JP3559268B2 - パス検出装置及び通信端末装置 - Google Patents

パス検出装置及び通信端末装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はパス検出装置及び通信端末装置に関し、各通信端末に応じてシフト量が選定された受信ミッドアンブル信号に基づき各通信端末宛の信号のパスを検出するパス検出装置及びその検出結果に基づいて受信信号から他局宛の信号を干渉成分として除去する通信端末装置に適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ディジタル移動体通信システムでは、受信信号中に自局宛の信号に加えて、他局宛の信号が干渉成分として重畳されているため、この干渉成分を除去する必要がある。このため、一般に通信端末装置には干渉除去装置が設けられている。
【0003】
図27に、干渉除去装置を備えた通信端末装置が用いられる移動体通信システムの様子を示す。図27に示す従来の移動体通信システムにおいて、基地局BSは、セルCL内に存在するK個の通信端末(図27では、通信端末U−1及び通信端末通信端末U−Kのみが示されている)と無線通信を行う。これらの通信端末U−1〜U−Kは、干渉除去装置を備えている。
【0004】
ここで基地局BSは、図28に示すように、各通信端末に固有の拡散符号により拡散された情報信号(図中のデータ部)と、各通信端末に固有のミッドアンブルコードとを、各通信端末U−1〜U−Kに送信する。このミッドアンブルコードは、各通信端末のチャネル推定を行う際に用いられる。
【0005】
各通信端末に固有のミッドアンブルコードの生成について、図29を参照して説明する。図29は、基地局BSによるミッドアンブルコードの生成方法を示す模式図である。
【0006】
まず第1に、コード長がPであるベーシックミッドアンブルコードmを連結させることにより、コード長が2Pであるコードが用意される。このベーシックミッドアンブルコードmはセルCLに固有のコードであり、セルCL内の全ての通信端末U−1〜U−Kにとって既知のコードである。
【0007】
第2に、通信端末U−1〜U−Kに対して、コード長が2Pであるコードにおける基準位置が与えられる。具体的には、通信端末U−1に対しては、基準位置として、上記コードにおいて一端1に対応する位置が与えられる。通信端末U−2に対しては、基準位置として、上記コードにおいて一端1に対応する位置を他端2の方向にWチップ(以下これを単位ミッドアンブルシフト量と呼ぶ)だけずらした位置が与えられる。同様にして、通信端末U−Kに対しては、基準位置として、上記コードにおいて一端1に対応する位置を他端2の方向に(K−1)Wチップだけずらした位置が与えられる。
【0008】
第3に、通信端末U−1〜U−Kに対して、上記コードにおける切り出し位置が与えられる。すなわち、上記コードにおいて基準位置を他端2の方向にP+K−1だけずらした位置が、切り出し位置として与えられる。
【0009】
最後に、各通信端末毎に、基準位置と切り出し位置を両端としたコード長がP+K−1であるミッドアンブルコードが形成される。これにより、各通信端末U−1〜U−Kそれぞれについて、ミッドアンブルシフト量の異なる固有のミッドアンブルコードが生成される。実際には、セル固有のベーシックミッドアンブルコードを単位シフト量ずつ巡回シフトして形成される。
【0010】
再度、図27を参照すると、基地局BSは、上述のようにして各通信端末U−1〜U−Kに固有のミッドアンブルコードを生成し、各通信端末U−1〜U−Kについてのミッドアンブルコードを同一時間に多重して、セルCL内の各通信端末U−1〜U−Kに対して送信する。
【0011】
一方、各通信端末(ここで通信端末U−1を例に挙げるが、他の通信端末についても同様である)は、受信信号と予め用意されたセル固有の上記ベーシックミッドアンブルコードmとを用いた相関演算を行うことにより、全通信端末に対する送信信号について、図30(a)に示すような遅延プロファイルを生成する。
【0012】
ここでこの遅延プロファイルを、ベーシックミッドアンブルコードの単位シフト量Wに対応する検出窓(図30の中のW)に区切ると、各検出窓W内には各通信端末宛の信号のパスに相当するピークが現れる。つまり、各通信端末宛のミッドアンブルコードは単位ミッドアンブルシフト量Wずつずらされているので、各通信端末(図中user♯1〜user♯K)についての遅延プロファイルが時系列的にそれぞれ検出窓W内に収まって現れる。
【0013】
次に、通信端末U−1(図中user♯1)は、チャネル推定精度の向上及び演算量の削減を図るために、生成された遅延プロファイルに対するパス限定処理を行う。具体的には、通信端末U−1は、生成された遅延プロファイルにおいて、存在する全てのパスのうち大きさが閾値以下であるパスを除去することにより、図30(b)に示すような遅延プロファイルを形成する。
【0014】
これにより、通信端末U−1は、パス限定後の遅延プロファイルのうち、左端の検出窓内の遅延プロファイルに現れるパスを自局宛の受信信号のパスとして認識する。また左から2番目の検出窓内の遅延プロファイルに現れるパスを通信端末user♯2宛の受信信号のパスとして認識する。同様に右端の検出窓内の遅延プロファイルに現れるパスを通信端末user♯K宛のパスとして認識する。この結果、通信端末U−1(user♯1)は、自局を含めた各通信端末宛の受信信号のパスを認識することができる。
【0015】
次に、通信端末U−1(user♯1)は、自局に加えて他局を含めた全受信信号のチャネル推定値と、全通信端末U−1〜U−K(user♯1〜♯K)に割り当てられた拡散符号とを用いて、既知の技術であるジョイントディテクション処理を行うことにより、受信信号から干渉成分である他局宛の受信信号を除去する。
【0016】
なお、このようなミッドアンブルコードを用いる移動体通信システムでは、図29に示す各通信端末を識別する元となる単位ミッドアンブルシフト量Wの長さは、次のようにして設定されている。
【0017】
図27を参照するに、例えば通信端末U−1宛の信号は、パス3を介して通信端末U−1に到達するのみならず、パス4を介して(図ではセルCLの端で反射すると仮定する)通信端末U−1に到達する。この前提のもと、単位ミッドアンブルシフト量Wの長さは、各通信端末U−1〜U−K宛の送信信号についての最大遅延時間に対応する長さより大きくなるように設定される。なお、最大遅延時間とは、基地局BSが送信した信号が通信端末に到達するまでの時間に相当し、セルCLの半径に基づいて決まる時間である。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、移動体通信システムにおいては、遅延時間が単位ミッドアンブルシフト量Wの長さに対応する時間を越えるパスが発生する可能性がある。遅延時間が単位ミッドアンブルシフト量Wを越えた場合、各通信端末宛の信号についての的確なパス検出処理が困難となり、各通信端末における干渉除去処理により得られる信号の品質が劣化することになる。
【0019】
具体例について、通信端末U−1(以下user♯1と記載する)に着目して図31を参照して説明する。図31(a)は、従来の通信端末により生成されたパス限定前の遅延プロファイルを示し、図31(b)は、パス限定後の遅延プロファイルを示す。
【0020】
通信端末user♯1が、単位ミッドアンブルシフト量Wを越える遅延時間W1を有するパスを受信した場合には、図31に示すように、通信端末user♯1宛の信号のパスのうち時間的に後方のパスが通信端末user♯1についての検出窓W内に現れるのではなく、通信端末user♯2についての検出窓W内に現れる。
【0021】
また通信端末user♯2宛の信号のパスのうち時間的に後方のパスが通信端末user♯2についての検出窓W内に現れるのではなく、通信端末user♯3についての検出窓W内に現れる。同様に、通信端末user♯K−1宛の信号のパスのうち時間的に後方のパスが通信端末user♯K−1について検出窓W内に現れるのではなく、通信端末user♯Kについての検出窓W内に現れる。
【0022】
この結果、通信端末user♯1は、自局宛の信号のパスのうち遅延時間W1を越えるパスP1を通信端末♯2宛の信号のパスとして誤認識してしまう。同様に、実際には通信端末user♯2宛の信号のパスであるパスP2を通信端末user♯3宛の信号のパスとして誤認識してしまう。さらに、実際には通信端末user♯K−1宛の信号のパスであるパスP3を通信端末user♯K宛の信号のパスとして誤認識してしまう。
【0023】
この後、通信端末U−1は、このような誤認識されたパス情報に基づいて干渉除去のための方程式を解くことになるので、干渉除去を良好に行うことができない。よって、干渉除去処理により得られる信号の品質が劣化することになる。
【0024】
加えて、基地局BSにおいて、1つの送信用のタイムスロットに、より多くの通信端末を割り当てる場合、すなわち同一時間により多くの通信端末に対する送信を送信する場合には、単位ミッドアンブルシフト量Wの長さをより短くする必要がある。このような場合には、遅延時間が単位ミッドアンブルシフト量Wを越えるパスが発生する可能性がさらに高くなるので、各通信端末における干渉除去能力がさらに低下することになる。
