JP3555644B2 - 空気調和機の制御方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は空気調和機(インバータエアコン)の室外機の圧縮機制御技術に係り、特に詳しくは圧縮機の最低回転数を適切に設定可能とする空気調和機の制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の空気調和機は、冷凍サイクルで得た冷媒を室内熱交換器に循環するとともに、この室内熱交換器で交換された冷風あるいは温風を室内ファンにより室内に吹き出し、室温をコントロールする。
【0003】
例えば図6に示すように、この空気調和機の室外機制御部1はリモコン2の設定温度および室内温度センサ部3の検出室温に応じて冷凍サイクルを構成する圧縮機4の運転周波数を決定するとともに、この運転周波数をコードで室外機制御部5に転送する一方、リモコン2の設定風量に応じて室内ファンを所定に回転制御する。室外機制御部5は室内機制御部1からの運転周波数のコードにしたがって圧縮機4をインバータ制御する。
【0004】
すると、所定温の冷媒が得られ、この所定冷媒が毛細管や電子膨張弁を介して室内熱交換器に循環され、この室内熱交換器において熱交換が行われるため、室内ファンの回転により室内には所望の冷風や温風が吹き出され、室内環境が快適に保たれる。
【0005】
ところで、圧縮機4の負荷が重い状態にある場合、圧縮機4の回転数がある程度高ければ、慣性モーメントの作用により同圧縮機4の振動は小さい。しかし、圧縮機4の回転数が低いと、圧縮機4の振動が大きくなり(トルク変動の影響により回転速度にムラが生じ)、また配管に亀裂等が生じることもある。さらに、例えば圧縮機モータがブラシレスモータであると、圧縮機の振動(回転速度のムラ)により回転子の位置検出制御に悪影響を与え、適切な制御ができなくなることもある。
【0006】
そのために、圧縮機の最低回転数は重負荷時の振動および配管の応力等を加味した高めの値(例えば13rps)に設定されている。したがって、圧縮機4の負荷が重い状態にあるときに、圧縮機4の回転数を最低回転数とする制御が行われても、圧縮機4の振動が抑えられ、配管に破損が生じることもなく、空気調和機の安全性が確保され、また圧縮機4の制御に悪影響を及ぼすこともない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記空気調和機の制御方法において、例えば外気温度が高くとも、圧縮機4の負荷が重いとは限らず、つまり負荷が重くない場合もあり、この場合圧縮機4の回転数が高めの最低回転数に制限されることになり、結果快適性の面で好ましくない。例えば、室温が設定温度近傍に落ち着いており、圧縮機4が高めの最低回転数で制御されるか、あるいは圧縮機4が運転停止となるかの何れかである場合、その高めの最低回転数での運転と運転停止とが繰り返されることとなり、微妙な室温調節ができない。
【0008】
この発明は前記課題に鑑みなされたものであり、その目的は室外機への入力電流により負荷状態を判断することができることに着目し、その入力電流に応じて圧縮機の最低回転数を可変、設定することにより、圧縮機の振動が大きくならず、配管等が破損することもなく(安全性を確保し)、微妙な室温調節ができ、より快適性の向上が図れるようにした空気調和機の制御方法を提供することにある。
【0009】
【発明を解決するための手段】
前記目的を達成するために、この発明は請求項1に記載されているように凍サイクルに含まれている室外機の圧縮機をインバータ制御し、室温を調節して室内を設定温度に保つ空気調和機の制御方法において、前記圧縮機を最低回転数で運転するにあたって、一旦前記圧縮機を現回転数よりも低く前記最低回転数よりも高い所定回転数で運転するとともに、その時の前記室外機への入力電流を検出し、該入力電流に応じて前記圧縮機の最低回転数を変更ることを特徴としている。
【0010】
この場合、請求項2に記載されているように、前記所定回転数での運転を所定時間行うことが好ましい。また、請求項3に記載されているように、前記圧縮機を前記所定回転数で運転した後に検出される前記室外機への入力電流が所定値以上であるときには前記最低回転数を高めの最低回転数に変更し、前記室外機への入力電流が所定値未満であるときには前記最低回転数を低めの最低回転数に変更することが好ましい。
【0011】
この発明には、請求項4に記載されているように、前記圧縮機を前記高めの最低回転数で所定時間以上運転しているときに前記室外機への入力電流を検出し、該入力電流が第1の所定値未満である場合には前記最低回転数を前記低めの最低回転数に変更する態様が含まれる。
