JP3548301B2 - 固体撮像装置及びその駆動方法 - Google Patents

固体撮像装置及びその駆動方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、固体撮像装置に関し、特に固定パターンノイズ(FPN)を削減し、且つチップサイズの小さい固体撮像装置及びその駆動方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、固体撮像装置は、光電変換素子は基本的に金属ー酸化物ー半導体のMOS構造からなり、この光電変換素子は1次元状に並べてラインセンサとして、2次元状に並べてエリアセンサとして、ビデオカメラや、複写機など、今後の映像時代に向け、技術的にも、社会的にもますますの発展が期待されている。
【0003】
かかる光電変換素子を用いた固体撮像装置の例を図10〜図13に示す。図10は全体の回路構成を表わす図である。図において、画素21−11〜21−mnは同一基板にマトリックス状に形成し、その各々の画素は撮像素子としてのnチャネル・ノーマリーオン形(デプレッション形)のSIT(静電誘導トランジスタ)22と、そのフローティングゲート23に設けたゲートキャパシタ24と、フローティングゲート23に接続したソース−ドレイン通路を有するpチャネルエンハンスメント形の制御トランジスタ25とをもって構成する(図中、各画素を破線で図示する。)。
【0004】
各画素を構成するSITのドレイン(基板)にはビデオ電圧Vを印加し、X方向に配列された各行の画素群21−11〜21−1n;…;21−m1〜21−mnのSITのゲートキャパシタには各行ライン26−1,…,26−mを接続して垂直走査回路(垂直シフトレジスタ)27により行選択信号φG1,…,φGmを印加する。またY方向に配列された各列の画素群21−11〜21−m1;…;21−1n〜21−mnのSITのソースには各列ライン28−1,…,28−nを接続し、これらの列ラインを各列選択トランジスタ29−1,…,29−n、共通のビデオライン30および一方を接地した負荷抵抗31を経て出力Voutされる。その時、各列選択トランジスタ29−1,…,29−nのゲートに水平走査回路(水平シフトレジスタ)32から列選択信号φS1,…,φSnを順次印加する。
【0005】
さらに、各画素を構成する制御トランジスタ25のゲートおよびドレインには、それぞれ制御ゲートライン33及びオーバーフロー・ドレイン・ライン34を接続して制御ゲート信号φおよび制御ドレイン電圧Vを印加する。
【0006】
図11は互いに隣接する4画素の構成を示す平面図であり、図12はそのA−A′線断面図である。本構成例では基板40に形成する画素の面積効率を上げるため、互いに隣接する4画素を図において上下および左右対称に形成する。基板40はSITのドレインを構成するもので、nまたはn形半導体を用い、この基板40上にnエピタキシャル層41を成長させると共に、このエピタキシャル層41に埋込絶縁物等よりなる分離領域42を形成して隣接する画素間を電気的および光学的に分離する。各画素において、SITのゲートおよびソースはそれぞれエピタキシャル層41の表面に形成したp拡散層43およびn拡散層44をもって構成し、n拡散層44は例えばポリシリコンより成る配線層45を経て対応する列ライン28−i,28−(i+1)に接続し、p拡散層43上にはゲート酸化膜を介して行ライン26−i,26−(i+1)を形成する例えばポリシリコンより成る行ライン電極46−i,46−(i+1)を被着して、行ライン電極がp拡散層43と対向する部分にゲートキャパシタを形成する。
【0007】
各画素のp拡散層43は、互いに隣接する4画素の中央部まで延在して形成され、その部分を図10に示す各画素の制御トランジスタ25のソースとして作用させると共に、その4画素の中央部のエピタキシャル層41の表面には、各画素のSITのゲート23および制御トランジスタ25のソースを構成するp拡散層43と分離して、4画素の制御トランジスタ25のドレインを構成するp拡散層47を共通に形成し、このp拡散層47に配線用電極48を経てオーバーフロー・ドレイン・ライン34を接続する。また、p拡散層47とp拡散層43との間のエピタキシャル層41の表面には、ゲート酸化膜を介して制御ゲートライン33を形成する4画素の制御トランジスタ25の制御ゲート電極49を共通に設ける。
【0008】
以下、本構成例の動作を図13に示すタイミングチャートの信号波形図を参照しながら説明する。本構成例においても、上述したと同様、行ライン26−1〜26−mを順次選択すると共に、各行ラインの選択下において列ライン28−1〜28−nを順次選択する。こうして選択するXYアドレス方式により、画素信号を順次読出し、各行ラインにおいて信号読出し期間tが完了してから次の行ラインの選択に移る水平ブランキング期間tBLに、その行ラインの全ての画素を同時にリセットするものであるが、特に画素21−22に注目し、そのフローティングゲート23の電位V(2,2)の変化を図13に示してその動作を説明する。なお、図13の最下段に示す画素21−22のフローティングゲート23の電位V(2,2)において、実線は撮像中光入射が有る場合の電位を、破線は撮像中光入射が無い場合の電位を表わす。
【0009】
図13を参照し、タイミングtにおいて、行ライン26−2に印加される行選択信号φG2が電圧Vφになると、この行のライン26−2に接続された各SITのフローティングゲート23の電位は、ほぼVφ、より詳しくはゲートキャパシタ24の容量をC、p拡散層43の寄生拡散容量をCとすると、
{C/(C+C)}・Vφ
だけ上昇する。
【0010】