【0025】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、受信ミッドアンブル信号から各通信端末宛の信号のパスを的確に検出し得るパス検出装置及び通信端末装置を提供することを目的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決するため本発明は、以下の構成を採る。
【0027】
(1)本発明のパス検出装置は、セル固有のベーシックミッドアンブルコードを単位シフト量ずつ巡回シフトして形成した各通信端末固有の複数のミッドアンブルコードを、同一時間に多重することにより得たミッドアンブル信号を含む信号を無線基地局から受信し、当該ミッドアンブル信号に基づいて自局宛の信号及び他局宛の信号のパスを検出するパス検出装置であって、受信信号に含まれる複数のミッドアンブル信号と、予め用意されたセル固有のベーシックミッドアンブルコードとの相関をとることにより、自局宛及び他局宛の信号の遅延プロファイルを生成する遅延プロファイル生成手段と、時系列的に現れる自局宛及び他局宛の信号の遅延プロファイルをベーシックミッドアンブルコードの単位シフト量に対応する窓幅を有する検出窓に区切って、各検出窓内に現れる遅延プロファイルのピークを検出することにより、自局宛の信号及び他局宛の信号のパスを選択するパス選択手段と、受信信号のパスの遅延広がりを検出し、当該遅延広がりが検出窓を越えているか否か又は前記検出窓を越えた遅延量を検出する窓幅越え検出手段と、を具備し、窓幅越え検出手段による検出結果に基づいて、パス選択手段でのパス選択の範囲又はパス選択の仕方を適応的に設定する構成を採る。
【0028】
この構成によれば、窓幅越え検出手段を設け、当該窓幅越え検出手段による検出結果に基づいて、パス選択手段でのパス選択の範囲又はパス選択の仕方を適応的に設定するようにしたので、遅延広がりが検出窓幅を越える場合に、隣接する検出窓に入り込んだ当該検出窓での検出対象外の通信端末宛の信号のピークを誤って当該検出窓での検出対象である通信端末宛の信号のパスとして選択することが可能となる。この結果、各通信端末宛の信号のパスを的確に検出できるようになる。
【0029】
(2)本発明のパス検出装置は、(1)において、パス選択手段は、窓幅越え検出手段によりパスの遅延広がりが検出窓に収まっている検出結果が得られた場合には、各検出窓内の全領域でパス選択を行う一方、窓幅越え検出手段によりパスの遅延広がりが検出窓を越えた検出結果が得られた場合には、検出窓を越えた遅延量に相当する領域はパス選択領域から除外する構成を採る。
【0030】
(3)本発明のパス検出装置は、(1)において、パス選択手段は、遅延プロファイルを、ベーシックミッドアンブルコードの単位シフト量に対応する窓幅を有する検出窓幅に区切って、各検出窓内の全領域に現れる遅延プロファイルのピークを検出してパス選択を行う第1のパス選択手段と、遅延プロファイルを、ベーシックミッドアンブルコードの単位シフト量に対応する窓幅を有する検出窓幅に区切って、各検出窓内のうち検出窓を越えた遅延量に相当する領域はパス選択領域から除外して、パス選択を行う第2のパス選択手段と、窓幅越え検出手段の検出結果に基づいて、遅延プロファイル生成手段で形成された遅延プロファイルを、第1のパス選択手段又は第2のパス選択手段のいずれかに供給する切り替え手段と、を具備する構成を採る。
【0031】
これらの構成によれば、遅延広がりが検出窓幅を越えた場合に、隣接する検出窓に入り込んだ当該検出窓での検出対象外の通信端末宛の信号のピークを誤って当該検出窓での検出対象である通信端末宛の信号のパスとして選択することを防止できる。この結果、各通信端末宛の信号のパスを的確に検出できるようになる。
【0032】
(4)本発明のパス検出装置は、(1)の構成に加えて、受信した、自局及び他局に固有の拡散コードを用いて拡散された信号を、パス選択手段により選択されたパスのタイミングでかつパス選択が行われた検出窓に対応する自局又は他局に固有の拡散コードを用いて逆拡散する逆拡散手段と、逆拡散後の信号レベルに基づいて、選択されたパスが妥当であるか否かを判定する判定手段と、をさらに具備する構成を採る。
【0033】
この構成によれば、パス選択手段により隣接する検出窓に入り込んだ当該検出窓での検出対象外の通信端末宛の信号のピークを誤って当該検出窓での検出対象である通信端末宛の信号のパスとして選択してしまった場合でも、判定手段により、選択されたパスが妥当なパスであるか否か判定するので、一段とパスの誤選択を防止することができるようになる。
【0034】
(5)本発明のパス検出装置は、(4)において、逆拡散手段及び判定手段による処理を、パス選択手段により選択されたパスのうち、窓幅越え検出手段により遅延広がりが検出窓を越えていることが検出された領域内で選択されたパスについてのみ行う構成を採る。
【0035】
この構成によれば、実際に隣接する検出窓からパスの漏れ込む可能性の高い領域のみに、逆拡散手段及び判定手段による処理を限定するようにしたので、少ない処理量で効率的にパスの誤選択を防止することができるようになる。
【0036】
(6)本発明のパス検出装置は、(2)の構成に加えて、互いに隣接する検出窓に検出対象となるミッドアンブルコードが割り当てられているか否かを検出する手段を、さらに具備し、隣接する検出窓にミッドアンブルコードが割り当てられていない場合には、窓幅越え検出手段によりパスの遅延広がりが検出窓を越えた検出結果が得られた場合でも、検出窓の全領域でパス選択を行う構成を採る。
【0037】
この構成によれば、隣接する検出窓にミッドアンブルコードが割り当てられていない場合には、遅延広がりが検出窓を越えていても隣の検出窓からパスが漏れ込むことはないので、このような場合にはパスの遅延広がりを無視して検出窓の全領域でパス選択を行うようにしたことにより、パスダイバーシチ効果を低下させることなく各通信端末宛の信号のパスを的確に検出することができるようになる。
【0038】
(7)本発明のパス検出装置は、(1)の構成に加えて、受信信号が無指向性送信された信号か指向性送信された信号かを判定する送信方法判定手段を、さらに具備し、当該送信方法判定手段により指向性送信である判定結果が得られた場合、窓幅越え検出手段により検出された受信信号のパスの遅延広がりを、実際に検出された広がりよりも広いものとする構成を採る。
【0039】
この構成によれば、指向性送信によりパス位置がタイムスロット毎、通信端末毎にばらついた場合でも、遅延広がりとして認識する領域を広めにしたので、指向性送信時に隣接する検出窓に入り込んだ当該検出窓での検出対象外の通信端末宛の信号のピークを誤って当該検出窓での検出対象である通信端末宛の信号のパスとして選択することを防止できるようになる。
【0040】
(8)本発明のパス検出装置は、(2)又は(3)の構成に加えて、受信信号が無指向性送信された信号か指向性送信された信号かを判定する送信方法判定手段を、さらに具備し、当該送信方法判定手段により指向性送信である判定結果が得られた場合、パス選択手段は、パス選択領域から除外する領域を広げる構成を採る。
【0041】
この構成によれば、指向性送信によりパス位置がタイムスロット毎、通信端末毎にばらついた場合でも、指向性送信時にはパス選択手段でパス選択領域から除外する領域を広げるので、指向性送信時でも隣接する検出窓に入り込んだ当該検出窓での検出対象外の通信端末宛の信号のピークを誤って当該検出窓での検出対象である通信端末宛の信号のパスとして選択することを防止できるようになる。
【0042】
(9)本発明のパス検出装置は、(4)において、逆拡散手段及びパス判定手段を複数個具備し、当該複数の逆拡散手段及び判定手段による処理を、パス選択手段により選択されたパスのうち、窓越え検出手段により遅延広がりが検出窓を越えていることが検出された領域内で選択されたパスについてのみ行うと共に、検出窓を越えていることが検出された領域の広さに応じて用いる逆拡散手段及び判定手段の個数を可変とする構成を採る。
【0043】
この構成によれば、実際に隣のパスが漏れ込んでいる可能性の高い、窓越え検出手段により遅延広がりが検出窓幅を越えていることが検出された領域内で選択されたパスについてのみ、当該パスの妥当性を判定するための逆拡散処理及び判定処理を行うので、誤選択されたパスを少ない処理量で効率的に除去できる。加えて、検出窓を越えていることが検出された領域の広さに応じて、用いる逆拡散手段及び判定手段の個数を可変としたので、この領域内に存在するパス数が多いほど多くの逆拡散手段及び判定手段を用いて妥当なパスの判定を行うことができるようになり、検出できるパス数を増やすことができるようになる。
【0044】
(10)本発明の通信端末装置は、(1)から(9)のいずれかのパス検出装置と、当該パス検出装置により検出された自局宛及び他局宛の信号のパス情報に基づいて、受信信号から他局宛の信号を干渉成分として除去する干渉除去手段とを具備する構成を採る。
【0045】
この構成によれば、遅延広がりが検出窓幅を越える場合でも、パス検出装置により的確に検出された各通信端末宛の信号のパス情報を用いて、干渉除去手段により干渉成分を除去できるので、品質の良い自局宛の信号を得ることができる。
【0046】
