JP3560036B2

JP3560036B2 - Starter for vaporizer

Info

Publication number: JP3560036B2
Application number: JP22584295A
Authority: JP
Inventors: 武夫呉; 博司山添
Original assignee: Keihin Corp
Current assignee: Keihin Corp
Priority date: 1995-08-10
Filing date: 1995-08-10
Publication date: 2004-09-02
Anticipated expiration: 2015-08-10
Also published as: JPH0953512A; TW270960B

Description

【０００１】
【産業上の利用分野】
本発明は、機関へ供給される混合気の量及び濃度を調整、制御する気化器に関し、そのうち特に機関の始動時において、始動に適した始動混合気を吸気路内へ供給する気化器の始動装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
第１の従来の気化器の始動装置について、図６により説明する。１は内部を側方に吸気路２が貫通するとともに吸気路２の中間部より上方に向かって絞り弁案内筒３が形成された気化器本体である。気化器本体１の下方には浮子室本体４が配置され、気化器本体１と浮子室本体４とによって浮子室５が形成される。Ｘ−Ｘは、浮子室５内に形成される燃料液面であり、バルブシート６、フロートバルブ７、フロート８の協同作用によって形成される。９は絞り弁案内筒３内に移動自在に配置された絞り弁であり、吸気路２は運転者によって操作されるこの絞り弁９によって開閉制御される。
【０００３】
Ｍは、主燃料系統であって以下よりなる。１０は主燃料量を計量する主燃料ジエットであって、燃料液面Ｘ−Ｘより下方位置に配置され、この主燃料ジエット１０は主ブリード管１１、ニードルジエット１２を介して吸気路２内に開口し、一方主空気量を計量する主空気ジエット１３は主空気通路１４を介して主ブリード管１１の外周に形成される環状の主ウエル１５内へ連絡される。尚、絞り弁９に一体的に装着されるジエットニードル１６はニードルジエット１２内へ挿入される。
【０００４】
Ｓは低速燃料系統であって以下よりなる。１７は、低速燃料量を計量する低速燃料ジエットであってその下方の開口は燃料液面Ｘ−Ｘより下方位置に配置され、この低速燃料ジエット１７は低速ブリード管１８、バイパス孔１９を介して吸気路２内へ開口し、一方低速空気量を計量する低速空気ジエットは、低速空気通路を介して低速ブリード管１８の外周に形成される環状の低速ウエル２０内へ連絡される。低速空気ジエット、低速空気通路は図示されない。
【０００５】
始動装置Ｒは以下よりなる。３０は、気化器本体１と一体又は別体に形成された始動装置本体であり、底部３１Ａから上方に向かって始動弁案内筒３１が穿設され、始動弁案内筒３１の上端はメネジを介して開口する。３２は始動装置本体３０の下方に配置された、浮子室本体４と一体又は別体に形成される始動燃料槽本体であり、始動装置本体３０と始動燃料槽本体３２とによって始動燃料槽３３が形成される。本従来例は、始動装置本体３０を気化器本体１と一体的に形成し、始動燃料槽本体３２を浮子室本体４と一体的に形成したので、始動燃料槽３３の側方に燃料液面Ｘ−Ｘが形成される前述した浮子室５が形成される。そして、始動弁案内筒３１の一側壁３１Ａには、始動混合気通路３４が開口し、他側壁３１Ｂには始動空気通路３５が開口し、底部には始動燃料通路３６としてのエマルジョンチューブが開口する。このエマルジョンチューブにはエアブリード孔が穿設される。前記、始動混合気通路３４の下流側は絞り弁９より機関側の吸気路２Ａに開口する。始動空気通路３５の上流側は絞り弁９よりエアクリーナ側の吸気路２Ｂあるいは大気に連なる。又、始動燃料通路３６としてのエマルジョンチューブの上流側（下端に相当）は始動燃料槽３３の燃料液面下に開口する。尚、３７は始動燃料槽３３と浮子室５内の燃料液面Ｘ−Ｘ下とを連絡する始動燃料ジエットであり、３８は浮子室５内の燃料液面Ｘ−Ｘ上の大気室と始動燃料通路３６としてのエマルジョンチューブの外周の間隙とを連絡する始動空気ジエットである。そして、始動弁案内筒３１内には始動弁３９が移動自在に配置される。この始動弁３９は、円筒形状をなし、その下方に始動燃料通路３６の開口を閉塞する弁部３９Ａと、始動燃料通路３６の開口内に挿入されて、始動燃料通路３６の有効開口面積を可変調整するニードル３９Ｂが一体的に取着される。始動弁３９には、上方に向かって操作杆３９Ｃが一体的に立設され、この操作杆３９Ｃは、始動弁案内筒３１の上部のメネジに螺着された閉塞プラグ４０を通って始動装置本体３０より上方へ突出し、この操作杆３９Ｃの上端にはノブ３９Ｄが取着される。又、操作杆３９Ｃの略中間部には拡大径部３９Ｅが形成され、この拡大径部３９Ｅが閉塞プラグ４０の内方に突出して形成される縮小径部４０Ａを乗りこすことによって、始動弁３９の全開位置が保持される。尚、前記閉塞プラグ４０は、縮小径部４０Ａが弾性力を有するよう合成樹脂材料によって形成される。４１は始動弁３９を下方へ押圧するスプリングであり、４２は閉塞プラグ４０の外周と操作杆３９Ｃの外周との間に配置された防水キャップである。
【０００６】
次に、図７によって第２の従来例について説明する。第２の従来例と第１の従来例とは始動装置のみが異なるものでその相違する部分について説明する。図６と同一構造部分については同一符号を使用して説明を省略する。５０は、始動装置本体３０の下方から上方に向かって穿設されたブッシュ嵌合孔であり、ブッシュ嵌合孔５０の上端は、環状の係止段部５１を介してブッシュ嵌合孔５０より大径をなすホルダー挿入孔５２が始動装置本体３０の上端に向かって開口する。ブッシュ５３は以下により形成される。ブッシュ５３は、底部５４Ａより上方に向かって始動弁案内筒５４が穿設され、始動弁案内筒５４の底部５４Ａの近傍の一側壁５４Ｂには、連通孔５４Ｃが穿設される。又、始動弁案内筒５４の他側壁５４Ｄには、底部５４Ａの近傍から上方に向かって連続して始動弁案内筒５４に開口する縦溝５４Ｅが穿設される。又、始動弁案内筒５４の底部５４Ａには、始動燃料通路３６が取着されて開口する。そして、前記ブッシュ５３は、ブッシュ嵌合孔５０の上部開口から下方に向けてブッシュ嵌合孔５０内に挿入されて固定される。かかる状態で、始動空気通路３５は、ブッシュ５３に穿設される空気連通孔５３Ａを介して縦溝５４Ｅに連通され、始動燃料通路３６は始動燃料槽３３内の液面下へ没入され、始動混合気通路３４は、ブッシュ５３に穿設される始動混合気連通孔５３Ｂを介して連通孔５４Ｃに連通される。又、ブッシュ５３の上端は、係止段部５１と同一平面上に配置され、縦溝５４Ｅの上端は、ブッシュ５３の上端近傍に開口する。５５は、下方の環状鍔部５５Ａがホルダー挿入孔５２内に挿入されるとともに係止段部５１上に固定配置されるホルダーであり、ホルダー５５の上部外周に形成したオネジにはホルダーキャップ５６が螺着される。