JP3550847B2 - 回転電機の電機子巻線パターン - Google Patents

回転電機の電機子巻線パターン Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は回転電機の電機子巻線パターンに関するものであり、特に、3相,4極,3並列回路,2層重ね巻である回転電機の電機子巻線パターンに関する。
【0002】
【従来の技術】
回転電機は固定子と回転子からなり、例えば同期機の場合、周波数50Hzで4極構造であれば、1500rpm で回転する。固定子鉄心は多層の薄板で構成され、固定子の内周側には電機子巻線を巻装するために複数のスロットが設けられている。発電機では誘起電圧の波形が完全な正弦波状であることが望ましい。このためには、ギャップの磁束密度分布が正弦波形になるようにしなければならない。電機子巻線を集中巻とすると、磁束密度分布は方形波となり、正弦波分布とは著しく異なる。従って、電機子巻線は分布巻とする。
【0003】
あるコイルのコイル辺が電気的に180度を隔てていればその巻線は全節巻と呼ばれ、電気的に180度以下であれば、短節巻と呼ばれる。磁束密度分布をさらにいっそう正弦波形に近づけるため、電機子巻線を短節巻とする。この理由は、コイルピッチと磁極ピッチとの比をβとすると、3相機の場合は普通β=5/6として、高調波の中で優勢である第5および第7高調波を小さくするためである。
【0004】
また、タービン発電機の場合、火力では2極機が大部分であるが、原子力では原動機の都合により4極機が多い。一般に、タービン発電機の電機子巻線はY結線であり、並列回路数は、極数の約数とする。例えば、4極機の場合、並列回路数を4または2,1とする。これは並列回路数を極数の約数とすると、各並列回路を電気的に全く同じ配置にすることができるため、各回路間の電圧を平衡させることが可能となるからである。
【0005】
発電機の容量を大きくする場合、力率はほぼ同一であるから、発電機の電圧と電流の積を増加する必要がある。小容量機では高い電圧を得るために各相のコイルが直列に接続されるが、大容量機では絶縁等の問題から2もしくは4並列回路とするのが一般的である。
【0006】
しかし、容量によっては並列回路数を極数の約数にできない場合がある。この時、各並列回路の誘起電圧は不平衡となり、並列回路間で循環電流が流れる。そこで、このような問題点を解決するため、特公昭54−6683号公報に記載されているように、各コイルのピッチを変化させて、並列回路間の電圧の大きさおよび位相の不平衡を減少させるための巻線方式が提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
原子力用のタービン発電機では、3相,4極,4並列回路,2層重ね巻が一般的であるが、渡り線の口出しがタービン側とスリップリング側の両側にあり、ブッシングが片側にそれぞれ6本の計12本,ターミナルボックスも両側に配置される。一方、並列回路数を3とすると、渡り線の口出しが片側となる。それに伴い、ブッシングも片側に6本,ターミナルボックスも片側に配置すればよいというメリットがある。
【0008】
しかし、並列回路数を3とすると、4並列回路のときと比較していくつかの問題点が生じる。その生じる問題点を固定子スロット数が72の場合について説明する。毎極毎相のスロット数NSPP=(固定子スロット数)/(相数×極数)だから、この場合NSPP=6である。従って、上コイル6本,底コイル6本で1極を構成する。
【0009】
また、1並列回路あたりのコイル数NSPC=(固定子スロット数)/(相数×並列回路数)であるから、4並列回路の場合NSPC=6となり、3並列回路の場合NSPC=8となる。
【0010】
このため、4並列回路のときは1つの並列回路で1極を構成すればよいのに対して、3並列回路の場合は1つの並列回路が複数の極に跨り、極間を接続する渡り線が必要となる。渡り線の総数は最小で24本(4並列回路では12本)となるが、これらの渡り線が軸方向に重なった分だけ、固定子の軸方向長が長くなる。
【0011】
また、各相のコイルを3つの並列回路に区分する場合には、磁極に対して3並列回路が異なる電気的位置を占めることから、各並列回路の誘起電圧は位相および大きさが異なる。従って、並列回路間で循環する電流が生じ、局部的な加熱および余分な損失が発生する。
【0012】
本発明の第1の目的は、3相,4極,3並列回路,2層重ね巻である回転電機の電機子巻線において、極間を接続する渡り線を軸方向にできるだけ重ならないようにして、回転電機の軸長短縮化を図る回転電機の電機子巻線パターンを提供することにある。
【0013】
本発明の第2の目的は、3並列回路に誘起する電圧の不平衡率を最小にして、3並列回路間の循環電流を小さくし、局部的な加熱および余分な損失の発生を抑制することにより発電効率を向上する回転電機の電機子巻線パターンを提供することにある。
【0014】
本発明の第3の目的は、渡り線を少なくすると共に、電圧の不平衡を最小にする回転電機の電機子巻線パターンを提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
