JP3552115B2 - 操作機構の操作負荷低減構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、操作機構においてその操作負荷を低減するための構造に関し、特に、自動二輪車のクラッチレリーズ機構におけるアクスルプッシュレバーのような、一定角度回動可能で、操作の解除により元の位置に戻るようなレバーを用いた操作機構に使用するのに適した、操作機構の操作負荷低減構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、一定角度回動可能で、操作の解除により元の位置に戻るようなレバーを用い、レバーを回動させたままの状態で維持するような操作を必要とする操作機構は、広く一般的に見受けられるものであり、そのような操作機構の一例として、自動二輪車の分野では、手元のクラッチレバーの操作により、遠隔操作用のワイヤーを介して、クラッチに連動するアクスルプッシュレバーを回動させた状態で維持することにより、クラッチのOFF操作を行う、クラッチレリーズ機構が従来周知である。
【0003】
このような自動二輪車のクラッチレリーズ機構においては、エンジンの排気量が大きくなるに従ってクラッチも係合力の強いものを使用することとなり、操作の開始にはそれほどの力を要しないが、レバーの回動につれてかかる負荷が次第に大きくなり、レバーを回動させたままの操作状態に維持するためには大きな負荷がかかることとなるため、そのような操作負荷を低減するための何らかの手段を講じる必要が生じてくる。
【0004】
ところで、上記のような、一定角度回動可能で、操作の解除により元の位置に戻るようなレバーを用い、レバーを回動させたままの操作状態で維持するような操作を必要とする操作機構において、その操作負荷を低減するための構造として、引張バネとなるコイル状スプリングを使用したものが従来知られている。
【0005】
すなわち、図に示すように、一定角度回動可能で、操作の解除により元の位置に戻るようなレバー2に対して、一端6をレバー2上に固定したスプリング4を付設して、スプリング4の引張力が、未操作の状態(実線で示した状態)ではレバー2をそのままの状態に維持する方向に働き、ワイヤー8を介した操作の開始により、レバー2の回動につれてスプリング4がその死点を越えた時点で、レバー2を操作状態(一点鎖線で示した状態)に回動させる方向に切り替わって働くように構成されたものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような従来の操作負荷低減構造では、未操作の状態においてレバーの回動軸3の中心がスプリング4の両端6、7を結ぶ線上近くに位置するように、スプリング4の一端6をレバー2上に移動不能に固定して取り付けているため、レバー2の操作状態におけるスプリング4の作用位置が、回動軸3を支点とするモーメントの小さいものとならざるをえず、スプリング4の作用効率が悪いものであるため、実用上有効なものとするためには、強いバネ力を有するスプリングを使用する必要がある、という問題がある。
【0007】
本発明は、上記のような従来の操作機構の操作負荷低減構造の持つ不都合を解消することを目的としており、より具体的には、引張バネとなるスプリングを使用した操作負荷低減構造において、レバー上におけるスプリングの取付部を移動可能なものとし、操作状態におけるスプリングの作用位置を回動軸からより遠くに離すことができるものとすることにより、操作状態におけるスプリングの作用位置を回動軸を支点とするモーメントの大きいものとし、バネの作用効率を高いものとして、必要以上に強いバネ力を有するスプリングを使用することなく、実用上有効なものとすることを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の課題を解決しかつ目的を達成するために、一定角度回動可能で操作の解除により元の位置に戻るようなレバーを用いた操作機構に対して、該レバーを操作状態に回動させる方向に付勢するスプリングを付設した、操作機構の操作負荷低減構造において、該レバーが、一端がレバー本体上に枢着され他端がスプリングの取付部となるサブレバーと、サブレバーの回動範囲を規制するストッパーを有するレバー本体とからなり、該サブレバーとレバー本体上との間に、レバーを付勢するスプリングとは別のサブスプリングが、常にサブレバーをレバー本体の回動軸に近づける方向に付勢するように設けられていて、レバーを付勢するスプリングのサブレバーへの取付部が、操作の開始によるレバー本体の回動につれてサブスプリングの付勢力に抗した状態でレバー本体の回動軸から離れ、また、操作の解除によるレバー本体の復帰につれてサブスプリングの付勢力に補助された状態でレバー本体の回動軸に近づくように、レバー本体上で移動可能とされていることを特徴とするものである。
【0009】
