JP3548623B2 - Cable drive for auto closure and door lock devices - Google Patents

Cable drive for auto closure and door lock devices Download PDF

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  • Lock And Its Accessories (AREA)

Description

【０００１】
【産業上の利用分野】
本発明はケーブル式のオートクロージャおよびドアロック装置に用いるケーブル駆動装置に関する。さらに詳しくは、いわゆるワンボックスタイプの自動車などのスライドドアのラッチを遠隔操作で強制的にフルラッチ位置まで操作したり、その位置における拘束を解除するためのオートクロージャおよびドアロック装置に用いるケーブル駆動装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、ワンボックスカーのスライドドアを電動で開閉させる開閉装置が知られている（たとえば特公平５−６１４３２号公報、実公昭６０−４１３９９号公報参照）。このような開閉装置では、ドアを強い力で閉めるようにするのは不経済であるので、別個にラッチをフルラッチ位置まで操作するオートクロージャを設けているものがある。たとえば実開平３ー１０９９１８号公報は、スライドドア（以下、単にドアという）の内部にケーブル駆動部とドアロック部とを別個に設け、両者の間をコントロールケーブルで連結したオートクロージャを開示している。このものは、コントロールケーブルの内索をケーブル駆動部が引き操作することにより、ドアロック部内のラッチをハーフラッチ状態からフルラッチ状態まで強制的に操作することができる。
【０００３】
他方、特公平５−６１４３２号公報には、電気駆動のアクチュエータによりロッドを介してドアロック部のクローの係合解除用のレバーを操作するオープナが開示されている。このオープナは、アクチュエータを駆動することにより、２本のロッドを介してレバーを操作し、ドアロック部におけるフルラッチ状態に係止しているラッチをクロー（ポール）との係合から外して、フルラッチからラッチ解除に至らしめるものである。このようなオープナ１０７は操作ストロークが少なく、しかも比較的大きい力で操作する必要があるので、大きい減速比の減速機を必要とし、動力伝達機構も大きい力を伝達する必要がある。そのためたとえばアクチュエータとして電磁（ソレノイド）アクチュエータが採用され、伝達機構としてロッドが採用される。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
上記のようなスライドドアは開口部を閉じるときに車内側へ引き込み、開けるときは側面から浮かせ、側面に重なるように後方にずらせるので、ドアの厚さはできるだけ薄くするのが望ましい。またケーブルの配索や電線の配線も少ない方が好ましい。しかし前記従来のケーブル駆動部およびドアロック部からなるオートクロージャと、アクチュエータおよびロッドなどからなるオープナを別個に配置するとドア内のスペースを大きくとり、配線や配索、さらにロッドの配列などが複雑になる。そこで本発明はオープナとクロージャの駆動部とを一体化し、構造がシンプルで、配線や配索が容易で、ドアの厚さを薄くしうるケーブル式のオープナ兼用のオートクロージャおよびドアロック装置に用いるケーブル駆動装置を提供することを技術課題としている。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
本発明のオートクロージャのケーブル駆動装置は、（ａ）クローズレバーを操作するための第１ケーブルと、（ｂ）その第１ケーブルを巻き取り駆動するための第１プーリと、（ｃ）オープンレバーを操作するための第２ケーブルと、（ｄ）その第２ケーブルを巻き取り駆動するための第２プーリと、（ｅ）基準位置から一方向に回転するときに第１プーリと係合して、第１プーリ上に第１ケーブルを巻き取らせると共に、基準位置から逆方向に回転するときに第２プーリと係合して、第２プーリ上に第２ケーブルを巻き取らせるドラムと、（ｆ）そのドラムを基準位置で停止させるリミットスイッチと、（ｇ）前記ドラム、第１プーリおよび第２プーリを互いに同心状にして回転自在に収納する有底筒状ハウジングと、（ｈ）そのハウジングの内底面に設けた環状突起と、（ｉ）ドラムに嵌合する出力軸と、（ｊ）その出力軸を介して、前記ドラムを選択的に両方向へ回転駆動する手段とからなり、（ｋ）前記ドラムに第１係合部および第２係合部が設けられており、第１プーリが第１係合部と当接する当接部を有し、第２プーリが第２係合部と当接する当接部を有し、（ｌ）前記ドラムが円筒状のボス部と、互いに逆方向を向いた第１係合部および第２係合部を備えた仕切板とを有しており、第１プーリおよび第２プーリが、仕切板を挟んでその両側に配置され、それぞれボス部上に回転自在に設けられ、（ｍ）前記ハウジングに第１プーリおよび第２プーリの当接部を当接させて、基準位置で停止させるストッパが設けられ、（ｎ）前記ドラムが基準位置で停止している状態で、ドラムの第１係合部と第１プーリの当接部との間、および第２係合部と第２プーリの当接部との間にそれぞれ所定の遊びが設けられていること（請求項１）を特徴としている。
【０００９】
【作用】
基準状態から回転駆動手段を一方向に回転させると、ドラムが一方向に回転する。それにより第１プーリが同じ方向に回転し、第１ケーブルを巻き取る。そのとき第２プーリは回転しない。したがって第１ケーブルのみが引き操作され、クローズレバーが操作される。その状態から回転駆動手段を逆方向に回転させると、上記クローズレバーの操作をやめる。他方、基準状態から回転駆動手段を逆方向に回転させると、ドラムも他方向に回転し、第２プーリを回転させる。それにより第２ケーブルが第２プーリに巻き取られ、オープンレバーを操作する。そのときは第１プーリが回転せず、クローズレバーは操作されない。その状態からモータを逆転させるともとの状態に戻る。本発明のケーブル駆動装置は上記のように１個のモータにより、相反する働きをする２個のレバーを交互に操作することができる。そのため１個の駆動部だけでよい。また第１プーリおよび第２プーリを、それぞれドラムに設けたボス部上に仕切板を挟んで回転自在に設けているので、いずれの回転方向の場合でも、ドラムと第１または第２プーリが一体的に回転し、第１ケーブルと第２ケーブルとを確実に分離することができる。さらに、ハウジングの内底面には環状突起が形成され、ドラムの中心に出力軸が嵌合されている。それらにより、ドラムは前記環状突起と出力軸とにより支持されている。そのためドア内の占有スペースが少なく、配線や配索が容易である。
【００１０】
また、前記第１プーリ、第２プーリおよびドラムを同心状に設けているので、ケーブル駆動装置の全体がコンパクトになり、かつ互いの協同（共働）作用が容易である。さらに、ハウジングにドラムを基準位置で停止させるリミットスイッチと、さらに、前記ハウジングに第１プーリおよび第２プーリの当接部を当接させて、基準位置で停止させるストッパが設けられ、前記ドラムが基準位置で停止している状態で、ドラムの第１係合部と第１プーリの当接部との間、および第２係合部と第２プーリの当接部との間にそれぞれ所定の遊びが設けられているので、プーリをストッパにより正確に停止させることができる。
【００１２】
本発明に係るオートクロージャは全体をユニットとして取り扱うことができるので、ドア内部への取り付けが容易である。また各動作状態を検出する検出器を共通化して制御回路を簡単にすることができる。
【００１３】
【実施例】