(11)本発明のパス検出方法は、セル固有のベーシックミッドアンブルコードを単位シフト量ずつ巡回シフトして形成した各通信端末固有の複数のミッドアンブルコードを、同一時間に多重することにより得たミッドアンブル信号を含む信号を無線基地局から受信したとき、当該ミッドアンブル信号に基づいて自局宛の信号及び他局宛の信号のパスを検出するパス検出方法であって、受信信号に含まれる前記複数のミッドアンブル信号と、予め用意された前記セル固有のベーシックミッドアンブルコードとの相関をとったときに、時系列的に現れる自局宛及び他局宛の信号の遅延プロファイルに基づき自局宛及び他局宛の信号のパス選択を行うにあたって、受信信号のパスの遅延広がりに応じて、パス選択の範囲又はパス選択の仕方を適応的に設定する。
【0047】
この方法によれば、遅延広がりが検出窓幅を越えた場合に、隣接する検出窓に入り込んだ当該検出窓での検出対象外の通信端末宛の信号のピークを誤って当該検出窓での検出対象である通信端末宛の信号のパスとして選択することを防止できる。この結果、各通信端末宛の信号のパスを的確に検出できるようになる。
【0048】
【発明の実施の形態】
本発明の骨子は、受信信号に含まれる複数のミッドアンブル信号と、予め用意されたセル固有のベーシックミッドアンブルコードとの相関をとったときに、時系列的に現れる自局宛及び他局宛の信号の遅延プロファイルに基づき自局宛及び他局宛の信号のパス選択を行うにあたって、受信信号のパスの遅延広がりに応じて、パス選択の範囲又はパス選択の仕方を適応的に設定することである。
【0049】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0050】
(実施の形態1)
図1に、本発明の実施の形態1に係るパス検出装置を有する通信端末装置の構成を示す。通信端末装置100は、アンテナ101で受信した受信信号を受信RF部102に入力する。受信RF部102は受信信号に対して周波数変換等を含む受信処理を行うことにより、Ichのベースバンド信号(同相成分)及びQchのベースバンド信号(直交成分)を生成する。
【0051】
A/D変換器103(104)は、Ich(Qch)のベースバンド信号に対してA/D変換を行うことにより、Ich(Qch)のディジタルベースバンド信号を生成する。メモリ105は生成されたIch及びQchのディジタルベースバンド信号を記憶し、記憶したディジタルベースバンド信号をタイミング制御部114からの制御信号に基づいて、遅延プロファイル生成手段としてのマッチトフィルタ(MF)108及び干渉除去部116に出力する。
【0052】
MF108は、コード生成部107により生成されたコードと受信信号との相関をとることにより遅延プロファイルを生成する。生成された遅延プロファイルは、メモリ109に蓄積される。
【0053】
窓幅越え検出部110は、図2(a)に示すように、メモリ109に蓄積された遅延プロファイルに基づいて、遅延広がりτが、各通信端末のパスを検出するための検出窓幅W内に収まっているか否かを検出する。窓幅越え検出部110は検出結果に応じたスイッチング制御信号をスイッチ(SW)111に送出する。
【0054】
具体的には、遅延広がりτが窓幅内に収まっている検出結果を得た場合には、メモリ109に蓄積された遅延プロファイルをSW111を介して第1のパス選択手段としてのパス選択部112に入力させ、遅延広がりτが検出窓幅W内に収まっていない検出結果を得た場合には、メモリ109に蓄積された遅延プロファイルをSW111を介して第2のパス選択手段としての誤動作防止パス選択部113に入力させる。
【0055】
パス選択部112は通常のパス選択処理を行う。すなわち図30に示すように、遅延プロファイルを単位ミッドアンブルシフト量Wに対応した検出窓Wに区切り、各検出窓内に現れる所定値以上のピークを各通信端末宛の信号のパスとして選択する。
【0056】
パス選択部112は、パス選択されない部分(つまり、所定値以上のパスが検出されなかった部分)を0にマスクした遅延プロファイル情報をスイッチ(SW)115を介して干渉除去部116に送出すると共に、パスタイミング情報をタイミング制御部114に送出する。
【0057】
これに対して誤動作防止パス選択部113は、メモリ109からSW111を介して検出窓幅を越えるような遅延プロファイルを入力すると共に、窓幅越え検出部110から遅延広がりが検出窓を越えた遅延量αを入力する。
【0058】
誤動作防止パス選択部113は、図3に示すように、通信端末user♯1については検出窓W内の全領域で所定値以上のピークをパスとして選択するが、他の通信端末user♯2〜user♯Kについては検出窓Wの先頭位置から(α+Δt)の領域はパス選択対象領域から除外して、(W−α−Δt)の領域で閾値以上のピークをパスとして選択する。
【0059】
これにより、図2(a)に示すように、遅延広がりτが検出窓幅Wを越えて遅延プロファイルのピークが隣の検出窓に現れてしまう場合に、このピークを誤って隣の検出窓に対応する通信端末user♯2のパスとして誤選択してしまうことを防止できるようになる。
【0060】
因みに、図中Δtはマージンであり、この実施の形態では、窓幅越え検出部110によって実際に検出された検出窓を越える遅延量αにマージンΔtを加えた領域をパス選択領域から除外するようにしたことにより、一段とパスの誤選択を防止できるようになる。但し、マージンΔtをあまり大きく設定しすぎると、パスの検出範囲が小さくなってしまうので、マージンΔtの選定にはこれを配慮する必要がある。
【0061】
このように誤動作防止パス選択部113は、最初の検出窓を除く他の検出窓において、0〜α+Δtの区間は、パス選択をせずに無条件で0にマスクし、かつα+Δt〜Wの区間は、パス選択されない部分を0にマスクする。そしてこれにより得た遅延プロファイル情報をSW115を介して干渉除去部116に送出すると共に、パスタイミング情報をタイミング制御部114に送出する。
【0062】
干渉除去部116はメモリ105から受信信号を入力すると共に、タイミング制御部114からパスタイミング情報を、パス選択部112又は誤動作防止パス選択部113から遅延プロファイル情報をそれぞれ入力する。そして干渉除去部116は、ジョイントディテクション処理を行うことにより、受信信号の中から他局宛の信号を除去して自局宛の信号のみを抽出する。ここでジョイントディテクション処理は既知の技術であるため詳述しないが、概略すると以下のような処理を行う。
【0063】
ジョイントディテクション処理は、各通信端末毎のパス検出結果と、各通信端末に割り当てられた拡散コードと、の畳み込み演算結果を行列配置したシステムマトリクスを用いて所定の行列演算を行い、その行列演算結果を受信信号のデータ部分に乗算することにより、干渉を除去して復調信号を取り出すものである。ジョイントディテクション処理を用いると、逆拡散及びRAKE合成を行うことなく、干渉を除去した信号を得ることができる。ジョイントディテクション処理により自局宛の信号のみが抽出された受信信号は、復調部117により受信データとされる。
【0064】
次に、通信端末装置100が実際の移動体通信システムに配置された場合の各部の詳細な処理について説明する。
【0065】
ここでこの実施の形態では、通信方式としてTDD(Time Division Duplex)方式の通信を行う場合について説明する。図4に示すように、基地局は、先ず、制御チャネルが割り当てられているタイムスロットTS♯0で制御情報を送信し、タイムスロットTS♯3でデータを送信するものとする。またタイムスロットTS♯3でも、タイムスロットTS♯0と同様に、データ部の間にミッドアンブル信号を挿入した信号を送信するものとする。
【0066】
但し、タイムスロットTS♯0では、図2(a)に示すように、検出窓を越える遅延広がりも検出できるようにするために、例えばある通信端末user♯1に制御チャネルのミッドアンブルコードを割り当てた場合、隣の通信端末であるuser♯2にはミッドアンブルコードを割り当てを行わないようになっている。これに対して、タイムスロットTS♯3では、通常通り、複数の通信端末に対応した複数のミッドアンブルコードを同一時間に多重して送信する。
【0067】
ここでタイムスロットTS♯0の受信信号のパス位置とタイムスロットTS♯3の受信した信号のパス位置は同一であると見なすことができる。何故なら、タイムスロットTS♯0とタイムスロットTS♯3は数〜数十ms程度の時間間隔しか離れていないためである。つまり、通信端末が移動していたとしても送信点と受信点はほぼ同一と考えられるため、伝搬遅延で決まるパス位置は、タイムスロットTS♯0とタイムスロットTS♯3でほぼ同一であるからである。
【0068】
メモリ109に蓄積されたタイムスロットTS♯0の遅延プロファイルは、図2(a)のようになる。因みに、タイムスロットTS♯0には、セル内にいるユーザ全てが電源投入時から初期セルサーチを行い、最初に受信する制御チャネルが割り当てられている。通信端末装置100では、タイムスロットTS♯0の信号に基づいて、その後の検出窓幅W、チャネライゼーションコード、ミッドアンブルコードシフト量(ユーザ番号)などの復調に必要なリソースを取得する。
【0069】
通信端末装置100においては、窓幅越え検出部110により、制御チャネルの割り当てられている上記制約のあるタイムスロットTS♯0を用いて、続くタイムスロットTS♯N(例えばタイムスロットTS♯3)での通信チャネルの遅延広がりを推定する。