【作 用】
上記のような本発明の構成によれば、未操作の状態では、スプリングのサブレバーへの取付部の位置がレバー本体の回動軸に近く、スプリングの両端を結ぶ線がレバー本体の回動軸の中心に近接しているため、スプリングの引張力はレバー本体を操作状態の方向に回動させる力として有効に働いていない。
【0010】
この状態から操作の開始によりレバー本体が回動し始めると、それにつれて、レバー本体上に枢着されたサブレバーのスプリング取付部は、サブスプリングの付勢力に抗した状態で、スプリングの引張力によってレバー本体の回動軸から離れるようにレバー本体上を移動する。
【0011】
そして、操作状態では、レバー本体上におけるサブレバーのスプリング取付部は、レバー本体の回動軸から最も離れたレバー本体の操作点の近傍に位置しており、サブレバーを介したスプリングのレバー本体に対する引張力は、レバー本体の回動軸を支点とするモーメントの大きな位置で作用して、レバー本体を回動したままの操作状態に維持するための有効な補助力となる。
【0012】
さらに、操作を解除すると、レバー本体が元の状態に戻るように逆方向に回動し、それにつれて、レバー本体上に枢着されたサブレバーのスプリング取付部は、レバー本体の逆方向への回動力により、サブスプリングの付勢力に補助された状態で、スプリングの引張力に抗してレバー本体の回動軸に近づくようにレバー本体上を移動して、最終的には未操作の状態の位置に復帰する。
【0013】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1〜図3は、本発明の操作負荷低減構造の一実施例を示すものであり、レバー20が、回動軸30を中心として一定角度回動するレバー本体21と、レバー本体20上に一端が枢着されたサブレバー22とからなり、スプリング40が、サブレバー22の他端とレバー周辺の固定点71とに固定されていて、レバー本体21とサブレバー22との間にサブスプリング23が設けられているものである。
【0014】
レバー本体21には、図示ていない操作手段による操作を伝達する遠隔操作用のワイヤー8が回動軸30から一定の距離をおいた操作点50に取り付けられていて、遠隔操作用のワイヤー8を引く操作によって、レバー本体21は、図3に示すような操作状態の位置にまで回動され、操作を解除すると図1に示すような未操作の状態に戻るものである。
【0015】
サブレバー22は、レバー本体21上に突設されたストッパー24、25によってその回動範囲が限定されるように、支点221によってレバー本体21上に枢着されており、レバー本体21との間に設けられたサブスプリング23によって、スプリング40よりも弱い力で、常にレバー本体21の回動軸30に近づくように引っ張られている。
【0016】
スプリング40は、コイル状の引張バネであって、その一端がサブレバー22の可動端部222に固定されていると共に、その他端がレバー周辺に設けられた固定点71に固定されている。
【0017】
なお、このレバー周辺に設けられた固定点71については、ワイヤー8のガイド81と一体的に形成された固定部材70に複数の係合凹部72を設け、その何れかに位置をずらせて変更容易な構成とすることにより、スプリング40およびサブスプリング23の強さその他の条件が若干変更された場合にも、その位置を変更するだけで、スプリング40が有効に作用するように調整することが容易にできる。
【0018】
以上のように構成されている本発明の一実施例について、その作動状態を以下に説明する。
まず、未操作の状態においては、図1に示すように、サブレバー22は、回動軸30に近いストッパー24に当接して回動軸30の近くに位置し、スプリング40は、サブレバー22の支点221にも近接していて、サブレバー22に対するスプリング40とサブスプリング23との作用力は均衡しており、サブレバー22がストッパー25の方向に回動することはなく、スプリング40の引張力はレバー本体21を回動させる方向の力としては働いていない。
【0019】
つぎに、操作の開始によりレバー本体21が回動し始めると、サブレバー22もストッパー24に当接した状態でレバー本体21の回動につれて移動し、サブレバー22におけるスプリング40の固定点である可動端部222の位置の変化により、サブレバー22に対するスプリング40の作用位置のモーメントが増加して、サブレバー22に対するスプリング40とサブスプリング23の作用力の均衡が破れた時点で、図2に示すように、サブレバー22はストッパー25の方に回動する。
【0020】
この時点でスプリング40がその死点を越え、スプリング40の引張力は、図3に示すような操作状態の方向にレバー本体21を回動させる方向の力として働くように切り替わる。
【0021】
