬時に行われ、全ての発色剤が最初に顕色剤に接触した瞬間に反応してしまい、未反応の発色剤が指紋部に残留しないためであると考えられる。従ってその後指先を記録フィルム16の他の場所へ押し付けても指紋像は表れることがない。
【0023】
この発明を実施する方法としては種々の方式が可能である。例えば図4の(A)に示すように、記録紙26Aの一部に本発明に係る発色剤塗布フィルム10を貼り付けた電子供与性染料前駆体塗布部(以下発色剤塗布部という)10Aと、記録フィルム16を貼り付けた指紋像記録部16Aとを隣接させて設けておくことができる。この場合には指先を発色剤塗布部10Aで擦って、すぐ隣の指紋像記録部16Aに押し付ければよいので、操作が簡単である。
【0024】
図4の(B)に示す記録紙26Bは、記録フィルム16を貼り付けた指紋像記録部16Bの上に発色剤塗布フィルム10を剥離可能に重ねたものである。この場合発色剤塗布フィルム10の上面を発色剤塗布部10Bとして顕色剤層に接触しないようにするのは勿論である。この実施例では上のフィルム10の上面を指先で擦った後、このフィルム10を剥して除去し、指先を記録フィルム16に押し付ければよい。剥離したフィルム10は廃棄できる。
【0025】
図4の(C)に示すものは、指紋像記録部16Cを記録紙26Cに設け、発色剤塗布フィルム10を記録紙26Cと別にしたものである。これら図4の(B)、(C)に示したものによれば記録紙の記録領域を広くできる効果がある。
【0026】
また記録部16A、16B、16Cは、遮光性フィルムで覆うことにより、記録部16A、16B、16Cに記録される指紋像の変色や褪色を防ぐことができ、指紋像の保存期間を長くすることができる。この遮光性フィルムは、図4の(A)(C)の場合には、記録部16A、16Cの上面に重ねて保持できる構造とすればよい。
【0027】
例えば記録部16A、16Cの上縁付近に遮光性フィルムの上縁を貼着し、指紋をとる際にこの遮光性フィルムを上方へまくり上げて記録部16A、16Bを露出させるようにすることができる。また遮光性フィルムは別途用意しておき、指紋を採った後に記録部16A、16Cを覆うように固定してもよい。図4(B)の実施例においては、発色剤塗布フィルム10の支持体12を遮光性フィルムで形成しておいてもよい。この場合フィルム10は記録部16Bを覆ったまま保存される。
【0028】
以上の実施例では発色剤は油に溶解させた後にマイクロカプセル化されているが、本発明はマイクロカプセル化せずに発色剤を油に溶解した溶液をそのまま使用するものを含む。例えばこの溶液をスポンジや布などに侵み込ませておき、指紋を採取する際に指先をそれらに接触させて塗布するようにしてもよい。溶液は無色透明とするのが望ましいが、着色しておいてもよい。
【0029】
また本発明は、指紋像以外の画像採取にも適用できる。すなわち凹凸を有する被検査体であれば、その表面の凹凸像を容易に採取することができる。
【0030】
【発明の効果】
請求項1の発明は以上のように、電子受容性顕色剤を塗布した指紋像記録部と、電子供与性染料前駆体を熔解させた溶液を塗布した電子供与性塗料前駆体塗布部と、指紋像記録部を開閉可能に覆う遮光性フィルムとを有するものであるから、電子供与性染料前駆体(発色剤)を溶解した溶液を指先の指紋部に塗布して、この指先を電子受容性顕色剤を塗布した記録フィルムに遮光性フィルムを開いて押し付けて指紋像を作成することができる。従って指先に付いた電子供与性染料前駆体を溶解した溶液が電子受容性顕色剤に接触して発色反応が瞬間的に起り、鮮明な指紋像を得ることができる。
【0031】
ここに電子供与性染料前駆体と電子受容性顕色剤との発色反応は、ほぼ瞬間的に行われるから、指先を回転したりして不適切な操作を行っても指紋像が乱れることがない。また印肉を用いる時のように指紋採取後に乾燥させる必要がない。このため事務処理を能率良く行うことができる。
【0032】
一方指先に付く電子供与性染料前駆体を溶解した溶液は極めて微少な量であり、一般には目立たないから、指紋採取後に指先を拭く作業も不要または極めて簡単になり、指紋採取に付随する作業が不要または極めて簡単になる。また指紋像記録部は開閉可能な遮光性フィルムで覆ってあるので、電子受容性顕色剤の変色や褪色を防ぎ指紋像の長期保存性を向上させることができる。
【0033】
ここに電子供与性染料前駆体を溶解した溶液はマイクロカプセル化しておき、指先の圧力で容易に破壊できるようにしておけば、塗布量の管理がし易く、取扱いが容易になって好ましい(請求項2)。
【0034】
これら指紋像記録部と電子供与性染料前駆体塗布部とは、隣接した異なる領域に形成すれば、一方の領域に指先を擦って隣の領域の押付ければよく、操作が極めて簡単になる(請求項3)。
【0035】
指紋像記録部を剥離可能なフィルムで覆い、このフィルムの上面に電子供与性染料前駆体塗布部を形成すれば、記録シートの文書記録領域を増やし、また記録シートの小型化が図れる(請求項5)。この場合には、フィルムの上面を指先で擦って指先に電子供与性染料前駆体を付けた後、このフィルムを剥し取り、その下に表れる指紋像記録部にその指先を押し付ければよい。ここにフィルムを遮光性フィルムとしておき、指紋像記録部に指紋を記録した後この遮光性フィルムで指紋像記録部を覆っておくようにすれば、遮光性フィルムを別途準備する必要がなく、便利である(請求項4)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法を示す概念図
【図2】その手順説明図
【図3】指紋像の例を従来方法によるものと比較して拡大して示す図
【図4】本発明の適用例を示す図
【符号の説明】
10 電子供与性染料前駆体(発色剤)塗布フィルム
10A、10B、10C 電子供与性染料前駆体(発色剤)塗布部
12 支持体
14 マイクロカプセル層
16 記録フィルム
16A、16B、16C 指紋像記録部
18 支持体
20 顕色剤層
22 指先
24 指紋部
Claims (5)
- 電子受容性顕色剤を塗布した指紋像記録部と、電子供与性染料前駆体を溶解させた溶液を塗布した電子供与性染料前駆体塗布部と、前記指紋像記録部を開閉可能に覆う遮光性フィルムとを有することを特徴とする指紋像記録シート。
- 電子供与性染料前駆体を溶解させた溶液は、マイクロカプセル化されて塗布されていることを特徴とする請求項1の指紋像記録シート。
- 指紋像記録部と電子供与性染料前駆体塗布部とが隣接した異なる領域に形成されている請求項1または2の指紋像記録シート。
- 遮光性フィルムの上面に電子供与性染料前駆体塗布部が形成されている請求項1または2の指紋像記録シート。
- 電子受容性顕色剤を塗布した指紋像記録部と、電子供与性染料前駆体を溶解させた溶液を塗布した電子供与性染料前駆体塗布部と、前記指紋像記録部を覆う剥離可能なフィルムとを有し、前記フィルムの上面に電子供与性染料前駆体塗布部が形成されている指紋像記録シート。
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