【0070】
次にこの実施の形態の通信端末装置100の動作について、図5を参照して説明する。通信端末装置100は、パス選定処理を開始すると、ステップST101及びステップST102に移る。通信端末装置100はステップST101において、タイムスロットTS♯kの受信信号に対してマッチトフィルタ108によりベーシックミッドアンブルコードとの相関値を求めることにより、遅延プロファイルを生成する。同様にステップST102では、タイムスロットTS♯Nの受信信号に対してマッチトフィルタ108によりベーシックミッドアンブルコードとの相関値を求めることにより、遅延プロファイルを生成する。
【0071】
ここでタイムスロットTS♯kとタイムスロットTS♯Nは、パス位置がほぼ同一あるような時間的に近いタイムスロットであるとする。但し、タイムスロットTS♯kで受信される信号は、どのような遅延広がりにも対応できるように、例えば通信端末user♯1にミッドアンブルコードが割り当てられると、隣の通信端末user♯2には、ミッドアンブルコードが割り当てられていないものとする。
【0072】
これにより、通信端末user♯1の遅延プロファイルのピークを検出するための窓幅を2×Wとすることができるので、遅延広がりτが単位ミッドアンブルシフト量Wを越えた場合でも、遅延広がりτを的確かつ容易に検出することができるようになっている。一方、タイムスロットTS♯Nで受信される信号は、通常通り、単位ミッドアンブルシフト量Wずつシフトされ、同一時間で多重されたミッドアンブル信号であるとする。通信端末装置100は、ステップST101で生成された遅延プロファイル及びステップST102で生成された遅延プロファイルをメモリ109に格納する。
【0073】
ステップST103では、窓幅越え検出部110が、ステップST101で生成された遅延プロファイルに基づいて、最長遅延波のパスタイミングτを検出する。具体的には、先ず遅延プロファイルのピークのうち所定の閾値以上のピークを検出し、閾値以上のピークのうち最も時間的に遅いピークを最長遅延波のパスタイミングτとする。
【0074】
ステップST104では、窓幅越え検出部110が、ステップST103で検出した最長遅延波のパスタイミングτと検出窓幅W(単位ミッドアンブルシフト量Wに相当する)とを比較することにより、遅延広がりτが検出窓幅W内で収まっているか否かを判断する。
【0075】
通信端末装置100は、遅延広がりτが検出窓幅W内に収まっている場合には、ステップST104で肯定結果を得てステップST105に移って、以降通常のパス選択処理を行う。すなわち、先ずステップST105において、ステップST102で生成されたメモリ109に記憶されている遅延プロファイルをSW111を介してパス選択部112に出力する。
【0076】
そしてパス選択部112により、遅延プロファイルを検出窓幅Wで区切って、各検出窓W内での閾値以上のピークを検出することにより、自局以外の各通信端末のパスを選択する。続くステップST106では、パス選択されなかった部分を0にマスキング処理した遅延プロファイル情報を干渉除去部116に送出する。
【0077】
これに対して通信端末装置100は、遅延広がりτが検出窓Wを越えている場合には、ステップST104からステップST108に移る。ステップST108では、メモリ109に記憶されているステップST102で生成された遅延プロファイルをSW111を介して誤動作防止パス選択部113に出力する。そして誤動作防止パス選択部113により、図2(b)に示すように、検出窓幅Wを越えている遅延量αにさらに、少しマージンΔtを含め、隣の通信端末宛の信号の遅延波が漏れ込む可能性の高い区間としてα+Δtを設定し、α+Δt〜Wの区間を通常の閾値判定によるパス選択を行う区間とし、この区間でパス選択を行う。
【0078】
ステップST109では、0〜α+Δtの区間を無条件で0にマスクし、α+Δt〜Wの区間はパス選択されない部分を0にマスクし、干渉除去部116に遅延プロファイル情報を、タイミング制御部114にパスタイミング情報をそれぞれ送出する。
【0079】
また通信端末装置100は、ステップST106又はステップST109の処理を終了した後、ステップST101及びステップST102に戻って続くタイムスロットの受信信号に対して同様のパス選択処理を繰り返すと共に、ステップST107に進んでパス検出結果を用いた干渉除去処理を行う。
【0080】
ステップST107では、干渉除去部116が入力された遅延プロファイル情報に示されているパス情報を使って、受信信号から他局宛の信号を除去することにより、自局宛の信号のみを抽出する。そして通信端末100はステップST107で当該処理を終了する。
【0081】
以上の構成によれば、窓幅越え検出部110によって受信信号の遅延広がりが検出窓を越えているか否か及び越えている場合にはその遅延量αを検出し、検出窓を越えた遅延広がりの遅延量αに応じてパス選択を行わない領域α+Δtを設けたことにより、遅延広がりが大きい場合に、隣接する検出窓に入り込んだ当該検出窓での検出対象外の通信端末宛の信号のピークを誤って当該検出窓での検出対象である通信端末宛の信号のパスとして選択することを防止できる。この結果、各通信端末宛の信号のパスを的確に検出することができる。これにより、干渉除去を良好に行うことができるので、品質の良い自局宛の受信信号を得ることができるようになる。
【0082】
例えば、置局設計が甘く、遅延広がりが、検出窓幅を越え隣の通信端末からのパスの漏れ込みがある場合でも、安定的に干渉除去を行うことができるようになるので、安定したシステムの構築が可能となる。
【0083】
(実施の形態2)
上述した実施の形態1では、遅延広がりτが検出窓幅Wを越えたときに、検出窓Wを越えた部分(0〜α+Δtの区間)を0にマスクすることにより、この部分のパス選択を行わない場合について述べたが、この実施の形態では、この部分のパス選択を行うことができる通信端末装置を提案する。
【0084】
つまり、本発明の発明者らは、検出窓Wを越えた部分(0〜α+Δtの区間)を無条件にマスクしてしまったのでは、例えば図7(b)に示すように通信端末user♯2のパスが0〜α+Δtの区間に含まれた場合には、パスダイバーシチ効果が低下し、その分だけ、全てのパスを的確に検出した場合と比較して、干渉除去後の信号品質が劣化すると考えた。そこで、この実施の形態では、0〜α+Δtの区間を実施の形態1のように無条件に0にマスクするのではなく、実際に通信端末user#2宛の信号のパスであるか否かを判定できるようにする。
【0085】
図1との対応部分に同一符号を付して示す図6は、本発明の実施の形態2に係る通信端末装置200の構成を示す。通信端末装置200の誤動作防止パス選択部201は、図8に示すように、0〜α+Δtの区間のパス選択も行い、パスタイミング情報をタイミング制御部114に送出する。この際、誤動作防止パス選択部201は、パスタイミング情報として、検出したパスのタイミングに加えて(α+Δt)の情報も送るものとする。
【0086】
タイミング制御部114は、0〜α+Δtの区間で現れたパスのタイミングを示すタイミング信号をコード制御部106に送出する。コード制御部106は、コード生成部107に対して、0〜α+Δtの区間で現れたパスのタイミングに同期して、通信端末user♯2のデータ部の拡散コードとして使われているスクランブリングコードとチャネライゼーションコードを生成させる制御信号を送出する。同時に、窓幅越え検出部110は、スイッチ(SW)202を相関部203に切り替える。
【0087】
この結果、相関部202では、0〜α+Δtの区間のパスタイミング毎に、通信端末user♯2のデータ部とこのデータ部の拡散コードとの相関演算が行われる。すなわち通信端末user♯2のデータ部の逆拡散処理が行われる。電力化部204は相関部203の出力を用いて相関値を電力化する。パス判定部205は相関電力の閾値判定を行い、閾値を越えた場合に、当該パスが処理対象となっている検出窓で選択されるパスとして妥当であると判定する。
【0088】
つまり、ミッドアンブルコードの遅延プロファイルによりパスが検出されたタイミングが実際にその通信端末宛の信号のパスタイミングであれば、検出されたタイミングでスクランブリングコード及びチャネライゼーションコードを使ってデータ部を逆拡散すれば所定値以上の信号レベルが得られるはずである。
【0089】
一方、ミッドアンブルコードの遅延プロファイルによりパスが検出されたタイミングが実際にはその通信端末宛の信号のパスタイミングでなければ、検出されたタイミングでスクランブリングコード及びチャネライゼーションコードを使ってデータ部を逆拡散したときに所定値以上の信号レベルを得ることはできない。この実施の形態では、この関係を利用して、0〜α+Δtの区間で現れる所定値以上のピークがその検出窓で選択されるパスとして妥当であるか否かを判定するようになっている。
【0090】
パス判定部205により、妥当なパスであると判定されたパスタイミング情報は、誤動作防止パス選択部201に送出される。誤動作パス選択部201は、パス判定部205から入力されたパスタイミング情報に基づき、0〜α+Δtの区間で検出した複数のパスのうちパス判定部205により妥当と判定されたパス以外のパスは0にマスクする。これにより、図8に示すように、他の通信端末宛の信号のパスが漏れ込んだ0〜α+Δtの区間から検出目標である通信端末user♯2のパスのみを選択できるようになる。
