JP3557556B2 - 食器洗浄機及び食器洗浄方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、グラス、シルバー、その他一般食器などの、食器を洗浄するための食器洗浄機及び食器洗浄方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
限られた時間の中で大量の食器を、例えばホテル、レストランなどにおいて洗うためには、いわゆるコンベアタイプの食器洗浄機が用いられている。この食器洗浄機の典型例においては、食器の洗浄は、食器を収容したラックをコンベアに載せ、前洗浄ゾーン、本洗浄ゾーン、すすぎゾーン、そして乾燥ゾーンを順次に通過させることにより行われる。
【0003】
食器の種類は大別して、グラス、シルバー、及びその他の一般食器に分けられる。通常これらの食器の洗浄は、一台の食器洗浄機により、異種類の食器を同じラック内に混在させ、あるいは種類毎にラックを分けて行われる。そして食器の汚れの程度などに応じて、適宜に洗浄水の温度、洗剤の種類及び量、洗浄の時間などが調整される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上述したとおりの形態の従来の食器洗浄機及び洗浄方法には、次のとおりの解決すべき問題がある。
【0005】
(1)洗浄結果:
食器は、一台の食器洗浄機により、数種類が一つのラックに混在され、あるいはラック毎に同じ種類にまとめられ、コンベアにより移動させて順次に洗浄されるので、前洗浄で落とされる食べ物の残りなどによる汚れが多いと、それが後から洗浄される他の食器に移ったり、食器の種類により適した洗浄の条件が異なるため、全ての食器に満足のいく洗浄結果を得るのが難しい。例えば、ナイフ、フォーク、スプーンなどのシルバーは、時間をかけてゆっくりと洗浄するのが望ましく、グラスは、乾燥仕上後に周知の斑点、いわゆるウオータスポットが残り易いので適切なすすぎが望まれる。
【0006】
(2)手仕上げ:
各洗浄ゾーンにおける洗浄水は、水温、洗剤濃度などの経済性の面から基本的には循環使用される。そこで、特に一般の食器に比べ汚れの程度の低いグラス、シルバーなどは、一般食器の洗浄後に洗浄されると綺麗になりにくく、洗浄後に磨き、場合によっては洗い直しが必要になる。グラスの場合は、上述の斑点の拭き取り、手洗い、追加磨きなどが必要になる。したがって、人手による手仕上げが必要になり、洗浄コストが高いものになる。
【0007】
(3)前洗浄:
本洗浄に先立つ前洗浄においては、できるだけ洗浄力の強い洗剤による強力な洗浄が望まれる。しかしながら、食器の種類によっては、例えばグラスの場合は洗浄力の強い洗剤は好ましくなくグラスに悪影響を与える。
【0008】
(4)食器の種類毎の専用洗浄機:
一台の食器洗浄機により種々の食器を、満足の行く仕上がりに、効率良く、余分の人件費をかけないで洗浄するのが難しいので、種々の食器を大量に洗浄するには、食器の種類に合わせて専用の食器洗浄機を設置せざるを得なくなる。しかしながらこの場合は、設置のスペースを含め高額な設備投資が必要になる。
【0009】