タイミングtにおいて、列選択信号φS2が高レベルとなって列ライン28−2すなわち画素21−22が選択されると、そのときの画素21−22のフローティングゲート23の電位V(2,2)に依存した信号電流が列ライン28−2、列選択トランジスタ29−2およびビデオライン30を経て負荷抵抗31に流れ、その負荷抵抗31の電圧降下から出力信号VOUT として読出される。この信号読出しにおいては、通常フローティングゲート23に蓄積されている光電荷がそのまま保持されるから、非破壊読出しとなる。
【0011】
次に、最終ライン28−nの選択が終了し、行ライン26−2に接続された全ての画素21−21〜21−2nの信号読出しが完了したタイミングt、すなわち水平ブランキング期間tBLの開始において、制御ゲートライン33に印加する制御ゲート信号φの負電圧を制御トランジスタ25が導通(オン)する電圧−Vφとする。このとき制御ゲート電極49下の表面電位はφ(0)→φ(−Vφ)と変化し、ゲート電位V(2,2)は電位φ(−Vφ)に強制的にクランプされ、これによりゲート電位がリセットされて読出し以後の光照射によってゲートに蓄積された光電荷Qがはき出される。ここで、制御ゲート信号φの電圧−Vφは、これが印加されたときの制御ゲート電極49下の表面電位φ(−Vφ)がSITのピンチオフ電圧VGOにほぼ等しく、かつ制御ドレイン電圧Vに対してφ(−Vφ)>Vとなるように設定する。
【0012】
タイミングt、すなわち水平ブランキング期間tBLの終了時点において、行選択信号φG2を低レベルにすると共に、制御ゲート信号φを零ボルトとする。このようにすると、ゲート電位V(2,2)はV(2,2)=φ(−Vφ)−Vφに下がり、以後は次回の読出しまでの撮像期間中に入射光量に応じた光電荷の積分が行なわれて、例えばQ/C(=ΔVGP)だけ上昇する。
【0013】
本構成例において、制御ゲート信号φは選択された行ラインに接続された画素の制御ゲートライン33の電極のみに印加されるのではなく、他の非選択状態にある全ての画素の制御ゲート33の電極にも印加される。したがって、制御ゲート信号φが電圧−Vφとなると、非選択画素の制御ゲート33の電極下の表面電位も、選択画素と同様にφ(−Vφ)、すなわちSITのピンチオフ電圧VGOとほぼ等しくなるから、一部の非選択画素において光電荷の蓄積が等しく、それによるゲート電位の上昇分ΔVGPが、
φ(−Vφ)−Vφ+ΔVGP>φ(−Vφ)、
すなわち、ΔVGP>Vφとなっても、電位φ(−Vφ)すなわちSITのピンチオフ電圧VGOを越えるゲート電位分に相当する光電荷は制御ゲート電極下のチャネルを通してオーバーフロー・ドレイン・ライン34へと掃き出される。しかも、この過剰電荷のオーバーフロー動作は、行ラインが切替わる毎に全ての非選択画素に対して行われるから、強い入射光があってもそれによってフローティングゲートの電位がピンチオフ電圧VGOを越えることはなく、したがって半選択信号現象の発生を有効に防止することができる。また、このことは等価的にブルーミング制御を行っていると見ることもできる。
【0014】
さらに、各画素のリセットを、制御ゲート信号φによりSITのフローティングゲート23の電位をφ(−Vφ)にクランプすることによって行なうようにしたから、リセット時の残留光電荷を完全になくすことができる。したがって、SITのゲート−ソース間にpn接合を順方向にバイアスしてリセットする場合に数々見られる残像現象も、本構成例によれば完全に制御することができる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来例では増幅型固体撮像素子の欠点の1つである固体パターンノイズ(以降、FPNと言う)が大きいといった問題点があった。さらに、光量検出器としてのディテクタの用途を考えた場合、薄明りの中でも目標物を高精度で抽出する必要があり、いわゆる外光除去機能が要求されていた。
【0016】
このような課題を解決するために、例えば特開平06−21422号公報や特願平05−287854号にて報告されており、図14に特願平05−287854号で開示した具体的な回路例を示す。
【0017】
この従来例において、この単位画素はNPNトランジスタ51、容量52、PMOSトランジスタ53の3つのデバイスから構成され、図14では縦2画素、横2画素の2次元状に配置されている。また、垂直シフトレジスタIから駆動される画素部の上方には画素と全く同じ構成の垂直シフトレジスタIIから駆動されるメモリ素子が同じくNPNトランジスタ71、容量72、PMOSトランジスタ73の3つのデバイスから構成され、2行、2列に配置されている。更に、それらの画素とメモリ素子の間にはクランプ容量87とNPNトランジスタ89とNMOSトランジスタ91で構成されるバッファ手段が設けられ、スイッチ81、83を介して接続される。
【0018】
この図14の回路例の動作を簡単に説明すると、まず画素部において、光キャリアの蓄積動作を行い、行単位でその信号を読み出すと、クランプ容量87、バッファ手段を通してNPNトランジスタ89のエミッタ端子に出力される。このとき、垂直シフトレジスタIIを動作させ、メモリ素子のリセットを行うと、メモリ素子のエミッタ端子には画素からの読み出し信号が出力されているため、各メモリ素子のベース電位は読み出し信号に対しておよそVbeだけ高い電圧が書き込まれる。
【0019】
つぎに、再び画素をリセットし、第2の蓄積動作を行った後、垂直シフトレジスタIIを動作させ、先にメモリ素子に書き込んだ信号を読み出し、クランプ回路により信号を反転させた後、画素の光信号を再び読み出すと、クランプ回路において、
[第2の蓄積による信号]−[第1の蓄積による信号]