第1の目的を達成するためには、3並列回路A,B,Cを構成するコイルで、4極P1,P2,P3,P4を形成する際に、P1極を並列回路Aのコイルのみで構成し、P2極を並列回路Bのコイルのみで構成し、P3極を並列回路Aと並列回路Cのコイルのみで構成し、P3極に隣接するP4極を並列回路Bと並列回路Cのコイルのみで構成することによって達成される。
【0016】
第2の目的を達成するためには、固定子スロット数が72の場合には、3並列回路A,B,Cを構成する8ターンのコイルで、4極P1,P2,P3,P4を形成する構成が、並列回路Aと並列回路Bを電気的に全く同じ配置とし、4極 P1,P2,P3,P4の底コイル辺および上コイル辺を極中心対称に配置し、極P1,P2,P3,P4の極中心側から数えて2番目と4番目、若しくは2番目と6番目のコイル辺を並列回路A,Bから構成すると共に、その他のコイル辺を並列回路A,B,Cから構成することによって達成される。
【0017】
第3の目的を達成するためには、固定子スロット数が72の場合には、3並列回路A,B,Cを構成する8ターンのコイルで、4極P1,P2,P3,P4を形成する構成が、4極P1,P2,P3,P4の底コイル辺および上コイル辺を極中心対称に配置し、極P1,P2,P3,P4の極中心側から数えて2番目と4番目、若しくは2番目と6番目のコイル辺を並列回路A,Bから構成すると共に、その他のコイル辺を並列回路A,B,Cから構成し、P1極とP2極には並列回路A若しくは並列回路Bから6ターンを配置させ、P3極とP3極に隣接するP4極には並列回路Cと並列回路B若しくは並列回路Cと並列回路Aからそれぞれ4ターンと2ターンを配置させるようにすることによって達成される。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図1乃至図16を用いて詳細に説明する。
【0019】
[請求項1,請求項2]の実施例
図1に本発明の一実施例を示す3並列回路で4極を構成する際のターン数の分配について、図2に本発明を使用しない場合の3並列回路で4極を構成する際のターン数の分配について示す。回転電機の電機子巻線が3相,4極,3並列回路,2層重ね巻のとき、固定子スロット数は4(極数)と9(相数×並列回路数)の公倍数であり、36,72,108,…、となる。ここでは、固定子スロット数が72の場合について説明する。この場合の毎極毎相のスロット数NSPPは次式のようになる。
【0020】
NSPP=固定子スロット数/相数×極数=72/3×4=6 …(1)
また、1並列回路あたりのスロット数NSPCは次式のようになる。
【0021】
NSPC=固定子スロット数/相数×並列回路数=72/3×3=8…(2)
図において、P1,P2,P3,P4は例えばN極,S極,N極,S極のように極性が異なっている。
【0022】
図3に本発明に関わる回転電機の電機子巻線断面を2層巻について示す。電機子巻線73,74は電機子鉄心75に設けられたスロット76内に納められ、楔77で固定されている。図示したように、電機子巻線73,74は2層になっており、固定子外径側のコイル73を底コイル辺(以下、底コイル),固定子内径側のコイル74を上コイル辺(以下、上コイル)という。(2)式より、固定子スロット数が72のとき、NSPC=8であるから、3つの並列回路84,85,86は1並列回路あたり上コイル8本,底コイル8本を直列に接続して形成される。
【0023】
また、(1)式より毎極毎相のスロット数NSPP=6であるから、1つの極は上コイル6本、底コイル6本で形成される。従って、1つの並列回路は2つ以上の極に跨ることになる。並列回路は上コイル74を8本,底コイル73を8本直列に接続するのだから、並列回路が多くの極に跨るとその分渡り線が多くなる。図2では、並列回路84がP1極,P2極,P3極,P4極に跨り、並列回路85がP2極,P3極,P4極に跨り、並列回路86がP1極,P3極,P4極に跨っている。
【0024】
また、並列回路84の極間を接続する渡り線89が4本,並列回路85の渡り線90が3本,並列回路86の渡り線91が3本で計10本,軸方向には最大4本が重なっている(口出し側の渡り線は図示せず)。従って、渡り線の本数および渡り線が軸方向に重なる本数を減らすために、図1のように3並列回路で4極を構成する。1つの並列回路が2つの極に跨る場合が、渡り線の数が最少となるから、並列回路84をP3極とP4極に4ターンずつにして渡り線89で直列に接続し、並列回路85はP2極に6ターン,P3極に2ターンして渡り線90で直列に接続し、並列回路86はP1極に6ターン,P4極に2ターンして渡り線91で直列に接続する。
【0025】
このため、並列回路84の渡り線89はP3極とP4極を接続する2本で、並列回路85の渡り線90はP2極とP3極を接続する2本で、並列回路86の渡り線91はP1極とP4極を接続する2本となり、ここで渡り線91と渡り線 89とが重ならないようにそれぞれの渡り線の口出しを選択し、渡り線90と渡り線89とが重ならないようにそれぞれの渡り線の口出しを選択する。従って、1相あたりの渡り線89,90,91は軸方向に2本,3相で6本となり軸方向長の短縮化を図ることができる(口出し側の渡り線は図示せず)。
