JP3554047B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、一つの機体において、コピー機能、ファクシミリ機能及びプリンタ機能等の複数機能を有する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、画像形成装置において、画像形成されたシート(記録紙等)を複数の排出位置(ソータ部のビン)に排出する排出手段(ソータ部)と、該排出手段により排出されたシートに針を打ち込んで綴じる綴じ手段(ステープラ)とからなるシート後処理装置を有するものは公知である。しかし、この従来のシート後処理装置は、複数機能モードに対応したものではなく、コピー機能モードのみに対応したものであるため、シートに対する綴じ手段による綴じ位置(ステープル位置、即ち、針を打ち込む位置)は、予め設定された箇所に限られている。また、排出手段により、シートの裏面を上にして上端が手前側になるようにして、排出位置に排出されるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の画像形成装置では、シート後処理装置がコピー機能モードのみに対応しているため、自動原稿送り装置に積載された原稿の最終ページからシートの供給及び画像形成を行い、画像形成後のシートを、その表面を上にして排出位置に排出し、該排出されたシートの上方向から綴じ処理(ステープル処理)を行う。しかし、ファクシミリ機能モードや、プリンタ機能モードの場合、先頭ページから順に排出されるため、コピー機能モードと同様の排出手段では、ページ順が逆になるので、反転してページ順を合わせるように排出される。即ち、先頭ページから裏面を上にして排出されるため、従来のシート後処理装置を用いると、裏面側からステープル処理して上下逆になるという問題点があった。
【0004】
本発明は上述した従来の技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ファクシミリ機能モードや、プリンタ機能モードの場合でも、シートの上方向からステープル処理を行うことが可能な画像形成装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明の請求項1の画像形成装置は、シート上に画像を形成する画像形成手段と、前記画像形成手段から出力される画像の形態を判別する判別手段と、前記画像形成手段により画像が形成されたシートを排出位置に排出する排出手段と、該排出手段により排出されたシートに針を打ち込んで綴じる綴じ手段と、該綴じ手段による釘の打ち込み方向を反転させる反転手段と、前記判別手段の判別結果に基づいて前記シートの表面が上になって排出された場合は前記綴じ手段により前記シートに対して上から下に向けて針を打ち且つ前記シートの裏面が上になって排出された場合は前記綴じ手段による釘の打ち込み方向を前記反転手段により反転させて前記シートに対して下から上に向けて針を打つように制御する制御手段とを具備したことを特徴とするものである。
【0006】
また、同じ目的を達成するために本発明の請求項2の画像形成装置は、シート上に画像を形成する画像形成手段と、画像を回転させる画像回転手段と、前記画像形成手段から出力される画像の形態を判別する判別手段と、前記画像形成手段により画像が形成されたシートを排出位置に排出する排出手段と、該排出手段により排出されたシートに針を打ち込んで綴じる綴じ手段と、該綴じ手段を水平方向へスライドさせるスライド手段と、前記判別手段の判別結果に基づいて前記シート上の画像の上端が手前になって排出された場合は前記綴じ手段を前記スライド手段により手前側にスライドさせて前記シートに対して針を打ち且つ前記画像回転手段により画像が回転されてシート上の画像の上端が奥側になって排出された場合は前記綴じ手段を前記スライド手段により奥側にスライドさせて前記シートに対して針を打つように制御する制御手段とを具備したことを特徴とするものである。
【0007】
また、同じ目的を達成するために本発明の請求項3の画像形成装置は、シート上に画像を形成する画像形成手段と、画像を回転させる画像回転手段と、前記画像形成手段から出力される画像の形態を判別する判別手段と、前記画像形成手段により画像が形成されたシートを排出位置に排出する排出手段と、該排出手段により排出されたシートに針を打ち込んで綴じる綴じ手段と、該綴じ手段による釘の打ち込み方向を反転させる反転手段と、前記綴じ手段を水平方向へスライドさせるスライド手段と、前記判別手段の判別結果に基づいて前記シートの表面が上になり且つ該シート上の画像の上端が手前になって排出された場合は前記綴じ手段を前記スライド手段により手前側にスライドさせて前記シートに対して上から下に向けて針を打ち且つ前記シートの裏面が上になり前記画像回転手段により画像が回転されてシート上の画像の上端が奥側になって排出された場合は前記綴じ手段による釘の打ち込み方向を前記反転手段により反転させると共に前記綴じ手段を前記スライド手段により奥側にスライドさせて前記シートに対して下から上に向けて針を打つように制御する制御手段とを具備したことを特徴とするものである。
【0008】
更に、同じ目的を達成するために本発明の請求項4の画像形成装置は、請求項1または3の画像形成装置における制御手段が、先頭頁から順に画像形成するときは前記シートを反転させてその表面を下にして排出させ且つ最終頁から順に画像を形成するときは前記シートを反転させずにその表面を上にして排出させるように制御することを特徴とするものである。
【0013】
【実施例】
以下、本発明の一実施例を図面に基づき説明する。図1は、本発明の一実施例に係る画像形成装置の構成を示す縦断側面図、図2は、同画像形成装置の構成を示すブロック図である。両図に示すように、本発明の画像形成装置は、画像入力装置(以下、リーダー部と記述する)1、画像出力装置(以下、プリンタ部と記述する)2、外部装置3、原稿搬送装置4及びシート(シート)後処理装置5を主要構成要素としており、リーダー部1とプリンタ部2とにより、本体部が構成されている。
【0014】
リーダー部1は、原稿を画像データに変換するもので、原稿載置台(プラテンガラス)101、ランプ102と第1のミラー103とを有するスキャナ・ユニット104、第2のミラー105、第3のミラー106、レンズ107、CCD等の光電変換素子を有するイメージ・センサ部(以下、CCDと記述する)108等を有している。
【0015】
プリンタ部2は、プリント命令により画像データをシート上に可視像として出力する画像形成手段である。プリンタ部2は、露光制御部201、感光体202、現像器203、複数種類の記録紙(以下、シートと記述する)カセット204,205、転写部206、定着部207、排紙部208、搬送方向切換部材209、再給紙用シート積載部210及び搬送ローラ211を有している。
【0016】
外部装置3は、各種の機能を有するもので、リーダー部1とケーブルを介して接続されている。外部装置3は、ファクシミリ送受信を行うファクシミリ部301、該ファクシミリ部301と接続されているハードディスク302、各種の原稿情報を電気信号に変換して光磁気ディスク等の外部記憶装置303に保存するファイル部304、後述するホストコンピュータ6とのインターフェイスを行うコンピュータインターフェイス部305、ホストコンピュータ6からのコード情報をイメージ情報に展開することにより画像情報を可視像とするためのフォーマッタ部306、リーダー部1からの情報を蓄積したり、ホストコンピュータ6から送られてきた情報を一時的に蓄積するためのイメージメモリ部307、上記各部を制御するコア部308等を備えている。6は、パーソナルコンピュータ(PC)やワークステーション(WS)等のホストコンピュータで、コンピュータインターフェイス部305と接続されている。
【0017】
図2を参照しながらリーダー部1及びプリンタ部2の動作を説明する。原稿搬送装置4上に表面が上向き状態で積載された原稿は、最終頁から順に1枚ずつ順次原稿載置台101上に搬送される(原稿搬送装置4の構成及び動作は後述する)。原稿が原稿載置台101の所定位置に搬送されると、スキャナ部のランプ102が点灯し且つスキャナ・ユニット104が移動して原稿を照射する。原稿の反射光は、ミラー103,105,106及びレンズ107を介してCCD108に入力される。そして、CCD108に入力された原稿の反射光は、ここで光電変換等の電気処理が行われ、通常のデジタル処理が施される。この後、これらの信号は、プリンタ部2に入力される。
【0018】
プリンタ部2に入力された画像信号は、露光制御部201にて変調された光信号に変換されて感光体202を照射する。この照射光により感光体202上に作られた潜像は、現像器203によって現像される。該現像された像の先端とタイミングを合わせてシートカセット204もしくは205よりシートが搬送され、転写部206において、前記現像された像がシートに転写される。転写された像は定着部207にてシートに定着された後、排紙部208より装置外部に排出される。そして、該排出されたシートは、シート後処理装置5(シート後処理装置5の構成及び動作は後述する)で予め指定された動作モードに応じて、綴じ処理等が行われる。
【0019】
続いて、順次読み込む画像を1枚のシートの両面に出力する方法について説明する。定着部207にて像が定着されたシートを、一度、排紙部208まで搬送後、そのシートの搬送向きを反転して搬送方向切換部材209を介して再給紙用シート積載部210に搬送する。そして、次の原稿が準備されると、上記プロセスと同様にして原稿画像が読み取られるが、シートについては、再給紙用シート積載部210より給紙されるので、結局、同一シートの表面及び裏面に2枚の原稿画像を出力することができる。
【0020】
外部装置3からプリンタ部2に入力された画像信号は、上記同様に定着部207にてシートに定着された後、該シートは搬送方向切換部材209を介して再給紙用シート積載部210方向に搬送される。そして、このシートが搬送方向切換部材209を抜けたところで、搬送方向切換部材209を切り換えると同時に、搬送ローラ211を反転させることにより、該シートが排紙部208より装置外部に排出される。
【0021】
原稿搬送装置4は、図3に示すように、原稿束を積載する原稿積載トレイ401を有し、該原稿積載トレイ401には、原稿給送手段が装備されている。この原稿給送手段は、半月ローラ402、分離搬送ローラ403、分離モータ(図示省略)、レジスト・ローラ404、搬送ベルト405、ベルト・モータ(図示省略)、搬送大ローラ406、搬送モータ(図示省略)、排紙ローラ407、フラッパ408、リサイクル・レバー409、給紙センサ(図示省略)、反転センサ(図示省略)、排紙センサ(図示省略)等を有している。
【0022】
半月ローラ402と分離搬送ローラ403は、前記分離モータにより回転されて、原稿積載トレイ401上の原稿束の最下部から原稿を1枚ずつ分離するようになっている。また、レジスト・ローラ404と搬送ベルト405は、前記ベルト・モータにより回転されて、前記分離された原稿をシートパスa,bを介して原稿載置台101上の露光位置(シートパスc)まで搬送する。また、搬送大ローラ406は、前記搬送モータにより回転されて、原稿載置台101上の原稿をシートパスcからシートパスeに搬送する。このシートパスeに搬送された原稿は、排紙ローラ407により原稿積載トレイ401上の原稿束の最上部へ戻される。また、リサイクル・レバー409は、原稿の一循環を検知するもので、原稿給送開始時にリサイクル・レバー409を原稿束の最上部に載せ、原稿が順次給送され、最終原稿の後端がリサイクル・レバー409を抜ける時に、自重で落下することで、原稿の一循環を検知する。
【0023】
前記原稿給送手段では、両面原稿時に、原稿を一旦シートパスa、bからcに導き、次いで搬送大ローラ406を回転し、フラッパ408を切り換えることにより、原稿の先端をシートパスdに導き、次いでレジスト・ローラ404によりシートパスbを通し、この後、搬送ベルト405で原稿を原稿載置台101上に搬送して停止することで、原稿を反転させている。即ち、原稿をシートパスc〜d〜bの経路で反転させている。
【0024】
尚、原稿束の原稿を1枚ずつシートパスa〜eを通して、一循環したことがリサイクル・レバー409により検知されるまで搬送することにより、原稿の枚数をカウントすることができる。
【0025】
シート後処理装置5は、図4及び図5に示すように、機体501、ビンユニット(排出手段)502及びステープラ(綴じ手段)510からなり、機体501は、搬入口503及び該搬入口503近傍に位置して一対の搬入ローラ504を備えている。この搬入ローラ504の下流には、搬送パス505或は506へシート搬送方向を切り換えるフラッパ507が配設されている。そして、一方の搬送パス505は、ほぼ水平方向に延びて、その下流には一対の搬送ローラ508が配設されている。また、他方の搬送パス506は、下方に延びて、その下流には一対の搬送ローラ509が配設されている。該搬送ローラ509の近傍位置に、ステープラ510が配設されている。搬入ローラ504と搬送ローラ508,509は、搬送モータ(図示省略)により駆動される。一方の搬送パス505には、シートの通過を検出するノンソートパスセンサ511が、他方の搬送パス506には、ソートパスセンサ512がそれぞれ配設されている。
【0026】
ビンユニット502は、多数のビンBを備えており、搬送ローラ508,509の下流側に配置されている。このビンユニット502は、そのフックに一端を係合し且つ他端を機体501に固定したバネで重量を保持することにより、機体501に昇降自在に支持されている。ビンユニット502の基端側の上下部には、ガイドローラ513,514が回転自在に支持されている。これらガイドローラ513,514は、機体501に上下方向に延びるように設けられた案内溝515内を転動してビンユニット502を案内するように構成されている。
【0027】
また、機体501にはシフトモータ516が配設されている。機体501に枢支された回転軸517にはリードカム518が固定されている。シフトモータ516の出力軸にはチェーン519が張設されており、シフトモータ516の回転力がチェーン519を介して回転軸517に伝達されるようになっている。
【0028】
ビンユニット502は、傾斜部及び垂直部からなる底部フレーム520と、この底部フレーム520の先端手前側と奥側とに垂直に設けられた一対のフレーム521によって支持されたカバー522とにより構成されるユニット本体523を有している。このユニット本体523の手前側にはシートに当接して整合することが可能な基準板が設けられている。底部フレーム520の基端奥側には、第1整合モータ(図示省略)により回動する第1下アームが軸を介して回動自在に支持されている。カバー522の前記第1下アームと対向する位置には第1上アームが、前記第1下アームの支持軸と同軸を介して回動自在に支持されている。前記第1上アームの先端と前記第1下アームの先端との間には、第1整合棒524が架設されている。該第1整合棒524は、前記第1整合モータにより回動するように構成されており、ビンB上のシートを手前側に整合するようになっている。
【0029】
また、同様に、底部フレーム520の基端手前側には、第2の整合モータ(図示省略)により回動する第2下アームが軸を介して回動自在に支持されている。カバー522の前記第2下アームと対向する位置には第2上アームが、前記第2下アームの支持軸と同軸を介して回動自在に支持されている。前記第2上アームの先端と前記第2下アームの先端との間には、第2整合棒525が架設されている。該第2整合棒525は、前記第2整合モータにより回動するように構成されており、ビンB上のシートを奥側に整合するようになっている。
【0030】
第1及び第2整合モータは、ステッピングモータであって、第1及び第2整合棒524,525の位置は、ステッピングモータに与えるパルス数で正確に制御できる。第1及び第2整合棒524,525の位置は、整合棒ホームセンサにより検知される。第1及び第2整合棒524,525の位置は、前記整合棒ホームセンサと前記第1及び第2整合モータに与えられるパルス数で制御できる。
【0031】
ビンBは、その先端手前及び奥にそれぞれ係合板が形成されており、これら係合板がフレーム521の内側に設けられた支持板と係合することにより、ビンBは、先端側を支持されるようになっている。また、ビンBには、前記第1上、下アームの支持軸から所定距離離れた位置に第1整合棒524の回転距離より長く且つ第1整合棒524の幅よりも十分幅広な長孔526と、前記第2上、下アームの支持軸から所定距離離れた位置に第2整合棒525の回転距離より長く且つ第2整合棒525の幅よりも十分幅広な長孔527とが穿設されている。ビンBの基端部Baは、シート収納面Bbに対して垂直に立ち上がっている。ビンBは、機体501に対して先端を上に向けて所定角度傾斜しており、この傾斜により、シートはシート収納面Bbを滑って後端を基端部Baに当接して前後方向に整合されるようになっている。