【0012】
また、この発明には、請求項5に記載されているように、前記圧縮機を前記低めの最低回転数で所定時間以上運転しているときに前記室外機への入力電流を検出し、該入力電流が第2の所定値(第2の所定値>前記第1の所定値)以上である場合には前記最低回転数を前記高めの最低回転数に変更するも含まれる。
【0013】
また、この発明は、請求項6に記載されているように、冷凍サイクルに含まれている室外機の圧縮機をインバータ制御し、室温を調節して室内を設定温度に保つ空気調和機の制御方法において、前記圧縮機の最低回転数として高めの最低回転数と低めの最低回転数の少なくとも2つの回転数が用意されており、前記圧縮機を最低回転数で運転するにあたって、前記圧縮機を前記高めの最低回転数で所定時間運転した後、前記室外機への入力電流を検出し、該入力電流が第3の所定値未満であるときには前記最低回転数を前記低めの最低回転数に変更することを特徴としている。
【0014】
この場合において、請求項7に記載されているように、前記圧縮機を前記低めの最低回転数で所定時間以上運転した後、前記室外機への入力電流を検出し、該入力電流が第4の所定値(第4の所定値>前記第3の所定値)以上である場合には前記最低回転数を前記高めの最低回転数に変更することが好ましい
【0015】
また、請求項8に記載されているように、前記圧縮機を前記高めの最低回転数で所定時間以上運転した後、前記室外機への入力電流を検出し、該入力電流が前記第4の所定値以上でない場合には前記最低回転数を前記低めの最低回転数に変更する態様も本発明に含まれる
【0016】
また、前記圧縮機を最低回転数で運転しているときに前記最低回転数以外の指示があった場合には、同指示にしたがって前記圧縮機を運転し、該運転時に再度の最低回転数の指示があった場合には前述した手順を行ってから前記圧縮機を運転するとよい。
【0017】
また、この発明において、前記室外機への入力電流が複数ゾーンのうちの何れのゾーンに入るかにより、前記圧縮機の最低回転数を変更することもできる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図1ないし図5を参照して説明する。なお、先に説明した図6と同一部分には同一符号を付して重複説明を省略する。
【0019】
図1において、この発明の空気調和機の制御方法が適用される室外機制御部10は、図6に示す室外機制御部5の機能の他に、当該室外機への入力電流(すなわち室外機の消費電力に相当する値)を検出する手段と、この検出入力電流に応じて最低回転数を高めの値(例えば13rps)、低めの値(例えば9rps)に変更し、またその変更に際して用いるタイマA,B,Cのタイマ部10aを有する制御回路10bとを備えている。
【0020】
なお、当該室外機への入力電流を検出する電流検出手段(CT)を備えている空気調和機の場合にはその電流検出手段を利用すればよい。また、室機制御部11は図6に示す室内機制御部1の機能を有し、交流電源は室内機を介して室外機にも供給される。
【0021】
次に、この発明の空気調和機の制御方法を図2および図3のフローチャート図を参照して説明する
【0022】
まず、当該空気調和機が運転されると、従来同様に、室機制御部11は例えばリモコン2の操作に応じて室内ファンを回転制御する一方、指令(運転周波数コード等)を室外機制御部10に転送する。室外機制御部10は運転周波数コードにしたがって圧縮機4を回転制御し、また電子膨張弁や室外ファンを制御する。
【0023】
このとき、室外機制御部10は室内機制御部11からの指令により圧縮機4を起動すると、ステップST1からステップST2に進み、その指令が最低回転数を要求するものであるか否かを判断する。すなわち、室内機制御部11から転送された運転周波数コードが圧縮機4の最低回転数であるか否かを判断する。
【0024】
例えば、運転を開始した当初で運転周波数コードがある程度大きい値(低回転数より高い値)であると、ステップST2からステップST3に進み、停止要求があるか否かを判断する。停止要求が出されていなければ、圧縮機4を通常通りに運転し(ステップST4)、つまり室内機制御部11からの運転周波数コードにしたがって圧縮機4を回転制御し、また何らかの異常により停止要求が出されていれば、圧縮機4を停止する(ステップST5)。なお、通常運転に戻っても、再度最低回転数の要求があれば前述した処理を実行する。
【0025】
