JP3549852B2

JP3549852B2 - Mold clamping device of injection molding machine

Info

Publication number: JP3549852B2
Application number: JP2001110736A
Authority: JP
Inventors: 則人岡田
Original assignee: Sumitomo Heavy Industries Ltd
Current assignee: Sumitomo Heavy Industries Ltd
Priority date: 2001-04-10
Filing date: 2001-04-10
Publication date: 2004-08-04
Anticipated expiration: 2021-04-10
Also published as: JP2002307503A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、射出成形機の型締装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来、射出成形機においては、加熱シリンダ内において加熱され溶融させられた樹脂を高圧で射出して金型装置のキャビティ空間に充填（てん）し、該キャビティ空間内において樹脂を冷却し、固化させることによって成形品を成形するようになっている。
【０００３】
そのために、前記金型装置は固定金型及び可動金型から成り、型締装置によって前記可動金型を進退させ、前記固定金型に対して接離させることにより、型開閉、すなわち、型閉じ、型締め及び型開きを行うことができるようになっている。そして、前記型締装置は、固定金型を保持する固定プラテン及び可動金型を保持する可動プラテンを有し、前記可動プラテンを進退させる装置としてトグル機構が配設され、該トグル機構は、駆動部に配設された電動モータ、油圧シリンダ等を駆動することによって作動させられる。
【０００４】
図２は従来の型締装置の側面概略図である。
【０００５】
図において、５９は図示されないフレームに固定された固定プラテン、５２は該固定プラテン５９と図示されないトグルサポートとの間に架設された複数、例えば、４本のタイバー、５１は前記固定プラテン５９と対向させて配設され、前記タイバー５２に沿って進退（図における左右方向に移動）自在に配設された可動プラテンである。なお、前記タイバー５２はそれぞれ固定プラテン５９の４隅にナット６１によって固定される。
【０００６】
そして、前記固定プラテン５９における可動プラテン５１と対向する金型取付面５６には固定金型５８が取り付けられ、また、前記可動プラテン５１における前記固定プラテン５９と対向する金型取付面５５には可動金型５７が取り付けられる。図２に示される状態は、型開きの状態であり、前記可動プラテン５１が図示されないトグル機構によって前方（図２において右方）に移動させられると、前記可動金型５７が固定金型５８に押し付けられ、型閉じ及び型締めが行われる。
【０００７】
なお、前記トグル機構は、前記可動プラテン５１の後方（図２において左方）に配設され、一般に、クロスヘッドに対して揺動自在に支持されたトグルレバー、前記トグルサポートに対して揺動自在に支持されたトグルレバー、及び、前記可動プラテンに対して揺動自在に支持されたトグルアームから成る。そして、前記トグルレバー及びトグルアームとの間がリンク結合され、モータ等の駆動源による推進力にトグル倍率を乗じた型締力を前記可動プラテン５１に伝達するようになっている。
【０００８】
ここで、該可動プラテン５１には前記タイバー５２のそれぞれに対応する位置にタイバーガイド孔が複数、例えば、４つ穿（せん）設され、該タイバーガイド孔のそれぞれには前方と後方にタイバーブッシュ５３がそれぞれ嵌（は）め込まれている。なお、前方のタイバーブッシュ５３と後方のタイバーブッシュ５３との間には、潤滑剤としてのグリスが封入されることが望ましい。これにより、グリスがタイバーブッシュ５３の内周面とタイバー５２の外周面との間に僅かずつ進入するので、前記タイバーブッシュ５３の内周面とタイバー５２の外周面との間の潤滑が常に良好となり、前記可動プラテン５１がタイバー５２に沿ってスムーズに進退することができる。
【０００９】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の型締装置においては、前記タイバーブッシュ５３の内周面とタイバー５２の外周面との間から漏れ出たグリスが流下して可動プラテン５１の金型取付面５５や可動金型５７に付着してしまうことがあった。この場合、前記金型取付面５５や可動金型５７に付着したグリスが成形された成形品に付着すると、該成形品は不良品となり、射出成形機の不良品発生率が高くなってしまう。
【００１０】
図３は図２におけるＡ−Ａ矢視図である。
【００１１】
図において下側のタイバーブッシュ５３の内周面とタイバー５６の外周面との間から漏れ出たグリス６２は、金型取付面５５や可動金型５７にほとんど付着することなく、金型取付面５５の下端から落下してしまうので、問題とならない。しかし、上側のタイバーブッシュ５３の内周面とタイバー５２の外周面との間から漏れ出たグリス６２は、図に示されるように、金型取付面５５の広い範囲に付着し、また、可動金型５７に付着する可能性も非常に高くなっている。
【００１２】
そこで、タイバーブッシュ５３の端部にシール部材を配設して、グリス６２の漏出を防止する型締装置が提供されている。
【００１３】
図４は従来の他の型締装置の断面図、図５は従来のシール部材の構成を示す平面図である。なお、図２又は３に示される型締装置と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与することによって、その説明を省略する。
【００１４】
図において、６４はゴム、フェルト、合成樹脂等の材質からなるシール部材であり、リング状の形状を有し、前記タイバー５２の外周に嵌められ、可動プラテン５１の面に取り付けられるシール押さえ部材６５によって、タイバーブッシュ５３の端面に押し付けられている。これにより、前記シール部材６４は前記タイバーブッシュ５３の端面及びタイバー５２の外周面に密着し、タイバーブッシュ５３の内周面とタイバー５２の外周面との間から漏れ出たグリス６２が金型取付面５５等に流出することを防止する。