本発明は上記事実に鑑みてなされたもので、その技術的課題は、種々の大量の食器、特にグラス、シルバーを、一般の食器も含めて、きれいに、効率良く、仕上げに手間と時間をかけることなく、一台の食器洗浄機により洗浄することができるようにし、洗浄のコストダウンも図ることができるようにした、食器洗浄機及び食器洗浄方法を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、上記技術的課題を解決する食器洗浄機として、食器を、前洗浄ゾーン、本洗浄ゾーン、すすぎゾーン、及び乾燥ゾーンを順次に通過させ洗浄する食器洗浄機であって、該すすぎゾーンのすすぎ水として軟水又は純水を切換え供給するすすぎ水切換手段と、該すすぎ水切換手段からのすすぎ水を少なくとも高温又は低温に切換え加熱する加熱手段と、該前洗浄ゾーンの運転をオン又はオフに切換える前洗浄オンオフ手段と、該食器はコンベアに載せて移動され、このコンベアの移動速度を少なくとも高速又は低速に切換えるコンベア速度切換手段とを備え、該食器の種類に応じて、該すすぎ水切換手段、該加熱手段、該前洗浄オンオフ手段、及び該コンベア速度切換手段を制御する制御手段を備えている、ことを特徴とする食器洗浄機が提供される。
【0011】
そして、例えばグラスのすすぎにおいては、すすぎ水として純水を供給できるようにし、従来の、すすぎ水のミネラル分などに起因した斑点が残らないようにする。そして、その他の食器のときには軟水を供給するようにすれば、一台の食器洗浄機により種々の食器を効率良く、経済的に洗浄することができる。
【0012】
好適実施形態においては、該制御手段に食器の種類を指令する切換スイッチを備えている。
【0013】
好適実施形態においてはまた、該すすぎゾーンは、前すすぎゾーン及び本すすぎゾーンを備え、該食器がグラス又はシルバーのときには、該すすぎ水切換手段により、本すすぎゾーンに純水が供給される。また、該食器の種類がグラスのときには、該加熱手段によるすすぎ水の温度が低温に設定される。また、該食器の種類がグラスのときには、該前洗浄オンオフ手段により前洗浄ゾーンの運転が停止される。さらに、該食器の種類がシルバーのときには、該コンベア速度切換手段により、コンベアの移動速度が低速に設定される。
【0014】
また、上記技術的課題を解決する食器洗浄方法として、食器を、前洗浄ゾーン、本洗浄ゾーン、すすぎゾーン、及び乾燥ゾーンを順次に通過させ洗浄する食器洗浄方法であって、食器の種類に応じて、すすぎゾーンにおけるすすぎ水を軟水又は純水に切り換え、該食器の種類がシルバー又はグラスのときには、すすぎゾーンにおいて、軟水による前すすぎの後に純水による本すすぎを行う、ことを特徴とする食器洗浄方法が提供される。
【0015】
そして、例えば食器がグラスのときにはすすぎに純水を用い、従来の、軟水を用いた場合のミネラル分などに起因した斑点が残らないようにする。
【0016】
好適実施形態においては、該食器の種類がグラスのときには、すすぎ水の温度をシルバー及び一般食器のときよりも低くする。また、該前洗浄ゾーンにおいては本洗浄ゾーンよりも強アルカリ性の洗剤を用い、該食器の種類に応じて前洗浄ゾーンによる洗浄を実施しない。そして、該食器の種類がグラスのときには前洗浄を実施しない。さらに、該食器の種類に応じて食器を移動させる速度を変更し、該食器の種類がシルバーのときには、グラス及び一般食器のときよりも移動の速度を遅くする。
【0017】
なお、本明細書において特に断りのない限り、「グラス」とは、コップ、グラスなどのガラス製食器を、「シルバー」とは、ナイフ、フォーク、スプーンなどの銀製、あるいはめっき処理製食器を、「一般食器」とはその他の陶磁器製、プラスチック製などの食器を意味するものとする。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に従って構成された食器洗浄機及び食器洗浄方法について、好適実施形態を図示している添付図面を参照して、さらに詳細に説明する。
【0019】
図1を参照して説明すると、全体を番号2で示す食器洗浄機は、前洗浄ゾーン4、本洗浄ゾーン6、すすぎゾーン8、乾燥ゾーン10、及びラック12に収容された食器をこれらのゾーンの中を前洗浄ゾーン4の側から乾燥ゾーン10の方向に順次に移動通過させるコンベア14を備えている。