【0026】
[請求項3]の実施例
図4に本発明の一実施例を示す3並列回路において電圧不平衡率がミニマムになる電機子巻線の配置図について示す。図5に、図4の電機子巻線の配置を極毎に示す。図4,図5では固定子スロット数NS=72を想定しており、1相分のスロット数は24、即ち上コイル24本,底コイル24本で1相を構成する。また、1〜72はスロット番号を示している。
【0027】
先に説明したように、高調波の中で優勢である第5および第7高調波を小さくするため、一般にコイルピッチと磁極ピッチとの比β=5/6の短節巻とするから、ここではスロット61〜66に納められた上コイル92とスロット4〜9に納められた底コイル99でP1極を形成し、スロット7〜12に納められた上コイル95とスロット22〜27に納められた底コイル98でP2極を形成し、スロット25〜30に納められた上コイル94とスロット40〜45に納められた底コイル97でP3極を形成し、スロット43〜48に納められた上コイル93とスロット58〜63に納められた底コイル96でP4極を形成しているとする。
【0028】
ここで、P1極を構成している上コイル92および底コイル99において、スロット66とスロット4を極中心側から数えて1番目,スロット65とスロット5を極中心側から数えて2番目,スロット64とスロット6を極中心側から数えて3番目,スロット63とスロット7を極中心側から数えて4番目,スロット 62とスロット8を極中心側から数えて5番目,スロット61とスロット9を極中心側から数えて6番目とする。また、P2極,P3極,P4極についても同様とする。
【0029】
図5では、並列回路84を構成する電機子巻線はスロット8の上コイル,スロット8の底コイル,スロット26の底コイル,スロット27の上コイル,スロット28の上コイル,スロット30の上コイル,スロット40の底コイル,スロット42の底コイル,スロット43の底コイル,スロット45の上コイル,スロット46の上コイル,スロット48の上コイル,スロット58の底コイル,スロット60の底コイル,スロット61の底コイル,スロット62の上コイルである。並列回路85を構成する電機子巻線はスロット7の上コイル,スロット9の上コイル,スロット10の上コイル,スロット11の上コイル,スロット12の上コイル,スロット22の底コイル,スロット23の底コイル,スロット24の底コイル,スロット25の上コイル,スロット25の底コイル,スロット27の底コイル,スロット29の上コイル,スロット41の底コイル,スロット44の上コイル,スロット45の底コイル,スロット62の底コイルである。
【0030】
並列回路86の電機子巻線はスロット4の底コイル,スロット5の底コイル,スロット6の底コイル,スロット7の底コイル,スロット9の底コイル,スロット26の上コイル,スロット43の上コイル,スロット44の底コイル,スロット47の上コイル,スロット59の底コイル,スロット61の上コイル,スロット63の上コイル,スロット63の底コイル,スロット64の上コイル,スロット65の上コイル,スロット66の上コイルよりなる。
【0031】
図6に単位円で表した本発明に関わる誘起電圧のベクトル図を示す。ベクトルの実軸成分aが実数,虚軸成分bが虚数となり、ベクトルとしてはa+jbで表され、ベクトル和は実数aおよび虚数bどうしの和となる。並列回路84,並列回路85および並列回路86が図4,図5のように構成されているときの各並列回路の誘起電圧を計算する。固定子スロット数NS=72,4極であるから、スロット間隔は機械的には360°/72=5°,電気角では360°/(72/2)=10°となる。従って、スロット1の電機子巻線に誘起する電圧を大きさがl(p.u.)で角度0°(以下、l(p.u.)∠0°のように表記する)とすると、スロット2の電機子巻線に誘起する電圧は1(p.u.)∠10°,スロット3の電機子巻線に誘起する電圧は1(p.u.)∠20°,…、スロットnの電機子巻線に誘起する電圧は1(p.u.)∠〔(n−1)×10〕°,…、スロット72の電機子巻線に誘起する電圧は1(p.u.)∠710°である。
【0032】
また、P1極とP3極,P2極とP4極は極性が同じで、P1極とP2極は極性が異なるようにしなければならないから、底コイル99と上コイル95と底コイル97および上コイル93に流れる電流の向きが口出し側から口出しの反対側に流れているとしたとき、上コイル92と底コイル98と上コイル94および底コイル96に流れる電流は口出しの反対側から口出し側に流れる。
【0033】
即ち、スロット61の電機子巻線に誘起する電圧は
−1(p.u.)∠600°=l(p.u.)∠420°=−1(p.u.)∠240°= 1(p.u.)∠60°で、スロット43,スロット25およびスロット7の電機子巻線に誘起する電圧と同じである。ここで、スロット61に誘起する電圧をベクトル表示すると図6のようになる。
【0034】
従って、並列回路84の誘起電圧は並列回路84を構成するコイル辺に誘起する電圧の和であるから、
【0035】
【外1】