続いて、例えば室内温度が設定値に達したために室内機制御部11から最低回転数の要求が出されると、ステップST2からステップST6に進み、タイマAをスタートし、かつ圧縮機4を所定回転数(例えば現回転数より低く、最低回転数(13rps)より高い値)で運転する(ステップST7)。
【0026】
続いて、タイマAがタイムアップしたか否かを判断し(ステップST8)、タイマAがタイムアップするまでに、室内機制御部11から最低回転数の要求があるか否かを判断する(ステップST9)。圧縮機4の回転数を下げたにもかかわらず、最低回転数の要求があると、ステップST8に戻る。
【0027】
タイマAがタイムアップするまでに、室内機制御部11から最低回転数の要求がなければ、ステップST3に戻り、前述した処理を実行する(ステップST4あるいはステップST5)。すなわち、圧縮機4を所定回転数としたことにより、室内温度が設定値からずれたために、通常の運転に戻す必要があるからである。なお、通常運転に戻っても、再度最低回転数の要求があれば前述した処理を実行する。
【0028】
続いて、タイマAがタイムアップすると、ステップST8からステップST10に進み、タイマBをスタートし、圧縮機4の最低回転数を高めの値(13rps)に設定する。 続いて、タイマBがタイムアップか否かを判断し(ステップST12)、タイマBがタイムアップするまでに、室内機制御部11から最低回転数の要求があるか否かを判断する(ステップST13)。圧縮機4の回転数を下げたにもかかわらず、最低回転数の要求があると、ステップST12に戻る。
【0029】
タイマBがタイムアップするまでに、室内制御部11から最低回転数の要求がなければ、ステップST3に戻り、前述した処理を実行する(ステップST4あるいはステップST5)。すなわち、前述同様に、圧縮機4を所定回転数としたことにより、室内温度が設定値からずれたため、通常の運転に戻す必要があるからである。なお、通常運転に戻っても、再度最低回転数の要求があれば前述した処理を実行する。
【0030】
続いて、タイマBがタイムアップすると、室外機の入力電流を検出し、この入力電流が第1の所定値未満であるか否かを判断する(ステップST14)。なお、第1の所定値には負荷が重くないときの電流値(通常の電流値)とする。
【0031】
例えば、圧縮機4の負荷が重く、入力電流が第1の所定値未満でないときには、つまり入力電流が通常時よりも大きいと、最低回転数の要求があるか否かを判断する(ステップST15)。タイマBがタイムアップするまでの時間、つまり所定時間の間高めの最低回転数で圧縮機4を運転したにもかかわらず、最低回転数の要求があれば、圧縮機4を高めの最低回転数のままで運転を継続する。
【0032】
なお、最低回転数の要求がなければ、ステップST3に戻り、前述した処理を実行する(ステップST4あるいはステップST5)。この通常運転に戻っても、再度最低回転数の要求があれば前述した処理を実行する。
【0033】
前記入力電流が第1の所定値未満になると、タイマCをスタートし(ステップST16)、圧縮機4の最低回転数を低めの値(9rps)に設定する(ステップST17)。すなわち、入力電流が下がり通常時と同程度になったために、圧縮機4の最低回転数をより下げても、圧縮機4の振動が大きくならず、ひいては配管に破損が生じることもなく、空気調和機の安全性が確保され、また圧縮機の制御に悪影響を及ぼすこともないからである。
【0034】
続いて、タイマCがタイムアップか否かを判断し(ステップST1)、タイマCがタイムアップするまでに、最低回転数の要求があるか否かを判断する(ステップST19)。圧縮機4の回転数を下げたにもかかわらず、最低回転数の要求があると、ステップST18に戻る。
【0035】
タイマCがタイムアップまでに、最低回転数の要求がなければ、ステップST3に戻り、前述した処理を実行する(ステップST4あるいはステップST5)。すなわち、前述同様に、圧縮機4を所定回転数としたことにより、室内温度が設定値からずれたため、通常の運転に戻す必要があるからである。なお、通常運転に戻っても、再度最低回転数の要求があれば前述した処理を実行する。
【0036】
続いて、タイマCがタイムアップすると、室外機の入力電流を検出し、この入力電流が第2の所定値以上であるか否かを判断する(ステップST20)。なお、第2の所定値としては第1の所定値より大きい値とする。すなわち、当該制御においてチャタリングが発生しにくくするためである。
【0037】
例えば、圧縮機4の負荷が重くならず、入力電流が第2の所定値以上でないときには、最低回転数の要求があるか否かを判断する(ステップST21)。タイマCがタイムアップするまでの時間、つまり所定時間の間低めの最低回転数で圧縮機4を運転した結果、最低回転数の要求があれば、圧縮機4を低めの最低回転数のままで運転を継続する。