【００１５】
なお、前記シール部材６４及びシール押さえ部材６５は、図４に示されるように、可動プラテン５１の両側の面に配設してもよいし、金型取付面５５にだけ配設してもよい。
【００１６】
また、前記シール部材６４には、タイバー５２を固定プラテン５９から取り外さなくても交換することができるように、切り込み部６９が形成される。前記シール部材６４を脱着する時には、シール部材６４を変形させ前記切り込み部６９を押し広げて、タイバー５２が通過できるようにする。これにより、シール部材６４が劣化した場合、容易に、かつ、迅速にシール部材６４を交換することができる。
【００１７】
ところが、図４及び５に示される前記従来の型締装置は、シール部材６４及びシール押さえ部材６５を配設するので、部品点数が増加して、型締装置の製造コストが高くなってしまう。また、シール部材６４が劣化した時には交換する必要があるので、メンテナンスコストが高くなってしまう。さらに、交換を容易にするために、切り込み部６９を形成すると、シール部材６４の耐久性が低下するので、交換する頻度が高くなり、メンテナンスコストがより高くなってしまう。一方、切り込み部６９を形成しないシール部材６４は耐久性が高いものの、交換する時には、タイバー５２を固定プラテン５９から取り外す必要があるので、交換作業に時間と人手がかかり、メンテナンスコストが高くなってしまう。
【００１８】
本発明は、前記従来の型締装置の問題点を解決して、部品点数を増加することなく、かつ、部品交換を必要とすることなく、タイバーブッシュの内周面とタイバーの外周面との間から漏れ出たグリスが可動プラテンの金型取付面や可動金型に付着してまうことを防止することができる射出成形機の型締装置を提供することを目的とする。
【００１９】
【課題を解決するための手段】
そのために、本発明の射出成形機の型締装置においては、ガイド手段と、該ガイド手段と係合するガイド孔を備え、前記ガイド手段に沿って進退させられる可動金型支持手段とを有し、前記可動金型支持手段の金型取付面側で前記ガイド手段の通過する部分に凹部が形成され、該凹部は、前記金型取付面より反固定金型側に位置し、前記ガイド孔が形成された底面、及び、該底面と前記金型取付面とに接続された壁面を備え、該壁面の前記底面との境界部分に溝が形成されている。
【００２０】
本発明の他の射出成形機の型締装置においては、さらに、前記金型よりも下方に形成された凹部の壁面には溝が形成されていない。
【００２１】
本発明の更に他の射出成形機の型締装置においては、さらに、前記溝は、前記ガイド孔の直下に形成され、ガイド孔から漏れ出た潤滑剤を収容する。
【００２２】
本発明の更に他の射出成形機の型締装置においては、さらに、前記可動金型支持手段は、前記溝から前記凹部が形成された面の反対側の面にまで貫通する孔を備える。
【００２３】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【００２４】
図６は本発明の実施の形態における射出成形機の型締装置の概略図である。
【００２５】
図において、２１はフレーム、２３は該フレーム２１に固定された固定プラテン、３４は該固定プラテン２３との間に所定の距離を置いて、前記フレーム２１に対して移動自在に配設されたベースプレートとしてのトグルサポートである。また、１２は前記固定プラテン２３とトグルサポート３４との間に架設された複数、例えば、４本のガイド手段としてのタイバーである。
【００２６】
そして、１１は前記固定プラテン２３と対向させて配設され、前記タイバー１２に沿って進退（図における左右方向に移動）自在に配設された可動金型支持手段としての可動プラテンである。さらに、前記固定プラテン２３における可動プラテン１１と対向する金型取付面３７に固定金型２５が取り付けられ、また、前記可動プラテン１１における前記固定プラテン２３と対向する金型取付面１６に可動金型２４が取り付けられる。
【００２７】
また、前記可動プラテン１１の後端（図における左端）には駆動装置２６が取り付けられる。該駆動装置２６は、サーボモータ等の駆動源２８を有し、エジェクタピンを移動させるエジェクタロッドを前進又は後退（図における右方向又は左方向に移動）させ、前記可動金型２４内部のキャビティに突出して成形品をエジェクトするための図示されないエジェクタピンを前進又は後退させる。
【００２８】
そして、前記可動プラテン１１とトグルサポート３４との間にはトグル機構２２が、前記トグルサポート３４の後端には射出成形機の型締め用の駆動手段として、駆動装置３０が取り付けられる。該駆動装置３０は、サーボモータ等の駆動源３１を有し、被駆動部材としてのクロスヘッド３５を進退させることによって、トグル機構２２を作動させることができる。これにより、前記可動プラテン１１が前進（図における右方向に移動）させられて型閉じが行われるとともに、駆動源３１による推進力にトグル倍率を乗じた型締力が発生させられ、該型締力によって型締めが行われる。本実施の形態においては、トグル機構２２を作動させることによって型締力を発生させるようにしているが、トグル機構２２を使用することなく、駆動源３１による推進力をそのまま型締力として可動プラテン１１に伝達することもできる。
【００２９】
前記トグル機構２２は、前記クロスヘッド３５に対して揺動自在に支持されたトグルレバー３６、前記トグルサポート３４に対して揺動自在に支持されたトグルレバー３２、及び、前記可動プラテン１１に対して揺動自在に支持されたトグルアーム３３から成り、前記トグルレバー３２、３６間、及び、トグルレバー３２とトグルアーム３３との間がそれぞれリンク結合される。
【００３０】
次に、前記可動プラテン１１について説明する。
【００３１】
図１は本発明の実施の形態における可動プラテンの側面概略図、図７は図１におけるＢ−Ｂ矢視図である。
【００３２】
可動プラテン１１には、複数の前記タイバー１２のそれぞれに対応する位置に、ガイド手段であるタイバー１２と係合するガイド孔としてのタイバーガイド孔１８が複数、例えば、４つ穿設され、該タイバーガイド孔１８のそれぞれには前方と後方にタイバーブッシュ１３がそれぞれ嵌め込まれている。そして、該タイバーブッシュ１３の内周面がタイバー１２の外周面に接触して摺（しゅう）動する。なお、前記タイバーブッシュ１３を省略することもできる。この場合、前記タイバーガイド孔１８の内周面がタイバー１２の外周面に直接に接触して摺動することになる。