【0020】
食器洗浄機2はまた、本発明に係る、すすぎゾーン8におけるすすぎ水の種類を切換えるすすぎ水切換手段16、切換えられたすすぎ水を加熱する加熱手段18、前洗浄ゾーン4の運転をオンオフする前洗浄オンオフ手段20、コンベア14の移動速度を変更するコンベア速度切換手段22、これらの手段を食器の種類に応じて制御する制御手段24、並びに制御手段24に食器の種類を指令する切換スイッチ26を備えている。食器洗浄機2には、洗浄水及びすすぎ水の供給源である給水源28が接続されている。
【0021】
食器洗浄機2における、上述の前洗浄ゾーン4、本洗浄ゾーン6、すすぎゾーン8、乾燥ゾーン10、及びコンベア14の、それ自体の基本構成は、例えば、株式会社ウインターハルター・ジャパンから商品名「ラックコンベアタイプ洗浄機WKTSシリーズ」として販売されている食器洗浄機に使用されている構成と実質上同一でよく、当業者には周知の形態でよい。したがって、これらについての詳細な説明は本明細書においては省略し、その概要について以下に先ず説明する。
【0022】
前洗浄ゾーン4について図2を参照して説明する。前洗浄ゾーン4は、下部に設置され上方の開口した洗浄水タンク4a、洗浄水ヒータ4b、コンベア14の上下に配設された上噴射ノズル4c及び下噴射ノズル4d、洗浄水タンク4aに貯留された洗浄水を噴射ノズル4c、4dに供給するポンプ4e、並びに洗剤自動供給装置、洗浄水の浄化還元装置(いずれも図示していない)を備えている。洗浄水としては、洗浄タンク4aに弁4fにより給水源28(図1)の軟水が調整されて充填、また補充され、洗浄タンク4bからオーバーフローした洗浄水は排水設備に流される。前洗浄ゾーン4においては、食器に付着した食べ物の残りが、上下の噴射ノズル4c、4dからの洗剤の入った温洗浄水のジェットにより洗い落とされる。
【0023】
本洗浄ゾーン6について図3を参照して説明する。本洗浄ゾーン6は、前洗浄ゾーン4と同様に下部に設置され上方の開口した洗浄水タンク6a、洗浄水ヒータ6b、上噴射ノズル6c、下噴射ノズル6d、洗浄水タンク6aに貯留された洗浄水を噴射ノズル6c、6dに供給するポンプ6e、並びに洗剤自動供給装置(図示していない)を備えている。洗浄水は、洗浄タンク6aに弁6fにより給水源28(図1)の軟水が調整されて充填、また補充され、オーバーフローした洗浄水は前洗浄ゾーン4の洗浄タンク4aに流される。本洗浄ゾーン6においては、食器から全ての食べかすや汚れが、上下の噴射ノズル6c、6dからの洗剤の入った温洗浄水のジェットにより洗い落とされる。
【0024】
すすぎゾーン8について図4を参照して説明する。すすぎゾーン8は、前すすぎゾーン30及び本すすぎゾーン32を備え、その下部に共通に設置された上方の開口したすすぎ水タンク8aを備えている。前すすぎゾーン30は、上噴射ノズル30a、下噴射ノズル30b、並びにこれらのノズル30a、30bにすすぎ水タンク8aに貯留されたすすぎ水を供給するポンプ8bを備えている。
【0025】
本すすぎゾーン32はさらに一次すすぎゾーン34及び二次すすぎゾーン36を備え、一次すすぎゾーン34に備えられた上噴射ノズル34a及び下噴射ノズル34b、並びに二次すすぎゾーン36に備えられた上噴射ノズル36a及び下噴射ノズル36bには、すすぎ水タンク8aに貯留されたすすぎ水ではなく、給水源28からすすぎ水切換手段16を介したすすぎ水が、加熱手段18を介して供給される。
【0026】