つぎに図面参照しながら本発明のオートクロージャの実施例を説明する。図１は本発明に係るオートクロージャの一実施例を示す斜視図、図２は本発明のケーブル駆動装置の一実施例を示す一部切り欠き正面図、図３は図２のIII-III 線断面図、図４は図２の装置の要部分解斜視図、図５は本発明に係るドアロック装置の一実施例を示す一部分解斜視図、図６は図５のドアロック装置の組み立てた状態を示す平面図、図７は図６の矢印VII から見た側面図、図８は図６の矢印VIIIから見た側面図、図９は本発明の装置を備えたスライドドア開閉システムの全体を示す概略斜視図、図１０は図９のシステムの制御回路を示すブロック図、図１１および図１２は図９のシステムの動作順序を示すフローチャートである。
【００１４】
図１において符号１はスライドドア（以下、ドアという）であり、ドア１の下部にケーブル駆動装置Ａ１が設けられており、ドア１の後端で、車内側の角部にドアロック装置Ａ２が設けられている。そしてケーブル駆動装置Ａ１とドアロック装置Ａ２のと間には２本の引きコントロールケーブル２、３が配索されている。
【００１５】
前記駆動装置Ａ１は図２および図３に示すように、モータＭと、そのモータによつて駆動されるウォームギヤ４およびウォームホイール５などからなる減速機Ｇと、その減速機Ｇに取りつけられる出力部７とから構成される。出力部７は一部が切り欠かれた有底筒状のハウジング８を備えており、そのハウジング８の内底面に設けた環状突起９の外周に、ドラム１０が回転回転自在に設けられている。ドラム１０の側面には環状突起９と嵌合する段部１０ａが形成され、中心に減速機Ｇの角型の出力軸１１が嵌合される係合孔１２が形成されている。それにより、ドラム１０は前記環状突起９と出力軸１１とにより支持されている。なお図２の符号ＬＳはドラム１０が基準位置にあることを検出するためのリミットスイッチである。
【００１６】
図４に示すように、ドラム１０は円筒状のボス部１３と、そのボス部１３の中央に半径方向外側に突出するように設けられる円板状の仕切板１４とを有し、仕切板１４に設けた略矩形状の突部の両面に扇状の係合部１５、１６が突出している。前記ドラム１０のボス部１３上には、仕切板１４を挟むように一対のプーリ１７、１８がそれぞれ回転自在に設けられている。それぞれのプーリ１７、１８には、回転方向においてドラム１０の係合部１５、１６の端面１５ａ、１６ａと当接する扇状の突起（当接部）１９、１９が設けられている。
【００１７】
さらに本実施例では、扇状の突起１９と連続するように、ドラム１０の仕切り部１４と当接する環状突起２０が設けられ、その環状突起２０はドラム１０の係合部１５、１６の下面と摺接している。また扇状の突起１９にはコントロールケーブルの内索２１、２２の索端金具２３を係止するための係止孔２４が設けられ、それらの係止孔２４からプーリ１７、１８の外周にいたるケーブルガイド溝２５が形成されている。
【００１８】
第１プーリ１７は図３のようにハウジング８の奥側で、第２プーリ１８は外側に配置されており、第１プーリ１７と第２プーリ１８は同形状で、ドラム１０に対して互いに対面するように配置される。そのため係止孔２４の向きおよび内索２１、２２の巻き取り方向（矢印Ｗ１、Ｗ２）は逆向きになる。第１プーリ１７に係止され、巻かれている内索（第１ケーブル）２１は、図２のクローズ用コントロールケーブル２の導管２６内に収容され、第２プーリ１８に係止され、巻かれている内索（第２ケーブル）２２はオープン用コントロールケーブル３の導管２７に収容され、それぞれ図１におけるドアロック装置Ａ２側まで案内される。導管２６、２７はハウジング８に設けたケーブル取り付け部２８に連結され、固定される。ハウジング８は図２に示すように、プーリの扇状突起１９、１９が当接して基準位置を定めるストッパ部２９、３０を有する。
【００１９】
上記のごとく構成されるケーブル駆動装置Ａ１において、常時はドアロック装置Ａ２側のリターンバネの付勢力により、内索２１、２２が引かれている。そのため第１プーリ１７はその扇状突起１９が一方のストッパ２９に当接して図２に示す基準位置に静止しており、第２プーリ１８はその扇状突起１９が他方のストッパ３０に当接して静止している。
【００２０】
この状態からモータＭが回転して、図４の矢印Ｗ１方向に減速機Ｇの出力軸１１を回転させると、ドラム１０も矢印Ｗ１方向に回動する。そして所定角度回転すると、仕切板１４の係合部１５の端面１５ａが第１プーリの扇状突起１９の端面に当接し、その第１プーリ１７を矢印Ｗ１方向に回転させる。それにより第１プーリ１７は内索２１をそのガイド溝２５上に巻き取り、相手側のリータンスプリングの付勢力に抗して引き操作する。その間、第２プーリ１８は基準位置に静止したままである。
【００２１】
つぎにモータＭが逆回転し、出力軸１１をＷ２方向に回転させると、ドラム１０が矢印Ｗ２方向に回転し、リミットスイッチＬＳが基準位置に戻ったことを検出してモータＭを停止させる。それにより第１プーリ１７は相手側のリターンスプリングの付勢力により、ドラム１０に追従して矢印Ｗ２方向に回転し、元の位置に戻る。このようにしてモータＭの一方向の回転と逆転により、一方の内索２１の往復操作が行なわれる。他方、第２プーリ１８による内索２２の引き操作は、向きが逆であるだけで、実質的に同じである。すなわちモータＭが基準位置からまず逆方向に回転して出力軸１１を矢印Ｗ２方向に回転させ、ドラム１０および第２プーリ１８を矢印Ｗ２方向に回転させて内索２２を第２プーリ１８上に巻き取ることにより行なう。戻り操作はモータＭが正転方向に回転して、リミットスイッチＬＳが検出するまでドラム１０を矢印Ｗ１方向に回転させ、基準位置に戻すことにより行なわれる。上記のようにこのケーブル駆動装置Ａ１では、１個のモータＭおよび減速機Ｇにより、２本の内索２１、２２の一方だけを選択的に引き操作することができる。なお上記のようにドラム１０は基準位置を中心として両方向に回転するので、基準位置で停止させるためにリミットスイッチＬＳを採用している。本実施例ではドラム１０が正確に基準位置に停止しなくても各プーリ１７、１８の停止位置を正確にするため、ドラムとプーリの停止位置に所定の遊びを設け、プーリをストッパ２９、３０で停止させるようにしている
【００２２】
つぎに図５〜８を参照してドアロック装置Ａ２について説明する。図５の符号３１は従来のドアロック装置に用いられているものとほぼ同じハウジングであり、３２はそのハウジング３１の背面側に取りつけたブラケットである。なおハウジング３１とブラケット３２は一体に製造することもできる。ハウジング３１の前面側にはラッチ３３が軸３４によってハウジング３１に対して回転自在に設けられている。ラッチ３３は図８に実線で示すオープン位置Ｉと、フルラッチ位置ＩＩＩ との間で回動することができ、その中間がハーフラッチ位置ＩＩである。
【００２３】
図８において、ハウジング３１の前面には、軸３４を囲むように半円状ないしＪ字状の溝３５が設けられ、その溝３５内にラッチ３３を常時オープン位置Ｉの側に付勢するリターンスプリング３６が収容されている。また図８における符号３７は、車体側に設けられるストライカ３８を受け入れるガイドである。また本実施例では、軸３４はハウジング３１を貫通しており、その軸３４の後端には図５に示すように、リミットスイッチＬＳ１を作動させるカム３９が取りつけられている。図８のハウジング３１の下方には、ラッチ３３と係合する公知のクロー３９が軸４０により回転自在に取りつけられている。クロー３９はツメ３９ａを有しており、そのツメ３９ａは、ラッチ３３のフルラッチ時の係合部３３ａおよびハーフラッチ時の係合部３３ｂと係合して、それぞれの位置からラッチ３３がオープン位置Ｉ側へ回動するのを止めるものである。またクロー３９はハウジング３１の溝４１に挿入されたリターンスプリング４２により、常時ラッチ３３と係合する側に付勢されている。
【００２４】