【００３３】
また、前方のタイバーブッシュ１３と後方のタイバーブッシュ１３との間の部分には、潤滑剤としてのグリスが封入されることが望ましい。また、前記タイバーガイド孔１８に連通するグリス供給孔を可動プラテン１１に穿設して、外部に配設される図示されない潤滑剤供給ポンプから前記タイバーガイド孔１８の内部にグリスが供給されるようにすることもできる。これにより、グリスがタイバーブッシュ１３の内周面とタイバー１２の外周面との間に僅かずつ進入するので、前記タイバーブッシュ１３の内周面とタイバー１２の外周面との間の潤滑が常に良好となり、滑らかに摺動するので、前記可動プラテン１１がタイバー１２に沿ってスムーズに進退することができる。
【００３４】
ここで、可動プラテン１１の金型取付面１６側で前記タイバー１２の通過する部分には、凹部１７がそれぞれ形成される。該凹部１７は、金型取付面１６側から反固定金型側に窪むように形成され、金型取付面１６と平行な底面１７ａ、及び、該底面１７ａ及び金型取付面１６に直角な壁面１７ｂを有する。図７に示されるように、本実施の形態において、前記底面１７ａは、１つの角が丸く各辺の長さがタイバーガイド孔１８の直径より長い長方形のような形状を有し、前記壁面１７ｂは、ほぼ垂直な平面とほぼ水平な平面とを曲面で連結した形状を有する。そして、前記タイバーガイド孔１８の金型取付面１６側の開口面は底面１７ａに含まれ、壁面１７ｂにかかることがない。なお、前記凹部１７の形状は、いかなるものであってもよく、例えば、底面１７ａは円形のような形状であってもよい。
【００３５】
本実施の形態において、前記凹部１７は、金型取付面１６にだけ形成されているが、金型取付面１６と反対側の面にも形成することができる。
【００３６】
さらに、前記凹部１７を除く金型取付面１６の部分は、可動金型２４の図１における左側の側面よりも大きく、該側面が前記凹部１７の上にはみ出すことがないようになっている。
【００３７】
そして、上側の２本のタイバー１２に対応する凹部１７の壁面１７ｂには、潤滑剤を収容する溝としてのグリス収容溝１４が形成される。該グリス収容溝１４は、図１に示されるように、底面１７ａとの境界部分に形成され、また、図７に示されるように、タイバー１２の下方の範囲のほぼ全域にわたって形成される。さらに、前記グリス収容溝１４底部から、金型取付面１６と反対側の面にまで貫通するグリス排出孔１５が形成されていてもよい。この場合、該グリス排出孔１５は水平に、又は、金型取付面１６と反対側の面に向かって僅かに下向きとなるように形成される。
【００３８】
次に、前記構成の型締装置の動作を説明する。
【００３９】
まず、駆動装置３０の駆動源３１が作動し、クロスヘッド３５を前進させることによって、トグル機構２２を作動させる。これにより、可動プラテン１１が前進させられて可動金型２４が固定金型２５に接合されて型閉じが行われ、次いで、型締めが行われる。図示されない射出装置から樹脂が高圧で射出され、前記可動金型２４及び固定金型２５のキャビティ空間に充填される。そして、前記樹脂が冷却して固化することによって成形品が成形される。すると、前記駆動源３１が作動し、クロスヘッド３５を後退させることによって、可動プラテン１１が後退させられて可動金型２４が固定金型２５から離間して、型開きが行われる。続いて、駆動装置２６の駆動源２８が作動し、エジェクタロッドを前進させると、エジェクタピンが、前記可動金型２４内部のキャビティに突出して成形品をエジェクトする。これにより、成形品が取り出される。以上の動作を繰り返すことによって、多数の成形品が成形される。
【００４０】
この場合、可動プラテン１１は、タイバー１２に沿って往復動を繰り返すことになるが、可動プラテン１１の前記タイバー１２のそれぞれに対応する位置に穿設されたタイバーガイド孔１８のそれぞれには前方と後方にタイバーブッシュ１３がそれぞれ嵌め込まれ、前方のタイバーブッシュ１３と後方のタイバーブッシュ１３との間の部分にグリスが封入されている。このため、グリスがタイバーブッシュ１３の内周面とタイバー１２の外周面との間に僅かずつ進入するので、前記タイバーブッシュ１３の内周面とタイバー１２の外周面との間の潤滑が常に良好となり、滑らかに摺動するので、前記可動プラテン１１がタイバー１２に沿ってスムーズに進退することができる。
【００４１】
ここで、型締装置が長時間にわたり上記の動作を繰り返すと、前記タイバーガイド孔１８又はタイバーブッシュ１３の内周面とタイバー１２の外周面との間からグリスが少しずつ漏れ出てくる。本実施の形態においては、金型取付面１６の側において、上側の２本のタイバー１２の外周面とタイバーブッシュ１３の内周面との間から漏れ出たグリスは、タイバーブッシュ１３の端面１３ａを流下し、次いで、凹部１７の底面１７ａを流下する。そして、凹部１７の底面１７ａと壁面１７ｂの境界部分に形成されたグリス収容溝１４に収容される。
【００４２】
したがって、前記漏れ出たグリスは、金型取付面１６に到達することがないので、金型取付面１６や該金型取付面１６に取り付けられた可動金型２４に付着するようなことがない。
【００４３】
なお、金型取付面１６の側において、下側の２本のタイバー１２の外周面とタイバーブッシュ１３の内周面との間から漏れ出たグリスは、凹部１７の底面１７ａを流下して、可動プラテン１１の下端から落下する。落下したグリスは、フレーム２１の面や型締装置の据え付けられている床面等に付着するが、これらの面は可動金型２４や固定金型２５から離れているので、これらの面に付着したグリスが成形品に付着する恐れはない。また、前記漏れ出たグリスは微量であるので、型締装置やその周辺の環境の汚染という観点からみても、別段の問題は発生しない。また、フレーム２１にグリースを収納するケースを設置してもよい。
【００４４】
そして、本実施の形態において、前記凹部１７は金型取付面側にだけ形成されているので、該金型取付面１６と反対側のタイバー１２の外周面とタイバーブッシュ１３の内周面との間から漏れ出たグリスが流下するが、前記反対側の面は可動金型２４や固定金型２５から離れているので、この面に付着したグリスが成形品に付着する恐れはない。また、前記漏れ出たグリスは微量であるので、型締装置やその周辺の環境の汚染という観点からみても、別段の問題は発生しない。また、フレーム２１にグリースを収納するケースを設置してもよい。