Figure 0003550847
【0036】
となる。
【0037】
同様に、並列回路85に誘起する電圧は14.784(p.u.)∠70゜,並列回路86に誘起する電圧は14.784(p.u.)∠70゜であり、並列回路85と並列回路86に誘起する電圧は全く同一となる。並列回路84と並列回路85(または並列回路86)に誘起する電圧は位相差が零で、大きさが約0.022 異なる。従って、3並列回路間の電圧不平衡率は0.022/14.784(または 14.762)×100%=約0.15%であり、3並列回路間に循環する電流は無視できるほど小さくなり、循環電流による損失および温度上昇も無視できるほど小さくすることができる。
【0038】
ここで、例えば、スロット4の電機子巻線に誘起する電圧はl(p.u.)∠30゜であり、スロット40の電機子巻線に誘起する電圧はl(p.u.)∠390゜= l(p.u.)∠30゜であり、2つの誘起電圧は同一である。また、スロット22の電機子巻線に誘起する電圧は−l(p.u.)∠210゜=l(p.u.)∠30゜であり、誘起する電圧は同一となる。従って、[スロット4,スロット22,スロット 40,スロット58]に収められた電機子巻線に誘起する電圧は同一であり、同様に[スロット5,スロット23,スロット41,スロット59]の電機子巻線の誘起電圧は同じで、…、[スロット66,スロット12,スロット30,スロット48]の電機子巻線の誘起電圧は同じになる。
【0039】
つまり、3並列回路84,85,86を構成する8ターンのコイルで、4極 P1,P2,P3,P4を形成する構成が、4極P1,P2,P3,P4の底コイルおよび上コイルを極中心対称に配置し、極P1,P2,P3,P4の極中心側から数えて2番目と6番目の底コイルおよび上コイルを並列回路85と86から構成すると共に、その他の底コイルおよび上コイルを並列回路84と85と 86から構成すれば、並列回路85と並列回路86の誘起電圧は同一値で、並列回路84と並列回路85(または並列回路86)に誘起する電圧は位相差が零で、大きさが0.022異なる。即ち、3並列回路間の電圧不平衡率は約0.15%であり、3並列回路間に循環する電流は無視できるほど小さくなり、循環電流による損失および温度上昇も無視できるほど小さくすることができる。
【0040】
[請求項4]の実施例
図7に本発明の他の実施例を示す3相,4極,2層重ね巻,3並列回路の電機子巻線配置図の一例を示す。図8に、図7の電機子巻線の配置を極毎に示す。図示した配置図は固定子スロット数72を想定している。
【0041】
図4のように並列回路84〜86を構成すれば電圧不平衡率は最小となるが、並列回路84は4極に跨り、並列回路85と並列回路86は3極に跨るため、渡り線の数が多くなる。従って、図1で述べたように各並列回路を4極に分配する必要があり、その時の一例が図7である。
【0042】
並列回路84はP3極とP4極に跨り、P3極のスロット26,スロット27,スロット28,スロット30,スロット40,スロット42,スロット43,スロット44とP4極のスロット44,スロット45,スロット46,スロット48,スロット58,スロット60,スロット61,スロット62で構成する。一方、並列回路85はP2極とP3極に跨り、P2極のスロット7,スロット8,スロット9,スロット10,スロット11,スロット12,スロット22,スロット23,スロット24,スロット25,スロット26,スロット27と P3極のスロット25,スロット29,スロット41,スロット45で構成する。
【0043】
並列回路86はP1極とP4極に跨り、P1極のスロット61,スロット62,スロット63,スロット64,スロット65,スロット66,スロット4,スロット5,スロット6,スロット7,スロット8,スロット9とP4極のスロット43,スロット47,スロット59,スロット63で構成する。
【0044】
図4と図7を比較すると、図4で並列回路84を構成していたスロット8の上コイルと並列回路85を構成していたスロット44の上コイル,並列回路84を構成していたスロット62の上コイルと並列回路86を構成していたスロット 26の上コイル、並列回路84を構成していたスロット8の底コイルと並列回路86を構成していたスロット44の底コイル,並列回路84を構成していたスロット26の底コイルと並列回路85を構成していたスロット62の底コイルが、図7では入れ替わっている。
【0045】
即ち、並列回路84はP3極とP4極に4ターンずつして、並列回路85は P2極とP3極にそれぞれ6ターンと2ターンずつして、並列回路86はP1極とP4極にそれぞれ6ターンと2ターンずつすると共に、極P1,P2,P3,P4の極中心側から2番目と6番目の底コイルおよび上コイルを並列回路85と86で構成し、その他の底コイルおよび上コイルを並列回路84,85,86で構成する。従って、並列回路85と並列回路86の誘起電圧は同一値で、並列回路84と並列回路85(または並列回路86)に誘起する電圧は位相差が零で、大きさが0.022 異なる。即ち、渡り線の数を少なくすると共に、3並列回路間に循環する電流を無視できるほど小さくすることができる。