【0032】
また、ビンBには、ステープラ510の進入する部分に切欠部が設けられており、該ステープラ510と干渉しないようになっている。各ビンB1…Bnの長孔526には、第1整合棒524が嵌挿されており、この第1整合棒524は、長孔526内を回動して、ビンB上のシートを手前側に整合するように構成されている。同様に、各ビンB1…Bnの長孔527には、第2整合棒525が嵌挿されており、この第2整合棒525は、長孔527内を回動して、ビンB上のシートを奥側に整合するように構成されている。
【0033】
リードカム518は、ビンBの一部分と係合しており、該リードカム518の回転によりビンユニット502は、案内溝515に沿って昇降するように構成されている。尚、リードカム518の1回転は、該リードカム518の近傍に配設されたリードカムセンサ528によって検出される。また、ビンユニット502の位置は、ビンホームポジションセンサ529によって検出される。ビンB上のシートの存在は、ソートトレイシート有無検知センサ(シート後処理位置選択手段)530によって検出される。
【0034】
搬送ローラ509の近傍には、ビンBに収納したシートを纏め綴じ(ステープル)処理する電動式のステープラ510が、シートの搬入方向に直交する位置に駆動手段(図示省略)により進退可能に配設されている。ステープラ510は、通常ビンBの上下動の際に干渉しないように、第1位置イに退避しており、ビンB上のシートの束を綴じ処理する際に、前記駆動手段により第2位置ロに移動されて、シートの束を綴じ処理する。綴じ処理終了後、ステープラ510は、前記駆動手段により第1位置イに復帰移動される。また、ステープラ510は、図示しないモータの回転によりステープル動作を行い、複数のビンB1…Bnのシートを綴じ処理する時に、1つのビンBのシートのステープル動作終了後にビンユニット502が所定のビン位置に移動して、ビンBに収納したシートの束を纏め綴じするようになっている。また、前記駆動手段は図4に示された矢印R方向及び図5に示された矢印Y方向にステープラ510を移動(スライド)、回転させることができる。
【0035】
但し、シートが反転して排出された場合は、ステープラ510は、前記駆動手段により上下反転され、また、後述する画像回転回路145で出力画像が回転された場合は、図示しないステープラ位置検出手段の検出結果に応じて、前記駆動手段により、図5に示された矢印Y方向にスライドされた後、上記同様にステープル動作を行う。
【0036】
尚、図5中、531は、マニュアルステープルキーであり、ソート終了後に、このマニュアルステープルキー531が押下された場合は、ステープル動作を行う。また、第1整合棒524の回動動作により、ビンB上のシート束の位置を手前に押し出すことが可能なようになっている。
【0037】
図6は、本体部(リーダー部1とプリンタ部2)に配設された操作・表示パネルの配置構成を示す平面図である。同図に示すように、この操作・表示パネル600の操作面には、後述する各種のキーと、液晶表示器等からなるドットマトリックスで構成される表示部601とが配設されている。表示部601は、本装置の状態、コピー枚数、倍率、選択シート及び各種の操作画面等の複写に関する情報を表示するものである。
【0038】
602は複写開始キー(コピースタートキー)であり、複写動作を開始する時に押す。603はクリア/ストップキーであり、待機(スタンバイ)中に押すとクリアキーの機能を、複写記録中に押すとストップキーの機能を有する。このクリア/ストップキー603は、設定した複写枚数を解除する時に押す。604はテンキーであり、複写枚数を設定する時に押す。605は複写濃度調節キーであり、複写濃度を手動で調節する時に押す。606はAE(自動濃度調節)キーであり、原稿の濃度に応じて複写濃度を自動的に調節する時、または前記AEを解除して濃度調節をマニュアル(手動)に切り替える時に押す。607はカセット選択キーであり、図2の複数種類のシートカセット204,205等を選択する時に押す。また、原稿搬送装置4に原稿が載っている時は、カセット選択キー607によりAPS(自動シート選択)を設定できる。該APSが設定された時は、原稿と同じ大きさのシートを収納したカセットが自動選択される。
【0039】
608は等倍キーであり、等倍(原寸)で複写する時に押す。609はズームキーであり、例えば64%〜124%の範囲で任意の複写倍率を指定する時に押す。610及び611は定形変倍キーであり、定形サイズの縮小・拡大を指定する時に押す。612はシート後処理装置5の動作モードを選択するキーであり、排紙方法(ステープル、ソート、グループ)、記録後のシートを綴じることができるステープラ510が接続されている場合は、ステープルモード/ソートモード、記録済みシートの折り(断面Z型/断面V型)の選択及び解除ができる。613,614及び615は各種の処理を設定するキーであり、例えば、両面複写モード、綴じ代設定、写真複写モード、多重処理、ページ連写モード、2in1モード等である。
【0040】
図7は、リーダー部1の信号処理構成を示す回路ブロック図であり、同図において、CCD108に入力された原稿の反射光は、ここで光電変換され、レッド(赤:R)、グリーン(緑:G)、ブルー(青:B)の各色の電気信号に変換される。CCD108からのカラー情報は、次の増幅器110R、110G、110BでA/D変換器111の入力信号レベルに合わせて増幅される。A/D変換器111からの出力信号は、シェーディング回路112に入力され、ここでランプ102の配光むらや、CCD108の感度むら等が補正される。シェーディング回路112からの出力信号は、Y信号生成・色検出回路113及び外部インタフェース(I/F)切換回路119に入力される。
【0041】
Y信号生成・色検出回路113は、シェーディング回路112からの信号を基に下記の式(1)で演算を行い、Y信号を得る。
【0042】
Y=0.3R+0.6G+0.1B …(1)
更に、R,G,Bの各信号から7つの色に分離し、各色に対応する信号を出力する色検出回路を有するY信号生成・色検出回路113からの出力信号は、変倍・リピート回路114に入力される。スキャナ・ユニット104の走査スピードにより副走査方向の変倍を、変倍・リピート回路114により主走査方向の変倍を行う。また、変倍・リピート回路114により複数の同一画像を出力することが可能である。輪郭・エッジ強調回路115は、変倍・リピート回路114からの信号の高周波成分を強調することにより、エッジ強調及び輪郭情報を得る。輪郭・エッジ強調回路115からの出力信号は、マーカーエリア判定・輪郭生成回路116とパターン化・太らせ・マスキング・トリミング回路117に入力される。
【0043】
マーカーエリア判定・輪郭生成回路116は、原稿上の指定された色のマーカーペンで書かれた部分を読み取り、マーカーの輪郭情報を生成し、次のパターン化・太らせ・マスキング・トリミング回路117で、このマーカーの輪郭情報から太らせ処理や、マスキング処理や、トリミング処理を行う。また、Y信号生成・色検出回路113からの色検出信号によりパターン化を行う。パターン化・太らせ・マスキング・トリミング回路117からの出力信号は、レーザードライバ回路118に入力され、各種処理された信号をレーザー駆動用信号に変換する。レーザードライバ回路118からの出力信号はプリンタ部2に入力され、可視像として画像形成が行われる。
【0044】
次に、外部装置3とのインターフェースを行う外部I/F切換回路119について説明する。外部I/F切換回路119は、リーダー部1から画像情報を外部装置3に出力する場合、パターン化・太らせ・マスキング・トリミング回路117からの画像情報をコネクタ120に出力する。また、外部装置3からの画像情報をリーダー部1に入力する場合、外部I/F切換回路119は、コネクタ120からの画像情報をY信号生成・色検出回路113に入力する。
【0045】
上記の各画像処理は、CPU122の指示により行われ且つ該CPU122によって設定された値によりエリア信号生成回路121は、上記画像処理に必要な各種のタイミング信号を生成する。更に、CPU122に内蔵されている通信機能を用いて外部装置3との間で通信を行う。SUB(サブ)・CPU123は、操作・表示パネル600に内蔵されている通信機能を用いて外部装置3との間で通信を行う。
【0046】
図8は、外部装置3のコア部308の構成を示すブロック図であり、同図においてコア部308のコネクタ131は、リーダー部1のコネクタ120とケーブルで接続される。コア部308のコネクタ131には、4種類の信号ラインが内蔵されており、その第1の信号ライン187の信号は、8ビット多値のビデオ信号、第2の信号ライン185の信号は、ビデオ信号を制御する制御信号、第3の信号ライン181の信号は、リーダー部1内のCPU122と通信を行う信号、第4の信号ライン182の信号は、リーダー部1内のSUB・CPU123と通信を行う信号である。信号ライン181の信号と信号ライン182の信号は、通信用IC132で通信プロトコル処理された後、CPUバス183を介してCPU133に通信情報を伝達する。信号ライン187は、双方向のビデオ信号ラインであり、リーダー部1からの情報をコア部308で受け取ることや、該コア部308からの情報をリーダー部1に出力することが可能である。信号ライン187は、バッファ140に接続され、該バッファ140で双方向信号ラインから片方向信号ライン188と170とに分離される。一方の信号ライン188の信号は、リーダー部1からの8ビット多値のビデオ信号であり、次段のLUT141に入力される。
【0047】
このLUT141では、リーダー部1からの画像情報をルックアップテーブルにより所望する値に変換する。このLUT141から信号ライン189に出力された信号は、2値化回路142及びセレクタ143に入力される。2値化回路142には、信号ライン189に出力された多値の信号を固定のスライスレベルで2値化する単純2値化機能、スライスレベルが注目画素の周りの画素の値から変動する変動スライスレベルにより2値化する2値化機能及び誤差拡散法により2値化する2値化機能が備えられている。
【0048】
2値化された情報は、「0」の時「00H」、「1」の時「FFH」の多値信号に変換され、次段のセレクタ143に入力される。セレクタ143は、LUT141からの信号か、2値化回路142からの信号かを選択する。このセレクタ143から信号ライン190に出力された信号は、セレクタ144に入力される。このセレクタ144は、ファクシミリ部301,ファイル部303,コンピュータインターフェイス部305,フォーマッタ部306,イメージメモリ部307からの出力ビデオ信号を、それぞれコネクタ135,136,137,138,139を介してコア部308に入力した信号ライン194の信号と、セレクタ143から信号ライン190に出力された信号とを、CPU133の指示により選択する。
【0049】
セレクタ144から信号ライン191に出力された信号は、画像回転回路145またはセレクタ146に入力される。画像回転回路145は、入力した画像信号を+90度、−90度及び+180度に回転する機能を有している。また、画像回転回路145には、リーダー部1から出力された情報が2値化回路142で2値信号に変換された後に記憶される。また、CPU133の指示により画像回転回路145は、上記記憶した情報を回転して読み出す。
【0050】
セレクタ146は、この画像回転回路145から信号ライン192に出力された信号と、画像回転回路145へ信号ライン191を通して入力された信号のいずれかを選択し、その選択した信号は信号ライン193を通してファクシミリ部301とのコネクタ135,ファイル部303とのコネクタ136,コンピュータインターフェイス部305とのコネクタ137,フォーマッタ部306とのコネクタ138,イメージメモリ部307とのコネクタ139にそれぞれ入力する。
【0051】
信号ライン193は、コア部308からファクシミリ部301,ファイル部303,コンピュータインターフェイス部305,フォーマッタ部306,イメージメモリ部307へ画像情報を転送する同期式8ビットの片方向ビデオバスである。そして、信号ライン193と信号ライン194の同期式バスの制御を行っているのがビデオ制御回路134であり、このビデオ制御回路134から信号ライン186へ出力された信号によって制御が行われる。また、コネクタ135乃至コネクタ139には、他の信号ライン184がそれぞれ接続されている。この信号ライン184は、双方向の16ビットCPUバスであり、非同期式によるデータ・コマンドのやり取りを行う。そして、ファクシミリ部301,ファイル部303,コンピュータインターフェイス部305,フォーマッタ部306,イメージメモリ部307とコア部308との情報の転送には、上述した2つのビデオバスである信号ライン193,194と、CPUバスである信号ライン184とによって可能である。
【0052】
ファクシミリ部301,ファイル部303,コンピュータインターフェイス部305,フォーマッタ部306,イメージメモリ部307からの信号ライン194への出力信号は、セレクタ144とセレクタ147に入力される。セレクタ144は、CPU133の指示により信号ライン194の信号を次段の画像回転回路145に入力する。また、セレクタ147は、信号ライン193と信号ライン194の信号のいずれかをCPU133の指示により選択する。セレクタ147から信号ライン195への出力信号は、パターンマッチング回路148とセレクタ149に入力される。パターンマッチング回路148は、信号ライン195からの入力信号を予め決められたパターンとパターンマッチングを行い、パターンが一致した場合、予め決められた多値の信号を信号ライン196に出力する。また、パターンマッチングで一致しなかった場合は、信号ライン195の信号を信号ライン196に出力する。
【0053】
セレクタ149は、信号ライン195と信号ライン196の信号のいずれかをCPU133の指示により選択する。このセレクタ149から信号ライン197に出力された信号は、次段のLUT150に入力される。このLUT150は、プリンタ部2に画像情報を出力する際に、該プリンタ部2の特性に合わせて信号ライン197からの入力信号を変換する。セレクタ151は、LUT150から信号ライン198に出力された信号と信号ライン195の信号のいずれかをCPU133の指示により選択する。
【0054】
このセレクタ151の出力信号は、次段の拡大回路152に入力される。この拡大回路152は、CPU133の指示によりX方向及びY方向に独立して拡大倍率を設定することが可能である。拡大回路152の拡大方法は、1次の線形補間方法であり、この拡大回路152から信号ライン170に出力された信号は、バッファ140に入力される。このバッファ140に入力された信号ライン170の信号は、CPU133の指示により上述の双方向信号となり、この信号ライン187に出力された双方向信号は、コネクタ131を介してプリンタ部2に送られてプリントアウトされる。
【0055】
次に、コア部308と各部の信号の流れについて説明する。まず、ファクシミリ部301に情報を出力する場合、CPU133は、通信IC132を介してリーダー部1のCPU122と通信を行い、原稿スキャン命令を出す。この命令によりリーダー部1は、そのスキャナ・ユニット104が原稿をスキャンすることによって、画像情報をコネクタ120に出力する。また、リーダー部1と外部装置3はケーブルで接続されており、リーダー部1からの情報は、コア部308のコネクタ131に入力される。このコネクタ131に入力された画像情報は、多値8ビットの信号ライン187を通ってバッファ140に入力される。
【0056】
バッファ140は、CPU133の指示により上述した信号ライン187の双方向信号を片方向信号として、信号ライン188を介してLUT141に入力する。LUT141は、リーダー部1からの画像情報をルックアップテーブルを用いて所望の値に変換する。この時、例えば、原稿の下地を飛ばすこと等が可能である。このLUT141から信号ライン189に出力された信号は、次段の2値化回路142に入力される。この2値化回路142は、信号ライン189の8ビット多値信号に変換する。この時、2値化回路142は、2値化された信号が「0」の場合「00H」、「1」の場合「FFH」というように、2つの多値の信号に変換する。
【0057】
2値化回路142の出力信号は、セレクタ143及びセレクタ144を介して画像回転回路145またはセレクタ146に入力される。また、画像回転回路145から信号ライン192に出力された信号もセレクタ146に入力される。このセレクタ146は、信号ライン191と信号ライン192のいずれかの信号を選択する。この信号の選択は、CPU133がCPUバスである信号ライン184を介してファクシミリ部301と通信を行うことにより決定される。また、セレクタ146から信号ライン193に出力された信号は、コネクタ135を介してファクシミリ部301に送られる。