【0091】
通信端末装置200では、この処理を干渉対象である全ての通信端末user♯2〜♯Kに対して行って、パス位置以外をマスクした遅延プロファイル情報を干渉除去部116に出力し、干渉除去を行う。なお、ミッドアンブルコードとしてデフォルトミッドアンブルコードが用いられている場合には、ミッドアンブルコードに基づいて容易に他局のチャネライゼーションコードを特定することができる。
【0092】
次に通信端末装置200の動作について、図9を用いて説明する。図5との対応部分に同一符号を付して示す図9において、この実施の形態の通信端末装置200は、ステップST104で遅延広がりが検出窓幅Wを越えていると判断すると、ステップST108及びステップST201に移る。ステップST108では、検出窓0〜Wの中で遅延広がりの影響の無い領域(α+Δt〜W)でのパス選択を行う。
【0093】
これに対してステップST201では、検出窓0〜Wの中で遅延広がりの影響のある領域(0〜α+Δt)でのパス選択を行う。このステップST201で選択されたパスの中には隣接する検出窓から漏れ込んだ他局宛の信号のパスが含まれている可能性が高い。そこでステップST202では、ステップST201で選択されたパスタイミングで現在パス検出対象となっている通信端末のスクランブリングコード及びチャネライゼーションコードを用いてデータ部の相関演算処理(逆拡散処理)を行う。
【0094】
ステップST203では、相関電力を所定の閾値と比較することにより、ステップST201で選択されたパスのうち、現在パス選択対象となっている通信端末のパスを選択する。すなわち相関電力が閾値よりも大きいパスのみを選択する。
【0095】
ステップST204では、遅延プロファイル中で、ステップST203でパス選択されなかった部分及びステップST108でパス選択されなかった部分を0にマスクする。
【0096】
このようにして、通信端末装置200においては、隣接する検出窓に入り込んだ他の通信端末宛の信号のパスを誤って当該検出窓での検出対象である通信端末宛の信号のパスとして選択してしまった場合でも、選択されたパスが妥当なパスであるか否か判定できる。
【0097】
以上の構成によれば、ミッドアンブルコードを用いたパス選択だけでなく、ミッドアンブルコードを用いて選択したパスについて、再度チャネライゼーションコードを用いてデータ部を逆拡散することでパスの妥当性を判定して、最終的なパスを選択するようにしたことにより、遅延広がりが大きい場合でも、パスの誤選択を回避することができる。
【0098】
さらに、ミッドアンブルコードを用いたパス選択だけでなく、ミッドアンブルコードを用いて選択したパスについて、再度チャネライゼーションコードを用いてデータ部を逆拡散することでパスの妥当性を判定して、最終的なパスを選択するといった処理を、検出窓内で他のパスが現れる可能性が高い領域0〜α+Δtについて行うようにしたことにより、実質的にパスの誤選択が生じ易い領域に絞り込んだ処理を行うことができるので、処理量を低減させて、効率的かつ的確なパス検出処理が可能となる。
【0099】
また実施の形態1の効果に加えて、検出できるパス数を増加させることができる。この結果、パスダイバーシチ効果を低下させることなく、干渉除去後の信号を品質を一段と向上させることができる。
【0100】
(実施の形態3)
上述した実施の形態1では、図10(a)に示すように、タイムスロットTS♯0で検出した遅延広がりτが検出窓幅Wを越えたときに、検出窓を越えた部分を0にマスクすることにより、この部分のパス選択を行わない場合について述べたが、この実施の形態では、検出窓を越えた部分(0〜α+Δt)の区間に対して無条件にパス選択を行わないのではなく、図10(b)に示すように、隣接する検出窓で検出対象となるミッドアンブルコードが割り当てられていない場合には(0〜α+Δt)の区間でのマスク処理を行わず、隣接する検出窓で検出対象となるミッドアンブルコードが割り当てられている場合には実施の形態1と同様に検出窓を越えた部分(0〜α+Δt)の区間に対してパス選択を行わない通信端末装置を提案する。
【0101】
つまり、実施の形態1では、タイムスロットTS♯0で検出窓の窓幅Wを越える遅延広がりτが検出されると、検出窓Wを越えた領域(α+Δt)は、無条件で0にマスクするようにしている。しかし、隣の検出窓での検出対象となる単位ミッドアンブルシフト量だけシフトされたミッドアンブルコードが使われていない(つまり隣の検出窓に対応する通信端末が存在しない)場合には、検出対象となっている検出窓内には隣接する通信端末宛のパスは漏れ込まないので、検出窓を越えた領域(α+Δt)を0にマスクして検出領域から除外しなくても、的確なパス選択ができるようになり、パスダイバーシチ効果の低下を回避できると考えた。
【0102】
またこのようにすれば、実施の形態2では、全ての通信端末数K分に対して、遅延広がりが検出窓を越えた領域(α+Δt)でのデータ部の逆拡散遅延値を求めているが、隣の検出窓に対応する通信端末が存在しない場合は、隣の検出窓からのパスの漏れ込みは無いので、単純に検出窓内に現れたパスを選択すればよく、処理量を削減できると考えた。
【0103】
図1との対応部分に同一符号を付して示す図11に、本発明の実施の形態3に係る通信端末装置300の構成を示す。通信端末装置300は、ユーザ有無検出部301を有する。ユーザ有無検出部301は、メモリ109に蓄積された遅延プロファイルを閾値判定することにより、あるタイムスロット(例えばタイムスロットTS♯3)内に割り当てられている干渉対象である通信端末の有無を検出する。
【0104】
この際、ユーザ有無検出部301は、図12に示すように、現在の検出処理対象の通信端末をuser♯kとすると、隣のユーザk−1(k=2,3,…,K、k=1のときは、k=K)が割り当てられていているか、すなわち隣の通信端末user#k−1の有無判定を行う。ここで隣の通信端末とは、現在の検出処理対象となっている検出窓よりも時間的に1つ前の検出窓に割り当てられている通信端末のことをいう。この処理は、隣の検出窓内に閾値以上のピークが存在するか否かを検出することで行う。
【0105】
なおここでは、ミッドアンブルコードの遅延プロファイルに基づいて隣の検出窓に割り当てられた通信端末が存在するか否か検出するようにしているが、これに限らず、例えばチャネライゼーションコードを判別することで検出してもよく、さらには基地局からの情報に基づいて検出するようにしてもよい。
【0106】
隣の通信端末user#k−1が存在すると、その通信端末user#k−1の遅延波が現在処理対象となっている通信端末user#kの検出窓内に漏れこむ可能性があるので、その場合にのみ、ユーザ有無検出部301は誤動作防止パス選択部302に0〜α+Δtの区間の遅延プロファイルを0にマスクする(すなわち0〜α+Δtの区間でパス選択を行わない)ことを指示する。
【0107】
これに対して、ユーザ有無検出部301は、隣の通信端末user#k−1が存在しない検出結果を得ると、誤動作防止パス選択部302に0〜α+Δtの区間での遅延プロファイルに対するマスク処理の停止を指示する。
【0108】
図12に、この実施の形態での誤動作防止パス選択部302の処理の様子を示す。誤動作防止パス選択部302は、例えば現在のパス検出対象が通信端末user♯2であれば、隣の通信端末user♯1が存在しないので、0〜α+Δt区間での遅延プロファイルのマスク処理をOFF制御する。また通信端末user♯kの検出区間において誤動作防止パス選択処理がON制御されるのは、通信端末user#k−1が割り当てられている場合である。
【0109】
次にこの実施の形態の通信端末装置300の動作を、図13を用いて説明する。図5との対応部分に同一符号を付して示す図13において、この実施の形態の通信端末装置300は、ステップST104で遅延広がりτが検出窓幅Wを越えていると判断すると、ステップST301に移る。ステップST301では、ユーザ有無検出部301がコードシフトで1つ前の通信端末user♯k−1が存在するか否か検出し、存在しなかった場合には、ステップST105に移り、誤動作防止パス選択部302において遅延プロファイルのα+Δtの区間に対してマスク処理を行わずに、検出窓内の全領域のパスを選択する。
【0110】
これに対して、ステップST301でコードシフトで1つ前の通信端末user♯k−1が存在すると判定された場合には、ステップST108及びステップST109を行うことにより、誤動作防止パス選択部302において遅延プロファイルの0〜α+Δtの区間に対してマスク処理を行い、α+Δt〜Wの範囲でのみパスを選択する。
【0111】
以上の構成によれば、窓幅越え検出部110によって受信信号の遅延広がりが検出窓を越えているか否か及び越えている場合にはその遅延量αを検出し、検出窓を越えた遅延広がりの遅延量αに応じてパス選択を行わない領域α+Δtを設けるにあたって、1つ前の検出窓に通信端末が割り当てられていない場合には、パス選択を行わない領域を設けずに検出窓内の全領域でパス選択処理を行うようにしたことにより、実施の形態1の効果に加えて、パスダイバーシチ効果を低下させることなく各通信端末のパスを的確に検出することができる。また実施の形態2と比較して、パス検出の処理量を低減することができる。
