JP3552958B2 - クリップ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はクリップに関する。
【従来の技術】
クリップの一形式として、実公平4−24168号公報には、座板に可動クリップ片を軸ピンで回動可能に組付け、座板と可動クリップ片の間に装着したU字形の板バネのバネ力で可動クリップ片の前端部を座板の前端部に圧接するように構成したクリップの構造が開示されている。
また、実公平4−28116号公報には、座板に可動クリップ片を軸ピンで回動可能に組付け、座板と可動クリップ片の間に装着したコイルバネのバネ力で可動クリップ片の前端部を座板の前端部に圧接するように構成したクリップの構造が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記した従来のクリップは嵩張るU字形の板バネやコイルバネを用いて可動クリップ片を座板に圧接させているため、全高の低いクリップを製作することが困難である。
本発明は係る点に鑑み、全高を可及的に低くできるクリップを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明に係るクリップは、座板に可動クリップ片をヒンジピンで回動可能に組付け、弓形に湾曲した板バネの一端を前記可動クリップ片の前端部に係止し、前記板バネの他端を前記座板の後端部に係止したクリップにおいて、
前記可動クリップ片の前記ヒンジピンより前側の部位に設けた凸部によって前記板バネの中間部を反弓形に撓め、
前記座板の後端部の両側面に前方へ屈曲したアーム部を突設し、前記板バネを前記可動クリップ片に沿うように装着すると共に、
前記アーム部の先端と前記可動クリップ片の中間に形成した貫通孔に前記ヒンジピンを嵌合することを特徴とする。
【0005】
【発明の作用・効果】
本発明によれば、座板と可動クリップ片の間に弓形の板バネを装着して反弓形に撓めたので、反弓形に撓んだ板バネの、弓形の原形に復元する力が可動クリップ片に作用して、クリップ片の前端部が座板の前端部に圧接される。
しかして、本発明に係るクリップは従来のU字形板バネやコイルバネに比べて扁平な弓形の板バネを用いるので、クリップの全高を低くすることができる。
また、板バネの前端部を可動クリップ片の前端部に係止し、板バネの後端部を座板の後端部に係止して板バネを装着したので、胸ポケット等の被挟着物に対しクリップを奥深く差し込むことができる。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下に本発明を図面に基づき説明するに、図1〜図4には本発明の第1実施形態に係るクリップ10が示されている。当該クリップ10は座板11と可動クリップ片12とヒンジピン13及び板バネ14を備えている。
【0007】
座板11の前端部上面に断面三角形状の2本の突条15が成形され、後端部上面に座板11の厚みのほぼ半分程の深さの凹部16が形成されている。また、座板11の後端部の両側面にアーム部17が一体成形により突設され、各アーム部17の前方に屈曲した先端部に貫通孔18が形成されている。
【0008】
可動クリップ片12の前端部は肉厚に成形され、肉厚部19の下面に前記座板11の突条15と噛み合う2本の突条20が成形され、肉厚部19の内側に可動クリップ片12の長手方向に沿って凹部21が形成されている。可動クリップ片12の中間部の両側面に脚部22が一体成形により垂設され、各脚部22に貫通孔23が形成されている。また、可動クリップ片12の後端部上面に断面半円形の3本の突条24が成形されている。
可動クリップ片12と座板11は脚部22の貫通孔23とアーム部17の貫通孔18にヒンジピン13を挿通することにより、ヒンジピン13を支点にし上下方向へ回動可能に組付けられている。
【0009】
板バネ14は前端部を可動クリップ片12の凹部21に挿入して係止し、後端部を座板11の凹部16に挿入して係止することにより可動クリップ片12に沿うように座板11と可動クリップ片12の間に装着されている。この板バネ14は図5に示すように、弓形の主部14aの一端に短い屈曲部14bを連設した形状を有し、座板11と可動クリップ片12の間に装着した状態では可動クリップ片12の、ヒンジピン13より前側の部位に設けた凸部25に当たって主部14aの中間部が反弓形に撓められている。
【0010】