【0058】
次に、ファクシミリ部301から情報を受け取る場合について説明する。ファクシミリ部301からの画像情報は、コネクタ135を介して信号ライン194に伝送される。この信号ライン194の信号は、セレクタ144とセレクタ147とに入力される。CPU133の指示によりプリンタ部2にファックス受信時の画像を回転して出力する場合には、セレクタ144に入力された信号ライン194からの信号を画像回転回路145で回転処理する。この画像回転回路145から信号ライン192に出力された信号は、セレクタ146及びセレクタ147を介してパターンマッチング回路148に入力される。
【0059】
CPU133の指示によりプリンタ部2にファクシミリ受信時の画像をそのまま出力する場合には、セレクタ147に入力した信号ライン194の信号をパターンマッチング回路148に入力する。このパターンマッチング回路148は、ファックス受信した際の画像のガタガタを滑らかにする機能を有している。そして、パターンマッチングされた信号は、セレクタ149を介してLUT150に入力される。このLUT150は、ファックス受信した画像をプリンタ部2に所望の濃度で出力するために、内部のテーブルをCPU133の制御により可変し得るようになっている。このLUT150から信号ライン198に出力された信号は、セレクタ151を介して拡大回路152に入力される。この拡大回路152は、2つの値(00H,FFH)を有する8ビット多値信号に対して、1次の線形補間方法により拡大処理を行う。この拡大回路152からの多くの値を有する8ビット多値信号は、バッファ140とコネクタ131を介してリーダー部1に送られる。このリーダー部1は、入力された信号をコネクタ120を介して外部I/F(インタフェース)切換回路119に入力する。この外部I/F切換回路119は、ファクシミリ部301からの信号をY信号生成・色検出回路113に入力する。このY信号生成・色検出回路113からの出力信号は、上述のような処理がなされた後、プリンタ部2に出力され、該プリンタ部2によりシート上に画像形成が行われる。
【0060】
次に、ファイル部303に情報を出力する場合について説明する。図8において、CPU133は、通信IC132を介してリーダー部1のCPU122と通信を行い、原稿スキャン命令を出す。リーダー部1は、このスキャン命令により原稿をスキャナユニット104がスキャンすることにより、画像情報をコネクタ120に出力する。リーダー部1と外部装置3は、ケーブルで接続されており、リーダー部1からの画像情報は、コア部308のコネクタ131に入力される。該コネクタ131に入力された画像情報は、バッファ140によって信号ライン188の片方向の信号となる。多値8ビットの信号である信号ライン188の信号は、LUT141によって所望する信号に変換される。LUT141の出力信号である信号ライン189の信号は、セレクタ143,144,146を介してコネクタ136に入力される。即ち、2値化回路142及び画像回転回路145の機能を用いずに、8ビット多値のままファイル部303に転送する。CPU133のCPUバスである信号ライン184を介してファイル部303との通信により2値化信号のファイリングを行う場合には、2値化回路142及び画像回転回路145の機能を使用する。2値化処理及び画像回転処理は、上述したファックスの場合と同様なため、その説明は省略する。
【0061】
次に、ファイル部303からの画像情報を受け取る場合について説明する。図8において、ファイル部303からの画像情報は、コネクタ136を介して信号ライン194の信号としてセレクタ144或はセレクタ147へ入力される。8ビット多値のファイリングの場合はセレクタ147へ、2値のファイリングの場合はセレクタ144或はセレクタ147へ入力することが可能である。2値のファイリングの場合は、上述したファックスの場合と同様なため、その説明は省略する。
【0062】
多値のファイリングの場合、セレクタ147からの出力信号である信号ライン195の信号を、セレクタ149を介してLUT150へ入力する。このLUT150では、所望するプリント濃度に合わせてCPU133の指示によりルックアップテーブルを作成する。LUT150からの出力信号である信号ライン198の信号は、セレクタ151を介して拡大回路152に入力される。該拡大回路152によって所望する拡大率に拡大された信号ライン170の8ビット多値信号は、バッファ140,コネクタ131を介してリーダー部1に送られる。該リーダー部1に送られたファイル部303の画像情報は、上述したファックスの場合と同様に、プリンタ部2に出力され、シート上に画像形成が行われる。
【0063】
コンピュータインターフェイス部304は、SCSI,RS232C,セントロニクス系との通信を行う複数のインターフェイスを備えている。コンピュータインターフェイス部304は、上記3種類のインターフェイスを有し、各インターフェイスからの情報は、コネクタ137とデータバス184を介してCPU133に送られる。このCPU133は、送られてきた内容から各種の制御を行う。
【0064】
フォーマッタ部306は、上述したコンピュータインターフェイス部305から送られてきた文書ファイル等のコマンドデータをイメージデータに展開する機能を有する。CPU133は、コンピュータインターフェイス部305からデータバス184を介して送られてきたデータが、フォーマッタ部306に関するデータであると判断すると、コネクタ138を介してデータをフォーマッタ部306に転送する。フォーマッタ部306は、転送されたデータから文字や図形等のように意味のある画像として、メモリに展開する。
【0065】
次に、フォーマッタ部306からの画像情報を受け取り、出力シート上に画像形成を行う手順について説明する。図8において、フォーマッタ部306からの画像情報は、コネクタ138を介して信号ライン194に2つの値(00H,FFH)を有する多値信号として伝送される。この信号ライン194に伝送された信号は、セレクタ144,147に入力される。CPU133の指示によりセレクタ144,147を制御する。以降、上述したファックスの場合と同様なため、その説明は省略する。
【0066】
次に、イメージ・メモリ部307に画像情報を出力する場合について説明する。
【0067】
図8において、CPU133は、通信IC132を介してリーダー部1のCPU122と通信を行い、原稿スキャン命令を出す。リーダー部1は、この原稿スキャン命令により原稿をスキャナ・ユニット104がスキャンすることにより、画像情報をコネクタ120に出力する。リーダー部1と外部装置3は、ケーブルで接続されており、リーダー部1からの情報は、コア部308のコネクタ131に入力される。該コネクタ131に入力された画像情報は、多値8ビットの信号ライン187,バッファ140を介してLUT141に送られる。該LUT141の出力信号である信号ライン189の信号は、セレクタ143,144,146,コネクタ139を介してイメージ・メモリ部307へ、多値画像信号を転送する。イメージ・メモリ部307に記憶された画像情報は、コネクタ139のCPUバスである信号ライン184を介してCPU133へ送られる。該CPU133は、上述したコンピュータインターフェイス部305にイメージ・メモリ部307から送られてきたデータを転送する。コンピュータインターフェイス部305は、上述した3種類のインターフェイス(SCSI,RS232C,セントロニクス)の内で、所望するインターフェイスでコンピュータに転送する。
【0068】
次に、イメージ・メモリ部307からの画像情報を受け取る場合について説明する。図8において、まず、コンピュータインターフェイス部305を介してコンピュータから画像情報がコア部308に送られる。該コア部308のCPU133は、コンピュータインターフェイス部305からCPUバスである信号ライン184を介して送られてきたデータが、イメージ・メモリ部307に関するデータであると判断すると、コネクタ139を介してイメージ・メモリ部307に転送する。次に、イメージ・メモリ部307は、コネクタ139を介して信号ライン194の8ビット多値信号をセレクタ144或は147に伝送する。セレクタ144或は147からの出力信号は、CPU133の指示により上述したファックスの場合と同様に、プリンタ部2に出力され、シート上に画像形成が行われる。
【0069】
次に、上記構成の画像形成装置の全体処理であるモード処理について、図9のフローチャートを用いて説明する。まず、ステップS901において、本体からのシート排出が開始されることを示す“ソータスタート信号”の有無を判別する。“ソータスタート信号”がない場合は、ステップS906に進み、マニュアルステープルキーがオン(ON)か否かを判別する。オンの場合は、ステップS907に進み、後述する図16のマニュアルステープル処理を実行した後、前記ステップS901へ戻る。また、前記ステップS906において、マニュアルステープルキーがオフの場合は、ステップS908に進み、後述する図17の積載状態監視処理を実行した後、前記ステップS901へ戻る。
【0070】
一方、前記ステップS901において、“ソータスタート信号”がある場合は、ステップS902に進み、本体から排出されるシートの収納に関するモードが“ノンソートモード”か否かを判別する。“ノンソートモード”であればステップ.S903に進み、後述する図10のノンソート処理を実行した後、ステップS904に進む。また、前記ステップS902において、“ノンソートモード”でなければステップS909に進み、本体から排出されるシートの収納に関するモードが“ソートモード”か否かを判別する。“ソートモード”であればステップS910に進み、後述する図11のソート処理を実行した後、ステップS904に進む。また、前記ステップS909において、“ソートモード”でなければステップS911に進み、本体から排出されるシートの収納に関するモードが“グループモード”か否かを判別する。“グループモード”であればステップS912に進み、後述する図12のグループ処理を実行した後、ステップS904に進む。また、前記ステップS911において、“グループモード”でなければステップS913に進み、後述する図13のスタック処理を実行した後、ステップS904に進む。
【0071】
このステップS904では、ステープルモードか否かを判別し、ステープルモードであればステップS905に進み、後述する図14のステープル処理を実行した後、前記ステップS901へ戻る。また、前記ステップS904においてステープルモードでなければ前記ステップS905をスキップして、前記ステップS901へ戻る。
【0072】
次に、上記ノンソートモードの動作について、図10のフローチャートを用いて説明する。まず、ステップS1001において、最上位のビンB1にシートの収納を行うためにビンBの初期化としてビンユニットをノンソートホームポジションまで下降させる。次に、ステップS1002に進み、シート後処理装置内部のシート搬送用のパスとして一方の搬送パス406を選択するためにフラッパ409を切り換える。このフラッパ409は、これを切り換えるための駆動ソレノイド(図示省略)がオフの場合は、他方の搬送パス407を選択する位置にあり、駆動ソレノイドをオンすることにより、一方の搬送パス406を選択するようになっている。
【0073】
次いで、ステップS1003に進み、シート搬送を行う搬送モータをオンし、次に、ステップS1004に進み、パスセンサがオンか否かを判別する。パスセンサがオンであれば、次のステップS1005に進み、パスセンサがオフ(OFF)か否かをオフになるまで判別する。また、前記ステップS1005において、パスセンサがオフであれば、次のステップS1006に進み、後述する図18の収納枚数カウント処理を実行した後、次のステップS1007に進み、後述する図19の積載オーバー監視処理を実行した後、次のステップS1008に進む。
【0074】
一方、前記ステップS1004において、パスセンサがオンでなければ、前記ステップS1005〜ステップS1007をスキップしてステップS1008に進む。
【0075】
このステップS1008では、“ソータスタート信号”の有無を判別し、“ソータスタート信号”があれば、前記ステップS1004へ戻り、“ソータスタート信号”がなければ、次のステップS1009に進み、搬送モータをオフした後、次のステップS1010に進み、フラッパ409をオフした後、本処理動作を終了する。
【0076】
次に、上記ソートモードの動作について、図11のフローチャートを用いて説明する。まず、ステップS1101において、動作を開始するビン位置が指定されているか否かを判別し、指定されている場合は、ステップS1102に進み、その位置へビンBを移動した後、ステップS1103に進む。
【0077】
一方、前記ステップS1101において、動作を開始するビン位置が指定されていない場合は、ステップS1116に進み、最上位ビンからシートの収納を行うための“ビンイニシャル信号”の有無を判別する。“ビンイニシャル信号”があれば、ステップS1117に進み、ビンBの初期化としてビンユニットをノンソートホームポジションまで下降させた後、ステップS1103に進む。また、前記ステップS1116において、“ビンイニシャル信号”がなければ、前記ステップS1117をスキップしてステップS1103に進む。
【0078】
このステップS1103では、搬送モータをオフし、次のステップS1104に進み、パスセンサがオンか否かを判別する。パスセンサがオンであれば、ステップS1105に進み、排出されたシートに対して後ほど整合動作を行うため、整合棒を退避位置に移動する。次にステップS1106に進み、パスセンサがオフか否かをオフになるまで判別し、オフになるとステップS1107に進み、整合棒を整合位置へ移動する。次に、ステップS1108に進み、収納枚数カウント処理を実行し、次のステップS1109に進み、積載オーバー監視処理を実行し、次のステップS1110に進み、“シフト方向反転信号”の有無を判別する。“シフト方向反転信号”がなければ、ステップS1111に進み、整合棒を退避位置に移動し、次のステップS1112に進み、ビンBを1つシフトした後、ステップS1113に進む。また、前記ステップS1110において、“シフト方向反転信号”があれば、ステップS1115に進み、反転処理を行った後、ステップS1113に進む。
【0079】
一方、前記ステップS1104において、パスセンサがオンでなければ、前記ステップS1105〜ステップS1112及びステップS1115を総てスキップしてステップS1113に進む。
【0080】
このステップS1113では、“ソータスタート信号”の有無を判別し、“ソータスタート信号”があれば、前記ステップS1104へ戻り、“ソータスタート信号”がなければ、ステップS1114に進み、搬送モータをオフした後、本処理動作を終了する。
【0081】
次に、上記グループモードの動作について、図12のフローチャートを用いて説明する。まず、ステップS1201において、動作を開始するビン位置が指定されているか否かを判別し、指定されている場合は、ステップS1202に進み、その位置へビンBを移動した後、ステップS1203に進む。
【0082】
一方、前記ステップS1201において、動作を開始するビン位置が指定されていない場合は、ステップS1215に進み、最上位ビンからシートの収納を行うための“ビンイニシャル信号”の有無を判別する。“ビンイニシャル信号”があれば、ステップS1216に進み、ビンBの初期化としてビンユニットをノンソートホームポジションまで下降させた後、ステップS1203に進む。また、前記ステップS1215において、“ビンイニシャル信号”がなければ、前記ステップS1216をスキップしてステップS1203に進む。
【0083】
このステップS1203では、搬送モータをオフし、次のステップS1204に進み、パスセンサがオンか否かを判別する。パスセンサがオンであれば、ステップS1205に進み、排出されたシートに対して後ほど整合動作を行うため、整合棒を退避位置に移動する。次にステップS1206に進み、パスセンサがオフか否かをオフになるまで判別し、オフになるとステップS1207に進み、整合棒を整合位置へ移動する。次に、ステップS1208に進み、収納枚数カウント処理を実行し、次のステップS1209に進み、積載オーバー監視処理を実行し、次のステップS1210に進み、“シフト要求信号”の有無を判別する。“シフト要求信号”があれば、ステップS1211に進み、整合棒を退避位置に移動し、次のステップS1212に進み、ビンBを1つシフトした後、ステップS1213に進む。また、前記ステップS1210において、“シフト要求信号”がなければ、前記ステップS1211及びステップS1212をスキップして、ステップS1213に進む。