【0112】
(実施の形態4)
この実施の形態の通信端末は、上述した実施の形態2の特徴部分の構成と実施の形態3の特徴部分の構成を組み合わせた構成を有する。これにより、パスダイバーシチ効果を低下させることなく、実施の形態2の利点である隣の検出窓に現れる遅延プロファイルのピークが漏れ込んだ場合でも検出対象のパスを的確に識別できるといった効果と、実施の形態3の利点である遅延広がりが大きい場合でもユーザの割り当て状況に応じてパス選択の処理量を削減できるといった効果を併せ持った通信端末装置を実現することができる。
【0113】
図6及び図11との対応部分に同一符号を付して示す図14に、本発明の実施の形態4に係る通信端末装置400の構成を示す。図14を見れば明らかなように、通信端末装置400は、実施の形態2の通信端末装置200と実施の形態3の通信端末300の構成を組み合わせた構成でなる。
【0114】
図9及び図13との対応部分に同一符号を付して示す図15を用いて、通信端末装置400の動作を説明する。通信端末装置400は、ステップST104で窓越え検出部110により遅延広がりτが検出窓幅Wを越えていると判断すると、ステップST301に移る。ステップST301では、ユーザ有無検出部301がコードシフトで1つ前の通信端末user♯k−1が存在するか否か検出し、存在しなかった場合には、ステップST105に移り、誤動作防止パス選択部401において遅延プロファイルのα+Δt区間に対してマスク処理を行わずに、検出窓内の全領域のパスを選択する。
【0115】
これに対して、ステップST301でユーザ有無検出部301によってコードシフトで1つ前の通信端末user♯k−1が存在すると判定された場合には、ステップST108及びステップST201に移る。
【0116】
ステップST108では、誤動作防止パス選択部401が検出窓0〜Wの中で遅延広がりの影響の無い領域α+Δt〜Wでのパス選択を行う。一方、ステップST201〜ST203では、誤動作防止パス選択部が検出窓0〜Wの中で遅延広がりの影響のある領域0〜α+Δtでのパス選択を行う。この際、ミッドアンブルコードにより0〜α+Δtの区間で選択されたパスタイミングでスクランブリングコード及びチャネライゼーションコードを用いてデータ部の逆拡散処理を行うことにより、そのパスが現在パス選択対象となっている通信端末のパスか否かを検出する。
【0117】
そしてステップST204において、遅延プロファイル中で、ステップST203でパス選択されなかった部分及びステップST108でパス選択されなかった部分を0にマスクする。
【0118】
以上の構成によれば、1つ前の検出窓に通信端末(ユーザ)が割り当てられているか否かに応じて、遅延広がりによるパスが漏れ込む可能性がある領域0〜α+Δtに対して特定の処理(誤動作防止パス選択処理)を行うか否かを選択すると共に、1つ前の検出窓に通信端末が割り当てられている場合には、パスが漏れ込む可能性がある領域0〜α+Δtにおいてミッドアンブルコードの遅延プロファイル及びデータ部の逆拡散結果を用いてパス選択を行うようにしたことにより、パスダイバーシチ効果を低下させず、かつパス選択の処理量を低減させることができる。
【0119】
(実施の形態5)
実施の形態3で説明した図11との対応部分に同一符号を付して示す図16に、本発明の実施の形態5に係る通信端末装置500の構成を示す。通信端末装置500は、無指向性送信判定部501を有することを除いて、実施の形態3の通信端末装置300と同様の構成でなる。
【0120】
先ず、通信端末装置500の構成を詳述する前に、この実施の形態の通信端末装置500を提案するに至った過程について説明する。この実施の形態では、基地局の送信方法によって、制御チャネルが割り当てられているタイムスロット(この実施の形態の場合、タイムスロットTS♯0)のパス位置と、通信チャネルが割り当てられているタイムスロット(この実施の形態の場合、タイムスロットTS♯3)のパス位置とが異なる点に着目した。
【0121】
実際上、制御チャネルが割り当てられているタイムスロットのパス位置と、通信チャネルが割り当てられているタイムスロットのパス位置とが異なるのは、通信チャネルを指向性送信している場合である。
【0122】
そこでこの実施の形態では、通信端末装置500に通信チャネルが無指向性送信されているか否かを判定する無指向性送信判定部501を設け、その判定結果に応じて誤動作防止パス選択部502での処理を切り替えるようになっている。
【0123】
図17及び図18に無指向性送信の場合と指向性送信の場合との相違を示す。図17に示すように、制御チャネルの送信ダイバーシチは、セル内の通信端末に共通制御情報を送信するものなので、セル内の通信端末全てが受信できるように、常に無指向性で送信されている。一方、図18に示すように、通信チャネルは、対象の通信端末で最大の利得が得られるように、指向性送信を行う場合がある。
【0124】
図17及び図18からも明らかなように、2つの送信方法の違いから、制御チャネルと通信チャネルでは伝搬路が異なることがわかる。通信端末にとって、最適なパス位置とは、複数の電波の素波が様々な角度から同時刻に到来し、強め合ったり、弱め合ったりして受信されたときのものである。当然、素波の数や到来方向が異なれば、異なる伝搬路つまり、フェージング環境下となり、パス位置も異なる。
【0125】
このように、制御チャネルで窓幅越えを検出し、その越えた量である遅延量αを基準に通信チャネルのパス選択の検出窓幅を設定する場合においては、基地局の送信方法によって、窓幅設定の信頼性が異なる可能性がある。すなわち、制御チャネルと通信チャネルの送信方法が同じ場合には、窓幅設定の信頼性は高いが、制御チャネルと通信チャネルの送信方法が異なる場合には、窓幅設定の信頼性が低くなる。但し、ここでのパス位置とは、フェージングによる瞬時変動のものではなく、ある程度平均化して瞬時のフェージング変動を抑圧した遅延プロファイルから検出したパス位置のことをさしている。
【0126】
次に図19、図20を用いて、通信端末U−1でパス検出を行った場合、同一タイムスロット内でも、送信方法によっては、各通信端末についてのパス位置が異なることについて説明する。図19は、基地局BSが無指向性送信している場合について示している。無指向性送信の場合、基地局BSから通信端末U−1に送信した信号と、通信端末U−2に送った信号は、送信点と受信点が同一なので、通信端末U−1から見た、他の通信端末U−2のパス位置は通信端末U−1のパス位置と同一である。
【0127】
これに対して、図20に示すように、基地局BSが指向性送信をしている場合は、基地局BSが通信端末U−1に指向性を向けて送信し、かつ通信端末U−2に対しても指向性を向けて送信しているとすると、点線で示すパスが通信端末U−1でも受信される。従って、通信端末U−1は他局である通信端末U−2の位置(指向性)が移動することで、異なる素波が受信される可能性が高くなる。その結果、通信端末間でのパス位置が異なってくる。よって、通信端末間でのパス位置が異なるため、通信端末間の検出窓幅内のマスクの仕方自体の信頼性が低くなるおそれがある。
【0128】
まとめると図21のようになる。図21(b)に示すように、基地局が通信チャネルを無指向性送信する場合には、タイムスロットTS♯0で制御チャネルを受信して得たパス位置とタイムスロットTS♯3で通信チャネルを受信して得たパス位置は同一となる。すなわちスロット間のパス位置が同一となる。加えて、タイムスロットTS♯3で通信チャネルを受信して得た、各通信端末間でのパス位置も同一となる。
【0129】
これに対して、図21(c)に示すように、基地局が通信チャネルを指向性送信する場合には、タイムスロットTS♯0で制御チャネルを受信して得たパス位置とタイムスロットTS♯3で通信チャネルを受信して得たパス位置は異なる。すなわちスロット間のパス位置が異なる。加えて、タイムスロットTS♯3で通信チャネルを受信して得た、各通信端末間でのパス位置も異なる。
【0130】
このように、基地局がセル内の通信端末に指向性送信を行った場合、各検出窓内に現れるパス位置は、タイムスロット間で異なる可能性があり、かつ通信端末間で異なる可能性がある。
【0131】
この実施の形態の通信端末装置500では、これを考慮して、無指向性送信判定部501を設け、基地局の送信方法が無指向性か指向性かを見分けるようになされている。無指向性送信判定部501の判定処理について、図22を用いて説明する。
【0132】
図22(a)は、タイムスロットTS♯0で受信された制御チャネルの遅延プロファイルを示し、2パスの場合の例である。図22(b)は、タイムスロットTS♯3で受信された通信チャネルの遅延プロファイルを示す。
【0133】
無指向性送信判定部501は、パス位置が全て同じかどうかを検出することにより、無指向性送信された信号か指向性送信された信号かを判定する。具体的には、図22(a)に示すタイムスロットTS#0の1パス目、2パス目の通信端末user♯1の検出窓の先頭からのパスタイミングをそれぞれτ0,1、τ0,2とし、図22(b)に示す通信チャネルであるタイムスロットTS♯Nの遅延プロファイルにおける通信端末kの1パス目、2パス目のパスタイミングをそれぞれτ、1、τ、2とする。