本実施形態に係るクリップ10の構造は以上の通りであって、座板11と可動クリップ片12の間に弓形の板バネ14を装着して可動クリップ片12の凸部25により反弓形に撓めたので、反弓形に撓んだ板バネ14の、図2に二点鎖線で示す弓形の原形に復元しようとする力が可動クリップ片12に作用し、可動クリップ片12の前端部が常に座板11の前端部に圧接する方向に付勢される。
このクリップ10を洋服の胸ポケット等に取り付けるには、座板11の下面を指で支えながら、可動クリップ片12の後端部上面の突条24に指を掛け、板バネ14の力に抗して押す。すると、図6に示すように可動クリップ片12が上方へ回動して拡開するので、胸ポケットの上端から差し込んで、可動クリップ片12の突条20と座板11の突条15で挟み付ける。
【0011】
しかして、本実施形態に係るクリップ10は従来のU字型の板バネやコイルバネに比べて扁平な弓形の板バネ14を用いるので、クリップ10の全高Hを可及的に低くすることができる。
また、板バネ14の前端部を可動クリップ片12の前端部に係止し、板バネ14の後端部を座板11の後端部に係止して板バネ14を装着したので、胸ポケット等の被挟着物に対しクリップ10をアーム部17の基端部に当たるまで、奥深く差し込むことができる。
【0012】
次に、図7及び図8に本発明の第2実施形態に係るクリップ30を示す。当該クリップ30では座板11の後端部に基部31を突設し、基部31の両端にアーム部17を連設し、基部31の上端部内側に段部32を形成し、該段部32に板バネ14の後端部を係止して板バネ14を装着している。
また、図9及び図10に示す本発明の第3実施形態に係るクリップ40では、座板11の後端部に基部41を突設し、基部41の両端にアーム部17を連設すると共に、基部の下端部の角部42に板バネ14の後端部を係止して板バネ14を装着している。
なお、第2実施形態及び第3実施形態に係るクリップ30、40の、上記した板バネ14後端部の係止構造以外の構造は第1実施形態に係るクリップ10と同じであるので、同一の構成部材には同一の符号を付して説明を省略する。
第2実施形態及び第3実施形態に係るクリップ30、40によれば、板バネ14の後端部を係止するための構造が簡単になって、かつ板バネ14の装着作業も容易になるので、製造コストの低減を図ることができる。
【0013】
上述した第1〜第3実施形態に係るクリップ10、30、40では可動クリップ片12に凸部25を成形して板バネ14を反弓形に撓めているが、可動クリップ片12に湾曲した膨出面を成形し、該膨出面に板バネ14を圧接させて反弓形に撓めても、同様の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るクリップを示す側面図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係るクリップを示す断面図である。
【図3】図2の2−2線から切断した断面図である。
【図4】図1の4−4線から切断した断面図である。
【図5】本発明の第1実施形態に係るクリップの板バネを示す側面図である。
【図6】本発明の第1実施形態に係るクリップを開いた状態を示す断面図である。
【図7】本発明の第2実施形態に係るクリップを示す縦断断面図である。
【図8】本発明の第2実施形態に係るクリップを示す背面図である。
【図9】本発明の第3実施形態に係るクリップを示す縦断断面図である。
【図10】本発明の第3実施形態に係るクリップを示す背面図である。
【符号の説明】
10,30,40…クリップ、11…座板、12…可動クリップ片
13…ヒンジピン、14…板バネ、25…凸部。
Claims (1)
- 座板に可動クリップ片をヒンジピンで回動可能に組付け、弓形に湾曲した板バネの一端を前記可動クリップ片の前端部に係止し、前記板バネの他端を前記座板の後端部に係止したクリップにおいて、
前記可動クリップ片の前記ヒンジピンより前側の部位に設けた凸部によって前記板バネの中間部を反弓形に撓め、
前記座板の後端部の両側面に前方へ屈曲したアーム部を突設し、前記板バネを前記可動クリップ片に沿うように装着すると共に、
前記アーム部の先端と前記可動クリップ片の中間に形成した貫通孔に前記ヒンジピンを嵌合することを特徴とするクリップ。
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1999
- 1999-08-02 JP JP21874299A patent/JP3552958B2/ja not_active Expired - Fee Related
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