の電圧を得ることができ、この信号を先述と同じ方法でメモリ素子に書き込んだ後、再度メモリ素子を今度は蓄積容量である保持容量57に読み出す。その後、水平シフトレジスタを動作させ、各信号をシリアルに端子66に出力する。
【0020】
この場合、FPNを低減したり、外光除去を行ったりすることができるものの、構成する画素数と同じ数のメモリ素子と垂直シフトレジスタが2個必要であるため、特に高解像度用途の撮像装置ほど、チップサイズが大きくなるといった欠点があった。
【0021】
【課題を解決するための手段】
本発明の固体撮像装置は、それぞれが、光電変換部、入力部に入力された前記光電変換部からの信号を反転増幅して出力するための第1のトランジスタ及び前記第1のトランジスタの前記入力部に接続される第2のトランジスタを含む、1次元状又は2次元状に配された複数の画素と、
1次元状に配された前記複数の画素の複数の第1のトランジスタの出力部のそれぞれに一本ずつ接続された、又は前記2次元状に配された前記複数の画素のうち一配列方向の各列の複数の画素の複数の第1のトランジスタの出力部に対してそれぞれ一本ずつ共通接続された複数本の出力線と、
前記複数本の出力線のそれぞれに1つずつ入力部が容量結合された複数のアンプと、
前記アンプの入力部と所定の電位との間に接続され、前記アンプの入力部の電位を前記所定の電位及び浮遊電位に選択的に切り替える切替え手段と、
前記アンプの出力部と前記出力線との接続を制御するスイッチ手段と、を有し、
前記第2のトランジスタは前記出力線と前記第1のトランジスタの前記入力部との接続を制御する手段であって、
前記切替え手段によって前記アンプの入力部の電位を前記所定の電位とし、かつ、前記スイッチ手段によって前記アンプの出力部と前記出力線とを非接続とした状態で、第1の信号を前記第1のトランジスタで反転増幅して前記出力線に読み出し、
その後、前記切替え手段によって前記アンプの入力部の電位を浮遊電位に切り替え前記アンプの入力部の電位を浮遊電位とした状態で、前記スイッチ手段によって前記アンプの出力部と前記出力線とを接続して前記アンプの出力信号を前記出力線に読み出し、前記出力線を前記第1の信号に基づく電位とし、
その後、前記第2のトランジスタを介して前記第1のトランジスタの入力部に前記第1の信号に基づく電位を供給した後に、光電変換により第2の信号を前記光電変換部に蓄積し、前記第2の信号を前記第1のトランジスタで反転増幅して前記出力線に読み出すことを特徴とする。
【0022】
また、本発明の固体撮像装置は、それぞれが、光電変換部、入力部に入力された前記光電変換部からの信号を反転増幅して出力するための第1のトランジスタ及び前記第1のトランジスタの前記入力部に接続される第2のトランジスタを含む、1次元状又は2次元状に配された複数の画素と、
1次元状に配された前記複数の画素の複数の第1のトランジスタの出力部のそれぞれに一本ずつ接続された、又は前記2次元状に配された前記複数の画素のうち一配列方向の各列の複数の画素の複数の第1のトランジスタの出力部に対してそれぞれ一本ずつ共通接続された複数本の第1の出力線と、
前記複数本の第1の出力線のそれぞれに1つずつ入力部が容量結合された複数のアンプと、
前記アンプの入力部と所定の電位との間に接続され、前記アンプの入力部の電位を前記所定の電位及び浮遊電位に選択的に切り替える切替え手段と、
前記アンプの出力部と前記第1の出力線との接続を制御するスイッチ手段と、
前記複数のアンプからの出力信号を共通に出力する第2の出力線と、
前記複数のアンプからの出力信号を前記第2の出力線に転送するための転送スイッチ手段と、
前記複数のアンプからの出力信号を時系列的に前記第2の出力線に転送するために、前記転送スイッチ手段を制御する水平走査回路と、を有し、
前記第2のトランジスタは前記第1の出力線と前記第1のトランジスタの前記入力部との接続を制御する手段であって、
前記切替え手段によって前記アンプの入力部の電位を前記所定の電位とし、かつ、前記スイッチ手段によって前記アンプの出力部と前記第1の出力線とを非接続とした状態で、第1の信号を前記第1のトランジスタで反転増幅して前記第1の出力線に読み出し、
その後、前記切替え手段によって前記アンプの入力部の電位を浮遊電位に切り替え前記アンプの入力部の電位を浮遊電位とした状態で、前記スイッチ手段によって前記アンプの出力部と前記第1の出力線とを接続して前記アンプの出力信号を前記第1の出力線に読み出し、前記第1の出力線を前記第1の信号に基づく電位とし、
その後、前記第2のトランジスタを介して前記第1のトランジスタの入力部に前記第1の信号に基づく電位を供給した後に、光電変換により第2の信号を前記光電変換部に蓄積し、前記第2の信号を前記第1のトランジスタで反転増幅して前記第1の出力線に読み出すことを特徴とする。
【0023】
また、本発明の固体撮像装置の駆動方法は、それぞれが、光電変換部、入力部に入力された前記光電変換部からの信号を反転増幅して出力するための第1のトランジスタ及び前記第1のトランジスタの前記入力部に接続される第2のトランジスタを含む、1次元状又は2次元状に配された複数の画素と、
1次元状に配された前記複数の画素の複数の第1のトランジスタの出力部のそれぞれに一本ずつ接続された、又は前記2次元状に配された前記複数の画素のうち一配列方向の各列の複数の画素の複数の第1のトランジスタの出力部に対してそれぞれ一本ずつ共通接続された複数本の出力線と、
前記複数本の出力線のそれぞれに1つずつ入力部が容量結合された複数のアンプと、
前記アンプの入力部と所定の電位との間に接続され、前記アンプの入力部の電位を前記所定の電位及び浮遊電位に選択的に切り替える切替え手段と、
前記アンプの出力部と前記出力線との接続を制御するスイッチ手段と、を有し、