【００４５】
さらに、グリス収容溝１４底部から、金型取付面１６と反対側の面にまで貫通するグリス排出孔１５が形成されている場合には、前記グリス収容溝１４に収容されたグリスが前記反対側の面を流下するが、前述されたように、成形品に付着する恐れはなく、型締装置やその周辺の環境の汚染という観点からみても、別段の問題は発生しない。
【００４６】
なお、前記グリス排出孔１５が形成されていない場合、グリス収容溝１４に収容されたグリスは、該グリス収容溝１４内に滞留することになるが、漏れ出たグリスは微量であるので、相当の長期間にわたり排出されなくても、グリス収容溝１４から溢れ出るようなことはない。型締装置の定期点検等の機会に、検査員やオペレータが雑巾、ボロ布、ウエス等で拭（ふ）き取ることによって、排出することができる。
【００４７】
このように、本実施の形態においては、可動プラテン１１の金型取付面１６側でタイバー１２の通過する部分には、凹部１７がそれぞれ形成され、該凹部１７の壁面１７ｂにグリス収容溝１４が形成されている。
【００４８】
したがって、タイバーブッシュ１３の内周面とタイバー１２の外周面との間から漏れ出たグリスが、金型取付面１６に到達することがないので、金型取付面１６や該金型取付面１６に取り付けられた可動金型２４に付着するようなことがない。このため、前記金型取付面１６や可動金型２４に付着したグリスが成形された成形品に付着して該成形品が不良品となることがない。
【００４９】
また、前記金型取付面１６に凹部１７とグリス収容溝１４とを形成するだけなので、部品点数が増加せず、交換部品も必要とせず、製造コストやメンテナンスコストが高くなることがない。
【００５０】
さらに、グリス排出孔１５が形成された場合には、グリス収容溝１４内に滞留するグリスが自動的に排出される。
【００５１】
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
【００５２】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、射出成形機の型締装置においては、ガイド手段と、該ガイド手段と係合するガイド孔を備え、前記ガイド手段に沿って進退させられる可動金型支持手段とを有し、前記可動金型支持手段の金型取付面側で前記ガイド手段の通過する部分に凹部が形成され、該凹部は、前記金型取付面より反固定金型側に位置し、前記ガイド孔が形成された底面、及び、該底面と前記金型取付面とに接続された壁面を備え、該壁面の前記底面との境界部分に溝が形成されている。
【００５３】
この場合、ガイド孔の内周面とガイド手段の外周面との間から漏れ出た潤滑剤が、金型の取付面に到達することがないので、金型の取付面や取り付けられた金型に付着するようなことがない。このため、前記金型の取付面や金型に付着した潤滑剤が成形された成形品に付着して該成形品が不良品となることがない。
【００５４】
また、金型の取付面に凹部と溝とを形成するだけなので、部品点数が増加せず、交換部品も必要とせず、製造コストやメンテナンスコストが高くなることがない。
【００５５】
他の射出成形機の型締装置においては、さらに、前記可動金型支持手段は、前記溝から前記凹部が形成された面の反対側の面にまで貫通する孔を備える。
【００５６】
この場合、溝内に滞留する潤滑剤が自動的に排出される。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施の形態における可動プラテンの側面概略図である。
【図２】従来の型締装置の側面概略図である。
【図３】図２におけるＡ−Ａ矢視図である。
【図４】従来の他の型締装置の断面図である。
【図５】従来のシール部材の構成を示す平面図である。
【図６】本発明の実施の形態における射出成形機の型締装置の概略図である。
【図７】図１におけるＢ−Ｂ矢視図である。
【符号の説明】
１７凹部
１７ｂ壁面[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a mold clamping device for an injection molding machine.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, in an injection molding machine, a resin heated and melted in a heating cylinder is injected at a high pressure to fill a cavity space of a mold apparatus, and the resin is cooled and solidified in the cavity space. Thus, a molded article is formed.
[0003]
For this purpose, the mold apparatus is composed of a fixed mold and a movable mold, and the movable mold is moved forward and backward by a mold clamping device, and is moved toward and away from the fixed mold to open and close the mold, that is, close the mold. The mold can be clamped and opened. The mold clamping device has a fixed platen for holding a fixed mold and a movable platen for holding a movable mold, and a toggle mechanism is provided as a device for moving the movable platen forward and backward. It is operated by driving an electric motor, a hydraulic cylinder and the like disposed in the section.