５７はホルダー５５とホルダーキャップ５６とにより形成される空間内に配置されるワックス部材であり、このワックス部材５７は内部にパラフィン等の熱膨縮材料が封入されて配置され、この熱膨縮材料の体積変化はストローク変化として出力杆５８より出力される。そして、この出力杆５８と始動弁３９とは伝達部材５９を介して連絡される。すなわち、ワックス部材５７の膨張による出力杆５８の下方移動時において、出力杆５８は第１スプリング６０のバネ力に抗して伝達部材５９を下方へ移動させ、伝達部材５９の下方移動は、第２スプリング６１を介して始動弁３９に伝達され、始動弁３９を出力杆５８の下方移動と同期して移動させる。この始動弁３９がもっとも下方へ移動した際、始動空気通路３５、始動混合気通路３４、始動燃料通路３６は、始動弁３９によって閉塞される。一方、ワックス部材５７の収縮による出力杆５８の上方移動時において、伝達部材５９は、第１スプリング６０のバネ力によって出力杆５８と同期して上方向へ移動する。この伝達部材５９の上方向への移動は、伝達部材５９の下部と始動弁３９の上部との係止部を介して始動弁３９へ伝達され、始動弁３９を出力杆５８と同期して上方へ移動させることができる。そして、始動弁３９がもっとも上方へ移動した際、始動空気通路３５、始動混合気通路３４、始動燃料通路３６は始動弁３９によってもっとも大開口を保持する。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】
図６に示された手動の始動装置における第１の従来例によると、次の不具合を有する。始動空気通路３５及び始動混合気通路３４は、始動弁案内筒３４の他側壁３１Ｂあるいは一側壁３１Ａにドリル加工によって穿設される。このドリル加工によると、ドリルの先端部が始動弁案内筒３４内に突出する加工終了時において、急激にドリル先端に加わる負荷がなくなるもので、これによるとドリルに芯振れが発生する。以上によると、始動空気通路３５及び始動混合気通路３４の通路径、あるいは各通路の下端開口位置Ａ及びＢによって決定される相対高さＨを設定された一定の径及び一定の高さに均一に保持することが困難となるもので、これによると始動弁３９のリフト量に対する始動混合気濃度及び始動混合気量を設定値に対して正確に制御することが困難であった。
【０００８】
又、図７に示された自動の始動装置における第２の従来例によると、ブッシュ５３を鋳造による成形で製作することによって、縦溝５４Ｅ及び連通孔５４Ｃの径及びその位置を正確に形成することが可能となるものであるが、気化器本体１とは別にあらたな鋳造用の金型が必要となるもので、製造コストが上昇して好ましいものでない。
【０００９】
本発明になる気化器の始動装置は、前記課題に鑑み成されたもので、始動空気通路、始動混合気通路の各通路径及び始動弁案内筒内への各通路の開口位置を正確に且つ均一に形成できるとともに大きく製造コストを上昇させることのない気化器の始動装置を提供することを目的とする。
【００１０】
【課題を解決する為の手段】
本発明によれば、前記目的を達成する為に、始動弁案内筒内に、大気に連なる始動空気通路と、始動燃料槽内の燃料に連なる始動燃料通路と、絞り弁より機関側の吸気路に連なる始動混合気通路とが開口し、前記各通路の始動弁案内筒内への開口が始動弁によって開閉制御される気化器の始動装置において、始動装置本体には、下方から上方に向かいその底部に始動燃料通路が開口する始動弁案内筒と、始動弁案内筒の上端に形成される係止段部を介して更に上方に向かい、始動弁案内筒より大径をなすブッシュ嵌合孔と、始動弁案内筒の一側方にあって、始動弁案内筒の底部近傍から始動弁案内筒の係止段部に開口するとともに始動弁案内筒の一側壁の長手方向に連続して開口する始動混合気通路に連絡された第１縦溝と、始動弁案内筒の他側方にあって、始動弁案内筒の底部近傍から始動弁案内筒の係止段部に開口するとともに始動弁案内筒の他側壁の長手方向に連続して開口する始動空気通路に連絡された第２縦溝とが形成され、前記ブッシュ嵌合孔内には、内方に始動弁案内孔が穿設されたブッシュが係止段部上に嵌合配置されて、係止段部上に開口する第１縦溝、第２縦溝の開口を閉塞し、始動弁を、ブッシュの始動弁案内孔と始動弁案内筒によって移動自在に支持したことを第１の特徴とする。
【００１１】
又、本発明は、始動弁案内筒内に、大気に連なる始動空気通路と、始動燃料槽内の燃料に連なる始動燃料通路と、絞り弁より機関側の吸気路に連なる始動混合気通路とが開口し、前記各通路の始動弁案内筒内への開口が始動弁によって開閉制御される気化器の始動装置において、始動装置本体には、下方から上方に向かいその底部に始動燃料通路が開口する始動弁案内筒と、始動弁案内筒の上端に形成される係止段部を介して更に上方に向かい始動弁案内筒より大径をなすブッシュ嵌合孔と、始動弁案内筒の一側方にあって、始動弁案内筒の底部近傍から始動弁案内筒の係止段部に開口するとともに始動弁案内筒の一側壁の長手方向に連続して開口する、始動混合気通路に連絡された第１縦溝と、始動弁案内筒の他側方にあって、始動弁案内筒の底部近傍からブッシュ嵌合孔の上端に向かい、始動弁案内筒の他側壁及びブッシュ嵌合孔の他側壁の長手方向に連続して開口する、始動空気通路に連絡された第２縦溝とが形成され、前記ブッシュ嵌合孔内には、内方に始動弁案内孔が穿設されたブッシュが係止段部上に嵌合配置されて、係止段部上に開口する第１縦溝を閉塞するとともにブッシュより上方にあるブッシュ嵌合孔の上端近傍を第２縦溝に開口し、始動弁を、ブッシュの始動弁案内孔と始動弁案内筒によって移動自在に支持したことを第２の特徴とする。
【００１２】
【作用】
第１の特徴によると、第１縦溝と第２縦溝とはブッシュ嵌合孔及び始動弁案内筒を鋳抜き形成する際において同時に鋳抜き形成できる。従って、始動弁案内筒への開口及び開口位置を正確に形成できる一方、ブッシュは単に環形状をなすもので、その製作は簡単であって且つ安価なものである。この第１の特徴は始動弁を手動操作する始動装置に用いると効果的である。
【００１３】
第２の特徴によると、第１縦溝、第２縦溝とは、ブッシュ嵌合孔及び始動弁案内筒の鋳抜き形成時に一体的に鋳抜き形成される。従って、始動弁案内筒への開口及び開口位置を正確に形成できる。ブッシュは単に環形状をなすので、その製作は簡単且つ安価であり、更に、第２縦溝が、ブッシュ嵌合孔の上端に開口することによって始動弁をワックス部材によって自動的に操作する自動始動装置に用いた場合における伝達部材の良好な動特性を得ることができる。
【００１４】
【実施例】
以下、本発明の気化器の始動装置の第１の実施例について図１により説明する。尚、図６と同一構造部分については同一符号を使用して説明を省略する。６０は、底部６０Ａから上方に向かって穿設される絞り弁案内筒であり、絞り弁案内筒６０の上端に側方に向かって形成される係止段部６０Ｂを介して絞り弁案内筒６０より大径をなすブッシュ嵌合孔６１が上方に向かって開口する。この係止段部６０Ｂは、平坦状の環状をなすもので、さらにブッシュ嵌合孔６１の上端にメネジが形成される。そして、始動弁案内筒６０の一側方Ｘにあって、始動弁案内筒６０の底部６０Ａ近傍から上方の係止段部６０Ｂに向けて、始動弁案内筒６０の一側壁６０Ｃに連続して開口する第１縦溝６２を穿設する。すなわち、この第１縦溝６２は、始動弁案内筒６０の一側壁６０Ｃに上下方向に連続して開口するとともに係止段部６０Ｂに開口する。