なおラッチ３３の係合部３３ａ、３３ｂおよびクロー３９のツメ３９ａは、ラッチ３３をフルラッチ側に回動させるときは自由に回転するように滑らかな角度で当接し、オープン側に対しては回転できないように急な角度で当接するという、いわゆるラチェット係合の構造を有している。またラッチ３３の後方には、ラッチ３３を操作するための枝部３３ｃが延びている。
【００２５】
前記クロー３９の軸４０はハウジング３１を貫通しており、図５および図８に示すように前記ハウジング３１の背面側に設けたレバー４３を回動自在に支持している。さらにハウジング３１には、軸４０を中心とする円弧状の貫通溝４４が形成され、その貫通溝４４を通したピン４５により、クロー３９とレバー４３とが一体に回転するように係合している。なお貫通溝４４とピン４５とは、クロー３９およびレバー４３の回動角度を規定する働きも有する。図５に示すように、前記ブラケット３２は、ハウジング３１の背面に密接して固定される前プレート部３２ａと、ハウジング３１の背面の上部から後方に延びる箱状の本体部３２ｂと、図６に示す前プレート部３２ａの前端部から本体部３２ｂの側辺部にかけて設けられるレバー支持部３２ｃとから構成されている。本実施例では前プレート部３２ａと本体部３２ｂを１枚の金属薄板を曲げ加工し、それにレバー支持部３２ｃを溶接などで固定して製造したものとして示している。しかし他の形態でもよく、たとえば鋳造などで一体に成形することもできる。
【００２６】
図５に示すように、前記本体部３２ａにはピン４６が立設されており、そのピン４６のまわりに実質的にＬ字状のクローズレバー４７が回動自在に設けられている。このクローズレバー４７はネジリコイルバネからなるリターンスプリング４８により、常時図６における矢印Ｃ１方向に付勢されている。本実施例ではクローズレバー４７は金属板を曲げ加工したものであり、ほぼ三角形状のベース４７ａと、その一辺から立ち上がるリブ４７ｂと、リブの上端からベース４７ａと平行になるように曲げられたアーム４７ｃとからなる。ベース部４７ａおよびリブ４７ｂの先端側は前述のラッチ３３の枝部３３ｃと係合可能なツメ部４７ｄとなっている。またアーム部４７ｃには前述のネジリコイルバネのリターンスプリング４８の一端が係止されている。さらにアーム部４７ｃの自由端は平行に折り返されており、アーム部４７ｃと折り返し部とがケーブル係止部を構成している。
【００２７】
またベース部４７ａの下面側にはガイドピン４７ｅが突設されており、そのガイドピンの下端側はブラケット３２の本体部３２ｂに形成した円弧状の溝４９を通ってその裏面側に突出している。このガイドピン４７ｅはクローズレバー４７の矢印Ｃ１方向の回動端を規定するものであり、さらにガイドピン４７ｅの頭部は本体部３２ｂの裏面と摺動して、クローズレバー４７の浮き上りを規制している。
【００２８】
ブラケット３２の本体部３２ａの上面には、クローズレバー４７をリターンスプリング４８の付勢力に抗して回動操作するためのクローズ用コントロールケーブル２の導管２６の端部を固定する取りつけ部５１、クローズレバー４７の他方の回動端を規定するストッパ５２およびクローズレバー４７がクローズ側のエンドまで操作されたことを検出するためのリミットスイッチＬＳ２が取りつけられている。ブラケット３２のレバー支持部３２ｃの下方には、図７に示すように、ケーブルで操作されるオープンレバー５３と、手動操作用のオープンレバー５４とが１本のピン５５により回動自在に支持されている。それぞれのオープンレバー５３、５４の下端には、前述のクロー３９を作動させるレバー４３と係合するツメ５３ａ、５４ａが設けられている。オープンレバー５３の上端には、オープン用コントロールケーブル３の内索２２の端部が係止されており、その内索２２を案内する導管２７の端部は、ブラケット３２の本体部３２ｂの後端に固定されている。他方、手動用のオープンレバー５４は公知のごとくロッドなどを通じてドアのハンドルレバーに連結されている。
【００２９】
上記のオープンレバー５３のレバー比は、たとえば２／５〜７／１０程度が好ましい。またクロー３９を作動するレバー４３のレバー比は、たとえば４／５〜６／５程度とする。このように、２本のレバー４３、５３を力学的に直列的に配置することにより、大きな総合レバー比を実現することができる。そのため操作力を小さくすることができ、クローズ側と同程度の小径の内索を使用することができる。なお逆に内索の操作ストロークや操作速度は大きくなるが、ケーブル駆動装置の出力部をレバー式でなく、ケーブル巻き取りプーリにしているので、確実に操作することができる。他方、空間的には、２本のレバーを実質的に直角に配置することにより、オープン用コントロールケーブル３の配索方向をクローズ用コントロールケーブル２と同じ向きにすることができる。そのため２本のコントロールケーブルを合わせて一緒に配索するのが容易になる。なお図６のハウジング３１のラッチ側の面は、自動車のドアの移動方向、すなわちドアが構成する平面に対して傾斜している。そのためオープン用コントロールケーブル３およびクローズ用コントロールケーブル２はいずれも図１のようにドアが構成する平面に沿って配索され、ケーブル駆動装置Ａ１の側に連結される。
【００３０】
つぎに上記のごとく構成されるドアロック装置Ａ２の作用を説明する。図８のラッチ３３がハーフラッチ位置ＩＩにあるとき、図６のクローズ用の内索２１を矢印Ｎ方向に引くと、クローズレバー４７がラッチの枝部３３ｃに係合して矢印Ｃ２方向に回動し、ラッチ３３をフルラッチ位置ＩＩＩ まで回動させる。それによりクロー３９のツメ３９ａがフルラッチ用の係止部３３ａに係合するので、その後は内索２１を引く力を緩めてクローズレバー４７が元の位置に戻っても、フルラッチ状態が維持される。
【００３１】
この状態からオープン用コントロールケーブル３の内索２２を矢印Ｎ方向に引くと、図７のオープンレバー５３が矢印Ｄ１方向に回動し、クロー３９と一体のレバー４３を矢印Ｄ２方向に操作する。それにより図８のクロー３９が矢印Ｄ３方向に回動し、ラッチ３３との係合が外れる。したがってラッチ３３はリターンスプリング３６によりオープン位置Ｉまで回動する。その後は内索２２を引く力を緩めてクロー３９を元の位置に戻しても、たとえばドアのパッキンなどによりドアが少し開くので、ストライカ３８がラッチ３３から完全に外れ、再び係合することはない。
【００３２】
上記ケーブル駆動装置Ａ１およびドアロック装置Ａ２をオープン用およびクローズ用コントロールケーブル２、３で連結したオートクロージャＡは、図９に示すようにドア１内に配置され、さらにドア開閉装置Ｂと組み合わせてスライドドア自動開閉システムとして用いられる。ドア開閉装置Ｂは車体６１の下部に設けられるユニットであり、前後に設けた一対の方向転換プーリ６２、６３、アイドルプーリ６４、テンションプーリ６５によって可撓性のケーブル（内索と同じもの）６６を前後に延びるループ状に配索し、ケーブルの一部をドア１の下端から延びるアーム６７の先端に連結すると共に、他の部分を巻き取りドラム６８に係止・巻回し、その巻き取りドラム６８をモータＭ２により回転駆動させるものである。すなわちモータＭ２を一方向に回転させるとループが一方向に循環してドア１を開き、他方に回転させるとドア１を閉じる。
【００３３】
なお図９において、符号Ｃは車体に取りつけられるコントローラであり、運転者や同乗者の操作により、ケーブル駆動部Ａ１のモータＭおよび開閉装置ＢのモータＭ２に対してコード１２ａ、１２ｂを介して正転または逆転の駆動電流を送り、さらにケーブル駆動装置Ａ１のリミットスイッチＬＳからの基準位置の信号およびドアロック装置Ａ２のリミットスイッチＬＳ１、ＬＳ２からのラッチの状態の信号を受け、ドア開閉装置ＢのリミットスイッチＬＳ３、ＬＳ４からドアの閉止位置または開放位置の信号を受けて、モータＭ、Ｍ２を正逆回転・停止させる制御回路を備えている。そのような制御回路はたとえばマイクロプロセッサやプログラムを記憶させたリードオンリーメモリ、駆動電流のＯＮ−ＯＦＦ用のリレーなどにより構成することができる。