[0004]
FIG. 2 is a schematic side view of a conventional mold clamping device.
[0005]
In the drawing, reference numeral 59 denotes a fixed platen fixed to a frame (not shown), 52 denotes a plurality of, for example, four tie bars provided between the fixed platen 59 and a toggle support (not shown), and 51 denotes a surface facing the fixed platen 59. The movable platen is disposed so as to be able to advance and retreat (move in the left-right direction in the figure) along the tie bar 52. The tie bars 52 are fixed to the four corners of a fixed platen 59 by nuts 61, respectively.
[0006]
A fixed mold 58 is attached to a mold mounting surface 56 of the fixed platen 59 facing the movable platen 51, and a movable mold mounting surface 55 of the movable platen 51 facing the fixed platen 59 is movable. The mold 57 is attached. The state shown in FIG. 2 is a mold opening state. When the movable platen 51 is moved forward (to the right in FIG. 2) by a toggle mechanism (not shown), the movable mold 57 is moved to the fixed mold 58. The mold is pressed, and the mold is closed and clamped.
[0007]
The toggle mechanism is disposed behind (to the left in FIG. 2) the movable platen 51, and is generally a toggle lever which is swingably supported with respect to a crosshead, and which is swingable with respect to the toggle support. It comprises a toggle lever that is freely supported, and a toggle arm that is swingably supported with respect to the movable platen. The toggle lever and the toggle arm are linked to each other, so that the movable platen 51 transmits a mold clamping force obtained by multiplying a driving force of a driving source such as a motor by a toggle magnification.
[0008]
Here, the movable platen 51 is provided with a plurality of, for example, four tie bar guide holes at positions corresponding to the tie bars 52, respectively, and each of the tie bar guide holes has front and rear tie bar bushes. 53 are fitted. It is desirable that grease as a lubricant is sealed between the front tie bar bush 53 and the rear tie bar bush 53. As a result, the grease slightly enters between the inner peripheral surface of the tie bar bush 53 and the outer peripheral surface of the tie bar 52, so that the lubrication between the inner peripheral surface of the tie bar bush 53 and the outer peripheral surface of the tie bar 52 is always good. Thus, the movable platen 51 can smoothly advance and retreat along the tie bar 52.
[0009]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the conventional mold clamping device, grease leaking from between the inner peripheral surface of the tie bar bush 53 and the outer peripheral surface of the tie bar 52 flows down, and the mold mounting surface 55 of the movable platen 51 and the movable mold 57. In this case, if grease adhering to the mold mounting surface 55 or the movable mold 57 adheres to the molded product, the molded product becomes defective, and the defective product occurrence rate of the injection molding machine increases.
[0010]
FIG. 3 is a view taken along the line AA in FIG.
[0011]
In the figure, the grease 62 leaking from between the inner peripheral surface of the lower tie bar bush 53 and the outer peripheral surface of the tie bar 56 hardly adheres to the mold mounting surface 55 or the movable mold 57, and Since it falls from the lower end of 55, there is no problem. However, the grease 62 that has leaked from between the inner peripheral surface of the upper tie bar bush 53 and the outer peripheral surface of the tie bar 52 adheres to a wide area of the mold mounting surface 55 as shown in FIG. The possibility of adhering to the mold 57 is very high.
[0012]
Therefore, a mold clamping device is provided in which a seal member is provided at the end of the tie bar bush 53 to prevent the grease 62 from leaking.
[0013]
FIG. 4 is a cross-sectional view of another conventional mold clamping device, and FIG. 5 is a plan view showing a configuration of a conventional sealing member. In addition, about what has the same structure as the mold clamping device shown in FIG. 2 or 3, the description is abbreviate | omitted by attaching the same code | symbol.
[0014]
In the figure, reference numeral 64 denotes a seal member made of a material such as rubber, felt, or synthetic resin, which has a ring shape, is fitted on the outer periphery of the tie bar 52, and is attached to the surface of the movable platen 51. Accordingly, the tie bar bush 53 is pressed against the end face. Accordingly, the seal member 64 is in close contact with the end surface of the tie bar bush 53 and the outer peripheral surface of the tie bar 52, and the grease 62 leaking from between the inner peripheral surface of the tie bar bush 53 and the outer peripheral surface of the tie bar 52 is attached to the mold. It is prevented from flowing out to the surface 55 and the like.
[0015]
The seal member 64 and the seal pressing member 65 may be provided on both sides of the movable platen 51 as shown in FIG. 4, or may be provided only on the mold mounting surface 55. .
[0016]
The seal member 64 has a cutout 69 so that the tie bar 52 can be replaced without removing the tie bar 52 from the fixed platen 59. When the seal member 64 is attached or detached, the seal member 64 is deformed and the notch 69 is pushed open so that the tie bar 52 can pass therethrough. Thus, when the seal member 64 is deteriorated, the seal member 64 can be easily and quickly replaced.
[0017]
However, in the conventional mold clamping device shown in FIGS. 4 and 5, since the seal member 64 and the seal pressing member 65 are provided, the number of parts increases, and the manufacturing cost of the mold clamping device increases. Further, when the seal member 64 is deteriorated, it is necessary to replace the seal member 64, so that the maintenance cost is increased. Furthermore, if the notch 69 is formed to facilitate the replacement, the durability of the seal member 64 is reduced, so that the frequency of replacement is increased and the maintenance cost is further increased. On the other hand, although the seal member 64 without the notch 69 has high durability, it is necessary to remove the tie bar 52 from the fixed platen 59 at the time of replacement, so that the replacement work takes time and labor, and the maintenance cost increases. I will.