前記第2のトランジスタは前記出力線と前記第1のトランジスタの前記入力部との接続を制御する手段である固体撮像装置の駆動方法において、
前記切替え手段によって前記アンプの入力部の電位を前記所定の電位とし、かつ、前記スイッチ手段によって前記アンプの出力部と前記出力線とを非接続とした状態で、第1の信号を前記第1のトランジスタで反転増幅して前記出力線に読み出し、
その後、前記切替え手段によって前記アンプの入力部の電位を浮遊電位に切り替え前記アンプの入力部の電位を浮遊電位とした状態で、前記スイッチ手段によって前記アンプの出力部と前記出力線とを接続して前記アンプの出力信号を前記出力線に読み出し、前記出力線を前記第1の信号に基づく電位とし、
その後、前記第2のトランジスタを介して前記第1のトランジスタの入力部に前記第1の信号に基づく電位を供給した後に、光電変換により第2の信号を前記光電変換部に蓄積し、前記第2の信号を前記第1のトランジスタで反転増幅して前記出力線に読み出すことを特徴とする。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、各実施例と共に図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0026】
(第1の実施例)
本発明の第1の実施例の構成を図1に示す。本例の説明を簡略化するため、2画素からなる1次元の光電変換装置として説明する。このうち1画素部はフォトダイオード、及び2個のNMOSトランジスタから構成されている。即ち、画素部はフォトダイオードD21,D22とその出力をゲートに入力するNMOSトランジスタM121,M122とスイッチ用NMOSトランジスタM321,M322とから構成されている。さらに画素出力は、垂直出力線v1,v2を介してスイッチNMOSトランジスタMR41,MR42、クランプ容量であるコンデンサCC1,CC2、ボルテージホロワMR81,MR82を通って、又は画素出力はスイッチNMOSトランジスタMR31,MR32を通って、さらに、スイッチNMOSトランジスタMR61,MR62、蓄積容量である保持容量C1,C2、スイッチNMOSトランジスタMR71,MR72を通って水平出力線vh、ボルテージホロワMR83を介して端子141に出力される。
【0027】
以下に本実施例の動作を図2のタイミングチャートを用いて簡単に説明する。先ず時刻t1において、端子122にHighレベルのパルスを印加した後、時刻t2において、端子121にHighレベルのパルスを印加すると、各々のタイミングにおいて、NMOSトランジスタMR11,MR12及び、MR321,MR322がオン状態になり、各画素のフォトダイオードD21,D22は端子123に与えられた電圧Vresにリセットされる。リセットが終了すると、時刻t3、t4において、端子122,121の各々のパルスがLowレベルまで立ち下がり、フォトキャリアの蓄積動作(第1の蓄積動作)が開始される。ここで、本実施例における光電変換素子はエレクトロンをNMOSトランジスタM121,M122のゲート上に蓄積するもので、入射光量が大きいほどエレクトロンの負電荷のためゲート電位は下がる。
【0028】
蓄積動作が終了し、各画素の光信号を読み出すにあたり、時刻t5において、端子126にHighレベルのパルスを印加し、NMOSトランジスタMR41,MR42をオン状態にした後、時刻t6において、端子124にHighレベルのパルスを印加し、NMOSトランジスタMR21,MR22を0N状態にすると、各画素のトランジスタM121,M122とMR21,MR22間で各々反転アンプが構成され、フォトダイオードD21,D22上に蓄積された光信号が垂直出力線v1,v2に読み出され、クランプ容量CC1,CC2に蓄積される。
【0029】
時刻t7において、光信号の読み出し動作が終了したら、今度は時刻t8において、端子127のパルスを立ち下げ、NMOSトランジスタMR51,MR52をオフ状態にすると、容量CC1,CC2のアンプ側節点N1,N2は端子128に与えられた電位で浮遊状態となる。
【0030】
その後、時刻t9において、端子122にHighレベルのパルスを印加し、垂直出力線v1,v2をリセットすると、ボルテージホロワMR81,MR82の入力点N1,N2の電圧は容量CC1,CC2を介して負側に振られ、さらに、時刻t10,t11において、端子126,122のパルスを立ち下げ、容量CC1,CC2の両端を浮遊状態にし、リセットMOSトランジスタMR11,MR12をオフ状態にした後、時刻t12において、端子125にHighレベルのパルスを印加すると、節点N1,N2の電位がボルテージホロワMR81,MR82のオペアンプを通して、垂直出力線v1,v2に出力され、さらに時刻t13において、端子121にHighレベルのパルスを印加すると、各画素が垂直出力線v1,v2の電位にリセットされる。
【0031】
その後、時刻t14において、リセットが終了した後、各画素は第2の蓄積動作を開始する。そして、時刻t15、t16を経て、蓄積動作が終了すると、時刻t17、t18、t19、t20、t21、t22において、光信号を再び読み出すが、このとき、時刻t19において端子129にHighレベルのパルスを印加すると、節点N1,N2の信号電圧がNMOSトランジスタMR61,MR62を通して保持容量C1,C2に読み出され、その後、水平走査回路140を動作させ、時刻t23、t24、t25、t26、t27、t28、t29、t30、t31にかけて保持容量C1,C2の信号をシリアルに水平出力線vh、さらにボルテージホロワMR83を介して出力端子141に読み出して一連の動作の一巡を終了する。
【0032】