【００１５】
一方、始動弁案内筒６０の他側方Ｙにあって、始動弁案内筒６０の底部６０Ａ近傍から上方の係止段部６０Ｂに向けて、始動弁案内筒６０の他側壁６０Ｄに連続して開口する第２縦溝６３を穿設する。すなわち、この第２縦溝６３は、始動弁案内筒６０の他側壁６０Ｄに上下方向に連続して開口するとともに係止段部６０Ｂに開口する。係止段部６０Ｂに第１縦溝６３、第２縦溝６２が開口する状態は図２に示される。
【００１６】
そして、第２縦溝６３に始動空気通路３５が連絡され、第１縦溝６２に始動混合気通路３４が連絡される。
【００１７】
６４は環状をなすブッシュであり、このブッシュ６４の外形部はブッシュ嵌合孔６１内に嵌合配置されるとともにブッシュ６４の底部は係止段部６０Ｂ上に配置され、このとき、ブッシュ６４の底部は、係止段部６０Ｂに開口する第１縦溝６２、第２縦溝６３を閉塞する。又、前記ブッシュの内方には始動弁３９を移動自在に支持する始動弁案内孔６４Ｃが貫通して穿設される。
【００１８】
以上によると、始動弁案内筒６０の底部６０Ａには始動燃料通路３６が開口し、始動弁案内筒６０の他側壁６０Ｄには始動空気通路３５に連絡された第２縦溝６３が開口し、始動弁案内筒６０の一側壁６０Ｃには始動混合気通路３４に連絡された第１縦溝６２が開口する。
【００１９】
一方、始動弁３９は、始動装置本体３０に形成される始動弁案内筒６０とブッシュ６４の始動弁案内孔６４Ｃ内に配置される。
【００２０】
以上よりなる始動装置Ｒによると、始動弁３９がもっとも下方に配置された状態において、弁部３９Ａが始動燃料通路３６を閉塞し、始動弁３９の側部が第１縦溝６２、第２縦溝６３を閉塞保持する。一方、始動弁３９が前記状態より上方へ移動すると、弁部３９Ａが始動燃料通路３６を開放し、始動弁３９の側方下端部３９Ｃが第１縦溝６２及び第２縦溝６３をその上方移動量に応じて開放する。
【００２１】
そして、本発明の気化器の始動装置によると、第１縦溝６２と第２縦溝６３とを、始動装置本体３０の始動弁案内筒６０内にあって係止段部６０Ｂに向けて上方へ連続して設けたことによって、それら第１縦溝６２及び第２縦溝６３は、始動装置本体３０の始動弁案内筒６０、ブッシュ嵌合孔６１の鋳抜き形成時において、同一の中子によって一体的に鋳抜き形成することができる。以上によると、始動弁案内筒６０に開口する第１縦溝６２、第２縦溝６３の溝径及び溝の下端Ａ及びＢを正確にして且つ均一に設定状態に形成することができる。従って、始動弁３９のリフトに対する始動混合気の量、及び濃度を適正に制御することができるものである。一方、始動空気通路３５及び始動混合気通路３４の各通路は直接的に始動弁案内筒６０内に開口するものでなく、これら通路の径あるいは開口位置がドリル加工等の機械加工によって多少異なったとしても始動弁３９のリフトに対する始動混合気の量及び濃度に何等悪影響を及ぼすことがない。
【００２２】
尚、第１縦溝６２、第２縦溝６３の溝径あるいは溝の下端Ａ、Ｂ位置を、搭載される機関（２サイクル機関又は４サイクル機関あるいは機関の排気量、使用環境等）の要求始動混合気特性に応じて変更する場合があるが、かかる際にあっては、始動弁案内筒６０、ブッシュ嵌合孔６１を含む第１縦溝６２、第２縦溝６３の中子を変換すればよいものである。
【００２３】
次に図３、図４、図５により他の実施例について説明する。図３は始動装置の縦断面図、図４は図３のＥ−Ｅ線における横断面図、図５は図３のＦ−Ｆ線における横断面図である。尚、図１と同一構造部分については、同一符号を使用して説明を省略する。７０は、底部７０Ａから上方に向かって穿設された始動弁案内筒であり、その上方に形成された係止段部７０Ｂよりその径が拡大されたブッシュ嵌合孔７１が更に上方に向かって形成され、ブッシュ嵌合孔７１の上端７１Ａから更に始動装置本体３０の上端に向かってブッシュ嵌合孔７１より拡大されたホルダー挿入孔７２が形成される。７３は、第１縦溝であって、始動弁案内筒７０の一側方Ｘの底部７０Ａから係止段部７０Ｂに向けて連続的に形成されるとともに始動弁案内筒７０の一側壁７０Ｃに連続して開口する。７４は、第２縦溝であって、始動弁案内筒７０の他側方Ｙの底部７０Ａから係止段部７０Ｂを介してブッシュ嵌合孔７１の上端７１Ａに達するもので、この第２縦溝７４は始動弁案内筒７０の他側壁７０Ｄ、ブッシュ嵌合孔７１の他側壁７１Ｂに連続して開口する。そして、ブッシュ嵌合孔７１の係止段部７０Ｂ上には内方に始動弁案内孔７５Ａが穿設されたブッシュ７５が嵌合配置されるもので、これによると、第１縦溝７３の係止段部７０Ｂへの開口は、このブッシュ７５の底部にて閉塞される。又、第２縦溝７４は、始動弁案内筒７０の他側壁７０Ｄに開口し、ブッシュ嵌合孔７１にあっては、その下方部分がブッシュ７５の外周によって閉塞され、ブッシュ嵌合孔７１の上端７１Ａは開口する。いいかえると、第２縦溝７４は、始動弁案内筒７０の他側壁７０Ｄとブッシュ嵌合孔７１の上端７１Ａの他側壁において開口する。そして、ブッシュ嵌合孔７１の上端７１Ａはホルダー挿入孔７２へと連通される。
【００２４】
そして、図７の従来例と同様にホルダー５５の環状鍔部５５Ａがホルダー挿入孔７２内へ挿入されて固定される。以上によると、ホルダー５５の内方部分は、ブッシュ嵌合孔７１の上端７１Ａと連絡されるとともに第２縦溝７４を介して始動空気通路３５と連絡される。従って、ホルダー５５内に移動自在に配置される伝達部材５９は、略大気圧力状態に保持されるホルダー５５の内方部分あるいは、ブッシュ嵌合孔７１の上端内に配置されることになる。
【００２５】
かかる気化器の始動装置によると、第１の実施例と同様に第１縦溝７３、第２縦溝７４を始動弁案内筒７０、ブッシュ嵌合孔７１、ホルダー挿入孔７２と一体的に鋳抜き形成することができるので、始動弁案内筒７０に開口する第１縦溝７３、第２縦溝７４の溝径及び溝の下端Ａ及びＢを正確にして且つ均一に設定状態に形成することができ、もって始動弁３９のリフトに対する始動混合気の量、及び濃度を適正に制御することができるものである。一方、始動空気通路３５及び始動混合気通路３４の各通路は直接的に始動弁案内筒７０内に開口するものでなく、これら通路の径あるいは開口位置がドリル加工等の機械加工によって多少異なったとしても始動弁３９のリフトに対する始動混合気の量及び濃度に何等悪影響を及ぼすことがない。又、第１縦溝７３、第２縦溝７４を変更するに当たっては始動弁案内筒７０、ブッシュ嵌合孔７１、ホルダー挿入孔７２を含む第１縦溝７３、第２縦溝７４の中子を交換すればよいものである。
【００２６】
そして、特に本実施例にあっては、ホルダー部材５５内に配置される伝達部材５９を、略大気圧力状態に保持されるホルダー５５の内方部分、ブッシュ嵌合孔７１の上端内に配置することができたので、伝達部材５９の動作を良好に行なうことができ、特に自動始動装置における始動弁３９の良好な動特性を得ることができる。
【００２７】
【発明の効果】