【0084】
このステップS1213では、“ソータスタート信号”の有無を判別し、“ソータスタート信号”があれば、前記ステップS1204へ戻り、“ソータスタート信号”がなければ、ステップS1214に進み、搬送モータをオフした後、本処理動作を終了する。
【0085】
次に、上記スタックモードの動作について、図13のフローチャートを用いて説明する。まず、ステップS1301において、動作を開始するビン位置が指定されているか否かを判別し、指定されている場合は、ステップS1302に進み、その位置へビンBを移動した後、ステップS1303に進む。
【0086】
一方、前記ステップS1301において、動作を開始するビン位置が指定されていない場合は、ステップS1315に進み、最上位ビンからシートの収納を行うための“ビンイニシャル信号”の有無を判別する。“ビンイニシャル信号”があれば、ステップS1316に進み、ビンBの初期化としてビンユニットをノンソートホームポジションまで下降させた後、ステップS1303に進む。また、前記ステップS1315において、“ビンイニシャル信号”がなければ、前記ステップS1316をスキップしてステップS1303に進む。
【0087】
このステップS1303では、搬送モータをオフし、次のステップS1304に進み、パスセンサがオンか否かを判別する。パスセンサがオンであれば、ステップS1305に進み、排出されたシートに対して後ほど整合動作を行うため、整合棒を退避位置に移動する。次にステップS1306に進み、パスセンサがオフか否かをオフになるまで判別し、オフになるとステップS1307に進み、整合棒を整合位置へ移動する。次に、ステップS1308に進み、収納枚数カウント処理を実行し、次のステップS1309に進み、積載オーバー監視処理を実行し、次のステップS1310に進み、収納中のビン内のシートの収納枚数が上限枚数に達したか(ビン内フル積載か)否かを判別する。ビン内フル積載であれば、ステップS1311に進み、整合棒を退避位置に移動し、次のステップS1312に進み、ビンBを1つシフトした後、ステップS1313に進む。また、前記ステップS1310において、ビン内フル積載でなければ、前記ステップS1311及びステップS1312をスキップして、ステップS1313に進む。
【0088】
このステップS1313では、“ソータスタート信号”の有無を判別し、“ソータスタート信号”があれば、前記ステップS1304へ戻り、“ソータスタート信号”がなければ、ステップS1314に進み、搬送モータをオフした後、本処理動作を終了する。
【0089】
次に、上記ステープル処理について、図14のフローチャートを用いて説明する。まず、ステップS1401において、一連のステープル処理のためにビン位置の初期化を行う。初期化されるビン位置は、使用しているビンの中で最も上または下のビン位置である。移動が終了したら、上側の位置の時は、シフト方向を下に、下側の位置の時は、シフト方向を上に設定する。このようにしてビン位置の初期化が終了したならば、次のステップS1402に進み、ステープラの初期化を行う。このステープラの初期化の詳細は後述する。次いで、ステップS1403に進み、ステープル動作処理(整合処理を含む)を行う。このステープル動作処理の詳細は後述する。この後、ステップS1404に進み、ステープルを終了したシートの束が、一連のステープル処理の最終束か否かを判別する。最終束でなければ、前記ステップS1403へ戻って本処理動作を継続し、また、最終束であれば、本処理動作を終了する。
【0090】
次に、上記ステープル動作処理の詳細を、図15を用いて説明する。まず、ステップS1501において、ステープラにステープルを行うための針が有るか否かを判別する。針があれば、次のステップS1502に進み、シート束がずれないように該シート束を整合棒で押さえる(整合処理)。次に、ステップS1503に進み、ステープルを行い、次のステップS1504に進み、整合棒を退避位置に移動した後、1箇所のステープル処理を終了する。
【0091】
一方、前記ステップS1501において、ステープラにステープルを行うための針がなければ、ステップS1505に進み、本体に針無しアラームを出力した後、本処理動作を終了する。
【0092】
次に、ステープラ初期化の詳細を、図20を用いて説明する。まず、ステップS2001において、ステープラを、針が上から下に向けて打たれる状態にし、次のステップS2002に進み、本体から出力されるシートが反転排紙か否かを判別する。反転排紙(シートの裏面が上になって排出される状態)であれば、次のステップS2003に進み、ステープラを上下反転し、次のステップS2004に進む。このステップS2004では、本体内で画像回転回路により画像が回転されているか否かを判別する。画像が回転されていれば、次のステップS2005に進み、ステープラを上下反転したままの状態で水平方向に移動した後、ステップS2006に進み、針打ち待機状態にした後、本処理動作を終了する。
【0093】
一方、前記ステップS2002において、反転排紙でなく、シートの表面が上になって排出される場合は、前記ステップS2003をスキップして前記ステップS2004に進み、画像が回転されているか否かを判別する。前記同様に画像が回転されていれば、前記ステップS2005に進み、ステープラを水平方向に移動した後、前記ステップS2006に進み、画像が回転されていなければ、前記ステップS2005をスキップして前記ステップS2006に進む。
【0094】
次に、図20を用いて説明したステープラの初期化により、ステイプルされる位置について、図21〜図24を用いて説明する。通常、反転排紙も画像の回転も行われない場合は、図21に示すように、ステープラを手前にセットし針を下方向に打つ。また、反転排紙して画像が回転されなければ、図22に示すように、ステープラを手前にセットし針を上方向に打つ。また、反転排紙せずに画像が回転された場合は、図23に示すように、ステープラを奥側にセットし針を下方向に打つ。更に、反転排紙して画像が回転された場合は、図24に示すように、ステープラを奥側にセットし針を上方向に打つ。以上の4つ全ての場合において、常にシート上流側にシート表面から下向きにステープル処理が行われる。
【0095】
次に、画像記録処理動作について図25を用いて説明する。図25は、画像記録処理動作の制御手順を示すフローチャートである。まず、ステップS2501でファクシミリ部301からの画像の記録か否かを判別する。ファクシミリ部301からの画像の記録でない場合は、ステップS2502に進んでフォーマッタ部306からの画像の記録か否かを判別する。フォーマッタ部306からの画像の記録でない場合は、ステップS2503に進んでファイル部304からの画像の記録か否かを判別する。ファイル部304からの画像の記録でない場合は、ステップS2504に進んで画像記録処理を行い、次のステップS2505で画像記録処理が終了したか否かを判別する。画像記録処理が終了しない場合は、前記ステップS2504へ戻り、終了した場合は、本処理動作を終了する。
【0096】
一方、前記ステップS2501においてファクシミリ部301からの画像の記録である場合、前記ステップS2502においてフォーマッタ部306からの画像の記録である場合、前記ステップS2503においてファイル部304からの画像の記録である場合は、いずれもステップS2506に進んで画像を回転処理する。次いでステップS2507で画像を記録処理し、ステップS2508で反転排紙し、次のステップS2509で画像記録処理が終了したか否かを判別する。画像記録処理が終了しない場合は、前記ステップS2506へ戻り、終了した場合は、本処理動作を終了する。
【0097】
次に、マニュアルステープル処理の詳細を、図16を用いて説明する。マニュアルステープルモードは、ビンB上の既積載シート束、或はユーザーがビンB内に差し込んだシート束をステープルするモードであり、1ビンのみのステープル処理を行う。まず、ステップS1601において、ステープラをステープル位置に移動する。次いで、ステップS1602において、ステープラの近傍にあるステープルシートセンサがオンか否かにより、ステープラの部分にシートがあるか否かを判別する。ステープラの部分にシートがあれば、ステップS1603に進み、ステープラでシート束に針を打ち込んだ後、次のステップS1604に進む。また、前記ステップS1602において、ステープラの部分にシートがなければ、前記ステップS1603をスキップしてステップS1604に進む。このステップS1604では、ステープラを退避位置に移動した後、本処理動作を終了する。
【0098】
次に、積載状態監視処理の詳細を、図17を用いて説明する。まず、ステップS1701において、プログラム上のカウンタiを0にクリアする。次に、ステップS1702に進み、カウンタiを「1」増加させ、次のステップS1703で最上位ビンからi番目のビン内のシート検知センサの検出信号に基づいて、該i番目のビン内にシートが無いか否かを判別する。シートが無い場合は、ステップS1704に進み、ビン毎に設定した積載枚数カウンタ:Niを「0」にクリアした後、次のステップS1705に進む。また、前記ステップS1703において、i番目のビン内にシートが有る場合は、前記ステップS1704をスキップしてステップS1705に進む。このステップS1705では、i番目のビンが終了(最終)ビンであるか否かを判別し、終了ビンでない場合は、前記ステップS1702へ戻って上記と同様の処理を繰り返し、終了ビンの場合は、本処理動作を終了する。
【0099】
次に、収納枚数カウント処理の詳細を、図18を用いて説明する。まず、ステップS1801において、プログラム上のカウンタiを、これからシートの排出を行うビン番号に設定し、次のステップS1802に進み、前記カウンタiに該当する積載枚数カウンタを1増加させた後、本処理動作を終了する。
【0100】
次に、積載オーバー監視処理の詳細を、図19を用いて説明する。まず、ステップS1901において、現在ビンに収納されているシートの枚数が、予め設定されている積載上限枚数よりも多いか否かを判別し、多い場合は、ステップS1902に進み、本体へ積載オーバーアラームを出力した後、本処理動作を終了する。この積載オーバーアラームは、ソータ内に設定以上のシートが収納されたことをプリンタ部2に伝えるための通信上のデータであり、プリンタ部2側では、このデータを受信した場合、速やかに画像形成用のシートの給紙を停止させ、ソータへのシートの排出を停止させる(積載オーバーアラーム解除後に、処理動作を継続させる)。前記ステップS1901において、現在ビンに収納されているシートの枚数が、予め設定されている積載上限枚数よりも多くない場合は、前記ステップS1902をスキップして本処理動作を終了する。
【0101】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明の画像形成装置によれば、ファクシミリ、プリンタ等の本体外部からの信号により、画像形成したシートをシート後処理装置内に排紙する場合、頁順を合わせるために本体内で反転排紙を行う。更に、本体よりステープル処理の信号を受けると、反転排紙されたシート束に対して上下正常な向きにしてステープル処理を行うために、ステープラを上下反転する。但し、ステープラを上下反転しただけでは、コピーモード時と、ファクシミリモード時やプリンタモード時とで、シート上の同一端にステープル処理が行われない。よって、上下反転したステープラを水平方向にスライド移動することで、異なったモードでも、シート上の同一端にステープル処理を行うことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る画像形成装置の構成を示すブロック図である。
【図2】同画像形成装置の構成を示す縦断側面図である。
【図3】同画像形成装置における原稿搬送装置の構成を示す拡大縦断側面図である。
【図4】同画像形成装置における操作・表示パネルの構成を示す平面図である。
【図5】同画像形成装置におけるシート後処理装置の構成を示す縦断側面図である。
【図6】同画像形成装置におけるシート後処理装置の構成を示す斜視図である。
【図7】同画像形成装置におけるリーダー部の構成を示すブロック図である。
【図8】同画像形成装置におけるコア部の構成を示すブロック図である。
【図9】同画像形成装置におけるモード処理の制御手順を示すフローチャートである。
【図10】同画像形成装置におけるノンソート処理の制御手順を示すフローチャートである。
【図11】同画像形成装置におけるソート処理の制御手順を示すフローチャートである。
【図12】同画像形成装置におけるグループ処理の制御手順を示すフローチャートである。
【図13】同画像形成装置におけるスタック処理の制御手順を示すフローチャートである。
【図14】同画像形成装置におけるステープル処理の制御手順を示すフローチャートである。
【図15】同画像形成装置におけるステープル処理の制御手順を示すフローチャートである。
【図16】同画像形成装置におけるマニュアルステープル処理の制御手順を示すフローチャートである。
【図17】同画像形成装置における積載状態監視処理の制御手順を示すフローチャートである。
【図18】同画像形成装置における収納枚数カウント処理の制御手順を示すフローチャートである。
【図19】同画像形成装置における積載オーバー監視処理の制御手順を示すフローチャートである。
【図20】同画像形成装置におけるステープラ初期化処理の制御手順を示すフローチャートである。
【図21】同画像形成装置におけるステープラ初期化処理によりステイプルされる位置を説明するための図である。
【図22】同画像形成装置におけるステープラ初期化処理によりステイプルされる位置を説明するための図である。
【図23】同画像形成装置におけるステープラ初期化処理によりステイプルされる位置を説明するための図である。
【図24】同画像形成装置におけるステープラ初期化処理によりステイプルされる位置を説明するための図である。
【図25】同画像形成装置における画像記録処理の制御手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
2 プリンタ部(画像形成手段)
5 シート後処理装置
308 コア部(判別手段、制御手段)
502 ビンユニット(排出手段)
510 ステープラ(綴じ手段)
【産業上の利用分野】
本発明は、一つの機体において、コピー機能、ファクシミリ機能及びプリンタ機能等の複数機能を有する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、画像形成装置において、画像形成されたシート(記録紙等)を複数の排出位置(ソータ部のビン)に排出する排出手段(ソータ部)と、該排出手段により排出されたシートに針を打ち込んで綴じる綴じ手段(ステープラ)とからなるシート後処理装置を有するものは公知である。しかし、この従来のシート後処理装置は、複数機能モードに対応したものではなく、コピー機能モードのみに対応したものであるため、シートに対する綴じ手段による綴じ位置(ステープル位置、即ち、針を打ち込む位置)は、予め設定された箇所に限られている。また、排出手段により、シートの裏面を上にして上端が手前側になるようにして、排出位置に排出されるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の画像形成装置では、シート後処理装置がコピー機能モードのみに対応しているため、自動原稿送り装置に積載された原稿の最終ページからシートの供給及び画像形成を行い、画像形成後のシートを、その表面を上にして排出位置に排出し、該排出されたシートの上方向から綴じ処理(ステープル処理)を行う。しかし、ファクシミリ機能モードや、プリンタ機能モードの場合、先頭ページから順に排出されるため、コピー機能モードと同様の排出手段では、ページ順が逆になるので、反転してページ順を合わせるように排出される。即ち、先頭ページから裏面を上にして排出されるため、従来のシート後処理装置を用いると、裏面側からステープル処理して上下逆になるという問題点があった。
【0004】
本発明は上述した従来の技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ファクシミリ機能モードや、プリンタ機能モードの場合でも、シートの上方向からステープル処理を行うことが可能な画像形成装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明の請求項1の画像形成装置は、シート上に画像を形成する画像形成手段と、前記画像形成手段から出力される画像の形態を判別する判別手段と、前記画像形成手段により画像が形成されたシートを排出位置に排出する排出手段と、該排出手段により排出されたシートに針を打ち込んで綴じる綴じ手段と、該綴じ手段による釘の打ち込み方向を反転させる反転手段と、前記判別手段の判別結果に基づいて前記シートの表面が上になって排出された場合は前記綴じ手段により前記シートに対して上から下に向けて針を打ち且つ前記シートの裏面が上になって排出された場合は前記綴じ手段による釘の打ち込み方向を前記反転手段により反転させて前記シートに対して下から上に向けて針を打つように制御する制御手段とを具備したことを特徴とするものである。