以上説明したように、本発明では、1周期当たり、2回のリセット/蓄積/読み出し動作を行い、かつ、前回の読み出し信号レベルをもとに、次回のセンサのリセット電圧を設定するため、例えば1回目の信号蓄積時を暗状態にするか、蓄積時間を無視できるほど短くすると、各画素の暗電流成分を含めたFPNを除去した信号を得ることができる。
【0033】
また、光電変換のディテクターとしての用途を考えた場合、画素の受光面に直接、外光が入射する時でも、2回目の蓄積期間に被写体にLED等の光源から光を照射すると、その外光成分を取り除くことができ、検出精度を大幅に向上させることができる。
【0034】
本実施例では、クランプ部の節点N1,N2にオペアンプを設けているが、オペアンプの代わりに、ソースホロワやエミッタホロワ等、別のバッファ手段を用いても何ら問題はない。
【0035】
(第2の実施例)
図3に第2の実施例の回路図を示す。本実施例は第1の実施例に対して光電変換素子を縦2画素、横2画素の2次元状に配列したもので、画素の駆動を垂直シフトレジスタの出力によって行っている点を除いて、第1の実施例と同様である。また、本実施例によれば、図14におけるメモリセル71〜73及び垂直シフトレジスタIIが不要であるので、チップサイズを大幅に縮小できる。
【0036】
本2×2画素のセンサでは、各画素はフォトダイオードと3つのNMOSトランジスタから構成され、端子VR1,VR2は垂直シフトレジスタからの走査リセット電圧が供給され、端子VT1,VT2は垂直シフトレジスタからの走査トレース電圧が供給されて、水平線h1,h2のHighレベルのパルスが順次供給されて、1水平線からの画素が読み出されて、次の水平線の画素が読み出される。その他のタイミングは第1の実施例と同様に動作する。
【0037】
以上、第1、第2の実施例では、画素部はNMOSトランジスタのゲート電極にフォトキャリアを蓄積し、さらに読み出し時には上記NMOSトランジスタを反転アンプとして用いるタイプの光電変換素子を用いたが、MOS型光電変換素子や、CMD,AMI,SITといったその他の光電変換素子を用いても全く同様の動作、機能が実現できる。例えば、図4は光電変換素子としてSITを用いて縦3画素、横3画素の2次元状に配列したもので、画素の駆動を垂直シフトレジスタの出力によって行っている。その動作は第1の実施例とほとんど同じなので省略する。
【0038】
図4においては、光電変換素子としてSIT(静電誘導トランジスタ)QS11〜QS33を用いたもので、センサのSITからの信号の読み出しは、垂直走査回路50の出力を中間レベルの電圧に設定し、クランプ動作をさせた後、クランプ出力をNMOSトランジスタNM31〜33を通してSITのソースにフィードバックさせる。その後、垂直走査回路50の出力をHighレベルにするとSITのゲート電圧VGSは、
VGS=FB+ΦB ………(4)
ただし、FB……クランプ後のダーリントントランジスタの出力
ΦB……SITのゲート、ソース間ビルトインポテンシャル
となりクランプ容量CC1〜CC3のリセット電圧(端子107)を適当な値に設定することによってクランプ出力電圧から新たに信号蓄積を行うことができる。
【0039】
なお、本実施例においても、2次元状エリアセンサとして多数の行列配置された光電変換素子を用いてよいのは勿論である。また、各水平駆動ライン毎に、1周期当たり2回のリセット/蓄積/読み出し動作を行い、かつ、前回の読み出し信号レベルをもとに、次回のセンサのリセット電圧を設定する動作は上記実施例と同様であり、こうして、2次元状パターンのFPNを除去でき、ノイズの小さな、高S/Nの高密度な画像信号を得ることができる。
【0040】
(第3の実施例)
図5に本発明による第3の実施例の概略回路図を示す。本実施例は光電変換素子としてバイポーラ型光電変換素子を用い、これを1次元状に3個並べた例を示したものである。
【0041】
本実施例の動作を図6のタイミングチャートを用いて簡単に説明する。
【0042】
まず、時刻t0において、端子100にLowレベルのパルスを印加すると、PMOSトランジスタMPRが導通すると同時に、NMOSトランジスタMNR1がオフし、NPNトランジスタQRのエミッタ端子には電源電圧を抵抗R1,R2で分割された電圧からVBEだけ落ちた電圧(VRESとする)があらわれる。この時、端子103はLowレベルにあるため、
VRES > PMOSトランジスタMP11〜MP14のVTH
(ただし、VTHは各PMOSトランジスタのスレシホールド電圧である。)
となるように抵抗R1,R2を設定すると、PMOSトランジスタMP11〜MP14が導通し、各光電変換素子のベース領域が上述したNPNトランジスタQS1〜QS3のエミッタ電圧にリセットされる(第1のリセット)。その後時刻t1において端子100のパルスがHighレベルになると、PMOSトランジスタMPRおよびNPNトランジスタQRがオフするとともにNMOSトランジスタMNR1が導通するため、NPNトランジスタQRのエミッタ端子はGND電位になり、PMOSトランジスタMP11〜MP14がオフし、第1のリセットは終了する。
【0043】
その後、時刻t2において端子104にHighレベルのパルスが印加されると、NMOSトランジスタMN11〜MN13が導通し、各画素のNPNトランジスタQS1〜QS3のエミッタ電位がリセット電位(図ではGND)にリセットされた後に、時刻t3において、端子103にHighレベルのパルスが印加されるとPMOSトランジスタMP11〜MP14は非導通状態のままで、ベース容量Cx1〜Cx3を介した容量結合によりNPNトランジスタQS1〜QS3のベース電位が上昇し、ベース・エミッタ間電圧が順バイアスされ、NPNトランジスタQS1〜QS3はエミッタフォロア動作を行い、浮遊状態であるベース領域上のホールが再結合され、その結果ベース電圧はリセットされる(第2のリセット)。このリセットが終了すると、時刻t4において、端子103のパルスがLowレベルまで立ち下がり、今度は各画素のベース電位は負側にふられ、ベース・エミッタ間電圧は逆バイアス状態になりこの時点で蓄積動作が開始される。