[0018]
The present invention solves the problems of the conventional mold clamping device, and does not increase the number of parts and does not require replacement of parts. It is an object of the present invention to provide a mold clamping device for an injection molding machine, which can prevent grease leaking from a gap from adhering to a mold mounting surface of a movable platen or a movable mold.
[0019]
[Means for Solving the Problems]
To this end, the mold clamping apparatus for an injection molding machine according to the present invention includes a guide means, and a movable mold support means provided with a guide hole engaged with the guide means and moved forward and backward along the guide means. A recess is formed at a portion of the movable mold supporting means on the mold mounting surface side where the guide means passes, the recess is located on the side opposite to the fixed mold from the mold mounting surface, and the guide hole is A bottom surface is formed, and a wall surface is connected to the bottom surface and the mold mounting surface, and a groove is formed in a boundary portion between the wall surface and the bottom surface.
[0020]
In the mold clamping device of another injection molding machine of the present invention, no groove is formed on the wall surface of the concave portion formed below the die.
[0021]
In still another embodiment of the mold clamping device for an injection molding machine, the groove is formed immediately below the guide hole, and accommodates the lubricant leaked from the guide hole.
[0022]
In a mold clamping device for still another injection molding machine according to the present invention, the movable mold supporting means further includes a hole penetrating from the groove to a surface opposite to the surface on which the concave portion is formed.
[0023]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
[0024]
FIG. 6 is a schematic diagram of a mold clamping device of an injection molding machine according to an embodiment of the present invention.
[0025]
In the drawing, 21 is a frame, 23 is a fixed platen fixed to the frame 21, 34 is a base plate movably disposed with respect to the frame 21 at a predetermined distance from the fixed platen 23. As toggle support. Reference numeral 12 denotes a plurality of, for example, four tie bars provided between the fixed platen 23 and the toggle support 34 as guide means.
[0026]
Reference numeral 11 denotes a movable platen as movable mold support means, which is disposed so as to face the fixed platen 23, and is disposed so as to be able to advance and retreat (move in the horizontal direction in the figure) along the tie bar 12. Further, a fixed mold 25 is attached to a mold attachment surface 37 of the fixed platen 23 facing the movable platen 11, and a movable mold is attached to a mold attachment surface 16 of the movable platen 11 opposed to the fixed platen 23. 24 is attached.
[0027]
A driving device 26 is attached to the rear end (left end in the figure) of the movable platen 11. The driving device 26 has a driving source 28 such as a servo motor, and moves an ejector rod for moving an ejector pin forward or backward (moves rightward or leftward in the figure) to move the ejector rod to a cavity inside the movable mold 24. An ejector pin (not shown) for ejecting the molded product by projecting is advanced or retracted.
[0028]
A toggle mechanism 22 is mounted between the movable platen 11 and the toggle support 34, and a driving device 30 is mounted at the rear end of the toggle support 34 as a driving means for clamping the injection molding machine. The driving device 30 has a driving source 31 such as a servomotor, and can operate the toggle mechanism 22 by moving the crosshead 35 as a driven member forward and backward. As a result, the movable platen 11 is moved forward (moved rightward in the figure) to close the mold, and a mold clamping force obtained by multiplying the propulsive force by the drive source 31 by the toggle magnification is generated. The mold is clamped by force. In the present embodiment, the mold clamping force is generated by operating the toggle mechanism 22, but without using the toggle mechanism 22, the propulsion force from the drive source 31 is used as the mold clamping force as the movable platen. 11 can also be transmitted.
[0029]
The toggle mechanism 22 includes a toggle lever 36 swingably supported by the crosshead 35, a toggle lever 32 swingably supported by the toggle support 34, and a movable platen 11. A toggle arm 33 is supported so as to be swingable. The toggle levers 32 and 36 and the toggle lever 32 and the toggle arm 33 are linked to each other.
[0030]
Next, the movable platen 11 will be described.
[0031]
FIG. 1 is a schematic side view of a movable platen according to an embodiment of the present invention, and FIG. 7 is a view taken along the line BB in FIG.
[0032]
The movable platen 11 is provided with a plurality of, for example, four tie bar guide holes 18 as guide holes for engaging with the tie bars 12 as guide means at positions corresponding to the plurality of tie bars 12, respectively. The tie bar bush 13 is fitted into each of the guide holes 18 at the front and the rear, respectively. Then, the inner peripheral surface of the tie bar bush 13 comes into contact with the outer peripheral surface of the tie bar 12 and slides. The tie bar bush 13 can be omitted. In this case, the inner peripheral surface of the tie bar guide hole 18 comes into direct contact with the outer peripheral surface of the tie bar 12 and slides.
[0033]
Further, it is desirable that grease as a lubricant is sealed in a portion between the front tie bar bush 13 and the rear tie bar bush 13. Further, a grease supply hole communicating with the tie bar guide hole 18 is formed in the movable platen 11 so that grease is supplied into the tie bar guide hole 18 from a lubricant supply pump (not shown) provided outside. You can also As a result, the grease slightly enters between the inner peripheral surface of the tie bar bush 13 and the outer peripheral surface of the tie bar 12, so that the lubrication between the inner peripheral surface of the tie bar bush 13 and the outer peripheral surface of the tie bar 12 is always good. And the movable platen 11 can smoothly advance and retreat along the tie bar 12.