【0006】
また、同じ目的を達成するために本発明の請求項2の画像形成装置は、シート上に画像を形成する画像形成手段と、画像を回転させる画像回転手段と、前記画像形成手段から出力される画像の形態を判別する判別手段と、前記画像形成手段により画像が形成されたシートを排出位置に排出する排出手段と、該排出手段により排出されたシートに針を打ち込んで綴じる綴じ手段と、該綴じ手段を水平方向へスライドさせるスライド手段と、前記判別手段の判別結果に基づいて前記シート上の画像の上端が手前になって排出された場合は前記綴じ手段を前記スライド手段により手前側にスライドさせて前記シートに対して針を打ち且つ前記画像回転手段により画像が回転されてシート上の画像の上端が奥側になって排出された場合は前記綴じ手段を前記スライド手段により奥側にスライドさせて前記シートに対して針を打つように制御する制御手段とを具備したことを特徴とするものである。
【0007】
また、同じ目的を達成するために本発明の請求項3の画像形成装置は、シート上に画像を形成する画像形成手段と、画像を回転させる画像回転手段と、前記画像形成手段から出力される画像の形態を判別する判別手段と、前記画像形成手段により画像が形成されたシートを排出位置に排出する排出手段と、該排出手段により排出されたシートに針を打ち込んで綴じる綴じ手段と、該綴じ手段による釘の打ち込み方向を反転させる反転手段と、前記綴じ手段を水平方向へスライドさせるスライド手段と、前記判別手段の判別結果に基づいて前記シートの表面が上になり且つ該シート上の画像の上端が手前になって排出された場合は前記綴じ手段を前記スライド手段により手前側にスライドさせて前記シートに対して上から下に向けて針を打ち且つ前記シートの裏面が上になり前記画像回転手段により画像が回転されてシート上の画像の上端が奥側になって排出された場合は前記綴じ手段による釘の打ち込み方向を前記反転手段により反転させると共に前記綴じ手段を前記スライド手段により奥側にスライドさせて前記シートに対して下から上に向けて針を打つように制御する制御手段とを具備したことを特徴とするものである。
【0008】
更に、同じ目的を達成するために本発明の請求項4の画像形成装置は、請求項1または3の画像形成装置における制御手段が、先頭頁から順に画像形成するときは前記シートを反転させてその表面を下にして排出させ且つ最終頁から順に画像を形成するときは前記シートを反転させずにその表面を上にして排出させるように制御することを特徴とするものである。
【0013】
【実施例】
以下、本発明の一実施例を図面に基づき説明する。図1は、本発明の一実施例に係る画像形成装置の構成を示す縦断側面図、図2は、同画像形成装置の構成を示すブロック図である。両図に示すように、本発明の画像形成装置は、画像入力装置(以下、リーダー部と記述する)1、画像出力装置(以下、プリンタ部と記述する)2、外部装置3、原稿搬送装置4及びシート(シート)後処理装置5を主要構成要素としており、リーダー部1とプリンタ部2とにより、本体部が構成されている。
【0014】
リーダー部1は、原稿を画像データに変換するもので、原稿載置台(プラテンガラス)101、ランプ102と第1のミラー103とを有するスキャナ・ユニット104、第2のミラー105、第3のミラー106、レンズ107、CCD等の光電変換素子を有するイメージ・センサ部(以下、CCDと記述する)108等を有している。
【0015】
プリンタ部2は、プリント命令により画像データをシート上に可視像として出力する画像形成手段である。プリンタ部2は、露光制御部201、感光体202、現像器203、複数種類の記録紙(以下、シートと記述する)カセット204,205、転写部206、定着部207、排紙部208、搬送方向切換部材209、再給紙用シート積載部210及び搬送ローラ211を有している。
【0016】
外部装置3は、各種の機能を有するもので、リーダー部1とケーブルを介して接続されている。外部装置3は、ファクシミリ送受信を行うファクシミリ部301、該ファクシミリ部301と接続されているハードディスク302、各種の原稿情報を電気信号に変換して光磁気ディスク等の外部記憶装置303に保存するファイル部304、後述するホストコンピュータ6とのインターフェイスを行うコンピュータインターフェイス部305、ホストコンピュータ6からのコード情報をイメージ情報に展開することにより画像情報を可視像とするためのフォーマッタ部306、リーダー部1からの情報を蓄積したり、ホストコンピュータ6から送られてきた情報を一時的に蓄積するためのイメージメモリ部307、上記各部を制御するコア部308等を備えている。6は、パーソナルコンピュータ(PC)やワークステーション(WS)等のホストコンピュータで、コンピュータインターフェイス部305と接続されている。
【0017】
図2を参照しながらリーダー部1及びプリンタ部2の動作を説明する。原稿搬送装置4上に表面が上向き状態で積載された原稿は、最終頁から順に1枚ずつ順次原稿載置台101上に搬送される(原稿搬送装置4の構成及び動作は後述する)。原稿が原稿載置台101の所定位置に搬送されると、スキャナ部のランプ102が点灯し且つスキャナ・ユニット104が移動して原稿を照射する。原稿の反射光は、ミラー103,105,106及びレンズ107を介してCCD108に入力される。そして、CCD108に入力された原稿の反射光は、ここで光電変換等の電気処理が行われ、通常のデジタル処理が施される。この後、これらの信号は、プリンタ部2に入力される。
【0018】
プリンタ部2に入力された画像信号は、露光制御部201にて変調された光信号に変換されて感光体202を照射する。この照射光により感光体202上に作られた潜像は、現像器203によって現像される。該現像された像の先端とタイミングを合わせてシートカセット204もしくは205よりシートが搬送され、転写部206において、前記現像された像がシートに転写される。転写された像は定着部207にてシートに定着された後、排紙部208より装置外部に排出される。そして、該排出されたシートは、シート後処理装置5(シート後処理装置5の構成及び動作は後述する)で予め指定された動作モードに応じて、綴じ処理等が行われる。
【0019】
続いて、順次読み込む画像を1枚のシートの両面に出力する方法について説明する。定着部207にて像が定着されたシートを、一度、排紙部208まで搬送後、そのシートの搬送向きを反転して搬送方向切換部材209を介して再給紙用シート積載部210に搬送する。そして、次の原稿が準備されると、上記プロセスと同様にして原稿画像が読み取られるが、シートについては、再給紙用シート積載部210より給紙されるので、結局、同一シートの表面及び裏面に2枚の原稿画像を出力することができる。
【0020】
外部装置3からプリンタ部2に入力された画像信号は、上記同様に定着部207にてシートに定着された後、該シートは搬送方向切換部材209を介して再給紙用シート積載部210方向に搬送される。そして、このシートが搬送方向切換部材209を抜けたところで、搬送方向切換部材209を切り換えると同時に、搬送ローラ211を反転させることにより、該シートが排紙部208より装置外部に排出される。
【0021】
原稿搬送装置4は、図3に示すように、原稿束を積載する原稿積載トレイ401を有し、該原稿積載トレイ401には、原稿給送手段が装備されている。この原稿給送手段は、半月ローラ402、分離搬送ローラ403、分離モータ(図示省略)、レジスト・ローラ404、搬送ベルト405、ベルト・モータ(図示省略)、搬送大ローラ406、搬送モータ(図示省略)、排紙ローラ407、フラッパ408、リサイクル・レバー409、給紙センサ(図示省略)、反転センサ(図示省略)、排紙センサ(図示省略)等を有している。
【0022】
半月ローラ402と分離搬送ローラ403は、前記分離モータにより回転されて、原稿積載トレイ401上の原稿束の最下部から原稿を1枚ずつ分離するようになっている。また、レジスト・ローラ404と搬送ベルト405は、前記ベルト・モータにより回転されて、前記分離された原稿をシートパスa,bを介して原稿載置台101上の露光位置(シートパスc)まで搬送する。また、搬送大ローラ406は、前記搬送モータにより回転されて、原稿載置台101上の原稿をシートパスcからシートパスeに搬送する。このシートパスeに搬送された原稿は、排紙ローラ407により原稿積載トレイ401上の原稿束の最上部へ戻される。また、リサイクル・レバー409は、原稿の一循環を検知するもので、原稿給送開始時にリサイクル・レバー409を原稿束の最上部に載せ、原稿が順次給送され、最終原稿の後端がリサイクル・レバー409を抜ける時に、自重で落下することで、原稿の一循環を検知する。
【0023】
前記原稿給送手段では、両面原稿時に、原稿を一旦シートパスa、bからcに導き、次いで搬送大ローラ406を回転し、フラッパ408を切り換えることにより、原稿の先端をシートパスdに導き、次いでレジスト・ローラ404によりシートパスbを通し、この後、搬送ベルト405で原稿を原稿載置台101上に搬送して停止することで、原稿を反転させている。即ち、原稿をシートパスc〜d〜bの経路で反転させている。
【0024】
尚、原稿束の原稿を1枚ずつシートパスa〜eを通して、一循環したことがリサイクル・レバー409により検知されるまで搬送することにより、原稿の枚数をカウントすることができる。
【0025】
シート後処理装置5は、図4及び図5に示すように、機体501、ビンユニット(排出手段)502及びステープラ(綴じ手段)510からなり、機体501は、搬入口503及び該搬入口503近傍に位置して一対の搬入ローラ504を備えている。この搬入ローラ504の下流には、搬送パス505或は506へシート搬送方向を切り換えるフラッパ507が配設されている。そして、一方の搬送パス505は、ほぼ水平方向に延びて、その下流には一対の搬送ローラ508が配設されている。また、他方の搬送パス506は、下方に延びて、その下流には一対の搬送ローラ509が配設されている。該搬送ローラ509の近傍位置に、ステープラ510が配設されている。搬入ローラ504と搬送ローラ508,509は、搬送モータ(図示省略)により駆動される。一方の搬送パス505には、シートの通過を検出するノンソートパスセンサ511が、他方の搬送パス506には、ソートパスセンサ512がそれぞれ配設されている。
【0026】
ビンユニット502は、多数のビンBを備えており、搬送ローラ508,509の下流側に配置されている。このビンユニット502は、そのフックに一端を係合し且つ他端を機体501に固定したバネで重量を保持することにより、機体501に昇降自在に支持されている。ビンユニット502の基端側の上下部には、ガイドローラ513,514が回転自在に支持されている。これらガイドローラ513,514は、機体501に上下方向に延びるように設けられた案内溝515内を転動してビンユニット502を案内するように構成されている。
【0027】
また、機体501にはシフトモータ516が配設されている。機体501に枢支された回転軸517にはリードカム518が固定されている。シフトモータ516の出力軸にはチェーン519が張設されており、シフトモータ516の回転力がチェーン519を介して回転軸517に伝達されるようになっている。
【0028】
ビンユニット502は、傾斜部及び垂直部からなる底部フレーム520と、この底部フレーム520の先端手前側と奥側とに垂直に設けられた一対のフレーム521によって支持されたカバー522とにより構成されるユニット本体523を有している。このユニット本体523の手前側にはシートに当接して整合することが可能な基準板が設けられている。底部フレーム520の基端奥側には、第1整合モータ(図示省略)により回動する第1下アームが軸を介して回動自在に支持されている。カバー522の前記第1下アームと対向する位置には第1上アームが、前記第1下アームの支持軸と同軸を介して回動自在に支持されている。前記第1上アームの先端と前記第1下アームの先端との間には、第1整合棒524が架設されている。該第1整合棒524は、前記第1整合モータにより回動するように構成されており、ビンB上のシートを手前側に整合するようになっている。
【0029】
また、同様に、底部フレーム520の基端手前側には、第2の整合モータ(図示省略)により回動する第2下アームが軸を介して回動自在に支持されている。カバー522の前記第2下アームと対向する位置には第2上アームが、前記第2下アームの支持軸と同軸を介して回動自在に支持されている。前記第2上アームの先端と前記第2下アームの先端との間には、第2整合棒525が架設されている。該第2整合棒525は、前記第2整合モータにより回動するように構成されており、ビンB上のシートを奥側に整合するようになっている。
【0030】
第1及び第2整合モータは、ステッピングモータであって、第1及び第2整合棒524,525の位置は、ステッピングモータに与えるパルス数で正確に制御できる。第1及び第2整合棒524,525の位置は、整合棒ホームセンサにより検知される。第1及び第2整合棒524,525の位置は、前記整合棒ホームセンサと前記第1及び第2整合モータに与えられるパルス数で制御できる。
【0031】
ビンBは、その先端手前及び奥にそれぞれ係合板が形成されており、これら係合板がフレーム521の内側に設けられた支持板と係合することにより、ビンBは、先端側を支持されるようになっている。また、ビンBには、前記第1上、下アームの支持軸から所定距離離れた位置に第1整合棒524の回転距離より長く且つ第1整合棒524の幅よりも十分幅広な長孔526と、前記第2上、下アームの支持軸から所定距離離れた位置に第2整合棒525の回転距離より長く且つ第2整合棒525の幅よりも十分幅広な長孔527とが穿設されている。ビンBの基端部Baは、シート収納面Bbに対して垂直に立ち上がっている。ビンBは、機体501に対して先端を上に向けて所定角度傾斜しており、この傾斜により、シートはシート収納面Bbを滑って後端を基端部Baに当接して前後方向に整合されるようになっている。
【0032】
また、ビンBには、ステープラ510の進入する部分に切欠部が設けられており、該ステープラ510と干渉しないようになっている。各ビンB1…Bnの長孔526には、第1整合棒524が嵌挿されており、この第1整合棒524は、長孔526内を回動して、ビンB上のシートを手前側に整合するように構成されている。同様に、各ビンB1…Bnの長孔527には、第2整合棒525が嵌挿されており、この第2整合棒525は、長孔527内を回動して、ビンB上のシートを奥側に整合するように構成されている。
【0033】
リードカム518は、ビンBの一部分と係合しており、該リードカム518の回転によりビンユニット502は、案内溝515に沿って昇降するように構成されている。尚、リードカム518の1回転は、該リードカム518の近傍に配設されたリードカムセンサ528によって検出される。また、ビンユニット502の位置は、ビンホームポジションセンサ529によって検出される。ビンB上のシートの存在は、ソートトレイシート有無検知センサ(シート後処理位置選択手段)530によって検出される。
【0034】
搬送ローラ509の近傍には、ビンBに収納したシートを纏め綴じ(ステープル)処理する電動式のステープラ510が、シートの搬入方向に直交する位置に駆動手段(図示省略)により進退可能に配設されている。ステープラ510は、通常ビンBの上下動の際に干渉しないように、第1位置イに退避しており、ビンB上のシートの束を綴じ処理する際に、前記駆動手段により第2位置ロに移動されて、シートの束を綴じ処理する。綴じ処理終了後、ステープラ510は、前記駆動手段により第1位置イに復帰移動される。また、ステープラ510は、図示しないモータの回転によりステープル動作を行い、複数のビンB1…Bnのシートを綴じ処理する時に、1つのビンBのシートのステープル動作終了後にビンユニット502が所定のビン位置に移動して、ビンBに収納したシートの束を纏め綴じするようになっている。また、前記駆動手段は図4に示された矢印R方向及び図5に示された矢印Y方向にステープラ510を移動(スライド)、回転させることができる。
【0035】
但し、シートが反転して排出された場合は、ステープラ510は、前記駆動手段により上下反転され、また、後述する画像回転回路145で出力画像が回転された場合は、図示しないステープラ位置検出手段の検出結果に応じて、前記駆動手段により、図5に示された矢印Y方向にスライドされた後、上記同様にステープル動作を行う。