【００３４】
つぎに図１０〜１２を参照して、図９の開閉装置ＢとオートクロージャーＡの連繋動作を説明する。図１０のブロック図は図９に示すドア開閉装置の操作システムを示しており、コントローラＣは、リミットスイッチＬＳ、ＬＳ１、ＬＳ２およびリミットスイッチＬＳ３、ＬＳ４からそれぞれ作動状況を検出し、操作スイッチＢＳからの指令を受けて、オートクロージャＡの駆動部のモータＭおよび開閉装置ＢのモータＭ２に順次駆動信号を送る制御部を有する。図１０の符号Ｄは電源である。
【００３５】
上記システムによりドアを開く場合は、図１１に示すように、まず操作スイッチＢＳをＯＮに操作すると（ステップＳ１）、オートクロージャーＡのモータＭがロックオープナとして作動する方向に回転して第２プーリが内索を巻き取り、ドアロック装置Ａ２のオープンレバーがロック解除の動作を開始する（ステップＳ２）。ロックオープナの動作は、たとえば０．５秒間持続し（ステップＳ３）、ついでリミットスイッチＬＳが基準位置を検出するまでモータが逆転して第２プーリが基準位置に戻り、オープンレバーを元の位置に戻す（ステップＳ４）。つぎにたとえばオープナ作動から１秒後に、開閉装置ＢのモータＭ２を一方向に回転させてドアを開く動作を開始する（ステップＳ５）。ドアが全開されたことをリミットスイッチＬＳ４が検出すると、モータＭが停止し、ドア開動作が完了する（ステップＳ６）。なお同乗者や外部の人などに注意をうながすため、ドア開スイッチがＯＮになったときにチャイムを鳴らし始め（ステップＳ７）、ドアの全開が完了するとチャイムを停止する（ステップＳ８）。
【００３６】
ドアを閉じる場合は、図１３に示すように、ドア閉スイッチがＯＮにされると、開閉装置ＢのモータＭ２が逆転してドア閉動作が行なわれる（ステップＳ１１）。ついでドアが閉じたことをリミットスイッチＬＳ３が検出し、モータＭ２が停止する（ステップＳ１２）。このときはストライカがラッチを押し込み、ハーフラッチ状態になる（図８の符号ＩＩ）。そしてハーフラッチ状態であることをリミットスイッチＬＳ１が検出すると、オートクロージャＡのモータＭが前記とは逆向きの、クローザとして作用する方向に回転し、第１プーリが内索を巻き取ってクローズ動作を行なう（ステップＳ１３）。そしてクローズレバーがフルラッチ位置まで回転したことをリミットスイッチＬＳ２が検出すると、モータＭが逆転し、リミットスイッチＬＳが基準位置を検出してモータＭを停止させる。それにより第１プーリを基準位置まで回転させ、クローズレバーを戻す（ステップＳ１４）。これにより、ドアは車体側に完全にロックされる（ステップＳ１５）。なお閉動作の開始時にチャイムが鳴り（ステップＳ１６）、動作完了時にチャイムが停止する（ステップＳ１７）。
【００３７】
【発明の効果】
本発明のケーブル駆動装置は、１個のドラムおよび１組のモータおよび減速機で２本のコントロールケーブルを選択的に引き操作することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係るオートクロージャの一実施例を示す斜視図である。
【図２】本発明のケーブル駆動装置の一実施例を示す正面図である。
【図３】図２のＩＩＩ −ＩＩＩ 線断面図である。
【図４】図２の装置の要部分解斜視図である。
【図５】本発明に係るドアロック装置の一実施例を示す一部分解斜視図である。
【図６】図５のドアロック装置の組み立てた状態を示す平面図である。
【図７】図６の矢印ＶＩＩ から見た側面図である。
【図８】図６の矢印ＶＩＩＩから見た側面図である。
【図９】本発明の装置を備えたスライドドア開閉システムの全体を示す概略斜視図である。
【図１０】図９のシステムの制御回路を示すブロック図である。
【図１１】図９のシステムの動作順序を示すフローチャートである。
【図１２】図９のシステムの動作順序を示すフローチャートである。
【符号の説明】
Ａ オートクロージャ
Ａ１ ケーブル駆動装置
Ａ２ ドアロック装置
１ ドア
２ クローズ用コントロールケーブル
３ オープン用コントロールケーブル
Ｍ モータ
Ｇ 減速機
８ ハウジング
１０ ドラム
１３ ボス部
１４ 仕切板
１５ 係合部
１６ 係合部
１７ 第１プーリ
１８ 第２プーリ
１９ 扇状突起
２１ クローズ用内索
２２ オープン用内索
２６ クローズ用導管
２７ オープン用導管
３１ ハウジング
３２ ブラケット
３３ ラッチ
３８ ストライカ
３９ クロー
４３ レバー
４７ クローズレバー
４８ リターンスプリング
５３ オープンレバー[0001]
[Industrial applications]
The present invention is a cable type auto closure.And door lock devicesCable drive equipment used forIn placeRelated. More specifically, an automatic closure for forcibly operating the latch of a sliding door of a so-called one-box type automobile or the like to a full latch position by remote control or releasing a restraint at that position.YaAndDoor lock deviceCable drive equipment used forIn placeRelated.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, an opening / closing device for electrically opening and closing a slide door of a one-box car is known (for example, see Japanese Patent Publication No. 5-61432, Japanese Utility Model Publication No. 60-41399). Since it is uneconomical to close the door with a strong force in such an opening / closing device, there is a device provided with an auto closure separately operating the latch to the full latch position. For example, Japanese Utility Model Laid-Open Publication No. 3-109918 discloses an auto closure in which a cable drive unit and a door lock unit are separately provided inside a slide door (hereinafter, simply referred to as a door) and both are connected by a control cable. I have. In this device, the latch in the door lock portion can be forcibly operated from the half latch state to the full latch state by pulling the inner cable of the control cable by the cable driving section.