[0034]
Here, concave portions 17 are respectively formed in portions of the movable platen 11 on the mold mounting surface 16 side where the tie bars 12 pass. The concave portion 17 is formed so as to be depressed from the mold mounting surface 16 side to the non-fixed mold side, and has a bottom surface 17 a parallel to the mold mounting surface 16, and a wall surface 17 b perpendicular to the bottom surface 17 a and the mold mounting surface 16. Having. As shown in FIG. 7, in the present embodiment, the bottom surface 17a has a rectangular shape in which one corner is round and the length of each side is longer than the diameter of the tie bar guide hole 18; Has a shape in which a substantially vertical plane and a substantially horizontal plane are connected by a curved surface. The opening surface of the tie bar guide hole 18 on the mold mounting surface 16 side is included in the bottom surface 17a and does not cover the wall surface 17b. The shape of the concave portion 17 may be any shape, for example, the bottom surface 17a may have a circular shape.
[0035]
In the present embodiment, the concave portion 17 is formed only on the mold mounting surface 16, but may be formed on a surface opposite to the mold mounting surface 16.
[0036]
Further, the portion of the mold mounting surface 16 excluding the concave portion 17 is larger than the left side surface of the movable mold 24 in FIG. 1, and the side surface does not protrude above the concave portion 17.
[0037]
A grease accommodation groove 14 as a groove for accommodating a lubricant is formed on a wall surface 17b of the concave portion 17 corresponding to the two upper tie bars 12. The grease receiving groove 14 is formed at a boundary portion with the bottom surface 17a as shown in FIG. 1, and is formed substantially over the entire area below the tie bar 12, as shown in FIG. Further, a grease discharge hole 15 may be formed to penetrate from the bottom of the grease accommodating groove 14 to a surface opposite to the mold mounting surface 16. In this case, the grease discharge hole 15 is formed so as to be horizontal or slightly downward toward the surface opposite to the mold mounting surface 16.
[0038]
Next, the operation of the mold clamping device having the above configuration will be described.
[0039]
First, the drive source 31 of the drive device 30 is operated, and the toggle mechanism 22 is operated by moving the crosshead 35 forward. Thereby, the movable platen 11 is advanced, the movable mold 24 is joined to the fixed mold 25, the mold is closed, and then the mold is clamped. Resin is injected at a high pressure from an injection device (not shown) and is filled in the cavity space of the movable mold 24 and the fixed mold 25. Then, the resin is cooled and solidified to form a molded article. Then, the drive source 31 is actuated, and the cross head 35 is retracted, whereby the movable platen 11 is retracted, the movable mold 24 is separated from the fixed mold 25, and the mold is opened. Subsequently, when the drive source 28 of the drive device 26 is operated and the ejector rod is advanced, the ejector pin projects into the cavity inside the movable mold 24 to eject the molded product. Thereby, a molded article is taken out. By repeating the above operations, a large number of molded products are formed.
[0040]
In this case, the movable platen 11 repeats reciprocating movement along the tie bar 12, but each of the tie bar guide holes 18 formed at positions corresponding to each of the tie bars 12 of the movable platen 11 has front and rear ends. The tie bar bushes 13 are fitted to the rear, respectively, and grease is sealed in a portion between the front tie bar bush 13 and the rear tie bar bush 13. For this reason, since grease slightly enters between the inner peripheral surface of the tie bar bush 13 and the outer peripheral surface of the tie bar 12, lubrication between the inner peripheral surface of the tie bar bush 13 and the outer peripheral surface of the tie bar 12 is always good. And the movable platen 11 can smoothly advance and retreat along the tie bar 12.
[0041]
Here, when the mold clamping device repeats the above operation for a long time, grease gradually leaks from between the inner peripheral surface of the tie bar guide hole 18 or the tie bar bush 13 and the outer peripheral surface of the tie bar 12. In the present embodiment, grease that has leaked from between the outer peripheral surfaces of the upper two tie bars 12 and the inner peripheral surface of the tie bar bush 13 on the mold mounting surface 16 side is the end surface 13 a of the tie bar bush 13. , And then flow down the bottom surface 17 a of the recess 17. Then, it is accommodated in the grease accommodating groove 14 formed at the boundary between the bottom surface 17a and the wall surface 17b of the concave portion 17.
[0042]
Therefore, the leaked grease does not reach the mold mounting surface 16 and does not adhere to the mold mounting surface 16 or the movable mold 24 mounted on the mold mounting surface 16. .
[0043]
On the mold mounting surface 16 side, grease leaking from between the outer peripheral surfaces of the two lower tie bars 12 and the inner peripheral surface of the tie bar bush 13 flows down the bottom surface 17a of the concave portion 17, It falls from the lower end of the movable platen 11. The dropped grease adheres to the surface of the frame 21 and the floor surface on which the mold clamping device is installed. However, since these surfaces are separated from the movable mold 24 and the fixed mold 25, they adhere to these surfaces. There is no danger of the grease adhered to the molded article. Further, since the leaked grease is very small, no particular problem occurs from the viewpoint of contamination of the mold clamping device and the surrounding environment. Further, a case for storing grease may be provided in the frame 21.
[0044]
In the present embodiment, since the concave portion 17 is formed only on the mold mounting surface side, the outer peripheral surface of the tie bar 12 and the inner peripheral surface of the tie bar bush 13 on the opposite side to the mold mounting surface 16 are formed. The grease leaked from the space flows down, but since the opposite surface is separated from the movable mold 24 and the fixed mold 25, there is no possibility that the grease adhered to this surface adheres to the molded product. Further, since the leaked grease is very small, no particular problem occurs from the viewpoint of contamination of the mold clamping device and the surrounding environment. Further, a case for storing grease may be provided in the frame 21.
[0045]
Further, when a grease discharge hole 15 penetrating from the bottom of the grease receiving groove 14 to a surface opposite to the mold mounting surface 16 is formed, the grease stored in the grease receiving groove 14 However, as described above, there is no risk of adhesion to the molded product, and no particular problem occurs from the viewpoint of contamination of the mold clamping device and the surrounding environment.