以上の如く、本発明になる気化器の始動装置によると、始動弁案内筒に開口する、始動混合気通路に連なる第１縦溝と、始動空気連なる第２縦溝とを少なくとも始動弁案内筒と一体的に鋳抜き形成したので、それら溝径、及び溝開口位置を正確にして且つ均一に形成でき、もって始動弁のリフトに対する正確にして且つ均一な始動混合気量と始動混合気濃度の制御を行なうことができる。又、第１縦溝、第２縦溝の溝径あるいは溝位置の変更時にあっては、かかる溝を含む始動弁案内筒等の中子を変更すればよいもので、その変更を容易に達成しうる。又、ワックス部材の出力を始動弁に伝達する為の伝達部材を、第２縦溝を介して略大気圧力状態にあるホルダーの内方部分、ブッシュ嵌合孔の上端に配置できたことは自動始動装置において良好な始動弁の動特性を得ることができる。又、ブッシュの形状は、内方に始動弁案内孔が穿設された環形状を成せばよいもので、このブッシュは極めて安価に製作しうるもので始動装置の製造コストを大きく上昇させることがない。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の気化器の始動装置の第１実施例を示す縦断面図。
【図２】図１において、ブッシュ嵌合孔内にブッシュが嵌合されない状態における始動装置本体の上部平面図。
【図３】本発明の気化器の始動装置の第２実施例を示す縦断面図。
【図４】図３のＥ−Ｅ線における横断面図。
【図５】図３のＦ−Ｆ線における横断面図。
【図６】第１の従来例を示す縦断面図。
【図７】第２の従来例を示す縦断面図。
【符号の説明】
３０始動装置本体
３４始動混合気通路
３５始動空気通路
３６始動燃料通路
６０、７０始動弁案内筒
６０Ａ底部
６０Ｂ、７０Ｂ係止段部
６０Ｃ一側壁
６０Ｄ他側壁
６２、７３第１縦溝
６３、７４第２縦溝
６４、７５ブッシュ
６４Ｃ、７５Ａ始動弁案内孔
７１ブッシュ嵌合孔[0001]
[Industrial applications]
TECHNICAL FIELD The present invention relates to a carburetor for adjusting and controlling the amount and concentration of an air-fuel mixture supplied to an engine, and particularly for starting the carburetor for supplying a starting air-fuel mixture suitable for starting into an intake passage at the time of starting the engine. Equipment related.
[0002]
[Prior art]
A first conventional carburetor starting device will be described with reference to FIG. Reference numeral 1 denotes a carburetor body in which an intake passage 2 penetrates through the inside and a throttle valve guide cylinder 3 is formed upward from an intermediate portion of the intake passage 2. A float chamber main body 4 is disposed below the vaporizer main body 1, and a float chamber 5 is formed by the vaporizer main body 1 and the float chamber main body 4. XX is a fuel liquid level formed in the float chamber 5, and is formed by the cooperative action of the valve seat 6, the float valve 7, and the float 8. Reference numeral 9 denotes a throttle valve movably disposed in the throttle valve guide cylinder 3, and the intake passage 2 is opened and closed by the throttle valve 9 operated by a driver.
[0003]
M is the main fuel system, which consists of: Reference numeral 10 denotes a main fuel jet for measuring a main fuel amount, which is disposed below the fuel level XX. The main fuel jet 10 enters the intake passage 2 via a main bleed pipe 11 and a needle jet 12. The main air jet 13 which is open and measures the amount of main air is communicated via a main air passage 14 into an annular main well 15 formed on the outer periphery of the main bleed tube 11. In addition, the jet needle 16 integrally mounted on the throttle valve 9 is inserted into the needle jet 12.
[0004]
S is a low-speed fuel system consisting of: Reference numeral 17 denotes a low-speed fuel jet for measuring a low-speed fuel amount, and an opening below the low-speed fuel jet is disposed at a position lower than the fuel liquid level XX. The low-speed fuel jet 17 is provided via a low-speed bleed pipe 18 and a bypass hole 19. The low-speed air jet, which opens into the intake passage 2 and measures the low-speed air amount, is communicated through a low-speed air passage into an annular low-speed well 20 formed on the outer periphery of the low-speed bleed pipe 18. The low speed air jet and the low speed air passage are not shown.