【0038】
なお、最低回転数の要求がなければ、ステップST3に戻り、前述した処理を実行する(ステップST4あるいはステップST5)。通常運転に戻った場合、再度最低回転数の要求があれば前述した処理を実行する。
【0039】
前記入力電流が第2の所定値以上になると、ステップST20からステップST10に戻り、前述した処理を繰り返し、つまり圧縮機4の負荷が重くなったものと判断し、最低回転数を高めの値に変更する。すなわち、低めの最低回転数のまま圧縮機4を運転すると、圧縮機4の振動が大きくなり、ひいては配管に破損が生じることになるからである。
【0040】
このように、この発明によれば、入力電流が所定値以上であるときには最低回転数を高めの値とし、入力電流が所定値未満であるときには低めの値となるように、入力電流の大きさ(縮機4の負荷の重さ)に応じて最低回転数を変更することができる。
【0041】
特に負荷が軽いときに最低回転数従来よりも低くされるため、圧縮機4の振動が大きくならず(トルク変動が大きくならず)、配管の破損もなく、また圧縮機4の制御に悪影響を及ぼすこともなく、しかも最低回転数が低くなることにより微妙な室温調節が可能となり、快適性の向上が図れる。なお、所定値としては同じであってもよいが、前実施例で説明したように、第1および第2の所定値とすると好ましい。
【0042】
また、この発明においては、圧縮機を最低回転数で運転する際、一旦所定回転数(13rpsより高い回転数)で運転し、室外機への入力電流を検出し、この入力電流に応じて最低回転数を変更する。これによれば、例えば圧縮機4が最低回転数付近で運転されている場合、室内機制御部11から最低回転数の指令が出される可能性が高いが、予め所定回転数での運転時における入力電流を検出し、この入力電流に応じて最低回転数を変更することにより、室外機制御部11からの最低回転数指令に対して圧縮機4を速やかに最低回転数で運転することができ、しかも前述同様に圧縮機4の振動が大きくならず(トルク変動が大きくならず)、配管の破損もなく、また圧縮機4の制御に悪影響を及ぼすこともない。
【0043】
また、例えば室内機制御部11から最低回転数の指令が出された後、室内温度が急激に変化したために室内機制御部11から所定回転数の指令が出されることがあるが、このように回転数指令が変わっても、室内温度を速やかに設定値に近づけることができ、室内環境の悪化が少なくてすむ一方、圧縮機4を所定回転数から最低回転数へ迅速に制御することができ、しかも前述同様に圧縮機4の振動が大きくならず(トルク変動が大きくならず)、配管の破損もなく、また圧縮機4の制御に悪影響を及ぼすこともない。
【0044】
圧縮機4を最低回転数で運転する際、一旦所定回転数(13rpsより高い回転数)で所定時間運転した後、室外機への入力電流を検出し、この入力電流が所定値(第1の設定値)以上である場合には高めの最低回転数(13rps)に設定して運転し、入力電流が所定値(第1の設定値)未満である場合には低めの最低回転数(9rps)に設定して運転している。
【0045】
このように室外機への入力電流の大きさ、つまり圧縮機4の負荷の重さに応じて圧縮機4の最低回転数を高めの値(13rps)あるいは低めの値(9rps)の2通りに変更することができることから、前述したように圧縮機4の振動が大きくならず(トルク変動が大きくならず)、配管の破損もなく、また圧縮機4の制御に悪影響を及ぼすこともない。
【0046】
また、前記圧縮機4を高めの最低回転数で所定時間運転した後、室外機への入力電流を検出し、この入力電流が所定値(第1の設定値)未満である場合には低めの最低回転数に設定して運転している。これによれば、最低回転数を例えば13rpsとした後、入力電流が下がって通常時の値に戻った場合(つまり圧縮機4の負荷が軽くなった場合)、最低回転数が例えば9rpsとなるため、室内温度をより設定値に維持して快適性が図れる一方、前述したように、圧縮機4の振動が大きくならず(トルク変動が大きくならず)、配管の破損もなく、また圧縮機4の制御に悪影響を及ぼすこともない。
【0047】
さらに、前記圧縮機4を低めの最低回転数で所定時間運転した後、室外機への入力電流を検出し、この入力電流が所定の第2の設定値(第2の設定値>第1の設定値)以上である場合には再度高めの最低回転数に設定して運転している。これによれば、最低回転数を例えば9rpsとした後、入力電流が上がって通常時の値より大きくなった場合(つまり圧縮機4の負荷が重くなった場合)、最低回転数が例えば13rpsとなるため、前述したように、圧縮機4の振動が大きくならず(トルク変動が大きくならず)、配管の破損もなく、また圧縮機4の制御に悪影響を及ぼすこともない。