【0046】
[請求項5,請求項6,請求項7]の実施例
図9,図10に本発明の他の実施例を示す3相,4極,2層重ね巻,3並列回路の電機子巻線パターンを1相分について示す。この図は図7の配置図を基に描いた巻線展開図であり、口出し側の相帯の跨りを1〜17,口出しと反対側の相帯の跨りを1〜16にしている。
【0047】
口出し側では、極P1,P2,P3,P4の極中心側から1番目の底コイルと上コイルを渡り線87および88に接続する。従って、口出し側では、相帯の跨りに一致しないコイルピッチがスロット48の上コイルとスロット58の底コイルの接続だけとなり、各コイル辺の接続が容易となる。
【0048】
口出しと反対側では、並列回路84はP3極の極中心側から数えて1番目と5番目,P4極の極中心側から数えて1番目と5番目の底コイルおよび上コイルとを渡り線89、若しくは相帯の跨りと異なったコイルピッチで接続する。即ちスロット40の底コイルとスロット26の上コイルを接続し、スロット48の上コイルとスロット62の底コイルを接続し、スロット44の底コイルとスロット 58の底コイルを渡り線89Aで接続し、スロット44の上コイルとスロット 30の上コイルを渡り線89Bで接続する。
【0049】
並列回路85はP3極の極中心側から数えて6番目の底コイルおよび上コイルを渡り線90に接続し、P3極の極中心側から数えて2番目の底コイルおよび上コイルを相帯の跨りと異なったコイルピッチで接続する。即ちスロット41の底コイルとスロット29の上コイルを接続し、スロット7からスロット12の上コイルのうちどれか1本(図ではスロット10の上コイル)とスロット25の上コイルを渡り線90Aで接続し、スロット45の底コイルとスロット22から27の底コイルのうちどれか1本(図ではスロット25の底コイル)を渡り線90Bで接続する。
【0050】
並列回路86はP4極の極中心側から数えて6番目の底コイルおよび上コイルを渡り線91に接続し、P4極の極中心側から数えて2番目のコイル辺を相帯の跨りと異なったコイルピッチで接続する。即ちスロット47の上コイルとスロット59の底コイルを接続し、スロット4からスロット9の底コイルのうちどれか1本(図ではスロット6の底コイル)とスロット63の底コイルを渡り線91Aで接続し、スロット43の上コイルとスロット61から66の上コイルのうちどれか1本(図ではスロット63の上コイル)を渡り線91Bで接続する。
【0051】
このように接続すると、口出しと反対側では1相あたり6本の渡り線89A,89B,90A,90B,91A,91Bは軸方向に見ると2本であり、相帯の跨りと異なるコイルピッチが4ヶ所で、3相で渡り線が軸方向に6本,相帯の跨りと異なるコイルの跨りが12ヶ所となる。従って、軸方向に対して渡り線の重なりが最少となるため、回転電機の軸長の短縮化を図ることができると共に、3並列回路の誘起電圧の不平衡率が最小であるため、循環電流が小さくなり、余分な損失および局部的な加熱を抑えることができる。
【0052】
[請求項8]の実施例
図11に本発明の他の実施例を示す3並列回路において電圧不平衡率がミニマムになる電機子巻線の配置図について示す。図12に、図11の電機子巻線の配置を極毎に示す。図11,図12では固定子スロット数NS=72を想定しており、1相分のスロット数は24、即ち上コイル24本,底コイル24本で1相を構成する。
【0053】
先に説明したように、一般にコイルピッチと磁極ピッチとの比β=5/6の短節巻とするから、ここではスロット61〜66に納められた上コイル92とスロット4〜9に納められた底コイル99でP1極を形成し、スロット7〜12に納められた上コイル95とスロット22〜27に納められた底コイル98でP2極を形成し、スロット25〜30に納められた上コイル94とスロット40〜45に納められた底コイル97でP3極を形成し、スロット43〜48に納められた上コイル93とスロット58〜63に納められた底コイル96でP4極を形成しているとする。
【0054】
図11では、並列回路84を構成する電機子巻線はスロット62の上コイル,スロット8の底コイル,スロット8の上コイル,スロット26の底コイル,スロット25の上コイル,スロット28の上コイル,スロット30の上コイル,スロット40の底コイル,スロット42の底コイル,スロット45の底コイル,スロット43の上コイル,スロット46の上コイル,スロット48の上コイル,スロット58の底コイル,スロット60の底コイル,スロット63の底コイルである。
【0055】
並列回路85を構成する電機子巻線はスロット7の上コイル,スロット9の上コイル,スロット10の上コイル,スロット11の上コイル,スロット12の上コイル,スロット22の底コイル,スロット23の底コイル,スロット24の底コイル,スロット25の底コイル,スロット27の底コイル,スロット27の上コイル,スロット29の上コイル,スロット41の底コイル,スロット43の底コイル,スロット44の上コイル,スロット62の底コイルである。
【0056】