[0005]
The starting device R consists of the following. Reference numeral 30 denotes a starting device main body formed integrally with or separate from the carburetor main body 1, and a starting valve guide tube 31 is bored upward from a bottom portion 31 A, and an upper end of the starting valve guide tube 31 is provided with a female screw. Open. Reference numeral 32 denotes a starting fuel tank main body which is disposed below the starting device main body 30 and is formed integrally with or separately from the float chamber main body 4. The starting fuel tank 33 is formed by the starting device main body 30 and the starting fuel tank main body 32. It is formed. In this conventional example, the starting device main body 30 is formed integrally with the carburetor main body 1 and the starting fuel tank main body 32 is formed integrally with the float chamber main body 4. The above-mentioned float chamber 5 in which XX is formed is formed. A starting air-fuel mixture passage 34 opens on one side wall 31A of the starting valve guide cylinder 31, a starting air passage 35 opens on the other side wall 31B, and an emulsion tube as a starting fuel passage 36 opens on the bottom. . An air bleed hole is formed in the emulsion tube. The downstream side of the starting mixture passage 34 opens from the throttle valve 9 to the intake passage 2A on the engine side. The upstream side of the starting air passage 35 is connected to the intake passage 2B on the air cleaner side from the throttle valve 9 or the atmosphere. The upstream side (corresponding to the lower end) of the emulsion tube as the starting fuel passage 36 opens below the fuel level of the starting fuel tank 33. Reference numeral 37 denotes a starting fuel jet for connecting the starting fuel tank 33 to a portion below the fuel level XX in the float chamber 5, and reference numeral 38 denotes a start fuel jet connecting the atmosphere chamber above the fuel level XX in the float chamber 5. This is a starting air jet that communicates with a gap on the outer periphery of the emulsion tube as the fuel passage 36. A start valve 39 is movably arranged in the start valve guide cylinder 31. The starting valve 39 has a cylindrical shape and has a valve portion 39A below the opening to close the opening of the starting fuel passage 36, and is inserted into the opening of the starting fuel passage 36 to change the effective opening area of the starting fuel passage 36. The needle 39B to be adjusted is integrally attached. An operating rod 39C is integrally erected upward from the starting valve 39, and the operating rod 39C passes through a closing plug 40 screwed into a female screw on the upper part of the starting valve guide cylinder 31, and the starting device main body. The knob 39D is attached to the upper end of the operating rod 39C. An enlarged diameter portion 39E is formed substantially in the middle of the operating rod 39C, and the enlarged diameter portion 39E rides on a reduced diameter portion 40A formed to protrude inward of the closing plug 40, whereby the start valve 39 is formed. Is held in the fully open position. The closing plug 40 is formed of a synthetic resin material so that the reduced diameter portion 40A has an elastic force. Reference numeral 41 denotes a spring that presses the starting valve 39 downward, and reference numeral 42 denotes a waterproof cap disposed between the outer periphery of the closing plug 40 and the outer periphery of the operating rod 39C.
[0006]
Next, a second conventional example will be described with reference to FIG. Only the starting device differs between the second conventional example and the first conventional example, and the differences will be described. The same components as those in FIG. 6 are denoted by the same reference numerals and description thereof is omitted. Reference numeral 50 denotes a bush fitting hole formed from the lower side of the starting device main body 30 to the upper side, and the upper end of the bush fitting hole 50 is formed from the bush fitting hole 50 via an annular locking step 51. A holder insertion hole 52 having a large diameter opens toward the upper end of the starting device main body 30. The bush 53 is formed as follows. In the bush 53, a start valve guide cylinder 54 is drilled upward from the bottom 54A, and a communication hole 54C is drilled in one side wall 54B near the bottom 54A of the start valve guide cylinder 54. In the other side wall 54D of the start valve guide cylinder 54, a vertical groove 54E that continuously opens upward from the vicinity of the bottom 54A and opens in the start valve guide cylinder 54 is formed. A starting fuel passage 36 is attached to the bottom 54A of the starting valve guide cylinder 54 and is opened. The bush 53 is inserted into the bush fitting hole 50 and fixed downward from the upper opening of the bush fitting hole 50. In this state, the starting air passage 35 is communicated with the vertical groove 54E through the air communication hole 53A formed in the bush 53, and the starting fuel passage 36 is immersed below the liquid level in the starting fuel tank 33 to start the engine. The mixture passage 34 communicates with a communication hole 54C via a starting mixture communication hole 53B formed in the bush 53. The upper end of the bush 53 is disposed on the same plane as the locking step 51, and the upper end of the vertical groove 54 E opens near the upper end of the bush 53. Reference numeral 55 denotes a holder in which a lower annular flange 55A is inserted into the holder insertion hole 52 and fixedly disposed on the locking step 51. A male screw formed on the upper outer periphery of the holder 55 is provided with a holder cap 56. It is screwed. Reference numeral 57 denotes a wax member disposed in a space formed by the holder 55 and the holder cap 56. The wax member 57 has a thermo-expandable material such as paraffin enclosed therein, and is disposed therein. Is output from the output rod 58 as a stroke change. Then, the output rod 58 and the start valve 39 are communicated via a transmission member 59. That is, when the output rod 58 moves downward due to the expansion of the wax member 57, the output rod 58 moves the transmission member 59 downward against the spring force of the first spring 60, and the downward movement of the transmission member 59 It is transmitted to the starting valve 39 via the two springs 61, and moves the starting valve 39 in synchronization with the downward movement of the output rod 58. When the start valve 39 moves to the lowest position, the start air passage 35, the start air-fuel mixture passage 34, and the start fuel passage 36 are closed by the start valve 39. On the other hand, when the output rod 58 moves upward due to the contraction of the wax member 57, the transmission member 59 moves upward in synchronization with the output rod 58 by the spring force of the first spring 60. The upward movement of the transmission member 59 is transmitted to the start valve 39 via a locking portion between the lower portion of the transmission member 59 and the upper portion of the start valve 39, and the start valve 39 is moved upward in synchronization with the output rod 58. Can be moved to Then, when the start valve 39 moves to the uppermost position, the start air passage 35, the start air-fuel mixture passage 34, and the start fuel passage 36 maintain the largest opening by the start valve 39.
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
The first conventional example of the manual starting device shown in FIG. 6 has the following disadvantages. The starting air passage 35 and the starting air-fuel mixture passage 34 are formed by drilling in the other side wall 31B or the one side wall 31A of the starting valve guide cylinder 34. According to this drilling, at the end of the processing in which the tip of the drill projects into the starting valve guide cylinder 34, the load applied to the tip of the drill is suddenly eliminated, and this causes a runout of the drill. According to the above description, the path diameters of the starting air passage 35 and the starting mixture path 34, or the relative height H determined by the lower end opening positions A and B of each passage are uniformly set to a constant diameter and a constant height. Therefore, it is difficult to accurately control the starting air-fuel mixture concentration and the starting air-fuel mixture amount with respect to the lift amount of the start valve 39 with respect to the set values.
[0008]
Further, according to the second conventional example in the automatic starting device shown in FIG. 7, the bush 53 is manufactured by casting, so that the diameters and positions of the vertical grooves 54E and the communication holes 54C are accurately formed. However, this requires a new casting mold separate from the vaporizer main body 1, which is not preferable because the manufacturing cost increases.
[0009]
The starting device for a carburetor according to the present invention has been made in view of the above-described problem, and accurately determines the diameter of each of the starting air passage and the starting air-fuel mixture passage and the opening position of each of the passages in the starting valve guide cylinder. An object of the present invention is to provide a starting device for a carburetor that can be formed uniformly and does not greatly increase the manufacturing cost.
