JP3552948B2 - 間仕切用折畳み保管庫 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は，保管庫に関し，特に学校，公民館，図書館，事務所等における仕切りとして使用する間仕切に設置し，不使用時の折畳みを可能とした間仕切用折畳み保管庫に関する。
【０００２】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
この種間仕切は，例えば部屋と廊下或いは部屋間を仕切る壁面として設置使用されるが，その目的からフラットな仕切面を構成するように方立又はこれと無目等の横枠による構造枠に対して仕切パネルを装着したものとされている。
【０００３】
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので，その解決課題とするところは，間仕切のパネル装着空間に嵌合状に装着設置し又は間仕切の正面に添設設置するように使用するとともに不使用時には間仕切の一部として又はこれに添設してコンパクトに折畳むことができるようにした間仕切用折畳み保管庫を提供するにある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
上記課題に沿って請求項１に記載の発明は，これを，間仕切のパネル装着空間に嵌合状に装着設置し又は間仕切の正面に添設設置するように使用する保管庫であって，正面板，背面板，左右の側板，天板，床板及び／又は棚板を備えて６面を囲繞し，上記側板の一端を正面板又は背面板にヒンジ連結するとともに他端を自由端とし且つ奥行方向中間位置と自由端側の背面板又は正面板の上下端又はその一方とをそれぞれ回動自在にリンク連結することによって上記正面板及び／又は背面板を基準として，これらの間に側板を折曲収納自在とし，床板及び／又は棚板を折曲収納又は着脱自在とするとともに天板を奥行方向中間で前後に分割して正面板前方で上下方向に回動折曲自在とすることによって折畳み状態の厚さを上記間仕切の見込み幅と同等とした折畳み伸張自在のボックス状にして背面側に配置した受台と正面側に配置したキャスターとによって荷重を支持して水平を確保してなることを特徴とする間仕切用折畳み保管庫とし，請求項２に記載の発明を，上記正面板の下枠に巾木を設置してなることを特徴とする請求項１に記載の間仕切用折畳み保管庫とし，請求項３に記載の発明を，上記天板のバタツキ防止用にして保管庫伸張時の保形用のロック金具を正面板の上枠に設置してなることを特徴とする請求項１又は２に記載の間仕切用折畳み保管庫とし，これらをそれぞれ発明の要旨として上記課題解決の手段としたものである。
【０００５】
【発明の実施の形態】
以下図面の例に従って本発明を更に具体的に説明すれば，Ａは，例えば学校の廊下と教室を仕切るように設置した図示省略の出入り口を有する，例えば金属製の間仕切，Ｂはパネル装着空間に装着した，例えば木製の保管庫であり，該保管庫Ｂは，正面板，背面板，左右の側板，天板，床板及び／又は棚板を備えて６面を囲繞し，正面板及び／又は背面板を基準として，これらの間に側板，床板及び／又は棚板を折曲収納自在とするとともに天板を奥行方向中間で前後に分割して正面板前方で上下方向に回動折曲自在とすることによって折畳み状態の厚さを上記間仕切の見込み幅と同等とした折畳み伸張自在のボックス状としてある。
【０００６】即ち本例にあって間仕切Ａは，所定間隔に天井とフロア間に方立２を起立設置し，方立２間に上下複数の横枠３を配置することによって格子状とした構造枠１と，該構造枠１によって区画されるパネル装着空間にそれぞれ仕切パネル４を装着する一方，一部のパネル装着空間に保管庫Ｂを装着することによって該保管庫Ｂを間仕切Ａのパネル収納空間において折畳み伸張自在として，折畳み時に間仕切Ａと同一の面をなすように該パネル装着空間内に収納自在としてある。
【０００７】
保管庫Ｂは，本例において上記正面板６，背面板８，左右の側板９，天板１０，床板１１及び棚板１２を備えることによって上記６面を囲繞したボックス状としてあり，本例にあって棚板１２はこれを中間高さとし，また正面板６に開き戸，引き戸等の開口部材７，本例にあっては上下２段の引き違い戸を備えて前面に保管物の出し入れ用の開口を形成したものとし，本例において間仕切Ａにおける上下に複数区分した複数のパネル収納空間のうち下位に位置するパネル収納空間にこれを嵌合状に装着するようにしてある。このとき保管庫Ｂは，これをその背面側に配置した受台１５と正面側に配置したキャスター１７とによって荷重を支持して水平を確保したものとし，また本例にあっては上記正面板６の下枠に巾木１９を設置したものとしてある。
【０００８】
保管庫Ｂにおける本例の折畳み伸張は，背面板８を基準にして，正面板６を背面板８側に引き寄せ，側板９をこれらの間に折曲収納し，天板１０を正面板６前方で上下方向に回動折曲し，床板１１及び棚板１２を正面板６及び背面板８間に折曲収納又は着脱自在，本例にあっては着脱自在とすることによって行うとともに該保管庫Ｂの折畳み厚さを間仕切Ａの見込み幅，即ち奥行幅に合わせるようにしてあり，これによって保管庫Ｂを上記パネル装着空間に収納するようにしてある。
【０００９】
このとき上記側板９は，その一端を正面板６又は背面板８にヒンジ連結するとともに他端を自由端とし且つ奥行方向中間位置と自由端側の背面板又は正面板の上下端又はその一方とをそれぞれ回動自在にリンク連結することによって上記折畳み伸張自在のものとしてある。
【００１０】
本例において側板９は，その一端のヒンジ１３連結を，上記背面板８の縦枠に蝶番金具によって行い，リンク２４連結を，正面板６の縦枠上下端と単一のパネルによる側板９の上下面において，それぞれ先端を回動自在に軸支した直線金属製のリンクバーによって行うものとしてあり，また床板１１及び棚板１２を，保管庫Ｂの伸張時に正面板６，背面板８及び側板９に支持して，保管庫Ｂに着脱自在とするようにしてある。
【００１１】