【0036】
尚、図5中、531は、マニュアルステープルキーであり、ソート終了後に、このマニュアルステープルキー531が押下された場合は、ステープル動作を行う。また、第1整合棒524の回動動作により、ビンB上のシート束の位置を手前に押し出すことが可能なようになっている。
【0037】
図6は、本体部(リーダー部1とプリンタ部2)に配設された操作・表示パネルの配置構成を示す平面図である。同図に示すように、この操作・表示パネル600の操作面には、後述する各種のキーと、液晶表示器等からなるドットマトリックスで構成される表示部601とが配設されている。表示部601は、本装置の状態、コピー枚数、倍率、選択シート及び各種の操作画面等の複写に関する情報を表示するものである。
【0038】
602は複写開始キー(コピースタートキー)であり、複写動作を開始する時に押す。603はクリア/ストップキーであり、待機(スタンバイ)中に押すとクリアキーの機能を、複写記録中に押すとストップキーの機能を有する。このクリア/ストップキー603は、設定した複写枚数を解除する時に押す。604はテンキーであり、複写枚数を設定する時に押す。605は複写濃度調節キーであり、複写濃度を手動で調節する時に押す。606はAE(自動濃度調節)キーであり、原稿の濃度に応じて複写濃度を自動的に調節する時、または前記AEを解除して濃度調節をマニュアル(手動)に切り替える時に押す。607はカセット選択キーであり、図2の複数種類のシートカセット204,205等を選択する時に押す。また、原稿搬送装置4に原稿が載っている時は、カセット選択キー607によりAPS(自動シート選択)を設定できる。該APSが設定された時は、原稿と同じ大きさのシートを収納したカセットが自動選択される。
【0039】
608は等倍キーであり、等倍(原寸)で複写する時に押す。609はズームキーであり、例えば64%〜124%の範囲で任意の複写倍率を指定する時に押す。610及び611は定形変倍キーであり、定形サイズの縮小・拡大を指定する時に押す。612はシート後処理装置5の動作モードを選択するキーであり、排紙方法(ステープル、ソート、グループ)、記録後のシートを綴じることができるステープラ510が接続されている場合は、ステープルモード/ソートモード、記録済みシートの折り(断面Z型/断面V型)の選択及び解除ができる。613,614及び615は各種の処理を設定するキーであり、例えば、両面複写モード、綴じ代設定、写真複写モード、多重処理、ページ連写モード、2in1モード等である。
【0040】
図7は、リーダー部1の信号処理構成を示す回路ブロック図であり、同図において、CCD108に入力された原稿の反射光は、ここで光電変換され、レッド(赤:R)、グリーン(緑:G)、ブルー(青:B)の各色の電気信号に変換される。CCD108からのカラー情報は、次の増幅器110R、110G、110BでA/D変換器111の入力信号レベルに合わせて増幅される。A/D変換器111からの出力信号は、シェーディング回路112に入力され、ここでランプ102の配光むらや、CCD108の感度むら等が補正される。シェーディング回路112からの出力信号は、Y信号生成・色検出回路113及び外部インタフェース(I/F)切換回路119に入力される。
【0041】
Y信号生成・色検出回路113は、シェーディング回路112からの信号を基に下記の式(1)で演算を行い、Y信号を得る。
【0042】
Y=0.3R+0.6G+0.1B …(1)
更に、R,G,Bの各信号から7つの色に分離し、各色に対応する信号を出力する色検出回路を有するY信号生成・色検出回路113からの出力信号は、変倍・リピート回路114に入力される。スキャナ・ユニット104の走査スピードにより副走査方向の変倍を、変倍・リピート回路114により主走査方向の変倍を行う。また、変倍・リピート回路114により複数の同一画像を出力することが可能である。輪郭・エッジ強調回路115は、変倍・リピート回路114からの信号の高周波成分を強調することにより、エッジ強調及び輪郭情報を得る。輪郭・エッジ強調回路115からの出力信号は、マーカーエリア判定・輪郭生成回路116とパターン化・太らせ・マスキング・トリミング回路117に入力される。
【0043】
マーカーエリア判定・輪郭生成回路116は、原稿上の指定された色のマーカーペンで書かれた部分を読み取り、マーカーの輪郭情報を生成し、次のパターン化・太らせ・マスキング・トリミング回路117で、このマーカーの輪郭情報から太らせ処理や、マスキング処理や、トリミング処理を行う。また、Y信号生成・色検出回路113からの色検出信号によりパターン化を行う。パターン化・太らせ・マスキング・トリミング回路117からの出力信号は、レーザードライバ回路118に入力され、各種処理された信号をレーザー駆動用信号に変換する。レーザードライバ回路118からの出力信号はプリンタ部2に入力され、可視像として画像形成が行われる。
【0044】
次に、外部装置3とのインターフェースを行う外部I/F切換回路119について説明する。外部I/F切換回路119は、リーダー部1から画像情報を外部装置3に出力する場合、パターン化・太らせ・マスキング・トリミング回路117からの画像情報をコネクタ120に出力する。また、外部装置3からの画像情報をリーダー部1に入力する場合、外部I/F切換回路119は、コネクタ120からの画像情報をY信号生成・色検出回路113に入力する。
【0045】
上記の各画像処理は、CPU122の指示により行われ且つ該CPU122によって設定された値によりエリア信号生成回路121は、上記画像処理に必要な各種のタイミング信号を生成する。更に、CPU122に内蔵されている通信機能を用いて外部装置3との間で通信を行う。SUB(サブ)・CPU123は、操作・表示パネル600に内蔵されている通信機能を用いて外部装置3との間で通信を行う。
【0046】
図8は、外部装置3のコア部308の構成を示すブロック図であり、同図においてコア部308のコネクタ131は、リーダー部1のコネクタ120とケーブルで接続される。コア部308のコネクタ131には、4種類の信号ラインが内蔵されており、その第1の信号ライン187の信号は、8ビット多値のビデオ信号、第2の信号ライン185の信号は、ビデオ信号を制御する制御信号、第3の信号ライン181の信号は、リーダー部1内のCPU122と通信を行う信号、第4の信号ライン182の信号は、リーダー部1内のSUB・CPU123と通信を行う信号である。信号ライン181の信号と信号ライン182の信号は、通信用IC132で通信プロトコル処理された後、CPUバス183を介してCPU133に通信情報を伝達する。信号ライン187は、双方向のビデオ信号ラインであり、リーダー部1からの情報をコア部308で受け取ることや、該コア部308からの情報をリーダー部1に出力することが可能である。信号ライン187は、バッファ140に接続され、該バッファ140で双方向信号ラインから片方向信号ライン188と170とに分離される。一方の信号ライン188の信号は、リーダー部1からの8ビット多値のビデオ信号であり、次段のLUT141に入力される。
【0047】
このLUT141では、リーダー部1からの画像情報をルックアップテーブルにより所望する値に変換する。このLUT141から信号ライン189に出力された信号は、2値化回路142及びセレクタ143に入力される。2値化回路142には、信号ライン189に出力された多値の信号を固定のスライスレベルで2値化する単純2値化機能、スライスレベルが注目画素の周りの画素の値から変動する変動スライスレベルにより2値化する2値化機能及び誤差拡散法により2値化する2値化機能が備えられている。
【0048】
2値化された情報は、「0」の時「00H」、「1」の時「FFH」の多値信号に変換され、次段のセレクタ143に入力される。セレクタ143は、LUT141からの信号か、2値化回路142からの信号かを選択する。このセレクタ143から信号ライン190に出力された信号は、セレクタ144に入力される。このセレクタ144は、ファクシミリ部301,ファイル部303,コンピュータインターフェイス部305,フォーマッタ部306,イメージメモリ部307からの出力ビデオ信号を、それぞれコネクタ135,136,137,138,139を介してコア部308に入力した信号ライン194の信号と、セレクタ143から信号ライン190に出力された信号とを、CPU133の指示により選択する。
【0049】
セレクタ144から信号ライン191に出力された信号は、画像回転回路145またはセレクタ146に入力される。画像回転回路145は、入力した画像信号を+90度、−90度及び+180度に回転する機能を有している。また、画像回転回路145には、リーダー部1から出力された情報が2値化回路142で2値信号に変換された後に記憶される。また、CPU133の指示により画像回転回路145は、上記記憶した情報を回転して読み出す。
【0050】
セレクタ146は、この画像回転回路145から信号ライン192に出力された信号と、画像回転回路145へ信号ライン191を通して入力された信号のいずれかを選択し、その選択した信号は信号ライン193を通してファクシミリ部301とのコネクタ135,ファイル部303とのコネクタ136,コンピュータインターフェイス部305とのコネクタ137,フォーマッタ部306とのコネクタ138,イメージメモリ部307とのコネクタ139にそれぞれ入力する。
【0051】
信号ライン193は、コア部308からファクシミリ部301,ファイル部303,コンピュータインターフェイス部305,フォーマッタ部306,イメージメモリ部307へ画像情報を転送する同期式8ビットの片方向ビデオバスである。そして、信号ライン193と信号ライン194の同期式バスの制御を行っているのがビデオ制御回路134であり、このビデオ制御回路134から信号ライン186へ出力された信号によって制御が行われる。また、コネクタ135乃至コネクタ139には、他の信号ライン184がそれぞれ接続されている。この信号ライン184は、双方向の16ビットCPUバスであり、非同期式によるデータ・コマンドのやり取りを行う。そして、ファクシミリ部301,ファイル部303,コンピュータインターフェイス部305,フォーマッタ部306,イメージメモリ部307とコア部308との情報の転送には、上述した2つのビデオバスである信号ライン193,194と、CPUバスである信号ライン184とによって可能である。
【0052】
ファクシミリ部301,ファイル部303,コンピュータインターフェイス部305,フォーマッタ部306,イメージメモリ部307からの信号ライン194への出力信号は、セレクタ144とセレクタ147に入力される。セレクタ144は、CPU133の指示により信号ライン194の信号を次段の画像回転回路145に入力する。また、セレクタ147は、信号ライン193と信号ライン194の信号のいずれかをCPU133の指示により選択する。セレクタ147から信号ライン195への出力信号は、パターンマッチング回路148とセレクタ149に入力される。パターンマッチング回路148は、信号ライン195からの入力信号を予め決められたパターンとパターンマッチングを行い、パターンが一致した場合、予め決められた多値の信号を信号ライン196に出力する。また、パターンマッチングで一致しなかった場合は、信号ライン195の信号を信号ライン196に出力する。
【0053】
セレクタ149は、信号ライン195と信号ライン196の信号のいずれかをCPU133の指示により選択する。このセレクタ149から信号ライン197に出力された信号は、次段のLUT150に入力される。このLUT150は、プリンタ部2に画像情報を出力する際に、該プリンタ部2の特性に合わせて信号ライン197からの入力信号を変換する。セレクタ151は、LUT150から信号ライン198に出力された信号と信号ライン195の信号のいずれかをCPU133の指示により選択する。
【0054】
このセレクタ151の出力信号は、次段の拡大回路152に入力される。この拡大回路152は、CPU133の指示によりX方向及びY方向に独立して拡大倍率を設定することが可能である。拡大回路152の拡大方法は、1次の線形補間方法であり、この拡大回路152から信号ライン170に出力された信号は、バッファ140に入力される。このバッファ140に入力された信号ライン170の信号は、CPU133の指示により上述の双方向信号となり、この信号ライン187に出力された双方向信号は、コネクタ131を介してプリンタ部2に送られてプリントアウトされる。
【0055】
次に、コア部308と各部の信号の流れについて説明する。まず、ファクシミリ部301に情報を出力する場合、CPU133は、通信IC132を介してリーダー部1のCPU122と通信を行い、原稿スキャン命令を出す。この命令によりリーダー部1は、そのスキャナ・ユニット104が原稿をスキャンすることによって、画像情報をコネクタ120に出力する。また、リーダー部1と外部装置3はケーブルで接続されており、リーダー部1からの情報は、コア部308のコネクタ131に入力される。このコネクタ131に入力された画像情報は、多値8ビットの信号ライン187を通ってバッファ140に入力される。
【0056】
バッファ140は、CPU133の指示により上述した信号ライン187の双方向信号を片方向信号として、信号ライン188を介してLUT141に入力する。LUT141は、リーダー部1からの画像情報をルックアップテーブルを用いて所望の値に変換する。この時、例えば、原稿の下地を飛ばすこと等が可能である。このLUT141から信号ライン189に出力された信号は、次段の2値化回路142に入力される。この2値化回路142は、信号ライン189の8ビット多値信号に変換する。この時、2値化回路142は、2値化された信号が「0」の場合「00H」、「1」の場合「FFH」というように、2つの多値の信号に変換する。
【0057】
2値化回路142の出力信号は、セレクタ143及びセレクタ144を介して画像回転回路145またはセレクタ146に入力される。また、画像回転回路145から信号ライン192に出力された信号もセレクタ146に入力される。このセレクタ146は、信号ライン191と信号ライン192のいずれかの信号を選択する。この信号の選択は、CPU133がCPUバスである信号ライン184を介してファクシミリ部301と通信を行うことにより決定される。また、セレクタ146から信号ライン193に出力された信号は、コネクタ135を介してファクシミリ部301に送られる。
【0058】
次に、ファクシミリ部301から情報を受け取る場合について説明する。ファクシミリ部301からの画像情報は、コネクタ135を介して信号ライン194に伝送される。この信号ライン194の信号は、セレクタ144とセレクタ147とに入力される。CPU133の指示によりプリンタ部2にファックス受信時の画像を回転して出力する場合には、セレクタ144に入力された信号ライン194からの信号を画像回転回路145で回転処理する。この画像回転回路145から信号ライン192に出力された信号は、セレクタ146及びセレクタ147を介してパターンマッチング回路148に入力される。
【0059】
CPU133の指示によりプリンタ部2にファクシミリ受信時の画像をそのまま出力する場合には、セレクタ147に入力した信号ライン194の信号をパターンマッチング回路148に入力する。このパターンマッチング回路148は、ファックス受信した際の画像のガタガタを滑らかにする機能を有している。そして、パターンマッチングされた信号は、セレクタ149を介してLUT150に入力される。このLUT150は、ファックス受信した画像をプリンタ部2に所望の濃度で出力するために、内部のテーブルをCPU133の制御により可変し得るようになっている。このLUT150から信号ライン198に出力された信号は、セレクタ151を介して拡大回路152に入力される。この拡大回路152は、2つの値(00H,FFH)を有する8ビット多値信号に対して、1次の線形補間方法により拡大処理を行う。この拡大回路152からの多くの値を有する8ビット多値信号は、バッファ140とコネクタ131を介してリーダー部1に送られる。このリーダー部1は、入力された信号をコネクタ120を介して外部I/F(インタフェース)切換回路119に入力する。この外部I/F切換回路119は、ファクシミリ部301からの信号をY信号生成・色検出回路113に入力する。このY信号生成・色検出回路113からの出力信号は、上述のような処理がなされた後、プリンタ部2に出力され、該プリンタ部2によりシート上に画像形成が行われる。
【0060】