前すすぎゾーン30においては、上下の噴射ノズル30a、30bからの温水のすすぎ水のジェットにより食器から洗浄ゾーン6における洗浄水、洗剤がすすぎ落とされる。本すすぎゾーン32においては、残った洗浄水、洗剤が噴射ノズル34a、34b、36a、36bによって完全にすすぎ落とされ、食器が清潔に仕上げられる。すすぎ水タンク8aからオーバーフローしたすすぎ水は洗浄ゾーン6の洗浄タンク6aに流される。
【0027】
図1に戻って説明を続けると、乾燥ゾーン10は、温風を生成するブロア10aを備え、すすがれた食器を収容したラックの中に温風を通して食器を乾燥させる。コンベア14は、前洗浄ゾーン4と乾燥ゾーン10の間にエンドレスに配設されており、乾燥ゾーン10のコンベア14の下方に設置された電動モータ14aによりチェーン14bを介して駆動される。
【0028】
給水源28は、軟水器28a及び純粋器28bを備えている。軟水器28a及び純水器28bは周知のものでよい。軟水器28aは、予め暖められた上水(例えば40〜50°C)をキレート剤などにより軟水化処理し、温水状態の軟水を供給する。純水器28bは、上水あるいは軟水を例えばイオン交換樹脂を通すことにより純水に精製する。純粋器28bにおいては常温で純水が精製されるので、常温の純水が供給される。
【0029】
さらに図1とともに図5を参照して説明すると、前述の切換スイッチ26は、食器洗浄機2のすすぎゾーン8に備えられた操作パネル38に備えられている。操作パネル38には、食器の洗浄をスタートさせる始動スイッチ38a、エラーランプ38b、温度ランプ38c、低速スイッチ38d、高速スイッチ38e、食器の洗浄を停止させる停止スイッチ38fなどが備えられている。
【0030】
次に、すすぎ水切換手段16、加熱手段18、前洗浄オンオフ手段20、コンベア速度切換手段22、切換スイッチ26、及び制御手段24について、説明する。
【0031】
すすぎ水切換手段16は、図1及び図4を参照して説明すると、すすぎゾーン8の本すすぎゾーン32に、給水源28の軟水器28aの軟水又は純水器28bの純水を切換えて供給する。すすぎ水切換手段16は、軟水器28aと加熱手段18との間の管路に電磁開閉弁16aを、純水器28bと加熱手段18との間の管路に電磁開閉弁16bをそれぞれ備えている。そして、電磁開閉弁16aを開け電磁開閉弁16bを閉じることにより、加熱手段18を介して本すすぎゾーン32に軟水が、電磁開閉弁16bを開け電磁開閉弁16aを閉じることにより、加熱手段18を介して本すすぎゾーン32に純水がそれぞれ供給される。
【0032】
加熱手段18は、一対のボイラ−タンク18a及び18bを備え、ボイラータンク18aにはヒータ−18cが、ボイラータンク18bにはヒータ−18dがそれぞれ備えられている。電磁開閉弁16a及び16bにつながる管路は、先ずボイラータンク18aに接続され、その出口は分岐されて一方は一次すすぎゾーン34の上下の噴射ノズル34a、34bに、他方はボイラータンク18bに接続されている。ボイラータンク18bの出口は二次すすぎゾーン36の上下の噴射ノズル36a、36bに接続されている。加熱手段18は、ヒーター18c及び18dの作動を制御する制御スイッチ18eを備え、本すすぎゾーン32に給水する軟水あるいは純水を、設定された温度の「高温」又は「低温」に加熱、維持する。そして、ボイラ−タンク18a、18bそれぞれのヒータ−18c、18dにより、少なくとも二次すすぎゾーン36への給水温度が、例えば「高温」としての85°C、「低温」としての65°Cのように規定される。一次すすぎゾーン34の温度はこれと同じか、又はこれ以下に規定される。
【0033】
前洗浄オンオフ手段20は、図1及び図2を参照して説明すると、前洗浄ゾーン4のポンプ4eの作動をオンオフするスイッチを備えている。
【0034】