[0003]
On the other hand, Japanese Patent Publication No. 5-61432 discloses an opener that operates a lever for releasing the engagement of a claw of a door lock portion via a rod by an electrically driven actuator. This opener operates a lever through two rods by driving an actuator to release a latch in a full latch state of a door lock portion from engagement with a claw (a pole), and to release a full latch. From the latch release. Since such an opener 107 has a small operation stroke and needs to be operated with a relatively large force, a reducer having a large reduction ratio is required, and a power transmission mechanism is also required to transmit a large force. Therefore, for example, an electromagnetic (solenoid) actuator is employed as the actuator, and a rod is employed as the transmission mechanism.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
The sliding door as described above is pulled into the inside of the vehicle when closing the opening, is lifted from the side when opening, and is shifted backward so as to overlap the side, so that it is desirable to make the thickness of the door as thin as possible. In addition, it is preferable that the number of cables and the number of wires are small. However, when the conventional auto closure including the cable drive unit and the door lock unit and the opener including the actuator and the rod are separately arranged, a large space is required in the door, and wiring, wiring, and the arrangement of the rods are complicated. Become. Therefore, the present invention integrates the opener and the drive unit of the closure, has a simple structure, is easy to wire and route, and can reduce the thickness of the door.And door lock devicesCable drive used forOfferIt is a technical issue to provide.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
The cable drive device for an auto closure according to the present invention includes: (a) a first cable for operating a close lever; (b) a first pulley for winding and driving the first cable; and (c) an open lever. , A second pulley for winding and driving the second cable, and (e) engaging with the first pulley when rotating in one direction from a reference position. A drum for winding the first cable on the first pulley and engaging with the second pulley when rotating in the reverse direction from the reference position to wind the second cable on the second pulley;(F) a limit switch for stopping the drum at a reference position;(gA) a bottomed cylindrical housing for rotatably housing the drum, the first pulley and the second pulley concentrically with each other;h) An annular projection provided on the inner bottom surface of the housing;i) An output shaft fitted to the drum, and (jMeans for selectively rotating the drum in both directions via its output shaft,kA) a first engagement portion and a second engagement portion provided on the drum, wherein the first pulley has an abutting portion that abuts on the first engagement portion, and the second pulley has a second engagement portion; It has an abutting part that abuts,lThe drum has a cylindrical boss portion and a partition plate having a first engaging portion and a second engaging portion facing in opposite directions, and the first pulley and the second pulley are separated by a partition. It is arranged on both sides of the plate, and each is provided rotatably on the boss part(M) a stopper is provided for abutting the contact portions of the first pulley and the second pulley on the housing to stop at a reference position, and (n) when the drum is stopped at the reference position. A predetermined play is provided between the first engagement portion of the drum and the contact portion of the first pulley, and between the second engagement portion and the contact portion of the second pulley.(Claim 1).
[0009]
[Action]
  When the rotation driving means is rotated in one direction from the reference state, the drum rotates in one direction. Thereby, the first pulley rotates in the same direction, and winds up the first cable. At that time, the second pulley does not rotate. Therefore, only the first cable is pulled and the close lever is operated. When the rotation driving means is rotated in the reverse direction from that state, the operation of the close lever is stopped. On the other hand, when the rotation driving means is rotated in the reverse direction from the reference state, the drum also rotates in the other direction and rotates the second pulley. Thereby, the second cable is wound around the second pulley, and the open lever is operated. At that time, the first pulley does not rotate, and the close lever is not operated. From that state, the motor is reversed and returns to the original state. As described above, the cable driving device of the present invention can alternately operate two levers that operate in opposition with one motor. Therefore, only one drive unit is requiredNo. In addition, since the first pulley and the second pulley are rotatably provided on the boss portion provided on the drum with a partition plate interposed therebetween, the drum and the first or second pulley are integrated in any rotation direction. The first cable and the second cable can be reliably separated from each other. Further, an annular projection is formed on the inner bottom surface of the housing, and the output shaft is fitted to the center of the drum. Thereby, the drum is supported by the annular projection and the output shaft. for that reasonThe space occupied in the door is small, and wiring and wiring are easy.
[0010]
In addition, since the first pulley, the second pulley, and the drum are provided concentrically, the entire cable driving device is compact, and the cooperative operation is easy. Further, a limit switch for stopping the drum at the reference position on the housing, and a stopper for stopping the contact at the reference position by contacting the contact portions of the first and second pulleys with the housing are provided. In a state where the drum is stopped at the reference position, a predetermined distance is provided between the first engagement portion of the drum and the contact portion of the first pulley and between the second engagement portion and the contact portion of the second pulley. Since the play is provided, the pulley can be accurately stopped by the stopper.
[0012]
The present inventionPertain toSince the entire auto closure can be handled as a unit, it can be easily installed inside the door. Further, the control circuit can be simplified by using a common detector for detecting each operation state.
[0013]
【Example】
Next, an embodiment of an auto closure according to the present invention will be described with reference to the drawings. FIG. 1 shows the present invention.Pertain toFIG. 2 is a perspective view showing one embodiment of the auto closure, FIG. 2 is a partially cutaway front view showing one embodiment of the cable driving device of the present invention, FIG. 3 is a sectional view taken along line III-III of FIG. 2, and FIG. 2 is an exploded perspective view of a main part of the apparatus, and FIG.Pertain toFIG. 6 is a partially exploded perspective view showing an embodiment of the door lock device, FIG. 6 is a plan view showing an assembled state of the door lock device of FIG. 5, FIG. 7 is a side view seen from the arrow VII of FIG. 6, and FIG. 6 is a side view as viewed from the arrow VIII of FIG. 6, FIG. 9 is a schematic perspective view showing the entire slide door opening / closing system equipped with the device of the present invention, FIG. 10 is a block diagram showing a control circuit of the system of FIG. FIG. 12 is a flowchart showing the operation sequence of the system of FIG.
[0014]
In FIG. 1, reference numeral 1 denotes a sliding door (hereinafter, referred to as a door). A cable driving device A1 is provided below the door 1, and a door lock device A2 is provided at a rear end of the door 1 at a corner inside the vehicle. Is provided. Two pull control cables 2 and 3 are routed between the cable drive device A1 and the door lock device A2.