【0134】
このとき、無指向性送信判定部501は、τ0,1≒τk,1かつτ0,2≒τk,2の場合には無指向性送信と判定し、τ0,1≠τk,1またはτ0,2≠τk,2の場合には指向性送信と判定する。つまり、無指向性送信判定部501は、異なるタイムスロット間で1パス目および2パス目のパス位置がそれぞれほぼ一致してれば、基地局の送信方法が無指向性送信であると判定し、一致していなければ指向性送信と判定する。
【0135】
無指向性送信判定部501は、判定結果を誤動作防止パス選択部502に送出する。誤動作防止パス選択部502は、無指向性送信であることを示す判定結果を入力した場合には、上述した実施の形態3と同様の処理を行う。これに対して、誤動作防止パス選択部502は、指向性送信であることを示す判定結果を入力した場合には、マスクするα+Δtの区間を広げるようにする。
【0136】
つまり、指向性送信の場合には、タイムスロットTS♯0のパスを元に設定した領域α+Δtを、異なるタイムスロットTS♯3に適用すると、隣の通信端末k−1のパスが漏れこむ可能性のあるα+Δtの区間の信頼性が低くなる。これを考慮して、この実施の形態では、指向性送信の場合には、Δtにβというマージンを持たせた、拡張したα+Δt’の区間は無条件で0にマスクする処理を行うようにする。因みにΔt’は、Δt’=Δt+βで表される値とする。通信端末装置500の他の処理は、実施の形態3で述べた通信端末装置300の処理と同様である。
【0137】
次にこの実施の形態の通信端末装置500の動作を、図23を用いて説明する。図13との対応部分に同一符号を付して示す図23において、通信端末装置500は、ステップST301でユーザ有無検出部301によりコードシフトで1つ前の通信端末user♯k−1が存在しないと判断すると、ステップST105に移って検出窓幅Wの全領域を使ってパスを選択する。これに対してステップST301でユーザ有無検出部301によりコードシフトで1つ前の通信端末user♯k−1が存在すると判断すると、ステップST501に移る。
【0138】
ステップST501では、無指向性送信判定部501が、上述したように、異なるタイムスロット間でのパスがほぼ一致しているか否かを検出することで、基地局の送信方法が無指向性送信であるか指向性送信であるかを判定する。
【0139】
そしてステップST501で無指向性送信であると判断すると、ステップST108に移り、誤動作防止パス選択部502が検出窓0〜Wの中で遅延広がりの影響の無い領域α+Δt’〜Wでのパス選択を行い、続くステップST109において、遅延広がりの影響のある領域0〜α+Δt’を無条件に0にマスクすると共に、ステップST108でパス選択されない部分を0にマスクする。因みに、ステップST501からステップST108に移った場合には、Δt’=Δtとする。
【0140】
これに対して、通信端末装置500は、ステップST501で指向性送信であると判断すると、ステップST502に移り、マージンΔt’をΔt’=Δt+β(β>0)に拡張し、ステップST503に移る。以下、ステップST108及びステップST109では、拡張した領域0〜α+Δt’についてはパス選択処理を行わないようにする。
【0141】
このようにして、通信端末装置500は、基地局が指向性送信していると判断すると、パス選択を行わない領域を広げるようにする。この結果、基地局が指向性送信した際のパス誤検出の可能性を低減することができるようになる。
【0142】
以上の構成によれば、窓幅越え検出部110によって受信信号の遅延広がりが検出窓を越えているか否か及び越えている場合にはその遅延量αを検出し、検出窓を越えた遅延広がりの遅延量αに応じてパス選択を行わない領域α+Δtを設けると共に、指向性送信が行われている場合には当該パス検出を行わない領域α+Δtを広げるようにしたことにより、実施の形態1や実施の形態3の効果に加えて、一段とパス誤検出の可能性を低減することができる。この結果、基地局の送信方法に依存せず、安定的に高品質の受信信号を得ることができるようになる。
【0143】
なおこの実施の形態では、無指向性送信判定部501を設け、異なるタイムスロット間で現れる遅延プロファイルのパス位置に基づいて、無指向性送信が行われているか指向性送信が行われているかを判定する場合について述べたが、これに限らない。例えば基地局がセル固有情報として、無指向性送信を行っているか指向性送信を行っているかを示す信号を送信している場合には、通信端末装置でこの信号を受信して判断するようにしてもよい。
【0144】
またこの実施の形態では、この実施の形態の特徴である指向性送信が行われている場合に当該パス検出を行わない領域を広げる構成を、実施の形態3の特徴である1つ前の検出窓に通信端末が割り当てられていない場合にパス検出を行わない領域を設けずに検出窓内の全領域でパス検出処理を行う構成と組み合わせて説明したが、これに限らない。例えば実施の形態1や実施の形態2、実施の形態4の構成と組み合わせても実現できる。
【0145】
(実施の形態6)
この実施の形態の通信端末は、上述した実施の形態1〜5の特徴部分の構成を全て有する。すなわちこの実施の形態の通信端末装置は、図24に示すように、実施の形態1〜5で説明した全ての構成を備えている。そして各構成部分の機能は、実施の形態1〜5で説明したのとほぼ同じなので、ここでは詳しい説明は省略する。
【0146】
但し、この実施の形態の通信端末装置600は、遅延広がりの影響のある領域α+Δt’に現れるパスが、対応する検出窓の通信端末のものか否かを判定するために、チャネライゼーションコードを使ってデータ部を逆拡散するための、相関部203、電力化部204及びパス判定部205が多数設けられている。この実施の形態の場合には、想定される最大パス分だけ設けられている。
【0147】
これにより、高速にかつ多くのパスを検出することができるようになる。特に、通信端末装置600は、無指向性送信判定部501により指向性送信が行われていると判定した場合には、誤動作防止パス選択部601において、遅延広がりの影響がある領域α+Δt’を広めに設定するため、この領域α+Δt’で検出されるパス数が多くなる可能性が高い。領域α+Δt’で多くのパスが検出されると、相関部203、電力化部204及びパス判定部205での処理量が多くなる。
【0148】
これを考慮して、この実施の形態では、相関部203、電力化部204及びパス判定部205を、想定される最大パス数分だけ設けることにより、拡張した領域α+Δt’でのパス選択処理を良好に行うことができるようになされている。
【0149】
図25に、遅延広がりの影響がある領域αを拡張した領域α+Δt’でのパス選択の様子を示す。図25(a)に示すように、窓幅越え検出部110により検出窓幅Wを越えるパスが検出される。そして無指向性送信判定部501により指向性送信が行われていると判定されると、図25(b)に示すように、誤動作防止パス選択部601が遅延広がりの影響のある領域αを拡張した領域α+Δt’内でパスを検出する。
【0150】
続いて、図25(c)に示すように、誤動作防止パス選択部601により検出された複数パスの各タイミングで、相関部203、電力化部204及びパス判定部205がデータ部に対してスクランブリングコード及びチャネライゼーションコードを用いた逆拡散処理を行うことで、複数のパスの中から実際に検出窓に対応する通信端末のパスのみを選択する。
【0151】
次に、この実施の形態の通信端末装置600の動作について、図26を用いて説明する。図5、図9、図13、図15、図23との対応部分に同一符号を付して示す図26において、通信端末装置600はステップST501で指向性送信が行われていると判断すると、ステップST601に移って、最大(MAX)パス数を増大させることにより、動作させる相関部203、電力化部204及びパス判定部205の数を増やし、ステップST202に進む。この結果、ステップST202では、指向性送信を考慮して広めに設定した、遅延広がりの影響がある領域α+Δt’内に多数のパスが存在してもこれを高速でかつ最大限に検出することができるようになる。
【0152】
以上の構成によれば、実施の形態5での効果に加えて、指向性送信の場合に漏れ込むパスの広がりを考慮した領域α+Δ’を設けた際に、この領域α+Δt’に多数のパスが存在してもこれを高速かつ最大限に検出することができるといった効果を得ることができる。この結果、干渉除去部116での干渉除去効果を増大させることができ、かつパスダイバーシチ効果の低下も回避できる。さらに、ユーザ有無検出部301を設けたことにより、複数の相関部203、電力化部204及びパス判定部205を隣の検出窓に割り当てられた通信端末k−1が存在する場合のみ動作させるようにしているので、消費電流を低減し得、この結果通話時間を増大させる効果がある。
【0153】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、受信信号に含まれる複数のミッドアンブル信号と、予め用意されたセル固有のベーシックミッドアンブルコードとの相関をとったときに、時系列的に現れる自局宛及び他局宛の信号の遅延プロファイルに基づき自局宛及び他局宛の信号のパス選択を行うにあたって、受信信号のパスの遅延広がりに応じて、パス選択の範囲又はパス選択の仕方を適応的に設定するようにしたことにより、受信ミッドアンブル信号から各通信端末宛の信号のパスを的確に検出し得るパス検出装置を実現できる。この結果、パス検出装置により的確に検出された各通信端末宛の信号のパス情報を用いて、干渉成分を除去できるので、品質の良い自局宛の信号を得ることができる通信端末装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る通信端末装置の構成を示すブロック図