コンベア速度切換手段22は、図1を参照して説明すると、コンベア14を駆動するモータ14aの回転速度を切換えコンベア14の移動速度を、設定された「高速」又は「低速」に切換える切換器を備えている。この移動速度は、例えば1時間当たりのラック処理能力を「高速」で200ラック、「低速」で100ラックのように規定する。
【0035】
切換スイッチ26は、図5を参照して説明すると、ロータリースイッチで形成され、「グラス」「一般食器」「シルバー」の3位置を備え、選択された食器の種類を制御手段24に指令する。
【0036】
制御手段24は、電磁リレースイッチ、マイクロコンピュータなどにより構成され、切換スイッチ26により選択された食器の種類に基づいて、下記のごとく、すすぎ水切換手段16、加熱手段18、前洗浄オンオフ手段20、及びコンベア速度切換手段22を制御する。
【0037】
(1)すすぎ水切換手段:
食器としてグラス又はシルバーが選択されたときには、すすぎ水切換手段16を、本すすぎゾーン32に純水を供給するように制御する。すなわち、電磁切換弁16bを開状態に、電磁切換弁16aを閉状態にする。食器として一般食器が選択されたときには、本すすぎゾーンに軟水を供給するように制御する。すなわち、電磁切換弁16aを開状態に、電磁切換弁16bを閉状態にする。
【0038】
(2)加熱手段:
食器としてグラスが選択されたときは、加熱手段18による本すすぎゾーン32へのすすぎ水の温度を「低温」に設定するするように制御する。すなわち、制御スイッチ18eを「低温」に設定する。食器としてシルバー又は一般食器が選択されたときには、「高温」に設定する。
【0039】
(3)前洗浄オンオフ手段:
食器としてグラスが選択されたときには、前洗浄オンオフ手段20を前洗浄ゾーン4の作動を停止させるように制御する。すなわち、前洗浄ゾーン4のポンプ4eの作動スイッチをオフにする。食器としてシルバー又は一般食器が選択されたときには、ポンプ4eをオンにして前洗浄ゾーン4を作動させる。
【0040】
(4)コンベア速度切換手段:
食器としてシルバーが選択されたときは、コンベア速度切換手段22をコンベア14の移動速度を「低速」に設定するように制御する。すなわち、コンベア14を駆動するモータ14aの回転速度を切換える切換器を「低速」に設定する。食器としてグラス又は一般食器が選択されたときには、「高速」に設定する。
【0041】
上述のごとく構成された食器洗浄機2による食器の洗浄方法について、図1〜図5とともに図6を参照して説明する。
【0042】
(1)準備:
前洗浄ゾーン4には、洗浄水として軟水を約60°Cで、洗剤濃度として本洗浄ゾーン6よりも強アルカリ性の例えばPH12以上を用意するのが好ましい。本洗浄ゾーン6には、洗浄水として軟水を前洗浄ゾーン4よりやや低い約58°Cで、また洗剤濃度として前洗浄ゾーン4よりも弱アルカリ性のPH10以下を用意するのが好ましい。すすぎゾーン8の前すすぎゾーン30には、すすぎ水として軟水を本洗浄ゾーン6よりやや高い約60°Cで用意するのが好ましい。
【0043】
(2)以下主として図6を参照して説明すると、食器の洗浄を開始する前に、ステップS1において先ず切換スイッチ26を切換え、洗浄する食器の種類「グラス」「一般食器」「シルバー」を選定し、制御手段24に指令する。
【0044】
(3)ステップS2において、制御手段24は指令された食器の種類に応じて、すすぎ水切換手段16、加熱手段18、前洗浄オンオフ手段20、及びコンベア速度切換手段22に所定の制御を指令する。
【0045】
(4)すなわち食器が「グラス」の場合は、ステップS3に進み、すすぎ水切換手段16を「純水」に、加熱手段18を「低温」に、前洗浄オンオフ手段20を「オフ」に、コンベア速度切換手段22を「高速」にそれぞれ設定する。