並列回路86の電機子巻線はスロット61の上コイル,スロット63の上コイル,スロット64の上コイル,スロット65の上コイル,スロット66の上コイル,スロット4の底コイル,スロット5の底コイル,スロット6の底コイル,スロット7の底コイル,スロット9の底コイル,スロット26の上コイル,スロット44の底コイル,スロット45の上コイル,スロット47の上コイル,スロット59の底コイル,スロット61の底コイルよりなる。
【0057】
ここで、並列回路84,並列回路85および並列回路86が上記のように構成されているときの各並列回路の誘起電圧を計算する。前記のように、固定子スロット数Ns=72,4極,スロット1に誘起する電圧をl(p.u.)∠0゜とすると、並列回路84に誘起する電圧は14.762(p.u.)∠70゜,並列回路85に誘起する電圧は14.784(p.u.)∠70゜,並列回路86に誘起する電圧は 14.784(p.u.)∠70゜であり、図5の場合と全く同じになる。
【0058】
従って、並列回路84と並列回路85(または並列回路86)に誘起する電圧は位相差が零で、大きさが約0.022 異なる。すなわち、3並列回路間の電圧不平衡率は約0.15 %であり、3並列回路間に循環する電流は無視できるほど小さくなり、循環電流による損失および温度上昇も無視できるほど小さくすることができる。
【0059】
ここで、電気的に180°異なった位置に配置された電機子巻線の誘起電圧は同じであるから、各極の中心側から数えて同じ順番のスロットならば、入れ替えても並列回路85と並列回路86の誘起電圧は同一値で、並列回路84と並列回路85(または並列回路86)に誘起する電圧は位相差が零で、大きさが約0.15%異なるのは言うまでもない。
【0060】
即ち、並列回路85と並列回路86を電気的に全く同じ配置とし、P1極〜 P4極の底コイルおよび上コイルを極中心対称に配置し、極P1,P2,P3,P4の極中心側から数えて2番目と4番目の底コイルおよび上コイルを並列回路85と並列回路86から構成すると共に、その他の底コイルおよび上コイルを並列回路84,並列回路85および並列回路86から構成すれば、3並列回路間の電圧不平衡率は約0.15 %であり、3並列回路間に循環する電流は無視できるほど小さくなり、循環電流による損失および温度上昇も無視できるほど小さくすることができる。
【0061】
[請求項9]の実施例
図13に本発明の他の実施例を示す3相,4極,2層重ね巻,3並列回路の電機子巻線配置図の一例を示す。図14に、図13の電機子巻線の配置を極毎に示す。図示した配置図は固定子スロット数72を想定している。
【0062】
図11のように並列回路84〜86を構成すれば電圧不平衡率は最小となるが、並列回路84は4極に跨り、並列回路85と並列回路86は3極に跨るため、渡り線の数が多くなる。従って、図1で述べたように各並列回路を4極に分配する必要があり、その時の一例が図13である。
【0063】
並列回路84はP3極とP4極に跨り、P3極のスロット25,スロット26,スロット28,スロット30,スロット40,スロット42,スロット44,スロット45とP4極のスロット43,スロット44,スロット46,スロット48,スロット58,スロット60,スロット62,スロット63で構成する。一方、並列回路85はP2極とP3極に跨り、P2極のスロット7,スロット8,スロット9,スロット10,スロット11,スロット12,スロット22,スロット23,スロット24,スロット25,スロット26,スロット27と P3極のスロット27,スロット29,スロット41,スロット43で構成する。
【0064】
並列回路86はP1極とP4極に跨り、P1極のスロット61,スロット62,スロット63,スロット64,スロット65,スロット66,スロット4,スロット5,スロット6,スロット7,スロット8,スロット9とP4極のスロット45,スロット47,スロット59,スロット61で構成する。
【0065】
このように、3並列回路を構成すれば並列回路85と並列回路86の誘起電圧は同一値であり、並列回路84と並列回路85(または並列回路86)に誘起する電圧は位相差が零で、大きさが0.022 異なる。即ち、渡り線の数を少なくすると共に、3並列回路間に循環する電流を無視できるほど小さくすることができる。
【0066】
[請求項10,請求項11,請求項12]の実施例
図15,図16に本発明の他の実施例を示す3相,4極,2層重ね巻,3並列回路の電機子巻線パターンを1相分について示す。この図は図13の配置図を基に描いた巻線展開図であり、口出し側の相帯の跨りを1〜15,口出しと反対側の跨りを1〜16にしている。
【0067】
口出し側では、極P1,P2,P3,P4の極中心側から6番目のコイル辺を渡り線87および88に接続する。したがって、口出し側では相帯の跨りに一致しないコイルピッチがスロット63の底コイルとスロット43の上コイルの接続だけとなり、各コイル辺の接続が容易となる。
【0068】
口出しと反対側では、並列回路84はP3極の極中心側から数えて3番目と5番目,P4極の極中心側から数えて3番目と5番目のコイル辺を相帯の跨りと異なるコイルピッチで接続する。即ちスロット44の上コイルとスロット60の底コイルを接続し、スロット46の上コイルとスロット62の底コイルを接続し、スロット44の底コイルとスロット28の上コイルを接続し、スロット42の底コイルとスロット26の上コイルを接続し、スロット45の底コイルとスロット58の底コイルを渡り線89Aで接続し、スロット43の上コイルとスロット 30の上コイルを渡り線89Bで接続する。