このとき本例にあって，該床板１１及び棚板１２の支持は，床板１１において，背面板８の下枠に形成した溝への端部嵌合，正面板６側における載置用受部１４への載置，側板９の幅方向両端に設置した載置用ダボ２５への載置によって行い，棚板１２において，正面板６及び背面板８の中間枠長手方向中間位置並びに側板９の幅方向に設置した載置用ダボ２５への載置によって行ったものとして，上記各着脱を自在としてある。
【００１２】
このように構成した本例の保管庫Ｂは，その背面板８又はその下端に設置した固定部，本例にあっては上記受台１５の下端に設けた固定板１６を，間仕切Ａの構造枠１又は床面に固定することによって，間仕切Ａの上記パネル装着空間に装着して，その保管庫Ｂとしてその保管を行うようにし，不使用時には，該パネル収納空間内に折畳み収納を行うものとしてある。
【００１３】
図中５は間仕切Ａのパネル装着開口に設置した窓サッシを示す。
【００１４】
図示した例は以上のとおりとしたが，保管庫の装着を，間仕切の複数のパネル装着空間の中間に設置すること，側板を正面板にヒンジ連結して背面板との間に上記リンクを介設して，該正面板を基準にして側板を折曲収納自在とすること，上記ヒンジをアルミ前面ヒンジによるものとすること，床板及び／又は棚板を正面板又は背面板にヒンジ連結して，該正面板又は背面板を基準にして回動して折曲収納自在とすること，またヒンジ連結することなく，正面板，背面板，側板間に落とし込み状に別体のものを装着するようにすること，正面板を，開き戸とし，シャッターとする等，上記引き戸以外の開口部材を備えたものとすること，保管庫を間仕切の正面に添設設置するようにすること，このとき間仕切のパネル装着空間に仕切パネルを装着して保管庫を，その構造枠の横枠に対接固定し，例えば既設や新設の間仕切に，その仕切パネルをそのままとして，保管庫を後付け状に設置したり，臨時的に設置したりし得るようにすること，天板にそのバタツキ防止用にして保管庫伸張時の保形用のロック金具を正面板の上枠に設置すること，保管庫の全体を伸張した状態で間仕切の前方に引出し自在とするように，保管庫を上記間仕切のパネル装着空間に嵌合状に装着設置し，該パネル装着空間を画する間仕切の構造枠と保管庫の間に伸縮機構を介設すること，このとき伸縮機構を上下に一対のＸ字状にして水平配置の伸縮リンクによるものとすること等を含めて，本発明の実施に当って，間仕切，保管庫，その正面板，背面板，側板，天板，必要に応じて使用する床板，棚板，ヒンジ，リンク等の各具体的形状，材質，構造，これらの関係，これらに対する付加等は上記発明の要旨に反しない限り適宜に変更して，様々の形態のものとすることができる。
【００１５】
【発明の効果】
本発明は以上のとおりに構成したから，部屋と廊下或いは部屋間を仕切る壁面として設置使用される間仕切のパネル装着空間に嵌合状に装着設置し又は間仕切の正面に添設設置するように使用して不使用時には間仕切の一部として又はこれに添設してコンパクトに折畳むことができるとともに伸張によって自ずと床板及び／又は棚板を形成するようにこれらを一体に備え且つ左右の側板の折曲収納を確実に安定して行うことができる間仕切用折畳み保管庫を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】間仕切の正面図である。
【図２】間仕切の側面図である。
【図３】保管庫の折畳み状態を示す間仕切の縦断面図である。
【図４】保管庫の使用状態を示す間仕切の縦断面図である。
【図５】保管庫の折畳み状態を示す間仕切の横断面図である。
【図６】保管庫の使用状態を示す間仕切の横断面図である。
【図７】保管庫の折畳みの形態を示す平面図である。
【図８】保管庫の折畳みの形態を示す平面図である。
【符号の説明】
Ａ 間仕切
Ｂ 保管庫
６ 正面板
７ 開口部材
８ 背面板
１０ 天板
１１ 床板
１２ 棚板
１３ ヒンジ
２４ リンク
Claims (3)
- 間仕切のパネル装着空間に嵌合状に装着設置し又は間仕切の正面に添設設置するように使用する保管庫であって，正面板，背面板，左右の側板，天板，床板及び／又は棚板を備えて６面を囲繞し，上記側板の一端を正面板又は背面板にヒンジ連結するとともに他端を自由端とし且つ奥行方向中間位置と自由端側の背面板又は正面板の上下端又はその一方とをそれぞれ回動自在にリンク連結することによって上記正面板及び／又は背面板を基準として，これらの間に側板を折曲収納自在とし，また床板及び／又は棚板を同様に折曲収納又は着脱自在とするとともに天板を奥行方向中間で前後に分割して正面板前方で上下方向に回動折曲自在とすることによって折畳み状態の厚さを上記間仕切の見込み幅と同等とした折畳み伸張自在のボックス状にして背面側に配置した受台と正面側に配置したキャスターとによって荷重を支持して水平を確保してなることを特徴とする間仕切用折畳み保管庫。
- 上記正面板の下枠に巾木を設置してなることを特徴とする請求項１に記載の間仕切用折畳み保管庫。
- 上記天板のバタツキ防止用にして保管庫伸張時の保形用のロック金具を正面板の上枠に設置してなることを特徴とする請求項１又は２に記載の間仕切用折畳み保管庫。
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Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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| JP14958799A JP3552948B2 (ja) | 1999-05-28 | 1999-05-28 | 間仕切用折畳み保管庫 |
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Publications (2)
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Family Applications (1)
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-
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