【0046】
(5)食器が「シルバー」の場合は、ステップS4に進み、すすぎ水切換手段16を「純水」に、加熱手段18を「高温」に、前洗浄オンオフ手段20を「オン」に、コンベア速度切換手段22を「低速」にそれぞれ設定する。
【0047】
(6)食器が「一般食器」の場合は、ステップS5に進み、すすぎ水切換手段16を「軟水」に、加熱手段18を「高温」に、前洗浄オンオフ手段20を「オン」に、コンベア速度切換手段22を「高速」にそれぞれ設定する。
【0048】
(7)次にステップS6に進み始動スイッチ38aをオンして、洗浄をスタートさせる。そして、ステップS7において指定された食器洗浄が行われる。
【0049】
(8)洗浄が終了したら、ステップ8において停止スイッチ38fを操作して食器洗浄機2による洗浄を停止する。
【0050】
上述したとおりの食器洗浄機2及び食器洗浄方法の作用について、主として図1を参照して説明する。
【0051】
(1)グラスの洗浄:
グラスを洗浄するときには、前洗浄ゾーン4における強アルカリ性の洗剤による洗浄は止め、すすぎゾーン8における仕上げのすすぎは純水で、かつ低い温度で行うので、前洗浄の洗浄力の強い洗剤によるグラスへの悪影響、軟水を用いたすすぎの場合の斑点の発生などがなくなり、従来、洗浄、仕上げに手間と時間のかかったグラスを、手仕上げを不要にし、短時間に大量に処理することがが可能になる。
【0052】
(2)シルバーの洗浄:
シルバーを洗浄するときには、洗浄力の強い洗剤による前洗浄、並びに純水そして高温によるすすぎを、コンベアの速度を遅くしてゆっくりと行うので、従来非常に手間のかかったシルバーの大量洗浄仕上げが可能になる。
【0053】
(3)一般食器の洗浄:
一般食器を洗浄するときには、洗浄力の強い洗剤による前洗浄、並びに軟水そして高温によるすすぎを、コンベアの速度を速くして大量に洗浄することが可能である。
【0054】
(4)一台の洗浄機:
したがって、一台の食器洗浄機により、グラス、シルバー、そして一般食器を効率よく、大量に、また手仕上げを不要にして、洗浄することができるので、食器洗浄のコストダウンを図ることができる。
【0055】
(5)制御手段、切換スイッチ:
食器の種類によるすすぎ水切換手段16、加熱手段18、前洗浄オンオフ手段20、及びコンベア速度切換手段22の制御を行う制御手段24を備えたので、また食器の種類を選択し指令する切換スイッチ26を備えたので、種々の食器の洗浄を容易に、適切に行うことができる。
【0056】
【発明の効果】
本発明に従って構成された食器洗浄機及び食器洗浄方法によれば、種々の大量の食器、特にグラス、シルバーを、一般の食器も含めて、きれいに、効率良く、仕上げに手間と時間をかけることなく、一台の食器洗浄機により洗浄することができるようにし、洗浄のコストダウンも図ることができるようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って構成された食器洗浄機の構成説明図。
【図2】図1に示す食器洗浄機の前洗浄ゾーンの部分の拡大図。
【図3】図1に示す食器洗浄機の本洗浄ゾーンの部分の拡大図。
【図4】図1に示す食器洗浄機のすすぎゾーンの部分の拡大図。
【図5】図1に示す食器洗浄機の操作パネルの部分の拡大図。
【図6】本発明に従って構成された食器洗浄機による食器洗浄のフローチャート。
【符号の説明】
2:食器洗浄機
4:前洗浄ゾーン
6:本洗浄ゾーン
8:すすぎゾーン
10:乾燥ゾーン
14:コンベア
16:すすぎ水切換手段
18:加熱手段
20:前洗浄オンオフ手段
22:コンベア速度切換手段