[0010]
[Means for solving the problem]
According to the present invention, in order to achieve the above object, a starting air passage communicating with the atmosphere, a starting fuel passage communicating with fuel in the starting fuel tank, and an intake passage on the engine side of the throttle valve are provided in the starting valve guide cylinder. A starting mixture passage communicating with the starting mixture passage is opened, and the opening of each passage into the starting valve guide cylinder is controlled to be opened and closed by a starting valve. A starting valve guide cylinder having a starting fuel passage opening at a bottom thereof; and a bush fitting hole which is further upwardly directed through a locking step formed at an upper end of the starting valve guide cylinder and has a larger diameter than the starting valve guide cylinder. , On one side of the starting valve guide cylinder, opening from the vicinity of the bottom of the starting valve guide cylinder to the locking step portion of the starting valve guide cylinder and continuously opening in the longitudinal direction of one side wall of the starting valve guide cylinder. A first longitudinal groove connected to the starting mixture passage and a starting valve guide cylinder; On the side, it is connected to the starting air passage that opens from the vicinity of the bottom of the starting valve guide cylinder to the locking step portion of the starting valve guide cylinder and opens continuously in the longitudinal direction of the other side wall of the starting valve guide cylinder. A second vertical groove is formed, and a bush in which a start valve guide hole is bored is fitted and disposed on the locking step in the bush fitting hole. The first feature is that the openings of the first vertical groove and the second vertical groove that are opened are closed, and the start valve is movably supported by the start valve guide hole and the start valve guide cylinder of the bush.
[0011]
Further, according to the present invention, a starting air passage leading to the atmosphere, a starting fuel passage leading to fuel in the starting fuel tank, and a starting air-fuel mixture passage leading to the engine-side intake passage from the throttle valve are provided in the starting valve guide cylinder. In the starting device for a carburetor, wherein the opening of each of the passages into the starting valve guide cylinder is controlled to be opened and closed by a starting valve, a starting fuel passage opens at the bottom of the starting device main body from below to above. A starting valve guide cylinder, a bushing fitting hole having a diameter larger than that of the starting valve guide cylinder and further upward through a locking step formed at an upper end of the starting valve guide cylinder, and one side of the starting valve guide cylinder In the vicinity of the bottom of the starting valve guide cylinder, the starting mixture guide passage is opened to the locking step portion of the starting valve guide cylinder and is continuously opened in the longitudinal direction of one side wall of the starting valve guide cylinder. In the first longitudinal groove and the other side of the starting valve guide cylinder, the starting valve guide A second vertical groove connected to a starting air passage, which opens from the vicinity of the bottom of the bushing hole toward the upper end of the bush fitting hole, and continuously opens in the longitudinal direction of the other side wall of the starting valve guide cylinder and the other side wall of the bush fitting hole. A bush having a start valve guide hole formed inward is fitted on the locking step in the bush fitting hole, and a first vertical opening is formed on the locking step. The second vertical groove opens the vicinity of the upper end of the bush fitting hole above the bush while closing the groove, and the start valve is movably supported by the start valve guide hole and the start valve guide cylinder of the bush. 2.
[0012]
[Action]
According to the first feature, the first vertical groove and the second vertical groove can be simultaneously formed by blanking when the bush fitting hole and the starting valve guide cylinder are blanked. Therefore, while the opening and the opening position to the starting valve guide cylinder can be accurately formed, the bush is simply formed in a ring shape, and its manufacture is simple and inexpensive. This first feature is effective when used in a starting device for manually operating a starting valve.
[0013]
According to the second feature, the first vertical groove and the second vertical groove are integrally formed by blanking when the bush fitting hole and the starting valve guide cylinder are blanked. Therefore, the opening to the starting valve guide cylinder and the opening position can be accurately formed. Since the bush has a simple ring shape, its manufacture is simple and inexpensive. In addition, the second vertical groove is opened at the upper end of the bush fitting hole, so that the start valve is automatically operated by the wax member. Good dynamic characteristics of the transmission member when used in the device can be obtained.
[0014]
【Example】
Hereinafter, a first embodiment of a vaporizer starting device according to the present invention will be described with reference to FIG. The same components as those in FIG. 6 are denoted by the same reference numerals, and description thereof is omitted. Reference numeral 60 denotes a throttle valve guide cylinder that is bored upward from the bottom portion 60A. The throttle valve guide cylinder 60 is formed at an upper end of the throttle valve guide cylinder 60 through a locking step portion 60B that is formed laterally. A bush fitting hole 61 having a larger diameter opens upward. The locking step 60B has a flat annular shape, and a female screw is formed at the upper end of the bush fitting hole 61. Then, on one side X of the starting valve guide cylinder 60, from the vicinity of the bottom 60A of the starting valve guide cylinder 60 toward the upper locking step 60B, continuously on one side wall 60C of the starting valve guide cylinder 60. A first vertical groove 62 to be opened is formed. That is, the first vertical groove 62 continuously opens in the vertical direction on one side wall 60 C of the starting valve guide cylinder 60, and also opens on the locking step portion 60 B.
[0015]
On the other hand, in the other side Y of the start valve guide cylinder 60, from the vicinity of the bottom 60A of the start valve guide cylinder 60 to the upper locking step 60B, the other side wall 60D of the start valve guide cylinder 60 is continuously connected. A second vertical groove 63 to be opened is formed. That is, the second vertical groove 63 continuously opens in the vertical direction on the other side wall 60 D of the starting valve guide cylinder 60, and also opens on the locking step 60 B. FIG. 2 shows a state in which the first vertical groove 63 and the second vertical groove 62 are opened in the locking step 60B.
[0016]
The starting air passage 35 is connected to the second vertical groove 63, and the starting mixture passage 34 is connected to the first vertical groove 62.
[0017]
Reference numeral 64 denotes an annular bush. The outer portion of the bush 64 is fitted and disposed in the bush fitting hole 61, and the bottom of the bush 64 is disposed on the locking step 60B. The bottom part closes the first vertical groove 62 and the second vertical groove 63 that open to the locking step 60B. Further, a start valve guide hole 64C for movably supporting the start valve 39 is penetrated and bored inside the bush.
[0018]
According to the above description, the starting fuel passage 36 opens at the bottom 60A of the starting valve guide cylinder 60, and the second vertical groove 63 connected to the starting air passage 35 opens at the other side wall 60D of the starting valve guide cylinder 60, A first vertical groove 62 connected to the starting air-fuel mixture passage 34 opens in one side wall 60 C of the starting valve guide cylinder 60.
[0019]
On the other hand, the start valve 39 is disposed in a start valve guide hole 60 C of the start valve guide cylinder 60 and the bush 64 formed in the start device main body 30.
[0020]
According to the starting device R configured as described above, in a state where the starting valve 39 is disposed at the lowest position, the valve portion 39A closes the starting fuel passage 36, and the side of the starting valve 39 has the first vertical groove 62 and the second vertical The groove 63 is closed and held. On the other hand, when the starting valve 39 moves upward from the above state, the valve portion 39A opens the starting fuel passage 36, and the side lower end 39C of the starting valve 39 moves the first vertical groove 62 and the second vertical groove 63 upward. Release according to the amount of movement.