次に、ファイル部303に情報を出力する場合について説明する。図8において、CPU133は、通信IC132を介してリーダー部1のCPU122と通信を行い、原稿スキャン命令を出す。リーダー部1は、このスキャン命令により原稿をスキャナユニット104がスキャンすることにより、画像情報をコネクタ120に出力する。リーダー部1と外部装置3は、ケーブルで接続されており、リーダー部1からの画像情報は、コア部308のコネクタ131に入力される。該コネクタ131に入力された画像情報は、バッファ140によって信号ライン188の片方向の信号となる。多値8ビットの信号である信号ライン188の信号は、LUT141によって所望する信号に変換される。LUT141の出力信号である信号ライン189の信号は、セレクタ143,144,146を介してコネクタ136に入力される。即ち、2値化回路142及び画像回転回路145の機能を用いずに、8ビット多値のままファイル部303に転送する。CPU133のCPUバスである信号ライン184を介してファイル部303との通信により2値化信号のファイリングを行う場合には、2値化回路142及び画像回転回路145の機能を使用する。2値化処理及び画像回転処理は、上述したファックスの場合と同様なため、その説明は省略する。
【0061】
次に、ファイル部303からの画像情報を受け取る場合について説明する。図8において、ファイル部303からの画像情報は、コネクタ136を介して信号ライン194の信号としてセレクタ144或はセレクタ147へ入力される。8ビット多値のファイリングの場合はセレクタ147へ、2値のファイリングの場合はセレクタ144或はセレクタ147へ入力することが可能である。2値のファイリングの場合は、上述したファックスの場合と同様なため、その説明は省略する。
【0062】
多値のファイリングの場合、セレクタ147からの出力信号である信号ライン195の信号を、セレクタ149を介してLUT150へ入力する。このLUT150では、所望するプリント濃度に合わせてCPU133の指示によりルックアップテーブルを作成する。LUT150からの出力信号である信号ライン198の信号は、セレクタ151を介して拡大回路152に入力される。該拡大回路152によって所望する拡大率に拡大された信号ライン170の8ビット多値信号は、バッファ140,コネクタ131を介してリーダー部1に送られる。該リーダー部1に送られたファイル部303の画像情報は、上述したファックスの場合と同様に、プリンタ部2に出力され、シート上に画像形成が行われる。
【0063】
コンピュータインターフェイス部304は、SCSI,RS232C,セントロニクス系との通信を行う複数のインターフェイスを備えている。コンピュータインターフェイス部304は、上記3種類のインターフェイスを有し、各インターフェイスからの情報は、コネクタ137とデータバス184を介してCPU133に送られる。このCPU133は、送られてきた内容から各種の制御を行う。
【0064】
フォーマッタ部306は、上述したコンピュータインターフェイス部305から送られてきた文書ファイル等のコマンドデータをイメージデータに展開する機能を有する。CPU133は、コンピュータインターフェイス部305からデータバス184を介して送られてきたデータが、フォーマッタ部306に関するデータであると判断すると、コネクタ138を介してデータをフォーマッタ部306に転送する。フォーマッタ部306は、転送されたデータから文字や図形等のように意味のある画像として、メモリに展開する。
【0065】
次に、フォーマッタ部306からの画像情報を受け取り、出力シート上に画像形成を行う手順について説明する。図8において、フォーマッタ部306からの画像情報は、コネクタ138を介して信号ライン194に2つの値(00H,FFH)を有する多値信号として伝送される。この信号ライン194に伝送された信号は、セレクタ144,147に入力される。CPU133の指示によりセレクタ144,147を制御する。以降、上述したファックスの場合と同様なため、その説明は省略する。
【0066】
次に、イメージ・メモリ部307に画像情報を出力する場合について説明する。
【0067】
図8において、CPU133は、通信IC132を介してリーダー部1のCPU122と通信を行い、原稿スキャン命令を出す。リーダー部1は、この原稿スキャン命令により原稿をスキャナ・ユニット104がスキャンすることにより、画像情報をコネクタ120に出力する。リーダー部1と外部装置3は、ケーブルで接続されており、リーダー部1からの情報は、コア部308のコネクタ131に入力される。該コネクタ131に入力された画像情報は、多値8ビットの信号ライン187,バッファ140を介してLUT141に送られる。該LUT141の出力信号である信号ライン189の信号は、セレクタ143,144,146,コネクタ139を介してイメージ・メモリ部307へ、多値画像信号を転送する。イメージ・メモリ部307に記憶された画像情報は、コネクタ139のCPUバスである信号ライン184を介してCPU133へ送られる。該CPU133は、上述したコンピュータインターフェイス部305にイメージ・メモリ部307から送られてきたデータを転送する。コンピュータインターフェイス部305は、上述した3種類のインターフェイス(SCSI,RS232C,セントロニクス)の内で、所望するインターフェイスでコンピュータに転送する。
【0068】
次に、イメージ・メモリ部307からの画像情報を受け取る場合について説明する。図8において、まず、コンピュータインターフェイス部305を介してコンピュータから画像情報がコア部308に送られる。該コア部308のCPU133は、コンピュータインターフェイス部305からCPUバスである信号ライン184を介して送られてきたデータが、イメージ・メモリ部307に関するデータであると判断すると、コネクタ139を介してイメージ・メモリ部307に転送する。次に、イメージ・メモリ部307は、コネクタ139を介して信号ライン194の8ビット多値信号をセレクタ144或は147に伝送する。セレクタ144或は147からの出力信号は、CPU133の指示により上述したファックスの場合と同様に、プリンタ部2に出力され、シート上に画像形成が行われる。
【0069】
次に、上記構成の画像形成装置の全体処理であるモード処理について、図9のフローチャートを用いて説明する。まず、ステップS901において、本体からのシート排出が開始されることを示す“ソータスタート信号”の有無を判別する。“ソータスタート信号”がない場合は、ステップS906に進み、マニュアルステープルキーがオン(ON)か否かを判別する。オンの場合は、ステップS907に進み、後述する図16のマニュアルステープル処理を実行した後、前記ステップS901へ戻る。また、前記ステップS906において、マニュアルステープルキーがオフの場合は、ステップS908に進み、後述する図17の積載状態監視処理を実行した後、前記ステップS901へ戻る。
【0070】
一方、前記ステップS901において、“ソータスタート信号”がある場合は、ステップS902に進み、本体から排出されるシートの収納に関するモードが“ノンソートモード”か否かを判別する。“ノンソートモード”であればステップ.S903に進み、後述する図10のノンソート処理を実行した後、ステップS904に進む。また、前記ステップS902において、“ノンソートモード”でなければステップS909に進み、本体から排出されるシートの収納に関するモードが“ソートモード”か否かを判別する。“ソートモード”であればステップS910に進み、後述する図11のソート処理を実行した後、ステップS904に進む。また、前記ステップS909において、“ソートモード”でなければステップS911に進み、本体から排出されるシートの収納に関するモードが“グループモード”か否かを判別する。“グループモード”であればステップS912に進み、後述する図12のグループ処理を実行した後、ステップS904に進む。また、前記ステップS911において、“グループモード”でなければステップS913に進み、後述する図13のスタック処理を実行した後、ステップS904に進む。
【0071】
このステップS904では、ステープルモードか否かを判別し、ステープルモードであればステップS905に進み、後述する図14のステープル処理を実行した後、前記ステップS901へ戻る。また、前記ステップS904においてステープルモードでなければ前記ステップS905をスキップして、前記ステップS901へ戻る。
【0072】
次に、上記ノンソートモードの動作について、図10のフローチャートを用いて説明する。まず、ステップS1001において、最上位のビンB1にシートの収納を行うためにビンBの初期化としてビンユニットをノンソートホームポジションまで下降させる。次に、ステップS1002に進み、シート後処理装置内部のシート搬送用のパスとして一方の搬送パス406を選択するためにフラッパ409を切り換える。このフラッパ409は、これを切り換えるための駆動ソレノイド(図示省略)がオフの場合は、他方の搬送パス407を選択する位置にあり、駆動ソレノイドをオンすることにより、一方の搬送パス406を選択するようになっている。
【0073】
次いで、ステップS1003に進み、シート搬送を行う搬送モータをオンし、次に、ステップS1004に進み、パスセンサがオンか否かを判別する。パスセンサがオンであれば、次のステップS1005に進み、パスセンサがオフ(OFF)か否かをオフになるまで判別する。また、前記ステップS1005において、パスセンサがオフであれば、次のステップS1006に進み、後述する図18の収納枚数カウント処理を実行した後、次のステップS1007に進み、後述する図19の積載オーバー監視処理を実行した後、次のステップS1008に進む。
【0074】
一方、前記ステップS1004において、パスセンサがオンでなければ、前記ステップS1005〜ステップS1007をスキップしてステップS1008に進む。
【0075】
このステップS1008では、“ソータスタート信号”の有無を判別し、“ソータスタート信号”があれば、前記ステップS1004へ戻り、“ソータスタート信号”がなければ、次のステップS1009に進み、搬送モータをオフした後、次のステップS1010に進み、フラッパ409をオフした後、本処理動作を終了する。
【0076】
次に、上記ソートモードの動作について、図11のフローチャートを用いて説明する。まず、ステップS1101において、動作を開始するビン位置が指定されているか否かを判別し、指定されている場合は、ステップS1102に進み、その位置へビンBを移動した後、ステップS1103に進む。
【0077】
一方、前記ステップS1101において、動作を開始するビン位置が指定されていない場合は、ステップS1116に進み、最上位ビンからシートの収納を行うための“ビンイニシャル信号”の有無を判別する。“ビンイニシャル信号”があれば、ステップS1117に進み、ビンBの初期化としてビンユニットをノンソートホームポジションまで下降させた後、ステップS1103に進む。また、前記ステップS1116において、“ビンイニシャル信号”がなければ、前記ステップS1117をスキップしてステップS1103に進む。
【0078】
このステップS1103では、搬送モータをオフし、次のステップS1104に進み、パスセンサがオンか否かを判別する。パスセンサがオンであれば、ステップS1105に進み、排出されたシートに対して後ほど整合動作を行うため、整合棒を退避位置に移動する。次にステップS1106に進み、パスセンサがオフか否かをオフになるまで判別し、オフになるとステップS1107に進み、整合棒を整合位置へ移動する。次に、ステップS1108に進み、収納枚数カウント処理を実行し、次のステップS1109に進み、積載オーバー監視処理を実行し、次のステップS1110に進み、“シフト方向反転信号”の有無を判別する。“シフト方向反転信号”がなければ、ステップS1111に進み、整合棒を退避位置に移動し、次のステップS1112に進み、ビンBを1つシフトした後、ステップS1113に進む。また、前記ステップS1110において、“シフト方向反転信号”があれば、ステップS1115に進み、反転処理を行った後、ステップS1113に進む。
【0079】
一方、前記ステップS1104において、パスセンサがオンでなければ、前記ステップS1105〜ステップS1112及びステップS1115を総てスキップしてステップS1113に進む。
【0080】
このステップS1113では、“ソータスタート信号”の有無を判別し、“ソータスタート信号”があれば、前記ステップS1104へ戻り、“ソータスタート信号”がなければ、ステップS1114に進み、搬送モータをオフした後、本処理動作を終了する。
【0081】
次に、上記グループモードの動作について、図12のフローチャートを用いて説明する。まず、ステップS1201において、動作を開始するビン位置が指定されているか否かを判別し、指定されている場合は、ステップS1202に進み、その位置へビンBを移動した後、ステップS1203に進む。
【0082】
一方、前記ステップS1201において、動作を開始するビン位置が指定されていない場合は、ステップS1215に進み、最上位ビンからシートの収納を行うための“ビンイニシャル信号”の有無を判別する。“ビンイニシャル信号”があれば、ステップS1216に進み、ビンBの初期化としてビンユニットをノンソートホームポジションまで下降させた後、ステップS1203に進む。また、前記ステップS1215において、“ビンイニシャル信号”がなければ、前記ステップS1216をスキップしてステップS1203に進む。
【0083】
このステップS1203では、搬送モータをオフし、次のステップS1204に進み、パスセンサがオンか否かを判別する。パスセンサがオンであれば、ステップS1205に進み、排出されたシートに対して後ほど整合動作を行うため、整合棒を退避位置に移動する。次にステップS1206に進み、パスセンサがオフか否かをオフになるまで判別し、オフになるとステップS1207に進み、整合棒を整合位置へ移動する。次に、ステップS1208に進み、収納枚数カウント処理を実行し、次のステップS1209に進み、積載オーバー監視処理を実行し、次のステップS1210に進み、“シフト要求信号”の有無を判別する。“シフト要求信号”があれば、ステップS1211に進み、整合棒を退避位置に移動し、次のステップS1212に進み、ビンBを1つシフトした後、ステップS1213に進む。また、前記ステップS1210において、“シフト要求信号”がなければ、前記ステップS1211及びステップS1212をスキップして、ステップS1213に進む。
【0084】
このステップS1213では、“ソータスタート信号”の有無を判別し、“ソータスタート信号”があれば、前記ステップS1204へ戻り、“ソータスタート信号”がなければ、ステップS1214に進み、搬送モータをオフした後、本処理動作を終了する。
【0085】
次に、上記スタックモードの動作について、図13のフローチャートを用いて説明する。まず、ステップS1301において、動作を開始するビン位置が指定されているか否かを判別し、指定されている場合は、ステップS1302に進み、その位置へビンBを移動した後、ステップS1303に進む。
【0086】
一方、前記ステップS1301において、動作を開始するビン位置が指定されていない場合は、ステップS1315に進み、最上位ビンからシートの収納を行うための“ビンイニシャル信号”の有無を判別する。“ビンイニシャル信号”があれば、ステップS1316に進み、ビンBの初期化としてビンユニットをノンソートホームポジションまで下降させた後、ステップS1303に進む。また、前記ステップS1315において、“ビンイニシャル信号”がなければ、前記ステップS1316をスキップしてステップS1303に進む。
【0087】
このステップS1303では、搬送モータをオフし、次のステップS1304に進み、パスセンサがオンか否かを判別する。パスセンサがオンであれば、ステップS1305に進み、排出されたシートに対して後ほど整合動作を行うため、整合棒を退避位置に移動する。次にステップS1306に進み、パスセンサがオフか否かをオフになるまで判別し、オフになるとステップS1307に進み、整合棒を整合位置へ移動する。次に、ステップS1308に進み、収納枚数カウント処理を実行し、次のステップS1309に進み、積載オーバー監視処理を実行し、次のステップS1310に進み、収納中のビン内のシートの収納枚数が上限枚数に達したか(ビン内フル積載か)否かを判別する。ビン内フル積載であれば、ステップS1311に進み、整合棒を退避位置に移動し、次のステップS1312に進み、ビンBを1つシフトした後、ステップS1313に進む。また、前記ステップS1310において、ビン内フル積載でなければ、前記ステップS1311及びステップS1312をスキップして、ステップS1313に進む。
【0088】
このステップS1313では、“ソータスタート信号”の有無を判別し、“ソータスタート信号”があれば、前記ステップS1304へ戻り、“ソータスタート信号”がなければ、ステップS1314に進み、搬送モータをオフした後、本処理動作を終了する。
