JP3560102B2 - 逆止弁付ピストン - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ピストンの内部に流体の流路と、この流路を開閉する逆止弁とを備えた逆止弁付ピストンに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、図3に示すように、ボール状の弁体bを弁座cに着座させて流体をシールする逆止弁aを備えた逆止弁付ピストンが知られており、このピストンにおいては、弁座cの傾斜角度θが加工の容易さから一定(一重)に設定されている。
【0003】
最近、使用流体の種類が増えて来たのに伴って、防食等の観点から、ピストンおよび弁体bの材質を金属から樹脂へ変更するものが出てきた。樹脂製のメリットとしては耐薬品性能や防錆性能に優れている点があるが、反対にデメリットとして弁体bの重量が軽くなり、同体積の金属製のものと比較して弁閉時の弁開放圧力(弁を開けるのに必要な力)が低下し、シール性が低下する問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は以上の点に鑑み、弁開放圧力が低下するのを防止し、もって優れたシール性を発揮することが可能な逆止弁付ピストンを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の請求項1による逆止弁付ピストンは、ボール状の弁体を弁座に着座させて流体をシールする逆止弁を備えたピストンにおいて、前記弁座の傾斜角度を、前記弁体と前記弁座の接触線を境として弁入口側の傾斜角度が弁出口側の傾斜角度より大きくなるように、二重に設定することにした。
【0006】
また本発明の請求項2による逆止弁付ピストンは、請求項1の逆止弁付ピストンにおいて、弁座の表面に静電気を帯びさせることにした。
【0007】
【作用】
上記した従来技術の欠点である弁開放圧力の低下を防止するには、ボール状の弁体と弁座の接触面積を減少させて面圧を大きくするのが有効であり、方法としては、弁座の傾斜角度を大きくすれば、ピストンの軸方向の力が大きくなるが、流体の流れに伴う弁体の動きによる弁体の座りの良さは反対に弁座の傾斜角度が小さい方が良く、適正値は40〜50度であって、弁座の傾斜角度を大きくするのには限界がある。そこで本発明では、以下のような対処方法を提案する。
【0008】
【発明の実施の形態】
すなわち、弁座の傾斜角度を弁体と弁座の接触線を境として二重に設定し、弁入口側の傾斜角度を例えば上記したように40〜50度の範囲に設定するとともに弁出口側の傾斜角度をこれより小さくする。すると、弁体に対する弁座の接触部に環状突起状の段が形成されて弁体と弁座の接触面積が実質的に減少し、これに伴って面圧が大きくなる。尚、弁体と弁座斜面の接触面積は具体的には、各材料の弾性によって相対に大小する。
【0009】
また弁出口側の傾斜角度を弁入口側の傾斜角度より小さくしたのには、もう一つ以下のような理由がある。
【0010】
すなわち、弁入口側の傾斜角度は、面圧を大きくする目的に対しては大きい方が良いが、流体が弁体と弁座の接触部へ入り込む上での流体抵抗に対しては小さい方が良く、その分で面圧が低下するのを弁出口側の傾斜角度を小さくすることで補うことが可能となる。
【0011】
また請求項2のように、弁座の表面に静電気を帯びさせると、弁体の弁座への吸着力を増大させることが可能である。静電気は、加工時に弁座を摺動する工程を加えることにより容易に発生させることが可能である。
【0012】
【実施例】
つぎに本発明の実施例を図面にしたがって説明する。
【0013】
図1および図2に示すように、所定の形状を備えた樹脂製のピストン1の内部に流体の流路2が設けられており、この流路2の中途に、ボール状を呈する樹脂製の弁体4を弁座5に着座させて流体をシールする逆止弁3が設けられており、弁座5の傾斜角度が、弁体4と弁座5の接触線6を境として弁入口側(大径側)の傾斜角度θ が弁出口側(小径側)の傾斜角度θ より大きくなるように(θ >θ )、二重に設定されており、また弁座5の表面に静電気が帯電せしめられている。弁入口側の傾斜角度は40〜50度に設定されている。
【0014】
上記構成を備えた逆止弁付ピストンは、図上左側から流体圧力が作用すると弁体4が弁座5に着座して逆止弁3が閉じるとともに、反対に図上右側から流体圧力が作用すると弁体4が弁座5から離れて逆止弁3が開くもので、上記構成により以下の作用効果を奏する点に特徴を有している。
【0015】
すなわち、ボール状を呈する樹脂製の弁体4が着座する弁座5の傾斜角度が弁体4と弁座5の接触線6を境として二重に設定され、弁入口側の傾斜角度θ が40〜50度に設定されるとともに弁出口側の傾斜角度θ がこれより小さく設定されているために、弁体4に対する弁座5の接触部(上記した接触線6と同じところである)に環状突起状の段が形成されて弁体4と弁座5の接触面積が実質的に減少し、これに伴って面圧が大きくなる。したがって弁閉時の弁開放圧力が低下するのを防止し、または少なくとも低下率を軽減させることができ、これによりシール性を向上させることができる。
【0016】
また弁入口側の傾斜角度θ が40〜50度に設定されているために、流体の流れに伴う弁体4の動きによる弁体4の座りの良さをそのまま維持することができる。
【0017】
また弁座5の表面に静電気が帯電せしめられているために、弁体4の弁座5への吸着力を増大させることができ、これにより更に有効に弁開放圧力の低下を防止することができる。
【0018】
【発明の効果】
本発明は、以下の効果を奏する。
【0019】
すなわち、先ず、上記構成を備えた本発明の請求項1による逆止弁付ピストンにおいては、ボール状の弁体が着座する弁座の傾斜角度が弁体と弁座の接触線を境として二重に設定され、弁入口側の傾斜角度が弁出口側の傾斜角度より大きく設定されているために、弁体に対する弁座の接触部に環状突起状の段が形成されて弁体と弁座の接触面積が実質的に減少し、これに伴って面圧が大きくなる。したがって弁閉時の弁開放圧力が低下するのを防止し、または少なくとも低下率を軽減させることができ、これによりシール性を向上させることができる。
【0020】
またこれに加えて、上記構成を備えた本発明の請求項2による逆止弁付ピストンにおいては、弁座の表面に静電気を帯びさせたために、弁体の弁座への吸着力を増大させることができ、これにより更に有効に弁開放圧力の低下を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る逆止弁付ピストンの断面図
【図2】同ピストンの要部拡大断面図
【図3】従来例に係る逆止弁付ピストンの要部断面図
【符号の説明】
1 ピストン
2 流路
3 逆止弁
4 弁体
5 弁座
6 接触線

Claims (2)

  1. ボール状の弁体(4)を弁座(5)に着座させて流体をシールする逆止弁(3)を備えたピストン(1)において、
    前記弁座(5)の傾斜角度を、前記弁体(4)と前記弁座(5)の接触線(6)を境として弁入口側の傾斜角度(θ )が弁出口側の傾斜角度(θ )より大きくなるように、二重に設定したことを特徴とする逆止弁付ピストン。
  2. 請求項1の逆止弁付ピストン(1)において、
    弁座(5)の表面に静電気を帯びさせたことを特徴とする逆止弁付ピストン。
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