[0021]
According to the carburetor starting device of the present invention, the first vertical groove 62 and the second vertical groove 63 are arranged in the starting valve guide cylinder 60 of the starting device main body 30 and upward toward the locking step portion 60B. When the start valve guide cylinder 60 and the bush fitting hole 61 of the starter body 30 are formed by casting, the first vertical groove 62 and the second vertical groove 63 are Can be integrally formed by blanking. According to the above, the diameters of the first vertical groove 62 and the second vertical groove 63 opening to the starting valve guide cylinder 60 and the lower ends A and B of the grooves can be accurately and uniformly formed in the set state. Therefore, the amount and concentration of the starting air-fuel mixture with respect to the lift of the starting valve 39 can be appropriately controlled. On the other hand, the starting air passage 35 and the starting air-fuel mixture passage 34 do not directly open into the starting valve guide cylinder 60, and the diameters or opening positions of these passages are slightly different due to machining such as drilling. Even so, there is no adverse effect on the amount and concentration of the starting air-fuel mixture with respect to the lift of the starting valve 39.
[0022]
Note that the groove diameters of the first vertical groove 62 and the second vertical groove 63 or the lower end A and B positions of the grooves are determined by the requirements of the mounted engine (two-cycle engine or four-cycle engine, engine displacement, operating environment, etc.). In some cases, the core may be changed according to the characteristics of the starting air-fuel mixture. In such a case, the cores of the starting valve guide cylinder 60, the first vertical groove 62 including the bush fitting hole 61, and the second vertical groove 63 are changed. That is all you need to do.
[0023]
Next, another embodiment will be described with reference to FIGS. 3, 4, and 5. FIG. 3 is a longitudinal sectional view of the starting device, FIG. 4 is a transverse sectional view taken along line EE of FIG. 3, and FIG. 5 is a transverse sectional view taken along line FF of FIG. The same components as those in FIG. 1 are denoted by the same reference numerals and description thereof is omitted. Reference numeral 70 denotes a starting valve guide cylinder which is bored upward from the bottom portion 70A, and a bush fitting hole 71 whose diameter is larger than that of a locking stepped portion 70B formed above is further upward. A holder insertion hole 72 that is formed and is enlarged from the upper end 71 A of the bush fitting hole 71 toward the upper end of the starting device body 30 is further formed. Reference numeral 73 denotes a first vertical groove which is formed continuously from a bottom portion 70A on one side X of the starting valve guide cylinder 70 toward the locking step 70B and formed on one side wall 70C of the starting valve guide cylinder 70. Open continuously. A second vertical groove 74 extends from the bottom 70A on the other side Y of the starting valve guide cylinder 70 to the upper end 71A of the bush fitting hole 71 through the locking step 70B. The groove 74 opens continuously to the other side wall 70D of the starting valve guide cylinder 70 and the other side wall 71B of the bush fitting hole 71. A bush 75 in which a start valve guide hole 75A is bored is fitted and arranged on the locking step portion 70B of the bush fitting hole 71. The opening to the locking step 70B is closed at the bottom of the bush 75. Further, the second vertical groove 74 is opened in the other side wall 70 D of the starting valve guide cylinder 70, and in the bush fitting hole 71, a lower portion thereof is closed by the outer periphery of the bush 75, and the bush fitting hole 71 is closed. The upper end 71A is open. In other words, the second vertical groove 74 opens at the other side wall 70D of the starting valve guide cylinder 70 and the other side wall of the upper end 71A of the bush fitting hole 71. The upper end 71A of the bush fitting hole 71 is communicated with the holder insertion hole 72.
[0024]
Then, similarly to the conventional example of FIG. 7, the annular flange 55A of the holder 55 is inserted into the holder insertion hole 72 and fixed. As described above, the inner portion of the holder 55 is connected to the upper end 71A of the bush fitting hole 71 and to the starting air passage 35 via the second vertical groove 74. Therefore, the transmission member 59 movably disposed in the holder 55 is disposed in an inner portion of the holder 55 held at a substantially atmospheric pressure state or in an upper end of the bush fitting hole 71.
[0025]
According to the starting device of the carburetor, the first vertical groove 73 and the second vertical groove 74 are cast integrally with the starting valve guide cylinder 70, the bush fitting hole 71, and the holder insertion hole 72 as in the first embodiment. Since the first and second vertical grooves 73 and 74, which are open to the starting valve guide cylinder 70, can be formed in a predetermined state, the groove diameters and the lower ends A and B of the grooves can be accurately and uniformly set. Accordingly, the amount and concentration of the starting air-fuel mixture with respect to the lift of the starting valve 39 can be appropriately controlled. On the other hand, the respective passages of the starting air passage 35 and the starting air-fuel mixture passage 34 do not directly open into the starting valve guide cylinder 70, and the diameters or opening positions of these passages are slightly different due to machining such as drilling. Even so, there is no adverse effect on the amount and concentration of the starting air-fuel mixture with respect to the lift of the starting valve 39. In changing the first vertical groove 73 and the second vertical groove 74, the start valve guide cylinder 70, the first vertical groove 73 including the bush fitting hole 71 and the holder insertion hole 72, and the core of the second vertical groove 74. Should be replaced.
[0026]
In particular, in the present embodiment, the transmission member 59 disposed in the holder member 55 is disposed in an inner portion of the holder 55 held at a substantially atmospheric pressure state and an upper end of the bush fitting hole 71. As a result, the operation of the transmission member 59 can be favorably performed, and in particular, good dynamic characteristics of the starting valve 39 in the automatic starting device can be obtained.
[0027]
【The invention's effect】
As described above, according to the carburetor starter according to the present invention, at least the first longitudinal groove connected to the starting air-fuel mixture passage and the second longitudinal groove connected to the start-up air passage, which is open to the start valve guide cylinder, are provided. Since the groove diameter and the groove opening position can be formed accurately and uniformly because of the integral casting, the accurate and uniform starting air-fuel mixture amount and starting air-fuel concentration with respect to the lift of the start valve can be obtained. Control can be performed. Further, when changing the groove diameter or groove position of the first vertical groove and the second vertical groove, it is only necessary to change the core including the starting valve guide cylinder including such grooves, and the change can be easily achieved. Can. In addition, the transmission member for transmitting the output of the wax member to the starting valve can be arranged at the upper portion of the bush fitting hole at the inner portion of the holder under substantially atmospheric pressure via the second vertical groove. Good starting valve dynamic characteristics can be obtained in the starting device. Further, the shape of the bush may be an annular shape in which a start valve guide hole is bored inward, and this bush can be manufactured extremely inexpensively, which significantly increases the manufacturing cost of the starter. Absent.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a longitudinal sectional view showing a first embodiment of a vaporizer starting device according to the present invention.
FIG. 2 is an upper plan view of the starting device main body in a state where a bush is not fitted into a bush fitting hole in FIG. 1;
FIG. 3 is a longitudinal sectional view showing a second embodiment of the starting device for a vaporizer according to the present invention.
FIG. 4 is a transverse sectional view taken along line EE in FIG. 3;
FIG. 5 is a transverse sectional view taken along line FF of FIG. 3;
FIG. 6 is a longitudinal sectional view showing a first conventional example.
FIG. 7 is a longitudinal sectional view showing a second conventional example.