そして、操作状態では、図3に示すように、サブレバー22がストッパー25に当接し、サブレバー22へのスプリング40の固定点が回動軸30から離れて位置しているため、スプリング40の引張力はレバー本体21に対して大きなモーメントで作用し、レバー本体21を操作状態に回動させたまま維持するための有効な補助力となる。
【0022】
さらに、操作の解除によってレバー本体21がスプリング40の引張力に抗して逆方向に回動すると、サブレバー22もストッパー25に当接したままレバー本体21の回動につれて回動軸30に近づくように移動して、それによりサブレバー22に対するスプリング40の作用位置のモーメントが減少し、サブレバー22に対するスプリング40の作用力がサブスプリング23の作用力より小さくなった時点で、サブレバー22はストッパー24の方に回動して、図1に示すような未操作の状態の位置に復帰する。
【0023】
以上、本発明の操作負荷低減構造を実施例によって説明したが、そのような操作負荷低減構造を自動二輪車のクラッチレリーズ機構に適用する場合について、図〜図によって更に説明する。
【0024】
手元のクラッチレバーの操作により、遠隔操作用のワイヤーを介して、クラッチに連動するアクスルプッシュレバーを回動させて、クラッチのOFF操作を行う、という従来の自動二輪車のクラッチレリーズ機構においては、一般的には、図および図に示すように、アクスルプッシュレバー1は、エンジンユニット9のミッションケースのカバー10の外面に配置されている。
【0025】
このようなクラッチレリーズ機構に本発明の操作負荷低減構造を適用する場合、図に示すように、アクスルプッシュレバー自体を本発明におけるレバー20として直接的に適用することもできるが、図に示すように、図示ていないクラッチレバーからアクスルプッシュレバー1に至る遠隔操作用のワイヤー8の途中において、ケース11内に収納された独立部品として、間接的に適用することも可能である。
【0026】
以上に説明したように、本発明の操作負荷低減構造は、操作の開始にはそれほどの力を要しないが、レバーの回動につれてかかる負荷が次第に大きくなり、レバーを回動させたままの操作状態に維持するためには大きな負荷がかかる、自動二輪車のクラッチレリーズ機構のような操作機構において使用するのに好適なものであるが、本発明は、そのような用途にのみ限定されるものではなく、一定角度回動可能で、操作の解除により元の位置に戻るようなレバーを用いた操作機構であれば、操作に要する力が徐々に強くなるようなものに限らず、広く一般的に適用可能なものであることはいうまでもない。
【0027】
【発明の効果】
以上に説明したような本発明によれば、従来のスプリングを使用した操作負荷低減構造と比べて、スプリングの作用効率を高いものとすることができ、必要以上に強いバネ力を有するスプリングを使用することなく実用上有効な操作負荷の低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の操作負荷低減構造の一実施例における未操作状態を示す説明図。
【図2】図1に示た一実施例における操作開始の状態を示す説明図。
【図3】図1に示た一実施例における操作状態を示す説明図。
【図】操作負荷低減構造の従来例を示す説明図。
【図】従来の自動二輪車のクラッチレリーズ機構におけるアクスルプッシュレバーの配置を示すエンジンユニットの側面図。
【図】図に示したエンジンユニットの上面図。
【図】本発明の操作負荷低減構造を自動二輪車のクラッチレリーズ機構に適用した一例を示す説明図。
【図】本発明の操作負荷低減構造を自動二輪車のクラッチレリーズ機構に適用した他の例を示す説明図。
【符号の説明】
20 レバー
21 レバー本体
22 サブレバー
23 サブスプリング
24 ストッパー
25 ストッパー
30 回動軸
40 スプリング
50 レバーの操作点

Claims (1)

  1. 一定角度回動可能で操作の解除により元の位置に戻るようなレバーを用いた操作機構に対して、該レバーを操作状態に回動させる方向に付勢するスプリングを付設した、操作機構の操作負荷低減構造において、該レバーが、一端がレバー本体上に枢着され他端がスプリングの取付部となるサブレバーと、サブレバーの回動範囲を規制するストッパーを有するレバー本体とからなり、該サブレバーとレバー本体上との間に、レバーを付勢するスプリングとは別のサブスプリングが、常にサブレバーをレバー本体の回動軸に近づける方向に付勢するように設けられていて、レバーを付勢するスプリングのサブレバーへの取付部が、操作の開始によるレバー本体の回動につれてサブスプリングの付勢力に抗した状態でレバー本体の回動軸から離れ、また、操作の解除によるレバー本体の復帰につれてサブスプリングの付勢力に補助された状態でレバー本体の回動軸に近づくように、レバー本体上で移動可能とされていることを特徴とする操作機構の操作負荷低減構造。
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