[0015]
As shown in FIGS. 2 and 3, the driving device A1 includes a motor M, a speed reducer G including a worm gear 4 and a worm wheel 5 driven by the motor, and an output unit attached to the speed reducer G. And 7. The output unit 7 includes a bottomed cylindrical housing 8 partially cut away, and a drum 10 is rotatably provided on an outer periphery of an annular protrusion 9 provided on an inner bottom surface of the housing 8. . On the side surface of the drum 10, there is formed a step portion 10a to be fitted with the annular projection 9, and at the center thereof is formed an engagement hole 12 into which a rectangular output shaft 11 of the speed reducer G is fitted. Thereby, the drum 10 is supported by the annular projection 9 and the output shaft 11. Reference numeral LS in FIG. 2 is a limit switch for detecting that the drum 10 is at the reference position.
[0016]
As shown in FIG. 4, the drum 10 has a cylindrical boss 13 and a disk-shaped partition 14 provided at the center of the boss 13 so as to protrude radially outward. The fan-shaped engaging portions 15 and 16 protrude from both sides of the substantially rectangular protrusion provided on the front side. A pair of pulleys 17 and 18 are rotatably provided on the boss 13 of the drum 10 so as to sandwich the partition plate 14 therebetween. Each of the pulleys 17 and 18 has a fan-shaped protrusion (contact portion) 19 that contacts the end surfaces 15a and 16a of the engagement portions 15 and 16 of the drum 10 in the rotation direction.19Is provided.
[0017]
Further, in this embodiment, an annular projection 20 is provided so as to be in contact with the partition portion 14 of the drum 10 so as to be continuous with the fan-shaped projection 19.RingThe protrusion 20 is in sliding contact with the lower surfaces of the engaging portions 15 and 16 of the drum 10. Further, the fan-shaped projections 19 are provided with locking holes 24 for locking the cable end fittings 23 of the inner cables 21 and 22 of the control cable, and the cable extending from the locking holes 24 to the outer periphery of the pulleys 17 and 18 is provided. A guide groove 25 is formed.
[0018]
As shown in FIG. 3, the first pulley 17 is located on the back side of the housing 8 and the second pulley 18 is located on the outside. The first pulley 17 and the second pulley 18 have the same shape and face each other with respect to the drum 10. It is arranged to be. Therefore, the direction of the locking hole 24 and the winding direction of the inner ropes 21 and 22 (arrows W1 and W2) are reversed. The inner cable (first cable) 21 locked and wound on the first pulley 17 is housed in the conduit 26 of the closing control cable 2 in FIG. 2, locked on the second pulley 18 and wound. The inner cable (second cable) 22 is accommodated in the conduit 27 of the open control cable 3 and is guided to the door lock device A2 side in FIG. The conduits 26 and 27 are connected and fixed to a cable attachment portion 28 provided on the housing 8. As shown in FIG. 2, the housing 8 has stopper portions 29, 30 with which the fan-shaped projections 19, 19 of the pulley abut to determine a reference position.
[0019]
In the cable drive device A1 configured as described above, the inner cables 21 and 22 are always pulled by the urging force of the return spring on the door lock device A2 side. Therefore, the first pulley 17 is stationary at the reference position shown in FIG. 2 with its fan-shaped projection 19 abutting on one stopper 29, and the second pulley 18 is stationary with its fan-shaped projection 19 abutting on the other stopper 30. are doing.
[0020]
When the motor M rotates from this state and rotates the output shaft 11 of the speed reducer G in the direction of the arrow W1 in FIG. 4, the drum 10 also rotates in the direction of the arrow W1. Then, when rotated by a predetermined angle, the end face 15a of the engaging portion 15 of the partition plate 14 comes into contact with the end face of the fan-shaped projection 19 of the first pulley.1The pulley 17 is rotated in the direction of the arrow W1. Thereby, the first pulley 17 winds the inner cable 21 onto the guide groove 25 and performs the pulling operation against the urging force of the return spring of the other party. Meanwhile, the second pulley 18 remains stationary at the reference position.
[0021]
Next, when the motor M rotates in the reverse direction and the output shaft 11 rotates in the W2 direction, the drum 10 rotates in the direction of the arrow W2, and the motor M is stopped upon detecting that the limit switch LS has returned to the reference position. Thus, the first pulley 17 rotates in the direction of the arrow W2 following the drum 10 by the biasing force of the return spring on the other side, and returns to the original position. Thus, the reciprocating operation of one inner cable 21 is performed by the rotation and the reverse rotation of the motor M in one direction. On the other hand, the pulling operation of the inner cable 22 by the second pulley 18 is substantially the same except that the direction is reversed. That is, the motor M first rotates in the reverse direction from the reference position, rotates the output shaft 11 in the direction of the arrow W2, rotates the drum 10 and the second pulley 18 in the direction of the arrow W2, and moves the inner cable 22 onto the second pulley 18. It is performed by winding. The return operation is performed by rotating the drum 10 in the direction of the arrow W1 until the motor M rotates in the normal rotation direction and the limit switch LS detects it, and returns the drum 10 to the reference position. As described above, in the cable driving device A1, only one of the two inner cables 21, 22 can be selectively pulled by one motor M and the speed reducer G. Since the drum 10 rotates in both directions about the reference position as described above, the limit switch LS is employed to stop the drum 10 at the reference position. In the present embodiment, in order to make the stop positions of the pulleys 17 and 18 accurate even when the drum 10 does not stop at the reference position accurately, a predetermined play is provided at the stop position of the drum and the pulley, and the pulleys are stopped by the stoppers 29 and 30. To stop at
[0022]
Next, the door lock device A2 will be described with reference to FIGS. Reference numeral 31 in FIG. 5 denotes a housing substantially the same as that used in the conventional door lock device, and reference numeral 32 denotes a bracket attached to the rear side of the housing 31. Note that the housing 31 and the bracket 32 can be manufactured integrally. A latch 33 is provided on the front side of the housing 31 by a shaft 34 so as to be rotatable with respect to the housing 31. The latch 33 can rotate between an open position I indicated by a solid line in FIG. 8 and a full latch position III, and a half latch position II is intermediate therebetween.
[0023]
In FIG. 8, a semicircular or J-shaped groove 35 is provided on the front surface of the housing 31 so as to surround the shaft 34, and a return for constantly biasing the latch 33 toward the open position I in the groove 35. The spring 36 is housed. Reference numeral 37 in FIG. 8 is a guide for receiving a striker 38 provided on the vehicle body side. In this embodiment, the shaft 34 penetrates the housing 31, and a cam 39 for operating the limit switch LS1 is attached to the rear end of the shaft 34, as shown in FIG. A known claw 39 that engages with the latch 33 is rotatably mounted by a shaft 40 below the housing 31 in FIG. The claw 39 has a claw 39a. The claw 39a is engaged with the engagement portion 33a when the latch 33 is fully latched and the engagement portion 33b when the latch 33 is half-latched. This stops rotation to the I side. The claw 39 is constantly urged by the return spring 42 inserted into the groove 41 of the housing 31 to the side engaged with the latch 33.
[0024]
The engaging portions 33a and 33b of the latch 33 and the claws 39a of the claw 39 abut at a smooth angle so as to freely rotate when the latch 33 is rotated to the full latch side, and cannot rotate with respect to the open side. It has a so-called ratchet engagement structure in which it contacts at a steep angle as described above. A branch 33c for operating the latch 33 extends behind the latch 33.