[Explanation of symbols]
30 Starting device main body 34 Starting air-fuel mixture passage 35 Starting air passage 36 Starting fuel passage 60, 70 Starting valve guide cylinder 60A Bottom portion 60B, 70B Locking stepped portion 60C One side wall 60D Other side walls 62, 73 First vertical groove 63, 74 2 Vertical grooves 64, 75 Bush 64C, 75A Start valve guide hole 71 Bush fitting hole

Claims

始動弁案内筒内に、大気に連なる始動空気通路と、始動燃料槽内の燃料に連なる始動燃料通路と、絞り弁より機関側の吸気路に連なる始動混合気通路とが開口し、前記各通路の始動弁案内筒内への開口が始動弁によって開閉制御される気化器の始動装置において、始動装置本体３０には、下方から上方に向かいその底部６０Ａに始動燃料通路３６が開口する始動弁案内筒６０と、始動弁案内筒６０の上端に形成される係止段部６０Ｂを介して更に上方に向かい、始動弁案内筒６０より大径をなすブッシュ嵌合孔６１と、始動弁案内筒６０の一側方Ｘにあって、始動弁案内筒６０の底部近傍から始動弁案内筒６０の係止段部６０Ｂに開口するとともに始動弁案内筒６０の一側壁６０Ｃの長手方向に連続して開口する始動混合気通路３４に連絡された第１縦溝６２と、始動弁案内筒６０の他側方Ｙにあって、始動弁案内筒６０の底部近傍から始動弁案内筒６０の係止段部６０Ｂに開口するとともに始動弁案内筒６０の他側壁６０Ｄの長手方向に連続して開口する始動空気通路３５に連絡された第２縦溝６３とが形成され、前記ブッシュ嵌合孔内には、内方に始動弁案内孔６４Ｃが穿設されたブッシュ６４が係止段部６０Ｂ上に嵌合配置されて、係止段部６０Ｂ上に開口する第１縦溝６２、第２縦溝６３の開口を閉塞し、始動弁３９を、ブッシュ６４の始動弁案内孔６４Ｃと始動弁案内筒６０によって移動自在に支持したことを特徴とする気化器の始動装置。A starting air passage leading to the atmosphere, a starting fuel passage leading to the fuel in the starting fuel tank, and a starting air-fuel mixture passage leading to the engine-side intake passage from the throttle valve are opened in the starting valve guide cylinder. In the starting device for a carburetor, the opening into the starting valve guide cylinder is controlled to be opened and closed by the starting valve, the starting device body 30 includes a starting valve guide in which a starting fuel passage 36 is opened from the bottom upward to the bottom 60A. A bush fitting hole 61 having a diameter larger than that of the start valve guide cylinder 60, the bush fitting hole 61 extending further upward through a locking step 60B formed at the upper end of the start valve guide cylinder 60; At one side X, from the vicinity of the bottom of the starting valve guide cylinder 60 to the locking stepped portion 60B of the starting valve guide cylinder 60 and continuously open in the longitudinal direction of one side wall 60C of the starting valve guide cylinder 60. Starting mixture passage 34 In the first vertical groove 62 and the other side Y of the start valve guide cylinder 60, the start valve guide cylinder 60 is opened from the vicinity of the bottom of the start valve guide cylinder 60 to the locking step portion 60 B of the start valve guide cylinder 60. A second vertical groove 63 connected to a starting air passage 35 that opens continuously in the longitudinal direction of the other side wall 60D of the second side 60 is formed, and a starting valve guide hole 64C is formed inward in the bush fitting hole. The perforated bush 64 is fitted and arranged on the locking step portion 60B, and closes the openings of the first vertical groove 62 and the second vertical groove 63 opening on the locking step portion 60B. A starting device for a carburetor, which is movably supported by a starting valve guide hole 64C of a bush 64 and a starting valve guide cylinder 60.

始動弁案内筒内に、大気に連なる始動空気通路と、始動燃料槽内の燃料に連なる始動燃料通路と、絞り弁より機関側の吸気路に連なる始動混合気通路とが開口し、前記各通路の始動弁案内筒内への開口が始動弁によって開閉制御される気化器の始動装置において、始動装置本体３０には、下方から上方に向かいその底部７０Ａに始動燃料通路３６が開口する始動弁案内筒７０と、始動弁案内筒７０の上端に形成される係止段部７０Ｂを介して更に上方に向かい始動弁案内筒７０より大径をなすブッシュ嵌合孔７１と、始動弁案内筒７０の一側方Ｘにあって、始動弁案内筒７０の底部近傍から始動弁案内筒７０の係止段部７０Ｂに開口するとともに始動弁案内筒７０の一側壁７０Ｃの長手方向に連続して開口する、始動混合気通路３４に連絡された第１縦溝７３と、始動弁案内筒７０の他側方Ｙにあって、始動弁案内筒７０の底部近傍からブッシュ嵌合孔７１の上端７１Ａに向かい、始動弁案内筒７０の他側壁７０Ｄ及びブッシュ嵌合孔７１の他側壁７１Ｂの長手方向に連続して開口する、始動空気通路３５に連絡された第２縦溝７４とが形成され、前記ブッシュ嵌合孔内には、内方に始動弁案内孔７５Ａが穿設されたブッシュ７５が係止段部７０Ｂ上に嵌合配置されて、係止段部７０Ｂ上に開口する第１縦溝７３を閉塞するとともにブッシュ７５より上方にあるブッシュ嵌合孔７１の上端近傍を第２縦溝７４に開口し、始動弁３９を、ブッシュ７５の始動弁案内孔７５Ａと始動弁案内筒７０によって移動自在に支持したことを特徴とする気化器の始動装置。A starting air passage leading to the atmosphere, a starting fuel passage leading to the fuel in the starting fuel tank, and a starting air-fuel mixture passage leading to the engine-side intake passage from the throttle valve are opened in the starting valve guide cylinder. In the starting device of the carburetor, the opening into the starting valve guide cylinder is controlled to be opened and closed by the starting valve, the starting device main body 30 has a starting fuel passage 36 opening from the bottom upward to the bottom 70A. A cylinder 70, a bush fitting hole 71 having a diameter larger than that of the start valve guide cylinder 70, and being further upwardly directed through a locking step 70 B formed at an upper end of the start valve guide cylinder 70; At one side X, the opening from the vicinity of the bottom of the starting valve guide cylinder 70 to the locking step portion 70B of the starting valve guide cylinder 70 and the continuous opening in the longitudinal direction of one side wall 70C of the starting valve guide cylinder 70. , Communicated to the starting mixture passage 34 The first vertical groove 73 and the other side Y of the start valve guide cylinder 70, from the vicinity of the bottom of the start valve guide cylinder 70 to the upper end 71 A of the bush fitting hole 71, and the other side wall of the start valve guide cylinder 70. 70D and a second vertical groove 74 connected to the starting air passage 35, which opens continuously in the longitudinal direction of the other side wall 71B of the bush fitting hole 71, is formed inside the bush fitting hole. A bush 75 having a start valve guide hole 75A formed therein is fitted on the locking step 70B to close the first vertical groove 73 opened on the locking step 70B and to be higher than the bush 75. A vaporization characterized in that the upper end of a certain bush fitting hole 71 is opened in the second vertical groove 74, and the start valve 39 is movably supported by the start valve guide hole 75A of the bush 75 and the start valve guide cylinder 70. Starter for vessel.