[0046]
When the grease discharge hole 15 is not formed, the grease accommodated in the grease accommodating groove 14 stays in the grease accommodating groove 14, but the amount of leaked grease is very small. Even if the grease is not discharged for a long period of time, it does not overflow from the grease accommodating groove 14. It can be discharged by an inspector or an operator wiping it off with a rag, rag, rag, or the like at an occasion such as periodic inspection of the mold clamping device.
[0047]
As described above, in the present embodiment, the recesses 17 are respectively formed in the portions where the tie bar 12 passes on the mold mounting surface 16 side of the movable platen 11, and the grease receiving grooves 14 are formed in the wall surfaces 17 b of the recesses 17. Is formed.
[0048]
Therefore, the grease leaking from between the inner peripheral surface of the tie bar bush 13 and the outer peripheral surface of the tie bar 12 does not reach the mold mounting surface 16, so that the mold mounting surface 16 and the mold mounting surface 16 are prevented. Does not adhere to the movable mold 24 attached to the dies. Therefore, there is no possibility that the grease adhering to the mold mounting surface 16 or the movable mold 24 adheres to the molded product and the molded product becomes a defective product.
[0049]
Further, since only the concave portion 17 and the grease accommodating groove 14 are formed on the mold mounting surface 16, the number of parts does not increase, no replacement parts are required, and the manufacturing cost and the maintenance cost do not increase.
[0050]
Further, when the grease discharge hole 15 is formed, the grease staying in the grease receiving groove 14 is automatically discharged.
[0051]
It should be noted that the present invention is not limited to the above-described embodiment, but can be variously modified based on the gist of the present invention, and they are not excluded from the scope of the present invention.
[0052]
【The invention's effect】
As described above in detail, according to the present invention, a mold clamping device for an injection molding machine includes a guide means, and a guide hole engaged with the guide means, and is movable along the guide means. A concave portion is formed in a portion where the guide means passes on the mold mounting surface side of the movable mold supporting portion, and the concave portion is closer to the fixed mold side than the mold mounting surface. And a bottom surface on which the guide hole is formed, and a wall surface connected to the bottom surface and the mold mounting surface, and a groove is formed at a boundary portion between the wall surface and the bottom surface.
[0053]
In this case, since the lubricant leaked from between the inner peripheral surface of the guide hole and the outer peripheral surface of the guide means does not reach the mounting surface of the mold, the mounting surface of the mold and the mounted die There is no such thing as sticking to. Therefore, there is no possibility that the lubricant attached to the mounting surface of the mold or the mold adheres to the molded product and the molded product becomes defective.
[0054]
Further, since only the concave portion and the groove are formed on the mounting surface of the mold, the number of parts does not increase, no replacement parts are required, and the manufacturing cost and the maintenance cost do not increase.
[0055]
In the mold clamping device of another injection molding machine, the movable mold supporting means further includes a hole penetrating from the groove to a surface opposite to the surface on which the concave portion is formed.
[0056]
In this case, the lubricant staying in the groove is automatically discharged.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic side view of a movable platen according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a schematic side view of a conventional mold clamping device.
FIG. 3 is a view taken in the direction of arrows AA in FIG. 2;
FIG. 4 is a sectional view of another conventional mold clamping device.
FIG. 5 is a plan view showing a configuration of a conventional sealing member.
FIG. 6 is a schematic view of a mold clamping device of the injection molding machine according to the embodiment of the present invention.
FIG. 7 is a view taken in the direction of arrows BB in FIG. 1;
[Explanation of symbols]
17 recess 17b wall surface

Claims

（ａ）ガイド手段と、
（ｂ）該ガイド手段と係合するガイド孔を備え、前記ガイド手段に沿って進退させられる可動金型支持手段とを有する射出成形機の型締装置であって、
（ｃ）前記可動金型支持手段の金型取付面側で前記ガイド手段の通過する部分に凹部が形成され、
（ｄ）該凹部は、前記金型取付面より反固定金型側に位置し、前記ガイド孔が形成された底面、及び、該底面と前記金型取付面とに接続された壁面を備え、
（ｅ）該壁面の前記底面との境界部分に溝が形成されていることを特徴とする射出成形機の型締装置。(A) guide means;
(B) a mold clamping apparatus for an injection molding machine, comprising: a guide hole engaged with the guide means; and a movable mold support means moved forward and backward along the guide means.
(C) a recess is formed in a portion where the guide means passes on the mold mounting surface side of the movable mold support means,
(D) the recess is located on the side opposite to the fixed mold with respect to the mold mounting surface, and has a bottom surface on which the guide hole is formed, and a wall surface connected to the bottom surface and the mold mounting surface;
(E) A mold clamping device for an injection molding machine, wherein a groove is formed at a boundary between the wall surface and the bottom surface .

前記金型よりも下方に形成された凹部の壁面には溝が形成されていない請求項１に記載の射出成形機の型締装置。The mold clamping device of an injection molding machine according to claim 1, wherein no groove is formed on a wall surface of the concave portion formed below the mold.

前記溝は、前記ガイド孔の直下に形成され、ガイド孔から漏れ出た潤滑剤を収容する請求項１又は２に記載の射出成形機の型締装置。The mold clamping device for an injection molding machine according to claim 1, wherein the groove is formed immediately below the guide hole, and accommodates the lubricant leaked from the guide hole.

前記可動金型支持手段は、前記溝から前記凹部が形成された面の反対側の面にまで貫通する孔を備える請求項３に記載の射出成形機の型締装置。The mold clamping device for an injection molding machine according to claim 3, wherein the movable mold supporting means includes a hole penetrating from the groove to a surface opposite to a surface on which the concave portion is formed.