[0025]
The shaft 40 of the claw 39 penetrates the housing 31, and rotatably supports a lever 43 provided on the back side of the housing 31 as shown in FIGS. Further, an arc-shaped through groove 44 centering on the shaft 40 is formed in the housing 31, and a pin 45 passing through the through groove 44 engages the claw 39 and the lever 43 so as to rotate integrally. I have. Note that the through groove 44 and the pin 45 also have a function of defining the rotation angle of the claw 39 and the lever 43. As shown in FIG. 5, the bracket 32 includes a front plate portion 32a which is fixed closely to the rear surface of the housing 31, a box-shaped main body portion 32b extending rearward from an upper portion of the rear surface of the housing 31, and And a lever support portion 32c provided from the front end of the front plate portion 32a to the side of the main body portion 32b. In this embodiment, the front plate portion 32a and the main body portion 32b are manufactured by bending a single sheet of metal and fixing the lever support portion 32c thereto by welding or the like. However, other forms may be used, and they may be integrally formed by casting, for example.
[0026]
As shown in FIG. 5, a pin 46 is provided upright on the main body 32a, and a substantially L-shaped close lever 47 is rotatably provided around the pin 46. The close lever 47 is constantly urged in the direction of arrow C1 in FIG. 6 by a return spring 48 composed of a torsion coil spring. In this embodiment, the closing lever 47 is formed by bending a metal plate, and has a substantially triangular base 47a, a rib 47b rising from one side thereof, and an arm bent from the upper end of the rib so as to be parallel to the base 47a. 47c. The distal end sides of the base portion 47a and the rib 47b form a claw portion 47d which can be engaged with the branch portion 33c of the latch 33 described above. One end of a return spring 48 of the above-described torsion coil spring is locked to the arm portion 47c. Further, the free end of the arm portion 47c is folded back in parallel, and the arm portion 47c and the folded portion constitute a cable locking portion.
[0027]
A guide pin 47e protrudes from the lower surface of the base portion 47a, and the lower end of the guide pin projects through the arc-shaped groove 49 formed in the main body portion 32b of the bracket 32 to the rear surface thereof. . The guide pin 47e defines a rotation end of the close lever 47 in the direction of arrow C1, and the head of the guide pin 47e slides on the back surface of the main body 32b to restrict the lift of the close lever 47. are doing.
[0028]
On the upper surface of the main body 32a of the bracket 32, a mounting portion 51 for fixing the end of the conduit 26 of the closing control cable 2 for rotating the closing lever 47 against the urging force of the return spring 48, A stopper 52 for defining the other rotation end of the lever 47 and a limit switch LS2 for detecting that the close lever 47 has been operated to the close side end are attached. As shown in FIG. 7, an open lever 53 operated by a cable and an open lever 54 for manual operation are rotatably supported by a single pin 55 below the lever support portion 32c of the bracket 32. ing. At the lower ends of the open levers 53 and 54, there are provided pawls 53a and 54a which engage with the lever 43 for operating the claw 39 described above. At the upper end of the open lever 53, the end of the inner cable 22 of the open control cable 3 is locked, and the end of the conduit 27 for guiding the inner cable 22 is connected to the rear end of the main body 32b of the bracket 32. Fixed to. On the other hand, the manual open lever 54 is connected to a door handle lever through a rod or the like, as is well known.
[0029]
The lever ratio of the open lever 53 is preferably, for example, about 2/5 to 7/10. The lever ratio of the lever 43 for operating the claw 39 is, for example, about 4/5 to 6/5. Thus, by arranging the two levers 43 and 53 dynamically in series, a large overall lever ratio can be realized. Therefore, the operating force can be reduced, and an inner cable having a diameter as small as the closed side can be used. On the contrary, the operation stroke and operation speed of the inner cable are increased, but since the output portion of the cable driving device is not a lever type but a cable winding pulley, the operation can be performed reliably. On the other hand, spatially, by arranging the two levers at a substantially right angle, the routing direction of the open control cable 3 can be the same as that of the close control cable 2. Therefore, it is easy to route the two control cables together. The latch-side surface of the housing 31 in FIG. 6 is inclined with respect to the moving direction of the door of the automobile, that is, the plane formed by the door. Therefore, the open control cable 3 and the close control cable 2 are both routed along the plane defined by the door as shown in FIG. 1 and are connected to the cable driving device A1.
[0030]
Next, the operation of the door lock device A2 configured as described above will be described. When the closing inner cable 21 in FIG. 6 is pulled in the direction of arrow N when the latch 33 in FIG. 8 is at the half-latch position II, the closing lever 47 engages with the branch portion 33c of the latch and turns in the direction of arrow C2. To rotate the latch 33 to the full latch position III. As a result, the claw 39a of the claw 39 is engaged with the locking portion 33a for full latch, so that even if the force for pulling the inner cable 21 is relaxed and the close lever 47 returns to the original position, the full latch state is maintained. .
[0031]
When the inner cable 22 of the open control cable 3 is pulled in the direction of arrow N from this state, the open lever 53 of FIG. 7 rotates in the direction of arrow D1 and operates the lever 43 integrated with the claw 39 in the direction of arrow D2. Thereby, the claw 39 in FIG. 8 rotates in the direction of the arrow D3, and the engagement with the latch 33 is released. Therefore, the latch 33 is rotated to the open position I by the return spring 36. After that, even if the pulling force of the inner cable 22 is loosened and the claw 39 is returned to the original position, the door is slightly opened due to, for example, packing of the door, so that the striker 38 is completely disengaged from the latch 33 and cannot be engaged again. Absent.
[0032]
The auto closure A in which the cable driving device A1 and the door locking device A2 are connected by the opening and closing control cables 2, 3 is disposed in the door 1 as shown in FIG. Used as a sliding door automatic opening and closing system. The door opening / closing device B is a unit provided at the lower part of the vehicle body 61. A flexible cable (the same as the inner cable) 66 is provided by a pair of direction change pulleys 62, 63, an idle pulley 64, and a tension pulley 65 provided at the front and rear. Are arranged in a loop extending back and forth, a part of the cable is connected to the tip of an arm 67 extending from the lower end of the door 1, and the other part is locked and wound around a winding drum 68. 68 is driven to rotate by a motor M2. That is, when the motor M2 is rotated in one direction, the loop circulates in one direction to open the door 1, and when the motor M2 is rotated in the other direction, the door 1 is closed.
[0033]
In FIG. 9, reference numeral C denotes a controller attached to the vehicle body, which is operated by a driver or a passenger to correct the motor M of the cable driving unit A1 and the motor M2 of the switching device B via the cords 12a and 12b. The drive current of the reverse or reverse rotation is sent, and furthermore, the signal of the reference position from the limit switch LS of the cable driving device A1 and the signal of the latch state from the limit switches LS1, LS2 of the door lock device A2 are received, and the door opening / closing device B A control circuit is provided for receiving the signal of the door closing position or the opening position from the limit switches LS3, LS4 and for rotating / stopping the motors M, M2 in the forward and reverse directions. Such a control circuit can be constituted by, for example, a microprocessor, a read-only memory storing a program, a relay for turning on / off a drive current, and the like.