【図2】各タイムスロットでの遅延プロファイルを示す図
【図3】実施の形態1の通信端末装置により選択されるパスの説明に供する図
【図4】実施の形態でのスロット構成の説明に供する図
【図5】実施の形態1の動作の説明に供するフローチャート
【図6】実施の形態2の通信端末装置の構成を示すブロック図
【図7】各タイムスロットでの遅延プロファイルを示す図
【図8】実施の形態2のパス選択の説明に供する図
【図9】実施の形態2の動作の説明に供するフローチャート
【図10】実施の形態3の概略説明に供する各タイムスロットでの遅延プロファイルを示す図
【図11】実施の形態3の通信端末装置の構成を示す図
【図12】誤動作防止パス選択をオンオフ制御する状況を示す図
【図13】実施の形態3の動作の説明に供するフローチャート
【図14】実施の形態4の通信端末装置の構成を示すブロック図
【図15】実施の形態4の動作の説明に供するフローチャート
【図16】実施の形態5の通信端末装置の構成を示すブロック図
【図17】制御チャネルを無指向性送信した場合の伝搬路を示す図
【図18】通信チャネルを指向性送信した場合の伝搬路を示す図
【図19】通信チャネルを無指向性送信した場合の伝搬路を示す図
【図20】通信チャネルを指向性送信した場合の伝搬路を示す図
【図21】無指向性送信及び指向性送信した場合のタイムスロット間、検出窓(通信端末)間のパス位置の違いを説明するための図
【図22】実施の形態5での無指向性送信と指向性送信との識別条件の説明に供する図
【図23】実施の形態5の動作の説明に供するフローチャート
【図24】実施の形態6の通信端末装置の構成を示す図
【図25】実施の形態6の通信端末装置によるパス選択の説明に供する図
【図26】実施の形態6の動作の説明に供する図
【図27】通信端末装置が用いられる移動体通信システムの説明に供する図
【図28】1タイムスロットでのミッドアンブルコードの配置を示す図
【図29】ミッドアンブルコードの生成の説明に供する図
【図30】通信端末で生成される遅延プロファイルと検出窓の説明に供する図
【図31】隣接する検出窓へのパスの漏れ込みの説明に供する図
【符号の説明】
100、200、300、400、500、600 通信端末装置
108 マッチトフィルタ(MF)
110 窓幅越え検出部
112 パス選択部
113、201、302、401、502、601 誤動作防止パス選択部
116 干渉除去部
203 相関部
204 電力化部
205 パス判定部
301 ユーザ有無検出部
501 無指向性送信判定部

Claims (11)

  1. セル固有のベーシックミッドアンブルコードを単位シフト量ずつ巡回シフトして形成した各通信端末固有の複数のミッドアンブルコードを、同一時間に多重することにより得たミッドアンブル信号を含む信号を無線基地局から受信し、当該ミッドアンブル信号に基づいて自局宛の信号及び他局宛の信号のパスを検出するパス検出装置であって、
    受信信号に含まれる前記複数のミッドアンブル信号と、予め用意された前記セル固有のベーシックミッドアンブルコードとの相関をとることにより、自局宛及び他局宛の信号の遅延プロファイルを生成する遅延プロファイル生成手段と、
    時系列的に現れる自局宛及び他局宛の信号の前記遅延プロファイルを前記ベーシックミッドアンブルコードの単位シフト量に対応する窓幅を有する検出窓に区切って、各検出窓内に現れる遅延プロファイルのピークを検出することにより、自局宛の信号及び他局宛の信号のパスを選択するパス選択手段と、
    受信信号のパスの遅延広がりを検出し、当該遅延広がりが前記検出窓を越えているか否か又は前記検出窓を越えた遅延量を検出する窓幅越え検出手段と、
    を具備し、前記窓幅越え検出手段による検出結果に基づいて、前記パス選択手段でのパス選択の範囲又はパス選択の仕方を適応的に設定する
    ことを特徴とするパス検出装置。
  2. 前記パス選択手段は、前記窓幅越え検出手段によりパスの遅延広がりが前記検出窓に収まっている検出結果が得られた場合には、各検出窓内の全領域でパス選択を行う一方、前記窓幅越え検出手段によりパスの遅延広がりが前記検出窓を越えた検出結果が得られた場合には、前記検出窓を越えた前記遅延量に相当する領域はパス選択領域から除外する
    ことを特徴とする請求項1に記載のパス検出装置。
  3. 前記パス選択手段は、
    前記遅延プロファイルを、前記ベーシックミッドアンブルコードの単位シフト量に対応する窓幅を有する検出窓幅に区切って、各検出窓内の全領域に現れる遅延プロファイルのピークを検出してパス選択を行う第1のパス選択手段と、
    前記遅延プロファイルを、前記ベーシックミッドアンブルコードの単位シフト量に対応する窓幅を有する検出窓幅に区切って、各検出窓内のうち前記検出窓を越えた前記遅延量に相当する領域はパス選択領域から除外して、パス選択を行う第2のパス選択手段と、
    前記窓幅越え検出手段の検出結果に基づいて、遅延プロファイル生成手段で形成された遅延プロファイルを、前記第1のパス選択手段又は前記第2のパス選択手段のいずれかに供給する切り替え手段と、
    を具備することを特徴とする請求項1に記載のパス検出装置。
  4. 受信した、自局及び他局に固有の拡散コードを用いて拡散された信号を、前記パス選択手段により選択されたパスのタイミングでかつパス選択が行われた検出窓に対応する自局又は他局に固有の拡散コードを用いて逆拡散する逆拡散手段と、
    逆拡散後の信号レベルに基づいて、前記選択されたパスが妥当であるか否かを判定する判定手段と、
    をさらに具備することを特徴とする請求項1に記載のパス検出装置。
  5. 前記逆拡散手段及び前記判定手段による処理を、前記パス選択手段により選択されたパスのうち、前記窓幅越え検出手段により遅延広がりが前記検出窓を越えていることが検出された領域内で選択されたパスについてのみ行う、
    ことを特徴とする請求項4に記載のパス検出装置。
  6. 互いに隣接する検出窓に検出対象となるミッドアンブルコードが割り当てられているか否かを検出する手段を、さらに具備し、隣接する検出窓にミッドアンブルコードが割り当てられていない場合には、前記窓幅越え検出手段によりパスの遅延広がりが前記検出窓を越えた検出結果が得られた場合でも、前記検出窓の全領域でパス選択を行う、
    ことを特徴とする請求項2に記載のパス検出装置。
  7. 受信信号が無指向性送信された信号か指向性送信された信号かを判定する送信方法判定手段を、さらに具備し、当該送信方法判定手段により指向性送信である判定結果が得られた場合、前記窓幅越え検出手段により検出された受信信号のパスの遅延広がりを、実際に検出された広がりよりも広いものとする、
    ことを特徴とする請求項1に記載のパス検出装置。
  8. 受信信号が無指向性送信された信号か指向性送信された信号かを判定する送信方法判定手段を、さらに具備し、当該送信方法判定手段により指向性送信である判定結果が得られた場合、前記パス選択手段は、前記パス選択領域から除外する領域を広げる、
    ことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のパス検出装置。
  9. 前記逆拡散手段及び前記パス判定手段を複数個具備し、当該複数の逆拡散手段及び判定手段による処理を、前記パス選択手段により選択されたパスのうち、前記窓越え検出手段により遅延広がりが前記検出窓を越えていることが検出された領域内で選択されたパスについてのみ行うと共に、前記検出窓を越えていることが検出された領域の広さに応じて用いる逆拡散手段及び判定手段の個数を可変とする、
    ことを特徴とする請求項4に記載のパス検出装置。
  10. 請求項1から請求項9のいずれかに記載のパス検出装置と、当該パス検出装置により検出された自局宛及び他局宛の信号のパス情報に基づいて、受信信号から他局宛の信号を干渉成分として除去する干渉除去手段と、
    を具備することを特徴とする通信端末装置。
  11. セル固有のベーシックミッドアンブルコードを単位シフト量ずつ巡回シフトして形成した各通信端末固有の複数のミッドアンブルコードを、同一時間に多重することにより得たミッドアンブル信号を含む信号を無線基地局から受信したとき、当該ミッドアンブル信号に基づいて自局宛の信号及び他局宛の信号のパスを検出するパス検出方法であって、
    受信信号に含まれる前記複数のミッドアンブル信号と、予め用意された前記セル固有のベーシックミッドアンブルコードとの相関をとったときに、時系列的に現れる自局宛及び他局宛の信号の遅延プロファイルに基づき自局宛及び他局宛の信号のパス選択を行うにあたって、受信信号のパスの遅延広がりに応じて、パス選択の範囲又はパス選択の仕方を適応的に設定する
    ことを特徴とするパス検出方法。
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