【0069】
並列回路85はP3極の極中心側から数えて2番目のコイル辺を渡り線90Aに接続し、P3極の極中心側から数えて4番目のコイル辺を相帯の跨りと異なるコイルピッチで接続する。即ちスロット43の底コイルとスロット27の上コイルを接続し、スロット7から12の上コイルのうちどれか1本(図ではスロット10の上コイル)とスロット29の上コイルを渡り線90Aで接続し、スロット41の底コイルとスロット22から27の底コイルのうちどれか1本(図ではスロット25の底コイル)を渡り線90Bで接続する。
【0070】
並列回路86はP4極の極中心側から数えて2番目のコイル辺を渡り線91Aに接続し、P4極の極中心側から数えて4番目のコイル辺を相帯の跨りと異なるコイルピッチで接続する。即ちスロット45の上コイルとスロット61の底コイルを接続し、スロット4から9の底コイルのうちどれか1本(図ではスロット6の底コイル)とスロット59の底コイルを渡り線91Aで接続し、スロット47の上コイルとスロット61から66の上コイルのうちどれか1本(図ではスロット63の上コイル)を渡り線91Bで接続する。
【0071】
このように接続すると、口出しと反対側では1相あたり6本の渡り線89A,89B,90A,90B,91A,91Bは軸方向に見ると2本であり、相帯の跨りと異なるコイルピッチは6ヶ所で、3相で渡り線が軸方向に6本,相帯の跨りと異なるコイルの跨りは18ヶ所となる。従って、軸方向に対して渡り線の重なりが最少となるため、回転電機の軸長の短縮化を図ることができると共に、3並列回路の誘起電圧の不平衡率が最小であるため、循環電流が小さくなり、余分な損失および局部的な加熱を抑えることができる。
【0072】
【発明の効果】
上述のように、本発明によれば、3相,4極,3並列回路,2層重ね巻の回転電機において、渡り線の軸方向に対する重なりが少なくなる。また電機子巻線の各並列回路間の電圧不平衡率が最小となり、循環電流を小さくすることができる。従って、渡り線の重なりによる軸方向長の増加を最小にできるため、回転電機の軸方向長を短縮化できる。また、循環電流による電機子巻線の温度上昇を抑えることができると共に、余分な損失が減少するため発電効率を高くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】3並列回路で4極を構成する本発明の回転電機の電機子巻線パターンを示す分配図である。
【図2】3並列回路で4極を構成する本発明を使用しない回転電機の電機子巻線パターンを示す分配図である。
【図3】電機子巻線の断面図である。
【図4】本発明の実施例である電圧不平衡ミニマム結線時の断面図である。
【図5】図4の本発明に関わる3相,4極,3並列回路の断面図である。
【図6】誘起電圧のベクトル図である。
【図7】本発明の他の実施例である電機子巻線の電圧不平衡ミニマム結線時の断面図である。
【図8】図7の本発明に関わる3相,4極,3並列回路断面図である。
【図9】図7,図8の実施例である電圧不平衡ミニマム結線時の電機子巻線1相分の展開図である。
【図10】図9の詳細断面図である。
【図11】本発明の他の実施例である電圧不平衡ミニマム結線時の断面図である。
【図12】図11の本発明に関わる3相,4極,3並列回路の断面図である。
【図13】本発明の他の実施例である電圧不平衡ミニマム結線時断面図である。
【図14】図13の本発明に関わる3相,4極,3並列回路の断面図である。
【図15】図13,図14の実施例である電圧不平衡ミニマム結線時の電機子巻線1相分の展開図である。
【図16】図15の詳細断面図である。
【符号の説明】
P1〜P4…極の番号、1〜72…スロット番号、73…電機子巻線の底コイル、74…電機子巻線の上コイル、75…電機子鉄心、76…スロット、77…楔、84〜86…並列回路の番号、87〜91…渡り線、92…P1極を構成する上コイル、93…P4極を構成する上コイル、94…P3極を構成する上コイル、95…P2極を構成する上コイル、96…P4極を構成する底コイル、97…P3極を構成する底コイル、98…P2極を構成する底コイル、99…P1極を構成する底コイル。

Claims (10)

  1. 回転電機の固定子スロット数が72で、該スロット内に巻装する電機子巻線が3相,4極,3並列回路,2層重ね巻であり、コイルピッチと磁極ピッチとの比を5/6の短節巻とした該回転電機の電機子巻線パターンにおいて、前記3並列回路A,B,Cを構成する8ターンのコイルで、4極P1,P2,P3,P4を形成する構成が、各磁極を構成する6ターンのコイルが連続して隣接するスロットに配置され、該並列回路Aと該並列回路Bを電気的に全く同じ配置とし、4極P1,P2,P3,P4の底コイル辺および上コイル辺を極中心対称に配置し、極P1,P2,P3,P4の極中心側から数えて2番目と6番目のコイル辺を該並列回路A又はBから構成すると共に、その他のコイル辺を該並列回路A,B,Cから構成したことを特徴とする回転電機の電機子巻線パターン。