【0044】
つぎに所定の蓄積時間が経過した後、時刻t5において端子106のパルスをLowレベルまで立ち下げると、PMOSトランジスタMP21〜MP23が導通しクランプ容量Cc1〜Cc3が端子107に与えられる電圧にリセットされる。そして、その後時刻t6において端子104のパルスをLowレベルまで立ち下げ、NMOSトランジスタMN11〜MN13をオフし、NPNトランジスタQS1〜QS3のエミッタを浮遊(フローティング)状態にした後、時刻t7において端子103にHighレベルのパルスを印加すると、各画素のベース電位はベース容量Cx1〜Cx3を介して正側にふられ各画素のNPNトランジスタQS1〜QS3のベース・エミッタ間電圧が順バイアス状態になり、したがって各画素で光電変換されベース領域に蓄積された信号はそれぞれ、出力線v1〜v3に読み出され、NMOSトランジスタMN21〜MN23を介してクランプ容量Cc1〜Cc3に供給される。
【0045】
こうして読み出し動作が終了すると、時刻t8において、端子106のパルスを立ち上げ、PMOSトランジスタMP21〜MP23をオフし、ダーリントントランジスタD1〜D3のベースを浮遊状態にした後、時刻t9において、端子104にHighレベルのパルスを印加すると、出力線v1〜v3はリセットされると同時に、クランプ容量Cc1〜Cc3を通してダーリントン接続されたトランジスタD1〜D3のベースおよびエミッタ電位は、個々の画素の信号に見合った分だけ負側にふられる。さらに、その後、時刻t10において端子108のパルスを立ち下げ、NMOSトランジスタMN21〜MN23をオフし、クランプ容量Cc1〜Cc3を出力線v1〜v3から切り離した上で、端子104のパルスを立ち下げた後、時刻t11において再び第1のリセットを行なった後、今度は時刻t12において、端子109にHighレベルのパルスを印加し、NMOSトランジスタMN31〜33をオン状態にしたうえで、時刻t13において、端子103にHighレベルのパルスを印加すると、各画素のNPNトランジスタQS1〜QS3のベースはNMOSトランジスタMN31〜33を介してダーリントントランジスタD1〜D3のエミッタ電位に対して第2のリセットを行うため先の蓄積によって得られた信号電圧に応じて初期化される。この時、先の読出した信号電圧が高い程、低い電圧値にリセットされる。
【0046】
その後、第2のリセット、第2の信号蓄積が終了した後に、時刻t16〜t17においてダーリントントランジスタD1〜D3のベース電位を初期化し、時刻t18において端子109のパルスを立ち下げ、端子110にHighレベルのパルスを印加し、NMOSトランジスタNM41〜43をオン状態にした後、時刻t19において、端子103のパルスを立ち上げると、各画素の信号に見合った電圧が容量CT1〜CT3に読み出される。そして、時刻t22以降、水平走査回路に端子111よりスタートパルスを、端子112に走査パルスを入力することにより、画素の信号が出力端子115に時系列的に読み出される。なお、出力端子115は図では省略したが、出力バッファ手段が設けられている。
【0047】
以上説明したように、本発明では、1周期当たり2回のリセット/蓄積/読み出し動作を行い、かつ、前回の読み出し信号レベルをもとに、次回のセンサのリセット電圧を設定するため、例えば1回目の信号蓄積時を暗状態にすれば、FPN除去した信号を得ることができる他、1回目の信号蓄積時に被写体に外光が当たっている場合でも、その外光成分を取り除くことができる。
【0048】
また、上記説明では第1および第2の蓄積で得られた信号をそれぞれV,Vとすると(V−V)の信号を出力する場合について述べたが、クランプ回路の駆動タイミングを一部変換するだけで(V+V)の信号を得ることもできる。これによると、まず、第1の蓄積で得られた信号Vを読み出し、その結果信号量が不十分な場合には、Vの信号に対して再び第2の蓄積を行なうことができ、露光量(蓄積時間)の最適化が容易に行なえる。
【0049】
なお、上記実施例においては、画素を1次元3画素について説明したが、ラインセンサとして複数個を配置しても、この周辺回路を同様に構成することが可能であり、特にクランプ容量やその周辺のダーリントントランジスタや、NMOSトランジスタ、PMOSトランジスタは、各列毎に設ければよく、かくして、1周期当たり2回のリセット/蓄積/読み出し動作を行い、所定の効果を得ることができる。
【0050】
(第4の実施例)
図7に本発明による第4の実施例の概略回路図を示す。本実施例は第3の実施例に対して光電変換素子を縦3画素、横3画素の2次元状に配列したもので、画素の駆動を垂直シフトレジスタの出力によって行っている点を除いて実施例1と全く同様である。
【0051】
即ち、第3の実施例の端子103へのタイミング信号は、本実施例においては、端子103に所定の電圧を供給するとともに、垂直走査回路へのスタート信号端子101と垂直走査タイミング端子102のタイミングに従って、端子103の供給電圧をスイッチングして、各水平駆動ライン毎に読み出し信号を読み出す。そうして、各水平駆動ライン毎に、1周期当たり2回のリセット/蓄積/読み出し動作を行い、かつ、前回の読み出し信号レベルをもとに、次回のセンサのリセット電圧を設定する。
【0052】
従って、第3の実施例では、いわゆるラインセンサによるFPNを除去できるのに加え、本第4の実施例では、2次元状パターンのFPNを除去できる。実際は、3行3列に限られず、例えば640行460列の高密度エリアセンサとして、ノイズの小さな、高S/Nの高密度な画像信号を得ることができる。