【0089】
次に、上記ステープル処理について、図14のフローチャートを用いて説明する。まず、ステップS1401において、一連のステープル処理のためにビン位置の初期化を行う。初期化されるビン位置は、使用しているビンの中で最も上または下のビン位置である。移動が終了したら、上側の位置の時は、シフト方向を下に、下側の位置の時は、シフト方向を上に設定する。このようにしてビン位置の初期化が終了したならば、次のステップS1402に進み、ステープラの初期化を行う。このステープラの初期化の詳細は後述する。次いで、ステップS1403に進み、ステープル動作処理(整合処理を含む)を行う。このステープル動作処理の詳細は後述する。この後、ステップS1404に進み、ステープルを終了したシートの束が、一連のステープル処理の最終束か否かを判別する。最終束でなければ、前記ステップS1403へ戻って本処理動作を継続し、また、最終束であれば、本処理動作を終了する。
【0090】
次に、上記ステープル動作処理の詳細を、図15を用いて説明する。まず、ステップS1501において、ステープラにステープルを行うための針が有るか否かを判別する。針があれば、次のステップS1502に進み、シート束がずれないように該シート束を整合棒で押さえる(整合処理)。次に、ステップS1503に進み、ステープルを行い、次のステップS1504に進み、整合棒を退避位置に移動した後、1箇所のステープル処理を終了する。
【0091】
一方、前記ステップS1501において、ステープラにステープルを行うための針がなければ、ステップS1505に進み、本体に針無しアラームを出力した後、本処理動作を終了する。
【0092】
次に、ステープラ初期化の詳細を、図20を用いて説明する。まず、ステップS2001において、ステープラを、針が上から下に向けて打たれる状態にし、次のステップS2002に進み、本体から出力されるシートが反転排紙か否かを判別する。反転排紙(シートの裏面が上になって排出される状態)であれば、次のステップS2003に進み、ステープラを上下反転し、次のステップS2004に進む。このステップS2004では、本体内で画像回転回路により画像が回転されているか否かを判別する。画像が回転されていれば、次のステップS2005に進み、ステープラを上下反転したままの状態で水平方向に移動した後、ステップS2006に進み、針打ち待機状態にした後、本処理動作を終了する。
【0093】
一方、前記ステップS2002において、反転排紙でなく、シートの表面が上になって排出される場合は、前記ステップS2003をスキップして前記ステップS2004に進み、画像が回転されているか否かを判別する。前記同様に画像が回転されていれば、前記ステップS2005に進み、ステープラを水平方向に移動した後、前記ステップS2006に進み、画像が回転されていなければ、前記ステップS2005をスキップして前記ステップS2006に進む。
【0094】
次に、図20を用いて説明したステープラの初期化により、ステイプルされる位置について、図21〜図24を用いて説明する。通常、反転排紙も画像の回転も行われない場合は、図21に示すように、ステープラを手前にセットし針を下方向に打つ。また、反転排紙して画像が回転されなければ、図22に示すように、ステープラを手前にセットし針を上方向に打つ。また、反転排紙せずに画像が回転された場合は、図23に示すように、ステープラを奥側にセットし針を下方向に打つ。更に、反転排紙して画像が回転された場合は、図24に示すように、ステープラを奥側にセットし針を上方向に打つ。以上の4つ全ての場合において、常にシート上流側にシート表面から下向きにステープル処理が行われる。
【0095】
次に、画像記録処理動作について図25を用いて説明する。図25は、画像記録処理動作の制御手順を示すフローチャートである。まず、ステップS2501でファクシミリ部301からの画像の記録か否かを判別する。ファクシミリ部301からの画像の記録でない場合は、ステップS2502に進んでフォーマッタ部306からの画像の記録か否かを判別する。フォーマッタ部306からの画像の記録でない場合は、ステップS2503に進んでファイル部304からの画像の記録か否かを判別する。ファイル部304からの画像の記録でない場合は、ステップS2504に進んで画像記録処理を行い、次のステップS2505で画像記録処理が終了したか否かを判別する。画像記録処理が終了しない場合は、前記ステップS2504へ戻り、終了した場合は、本処理動作を終了する。
【0096】
一方、前記ステップS2501においてファクシミリ部301からの画像の記録である場合、前記ステップS2502においてフォーマッタ部306からの画像の記録である場合、前記ステップS2503においてファイル部304からの画像の記録である場合は、いずれもステップS2506に進んで画像を回転処理する。次いでステップS2507で画像を記録処理し、ステップS2508で反転排紙し、次のステップS2509で画像記録処理が終了したか否かを判別する。画像記録処理が終了しない場合は、前記ステップS2506へ戻り、終了した場合は、本処理動作を終了する。
【0097】
次に、マニュアルステープル処理の詳細を、図16を用いて説明する。マニュアルステープルモードは、ビンB上の既積載シート束、或はユーザーがビンB内に差し込んだシート束をステープルするモードであり、1ビンのみのステープル処理を行う。まず、ステップS1601において、ステープラをステープル位置に移動する。次いで、ステップS1602において、ステープラの近傍にあるステープルシートセンサがオンか否かにより、ステープラの部分にシートがあるか否かを判別する。ステープラの部分にシートがあれば、ステップS1603に進み、ステープラでシート束に針を打ち込んだ後、次のステップS1604に進む。また、前記ステップS1602において、ステープラの部分にシートがなければ、前記ステップS1603をスキップしてステップS1604に進む。このステップS1604では、ステープラを退避位置に移動した後、本処理動作を終了する。
【0098】
次に、積載状態監視処理の詳細を、図17を用いて説明する。まず、ステップS1701において、プログラム上のカウンタiを0にクリアする。次に、ステップS1702に進み、カウンタiを「1」増加させ、次のステップS1703で最上位ビンからi番目のビン内のシート検知センサの検出信号に基づいて、該i番目のビン内にシートが無いか否かを判別する。シートが無い場合は、ステップS1704に進み、ビン毎に設定した積載枚数カウンタ:Niを「0」にクリアした後、次のステップS1705に進む。また、前記ステップS1703において、i番目のビン内にシートが有る場合は、前記ステップS1704をスキップしてステップS1705に進む。このステップS1705では、i番目のビンが終了(最終)ビンであるか否かを判別し、終了ビンでない場合は、前記ステップS1702へ戻って上記と同様の処理を繰り返し、終了ビンの場合は、本処理動作を終了する。
【0099】
次に、収納枚数カウント処理の詳細を、図18を用いて説明する。まず、ステップS1801において、プログラム上のカウンタiを、これからシートの排出を行うビン番号に設定し、次のステップS1802に進み、前記カウンタiに該当する積載枚数カウンタを1増加させた後、本処理動作を終了する。
【0100】
次に、積載オーバー監視処理の詳細を、図19を用いて説明する。まず、ステップS1901において、現在ビンに収納されているシートの枚数が、予め設定されている積載上限枚数よりも多いか否かを判別し、多い場合は、ステップS1902に進み、本体へ積載オーバーアラームを出力した後、本処理動作を終了する。この積載オーバーアラームは、ソータ内に設定以上のシートが収納されたことをプリンタ部2に伝えるための通信上のデータであり、プリンタ部2側では、このデータを受信した場合、速やかに画像形成用のシートの給紙を停止させ、ソータへのシートの排出を停止させる(積載オーバーアラーム解除後に、処理動作を継続させる)。前記ステップS1901において、現在ビンに収納されているシートの枚数が、予め設定されている積載上限枚数よりも多くない場合は、前記ステップS1902をスキップして本処理動作を終了する。
【0101】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明の画像形成装置によれば、ファクシミリ、プリンタ等の本体外部からの信号により、画像形成したシートをシート後処理装置内に排紙する場合、頁順を合わせるために本体内で反転排紙を行う。更に、本体よりステープル処理の信号を受けると、反転排紙されたシート束に対して上下正常な向きにしてステープル処理を行うために、ステープラを上下反転する。但し、ステープラを上下反転しただけでは、コピーモード時と、ファクシミリモード時やプリンタモード時とで、シート上の同一端にステープル処理が行われない。よって、上下反転したステープラを水平方向にスライド移動することで、異なったモードでも、シート上の同一端にステープル処理を行うことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る画像形成装置の構成を示すブロック図である。
【図2】同画像形成装置の構成を示す縦断側面図である。
【図3】同画像形成装置における原稿搬送装置の構成を示す拡大縦断側面図である。
【図4】同画像形成装置における操作・表示パネルの構成を示す平面図である。
【図5】同画像形成装置におけるシート後処理装置の構成を示す縦断側面図である。
【図6】同画像形成装置におけるシート後処理装置の構成を示す斜視図である。
【図7】同画像形成装置におけるリーダー部の構成を示すブロック図である。
【図8】同画像形成装置におけるコア部の構成を示すブロック図である。
【図9】同画像形成装置におけるモード処理の制御手順を示すフローチャートである。
【図10】同画像形成装置におけるノンソート処理の制御手順を示すフローチャートである。
【図11】同画像形成装置におけるソート処理の制御手順を示すフローチャートである。
【図12】同画像形成装置におけるグループ処理の制御手順を示すフローチャートである。
【図13】同画像形成装置におけるスタック処理の制御手順を示すフローチャートである。
【図14】同画像形成装置におけるステープル処理の制御手順を示すフローチャートである。
【図15】同画像形成装置におけるステープル処理の制御手順を示すフローチャートである。
【図16】同画像形成装置におけるマニュアルステープル処理の制御手順を示すフローチャートである。
【図17】同画像形成装置における積載状態監視処理の制御手順を示すフローチャートである。
【図18】同画像形成装置における収納枚数カウント処理の制御手順を示すフローチャートである。
【図19】同画像形成装置における積載オーバー監視処理の制御手順を示すフローチャートである。
【図20】同画像形成装置におけるステープラ初期化処理の制御手順を示すフローチャートである。
【図21】同画像形成装置におけるステープラ初期化処理によりステイプルされる位置を説明するための図である。
【図22】同画像形成装置におけるステープラ初期化処理によりステイプルされる位置を説明するための図である。
【図23】同画像形成装置におけるステープラ初期化処理によりステイプルされる位置を説明するための図である。
【図24】同画像形成装置におけるステープラ初期化処理によりステイプルされる位置を説明するための図である。
【図25】同画像形成装置における画像記録処理の制御手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
2 プリンタ部(画像形成手段)
5 シート後処理装置
308 コア部(判別手段、制御手段)
502 ビンユニット(排出手段)
510 ステープラ(綴じ手段)
Claims (4)
- シート上に画像を形成する画像形成手段と、前記画像形成手段から出力される画像の形態を判別する判別手段と、前記画像形成手段により画像が形成されたシートを排出位置に排出する排出手段と、該排出手段により排出されたシートに針を打ち込んで綴じる綴じ手段と、該綴じ手段による釘の打ち込み方向を反転させる反転手段と、前記判別手段の判別結果に基づいて前記シートの表面が上になって排出された場合は前記綴じ手段により前記シートに対して上から下に向けて針を打ち且つ前記シートの裏面が上になって排出された場合は前記綴じ手段による釘の打ち込み方向を前記反転手段により反転させて前記シートに対して下から上に向けて針を打つように制御する制御手段とを具備したことを特徴とする画像形成装置。
- シート上に画像を形成する画像形成手段と、画像を回転させる画像回転手段と、前記画像形成手段から出力される画像の形態を判別する判別手段と、前記画像形成手段により画像が形成されたシートを排出位置に排出する排出手段と、該排出手段により排出されたシートに針を打ち込んで綴じる綴じ手段と、該綴じ手段を水平方向へスライドさせるスライド手段と、前記判別手段の判別結果に基づいて前記シート上の画像の上端が手前になって排出された場合は前記綴じ手段を前記スライド手段により手前側にスライドさせて前記シートに対して針を打ち且つ前記画像回転手段により画像が回転されてシート上の画像の上端が奥側になって排出された場合は前記綴じ手段を前記スライド手段により奥側にスライドさせて前記シートに対して針を打つように制御する制御手段とを具備したことを特徴とする画像形成装置。
- シート上に画像を形成する画像形成手段と、画像を回転させる画像回転手段と、前記画像形成手段から出力される画像の形態を判別する判別手段と、前記画像形成手段により画像が形成されたシートを排出位置に排出する排出手段と、該排出手段により排出されたシートに針を打ち込んで綴じる綴じ手段と、該綴じ手段による釘の打ち込み方向を反転させる反転手段と、前記綴じ手段を水平方向へスライドさせるスライド手段と、前記判別手段の判別結果に基づいて前記シートの表面が上になり且つ該シート上の画像の上端が手前になって排出された場合は前記綴じ手段を前記スライド手段により手前側にスライドさせて前記シートに対して上から下に向けて針を打ち且つ前記シートの裏面が上になり前記画像回転手段により画像が回転されてシート上の画像の上端が奥側になって排出された場合は前記綴じ手段による釘の打ち込み方向を前記反転手段により反転させると共に前記綴じ手段を前記スライド手段により奥側にスライドさせて前記シートに対して下から上に向けて針を打つように制御する制御手段とを具備したことを特徴とする画像形成装置。
- 前記制御手段は、先頭頁から順に画像形成するときは前記シートを反転させてその表面を下にして排出させ且つ最終頁から順に画像を形成するときは前記シートを反転させずにその表面を上にして排出させるように制御することを特徴とする請求項1または3記載の画像形成装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29236394A JP3554047B2 (ja) | 1994-11-01 | 1994-11-01 | 画像形成装置 |
US08/517,468 US5722031A (en) | 1994-08-25 | 1995-08-21 | Image forming apparatus having stapler for stapling sheets |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29236394A JP3554047B2 (ja) | 1994-11-01 | 1994-11-01 | 画像形成装置 |
Publications (2)
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JPH08129230A JPH08129230A (ja) | 1996-05-21 |
JP3554047B2 true JP3554047B2 (ja) | 2004-08-11 |
Family
ID=17780842
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29236394A Expired - Fee Related JP3554047B2 (ja) | 1994-08-25 | 1994-11-01 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3554047B2 (ja) |
-
1994
- 1994-11-01 JP JP29236394A patent/JP3554047B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPH08129230A (ja) | 1996-05-21 |
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