  2. 前記3並列回路A,B,Cを構成する8ターンのコイルで、4極P1,P2,P3,P4を形成する構成が、該P1極には該並列回路Aから6ターンを配置させ、該P2極には該並列回路Bから6ターンを配置させ、該P3極には該並列回路Bと該並列回路Cからそれぞれ2ターンと4ターンを配置させ、該P3極に隣接する該P4極には該並列回路Aと該並列回路Cからそれぞれ2ターンと4ターンを配置させるようにしたことを特徴とする請求項1記載の回転電機の電機子巻線パターン。
  3. 前記回転電機の口出し側の相帯の跨りを1〜17、該回転電機の口出しと反対側の相帯の跨りを1〜16としたことを特徴とする請求項2記載の回転電機の電機子巻線パターン。
  4. 前記並列回路Aは前記回転電機の口出し側で前記P1極の極中心側から数えて1番目のコイル辺を渡り線に接続し、前記並列回路Bは該回転電機の口出し側で前記P2極の極中心側から数えて1番目のコイル辺を渡り線に接続し、前記並列回路Cは該回転電機の口出し側で前記P3極の極中心側から数えて1番目のコイル辺を渡り線に接続し、該回転電機の口出し側で前記P4極の極中心側から数えて1番目のコイル辺を渡り線に接続したことを特徴とする請求項3記載の回転電機の電機子巻線パターン。
  5. 前記並列回路Aは前記回転電機の口出しと反対側で前記P4極の極中心側から数えて6番目のコイル辺を渡り線に接続し、該P4極の極中心側から数えて2番目のコイル辺を相帯の跨りと異なったコイルピッチで接続し、前記並列回路Bは該回転電機の口出しと反対側で前記P3極の極中心側から数えて6番目のコイル辺を渡り線に接続し、該P3極の極中心側から数えて2番目のコイル辺を相帯の跨りと異なったコイルピッチで接続し、前記並列回路Cは該回転電機の口出しと反対側で該P3極の極中心側から数えて1番目のコイル辺と5番目のコイル辺と該P4極の極中心側から数えて1番目のコイル辺と5番目のコイル辺とを渡り線に接続、若しくは相帯の跨りと異なったコイルピッチで接続したことを特徴とする請求項2記載の回転電機の電機子巻線パターン。
  6. 回転電機の固定子スロット数が72で、該スロット内に巻装する電機子巻線が3相,4極,3並列回路,2層重ね巻であり、コイルピッチと磁極ピッチとの比を5/6とした該回転電機の電機子巻線パターンにおいて、前記3並列回路A,B,Cを構成する8ターンのコイルで、4極P1,P2,P3,P4を形成する構成が、各磁極を構成する6ターンのコイルが連続して隣接するスロットに配置され、該並列回路Aと該並列回路Bを電気的に全く同じ配置とし、4極P1,P2,P3,P4の底コイル辺および上コイル辺を極中心対称に配置し、極P1,P2,P3,P4の極中心側から数えて2番目と4番目のコイル辺を並列回路A又はBから構成すると共に、その他のコイル辺を並列回路A,B,Cから構成したことを特徴とする回転電機の電機子巻線パターン。
  7. 前記3並列回路A,B,Cを構成する8ターンのコイルで、4極P1,P2,P3,P4を形成する構成が、該P1極には該並列回路Aから6ターンを配置させ、該P2極には該並列回路Bから6ターンを配置させ、該P3極には該並列回路Bと該並列回路Cからそれぞれ2ターンと4ターンを配置させ、該P3極に隣接するP4極には該並列回路Aと該並列回路Cからそれぞれ2ターンと4ターンを配置させるようにしたことを特徴とする請求項6記載の回転電機の電機子巻線パターン。
  8. 前記回転電機の口出し側の相帯の跨りを1〜15、該回転電機の口出しと反対側の相帯の跨りを1〜16としたことを特徴とする請求項7記載の回転電機の電機子巻線パターン。
  9. 前記並列回路Aは前記回転電機の口出し側で前記P1極の極中心側から数えて6番目のコイル辺を渡り線に接続し、前記並列回路Bは該回転電機の口出し側で前記P2極の極中心側から数えて6番目のコイル辺を渡り線に接続し、前記並列回路Cは該回転電機の口出し側で前記P3極の極中心側から数えて6番目のコイル辺を渡り線に接続し、該回転電機の口出し側で前記P4極の極中心側から数えて6番目のコイル辺を渡り線に接続したことを特徴とする請求項8記載の回転電機の電機子巻線パターン。
  10. 前記並列回路Aは前記回転電機の口出しと反対側で前記P4極の極中心側から数えて2番目のコイル辺を渡り線に接続し、該P4極の極中心側から数えて4番目のコイル辺を相帯の跨りと異なるコイルピッチで接続し、前記並列回路Bは該回転電機の口出しと反対側で前記P3極の極中心側から数えて2番目のコイル辺を渡り線に接続し、該P3極の極中心側から数えて4番目のコイル辺を相帯の跨りと異なるコイルピッチで接続し、前記並列回路Cは該回転電機の口出しと反対側で該P3極の極中心側から数えて3番目のコイル辺と5番目のコイル辺と該P4極の極中心側から数えて3番目のコイル辺と5番目のコイル辺を相帯の跨りと異なるコイルピッチで接続したことを特徴とする請求項8記載の回転電機の電機子巻線パターン。
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