【0053】
また、本実施例によれば、図14におけるメモリセル71−73および垂直走査回路IIが要らないため、チップサイズを大幅に縮小することができる。
【0054】
(第5の実施例)
第3および第4の実施例では、クランプ容量Cc1〜Cc3の出力にダーリントン接続のNPNトランジスタを用いていたが、図8に示すOPアンプOP1〜OP3を用いても全く問題ない。
【0055】
本実施例において、OPアンプOP1〜OP3はボルテージホロワとして組み込まれ、入力インピーダンスが高く、実効出力抵抗が極めて低いので、端子107に所定の電圧を供給し、端子106にタイミングパルスを供給してPMOSトランジスタをオン・オフして、読み出しレベルを正確に転送できる。また本実施例においても、各水平駆動ライン毎に、1周期当たり2回のリセット/蓄積/読み出し動作を行い、かつ、前回の読み出し信号レベルをもとに、次回のセンサのリセット電圧を設定する。
【0056】
(第6の実施例)
図9に本発明による第6の実施例を示す。本実施例は、第4の実施例に対して、改良を施したものであり、転送スイッチNM41〜43、信号蓄積容量である保持(クランプ)容量CT1〜3を削除し、水平出力線に負荷抵抗RLを設けたものである。この構成により、チップ上に一部の容量やMOSスイッチを削除できるので、チップサイズを小さくでき、また、ベース容量CX11〜CX13からクランプ容量CC1〜CC3への転送は通常の速度で読み出し、クランプ容量CC1〜CC3の電荷を出力する際には高速走査が可能となる。
【0057】
ここで、信号読み出し時における抵抗値RLを流れる電流は信号電圧をVSとすると
VS/RL ………(1)
で与えられ、一方、読み出し時間をΔTとすると、読み出し動作中のダーリントントランジスタのベース電圧の変化量ΔVBは以下の式で表わされる。
【0058】
ΔVB=(VS/RL)×(HFE×ΔT/CC) ……(2)
ただし、HFEはNPNトランジスタの電流増幅率、CCはクランプ容量CC1〜CC3の容量値である。
【0059】
従って、(2)式の値が十分小さくなるように負荷抵抗RL,信号保持(クランプ)容量CC等を設定すれば、安定した出力を得ることができる。図5,図7,図8では蓄積容量CTから水平出力線などの浮遊容量CHへの転送ゲインATは、
AT=CH/(CT+CH) ………(3)
で与えられ、これを大きくするために、蓄積容量CTを大きくする必要があったため、本実施例ではクランプ容量に蓄積された電荷を直接水平出力線に出力することにより、さらに大幅にチップサイズの縮小ができる。
【0060】
上記各実施例においては、光電変換素子として、フォトダイオード、バイポーラ型光電変換素子又は静電誘導型光電変換素子の例を示したが、他の光電変換する素子であってもよいことは勿論である。
【0061】
【発明の効果】
本発明によれば、固体撮像装置において、高解像度を確保するために光電変換素子を多数集積化した場合でも、固体パターンノイズを小さくすると共に、チップサイズを小さくできるという効果を奏し得る。
【0062】
また、光量検出器としてのディテクタの用途を考えた場合、薄明りの中でも目標物を高精度で抽出する、いわゆる外光除去機能をも高めつつ、チップサイズも小さくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による一実施例による概略等価回路図である。
【図2】本発明による一実施例の図5の動作を説明するタイミングチャートである。
【図3】本発明による一実施例による概略等価回路図である。
【図4】本発明による一実施例による概略等価回路図である。
【図5】本発明による一実施例による概略等価回路図である。
【図6】本発明による一実施例の図5の動作を説明するタイミングチャートである。
【図7】本発明による一実施例による概略等価回路図である。
【図8】本発明による一実施例による概略等価回路図である。
【図9】本発明による一実施例による概略等価回路図である。
【図10】従来の固体撮像装置による概略等価回路図である。
【図11】従来の固体撮像装置による画素周辺の平面図である。
【図12】従来の固体撮像装置による概略断面図である。
【図13】従来の固体撮像装置による動作を説明するタイミングチャートである。
【図14】従来の固体撮像装置による概略等価回路図である。
【符号の説明】
21 画素
22 SIT
23 フローティングゲート
24 ゲートキャパシタ
25 制御トランジスタ
26 行ライン
27 垂直走査回路
28 列ライン
29 各列選択トランジスタ
30 ビデオライン
31 負荷抵抗
32 水平走査回路
QS1〜QS3 画素トランジスタ
CX1〜CX3 ゲート容量
CC1〜CC3 クランプ容量
CT1〜CT3 蓄積容量

Claims (3)

  1. それぞれが、光電変換部、入力部に入力された前記光電変換部からの信号を反転増幅して出力するための第1のトランジスタ及び前記第1のトランジスタの前記入力部に接続される第2のトランジスタを含む、1次元状又は2次元状に配された複数の画素と、
    1次元状に配された前記複数の画素の複数の第1のトランジスタの出力部のそれぞれに一本ずつ接続された、又は前記2次元状に配された前記複数の画素のうち一配列方向の各列の複数の画素の複数の第1のトランジスタの出力部に対してそれぞれ一本ずつ共通接続された複数本の出力線と、
    前記複数本の出力線のそれぞれに1つずつ入力部が容量結合された複数のアンプと、
    前記アンプの入力部と所定の電位との間に接続され、前記アンプの入力部の電位を前記所定の電位及び浮遊電位に選択的に切り替える切替え手段と、