【0048】
前記最低回転数(低めの値あるいは高めの値)で運転しているときに、室内機から最低回転数以外の回転数指令が出された場合、一旦その回転数指令による運転(つまり通常運転)に戻るが、再度最低回転数の指令(要求)があれば、前述した手順を行って圧縮機4を最低回転数(低めの値あるいは高めの値)で運転する。したがって、空気調和機の運転が行われている間、最低回転数の要求がある度に室外機への入力電流の大きさ(圧縮機4の負荷の重さ)に応じて最低回転数を可変、設定することができる。
【0049】
図4はこの発明の別の施形態を説明するブラシレスモータの制御装置の概略的ブロック線図である。なお、図1と同一部分には同一符号を付して重複説明を省略する。
【0050】
図4において、この発明のブラシレスモータの制御方法が適用される制御装置の室外機制御部12は、図6に示す室外機制御部5の機能の他に、当該室外機への入力電流(すなわち室外機の消費電力に相当する値)を設定する手段と、この検出入力電流に応じて最低回転数を高めの値(例えば13rps)、低めの値(例えば9rps)に変更し、またその変更に際して用いるタイマDおよびタイマEからなるタイマ部12aを有する制御回路12bを備えている。
【0051】
この別の施形態における制御方法の動作は図5のフローチャート図によるが、図5は同図から明らかなように、図2に示すステップST6ないしST10を除き、図2および図3と同様である。つまり、ステップST30はST1に、ステップST31はST2に、ステップST32はST3に、ステップST33はST4に、ステップST34はST5に、ステップST35はST10に、ステップST36はST11に、ステップST37はST12に、ステップST38はST13に、ステップST39はST14に、ステップST40はST15に、ステップST41はST16に、ステップST42はST17に、ステップST43はST18に、ステップST44はST19に、ステップST45はST20に、ステップST46はST21に対応している。また、タイマDはタイマBに、タイマEはタイマCに、第3の設定値は第1の設定値に、第4の設定値は第2の設定値に対応し、同じものとしてもよい。
【0052】
この実施例では、室内機制御部11から最低回転数の指令が出されると、室外機制御部12の制御回路12bは圧縮機4を所定回転数で所定時間運転することなく、圧縮機4を直ちに高めの最低回転数(13rps)で運転し、以下図5のフローチャート図に示すように、前実施の形態と同じ処理を実行する。したがって、この実施の形態の作用については、前実施の形態の説明を参照されたい。
【0053】
このように、最低回転数の要求があった場合圧縮機4を直ちに高めの最低回転数(13rps)とすることから、室内温度変化に対して速やかな制御を行うことができ、また当該室外機の制御にマイクロコンピュータを用いた場合前実施の形態よりもタイマの数が1つ少なくてすむために、ソフトウエアのプログラムの簡略化が可能であり、結果メモリ容量も少なくてすみ、さらに前実施の形態と同様の効果を奏することは明らかである。
【0054】
なお、前述した2つの実施の形態においては、2つの所定値(第1および第2の所定値あるいは第3および第4の所定値)を用意しているが、所定値をより多くの複数ゾーンとし、室外機への入力電流が複数ゾーンのうち何れのゾーンに入るかにより、前記圧縮機4の最低回転数を可変、設定するようにしてもよい。
【0055】
また、前述した2つの実施の形態においては、最低回転数としては高めの値(13rps)と低めの値(9rps)の2種類を用意しているが、外気温度を複数のゾーンに分け、各ゾーン毎に最低回転数を設定するようにしてもよい。このようにすることで、最低回転数の可変、設定制御をよりきめ細かに行うことができる。
【0056】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば冷凍サイクルに含まれている室外機の圧縮機をインバータ制御し、室温を調節して室内を設定温度に保つ空気調和機の制御方法において、前記圧縮機を最低回転数で運転するにあたって、一旦前記圧縮機を現回転数よりも低く前記最低回転数よりも高い所定回転数で運転するとともに、その時の前記室外機への入力電流を検出し、該入力電流に応じて前記圧縮機の最低回転数を変更する、すなわち入力電流が所定値以上であるときには最低回転数を高めの値とし、入力電流が所定値未満であるときには低めの値として圧縮機の負荷の重さに応じて最低回転数を変更するようにしたことにより、特に負荷が軽いときに最低回転数従来より低くされるため、圧縮機の振動が大きくならず(トルク変動が大きくならず)、配管の破損もなく、また圧縮機の制御に悪影響を及ぼすこともなく、しかも最低回転数が低くなることにより微妙な室温調節が可能となり、快適性の向上が図れるという効果がある。