24:制御手段
26:切換スイッチ
28:給水源
28a:軟水器
28b:純水器
30:前すすぎゾーン
32:本すすぎゾーン

Claims (13)

  1. 食器を、前洗浄ゾーン、本洗浄ゾーン、すすぎゾーン、及び乾燥ゾーンを順次に通過させ洗浄する食器洗浄機であって、
    該すすぎゾーンのすすぎ水として軟水又は純水を切換え供給するすすぎ水切換手段と、該すすぎ水切換手段からのすすぎ水を少なくとも高温又は低温に切換え加熱する加熱手段と、該前洗浄ゾーンの運転をオン又はオフに切換える前洗浄オンオフ手段と、該食器はコンベアに載せて移動され、このコンベアの移動速度を少なくとも高速又は低速に切換えるコンベア速度切換手段とを備え、
    該食器の種類に応じて、該すすぎ水切換手段、該加熱手段、該前洗浄オンオフ手段、及び該コンベア速度切換手段を制御する制御手段を備えている、ことを特徴とする食器洗浄機。
  2. 該制御手段に食器の種類を指令する切換スイッチを備えている、請求項記載の食器洗浄機。
  3. 該食器の種類がグラスのときには、該前洗浄オンオフ手段により前洗浄ゾーンの運転が停止される、請求項1又は2記載の食器洗浄機。
  4. 該食器の種類がグラスのときには、該前洗浄オンオフ手段により前洗浄ゾーンの運転が停止され、該加熱手段によるすすぎ水の温度が低温に設定される、請求項1又は2記載の食器洗浄機。
  5. 該すすぎゾーンは、前すすぎゾーン及び本すすぎゾーンを備え、該食器の種類がグラスのときには、該前洗浄オンオフ手段により前洗浄ゾーンの運転が停止され、該すすぎ水切換手段により本すすぎゾーンに純水が供給される、請求項1又は2記載の食器洗浄機。
  6. 該すすぎゾーンは、前すすぎゾーン及び本すすぎゾーンを備え、該食器の種類がグラスのときには、該前洗浄オンオフ手段により前洗浄ゾーンの運転が停止され、該すすぎ水切換手段により、本すすぎゾーンに純水が供給され、該加熱手段によるすすぎ水の温度が低温に設定される、請求項1又は2記載の食器洗浄機。
  7. 該食器の種類がシルバーのときには、該コンベア速度切換手段により、コンベアの移動速度が低速に設定される、請求項1又は2記載の食器洗浄機。
  8. 該すすぎゾーンは、前すすぎゾーン及び本すすぎゾーンを備え、該食器の種類がシルバーのときには、該コンベア速度切換手段によりコンベアの移動速度が低速に設定され、該すすぎ水切換手段により本すすぎゾーンに純水が供給される、請求項1、2,7のいずれかに記載の食器洗浄機。
  9. 食器を、前洗浄ゾーン、本洗浄ゾーン、すすぎゾーン、及び乾燥ゾーンを順次に通過させ洗浄する食器洗浄方法であって、
    食器の種類に応じて、すすぎゾーンにおけるすすぎ水を軟水又は純水に切り換え、該食器の種類がシルバー又はグラスのときには、すすぎゾーンにおいて、軟水による前すすぎの後に純水による本すすぎを行う、ことを特徴とする食器洗浄方法。
  10. 該食器の種類がグラスのときには、すすぎ水の温度をシルバー及び一般食器のときよりも低くする、請求項記載の食器洗浄方法。
  11. 該前洗浄ゾーンにおいては本洗浄ゾーンよりも強アルカリ性の洗剤を用い、該食器の種類に応じて前洗浄ゾーンによる洗浄を実施しない、請求項9又は10記載の食器洗浄方法。
  12. 該食器の種類がグラスのときには前洗浄を実施しない、請求項11記載の食器洗浄方法。
  13. 該食器の種類に応じて食器を移動させる速度を変更し、該食器の種類がシルバーのときには、グラス及び一般食器のときよりも移動の速度を遅くする、請求項から12までのいずれかに記載の食器洗浄方法。
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