    前記アンプの出力部と前記出力線との接続を制御するスイッチ手段と、を有し、
    前記第2のトランジスタは前記出力線と前記第1のトランジスタの前記入力部との接続を制御する手段であって、
    前記切替え手段によって前記アンプの入力部の電位を前記所定の電位とし、かつ、前記スイッチ手段によって前記アンプの出力部と前記出力線とを非接続とした状態で、第1の信号を前記第1のトランジスタで反転増幅して前記出力線に読み出し、
    その後、前記切替え手段によって前記アンプの入力部の電位を浮遊電位に切り替え前記アンプの入力部の電位を浮遊電位とした状態で、前記スイッチ手段によって前記アンプの出力部と前記出力線とを接続して前記アンプの出力信号を前記出力線に読み出し、前記出力線を前記第1の信号に基づく電位とし、
    その後、前記第2のトランジスタを介して前記第1のトランジスタの入力部に前記第1の信号に基づく電位を供給した後に、光電変換により第2の信号を前記光電変換部に蓄積し、前記第2の信号を前記第1のトランジスタで反転増幅して前記出力線に読み出すことを特徴とする固体撮像装置。
  2. それぞれが、光電変換部、入力部に入力された前記光電変換部からの信号を反転増幅して出力するための第1のトランジスタ及び前記第1のトランジスタの前記入力部に接続される第2のトランジスタを含む、1次元状又は2次元状に配された複数の画素と、
    1次元状に配された前記複数の画素の複数の第1のトランジスタの出力部のそれぞれに一本ずつ接続された、又は前記2次元状に配された前記複数の画素のうち一配列方向の各列の複数の画素の複数の第1のトランジスタの出力部に対してそれぞれ一本ずつ共通接続された複数本の第1の出力線と、
    前記複数本の第1の出力線のそれぞれに1つずつ入力部が容量結合された複数のアンプと、
    前記アンプの入力部と所定の電位との間に接続され、前記アンプの入力部の電位を前記所定の電位及び浮遊電位に選択的に切り替える切替え手段と、
    前記アンプの出力部と前記第1の出力線との接続を制御するスイッチ手段と、
    前記複数のアンプからの出力信号を共通に出力する第2の出力線と、
    前記複数のアンプからの出力信号を前記第2の出力線に転送するための転送スイッチ手段と、
    前記複数のアンプからの出力信号を時系列的に前記第2の出力線に転送するために、前記転送スイッチ手段を制御する水平走査回路と、を有し、
    前記第2のトランジスタは前記第1の出力線と前記第1のトランジスタの前記入力部との接続を制御する手段であって、
    前記切替え手段によって前記アンプの入力部の電位を前記所定の電位とし、かつ、前記スイッチ手段によって前記アンプの出力部と前記第1の出力線とを非接続とした状態で、第1の信号を前記第1のトランジスタで反転増幅して前記第1の出力線に読み出し、
    その後、前記切替え手段によって前記アンプの入力部の電位を浮遊電位に切り替え前記 アンプの入力部の電位を浮遊電位とした状態で、前記スイッチ手段によって前記アンプの出力部と前記第1の出力線とを接続して前記アンプの出力信号を前記第1の出力線に読み出し、前記第1の出力線を前記第1の信号に基づく電位とし、
    その後、前記第2のトランジスタを介して前記第1のトランジスタの入力部に前記第1の信号に基づく電位を供給した後に、光電変換により第2の信号を前記光電変換部に蓄積し、前記第2の信号を前記第1のトランジスタで反転増幅して前記第1の出力線に読み出すことを特徴とする固体撮像装置。
  3. それぞれが、光電変換部、入力部に入力された前記光電変換部からの信号を反転増幅して出力するための第1のトランジスタ及び前記第1のトランジスタの前記入力部に接続される第2のトランジスタを含む、1次元状又は2次元状に配された複数の画素と、
    1次元状に配された前記複数の画素の複数の第1のトランジスタの出力部のそれぞれに一本ずつ接続された、又は前記2次元状に配された前記複数の画素のうち一配列方向の各列の複数の画素の複数の第1のトランジスタの出力部に対してそれぞれ一本ずつ共通接続された複数本の出力線と、
    前記複数本の出力線のそれぞれに1つずつ入力部が容量結合された複数のアンプと、
    前記アンプの入力部と所定の電位との間に接続され、前記アンプの入力部の電位を前記所定の電位及び浮遊電位に選択的に切り替える切替え手段と、
    前記アンプの出力部と前記出力線との接続を制御するスイッチ手段と、を有し、
    前記第2のトランジスタは前記出力線と前記第1のトランジスタの前記入力部との接続を制御する手段である固体撮像装置の駆動方法において、
    前記切替え手段によって前記アンプの入力部の電位を前記所定の電位とし、かつ、前記スイッチ手段によって前記アンプの出力部と前記出力線とを非接続とした状態で、第1の信号を前記第1のトランジスタで反転増幅して前記出力線に読み出し、
    その後、前記切替え手段によって前記アンプの入力部の電位を浮遊電位に切り替え前記アンプの入力部の電位を浮遊電位とした状態で、前記スイッチ手段によって前記アンプの出力部と前記出力線とを接続して前記アンプの出力信号を前記出力線に読み出し、前記出力線を前記第1の信号に基づく電位とし、
    その後、前記第2のトランジスタを介して前記第1のトランジスタの入力部に前記第1の信号に基づく電位を供給した後に、光電変換により第2の信号を前記光電変換部に蓄積し、前記第2の信号を前記第1のトランジスタで反転増幅して前記出力線に読み出すことを特徴とする固体撮像装置の駆動方法。
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