【0057】
また、前記圧縮機を最低回転数で運転するにあたって、一旦前記圧縮機を現回転数よりも低く前記最低回転数よりも高い所定回転数で運転するようにしたことにより、例えば最低回転数の指令が出された後その回転数指令が変わっても、圧縮機の回転数が最低回転数より高いことから、室内温度を速やかに設定値に近づけることができ、室内環境の悪化が少なくてすむ。
【0058】
また、前記圧縮機を低めの最低回転数で所定時間以上運転しているときに、前記室外機への入力電流を検出し、該入力電流が第2の所定値以上である場合には、前記圧縮機を高めの最低回転数で運転するようにしたので、当該制御にチャタリングが起こらず、安定した制御ができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態を示し、空気調和機の制御方法が適用される制御装置の概略的ブロック線図。
【図2】図1に示す制御装置の動作を説明する概略的フローチャート図。
【図3】図1に示す制御装置の動作を説明する概略的フローチャート図。
【図4】この発明の変形実施の形態を示す空気調和機の制御装置の概略的ブロック線図。
【図5】図4に示す制御装置の動作を説明する概略的フローチャート図。
【図6】従来の空気調和機の制御装置の概略的ブロック線図。
【符号の説明】
1,11 室内機制御部
4 圧縮機
5,10,12 室外機制御部
10a タイマ部(タイマA,タイマB,タイマC)
10b,12b 制御回路
12a タイマ部(タイマD,タイマE)

Claims (8)

  1. 凍サイクルに含まれている室外機の圧縮機をインバータ制御し、室温を調節して室内を設定温度に保つ空気調和機の制御方法において、
    前記圧縮機を最低回転数で運転するにあたって、一旦前記圧縮機を現回転数よりも低く前記最低回転数よりも高い所定回転数で運転するとともに、その時の前記室外機への入力電流を検出し、該入力電流に応じて前記圧縮機の最低回転数を変更ることを特徴とする空気調和機の制御方法。
  2. 前記所定回転数での運転を所定時間行う請求項1に記載の空気調和機の制御方法。
  3. 前記圧縮機を前記所定回転数で運転した後に検出される前記室外機への入力電流が所定値以上であるときには前記最低回転数を高めの最低回転数に変更し、前記室外機への入力電流が所定値未満であるときには前記最低回転数を低めの最低回転数に変更する請求項1または2に記載の空気調和機の制御方法。
  4. 前記圧縮機を前記高めの最低回転数で所定時間以上運転しているときに前記室外機への入力電流を検出し、該入力電流が第1の所定値未満である場合には前記最低回転数を前記低めの最低回転数に変更する請求項3記載の空気調和機の制御方法。
  5. 前記圧縮機を前記低めの最低回転数で所定時間以上運転しているときに前記室外機への入力電流を検出し、該入力電流が第2の所定値(第2の所定値>前記第1の所定値)以上である場合には前記最低回転数を前記高めの最低回転数に変更する請求項3記載の空気調和機の制御方法。
  6. 冷凍サイクルに含まれている室外機の圧縮機をインバータ制御し、室温を調節して室内を設定温度に保つ空気調和機の制御方法において、
    前記圧縮機の最低回転数として高めの最低回転数と低めの最低回転数の少なくとも2つの回転数が用意されており、前記圧縮機を最低回転数で運転するにあたって、前記圧縮機を前記高めの最低回転数で所定時間運転した後、前記室外機への入力電流を検出し、該入力電流が第3の所定値未満であるときには前記最低回転数を前記低めの最低回転数に変更することを特徴とする空気調和機の制御方法。
  7. 前記圧縮機を前記低めの最低回転数で所定時間以上運転した後、前記室外機への入力電流を検出し、該入力電流が第4の所定値(第4の所定値>前記第3の所定値)以上である場合には前記最低回転数を前記高めの最低回転数に変更する請求項6記載の空気調和機の制御方法。
  8. 前記圧縮機を前記高めの最低回転数で所定時間以上運転した後、前記室外機への入力電流を検出し、該入力電流が前記第4の所定値以上でない場合には前記最低回転数を前記低めの最低回転数に変更するようにした請求項6または7記載の空気調和機の制御方法。
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