[0034]
Next, with reference to FIGS. 10 to 12, the linking operation between the opening and closing device B and the automatic closure A in FIG. The block diagram of FIG. 10 shows the operation system of the door opening / closing device shown in FIG. 9, and the controller C detects the operation status from the limit switches LS, LS1, LS2 and the limit switches LS3, LS4, respectively, and , A control unit for sequentially transmitting a drive signal to the motor M of the drive unit of the auto closure A and the motor M2 of the switchgear B in response to the instruction. Reference symbol D in FIG. 10 is a power supply.
[0035]
When the door is opened by the above system, as shown in FIG. 11, when the operation switch BS is first turned on (step S1), the motor M of the auto-closure A rotates in the direction of operating as a lock opener, and the second pulley is rotated. Takes up the inner cable, and the open lever of the door lock device A2 starts the unlocking operation (step S2). The operation of the lock opener lasts, for example, 0.5 seconds (step S3), then the motor reverses until the limit switch LS detects the reference position, the second pulley returns to the reference position, and the open lever is returned to the original position. Return (step S4). Next, for example, one second after the opening operation, the operation of opening the door by rotating the motor M2 of the opening / closing device B in one direction is started (step S5). When the limit switch LS4 detects that the door is fully opened, the motor M stops, and the door opening operation is completed (Step S6). In order to draw attention to a passenger or an outsider, a chime is started to sound when the door open switch is turned on (step S7), and the chime is stopped when the door is fully opened (step S8).
[0036]
When the door is closed, as shown in FIG. 13, when the door close switch is turned ON, the motor M2 of the opening / closing device B rotates in the reverse direction to perform the door closing operation (step S11). Next, the limit switch LS3 detects that the door is closed, and the motor M2 stops (step S12). At this time, the striker pushes the latch into a half-latch state (reference II in FIG. 8). When the limit switch LS1 detects the half-latch state, the motor M of the automatic closure A rotates in a direction opposite to the above, acting as a closer, and the first pulley winds up the inner cable and closes. Is performed (step S13). When the limit switch LS2 detects that the close lever has rotated to the full latch position, the motor M rotates in the reverse direction, and the limit switch LS detects the reference position and stops the motor M. Thereby, the first pulley is rotated to the reference position, and the closing lever is returned (step S14). Thus, the door is completely locked to the vehicle body (step S15). A chime sounds at the start of the closing operation (step S16), and stops when the operation is completed (step S17).
[0037]
【The invention's effect】
The cable driving device of the present invention can selectively operate two control cables with one drum and one set of motor and reduction gear.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 shows the present invention.Pertain toIt is a perspective view showing one example of an auto closure.
FIG. 2 is a front view showing one embodiment of the cable driving device of the present invention.
FIG. 3 is a sectional view taken along line III-III of FIG. 2;
FIG. 4 is an exploded perspective view of a main part of the apparatus of FIG. 2;
FIG. 5 The present inventionPertain toFIG. 2 is a partially exploded perspective view showing an embodiment of the door lock device.
FIG. 6 is a plan view showing an assembled state of the door lock device of FIG. 5;
FIG. 7 is a side view as seen from arrow VII in FIG. 6;
8 is a side view as viewed from the arrow VIII in FIG.
FIG. 9 is a schematic perspective view showing the entirety of a slide door opening / closing system including the device of the present invention.
FIG. 10 is a block diagram showing a control circuit of the system shown in FIG. 9;
FIG. 11 is a flowchart showing an operation order of the system of FIG. 9;
FIG. 12 is a flowchart showing an operation order of the system of FIG. 9;
[Explanation of symbols]
A Auto closure
A1 Cable drive
A2 door lock device
1 door
2 Control cable for closing
3 Control cable for opening
M motor
G reducer
8 Housing
10 drums
13 Boss
14 Divider
15 Engagement part
16 Engagement part
17 1st pulley
18 Second pulley
19 Fan-shaped protrusion
21 Inner cable for closing
22 Open inner cable
26 Closing conduit
27 Opening conduit
31 Housing
32 bracket
33 Latch
38 striker
39 claw
43 lever
47 Close lever
48 Return Spring
53 Open lever

Claims (1)

（ａ）クローズレバーを操作するための第１ケーブルと、
（ｂ）その第１ケーブルを巻き取り駆動するための第１プーリと、
（ｃ）オープンレバーを操作するための第２ケーブルと、
（ｄ）その第２ケーブルを巻き取り駆動するための第２プーリと、
（ｅ）基準位置から一方向に回転するときに第１プーリと係合して、第１プーリ上に第１ケーブルを巻き取らせると共に、基準位置から逆方向に回転するときに第２プーリと係合して、第２プーリ上に第２ケーブルを巻き取らせるドラムと、
（ｆ）そのドラムを基準位置で停止させるリミットスイッチと、
（ｇ）前記ドラム、第１プーリおよび第２プーリを互いに同心状にして回転自在に収納する有底筒状ハウジングと、
（ｈ）そのハウジングの内底面に設けた環状突起と、
（ｉ）ドラムに嵌合する出力軸と、
（ｊ）その出力軸を介して、前記ドラムを選択的に両方向へ回転駆動する手段とからなり、
（ｋ）前記ドラムに第１係合部および第２係合部が設けられており、第１プーリが第１係合部と当接する当接部を有し、第２プーリが第２係合部と当接する当接部を有し、
（ｌ）前記ドラムが円筒状のボス部と、互いに逆方向を向いた第１係合部および第２係合部を備えた仕切板とを有しており、第１プーリおよび第２プーリが、仕切板を挟んでその両側に配置され、それぞれボス部上に回転自在に設けられ、
（ｍ）前記ハウジングに第１プーリおよび第２プーリの当接部を当接させて、基準位置で停止させるストッパが設けられ、
（ｎ）前記ドラムが基準位置で停止している状態で、ドラムの第１係合部と第１プーリの当接部との間、および第２係合部と第２プーリの当接部との間にそれぞれ所定の遊びが設けられているオートクロージャのケーブル駆動装置。(A) a first cable for operating the close lever;
(B) a first pulley for winding and driving the first cable;
(C) a second cable for operating the open lever;
(D) a second pulley for winding and driving the second cable;
(E) engaging with the first pulley when rotating in one direction from the reference position, winding the first cable on the first pulley, and engaging with the second pulley when rotating in the opposite direction from the reference position; A drum that engages to wind the second cable on the second pulley;
(F) a limit switch for stopping the drum at a reference position;
( G ) a cylindrical housing with a bottom for rotatably housing the drum, the first pulley and the second pulley concentrically with each other;
( H ) an annular projection provided on the inner bottom surface of the housing;
( I ) an output shaft fitted to the drum;
( J ) means for selectively rotating the drum in both directions via its output shaft;
( K ) a first engaging portion and a second engaging portion are provided on the drum, the first pulley has a contact portion that contacts the first engaging portion, and the second pulley has a second engaging portion. Having a contact portion that contacts the portion,
( 1 ) The drum has a cylindrical boss portion and a partition plate having a first engagement portion and a second engagement portion facing in opposite directions, and the first pulley and the second pulley are , disposed on both sides of the partition plate rotatably provided et al is on each boss,
(M) a stopper is provided for bringing the contact portions of the first pulley and the second pulley into contact with the housing and stopping at a reference position;
(N) With the drum stopped at the reference position, between the first engaging portion of the drum and the contact portion of the first pulley, and between the second engaging portion and the contact portion of the second pulley. A cable drive device for an auto closure in which a predetermined play is provided between the two .
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